説明

画像表示装置

【課題】 環境光等の外部からの照明等による色特性及び階調特性の低下に対する補正をエリア単位で行うこと。
【解決手段】 明度・色度を取得可能な色度センサの出力および入力RGB信号から変換された輝度信号/色相信号/彩度信号のいずれかに応じて、エリア単位の輝度/色相/彩度補正値を生成する1D−LUTにより、輝度信号/色相信号/彩度信号の階調特性および色度特性を高めることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像信号を入力し、入力された画像を表示する画像表示装置に関する。特に、表示エリア内の座標に応じて入力画像の表示状態の最適化、さらには、環境光に応じて入力画像の表示状態の最適化を行なうことを特徴とする画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC画像を複数名で視聴するためのモニタ装置として、液晶プロジェクタ装置が使用されることが多い。そのため、液晶プロジェクタ装置には、PCモニタの一般的な使用方法である個人用途機能だけでなく、複数名視聴、異なる環境下での視聴、異なる投射面積での表示に適した画質及び正確な色特性、階調特性を持つ事が望ましい。一般に液晶プロジェクタ装置は、暗黒下での使用から、蛍光灯または白熱灯のもとでの使用まで、周辺環境による画質への影響が大きい。さらに、投射距離、スクリーン等の影響も無視することはできず、現実的には液晶プロジェクタ装置使用者もしくは液晶プロジェクタ装置管理者が画質改善のため、前記装置の調整項目の適時調整を行なっている。
【0003】
そこで、色光センサから取得した環境情報に応じて階調特性を補正する手法として、特許文献1が知られている。また、色光センサから取得した環境情報に応じて色特性を補正する手法として、特許文献2が知られている。また、色補正用3次元ルックアップテーブル(以下3D−LUTと記述)のメモリ容量を削減するために輝度信号および2種の色差信号に変換する手法が、特許文献3で知られている。
【0004】
まず、従来の液晶プロジェクタ装置の機能、動作について図2にて説明する。
【0005】
図2において、201はデジタルRGB入力端子、202はアナログRGB入力端子、203はビデオ入力端子である。204はデジタルRGB入力信号を受け取るレシーバ、205,206はアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路(AD変換回路)である。207はAD変換されたディジタルビデオ信号を入力し、輝度を表すデジタル信号及び色を表す2種類のデジタル信号を出力するビデオデコーダであり、ビデオデコーダ出力は、マトリクス回路208に入力され、デジタルRGB信号に変換される。レシーバ204出力、AD変換回路205出力、マトリクス回路208出力は、209で示される入力セレクタ回路に入力される。入力セレクタ回路209により選択されたデジタルRGB信号は、解像度変換回路211に入力され、フレームメモリ210を介して、220で示される液晶パネルの解像度/フレーム表示周波数に変換される。
【0006】
212は画像処理回路であり、RGB信号のゲイン変換/オフセット変換/台形補正処理/OSD付加等が行なわれる。ここで、ゲイン変換とは入力RGBデータに対する乗除算処理、オフセット変換とは入力RGBデータに対する加減算処理である。さらに、台形補正処理とはプロジェクタ装置とスクリーンが正対していない場合における投射画像の歪を補正するもので入力RGBデータを上下または左右方向へ解像度変換比率を変化させながら解像度変換を行なう処理である。また、OSD処理とはプロジェクタ装置の操作の補助や情報表示を目的とした入力RGBデータ上に別情報を付加する処理である。213は逆V−T補正回路であり、画像処理回路212出力RGB信号を入力し、液晶パネル220の入力電圧−光透過特性(V−T特性)を逆補正するようにRGB信号を出力する。
【0007】
214はムラ補正回路であり、画像内全領域においてRGBデータが均一である画像が入力された時、投射画像が面内で均一に投射され、パネル面内のムラを抑制するように座標毎のパネル駆動電圧の制御を行なう。215はパネル出力処理回路であり、ムラ補正回路214出力信号を液晶パネルを駆動することが可能な信号に変換する。216は電源であり、217は電源216より供給される電力からランプ218に供給する安定した高電圧を発生させるランプ駆動回路(バラスト)である。219はインテグレータ光学系であり、ランプ218の出力する光の均一性を高める。219を通過した均一性を高めた光はパネル出力処理回路215に制御される液晶パネル220を通過し、投射レンズ221を介して、スクリーン222に投射される。
【0008】
図2では記述されていないが、インテグレータ光学系219を通過した光は、RGBに分光され、RGB光源として使用される。前記RGB光源からの光が各々1枚の液晶パネル220を通過し、3枚の液晶パネルを通過したRGB光が集光されることにより、カラー画像となり、投射レンズ221を介して投射される。223はリモコン受光部、224はPC通信端子である。液晶プロジェクタ装置外部のリモコンからの液晶プロジェクタ制御用赤外線光等をリモコン受光部223で受信し、制御部226により液晶プロジェクタ装置を制御する。また、PCからの液晶プロジェクタ装置の制御もしくは逆に液晶プロジェクタ装置からPCの制御を行なう制御信号をPC通信端子224で送受信し、PCから液晶プロジェクタ装置が制御された場合には、制御部226によりその制御動作が行なわれる。
【0009】
225は液晶プロジェクタ装置本体に搭載されている制御ボタンであり、制御ボタン225による制御信号は制御部226を経由して、液晶プロジェクタ装置を制御する。227は同期信号入力端子であり、アナログRGB入力端子202からアナログRGB信号の水平/垂直同期信号が入力される。228は同期処理回路であり、ビデオ入力端子203から入力されるビデオ信号からの同期分離処理、デジタルRGB入力端子201から入力されるデジタルRGB信号の同期信号処理、同期信号入力端子227から入力されるアナログRGB信号の同期信号処理等を行い、制御部226へ出力する。
【0010】
次に、環境情報を色光センサから取得し画質補正する手法として、特許文献1、特許文献2について説明する。その後、3D−LUTの容量削減を目的とした手法として特許文献3について説明する。文献1は、画像の非表示領域における環境情報を色光センサにより取得し、環境光の影響があると判断された場合には、低階調側の色補正を行なうために3D−LUTのテーブル値を変更しでいる。さらに、階調特性を補正するために1次元ルックアップテーブル(以下1D−LUTと記述)のテーブル値を変更するものである。文献2は、色光センサから取得された壁色に応じて色変換テーブルを選択し、色変換を行なうものである。また、文献3は3D−LUTの容量削減のため、RGB信号から輝度信号および2種類の色差信号に変換し、3D−LUT処理を施す手法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2002−125125号公報
【特許文献2】特開2006−349792号公報
【特許文献3】特開2005−249820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら従来のプロジェクタ装置では、表示される座標と関係なく全体の色補正または階調補正のみが可能であり、表示される座標エリアに応じた色補正または階調補正を行なう事ができない。さらにいえば、環境光等の外部からの照明等による色特性及び階調特性の低下に対する補正をエリア単位で行うことは不可能であるという問題があった。さらに、特許文献1では、色光センサにより環境光情報の取得を行い、RGBにおける3D−LUTによる色処理および1D−LUTによる明るさの補正をしているに過ぎず、表示エリアに対する色補正/階調補正処理には関与していない。特許文献2においても、RGBにおけるエリア単位の1D−LUTを記憶して、色光センサに基づき1D−LUTを選択するのみであり、入力画像データ及び色光センサ出力に応じて変動する1D−LUTに関する記載はされていない。
【0013】
特許文献3においても、輝度信号及び2種類の色差信号での3D−LUTの記載がされているのみであり、表示エリアに対する色補正/階調補正処理に関する記載はされていない。
【0014】
そこで、本手法では、プロジェクタ装置のRGB入力を輝度/色相/彩度に変換し、輝度/色相/彩度における3D−LUTと、輝度/色相/彩度のうちいずれかを入力に持つ1D−LUTによる輝度補正値/色相補正値/彩度補正値の生成を目的としている。さらには、色光センサ出力等に対応した表示エリア毎に前記輝度補正値/前記色相補正値/前記彩度補正値が可変とする事が可能となる技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するために、本発明では、RGB画像信号を入力する入力手段、入力手段から入力されたRGB画像信号を、明るさを表す輝度信号および色味を表す色相信号および色の濃さを表す彩度信号に変換する輝度/色相/彩度変換手段、前記輝度信号または前記色相信号または前記彩度信号のいずれかである補正値入力信号に応じて輝度信号補正値を生成する複数の輝度補正テーブル、前記補正値入力信号に応じて色相信号補正値を生成する複数の色相補正テーブル、前記補正値入力信号に応じて彩度信号補正値を生成する複数の彩度補正テーブル、前記輝度補正テーブルの出力である輝度補正値を用いて前記輝度信号を補正する輝度補正手段、前記色相補正テーブルの出力である色相補正値を用いて前記色相信号を補正する色相補正手段、前記彩度補正テーブルの出力である彩度補正値を用いて前記彩度信号を補正する彩度補正手段、前記輝度補正手段および前記色相補正手段および前記彩度補正手段の出力をRGBに変換するRGB変換手段、前記RGB変換手段出力を表示する表示手段、前記表示手段の表示する画像の領域を識別する表示エリア識別手段を具備し、前記入力手段より入力されるRGB画像信号を前記輝度/色相/彩度変換手段により輝度信号および色相信号および彩度信号に変換し、前記表示エリア識別手段の出力する識別領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記輝度補正テーブルおよび前記輝度補正手段にて輝度信号を補正し、前記識別領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記色相補正テーブルおよび前記色相補正手段にて色相信号を補正し、前記識別領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記彩度補正テーブルにて彩度信号を補正し、前記補正輝度信号および前記補正色相信号および前記補正彩度信号をRGB信号に変換し、前記RGB信号を前記表示手段により表示することを特徴とする画像表示装置を提案する。
【発明の効果】
【0016】
本手法を使用することにより、表示エリア毎に適切な色特性/階調特性を改善する事が可能となる。さらには、表示画像の視認性を高めると共に、従来行なわれていた、環境光の影響や、投射距離、スクリーン等の影響をも考慮した液晶プロジェクタ装置使用者もしくは液晶プロジェクタ装置管理者の適時調整作業の簡略化を行なうことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施例
【図2】従来例
【図3】エリア処理回路30の詳細図
【図4】実施例の説明図 HSV色空間
【図5】実施例の動作説明フローチャート
【図6】実施例の説明図 3D−LUT
【図7】実施例の説明図 1D−LUT
【図8】実施例の第一の動作説明図
【図9】実施例の第二の動作説明図(A)
【図10】実施例の第二の動作説明図(B)
【発明を実施するための形態】
【0018】
[実施例]
図1は本発明の液晶プロジェクタ装置を用いた実施例である。
【0019】
図1において、1はデジタルRGB入力端子、2はアナログRGB入力端子、3はビデオ入力端子である。4はデジタルRGB入力信号を受け取るレシーバ、5,6はアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路(AD変換回路)である。7はAD変換されたディジタルビデオ信号を入力し、輝度を表すデジタル信号及び色を表す2種類のデジタル信号を出力するビデオデコーダであり、ビデオデコーダ出力は、マトリクス回路8に入力され、デジタルRGB信号に変換される。レシーバ4出力、AD変換回路5出力、マトリクス回路8出力は、9で示される入力セレクタ回路に入力される。入力セレクタ回路9により選択されたデジタルRGB信号は、解像度変換回路11に入力され、フレームメモリ10を介して、20で示される液晶パネルの解像度/フレーム表示周波数に変換される。
【0020】
12は画像処理回路であり、制御部26の出力する制御信号に応じて解像度変換回路11の出力するRGB信号のゲイン変換/オフセット変換/台形補正処理/OSD付加等が行なわれる。29は色空間変換回路であり、画像処理回路12出力RGB信号を入力し、輝度/色相/彩度を表す信号形態のデータに変換し出力する。30はエリア処理回路であり、色空間変換回路29の出力に対し、制御部26出力に応じてRGBとは異なる色空間である輝度/色相/彩度における3D−LUT処理を施すと共にエリアに応じた色処理/階調処理を行なう。31は色空間逆変換回路であり、エリア処理回路出力をRGB信号に変換する。13は逆V−T補正回路であり、色空間逆変換回路31出力RGB信号を入力し、液晶パネル20の入力電圧−光透過特性(V−T特性)を逆補正するようにRGB信号を出力する。14はムラ補正回路であり、画像内全領域においてRGBデータが均一である画像が入力された時、投射画像が面内で均一に投射され、パネル面内のムラを抑制するように座標毎のパネル駆動電圧の制御を行なう。
【0021】
15はパネル出力処理回路であり、ムラ補正回路14出力信号を液晶パネル駆動が可能な信号に変換する。16は電源であり、17は電源16より供給される電力からランプ18に供給する安定した高電圧を発生させるランプ駆動回路(バラスト)である。19はインテグレータ光学系であり、ランプ18の出力する光の均一性を高める。19を通過した均一性を高めた光はパネル出力処理回路15に制御される液晶パネル20を通過し、投射レンズ21を介して、スクリーン22に投射される。図1では記述されていないが、インテグレータ光学系19を通過した光は、RGBに分光され、RGB光源として使用される。前記RGB光源からの光が各々1枚の液晶パネル20を通過し、3枚の液晶パネルを通過したRGB光が集光されることにより、カラー画像となり、投射レンズ21を介して投射される。32はRGBの3刺激値を取得可能な色光センサであり、スクリーン22のRGB刺激値を測定し、制御部26に出力する。
【0022】
23はリモコン受光部、24はPC通信端子である。液晶プロジェクタ装置外部のリモコンからの液晶プロジェクタ制御用赤外線光等をリモコン受光部23で受信し、制御部26により液晶プロジェクタ装置を制御する。また、PCからの液晶プロジェクタ装置の制御もしくは逆に液晶プロジェクタ装置からPCの制御を行なう制御信号をPC通信端子24で送受信し、PCから液晶プロジェクタ装置が制御された場合には、制御部26によりその制御動作が行なわれる。25は液晶プロジェクタ装置本体に搭載されている制御ボタンであり、制御ボタン25による制御信号は制御部26を経由して、液晶プロジェクタ装置を制御する。
【0023】
27は同期信号入力端子であり、アナログRGB入力端子2からアナログRGB信号の水平/垂直同期信号が入力される。28は同期処理回路であり、ビデオ入力端子3から入力されるビデオ信号からの同期分離処理、デジタルRGB入力端子1から入力されるデジタルRGB信号の同期信号処理を行なう。さらには、同期信号入力端子27から入力されるアナログRGB信号の同期信号処理等を行い、同期信号処理回路28は制御部26へ出力する。
【0024】
図4は、色空間変換回路29により変換される色空間がHSV色空間とした場合の説明図である。HSV色空間とは、1978年にAlvy RAy Smithにより考案された色空間である。
【0025】
図4(A)はHSV色空間を示しており、垂直軸に明度(V)が記され、垂直軸を中心とする円の中心角が色相(H)として表されている。また、彩度(S)は垂直軸からの距離で表される。図4(B)は図4(A)の特定の明度での色相環を表すイメージ図である。色相0度は赤、色相60度は黄、同様に120,180,240,270度は各々緑,シアン,青,マジェンタを示している。その中間色においても、0〜360度あるいは−180〜180度の色相で表すことが可能である。図6(C)は彩度/明度の計算式の例が記述されており、彩度はRGBの最大値に対する、RGB最大値とRGB最小値の差の比で表され、明度はRGBの最大値で表している。ここで、彩度/明度は正規化を行い、その最大値は1とする。また、HSV色空間における明度を色空間変換回路29の出力する輝度とする。色空間変換回路29の出力する輝度/色相/彩度を表す形態の信号が、必ずともこの式で表されるものである必要は無く、輝度/色相/彩度を表現できる数値であれば良い。
【0026】
さらに、輝度/色相/彩度を直接表現する信号である必要もなく、RGB信号から3×3マトリクスにより演算可能な2種類の色差信号等により、簡単に色相/彩度を表す数値でも構わない。国際電気通信連合(ITU)の勧告するITU−R BT.709を用いた場合には、
輝度=0.2126×R+0.7152×G+0.0722×B
第一の色差=−0.1146×R−0.3854×G+0.5×B
第二の色差=0.5×R−0.4542×G−0.0458×B
で、2種類の色差信号を表す事が可能である。この場合は、三角関数における逆正接(ArcTan)を用いて
色相=ArcTan(第二の色差/第一の色差)
彩度=((第一の色差×第一の色差)+(第二の色差×第二の色差))^0.5
などとしてもよい。
【0027】
図3はエリア処理回路30の詳細図である。
【0028】
図3において、301は映像信号A入力端子、302は映像信号B入力端子、303は映像信号C入力端子であり、色空間変換回路29の出力する輝度/色相/彩度を表す3種のデータを映像信号A、B、C入力端子301、302、303により入力する。304は制御信号入力端子であり、制御部26の出力する表示エリア位置情報及びエリア処理制御情報を入力する。305は3D−LUTアドレス生成回路であり、3種類の入力に応じて3D−LUTのアドレス及び補間値生成用データを出力する。この出力は上位ビットが3D−LUTアドレス、下位ビットが補間値生成用データであっても構わない。
【0029】
306は「3D−LUT及び補間回路」であり、3D−LUTアドレス生成回路305出力に応じて補間を目的とした複数の3D−LUT出力値を出力した後、補間値生成用データを用いて補間し、3種のLUT出力を出力する。307は1D−LUTa回路、308は1D−LUTb回路、309は1D−LUTc回路である。307、308、309で表される1D−LUT回路では、制御信号入力端子304から入力される制御信号内の表示エリア位置情報および「3D−LUT及び補間回路」306の出力する3種類の出力信号内、既定の1種の出力信号に応じて出力される。310、311、312は3種の1D−LUT出力に対する補間回路であり、3種の1D−LUT回路307、308、309出力が補間される。313、314、315は補正回路であり、補間回路310、311、312出力は、「3D−LUT及び補間回路」306の出力する3種類のデータを補正回路A313、補正回路B314、補正回路C315により補正される。316、317、318は出力端子であり、補正された3種類の出力である補正A回路313出力、補正B回路314出力、補正C回路315出力は、映像信号A出力端子316、映像信号B出力端子317、映像信号C出力端子318から出力される。
【0030】
図5は、色空間変換回路29、エリア処理回路30、色空間逆変換回路31の動作を説明するフローチャートである。
【0031】
図5において、RGBが入力される(501)と、図4で示されるようなHSV色空間を用いた輝度/色相/彩度信号に変換される(502)。輝度/色相/彩度信号に対する一意の3D−LUTアドレスが生成される(503)。3D−LUTアドレスには、3D−LUT出力に対し補間特性を表す情報が付加されており、前記補間特性とは、補間の必要性の有無、補間する場合の比率等を表す特性である。補間する必要性があると判断された場合は、複数の輝度/色相/彩度データが3D−LUTから出力され、補間データが生成され(505、506)、補間する必要性がないと判断された場合は、輝度/色相/彩度データが3D−LUTから出力される(513)。
【0032】
一方、制御信号が入力される(514)と、制御信号から表示画像の2次元位置情報である位置情報が取得される(507)。位置情報は表示位置毎の1D−LUTを選択/補間するために用いられる。画像位置に応じた3種の1D−LUT(508)は、本実施例では、輝度信号に対する輝度補正データ出力、及び輝度信号に対する色相補正データ出力、及び輝度信号に対する彩度補正データ出力を行なうLUTとする。また、前記3種の1D−LUTは、3D−LUTの出力する輝度データに対し、輝度補正データ/色相補正データ/彩度補正データを出力する(509)こととする。輝度/色相/彩度補正データは、入力RGBから変換された輝度/色相/彩度信号を補正する(510)。補正された輝度/色相/彩度信号はRGBに変換され(511)、出力される(512)。
【0033】
図6は3D−LUTの説明図であり、(A)は3D−LUTイメージ図、(B)は入出力データ例である。実施例では、輝度範囲を0から1、色相範囲を0から360、彩度範囲を0から1としている。図6(A)の3D−LUTイメージ図では、前記輝度/色相/彩度範囲を、各5段階に分割し、125点の格子点が存在し、前記各格子点に対応する入出力関係を定めたLUTが存在する。ここで、色相は360=0、−180=180であるとし、演算処理により360以上もしくは負となった場合は0以上360未満の値に変換される。3D−LUTでは、5段階の値は0(=0/5×360),72(=1/5×360),144(=2/5×360),216(=3/5×360),288(=4/5×360)としてある。図6(B)は実施例での入出力関係の例を示しており、ここでは、色相を+5、彩度を−0.5した例を記している。入力が格子点に重ならない場合は近傍の値を用いて補間した数値が出力される。
【0034】
図7は1D−LUTの説明図であり、図7(A)は1D−LUTの設定ポイントを示している。ここでは、表示画像に対し、水平/垂直共に4分割し、1D−LUTを設定する例を記している。この25の格子点に輝度/色相/彩度の3種の1D−LUTが設定される。各1D−LUTは入力レベル5段階について補正レベルを出力する。図7(B)は図(A)におけるB点の輝度/色相/彩度補正値を表す1D−LUTであり、図7(C)は図(A)におけるC点の輝度/色相/彩度補正値を表す1D−LUTである。輝度/色相/彩度補正値を表す1D−LUTは、制御信号入力端子304より入力される制御信号により、1D−LUTを変更することも可能である。図7(B)(C)では、制御信号による乗算処理により、輝度/色相/彩度補正値ともB点の補正値はC点の補正値の2倍となっている。図1における同期処理回路28を介して制御部26に送られる画像の水平垂直位置情報は、制御信号に重複される。前記水平垂直位置情報を用いて、図7(A)におけるD点に対する補正値は、D1、D2、D3、D4などのD点近傍の1D−LUTを用いて補間される。
【0035】
次に図3、図6、図7を用いて、図7(A)におけるB点における補正回路A313、補正回路B314、補正回路C315の動作について説明する。ここで、図3における「3D−LUT及び補間回路」306出力である第一の出力は輝度信号、第二の出力は色相信号、第三の出力は彩度信号として説明を行なう。「3D−LUT及び補間回路」306の輝度信号出力である第一の出力は図6(B)に示されるように出力される。前述したように図6(B)に記されていない入力に対しては補間処理がなされる。「3D−LUT及び補間回路」306から出力される前記輝度信号出力は、1D−LUTa307、補間回路307に入力され、輝度補正信号補正値を出力する。すなわち、図7(B)に示されている入力は、本実施例では輝度信号を表している。同様に、「3D−LUT及び補間回路」306から出力される前記輝度信号出力は、1D−LUTb308、1D−LUTc309、補間回路308、309に入力され、色相信号補正値および彩度信号補正値を出力する。
【0036】
図7(B)における輝度信号補正値は、入力される輝度信号が大である時、×1.0であり、入力される輝度信号入力が小である時、1.0より大となる補正値が記されている。図7(B)における色相信号補正値は、入力される輝度信号が大である時、0であり、入力される輝度信号入力が小である時、負の値となる補正値が記されている。図7(B)における彩度信号補正値は、入力される輝度信号が大である時、1.0より大であり、入力される輝度信号入力が小である時、1.0より小となる補正値が記されている。
【0037】
図7(A)におけるB点の輝度補正値は、入力される輝度信号に応じて、図7(B)に記される輝度補正値が出力され、補正回路A313に入力される輝度信号に対し輝度補正値を乗算する。次に、図7(A)におけるB点の色相補正値は、入力される輝度信号に応じて、図7(B)に記される色相補正値が出力され、補正回路B314に入力される色相信号に対し色相補正値を加算する。同様に、図7(A)におけるB点の彩度補正値は、入力される輝度信号に応じて、図7(B)に記される彩度補正値が出力され、補正回路C315に入力される彩度信号に対し彩度補正値を乗算する。つまり、入力輝度信号に応じた輝度/色相/彩度補正値が決定し、補正回路313、314、315で補正処理が行なわれる。
【0038】
ここでは、補正演算を単純な加算もしくは乗算で説明しているが、補正回路A313、補正回路B314、補正回路C315の演算を上記方式に限定しているわけではない。
【0039】
図8に、色光センサを用いて、プロジェクタ未投射時もしくは黒投射時の外光成分を主成分としているプロジェクタ投射画面内複数箇所の明度及び色度が取得された場合における実施例の第一の動作説明を記述している。図8(A)で示されているように、右上の室内灯801は点灯状態にあり、左上の室内灯802は消灯状態にある。プロジェクタ804からの投射画像がない場合、スクリ−ン803は右上から左下に暗くなっている。図8(A)におけるスクリーン803上の明度は、プロジェクタ804が未投射もしくは黒投射時に、プロジェクタ804に搭載されている色光センサで測定される。図8(B)は前記色光センサの出力を表している。
【0040】
図8(B)に色光センサ出力は、色度がほぼ共通で、最も明るいと判断された明度Aから最も暗いと判断された明度Eまで明度が5段階に出力されている。センサ出力の明度はA,B,C,D,Eの順に暗いと判断された出力値である。色光センサ出力が最も明るい明度A地点では、白投射時の明度と黒投射時の明度の比率で表されるコントラスト比は、全測定位置の中で、最も低くなる。逆に、色光センサ出力が最も暗い明度E地点では、前記コントラスト比は、全測定位置の中で、最も高くなる。
【0041】
図8(C)には各明度における輝度補正値が記述されており、明度A地点では、低階調部を持ち上げ、低階調部の視認性を高めている。図8(D)に記述されている色相補正値は、色光センサの出力色度が同一である実施例の第一の動作説明では、室内光801の色度を補正するように、低階調部ほど強く色相補正処理が行なわれるように色相補正が行なわれている。さらに、明度A地点における最低入力レベルにおける色相補正値は、過補正対策のための上限処理が施されている。
【0042】
図8(E)では、各明度における彩度補正値が記述されており、中間階調の彩度を持ち上げ、室内光801により低下した彩度を補正している。このように、色光センサ出力の明度レベルに応じて、補正量強度を変更させる事が可能である。
【0043】
実施例の第一の動作説明として、色光センサが2次元の明度および色度を測定している例を記述している。しかしながら、明度を測定可能な2次元光センサ出力を用いて輝度補正値および彩度補正値を演算し、さらに、壁色センサのようなプロジェクタ投射面全体の色度を測定可能な色センサ出力を用いて色相補正値を演算しても構わない。ここで壁色センサとは、投射画像が表示されるスクリーン全体もしくは壁全体の色を測定するセンサとする。また、実施例の第一の動作説明では、色光センサ出力を5段階の出力値として記述しているが、明度の分解性能は幾段であろうが構わない。
【0044】
図9に、色光センサを用いて、プロジェクタ未投射時もしくは黒投射時の外光成分を主成分としているプロジェクタ投射画面内複数箇所の明度及び色度が取得された場合における実施例の第二の動作説明を記述している。図9(A)で示されているように、右上の室内灯901は点灯状態にあり、左上の室内灯902は消灯状態にある。ここで、電気スタンド905が点灯状態であり、室内灯901と電気スタンド905の照明光の色温度は異なっており、室内灯901は色温度が高く、電気スタンド905は色温度が低いとする。プロジェクタ904からの投射画像がない場合、スクリ−ン903は右上から左下に暗くなっているが左下付近では、電気スタンド905の照明により明るくなっている。
【0045】
図9(A)におけるスクリーン903上の明度は、プロジェクタ904が未投射もしくは黒投射時に、プロジェクタ904に搭載されている色光センサで測定される。図9(B)は前記色光センサの明度出力、図9(C)は前記色光センサの色度出力を表している。図9(B)に色光センサ明度出力はA、BおよびE、C、Dの順で暗くなっている。一方図9(C)に記述されている色光センサ色度出力は、AおよびB、C、D、Eの順で低くなっている。
【0046】
図10(A)には各明度における輝度補正値、図10(C)には各明度における彩度補正値が記述されており、明度Eを除き、図8(C)、図8(E)に等しい輝度補正値/彩度補正値が記述されている。図9(B)に記されているように、明度Eは明度Bに等しいセンサ出力である時、明度Eの輝度補正値/彩度補正値は明度Bと等しくなる。しかしながら、色相補正値は室内等901と電気スタンド905の照明色温度に応じて符号が逆となる補正値となっている。このように、照明色温度に対応したセンサ出力に応じて、さらにはセンサ出力に対応した制御信号入力端子304から出力される制御信号に応じて、別の補正量を持つ事が可能である。
【0047】
実施例の第一および第二の動作説明では、色光センサの明度出力が輝度補正および彩度補正の制御、色光センサの色度出力が色相補正値の制御を行なうとして記述しているが、色光センサの出力と各輝度/色相/彩度補正制御の組み合わせは、前記組み合わせに限定するものではない。
【符号の説明】
【0048】
1…デジタルRGB入力端子、2…アナログRGB入力端子、3…ビデオ入力端子、4…レシーバ、5,6…アナログデジタル変換回路(AD変換回路)、7…ビデオデコーダ、8…マトリクス回路、9…入力セレクタ回路、10…フレームメモリ、11…解像度変換回路、12…画像処理回路、13…逆V−T補正回路、14…ムラ補正回路、15…パネル出力処理回路、16…電源、17…ランプ駆動回路(バラスト)、18…ランプ、19…インテグレータ光学系、20…液晶パネル、21…投射レンズ、22…スクリーン、23…リモコン受光部、24…PC通信端子、25…制御ボタン、26…制御部、27…同期信号入力端子、28…同期処理回路、29…色空間変換回路、30…エリア処理回路、31…色空間逆変換回路。201…デジタルRGB入力端子、202…アナログRGB入力端子、203…ビデオ入力端子、204…レシーバ、205,206…アナログデジタル変換回路(AD変換回路)、207…ビデオデコーダ、208…マトリクス回路、209…入力セレクタ回路、210…フレームメモリ、211…解像度変換回路、212…画像処理回路、213…逆V−T補正回路、214…ムラ補正回路、215…パネル出力処理回路、216…電源、217…ランプ駆動回路(バラスト)、218…ランプ、219…インテグレータ光学系、220…液晶パネル、221…投射レンズ、222…スクリーン、223…リモコン受光部、224…PC通信端子、225…制御ボタン、226…制御部、227…同期信号入力端子、228…同期処理回路。301…映像信号A入力端子、302…映像信号B入力端子、303…映像信号C入力端子、304…制御信号入力端子、305…3D−LUTアドレス生成回路、306…「3D−LUT及び補間回路」、307…1D−LUTa回路、308…1D−LUTb回路、309…1D−LUTc回路、310、311、312…補間回路、313、314、315…補正回路、316…映像信号A出力端子、317…映像信号B出力端子、318…映像信号C出力端子。801、802…室内灯、803…スクリーン、804…プロジェクタ装置。901、902…室内灯、903…スクリーン、904…プロジェクタ装置、905…電気スタンド。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
RGB画像信号を入力する入力手段、入力手段から入力されたRGB画像信号を、明るさを表す輝度信号および色味を表す色相信号および色の濃さを表す彩度信号に変換する輝度/色相/彩度変換手段、前記輝度信号または前記色相信号または前記彩度信号のいずれかである補正値入力信号に応じて輝度信号補正値を生成する複数の輝度補正テーブル、前記補正値入力信号に応じて色相信号補正値を生成する複数の色相補正テーブル、前記補正値入力信号に応じて彩度信号補正値を生成する複数の彩度補正テーブル、前記輝度補正テーブルの出力である輝度補正値を用いて前記輝度信号を補正する輝度補正手段、前記色相補正テーブルの出力である色相補正値を用いて前記色相信号を補正する色相補正手段、前記彩度補正テーブルの出力である彩度補正値を用いて前記彩度信号を補正する彩度補正手段、前記輝度補正手段および前記色相補正手段および前記彩度補正手段の出力をRGBに変換するRGB変換手段、前記RGB変換手段出力を表示する表示手段、前記表示手段の表示する画像の領域を識別する表示エリア識別手段を具備し、
前記入力手段より入力されるRGB画像信号を前記輝度/色相/彩度変換手段により輝度信号および色相信号および彩度信号に変換し、前記表示エリア識別手段の出力する識別領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記輝度補正テーブルおよび前記輝度補正手段にて輝度信号を補正し、前記識別領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記色相補正テーブルおよび前記色相補正手段にて色相信号を補正し、前記識別領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記彩度補正テーブルにて彩度信号を補正し、前記補正輝度信号および前記補正色相信号および前記補正彩度信号をRGB信号に変換し、前記RGB信号を前記表示手段により表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載された補正値入力信号は、請求項1記載の輝度/色相/彩度変換手段の出力する輝度信号であることを特徴とする請求項1に記載される画像表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載された補正値入力信号は、請求項1記載の輝度/色相/彩度変換手段の出力する色相信号であることを特徴とする請求項1に記載される画像表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載された補正値入力信号は、請求項1記載の輝度/色相/彩度変換手段の出力する彩度信号であることを特徴とする請求項1に記載される画像表示装置。
【請求項5】
請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の画像表示装置において、画像表示装置の表示面における二次元情報である明るさ情報および二次元情報である色度情報が取得可能な色度センサを具備し、
前記明るさ情報もしくは前記色度情報に応じて請求項1記載の輝度補正テーブルもしくは請求項1記載の色相補正テーブルもしくは請求項1記載の彩度補正テーブルを変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の画像表示装置において、画像表示装置の表示面における二次元情報である明るさ情報が取得可能な明度センサ、表示装置の表示面全体の色度情報が取得可能な色度センサを具備し、
前記明るさ情報もしくは前記色度情報に応じて請求項1記載の輝度補正テーブルもしくは請求項1記載の色相補正テーブルもしくは請求項1記載の彩度補正テーブルを変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の画像表示装置において、画像表示装置の表示面における二次元情報である明るさ情報および二次元情報である色度情報が取得可能な色度センサを具備し、
前記明るさ情報に応じて請求項1記載の輝度補正テーブルおよび請求項1記載の彩度補正テーブルを変更し、前記色度情報に応じて請求項1記載の色相補正テーブルを変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項8】
請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の画像表示装置において、画像表示装置の表示面における二次元情報である明るさ情報が取得可能な明度センサ、表示装置の表示面全体の色度情報が取得可能な色度センサを具備し、
前記明るさ情報に応じて請求項1記載の輝度補正テーブルおよび請求項1記載の彩度補正テーブルを変更し、前記色度情報に応じて請求項1記載の色相補正テーブルを変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項9】
RGB画像信号を入力する入力手段、入力手段から入力されたRGB画像信号を、明るさを表す輝度信号および色味を表す色相信号および色の濃さを表す彩度信号に変換する輝度/色相/彩度変換手段、前記輝度信号および前記色相信号および前記彩度信号の組合せに応じて一意的に輝度信号および色相信号および彩度信号を出力する3次元ルックアップテーブル、前記3次元ルックアップテーブルの出力する輝度信号または前記3次元ルックアップテーブルの出力する色相信号または前記3次元ルックアップテーブルの出力する彩度信号のいずれかである補正値入力信号に応じて輝度信号補正値を生成する複数の輝度補正テーブル、前記補正値入力信号に応じて色相信号補正値を生成する複数の色相補正テーブル、前記補正値入力信号に応じて彩度信号補正値を生成する複数の彩度補正テーブル、前記輝度補正テーブルの出力である輝度補正値を用いて前記3次元ルックアップテーブルの出力する輝度信号を補正する輝度補正手段、前記色相補正テーブルの出力である色相補正値を用いて前記3次元ルックアップテーブルの出力する色相信号を補正する色相補正手段、前記彩度補正テーブルの出力である彩度補正値を用いて前記3次元ルックアップテーブルの出力する彩度信号を補正する彩度補正手段、前記輝度補正手段および前記色相補正手段および前記彩度補正手段の出力をRGBに変換するRGB変換手段、前記RGB変換手段出力を表示する表示手段、前記表示手段の表示する画像の領域を識別する表示エリア識別手段を具備し、
前記入力手段より入力されるRGB画像信号を前記輝度/色相/彩度変換手段により輝度信号および色相信号および彩度信号に変換し、前記表示エリア識別手段の出力する識別
領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記輝度補正テーブルおよび前記輝度補正手段にて前記3次元ルックアップテーブルの出力する輝度信号を補正し、前記識別領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記色相補正テーブルおよび前記色相補正手段にて前記3次元ルックアップテーブルの出力する色相信号を補正し、前記識別領域毎に前記補正値入力信号を用いた前記彩度補正テーブルにて前記3次元ルックアップテーブルの出力する彩度信号を補正し、前記補正輝度信号および前記補正色相信号および前記補正彩度信号をRGB信号に変換し、前記RGB信号を前記表示手段により表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項10】
請求項9に記載された補正値入力信号は、請求項9記載の輝度/色相/彩度変換手段の出力する輝度信号であることを特徴とする請求項9に記載される画像表示装置。
【請求項11】
請求項9に記載された補正値入力信号は、請求項9記載の輝度/色相/彩度変換手段の出力する色相信号であることを特徴とする請求項9に記載される画像表示装置。
【請求項12】
請求項9に記載された補正値入力信号は、請求項9記載の輝度/色相/彩度変換手段の出力する彩度信号であることを特徴とする請求項9に記載される画像表示装置。
【請求項13】
請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載の画像表示装置において、画像表示装置の表示面における二次元情報である明るさ情報および二次元情報である色度情報が取得可能な色度センサを具備し、
前記明るさ情報もしくは前記色度情報に応じて請求項9記載の輝度補正テーブルもしくは請求項9記載の色相補正テーブルもしくは請求項9記載の彩度補正テーブルを変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項14】
請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載の画像表示装置において、画像表示装置の表示面における二次元情報である明るさ情報が取得可能な明度センサ、表示装置の表示面全体の色度情報が取得可能な色度センサを具備し、
前記明るさ情報もしくは前記色度情報に応じて請求項9記載の輝度補正テーブルもしくは請求項9記載の色相補正テーブルもしくは請求項9記載の彩度補正テーブルを変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項15】
請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載の画像表示装置において、画像表示装置の表示面における二次元情報である明るさ情報および二次元情報である色度情報が取得可能な色度センサを具備し、
前記明るさ情報に応じて請求項9記載の輝度補正テーブルおよび請求項9記載の彩度補正テーブルを変更し、前記色度情報に応じて請求項9記載の色相補正テーブルを変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項16】
請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載の画像表示装置において、画像表示装置の表示面における二次元情報である明るさ情報が取得可能な明度センサ、表示装置の表示面全体の色度情報が取得可能な色度センサを具備し、
前記明るさ情報に応じて請求項9記載の輝度補正テーブルおよび請求項9記載の彩度補正テーブルを変更し、前記色度情報に応じて請求項9記載の色相補正テーブルを変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項17】
請求項7または請求項8に記載の画像表示装置において、請求項1記載の輝度/色相/彩度変換手段は、RGB信号から演算される輝度信号および2種の色差信号を生成するマトリクス演算手段、前記2種の色差信号から色相/彩度を生成する色相/彩度変換手段を具備し、
請求項1記載の入力手段から入力されたRGB画像信号を前記マトリクス演算手段により輝度信号および2種の色差信号を出力し、前記2種の色差信号は色相/彩度変換手段により色相信号および彩度信号に変換されることを特徴とする画像表示装置。
【請求項18】
請求項16または請求項17に記載の画像表示装置において、請求項9記載の輝度/色相/彩度変換手段は、RGB信号から演算される輝度信号および2種の色差信号を生成するマトリクス演算手段、前記2種の色差信号から色相/彩度を生成する色相/彩度変換手段を具備し、
請求項1記載の入力手段から入力されたRGB画像信号を前記マトリクス演算手段により輝度信号および2種の色差信号を出力し、前記2種の色差信号は色相/彩度変換手段により色相信号および彩度信号に変換されることを特徴とする画像表示装置。
【請求項19】
請求項6または請求項15に記載の画像表示装置において、色度センサはカラー撮像素子であることを特徴とする画像表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−248911(P2012−248911A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116430(P2011−116430)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】