画像蓄積装置
【課題】高品質な画像を長時間記録することができる画像蓄積装置を得ることを目的とする。
【解決手段】画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割部1と、画像分割部1により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、その画像データの符号化データを出力する符号化部2−1〜2−Nと、符号化部2−1〜2−Nから出力された符号化データを均等に分散して、M個の分散データを出力する符号化データ分散制御部3とを設け、書込み制御部4−1〜4−Mが符号化データ分散制御部3から出力されたM個の分散データをデータ蓄積部5−1〜5−Mに書き込むように構成する。
【解決手段】画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割部1と、画像分割部1により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、その画像データの符号化データを出力する符号化部2−1〜2−Nと、符号化部2−1〜2−Nから出力された符号化データを均等に分散して、M個の分散データを出力する符号化データ分散制御部3とを設け、書込み制御部4−1〜4−Mが符号化データ分散制御部3から出力されたM個の分散データをデータ蓄積部5−1〜5−Mに書き込むように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高精細な画像を実時間で記録して、実時間で画像を再生する画像蓄積装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルシネマ(4096×2160,24fps)やスーパーハイビジョン(7680×4320,60fps)などの高精細な画像を実時間で記録・再生する画像蓄積装置では、大容量の画像データを実時間で処理しなければならない。
しかし、装置内部のデータバスには限界があり、また、現存するHDD(ハードディスク)やSSD(シリコンドライブ)等の記録・蓄積デバイスのアクセススピードには限界があるため、実時間で記録・再生を行うには、画像圧縮による蓄積データ量の削減、内部処理の並列化や、複数台構成による同期稼動などが必要である。
【0003】
可変レートで画像圧縮を行って蓄積データ量を削減する画像蓄積装置の場合、処理するブロックの単位で、圧縮後の情報発生量が異なる。
HDDやVTR等の蓄積・記録デバイスに対する記録・再生時のデバイスアクセスは、所定のブロックサイズで行われるため、情報量が少ない処理ブロックを蓄積する場合には、格納するデータ量が少なく、格納領域内に空き領域が発生することがある。
一方、情報量が多い処理ブロックを蓄積する場合において、格納するデータ量が格納領域のサイズを超えてしまう場合には、別の格納領域を追加する必要がある。あるいは、あらかじめ高レートで圧縮するなどして、情報量を低く抑える必要がある。
【0004】
そこで、情報量が異なる処理ブロックを格納領域に記録・蓄積するに際して、情報量が多いブロックから溢れた情報量を、他のブロックの蓄積領域内の空き領域に格納する画像蓄積装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
即ち、この画像蓄積装置では、小さな処理ブロック単位(例えば、8画素×8ラインや16画素×16ライン等)を基準とする近隣ブロック間の情報量の差を利用して、分散制御とデータ蓄積の平滑化を行うようにしている。
このため、解像度が高い(画素数が多い)高精細な画像においては、ブロック数の増大と、その制御の煩雑さが生じるため、効果的な情報量分散による画像の蓄積が困難である。
また、対象となる画像が高精細化することで、近隣画素間の相関性が高くなり、近隣画素間の情報量の差が減少するため、近隣画素単位の情報量分散制御では、画面全体において効率的かつ効果的な分散制御を行うことができない。
【0005】
なお、複数台構成の同期稼動による高精細画像の蓄積・記録においては、HDTV対応の画像蓄積装置を複数台使用するディスクレコーダシステムや、HDTVキャプチャボードを内蔵しているPCが複数台並列に構成されている高精細画像蓄積システムが製品化されている。
しかし、このような高精細画像蓄積システムでは、非圧縮データによって画像蓄積を行うため、スーパーハイビジョンクラスの画像を蓄積すると、既存の蓄積デバイスでは、記録時間が数十分程度の短時間になることがある。
長時間記録を実現するためには、蓄積装置やPCを更に複数台使用する構成をとる必要があり、システム規模が増大してしまうことになる。
1台のPC内に複数のキャプチャボードを挿入している画像蓄積システムでは、PCの内部バスの帯域制限等により、圧縮画像に割り当てる符号量を低くせざるを得ず、画質が劣化することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−78148号公報(段落番号[0023])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の画像蓄積装置は以上のように構成されているので、小さな処理ブロック単位(例えば、8画素×8ラインや16画素×16ライン等)を基準とする近隣ブロック間の情報量の差を利用して、分散制御とデータ蓄積の平滑化を行う場合、画像の解像度が高くなると、ブロック数の増大と、その制御の煩雑さが生じるため、効果的な情報量分散による画像の蓄積が困難になり、高品質な画像を長時間記録することができない課題があった。
また、画像の解像度が高くなると、近隣画素間の相関性が高くなり、近隣画素間の情報量の差が減少するため、近隣画素単位の情報量分散制御では、画面全体において効率的かつ効果的な分散制御を行うことができない課題があった。
なお、複数台構成の同期稼動による高精細画像蓄積システムでは、非圧縮データによって画像蓄積を行うため、スーパーハイビジョンクラスの画像を蓄積すると、既存の蓄積デバイスでは、記録時間が数十分程度の短時間になってしまうなどの課題があった。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高品質な画像を長時間記録することができる画像蓄積装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る画像蓄積装置は、画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割手段と、画像分割手段により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、その画像データの符号化データを出力する複数の符号化手段と、複数の符号化手段から出力された符号化データを均等に分散して、複数の分散データを出力する符号化データ分散手段とを設け、複数のデータ書込み手段が符号化データ分散手段から出力された分散データをデータ蓄積手段に書き込むようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割手段と、画像分割手段により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、その画像データの符号化データを出力する複数の符号化手段と、複数の符号化手段から出力された符号化データを均等に分散して、複数の分散データを出力する符号化データ分散手段とを設け、複数のデータ書込み手段が符号化データ分散手段から出力された分散データをデータ蓄積手段に書き込むように構成したので、高品質な画像を長時間記録することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1による画像蓄積装置を示す構成図である。
【図2】画像分割部1の画像分割処理を示す説明図である。
【図3】高精細画像が2Kサイズの4画面(チャンネル(1)〜(4))に分割されて、チャンネル(1)〜(4)の分割画像データが符号化されたときの符号化データ(1)〜(4)の情報発生量等を示す説明図である。
【図4】符号化データ分散制御部3がチャンネル(1)〜(4)の分割画像データを均等に分散している例を示す説明図である。
【図5】符号化データ分散制御部3の均等分散処理を示す説明図である。
【図6】符号化データ分散制御部3の均等分散処理を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態2による画像蓄積装置を示す構成図である。
【図8】この発明の実施の形態2による画像蓄積装置の符号化データ分散制御部3aを示す構成図である。
【図9】この発明の実施の形態2による画像蓄積装置の符号化データ再構成制御部7aを示す構成図である。
【図10】画像分割部1の画像分割処理を示す説明図である。
【図11】符号化データ分散制御部3aによる符号化データのグループ分けを示す説明図である。
【図12】符号化データ分散制御部3aによる符号化データのグループ分けを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による画像蓄積装置を示す構成図である。
図1において、画像分割部1は画像データ100を入力すると、その画像データ100を画像処理ブロック単位に分割(N個に分割)し、N個の分割画像データ101−1〜101−N(画像処理ブロック単位の画像データ)を出力する処理を実施する。ただし、Nは任意の数である。
なお、画像分割部1は画像分割手段を構成している。
【0013】
符号化部2−1〜2−Nは画像分割部1から出力された分割画像データ101−1〜101−Nを符号化して、その分割画像データ101−1〜101−Nの符号化データ102−1〜102−Nを出力する処理を実施する。なお、符号化部2−1〜2−Nは符号化手段を構成している。
符号化データ分散制御部3は符号化部2−1〜2−NからN個の符号化データ102−1〜102−Nを入力すると、その符号化データ102−1〜102−Nを均等に分散する均等分散制御を実施することで、M個の分散データ103−1〜103−Mを出力する処理を実施する。ただし、Mは任意の数である。なお、符号化データ分散制御部3は符号化データ分散手段を構成している。
【0014】
書込み制御部4−1〜4−Mは符号化データ分散制御部3から出力された分散データ103−1〜103−Mをデータ蓄積部5−1〜5−Mに対するアクセス単位の蓄積データ104−1〜104−Mにして、その蓄積データ104−1〜104−Mをデータ蓄積部5−1〜5−Mに書き込む処理を実施する。なお、書込み制御部4−1〜4−Mはデータ書込み手段を構成している。
データ蓄積部5−1〜5−Mは書込み制御部4−1〜4−Mにより書き込まれた蓄積データ104−1〜104−Mを蓄積する記録媒体である。なお、データ蓄積部5−1〜5−Mはデータ蓄積手段を構成している。
【0015】
読出し制御部6−1〜6−Mはデータ蓄積部5−1〜5−Mに蓄積されている蓄積データ105−1〜105−M(蓄積データ104−1〜104−Mと同一のデータ)を読み出し、その蓄積データ105−1〜105−Mを分散データ106−1〜106−M(分散データ103−1〜103−Mと同一のデータ)として符号化データ再構成制御部7に出力する処理を実施する。なお、読出し制御部6−1〜6−Mはデータ読出し手段を構成している。
符号化データ再構成制御部7は読出し制御部6−1〜6−MからM個の分散データ106−1〜106−Mを入力すると、M個の分散データ106−1〜106−MからN個の符号化データ107−1〜107−N(符号化データ102−1〜102−Nと同一のデータ)を再構成する処理を実施する。なお、符号化データ再構成制御部7は符号化データ再構成手段を構成している。
【0016】
復号部8−1〜8−Nは符号化データ再構成制御部7により再構成された符号化データ107−1〜107−Nを復号してN個の分割画像データ108−1〜108−N(分割画像データ101−1〜101−Nと同一のデータ)を再生する処理を実施する。なお、復号部8−1〜8−Nは復号手段を構成している。
画像合成部9は復号部8−1〜8−Nにより再生されたN個の分割画像データ108−1〜108−Nを合成して、再生画像の画像データ109(画像データ100と同一のデータ)を出力する処理を実施する。なお、画像合成部9は画像合成手段を構成している。
【0017】
次に動作について説明する。
画像分割部1は、画像データ100を入力すると、その画像データ100を画像処理ブロック単位に分割(N個に分割)し、N個の分割画像データ101−1〜101−Nを出力する。
ここで、図2は画像分割部1の画像分割処理を示す説明図である。
図2の例では、画面分割数がN=4、データ蓄積部数がM=4、入力画像である高精細画像の画像データ100が「4096×2160、24fps」である。
図2では、高精細画像を田の字型に分割することで、2Kサイズ(2048×1080,24fps)の4画面にしている例を示している。
【0018】
符号化部2−1〜2−Nは、画像分割部1から分割画像データ101−1〜101−Nが出力されると、その分割画像データ101−1〜101−Nを符号化して、その分割画像データ101−1〜101−Nの符号化データ102−1〜102−Nを出力する。
ここで、図3は高精細画像が2Kサイズの4画面(チャンネル(1)〜(4))に分割されて、チャンネル(1)〜(4)の分割画像データが符号化されたときの符号化データ(1)〜(4)の情報発生量等を示す説明図である。
【0019】
符号化データ(1)〜(4)の情報発生量は、チャンネル(1)〜(4)に含まれる画像の特徴が異なるため、各チャンネルで異なる。図3の例では、チャンネル(1)の符号化データ(1)の情報発生量が最も多い。
そのため、後述する符号化データ分散制御部3が均等分散制御を実施せずに、各チャンネルの符号化データ(1)〜(4)を対応するデータ蓄積部(1)〜(4)に書き込むと、図3に示すように、チャンネル(1)のデータ蓄積部(1)が最大容量上のネックとなり、他のチャンネル(2)〜(4)に対応するデータ蓄積部(2)〜(4)に空き領域があるにもかかわらず、これ以上の符号化データの書込みを行うことができなくなる。
【0020】
符号化データ分散制御部3は、符号化部2−1〜2−NからN個の符号化データ102−1〜102−Nを入力すると、その符号化データ102−1〜102−Nを均等に分散する均等分散制御を実施することで、M個の分散データ103−1〜103−Mを出力する。
即ち、符号化データ分散制御部3は、例えば、図4に示すように、チャンネル(1)〜(4)の符号化データ(1)〜(4)を入力すると、データ蓄積部(1)〜(4)に符号化データ(1)〜(4)が均等に蓄積されるようにするために、符号化データ(1)〜(4)を均等に分散して、4個の分散データ103−1〜103−4を出力する。
【0021】
ただし、符号化データ分散制御部3は、分散データ103−1〜103−Mから符号化データ102−1〜102−Nを再構成することができるようにするために、再構成時に必要な情報(入力画像の識別番号、フレーム番号、分割フォーマット、チャンネル番号、各チャンネルの格納順番、各チャンネルのデータサイズ、チャンネルのシーケンス番号等)をヘッダとして、分散データ103−1〜103−Mに付加する。
【0022】
ここで、図5は符号化データ分散制御部3の均等分散処理を示す説明図である。
以下、符号化データ分散制御部3の均等分散処理を具体的に説明する。
ただし、ここでは説明の便宜上、画面分割数がN=4であり、フレームタイミングとして、1フレーム内の時間で符号化処理が実施されている場合を説明する。
まず、最初のフレーム(1)の画像データ100が画面分割部1によって、4つの分割画像データ(1)〜(4)(図1の分割画像データ101−1〜101−4に対応)に分割される。
4つの分割画像データ(1)〜(4)は、符号化部2−1〜2−4によって圧縮され、符号化データA1〜A4(図1の符号化データ102−1〜102−4に対応)が出力される。
【0023】
符号化データ分散制御部3は、符号化部2−1〜2−4から符号化データA1〜A4を受けると、その符号化データA1〜A4を内部の1次バッファに格納する。
符号化データ分散制御部3は、次のフレーム(2)のタイミングでは、1フレーム時間内のデータ有効期間と分割数N=4から、制御タイミングと各チャンネルに分散させるデータ量を算出する。
【0024】
具体的には、まず、符号化データ分散制御部3は、制御タイミングを有効データ期間の1/Nに設定する。制御タイミングは、入力画像の有効データ期間内で処理することにより、最大の情報量となる非圧縮のデータも制御可能なタイミングである。
ここでは、分割数がN=4であるため、1/N=1/4となり、有効期間を4等分したタイミングが制御タイミングとなる。
【0025】
次に、符号化データ分散制御部3は、各チャンネルに分散させるデータ量を算出するが、分割数がN=4であるため、各チャンネルに分散させるデータ量は、以下に示すように、各チャンネルの符号化データA1〜A4の情報発生量をそれぞれ1/4にしたものとなる。
【0026】
・ チャンネル(1)に分散させるデータ量
=(符号化データ(1)/4)+(符号化データ(2)/4)
+(符号化データ(3)/4)+(符号化データ(4)/4)
=(A1−1)+(A2−1)+(A3−1)+(A4−1)
・ チャンネル(2)に分散させるデータ量
=(符号化データ(1)/4)+(符号化データ(2)/4)
+(符号化データ(3)/4)+(符号化データ(4)/4)
=(A1−2)+(A2−2)+(A3−2)+(A4−2)
・ チャンネル(3)に分散させるデータ量
=(符号化データ(1)/4)+(符号化データ(2)/4)
+(符号化データ(3)/4)+(符号化データ(4)/4)
=(A1−3)+(A2−3)+(A3−3)+(A4−3)
・ チャンネル(4)に分散させるデータ量
=(符号化データ(1)/4)+(符号化データ(2)/4)
+(符号化データ(3)/4)+(符号化データ(4)/4)
=(A1−4)+(A2−4)+(A3−4)+(A4−4)
【0027】
次に、符号化データ分散制御部3は、上記の制御タイミングで、チャンネル(1)〜(4)の1次バッファを切り替えながら、その期間内で、1次バッファから上記のデータ量分の分散データを読み出し、その分散データを内部の2次バッファに格納する。
この結果、4つのチャンネル(1)〜(4)の符号化データ(1)〜(4)は、2次バッファ内に情報発生量が均等に割り振られた4個の分散データ(1)〜(4)(図1の分散データ103−1〜103−4に対応)として格納される。
【0028】
書込み制御部4−1〜4−Mは、符号化データ分散制御部3から分散データ103−1〜103−Mを受けると、その分散データ103−1〜103−Mをデータ蓄積部5−1〜5−Mに対するアクセス単位(例えば、データ蓄積部5−1〜5−MがHDDであれば、512バイト単位など)の蓄積データ104−1〜104−Mにして、その蓄積データ104−1〜104−Mをデータ蓄積部5−1〜5−Mに書き込む処理を実施する。
図5の例では、フレーム(1)における4個の分散データ(1)〜(4)をデータ蓄積部5−1〜5−4に対するアクセス単位の蓄積データ104−1〜104−4にして、その蓄積データ104−1〜104−4をデータ蓄積部5−1〜5−4に書き込むようにする。
フレーム(2)、フレーム(3)以降の処理も同様に実施する。
【0029】
次に、データ蓄積部5−1〜5−Mに蓄積されているデータを再生する際の動作について説明する。
データの再生(読出し)は、データの蓄積(書き込み)と逆の手順で実施する。
読出し制御部6−1〜6−Mは、データ蓄積部5−1〜5−Mのアクセス単位で、データ蓄積部5−1〜5−Mに蓄積されている蓄積データ105−1〜105−M(蓄積データ104−1〜104−Mと同一のデータ)を読み出し、その蓄積データ105−1〜105−Mを分散データ106−1〜106−M(分散データ103−1〜103−Mと同一のデータ)として符号化データ再構成制御部7に出力する。
【0030】
符号化データ再構成制御部7は、読出し制御部6−1〜6−MからM個の分散データ106−1〜106−Mを入力すると、その分散データ106−1〜106−Mにヘッダとして付加されている再構成情報(入力画像の識別番号、フレーム番号、分割フォーマット、チャンネル番号、各チャンネルの格納順番、各チャンネルのデータサイズ、チャンネルのシーケンス番号等)を参照して、M個の分散データ106−1〜106−MからN個の符号化データ107−1〜107−N(符号化データ102−1〜102−Nと同一のデータ)を再構成する。
【0031】
復号部8−1〜8−Nは、符号化データ再構成制御部7がN個の符号化データ107−1〜107−Nを再構成すると、その符号化データ107−1〜107−Nを復号してN個の分割画像データ108−1〜108−N(分割画像データ101−1〜101−Nと同一のデータ)を再生する。
画像合成部9は、復号部8−1〜8−NがN個の分割画像データ108−1〜108−Nを再生すると、N個の分割画像データ108−1〜108−Nを合成して、再生画像の画像データ109(画像データ100と同一のデータ)を出力する。
【0032】
例えば、入力画像として、図2の画像データ100が入力された場合、4個の分割画像データ108−1〜108−4を田の字型に合成して、高精細な画像(4096×2160、24fps)を出力する。
図2では、画面分割数がN=4、データ蓄積部数がM=4である例を示しているが、M,Nは任意の数でよく、M≠Nでもよい。
また、図2では、画像分割部1が入力画像を田の字型の4チャンネルに分割する例を示しているが、これは一例に過ぎず、例えば、縦ストライプの4分割や、横ストライプの4分割などでもよい。また、ランダムに分割してもよい。
【0033】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割部1と、画像分割部1により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、その画像データの符号化データを出力する符号化部2−1〜2−Nと、符号化部2−1〜2−Nから出力された符号化データを均等に分散して、M個の分散データを出力する符号化データ分散制御部3とを設け、書込み制御部4−1〜4−Mが符号化データ分散制御部3から出力されたM個の分散データをデータ蓄積部5−1〜5−Mに書き込むように構成したので、高品質な画像を長時間記録することができる効果を奏する。
【0034】
また、この実施の形態1によれば、データ蓄積部5−1〜5−Mから分散データを読み出す読出し制御部6−1〜6−Mと、読出し制御部6−1〜6−Mにより読み出された分散データから符号化データを再構成する符号化データ再構成制御部7と、符号化データ再構成制御部7により再構成された符号化データを復号して画像処理ブロック単位の画像データを再生する復号部8−1〜8−Nとを設け、画像合成部9が復号部8−1〜8−Nにより再生された画像処理ブロック単位の画像データを合成するように構成したので、長時間記録されている高品質な画像を実時間で再生することができる効果を奏する。
【0035】
なお、この実施の形態1では、各データの処理時間の単位をフレームタイミングとして1フレームを基準とするものについて示したが(図5を参照)、これは一例に過ぎず、フレームタイミングとしては、例えば、スライス単位、フレーム単位、複数フレーム単位(GOP)などの符号化の処理単位が考えられる。
【0036】
この実施の形態1では、書込み制御部4−1〜4−M、データ蓄積部5−1〜5−M及び読出し制御部6−1〜6−Mの個数が同一のM個であるものについて示したが、1個の書込み制御部4及び読出し制御部6に対して、2個以上のデータ蓄積部5を設けるように構成してもよい。
【0037】
また、この実施の形態1では、画像蓄積装置が画像分割部1及び符号化部2−1〜2−Nを実装しているものを示したが、画像分割部1及び符号化部2−1〜2−Nを実装せずに、外部からN個の符号化データ102−1〜102−Nと制御信号が符号化データ分散制御部3に与えられるようにしてもよい。
【0038】
この実施の形態1では、符号化データ分散制御部3が図5に示すような均等分散処理を実施することで、チャンネル(1)〜(4)の順に符号化データを入力して、分散データ(1)〜(4)を生成するものについて示したが、図6に示すようなバッファリング、タイミング制御、バススイッチングによる分散制御を実施することで、チャンネル順を変更しながら符号化データ(1)〜(4)を入力して、分散データ(1)〜(4)を生成するようにしてもよい。
【0039】
この実施の形態1では、符号化データ分散制御部3の分散制御の内部処理において、1次バッファからの読出しと2次バッファへの書き込みのタイミングを1フレーム内のデータ有効期間の1/(分割数N)とするものについて示したが、使用するバッファの速度、バス幅、バッファサイズ及び各チャンネルの情報発生量に基づいて、1次バッファからの読出しと2次バッファへの書き込みのタイミングを生成して分散制御を実施するようにしてもよい。
【0040】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2による画像蓄積装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
符号化データ分散制御部3aは図1の符号化データ分散制御部3と同様に、画面分割部1から出力された符号化データ102−1〜102−Nを均等に分散する均等分散制御を実施するが、符号化データ分散制御部3aは均等分散制御を実施するに際して、画面分割部1から出力された符号化データ102−1〜102−Nをグループ分けし、グループ毎に複数の符号化データを均等に分散して複数の分散データを出力する点で、図1の符号化データ分散制御部3と相違している。なお、符号化データ分散制御部3aは符号化データ分散手段を構成している。
【0041】
符号化データ再構成制御部7aは図1の符号化データ再構成制御部7と同様に、読出し制御部6−1〜6−Mから出力されたM個の分散データ106−1〜106−MからN個の符号化データ107−1〜107−N(符号化データ102−1〜102−Nと同一のデータ)を再構成する処理を実施するが、符号化データ再構成制御部7aはグループ毎に複数の分散データから複数の符号化データを再構成する点で、図1の符号化データ再構成制御部7と相違している。なお、符号化データ再構成制御部7aは符号化データ再構成手段を構成している。
【0042】
図8はこの発明の実施の形態2による画像蓄積装置の符号化データ分散制御部3aを示す構成図である。ただし、図8では、16個の符号化データ102−1〜102−16を入力する例を示している。
図8において、グループ内データ分散制御部3−1は16個の符号化データ102−1〜102−16のうち、グループ(1)に属する4個の符号化データ102−1〜102−4を入力し、4個の符号化データ102−1〜102−4を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−1〜103−4を出力する処理を実施する。
グループ内データ分散制御部3−2は16個の符号化データ102−1〜102−16のうち、グループ(2)に属する4個の符号化データ102−5〜102−8を入力し、4個の符号化データ102−5〜102−8を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−5〜103−8を出力する処理を実施する。
【0043】
グループ内データ分散制御部3−3は16個の符号化データ102−1〜102−16のうち、グループ(3)に属する4個の符号化データ102−9〜102−12を入力し、4個の符号化データ102−9〜102−12を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−9〜103−12を出力する処理を実施する。
グループ内データ分散制御部3−4は16個の符号化データ102−1〜102−16のうち、グループ(4)に属する4個の符号化データ102−13〜102−16を入力し、4個の符号化データ102−13〜102−16を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−13〜103−16を出力する処理を実施する。
【0044】
図9はこの発明の実施の形態2による画像蓄積装置の符号化データ再構成制御部7aを示す構成図である。ただし、図9では、16個の分散データ106−1〜106−16を入力する例を示している。
図9において、グループ内データ再構成制御部7−1は16個の分散データ106−1〜106−16のうち、グループ(1)に属する4個の分散データ106−1〜106−4を入力し、4個の分散データ106−1〜106−4から4個の符号化データ107−1〜107−4(符号化データ102−1〜102−4と同一のデータ)を再構成する処理を実施する。
グループ内データ再構成制御部7−2は16個の分散データ106−1〜106−16のうち、グループ(2)に属する4個の分散データ106−5〜106−8を入力し、4個の分散データ106−5〜106−8から4個の符号化データ107−5〜107−8(符号化データ102−5〜102−8と同一のデータ)を再構成する処理を実施する。
【0045】
グループ内データ再構成制御部7−3は16個の分散データ106−1〜106−16のうち、グループ(3)に属する4個の分散データ106−9〜106−12を入力し、4個の分散データ106−9〜106−12から4個の符号化データ107−9〜107−12(符号化データ102−9〜102−12と同一のデータ)を再構成する処理を実施する。
グループ内データ再構成制御部7−4は16個の分散データ106−1〜106−16のうち、グループ(4)に属する4個の分散データ106−13〜106−16を入力し、4個の分散データ106−13〜106−16から4個の符号化データ107−13〜107−16(符号化データ102−13〜102−16と同一のデータ)を再構成する処理を実施する。
【0046】
次に動作について説明する。
この実施の形態2では、画面分割数がN=16、データ蓄積部数がM=16、入力画像である高精細画像の画像データ100が「7680×4320、60fps」であるものとして説明する。
【0047】
画像分割部1は、画像データ100を入力すると、図10に示すように、その画像データ100を1.9Kサイズ(1920×1080,60fps)の16個の画面に分割し、16個のチャンネル(1)〜(16)の分割画像データ101−1〜101−16を出力する。
符号化部2−1〜2−16は、画像分割部1から分割画像データ101−1〜101−16が出力されると、その分割画像データ101−1〜101−16を符号化して、その分割画像データ101−1〜101−16の符号化データ102−1〜102−16を出力する。
このとき、符号化データ(1)〜(16)の情報発生量は、チャンネル(1)〜(16)に含まれる画像の特徴が異なるため、各チャンネルで異なる。
【0048】
符号化データ分散制御部3aは、符号化部2−1〜2−16から符号化データ102−1〜102−16を受けると、16個の符号化データ102−1〜102−16を4つのグループに分類する。
図8及び図11の例では、グループ(1)には、チャンネル(1)〜(4)の符号化データ102−1〜102−4、グループ(2)には、チャンネル(5)〜(8)の符号化データ102−5〜102−8、グループ(3)には、チャンネル(9)〜(12)の符号化データ102−9〜102−12、グループ(4)には、チャンネル(13)〜(16)の符号化データ102−13〜102−16が属するようにグループ分けしている。
【0049】
符号化データ分散制御部3aのグループ内データ分散制御部3−1は、グループ(1)に属する4個の符号化データ102−1〜102−4を入力すると、4個の符号化データ102−1〜102−4を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−1〜103−4を出力する。
グループ内データ分散制御部3−2は、グループ(2)に属する4個の符号化データ102−5〜102−8を入力すると、4個の符号化データ102−5〜102−8を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−5〜103−8を出力する。
【0050】
グループ内データ分散制御部3−3は、グループ(3)に属する4個の符号化データ102−9〜102−12を入力すると、4個の符号化データ102−9〜102−12を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−9〜103−12を出力する。
グループ内データ分散制御部3−4は、グループ(4)に属する4個の符号化データ102−13〜102−16を入力すると、4個の符号化データ102−13〜102−16を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−13〜103−16を出力する。
【0051】
なお、グループ内データ分散制御部3−1〜3−4から出力される16個の分散データ103−1〜103−16には、再構成時に必要な情報(入力画像の識別番号、フレーム番号、分割フォーマット、チャンネル番号、各チャンネルの格納順番、各チャンネルのデータサイズ、チャンネルのシーケンス番号等)がヘッダとして付加される。
グループ内データ分散制御部3−1〜3−4における具体的な均等分散処理は、上記実施の形態1で示した符号化データ分散制御部3の均等分散処理と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0052】
書込み制御部4−1〜4−16は、符号化データ分散制御部3aから分散データ103−1〜103−16を受けると、その分散データ103−1〜103−16をデータ蓄積部5−1〜5−16に対するアクセス単位の蓄積データ104−1〜104−16にして、その蓄積データ104−1〜104−16をデータ蓄積部5−1〜5−16に書き込む処理を実施する。
【0053】
次に、データ蓄積部5−1〜5−16に蓄積されているデータを再生する際の動作について説明する。
データの再生(読出し)は、データの蓄積(書き込み)と逆の手順で実施する。
読出し制御部6−1〜6−16は、データ蓄積部5−1〜5−16のアクセス単位で、データ蓄積部5−1〜5−16に蓄積されている蓄積データ105−1〜105−16(蓄積データ104−1〜104−16と同一のデータ)を読み出し、その蓄積データ105−1〜105−16を分散データ106−1〜106−16(分散データ103−1〜103−16と同一のデータ)として符号化データ再構成制御部7aに出力する。
【0054】
符号化データ再構成制御部7aのグループ内データ再構成制御部7−1は、グループ(1)に属する4個の分散データ106−1〜106−4を入力すると、その分散データ106−1〜106−4にヘッダとして付加されている再構成情報(入力画像の識別番号、フレーム番号、分割フォーマット、チャンネル番号、各チャンネルの格納順番、各チャンネルのデータサイズ、チャンネルのシーケンス番号等)を参照して、4個の分散データ106−1〜106−4から4個の符号化データ107−1〜107−4(符号化データ102−1〜102−4と同一のデータ)を再構成する。
グループ内データ再構成制御部7−2は、グループ(2)に属する4個の分散データ106−5〜106−8を入力すると、その分散データ106−5〜106−8にヘッダとして付加されている再構成情報を参照して、4個の分散データ106−5〜106−8から4個の符号化データ107−5〜107−8(符号化データ102−5〜102−8と同一のデータ)を再構成する。
【0055】
グループ内データ再構成制御部7−3は、グループ(3)に属する4個の分散データ106−9〜106−12を入力すると、その分散データ106−9〜106−12にヘッダとして付加されている再構成情報を参照して、4個の分散データ106−9〜106−12から4個の符号化データ107−9〜107−12(符号化データ102−9〜102−12と同一のデータ)を再構成する。
グループ内データ再構成制御部7−4は、グループ(4)に属する4個の分散データ106−13〜106−16を入力すると、その分散データ106−13〜106−16にヘッダとして付加されている再構成情報を参照して、4個の分散データ106−13〜106−16から4個の符号化データ107−13〜107−16(符号化データ102−13〜102−16と同一のデータ)を再構成する。
【0056】
復号部8−1〜8−16は、符号化データ再構成制御部7が16個の符号化データ107−1〜107−16を再構成すると、その符号化データ107−1〜107−16を復号して、1.9Kサイズの16個の分割画像データ108−1〜108−16(分割画像データ101−1〜101−16と同一のデータ)を再生する。
画像合成部9は、復号部8−1〜8−16が16個の分割画像データ108−1〜108−16を再生すると、16個の分割画像データ108−1〜108−16を合成して、再生画像(7680×4320、60fps)の画像データ109(画像データ100と同一のデータ)を出力する。
【0057】
図10では、画面分割数がN=16、データ蓄積部数がM=16である例を示しているが、M,Nは任意の数でよく、M≠Nでもよい。
また、図10では、画像分割部1が入力画像を16チャンネルに分割する例を示しているが、これは一例に過ぎず、例えば、縦ストライプの16分割や、横ストライプの16分割などでもよい。また、ランダムに分割してもよい。
【0058】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、符号化データ分散制御部3aが均等分散制御を実施するに際して、画面分割部1から出力された複数の符号化データをグループ分けし、グループ毎に複数の符号化データを均等に分散して複数の分散データを出力し、符号化データ再構成制御部7aがグループ毎に複数の分散データから複数の符号化データを再構成するように構成したので、グループ毎で各処理・制御のモジュール化が可能であり、その結果、ハードウェアやソフトウェアの開発ボリュームが低減されて、拡張性が高い高品質画像の長時間記録が可能な画像蓄積装置を提供することができる効果を奏する。
【0059】
なお、この実施の形態2では、符号化データの均等分散制御(符号化データの再構成制御)の処理単位となるグループを4つのグループに分類するものについて示したが、グループを構成する単位は4以外の任意の数でよい。また、各グループに属する符号化データの個数が異なっていてもよい。
また、グループ内のチャンネルの符号化データが田の字型を形成しているものについて示したが、図12に示すように、グループ内のチャンネルの符号化データが画面上で横ストライプ型を形成しているものであってもよいし、縦ストライプ型を形成しているものであってもよい。また、ランダムな順番、形態で形成しているものであってもよい。
【0060】
この実施の形態2では、符号化データ分散制御部3a(符号化データ再構成制御部7a)が、4つのチャンネルを固定的に4つのグループに割り当てるものについて示したが、その割り当て方法は、特に限定するものではなく、空間的な画面位置で固定的に割り当ててもよいし、各チャンネルの符号化データの情報発生量に応じて適応的に決定するようにしてもよい。また、構成方法においては、ハードウェアによるスイッチングやセレクタ等による構成でもよい。
また、その設定方法は外部からの制御で設定可能な構成としてもよいし、自動的にソフトウェアで設定する構成としてもよい。
【0061】
また、この実施の形態2では、各データの処理時間の単位をフレームタイミングとして1フレームを基準とするものについて示したが、これは一例に過ぎず、フレームタイミングとしては、例えば、スライス単位、フレーム単位、複数フレーム単位(GOP)などの符号化の処理単位が考えられる。
【0062】
この実施の形態2では、書込み制御部4−1〜4−16、データ蓄積部5−1〜5−16及び読出し制御部6−1〜6−16の個数が同一の16個であるものについて示したが、1個の書込み制御部4及び読出し制御部6に対して、2個以上のデータ蓄積部5を設けるように構成してもよい。
【0063】
また、この実施の形態2では、画像蓄積装置が画像分割部1及び符号化部2−1〜2−Nを実装しているものを示したが、画像分割部1及び符号化部2−1〜2−Nを実装せずに、外部からN個の符号化データ102−1〜102−Nと制御信号が符号化データ分散制御部3aに与えられるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 画像分割部(画像分割手段)、2−1〜2−N 符号化部(符号化手段)、3,3a 符号化データ分散制御部(符号化データ分散手段)、3−1,3−2,3−3,3−4 グループ内データ分散制御部、4−1〜4−M 書込み制御部(データ書込み手段)、5−1〜5−M データ蓄積部(データ蓄積手段)、6−1〜6−M 読出し制御部(データ読出し手段)、7,7a 符号化データ再構成制御部(符号化データ再構成手段)、7−1,7−2,7−3,7−4 グループ内データ再構成制御部、8−1〜8−N 復号部(復号手段)、9 画像合成部(画像合成手段)、100 画像データ、101−1〜101−N 分割画像データ、102−1〜102−N 符号化データ、103−1〜103−M 分散データ、104−1〜104−M 蓄積データ、105−1〜105−M 蓄積データ、106−1〜106−M 分散データ、107−1〜107−N 符号化データ、108−1〜108−N 分割画像データ、109 画像データ。
【技術分野】
【0001】
この発明は、高精細な画像を実時間で記録して、実時間で画像を再生する画像蓄積装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルシネマ(4096×2160,24fps)やスーパーハイビジョン(7680×4320,60fps)などの高精細な画像を実時間で記録・再生する画像蓄積装置では、大容量の画像データを実時間で処理しなければならない。
しかし、装置内部のデータバスには限界があり、また、現存するHDD(ハードディスク)やSSD(シリコンドライブ)等の記録・蓄積デバイスのアクセススピードには限界があるため、実時間で記録・再生を行うには、画像圧縮による蓄積データ量の削減、内部処理の並列化や、複数台構成による同期稼動などが必要である。
【0003】
可変レートで画像圧縮を行って蓄積データ量を削減する画像蓄積装置の場合、処理するブロックの単位で、圧縮後の情報発生量が異なる。
HDDやVTR等の蓄積・記録デバイスに対する記録・再生時のデバイスアクセスは、所定のブロックサイズで行われるため、情報量が少ない処理ブロックを蓄積する場合には、格納するデータ量が少なく、格納領域内に空き領域が発生することがある。
一方、情報量が多い処理ブロックを蓄積する場合において、格納するデータ量が格納領域のサイズを超えてしまう場合には、別の格納領域を追加する必要がある。あるいは、あらかじめ高レートで圧縮するなどして、情報量を低く抑える必要がある。
【0004】
そこで、情報量が異なる処理ブロックを格納領域に記録・蓄積するに際して、情報量が多いブロックから溢れた情報量を、他のブロックの蓄積領域内の空き領域に格納する画像蓄積装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
即ち、この画像蓄積装置では、小さな処理ブロック単位(例えば、8画素×8ラインや16画素×16ライン等)を基準とする近隣ブロック間の情報量の差を利用して、分散制御とデータ蓄積の平滑化を行うようにしている。
このため、解像度が高い(画素数が多い)高精細な画像においては、ブロック数の増大と、その制御の煩雑さが生じるため、効果的な情報量分散による画像の蓄積が困難である。
また、対象となる画像が高精細化することで、近隣画素間の相関性が高くなり、近隣画素間の情報量の差が減少するため、近隣画素単位の情報量分散制御では、画面全体において効率的かつ効果的な分散制御を行うことができない。
【0005】
なお、複数台構成の同期稼動による高精細画像の蓄積・記録においては、HDTV対応の画像蓄積装置を複数台使用するディスクレコーダシステムや、HDTVキャプチャボードを内蔵しているPCが複数台並列に構成されている高精細画像蓄積システムが製品化されている。
しかし、このような高精細画像蓄積システムでは、非圧縮データによって画像蓄積を行うため、スーパーハイビジョンクラスの画像を蓄積すると、既存の蓄積デバイスでは、記録時間が数十分程度の短時間になることがある。
長時間記録を実現するためには、蓄積装置やPCを更に複数台使用する構成をとる必要があり、システム規模が増大してしまうことになる。
1台のPC内に複数のキャプチャボードを挿入している画像蓄積システムでは、PCの内部バスの帯域制限等により、圧縮画像に割り当てる符号量を低くせざるを得ず、画質が劣化することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−78148号公報(段落番号[0023])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の画像蓄積装置は以上のように構成されているので、小さな処理ブロック単位(例えば、8画素×8ラインや16画素×16ライン等)を基準とする近隣ブロック間の情報量の差を利用して、分散制御とデータ蓄積の平滑化を行う場合、画像の解像度が高くなると、ブロック数の増大と、その制御の煩雑さが生じるため、効果的な情報量分散による画像の蓄積が困難になり、高品質な画像を長時間記録することができない課題があった。
また、画像の解像度が高くなると、近隣画素間の相関性が高くなり、近隣画素間の情報量の差が減少するため、近隣画素単位の情報量分散制御では、画面全体において効率的かつ効果的な分散制御を行うことができない課題があった。
なお、複数台構成の同期稼動による高精細画像蓄積システムでは、非圧縮データによって画像蓄積を行うため、スーパーハイビジョンクラスの画像を蓄積すると、既存の蓄積デバイスでは、記録時間が数十分程度の短時間になってしまうなどの課題があった。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高品質な画像を長時間記録することができる画像蓄積装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る画像蓄積装置は、画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割手段と、画像分割手段により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、その画像データの符号化データを出力する複数の符号化手段と、複数の符号化手段から出力された符号化データを均等に分散して、複数の分散データを出力する符号化データ分散手段とを設け、複数のデータ書込み手段が符号化データ分散手段から出力された分散データをデータ蓄積手段に書き込むようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割手段と、画像分割手段により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、その画像データの符号化データを出力する複数の符号化手段と、複数の符号化手段から出力された符号化データを均等に分散して、複数の分散データを出力する符号化データ分散手段とを設け、複数のデータ書込み手段が符号化データ分散手段から出力された分散データをデータ蓄積手段に書き込むように構成したので、高品質な画像を長時間記録することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1による画像蓄積装置を示す構成図である。
【図2】画像分割部1の画像分割処理を示す説明図である。
【図3】高精細画像が2Kサイズの4画面(チャンネル(1)〜(4))に分割されて、チャンネル(1)〜(4)の分割画像データが符号化されたときの符号化データ(1)〜(4)の情報発生量等を示す説明図である。
【図4】符号化データ分散制御部3がチャンネル(1)〜(4)の分割画像データを均等に分散している例を示す説明図である。
【図5】符号化データ分散制御部3の均等分散処理を示す説明図である。
【図6】符号化データ分散制御部3の均等分散処理を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態2による画像蓄積装置を示す構成図である。
【図8】この発明の実施の形態2による画像蓄積装置の符号化データ分散制御部3aを示す構成図である。
【図9】この発明の実施の形態2による画像蓄積装置の符号化データ再構成制御部7aを示す構成図である。
【図10】画像分割部1の画像分割処理を示す説明図である。
【図11】符号化データ分散制御部3aによる符号化データのグループ分けを示す説明図である。
【図12】符号化データ分散制御部3aによる符号化データのグループ分けを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による画像蓄積装置を示す構成図である。
図1において、画像分割部1は画像データ100を入力すると、その画像データ100を画像処理ブロック単位に分割(N個に分割)し、N個の分割画像データ101−1〜101−N(画像処理ブロック単位の画像データ)を出力する処理を実施する。ただし、Nは任意の数である。
なお、画像分割部1は画像分割手段を構成している。
【0013】
符号化部2−1〜2−Nは画像分割部1から出力された分割画像データ101−1〜101−Nを符号化して、その分割画像データ101−1〜101−Nの符号化データ102−1〜102−Nを出力する処理を実施する。なお、符号化部2−1〜2−Nは符号化手段を構成している。
符号化データ分散制御部3は符号化部2−1〜2−NからN個の符号化データ102−1〜102−Nを入力すると、その符号化データ102−1〜102−Nを均等に分散する均等分散制御を実施することで、M個の分散データ103−1〜103−Mを出力する処理を実施する。ただし、Mは任意の数である。なお、符号化データ分散制御部3は符号化データ分散手段を構成している。
【0014】
書込み制御部4−1〜4−Mは符号化データ分散制御部3から出力された分散データ103−1〜103−Mをデータ蓄積部5−1〜5−Mに対するアクセス単位の蓄積データ104−1〜104−Mにして、その蓄積データ104−1〜104−Mをデータ蓄積部5−1〜5−Mに書き込む処理を実施する。なお、書込み制御部4−1〜4−Mはデータ書込み手段を構成している。
データ蓄積部5−1〜5−Mは書込み制御部4−1〜4−Mにより書き込まれた蓄積データ104−1〜104−Mを蓄積する記録媒体である。なお、データ蓄積部5−1〜5−Mはデータ蓄積手段を構成している。
【0015】
読出し制御部6−1〜6−Mはデータ蓄積部5−1〜5−Mに蓄積されている蓄積データ105−1〜105−M(蓄積データ104−1〜104−Mと同一のデータ)を読み出し、その蓄積データ105−1〜105−Mを分散データ106−1〜106−M(分散データ103−1〜103−Mと同一のデータ)として符号化データ再構成制御部7に出力する処理を実施する。なお、読出し制御部6−1〜6−Mはデータ読出し手段を構成している。
符号化データ再構成制御部7は読出し制御部6−1〜6−MからM個の分散データ106−1〜106−Mを入力すると、M個の分散データ106−1〜106−MからN個の符号化データ107−1〜107−N(符号化データ102−1〜102−Nと同一のデータ)を再構成する処理を実施する。なお、符号化データ再構成制御部7は符号化データ再構成手段を構成している。
【0016】
復号部8−1〜8−Nは符号化データ再構成制御部7により再構成された符号化データ107−1〜107−Nを復号してN個の分割画像データ108−1〜108−N(分割画像データ101−1〜101−Nと同一のデータ)を再生する処理を実施する。なお、復号部8−1〜8−Nは復号手段を構成している。
画像合成部9は復号部8−1〜8−Nにより再生されたN個の分割画像データ108−1〜108−Nを合成して、再生画像の画像データ109(画像データ100と同一のデータ)を出力する処理を実施する。なお、画像合成部9は画像合成手段を構成している。
【0017】
次に動作について説明する。
画像分割部1は、画像データ100を入力すると、その画像データ100を画像処理ブロック単位に分割(N個に分割)し、N個の分割画像データ101−1〜101−Nを出力する。
ここで、図2は画像分割部1の画像分割処理を示す説明図である。
図2の例では、画面分割数がN=4、データ蓄積部数がM=4、入力画像である高精細画像の画像データ100が「4096×2160、24fps」である。
図2では、高精細画像を田の字型に分割することで、2Kサイズ(2048×1080,24fps)の4画面にしている例を示している。
【0018】
符号化部2−1〜2−Nは、画像分割部1から分割画像データ101−1〜101−Nが出力されると、その分割画像データ101−1〜101−Nを符号化して、その分割画像データ101−1〜101−Nの符号化データ102−1〜102−Nを出力する。
ここで、図3は高精細画像が2Kサイズの4画面(チャンネル(1)〜(4))に分割されて、チャンネル(1)〜(4)の分割画像データが符号化されたときの符号化データ(1)〜(4)の情報発生量等を示す説明図である。
【0019】
符号化データ(1)〜(4)の情報発生量は、チャンネル(1)〜(4)に含まれる画像の特徴が異なるため、各チャンネルで異なる。図3の例では、チャンネル(1)の符号化データ(1)の情報発生量が最も多い。
そのため、後述する符号化データ分散制御部3が均等分散制御を実施せずに、各チャンネルの符号化データ(1)〜(4)を対応するデータ蓄積部(1)〜(4)に書き込むと、図3に示すように、チャンネル(1)のデータ蓄積部(1)が最大容量上のネックとなり、他のチャンネル(2)〜(4)に対応するデータ蓄積部(2)〜(4)に空き領域があるにもかかわらず、これ以上の符号化データの書込みを行うことができなくなる。
【0020】
符号化データ分散制御部3は、符号化部2−1〜2−NからN個の符号化データ102−1〜102−Nを入力すると、その符号化データ102−1〜102−Nを均等に分散する均等分散制御を実施することで、M個の分散データ103−1〜103−Mを出力する。
即ち、符号化データ分散制御部3は、例えば、図4に示すように、チャンネル(1)〜(4)の符号化データ(1)〜(4)を入力すると、データ蓄積部(1)〜(4)に符号化データ(1)〜(4)が均等に蓄積されるようにするために、符号化データ(1)〜(4)を均等に分散して、4個の分散データ103−1〜103−4を出力する。
【0021】
ただし、符号化データ分散制御部3は、分散データ103−1〜103−Mから符号化データ102−1〜102−Nを再構成することができるようにするために、再構成時に必要な情報(入力画像の識別番号、フレーム番号、分割フォーマット、チャンネル番号、各チャンネルの格納順番、各チャンネルのデータサイズ、チャンネルのシーケンス番号等)をヘッダとして、分散データ103−1〜103−Mに付加する。
【0022】
ここで、図5は符号化データ分散制御部3の均等分散処理を示す説明図である。
以下、符号化データ分散制御部3の均等分散処理を具体的に説明する。
ただし、ここでは説明の便宜上、画面分割数がN=4であり、フレームタイミングとして、1フレーム内の時間で符号化処理が実施されている場合を説明する。
まず、最初のフレーム(1)の画像データ100が画面分割部1によって、4つの分割画像データ(1)〜(4)(図1の分割画像データ101−1〜101−4に対応)に分割される。
4つの分割画像データ(1)〜(4)は、符号化部2−1〜2−4によって圧縮され、符号化データA1〜A4(図1の符号化データ102−1〜102−4に対応)が出力される。
【0023】
符号化データ分散制御部3は、符号化部2−1〜2−4から符号化データA1〜A4を受けると、その符号化データA1〜A4を内部の1次バッファに格納する。
符号化データ分散制御部3は、次のフレーム(2)のタイミングでは、1フレーム時間内のデータ有効期間と分割数N=4から、制御タイミングと各チャンネルに分散させるデータ量を算出する。
【0024】
具体的には、まず、符号化データ分散制御部3は、制御タイミングを有効データ期間の1/Nに設定する。制御タイミングは、入力画像の有効データ期間内で処理することにより、最大の情報量となる非圧縮のデータも制御可能なタイミングである。
ここでは、分割数がN=4であるため、1/N=1/4となり、有効期間を4等分したタイミングが制御タイミングとなる。
【0025】
次に、符号化データ分散制御部3は、各チャンネルに分散させるデータ量を算出するが、分割数がN=4であるため、各チャンネルに分散させるデータ量は、以下に示すように、各チャンネルの符号化データA1〜A4の情報発生量をそれぞれ1/4にしたものとなる。
【0026】
・ チャンネル(1)に分散させるデータ量
=(符号化データ(1)/4)+(符号化データ(2)/4)
+(符号化データ(3)/4)+(符号化データ(4)/4)
=(A1−1)+(A2−1)+(A3−1)+(A4−1)
・ チャンネル(2)に分散させるデータ量
=(符号化データ(1)/4)+(符号化データ(2)/4)
+(符号化データ(3)/4)+(符号化データ(4)/4)
=(A1−2)+(A2−2)+(A3−2)+(A4−2)
・ チャンネル(3)に分散させるデータ量
=(符号化データ(1)/4)+(符号化データ(2)/4)
+(符号化データ(3)/4)+(符号化データ(4)/4)
=(A1−3)+(A2−3)+(A3−3)+(A4−3)
・ チャンネル(4)に分散させるデータ量
=(符号化データ(1)/4)+(符号化データ(2)/4)
+(符号化データ(3)/4)+(符号化データ(4)/4)
=(A1−4)+(A2−4)+(A3−4)+(A4−4)
【0027】
次に、符号化データ分散制御部3は、上記の制御タイミングで、チャンネル(1)〜(4)の1次バッファを切り替えながら、その期間内で、1次バッファから上記のデータ量分の分散データを読み出し、その分散データを内部の2次バッファに格納する。
この結果、4つのチャンネル(1)〜(4)の符号化データ(1)〜(4)は、2次バッファ内に情報発生量が均等に割り振られた4個の分散データ(1)〜(4)(図1の分散データ103−1〜103−4に対応)として格納される。
【0028】
書込み制御部4−1〜4−Mは、符号化データ分散制御部3から分散データ103−1〜103−Mを受けると、その分散データ103−1〜103−Mをデータ蓄積部5−1〜5−Mに対するアクセス単位(例えば、データ蓄積部5−1〜5−MがHDDであれば、512バイト単位など)の蓄積データ104−1〜104−Mにして、その蓄積データ104−1〜104−Mをデータ蓄積部5−1〜5−Mに書き込む処理を実施する。
図5の例では、フレーム(1)における4個の分散データ(1)〜(4)をデータ蓄積部5−1〜5−4に対するアクセス単位の蓄積データ104−1〜104−4にして、その蓄積データ104−1〜104−4をデータ蓄積部5−1〜5−4に書き込むようにする。
フレーム(2)、フレーム(3)以降の処理も同様に実施する。
【0029】
次に、データ蓄積部5−1〜5−Mに蓄積されているデータを再生する際の動作について説明する。
データの再生(読出し)は、データの蓄積(書き込み)と逆の手順で実施する。
読出し制御部6−1〜6−Mは、データ蓄積部5−1〜5−Mのアクセス単位で、データ蓄積部5−1〜5−Mに蓄積されている蓄積データ105−1〜105−M(蓄積データ104−1〜104−Mと同一のデータ)を読み出し、その蓄積データ105−1〜105−Mを分散データ106−1〜106−M(分散データ103−1〜103−Mと同一のデータ)として符号化データ再構成制御部7に出力する。
【0030】
符号化データ再構成制御部7は、読出し制御部6−1〜6−MからM個の分散データ106−1〜106−Mを入力すると、その分散データ106−1〜106−Mにヘッダとして付加されている再構成情報(入力画像の識別番号、フレーム番号、分割フォーマット、チャンネル番号、各チャンネルの格納順番、各チャンネルのデータサイズ、チャンネルのシーケンス番号等)を参照して、M個の分散データ106−1〜106−MからN個の符号化データ107−1〜107−N(符号化データ102−1〜102−Nと同一のデータ)を再構成する。
【0031】
復号部8−1〜8−Nは、符号化データ再構成制御部7がN個の符号化データ107−1〜107−Nを再構成すると、その符号化データ107−1〜107−Nを復号してN個の分割画像データ108−1〜108−N(分割画像データ101−1〜101−Nと同一のデータ)を再生する。
画像合成部9は、復号部8−1〜8−NがN個の分割画像データ108−1〜108−Nを再生すると、N個の分割画像データ108−1〜108−Nを合成して、再生画像の画像データ109(画像データ100と同一のデータ)を出力する。
【0032】
例えば、入力画像として、図2の画像データ100が入力された場合、4個の分割画像データ108−1〜108−4を田の字型に合成して、高精細な画像(4096×2160、24fps)を出力する。
図2では、画面分割数がN=4、データ蓄積部数がM=4である例を示しているが、M,Nは任意の数でよく、M≠Nでもよい。
また、図2では、画像分割部1が入力画像を田の字型の4チャンネルに分割する例を示しているが、これは一例に過ぎず、例えば、縦ストライプの4分割や、横ストライプの4分割などでもよい。また、ランダムに分割してもよい。
【0033】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割部1と、画像分割部1により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、その画像データの符号化データを出力する符号化部2−1〜2−Nと、符号化部2−1〜2−Nから出力された符号化データを均等に分散して、M個の分散データを出力する符号化データ分散制御部3とを設け、書込み制御部4−1〜4−Mが符号化データ分散制御部3から出力されたM個の分散データをデータ蓄積部5−1〜5−Mに書き込むように構成したので、高品質な画像を長時間記録することができる効果を奏する。
【0034】
また、この実施の形態1によれば、データ蓄積部5−1〜5−Mから分散データを読み出す読出し制御部6−1〜6−Mと、読出し制御部6−1〜6−Mにより読み出された分散データから符号化データを再構成する符号化データ再構成制御部7と、符号化データ再構成制御部7により再構成された符号化データを復号して画像処理ブロック単位の画像データを再生する復号部8−1〜8−Nとを設け、画像合成部9が復号部8−1〜8−Nにより再生された画像処理ブロック単位の画像データを合成するように構成したので、長時間記録されている高品質な画像を実時間で再生することができる効果を奏する。
【0035】
なお、この実施の形態1では、各データの処理時間の単位をフレームタイミングとして1フレームを基準とするものについて示したが(図5を参照)、これは一例に過ぎず、フレームタイミングとしては、例えば、スライス単位、フレーム単位、複数フレーム単位(GOP)などの符号化の処理単位が考えられる。
【0036】
この実施の形態1では、書込み制御部4−1〜4−M、データ蓄積部5−1〜5−M及び読出し制御部6−1〜6−Mの個数が同一のM個であるものについて示したが、1個の書込み制御部4及び読出し制御部6に対して、2個以上のデータ蓄積部5を設けるように構成してもよい。
【0037】
また、この実施の形態1では、画像蓄積装置が画像分割部1及び符号化部2−1〜2−Nを実装しているものを示したが、画像分割部1及び符号化部2−1〜2−Nを実装せずに、外部からN個の符号化データ102−1〜102−Nと制御信号が符号化データ分散制御部3に与えられるようにしてもよい。
【0038】
この実施の形態1では、符号化データ分散制御部3が図5に示すような均等分散処理を実施することで、チャンネル(1)〜(4)の順に符号化データを入力して、分散データ(1)〜(4)を生成するものについて示したが、図6に示すようなバッファリング、タイミング制御、バススイッチングによる分散制御を実施することで、チャンネル順を変更しながら符号化データ(1)〜(4)を入力して、分散データ(1)〜(4)を生成するようにしてもよい。
【0039】
この実施の形態1では、符号化データ分散制御部3の分散制御の内部処理において、1次バッファからの読出しと2次バッファへの書き込みのタイミングを1フレーム内のデータ有効期間の1/(分割数N)とするものについて示したが、使用するバッファの速度、バス幅、バッファサイズ及び各チャンネルの情報発生量に基づいて、1次バッファからの読出しと2次バッファへの書き込みのタイミングを生成して分散制御を実施するようにしてもよい。
【0040】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2による画像蓄積装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
符号化データ分散制御部3aは図1の符号化データ分散制御部3と同様に、画面分割部1から出力された符号化データ102−1〜102−Nを均等に分散する均等分散制御を実施するが、符号化データ分散制御部3aは均等分散制御を実施するに際して、画面分割部1から出力された符号化データ102−1〜102−Nをグループ分けし、グループ毎に複数の符号化データを均等に分散して複数の分散データを出力する点で、図1の符号化データ分散制御部3と相違している。なお、符号化データ分散制御部3aは符号化データ分散手段を構成している。
【0041】
符号化データ再構成制御部7aは図1の符号化データ再構成制御部7と同様に、読出し制御部6−1〜6−Mから出力されたM個の分散データ106−1〜106−MからN個の符号化データ107−1〜107−N(符号化データ102−1〜102−Nと同一のデータ)を再構成する処理を実施するが、符号化データ再構成制御部7aはグループ毎に複数の分散データから複数の符号化データを再構成する点で、図1の符号化データ再構成制御部7と相違している。なお、符号化データ再構成制御部7aは符号化データ再構成手段を構成している。
【0042】
図8はこの発明の実施の形態2による画像蓄積装置の符号化データ分散制御部3aを示す構成図である。ただし、図8では、16個の符号化データ102−1〜102−16を入力する例を示している。
図8において、グループ内データ分散制御部3−1は16個の符号化データ102−1〜102−16のうち、グループ(1)に属する4個の符号化データ102−1〜102−4を入力し、4個の符号化データ102−1〜102−4を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−1〜103−4を出力する処理を実施する。
グループ内データ分散制御部3−2は16個の符号化データ102−1〜102−16のうち、グループ(2)に属する4個の符号化データ102−5〜102−8を入力し、4個の符号化データ102−5〜102−8を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−5〜103−8を出力する処理を実施する。
【0043】
グループ内データ分散制御部3−3は16個の符号化データ102−1〜102−16のうち、グループ(3)に属する4個の符号化データ102−9〜102−12を入力し、4個の符号化データ102−9〜102−12を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−9〜103−12を出力する処理を実施する。
グループ内データ分散制御部3−4は16個の符号化データ102−1〜102−16のうち、グループ(4)に属する4個の符号化データ102−13〜102−16を入力し、4個の符号化データ102−13〜102−16を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−13〜103−16を出力する処理を実施する。
【0044】
図9はこの発明の実施の形態2による画像蓄積装置の符号化データ再構成制御部7aを示す構成図である。ただし、図9では、16個の分散データ106−1〜106−16を入力する例を示している。
図9において、グループ内データ再構成制御部7−1は16個の分散データ106−1〜106−16のうち、グループ(1)に属する4個の分散データ106−1〜106−4を入力し、4個の分散データ106−1〜106−4から4個の符号化データ107−1〜107−4(符号化データ102−1〜102−4と同一のデータ)を再構成する処理を実施する。
グループ内データ再構成制御部7−2は16個の分散データ106−1〜106−16のうち、グループ(2)に属する4個の分散データ106−5〜106−8を入力し、4個の分散データ106−5〜106−8から4個の符号化データ107−5〜107−8(符号化データ102−5〜102−8と同一のデータ)を再構成する処理を実施する。
【0045】
グループ内データ再構成制御部7−3は16個の分散データ106−1〜106−16のうち、グループ(3)に属する4個の分散データ106−9〜106−12を入力し、4個の分散データ106−9〜106−12から4個の符号化データ107−9〜107−12(符号化データ102−9〜102−12と同一のデータ)を再構成する処理を実施する。
グループ内データ再構成制御部7−4は16個の分散データ106−1〜106−16のうち、グループ(4)に属する4個の分散データ106−13〜106−16を入力し、4個の分散データ106−13〜106−16から4個の符号化データ107−13〜107−16(符号化データ102−13〜102−16と同一のデータ)を再構成する処理を実施する。
【0046】
次に動作について説明する。
この実施の形態2では、画面分割数がN=16、データ蓄積部数がM=16、入力画像である高精細画像の画像データ100が「7680×4320、60fps」であるものとして説明する。
【0047】
画像分割部1は、画像データ100を入力すると、図10に示すように、その画像データ100を1.9Kサイズ(1920×1080,60fps)の16個の画面に分割し、16個のチャンネル(1)〜(16)の分割画像データ101−1〜101−16を出力する。
符号化部2−1〜2−16は、画像分割部1から分割画像データ101−1〜101−16が出力されると、その分割画像データ101−1〜101−16を符号化して、その分割画像データ101−1〜101−16の符号化データ102−1〜102−16を出力する。
このとき、符号化データ(1)〜(16)の情報発生量は、チャンネル(1)〜(16)に含まれる画像の特徴が異なるため、各チャンネルで異なる。
【0048】
符号化データ分散制御部3aは、符号化部2−1〜2−16から符号化データ102−1〜102−16を受けると、16個の符号化データ102−1〜102−16を4つのグループに分類する。
図8及び図11の例では、グループ(1)には、チャンネル(1)〜(4)の符号化データ102−1〜102−4、グループ(2)には、チャンネル(5)〜(8)の符号化データ102−5〜102−8、グループ(3)には、チャンネル(9)〜(12)の符号化データ102−9〜102−12、グループ(4)には、チャンネル(13)〜(16)の符号化データ102−13〜102−16が属するようにグループ分けしている。
【0049】
符号化データ分散制御部3aのグループ内データ分散制御部3−1は、グループ(1)に属する4個の符号化データ102−1〜102−4を入力すると、4個の符号化データ102−1〜102−4を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−1〜103−4を出力する。
グループ内データ分散制御部3−2は、グループ(2)に属する4個の符号化データ102−5〜102−8を入力すると、4個の符号化データ102−5〜102−8を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−5〜103−8を出力する。
【0050】
グループ内データ分散制御部3−3は、グループ(3)に属する4個の符号化データ102−9〜102−12を入力すると、4個の符号化データ102−9〜102−12を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−9〜103−12を出力する。
グループ内データ分散制御部3−4は、グループ(4)に属する4個の符号化データ102−13〜102−16を入力すると、4個の符号化データ102−13〜102−16を均等に分散する均等分散制御を実施することで、4個の分散データ103−13〜103−16を出力する。
【0051】
なお、グループ内データ分散制御部3−1〜3−4から出力される16個の分散データ103−1〜103−16には、再構成時に必要な情報(入力画像の識別番号、フレーム番号、分割フォーマット、チャンネル番号、各チャンネルの格納順番、各チャンネルのデータサイズ、チャンネルのシーケンス番号等)がヘッダとして付加される。
グループ内データ分散制御部3−1〜3−4における具体的な均等分散処理は、上記実施の形態1で示した符号化データ分散制御部3の均等分散処理と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0052】
書込み制御部4−1〜4−16は、符号化データ分散制御部3aから分散データ103−1〜103−16を受けると、その分散データ103−1〜103−16をデータ蓄積部5−1〜5−16に対するアクセス単位の蓄積データ104−1〜104−16にして、その蓄積データ104−1〜104−16をデータ蓄積部5−1〜5−16に書き込む処理を実施する。
【0053】
次に、データ蓄積部5−1〜5−16に蓄積されているデータを再生する際の動作について説明する。
データの再生(読出し)は、データの蓄積(書き込み)と逆の手順で実施する。
読出し制御部6−1〜6−16は、データ蓄積部5−1〜5−16のアクセス単位で、データ蓄積部5−1〜5−16に蓄積されている蓄積データ105−1〜105−16(蓄積データ104−1〜104−16と同一のデータ)を読み出し、その蓄積データ105−1〜105−16を分散データ106−1〜106−16(分散データ103−1〜103−16と同一のデータ)として符号化データ再構成制御部7aに出力する。
【0054】
符号化データ再構成制御部7aのグループ内データ再構成制御部7−1は、グループ(1)に属する4個の分散データ106−1〜106−4を入力すると、その分散データ106−1〜106−4にヘッダとして付加されている再構成情報(入力画像の識別番号、フレーム番号、分割フォーマット、チャンネル番号、各チャンネルの格納順番、各チャンネルのデータサイズ、チャンネルのシーケンス番号等)を参照して、4個の分散データ106−1〜106−4から4個の符号化データ107−1〜107−4(符号化データ102−1〜102−4と同一のデータ)を再構成する。
グループ内データ再構成制御部7−2は、グループ(2)に属する4個の分散データ106−5〜106−8を入力すると、その分散データ106−5〜106−8にヘッダとして付加されている再構成情報を参照して、4個の分散データ106−5〜106−8から4個の符号化データ107−5〜107−8(符号化データ102−5〜102−8と同一のデータ)を再構成する。
【0055】
グループ内データ再構成制御部7−3は、グループ(3)に属する4個の分散データ106−9〜106−12を入力すると、その分散データ106−9〜106−12にヘッダとして付加されている再構成情報を参照して、4個の分散データ106−9〜106−12から4個の符号化データ107−9〜107−12(符号化データ102−9〜102−12と同一のデータ)を再構成する。
グループ内データ再構成制御部7−4は、グループ(4)に属する4個の分散データ106−13〜106−16を入力すると、その分散データ106−13〜106−16にヘッダとして付加されている再構成情報を参照して、4個の分散データ106−13〜106−16から4個の符号化データ107−13〜107−16(符号化データ102−13〜102−16と同一のデータ)を再構成する。
【0056】
復号部8−1〜8−16は、符号化データ再構成制御部7が16個の符号化データ107−1〜107−16を再構成すると、その符号化データ107−1〜107−16を復号して、1.9Kサイズの16個の分割画像データ108−1〜108−16(分割画像データ101−1〜101−16と同一のデータ)を再生する。
画像合成部9は、復号部8−1〜8−16が16個の分割画像データ108−1〜108−16を再生すると、16個の分割画像データ108−1〜108−16を合成して、再生画像(7680×4320、60fps)の画像データ109(画像データ100と同一のデータ)を出力する。
【0057】
図10では、画面分割数がN=16、データ蓄積部数がM=16である例を示しているが、M,Nは任意の数でよく、M≠Nでもよい。
また、図10では、画像分割部1が入力画像を16チャンネルに分割する例を示しているが、これは一例に過ぎず、例えば、縦ストライプの16分割や、横ストライプの16分割などでもよい。また、ランダムに分割してもよい。
【0058】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、符号化データ分散制御部3aが均等分散制御を実施するに際して、画面分割部1から出力された複数の符号化データをグループ分けし、グループ毎に複数の符号化データを均等に分散して複数の分散データを出力し、符号化データ再構成制御部7aがグループ毎に複数の分散データから複数の符号化データを再構成するように構成したので、グループ毎で各処理・制御のモジュール化が可能であり、その結果、ハードウェアやソフトウェアの開発ボリュームが低減されて、拡張性が高い高品質画像の長時間記録が可能な画像蓄積装置を提供することができる効果を奏する。
【0059】
なお、この実施の形態2では、符号化データの均等分散制御(符号化データの再構成制御)の処理単位となるグループを4つのグループに分類するものについて示したが、グループを構成する単位は4以外の任意の数でよい。また、各グループに属する符号化データの個数が異なっていてもよい。
また、グループ内のチャンネルの符号化データが田の字型を形成しているものについて示したが、図12に示すように、グループ内のチャンネルの符号化データが画面上で横ストライプ型を形成しているものであってもよいし、縦ストライプ型を形成しているものであってもよい。また、ランダムな順番、形態で形成しているものであってもよい。
【0060】
この実施の形態2では、符号化データ分散制御部3a(符号化データ再構成制御部7a)が、4つのチャンネルを固定的に4つのグループに割り当てるものについて示したが、その割り当て方法は、特に限定するものではなく、空間的な画面位置で固定的に割り当ててもよいし、各チャンネルの符号化データの情報発生量に応じて適応的に決定するようにしてもよい。また、構成方法においては、ハードウェアによるスイッチングやセレクタ等による構成でもよい。
また、その設定方法は外部からの制御で設定可能な構成としてもよいし、自動的にソフトウェアで設定する構成としてもよい。
【0061】
また、この実施の形態2では、各データの処理時間の単位をフレームタイミングとして1フレームを基準とするものについて示したが、これは一例に過ぎず、フレームタイミングとしては、例えば、スライス単位、フレーム単位、複数フレーム単位(GOP)などの符号化の処理単位が考えられる。
【0062】
この実施の形態2では、書込み制御部4−1〜4−16、データ蓄積部5−1〜5−16及び読出し制御部6−1〜6−16の個数が同一の16個であるものについて示したが、1個の書込み制御部4及び読出し制御部6に対して、2個以上のデータ蓄積部5を設けるように構成してもよい。
【0063】
また、この実施の形態2では、画像蓄積装置が画像分割部1及び符号化部2−1〜2−Nを実装しているものを示したが、画像分割部1及び符号化部2−1〜2−Nを実装せずに、外部からN個の符号化データ102−1〜102−Nと制御信号が符号化データ分散制御部3aに与えられるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 画像分割部(画像分割手段)、2−1〜2−N 符号化部(符号化手段)、3,3a 符号化データ分散制御部(符号化データ分散手段)、3−1,3−2,3−3,3−4 グループ内データ分散制御部、4−1〜4−M 書込み制御部(データ書込み手段)、5−1〜5−M データ蓄積部(データ蓄積手段)、6−1〜6−M 読出し制御部(データ読出し手段)、7,7a 符号化データ再構成制御部(符号化データ再構成手段)、7−1,7−2,7−3,7−4 グループ内データ再構成制御部、8−1〜8−N 復号部(復号手段)、9 画像合成部(画像合成手段)、100 画像データ、101−1〜101−N 分割画像データ、102−1〜102−N 符号化データ、103−1〜103−M 分散データ、104−1〜104−M 蓄積データ、105−1〜105−M 蓄積データ、106−1〜106−M 分散データ、107−1〜107−N 符号化データ、108−1〜108−N 分割画像データ、109 画像データ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割手段と、上記画像分割手段により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、上記画像データの符号化データを出力する複数の符号化手段と、上記複数の符号化手段から出力された符号化データを均等に分散して、複数の分散データを出力する符号化データ分散手段と、上記符号化データ分散手段から出力された分散データをデータ蓄積手段に書き込む複数のデータ書込み手段とを備えた画像蓄積装置。
【請求項2】
データ蓄積手段から分散データを読み出す複数のデータ読出し手段と、上記複数のデータ読出し手段により読み出された分散データから符号化データを再構成する符号化データ再構成手段と、上記符号化データ再構成手段により再構成された符号化データを復号して画像処理ブロック単位の画像データを再生する複数の復号手段と、上記複数の復号手段により再生された画像処理ブロック単位の画像データを合成する画像合成手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の画像蓄積装置。
【請求項3】
符号化データ分散手段は、複数の符号化手段から出力された符号化データをグループ分けし、グループ毎に複数の符号化データを均等に分散して複数の分散データを出力し、
符号化データ再構成手段は、グループ毎に複数の分散データから複数の符号化データを再構成することを特徴とする請求項2記載の画像蓄積装置。
【請求項4】
符号化データ分散手段における符号化データの均等分散処理と、符号化データ再構成手段における符号化データの再構成処理は、所定の処理単位で行われることを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像蓄積装置。
【請求項1】
画像データを画像処理ブロック単位に分割する画像分割手段と、上記画像分割手段により分割された画像処理ブロック単位の画像データを符号化して、上記画像データの符号化データを出力する複数の符号化手段と、上記複数の符号化手段から出力された符号化データを均等に分散して、複数の分散データを出力する符号化データ分散手段と、上記符号化データ分散手段から出力された分散データをデータ蓄積手段に書き込む複数のデータ書込み手段とを備えた画像蓄積装置。
【請求項2】
データ蓄積手段から分散データを読み出す複数のデータ読出し手段と、上記複数のデータ読出し手段により読み出された分散データから符号化データを再構成する符号化データ再構成手段と、上記符号化データ再構成手段により再構成された符号化データを復号して画像処理ブロック単位の画像データを再生する複数の復号手段と、上記複数の復号手段により再生された画像処理ブロック単位の画像データを合成する画像合成手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の画像蓄積装置。
【請求項3】
符号化データ分散手段は、複数の符号化手段から出力された符号化データをグループ分けし、グループ毎に複数の符号化データを均等に分散して複数の分散データを出力し、
符号化データ再構成手段は、グループ毎に複数の分散データから複数の符号化データを再構成することを特徴とする請求項2記載の画像蓄積装置。
【請求項4】
符号化データ分散手段における符号化データの均等分散処理と、符号化データ再構成手段における符号化データの再構成処理は、所定の処理単位で行われることを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像蓄積装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−219766(P2010−219766A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63058(P2009−63058)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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