説明

画面焼き付き防止装置,画面焼き付き防止方法及びその方法を実装した画面焼き付き防止プログラム

【課題】モニタ画面上に表示される画面に対する監視を妨げることなく、モニタの画面焼き付き防止を図る。
【解決手段】液晶モジュール13に備えられたモニタ画面を構成する画素から選択された部分画素集合で構成され、かつ、前記モニタ画面の面積より小さい面積を有する図形である焼き付き防止画素図形を、前記モニタ画面全体から斑無く選択する。そして、前記選択された焼き付き防止画素図形を、黒色と白色に特定の時間間隔毎に交互に描画させ、かつ、前記オーバーレイ表示処理部15を使って入力された画像に対しオーバーレイ表示させるように画像信号処理部12に指示して前記モニタに表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モニタの画面焼き付き防止技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在の液晶モニタ(LCD(Liquid Crystal Display))は、同じ静止画像を長時間表示すると、固定されていた液晶部に電荷が溜まる。そのため、次に表示を動作させようとすると液晶の動きが悪くなり、その動きが悪くなった部分が残像として見える。この現象は画面焼き付き現象(あるいは、焼き付き現象という)として知られている。
【0003】
特に、電力設備や水処理プラントなどの監視装置に使用する液晶モニタは、監視画面などの静止画像が長時間表示され、液晶モニタの焼き付き現象が発生しやすい環境となっている。
【0004】
この液晶モニタの焼き付き現象を解消する方法としては、動画像を表示させる(即ち、スクリーンセーバを起動させる)か、液晶モニタの電源をある程度の時間切り状態にしておくことによって、解消する方法が知られている。
【0005】
例えば、コンピュータのキーボードやポインティングデバイス等の入力手段から入力信号が所定時間無かった場合に、コンピュータから送信される省電力待機信号を受信した時は、全面白色画像または、全面黒色画像を表示させ、片寄ったイオン性不純物を分散させ電荷を無くして焼き付き防止を図る方法(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【特許文献1】特開2004−325853号公報(段落[0031]〜[0040]等)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のような液晶モニタ焼き付き現象を防止する方法では、液晶モニタ電源を切り状態としたり、スクリーンセーバを起動させることは、監視画面が一時的に見えなくなるため、監視業務の妨げとなる。
【0007】
即ち、監視システムにおける監視装置では、監視画面を常時表示させておき、不測の事態に備えるため、スクリーンセーバを動作させない運用や、モニタの電源を切っておくことができない運用を実施している運用者が多い。
【0008】
本発明は、前記課題に基づいてなされたものであって、モニタ画面上に表示される画面に対する監視を妨げることなく、モニタの画面焼き付き防止を図れる画面焼き付き防止装置,画面焼き付き防止方法及びその方法を実装した画面焼き付き防止プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題の解決を図るために、請求項1記載の発明は、画像を表示するモニタと操作者からの操作を、操作入力手段を介して受け、該操作に応じた操作入力信号を送信する操作部に接続され、入力された画像を処理して前記モニタに出力する画像処理部と、前記画像処理部に対してオーバーレイ表示処理を行うオーバーレイ表示処理部と、前記画像処理部とオーバーレイ表示処理部を制御し、該制御のための情報を記憶する記憶部を有する制御部と、を備え、前記モニタによる監視を妨げないように焼き付き現象を防止する画面焼き付き防止装置であって、モニタ画面を構成する画素から選択された部分画素集合で構成される焼き付き防止画素図形の図形情報,該焼き付き防止画素図形の描画時間間隔情報,を前記記憶部から読み出す初期設定手段と、前記モニタ画面全体から前記図形情報に従って焼き付き防止画素図形を斑無く選択する画素選択手段と、前記選択された焼き付き防止画素図形を、黒色と白色に前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に交互に描画させ、かつ、前記オーバーレイ表示処理部を使ってオーバーレイ表示させるように前記画像処理部に指示して前記モニタに表示させる白黒交互描画手段と、を有する制御部、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記初期設定手段が、前記焼き付き防止画素図形の移動速度情報もしくは変形速度情報を前記記憶部から読み出す手段を備え、前記白黒交互描画手段が、さらに、前記焼き付き防止画素図形を構成する画素を、前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に、黒色と白色に交互に描画させて、かつ、該焼き付き防止画素図形をモニタ画面全体を斑なく覆うように、前記移動速度情報に従った速度で移動させる、もしくは、前記変形速度情報に従った速度で変形させるように画像処理部に指示して、前記モニタに表示させる焼き付き防止画素図形表示手段を備える、ことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記操作部からの操作入力信号を監視する入力信号監視部と、前記入力信号監視部で、操作入力信号が無い時間と判断された場合、前記制御部の白黒交互描画手段を実行する手段と、前記入力信号監視部で、操作入力信号があった時間と判断された場合、前記制御部の白黒交互描画手段を停止する手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記焼き付き防止画素図形の図形情報が、前記モニタ画面における上下端に接し垂直方向に伸びた直線の情報である、ことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記焼き付き防止画素図形の図形情報が、前記モニタ画面における左右端に接し水平方向に伸びた直線の情報である、ことを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記操作入力手段を介して入力された前記描画時間間隔情報を前記記憶部に記憶させる手段、を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項2乃至6のいずれかに記載の発明において、前記操作入力手段を介して入力された前記移動速度情報、もしくは、前記変形速度情報を前記記憶部に記憶させる手段、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、画像を表示するモニタと操作者からの操作を、操作入力手段を介して受け、該操作に応じた操作入力信号を送信する操作部に接続され、入力された画像を処理して前記モニタに出力する画像処理部と、前記画像処理部に対してオーバーレイ表示処理を行うオーバーレイ表示処理部と、前記画像処理部とオーバーレイ表示処理部を制御し、該制御のための情報を記憶する記憶部を有する制御部と、を備え、前記モニタによる監視を妨げないように焼き付き現象を防止する装置に使用する画面焼き付き防止方法であって、前記制御部が、モニタ画面を構成する画素から選択された部分画素集合で構成される焼き付き防止画素図形の図形情報,該焼き付き防止画素図形の描画時間間隔情報,を前記記憶部から読み出す初期設定ステップと、前記制御部が、前記モニタ画面全体から前記図形情報に従って焼き付き防止画素図形を斑無く選択する画素選択ステップと前記制御部が、前記選択された焼き付き防止画素図形を、黒色と白色に前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に交互に描画させ、かつ、前記オーバーレイ表示処理部を使ってオーバーレイ表示させるように前記画像処理部に指示して前記モニタに表示させる白黒交互描画ステップと、を有することを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記初期設定ステップが、前記焼き付き防止画素図形の移動速度情報もしくは変形速度情報を前記記憶部から読み出すステップを有し、前記白黒交互描画ステップが、さらに、前記焼き付き防止画素図形を構成する画素を、前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に、黒色と白色に交互に描画させて、かつ、該焼き付き防止画素図形をモニタ画面全体を斑なく覆うように、前記移動速度情報に従って移動させる、もしくは、前記変形速度情報に従って変形させるように画像処理部に指示して、前記モニタに表示させる焼き付き防止画素図形表示ステップを有する、ことを特徴とする。
【0018】
請求項10記載の発明は、画像を表示するモニタと操作者からの操作を、操作入力手段を介して受け、該操作に応じた操作入力信号を送信する操作部に接続され、入力された画像を処理して前記モニタに出力する画像処理部と、前記画像処理部に対してオーバーレイ表示処理を行うオーバーレイ表示処理部と、前記画像処理部とオーバーレイ表示処理部を制御し、該制御のための情報を記憶する記憶部を有する制御部と、前記操作部からの操作入力信号を監視する入力信号監視部と、を備え、前記モニタによる監視を妨げないように焼き付き現象を防止する装置に使用する画面焼き付き防止方法であって、前記制御部が、モニタ画面を構成する画素から選択された部分画素集合で構成される焼き付き防止画素図形の図形情報,該焼き付き防止画素図形の描画時間間隔情報,を前記記憶部から読み出す初期設定ステップと、前記制御部が、前記モニタ画面全体から前記図形情報に従って焼き付き防止画素図形を斑無く選択する画素選択ステップと、前記制御部が、前記選択された焼き付き防止画素図形を、黒色と白色に前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に交互に描画させ、かつ、前記オーバーレイ表示処理部を使ってオーバーレイ表示させるように前記画像処理部に指示して前記モニタに表示させる白黒交互描画ステップと、前記入力信号監視部で、操作入力信号が無い時間と判断された場合、前記制御部が白黒交互描画ステップを実行するステップと、前記入力信号監視部で、操作入力信号があった時間と判断された場合、前記制御部が白黒交互描画ステップを停止するステップと、を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記初期設定ステップが、前記焼き付き防止画素図形の移動速度情報もしくは変形速度情報を前記記憶部から読み出すステップを有し、前記白黒交互描画ステップが、さらに、前記焼き付き防止画素図形を構成する画素を、前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に、黒色と白色に交互に描画させて、かつ、該焼き付き防止画素図形をモニタ画面全体を斑なく覆うように、前記移動速度情報に従った速度で移動させる、もしくは、前記変形速度情報に従った速度で変形させるように画像処理部に指示して、前記モニタに表示させる焼き付き防止画素図形表示ステップを有する、ことを特徴とする。
【0020】
請求項12記載の発明は、請求項8乃至11のいずれかに記載の発明において、前記焼き付き防止画素図形の図形情報に、前記モニタ画面における上下端に接し垂直方向に伸びた直線の情報を設定するステップ、を有することを特徴とする。
【0021】
請求項13記載の発明は、請求項8乃至11のいずれかに記載の発明において、前記焼き付き防止画素図形の図形情報に、前記モニタ画面における左右端に接し水平方向に伸びた直線の情報を設定するステップ、を有することを特徴とする。
【0022】
請求項14記載の発明は、請求項8乃至13のいずれかに記載の発明において、前記操作入力手段を介して入力された前記描画時間間隔情報を前記記憶部に記憶させるステップ、を有することを特徴とする。
【0023】
請求項15記載の発明は、請求項9乃至14のいずれかに記載の発明において、前記操作入力手段を介して入力された前記移動速度情報、もしくは、前記変形速度情報を前記記憶部に記憶させるステップ、を備えることを特徴とする。
【0024】
請求項16記載の発明は、画面焼き付き防止プログラムであって、請求項8乃至15のいずれかに記載の画面焼き付き防止方法を、コンピュータで実行可能なコンピュータプログラムとして記述したことを特徴とする。
【0025】
前記請求項1,2,8,9記載の発明によれば、モニタ画面の一部のみを焼き付き防止に使用できる。モニタ画面の表示状態を均一にできる。例えば、液晶モニタ画面では、電荷を溜まらなくなるようできる。
【0026】
前記請求項3,10,11記載の発明によれば、操作入力信号の有無をチェックできる。
【0027】
前記請求項4,5,12,13記載の発明によれば、焼き付き防止画素図形で隠れるモニタ画面の部分を小さくできる。
【0028】
前記請求項6,14記載の発明によれば、描画時間間隔情報を入力できる。
【0029】
前記請求項7,15記載の発明によれば、移動速度情報、もしくは、変形速度情報を入力できる。
【0030】
前記請求項16記載の発明によれば、請求項8乃至15のいずれかに記載の画面焼き付き防止方法をコンピュータプログラムとして記載できる。
【発明の効果】
【0031】
以上示したように本発明によれば、請求項1,2,4,5,8,9,12,13記載の発明によれば、モニタ画面上のオーバーレイ表示される画面(例えば、監視画面)を妨げることなく、モニタ画面の焼き付き防止を図れる。
【0032】
請求項3,10,11記載の発明によれば、操作入力信号の有無に基づいて白黒交互描画手段の実行と停止の制御を行うことができる。
【0033】
請求項6,14記載の発明によれば、前記描画時間間隔情報を変更できる。
【0034】
請求項7,15記載の発明によれば、前記移動速度情報、もしくは、前記変形速度情報を変更できる。
【0035】
請求項16記載の発明によれば、画面焼き付き防止方法を実装したコンピュータプログラムを提供できる。
【0036】
これらを以ってモニタ技術の分野に貢献できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施形態を説明する。本実施形態は、監視業務の妨げにならず、かつ、液晶画面に静止画像(あるいは、時系列で変化の少ない動画像)を長時間表示することによって発生する液晶モニタ(または、液晶ディスプレイ)の画面焼き付き現象を発生しにくくするものである。
【0038】
液晶モニタの表示原理として、液晶モニタ画面の黒色は、1ドット(ピクセル、画素)中のR(Red:赤),G(Green:緑),B(Blue:青)に各々対応する液晶を閉じ、バックライトからの光を遮ることによって黒色(例えば、明度最小の色)を実現している。その逆に、R,G,Bの液晶を開くことによって、バックライトの光が通過し白色(例えば、明度最大の色)を実現している。
【0039】
本実施形態でも、上述の液晶モニタの表示原理を参考にし、画素において黒色と白色を交互に表示することによって、液晶を全開閉し、片寄った電荷を溜まらなくなるようにして、焼き付き現象を防止する表示を行っている。
【0040】
より具体的には、本実施形態は、まず、前記モニタ画面全体から一部の画素集合(即ち、部分画素集合)を重複のないように(斑のないように)選択する(画素選択ステップ)。
【0041】
なお、焼き付き現象を防止する表示を行うために選択された部分画素集合で構成された図形(以下、焼き付き防止画素図形という)であって、監視を妨げないように、画面の面積より面積の小さい図形とする。例えば、焼き付き防止画素図形は、画面の水平方向に伸びた各々1ドット幅の黒色直線と白色直線、画面の垂直方向に伸びた各々1ドット幅の黒色直線と白色直線である。
【0042】
次に、前記選択された部分画素集合を、特定の時間間隔毎に、黒色と白色に交互に描画(または発色)させ、かつ、オーバーレイ表示させる(白黒交互描画ステップ)。
【0043】
なお、前記特定の時間間隔は、画素を黒色と白色いずれかに描画させている時間であって、以後、描画時間間隔という。オーバーレイ表示とは、画面の一部(例えば、モニタに表示された静止画の焼き付き防止画素図形に相当する部分)を透過色で塗りつぶして、その部分に映像(黒色の焼き付き防止画素図形または白色の焼き付き防止画素図形)を合成し交互に描画して表示するものである。
【0044】
そして、画素選択ステップから白黒交互描画ステップをモニタ画面上で斑のできないように繰り返す。
【0045】
例えば、黒色と白色に描画させた部分を有する焼き付き防止画素図形を、モニタ画面全体を斑なく覆うように移動または変形させて、オーバーレイ表示することによって、特定の描画時間間隔毎に交互に黒色と白色に描画させることになる。そのように焼き付き防止画素図形を移動または変形させることによって、焼き付き防止を画面全体に施すことができる。
【0046】
なお、モニタ画面全体を斑なく覆うように移動または変形させる時間や描画時間間隔は、焼き付きが発生する時間より短い時間に設定することが望ましい。
【0047】
本実施形態に即した実施例を下記に説明する。実施例1は、液晶モニタ本体に焼き付き防止機能を備えた例、実施例2はコンピュータに焼き付き防止機能を備えた例である。また、実施例1及び2では、焼き付き防止画素図形として、直線を採用している。
【0048】
[実施例1]
本実施例1は、コンピュータに接続されたキーボードやポインティングデバイスなどの入力手段(操作入力手段)からの入力が所定時間無かった場合に、コンピュータから送信される省電力待機信号を受信し、焼き付き防止を行う液晶モニタである。
【0049】
本実施例1における液晶モニタを図1に基づいて説明する。実施例1における液晶モニタは、画像信号や省電力待機信号を入力する信号入力部11,入力された画像信号を処理して液晶モジュール13に送信する画像信号処理部(画像処理部)12,画像信号処理部12からの信号に基づいて液晶画面に表示する液晶モジュール13,画像信号処理部12とオーバーレイ表示処理部15を制御する制御部14,画像信号処理部12に対してオーバーレイ表示操作を行うオーバーレイ表示処理部15,ユーザが焼き付き防止動作(或いは、焼き付き防止機能)に関する情報を、操作入力手段を介して設定する操作部(設定部も含む部)16を有する。
【0050】
なお、図示省略しているが、前記液晶モニタは、焼き付き防止動作に関する情報を記憶し管理する記憶部(例えば、不揮発性メモリ)も有する。また、前記液晶モニタは、各部を制御する中央制御部(例えば、CPU(Central Processing Unit))を有しても良い。前記記憶部には、制御部14を介して焼き付き防止動作に関する情報が記憶され管理されるものとする。
【0051】
本実施例1における液晶モニタが行う焼き付き防止手順を図2に基づいて説明する。
【0052】
まず、液晶モニタは、信号入力部11によって省電力待機を実行する信号を受信したか、省電力待機を実行しない信号を受信したかをチェックする(S101)。即ち、信号入力部11で入力信号を監視する。省電力待機を実行する信号を受信した場合は、ステップS102へ進む。省電力待機を実行しない信号を受信した場合は、ステップS101へ戻る。
【0053】
なお、ステップS101では、省電力待機を実行する信号を受信したか、省電力待機を実行しない信号を受信したかをチェックしているが、省電力待機を実行する信号を受信したか否かをチェックして、判断しても良い。
【0054】
ステップS102では、制御部14が、焼き付き防止動作を動作させるか否かを指定した設定情報(焼き付き防止設定情報)を記憶部から読み出し、該焼き付き防止設定情報をチェックする。前記焼き付き防止設定情報に基づいて焼き付き防止動作を動作させる場合は、ステップS103へ進む。焼き付き防止動作を動作させない場合は、ステップS101へ戻る。
【0055】
ステップS103では、制御部14は、焼き付き防止動作情報(例えば、焼き付き防止動作のスピード(焼き付き防止画素図形の移動速度情報など),間隔(焼き付き防止画素図形の描画時間間隔情報など),焼き付き防止画素図形情報(図形の形状,大きさ,位置(画面上の座標)など))を記憶部から読み出す。
【0056】
次に、液晶モニタは、焼き付き防止機能として以下のような動作を各部に開始させる(S104)。
【0057】
制御部14は、コンピュータ側から表示させている画面上に、液晶モニタのオーバーレイ表示処理部15を用いて、例えば、図3A中の液晶モニタ画面Dの画面サイズの1ドット(ピクセル)幅で液晶モニタ画面Dの上下端に接し垂直に表示された黒色直線L11と白色直線L12(即ち、平行に位置する黒色直線L11と白色直線L12)をオーバーレイ表示させ、画面水平方向に平行移動(例えば、前記移動速度情報に従った速度で平行移動)させて表示させるように、画像信号処理部12に指示し、液晶モジュール13に表示させる。なお、黒色直線L11と白色直線L12は、焼き付き防止画素図形L1である。
【0058】
もしくは、制御部14は、コンピュータ側から表示させている画面上に、液晶モニタのオーバーレイ表示処理部15を用いて、例えば、図3B中の液晶モニタ画面Dの画面サイズの1ドット幅で液晶モニタ画面Dの左右端に接し水平の黒色直線L21と白色直線L22をオーバーレイ表示させ、画面垂直方向に平行移動させて表示させるように、画像信号処理部12に指示し、液晶モジュール13に表示させる。なお、黒色直線L21と白色直線L22は、焼き付き防止画素図形L2である。
【0059】
なお、前記黒色直線と白色直線の幅は、1ドット幅でなくても良く、液晶モニタ画面サイズより小さい数ドットであってよい。前記黒色直線と白色直線の移動する速さと間隔は、液晶モニタに予め備えられた設定メニューにて設定するものとする。例えば、前記速さと間隔に関する情報は、操作部16や通信路から入力する操作入力手段から入力され、そして、前記記憶部に記憶され設定される。さらに、上記焼き付き防止機能の使用または不使用を設定できる手段を操作部16または、操作入力手段に備えても良い。
【0060】
次に、液晶モニタは、信号入力部11によって省電力待機を実行する信号を受信したか、省電力待機を実行しない信号を受信したかをチェックする(S105)。省電力待機を実行する信号を受信した場合は、ステップS105へ戻る。省電力待機を実行しない信号を受信した場合は、ステップS106へ進む。ステップS105の処理によって、コンピュータに接続されたキーボードやポインティングデバイスの操作入力でオーバーレイ表示した黒色直線と白色直線を非表示にできる。即ち、焼き付き防止機能を停止できる。
【0061】
そして、液晶モニタは、焼き付き防止機能としての動作を各部に停止させ、ステップS101へ戻る(S106)。
【0062】
[実施例2]
本実施例2は、コンピュータに接続されたキーボードやポインティングデバイスなどの入力手段からの入力が所定時間無かった場合に、該コンピュータに接続された液晶モニタに対して焼き付き防止を行うコンピュータである。
【0063】
より具体的には、コンピュータ側から表示させている画面信号上に、1ドット幅の垂直の黒色直線と白色直線をオーバーレイ表示にて画面横方向に移動表示させるプログラム、または、コンピュータ側から表示させている画面上に、1ドット幅の水平の黒色直線と白色直線をオーバーレイ表示にて画面縦方向に移動表示させるプログラムをコンピュータが有する。
【0064】
実施例2における装置構成を図4に基づいて説明する。図4中のコンピュータ21は、液晶モニタ22,操作者が焼き付き防止動作(或いは、焼き付き防止機能)に関する情報を設定など、情報を入力する操作部(設定部も含む部)23が接続されている。なお、操作部23は、キーボードやポインティングデバイスなどの入力手段を含む。
【0065】
前記コンピュータ21は、グラフィックコントロール部21bとオーバーレイ表示処理部21cを制御する制御部21a,入力された画像信号を処理して液晶モニタ22に送信するグラフィックコントロール部21b,グラフィックコントロール部21bに対してオーバーレイ表示処理を行うオーバーレイ表示処理部21c,操作部23からの入力信号を監視する入力信号監視部21dを有する。
【0066】
前記コンピュータ21は、焼き付き防止動作に関する情報を記憶し管理する記憶部(例えば、メモリやハードディスク装置)も有する。また、前記コンピュータ21は、各部を制御する中央制御部(例えば、CPU(Central Processing Unit))を有する。前記記憶部には、制御部21aを介して焼き付き防止動作に関する情報が記憶され管理されるものとする。
【0067】
本実施例2におけるコンピュータ21が行う焼き付き防止手順を図5に基づいて説明する。
【0068】
まず、コンピュータ21は、コンピュータ21を操作する操作者によって前記操作部23を使って入力操作されているか否かを、入力信号監視部21dを使ってチェックする(S201)。入力操作がされていない場合は、ステップS202へ進む。入力操作がされている場合は、ステップS201へ戻る。なお、入力操作がされているか否かの判断は、操作部23からの信号(操作入力信号)が、特定の時間(例えば、3分)内に受信されなかった場合に、入力操作がされていないと判断する。その特定の時間内に操作部23からの信号が受信されれば、入力操作がされていると判断する。
【0069】
ステップS202では、制御部21aは、焼き付き防止動作を動作させるか否かを指定した設定情報(焼き付き防止設定情報)を記憶部から読み出し、該焼き付き防止設定情報をチェックする。該焼き付き防止設定情報に基づいて焼き付き防止動作を動作させる場合は、ステップS203へ進む。焼き付き防止動作を動作させない場合は、ステップS201へ戻る。
【0070】
ステップS203では、制御部21aは、焼き付き防止動作情報(例えば、焼き付き防止動作のスピード,間隔,焼き付き防止図形の形状,大きさ,位置など)を記憶部から読み出す。
【0071】
次に、コンピュータ21は、焼き付き防止機能として以下のような動作を各部に開始させる(S204)。
【0072】
制御部21aは、コンピュータ21側から表示させている画面信号上に、オーバーレイ表示処理部21cを用いて、例えば、図3A中の液晶モニタ画面Dの画面サイズの1ドット幅で液晶モニタ画面Dの上下端に接し垂直の黒色直線L11と白色直線L12をオーバーレイ表示させ、画面横方向に移動表示させように、グラフィックコントロール部21bに指示し、液晶モニタ22に表示させる。
【0073】
もしくは、制御部21aは、コンピュータ21側から表示させている画面信号上に、オーバーレイ表示処理部21cを用いて、例えば、図3B中の液晶モニタ画面Dの画面サイズの1ドット幅で液晶モニタ画面Dの左右端に接し水平の黒色直線L21と白色直線L22をオーバーレイ表示させ、画面縦方向に移動表示させるように、グラフィックコントロール部21bに指示し、液晶モニタ22に表示させる。
【0074】
なお、前記黒色直線と白色直線の幅は、1ドット幅でなくても良く、液晶モニタ画面サイズより小さい数ドットであってよい。前記黒色直線と白色直線の移動する速さと間隔は、液晶モニタに予め備えられた設定メニュー(即ち、操作部23)にて設定するものとする。上記焼き付き防止機能の使用または不使用を設定できる手段を操作部23に備えても良い。
【0075】
次に、コンピュータ21は、前記操作部23を使って入力操作されているか否かを、入力信号監視部21dを使ってチェックする(S205)。入力操作がされていない場合は、ステップS205へ戻る。入力操作がされている場合は、ステップS206へ進む。ステップS205の処理によって、コンピュータに接続されたキーボードやポインティングデバイスの操作入力でオーバーレイ表示した黒色直線と白色直線を非表示にできる。即ち、焼き付き防止機能を停止できる。
【0076】
そして、コンピュータ21は、焼き付き防止機能としての動作を各部に停止させ、ステップS201へ戻る(S206)。
【0077】
なお、本実施形態及び実施例における各手段の一部もしくは全部の機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、本実施形態の画面焼き付き防止方法における手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもない。
【0078】
以上のように、本実施例1及び2は、現在表示されている静止画像上に、各1ドット幅の黒と白のペアの垂直ラインをオーバーレイ表示し水平方向に移動させる。または、同じく各1ドット幅の黒と白のペアの水平ラインをオーバーレイ表示し垂直方向に移動させる。これらの動作によって、表示させている元の画面(静止画像)を妨げずに、焼き付き現象を防止できる。
【0079】
また、本実施例1のように、焼き付き防止機能を液晶モニタ側で備える場合には、コンピュータ側で焼き付き防止機能を備えない装置に対して有効となる。
【0080】
また、本実施例2のように、焼き付き防止機能をコンピュータ側で備える場合には、焼き付き防止機能を備えない液晶モニタに対して有効となる。
【0081】
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
【0082】
例えば、本実施例では、焼き付き防止画素図形として画面の水平方向または垂直方向に伸びた直線を用いたが、画面の重心点から広がるように変形する黒色線で描かれた円と白色線で描かれた円を焼き付き防止画素図形としてもよい。なお、変形する際の速度である変形速度情報を記憶部に記憶させ設定されるものとする。
【0083】
また、本実施例では、白色線と黒色線を同時に表示し、移動させることによって、画素を白色と黒色に交互に描画させていたが、1本の線を所定の時間間隔毎に白色と黒色に描画させてから、その一本の線を移動しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】実施例1における焼き付き現象防止機能を備える液晶モニタの構成図。
【図2】実施例1における液晶モニタが行う焼き付き防止手順を示すフローチャート。
【図3】実施例における焼き付き現象防止機能を動作例を示す図((A)垂直の黒色線と白色線をオーバーレイ表示させた例を示す図、(B)水平の黒色線と白色線をオーバーレイ表示させた例を示す図)。
【図4】実施例2における焼き付き現象防止機能を備えるコンピュータの構成図。
【図5】実施例2におけるコンピュータが行う焼き付き防止手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0085】
11…信号入力部
12…画像信号処理部
13…液晶モジュール
14…制御部
15…オーバーレイ表示処理部
16…操作部
21…コンピュータ
21a…制御部
21b…グラフィックコントロール部
21c…オーバーレイ表示処理部
21d…入力信号監視部
22…液晶モニタ
23…操作部
D…液晶モニタ画面
L1,L2…焼き付き防止画素図形
L11,L21…黒色線
L12,L22…白色線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示するモニタと操作者からの操作を、操作入力手段を介して受け、該操作に応じた操作入力信号を送信する操作部に接続され、
入力された画像を処理して前記モニタに出力する画像処理部と、
前記画像処理部に対してオーバーレイ表示処理を行うオーバーレイ表示処理部と、
前記画像処理部とオーバーレイ表示処理部を制御し、該制御のための情報を記憶する記憶部を有する制御部と、を備え、
前記モニタによる監視を妨げないように焼き付き現象を防止する画面焼き付き防止装置であって、
モニタ画面を構成する画素から選択された部分画素集合で構成される焼き付き防止画素図形の図形情報,該焼き付き防止画素図形の描画時間間隔情報,を前記記憶部から読み出す初期設定手段と、
前記モニタ画面全体から前記図形情報に従って焼き付き防止画素図形を斑無く選択する画素選択手段と、
前記選択された焼き付き防止画素図形を、黒色と白色に前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に交互に描画させ、かつ、前記オーバーレイ表示処理部を使ってオーバーレイ表示させるように前記画像処理部に指示して前記モニタに表示させる白黒交互描画手段と、
を有する制御部、
を備えることを特徴とする画面焼き付き防止装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画面焼き付き防止装置において、
前記初期設定手段が、前記焼き付き防止画素図形の移動速度情報もしくは変形速度情報を前記記憶部から読み出す手段を備え、
前記白黒交互描画手段が、さらに、前記焼き付き防止画素図形を構成する画素を、前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に、黒色と白色に交互に描画させて、
かつ、該焼き付き防止画素図形をモニタ画面全体を斑なく覆うように、前記移動速度情報に従った速度で移動させる、もしくは、前記変形速度情報に従った速度で変形させるように画像処理部に指示して、前記モニタに表示させる焼き付き防止画素図形表示手段を備える、
ことを特徴とする画面焼き付き防止装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画面焼き付き防止装置において、
前記操作部からの操作入力信号を監視する入力信号監視部と、
前記入力信号監視部で、操作入力信号が無い時間と判断された場合、
前記制御部の白黒交互描画手段を実行する手段と、
前記入力信号監視部で、操作入力信号があった時間と判断された場合、
前記制御部の白黒交互描画手段を停止する手段と、
を備えることを特徴とする画面焼き付き防止装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の画面焼き付き防止装置において、
前記焼き付き防止画素図形の図形情報が、前記モニタ画面における上下端に接し垂直方向に伸びた直線の情報である、
ことを特徴とする画面焼き付き防止装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれかに記載の画面焼き付き防止装置において、
前記焼き付き防止画素図形の図形情報が、前記モニタ画面における左右端に接し水平方向に伸びた直線の情報である、
ことを特徴とする画面焼き付き防止装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の画面焼き付き防止装置において、
前記操作入力手段を介して入力された前記描画時間間隔情報を前記記憶部に記憶させる手段、
を備えることを特徴とする画面焼き付き防止装置。
【請求項7】
請求項2乃至6のいずれかに記載の画面焼き付き防止装置において、
前記操作入力手段を介して入力された前記移動速度情報、もしくは、前記変形速度情報を前記記憶部に記憶させる手段、
を備えることを特徴とする画面焼き付き防止装置。
【請求項8】
画像を表示するモニタと操作者からの操作を、操作入力手段を介して受け、該操作に応じた操作入力信号を送信する操作部に接続され、
入力された画像を処理して前記モニタに出力する画像処理部と、
前記画像処理部に対してオーバーレイ表示処理を行うオーバーレイ表示処理部と、
前記画像処理部とオーバーレイ表示処理部を制御し、該制御のための情報を記憶する記憶部を有する制御部と、を備え、
前記モニタによる監視を妨げないように焼き付き現象を防止する装置に使用する画面焼き付き防止方法であって、
前記制御部が、モニタ画面を構成する画素から選択された部分画素集合で構成される焼き付き防止画素図形の図形情報,該焼き付き防止画素図形の描画時間間隔情報,を前記記憶部から読み出す初期設定ステップと、
前記制御部が、前記モニタ画面全体から前記図形情報に従って焼き付き防止画素図形を斑無く選択する画素選択ステップと
前記制御部が、前記選択された焼き付き防止画素図形を、黒色と白色に前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に交互に描画させ、かつ、前記オーバーレイ表示処理部を使ってオーバーレイ表示させるように前記画像処理部に指示して前記モニタに表示させる白黒交互描画ステップと、
を有することを特徴とする画面焼き付き防止方法。
【請求項9】
請求項8に記載の画面焼き付き防止方法において、
前記初期設定ステップが、前記焼き付き防止画素図形の移動速度情報もしくは変形速度情報を前記記憶部から読み出すステップを有し、
前記白黒交互描画ステップが、さらに、前記焼き付き防止画素図形を構成する画素を、前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に、黒色と白色に交互に描画させて、
かつ、該焼き付き防止画素図形をモニタ画面全体を斑なく覆うように、前記移動速度情報に従って移動させる、もしくは、前記変形速度情報に従って変形させるように画像処理部に指示して、前記モニタに表示させる焼き付き防止画素図形表示ステップを有する、
ことを特徴とする画面焼き付き防止方法。
【請求項10】
画像を表示するモニタと操作者からの操作を、操作入力手段を介して受け、該操作に応じた操作入力信号を送信する操作部に接続され、
入力された画像を処理して前記モニタに出力する画像処理部と、
前記画像処理部に対してオーバーレイ表示処理を行うオーバーレイ表示処理部と、
前記画像処理部とオーバーレイ表示処理部を制御し、該制御のための情報を記憶する記憶部を有する制御部と、
前記操作部からの操作入力信号を監視する入力信号監視部と、
を備え、
前記モニタによる監視を妨げないように焼き付き現象を防止する装置に使用する画面焼き付き防止方法であって、
前記制御部が、モニタ画面を構成する画素から選択された部分画素集合で構成される焼き付き防止画素図形の図形情報,該焼き付き防止画素図形の描画時間間隔情報,を前記記憶部から読み出す初期設定ステップと、
前記制御部が、前記モニタ画面全体から前記図形情報に従って焼き付き防止画素図形を斑無く選択する画素選択ステップと、
前記制御部が、前記選択された焼き付き防止画素図形を、黒色と白色に前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に交互に描画させ、かつ、前記オーバーレイ表示処理部を使ってオーバーレイ表示させるように前記画像処理部に指示して前記モニタに表示させる白黒交互描画ステップと、
前記入力信号監視部で、操作入力信号が無い時間と判断された場合、
前記制御部が白黒交互描画ステップを実行するステップと、
前記入力信号監視部で、操作入力信号があった時間と判断された場合、
前記制御部が白黒交互描画ステップを停止するステップと、
を備えることを特徴とする画面焼き付き防止方法。
【請求項11】
請求項10に記載の画面焼き付き防止方法において、
前記初期設定ステップが、前記焼き付き防止画素図形の移動速度情報もしくは変形速度情報を前記記憶部から読み出すステップを有し、
前記白黒交互描画ステップが、さらに、前記焼き付き防止画素図形を構成する画素を、前記描画時間間隔情報に従った時間間隔毎に、黒色と白色に交互に描画させて、
かつ、該焼き付き防止画素図形をモニタ画面全体を斑なく覆うように、前記移動速度情報に従った速度で移動させる、もしくは、前記変形速度情報に従った速度で変形させるように画像処理部に指示して、前記モニタに表示させる焼き付き防止画素図形表示ステップを有する、
ことを特徴とする画面焼き付き防止方法。
【請求項12】
請求項8乃至11のいずれかに記載の画面焼き付き防止方法において、
前記焼き付き防止画素図形の図形情報に、前記モニタ画面における上下端に接し垂直方向に伸びた直線の情報を設定するステップ、
を有することを特徴とする画面焼き付き防止方法。
【請求項13】
請求項8乃至11のいずれかに記載の画面焼き付き防止方法において、
前記焼き付き防止画素図形の図形情報に、前記モニタ画面における左右端に接し水平方向に伸びた直線の情報を設定するステップ、
を有することを特徴とする画面焼き付き防止方法。
【請求項14】
請求項8乃至13のいずれかに記載の画面焼き付き防止方法において、
前記操作入力手段を介して入力された前記描画時間間隔情報を前記記憶部に記憶させるステップ、
を有することを特徴とする画面焼き付き防止方法。
【請求項15】
請求項9乃至14のいずれかに記載の画面焼き付き防止方法において、
前記操作入力手段を介して入力された前記移動速度情報、もしくは、前記変形速度情報を前記記憶部に記憶させるステップ、
を備えることを特徴とする画面焼き付き防止方法。
【請求項16】
請求項8乃至15のいずれかに記載の画面焼き付き防止方法を、コンピュータで実行可能なコンピュータプログラムとして記述したことを特徴とする画面焼き付き防止プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−191191(P2008−191191A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−22547(P2007−22547)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(000006105)株式会社明電舎 (1,739)
【Fターム(参考)】