説明

画像形成装置

【課題】転写装置の着脱時に、装置本体および転写装置の位置決め部にキズ、変形、破損が発生することを防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】プリンタ本体が、転写装置の挿入方向に対して垂直であり装着完了位置での転写装置と当接する位置規制面34a、35aが形成された位置規制部34、35を備え、転写装置が、転写装置本体と、転写装置本体の一端側に配置され、装着完了位置において水平となるとともにプリンタ1本体側の位置規制部34、35と当接する位置規制面27a、28aが形成された位置規制部27、28と、転写装置本体の軸受21、22を挟んだ他端側に設けられた把持部と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、詳しくは、装置本体から着脱可能な転写装置を備え、転写装置の駆動軸を支点とした回動運動により転写装置の着脱方向の位置決めを行う画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置に用いられる転写装置は装置本体からの駆動連結を行う駆動ローラ軸ないしはその同心円上に設けた部材(軸受など)を装置本体に設けた位置決め部に嵌合させ位置決めする構成が一般的である。
【0003】
また、一般的に転写装置は保守、交換が必要であり、装置本体に対して着脱可能な構成とする必要がある。特に転写装置の着脱方向が駆動ローラの軸線方向以外の場合、例えば、装置本体の略上方向から着脱する場合、装置本体に設けた位置決め部の着脱方向には転写装置を案内する溝、切り欠き部を設ける必要があり、溝、切り欠き部を設けた方向への位置決めが困難となる。
【0004】
そこで、転写装置の駆動ローラを支点とした回動運動により着脱方向の位置決めを行うものとしては、転写装置の装着作業の簡素化を目的として、転写装置の駆動ローラの軸受の形状を小判形とするとともに、装置本体の位置決め部には小判形の軸受の平面部と嵌合する溝と円筒部と嵌合する穴形状とが形成され、転写装置の装着時には、まず小判形の軸受の平面部を嵌合させて挿入し、その後、駆動ローラの軸を支点として転写装置を回動させて挿入方向の位置決めを行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような従来の位置決め構成では、装置本体の位置決め部がエッジで構成され、回動軸の円筒面に対して装着方向の位置規制を行うため、転写装置の装着時に転写装置を回動する過程で、転写装置の位置決め部材と装置本体の位置決め部が対向しているため、装着の繰り返しにより装置本体および転写装置の位置決め部にキズが発生したり、駆動ローラおよび装置本体の位置決め部のセット不良、アライメント不良により位置決め部の間でこじりが発生し、装置本体および転写装置の位置決め部が変形、破損してしまうという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、転写装置の回動操作の過程で転写装置の位置決め部材と装置本体の位置決め部が対向せず、転写装置の装着が完了して双方の位置決め部が対向する構成とすることにより、転写装置の着脱時に、装置本体および転写装置の位置決め部にキズ、変形、破損が発生することを防止することができる画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、装置本体に対して上方から装着および離脱される転写装置を備え、前記転写装置が前記装置本体に装着および離脱される際には、前記転写装置に設けた被保持部が前記装置本体に設けた保持部に保持された状態で、前記転写装置が前記被保持部を支点として回動することにより、前記装置本体における前記転写装置の装着完了位置での位置規制が完了および解除される画像形成装置であって、前記装置本体が、前記転写装置の挿入方向に対して垂直であり前記装着完了位置での前記転写装置と当接する平面が形成された装置本体側位置規制部を備え、前記転写装置が、転写装置本体と、前記転写装置本体の一端側に配置され、前記装着完了位置において水平となるとともに装置本体側位置規制部と当接する平面が形成された転写装置側位置規制部と、前記転写装置本体の前記被保持部を挟んだ他端側に設けられた把持部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成により、転写装置を装着および離脱するときに転写装置を回動する過程で、装置本体側位置規制部と転写装置側位置規制部とが接触することなく、転写装置の装着完了位置での位置規制を行うことができる。
【0009】
また、転写装置が装着完了位置にあるときに、装置本体側位置規制部と転写装置側位置規制部とが平面同士で当接するため、負荷により装置本体側位置規制部と転写装置側位置規制部とに変形、破損、キズが生じることを防止できる。
【0010】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記把持部が前記転写装置本体に対して回動自在に設けられたことを特徴とする。
【0011】
この構成により、把持部を把持した際、転写装置本体が自重により垂れ下がって垂直姿勢となるので、転写装置の装着および離脱の操作を行うときに、装置本体側位置規制部が転写装置側位置規制部位置規制部と干渉することを防止することができる。
【0012】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記転写装置側位置規制部が、前記被保持部に一体的に形成されたことを特徴とする。
【0013】
この構成により、転写装置の装着完了位置での位置規制を精度良く行うことができる。
【0014】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記転写装置本体が、トナー像を担持する転写ベルトと、前記転写ベルトを張架する複数のローラと、前記複数のローラを支持するフレームと、前記ローラおよび前記フレームの間に介装された軸受と、から構成され、前記転写装置側位置規制部が、前記軸受に一体的に形成されたことを特徴とする。
【0015】
この構成により、転写装置の装着完了位置での位置規制を精度良く行うことができる。
【0016】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記保持部および前記装置本体側位置規制部が、同一のプレス加工工程により形成されたせん断面であることを特徴とする。
【0017】
この構成により、転写装置の装着完了位置での位置規制を精度良く行うことができる。
【0018】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記保持部が絞り加工により形成されたことを特徴とする。
【0019】
この構成により、転写装置を装着完了位置にするために、被保持部が保持部に保持された状態で転写装置を被保持部を支点として回動するときに、被保持部や保持部にキズが生じることを防止することができる。
【0020】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記装置本体が、その上部に開閉自在なカバー部材を備え、前記転写装置が、前記カバー部材が閉塞されることにより下方に付勢されて上方への移動が規制されることを特徴とする。
【0021】
この構成により、カバー部材により転写装置の上方への移動を規制することができる。また、転写装置の上方への移動を規制する専用の部材を省略することができる。
【0022】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記装置本体が、前記転写装置と前記カバー部材との間に、プロセスカートリッジを備え、前記転写装置が、前記プロセスカートリッジを介して下方に付勢されて上方への移動が規制されることを特徴とする。
【0023】
この構成により、転写装置の上方への移動を規制する専用の部材を省略することができる。
【0024】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記プロセスカートリッジが、前記装置本体の前後方向における前方寄りに配置されたことを特徴とする。
【0025】
この構成により、プロセスカートリッジによる転写装置の上方への移動規制を効果的に行うことができる。
【0026】
また、本発明に係る画像形成装置は、装置本体に対して上方から装着および離脱される転写装置を備え、前記転写装置が前記装置本体に装着および離脱される際には、前記転写装置に設けた被保持部が前記装置本体に設けた保持部に保持された状態で、前記転写装置が前記被保持部を支点として回動することにより、前記装置本体における前記転写装置の装着完了位置での位置規制が完了および解除される画像形成装置であって、前記装置本体が、前記保持部の後方に配置されるとともに前記転写装置の挿入方向に対して垂直であり前記装着完了位置での前記転写装置と当接する平面が形成された装置本体側位置規制部を備え、前記転写装置が、転写装置本体と、前記被保持部の軸線方向に移動可能に前記転写装置本体の一端側に配置され、前記装着完了位置において水平となるとともに装置本体側位置規制部と当接する平面が形成された転写装置側位置規制部と、前記転写装置本体の前記被保持部を挟んだ他端側に設けられた把持部と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
この構成により、転写装置を装着および離脱するときに転写装置を回動する過程で、装置本体側位置規制部と転写装置側位置規制部とが接触することなく、転写装置の装着完了位置での位置規制を行うことができる。
【0028】
また、転写装置が装着完了位置にあるときに、装置本体側位置規制部と転写装置側位置規制部とが平面同士で当接するため、負荷により装置本体側位置規制部と転写装置側位置規制部とに変形、破損、キズが生じることを防止できる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、転写装置の着脱時に、装置本体および転写装置の位置決め部にキズ、変形、破損が発生することを防止することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の位置規制部を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の位置規制部の他の例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の本体フレームに形成された保持部を示す図である。
【図6】(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の本体フレームに形成された保持部の正面図であり、(b)は、保持部の斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の本体フレームに形成された保持部を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の装着方法を示す図である。
【図9】(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の装着方法を示す図である。
【図10】(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の装着方法を示す図である。
【図11】(a)〜(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の位置規制部を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の駆動ローラの軸受を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の本体フレームに形成された保持部および位置規制部を示す図である。
【図14】(a)〜(f)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の装着時の駆動ローラの軸受の動作を示す図である。
【図15】(a)〜(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写装置の離脱時の駆動ローラの軸受の動作を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0032】
(第1の実施の形態)
まず、構成について説明する。
【0033】
図1は、本発明に係る画像形成装置をカラーレーザープリンタに適用した場合の全体構成を示す側面断面図である。
【0034】
カラーレーザプリンタとして構成されたプリンタ1は、黒、シアン、マセンタ、イエロー(K、C、M、Y)各色のトナー像を形成する4つのプロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yを備える。4つのプロセスカートリッジは、収容されるトナーの色が異なる以外は同様の構成を有しているので、Kトナー像を形成するためのプロセスカートリッジ2Kを例に説明を行う。
【0035】
プロセスカートリッジ2Kは、像担持体(以下、感光体ドラムという)3Kを中心に現像装置4K、帯電装置5K、クリーニング装置6K、図示しない除電装置が配置されており、これらが一体構成され、プリンタ1本体に脱着可能となっており、寿命を迎えたプロセスカートリッジ2Kを新しいものと交換することが可能となっている。
【0036】
感光体ドラム3Kの同軸上には図示しない駆動伝達機構が設けられており、プリンタ1本体に備えられた図示しない駆動装置から駆動伝達機構が動力を得て感光体ドラム3Kが反時計回りに回動するようになっている。帯電装置5Kは、感光体ドラム3Kに連れ回って回動する帯電ローラであり、図示しない高圧電源より印加される電圧によって感光体ドラム3Kの表面を一様に帯電するようになっている。帯電装置5Kによって表面を一様に帯電された感光体ドラム3Kは、プロセスカートリッジ2Kの上方に配置された露光装置7より発せられるレーザ光LKによって露光され、露光により形成された静電潜像を担持するようになっている。感光体ドラム3K上に形成された静電潜像は、現像装置4Kによりトナー像化されるようになっている。感光体ドラム3K上に形成されたトナー像は、後述する転写装置8により搬送される転写材(記録紙等)に転写されるようになっている。トナー像が転写材に転写された後、クリーニング装置6Kは、感光体ドラム3Kの表面に残留したトナーを除去するようになっている。また、図示しない除電装置は、クリーニング後の感光体ドラム3Kの残留電荷を除電するようになっている。この除電により、感光体ドラム3Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられるようになっている。
【0037】
また、他色のプロセスカートリッジ2C、2M、2Yにおいても、プロセスカートリッジ2Kと同様に感光体ドラム3上にシアン、マセンタ、イエロー(C、M、Y)のトナー像が形成されるようになっている。
【0038】
プロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yの下方には、用紙を搬送し、感光体ドラム3に担持されたトナー像を用紙に転写する無端状の転写ベルト9を主として備える転写装置8が設けられている。
【0039】
転写装置8は、転写ベルト9の他に、各色の感光体ドラム3に対して付勢され、転写ベルト9の裏面に対向配置される4本の1次転写ローラ10、駆動ローラ11、およびテンションローラ12を備えている。
【0040】
転写ベルト9は、駆動ローラ11、テンションローラ12に掛け回されており、駆動ローラ11の同軸上に設けられた図示しない駆動伝達機構を介して、プリンタ1本体に備えられた図示しない駆動装置を動力源として時計回りに回動するようになっている。
【0041】
1次転写ローラ10は、図示しない高圧電源から転写バイアスが印加されることで、感光体ドラム3上のトナー像を転写ベルト9によって搬送される転写材上に転写するようになっている。
【0042】
これらの構成部材を備える転写装置8は、1つのユニットとしてプリンタ1本体に対して一体的に脱着可能となっており、寿命を迎えたときには新しいものと交換することが可能となっている。
【0043】
転写材は、プリンタ1の下方に配置された転写材収容部13から転写材給送装置としての給紙ローラ14により給送され、搬送ローラ対15、レジストローラ対16間で挟持、搬送され、転写装置8に供給されるようになっている。
【0044】
転写装置8により転写材に転写されたトナー像は、転写装置8の(転写材搬送方向)下流側に配置された定着装置17により加熱、加圧されることで転写材に定着し、排紙装置18によりプリンタ1の機外へ排出されるようになっている。
【0045】
転写装置8の詳細について図2を参照して説明する。
【0046】
図2に示すように、転写装置8は、前述の転写ベルト9、駆動ローラ11、テンションローラ12、転写ベルト9内に配設された1次転写ローラ10(図1参照)といった部材を支持するフレーム19、20を備えており、プリンタ1本体、すなわち、プリンタ1本体の本体フレーム30(図5参照)に対して装脱自在となっている。
【0047】
駆動ローラ11は、軸受21、22を介して回動自在にフレーム19、20に支持されている。また、軸受21、22は、フレーム19、20に対しては回動不能に保持されている。すなわち、軸受21、22の外周側は、フレーム19、20に嵌合されており、軸受21、22の内周側は、駆動ローラ11と摺動するようになっている。
【0048】
駆動ローラ11の一端部には、プリンタ1本体との駆動伝達を行うギヤ23が図示しない留め輪を介して設けられている。テンションローラ12は、貫通軸24により回動自在に支持されており、貫通軸24は、フレーム19、20に保持されて前後方向に移動可能な支持部材25(フレーム20側は図示省略)によって保持されている。テンションローラ12は、図示しない付勢手段により転写ベルト9にテンションを加えることで、駆動ローラ11とともに転写ベルト9を張架、支持するようになっている。
【0049】
また、転写装置8の前方には、把持部26がフレーム19、20ないし貫通軸24に回動自在に支持されている。
【0050】
図2、図3に示すように、フレーム19、20には、駆動ローラ11の後方側に、プリンタ1本体に対する位置規制部27、28が一体的に成形されている。また、位置規制部27、28には、上方を向く位置規制面27a、28aがそれぞれ形成されている。位置規制部27、28は、プリンタ1本体側と位置規制面27a、28aで対向して接触することにより、装着完了位置に配置された転写装置8が上方向に変位することを規制するためのものである。
【0051】
なお、位置規制部27の別形態としては、図4に示すように、軸受21に、プリンタ1本体に対する位置規制部27が、上方を向く位置規制面27aがそれぞれ形成された状態で一体的に成形されていてもよい。位置規制部27は、図3の形態または図4の形態の何れであっても、プリンタ1本体と嵌合する部材に形成するのが望ましい。
【0052】
プリンタ1本体における転写装置8の支持方法および位置規制方法について図5を参照して説明する。
【0053】
図5に示すように、プリンタ1本体の一部をなす本体フレーム30には、転写装置8の駆動ローラ11の軸受21を保持する保持部31が形成されている。
【0054】
図6(a)、図6(b)に示すように、本体フレーム30は、プレス部品からなり、本体フレーム30には、打ち抜き加工によって保持部31が精度良く形成されている。
【0055】
保持部31は、図6(a)に示すように、略U字形状となっており、駆動ローラ11を支持する軸受21と嵌合し、転写装置8の前後および後方における下方向の移動を規制するようになっている。保持部31を略U字形状とすることで、軸受21との当接面が限定され精度が出しやすいという利点がある。
【0056】
なお、保持部31は、図6(b)に示すように、U字絞り形状としてもよい。U字絞り形状とした場合、軸受21との当接面にエッジがないため当接面が傷つきにくいという利点がある。
【0057】
図7に示すように、駆動ローラ11の軸受22側の本体フレーム32においても、図5、図6の保持部30と同一の形状で保持部33が形成されている。保持部31、33は、本体フレーム30、32に形成されるのが望ましい。何故ならば、特に本体フレーム32には、図示しない駆動装置が設けられているため、転写装置8に安定した駆動伝達を行うためにはギヤ23との位置管理を行う必要があるためである。
【0058】
また、転写装置8の前方においては、図4に示す略U字形が本体フレーム30に形成され(本体フレーム32においても同一の形状が形成されている)、テンションローラ12の貫通軸24を略U字形状の底面に当接することによって、転写装置8の前方における下方向への移動が規制され、転写装置8を支持することが可能となる(前後方向は移動可能である)。
【0059】
転写装置8の上方への位置規制については、本体フレーム30、32の保持部31、33の近傍には、図5、図7に示すように、転写装置8の上方向移動を規制する位置規制部34、35が転写装置8の幅方向(駆動ローラ11の軸線方向)に対して凸形状となるよう形成されている。位置規制部34、35には、下方を向く位置規制面34a、35aがそれぞれ形成されている。プリンタ1本体側の位置規制部34、35は、転写装置8側の位置規制部27、28と対向して双方の位置規制面同士で接触することにより、装着完了位置に配置された転写装置8が上方向に変位することを規制するためのものである。位置規制部34、35は、保持部31、33が形成される部材と一体で形成されることが精度管理上望ましく、また保持部31、33同工程での打ち抜きによって成形することによってさらに精度良く形成することが可能となる。
【0060】
次に、プリンタ1本体への転写装置8の装着方法について図8、図9を参照して説明する。
【0061】
図8に示すように、プリンタ1本体上方のカバー36は、露光装置7を保持しつつ、支点47を中心に回動可能な構成となっており、カバー36を上方に回動することによりプリンタ1本体の上部を開放可能となっている。
【0062】
カバー36を開放した状態でプリンタ1本体の上方から、転写装置8を挿入する。作業者が転写装置8の把持部26を把持すると、転写装置8はその自重により垂れ下がって上下方向に延在した姿勢となる。この姿勢においては、転写装置8の軸受21、22が、プリンタ1本体の本体フレーム30、32の溝状の保持部31、33の上方に位置して対向するとともに、転写装置8の位置規制部27、28の位置規制面27a、28aが、プリンタ1本体の本体フレーム30、32の位置規制部34、35の位置規制面34a、35aに対向しない(接触しない)状態となるため、転写装置8の位置規制部27、28が、プリンタ1本体の本体フレーム30、32の位置規制部34、35と接触することなく、転写装置8をプリンタ1本体に容易に挿入することができる。
【0063】
プリンタ1本体に転写装置8が挿入されると、図9(a)に示すように、まず本体フレーム30、32に設けた保持部31、33に、転写装置8の駆動ローラ11を支持する軸受21、22が嵌合し、プリンタ1本体における転写装置8の前後および下方向の変位が規制される。
【0064】
そして、テンションローラ12の貫通軸24(図2参照)が本体フレーム30、32に設けた略U字形状の底面に当接するまで、図9(b)に示すように、軸受21、22を支点に転写装置8を回動させることにより転写装置8の下方向の位置規制が可能となり、かつ転写装置8が上方向に変位することを規制するための位置規制部27、28および位置規制部34、35が対向する(接触する)位置関係とすることができ、転写装置8の上方向の位置規制が可能となる。
【0065】
このように、転写装置8をプリンタ1本体に装着する過程において、図9(a)のように、転写装置8の位置規制部27、28の位置規制面27a、28aが、垂直となり、プリンタ1本体の本体フレーム30、32の位置規制部34、35の位置規制面34a、35aとは対向しない。
【0066】
図10(a)に示すように、転写装置8の装着後、4つのプロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yを挿入し、図10(b)に示すように、カバー36を閉止する。
【0067】
これら4つのプロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yは、カバー36に設けられた付勢部材によって転写装置8の方向に付勢されており、転写装置8が4つのプロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yから付勢力を受けることにより、転写装置8が上方に変位することを規制することが可能となる。
【0068】
また、他の方法としては、図10(c)に示すように、カバー36に付勢部材を設け、転写装置8の把持部26に下方向の付勢力を加えることによって、転写装置8が上方に変位することを規制することが可能となる。更には、図10(d)に示すように、転写装置8を締結部材により本体フレーム30、32に締結するといった方法もある。
【0069】
また、プリンタ1本体において、モノクロ画像印刷時に、カラー画像印刷用のプロセスカートリッジ2C、2M、2Yが転写装置8に対して離間する構成の場合、プロセスカートリッジ2Kを転写装置8の前方に配置することとすれば、転写装置8が上方に変位することを規制することが可能となる。以上の構成により転写装置8の位置規制が完了する。転写装置8を取り外す際は、本作業と逆の手順を実行すればよい。
【0070】
以上のように、本実施の形態に係るプリンタ1は、プリンタ1本体に対して上方から装着および離脱される転写装置8を備え、転写装置8がプリンタ1本体に装着および離脱される際には、転写装置8に設けた軸受21、22がプリンタ1本体に設けた保持部31、33に保持された状態で、転写装置8が軸受21、22を支点として回動することにより、プリンタ1本体における転写装置8の装着完了位置での位置規制が完了および解除される構成であって、プリンタ1本体が、転写装置8の挿入方向に対して垂直であり装着完了位置での転写装置8と当接する位置規制面34a、35aが形成された位置規制部34、35を備え、転写装置8が、転写装置8本体と、転写装置8本体の一端側に配置され、装着完了位置において水平となるとともにプリンタ1本体側の位置規制部34、35と当接する位置規制面27a、28aが形成された位置規制部27、28と、転写装置8本体の軸受21、22を挟んだ他端側に設けられた把持部26と、を備えたことを特徴とする。
【0071】
この構成により、転写装置8を装着および離脱するときに転写装置8を回動する過程で、プリンタ1本体側の位置規制部34、35と転写装置8側の位置規制部27、28とが接触することなく、転写装置8の装着完了位置での位置規制を行うことができる。
【0072】
また、転写装置8が装着完了位置にあるときに、プリンタ1本体側の位置規制部34、35と転写装置8側の位置規制部27、28とが平面同士で当接するため、負荷によりプリンタ1本体側の位置規制部34、35と転写装置8側の位置規制部27、28とに変形、破損、キズが生じることを防止できる。
【0073】
また、本実施の形態に係るプリンタ1は、把持部26が転写装置8本体に対して回動自在に設けられたことを特徴とする。
【0074】
この構成により、把持部26を把持した際、転写装置8本体が自重により垂れ下がって垂直姿勢となるので、転写装置8の装着および離脱の操作を行うときに、プリンタ1本体側の位置規制部34、35が転写装置8側の位置規制部27、28と干渉することを防止することができる。
【0075】
また、本実施の形態に係るプリンタ1は、転写装置8側の位置規制部27、28が、軸受21、22に一体的に形成されたことを特徴とする。
【0076】
この構成により、転写装置8の装着完了位置での位置規制を精度良く行うことができる。
【0077】
また、本実施の形態に係るプリンタ1は、転写装置8本体が、トナー像を担持する転写ベルト9と、転写ベルト9を張架する駆動ローラ11およびテンションローラ12と、駆動ローラ11およびテンションローラ12を支持するフレーム19、20と、駆動ローラ11、テンションローラ12およびフレーム19、20の間に介装された軸受21、22と、から構成され、転写装置8側の位置規制部27、28が、軸受21、22に一体的に形成されたことを特徴とする。
【0078】
この構成により、転写装置8の装着完了位置での位置規制を精度良く行うことができる。
【0079】
また、本実施の形態に係るプリンタ1は、保持部31、33およびプリンタ1本体側の位置規制部34、35が、同一のプレス加工工程により形成されたせん断面であることを特徴とする。
【0080】
この構成により、転写装置8の装着完了位置での位置規制を精度良く行うことができる。
【0081】
また、本実施の形態に係るプリンタ1は、保持部31、33が絞り加工により形成されたことを特徴とする。
【0082】
この構成により、転写装置8を装着完了位置にするために、軸受21、22が保持部31、33に保持された状態で転写装置8を軸受21、22を支点として回動するときに、軸受21、22が保持部31、33にキズが生じることを防止することができる。
【0083】
また、本実施の形態に係るプリンタ1は、プリンタ1本体が、その上部に開閉自在なカバー36を備え、転写装置8が、カバー36が閉塞されることにより下方に付勢されて上方への移動が規制されることを特徴とする。
【0084】
この構成により、カバー36により転写装置8の上方への移動を規制することができる。また、転写装置8の上方への移動を規制する専用の部材を省略することができる。
【0085】
また、本実施の形態に係るプリンタ1は、プリンタ1本体が、転写装置8とカバー36との間に、プロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yを備え、転写装置8が、プロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yを介して下方に付勢されて上方への移動が規制されることを特徴とする。
【0086】
この構成により、転写装置8の上方への移動を規制する専用の部材を省略することができる。
【0087】
また、本実施の形態に係るプリンタ1は、プロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yが、プリンタ1本体の前後方向における前方寄りに配置されたことを特徴とする。
【0088】
この構成により、プロセスカートリッジ2K、2C、2M、2Yによる転写装置8の上方への移動規制を効果的に行うことができる。
【0089】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態として、転写装置8に設けた位置規制部が回動時に軸線方向に移動可能な構成とした具体例を以下に説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0090】
図11(a)〜図11(c)に示すように、本実施の形態では、第1の実施の形態の軸受21、22に相当するものとして、軸受37を備えている。軸受37には、位置規制部27が一体形成されており、位置規制部27には、第1の傾斜面38と第2の傾斜面39が形成されている。
【0091】
図12に、転写装置8における軸受37の取り付け構成を示す。
【0092】
図12に示すように、駆動ローラ11の軸上には、軸受37、カラー40、付勢部材(バネ)41が設けられており、フレーム19に軸受37が嵌合することで、駆動ローラ11が転写装置8に保持されている。なおこのとき、位置規制面をなす形状もフレーム19に嵌合し、軸受37の回転止めの機能を果たしている。なお、図示しない反対側においても同様の構成となっている。
【0093】
続いて、転写装置8のプリンタ1本体に対する支持方法および位置規制方法について図13を参照して説明する。
【0094】
図13に示すように、本体フレーム30は、プレス部品で形成され、保持部31および矩形穴である位置規制部34は、打ち抜きによって精度良く形成することが可能である。保持部31はU字形状(図6(a)、図6(b)に示す略U字形状やU字絞り形状としてもよい。略U時は当接面が限定され精度が出しやすい。また、絞り形状は当接面にエッジがないため当接面が傷つきにくい)となっており、軸受37と嵌合し、転写装置8の前後および後方における下方向の移動を規制している。
【0095】
位置規制部34は矩形穴として形成され、その上面は、位置規制面34aを構成している。なお、図示しない対向側の本体フレーム32においても、保持部31、位置規制部34が同様に形成されている。
【0096】
次に、転写装置8の装着時の軸受37の動作について図14を参照して説明する。
【0097】
第1の実施の形態と同様に、プリンタ1本体の上方のカバー36は、露光装置7を保持しつつ、軸受37を中心に回動可能な構成となっており、プリンタ1本体の上方を開放可能としている。
【0098】
カバー36を開放した状態でプリンタ1本体の上方から、転写装置8を挿入する。作業者が転写装置8の把持部26を把持すると、転写装置8はその自重により垂れ下がって上下方向に延在した姿勢となる。図14(a)、図14(b)に示すように、この姿勢においては、転写装置8の軸受21、22が、プリンタ1本体の本体フレーム30、32の溝状の保持部31、33の上方に位置して対向するとともに、第1の傾斜面38が本体フレーム30と対向する状態となる。
【0099】
次いで、図14(c)、図14(d)に示すように、転写装置8を挿入すると、本体フレーム30と第1の傾斜面38が当接し、軸受37が軸線方向(図14(d)の右方向)に移動し、本体フレーム30の保持部31と軸受37が嵌合し、転写装置8の前後および下方向の移動を規制することが可能となる。
【0100】
次いで、図14(e)、図14(f)に示すように、転写装置8は、テンションローラ12の貫通軸24が本体フレーム30、32に設けた略U字形状の底面に当接するまで嵌合部を支点に回動させる。回動の過程において、位置規制部27が位置規制部34に到達すると、付勢部材(バネ)41による付勢力にて再び軸受37が軸線方向(図14(f)の左方向)に移動し、転写装置8の位置規制面27aと本体フレーム30の位置規制面34aが対向して接触する位置関係となり、転写装置8の上方向の位置規制が可能となる。その後の動作は第1の実施の形態と同様となり、転写装置8の上方向の位置規制が可能となる。
【0101】
次に、転写装置8の離脱時の軸受37の動作について図15を参照して説明する。
【0102】
図15(a)、図15(b)は、転写装置8のセット状態(図14(e)、図14(f)と同じ状態)である。図15(a)、図15(b)の状態において、作業者が転写装置8の把持部26を把持し、嵌合部を支点に転写装置8を回動させると、軸受37の位置規制部27の第2の傾斜面39は本体フレーム30の位置規制部34のせん断面34bに当接する。
【0103】
そして、図15(c)、図15(d)に示すように、当接後さらに転写装置8を回動させると第2の傾斜面39により、軸受37が軸線方向に移動し、位置規制部27と位置規制部34との係合が解除され、転写装置8を離脱させることが可能となる。
【0104】
以上のように、本実施の形態に係るプリンタ1は、プリンタ1本体に対して上方から装着および離脱される転写装置8を備え、転写装置8がプリンタ1本体に装着および離脱される際には、転写装置8に設けた軸受21、22がプリンタ1本体に設けた保持部31、33に保持された状態で、転写装置8が軸受21、22を支点として回動することにより、プリンタ1本体における転写装置8の装着完了位置での位置規制が完了および解除される構成であって、プリンタ1本体が、保持部31、33の後方に配置されるとともに転写装置8の挿入方向に対して垂直であり装着完了位置での転写装置8と当接する位置規制面34a、35aが形成された位置規制部34、35を備え、転写装置8が、転写装置8本体と、軸受21、22の軸線方向に移動可能に転写装置8本体の一端側に配置され、装着完了位置において水平となるとともにプリンタ1本体側の位置規制部34、35と当接する第2の傾斜面39が形成された位置規制部27と、転写装置8本体の軸受21、22を挟んだ他端側に設けられた把持部26と、を備えたことを特徴とする。
【0105】
この構成により、転写装置8を装着および離脱するときに転写装置8を回動する過程で、プリンタ1本体側の位置規制部34、35と転写装置8側の位置規制部27とが接触することなく、転写装置8の装着完了位置での位置規制を行うことができる。
【0106】
また、転写装置8が装着完了位置にあるときに、プリンタ1本体側の位置規制部34、35の位置規制面34a、35aと転写装置8側の位置規制部27の第2の傾斜面39が平面同士で当接するため、負荷によりプリンタ1本体側の位置規制部34、35と転写装置8側の位置規制部27とに変形、破損、キズが生じることを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0107】
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置は、転写装置の着脱時に、装置本体および転写装置の位置決め部にキズ、変形、破損が発生することを防止することができるという効果を有し、装置本体から着脱可能な転写装置を備え、転写装置の駆動軸を支点とした回動運動により転写装置の着脱方向の位置決めを行う画像形成装置として有用である。
【符号の説明】
【0108】
1 プリンタ(画像形成装置)
2K、2C、2M、2Y プロセスカートリッジ
3、3K 感光体ドラム
4K 現像装置
5K 帯電装置
6K クリーニング装置
7 露光装置
8 転写装置
9 転写ベルト
10 1次転写ローラ
11 駆動ローラ(ローラ)
12 テンションローラ(ローラ)
13 転写材収容部
14 給紙ローラ
16 レジストローラ対
17 定着装置
18 排紙装置
19、20 フレーム
21、22、37 軸受(被保持部)
23 ギヤ
24 貫通軸
25 支持部材
26 把持部
27、28 位置規制部(転写装置側位置規制部)
27a、28a 位置規制面
30、32 本体フレーム
31、33 保持部
34、35 位置規制部(装置本体側位置規制部)
34a、35a 位置規制面
34b せん断面
36 カバー(カバー部材)
38 第1の傾斜面
39 第2の傾斜面
41 付勢部材(バネ)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0109】
【特許文献1】特開平11−161038号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に対して上方から装着および離脱される転写装置を備え、前記転写装置が前記装置本体に装着および離脱される際には、前記転写装置に設けた被保持部が前記装置本体に設けた保持部に保持された状態で、前記転写装置が前記被保持部を支点として回動することにより、前記装置本体における前記転写装置の装着完了位置での位置規制が完了および解除される画像形成装置であって、
前記装置本体が、前記転写装置の挿入方向に対して垂直であり前記装着完了位置での前記転写装置と当接する平面が形成された装置本体側位置規制部を備え、
前記転写装置が、転写装置本体と、前記転写装置本体の一端側に配置され、前記装着完了位置において水平となるとともに装置本体側位置規制部と当接する平面が形成された転写装置側位置規制部と、前記転写装置本体の前記被保持部を挟んだ他端側に設けられた把持部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記把持部が前記転写装置本体に対して回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記転写装置側位置規制部が、前記被保持部に一体的に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記転写装置本体が、トナー像を担持する転写ベルトと、前記転写ベルトを張架する複数のローラと、前記複数のローラを支持するフレームと、前記ローラおよび前記フレームの間に介装された軸受と、から構成され、
前記転写装置側位置規制部が、前記軸受に一体的に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記保持部および前記装置本体側位置規制部が、同一のプレス加工工程により形成されたせん断面であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記保持部が絞り加工により形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記装置本体が、その上部に開閉自在なカバー部材を備え、
前記転写装置が、前記カバー部材が閉塞されることにより下方に付勢されて上方への移動が規制されることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記装置本体が、前記転写装置と前記カバー部材との間に、プロセスカートリッジを備え、
前記転写装置が、前記プロセスカートリッジを介して下方に付勢されて上方への移動が規制されることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記プロセスカートリッジが、前記装置本体の前後方向における前方寄りに配置されたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
装置本体に対して上方から装着および離脱される転写装置を備え、前記転写装置が前記装置本体に装着および離脱される際には、前記転写装置に設けた被保持部が前記装置本体に設けた保持部に保持された状態で、前記転写装置が前記被保持部を支点として回動することにより、前記装置本体における前記転写装置の装着完了位置での位置規制が完了および解除される画像形成装置であって、
前記装置本体が、前記保持部の後方に配置されるとともに前記転写装置の挿入方向に対して垂直であり前記装着完了位置での前記転写装置と当接する平面が形成された装置本体側位置規制部を備え、
前記転写装置が、転写装置本体と、前記被保持部の軸線方向に移動可能に前記転写装置本体の一端側に配置され、前記装着完了位置において水平となるとともに装置本体側位置規制部と当接する平面が形成された転写装置側位置規制部と、前記転写装置本体の前記被保持部を挟んだ他端側に設けられた把持部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−22043(P2012−22043A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157922(P2010−157922)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】