説明

画像形成装置

【課題】高湿環境下における画質の低下を低減すること。
【解決手段】媒体(S)への画像の形成が停止された状態で、放電清掃部材(16)を作動させて放電部材(11)の清掃を行う放電清掃手段(C4)と、環境湿度(RH1)を測定する湿度測定部材(SN2)と、環境湿度(RH1)が予め設定された湿度(RH0)よりも高湿度である場合に、放電部材(11)の清掃が終了した後に、像保持体(Pk)を回転させ且つ像保持体(Pk)の表面に予め設定された清掃用の画像を形成して、清掃器(CLk)により除去させて像保持体(Pk)の表面の清掃を行う追加清掃手段(C5)と、を備えた画像形成装置(U)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子写真方式の画像形成装置において、像保持体の表面を帯電させたり、除電したり、像保持体表面のトナー像を媒体に転写したり、媒体を除電したりする際に、コロトロンやスコロトロン等の電極から放電を行う放電器が広く使用されている。放電器に関し、以下の特許文献1、2記載の技術が従来公知である。
【0003】
特許文献1としての特開平9−212060号公報には、分離帯電器(320)の放電ワイヤー(60)を5000回の画像形成毎にワイヤー清掃パッド(34)で清掃すると共に、コピー作業待ちの状態のまま、転写ベルトを1周分回動させて、ワイヤー清掃パッド(34)で清掃を行った際に転写ベルト上に掻き落とされた異物等を搬送ベルトクリーニングユニット(C)で回収する技術が記載されている。
【0004】
特許文献2としての特開2007−101868号公報には、相対湿度(RH)が65%以上の高湿環境の場合に、帯電器(11)のタングステンワイヤ(111)に多量の水分を含んだ放電生成物が大量に付着していると判断して、クリーナ(111a)によるタングステンワイヤ(111)のクリーニングを禁止する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−212060号公報(「0037」〜「0039」)
【特許文献2】特開2007−101868号公報(「0023」〜「0024」、「0027」)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、高湿環境下における画質の低下を低減することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
回転する像保持体と、
前記像保持体に対向して配置され且つ予め設定された方向に延び電圧が印加されて放電する放電部材と、前記放電部材に接触して前記放電部材に付着した付着物を除去して清掃する放電清掃部材と、を有し、前記像保持体の表面を帯電させる帯電器と、
前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
転写後の前記像保持体の表面に付着した付着物を除去して清掃する清掃器と、
前記媒体への画像の形成が停止された状態で、前記放電清掃部材を作動させて前記放電部材の清掃を行う放電清掃手段と、
環境湿度を測定する湿度測定部材と、
前記湿度測定部材の測定結果に基づいて、環境湿度が予め設定された湿度よりも高湿度である場合に、前記放電部材の清掃が終了した後に、前記像保持体を回転させ且つ前記像保持体の表面に予め設定された清掃用の画像を形成して、前記清掃器により除去させて前記像保持体の表面の清掃を行う追加清掃手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記放電清掃手段により前記放電部材の清掃が実行されている期間中に、前記像保持体を回転させる回転制御手段、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記像保持体の1回転以上の長さを有する前記清掃用の画像を形成する前記追加清掃手段、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、高湿度で清掃用の画像を形成せずに像保持体を回転させて清掃を行う場合に比べて、高湿環境下における画質の低下を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、放電部材の清掃が実行されている期間中に像保持体を回転させない場合に比べて、放電部材から除去された物体が像保持体の表面に集中して付着することを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、清掃用の画像が像保持体の1回転未満の長さの場合に比べて、像保持体の表面の付着物の清掃不良を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図2】図2は像保持体ユニットおよび現像装置を有する可視像形成装置の説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例1の帯電器の斜視説明図である。
【図4】図4は本発明の実施例1の帯電器の要部断面説明図である。
【図5】図5は図4の矢印V方向から見た図である。
【図6】図6は図5のVI−VI線断面図であり、電極クリーナが基準位置に移動した状態の説明図である。
【図7】図7は図6に示す状態から電極クリーナが前方に移動した状態の説明図である。
【図8】図8は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部の機能図、いわゆるブロック図である。
【図9】図9は実施例1のクリーニング開始判別処理のフローチャートの説明図である。
【図10】図10は実施例1のクリーニングサイクルのフローチャートの説明図であり、図9のST6のサブルーチンのフローチャートの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0013】
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、画像読取部の一例としてのイメージ入力装置U1、給紙装置U2、画像形成装置の本体の一例であって被着脱体の一例としての画像記録装置U3、および用紙処理装置U4を有している。
【0014】
前記ユーザインタフェースUIは、入力部の一例としてのコピースタートキー、テンキー等の入力キーおよび表示部UI1を有している。
前記イメージ入力装置U1は、画像読取装置の一例としてのイメージスキャナ等により構成されている。図1において、イメージ入力装置U1では、図示しない原稿を読取って画像情報に変換し、画像記録装置U3に入力する。
給紙装置U2は、複数の給紙部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4と、前記各給紙トレイTR1〜TR4に収容された媒体の一例としての記録用紙Sが搬送される給紙路SH1等を有している。
【0015】
図1において、画像記録装置U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録用紙Sに画像記録を行う画像記録部、トナーディスペンサー装置U3a、および用紙搬送路SH2、用紙排出路SH3、用紙反転路SH4、用紙循環路SH6等を有している。なお、前記画像記録部については後述する。
また、画像記録装置U3は、制御部C、および、前記制御部Cにより制御される潜像書込装置の駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路D、前記制御部Cにより制御される電源回路E等を有している。制御部Cにより作動を制御されるレーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を予め設定された時期に、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
前記各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの下方には、像形成ユニット用の引出部材U3bが左右一対の案内部材R1,R1により、画像記録装置U3の前方に引き出された引出位置と画像記録装置U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。
【0016】
図2は像保持体ユニットおよび現像装置を有する可視像形成装置の説明図である。
図1、図2において、黒の像保持体ユニットUKは、像保持体の一例であって被放電体の一例としての感光体ドラムPkと、放電器の一例としての帯電器CCkと、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkと、を有している。なお、実施例1では、帯電器CCkは、画像記録装置U3に対して着脱可能な帯電ユニットにより構成されている。そして、他の色Y,M,Cの像保持体ユニットUY,UM,UCも、感光体ドラムPy,Pm,Pc、放電器の一例としての帯電器CCy,CCm,CCc、清掃器の一例としての感光体クリーナCLy,CLm,CLcを有している。なお、実施例1では、使用頻度の高く表面の磨耗が多いK色の感光体ドラムPkは、他の色の感光体ドラムPy,Pm,Pcに比べて大径に構成され、高速回転対応および長寿命化がされている。
前記各像保持体ユニットUY,UM,UC,UKと現像ロールR0を有する現像装置GY,GM,GC,GKとによりトナー像形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKが構成されている。前記像形成ユニット用の引出部材U3bには、前記像保持体ユニットUY,UM,UC,UKおよび現像装置GY,GM,GC,GKが着脱可能に装着される。
【0017】
図1において、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、それぞれ帯電器CCy,CCm,CCc,CCkにより帯電された後、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像は、現像装置GY,GM,GC,GKによりY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の色のトナー像に現像される。
【0018】
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、像保持体の一例であって中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、画像記録位置の一例としての2次転写領域Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合はK(黒)の感光体ドラムPkおよび現像装置GKのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
1次転写後、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは感光体ドラム用のクリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
【0019】
前記像形成ユニット用の引出部材U3bの下方には、中間転写体用の引出部材U3cが画像記録装置U3の前方に引き出された引出位置と画像記録装置U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記中間転写体用の引出部材U3cには、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが、前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkの下面に接触する上昇位置と前記下面から下方に離れた下降位置との間で昇降可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有する。ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび二次転写領域Q4の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを有する。そして、前記中間転写ベルトBは、前記ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
【0020】
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtは、二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bを有する。2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと接触する領域により2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには、電圧印加用の接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触しており、前記各ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cには制御部Cにより制御される電源回路から予め設定された時期に、トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
【0021】
前記ベルトモジュールBM下方には用紙搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2の給紙路SH1から給紙された記録用紙Sは、前記用紙搬送路SH2に搬送され、給紙時期の調節部材の一例としてのレジロールRrにより、トナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、転写前の媒体案内部材SGr、SG1を通って2次転写領域Q4に搬送される。
前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写領域Q4を通過する際に前記2次転写器T2により前記記録用紙Sに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録用紙Sに2次転写される。
【0022】
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体用の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃、すなわち、クリーニングされる。
前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Pk表面の画像を記録用紙Sに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
【0023】
トナー像が2次転写された前記記録用紙Sは、転写後の媒体案内部材SG2、定着前の媒体搬送部材の一例としての用紙搬送ベルトBHを通って定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域により定着領域Q5が形成されている。
前記記録用紙S上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。
前記トナー像形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKや転写装置T1+B+T2+CLB、定着装置等により、記録用紙Sに画像を記録する実施例1の画像記録部が構成されている。
【0024】
前記定着装置Fの下流側には搬送路の切替部材の一例としての第1ゲートGT1が設けられている。前記第1ゲートGT1は用紙搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録用紙Sを、用紙処理装置U4の用紙排出路SH3または用紙反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された用紙Sは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
【0025】
用紙搬送路SH5の途中には、湾曲補正装置の一例としてのカール補正装置U4aが配置されており、前記用紙搬送路SH5には、搬送路の切替部材の一例としての第2ゲートG4が配置されている。前記第2ゲートG4は、前記画像記録装置U3の用紙搬送路SH3から搬送された記録用紙Sを、湾曲、いわゆる、カールの方向に応じて、第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2のいずれかの側に搬送する。前記第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2に搬送された記録用紙Sは、通過時にカールが補正される。カールが補正された記録用紙Sは、排出部材の一例としての排出ロールRhから用紙処理装置U4の排出部の一例としての排出トレイTH1に用紙の画像定着面が上向きの状態、いわゆる、フェイスアップ状態で排出される。
【0026】
前記第1ゲートGT1により画像記録装置U3の前記用紙反転路SH4側に搬送された用紙Sは、弾性薄膜状部材により構成された搬送方向の規制部材、いわゆる、マイラーゲートGT2を押しのける形で通過して、画像記録装置U3の前記用紙反転路SH4に搬送される。
前記画像記録装置U3の用紙反転路SH4の下流端には、用紙循環路SH6および用紙反転路SH7が接続されており、その接続部にもマイラーゲートGT3が配置されている。前記第1ゲートGT1を通って用紙搬送路SH4に搬送された用紙は、前記マイラーゲートGT3を通過して前記用紙処理装置U4の用紙反転路SH7側に搬送される。両面印刷を行う場合には、用紙反転路SH4を搬送されてきた記録用紙Sは、前記マイラーゲートGT3を通過して、用紙反転路SH7に搬送された後、逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせられると、マイラーゲートGT3により搬送方向が規制され、スイッチバックした記録用紙Sが用紙循環路SH6側に搬送される。前記用紙循環路SH6に搬送された記録用紙Sは前記給紙路SH1を通って2次転写領域Q4に再送される。
【0027】
一方、用紙反転路SH4を搬送される記録用紙Sを、記録用紙Sの後端がマイラーゲートGT2を通過後、マイラーゲートGT3を通過する前に、スイッチバックすると、マイラーゲートGT2により記録用紙Sの搬送方向が規制され、記録用紙Sは表裏が反転された状態で用紙搬送路SH5に搬送される。表裏が反転された記録用紙Sは、カール補正部材U4aによりカールが補正された後、前記用紙処理装置U4の用紙排出トレイTH1に、用紙Sの画像定着面が下向きの状態、いわゆる、フェイスダウン状態で排出することができる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH、GT1〜GT3で示された要素により用紙搬送装置SUが構成されている。
【0028】
(帯電器の説明)
図3は本発明の実施例1の帯電器の斜視説明図である。
図4は本発明の実施例1の帯電器の要部断面説明図である。
図5は図4の矢印V方向から見た図である。
図6は図5のVI−VI線断面図であり、電極クリーナが基準位置に移動した状態の説明図である。
なお、図4において、発明を理解しやすくするためにシールド電極の一部の図示を省略している。
また、次に、実施例1の帯電器の説明を行うが、Y,M,C,Kの各色の帯電器CCy〜CCkは、同様に構成されているため、K色の帯電器CCkについて詳細に説明し、その他の色の帯電器CCy〜CCcについては詳細な説明は省略する。
【0029】
図2、図3、図4において、実施例1の帯電器CCkは、放電器本体の一例として、前後方向に延びる帯電器本体1を有する。前記帯電器本体1は、第2の電極部材の一例として、前後方向に延び且つ感光体ドラムPk側が開放されたコの型の導電性金属材料により構成されたシールド電極2を有する。前記シールド電極2は、前後方向に延びる板状の上壁部2aと、上壁部2aの左右両側から下方に延びる板状の左壁部2bおよび右壁部2cと、を有する。上壁部2aの左部には、前後方向に延びる開口2dが形成されている。
前記シールド電極2の後端には、一端部材の一例としての後端ブロック3が支持されており、シールド電極2の前端には、他端部材の一例としての前端ブロック4が支持されている。前後の各ブロック3,4の右上部には、清掃移動部材用の支持体の一例として、前後方向に延びる筒状のシャフト受け部3a,4aが形成されている。
【0030】
前記シャフト受け部3a,4aには、回転部材の一例として、前後方向に延びるシャフト6が回転可能に支持されている。シャフト6の外周面には、ネジ6aが形成されている。シャフト6の後端部は、後側のシャフト受け部3aを貫通して後方に延びており、後端には、被伝達部材の一例としての従動カップリング7が支持されている。従動カップリング7は、帯電器CCkが画像記録装置U3に装着された場合に、画像記録装置U3に回転可能に支持された伝達部材の一例としての駆動カップリング8に噛み合った状態で支持される。駆動カップリング8には、電極清掃部材の駆動源の一例として、画像記録装置U3に支持された正逆回転可能な電極クリーナ用のモータ9からの駆動が伝達可能に構成されている。
【0031】
図2〜図6において、前記帯電器本体1の内部には、放電部材の一例として、前後方向に延びる線材により構成され、前後両端が各ブロック3,4に支持されたワイヤ電極11が配置されている。実施例1のワイヤ電極11は、感光体Pkの表面の回転方向に沿って間隔をあけて配置され、前後方向に並行して延びる一対の第1ワイヤ11aおよび第2ワイヤ11bを有する。
前記シールド電極2の下側の開口位置であってワイヤ電極11と感光体Pkとの間、すなわち、感光体Pkとの対向領域である帯電領域Q1側には、電極部材の一例として、ワイヤ電極11の延びる方向である前後方向に延びる薄膜状の導電性材料に、上下方向に貫通する多数の貫通孔が形成された網状のグリッド電極12が支持されている。前記グリッド電極12は、前後両端が各ブロック3,4に張架された状態で支持される。
【0032】
前記各電極2,11,12には、電源回路Eから放電用の電圧が印加され、ワイヤ電極11とシールド電極2およびグリッド電極12との電位差に伴って、ワイヤ電極11から放出された電子により感光体Pkの表面が帯電される。なお、実施例1では、ワイヤ電極11に高電圧が印加され、感光体Pkの表面の目的の帯電電圧に応じた電圧がグリッド電極12に印加されており、グリッド電極12に印加される電圧により、ワイヤ電極11の放電が制御されて、感光体Pkの表面の帯電電圧が制御される。
【0033】
図4〜図6において、帯電器本体1の内部において、ワイヤ電極11と、シールド電極2およびグリッド電極12との間には、放電器用の清掃部材の一例としての電極クリーナ16が配置されている。電極クリーナ16は、第1の清掃枠体の一例として、絶縁材料により構成され、シールド電極2の内周面に沿って配置された下方が開放された角筒状の上スライダフレーム17を有する。上スライダフレーム17の右下端には、連結部の一例として、シールド電極2の右壁部2cの下端を回り込むようにU字状に形成されたアーム部18が形成されており、アーム部18の上端には、連動部の一例として、シャフト6が内部を貫通する円筒状のシャフト貫通部19が形成されている。シャフト貫通部19の内部には、シャフト6のネジ6aと噛み合うネジ19aが形成されている。したがって、シャフト6が正逆回転すると、ネジ6a,19aを介してアーム部18がシャフト6に沿って前後方向、すなわち、基準位置の一例としての後端のホームポジションに対して、離れる方向である前方や近づく方向である後方に移動し、電極クリーナ16が前後方向に移動するように構成されている。
前記シャフト6やアーム部18、シャフト貫通部19等により、実施例1の清掃移動部材6+18+19が構成されている。
【0034】
前記上スライダフレーム17の下部には、第2の清掃枠体の一例として、上方が開放されたU字状の下スライダフレーム21が支持されている。図6において、下スライダフレーム21の前端部には、第3の清掃支持部の一例として、下方のグリッド電極12に向けて凹んだ形状に形成されたグリッドクリーナ支持部21aが形成されている。前記グリッドクリーナ支持部21aの下面には、第3の清掃部の一例として、グリッド電極12に対向、接触した状態で支持され、電極クリーナ16の前後方向の往復移動に応じて、グリッド電極12を清掃するグリッドクリーナ20が支持されている。実施例1のグリッドクリーナ20は、基布に清掃用の毛が植毛されたいわゆるブラシ状に構成されているが、これに限定されず、布状の構成とする等、清掃可能な任意の構成とすることが可能である。なお、グリッドクリーナについては、例えば、特開2006−91456号公報等に記載されており、従来公知の種々の構成を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
【0035】
図6において、下スライダフレーム21の前後方向中央部の上面には、電極清掃部材の一例として、ワイヤ電極11に対して対向して配置された下ワイヤクリーナ22が支持されている。図6に示すように、下ワイヤクリーナ22は、電極クリーナ16が基準位置の一例としてのホームポジションに移動した状態では、ワイヤ電極11に対して離間した状態となる位置に配置されている。
また、前記下スライダフレーム21の下面には、下方に延びる板状の被検知部21bが形成されている。電極クリーナ16が、図6に示す初期位置の一例としてのホームポジションに移動した状態における被検知部21bに対応する位置には、検知部材の一例として、被検知部21bを検知することで電極クリーナ16がホームポジションに移動したことを検知する光センサSN1が配置されている。
【0036】
図5、図6において、前記上スライダフレーム17の内面には、左右方向の内側に延びる左右一対の軸部23が支持されている。前記軸部23の内側には、第1の清掃部材の支持体の一例としての上クリーナ支持体24が配置されている。上クリーナ支持体24は、軸部23に回転可能に支持される左右一対の回転中心部24aと、連結部の一例として回転中心部から前方に延びる左右一対のアームプレート部24bと、アームプレート部24bどうしの前端を接続して左右方向に延びる板状の支持体本体24cと、を有する。前記支持体本体24cの下面には、電極清掃部材の一例として、ワイヤ電極11に対向して配置された上ワイヤクリーナ26が支持されている。前記アームプレート部24bの下面には、下方に膨らんだ扇形状の離間用の被接触部24dが形成されており、後端ブロック3から電極クリーナ16内に延びる左右一対の離間用の接触部27に接触可能に構成されている。
また、実施例1の軸部23には、上クリーナ支持体24の前端を下方に回転させる方向、すなわち、上ワイヤクリーナ26をワイヤ電極11に接近させる方向に付勢する付勢部材の一例としてのネジリバネ28が装着されている。
【0037】
図7は図6に示す状態から電極クリーナが前方に移動した状態の説明図である。
したがって、図6に示す基準位置では、被接触部24dが接触部27に接触して、ネジリバネ28を弾性変形させてワイヤ電極11と上ワイヤクリーナ26とが離間した状態となる。そして、電極クリーナ用のモータ9が駆動して、電極クリーナ16が前方に移動すると、図7に示すように、被接触部24dと接触部27との接触が解除されて、上クリーナ支持体24の自重やネジリバネ28の弾性力により、上ワイヤクリーナ26がワイヤ電極11に上方から押し当てられる。このとき、上ワイヤクリーナ26によりワイヤ電極11が下方に押されて、二点鎖線で示す基準位置におけるワイヤ電極11の位置に対して、下方に移動する。したがって、ワイヤ電極11の下面が下ワイヤクリーナ22に接触し、上下のワイヤクリーナ22,26のバランスおよびワイヤ電極11の張力により、ワイヤ電極11に上下のワイヤクリーナ22,26が予め設定された接触圧力で接触する図7に示す位置に保持される。そして、ワイヤ電極11にワイヤクリーナ22,26が接触した状態で、電極クリーナ16が前後方向に往復移動することで、ワイヤ電極11の清掃が行われる。
【0038】
なお、電極クリーナ16が帯電器CCkの前端に到達したことの検出は、従来公知であり、センサを配置して検出する等、任意の方法を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。そして、清掃が終了すると、電極クリーナ16がホームポジションに戻る。
前記上クリーナ支持体24や被接触部24d、接触部27、ネジリバネ28等により、実施例1の清掃接触機構24+27+28が構成されている。
【0039】
図2において、実施例1の画像形成装置Uでは、帯電器CCy〜CCkの上方には、空気流出口31を有する第1空気流路D1が配置され、現像装置GY〜GKの上方には空気排出口32を有する第2空気流路D2が配置されている。画像形成装置U内部には、図示しない排出装置の一例としての送風機が配置されており、前記空気流出口31から空気を流出させて、開口2dを介して帯電器CCy〜CCkの内部を通過させ、放電時に発生し電極クリーナ16で清掃された放電生成物等の汚れを、空気と共に空気排出口32に流入させて、清浄器、いわゆるフィルターで清浄化して外気に放出する。
【0040】
このとき、実施例1では、効率的に帯電器CCy〜CCk内部の空気が入れ換えが行われるように、空気排出口32から離れた側である左側に開口2dが形成されている。すなわち、開口2dが右側に形成された場合には、帯電器CCy〜CCk内部の左側の空気が滞留して入れ換えられにくいが、左側に形成することで、効率的な空気の入れ換えが実現されている。
なお、実施例1では、前記電極クリーナ16が前後方向に往復移動してワイヤ電極11やグリッド電極12を清掃する清掃動作は、感光体Py〜Pkの帯電が行われていない状態、すなわち、画像形成動作が実行されていない状態で行われる。そして、清掃動作が実行中、すなわち電極クリーナ16が往復移動中は、排出装置が作動し、電極クリーナ16が清掃した汚れを吸引して排出するように構成されている。
【0041】
(実施例1の制御部の説明)
図8は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部の機能図、いわゆるブロック図である。
図8において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/O、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリ、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリ、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置、ならびに発振器等を有する小型情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0042】
(制御部Cに接続された信号出力要素)
前記制御部Cは、ユーザインタフェースUIや光センサSN1、湿度測定部材の一例としての湿度センサSN2等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
前記ユーザインタフェースUIは、表示部UI1、電源ボタンUI2、入力釦の一例としてのコピースタートキーUI3やテンキーUI4等を備えている。
光センサSN1は、電極クリーナ16がホームポジションに移動しているか否かを検知する。
湿度センサSN2は、画像形成装置Uが設置された環境の環境湿度RH1を測定する。
【0043】
(制御部Cに接続された被制御要素)
また、制御部Cは、レーザ駆動回路Dや、主駆動源駆動回路D1、電源回路E、電極クリーナ用のモータ駆動回路D2、その他の図示しない制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
レーザ駆動回路Dは、潜像形成装置ROSy〜ROSkを駆動して、感光体Py〜Pkの表面に潜像を形成する。
主駆動源駆動回路D1は、主駆動源M1を介して感光体Py〜Pkや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
前記電源回路Eは現像用電源回路Ea、帯電用電源回路Eb、転写用電源回路Ec、定着用電源回路Ed等を有している。
【0044】
現像用電源回路Eaは、現像装置Gy〜Gkの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
帯電用電源回路Ebは、帯電器CCy〜CCkそれぞれに感光体Py〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
転写用電源回路Ecは、1次転写器T1y〜T1kや2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
定着用電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電源を供給する。
電極クリーナ用のモータ駆動回路D2は、電極クリーナ用のモータ9を介して電極クリーナ16を駆動する。
【0045】
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:画像形成動作制御手段
画像形成動作制御手段C1は、イメージ入力装置U1から入力された画像情報に応じて、画像形成装置Uの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:主駆動源制御手段
回転制御手段の一例としての主駆動源制御手段C2は、主駆動源駆動回路D1を介して主駆動源M1の駆動を制御し、感光体Py〜Pk等の駆動を制御する。
【0046】
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、現像用電源回路制御手段C3Aと、帯電用電源回路制御手段C3Bと、転写用電源回路制御手段C3Cと、定着用電源回路制御手段C3Dとを有し、電源回路Eの作動を制御して、各部材への電圧印加や電源供給を制御する。
C3A:現像用電源回路制御手段
現像用電源回路制御手段C3Aは、現像用電源回路Eaを制御して現像装置Gy〜Gkの現像ロールに印加する現像電圧を制御する。
C3B:帯電用電源回路制御手段
帯電用電源回路制御手段C3Bは、帯電用電源回路Ebを制御して、帯電器CCy〜CCkに印加する帯電電圧を制御する。
【0047】
C3C:転写用電源回路制御手段
転写用電源回路制御手段C3Cは、転写用電源回路Ecを制御して、1次転写器T1y〜T1kに印加する1次転写電圧や、2次転写ロールT2bに印加する2次転写電圧を制御する。
C3D:定着用電源回路制御手段
定着用電源回路制御手段C3Dは、定着用電源回路Edを制御して、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータの温度制御、すなわち、定着温度の制御を行う。
【0048】
C4:帯電クリーニング手段
放電清掃手段の一例としての帯電クリーニング手段C4は、累積印刷枚数の計数手段の一例としての累積印刷枚数のカウント手段C4Aと、清掃動作の開始判別手段の一例としてのクリーニング開始判別手段C4Bと、清掃部材の駆動制御手段の一例としての電極クリーナ用のモータ制御手段C4Cとを有し、電極クリーナ16を制御して、帯電器CCy〜CCkの電極11,12の清掃を行う。実施例1の帯電クリーニング手段C4は、累積印刷枚数のカウント手段C4Aでカウントされた累積印刷枚数nが、予め設定されたクリーニング開始枚数の一例としての1000枚になる度に、電極クリーナ用のモータ9が駆動されて、電極11,12の清掃を行う清掃動作が実行される。なお、実施例1の帯電クリーニング手段C4は、電極クリーナ16を前後方向に予め設定された回数、往復移動させて、清掃を行う。
【0049】
実施例1の帯電クリーニング手段C4は、清掃動作、いわゆるクリーニングサイクルを行う際に、主駆動源制御手段C2を介して、感光体Py〜Pkを回転、いわゆる空回転させながら、電極クリーナ16の往復移動を行う。
なお、実施例1では、累積印刷枚数nが1000枚毎に、クリーニングサイクルを行ったが、クリーニングサイクルを実行する時期は、これに限定されず、例えば、電極クリーニング開始キーUI5の入力がされた場合や、画像形成装置Uの電源が投入された場合、すなわち電源ボタンUI2がオンになった場合等、とすることも可能である。
【0050】
C4A:累積印刷枚数のカウント手段
累積印刷枚数のカウント手段C4Aは、画像形成動作で印刷された枚数の累積値である累積印刷枚数nの計数を行う。
C4B:クリーニング開始判別手段
クリーニング開始判別手段C4Bは、累積印刷枚数nに基づいて、クリーニングサイクルを開始するか否かを判別する。実施例1のクリーニング開始判別手段C4Bは、累積印刷枚数nが、開始判別値の一例としてのクリーニング開始枚数n1=1000枚になると、クリーニングサイクルを開始する時期になったと判別する。
C4C:電極クリーナ用のモータ制御手段
電極クリーナ用のモータ制御手段C4Cは、電極クリーナ用のモータ駆動回路D2を介して電極クリーナ用のモータ9の正逆回転を制御して、電極クリーナ16の移動を制御する。
【0051】
C5:高湿時のバンド形成サイクルの制御手段
追加清掃手段の一例としての高湿時のバンド形成サイクルの制御手段C5は、高湿判別値の記憶手段C5Aと、高湿判別手段C5Bと、清掃用画像の記憶手段の一例としてのトナーバンドの記憶手段C5Cと、清掃用画像の作成制御手段の一例としてのトナーバンドの作成制御手段C5Dと、清掃用画像の作成期間の記憶手段の一例としてのバンド作成期間の記憶手段C5Eと、清掃用画像の作成期間の終了判別手段の一例としてのバンド作成の終了判別手段C5Fと、開始前清掃期間の記憶手段の一例としての高湿時のバンド形成サイクルの実行期間の記憶手段C5Gと、開始前清掃期間の終了判別手段の一例としての高湿時のバンド形成サイクルの実行期間の終了判別手段C5Hとを有する。そして、高湿時のバンド形成サイクルの制御手段C5は、湿度センサSN2の測定結果に基づいて、環境湿度RH1が予め設定された湿度の一例としての高湿判別値RH0よりも高湿度である場合に、放電ワイヤ11の清掃が終了した後に、シートSへの画像の形成を開始する前に、感光体Py〜Pkを回転させ且つ感光体Py〜Pkの表面に予め設定された清掃用の画像の一例としてのトナーバンドを形成して、クリーナCLy〜CLkにより除去させて、感光体Py〜Pkの表面の清掃を行う。すなわち、実施例1の高湿時のバンド形成サイクルの制御手段C5は、高湿時に、クリーニングサイクル終了後、ジョブ再開前に、感光体Py〜Pkの表面にトナーバンドを作成しながら感光体Py〜Pkを回転させて、クリーニングする高湿清掃動作の一例としての高湿時のバンド形成サイクルを実行する。
【0052】
C5A:高湿判別値の記憶手段
高湿判別値の記憶手段C5Aは、環境が高湿状態であるか否かを判別するための高湿判別値RH0を記憶する。実施例1では、高湿判別値RH0の一例として、RH0=70%を記憶している。
C5B:高湿判別手段
高湿判別手段C5Bは、湿度センサSN2で測定された環境湿度RH1に基づいて、高湿であるか否かを判別する。実施例1では、環境湿度RH1が高湿判別値RH0以上である場合に、高湿であると判別する。
【0053】
C5C:トナーバンドの記憶手段
トナーバンドの記憶手段C5Cは、高湿時のバンド形成サイクルの実行時に形成される清掃用の画像の一例としてのトナーバンドを記憶する。実施例1のトナーバンドは、一例として、予め設定された濃度としての50%濃度の画像を感光体Py〜Pkの主走査方向の全面且つ副走査方向で1回転以上の長さを有する画像が設定されている。
C5D:トナーバンドの作成制御手段
トナーバンドの作成制御手段C5Dは、高湿時のバンド形成サイクルが開始されると、レーザ駆動回路D等を介して潜像形成装置ROSy〜ROSkや現像装置Gy〜Gkを制御して、感光体Py〜Pkの表面にトナーバンドを作成させる。
【0054】
C5E:バンド作成期間の記憶手段
バンド作成期間の記憶手段C5Eは、トナーバンドを作成する期間である作成期間t1を記憶する。実施例1のバンド作成期間の記憶手段C5Eは、トナーバンドの副走査方向の長さと、感光体Py〜Pkの回転速度とに基づいて、予め設定された作成期間t1が記憶されている。
C5F:バンド作成の終了判別手段
バンド作成の終了判別手段C5Fは、トナーバンドの作成を終了する時期になったか否かを判別する。実施例1のバンド作成の終了判別手段C5Fは、トナーバンドの作成期間t1が経過したか否かを判別することで、トナーバンドの作成を終了する時期になったか否かを判別する。
【0055】
C5G:高湿時のバンド形成サイクルの実行期間の記憶手段
開始前清掃期間の記憶手段の一例としての高湿時のバンド形成サイクルの実行期間の記憶手段C5Gは、高湿時のバンド形成サイクルを実行する期間である高湿時のバンド形成サイクルの実行期間t2を記憶する。実施例1の高湿時のバンド形成サイクルの実行期間の記憶手段C5Gは、高湿時のバンド形成サイクルが開始されてから、トナーバンドの後端がクリーナCLy〜CLkの位置を通過するまでの時間に基づいて、予め設定された高湿時のバンド形成サイクルの実行期間t2が記憶されている。
C5H:高湿時のバンド形成サイクルの実行期間の終了判別手段
開始前清掃期間の終了判別手段の一例としての高湿時のバンド形成サイクルの実行期間の終了判別手段C5Hは、高湿時のバンド形成サイクルを終了する時期になったか否かを判別する。実施例1の高湿時のバンド形成サイクルの実行期間の終了判別手段C5Hは、高湿時のバンド形成サイクルの実行期間t2が経過したか否かを判別することで、高湿時のバンド形成サイクルを終了する時期になったか否かを判別する。
【0056】
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の画像形成装置Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(クリーニング開始判別処理のフローチャートの説明)
図9は実施例1のクリーニング開始判別処理のフローチャートの説明図である。
図9のフローチャートの各ステップSTの処理は、画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して実行される。
図9に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
【0057】
図9のST1において、画像形成動作であるジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、1枚分の画像の印刷が実行された否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST2を繰り返す。
ST3において、累積印刷枚数nを1加算する。すなわち、n=n+1とする。そして、ST4に進む。
ST4において、累積印刷枚数nが、クリーニング開始枚数n1以上であるか否か、すなわち、n≧n1であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST8に進む。
【0058】
ST5において、実行中のジョブを中断する。すなわち、帯電器CCy〜CCkや現像装置Gy〜Gk等への電圧印加や潜像形成装置ROSy〜ROSkの書込を停止する。なお、実施例1では、実行中のジョブを中断する構成としたが、これに限定されず、例えば、ジョブ実行中に累積印刷枚数nがクリーニング開始枚数n1を越えた場合に、そのジョブが終了した段階でクリーニングサイクルを実行する構成とすることも可能である。そして、ST6に進む。
ST6において、帯電器CCy〜CCkの清掃を行うクリーニングサイクルを実行する。なお、クリーニングサイクルについては、後述する図10のサブルーチンで詳述する。そして、ST7に進む。
ST7において、次の(1)、(2)を実行して、ST8に進む。
(1)中断していたジョブを再開する。
(2)累積印刷枚数nを、0に初期化する。すなわち、n=0とする。
ST8において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST2に戻る。
【0059】
(クリーニングサイクル処理のフローチャートの説明)
図10は実施例1のクリーニングサイクルのフローチャートの説明図であり、図9のST6のサブルーチンのフローチャートの説明図である。
図10のST11において、感光体Py〜Pkを回転させる。なお、回転中の場合は回転を継続させる。そして、ST12に進む。
ST12において、帯電器CCy〜CCkの電極クリーナ16を作動させて、クリーニングサイクルを開始する。そして、ST13に進む。
ST13において、クリーニングサイクルが終了したか否かを判別する。すなわち、電極クリーナ16が予め設定された回数だけ往復動したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST13を繰り返す。
【0060】
ST14において、環境湿度RH1を測定し、ST15に進む。
ST15において、高湿であるか否か、すなわち、環境湿度RH1が高湿判別値RH0以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16に進み、ノー(N)の場合はST21に進む。
ST16において、次の処理(1)〜(5)を実行して、ST17に進む。
(1)感光体Py〜Pkを回転させる。なお、回転中の場合は回転を継続させる。
(2)帯電器CCy〜CCkや現像装置Gy〜Gkへの電圧印加を開始する。なお、このとき、1次転写ロールT1y〜T1kへの電圧印加は行われない。
(3)潜像形成装置ROSy〜ROSkを駆動してトナーバンドの作成を開始する。
(4)トナーバンドの作成期間t1の計測を開始する。
(5)高湿時のバンド形成サイクルの実行期間t2の計測を開始する。
【0061】
ST17において、トナーバンドの作成期間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST17を繰り返す。
ST18において、トナーバンドの作成を終了する。そして、ST19に進む。
ST19において、高湿時のバンド形成サイクルの実行期間t2が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST20に進み、ノー(N)の場合はST19を繰り返す。
ST20において、帯電器CCy〜CCk等への電圧印加を終了する。そして、ST21に進む。
ST21において、感光体Py〜Pkの回転を停止する。そして、図10のサブルーチンを終了して、図9の処理に戻る。
【0062】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた本発明の実施例1の画像形成装置Uでは、ワイヤ電極11と対向電極部材2+12とに電圧が印加されると、各ワイヤ11a,11bから電子が放出され、感光体ドラムPy〜Pk表面が帯電される。
このとき、帯電器CCy〜CCkでは、オゾンや放電によりイオン化された分子等が発生し、これらが現像剤や埃等と反応して放電生成物が発生することがあり、発生した放電生成物がワイヤ電極11やグリッド電極12等に付着することがある。したがって、実施例1では、印刷枚数が1000枚毎に電極クリーナ16が往復移動して、ワイヤ電極11やグリッド電極12に付着した放電生成物が除去される。
【0063】
電極11,12から除去された放電生成物は、空気の流れに乗って空気排気口32に向けて移動するが、空中を浮遊したり、落下して、感光体Py〜Pkの表面に付着するものがある。感光体Py〜Pkの表面に放電生成物が付着すると、帯電不良や現像不良、転写不良等の画質低下が発生することがある。
これに対して、特許文献1記載の技術のように、電極11,12の清掃後に、感光体Py〜Pkを空回転させることで、感光体Py〜Pkの表面に付着した放電生成物を、感光体Py〜PkのクリーナCLy〜CLkで除去することが考えられている。特に、高湿環境下では、感光体Py〜Pkの表面に付着した放電生成物が水分を含んでしまうこともあり、感光体Py〜Pkの表面との付着力が強くなって、除去しにくくなり、特許文献1記載の技術のように、空回転させるだけでは、放電生成物をクリーナCLy〜CLkで十分に除去できず、画質低下が発生しやすくなる問題がある。
【0064】
一方で、特許文献2記載の技術のように、高湿環境では、帯電器CCy〜CCkのクリーニングサイクル自体を実行しない技術もあるが、この場合、電極11,12に付着した放電生成物が水分を含んで除去しにくくなると共に、クリーニングが行われないために放電生成物が蓄積していって、異常放電が発生し、画質不良が発生する恐れがある。
これらに対して、実施例1の帯電器CCy〜CCkでは、高湿環境でも電極11,12のクリーニングが実行されると共に、高湿環境では、電極11,12のクリーニングサイクルの後、画像形成前に、感光体Py〜Pkを回転させ且つトナーバンドを形成している。したがって、感光体Py〜Pkの表面に付着した放電生成物は、トナーバンドを構成する現像剤と共に、クリーナCLy〜CLkで除去される。したがって、クリーナCLy〜CLkにおいて除去される現像剤に巻き込まれる形で除去しにくい放電生成物も除去することが可能となっており、特許文献1記載の技術のように空回転させる場合に比べて、感光体Py〜Pkの表面に放電生成物が残りにくくなっている。よって、帯電不良等に伴う画質低下の発生が低減されている。
【0065】
また、実施例1では、電極11,12のクリーニングサイクル中にも、感光体Py〜Pkを回転させている。クリーニングサイクル中に感光体Py〜Pkを回転させない場合、電極11,12から落下した放電生成物は、帯電器CCy〜CCkの下方の感光体Py〜Pkの表面の特定の部位に集中して多く付着しやすく、クリーナCLy〜CLkで除去する際に、除去しきれず、一部残り、画質低下が発生する恐れもある。これに対して、感光体Py〜Pkを回転させると、放電生成物が付着する部位が、感光体Py〜Pkの表面に分散することとなり、クリーナCLy〜CLkで除去しやすくなり、画質低下の発生が低減される。
さらに、実施例1では、トナーバンドが、感光体Py〜Pkの1回転以上に渡って形成されており、感光体Py〜Pkの全面において、付着した放電生成物が現像剤と共にクリーナCLy〜CLkで除去可能になっている。したがって、1回転未満の場合に比べて、放電生成物が残ってしまう清掃不足が低減され、画質低下が低減されている。
【0066】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H013)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機に限定されず、プリンタ、FAX等の画像形成装置にも適用可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。さらに、タンデム型の画像形成装置に限定されず、ロータリ型の画像形成装置にも適用可能である。
【0067】
(H02)前記実施例において、ワイヤ電極11は、2本の線材の場合を例示したが、これに限定されず、1本または3本以上の線材を有する構成等とすることも可能である。また、電極はワイヤ状の線材に限定されず、感光体の軸方向に沿って延びる鋸歯状(ピンコロトロン)の電極構成とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、シールド電極2は省略することが可能である。
(H04)前記実施例において、ワイヤ電極11に対してクリーナ22,26が接触、離間する構成を例示したが、クリーナ22,26がワイヤ電極11に常時接触する構成を採用することも可能である。
【0068】
(H05)前記実施例において、放電器の一例としての帯電器を例示したが、これに限定されず、放電器の他の例としての感光体Py〜Pkや記録用紙Sの除電器や補助帯電器、転写器T1y〜T1k,T2等としても使用可能である。
(H06)前記実施例において、電極クリーナ16を前後方向に移動させるための構成は、例示したシャフト6を使用する構成に限定されず、前後方向に移動可能な任意の構成を採用可能である。
(H07)前記実施例において、被検知部21bおよび光センサSN1を配置する位置は、実施例に例示した位置に限定されず、前後方向や左右方向の位置をずらす等、任意の位置に変更可能である。他にも、例えば、被検知部21bを帯電器本体1の外部に突出させて、光センサSN1を帯電器CCy〜CCkのユニットに配置せず、感光体Py〜Pk側に配置したり、画像形成装置の本体U3に配置して検知を行う構成とすることも可能である。
【0069】
(H08)前記実施例において、電極清掃部材20の構成は実施例に例示した構成に限定されず、設計等に応じて任意の構成を採用可能である。例えば、ブラシや布等の構成も、任意の清掃可能な構成、例えば、スポンジ等に変更可能である。さらに、シールド電極1の内周面に接触する清掃部を設けてシールド電極2も清掃可能としたり、グリッド電極12の下面に接触する清掃部材を設けて、グリッド電極12の両面を清掃可能な構成とすることも可能である。
(H09)前記実施例において、例示した数値等は、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。例えば、70%以上を高湿と判断する場合を例示したが、これに限定されず、例えば、65%以上とか、80%以上等、設計等に応じて変更可能である。
【0070】
(H010)前記実施例において、高湿の場合に高湿時のバンド形成サイクルを実行する場合を例示したが、これに限定されず、放電生成物の除去不良に伴う画質低下が発生しやすい環境に応じて、トナーバンドを作成しつつ感光体を回転させる高湿時のバンド形成サイクルを実行する構成とすることが可能である。放電生成物の除去不良は、高湿ほど発生しやすく、温度も高い程発生しやすいため、高湿、高温中湿、中温中湿、高温低湿の場合に実行する構成としたり、高温高湿、中温高湿の場合のみ実行する構成とすることも可能である。
(H011)前記実施例において、電極11,12のクリーニングサイクル中に、感光体Py〜Pkの空回転を実行して、放電生成物の付着領域を分散させる構成を例示したが、これに限定されず、空回転を実行しない構成とすることも可能である。すなわち、放電生成物の状態や感光体Py〜Pkの表面の構成(材料、硬さ、摩擦係数等)によっては、空回転中にクリーナCLy〜CLkの領域に放電生成物が進入した場合に、感光体Py〜Pkの表面が引っ掻かれた状態、いわゆる擦過傷が発生する場合もあるため、このような場合には、電極11,12のクリーニングサイクル中には、感光体Py〜Pkを空回転させない構成とすることが望ましくなる。
【0071】
(H012)前記実施例において、電極クリーナ16の移動中、すなわち清掃動作時に、空気の吸引を行う構成とすることが望ましいが、空気の吸引を行わない構成とすることも可能である。また、例えば、清掃動作時に感光体Py〜Pkを回転、いわゆる空回転させて感光体Py〜Pkの表面の特定の位置に汚れが落下しないようにすることも可能であり、空回転と空気の吸引と組み合わせることも可能である。
(H013)前記実施例において、累積印刷枚数nに基づいて、クリーニングサイクルを実行するか否かの判別を行ったが、これに限定されず、クリーニングサイクルの実行を判別する因子、いわゆるパラメータは、任意のパラメータを使用可能であり、例えば、累積感光体回転数や、累積画像密度、累積帯電時間等を使用することも可能である。
【符号の説明】
【0072】
11…放電部材、
16…放電清掃部材、
C2…回転制御手段、
C4…放電清掃手段、
C5…追加清掃手段、
CCy,CCm,CCc,CCk…帯電器、
CLy,CLm,CLc,CLk…清掃器、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像装置、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
RH0…予め設定された湿度、
RH1…環境湿度、
ROSy,ROSm,ROSc,ROSk…潜像形成装置、
S…媒体、
SN2…湿度測定部材、
T1+B+T2+CLB…転写装置、
U…画像形成装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する像保持体と、
前記像保持体に対向して配置され且つ予め設定された方向に延び電圧が印加されて放電する放電部材と、前記放電部材に接触して前記放電部材に付着した付着物を除去して清掃する放電清掃部材と、を有し、前記像保持体の表面を帯電させる帯電器と、
前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
転写後の前記像保持体の表面に付着した付着物を除去して清掃する清掃器と、
前記媒体への画像の形成が停止された状態で、前記放電清掃部材を作動させて前記放電部材の清掃を行う放電清掃手段と、
環境湿度を測定する湿度測定部材と、
前記湿度測定部材の測定結果に基づいて、環境湿度が予め設定された湿度よりも高湿度である場合に、前記放電部材の清掃が終了した後に、前記像保持体を回転させ且つ前記像保持体の表面に予め設定された清掃用の画像を形成して、前記清掃器により除去させて前記像保持体の表面の清掃を行う追加清掃手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記放電清掃手段により前記放電部材の清掃が実行されている期間中に、前記像保持体を回転させる回転制御手段、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記像保持体の1回転以上の長さを有する前記清掃用の画像を形成する前記追加清掃手段、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−242533(P2012−242533A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111068(P2011−111068)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】