説明

画像形成装置

【課題】載置スペースの省スペース化を図るとともに、画像形成装置の設置場所の自由度を高めることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】
各トナーカートリッジ37と各プロセスユニット20とが上下方向に連通されるプリンタ1において、各トナーカートリッジ37を一体的に支持するトナーカートリッジドロワ19を、各トナーカートリッジ37に設けられ、対応するプロセスユニット20にトナーを供給する供給口74と、各プロセスユニット20に設けられ、トナーを受け入れる受入口67との連通を解除するように、装着位置から退避位置へ各プロセスユニット20から上側に退避させて、その後、退避位置から本体ケーシング2外へ前側に引き出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式のカラープリンタとして、感光体と、感光体にトナーを供給する現像ローラとを、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーに対応して備えるタンデム型カラーレーザプリンタが知られている。
【0003】
このようなタンデム型カラーレーザプリンタとして、例えば、感光体および現像ローラを備える画像形成ユニットと、トナーを収容するトナーカートリッジとを備えるプリンタが提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0004】
このプリンタでは、画像形成ユニットは、プリンタ内部の中央に設けられており、トナーカートリッジは、プリンタ内部の側方部に着脱自在に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−230889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、上記した特許文献1に記載のプリンタでは、トナーカートリッジは、プリンタの側方部(具体的には、カートリッジ収容部)に対して、感光体の軸方向に着脱される。
【0007】
そのため、プリンタの側方に、別途、トナーカートリッジを着脱させるための大きなスペースを作る必要があり、プリンタを載置するスペース(載置スペース)の省スペース化を図ることが困難な場合がある。
【0008】
また、そのようなプリンタは、棚など、上方や側方のスペースが限られた場所に設置することが困難であり、プリンタの設置場所の自由度が低いという不具合があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、載置スペースの省スペース化を図るとともに、画像形成装置の設置場所の自由度を高めることができる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)上記した目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、装置本体と、複数の画像形成ユニットと、エンドレスベルトと、複数の現像剤カートリッジとを備えている。
【0011】
各画像形成ユニットは、静電潜像が形成される感光ドラムと、感光ドラムに対向配置される現像剤担持体と、現像剤を受け入れる受入口とを有し、装置本体内において、感光ドラムの軸線方向と直交する所定方向に並列配置されている。
【0012】
エンドレスベルトは、感光ドラムに接触するように複数の画像形成ユニットに対向されている。
【0013】
各現像剤カートリッジは、現像剤を収容する現像剤収容部と、対応する画像形成ユニットへ現像剤を供給する供給口とを有し、各画像形成ユニットに対応するように所定方向に並列配置され、対応する画像形成ユニットに対してエンドレスベルトの反対側に対向配置されている。
【0014】
また、本発明の画像形成装置は、各前記現像剤カートリッジを着脱可能に支持するカートリッジ支持体と、移動機構とを備えている。
【0015】
移動機構は、カートリッジ支持体を、カートリッジ支持体が装置本体内に装着される装着位置と、カートリッジ支持体が画像形成ユニットに対してエンドレスベルトの反対側に退避される退避位置と、カートリッジ支持体が退避位置から装置本体外へ所定方向に引き出される引出位置とに移動可能に構成されている。
【0016】
カートリッジ支持体が装着位置に配置されると、供給口と受入口とが連通される。
【0017】
カートリッジ支持体が退避位置に配置されると、供給口と受入口との連通が解除される。
【0018】
このような構成によれば、カートリッジ支持体を、装着位置から退避位置へ移動させることによって、各現像剤カートリッジの供給口と、各画像形成ユニットの受入口との連通を解除し、その後、退避位置から装置本体外へ所定方向に引き出すことができる。
【0019】
そのため、各現像剤カートリッジと各画像形成ユニットとが、各画像形成ユニットとエンドレスベルトとの対向方向において連通される構成において、各現像剤カートリッジを、供給口と受入口とが解除される分、画像形成ユニットに対してエンドレスベルトの反対側に退避させるのみで、所定方向に沿って着脱させることができる。
【0020】
その結果、現像剤カートリッジが画像形成ユニットと直接連通されながら、各画像形成ユニットとエンドレスベルトとの対向方向外側において、各現像剤カートリッジを着脱させるためのスペースを縮小することができ、ひいては、画像形成装置の載置スペースの省スペース化を図ることができる。
【0021】
また、画像形成装置を、棚など、画像形成装置の対向方向外側のスペースが限定された場所に設置した場合でも、支持部材を装置本体から所定方向に引き出して、現像剤カートリッジを交換することができる。
【0022】
その結果、画像形成装置の設置場所の自由度を高めることができる。
(2)また、移動機構は、カートリッジ支持体を所定方向に移動可能に支持する支持部材と、支持部材をカートリッジ支持体とともに、画像形成ユニットに対してエンドレスベルトの反対側へ移動させる移動部材とを備えていてもよい。
【0023】
この場合、カートリッジ支持体は、移動部材によって、支持部材とともに装着位置から退避位置へ移動され、退避位置から引出位置へ引き出し可能となる。
【0024】
このような構成によれば、移動部材により、支持部材とカートリッジ支持体とを、画像形成ユニットに対してエンドレスベルトの反対側へ移動させて、カートリッジ支持体を装着位置から退避位置へ移動させることができる。そして、カートリッジ支持体を、退避位置から引出位置へ引き出すことができる。
(3)また、移動機構は、支持部材の所定方向両端部を、それぞれ、画像形成ユニットに対してエンドレスベルトの反対側へ案内する2つの案内部を備えていてもよい。
【0025】
このような構成によれば、支持部材を、その所定方向両端部において円滑に移動させることができる。
(4)また、装置本体は、カートリッジ支持体を引き出すための開口部と、開口部を開放する開位置と、前記開口部を閉鎖する閉位置とに移動可能な開閉部材とを備えていてもよい。
【0026】
この場合、移動機構は、開閉部材の閉位置から開位置への移動に連動して、カートリッジ支持体を装着位置から退避位置へ移動させ、開閉部材の開位置から閉位置への移動に連動して、カートリッジ支持体を退避位置から装着位置へ移動させてもよい。
【0027】
このような構成によれば、開閉部材の開動作に連動させて、カートリッジ支持体を退避位置へ移動させ、開閉部材の閉動作に連動させて、カートリッジ支持体を装着位置へ移動させることができる。
(5)また、供給口は、現像剤カートリッジの軸線方向一端部に形成されていてもよい。
【0028】
この場合、現像剤カートリッジは、現像剤を軸線方向一方へ向かって搬送する第1搬送部材を備えていてもよい。
【0029】
このような構成によれば、現像剤カートリッジ内のトナーを、第1搬送部材で、確実に供給口へ向かって搬送することができる。
(6)また、現像剤カートリッジは、第1搬送部材によって搬送された現像剤を、画像形成ユニットに向かって搬送する第2搬送部材を備えていてもよい。
【0030】
このような構成によれば、第1搬送部材によって搬送された現像剤を、第2搬送部材で、確実に画像形成ユニットへ供給することができる。
(7)また、画像形成ユニットは、受入口が形成される受入部を有していてもよい。
【0031】
また、現像剤カートリッジは、供給口が形成される供給部を有していてもよい。
【0032】
また、受入部および供給部のうちの一方は、受入部および供給部のうちの他方へ向かって突出していてもよい。
【0033】
また、受入部および供給部のうちの他方は、受入部および供給部のうちの一方を受け入れてもよい。
【0034】
このような構成によれば、簡易な構成で、受入部と供給部とを直接連結して、受入口と供給口とを連通させることができる。
(8)また、画像形成ユニットは、カートリッジ支持体が装着位置に配置されたときに受入口を開放し、カートリッジ支持体が退避位置に配置されたときに受入口を閉鎖する第1シャッタ部材を備えていてもよい。
【0035】
また、現像剤カートリッジは、カートリッジ支持体が装着位置に配置されたときに供給口を開放し、カートリッジ支持体が退避位置に配置されたときに供給口を閉鎖する第2シャッタ部材を備えていてもよい。
【0036】
このような構成によれば、カートリッジ支持体が退避位置に配置されたときに、第1シャッタ部材によって受入口を閉鎖するとともに、第2シャッタ部材によって供給口を閉鎖することができる。
【0037】
そのため、簡易な構成で、カートリッジ支持体が退避位置に配置されたときに現像カートリッジおよび画像形成ユニットから現像剤が漏れることを防止することができる。
(9)また、複数の画像形成ユニットは、所定方向に沿って、装置本体内に装着または装置本体外へ引き出し可能であってもよい。
【0038】
このような構成によれば、各画像形成ユニットも、所定方向からメンテナンスすることができる。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、画像形成ユニットとエンドレスベルトとの対向方向における画像形成装置の外側において、各現像剤カートリッジを着脱させるためのスペースを縮小することができ、ひいては、画像形成装置の載置スペースの省スペース化を図るとともに、画像形成装置の設置場所の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態におけるプリンタを示す中央断面図である。
【図2】図2は、図1のA−A断面図を示す。
【図3】図3は、図1に示す現像器であって、(a)は、現像器のA−A断面図を示し、(b)は、(a)のB−B断面図を示す。
【図4】図4は、トナーカートリッジの左上側から見た斜視図である。
【図5】図5は、図4に示すトナーカートリッジの左側面図であって、(a)は、トナーカートリッジ側シャッタが閉位置に配置されている状態を示し、(b)は、トナーカートリッジ側シャッタが開位置に配置されている状態を示す。
【図6】図6は、図4に示すトナーカートリッジの供給筒の断面図であって、(a)は、トナーカートリッジ側シャッタが閉位置に配置されている状態を示し、(b)は、トナーカートリッジ側シャッタが開位置に配置されている状態を示す。
【図7】図7は、図1のフロントカバーの開位置における平面図である。
【図8】図8は、トナーカートリッジの着脱動作を説明する説明図であって、トナーカートリッジドロワが装着位置に配置されている状態を示す。
【図9】図9は、図8に続いて、トナーカートリッジの着脱動作を説明する説明図であって、トナーカートリッジドロワが退避位置に配置されている状態を示す。
【図10】図10は、図9に続いて、トナーカートリッジの着脱動作を説明する説明図であって、トナーカートリッジドロワが引出位置に配置されている状態を示す。
【図11】図11は、トナーカートリッジから現像器へのトナーの供給動作を説明する説明図である。
【図12】図12は、プロセスドロワの着脱動作を説明する説明図である。
【図13】図13は、第2実施形態を説明するための説明図である。
【図14】図14は、第3実施形態を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
1.プリンタの全体構成
画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、図1に示すように、横置きタイプのダイレクトタンデム型カラーレーザプリンタであって、装置本体の一例としての本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するための給紙部3と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、給紙部3、画像形成部4を収容する側面視略矩形のボックス形状に形成されている。本体ケーシング2の一方側壁には、開口部の一例としての本体開口部5が形成されており、開閉部材の一例としてのフロントカバー6が、その下端部を支点として、本体開口部5を閉鎖する閉位置(図1参照)と、本体開口部5を開放する開位置(図10参照)とに揺動(移動)可能に設けられている。
【0042】
なお、以下の説明において、フロントカバー6が設けられる側(図1における右側)を前側とし、その反対側(図1における左側)を後側とする。また、プリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が左側であり、紙面奥側が右側である。
(2)給紙部
給紙部3は、用紙Pを収容する給紙トレイ7を備えている。給紙トレイ7は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。
【0043】
また、給紙部3には、給紙トレイ7の前端部上側に配置されるピックアップローラ8と、ピックアップローラ8の前側に配置される給紙ローラ9と、給紙ローラ9の下側に対向配置される給紙パッド10と、給紙ローラ9に前側から接触されるピンチローラ11と、給紙ローラ9の上側に配置され、互いに上下方向に対向される1対のレジストローラ12とが設けられている。
【0044】
そして、給紙トレイ7上の用紙P(図1実線参照)は、ピックアップローラ8の回転により、給紙ローラ9と給紙パッド10との間に送られ、給紙ローラ9の回転により1枚ずつ捌かれる。その後、捌かれた用紙Pは、給紙ローラ9の回転により、給紙ローラ9とピンチローラ11との間を順次通過するように、上側の両レジストローラ12間に向けて給紙され、レジストローラ12の回転により、所定のタイミングで、両用紙搬送ガイド32(後述)間を通過して、感光ドラム22(後述)と搬送ベルト40(後述)との間に搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部4は、スキャナ部14、プロセス部15、転写部16、および定着部17を備えている。
(3−1)スキャナ部
スキャナ部14は、本体ケーシング2の上部に配置されている。スキャナ部14は、実線で示すように、4つの感光ドラム22(後述)に向けて、画像データに基づいて、レーザービームをそれぞれ出射し、感光ドラム22(後述)を露光する。
(3−2)プロセス部
(3−2−1)プロセス部の構成
プロセス部15は、プロセスドロワ18と、カートリッジ支持体の一例としてのトナーカートリッジドロワ19とを備えている。
【0045】
プロセスドロワ18は、給紙トレイ7の上側において、本体ケーシング2内に、前後方向に沿って着脱可能に設けられている。
【0046】
プロセスドロワ18は、各色に対応する4つの画像形成ユニットの一例としてのプロセスユニット20と、ベルトクリーナ31と、1対の用紙搬送ガイド32とを備えている。
【0047】
各プロセスユニット20は、前後方向(所定方向)に互いに間隔を隔てて並列配置されている。具体的には、前側から後側に向かって、ブラックプロセスユニット20K、イエロープロセスユニット20Y、マゼンタプロセスユニット20Mおよびシアンプロセスユニット20Cが、順次配置されている。
【0048】
また、各プロセスユニット20は、感光ドラム22と、スコロトロン型帯電器23と、現像器24とを備えている。
【0049】
感光ドラム22は、左右方向に延びる略円筒形状に形成され、プロセスユニット20に回転可能に支持されている。
【0050】
スコロトロン型帯電器23は、対応する感光ドラム22の後上側に、感光ドラム22と間隔を隔てて対向配置され、プロセスユニット20に支持されている。
【0051】
現像器24は、対応する感光ドラム22の前上側において、プロセスユニット20に支持されている。現像器24は、現像剤担持体の一例としての現像ローラ25を備えている。
【0052】
現像ローラ25は、現像器24の下端部において、下側(後下側)から露出されるように回転可能に支持されており、感光ドラム22に対して前上側から接触されている。
【0053】
なお、現像器24は、現像ローラ25にトナーを供給する供給ローラ26、現像ローラ25に供給されたトナーの厚みを規制する層厚規制ブレード27を備えている。また、各現像器24は、現像ローラ25および供給ローラ26の上側において、トナーカートリッジ37(後述)から供給されるトナーを貯留するトナー貯留室28を備えている。
【0054】
ベルトクリーナ31は、プロセスドロワ18の前側下端部に設けられ、ベルトクリーニングローラ33と、中継ローラ35と、掻き取りブレード36と、廃トナー貯留部34とを備えている。
【0055】
ベルトクリーニングローラ33は、搬送ベルト40(後述)を挟むように、従動ローラ(後述)の前上側に回転可能に支持されている。
【0056】
搬送ベルト40(後述)の表面に残存したトナーは、ベルトクリーニングローラ33によってクリーニングされ、一旦、中継ローラ35に保持された後、掻き取りブレード36で掻き取られることにより、廃トナー貯留部34内に貯留される。
【0057】
両用紙搬送ガイド32は、プロセスドロワ18の前側下端部において、ベルトクリーナ31を上側から被覆するように配置され、互いに上下方向に間隔を隔てて対向されている。両用紙搬送ガイド32は、下側が開放された側面視略U字形状に湾曲形成されている。また、両用紙搬送ガイド32の前端部は、両レジストローラ12の後上側に配置され、両用紙搬送ガイド32の後端部は、ベルトクリーナ31と、ブラックの感光ドラム22との間において、搬送ベルト40(後述)の上側部分に対向されている。
【0058】
トナーカートリッジドロワ19は、各色の現像剤の一例としてのトナーを収容する4つの現像剤カートリッジの一例としてのトナーカートリッジ37を一体的に支持している。
【0059】
また、トナーカートリッジドロワ19は、すべてのプロセスユニット20に対応するように、前後方向に沿って配置されており、本体ケーシング2内において、プロセスユニット20に装着される装着位置(図1参照)と、プロセスユニット20から上側に退避される退避位置(図9参照)と、本体ケーシング2外へ引き出される引出位置(図10参照)とに移動可能に設けられている。
【0060】
後で詳述するが、各トナーカートリッジ37は、トナーカートリッジドロワ19が装着位置に配置されているときには、対応するプロセスユニット20の上側に対向配置され、そのトナー貯留室28に対して、トナーを供給可能に連結されている。
(3−2−2)プロセスユニットでの現像動作
トナーカートリッジ37からプロセスユニット20のトナー貯留室28内に供給されたトナーは、供給ローラ26に供給され、さらに、現像ローラ25に供給されて、供給ローラ26と現像ローラ25との間で正極性に摩擦帯電される。
【0061】
現像ローラ25に供給されたトナーは、現像ローラ25の回転に伴って、層厚規制ブレード27によって厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ25の表面に担持される。
【0062】
一方、感光ドラム22の表面は、感光ドラム22の回転に伴って、スコロトロン型帯電器23により一様に正帯電された後、スキャナ部14からのレーザービーム(図1実線参照。)の高速走査により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム22の表面に形成される。
【0063】
感光ドラム22がさらに回転すると、現像ローラ25の表面に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光ドラム22の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム22の静電潜像は可視像化され、感光ドラム22の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−3)転写ユニット
転写部16は、本体ケーシング2内において、給紙部3の上側であって、プロセス部15の下側において、前後方向に沿って配置されている。転写部16は、駆動ローラ38、従動ローラ39、エンドレスベルトの一例としての搬送ベルト40、および4つの転写ローラ41を備えている。
【0064】
駆動ローラ38および従動ローラ39は、前後方向に間隔を隔てて対向配置されている。
【0065】
搬送ベルト40は、各感光ドラム22に対して上下方向に対向し、その上側部分が各感光ドラム22と接触するように、駆動ローラ38および従動ローラ39の周りに巻回されている。また、搬送ベルト40は、駆動ローラ38の駆動により、各感光ドラム22と接触する搬送ベルト40の上側部分が前方から後方に向かって移動するように、左側面視反時計周りに周回移動されている。
【0066】
各転写ローラ41は、各感光ドラム22と、それぞれ搬送ベルト40の上側部分を挟んで対向するように、設けられている。
【0067】
そして、給紙部3から給紙された用紙Pは、搬送ベルト40によって、前側から後側に向かって、各感光ドラム22と各転写ローラ41とが対向する転写位置を順次通過するように搬送される。その搬送中に、各感光ドラム22に担持されている各色のトナー像が、用紙Pに順次転写され、カラー画像が形成される。
(3−4)定着ユニット
定着部17は、転写部16の後方に配置され、加熱ローラ42、および加熱ローラ42に対向する加圧ローラ43を備えている。転写部16において、用紙Pに転写されたカラー画像は、用紙Pが加熱ローラ42と加圧ローラ43との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
トナー像が定着した用紙Pは、各排紙ローラ44によって、本体ケーシング2の上面に形成される排紙トレイ45上に排紙される。
2.プロセスドロワ
(1)プロセスフレーム
プロセスドロワ18は、各プロセスユニット20、ベルトクリーナ31、および各用紙搬送ガイド32を支持するプロセスフレーム51を備えている。
【0068】
プロセスフレーム51は、図1および図2に示すように、上下両端部が開放された略枠形状に形成されている。
【0069】
プロセスフレーム51の左右両側壁の上側後端部には、ガイドころ56が回転可能に設けられている。また、プロセスフレーム51の左右両側壁の上端縁には、左右方向外側へ突出し前後方向に延びる鍔部57(図2参照)が設けられている。
(2)プロセスユニット
各プロセスユニット20は、上記したように、感光ドラム22、スコロトロン型帯電器23および現像器24を備えている。
【0070】
感光ドラム22は、プロセスフレーム51の両側壁間に回転可能に支持されている。スコロトロン型帯電器23は、プロセスフレーム51の両側壁間に架設されている。
【0071】
現像器24は、図2および図3に示すように、プロセスフレーム51の両側壁間に設けられている。また、現像器24は、現像筐体61を備えている。
【0072】
現像筐体61は、左右方向に延び、下側へ向かう頂部を有する断面略三角形状に形成されている。現像筐体61内には、第1オーガスクリュー62と第2オーガスクリュー63とが設けられている(図1参照)。
【0073】
第1オーガスクリュー62は、左右方向に延び、トナー貯留室28内において、供給ローラ26の後上側に設けられている。第1オーガスクリュー62は、その左端部において、現像筐体61の左壁に回転可能に支持され、その右端部において、現像筐体61の右壁に回転可能に支持されている。
【0074】
第2オーガスクリュー63は、左右方向に延び、トナー貯留室28内において、第1オーガスクリュー62の前上側に設けられている。第2オーガスクリュー63は、その左端部において、搬送筒65(後述)の左壁に回転可能に支持され、その右端部において、現像筐体61の右壁に回転可能に支持されている。
【0075】
また、現像器24は、トナー貯留室28の左側において、受入部の一例としてのトナー受入部64を備えている。
【0076】
トナー受入部64は、搬送筒65と、受入筒66とを備えている。
【0077】
搬送筒65は、第2オーガスクリュー63と中心軸線を共有するように、現像筐体61の左壁から連続して左側へ延びる略円筒形状に形成されている。搬送筒65の右端部は、現像筐体61内に連通されるように開放されている。搬送筒65の左端部は、閉鎖されている。
【0078】
受入筒66は、上下方向に延び、下端部が閉鎖された略角筒形状に形成されており、その上端部において、搬送筒65の前端部に連続されている。また、受入筒66の前後左右の内寸は、トナーカートリッジ37の供給筒73(後述)を受入可能に、供給筒73(後述)の前後左右の外寸よりもわずかに大きく設定されている。そして、受入筒66の上端部の後壁には、搬送筒65と受入筒66とを連通するように、受入口67が前後方向に貫通形成されている。
【0079】
また、受入筒66は、第1シャッタ部材の一例としてのプロセス側シャッタ68を備えている。
【0080】
プロセス側シャッタ68は、上下方向に延び、上端部が閉鎖された略角筒形状に形成されている。プロセス側シャッタ68の前後左右の外寸は、供給筒73(後述)の前後左右の外寸と略同じ寸法に設定されている。
【0081】
そして、プロセス側シャッタ68は、受入筒66内において、受入口67を開放するように受入筒66の下端部に配置される開位置(図8参照)と、受入口67を閉鎖するように受入筒66の上端部に配置される閉位置(図9参照)とにスライド可能に設けられている。また、プロセス側シャッタ68は、受入筒66の下壁とプロセス側シャッタ68の上壁との間に介在される圧縮ばね69によって、常には、閉位置に配置されるように、上側へ向かって付勢されている。
3.トナーカートリッジドロワ
トナーカートリッジドロワ19は、図1および図2に示すように、各トナーカートリッジ37を支持するドロワフレーム81を備えている。
(1)ドロワフレーム
ドロワフレーム81は、上下両端部が開放された略枠形状に形成されている。ドロワフレーム81は、前後方向に互いに間隔を隔てて4対のガイド部材82を備えている(図9参照)。
【0082】
各ガイド部材82は、ドロワフレーム81の左右方向両側壁の左右方向内側に設けられ、上下方向に長手の略平板形状に形成されている。各ガイド部材82には、ガイド溝83が形成されている。
【0083】
ガイド溝83は、ガイド部材82の上端縁から下側に向かって切り欠かれるように、上側が開放された略U字形状に形成されている(図9参照)。ガイド溝83の溝幅(前後方向長さ)は、ガイドボス80(後述)の外径よりもわずかに大径に設定されている。ガイド溝83は、トナーカートリッジ37のガイドボス80(後述)を受け入れている。
【0084】
また、ドロワフレーム81の左右両側壁の上側後端部には、ガイドころ84が回転可能に設けられている。また、ドロワフレーム81の左右両側壁の上端縁には、左右方向外側へ突出し前後方向に延びる鍔部85(図2参照)が設けられている。
(2)トナーカートリッジ
トナーカートリッジ37は、図4、図5および図6に示すように、現像剤収容部の一例としてのカートリッジ筐体71と、供給部の一例としての供給筒73とを備えている。
【0085】
カートリッジ筐体71は、左右方向に延びる略ボックス形状に形成され、内部にトナーが収容されている。カートリッジ筐体71内には、第1搬送部材の一例としての第3オーガスクリュー75(図11参照)が設けられている。また、カートリッジ筐体71は、ガイドボス80を備えている。
【0086】
第3オーガスクリュー75は、左右方向に延び、その左端部において、供給筒73の左壁に回転可能に支持され、その右端部において、カートリッジ筐体71の右壁に回転可能に支持されている(図11参照)。なお、第3オーガスクリュー75の左端部には、供給筒73の左壁の左側において、伝達ギヤ99が相対回転不能に支持されている(図5(b)参照)。
【0087】
ガイドボス80は、供給筒73の後側に配置され、カートリッジ筐体71の左右両側壁から左右方向外側へ延びる略円柱形状に形成されている。
【0088】
供給筒73は、カートリッジ筐体71の左端部下側に連続されている。供給筒73は、上下方向に延び、上下両端部が閉鎖された略角筒形状に形成されている。供給筒73の上端部は、カートリッジ筐体71に連通されている。また、供給筒73の下端部は、トナーカートリッジ37の下端部よりも下側へ突出されている。また、供給筒73の下端部には、その後壁において、供給口74が前後方向に貫通形成されている。
【0089】
また、供給筒73の下端部内には、第2搬送部材の一例としての搬送羽根76が設けられている。
【0090】
搬送羽根76は、羽根軸86と、羽根87とを備えている。
【0091】
羽根軸86は、左右方向に延びる略円柱形状に形成され、供給口74の前側において回転可能に設けられている。なお、羽根軸86の左端部には、供給筒73の左壁の左側において、搬送羽根駆動ギヤ100が相対回転不能に支持されている。搬送羽根駆動ギヤ100は、アイドルギヤ101を介して、第3オーガスクリュー75の伝達ギヤ99に噛合されている(図5(b)参照)。
【0092】
羽根87は、可撓性を有する薄い略平板形状に形成され、羽根軸86の外周面から径方向外側に向かって延びるように設けられている。
【0093】
また、供給筒73は、第2シャッタ部材の一例としてのトナーカートリッジ側シャッタ77を備えている。
【0094】
トナーカートリッジ側シャッタ77は、上下方向に延びる略角筒形状に形成されている。また、トナーカートリッジ側シャッタ77の前後左右の内寸は、受入筒66の前後左右の内寸と略同じ寸法に設定されている。
【0095】
そして、トナーカートリッジ側シャッタ77は、供給筒73を被覆するように、供給筒73に外側から嵌合されており、供給口74を閉鎖する閉位置(図6(a)参照)と、供給口74を開放するように閉位置からの上側へ退避される開位置(図6(b)参照)とにスライド可能に設けられている。
【0096】
また、トナーカートリッジ側シャッタ77は、カートリッジ筐体71の左壁から左側へ突出する突出板78と、トナーカートリッジ側シャッタ77の上端部との間に介在される圧縮ばね79によって、常には、閉位置に配置されるように、下側へ向かって付勢されている。
4.本体ケーシング
本体ケーシング2は、プリンタ1の外形を構成する外側ケーシング89(図1参照)と、外側ケーシング89の内側に設けられる内側ケーシング90(図2参照)とを備えている。
(1)外側ケーシングの詳細
外側ケーシング89は、プリンタ1の外形形状を構成し、略ボックス形状に形成されており、前端部において、フロントカバー6を備えている。
【0097】
フロントカバー6には、図7に示すように、揺動板102(後述)に連結される2つの連結機構93が設けられている。
【0098】
各連結機構93は、第1プーリ94、第2プーリ95およびベルト96を備えている。
【0099】
第1プーリ94は、開位置におけるフロントカバー6の前端部(すなわち、閉位置における上端部)の左右方向両端部に固定される定滑車である。
【0100】
第2プーリ95は、第1プーリ94の左右方向内側に配置され、左右方向に移動可能な動滑車である。
【0101】
ベルト96は、その一端部が揺動板102(後述)に接続されており、その他端部が第1プーリ94および第2プーリ95の周りに巻回されるとともに第1プーリ94に接続されている。
【0102】
そして、各連結機構93の第2プーリ95は、引張ばね97によって互いに連結されている。詳しくは、引張ばね97は、その一端部において、右側の第2プーリ95の回転軸に接続され、その他端部において、左側の第2プーリ95の回転軸に接続されている。
【0103】
これにより、各第2プーリ95は、常には、対応する第1プーリ94から離間するように、左右方向内側へ向かって付勢されている。
【0104】
また、フロントカバー7には、両レジストローラ12が支持されている(図9参照)。
(2)内側ケーシングの詳細
内側ケーシング90は、図2に示すように、前後方向に延びる略角筒形状に形成されている。また、内側ケーシング90は、プロセス部15、転写部16および給紙トレイ7を収容可能な上下方向長さおよび左右方向長さを有し、左右両側において外側ケーシング89と間隔を隔てるように、外側ケーシング89内に収容されている。
【0105】
内側ケーシング90の左右両側壁には、図2、図10および図12に示すように、プロセスドロワ18のスライドを案内する第1ガイド溝91と、レール部材103(後述)の移動を案内する案内部の一例としての第2ガイド溝92とが形成されている。また、内側ケーシング90内には、支持部材の一例としてのレール部材103と、移動部材の一例としての揺動板102と、ストッパ111とが設けられている。
【0106】
第1ガイド溝91は、本体ケーシング2の左右両側壁に1つずつ形成されている(図2参照)。第1ガイド溝91は、プロセスドロワ18のガイドころ56を受け入れ可能な溝幅(上下方向長さ)で、前後方向に延びる略直線形状に形成されている。
【0107】
第2ガイド溝92は、各第1ガイド溝91の前端部の上側と、各第1ガイド溝91の後端部の上側とに設けられている。第2ガイド溝92は、上側へ向かうに従って前側へ湾曲される略円弧形状に貫通形成されている。
【0108】
レール部材103は、各第2ガイド溝92の左右方向内側に1つずつ設けられ、前後方向に延びる平面視略矩形の平板形状に形成されている。また、レール部材103は、トナーカートリッジドロワ19と略同等の前後方向長さに形成されている。レール部材103は、揺動板102、および、内側ケーシング90の左右両側壁(第2ガイド溝92が形成されている部分)とともに移動機構を構成する。
【0109】
また、レール部材103には、トナーカートリッジドロワ19のガイドころ84を受け入れるガイド溝104が形成されている(図10参照)。また、レール部材103には、ストッパころ107が設けられている(図9参照)。
【0110】
ガイド溝104は、レール部材103の前後方向すべてにわたって、前後方向に延びる略直線形状に貫通形成されている(図10参照)。
【0111】
ストッパころ107は、ガイド溝104の前端部の下側において、その上端部がガイド溝104内へ突出するように、回転可能に設けられている(図9参照)。
【0112】
また、レール部材103には、第2ガイド溝92に嵌合されるガイドボス105が設けられている(図10参照)。
【0113】
ガイドボス105は、レール部材103の前後両端部に1つずつ設けられ、レール部材103の左右方向外面から左右方向外側へ延びる略円柱形状に形成されている。
【0114】
そして、各レール部材103は、前側のガイドボス105が前側の第2ガイド溝92内に嵌合され、後側のガイドボス105が後側の第2ガイド溝92内に嵌合されるように、内側ケーシング90の左右両側壁の左右方向内側に支持されている。なお、前側のガイドボス105の左右方向外側端部が第2ガイド溝92から左右方向外側へ突出されている。
【0115】
揺動板102は、内側ケーシング90の左右両側壁の左右方向外側に1つずつ設けられている。各揺動板102は、中心角が約45°の略扇形の平板形状に形成され、その中心角部分において、内側ケーシング90の左右両側壁の左右方向外側に揺動可能に支持されている。また、各揺動板102には、ガイドボス挿通穴106が形成されている。
【0116】
ガイドボス挿通穴106は、揺動板102の後端部において、平面視略円形状に貫通形成されている。ガイドボス挿通穴106の直径は、レール部材103のガイドボス105の外径よりもわずかに大径である。ガイドボス挿通穴106内には、レール部材103の前側のガイドボス105が嵌合されている。
【0117】
ストッパ111は、第2ガイド溝92の下側において、上下方向に延び、下端部が前側へ屈曲された断面視略L字形状に形成されている。
5.トナーカートリッジの着脱動作
本体ケーシング2内において、プロセスユニット20に装着されているトナーカートリッジ37を離脱させるには、図9に示すように、まず、フロントカバー6を開位置に配置させて、本体開口部5を開放する。
【0118】
すると、揺動板102は、フロントカバー6の閉位置から開位置への移動によって連結機構93を介して前側へ引っ張られ、その下端部を支点として前側へ揺動される。
【0119】
このとき、レール部材103は、両ガイドボス105がそれぞれ対応する第2ガイド溝92によって案内されることにより、前上側へ移動される。
【0120】
また、トナーカートリッジドロワ19は、レール部材103の前上側への移動により、供給筒73が受入筒66から抜けるように、上側へ移動される。つまり、揺動板102は、レール部材103を、トナーカートリッジドロワ19とともに上側へ移動させる。
【0121】
これにより、トナーカートリッジドロワ19は、フロントカバー6の閉位置から開位置への移動に連動して、プロセスドロワ18から上側へ退避されて退避位置に配置される。
【0122】
このとき、供給筒73の供給口74と、受入筒66の受入口67との連通は、解除されている。また、トナーカートリッジ側シャッタ77は、圧縮ばね79の付勢力によって閉位置に配置されている。また、プロセス側シャッタ68は、圧縮ばね69の付勢力によって閉位置に配置されている。
【0123】
これにより、トナーカートリッジドロワ19は、前側へ引き出し可能となる。
【0124】
次いで、トナーカートリッジ37を離脱させるには、本体開口部5を介して、トナーカートリッジドロワ19を前側へ引き出す。
【0125】
すると、図10に示すように、ガイドころ84がレール部材103のガイド溝104内を転がって、トナーカートリッジドロワ19が前側へ移動される。
【0126】
そして、ガイドころ84がストッパころ107に後側から当接されて、トナーカートリッジドロワ19のそれ以上の引き出しが規制されると、トナーカートリッジドロワ19が引出位置に配置される。
【0127】
そして、トナーカートリッジ37を離脱させるには、トナーカートリッジ37をトナーカートリッジドロワ19から上側へ引き抜く。
【0128】
すると、トナーカートリッジ37のガイドボス80がドロワフレーム81のガイド溝83内を下側から上側へ案内されるように、トナーカートリッジ37が上側へ移動される。
【0129】
これにより、ガイドボス80がガイド溝83から上側へ離脱されて、トナーカートリッジ37の本体ケーシング2からの離脱が完了する。
【0130】
また、トナーカートリッジ37を本体ケーシング2内に装着するには、トナーカートリッジ37を離脱させる手順と逆の手順で、プリンタ1を操作する。
【0131】
詳しくは、引出位置に配置されているトナーカートリッジドロワ19の所定の位置に、トナーカートリッジ37を上側から挿入する。
【0132】
次いで、トナーカートリッジ37を装着するには、本体開口部5を介して、トナーカートリッジドロワ19を後側へ押し込む。
【0133】
すると、図9に示すように、トナーカートリッジドロワ19の後端部がストッパ111の上端部に当接されて、トナーカートリッジドロワ19が退避位置に配置される。
【0134】
このとき、各トナーカートリッジ37の供給筒73は、対応するプロセスユニット20の受入筒66の上側に対向配置される。
【0135】
次いで、トナーカートリッジ37を装着するには、フロントカバー6を閉位置に配置させて、本体開口部5を閉鎖する。
【0136】
すると、レール部材103は、トナーカートリッジドロワ19の自重、および、フロントカバー6によって揺動板102を直接押し込むことにより、両ガイドボス105がそれぞれ対応する第2ガイド溝92によって案内されて、後下側へ移動される。
【0137】
また、トナーカートリッジドロワ19は、ストッパ111によって案内されて、その前後方向における相対配置(プロセスドロワ18に対する相対配置)が変動しないように下側へ移動される。
【0138】
すると、各トナーカートリッジ37の供給筒73は、図1に示すように、対応するプロセスユニット20の受入筒66に上側から当接される。
【0139】
このとき、トナーカートリッジ37の供給筒73は、プロセスユニット20のプロセス側シャッタ68の上端部に上側から当接され、トナーカートリッジ37のトナーカートリッジ側シャッタ77は、プロセスユニット20の受入筒66の上端部に上側から当接される。
【0140】
そして、トナーカートリッジドロワ19がさらに下側へ移動されると、トナーカートリッジ37の供給筒73は、圧縮ばね69の付勢力に抗して、プロセス側シャッタ68を下側へ押圧しながら受入筒66内に挿入される。
【0141】
これにより、図8に示すように、トナーカートリッジドロワ19が、フロントカバー6の開位置から閉位置への移動に連動して装着位置に配置される。
【0142】
なお、このとき、トナーカートリッジ37のトナーカートリッジ側シャッタ77は、プロセスユニット20の受入筒66の上端部によって下側への移動が規制され、圧縮ばね79の付勢力に抗して、供給筒73に対して相対的に上側へ移動される。
【0143】
これにより、プロセス側シャッタ68が開位置に配置されるとともに、トナーカートリッジ側シャッタ77が開位置に配置されて、供給筒73の供給口74と、受入筒66の受入口67とは、前後方向に対向され、互いに連通される。
【0144】
このように、トナーカートリッジ37の本体ケーシング2への装着が完了する。
6.トナーカートリッジからプロセスカートリッジへのトナーの供給動作
プリンタ1の画像形成動作が開始されると、本体ケーシング2内の図示しない駆動源からの駆動力により、トナーカートリッジ37の第3オーガスクリュー75が回転される。すると、第3オーガスクリュー75の伝達ギヤ99からアイドルギヤ101を介して搬送羽根76の搬送羽根駆動ギヤ100に駆動力が伝達され、搬送羽根76が回転される。
【0145】
また、本体ケーシング2内の図示しない駆動源からの駆動力により、プロセスユニット20の第1オーガスクリュー62および第2オーガスクリュー63が回転される。
【0146】
これにより、図11に示すように、トナーカートリッジ37内のトナーは、第3オーガスクリュー75によって、トナー収容部72内を左側へ搬送され、供給筒73内に供給される。
【0147】
そして、図8に示すように、供給筒73内に供給されたトナーは、供給筒73内を落下し、搬送羽根76の回転により、供給口74を介して、プロセスユニット20の受入口67に供給される。
【0148】
そして、受入口67に供給されたトナーは、第2オーガスクリュー63によって、搬送筒65内を右側へ搬送されて、プロセスユニット20のトナー貯留室28に供給される。
【0149】
そして、トナー貯留室28に供給されたトナーは、第1オーガスクリュー62によって、トナー貯留室28内を右側へ搬送され、上記したように、供給ローラ26によって、現像ローラ25に供給される。
7.プロセスドロワの着脱
本体ケーシング2内に装着されているプロセスドロワ18を離脱させるには、図9に示すように、まず、フロントカバー6を開位置に配置させて、本体開口部5を開放する。
【0150】
すると、上述したように、トナーカートリッジドロワ19が退避位置に配置される。
【0151】
次いで、本体開口部5を介して、プロセスドロワ18を前側へ引き出す。
【0152】
すると、プロセスフレーム51のガイドころ56が、本体ケーシング2の第1ガイド溝91に案内されて、プロセスドロワ18が前側へ引き出される。
【0153】
これにより、図12に示すように、プロセスドロワ18が本体ケーシング2から離脱される。
【0154】
また、プロセスドロワ18を本体ケーシング2内に装着するには、プロセスドロワ18を、本体開口部5を介して後側へ押し込んだ後、フロントカバー6を閉位置に配置させる。
【0155】
これにより、プロセスユニット20の本体ケーシング2への装着が完了する。
8.作用効果
(1)このプリンタ1によれば、図8、図9および図10に示すように、トナーカートリッジドロワ19を、各トナーカートリッジ37の供給口74と、各プロセスユニット20の受入口67との連通を解除するように、装着位置(図8参照)から退避位置(図9参照)へ各プロセスユニット20から上側に退避させて、その後、退避位置から本体ケーシング2外へ前側に引き出すことができる。
【0156】
そのため、各トナーカートリッジ37が各プロセスユニット20と上下方向に直接連通される構成において、各トナーカートリッジ37を、供給口74と受入口67とが解除される分、各プロセスユニット20から上側に退避させるのみで、前後方向に沿って着脱させることができる。
【0157】
その結果、プリンタ1の上側において、各トナーカートリッジ37を着脱させるためのスペースを縮小することができ、ひいては、プリンタ1の載置スペースの省スペース化を図ることができる。
【0158】
また、プリンタ1を、棚など、プリンタ1の上下方向外側のスペースが限定された場所にも設置した場合でも、トナーカートリッジドロワ19を前側に引き出して、トナーカートリッジ37を交換することができる。
【0159】
その結果、プリンタ1の設置場所の自由度を高めることができる。
(2)また、このプリンタ1によれば、図9に示すように、トナーカートリッジドロワ19は、揺動板102によって、レール部材103とともに装着位置(図8参照)から退避位置(図9参照)へ移動され、退避位置から引出位置(図10参照)へ引き出し可能となる。
【0160】
そのため、簡易な構成で、揺動板102により、レール部材103とトナーカートリッジドロワ19とを上側へ移動させて、トナーカートリッジドロワ19を装着位置から退避位置へ移動させることができる。
【0161】
そして、退避位置において、トナーカートリッジドロワ19を、引出位置へ引き出すことができる。
(3)また、このプリンタ1によれば、図10に示すように、揺動板102には、レール部材103の前後両端部をそれぞれ前上側へ移動させる2つの第2ガイド溝92が形成されている。
【0162】
そのため、レール部材103を、前方からの操作のみで、前後両端部において円滑に移動させることができる。
(4)また、このプリンタ1によれば、図7に示すように、揺動板102は、連結機構93を介してフロントカバー6に連結されている。
【0163】
そのため、フロントカバー6の閉位置から開位置への移動に連動して、トナーカートリッジドロワ19を装着位置から退避位置へ移動させ、フロントカバー6の開位置から閉位置への移動に連動して、トナーカートリッジドロワ19を退避位置から装着位置へ移動させることができる。
(5)また、このプリンタ1によれば、図11に示すように、トナーカートリッジ37内のトナーを、第3オーガスクリュー75で、確実に供給筒73へ向かって搬送することができる。
【0164】
また、トナーを第3オーガスクリュー75で一ヵ所(具体的には、供給筒73内)に集めてから現像器24に供給することにより、供給筒73や供給口74が小さくとも、十分なトナーの供給能力を得ることができる。
(6)また、このプリンタ1によれば、図8に示すように、供給筒73内に搬送されたトナーを、搬送羽根76で、確実に現像器24の受入口67へ供給することができる。
(7)また、このプリンタ1によれば、図8に示すように、供給口74が形成されるトナーカートリッジ37の供給筒73が、受入口67が形成されるプロセスユニット20の受入筒66に受け入れられる。これにより、供給口74と受入口67とが連通される。
【0165】
そのため、簡易な構成で、受入筒66と供給筒73とを連結して、受入口67と供給口74とを直接連通させることができる。
【0166】
また、このような構成(受入筒66と供給筒73とが連結される構成)では、通常、複数のトナーカートリッジ37をまとめて本体ケーシング2から引き出すことは困難となるが、このプリンタ1によれば、図9に示すように、容易に複数のトナーカートリッジ37をまとめて引き出すことができる。
(8)また、このプリンタによれば、図9に示すように、トナーカートリッジドロワ19が退避位置に配置されたときに、プロセス側シャッタ68によって受入口67を閉鎖するとともに、トナーカートリッジ側シャッタ77によって供給口74を閉鎖することができる。
【0167】
そのため、簡易な構成で、トナーカートリッジドロワ19が退避位置に配置されたときにトナーカートリッジ37およびプロセスユニット20からトナーが漏れることを防止することができる。
(9)また、このプリンタ1によれば、図12に示すように、プロセスドロワ18は、前後方向に沿って、本体ケーシング2内に装着、または、本体ケーシング2から離脱可能である。
【0168】
このような構成によれば、各プロセスユニット20を備えるプロセスドロワ18も、前側からメンテナンスすることができる。
9.第2実施形態
図13を参照して、第2実施形態のプリンタ1を説明する。なお、第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
【0169】
上記した第1実施形態では、プロセスユニット20の受入筒66に、トナーカートリッジ37の供給筒73を挿入して、プロセスユニット20とトナーカートリッジ37とを連結している。
【0170】
しかし、第2実施形態では、プロセスユニット20の受入筒120をトナーカートリッジ37の供給筒121に挿入して、プロセスユニット20とトナーカートリッジ37とを連結する。
【0171】
詳しくは、第2実施形態では、プロセスユニット20の受入筒120は、上下方向に延び、上下両端部が閉鎖された略角筒形状に形成されており、その下端部において、現像筐体61の上側左端部に連続されている。受入筒120の下端部は、トナー貯留室28に連通されている。また、受入筒120の上端部には、その前壁において、受入口123が前後方向に貫通形成されている。
【0172】
また、受入筒120の上端部内には、第1実施形態の搬送羽根76と同様の搬送羽根124が設けられている。また、受入筒120の下端部内には、第2オーガスクリュー63の左端部が配置されている。
【0173】
また、受入筒120は、第1シャッタ部材の一例としてのプロセス側シャッタ125を備えている。
【0174】
プロセス側シャッタ125は、上下方向に延びる略角筒形状に形成されている。また、プロセス側シャッタ125の前後左右の内寸は、供給筒121の前後左右の内寸と略同じ寸法に設定されている。
【0175】
そして、プロセス側シャッタ125は、受入筒120を被覆するように、受入筒120に外側から嵌合されており、受入口123を閉鎖する閉位置(図13(a)参照)と、受入口123を開放するように閉位置からの下側へ退避される開位置(図13(b)参照)とにスライド可能に設けられている。
【0176】
また、プロセス側シャッタ125は、現像筐体61の左壁から左側へ突出する突出板126と、プロセス側シャッタ125の下端部との間に介在される圧縮ばね127によって、常には、閉位置に配置されるように、上側へ向かって付勢されている。
【0177】
トナーカートリッジ37は、搬送筒122と、供給筒121とを備えている。
【0178】
搬送筒122は、第3オーガスクリュー75と中心軸線を共有するように、カートリッジ筐体71の左壁から連続して左側へ延びる略円筒形状に形成されている。搬送筒122の右端部は、カートリッジ筐体71内に連通されるように開放されている。搬送筒122の左端部は、閉鎖されている。
【0179】
供給筒121は、上下方向に延び、上端部が閉鎖された略角筒形状に形成されており、その下端部において、搬送筒122の後端部に連続されている。また、供給筒121の前後左右の内寸は、受入筒120を受入可能に、受入筒120の前後左右の外寸よりもわずかに大きく設定されている。そして、供給筒121の下端部の前壁には、搬送筒122と供給筒121とを連通するように、供給口128が前後方向に貫通形成されている。
【0180】
また、供給筒121は、第2シャッタ部材の一例としてのトナーカートリッジ側シャッタ129を備えている。
【0181】
トナーカートリッジ側シャッタ129は、上下方向に延び、下端部が閉鎖された略角筒形状に形成されている。トナーカートリッジ側シャッタ129の前後左右の外寸は、受入筒120の前後左右の外寸と略同じ寸法に設定されている。
【0182】
そして、トナーカートリッジ側シャッタ129は、供給筒121内において、供給口128を開放するように供給筒121の上端部に配置される開位置(図13(b)参照)と、供給口128を閉鎖するように供給筒121の下端部に配置される閉位置(図13(a)参照)とにスライド可能に設けられている。また、トナーカートリッジ側シャッタ129は、供給筒121の上壁とトナーカートリッジ側シャッタ129の下壁との間に介在される圧縮ばね130によって、常には、閉位置に配置されるように、下側へ向かって付勢されている。
【0183】
そして、上記したトナーカートリッジドロワ19の退避位置から装着位置への移動によって、トナーカートリッジ37が上側から現像器24に近接されると、図13(a)に示すように、トナーカートリッジ37のトナーカートリッジ側シャッタ129が、現像器24の受入筒120の上端部に上側から当接されるとともに、トナーカートリッジ37の供給筒121の下端部が、現像器24のプロセス側シャッタ125の上端部に上側から当接される。
【0184】
そして、トナーカートリッジドロワ19がさらに下側へ移動されると、トナーカートリッジ37の供給筒121は、圧縮ばね127の付勢力に抗して、プロセス側シャッタ125を下側へ押圧しながら受入筒120に嵌合(前後方向および左右方向の外側から嵌合)される。
【0185】
このとき、トナーカートリッジ37のトナーカートリッジ側シャッタ129は、現像器24の受入筒120の上端部によって下側への移動が規制され、圧縮ばね130の付勢力に抗して、供給筒121に対して相対的に上側へ移動される。
【0186】
そして、トナーカートリッジドロワ19が装着位置に配置されると、図13(b)に示すように、プロセス側シャッタ125が開位置に配置されるとともに、トナーカートリッジ側シャッタ129が開位置に配置される。
【0187】
このとき、トナーカートリッジ37の供給口128と、現像器24の受入口123とは、前後方向に対向され、互いに連通される。
【0188】
第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
10.第3実施形態
図14を参照して、第3実施形態のプリンタ1を説明する。なお、第3実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
【0189】
上記した第1実施形態では、トナーカートリッジ37内に第3オーガスクリュー75を設けたが、第3実施形態では、図14に示すように、第3オーガスクリュー75の代わりに、プロペラ部材131を設ける。
【0190】
プロペラ部材131は、プロペラ軸132とプロペラ羽根133とを備えている。
【0191】
プロペラ軸132は、左右方向に延びる略円柱形状に形成され、その左端部において、供給筒73の左壁に回転可能に支持され、その右端部において、カートリッジ筐体71の右壁に回転可能に支持されている。
【0192】
プロペラ羽根133は、可撓性を有し、左辺が右辺よりも短い略台形状の平板形状に形成されている。プロペラ羽根133は、プロペラ軸132の外周面から径方向外側に向かって延びるように設けられている。
【0193】
そして、プリンタ1の画像形成動作が開始されると、本体ケーシング2内の図示しない駆動源からの駆動力により、トナーカートリッジ37のプロペラ部材131がプロペラ軸132を回転軸として回転される。
【0194】
すると、トナーカートリッジ37内のトナーは、トナー収容部72内を左側へ搬送され、供給筒73内に供給される。
【0195】
第3実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0196】
1 プリンタ
2 本体ケーシング
5 本体開口部
6 フロントカバー
19 トナーカートリッジドロワ
20 プロセスユニット
22 感光ドラム
25 現像ローラ
37 トナーカートリッジ
64 トナー受入部
67 受入口
68 プロセス側シャッタ
73 供給筒
74 供給口
75 第3オーガスクリュー
76 搬送羽根
77 トナーカートリッジ側シャッタ
92 第2ガイド溝
102 揺動板
103 レール部材
120 受入口
121 供給筒
123 受入口
125 プロセス側シャッタ
128 供給口
129 トナーカートリッジ側シャッタ
131 プロペラ部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
静電潜像が形成される感光ドラムと、前記感光ドラムに対向配置される現像剤担持体と、現像剤を受け入れる受入口とを有し、前記装置本体内において、前記感光ドラムの軸線方向と直交する所定方向に並列配置される複数の画像形成ユニットと、
前記感光ドラムに接触するように前記複数の画像形成ユニットに対向されるエンドレスベルトと、
現像剤を収容する現像剤収容部と、対応する前記画像形成ユニットへ現像剤を供給する供給口とを有し、各前記画像形成ユニットに対応するように前記所定方向に並列配置され、対応する前記画像形成ユニットに対して前記エンドレスベルトの反対側に対向配置される複数の現像剤カートリッジと、
各前記現像剤カートリッジを着脱可能に支持するカートリッジ支持体と、
前記カートリッジ支持体を、前記カートリッジ支持体が前記装置本体内に装着されて前記供給口と前記受入口とが連通する装着位置と、前記カートリッジ支持体が前記画像形成ユニットに対して前記エンドレスベルトの反対側に退避されて前記供給口と前記受入口との連通が解除される退避位置と、前記カートリッジ支持体が前記退避位置から前記装置本体外へ前記所定方向に引き出される引出位置とに移動可能に構成された移動機構と
を備えることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記移動機構は、
前記カートリッジ支持体を前記所定方向に移動可能に支持する支持部材と、
前記支持部材を前記カートリッジ支持体とともに、前記画像形成ユニットに対して前記エンドレスベルトの反対側へ移動させる移動部材と
を備え、
前記カートリッジ支持体は、前記移動部材によって、前記支持部材とともに前記装着位置から前記退避位置へ移動され、前記退避位置から前記引出位置へ引き出し可能となることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記移動機構は、前記支持部材の前記所定方向両端部を、それぞれ、前記画像形成ユニットに対して前記エンドレスベルトの反対側へ案内する2つの案内部を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記装置本体は、
前記カートリッジ支持体を引き出すための開口部と、
前記開口部を開放する開位置と、前記開口部を閉鎖する閉位置とに移動可能な開閉部材とを備え、
前記移動機構は、
前記開閉部材の前記閉位置から前記開位置への移動に連動して、前記カートリッジ支持体を前記装着位置から前記退避位置へ移動させ、
前記開閉部材の前記開位置から前記閉位置への移動に連動して、前記カートリッジ支持体を前記退避位置から前記装着位置へ移動させることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記供給口は、前記現像剤カートリッジの前記軸線方向一端部に形成され、
前記現像剤カートリッジは、現像剤を前記軸線方向一方へ向かって搬送する第1搬送部材を備えていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像剤カートリッジは、前記第1搬送部材によって搬送された現像剤を、前記画像形成ユニットに向かって搬送する第2搬送部材を備えていることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成ユニットは、前記受入口が形成される受入部を有し、
前記現像剤カートリッジは、前記供給口が形成される供給部を有し、
前記受入部および前記供給部のうちの一方は、前記受入部および前記供給部のうちの他方へ向かって突出し、
前記受入部および前記供給部のうちの他方は、前記受入部および前記供給部のうちの一方を受け入れることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成ユニットは、前記カートリッジ支持体が前記装着位置に配置されたときに前記受入口を開放し、前記カートリッジ支持体が前記退避位置に配置されたときに前記受入口を閉鎖する第1シャッタ部材を備え、
前記現像剤カートリッジは、前記カートリッジ支持体が前記装着位置に配置されたときに前記供給口を開放し、前記カートリッジ支持体が前記退避位置に配置されたときに前記供給口を閉鎖する第2シャッタ部材を備えることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記複数の画像形成ユニットは、前記現像剤カートリッジが前記退避位置に配置された後に、前記所定方向に沿って、前記装置本体内に装着または前記装置本体外へ引き出し可能であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−54055(P2013−54055A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190034(P2011−190034)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】