説明

画像形成装置

【課題】装置本体に対して着脱自在のトナー容器を、装置本体に装着し回転させることによって現像装置にトナーを定量的に供給する画像形成装置において、トナー容器の回転と現像装置へのトナー供給とを共通の駆動源で行い、装置の小型・軽量化を図ること。
【解決手段】回転軸11の端面に第1カップリング部111を設け、トナーボトル72に第2カップリング部726を設ける。一方、第3カップリング部211が形成された第1ギヤ21と、第4カップリング部221が形成された第2ギア22とが直接又は間接的に歯合し回転駆動を伝達するギア列を、装置本体1に対して開閉自在の正面扉Dの内側面に設ける。そして、正面扉Dを閉状態にすると、第3カップリング部211と第1カップリング部111及び第4カップリング部221と第2カップリング部726とがそれぞれ係合し、トナーボトル72及び回転軸11の一方の回転駆動力が他方に伝えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリやプリンタ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現像装置には、通常、現像剤中のトナー割合であるトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段が設けられ、検知されたトナー濃度に基づいて、補給用トナーが充填されたトナー容器からトナーが現像装置に供給され、現像装置内のトナー濃度は一定に維持されている。
【0003】
近年、取り扱いの簡便性から、補給用トナーを充填したトナー容器として、装置本体に対して着脱自在で、内周面に螺旋状の突条を設けた円筒形状のトナー容器が広く用いられつつある。このようなトナー容器を装置本体に対して軸方向に装着し、装置本体側の駆動手段によって回転させることにより、容器内周面に形成された螺旋状の突条のトナー搬送作用で、トナー容器に形成された排出口からトナーを排出させ現像装置に供給している。
【0004】
ところが、トナー容器の回転によってトナーを排出させ現像装置に供給する方法では、現像装置へのトナー供給量を厳密に制御することが難しい。このため、トナー容器から排出されたトナーを一旦トナーホッパーに貯留し、トナーホッパーから現像装置に回転搬送手段を用いてトナーを定量的に供給する手段が通常用いられている。
【0005】
トナーホッパーから現像装置にトナーを供給する回転搬送手段は、トナーの詰まりなどの不具合が生じたときの対応を考慮すると、装置本体の正面側に配置するのが望ましい。
【0006】
一方、トナー容器を回転させる装置本体側の駆動手段は、例えば特許文献1では、装置本体の背面側に設け、装置本体側のギヤとトナー容器のギヤとを歯合させて回転駆動を伝達させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10-69157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、トナー容器を装置本体に装着する際に、干渉しないようにギヤ同士を歯合させるには、ギヤが移動するための空間が必要となり装置の小型化が図れない。また、トナーホッパーから現像装置にトナーを供給する回転搬送手段と、トナー容器の回転駆動手段をそれぞれ別の駆動源により駆動させると、装置の小型・軽量化に逆行することとなる。
【0009】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置本体に対して着脱自在のトナー容器を、装置本体に装着し回転させることによって現像装置にトナーを定量的に供給する画像形成装置において、トナー容器の回転と現像装置へのトナー搬送とを共通の駆動源で行い、装置の小型・軽量化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、装置本体に対して着脱自在のトナー容器を、装置本体に装着し回転させることによってトナー容器からトナーホッパーにトナーを補給し、トナー供給手段を回転させることによってトナーホッパーから現像装置にトナーを定量的に補給する画像形成装置であって、前記トナー供給手段の回転軸の端面に第1カップリング部を設け、トナー容器の装置本体装着方向後端側に第2カップリング部を設け、第3カップリング部が端面に形成された第1ギヤと、第4カップリング部が端面に形成された第2ギアとが直接又は間接的に歯合し回転駆動を伝達するギア列を、装置本体に対して開閉自在の正面扉の内側面に設け、前記正面扉を閉状態にすると、第3カップリング部と第1カップリング部及び第4カップリング部と第2カップリング部とがそれぞれ係合し、トナー容器及びトナー供給手段の一方の回転駆動力が他方に伝えられ、前記正面扉を開状態にすると、第3カップリング部と第1カップリング部及び第4カップリング部と第2カップリング部との係合状態がそれぞれ解消する共に、装置本体に対してトナー容器の着脱が可能となることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記ギア列をギヤホルダ内に設け、このギヤホルダを前記正面扉の内側面に設けるようにしてもよい。
【0012】
そしてまた、前記ギヤホルダに突起又は穴を形成し、装置本体に穴又は突起を形成すると共に、前記ギヤホルダを前記正面扉にスライド自在に取り付け、前記正面扉を閉状態にすると、前記ギヤホルダの突起又は穴が装置本体の穴又は突起と係合し、前記ギヤホルダの位置決めがなされるようにしてもよい。
【0013】
また、前記カップリング部が係合していない状態であっても正面扉を閉状態にでき、前記カップリング部が回転することで適正な係合状態になるようにする観点からは、第1ギヤを第1カップリング部の方向に、第2ギヤを第2カップリング部の方向にそれぞれ付勢する付勢手段を設けるのが好ましい。
【0014】
第1カップリング部及び第3カップリング部の一方を軸方向に突出した凸部とし、もう一方を前記凸部に係合する凹部とし、また第2カップリング部及び第4カップリング部の一方を軸方向に突出した凸部とし、もう一方を前記凸部に係合する凹部としてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る画像形成装置では、装置本体に対して開閉自在の正面扉の内側面にギア列を設けて、トナー容器及びトナー供給手段の一方の回転駆動力を他方に伝えるようにしたので、トナー容器の回転と現像装置へのトナー搬送とを共通の駆動源で行うことができ、装置の小型・軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】トナーボトルを装着したトナーホッパーの斜視図である。
【図3】トナーボトルの斜視図である。
【図4】トナーボトルの部分断面斜視図である。
【図5】トナーボトルを装着したトナーホッパーの断面図である。
【図6】トナーホッパーの斜視図である。
【図7】トナーホッパーの動作状態を示す断面図である。
【図8】正面扉を開状態とした装置本体の斜視図である。
【図9】ギアホルダの正面扉への取付を示す組み立て図である。
【図10】正面扉を閉状態としたときのギアホルダの位置決めを説明する斜視図である。
【図11】ギヤホルダ内のギヤ列の構成を示す斜視図である。
【図12】カップリング部が正常に係合した状態の斜視図である。
【図13】カップリング部が干渉した状態の斜視図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
【0018】
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図を示す。画像形成装置の装置本体1は、主に原稿画像を読み取るイメージリーダ部10と、読み取った画像を印刷するプリンタ部20とから構成される。イメージリーダ部10は、不図示の原稿ガラス板の上に載置された原稿を、スキャナを移動して読み取る公知のものである。原稿画像は、赤(R)・緑(G)・青(B)の三色に色分解されて、不図示のCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサにより電気信号に変換され、R・G・Bの画像データが得られる。
【0019】
イメージリーダ部10で得られた各色成分ごとの画像データは、制御部30において各種処理が行われた上、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される。
【0020】
画像データは、制御部30内の画像メモリ34に各再現色ごとに記憶され、位置ズレ補正のための補正を受けた後、記録シートの供給と同期して1走査ラインごとに読み出され、発光ダイオードの駆動信号となる。
【0021】
記録シートは、給紙トレイ61から一枚づつ給紙ローラ62で取り出され、後述の中間転写ベルト53とタイミングを合わせて送られる。
【0022】
中間転写ベルト53は、駆動ローラ51と従動ローラ52の間に張設され、従動ローラ52が不図示のスプリングで図1の左方向へ付勢されることにより、中間転写ベルト53に張力が与えられている。そして、装置本体制御部31で制御される転写モータ54によって駆動ローラ51が反時計方向に回転する。中間転写ベルト53にはポリカーボネート、ポリイミド、ポリイミドアミドなどの樹脂材料が使用される。
【0023】
中間転写ベルト53の下方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の作像部41Y、41M、41C、41Kが所定間隔で配置されている。そして、各作像部の感光体ドラムと、中間転写ベルト53を挟んで対向する位置に、転写ローラ42Y、42M、42C、42Kが配置されている。感光体ドラム表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト53が感光体ドラムと転写ローラとの間を通過する時に中間転写ベルト53上に1次転写される。そして、給紙トレイ61から引き出された記録シートが、破線Aを通って、中間転写ベルト53と2次転写ローラ55とのニップ部を通過する際に、中間転写ベルト53のトナー像が記録シート上に2次転写される。その後、記録シートは定着部80へ搬送され、ここで加熱・加圧されてトナー像が記録シートに定着される。そして、トナー像が定着された記録シートは装置外部へ排出される。一方、中間転写ベルト53上の残留トナーは転写ベルトクリーナー101で回収され廃トナーボックス102に蓄えられる。
【0024】
作像部41Y、41M、41C、41Kの各現像ユニットには、各色トナーを一定量補給するトナーホッパー70Y、70M、70C、70K(以下、「トナーホッパー70」と総称することがある)が設けられており、ここからジョイント71Y、71M、71C、71Kを介して各現像ユニットに供給される。トナーホッパー70の上方には、トナーボトル(トナー容器)72Y、72M、72C、72K(以下、「トナーボトル72」と総称することがある)が着脱自在に設けられている。トナーホッパー70内のトナー残量が少なくなると、トナーボトル72からトナーホッパー70にトナーが供給される。トナーボトル72内のトナーがなくなると、新しいトナーボトル72と交換される。
【0025】
図2にトナーホッパー70とトナーボトル72の斜視図を、図3にトナーボトル72の斜視図を、図4にトナーボトル72の部分断面図をそれぞれ示す。図3に示すように、トナーボトル72は、トナーを収納しているボトル部722と、供給口723aが外周面に形成されたキャップ部723と、供給口723aを開閉するシャッター部725とを有する。ボトル部722とキャップ部723とは相対的に回転可能に取り付けられている。キャップ部723の正面側には、トナーボトル72を回転させてシャッター部725を開状態とするツマミ724が形成されている。そして、図4に示すように、ボトル部722の供給口側の端部は段階的に縮径されてツマミ724の中心に露出し、その端面には、ボトル部722を回転させる駆動力を得るための第2カップリング部726が形成されている。
【0026】
後述する回転伝達機構を介してボトル部722を回転させると、ボトル部722内に収納されたトナーは、ボトル部722の内周面に形成された螺旋状溝727によって、キャップ部723の供給口723aに導かれる。そして、トナーは供給口723aからトナーホッパー70に落下供給される。
【0027】
図5に、トナーボトル72のキャップ部723及びトナーホッパー70の概略構成図を、図6に、トナーホッパー70の斜視図を示す。図5に示すように、キャップ部723の供給口723aがトナーホッパー70の上方に位置する。トナーホッパー70内には、トナーの上面レベルを検出するフロート部材704が、軸704aを中心として揺動自在に設けられている。そして、フロート部材704の下方には撹拌軸12と共に回転するカム702が設けられており、カム702の回転によってフロート部材704は上下揺動する。また、撹拌軸12には撹拌板705が取り付けられており、撹拌板705の回転によってトナーホッパー70内のトナーが撹拌される。
【0028】
現像ユニットには不図示のトナー濃度センサーが設けられていて、現像ユニット内のトナー濃度が低くなった場合には、所定のトナー濃度となるようにトナーホッパー70の供給スクリュ(トナー供給手段)703が回転して現像ユニットにトナーが補給される。
【0029】
図6に示すように、供給スクリュ703(図5に図示)を回転させる回転軸11の、トナーホッパー70から突出した端部にはギヤ81が取り付けられ、またその端部には第1カップリング部111が設けられている。撹拌軸12の、トナーホッパー70から突出した端部にはギヤ82が取り付けられている。ギヤ81とギヤ82とは、トナーホッパー70の側面に回転自在に取り付けられた中間ギア83とそれぞれ歯合している。モータ701から回転駆動力は不図示の伝達機構によって回転軸11にまず伝えられ、回転軸11が回転する。そして、回転駆動力はギア81から中間ギア83に伝えられ、ギヤ83からギヤ82に伝えられて撹拌軸12が回転する。なお、モータ701a〜701cは、トナーホッパー70のそれぞれ対応して複数個(この実施形態では4個)設けられている。なお、クラッチ等を用いて必要なトナーホッパー70にのみ回転駆動力を伝えるようにして、モータの個数を減らしてももちろん構わない。
【0030】
図7に、トナー量に対応したフロート部材704の変動状態を示す。フロート部材704の自由端側には浮体704bが設けられており、トナーの上面レベルに応じて上下動する。浮体704bの上面には磁石704cが設けられており、トナーホッパー70の外側面に配置された不図示のリードスイッチによって磁石704cの位置が検出される。トナーが十分にある場合はフロート部材704が上方に位置する(図7(a),(b))。一方、トナーホッパー70内のトナー量が少なくなるとトナーの上面が低下し、フロート部材704は下方に下がる。すると、リードスイッチがONとなり、モータ701によってトナーボトル72のボトル部722が所定時間(例えば10秒間)回転され、トナーボトル72からトナーホッパー70内にトナーが供給される。
【0031】
図8に、正面扉Dを開状態としたときの画像形成装置の斜視図を示す。正面扉Dは下辺を軸として開閉自在であり、開状態のとき正面扉Dは略水平状態で維持される。正面扉Dを開状態とすると、装置本体1側では、トナーボトル72の第2カップリング部726、供給スクリュ703を回転させる回転軸11の端部に設けられ第1カップリング部111とが露出する。正面扉Dの内側面にはギヤホルダGHが取り付けられており、ギヤホルダGHの表面には第3カップリング部211及び第4カップリング部221とが露出する。ギヤホルダGHの内部構造については後述する。
【0032】
図9に、ギヤホルダGHの正面扉Dへの取り付け図を示す。正面扉Dは、通常、樹脂成型したものであって比較的大きい部品であるため、高い寸法精度が得られにくい。このため、正面扉DにギヤホルダGHを固定してしまうと、カップリング部が正常に係合しないおそれがある。そこで、ネジ24の軸部よりも大きい径の穴27をギヤホルダGHに形成し、段付きネジ24の軸部を穴27に挿通させてギヤホルダGHを正面扉Dにスライド可能に取り付ける。そして、ギヤホルダGHに位置決め用の突起25a,25bを設けると共に、装置本体1に突起25a,25bが係入する穴26a,26b(図8に図示)を形成する。
【0033】
図10に示すように、このような構成によれば、正面扉Dを閉状態にすると、ギヤホルダGHの突起25a,25bが装置本体の穴26a,26bに係入するようにギヤホルダGHがスライドして、カップリング部が正常に係合する位置にギヤホルダGHが位置決めされる。なお、ギヤホルダGHに穴を形成し、装置本体1に突起を形成し、ギヤホルダGHの位置決めを行ってももちろん構わない。また、装置本体1に形成する穴26a,26bの一方を長穴にしておくと、突起25a,25bの穴26a,26bへの係入が円滑に行われるようになる。
【0034】
図11に、ギヤホルダGHの内部構造を示す。ギヤホルダGHには、トナーホッパー70及びトナーボトル72に合わせて4組のギヤ列が内蔵されている。4組のギヤ列は同じ構成であるので、その1組について以下説明する。ギヤホルダGHの内側面に、第1ギヤ21と中間ギア23、及び中間ギア23と第2ギア22とがそれぞれ歯合するように回転自在に取り付けられている。第1ギア21及び第2ギア22の端面には、周方向に等間隔に3つの突起からなる第3カップリング部211及び第4カップリング部221が形成されている。また、第1ギア21及び第2ギア22は回転軸に外挿されたバネSによって外方に常に付勢されている。
【0035】
図12に示すように、正面扉Dを閉状態にすると、回転軸11の第1カップリング部111と第1ギアの第3カップリング部211、及びボトル部722の第2カップリング部726と第2ギアの第4カップリング部221とが係合する。具体的には、第3カップリング部211及び第4カップリング部221の3つの突起が、第1カップリング部111及び第2カップリング部726の3つの凹部に係合する。これにより、モータ701(図6に図示)から回転駆動力によって回転軸11が回転すると、第1カップリング部111と第3カップリング部211との係合によって第1ギア21が回転する。そして、中間ギア23を介して第2ギア22が回転し、第4カップリング部221及び第2カップリング部726によってボトル部722が回転する。このように、1つのモータによって、供給スクリュ703の回転軸11とボトル部722とが回転するようになる。なお、第1カップリング部111と第3カップリング部211、及び第2カップリング部726と第4カップリング部221とは、それぞれ係合し回転駆動を伝達できる構造であれば特に限定はなく、従来公知の構造を用いることができる。
【0036】
ここで、カップリング部が係合する際、両者の回転位相関係によっては、一方のカップリング部の凸部が他方の凹部に係合しない場合がある。すなわち、図13に示すように、カップリング部が軸方向で干渉し、正面扉Dが完全な閉状態にならない場合がある。本実施形態では、第1ギア21及び第2ギア22をバネSによって軸方向外方に常に付勢するとともに、中間ギア23の歯幅を長くすると共に平歯として、第1ギア21及び第2ギア22が移動しても中間ギア23と歯合可能としているので、カップリング部が干渉した場合には、第1ギア21及び第2ギア22がバネSの付勢力に抗して退避して正面扉Dを完全な閉状態にできる。また、その後、カップリング部が回転すると、カップリング部の位相差がなくなり、退避していた第1ギア21及び第2ギア22がバネSの付勢力で軸方向外方に移動する。これによりカップリング部は適正な係合状態となり、回転駆動伝達が可能となる。
【0037】
図14に、本発明に係る画像形成装置の他の実施形態を示す斜視図を示す。この図の画像形成装置が、図8に示した画像形成装置と異なる点は、正面扉Dの一方の側辺を軸として開閉自在とした点である。このように構成にすると、正面扉Dを開閉させるための空間が前記実施形態の装置よりも広くなるが、開状態としたときに正面扉Dの重量を支える部材を特に要しなくなる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係る画像形成装置では、トナー容器の回転と現像装置へのトナー供給とを共通の駆動源で行うことができ、装置の小型・軽量化が図れ有用である。
【符号の説明】
【0039】
1 装置本体
D 正面扉
S バネ(付勢手段)
11 回転軸
21 第1ギヤ
22 第2ギヤ
25a,25b 凸部
26a,26b 凹部
70 トナーホッパー
72 トナーボトル(トナー容器)
GH ギヤホルダ
111 第1カップリング部
211 第3カップリング部
221 第4カップリング部
703 供給スクリュ(トナー供給手段)
726 第2カップリング部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に対して着脱自在のトナー容器を、装置本体に装着し回転させることによってトナー容器からトナーホッパーにトナーを補給し、トナー供給手段を回転させることによってトナーホッパーから現像装置にトナーを定量的に補給する画像形成装置において、
前記トナー供給手段の回転軸の端面に第1カップリング部を設け、
トナー容器の装置本体装着方向後端側に第2カップリング部を設け、
第3カップリング部が端面に形成された第1ギヤと、第4カップリング部が端面に形成された第2ギアとが直接又は間接的に歯合し回転駆動を伝達するギア列を、装置本体に対して開閉自在の正面扉の内側面に設け、
前記正面扉を閉状態にすると、第3カップリング部と第1カップリング部及び第4カップリング部と第2カップリング部とがそれぞれ係合し、トナー容器及びトナー供給手段の一方の回転駆動力が他方に伝えられ、前記正面扉を開状態にすると、第3カップリング部と第1カップリング部及び第4カップリング部と第2カップリング部との係合状態がそれぞれ解消する共に、装置本体に対してトナー容器の着脱が可能となることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ギア列がギヤホルダ内に設けら、このギヤホルダが前記正面扉の内側面に設けられている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ギヤホルダに突起又は穴が形成され、装置本体に穴又は突起が形成され、前記ギヤホルダは前記正面扉にスライド自在に取り付けられ、前記正面扉を閉状態にすると、前記ギヤホルダの突起又は穴が装置本体の穴又は突起と係合し、前記ギヤホルダの位置決めがなされる請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
第1ギヤを第1カップリング部の方向に、第2ギヤを第2カップリング部の方向にそれぞれ付勢する付勢手段を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
第1カップリング部及び第3カップリング部の一方が軸方向に突出した凸部で、もう一方が前記凸部に係合する凹部であり、第2カップリング部及び第4カップリング部の一方が軸方向に突出した凸部で、もう一方が前記凸部に係合する凹部である請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−227354(P2011−227354A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98407(P2010−98407)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】