説明

画像形成装置

【課題】光走査ユニットに設けられた防塵ガラスのメンテンナンス時の作業性を向上させることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】感光体表面にレーザ光を偏向走査する書込装置55と、書込装置55のレーザ光出射口71aに設けられた防塵ガラス35とを備え、本体側板67に形成された引出口67aから防塵ガラス35を装置本体100の外部に引き出し自在なプリンタにおいて、引出口67aを介して防塵ガラス35の引出方向に移動自在であり、該引出方向への移動に連動して防塵ガラス35を装置本体100から引き出す引出部材38を備え、引出部材38は、防塵ガラス35の引出時、引出口67aに抜け止めされる抜け止め部38cを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、防塵ガラスを有する光走査ユニットを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリおよびこれらの複合機能を有する複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の画像形成装置は、光源から出射された光線を、像担持体(例えば、感光体)に照射して潜像の書き込みを行う光走査ユニットを備えている。このような画像形成装置では、像担持体上に形成された潜像を現像して可視像化した後、像担持体から直接、または、中間転写体を介して可視像を転写材に転写した後、転写材上の可視像を定着して画像を得ている。また、カラーの画像形成装置としては、各像担持体上に形成された潜像を現像して可視像化した後、転写搬送ベルト等に担持された記録用紙等の転写材を各像担持体の転写部へ搬送する。各像担持体上に形成された各色の可視像を転写材に重ね合わせて転写し、転写材上に転写された可視像を定着させることによりカラー画像を得るものがある。
【0003】
上記光走査ユニットは、光源と、ポリゴンミラーおよびポリゴンモータなどで構成された偏向走査手段としてのポリゴンスキャナと、ポリゴンミラーによって等角速度的に偏向走査された書込光を潜像担持体上で等速度的に走査するよう補正するfθレンズと、このfθレンズと潜像担持体との間の光路上に設けられた反射ミラーとを含んで構成されている。
【0004】
光源から出射された書込光は、回転するポリゴンミラーによって等角速度的に偏向走査される。偏向走査された書込光は、fθレンズに入射し、主走査線方向に集光されるとともに潜像担持体上で等速度的に走査するよう補正される。fθレンズによって補正された書込光は、反射ミラーによって折り返されて潜像担持体上に照射される。
【0005】
また、上述したような光走査ユニットの各構成部品は、単一の筐体内に取り付けられている。各構成部品を内蔵した上記筺体は、特に反射ミラーなどに埃やゴミが付着しないように密閉されている。この筐体には、筐体内の光源から出射した書込光を感光体に照射するための射出口が設けられており、この射出口は光透過性の防塵部材としての防塵ガラスにより塞がれている。
【0006】
ところで、画像形成装置においては、トナーや作像工程で種々の埃やゴミなどの塵埃類が発生し、これらが防塵ガラスに付着する。防塵ガラスへの埃や塵の付着が進行すると、付着した埃や塵が白スジ・黒スジ、画像濃度の低下、画像濃度のムラといった異常画像の発生の原因となり得る。このため、定期的にサービスマンやユーザによって防塵ガラスの清掃を行う必要がある。しかし、防塵ガラスの清掃にあたっては、比較的重量のある大型の光走査ユニットを画像形成装置本体から取り出さなければならず、手間がかかる。したがって、防塵ガラスの清掃作業が煩雑になってしまうという問題がある。
【0007】
従来、このような防塵ガラスの清掃作業の煩雑さを解消することを目的として、防塵ガラスのみを画像形成装置本体に対して引き出し可能に構成した画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
この特許文献1に記載の画像形成装置では、防塵ガラスのみを装置本体から取り出すために装置本体の側板に防塵部材引出口を設け、この防塵部材引出口から防塵ガラスにアクセス可能に構成されている。そして、防塵ガラスを装置本体から取り出す際には、防塵ガラスに設けられた取手部に別部材で構成された取り外し部材を係合させて、この取り外し部材を引き抜くことにより防塵ガラスのみを装置本体から引き出すようになっている。これにより、光走査ユニットごと取り出す必要がなく、防塵ガラスのみを装置本体から取り出すことができ、簡単に防塵ガラスの清掃を行うことができる。また、別部材で構成された取り外し部材は、防塵ガラスを取り出すために開放された装置本体の外装カバーの内側(所定の保管位置)に収納されており、防塵ガラスを取り出す際にのみ外装カバーから取り外して使用するようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載の従来の画像形成装置にあっては、防塵ガラスの引出作業に用いられる取り外し部材が別部材で構成されているため、作業のたびに所定の保管位置から取り外したり、作業終了後に再度、所定の保管位置に取り付けるなどの作業が煩わしいという問題があった。
【0010】
また、防塵ガラスを引き出す際には取り外し部材を必要とするものの、防塵ガラスを装置本体内に挿入する際には取り外し部材を必要としない、すなわち取り外し部材を用いずとも防塵ガラスを装置本体内に挿入可能であるため、取り外し部材を所定の保管位置に収納し忘れるという問題があった。
【0011】
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、光走査ユニットに設けられた防塵ガラスのメンテンナンス時の作業性を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る画像形成装置は、上記目的を達成するため、像担持体表面にレーザ光を偏向走査する光走査ユニットと、前記光走査ユニットのレーザ光出射口に設けられた防塵部材と、を備え、画像形成装置本体に形成された引出口から前記防塵部材を前記画像形成装置本体の外部に引き出し自在な画像形成装置であって、前記引出口を介して前記防塵部材の引出方向に移動自在であり、前記引出方向への移動に連動して前記防塵部材を前記画像形成装置本体から引き出す引出部材を備え、前記引出部材は、前記防塵部材の引出時、前記引出口に抜け止めされる抜け止め部を有する。
【0013】
この構成により、本発明は、引出口を介して防塵部材の引出方向に移動自在、かつ引出方向への移動に連動して防塵部材を画像形成装置本体から引き出す引出部材が、防塵部材の引出時、引出口に抜け止めされる抜け止め部を有するので、従来のように引出部材をわざわざ所定の保管位置から取り外して使用したり、作業終了後に再度、所定の保管位置に戻すなどの煩わしい作業を行う必要がなく、防塵ガラスのメンテンナンス時の作業性を向上させることができる。
【0014】
また、本発明に係る画像形成装置において、前記引出部材は、前記画像装置本体の内部への前記防塵部材の挿入に伴い前記防塵部材に係合する係合部を有し、前記係合部と前記防塵部材とが係合することにより前記防塵部材の挿入に連動して前記防塵部材の挿入方向に移動する構成を有する。
【0015】
この構成により、本発明は、係合部と防塵部材とが係合することにより防塵部材の挿入に連動して、引出部材が防塵部材の挿入方向に移動するので、引出部材の収納忘れを防止することができる。
【0016】
また、本発明に係る画像形成装置において、前記引出部材は、前記防塵部材の挿入時、前記引出口を閉塞する蓋部を有する。
【0017】
この構成により、本発明は、防塵部材の挿入時、引出口を閉塞する蓋部を引出部材が有するので、画像形成装置本体の内部への防塵部材挿入後は、蓋部により引出口を閉塞することができる。このため、引出口を介して画像形成装置本体の内部へ埃や塵が侵入することを防止することができる。
【0018】
また、本発明に係る画像形成装置において、前記引出部材は、前記防塵部材の引き出しに伴い前記引出口に抜け止めされているとき、前記防塵部材の前記引出方向への移動が許容されるよう所定の退避位置に退避する構成を有する。
【0019】
この構成により、本発明は、防塵部材の引き出しに伴い引出部材が引出口に抜け止めされているとき、防塵部材の引出方向への移動が許容されるよう所定の退避位置に引出部材が退避するようにしたので、防塵部材の引出作業に際し、引出部材が障害となることがなく、防塵部材を容易に引き出すことができる。
【0020】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記防塵部材の挿入時、前記蓋部を前記画像形成装置本体に固定する固定部材を、さらに備える。
【0021】
この構成により、本発明は、防塵部材の挿入時、固定部材により蓋部を画像形成装置本体に固定するようにしたので、例えば画像形成装置本体に振動が加わった場合であっても、防塵部材の引出方向への移動を規制することができる。このため、特に引出口から画像形成装置本体内部側に最も離隔した防塵部材の端部において、防塵部材とレーザ光出射口との間に隙間が生じてしまうことを防止することができる。また、ユーザが誤って防塵部材を引き出し、不用意にこれと接触することを回避でき、接触による防塵部材の破損などを防止することができる。
【0022】
また、本発明に係る画像形成装置において、前記固定部材は、前記引出部材に保持されている構成を有する。
【0023】
この構成により、本発明は、固定部材が引出部材に保持されているので、作業の度に固定部材を取り外したり、取り付けたりする必要がなく、例えば作業終了後の固定部材の取り付け忘れを防止することができる。
【0024】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記引出部材に、取手部を設けた構成を有する。
【0025】
この構成により、本発明は、引出部材に取手部が設けられているので、作業時には取手部を介して引出部材を容易に引き出すことができ、これに併せて防塵部材を画像形成装置本体から容易に引き出すことができる。
【0026】
さらに、本発明に係る画像形成装置において、前記光走査ユニットは、前記引出部材が前記画像形成装置本体に挿入された挿入状態で、前記画像形成装置本体に対して着脱可能であり、前記引出部材は、前記防塵部材に係合可能な案内部を有し、前記光走査ユニットの前記画像形成装置本体への装着時、前記防塵部材が前記案内部に係合することにより、前記光走査ユニットが所定の装着位置に装着される構成を有する。
【0027】
この構成により、本発明は、光走査ユニットの画像形成装置本体への装着時、防塵部材が案内部に係合することにより光走査ユニットが所定の装着位置に装着されるので、光走査ユニットの画像形成装置本体への装着を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明では、光走査ユニットに設けられた防塵ガラスのメンテンナンス時の作業性を向上させることができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光走査ユニットの平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光走査ユニットの側断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る防塵ガラスを引き出す様子を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る防塵ガラスを引き出す様子を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る引出部材の正面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る光走査ユニットと引出部材との関係を示す側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る防塵ガラスの引き出し過程の説明図であって、(a)は、引出し初期時を示す図であり、(b)は、引き出し途中を示す図であり、(c)は、引き出し完了時を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る防塵ガラスの挿入過程の説明図であって、(a)は、挿入初期時を示す図であり、(b)は、挿入途中を示す図であり、(c)は、挿入完了時を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0031】
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、画像形成装置をタンデム型中間転写式の電子写真装置(以下、単にプリンタという)に適用した例を示している。なお、本実施の形態においては、一般的な静電作像方法を用いて画像を形成するフルカラーのプリンタについて説明するが、これに限らず、例えばモノクロ画像を形成する画像形成装置に適用してもよい。なお、図中の添え字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒)の各色を示す。
【0032】
図1に示すように、プリンタ500は、装置本体100と、装置本体100を載せる給紙テーブル200とを備えている。本実施の形態における装置本体100は、本発明における画像形成装置本体を構成している。
【0033】
装置本体100は、中央付近に無端ベルト状の中間転写ベルト99を有しており、この中間転写ベルト99は、複数の支持ローラに掛け回され、図中、時計回りに回転搬送可能とされる。また、図中、支持ローラ19の左に、中間転写ベルト用のクリーニング装置17が設けられている。クリーニング装置17は、画像転写後に中間転写ベルト99上に残留する残留トナーを除去するようになっている。
【0034】
支持ローラ14と支持ローラ15間に張り渡した中間転写ベルト99上には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像形成手段としての4つの画像形成部18Y、18M、18C、18K(以下、単に画像形成部18ともいう)が横に並べて配置され、タンデム画像形成部20を構成している。このタンデム画像形成部20の上部には、第1書込装置55aと第2書込装置55bと(以下、これら2つの書込装置を総称して書込装置55という)が横並びに配置されている。光走査ユニットとしての第1書込装置55aは、Y色の像担持体としての感光体40Yの表面およびM色の像担持体としての感光体40Mの表面に対してレーザ光(走査光線)を偏向走査して潜像を形成する。一方で、光走査ユニットとしての第2書込装置55bは、C色の像担持体としての感光体40Cの表面およびK色の像担持体としての感光体40Kの表面に対してレーザ光(走査光線)を偏向走査して潜像を形成する。
【0035】
タンデム画像形成部20の各画像形成部18は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色トナー像を担持する像担持体としてのドラム状の感光体40Y、M、C、K(以下、単に感光体40ともいう)を有している。また、各画像形成部18は、感光体40Y、M、C、Kの周りに、帯電装置43Y、M、C、K、書込装置55によって感光体40Y、M、C、K上に形成された潜像を現像する現像装置41Y、M、C、K(以下、単に現像装置41ともいう)、および中間転写ベルト99上に画像を転写した後の感光体40Y、M、C、Kの表面をクリーニングする感光体クリーニング装置42Y、M、C、K等を備えている。
【0036】
また、感光体40Y、M、C、Kから中間転写ベルト99にトナー像を転写する一次転写位置には、中間転写ベルト99を間に挟んで各感光体40Y、M、C、Kに対向するように一次転写手段の構成要素としての一次転写ローラ62Y、M、C、K(以下、単に一次転写ローラ62ともいう)が設けられている。ここで、支持ローラ14は、中間転写ベルト99を回転駆動する駆動ローラである。ところで、ブラック単色画像を中間転写ベルト99上に形成する場合には、駆動ローラではない支持ローラ15、15'を移動させて、イエロー、シアン、マゼンタの感光体40Y、M、Cを中間転写ベルト99から離間させることも可能である。
【0037】
装置本体100は、中間転写ベルト99を挟んでタンデム画像形成部20と反対の側に二次転写装置22を備えている。この二次転写装置22は、図1に示す例では、二次転写対向ローラ16に二次転写ローラ16'を押し当てることで二次転写部を形成し、二次転写対向ローラ16と二次転写ローラ16'とに転写電界を印加することで中間転写ベルト99上の画像を転写紙としてのシートSに転写する。また、装置本体100は、二次転写装置22の横(図1中左側)に、シートS上の転写画像を定着する定着装置25が設けられている。また、二次転写装置22と定着装置25との間には、二次転写装置22によって中間転写ベルト99上の画像の転写を受けたシートSを定着装置25まで搬送する搬送ベルト24が配設されている。定着装置25は、無端状の定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。画像転写後のシートSは、搬送ベルト24により定着装置25に搬送されるようになっている。なお、図1に示す例では、二次転写装置22および定着装置25の下に、上述したタンデム画像形成部20と平行に、シートSの両面に画像を記録すべくシートSを反転するシート反転装置28が配設されている。
【0038】
プリンタ500は、画像データとともに作像開始の信号を受信すると、図示しない駆動モータにより支持ローラ14を回転駆動させるとともに、他の複数の支持ローラを従動回転することで、中間転写ベルト99を無端移動させる。同時に、書込装置55によって個々の画像形成部18で各感光体40上にそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに対応した潜像が書き込まれ、各画像形成部18が備える各現像装置41が潜像を現像することにより、各感光体40上にそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの単色画像を形成する。そして、中間転写ベルト99の無端移動とともに、それらの単色画像を各感光体40と各一次転写ローラ62との対向部である一次転写部で順次中間転写ベルト99に転写し、中間転写ベルト99上にカラー画像を形成する。
【0039】
また、プリンタ500は、給紙テーブル200の給紙ローラ44の1つを選択回転し、ペーパーバンク45に多段に備える給紙カセット45aの1つからシートSを繰り出し、分離ローラ46で1枚ずつ分離して給紙路47に給送する。そして、給送されたシートSは、搬送ローラ48により装置本体100内の本体側給紙路49に搬送され、レジストローラ50に突き当てられて停止される。または、プリンタ500は、手差し給紙ローラ51を回転して手差しトレイ52上のシートSを繰り出し、手差し分離ローラで1枚ずつ分離して手差し給紙路53に給送する。そして、給紙カセット45aから給送される場合と同じく、レジストローラ50に突き当てられて停止される。
【0040】
そして、プリンタ500は、中間転写ベルト99上のカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ50を回転し、二次転写装置22の二次転写ローラ16'と中間転写ベルト99との間にシートSを送り込み、中間転写ベルト99上のカラー画像を二次転写装置22でシートS上に転写してシートS上にカラー画像を記録する。画像転写後のシートSは、搬送ベルト24により定着装置25に搬送され、定着装置25で熱と圧力とを加えられ、カラー画像が定着される。その後、シートSは、排出ローラ56によってプリンタ500の外に排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
【0041】
また、両面プリントを行う場合は、図示しない切換爪で搬送路を切り換え、定着装置25を通過したシートSをシート反転装置28に搬送する。そして、シート反転装置28に搬送されたシートSは、反転後、再び転写位置へと導かれ、裏面にも画像が記録された後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。一方、画像転写後の中間転写ベルト99は、ベルトクリーニング装置17によって残留する残留トナーが除去され、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。
【0042】
次いで、図2、図3を参照して、書込装置55について説明する。
なお、第1書込装置55a、第2書込装置55bは、その構成が同一であるため、以下においては、第1書込装置55aを例に説明する。
【0043】
図2に示すように、第1書込装置55aは、図1に示したY色の感光体40YとM色の感光体40Mとにレーザ光としての走査光線SLを照射するものであり、ポリゴンミラー9の回転中心を通り、ポリゴンミラー9の回転軸の軸方向に対して直交する方向に引いた対称線に関して、Y色用の光学系とM色用光学係が線対称となる位置に配置されて対をなした対向走査型の光走査装置である。
【0044】
第1書込装置55aは、感光体40Yに走査光線SLYを照射するためのY色用のLDユニット3Yと、感光体40Mに走査光線SLMを照射するためのM色用のLDユニット3Mとを有している。光源部としての各LDユニット3Y、3Mは、容器に複数の光源であるLD(レーザーダイオード)、複数のコリメータレンズを収納している。
【0045】
LDユニット3Yは、平面方向に第1LD1aYおよび第2LD1bYが高さ方向(図2中の手前−奥方向)に2組、計4個のLDを容器に収容している。また、容器には、第1LD1aYに対応する第1コリメータレンズ2aYと、第2LD1bYに対応する第2コリメータレンズ2bYとが備えられている。
【0046】
光源としての第1LD1aYおよび第2LD1bYから出射した光線は、それぞれ、第1コリメータレンズ2aYおよび第2コリメータレンズ2bYを透過し、第1主光線4aYおよび第2主光線4bYとしてLDユニット3Yから出射される。
【0047】
LDユニット3Mは、LDユニット3Yと同様の構成を有している。すなわち、平面方向に第1LD1aMおよび第2LD1bMが高さ方向(図2中の手前−奥方向)に2組、計4個のLDと、第1LD1aMに対応する第1コリメータレンズ2aMと、第2LD1bMに対応する第2コリメータレンズ2bMとを容器に収納している。
【0048】
第1LD1aMおよび第2LD1bMから出射した光線は、それぞれ、第1コリメータレンズ2aMおよび第2コリメータレンズ2bMを透過し、第1主光線4aMおよび第2主光線4bMとしてLDユニット3Mから出射される。
【0049】
LDユニット3Yから出射された第1主光線4aYおよび第2主光線4bYは、各々アパーチャ5Yを通過し、シリンドリカルレンズ6Yを透過する。そして、反射鏡である折り返しミラー7Yにより反射されて、ポリゴンミラー9に入射する。同様に、LDユニット3Mから出射された第1主光線4aMおよび第2主光線4bMも、各々アパーチャ5Mを通過し、シリンドリカルレンズ6Mを透過する。そして、折り返しミラー7Mにより反射されて、ポリゴンミラー9に入射する。
【0050】
ポリゴンミラー9は、ポリゴンモータ10によって回転駆動される。Y色の画像形成に寄与する第1主光線4aYおよび第2主光線4bYは、回転するポリゴンミラー9に入射して反射することにより、Y色用のレーザ光としての走査光線SLYと同期光線BDLYとになる。
【0051】
図3中、紙面の手前−奥方向は高さ方向であり、第1LD1aYと第2LD1bYとは、同じ高さに配置されている。そして、第1主光線4aYと第2主光線4bYとは、ポリゴンミラー9に入射するまでは同じ高さの光路を進行する。
【0052】
走査光線SLYは、第1Fθレンズ12aY、第2Fθレンズ12bYを透過後、上部ミラー31Yと下部ミラー32Yとで折り返されて、下側にある第3Fθレンズ12cYを透過して、第2下部ミラー33Yで反射する。第2下部ミラー33Yで反射した走査光線SLYは、第1書込装置55aの筐体71のY用のレーザ光出射口71a(図4参照)を塞ぐように設けられた防塵ガラス35Yを透過して、感光体40Yに向けて出射される。防塵ガラス35Yは、レーザ光出射口71aから筐体71内に塵埃が侵入するのを防止するためのものである。第1書込装置55aから出射した走査光線SLYは、被走査面である感光体40Yの表面に到達し、Y色に対応する潜像形成を行う。
【0053】
また、同期光線BDLYが先端同期検知板11aYによって検知されると、同期信号が出力され、入力されたY色画像データに基づいて変換された光源信号が第1LD1aYおよび第2LD1bYに入力され発光する。また、同期光線BDLYが、後端同期検知板11bYによって検知されると、第1LD1aYおよび第2LD1bYの発光を停止する。
【0054】
同様に、M色の画像形成に寄与する第1主光線4aMおよび第2主光線4bMは、ポリゴンミラー9でM色用のレーザ光としての走査光線SLMと同期光線BDLMとになる。走査光線SLMは、第1Fθレンズ12aM、第2Fθレンズ12bMを透過後、上部ミラー31Mと下部ミラー32Mとで折り返されて、第3Fθレンズ12cMを透過して、第2下部ミラー33Mで反射する。第2下部ミラー33Mで反射した走査光線SLMは、防塵ガラス35Yと同様に構成された防塵ガラス35Mを透過して、感光体40Mに向けて出射される。これにより、感光体40MにM色に対応する潜像形成が行われる。
【0055】
また、同期光線BDLMが先端同期検知板11aMによって検知されると、同期信号が出力され、入力されたM色画像データに基づいて変換された光源信号が第1LD1aMおよび第2LD1bMに入力され発光する。また、同期光線BDLYが後端同期検知板11bMによって検知されると、第1LD1aMおよび第2LD1bMの発光を停止する。
【0056】
ここで、折り返しミラー7Y、7Mは、固定部材である板バネ8Y、8Mによって、それぞれ筐体71に固定されている。
【0057】
次いで、図4〜図6を参照して、本実施の形態に係るプリンタ500の特徴的な構成について説明する。
【0058】
一般に、プリンタ500などの画像形成装置においては、トナーや作像工程で種々の埃やゴミなどの塵埃類が発生し、これらが防塵ガラスに付着する。防塵ガラスへの埃や塵の付着が進行すると、その埃や塵の影響により、白スジ・黒スジ、画像濃度の低下、画像濃度のムラといった異常画像が生じてしまう。このため、定期的に防塵ガラスの清掃を行う必要がある。そこで、本実施の形態に係るプリンタ500においては、各書込装置55a、55bに設けられた防塵ガラス35Y、M、C、Kのみを装置本体100の引出口67a(図4参照)から外部に引き出し自在、すなわち取り出し可能に構成している。具体的には、これら防塵ガラス35Y、M、C、Kを装置本体100から引き出せるよう構成されている。なお、各防塵ガラス35Y、M、C、K(以下、単に防塵ガラス35ともいう)を装置本体100から引き出す構成は、同一であるため、以下の説明においては、色符号(Y、M、C、K)を省略して説明する。
【0059】
まず、図4に示すように、防塵ガラス35は、書込装置55の筺体71の底面部に取り付けられ、あるいは一体形成されたガイド部36により装置本体100の外部に向けてスライド可能に保持されている。また、防塵ガラス35は、筺体71に取り付けられた状態、すなわち装着された正規の位置で、引出側の端部(図中、手前側の端部)が筺体71から突出するようになっている。なお、上述した正規の位置とは、筺体71のガイド部36に対して防塵ガラス35の引出側の端部と反対側の端部(奥側端部)が奥まで挿入された状態を指す。すなわち、防塵ガラス35が筐体71のレーザ光出射口71aを完全に閉塞する位置をいう。また、図示されていないが、ガイド部36にもレーザ光(走査光線)を通過させるための通過口が形成されている。
【0060】
防塵ガラス35の突出した端部には、樹脂製の補助部材37が取り付けられている。この補助部材37は、例えば接着剤、両面テープあるいは光硬化樹脂などを用いて防塵ガラス35に固定される。また、補助部材37は、防塵ガラス35の引出方向と直交する側面がL字状に切欠かれている(図5参照)。このL字状に切欠かれた部分の筺体71に対向する側面には、後述する引出部材38に係合する被係合部37aが形成されている。本実施の形態における防塵ガラス35および補助部材37は、本発明に係る防塵部材を構成している。
【0061】
また、装置本体100の一部を構成する本体側板67には、引出口67aが形成されている。この引出口67aは、装置本体100の内部から防塵ガラス35を引き出すために設けられたもので、補助部材37が通過可能な大きさに開口されている。
【0062】
さらに、この引出口67aには、防塵ガラス35を引き出すための引出部材38が、防塵ガラス35を正規の位置に挿入した挿入位置(図9(c)に示す位置)と防塵ガラス35を引き出した引出位置(図8(c)に示す位置)との間で、防塵ガラス35の引出方向および挿入方向に移動自在に配設されている。
【0063】
引出部材38は、樹脂製あるいは金属製の板状に形成された引出部材本体38aと、引出部材本体38aの奥側端部(図5中、上側の端部)の両側に立設された一対の係合部38bと、この一対の係合部38bに対して引出部材38の移動方向に直交する方向にL字状に折り曲げられた一対の抜け止め部38cと、引出部材本体38aの前側端部(図5中、下側の端部)に設けられた蓋部38dとを含んで構成されている。
【0064】
係合部38bは、防塵ガラス35の引出時に補助部材37の被係合部37aに係合するようになっている。これにより、引出部材38を介した防塵ガラス35の引き出しが可能となっている。
【0065】
抜け止め部38cは、引出口67aに抜け止めされるよう引出部材38の移動方向に直交する方向に所定の長さだけ延在している。これにより、引出位置において引出部材38が引出口67aに抜け止めされる。また、抜け止め部38cは、引出部材本体38aに対して所定の角度で傾斜しており、引出部材38が引出口67aに抜け止めされた際、引出部材本体38aが下方に傾斜した退避状態をとり得るよう構成されている。
【0066】
蓋部38dは、引出部材本体38aに対して上方に折り曲げられた板状に形成され、図5中、側方部分に例えばネジなどの固定部材39を保持している。また、図6に示すように、蓋部38dは、引出口67aよりひとまわり大きく構成されており、防塵ガラス35が挿入位置にあるとき(図9(c)参照)、引出口67aを完全に閉塞するようになっている。このとき、固定部材39は、引出口67aの脇に形成された係合孔67b(図4参照)に係合し、図示しない工具などにより締め付け固定されるようになっている。これにより、蓋部38dが引出口67aを閉塞した状態で本体側板67に固定される。なお、本実施の形態においては、固定部材39を蓋部38dに保持された構成としたが、これに限らず、固定部材39を別部材として構成してもよい。
【0067】
また、図4に示すように、蓋部38dは、前面側下部に防塵ガラス35の引出方向に突出した取手部38eを有している。
【0068】
さらに、蓋部38dの裏面側には、蓋部38dの裏面と引出部材本体38aの上面とにそれぞれ支持された板状の案内部38fが設けられている。この案内部38fは、図5に示すように、引出部材38の移動方向と直交する方向に所定の間隔で2つ設けられている。案内部38fの数は、2つに限られるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0069】
図7に示すように、案内部38fは、蓋部38dが本体側板67に固定された状態で、図中矢印で示す鉛直方向下方に向けて書込装置55を装置本体100に装着するとき、補助部材37を引出部材38の所定の位置に案内するためのものである。補助部材37が案内部38fにより案内されることにより、書込装置55が装置本体100に対して正確かつ容易に装着可能となる。
【0070】
次いで、図8を参照して、引出部材38を用いた防塵ガラス35の引出動作について説明する。
【0071】
図8(a)に示すように、例えば防塵ガラス35のメンテナンス時、まず作業者により固定部材39の固定が解除され、防塵ガラス35を引き出すべく取手部38eを介して引出部材38が図中矢印Aで示す方向に移動させられる。このとき、まず最初に係合部38bが補助部材37の被係合部37aに係合(当接)する。これにより、引出部材38の引出方向(図中、矢印Aで示す方向)への移動に連動して、ガイド部36から防塵ガラス35の引き出しが開始される。
【0072】
次に、図8(b)に示すように、引出部材38がさらに図中矢印Aで示す方向に移動させられると、抜け止め部38cが本体側板67の内側面に当接する。これにより、引出部材38のそれ以上の移動が規制される。すなわち、引出部材38は、引出口67aに抜け止めされる。このとき、補助部材37は、本体側板67の外部、すなわち装置本体100の外部に露出する。したがって、作業者は、防塵ガラス35にアクセス可能となる。
【0073】
さらに、抜け止め部38cが本体側板67の内側面に当接すると、図8(c)に示すように、引出部材38は、抜け止め部38cと本体側板67との当接部を支点に自重により前側端部(蓋部38d側の端部)が図中矢印Bで示すように下方に向けて回動する。これにより、引出部材38は、補助部材37に対して下方の退避位置に退避する。したがって、防塵ガラス35の引出方向(図中、矢印Aで示す方向)に対して引出部材38が障害とならず、防塵ガラス35の引出方向への移動が許容される。
【0074】
そして、作業者は、図8(c)に示す状態で、補助部材37を介して防塵ガラス35を装置本体100から引き出し、メンテナンスを行うことができる。
【0075】
次いで、図9を参照して、引出部材38を用いた防塵ガラス35の挿入動作について説明する。
【0076】
図9(a)に示すように、防塵ガラス35のメンテナンスが終了し、作業者により防塵ガラス35の装置本体100への挿入、具体的にはガイド部36への挿入が開始されると、図中矢印Cで示す方向に防塵ガラス35および補助部材37が移動させられる。このとき、装置本体100の内部への防塵ガラス35の挿入に伴い、補助部材37の被係合部37aが引出部材38の係合部38bに係合(当接)する。そして、補助部材37の挿入方向(図中、矢印Cで示す方向)への移動に応じて、引出部材38は、自重で下方に移動していた前側端部(蓋部38d側の端部)が図中矢印Dで示すように上方に向けて回動する。同時に、引出部材38は、防塵ガラス35の挿入に連動して挿入方向に移動する。
【0077】
次に、図9(b)に示すように、防塵ガラス35をさらに奥に挿入するべく引出部材38を図中矢印Cで示す方向に移動させると、案内部38fが補助部材37に当接する。具体的には、装置本体100に対向する案内部38fの側端部が補助部材37の引出方向(図8中、矢印Aで示す方向)側の側端部に当接し、引出部材38を装置本体100の内部に押し込むことにより、防塵ガラス35をさらに挿入させる。
【0078】
最終的には、図9(c)に示すように、引出部材38の挿入方向(図中、矢印Cで示す方向)への移動により防塵ガラス35が正規の位置まで挿入される。すなわち、防塵ガラス35は、ガイド部36に対して奥側端部が奥まで挿入され、レーザ光出射口71a(図4参照)を完全に閉塞する。このとき、引出部材38の蓋部38dが本体側板67に当接し、引出口67aが閉塞される。同時に、固定部材39が本体側板67の係合孔67b(図4参照)に係合する。この状態で、作業者によって固定部材39が本体側板67に締め付け固定されることにより、蓋部38dが引出口67aを閉塞した状態で本体側板67に固定される。これにより、メンテンナンス後の防塵ガラス35の一連の挿入動作が完了する。
【0079】
以上のように、本実施の形態では、引出口67aを介して防塵ガラス35の引出方向に移動自在、かつ引出方向への移動に連動して防塵ガラス35を装置本体100から引き出す引出部材38が、防塵ガラス35の引出時、引出口67aに抜け止めされる抜け止め部38cを有するので、従来のように引出部材をわざわざ所定の保管位置から取り外して使用したり、作業終了後に再度、所定の保管位置に戻すなどの煩わしい作業を行う必要がなく、防塵ガラス35のメンテンナンス時の作業性を向上させることができる。
【0080】
また、本実施の形態では、引出部材38の係合部38bと補助部材37の被係合部37aとが係合することにより防塵ガラス35の挿入に連動して、引出部材38が挿入方向に移動するので、引出部材38の収納忘れを防止することができる。
【0081】
また、本実施の形態では、防塵ガラス35の挿入時、引出口67aを閉塞する蓋部38dを引出部材38が有するので、装置本体100の内部への防塵ガラス35の挿入後は、蓋部38dにより引出口67aを閉塞することができる。このため、引出口67aを介して装置本体100の内部へ埃や塵が侵入することを防止することができる。
【0082】
また、本実施の形態では、防塵ガラス35の引き出しに伴い引出部材38が引出口67aに抜け止めされているとき、防塵ガラス35の引出方向への移動が許容されるよう所定の退避位置に引出部材38が退避するようにしたので、防塵ガラス35の引出作業に際し、引出部材38が障害となることがなく、防塵ガラス35を容易に引き出すことができる。
【0083】
また、本実施の形態では、防塵ガラス35の挿入時、固定部材39により蓋部38dを本体側板67に固定するようにしたので、例えば装置本体100に振動が加わった場合であっても、防塵ガラス35の引出方向への移動を規制することができる。このため、特に防塵ガラス35の奥側端部において、防塵ガラス35とレーザ光出射口71aとの間に隙間が生じてしまうことを防止することができる。また、ユーザが誤って防塵ガラス35を引き出し、不用意にこれと接触することを回避でき、接触による防塵ガラス35の破損などを防止することができる。
【0084】
また、本実施の形態では、固定部材39が引出部材38に保持されているので、作業の度に固定部材39を取り外したり、取り付けたりする必要がなく、例えば作業終了後の固定部材39の取り付け忘れを防止することができる。
【0085】
また、本実施の形態では、引出部材38に取手部38eが設けられているので、作業時には取手部38eを介して引出部材38を容易に引き出すことができ、これに併せて防塵ガラス35を装置本体100から容易に引き出すことができる。
【0086】
さらに、本実施の形態では、書込装置55の装置本体100への装着時、補助部材37が引出部材38の案内部38fに係合することにより書込装置55が所定の装着位置に装着されるので、書込装置55の装置本体100への装着を容易に行うことができる。
【0087】
なお、本実施の形態においては、抜け止め部38cを板状としたが、これに限らず、引出部材38が抜け止めされるものであればどのような形状でもよく、例えば突起状に形成してもよい。また、本実施の形態においては、引出口67aの両側で抜け止めされる構成としたが、引出口67aの上下方向で抜け止めされる構成であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0088】
以上のように、本発明に係る画像形成装置は、光走査ユニットに設けられた防塵ガラスのメンテンナンス時の作業性を向上させることができるという効果を有し、防塵ガラスを有する光走査ユニットを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリおよびこれらの複合機能を有する複合機等の画像形成装置として有用である。
【符号の説明】
【0089】
35 防塵ガラス(防塵部材)
37 補助部材(防塵部材)
37a 被係合部
38 引出部材
38a 引出部材本体
38b 係合部
38c 抜け止め部
38d 蓋部
38e 取手部
38f 案内部
39 固定部材
40 感光体(像担持体)
55 書込装置(光走査ユニット)
67 本体側板(画像形成装置本体)
67a 引出口
71a レーザ光出射口
100 装置本体(画像形成装置本体)
500 プリンタ(画像形成装置)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0090】
【特許文献1】特開2004−271551号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体表面にレーザ光を偏向走査する光走査ユニットと、前記光走査ユニットのレーザ光出射口に設けられた防塵部材と、を備え、画像形成装置本体に形成された引出口から前記防塵部材を前記画像形成装置本体の外部に引き出し自在な画像形成装置であって、
前記引出口を介して前記防塵部材の引出方向に移動自在であり、前記引出方向への移動に連動して前記防塵部材を前記画像形成装置本体から引き出す引出部材を備え、
前記引出部材は、前記防塵部材の引出時、前記引出口に抜け止めされる抜け止め部を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記引出部材は、前記画像装置本体の内部への前記防塵部材の挿入に伴い前記防塵部材に係合する係合部を有し、前記係合部と前記防塵部材とが係合することにより前記防塵部材の挿入に連動して前記防塵部材の挿入方向に移動することを特徴する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記引出部材は、前記防塵部材の挿入時、前記引出口を閉塞する蓋部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記引出部材は、前記防塵部材の引き出しに伴い前記引出口に抜け止めされているとき、前記防塵部材の前記引出方向への移動が許容されるよう所定の退避位置に退避することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記防塵部材の挿入時、前記蓋部を前記画像形成装置本体に固定する固定部材を、さらに備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記固定部材は、前記引出部材に保持されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記引出部材に、取手部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記光走査ユニットは、前記引出部材が前記画像形成装置本体に挿入された挿入状態で、前記画像形成装置本体に対して着脱可能であり、
前記引出部材は、前記防塵部材に係合可能な案内部を有し、
前記光走査ユニットの前記画像形成装置本体への装着時、前記防塵部材が前記案内部に係合することにより、前記光走査ユニットが所定の装着位置に装着されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−53406(P2012−53406A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−197912(P2010−197912)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】