説明

画像検索装置、画像検索方法

【課題】検索対象の被写体部分を含む画像を簡単に検索して表示することができる画像検索装置等を提供する。
【解決手段】検索対象となる画像を撮像して画像データに変換するCCD2と、被検索対象となる画像を表す画像データを記録する記録媒体15と、CCD2により撮像した画像が表す被写体と同一被写体に関する画像を含む画像を表す画像データを記録媒体15に記録されている画像データの中から検索する第1CPU28および第2CPU29と、第1CPU28および第2CPU29によって検索した画像データを表す画像を表示するTFTパネル8等と、を備えた画像検索装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録されている画像データの中から検索対象の被写体部分を含む画像を検索する画像検索装置、画像検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
写真は、銀塩カメラによる撮影からデジタルカメラによる撮影にシフトしており、新たに生成される画像の多くがデジタル化されたものになりつつある。
【0003】
そして、デジタルカメラ等の撮像装置に用いられる記録媒体は、近年、容量当たりの単価が低下して、大容量の記録媒体を比較的安価に入手することができるようになってきている。さらに、こうした記録媒体を販売する店舗も増加していることから、記録媒体の入手自体も手軽に行うことができるようになってきている。
【0004】
一方、画像データを取り扱う機器としての例えばパーソナルコンピュータにおいても、画像処理を行うCPUの性能が向上すると共にハードディスク等の記録媒体の容量が飛躍的に増大しているために、大量の画像データを気軽に記録し、処理することができる環境が整ってきている。
【0005】
こうした1つの記録媒体に記録することができる画像数が膨大に増加した状況では、多数の画像の中から目的とする画像を効率的に検索して再生表示し得るようにする技術の開発が望まれている。
【0006】
このような技術の一つとして、画像の撮影日時に基づいて、時間軸に沿って検索する技術が提案されており、具体的にはカレンダー表示を行って目的の画像を探すものとなっている。
【0007】
また、他の技術としては、画像が撮影された場所の情報に基づいて、地図表示等を行い、目的の画像を探すものも提案されている。
【0008】
しかし、これらの技術では、時間や場所に依らない検索、例えば、全画像の中から特定の人物が撮影されている画像を検索するなどを簡単に行うことができなかった。
【0009】
そこで、このような検索を行うための技術として、例えば特開2003−150932号公報には、検索の基準となる第1の顔画像を参照画像として登録し、画像蓄積装置から入力された画像から第2の顔画像を抽出し、第2の顔画像と同一人物の参照画像を検索し、該当した参照画像を抽出したときにはそこに付加されている人物の名前、撮影年等を第2の画像と共に記憶し、該当した参照画像を第2の画像と共に関連付けて表示する画像処理装置が記載されている。
【0010】
また、例えば特開2005−352727号公報には、検索対象画像群の件数を検出し、検出した件数に応じて比較対象とする顔パーツの数を設定し、検索しようとする人物の顔と顔パーツとを比較して、比較の結果、一定の相関を有する画像を類似画像として表示する人物画像検索装置が記載されている。
【0011】
そして、各公報に記載の技術は、何れも、所定の人物が写っている画像を画像データベースから検索する技術に関するものとなっている。
【特許文献1】特開2003−150932号公報
【特許文献2】特開2005−352727号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上述した各公報に記載の技術では、検索対象となる画像をまず指定しなければならないが、多数の画像の中から画像を指定する操作がまず面倒である。すなわち、画像を指定するためには、通常、まず画像が記録されている装置を指定して、次にその装置に記録されている画像を一覧表示等し、スクロール操作等を行って画像を発見し、その画像を着目画像としてから確定するなどの一連の操作が必要となるために、より簡便な技術が望まれる。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、検索対象の被写体部分を含む画像を簡単に検索して表示することができる画像検索装置、画像検索方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、第1の発明による画像検索装置は、検索対象となる画像を撮像して画像データに変換する撮像部と、被検索対象となる画像を表す画像データを記録する記録部と、上記撮像部により撮像した画像が表す被写体と同一被写体に関する画像を含む画像を表す画像データを上記記録部に記録されている画像データの中から検索する検索部と、上記検索部によって検索した画像データを表す画像を表示する表示部と、を具備したものである。
【0015】
また、第2の発明による画像検索装置は、上記第1の発明による画像検索装置において、上記撮像部が、上記検索対象となる画像として、上記表示部を観察している観察者の顔画像を撮影し得るように配置されたものであり、上記検索部は、上記撮像部により撮像した上記顔画像が表す人物と同一人物の画像を含む画像を表す画像データを上記記録部に記録されている画像データの中から検索するものである。
【0016】
さらに、第3の発明による画像検索装置は、上記第1または第2の発明による画像検索装置において、上記検索部が、上記撮像部により撮像した画像中の顔画像の認識を行う機能を備えたものであり、上記表示部は、上記検索部により顔画像を認識したときには、その旨を表すマークを上記顔画像に重ねて表示するものである。
【0017】
第4の発明による画像検索装置は、上記第3の発明による画像検索装置において、上記表示部が、上記撮像部により撮像した画像と上記検索部により検索した画像とを同一画面上に表示するものである。
【0018】
第5の発明による画像検索装置は、上記第1または第2の発明による画像検索装置において、上記撮像部が、検索対象となる画像を動画像として撮像して画像データに変換するものである。
【0019】
第6の発明による画像検索装置は、上記第1の発明による画像検索装置において、上記撮像部が、カメラ本体に設けられたものであり、上記表示部は、上記カメラ本体とは別体として設けられたものである。
【0020】
第7の発明による画像検索方法は、検索対象となる画像を撮像部により撮像して画像データに変換し、上記撮像部により撮像した画像が表す被写体と同一被写体に関する画像を含む画像を表す画像データを記録部が記録している被検索対象となる画像を表す画像データの中から検索し、上記検索した画像データを表す画像を表示部に表示する、方法である。
【発明の効果】
【0021】
本発明の画像検索装置、画像検索方法によれば、検索対象の被写体部分を含む画像を簡単に検索して表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
[実施形態1]
図1から図7は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は画像検索装置が適用されるカメラおよび外部画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
このカメラは、図1に示すように、レンズ1と、CCD2と、撮像回路3と、A/D変換器4と、フレームメモリ5と、FIFOメモリ6と、TFT液晶駆動回路7と、TFTパネル8と、バックライトユニット9と、ビデオ出力回路11と、ビデオ出力端子12と、記録バッファ13と、記録媒体インタフェース(記録媒体I/F)14と、記録媒体15と、アクチュエータ駆動回路16と、アクチュエータ17と、LCD表示回路18と、LCDパネル19と、電池21と、バックアップ電源22と、電源回路23と、電池状態検出回路24と、キーマトリクス25と、外部有線データインタフェース(外部有線データI/F)26と、EEPROM27と、第1CPU28と、第2CPU29と、を有して構成されている。
【0025】
レンズ1は、光学的な被写体像をCCD2へ結像するためのものであり、撮像部の一部である。
【0026】
CCD2は、レンズ1により結像された光学的な被写体像を光電変換して、電気的な画像信号を出力する撮像素子であり、撮像部の一部である。なお、ここでは撮像素子としてCCDを例に挙げているが、もちろん、CMOSやその他のタイプの撮像素子を用いても構わない。
【0027】
撮像回路3は、CCD2からの出力に各種のアナログ信号処理を行うものであり、撮像部の一部である。
【0028】
A/D変換器4は、撮像回路3から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像信号(検索対象となる画像を表す画像データ)に変換するためのものであり、撮像部の一部である。
【0029】
フレームメモリ5は、スルー画像を表示する際にはフレーム単位で出力される動画像の画像信号を記憶し、さらに静止画像を撮像したときにはその静止画像を記憶するメモリであり、例えばSDRAM等により構成されている。
【0030】
FIFOメモリ6は、画像を表示したり出力したりする際にバッファリングを行うためのメモリである。
【0031】
TFT液晶駆動回路7は、FIFOメモリ6から出力される画像信号に基づき、TFTパネル8を制御するものであり、表示部の一部である。
【0032】
TFTパネル8は、カラー表示可能なものであって、TFT液晶駆動回路7の制御に基づき、画像やこのカメラに係る各種の情報等を表示したりするためのものであり、表示部の一部である。
【0033】
バックライトユニット9は、TFTパネル8の背面側に設けられていて、TFTパネル8を背面側から照明するためのものであり、表示部の一部である。
【0034】
ビデオ出力回路11は、FIFOメモリ6からの画像信号を、ビデオ出力端子12を介して外部へ出力するためのものである。
【0035】
ビデオ出力端子12は、外部のビデオケーブル等を接続するための接続端子である。なお、このビデオ出力端子12には、例えば外部画像表示装置30が接続されるようになっている。
【0036】
記録バッファ13は、フレームメモリ5に記憶されている画像信号を、記録媒体15に記録する際に、バッファリングするものであり、記録部を構成するものとなっている。また、記録バッファ13は、記録媒体15から読み出される信号のバッファリングも行うようになっている。
【0037】
記録媒体インタフェース14は、記録媒体15へのデータの記録や、記録媒体15からのデータの読み出しを制御するためのものであり、記録部を構成するものとなっている。
【0038】
記録媒体15は、画像データ(被検索対象となる画像を表す画像データ)やその他の各種データを記録するための不揮発性の記録媒体(記録部)であり、このカメラに対して例えば着脱自在に構成されたものとなっている。
【0039】
アクチュエータ駆動回路16は、第1CPU28の制御に基づいて、アクチュエータ17を制御し駆動するものである。
【0040】
アクチュエータ17は、レンズ1を駆動して、オートフォーカスを行ったり、あるいは自動ズーム機能が備えられている場合には自動ズームを行ったりするための駆動源である。
【0041】
LCD表示回路18は、第1CPU28の制御に基づき、LCDパネル19を制御して各種の表示を行わせるための回路である。
【0042】
LCDパネル19は、例えばモノクロLCDを含んで構成されていて、このカメラに設定されている撮影モード等の動作モードや、記録媒体15に記録可能な画像の枚数、撮影時のシャッタ速度や絞り値などの情報を表示するための表示部である。
【0043】
電池21は、このカメラのメイン電源である。
【0044】
バックアップ電源22は、このカメラにおける日付表示用の電源を供給するための電源である。
【0045】
電源回路23は、第1CPU28の指令に基づいて、電池21およびバックアップ電源22からの電力を、このカメラ内の各回路へ供給する制御を行う回路である。
【0046】
電池状態検出回路24は、電池21の電圧等を検出して、電池21の電池残量等を算出し、その結果を第1CPU28へ出力するものである。
【0047】
キーマトリクス25は、このカメラに設けられている各種の操作スイッチや操作ボタン等を含む操作入力装置の総称である。このキーマトリクス25は、具体例としては、このカメラの電源をオンするための電源スイッチや、撮影動作を入力するためのレリーズボタン、カメラを被写体登録モード(後述する図4参照)や再生者確認モード(後述する図5参照)に設定するためのモードボタン等を含んでいる。そして、このキーマトリクス25が操作されることにより発生した信号は、第1CPU28に入力されるようになっている。
【0048】
外部有線データインタフェース26は、例えばUSB等で構成されていて、外部の機器とデータの送受信を行うためのインタフェースである。
【0049】
EEPROM27は、このカメラに係る各種のデータや、第1CPU28あるいは第2CPU29により実行される処理プログラム等を保存するための不揮発性の記憶媒体であり、例えばフラッシュROM(FlashROM)等の書き換え可能な記憶媒体として構成されている。このEEPROM27には、後述するような個人認証用特徴データと、被写体分類情報と、がさらに記憶されるようになっている。
【0050】
第1CPU28は、メインCPUであって、このカメラの各回路を統括的に制御するための制御部である。この第1CPU28は、このカメラのシステムをコントロールするためのシステムコントロール機能を備えており、このシステムコントロール機能としては、画像検索・分類機能、個人認証機能、時計機能が含まれている。
【0051】
ここに、時計機能は、通常のコンピュータ等に備えられているのと同様の、時間を計測する機能であり、画像の撮影日時や画像ファイルの作成日時等の管理に用いられる機能である。なお、第1CPU28が備えるその他の機能については、後で詳しく説明する。
【0052】
こうして、第1CPU28は主に制御を行い、画像データを扱う処理に関しては主に第2CPU29が行うようになっている。
【0053】
すなわち、第2CPU29は、フレームメモリ5に記憶されている画像データを処理するものである。この第2CPU29は、画像解析機能と、特徴点抽出機能と、画像圧縮伸長機能と、記録媒体アクセス機能と、を備えている。
【0054】
画像圧縮伸長機能は、フレームメモリ5に記憶されている画像データを、例えばJPEG圧縮等したり、あるいは記録媒体15から読み出された圧縮されている画像データを伸長したりする機能である。
【0055】
記録媒体アクセス機能は、記録媒体インタフェース14による記録媒体15のアクセスを制御する機能である。
【0056】
なお、第2CPU29が備えるその他の機能については、後で詳しく説明する。また、これら第1CPU28および第2CPU29は、CCD2により撮像した画像が表す被写体と同一被写体に関する画像を含む画像を表す画像データを記録媒体15に記録されている画像データの中から検索する検索部を構成している。
【0057】
次に、画像検索装置の第1の適用例について、図2を参照して説明する。図2は画像検索装置の携帯電話への適用例を示す図である。
【0058】
この携帯電話31は、図1のレンズ1、CCD2、撮像回路3、およびA/D変換器4等に対応する撮像部32と、図1のTFT液晶駆動回路7、TFTパネル8、およびバックライトユニット9等に対応する画像表示部33と、図1のキーマトリクス25等に対応する操作部34と、を備えていて、その他にも、図示はしないが図1に示した構成とほぼ同様の構成を備えているものとなっている。なお、撮像部32は、画像表示部33を観察している人物を撮影することが可能な位置に配設されている。
【0059】
このように、画像検索装置は、携帯電話31に適用することも可能となっている。
【0060】
続いて、画像検索装置の第2の適用例について、図3を参照して説明する。図3は画像検索装置のカメラおよび外部モニタへの適用例を示す図である。
【0061】
この図3に示す構成例は、外部モニタ41とカメラ42とを接続して組み合わせた例となっている。ここに、カメラ42は、外部モニタ41を観察している人物を撮影することが可能となるように配置されている。
【0062】
カメラ42は、図1のレンズ1、CCD2、撮像回路3、およびA/D変換器4等に対応する撮像部44と、図1のキーマトリクス25等に対応する操作部45と、を備えている。
【0063】
また、外部モニタ41は、図1の外部画像表示装置30等に対応するものであり、モニタ本体43に画像表示部46を備えて構成されている。
【0064】
外部モニタ41およびカメラ42の組み合わせは、その他にも、図示はしないが図1に示した構成とほぼ同様の構成を備えているものとなっている。
【0065】
このように、画像検索装置は、外部モニタ41を接続したカメラ42に適用することも可能となっている。
【0066】
図1に示したように構成され、図2や図3に示したような適用例が考えられる画像検索装置は、まず、記録媒体15に記録されている画像データに含まれる(被検索対象となる)被写体(人物の顔など)を画像解析機能(顔認識機能など)により認識して、認識した被写体の特徴点を特徴点抽出機能により抽出し、抽出した特徴点をEEPROM27に個人認証用特徴データとして登録するとともに、この特徴データとフラグ(登録済みの人物であることを示すフラグであり、詳細は後述する)とのリンク情報を被写体分類情報に記録する。このような登録が行われたら、次に、検索対象となる被写体(人物の顔など)を撮像して、撮像した画像データに含まれる被写体を画像解析機能により認識し、認識した被写体の特徴点を特徴点抽出機能により抽出する。そして、個人認証機能を用いて検索対象の被写体の特徴点が、既に登録されている被写体の特徴点の何れかと一致するか否かを判定して、一致する場合には該当する被写体が写っている画像をフラグを用いて画像検索・分類機能によりリストアップして、リストアップされた順に表示するものとなっている。
【0067】
そこで、まず、被写体登録時の作用について、図4を参照して説明する。ここに、図4は、画像検索装置により被写体を登録するときの作用を示すフローチャートである。
【0068】
カメラが被写体登録モードに設定されると、この処理が開始されるようになっている。処理が開始されると、まず、内部カウンタnを1に設定する(ステップS1)。
【0069】
次に、記録媒体15に記録されている画像の中から、n枚目の画像をTFTパネル8あるいは外部画像表示装置30などに再生して表示する(ステップS2)。
【0070】
続いて、再生している画像を第2CPU29の画像解析機能により解析し、画像に含まれている顔を検出する(ステップS3)。
【0071】
そして、画像に顔が検出されたか否かを第1CPU28が判定して(ステップS4)、検出されたと判定した場合には、第2CPU29の特徴点抽出機能により、検出された顔の特徴点を解析して抽出する(ステップS5)。
【0072】
次に、解析して得られた顔の特徴点と、既に登録されている人物の顔の特徴点とを比較することにより、その顔が既に登録されている人物の顔であるか否かを第1CPU28の個人認証機能により判定する(ステップS6)。
【0073】
ここで、既に登録されている人物の顔であると判定した場合には、現在対象としている画像のファイルヘッダに既存人物写真としてのフラグ(該当人物が写っていることを示すフラグ)を付加する(ステップS7)。
【0074】
また、ステップS6において、登録されていない人物の顔であると判定した場合には、新規人物として、EEPROM27の個人認証用特徴データの部分に顔の特徴点データを記録するとともに、被写体分類情報の部分にこの特徴点データとフラグとのリンク情報を記録する(ステップS8)。
【0075】
そして、現在対象としている画像のファイルヘッダに新たに登録された人物を示すフラグを付加する(ステップS9)。
【0076】
ここで、図6および図7を参照して、フラグおよび特徴データについて説明する。図6は画像データのファイル構造を示す図、図7はEEPROM27に格納される被写体分類情報と個人認証用特徴データとの関連を示す図である。
【0077】
画像ファイルは、図6に示すように、JPEG等により圧縮されている画像データ本体を格納する部分と、この画像データ本体に付随する情報を格納するためのファイルヘッダと、を備えている。そして、ファイルヘッダ内には、人物特定フラグを記録するための領域が設けられている。ここに、この領域のサイズは、例えば64ビット(もちろん、より大きくしてより多くの人物が写っているか否かを判定することができるようにしても構わない)であるものとし、ファイル作成時には全ビットが0にセットされているものとする。そして、第1ビットは登録済みの第1の人物が写っていることを示し、第2ビットは登録済みの第2の人物が写っていることを示し、第3ビット以降も同様である。
【0078】
この図6に示す例においては、この人物特定フラグの記録領域に、人物特定フラグ1と人物特定フラグ2とが書き込まれている(すなわち、第1ビット目および第2ビット目が「1」(フラグが立っている状態)である)。これは、この画像に、人物特定フラグ1に対応する人物の画像部分と、人物特定フラグ2に対応する人物の画像部分と、が存在していることを意味している。なお、人物特定フラグの記録領域の全てのビットが0であるか否かを判定することにより、その画像ファイルが人物写真以外の画像ファイル(例えば風景写真の画像ファイル等)であるか否かを判定することができるようになっている。
【0079】
次に、EEPROM27には、図7の左側に示す被写体分類情報と、図7の右側に示す個人認証用特徴データと、が記録されるようになっている。
【0080】
ここに、被写体分類情報には、図6に示したようなファイルヘッダの人物特定フラグの記録領域に対応するリンク情報が記録されるようになっている。すなわち、ファイルヘッダの第1ビットに対応する顔特徴点データ”1”の人物(人物1という)が登録済みである場合には、その旨を示すビット「1」が立ち、さらに個人認証用特徴データ内に記録されているこの人物1に関する顔特徴点データへのリンク情報が記録されている。同様に、図6に示したファイルヘッダの第2ビットに対応する顔特徴点データ”2”の人物(人物2という)が登録済みである場合には、その旨を示すビット「1」が立ち、さらに個人認証用特徴データ内に記録されているこの人物2に関する顔特徴点データへのリンク情報が記録されている。その後も同様である。従って、登録済みであることを示すビットが「0」である場合には、その欄の人物は未登録(つまり空き領域)であることを示している。ただし、記録媒体15内の画像データの解析を順に行って、最初に発見された人物の顔を顔特徴点データ”1”の人物に、2番目に発見された人物の顔を顔特徴点データ”2”の人物に、等の順に設定するようになっているために、特定の人物の顔特徴点データを削除しない限りは、人物特定フラグの1ビット目から順にビット1が立ち、特定のあるビット以降がビット0になることになる。
【0081】
これにより、検索対象の人物の顔特徴点データと、EEPROM27に記録されている登録済みの人物の顔特徴点データと、を比較して、一致する顔特徴点データが存在する場合には、その顔特徴点データに対応する人物特定フラグを被写体分類情報から探し出し、そのフラグをファイルヘッダに持っている画像ファイルを記録媒体15から検索することにより、検索対象の人物が写っている画像ファイルのリストアップを行うことが可能となっている。
【0082】
ステップS7またはステップS9の処理が終了することにより、現在対象としている画像にフラグが付加されたら、次に、現在対象としている画像にその他の顔があるか否かを判定する(ステップS10)。ここに、1枚の画像には複数の顔が検出されることもあるために、ステップS5〜S9の処理は、1枚の画像に含まれる各顔毎に行うようになっている。
【0083】
このステップS10において、その他の顔があると判定した場合には、ステップS5へ戻って、次の顔について上述したような処理を行う。
【0084】
一方、ステップS10においてその他の顔がないと判定した場合、またはステップS4において画像に顔が検出されなかったと判定した場合には、記録媒体15に含まれる全ての画像の解析が終了したか否かを判定する(ステップS11)。
【0085】
ここで、まだ記録媒体15に含まれる全ての画像の解析が終了していないと判定した場合には、カウンタnをインクリメントして(ステップS12)、ステップS2へ戻って、次の画像について上述したような処理を行う。
【0086】
また、ステップS11において、記録媒体15に含まれる全ての画像の解析が終了したと判定した場合には、この被写体登録の処理を終了する。
【0087】
次に、記録媒体15に記録されている画像データに対して上述したような被写体登録が行われた後に実行される再生者確認再生の処理について、図5を参照して説明する。図5は再生者確認モードでカメラ電源をオンしたときの処理を示すフローチャートである。
【0088】
この処理が開始されると、まず、カメラの初期化を行う(ステップS21)。この初期化には、各回路への電源供給や、EEPROM27からの所定パラメータの読み込み、レンズ1を撮影可能位置まで繰り出す処理などが含まれる。
【0089】
そして、初期化が終了して撮影準備が整ったところで、キーマトリクス25に含まれるレリーズボタンを押す等により、再生者を撮影する(ステップS22)。ここに、再生者とは、画像再生の対象となる人物(検索、リストアップされ、表示されようとしている画像に写っている人物)のことである。そして、ここでは、再生者1名のみを静止画像により撮影することを想定している。
【0090】
続いて、撮影されてフレームメモリ5に記憶されている画像データを、第2CPU29の画像解析機能を用いて解析することにより、顔検出を行う(ステップS23)。
【0091】
そして、画像データ中に顔が検出されたか否かを第1CPU28が判定する(ステップS24)。
【0092】
ここで、顔が検出されない場合には、第1CPU28は、再生者の検出に失敗した旨の表示をTFTパネル8や外部画像表示装置30などに行い(ステップS25)、その後に撮影を再び行うように促す警告等を行う(ステップS26)。これは、例えば「もう一度撮影を行って下さい」等の文字を表示する等により行うことができる。そして、上述したステップS22へ戻って、再生者が再度撮影されるのを待機する。
【0093】
また、ステップS24において、画像データ中に顔が検出されたと判定した場合には、第2CPU29の特徴点抽出機能により、検出された顔の特徴点を解析して抽出する(ステップS27)。
【0094】
次に、解析して得られた顔の特徴点に基づき、既に登録されている人物の顔であるか否かを第1CPU28の個人認証機能により判定する(ステップS28)。
【0095】
ここで、まだ登録されていない人物の顔であると判定した場合には、該当者がない旨の表示をTFTパネル8または外部画像表示装置30に行って(ステップS29)、再生者の撮影をやり直すか否かを判定する(ステップS30)。この判定は、例えば、「再度撮影しますか?」等の表示を行って、それに対するキーマトリクス25からの入力に基づき行うことができる。
【0096】
そして、再生者の撮影をやり直すと判定した場合には、上述したステップS22へ戻って、再生者を再度撮影する。
【0097】
一方、ステップS28において、既に登録されている人物の顔であると判定した場合には、第1CPU28の画像検索・分類機能により、記録媒体15に記録されている画像データの中から、該当する人物のフラグが付されている画像データを検索してリストアップする(ステップS31)。
【0098】
そして、検索した画像を、リストの順番にTFTパネル8または外部画像表示装置30により表示する(ステップS32)。
【0099】
ステップS32の処理が終了または中断されるか、あるいはステップS30において再生者の撮影をやり直さないと判定された場合には、別の人物を表示するか否かを判定する(ステップS33)。ここでは例えば、「別の人を表示しますか?」等の文字表示を行い、これに対してキーマトリクス25を介して、別の人を表示する旨の入力が行われたか、あるいは表示しない旨の入力が行われたか、等により判定することが考えられる。
【0100】
ここで、別の人物を表示すると判定した場合には、ステップS22へ戻って別の人物を再生者として撮影する処理を行う。
【0101】
一方、ステップS33において、別の人物を表示しないと判定された場合には、カメラの電源オフ処理を行って(ステップS34)、この処理を終了する。
【0102】
なお、上述では顔認識を用いて個人認証を行うようにしているが、これに限るものではなく、その他の個人認証の技術を適用するようにしても構わない。
【0103】
また、被写体として人物を例に挙げて、記録媒体15に記録されている画像データの中から該当人物が写っている画像をリストアップして表示するようにしているが、これに限らず、何らかの特定の被写体が写っている画像をリストアップして表示するようにしても構わない。例えば、画像中に犬が写っている写真をリストアップして表示する、あるいは運動会のシーンをリストアップして表示する、などである。これらの場合には、犬を認識する技術を用いたり、あるいは運動会シーンを認識する技術を用いたりすることになる。
【0104】
さらに、上述ではEEPROM27に個人認証用特徴データや被写体分類情報を記憶するようにしている。これは、カメラに設けられているEEPROM27に記憶させておくと、記録媒体を交換したとしても、既に登録された人物(例えばカメラの所有者など)を再度登録し直す必要がないために、利便性が高いという利点があるからである。しかし、これに限るものではなく、例えば画像データを記録する記録媒体15自体に記録するようにしても構わない。この場合には、記録媒体15を他の装置に接続して使用する際にも、個人認証用特徴データや被写体分類情報を再度登録する必要がないという利点がある。
【0105】
そして、上述では画像データを記録している記録媒体がカメラに設けられたものとしているが、これに限らず、通信回線等を介して接続されている特定の記録媒体(記録されている画像データを特定することができる記録媒体であり、例えば、サーバ上において特定のユーザに与えられた記録領域等)であっても構わない。
【0106】
このような実施形態1によれば、事前準備として、被写体の特徴(例えば、人物の顔の特徴)に基づいたフラグ付与を記録媒体に記録されている各画像データに対して行っているために、その後の検索処理を簡単かつ短時間に行うことが可能となる。そして、再生したい被写体(例えば、再生したい人物の顔)を撮影するという簡単な操作を行うだけで、記録媒体に記録されている画像データの中から、該当する被写体の画像部分を含む画像データを自動的に検索してリストアップし再生することができるために、再生したい被写体(検索対象となる画像)に関する属性情報を入力する手間を省くことができ、極めて簡便な操作で所望の被写体が写っている画像の再生を行うことが可能となる。
【0107】
また、表示部の画像を観察している観察者を撮像することができるように撮像部を配設する構成例では、画像を観察している観察者と同一人物が写っている画像を簡単に検索することができる利点がある。
【0108】
[実施形態2]
図8から図16は本発明の実施形態2を示したものであり、図8は再生者確認モードでカメラ電源をオンしたときの処理を示すフローチャート、図9はカメラ初期化後に読み込まれ表示されるスルー画像を示す図、図10は1人に対する再生者検出成功表示の例を示す図、図11は再生者検出失敗表示の例を示す図、図12は複数人の内の1人目の検出が行われたときの再生者検出成功表示の例を示す図、図13は3人に対する再生者検出成功表示の例を示す図、図14は全員該当者表示の例を示す図、図15は一部該当者なし表示の例を示す図、図16は検索した画像をリストの順番にスルー画像とともに表示する例を示す図である。この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0109】
この実施形態2においても、図1に示したような画像検索装置が適用されたカメラの構成を想定している。そして、記録媒体15に記録されている被写体を登録する処理については、上述した図4に示した処理と同様である。
【0110】
このカメラの実施形態2における作用を、図8に沿って、図9〜図16を参照して説明する。
【0111】
上述した実施形態1においては、再生したい被写体の静止画を撮影することを前提としていたが、この実施形態2では、スルー画像(動画像)として撮影されている画像データに基づいて、該当する人物の画像を検索、リストアップして表示することを前提としている。
【0112】
すなわち、図8に示す処理を開始すると、ステップS21と同様にカメラの初期化を行う(ステップS41)。
【0113】
次に、CCD2により撮像されているスルー画像を読み込んで、TFTパネル8または外部画像表示装置30の画面51に図9に示すように表示する(ステップS42)。
【0114】
続いて、フレーム単位で入力されフレームメモリ5に記憶されるスルー画像の画像データを、第2CPU29の画像解析機能を用いて解析することにより、顔検出を行う(ステップS43)。
【0115】
そして、画像データ中に顔が検出されたか否かを第1CPU28が判定する(ステップS44)。
【0116】
ここで、顔が1つも検出されない場合には、第1CPU28は、再生者の検出に失敗した旨の表示をTFTパネル8や外部画像表示装置30などの画面51に行う(ステップS46)。ここでは、例えば図11に示すように、「検出失敗」の文字53をスルー画像に重畳表示することにより行っている。続いて、ステップS42へ戻って、その後に入力されてくるフレーム画像について上述したような処理を繰り返して行う。
【0117】
また、ステップS44において、画像データ中に少なくとも1つの顔が検出されたと判定した場合には、第1CPU28は、再生者検出成功表示を行う(ステップS45)。ここでは、例えば図10に示すように、検出された顔画像部分に四角枠でなるマーク52を重畳表示することにより行っている。なお、複数の人物がスルー画像として撮影されて、その中の1人目の人物の再生者検出が成功したときの表示例は図12、さらに3人の人物の再生者検出が成功したときの表示例は図13に示すようになる。
【0118】
次に、検出された顔が複数であるか否かを判定する(ステップS47)。
【0119】
ここで、検出された顔が単数であると判定された場合には、第2CPU29の特徴点抽出機能により、その検出された顔の特徴点を解析して抽出する(ステップS52)。
【0120】
そして、解析して得られた顔の特徴点に基づき、既に登録されている人物の顔であるか否かを第1CPU28の個人認証機能により判定する(ステップS53)。
【0121】
一方、ステップS47において、検出された顔が複数であると判定された場合には、検出された全ての顔の特徴点を、第2CPU29の特徴点抽出機能により解析して抽出する(ステップS48)。
【0122】
そして、解析して得られた全ての顔の特徴点に基づき、全ての顔が既に登録されている人物の顔であるか否かを第1CPU28の個人認証機能により判定する(ステップS49)。
【0123】
ここで、全ての顔が既に登録されている人物の顔であるわけではない、と判定した場合には、さらに、全ての顔が登録されていない人物の顔であるか否かを判定する(ステップS50)。
【0124】
こうして、ステップS53において登録されている人物の顔であると判定された場合、またはステップS49において全ての顔が登録されている人物の顔であると判定された場合には、全員該当者表示を行う(ステップS55)。具体的には、例えば図14に示すように、検出された顔画像部分に丸枠でなるマーク54を、図13に示した四角枠でなるマーク52に代えて重畳表示することにより行う。
【0125】
また、ステップS50において、全ての顔が登録されていない人物の顔であるというわけではないと判定された場合、つまり一部の人物の顔は登録されている人物の顔であり、それ以外の人物の顔は登録されていない人物の顔であると判定された場合には、一部該当者なし表示を行う(ステップS51)。具体的には、例えば図15に示すように、顔が登録されている顔である場合には、検出された顔画像部分に丸枠でなるマーク54を重畳表示し、顔が登録されていない顔である場合には顔画像部分に×印でなるマーク55を重畳表示することにより行う。
【0126】
さらに、ステップS53において登録されている人物の顔ではないと判定された場合、またはステップS50において全ての顔が登録されていない人物の顔であると判定された場合には、該当者なし表示を行う(ステップS54)。この該当者なし表示の例は、特に図示はしないが、検出された全ての顔画像部分に×印でなるマーク55を重畳表示することにより行っても良いし、あるいは図11の検出失敗表示の例と同様に、例えばスルー画像に「該当者なし」の文字を重畳表示するなどにより行っても構わない。
【0127】
ステップS55またはステップS51の処理が終了した場合、つまり少なくとも1人の顔が、既に登録されている人物の顔に該当する場合には、第1CPU28の画像検索・分類機能により、記録媒体15に記録されている画像データの中から、該当する人物のフラグが付されている画像データを検索してリストアップする(ステップS56)。
【0128】
そして、検索した画像を、リストの順番にTFTパネル8または外部画像表示装置30により表示する(ステップS57)。このときの表示は、例えば図16に示すように行う。この図16に示す表示例は、TFTパネル8または外部画像表示装置30の画面51の、例えば右上角部にスルー画像57を縮小して表示するとともに、画面51の中程から下側にかけての部分に、検索された画像データのインデックス画像58を例えば複数並べて一覧表示する例となっている。ただし、もちろん、一覧表示に代えて、画像を1枚ずつ表示するようにしても構わない。
【0129】
ステップS57の処理が終了または中断されるか、あるいはステップS54において該当者なし表示を行った場合には、再生モードを終了するか否かを判定する(ステップS58)。
【0130】
ここで、再生モードを終了しない場合には、ステップS42へ戻って、次に入力されてくるスルー画像に基づき、上述したような処理を繰り返して行う。なお、ステップS42〜S58のループは、全てのフレームのスルー画像について行う必要はなく、適宜の時間間隔で行うようにしても良い。
【0131】
こうして、ステップS58において、再生モードを終了すると判定した場合には、カメラの電源オフ処理を行って(ステップS59)、この処理を終了する。
【0132】
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、スルー画像に基づき被写体検出を行って、検出された被写体が写っている画像を自動的に検索、リストアップして表示するようにしているために、所望の画像をリアルタイムで表示することが可能でありスルー画像として写っている人物の変化にすぐに対応することができると共に、静止画の場合のようにレリーズボタンを押す必要がなく、特に再生者が複数人である場合に何度もレリーズボタンを押す必要がなくなって、操作が極めて簡便となる。
【0133】
そして、複数人が写っている画像の場合に、どの人物の顔認識が行われたかがマーク52により明示されるために、顔認識の対象になった人物となっていない人物とを容易に把握することができる。
【0134】
さらに、顔認識が行われた人物の内で、どの人物が既に登録された顔の人物であり、どの人物がまだ登録されていない顔の人物であるかが、マーク54,55により区分して明示されるために、画像が表示される人物がどの人物であるかを容易に把握することが可能となる。
【0135】
そして、検索した画像をリストの順番に表示するときに、スルー画像も同時に表示するようにしたために、現在のスルー画像におけるどの人物の画像を表示しているかを容易に認識することが可能となる。
【0136】
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明の実施形態1の画像検索装置が適用されるカメラおよび外部画像表示装置の構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態1において、画像検索装置の携帯電話への適用例を示す図。
【図3】上記実施形態1において、画像検索装置のカメラおよび外部モニタへの適用例を示す図。
【図4】上記実施形態1において、画像検索装置により被写体を登録するときの作用を示すフローチャート。
【図5】上記実施形態1において、再生者確認モードでカメラ電源をオンしたときの処理を示すフローチャート。
【図6】上記実施形態1における画像データのファイル構造を示す図。
【図7】上記実施形態1において、EEPROMに格納される被写体分類情報と個人認証用特徴データとの関連を示す図。
【図8】本発明の実施形態2において、再生者確認モードでカメラ電源をオンしたときの処理を示すフローチャート。
【図9】上記実施形態2において、カメラ初期化後に読み込まれ表示されるスルー画像を示す図。
【図10】上記実施形態2において、1人に対する再生者検出成功表示の例を示す図。
【図11】上記実施形態2において、再生者検出失敗表示の例を示す図。
【図12】上記実施形態2において、複数人の内の1人目の検出が行われたときの再生者検出成功表示の例を示す図。
【図13】上記実施形態2において、3人に対する再生者検出成功表示の例を示す図。
【図14】上記実施形態2において、全員該当者表示の例を示す図。
【図15】上記実施形態2において、一部該当者なし表示の例を示す図。
【図16】上記実施形態2において、検索した画像をリストの順番にスルー画像とともに表示する例を示す図。
【符号の説明】
【0138】
1…レンズ(撮像部)
2…CCD(撮像部)
3…撮像回路(撮像部)
4…A/D変換器(撮像部)
5…フレームメモリ
6…FIFOメモリ
7…TFT液晶駆動回路(表示部)
8…TFTパネル(表示部)
9…バックライトユニット(表示部)
11…ビデオ出力回路
12…ビデオ出力端子
13…記録バッファ
14…記録媒体インタフェース(記録媒体I/F)
15…記録媒体(記録部)
16…アクチュエータ駆動回路
17…アクチュエータ
18…LCD表示回路
19…LCDパネル
21…電池
22…バックアップ電源
23…電源回路
24…電池状態検出回路
25…キーマトリクス
26…外部有線データインタフェース(外部有線データI/F)
27…EEPROM
28…第1CPU(検索部)
29…第2CPU(検索部)
30…外部画像表示装置
31…携帯電話
32…撮像部
33…画像表示部
34…操作部
41…外部モニタ
42…カメラ
43…モニタ本体
44…撮像部
45…操作部
46…画像表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象となる画像を撮像して画像データに変換する撮像部と、
被検索対象となる画像を表す画像データを記録する記録部と、
上記撮像部により撮像した画像が表す被写体と同一被写体に関する画像を含む画像を表す画像データを上記記録部に記録されている画像データの中から検索する検索部と、
上記検索部によって検索した画像データを表す画像を表示する表示部と、
を具備したことを特徴とする画像検索装置。
【請求項2】
上記撮像部は、上記検索対象となる画像として、上記表示部を観察している観察者の顔画像を撮影し得るように配置されたものであり、
上記検索部は、上記撮像部により撮像した上記顔画像が表す人物と同一人物の画像を含む画像を表す画像データを上記記録部に記録されている画像データの中から検索するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像検索装置。
【請求項3】
上記検索部は、上記撮像部により撮像した画像中の顔画像の認識を行う機能を備えたものであり、
上記表示部は、上記検索部により顔画像を認識したときには、その旨を表すマークを上記顔画像に重ねて表示するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像検索装置。
【請求項4】
上記表示部は、上記撮像部により撮像した画像と上記検索部により検索した画像とを同一画面上に表示するものであることを特徴とする請求項3に記載の画像検索装置。
【請求項5】
上記撮像部は、検索対象となる画像を動画像として撮像して画像データに変換するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像検索装置。
【請求項6】
上記撮像部は、カメラ本体に設けられたものであり、
上記表示部は、上記カメラ本体とは別体として設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像検索装置。
【請求項7】
検索対象となる画像を撮像部により撮像して画像データに変換し、
上記撮像部により撮像した画像が表す被写体と同一被写体に関する画像を含む画像を表す画像データを、記録部が記録している被検索対象となる画像を表す画像データの中から検索し、
上記検索した画像データを表す画像を表示部に表示する、
ことを特徴とする画像検索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−87004(P2009−87004A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−255666(P2007−255666)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】