説明

画像形成装置

【課題】本発明は、シート状部材の厚さを正確に検出して画像形成条件を適正化する。
【解決手段】複写装置1は、給紙部100によって、プリンタ部200に送給される用紙Pの厚さを紙厚検出センサ500で検出してプリンタ部200の画像形成条件を設定する際に、紙厚検出センサ500が、用紙Pの厚さ方向に付勢されているとともに該厚さ方向に移動可能に支持された可動アーム501の先端に取り付けられた搬送ローラ503が、送給される用紙Pの表面を該用紙Pの移動に伴って回転して移動して、該可動アーム501の軸方向にN極とS極が向く状態で磁石504が取り付けられているとともに、磁石504に対向する状態でホール素子505が位置固定されていて、該搬送ローラ503が用紙P上に乗り上げて可動アーム501が軸方向に移動することによる磁気変化を該ホール素子505が用紙Pの厚さとして検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、詳細には、シート状部材の厚さを正確に検出して画像形成条件の適正化を図る画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写装置、プリンタ装置、複合装置等の画像形成装置においては、近時、電子写真方式を用いて画像形成を行っている。このような電子写真方式で画像形成を行う画像形成装置は、一様に帯電させた感光体上に画像データにより変調したレーザ光を照射して静電潜像を形成して、感光体上に形成した静電潜像を現像ユニットでトナー(現像剤)を用いて現像し、給紙部からレジストローラでタイミング調整されて感光体と転写ローラとの間に搬送されてくる用紙に、転写電源から転写ローラを介して高圧の転写バイアス(電圧、電流)を印加して感光体上のトナー画像を転写することで、トナー画像を用紙(シート状部材)に形成している。電子写真方式の画像形成装置は、このようにしてトナー画像を転写した用紙を定着部で、加熱・加圧しつつ搬送して、トナー画像を用紙に定着させている。
【0003】
このような電子写真方式の画像形成装置においては、上述のように、定着部で、上述のように、トナー画像を転写した用紙を、加熱・加圧しつつ搬送して、トナー画像を用紙に定着させているが、カラー画像形成装置の場合、トナー画像が、少なくとも色の三原色であるイエロー、マゼンタ、シアンの三色のトナーが重ね合わせて転写されており、また、用紙の種類(表面性等)や用紙厚みによって用紙上のトナー画像に対する圧力のかかり方や熱の伝わり方に差が生じ定着性能が用紙厚さによって変化する。その結果、薄い用紙に定着温度を合わせると、厚い用紙では、トナー画像が未定着となったり、逆に、厚い用紙に定着温度を合わせると、薄い用紙ではローラへのトナーのオフセットが発生したり、トナーのグロスが上がって、画像品質が劣化するという問題があった。また、画像品質を向上させるためには、トナー画像を用紙に転写する際の転写電圧も、用紙の厚さに応じて調整する必要がある。
【0004】
そして、従来、給紙部から搬送されてきた用紙を一時停止させた後に画像形成部に搬送するレジスト部において、用紙の厚さによって変化する磁気の変化量に基づいて用紙の厚さを検出する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、用紙の状態が安定するレジスト部において、用紙の厚さによる磁気変化を利用して用紙の厚さを検出しているため、用紙自体の状態変化の影響を受け、用紙の厚さをより一層正確に検出する上で、改良の必要があった。すなわち、用紙自体に磁気を照射して、用紙の厚さによって変化する磁気の変化に基づいて用紙の厚さを検出しているが、磁気は、用紙の状態、すなわち、用紙の重なり状態、カールの有無等によって変化する。したがって、用紙の厚さをより一層正確に検出して、画像形成条件を適正化する上で、改良の必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、シート状部材の厚さを正確に検出して、画像品質を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、シート状部材送給手段によって、画像形成手段に送給されるシート状部材の厚さを厚さ検出手段で検出して該画像形成手段の画像形成条件を設定する際に、該厚さ検出手段が、該シート状部材の厚さ方向に付勢されているとともに該厚さ方向に移動可能に支持された可動軸の先端に取り付けられた回転ローラが、送給される該シート状部材の表面を該シート状部材の移動に伴って回転して移動して、該可動軸の軸方向にN極とS極が向く状態で磁石が取り付けられているとともに、該磁石に対向する状態で磁気検出センサが位置固定されていて、該回転ローラが該シート状部材上に乗り上げて該可動軸が軸方向に移動することによる磁気変化を該磁気センサが該シート状部材の厚さとして検出することを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、前記シート状部材送給手段によって前記厚さ検出手段に送給される前記シート状部材をシート状部材検出手段が検出すると、シート状部材厚さ取得手段が、該シート状部材送給手段が該シート状部材を送給する送給速度と該シート状部材検出手段から前記厚さ検出手段までの距離に基づいて該シート状部材が該厚さ検出手段に送給されるタイミングを求めて、該タイミングに合わせて該厚さ検出手段の出力信号の変化から該シート状部材の厚さを求めて前記画像形成条件設定手段に出力することを特徴としてもよい。
【0009】
さらに、本発明は、前記シート状部材厚さ取得手段が、前記厚さ検出手段が前記シート状部材の厚さを検出している間、所定時間間隔で所定時間の間該厚さ検出手段の出力信号を取得して該シート状部材の厚さを求めることを特徴としてもよい。
【0010】
また、本発明は、前記シート状部材厚さ取得手段が、前記厚さ検出手段の出力信号の平均値を算出して、前記シート状部材の厚さを求めることを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、シート状部材の厚さを正確に検出して、画像品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例を適用した複写装置の正面概略構成図。
【図2】紙厚検出センサの紙厚未検出時と紙厚検出時の構成図。
【図3】ホール素子による磁石の磁気検出状態及びホール素子の出力電圧と磁石位置の関係を示す図。
【図4】搬送センサ、レジストセンサ及び紙厚検出センサの検出タイミングを示す図。
【図5】複写装置のブロック構成図。
【図6】用紙厚さに基づく画像形成制御処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0014】
図1〜図6は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を適用した複写装置1の正面概略構成図である。
【0015】
図1において、複写装置(画像形成装置)1は、給紙部100、プリンタ部200及びスキャナ部300が順次重ねられた構成となっており、スキャナ部300の上には、原稿自動搬送装置(以下、ADFという。)400が搭載されている。
【0016】
プリンタ部200は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のプロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kからなる画像形成ユニット210、光書込ユニット230、中間転写ユニット240、2次転写部250、レジストローラ対260、ベルト定着方式の定着ユニット270及び用紙反転ユニット280等を備えている。
【0017】
光書込ユニット230は、図示しない光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射ミラー等を有し、各色の画像データに基づいて変調させたレーザ光を、各色のプロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kの感光体211Y、211C、211M、211Kの表面に照射して、該感光体211Y、211C、211M、211K上に各色の画像の静電潜像を形成する。各プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、それぞれICタグが付与されて、複写装置1に着脱可能に搭載されている。
【0018】
プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、番号は付さないが、ドラム状の感光体211Y、211C、211M、211Kの周囲に、帯電器、現像器、クリーニング装置及び除電器等を備えており、帯電器が、交流電圧の印加される帯電ローラを感光体211Y、211C、211M、211Kに摺擦させることで、感光体211Y、211C、211M、211Kの表面を一様に帯電させる。なお、帯電器としては、帯電ローラに代えて帯電ブラシ等の他の部材を接触させるものであってもよく、また、接触帯電方式のものに限るものではなく、非接触帯電方式のスコロトロンチャージャを用いてもよい。
【0019】
帯電処理の施された感光体211Y、211C、211M、211Kの表面には、光書込ユニット230によってそれぞれ各色の画像データに基づいて変調及び偏向されたレーザ光Lが照射され、感光体211Y、211C、211M、211Kのドラム表面に、それぞれ各色用の静電潜像が形成される。
【0020】
プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kは、静電潜像の形成された各色の感光体211Y、211C、211M、211Kに現像器からそれぞれ各色のトナーを供給して、該静電潜像を現像して、それぞれ各色のトナー画像を形成する。感光体211Y、211C、211M、211K上に形成されたトナー画像は、後述の中間転写ベルト241に中間転写され、中間転写後の感光体211Y、211C、211M、211Kの表面は、クリーニング装置によって残トナーがクリーニングされる。クリーニング装置によってクリーニングされた感光体211Y、211C、211M、211Kは、回転に伴って、除電器によって除電され、帯電器によって一様帯電されて、初期状態に戻って、再度画像形成に供される。
【0021】
中間転写ユニット240は、中間転写ベルト241及び中間転写ベルト241の張り渡されている第1支持ローラ242、第2支持ローラ243、第3支持ローラ244及び中間転写ベルトクリーニング部等を備えており、中間転写ベルト241を挟んで、各感光体211Y、211C、211M、211Kに対向する位置に、4つの中間転写バイアスローラが配設されている。中間転写ベルト241は、第1支持ローラ242、第2支持ローラ243及び第3支持ローラ244のうち少なくとも1つが回転駆動されることで、図1に矢印で示す時計方向に回転駆動され、第1支持ローラ242と第2支持ローラ243の間の中間転写ベルト241に沿って、上記各プロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kの各感光体211Y、211C、211M、211Kが並んで配設されている。中間転写ベルトクリーニング部は、第3支持ローラ244の中間転写ベルト241の回転方向下流側の位置で画像転写後の中間転写ベルト241に残留する残留トナーを除去する。
【0022】
中間転写ベルト241は、例えば、伸びの少ないフッ素系樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布等の伸び難い材料で構成された基層に、弾性層重ね合わせた複層ベルトであり、弾性層は、例えば、フッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムの表面に、例えば、フッ素系樹脂をコーティングして平滑性の良好なコート層を形成したものである。
【0023】
この中間転写ユニット240の下方には、2次転写部250が配設されており、2次転写部250は、無端ベルト状の2次転写ベルト251が2本の張架ローラ252によって張架されている。2次転写ベルト251は、少なくとも何れか一方の張架ローラ252の回転駆動に伴って、図1中反時計回りに無端回転移動され、2本の張架ローラ252のうち、図1中右側に配設された張架ローラ252は、中間転写ユニット240の第3支持ローラ244との間に、中間転写ベルト241及び2次転写ベルト251を挟み込んで、中間転写ベルト241を押し上げて第3支持ローラ244に押し当てる状態(2次転写ニップ)となっている。
【0024】
そして、第3支持ローラ244側の張架ローラ252には、トナーと逆極性の2次転写バイアスが図示しない電源によって印加され、この2次転写バイアスの印加により、中間転写ベルト241上のカラーのトナー画像を中間転写ベルト241から第3支持ローラ244側の張架ローラ252側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。
【0025】
レジストローラ対260によって中間転写ベルト241上のカラーのトナー画像に同期するように2次転写ニップにシート状部材である用紙P(図2参照)が送り込まれ、この2次転写ニップに送り込まれた用紙に、2次転写電界やニップ圧によってカラーのトナー画像が中間転写ベルト241から用紙に2次転写される。
【0026】
上記2次転写ニップよりも中間転写ベルト241の移動方向上流側に、レジストローラ対260が配設されており、レジストローラ対260のローラ間には、後述する給紙部100からプリンタ部200内に給紙された用紙Pが搬送されてくる。レジストローラ対260の用紙搬送方向手前の給紙路203には、レジストローラ対260に搬送される用紙Pを検出するレジストセンサ261、搬送センサ262及び紙厚検出センサ500(図2参照)が配設されている。レジストセンサ261及び搬送センサ262は、例えば、発光素子と受光素子を備えた反射型のフォトセンサが用いられており、駆動信号に応じた大きさの光を発光素子から給紙路203に出射して、該光の反射光を受光素子で受光することで用紙Pを検出して、該受光素子が受光した光を光電変換した検出信号を出力する。
【0027】
一方、上記中間転写ユニット240において、中間転写ベルト241上に形成されたカラーのトナー画像は、中間転写ベルト241の無端回転移動に伴って2次転写ニップに進入する。レジストローラ対260は、レジストセンサ261の検出結果に基づいて、ローラ間に用紙Pを挟み込んで、該ローラ間に挟み込んだ用紙Pを、2次転写ニップでカラーのトナー画像に密着させるタイミングにタイミング調整して送り出し、2次転写ニップでは、中間転写ベルト241上のカラーのトナー画像がタイミング調整して送られてきた用紙Pに密着して、用紙P上に2次転写されて、白色の用紙P上でフルカラー画像となる。
【0028】
このようにしてフルカラー画像が形成された用紙Pは、2次転写ベルト251の無端回転移動に伴って2次転写ニップを出た後、2次転写ベルト251上から定着ユニット270に送られる。なお、レジストローラ対260は、一般的には、接地されて使用されることが多いが、用紙Pから受ける紙粉の除去のために、バイアスを印加してもよい。例えば、レジストローラ対260として導電性ゴムローラを用いてバイアスを印加するが、直径18mmで、表面を1mm厚みの導電性NBRゴムとすると、電気抵抗はゴム材の体積抵抗で109Ωcm程度である。このようにバイアスを印加したレジストローラ対260を通過した後の用紙Pの表面は、若干マイナス側に帯電しており、中間転写ベルト241から用紙Pへの2次転写において、レジストローラ対260に電圧を印加しなかった場合に比較して、転写条件が変わって、転写条件を変更する場合がある。中間転写ベルト241には、トナーを転写する側(表側)である第3支持ローラ244には、−800V程度の電圧を印加し、紙裏面側である張架ローラ252には+200V程度の電圧を印加する。そして、複写装置1は、この転写電圧を検出した用紙Pの厚さで調整する。
【0029】
定着ユニット270は、加熱されながら無端回転移動される定着ベルト271に加圧ローラ272を押し当てた構成となっており、2次転写ベルト251から受け取った用紙Pを加熱される定着ベルト271で所定の定着温度に加熱しつつ、加圧ローラ272との間で加圧しながら搬送して、カラー画像を用紙Pに定着させる。
【0030】
給紙部100は、ペーパーバンク101内に多段に給紙カセット102が収納されており、各給紙カセット102には、それぞれ用紙種類や用紙サイズの異なる用紙(シート状部材)Pが複数枚収納可能である。各給紙カセット102には、当該給紙カセット102内の用紙Pを送り出す給紙ローラ103と給紙ローラ103で送り出された用紙Pを1枚ずつ分離して送り出す分離ローラ104が配設されており、給紙部100には、それぞれの給紙カセット102から送り出された用紙Pをプリンタ部200の給紙路203に搬送する給紙路105と搬送ローラ106が配設されている。給紙部100は、原稿読み取り動作の開始とほぼ同時に、給紙動作を開始して、給紙ローラ103の1つが選択回転され、ペーパーバンク101内の多段に収容されている給紙カセット102の1つから用紙Pを送り出す。給紙部100は、送り出された用紙Pを、分離ローラ104で1枚ずつ分離して給紙路105に進入させた後、搬送ローラ106によってプリンタ部200内の給紙路203に給紙する。各給紙カセット102には、図示しないが、例えば、フォトセンサからなるセンサが搭載されており、給紙カセット102に収納されている用紙Pの残量や有無を検知するペーパーエンドセンサ、用紙Pのサイズや向きを検出するサイズ検知センサ、各給紙カセット102が複写装置1のプリンタ部200に装着されているか否かを検出するカセットセット検知センサ、及び、用紙Pの適切な搬送が行われているか否かを検出する紙搬送センサ等が設けられている。
【0031】
また、複写装置1は、プリンタ部200の側面に、手差しトレイ204が設けられており、また、手差しトレイ204上の用紙Pを1枚ずつ分離して送り出す給紙ローラ205と分離ローラ206が設けられている。
【0032】
そして、複写装置1は、手差しトレイ204が選択されると、給紙ローラ205を回転駆動させて、手差しトレイ204上の用紙Pを送り出すとともに、分離ローラ206で1枚ずつ分離してプリンタ部200の手差し給紙路207に給紙する。
【0033】
複写装置1は、プリンタ部200内の給紙路203あるいは手差し給紙路207に給紙された用紙Pを、レジストローラ対260、2次転写ニップを経由させて搬送して、カラーのトナー画像を2次転写させ、定着ユニット270でトナー画像を定着させた後、機外へと排出する。
【0034】
複写装置1は、上記2次転写ニップでトナー画像の転写された用紙Pの搬送経路上には、図示しないが、該用紙Pの有無を検出する搬送路センサが設けられており、用紙Pの搬送やその搬送先のユニットの動作制御を行う。この搬送路センサは、レジストセンサ261と同様に、駆動信号(駆動電源)の大きさで、その検出信号の大きさの変化する反射式または透過式の光センサが用いられている。
【0035】
そして、定着ユニット270を通過した用紙Pは、図1の排紙ローラ対201を経て機外へと排出されてスタック部290にスタックされるか、あるいは、定着ユニット270の下方に配設された用紙反転ユニット280に送られる。
【0036】
用紙反転ユニット280は、送り込まれてきた用紙Pを上下反転された後、再度、レジストローラ対260を通して、中間転写ユニット240の中間転写ベルト241と2次転写部250の2次転写ベルト251とが接触する2次転写ニップに搬送して、他面(裏面)にもカラーのトナー画像を2次転写させ、定着ユニット270を経由してから機外へと排出させる。なお、用紙Pを定着ユニット270から排紙ローラ対201に送るのか、あるいは、用紙反転ユニット280に送るのかは、切換爪202による紙搬送路の切り換えによって行われる。
【0037】
スキャナ部300は、コンタクトガラス301、光源と第1ミラーを搭載する第1走行体302、第2ミラーと第3ミラーを搭載する第2走行体303、結像レンズ304及び読み取りセンサ305等を備えており、第1走行体302及び第2走行体303は、コンタクトガラス301の下方に位置する複写装置1の本体筐体内に収納されて、副走査方向(図1の左右方向)に移動可能に配設されている。スキャナ部300は、第1走行体302と第2走行体303が副走査方向に移動しつつ、第1走行体302上の光源からコンタクトガラス301上にセットされた原稿に読み取り光を照射して、当該読み取り光の原稿からの反射光を第1走行体302上の第1ミラーで第2走行体303上の第2ミラーに反射し、第2ミラーで入射光を第2走行体303上の第3ミラーに反射して、第3ミラーで、入射光を結像レンズ304方向に反射する。結像レンズ304は、入射光を読み取りセンサ305に集光させ、読み取りセンサ305は、入射光を光電変換して、原稿の画像を読み取る。
【0038】
ADF400は、原稿台401、給紙ローラ402、分離ローラ403、搬送ローラ404、搬送ベルト405、排紙ローラ406及び排紙台407等を備えており、コンタクトガラス301を開閉可能に複写装置1の本体筐体に取り付けられている。
【0039】
ADF400は、開くことでコンタクトガラス301の上面を開放して、コンタクトガラス301上へのブック型原稿等の原稿のセットを可能とし、コンタクトガラス301上に原稿がセットされた状態で閉じられると、当該原稿をコンタクトガラス301上に押しつける押さえ板としての機能を果たす。
【0040】
ADF400は、閉じられた状態で、原稿台401上にシート状の原稿がセットされ、操作表示部1003(図5参照)でスタートキーが押されて読み取り開始が指示されると、給紙ローラ402で原稿台401上の原稿を送り出して、分離ローラ403で当該送り出される原稿を1枚ずつ分離する。ADF400は、1枚ずつ分離されて送り出された原稿を搬送ローラ404で搬送ベルト405に搬送し、搬送ベルト405で、搬送されてきた原稿をコンタクトガラス301上の読み取り位置に搬送してセットする。ADF400は、コンタクトガラス301上の読み取り位置の原稿のスキャナ部300による読み取りが完了すると、当該読み取りの完了した原稿を搬送ベルト405で排紙ローラ406へと搬送して、搬送ローラ406で、排紙台407上に排出する。
【0041】
そして、複写装置1は、紙厚検出センサ500が、図2に示すように、レジストセンサ261と搬送センサ262との間に配設されており、搬送センサ(シート状部材検出手段)262は、紙厚検出センサ500の用紙搬送方向手前に配設されていて、紙厚検出センサ500に搬送される用紙Pを検出する。レジストセンサ261は、紙厚検出センサ500を通過してレジストローラ260に搬送される用紙Pを検出する。
【0042】
紙厚検出センサ500は、用紙Pの厚さ方向に可動可能に支持されている可動アーム(可動軸)501の細く尖った先端部に、ローラ軸502を介して搬送ローラ(回転ローラ)503が回転可能に取り付けられており、可動アーム501には、可動方向に延在し該可動方向にN極とS極が分かれている磁石504が取り付けられている。紙厚検出センサ500は、磁石504の近傍であって、N極とS極の分岐部付近に、磁石504の磁気を検出して、検出結果を出力するホール素子(磁気検出手段)505が位置固定された状態で配設されている。
【0043】
ホール素子505は、図3(a)に示すように、磁石504のN極からS極に向かう磁束(磁界)がホール素子505に作用し、図3(b)に示すように、磁石504との相対位置に応じて、起電力が発生して、検出電圧として出力する。
【0044】
紙厚検出センサ500は、図2(b)に示すように、用紙Pが給紙路203上を搬送ローラ503の位置に搬送されてくる前においては、搬送ローラ503が、給紙路203に接触した状態となっていて、磁石504の取り付けられている可動アーム501も給紙路203方向に移動している。その後、搬送ローラ503と給紙路203との間に用紙Pが搬送されてきて搬送ローラ503が用紙P上に乗り上げると、可動アーム501も搬送ローラ503とともに、給紙路203から離隔する方向に、用紙Pの厚さ分だけ移動する。このとき、用紙Pに折れ曲がりやたるみがあると、搬送ローラ503及び可動アーム501は、その分だけ余分に浮き上がって移動することになるが、可動アーム501が図示しない付勢手段(バネ等)によって給紙路203方向に付勢されているとともに、搬送ローラ503が給紙路203側の先端に回転可能に取り付けられているため、用紙Pの浮きを小さく抑制することができるとともに、用紙Pの搬送を適切に行うことができる。
【0045】
そして、可動アーム501が用紙Pの厚さに応じて、該用紙Pの厚さ方向に移動すると、図3(b)に示したように、ホール素子505は、磁石504の位置に応じた検出信号を出力する。
【0046】
用紙Pが紙厚検出センサ500に搬送されてきて、紙厚検出センサ500を通過するときに、搬送センサ262、紙厚検出センサ500及びレジストセンサ261は、図4に示すような信号を出力する。
【0047】
すなわち、用紙Pが紙厚検出センサ500方向に搬送されてくると、まず、搬送センサ262が用紙Pを検出して、検出信号がハイ(H)からロー(L)に変化し、その後、紙厚検出センサ500が、用紙Pの紙厚に応じて可動アーム501が移動した量に応じた検出信号を出力する。そして、用紙Pの先端が紙厚検出センサ500を通過して、レジストセンサ261に到達すると、レジストセンサ261が用紙Pを検出して、検出信号がハイ(H)からロー(L)に変化する。
【0048】
そして、複写装置1は、図5に示すように、ブロック構成されており、エンジン制御部1001、コントローラ制御部1002、操作表示部1003、給紙部100、定着ユニット270、プリンタ部200及び紙厚検出センサ500等を備えている。エンジン制御部1001は、CPU(Central Processing Unit )1011、不揮発性メモリ等を備えており、コントローラ制御部1002の制御下で、給紙部100、定着ユニット270及びプリンタ部200の動作を制御して、画像形成を行うとともに、紙厚検出センサ500の検出結果に基づいて、転写電圧や定着ユニット270の定着温度等の画像形成条件を制御する。
【0049】
すなわち、エンジン制御部1001は、不揮発性メモリに、紙厚検出センサ500の検出出力と用紙厚さを対応させた紙厚データテーブル及び用紙厚さと画像形成条件を対応させた画像形成データテーブルが予め格納されており、CPU1011は、複写装置1の給紙部100、定着ユニット270及びプリンタ部200等を制御して画像形成する画像形成制御処理プログラム及び紙厚検出センサ500の検出結果に基づいて不揮発性メモリの紙厚データテーブル及び画像形成データテーブルを参照して用紙Pの紙厚さに適した画像形成条件で画像形成する紙厚さ対応画像形成制御処理を実行する。この画像形成条件は、定着ユニット270の定着温度、2次転写ローラである張架ローラ252によって中間転写ベルト241上のトナー画像を用紙Pに転写するための転写バイアス値、用紙Pの搬送速度(用紙搬送速度)等である。
【0050】
CPU(画像形成条件設定手段、シート状部材厚さ取得手段)1011は、アナログポートを有しており、該アナログポートに紙厚検出センサ500からのアナログの検出電圧(検出信号)が入力される。CPU1011は、紙厚検出センサ500の検出結果の検出電圧に基づいて、上記画像形成条件を設定して、用紙厚さに適した画像形成条件による画像形成を行う用紙厚さ対応画像形成制御処理を実行するとともに、定着ユニット270の定着温度を制御する。
【0051】
コントローラ制御部1002は、図示しないCPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えており、ROM内のプログラムに基づいてRAMをワークメモリとして利用しつつ、複写装置1の各部を制御して、複写装置1としての基本処理を行うとともに、エンジン制御部1001に、紙厚検出センサ500の検出結果に基づく定着ユニット270の定着温度制御及び上記画像形成条件による画像形成を給紙部100及びプリンタ部200に行わせる。
【0052】
操作表示部1003は、複写装置1を操作するのに必要な各種キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)やLED(Light Emitting Diode)等のランプを備えている。操作表示部1003は、操作キーから、複写装置1を利用した複写処理、プリント処理、スキャナ処理等の各種画像処理に必要な各種操作、特に、画像形成に使用する用紙Pの用紙種別の指定操作が行われ、ディスプレイには、操作キーから入力された命令内容や複写装置1からオペレータに通知する各種情報が表示される。
【0053】
すなわち、複写装置1は、複写装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の用紙厚さに基づく画像形成制御方法を実行する画像形成制御プログラムを読み込んでROMやハードディスクに導入することで、後述する用紙厚さに基づく画像形成制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この画像形成制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0054】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複写装置1は、用紙厚さを正確に検出して用紙厚さに適切な画像形成条件で画像形成を行う。
【0055】
複写装置1は、図6に示すように、コピーモード、プリンタモード等で画像形成動作を開始すると(ステップS101)、適宜の給紙カセット102からプリンタ部200へ用紙Pの搬送を開始するとともに、光書き込みユニット230によって各色のプロセスカートリッジ210Y、210C、210M、210Kの感光体211Y、211C、211M、211Kに画像データに基づく書き込み光を照射して、静電潜像を形成し、各色のトナーで現像してトナー画像を形成する処理を開始する。
【0056】
そして、エンジン制御部1001は、搬送センサ262が用紙Pを検出したか、すなわち、搬送センサ262まで用紙Pが搬送されてきて、搬送センサ262の検出信号がハイからローに切り替わるのを待って(ステップS102)、画像形成指示に際して設定された画像形成情報またはホスト装置から送られてきた印刷設定に基づいて、画像形成の線速を取得して、該線速及び搬送センサ262から紙厚検出センサ500までの距離に基づいて、搬送センサ262から紙厚検出センサ500までの用紙Pの搬送時間を算出し(ステップS103)、算出した搬送時間に基づいて用紙Pが紙厚検出センサ500に到達するまで待機する(ステップS104)。
【0057】
エンジン制御部1001は、算出した搬送時間に基づいて用紙Pが紙厚検出センサ500に到達するまで待つと、紙厚検出センサ500の出力電圧を取得して(ステップS105)、ポーリング時間(検出取得時間)が経過するのを待って(ステップS106)、用紙Pが紙厚検出センサ500を通過したかチェックする(ステップS107)。エンジン制御部1001は、ステップS107で、用紙Pが紙厚検出センサ500を通過していないときには、ステップS105に戻って、紙厚検出センサ500の出力電圧の取得から上記同様に処理する(ステップS105〜S107)。
【0058】
ステップS107で、用紙Pが紙厚検出センサ500を通過すると、エンジン制御部1001は、紙厚検出センサ500の検出信号である出力電圧を平均化して、平均値に基づいて上記紙厚さデータテーブルを参照して、用紙Pの紙厚さを取得する(ステップS108)。
【0059】
すなわち、用紙Pは、紙厚検出センサ500の搬送ローラ503と給紙路203の間に搬送されてきたときに、用紙Pの紙厚さに応じて搬送ローラ503及び可動アーム501が紙厚さ方向に移動して、該紙厚さに応じた出力電圧を紙厚検出センサ500がエンジン制御部1001に出力するが、用紙Pは、紙厚検出センサ500に到達したときに、折れ曲がりやたるみがあると、搬送ローラ503及び可動アーム501は、その分だけ余分に浮き上がって移動し、紙厚検出センサ500の出力電圧が変動する。
【0060】
そこで、本実施例の複写装置1は、エンジン制御部1001が、紙厚検出センサ500の出力電圧を一定時間ポーリング(サンプリング)を行い、その検出結果を平均化して、用紙Pの正確な厚さを検出している。
【0061】
そして、エンジン制御部1001は、用紙Pの厚さを検出すると、該紙厚さに基づいて上記画像形成データテーブルを参照して用紙Pの紙厚さに適した画像形成条件で画像形成する紙厚さ対応画像形成制御処理を実行する(ステップS109)。
【0062】
このように、本実施例の複写装置1は、給紙部(シート状部材送給手段)100によって、プリンタ部(画像形成手段)200に送給される用紙(シート状部材)Pの厚さを紙厚検出センサ(厚さ検出手段)500で検出してプリンタ部200の画像形成条件を設定する際に、紙厚検出センサ500が、用紙Pの厚さ方向に付勢されているとともに該厚さ方向に移動可能に支持された可動アーム(可動軸)501の先端に取り付けられた搬送ローラ(回転ローラ)503が、送給される用紙Pの表面を該用紙Pの移動に伴って回転して移動して、該可動アーム501の軸方向にN極とS極が向く状態で磁石504が取り付けられているとともに、磁石504に対向する状態でホール素子(磁気検出センサ)505が位置固定されていて、該搬送ローラ503が用紙P上に乗り上げて可動アーム501が軸方向に移動することによる磁気変化を該ホール素子505が用紙Pの厚さとして検出している。
【0063】
したがって、用紙Pの表面を回転しながら移動する搬送ローラ503の用紙Pの厚さ方向の移動を、該搬送ローラ503を支持する可動アーム501の軸方向の動きとして、該可動アーム501の軸方向の動きを磁石504とホール素子505で検出しているので、用紙Pの厚さを正確に検出することができ、該用紙Pの厚さに基づいて、定着部270の定着温度等のプリンタ部200での画像形成条件を調整して、画像品質を向上させることができる。
【0064】
また、本実施例の複写装置1は、給紙部100によって紙厚検出センサ500に送給される用紙Pを検出する搬送センサ(シート状部材検出手段)262が、用紙Pを検出すると、エンジン制御部1001が、給紙部100が用紙Pを送給する送給速度と搬送センサ262から紙厚検出センサ500までの距離に基づいて用紙Pが紙厚検出センサ500に送給されるタイミングを求めて、該タイミングに合わせて紙厚検出センサ500の出力信号の変化から用紙Pの厚さを求めている。
【0065】
したがって、用紙Pの厚さをより一層正確に求めることができ、画像形成条件をより一層適切に設定して、画像品質をより一層向上させることができる。
【0066】
さらに、本実施例の複写装置1は、エンジン制御部1001が、紙厚検出センサ500が用紙Pの厚さを検出している間、所定時間間隔で所定時間(ポーリング時間)の間該紙厚検出センサ500の出力信号を取得して用紙Pの厚さを求めている。
【0067】
したがって、用紙Pの厚さをより一層適切に求めることができ、画像形成条件を適切に設定して、画像品質を向上させることができる。
【0068】
また、本実施例の複写装置1は、エンジン制御部1001が、紙厚検出センサ500の出力信号の平均値を算出して、用紙Pの厚さを求めている。
【0069】
したがって、用紙Pの厚さをより一層正確に求めることができ、画像形成条件をより一層適切に設定して、画像品質をより一層向上させることができる。
【0070】
さらに、本実施例の複写装置1は、紙厚検出センサ500の磁気検出センサとして、ホール素子505を用いている。
【0071】
したがって、より一層安価かつ簡単な構成で高精度に用紙Pの厚さを検出することができ、画像品質をより一層安価に向上させることができる。
【0072】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、用紙厚さを正確に検出して画像形成制御する複写装置、プリンタ装置、複合装置等の画像形成装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 複写装置
100 給紙部
101 ペーパーバンク
102 給紙カセット
103 給紙ローラ
104 分離ローラ
105 給紙路
106 搬送ローラ
200 プリンタ部
201 排紙ローラ対
202 切換爪
203 給紙路
204 手差しトレイ
205 給紙ローラ
206 分離ローラ
207 手差し給紙路
210 画像形成ユニット
210Y、210C、210M、210K プロセスカートリッジ
211Y、211C、211M、211K 感光体
230 光書込ユニット
240 中間転写ユニット
241 中間転写ベルト
242 第1支持ローラ
243 第2支持ローラ
244 第3支持ローラ
250 2次転写部
251 2次転写ベルト
252 張架ローラ
260 レジストローラ対
261 レジストセンサ
262 搬送センサ
270 定着ユニット
271 定着ベルト
272 加圧ローラ
280 用紙反転ユニット
290 スタック部
300 スキャナ部
400 ADF
500 紙厚検出センサ
501 可動アーム
502 ローラ軸
503 搬送ローラ
504 磁石
505 ホール素子
1001 エンジン制御部
1002 コントローラ制御部
1003 操作表示部
1011 CPU
【先行技術文献】
【特許文献】
【0075】
【特許文献1】特開2010−191301号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状部材に所定の画像形成条件で画像を形成する画像形成手段と、
前記シート状部材を前記画像形成手段に送給するシート状部材送給手段と、
前記画像形成手段に送給される前記シート状部材の厚さ方向に付勢されているとともに該厚さ方向に移動可能に支持された可動軸の先端に、送給される該シート状部材の表面を該シート状部材の移動に伴って回転して移動する回転ローラが取り付けられ、該可動軸に該可動軸の軸方向にN極とS極が向く状態で取り付けられた磁石と該磁石に対向する状態で位置固定されている磁気検出手段を有し、該回転ローラが該シート状部材上に乗り上げて該可動軸が軸方向に移動することによる磁気変化を該磁気検出手段が該シート状部材の厚さとして検出して検出信号を出力する厚さ検出手段と、
前記厚さ検出手段の検出結果に基づいて前記画像形成条件を制御する画像形成条件設定手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は、
前記シート状部材送給手段によって前記厚さ検出手段に送給される前記シート状部材を検出するシート状部材検出手段と、
前記シート状部材検出手段が前記シート状部材を検出すると、前記シート状部材送給手段が該シート状部材を送給する送給速度と該シート状部材検出手段から前記厚さ検出手段までの距離に基づいて該シート状部材が該厚さ検出手段に送給されるタイミングを求めて、該タイミングに合わせて該厚さ検出手段の検出信号の変化から該シート状部材の厚さを求めて前記画像形成条件設定手段に出力するシート状部材厚さ取得手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記シート状部材厚さ取得手段は、
前記厚さ検出手段が前記シート状部材の厚さを検出している間、所定時間間隔で所定時間の間該厚さ検出手段の検出信号を取得して該シート状部材の厚さを求めることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記シート状部材厚さ取得手段は、
前記厚さ検出手段の検出信号の平均値を算出して、前記シート状部材の厚さを求めることを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記厚さ検出手段の前記磁気検出手段は、
ホール素子であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−173553(P2012−173553A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36179(P2011−36179)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】