説明

画像表示装置、画像表示方法、およびプログラム

【課題】コミュニケーションを促すような変化に富んだ画像を再生表示することのできる画像表示装置、画像表示方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】撮影画像を記憶する記録部4と、撮影画像から人物の顔を検出する顔検出部3と、顔検出部によって検出された人物が写っている画像から、服装の色やパターンを判定するパターン・色判定部1fと、同一人物で異なる服装を着用している画像を検索する画像検索部1dと、画像検索部1dによって、予め決められた数の画像を検索すると、検索された画像を一括して表示する表示部8aを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法、およびプログラムに関し、詳しくは、撮影装置によって撮影された画像データを再生表示する画像表示装置、画像表示方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、メモリの大容量化や低価格化が進み、カメラ等の撮影装置内にこれを内蔵して、ここに大量の画像データを保存することが可能となっている。また、カメラ等の背面に設けられている液晶などの表示パネルも大型画面化が進み、保存された画像を表示パネルに表示して鑑賞することが行われている。カメラ等の撮影装置以外にも、パーソナルコンピュータや、撮影装置等と接続したテレビに保存された画像を表示し、みんなで画像を見て楽しむことも増えている。
【0003】
表示パネル等で画像を表示するにあたって、大量の画像の中から目的とする画像を探すのは大変である。そこで、画像分類を容易にできるようにした画像表示装置が種々提案されている。例えば、特許文献1には、画像データに、撮影日時、撮影姿勢、撮影場所、撮影者等の付帯情報と一緒に記録し、この付帯情報を用いて、画像を整理保存し、分類検索することにより目的とする画像を鑑賞できるようにした画像表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許3528214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の画像表示装置は、撮影時に一緒に記録された付帯情報を用いて論理的に検索を行うものであって、鑑賞時にコミュニケーションを促すような変化に富んだ画像を再生するものではない。つまり、鑑賞者にとっては、付帯情報から想像される画像しか表示するだけであって、飽きることなく楽しむものではなかった。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、コミュニケーションを促すような変化に富んだ画像を再生表示することのできる画像表示装置、画像表示方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる画像表示装置は、撮影画像内の顔画像を検知する顔検知部と、上記撮影画像を、顔画像のパターンと、顔画像の下の色、またはパターンで分類分けする分類部と、上記分類部による分類分け結果に応じて同じ顔で異なる色、またはパターンの画像を表示する表示制御部と、を有する。
【0008】
第2の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記顔検知部は、上記顔画像の大きさと位置を検知可能であり、上記表示制御部は、上記顔画像の大きさ及び/又は位置を変更する。
第3の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記表示制御部における表示では、上記分類部によって分類によって分類された複数の画像から人物の部分を、同時に、または順次に表示する。
【0009】
第4の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記表示制御部における表示の際に、2つの画像の間に、この2つの画像を合成した合成画像を表示する。
第5の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記表示制御部は、上記顔画像に基づいて人物の部分を抽出し、上記人物の部分を表示する。
【0010】
第6の発明に係わる画像表示装置は、撮影画像を記憶する記憶部と、上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定する人物判定部と、上記撮影画像上の人物の服装部分を判定する服装判定部と、上記人物判定部によって同一人物と判定された画像について、上記服装判定部によって異なる服装を着用していると判定された画像を検索する検索部と、上記検索部によって、予め決められた数の画像を検索すると、検索された画像を一括して表示する表示部と、を有する。
【0011】
第7の発明に係わる画像表示装置は、上記第6の発明において、上記表示部における一括表示では、上記検索部によって検索された予め決められた数の画像を、同時に、または順次に表示する。
第8の発明に係わる画像表示装置は、上記第6の発明において、上記表示部における一括表示では、上記検索部によって検索された画像中の顔の大きさ及び/又は位置を揃える。
【0012】
第9の発明に係わる画像表示装置は、撮影画像を記憶する記憶部と、上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定する人物判定部と、上記撮影画像上の人物の服装部分を判定する服装判定部と、上記人物判定部によって同一人物と判定された画像について、上記服装判定部によって異なる服装を着用していると判定された画像を検索する検索部と、上記検索部によって検索された画像から、人物の部分を抜き出す人物抽出部と、この人物抽出部によって抽出された人物を表示する表示部と、を有する。
【0013】
第10の発明に係わる画像表示装置は、上記表示部は、上記検索部によって検索された複数の人物の大きさ、及び/又は位置を揃える。
第11の発明に係わる画像表示装置は、上記第9の発明において、上記表示部は、上記検索部によって検索された複数の人物を、同時、または順次表示する。
【0014】
第12の発明に係わる画像表示方法は、撮影画像内の顔画像を検知し、上記撮影画像を、顔画像のパターンと、顔画像の下の色、またはパターンで分類分けし、上記分類分け結果に応じて同じ顔で異なる色、またはパターンの画像を一括表示する。
第13の発明に係わる画像表示方法は、撮影画像を記憶し、上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定し、同一人物と判定された画像について、異なる服装を着用していると判定された画像を検索し、上記検索によって、予め決められた数の画像を検索すると、検索された画像を一括して表示する。
第14の発明に係わる画像表示方法は、撮影画像を記憶し、上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定し、上記撮影画像上の人物の服装部分を判定し、上記同一人物と判定された画像について、異なる服装を着用していると判定された画像を検索し、上記検索された画像から、人物の部分を抜き出し、この抽出された人物を表示する。
【0015】
第15の発明に係わるプログラムは、撮影画像内の顔画像を検知し、上記撮影画像を、顔画像のパターンと、顔画像の下の色、またはパターンで分類分けし、上記分類分け結果に応じて同じ顔で異なる色、またはパターンの画像を一括表示する。
第16の発明に係わるプログラムは、撮影画像を記憶し、上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定し、同一人物と判定された画像について、異なる服装を着用していると判定された画像を検索し、上記検索によって、予め決められた数の画像を検索すると、検索された画像を一括して表示する。
第17の発明に係わるプログラムは、撮影画像を記憶し、上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定し、上記撮影画像上の人物の服装部分を判定し、上記同一人物と判定された画像について、異なる服装を着用していると判定された画像を検索し、上記検索された画像から、人物の部分を抜き出し、この抽出された人物を表示する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、コミュニケーションを促すような変化に富んだ画像を再生表示することのできる画像表示装置、画像表示方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係わるカメラにおける電気回路を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るカメラにおいて撮影された多数の画像の様子を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、自分が写っている画像のみを抽出した画像の様子を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、自分が写っている画像のみを1つの画面を分割して順次表示してく様子を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるカメラにおけるカメラ制御の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態におけるカメラにおける画像分類の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、画像分類を行うにあたって使用する関連情報を説明する図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるカメラにおける着せ替え再生の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態におけるカメラにおける着せ替え表示の変形例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるカメラにおける着せ替え表示の別の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わるカメラ10の電気回路を示すブロック図である。カメラ10は、デジタルカメラであり、画像処理及び制御部1、撮像部2、顔検出部3、記録部4、操作判定部6、GPS7、表示部8a、タッチパネル8b、時計部9、通信部12等から構成される。
【0019】
撮像部2は、撮像素子、撮影レンズ2、シャッタ等の露出制御部、撮像素子の駆動及び読出回路等を含み、撮影レンズによって形成された被写体像を撮像素子によって画像データに変換する。顔検出部3は、撮像部2から画像データを入力し、被写体像の中に顔の像が含まれているか否かを検出する。
【0020】
画像処理及び制御部1は、記憶されているプログラムに従ってカメラ10全体のシーケンスを制御する。また、撮像部2から出力される画像信号を取り込み、間引き処理、エッジ強調、色補正、画像圧縮、動画処理、コントラスト調整、ホワイトバランス等の種々の画像処理を行い、またライブビュー表示、記録部4への記録、再生表示等の画像処理を行う。画像処理及び制御部1内には、顔特徴抽出部1b、顔位置・大きさ判定部1c、画像検索部1d、画像分類部1e、顔の下のパターン・色判定部1f、および表示制御部8を含んでいる。
【0021】
顔位置・大きさ判定部1cは、顔検出部3によって顔の像が含まれていることが検出された場合に、その顔の位置と大きさを判定する。顔特徴抽出部1bは、目鼻や口の位置等から顔の特徴を抽出する。抽出された顔の特徴を用いて、登録されている人と同じか否かを判定することができる。顔の下のパターン・色判定部1fは、顔位置・大きさ判定部1cによって顔の位置が検出されると、顔の下の服装のパターン、例えば、縦縞模様、黒丸模様等と、顔の下の服装の色、例えば、赤、青、黄色等を判定する。
【0022】
画像分類部1eは、スナップ写真、ポートレート写真、風景写真等に画像を分類する。画像検索部1eは、後述する関連情報部4bに記録されている関連情報を用いて、画像の検索を行う。関連情報としては、画像分類、撮影日時、顔の下のパターン・色の情報等が含まれる。表示制御部8は、撮影時には撮像部2からの画像信号に基づいてライブビュー表示の制御を行い、再生モード時には記録部4に記録されている画像の再生制御を行う。また、タッチパネル8bでのタッチ操作に応じて、表示の切り替えを行う。
【0023】
なお、画像処理及び制御部1は、顔検出部3によって検出された顔の大きさを他の画像の顔の大きさと揃えるように画像の拡大や縮小を行い、また、顔の位置を中央等に位置するように画像の移動も行う。さらに、顔検出部3によって検出された顔を含む人物の人物部分のみを切り出し、背景と分離する画像処理も行う。
【0024】
記録部4は、レリーズ釦によって撮影の指示がなされた際に、撮像部2によって取得され、画像処理及び制御部1によって画像処理された画像データを記録する。また、画像データを記録するにあたって、撮影日時等の情報と関連付けられ、この関連情報を記憶する。また、記録部4内には、関連情報部4bが設けられており、記録部4に記録される画像データに関連付けて、撮影日時、画像分類、顔の数、顔の位置、顔の下の服装の色、服装のパターン等の情報が記憶される。この関連情報については、図7を用いて後述する。
【0025】
操作判定部6は、レリーズ釦、パワースイッチ、再生モード釦、サムネイル釦、送り釦、戻し釦、着せ替え釦等、種々の操作部材を含み、これらの操作部材の操作状態を判定し、画像処理及び制御部1に判定結果を送る。画像処理及び制御部1は、操作部材の操作状態に応じて、所定のシーケンスで撮影や再生の制御を行う。GPS7は、全地球測位システム(Global Positioning System)であり、撮影時の位置を測定し、この測定結果を関連情報として関連情報部4bに記憶する。
【0026】
表示部8aは、液晶パネル等を含み、撮影前のライブビュー表示や、記録された撮影画像の再生表示を行う。また表示部8aの前面には、タッチパネル8bが設けられており、撮影者等によるタッチ位置等の情報は、画像処理及び制御部1に送られる。タッチパネル8bにおけるタッチ位置は、画像処理及び制御部1において判定される。後述するように、再生表示時に着せ替えモードをタッチすると、同一人物で服装の異なる画像が順次表示される。
【0027】
時計部9は、カレンダー機能や時計機能を有し、前述したように撮影時には撮影日時情報を出力する。撮影日時情報は、画像整理や画像検索の際に利用できる。通信部12は、デジタル信号に変換された画像データを、テレビやパーソナルコンピュータ等の外部機器に送信する。通信手段としては、有線通信でも、赤外線や電波等を使用した無線通信でも良い。
【0028】
次に、本実施形態に係わるカメラの電子アルバムの機能について、図2ないし図4を用いて説明する。記録部4には、多数の画像データが記録されており、この画像データに様々な機会に撮影され、撮影日ごとに整理され、画像分類情報が一緒に関連情報として記録されている。この画像分類については、詳しくは、図6および図7を用いて後述する。図2(a)〜(d)に、撮影日ごとに整理されて記録されている画像群を示す。
【0029】
この整理された画像群の中で興味のない写真が多数ある場合もあり、その場合には、本実施形態において、ダイジェストで画像を見ることができるようにしている。例えば、自分の写っている写真だけを見たい場合や、見せたい場合があり、この場合には、図3(a)〜(d)に示すように、自分が写っている写真を抽出し、これらを再生表示することを可能としている。特に女性ユーザの場合には、どんな服を着ていたかに興味があり、服装の異なる写真を見たくなったり、見せたい場合がある。
【0030】
そこで、本実施形態においては、人物を指定すると、着せ替え感覚で同一人物(自分自身の場合も含む)について服装だけが異なる写真集のようなものを簡単に作成できるようにし、写真を撮る楽しみを増加させている。興味ある人物の服装が変わっていくので、写真集の画像が変化に富み、また服装の違いによって様々シーンを楽しむことができる。
【0031】
また、本実施形態においては、着せ替え感覚で同一人物の服装が変化した画像を集めて表示するが、その際、顔の大きさや位置を揃え、また構図も揃えるようにしている。このため、服装のみが変わっていくような効果を強調できる。また、表示にあたっては、図3に示すように、個々の画像を1枚1枚順次切り替わるスライドショー形式でも良い。図3(a)〜(d)は、同一人物で服装が異なる写真画像であり、表示にあたっては、顔の大きさや位置を揃えるようにしており、図中、縦破線の間に顔が入るように、調節している。
【0032】
また、図4に示すように、同一画面上を分割し、この画面上に並べて表示することにより、比較できるようにしても良い。この場合、図4(a)のように、左上に1枚表示し、次に、図4(b)のように右上に1枚追加表示し、続いて、図4(c)のように左下に1枚追加表示し、最後に、図4(d)のように4枚全て表示するようにしても良い。また、順次、表示するのではなく、いきなり図4(d)に示すように、最初から4枚を同時に表示するようにしても良い。このように一度に表示しても良いが、順次表示することにより、鑑賞者の期待を高め、1枚1枚ゆっくり見ることができる。
【0033】
次に、前述したような電子アルバムを楽しむことのできるカメラ10の動作について、図5ないし図10を用いて説明する。図5に示すカメラ制御のフローに入ると、まず、電源がオンか否かの判定を行う(S100)。このステップでは、カメラ10の操作部材としてのパワースイッチがオンか否かを操作判定部6によって判定し、パワースイッチがオフの場合には、カメラ制御のフローを終了する。なお、カメラ制御のフローを終了しても、パワースイッチの状態を検知しており、パワースイッチがオンとなると、ステップS100から動作を開始する。
【0034】
ステップS100における判定の結果、電源がオンであった場合には、次に、撮影モードか否かの判定を行う(S101)。この判定の結果、撮影モードであった場合には、次に、顔検出を行う(S102)。ここでは、撮像部2からの画像データに基づいて、顔検出部3によって顔が含まれているか否かの判定を行う。続いて、露出演算を行う(S103)。ここでは、ステップS102において検出した顔の部分に対して、撮像部2によって取得した画像データを用いて、適正露光となるシャッタ速度や絞り値等の演算を行う。また、画像データのコントラスト信号に基づいて、顔の部分にピントが合うように焦点調節も行う。
【0035】
露出演算を行うと、次に、ライブビュー表示を行う(S104)。ここでは、撮像部2によって取得された画像データに基づいて、表示部8に毎秒30コマ程度で被写体像をライブビュー表示する。ユーザは、ライブビュー表示に基づいて、構図を決めたり、シャッタチャンスを決定し、レリーズ動作を行うことができる。
【0036】
ライブビュー表示を行うと、次に、レリーズを行うか否かの判定を行う(S105)。ここでは、レリーズ釦が操作されたか否かを操作判定部6によって判定する。この判定の結果、レリーズでなかった場合には、ステップS100に戻る。一方、ステップS105における判定の結果、レリーズであった場合には、次に、撮影・記録を行う(S131)。この撮影・記録においては、撮像部2によって取得された画像データを、画像処理及び制御部1によって画像処理し、この画像処理された画像データを、記録部4に記録する。
【0037】
撮影・記録を行うと、次に、画像分類を行う(S132)。ここでは、撮影画像をスナップ、ポートレート、風景等の撮影主題ごとに分類し、また、撮影画像中の顔の数、位置、大きさ、特徴等を検出し、顔を検出した場合には、顔の下の色やパターン等、種々の情報を得られるよう、画像分類を行う。この画像分類のサブルーチンについては、図6を用いて後述する。画像分類を行うと、この分類結果の記録を行う(S133)。ステップS131において画像データを記録するが、ステップS133は、記録された画像データに関連付けて、後述する図7(a)に示すような表形式で関連情報部4bに記録する。また、このステップでは、上述の情報以外にもGPS7によって検出した撮影位置情報等の関連情報も記録する。分類結果の記録を行うと、ステップS100に戻る。
【0038】
ステップS101における判定の結果、撮影モードでなかった場合には、再生モードか否かの判定を行う(S111)。この判定の結果、再生モードでなかった場合には、ステップS100に戻る。一方、再生モードであった場合には、再生表示の1回目か否かの判定を行う(S120)。この判定の結果、再生1回目であれば、最終撮影画像の再生を行う(S121)。ここでは、直近に撮影された最終撮影画像を、表示部8aに再生表示する。
【0039】
最終撮影画像を再生表示すると、またはステップS120における判定の結果、再生1回目でなかった場合には、次に、切換操作されたか否かの判定を行う(S122)。ここでは、操作判定部6によって、再生表示されている画像の送り釦または戻し釦の操作、またはサムネイル表示するためのサムネイル釦がなされたか否かを判定する。この判定の結果、これらの操作が行われていた場合には、次に、操作されていたのが、サムネイル釦であったか否かの判定を行う(S124)。
【0040】
ステップS124における判定の結果、サムネイル釦が操作されていた場合には、サムネイル表示を行う(S125)。サムネイル表示は、記録部4に記録されている複数の撮影画像を一覧形式で表示部8aに表示する形式である。サムネイル表示すると、サムネイル表示の中から画像が選択されたか否かの判定を行う(S126)。ユーザがサムネイル表示の中から拡大して見たい画像を、タッチパネル8bをタッチする等によって選択するので、このステップではタッチパネル8b上でのタッチ状態に基づいて選択がなされたか否かの判定を行う。
【0041】
ステップS126における判定の結果、選択されていなかった場合には、ステップS120に戻る。一方、判定の結果、選択されていた場合には、選択された画像を表示部8aに拡大表示する(S127)。
【0042】
ステップS124における判定の結果、サムネイル釦が操作されていなかった場合には、次画像の表示を行う(S128)。このステップでは、再生画像の送り釦または戻し釦の操作に応じた次の画像を記録部4から読み出し、表示部8aに表示する。
【0043】
ステップS122における判定の結果、切換操作がされていなかった場合、またはステップS128において次画像表示を行うと、またはステップS127において選択画像を拡大表示すると、次に、着せ替えモードか否かの判定を行う(S129)。ユーザが、図3および図4を用いて説明した着せ替えモードで再生表示を望む場合には、着せ替え釦を操作するので、ここでは、着せ替え釦が操作されたか否かを操作判定部6によって判定する。
【0044】
ステップS129における判定の結果、着せ替えモードであった場合には、着せ替え再生を行う(S130)。ここでは、前述の図3、図4を用いて説明した着せ替えモードでの再生表示を行う。着せ替えモードのサブルーチンについては、図8を用いて後述する。着せ替え再生を行うと、ステップS100に戻る。ステップS129における判定の結果、着せ替えモードでなかった場合には、ステップS120に戻る。
【0045】
次に、ステップS132における画像分類のサブルーチンについて、図6および図7を用いて説明する。本実施形態においては、ステップS130における着せ替え表示を行うにあたって、スナップ写真やポートレート写真の中から同一人物で異なる服装の写真を検索している。この検索を容易にするために、画像分類部1eにおいて、撮影画像について画像分類を行っている。画像分類は、主に撮影時に得られた画像データとその他の情報に基づいて、図7に示すような形式で、各画像と表形式で関連付け、その結果を関連情報部4bに記録している。撮影時に画像データと共に記録しておくことにより、再生時に検索を迅速に行うことができる。もちろん、撮影時に限らず、再生時に行うようにしても構わない。
【0046】
図6に示す画像分類のサブルーチンでは、顔検出部3による顔検出結果に基づいて画像に顔の部分が含まれるか否か、顔の大きさや数、顔の特徴などの情報に従って、人物が全身で背景も多く含むスナップ写真、顔の表情を中心としたポートレート写真に分類している。また、撮像部2からの画像データを用いて画像の色情報や彩度情報、またピント合わせの信号等を利用し、花の写真、小物の写真、ペットの写真、風景写真等に判定している。
【0047】
図6に示す画像分類のサブルーチンに入ると、まず、画像の中に顔があるか否かの判定を行う(S301)。この判定は、顔検出部3によって行う。この判定の結果、顔が存在した場合には、次に、中央の人の顔の下の部分の色や、パターンを判定して記録する(S302)。顔の下の部分の色を見ているのは、服装の色として検出するためであり、また、服装のパターンも検出して、これらの情報を関連情報部4bに記録する。
【0048】
次に、顔の大きさが大か否かの判定を行う(S303)。この判定の結果、所定の大きさより大きかった場合にはポートレート写真とし(S305)、一方、所定の大きさよりも小さかった場合には、スナップ写真と判定する(S304)。したがって、ステップS303における判定値は、分類分けを行うに相応しい値とする。
【0049】
ステップS304、S305において分類分けを行うと、次に、顔の数、位置、大きさ、特徴を検出し、判定する(S306)。ここでは、顔位置・大きさ判定部1cによる判定結果に基づいて、顔の数、位置、大きさを検出する。また、顔特徴抽出部1bによって、顔の特徴を抽出する。家族や友人等、撮影の可能性のある人物顔の特徴は、例えば、P−A、P−Bのように、予め顔特徴抽出部1bに登録しておき、この登録された顔の特徴と一致するか否かを判定する。これら検出された結果は、関連情報部4bに記録される。
【0050】
ステップS301における判定の結果、顔がなかった場合には、次に、主要色の判定を行う(S310)ここでは、画面中央等において、画面の主要な色を判定する。続いて、遠距離か否かの判定を行う(S311)。この判定は、撮像部2でピント合わせを行った際のピント位置に基づいて行う。この判定の結果、遠距離にあった場合には、画像は風景写真と判定する(S317)。
【0051】
ステップS311における判定の結果、遠距離でなかった場合には、次に、至近側か否かの判定を行う(S312)。この判定も、撮像部2においてピント合わせを行った際のピント位置に基づいて、近距離側のマクロ領域での撮影か否かを判定する。この判定の結果、至近側領域での撮影でなかった場合には、ペットの写真と判定する(S316)。この場合は、遠距離でもなく至近距離でもなく、種々の写真が含まれる可能性があるが、ここではペットと分類する。ペットの写真を探す場合には、この分類で検索することにより、迅速に探し出すことができる。
【0052】
ステップS312における判定の結果、至近側であった場合には、次に、彩度が高いか否かの判定を行う(S313)。ここでは、画像データの彩度を判定し、所定値より高い場合には、画像を花の写真と判定し(S314)、所定値より彩度が低かった場合には、画像を小物と判定する(S315)。一般に、花の方が小物に比較し、彩度が高いからである。
【0053】
図7(a)は、画像分類のフローにおいて分類され、関連情報部4bに記録された情報の一例を示す。また、図7(b)は、画面の分割例を示し、本実施形態においては、領域A1〜A9の9分割である。また各領域A1〜A9では、顔の大きさをD1〜D3の3段階に分けている。図中、画像1は、スナップ写真であり、顔の数が2つあり、領域A4に登録済みの人物P−Aが顔の大きさD2で写っており、領域A6には不明の人物P−Xが顔の大きさD3で写っている。また、顔の下の色は青色であり、服装のパターンは縦白縞模様であり、撮影日時は9月15日である。画像1には、2人が写っているが、顔の大きい人(ここでは、P−A)の顔の下の色とパターンを検出するようにしている。
【0054】
画像2〜画像5にも画像に関連付けて情報が、図7(a)に示すように、記録されている。画像2には、人物が3人写っており、いずれも顔の大きさはD3で同じ大きさである。この場合には、まん中の人物の顔の下の色とパターンを検出して記録する。また画像5には、人物が2人写っており、いずれも顔の大きさはD2で同じ大きさである。この場合には、優劣が付けられないので、顔の下の色とパターンは両者を記録する。画像5の例では、一人は顔の下に白色で黒丸のパターンの服を着ており、他の一人は顔の下に白色でパターンなしの服を着ている。なお、人物P−A、P−B、P−X等は、顔特徴抽出部1bによって判定される。ここで、P−A、P−Bは家族、友人等、予め登録されている人物であり、P−Xは登録人物ではない場合に付与される。
【0055】
このような画像分類しておくと、画像検索を迅速かつ効率的に行うことができる。例えば、顔画像を探す場合には、S314〜S317において分類された画像は、検索対象外とすることができ、検索を迅速かつ効率化することができる。また、顔特徴抽出部1bによってP−A、P−B等、人物を区別して記録し、さらに、顔の下の部分、すなわち、服装の部分について、色やパターンを画像ごとに記録するようにしているので、同一人物について、異なった服装をしている画像を、迅速かつ効率的に検索することができる。
【0056】
次に、ステップS130における着せ替え再生のサブルーチンについて、図8に示すフローチャートを用いて説明する。この着せ替え再生のサブルーチンでは、図4を用いて説明したように、表示部8aの画面を4分割し、これに同時に並べて表示、または順次並べて表示を行うか、または、図4に示したように画面を分割することなく、1枚ずつ、同一人物で服装の異なる写真画像の表示を行う。
【0057】
着せ替え再生のフローに入ると、まず、顔パターンと顔の下の画像の判定を行う(S181)。ここでは、ステップS121、S128、またはS127において選択されて表示されている画像について、顔パターンと、顔の下の画像の色やパターンの判定を行う。この判定にあたっては、図7(a)に示したような関連情報を用いて判定しても良く、また、画像データを用いてパターン分析を行っても良い。関連情報を用いることにより迅速で判定できる。
【0058】
ステップS181における判定を行うと、次に、検索を開始する(S182)。ここでは、ステップS181において判定された顔パターンと同じで、顔の下が異なる色やパターンの画像をステップS183〜S191において検索する。まず、検索対象が有るか否かの判定を行う(S183)。ここでは、記録部4に記録されている画像で、ステップS183〜S191における検索が終了していない画像が有るか否かの判定を行う。
【0059】
ステップS83における判定の結果、検索対象が有る場合には、次に、ステップS121、S128、またはS127において選択された一の画像について、同じ顔があるか否かの判定を行う(S184)。ここでは、選択されている画像の顔と同じ顔、すなわち、同一人物の顔か否かの判定を行う。判定にあたっては、ステップS181において判定した顔パターンを利用する。
【0060】
ステップS184における判定の結果、同じ顔であれば、次に、違う服を着ているか否かの判定を行う(S185)。ここでは、ステップS184において同じ顔と判定された画像について、顔の下の色やパターンが異なっているかの判定を行う。判定にあたっては、ステップS181において判定した顔の下の画像判定を利用する。
【0061】
ステップS185における判定の結果、違う服を着ていた場合には、次に、その画像が一人しか写っていない画像か否かの判定を行う(S186)。ここでは、同一人物で異なる服を着た写真画像について、一人で写っているか否かを判定する。あえて一人の画像か否かの判定をしているのは、着せ替え再生において、多くの人に見せる場合があり、一緒に写っている人がいる場合には、プライバシーの問題に配慮するためである。一人で写っていなかった場合であって、この画像を使用する場合には、後述するように、一人だけを切り出して使用する。
【0062】
ステップS186における判定の結果、一人で写っていなかった場合には、予備画像として一時記憶する(S188)。一方、判定の結果、一人で写っていた場合には、候補画像として一時記憶する(S187)。候補化すると、次に、4枚済みか否かの判定を行う(S191)。前述したように、本実施形態においては、表示画面を4分割して画像を表示することから、ここでは、4枚の画像が揃ったか否かの判定を行う。
【0063】
ステップS191における判定の結果、4枚済んでいなかった場合、またはステップS188において予備画像として一時記憶した場合、またはステップS185における判定の結果、違う服を着ていなかった場合、またはステップS184における判定の結果、同じ顔でなかった場合には、次に、次の画像を選択し(S189)、ステップS183に戻る。すなわち、次の画像を選択し、この選択画像について、ステップS183〜S191における判定や処理を行う。
【0064】
ステップS183における判定の結果、検索対象がなかった場合には、予備を加えて着せ替えで表示する画像が複数あるか否の判定を行う(S201)。ステップS183における判定において、検索対象が無くなるのは、記録部4に記録されている全画像について、ステップS184〜S191における判定や処理が終わった状態である。この状態で、同じ顔で異なる服を着た写真画像が2以上ない場合には、着せ替え再生ができない。そこで、ステップS201における判定の結果、複数の写真画像がなかった場合には、着せ替え再生ができないことから、警告表示を行う(S202)。
【0065】
一方、ステップS201における判定の結果、予備画像を加えて複数の写真画像があった場合には、予備画像の場合は一人だけ取り出しを行う(S203)。ステップS187において候補化された画像が4枚あれば、その4枚を使用して着せ替え表示を行うが、候補化された画像が4枚ない場合には、このステップにおいて、複数の人物が写っている予備画像から、同一人物の画像を取り出す(トリミング)する。
【0066】
ステップS203において一人だけ取り出すと、またはステップS191における判定の結果、4枚揃った場合には、次に、1番大きな顔に揃えて拡大を行う(S192)。ここでは、図3において説明したように、顔の大きさを揃えるために、1番大きな顔に合わせている。なお、1番大きな顔に合わせる以外にも、例えば、中間の大きさに合わせても良く、また、予め設定しておいたサイズ(例えば、画面サイズの1/5等)でも良い。
【0067】
続いて、顔の位置を中央に揃える(S193)。いつも同じ位置に顔を表示することにより、見やすくなる。なお、中央に限らずとも、やや左側や右側でも勿論かまわない。位置を揃えると、次に、検索された4枚の写真画像を、並べて表示、または順次表示する(S194)。ここで、「並べて表示」は、図4で説明したように、表示部8aの画面を4分割して同時又は順次、同一人物で異なる服装の写真画像を表示することである。また、「順次表示する」は、図3で説明したように、表示部8aの画面を分割することなく、同一人物で異なる服装の写真画像を順次表示することである。なお、並べて表示か順次表示かは、メニュー画面等において、ユーザが適宜選択できるようにしても良く、また、いずれか一方のみしかできなくても良い。
【0068】
ステップS194において着せ替え表示を行うと、またはステップS202における警告表示を行うと、次に、終了するか否かの判定を行う(S195)。着せ替えモードを終了する場合には、ユーザは、再度、着せ替え釦を操作するので、ここでは、着せ替え釦の操作状態を判定する。この判定の結果、終了でなかった場合には、ステップS189に進み、次の画像を選択して、ステップS183に戻る。一方、判定の結果、終了であった場合には、着せ替え再生の動作を終了し、元のフローに戻る。
【0069】
このように、本実施形態においては、顔画像のパターンと、顔の下の色やパターンに基づいて、同一人物で異なる服を着た写真画像を検索して、これを再生表示している。このため、同一人物でありながら服装が異なることから、変化に富んだコミュニケーションを促すような画像を再生表示すことができる。また、本実施形態においては、検索した結果を表示するにあたって、顔の大きさや、位置を揃えている。このため、見やすくなると共に、比較して見比べやすくなる。
【0070】
なお、本実施形態においては、並べやすさから画面の分割数を4としている。しかし、画面の分割数は、4以外にも2、3、6、8、9等、適宜変更しても良い。また、本実施形態においては、複数の人物が写っている場合のみ、予備画像とし、ステップS203において一人を取り出すようにしていた。しかし、ステップS186、S188を省略し、すべての画像について、一人を取り出すようにしても良い。
【0071】
次に、着せ替え表示の表示方法の変形例について、図9を用いて説明する。着せ替え表示としては、図3および図4に示したような表示方法以外にも、例えば、図9に示すように、着せ替えた人物の姿のみを並べていくようにしても良い。すなわち、まず最初に図9(a)に示す写真画像の人物部分31aを表示部8aに表示し、次に人物部分31aに加えて図9(b)に示すように人物部分31bを表示する。
【0072】
そして、次に図9(c)示すような人物部分31cを追加表示し、その次に、図9(d)に示すように人物部分31dを追加表示する。図9(d)において、同一人物で服装の異なる4枚の写真画像が、表示部8aに表示されるように、詰めて表示する。このような変形例は、図8のフローにおいて、ステップS193をスキップし、ステップS194において、取りだした人物の部分を順次並べて表示すれば良い。
【0073】
次に、図10に着せ替え表示の表示方法の別の変形例を示す。この表示方法、図3のように、着せ替えた人物の写真画像を順次、表示する場合の変形例である。この変形例では、図10(a)と図10(c)の画像が、実際に撮影され、着せ替え再生のフローの中で検索された写真画像である。図3の例では、(a)の次に(c)の写真画像を表示する、本変形例においては、2つの写真画像の間に、モーフィング処理された図10(b)の画像を挿入する。
【0074】
モーフィング処理にあたって、図10(a)に示す人物部分32の腕部32aと、図10(c)に示す人物部分33の胴体部分33aを合成して、図10(b)に示すような合成画像を生成する。図10(a)の写真画像の次に、この合成画像を表示し、続いて、図10(c)の写真画像を表示する。本変形例においては、写真画像と写真画像の間に、合成画像を挿入するので、写真画像の変化が滑らかに移り変わるという利点がある。本変形例は、図8のフローにおいて、ステップS194において、順次、表示する際に、このモーフィング処理を行いながら、画像を表示すれば良い。
【0075】
なお、本発明の一実施形態や変形例においては、背景のある写真画像の中から人物画像を抜き出している。この抜き出し方としては、撮像系を2つ持つカメラで、ステレオ撮影を行い、視差のない部分を背景として切り取るようにすれば良い。また、強力なストロボ光を照射し、反射光の多い所を抜き出し、その部分を人物画像としても良い。さらに、人物写真を撮影し、これを利用するようにしてもよい。もちろん、顔の部分を検出し、その輪郭に繋がっている部分を人物とみなすようにしても良い。いずれにしても、画像の中から人物の部分を抜き出す方法であれば、本実施形態において利用できる。
【0076】
以上説明したように、本発明の実施形態においては、同一人物について異なる服装を着用している画像を検索し、これを表示するようにしている。このため、コミュニケーションを促すような変化に富んだ画像を再生表示することができる。
【0077】
また、本発明の実施形態においては、予め決められた数の画像を検索すると(図8の例では、ステップS191において4枚に達すると)、一括して画像を表示するようにしていた。このため、同時または順次、同一人物で異なる服装の画像をまとめて楽しむことができる。さらに、本発明の実施形態においては、顔の位置や大きさを揃えるようにして、表示するようにしている。このため、画像が見やすく、また比較することが簡単にできる。
【0078】
さらに、本発明の実施形態においては、人物の部分のみを抽出して、これを表示する場合もある。人物部分のみを表示することで、一緒に写っている人のプライバシーを気にする必要がなくなり、また、服装の比較がし易くなる。
【0079】
なお、本実施形態においては、ステップS186で一人画像と判定された場合には、背景を人物の部分から分離することなく、表示していた。しかし、これに限らず、全ての画像について、背景を人物の部分から分離し、人物の部分のみを表示するようにしても良い。
【0080】
また、本実施形態においては、顔の大きさを揃え、かつ顔の位置も揃えていた。しかし、これに限らず、一方のみを揃えるでも構わない。
【0081】
さらに、本発明の実施形態においては、人物像の検出にあたって、顔検出部を利用したが、これに限らず、目鼻や手足等のパターン解析等、他の検出方法を利用するようにしても良い。また、服装の検出にあたって、顔の下の色やパターンを利用していたが、これ以外の画像解析を利用するようにしても良い。
【0082】
さらに、本発明の実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。
【0083】
さらに、本発明の実施形態においては、撮影装置が画像表示装置の機能を有していたが、これに限らず、テレビ、パーソナルコンピュータ等の撮影機能を有さない機器でも勿論かまわない。この場合には、撮影装置で撮影した画像データをこれらの機器の記憶部に一旦格納するようにすれば良い。本実施形態では撮影時に画像分類を行っていたが、これらの機器の場合、予め画像分類等の関連情報が付されていない画像を記憶部に格納した場合には、画像分類等の関連情報を付与すれば良い。また、テレビ等のモニタ機器とカメラ等の撮影装置を連携させて画像表示させるようにしても良い。
【0084】
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1・・・画像処理及び制御部、1b・・・顔特徴抽出部、1c・・・顔位置・大きさ判定部、1d・・・画像検索部、1e・・・画像分類部、2・・・撮像部、3・・・顔検出部、4・・・記録部、4b・・・関連情報部、6・・・操作判定部、7・・・GPS、8・・・表示制御部、8a・・・表示部、8b・・・タッチパネル、9・・・時計部、10・・・カメラ、11a・・・ユーザの指、12・・・通信部、31a・・・人物部分、31b・・・人物部分、31c・・・人物部分、31d・・・人物部分、32・・・人物部分、32a・・・腕部、33・・・人物部分、33a・・・胴体部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影画像内の顔画像を検知する顔検知部と、
上記撮影画像を、顔画像のパターンと、顔画像の下の色、またはパターンで分類分けする分類部と、
上記分類部による分類分け結果に応じて同じ顔で異なる色、またはパターンの画像を表示する表示制御部と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
上記顔検知部は、上記顔画像の大きさと位置を検知可能であり、
上記表示制御部は、上記顔画像の大きさ及び/又は位置を変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
上記表示制御部における表示では、上記分類部によって分類によって分類された複数の画像から人物の部分を、同時に、または順次に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
上記表示制御部における表示の際に、2つの画像の間に、この2つの画像を合成した合成画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
上記表示制御部は、上記顔画像に基づいて人物の部分を抽出し、上記人物の部分を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項6】
撮影画像を記憶する記憶部と、
上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定する人物判定部と、
上記撮影画像上の人物の服装部分を判定する服装判定部と、
上記人物判定部によって同一人物と判定された画像について、上記服装判定部によって異なる服装を着用していると判定された画像を検索する検索部と、
上記検索部によって、予め決められた数の画像を検索すると、検索された画像を一括して表示する表示部と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
上記表示部における一括表示では、上記検索部によって検索された予め決められた数の画像を、同時に、または順次に表示することを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
上記表示部における一括表示では、上記検索部によって検索された画像中の顔の大きさ及び/又は位置を揃えることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項9】
撮影画像を記憶する記憶部と、
上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定する人物判定部と、
上記撮影画像上の人物の服装部分を判定する服装判定部と、
上記人物判定部によって同一人物と判定された画像について、上記服装判定部によって異なる服装を着用していると判定された画像を検索する検索部と、
上記検索部によって検索された画像から、人物の部分を抜き出す人物抽出部と、
この人物抽出部によって抽出された人物を表示する表示部と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項10】
上記表示部は、上記検索部によって検索された複数の人物の大きさ、及び/又は位置を揃えることを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
【請求項11】
上記表示部は、上記検索部によって検索された複数の人物を、同時、または順次表示することを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
【請求項12】
撮影画像内の顔画像を検知し、
上記撮影画像を、顔画像のパターンと、顔画像の下の色、またはパターンで分類分けし、
上記分類分け結果に応じて同じ顔で異なる色、またはパターンの画像を一括表示する、
ことを特徴とする画像表示方法。
【請求項13】
撮影画像を記憶し、
上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定し、
同一人物と判定された画像について、異なる服装を着用していると判定された画像を検索し、
上記検索によって、予め決められた数の画像を検索すると、検索された画像を一括して表示する、
ことを特徴とする画像表示方法。
【請求項14】
撮影画像を記憶し、
上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定し、
上記撮影画像上の人物の服装部分を判定し、
上記同一人物と判定された画像について、異なる服装を着用していると判定された画像を検索し、
上記検索された画像から、人物の部分を抜き出し、
この抽出された人物を表示する、
ことを特徴とする画像表示方法。
【請求項15】
撮影画像内の顔画像を検知し、
上記撮影画像を、顔画像のパターンと、顔画像の下の色、またはパターンで分類分けし、
上記分類分け結果に応じて同じ顔で異なる色、またはパターンの画像を一括表示する、
ことをコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項16】
撮影画像を記憶し、
上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定し、
同一人物と判定された画像について、異なる服装を着用していると判定された画像を検索し、
上記検索によって、予め決められた数の画像を検索すると、検索された画像を一括して表示する、
ことをコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項17】
撮影画像を記憶し、
上記撮影画像上で指定された人物と同一人物が写っている画像か否かを判定し、
上記撮影画像上の人物の服装部分を判定し、
上記同一人物と判定された画像について、異なる服装を着用していると判定された画像を検索し、
上記検索された画像から、人物の部分を抜き出し、
この抽出された人物を表示する、
ことをコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2010−199772(P2010−199772A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−40227(P2009−40227)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】