説明

界面活性剤組成物

界面活性剤組成物であって、配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型、及び以下から選択される少なくとも1の追加成分、i)過炭酸塩、過硫酸塩及び有機過酸から選択される漂白剤、ii)アミノカルボナート、又はiii)スルホン化されたポリマー、又はiv)有機リン酸又はその塩、及びこれらの混合物を含む前記界面活性剤組成物が提供される。また、配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型を含み、水溶性又は水分散可能なパッケージに少なくとも部分的に包まれている界面活性剤組成物も提供される。当該組成物は、アルカリ性pHで配合されるときでも、タンパク質性の染みにおいて良好な性能を呈する。そのような染みを含む表面からタンパク質性の染みを除去する方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酵素としてスブチリシン異型、特にバチルス種のスブチリシン異型を含む界面活性剤組成物に関する。特に、本発明は、自動食器洗浄プロセスなどの自動洗浄方法において使用される当該組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯プロセス及び自動食器洗浄などの用途に界面活性剤組成物を使用することは周知である。
【0003】
タンパク質性の染み(stain)(例えば、卵黄、牛乳及び肉の染み)における良好な洗浄性能を得るために、洗濯及び食器洗浄プロセス(特に、自動食器洗浄用途)において使用される界面活性剤組成物にプロテアーゼ酵素を含ませることが望ましい。そのような染みは、漂白剤又は他のタイプの酵素によっては容易に除去されず、洗濯及び食器洗浄において遭遇する相当量の染みを形成し得る。
【0004】
これらの組成物の全体的性能を最適化するために、アルカリ性pHで当該洗濯用及び自動食器洗浄用界面活性剤組成物を配合するのが一般的である。しかしながら、通常、そのようなアルカリ性pHは、性能及び/又は安定性の不良をもたらすプロテアーゼ酵素に不適当であり、又はそれらは、配合されるものとしてアルカリ性pHにおいてより効果的であるがしばしば限定された性能を呈する特化したプロテアーゼ酵素を必要とし得る。さらに、それらは、広範囲にわたる界面活性剤製品形式に配合するのが困難であり得る。
【0005】
したがって、当該従来技術において、依然としてそのような染みの効率的な除去を呈するが、タンパク質性の染みに良好な有効性を示す洗濯用及び食器洗浄用組成物(特に、自動食器洗浄用組成物)、特にアルカリ性pHで配合されることができる組成物を提供する必要性が存在する。さらに、漂白可能な染みにおいて良好な性能を呈し、かつ/又は食器洗浄用途に良好な線条抵抗を提供する当該組成物を提供する必要性も存在する。
【0006】
上記課題の1以上に対処することが本発明の目的である。
【0007】
特に、タンパク質性の染みの除去に効果的である洗濯用界面活性剤組成物及び食器洗浄用界面活性剤組成物を提供するのが本発明の目的である。食器洗浄用途において、漂白可能な染みに良好な性能を示し、かつ/又はフィルム形成及び/若しくはスポッティング形成に良好な抵抗性を提供する当該組成物を提供するのも本発明の目的である。
【発明の概要】
【0008】
(発明の記載)
驚くべきことに、上記の課題の1以上は、本発明の組成物によって対処されることを発見した。
【0009】
それゆえ、本発明の第1の態様により提供されるのは、界面活性剤組成物であって、
a)配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型、及び
b)以下から選択される少なくとも1の追加成分、
i)過炭酸塩、過硫酸塩及び有機過酸から選択される漂白剤、
ii)アミノカルボナート、又は
iii)スルホン化されたポリマー、又は
iv)有機リン酸又はその塩、及びこれらの混合物
を含む、前記界面活性剤組成物である。
【0010】
好ましくは、本組成物は、洗濯用組成物又は食器洗浄用組成物、特に自動食器洗浄用界面活性剤組成物である。
【0011】
配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型が単離された異型であることが好ましい。
【0012】
好ましくは、過炭酸塩及び過硫酸塩漂白剤は、過炭酸ナトリウム若しくはカリウム又は過硫酸ナトリウム若しくはカリウムを含む。
【0013】
好ましくは、有機過酸は、過安息香酸及び/又はペルオキシカルボン酸を含む。好ましくは、ペルオキシカルボン酸は、モノペルオキシフタル酸、ジペルオキシフタル酸、2-オクチルジペルオキシコハク酸、ジペルオキシドデカンジカルボン酸、ジペルオキシアゼライン酸、イミドペルオキシカルボン酸、又はフタルイミドペルヘキサン酸、これらの誘導体及び塩並びにこれらの混合物を含む。特に好ましいのは、フタルイミドペルヘキサン酸(PAP)又はその誘導体若しくは塩である。
【0014】
アミノカルボナートは、メチル-グリシン-二酢酸、グルタミン酸-N,N-二酢酸、並びにこれらの塩又は誘導体及び混合物を含むことが好ましい。
【0015】
スルホン化されたポリマーは、カルボン酸又はその塩のモノマー、及びスルホン化されたモノマー、特にアクリル酸及び/又は2-アクリルアミド-2-メチル-1-プロパンスルホン酸(AMPS)を含むことが好ましい。
【0016】
好ましくは、有機リン酸は、1-ヒドロキシエチリデン1,1-二リン酸(HEDP)又はその塩を含む。
【0017】
当該組成物は界面活性剤を更に含むことが好ましい。本発明の自動食器洗浄用組成物は非イオン性界面活性剤を含むのが最も好ましい。
【0018】
本発明の第2の態様によると、配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型を含み、水溶性又は水分散可能なパッケージに少なくとも部分的に包まれている界面活性剤組成物が提供される。
【0019】
好ましくは、水溶性又は水分散可能なパッケージを生産するために使用されるパッケージ材料は、好ましくはポリマー性であり、最も好ましくはポリビニルアルコール、セルロース及びセルロース誘導体、デンプン、ゼラチン、ポリグリコリド、ゼラチン及びポリ乳酸コポリマー、又はこれらの混合物若しくはコポリマーから選択される。
【0020】
界面活性剤組成物が水溶性又は水分散可能なパッケージによって完全に包まれていることが好ましい。本発明の特定の実施態様によると、水溶性又は水分散可能なパッケージが複数の区画を有することが好ましい。
【0021】
本発明の第3の態様によると、表面からタンパク質性の汚れ(soil)又は染みを除去又は低減する方法であって、本発明の第1又は第2のいずれかの態様に従う界面活性剤組成物を、その上にタンパク質性の染みを有する表面と接触させるステップによる、前記方法が提供される。除去をもたらす適切な条件が本方法において利用される。
【0022】
本方法は、好ましくは、洗濯機又は自動食器洗浄機(特に後者)などの自動洗浄機において実施される。
【0023】
驚くべきことに、本発明による界面活性剤組成物は、アルカリ性界面活性剤においてさえも、タンパク質性の染みの除去に良好な有効性を呈することを発見した。さらに、自動食器洗浄組成物に使用される場合、例えばガラス製品上の漂白可能な染み除去並びに/又はフィルム形成及び/若しくはスポッティング形成の阻害にも良好な性能が見出される。加えて、本発明の第2の態様の組成物は、良好な性能特性を提供するのを補助する成分に係る良好な安定性を呈する。
【0024】
特に明記しない限り、本明細書において、全ての量は、組成物全体の重量に基づく活性成分の重量パーセントとして与えられる。
【0025】
本明細書において使用される用語「実質的に存在しない」は、界面活性剤組成物中の当該材料の総量に基づいて、本願発明に係る材料の0.5重量%未満を意味する。
【0026】
本明細書において使用される用語「水溶性又は水分散可能なパッケージ」により、10分以内に20℃の水に少なくとも部分的に水に溶解し、又は水に分散して、パッケージの内容の周囲の水への放出を可能にするパッケージが意味される。
【0027】
(詳細な説明)
本発明は、ここでさらに詳細に記載される。
【0028】
本発明の界面活性剤組成物は、配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型、及び請求項1に列挙される追加成分を含む。各タイプの追加成分の1以上は、本組成物に存在してもよい。
【0029】
a)界面活性剤組成物
本発明の界面活性剤組成物は任意の適切な形態であってよく、以下の形態を含むがこれらに限定されない:液体、ゲル、ペースト、顆粒又は粉、及び単位用量組成物、例えば、成形体、例えばタブレットロッド(tablets rod)、球、又はロゼンジ、並びに水溶性又は分散可能な材料によって少なくとも部分的に包囲される組成物であって、これらは自立体(self-supporting body)又はポーチであってよい。成形体は、圧縮粉、又は鋳型成形、射出成形若しくは押出成形された材料で形成され得る。任意の適切な従来の方法を使用して固体の界面活性剤組成物、例えば粒状/粒子の材料のタブレット又は射出成形体を生産することができ、かつこれらのプロセスは当業者に周知であり、それゆえ本明細書においてさらに記載する必要はない。
【0030】
本組成物は、洗濯用組成物又は食器洗浄用組成物、特に自動食器洗浄用界面活性剤組成物であることが好ましい。しかしながら、本発明の他の実施態様において、本組成物は、床又は壁クリーニング組成物などの硬表面クリーナーの形態をとることができる。
【0031】
好ましくは、本発明の界面活性剤組成物は、アルカリ性であり、より好ましくは、20℃の1重量%溶液で9〜12の範囲のpH、最も好ましくは9.5〜11.5の範囲のpHを有する。アルカリ性界面活性剤組成物は、洗濯及び自動食器洗浄用途に特に有効である。
【0032】
単位用量界面活性剤組成物は、一の洗浄操作における一部(single portion)の界面活性剤組成物として使用されるように設計されている。もちろん、1以上の当該一部は、必要に応じて、1回の洗浄操作に使用できる。
【0033】
本発明の界面活性剤組成物は、当業者に周知の任意の適切な方法によって生産することができる。
【0034】
b)配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型
本発明の組成物に使用されるスブチリシン異型は、本明細書において配列番号1として記載されるアミノ酸配列を有する。
【化1】

【0035】
配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型は、単離された異型として本発明の組成物に使用されることが好ましい。
【0036】
これは、前記アミノ酸配列を含む成熟形態として使用される。
【0037】
本明細書に使用する用語「スブチリシン」とは、MEROPS−ペプチダーゼベース(Rawlingsらの文献、「MEROPS:ペプチダーゼデータベース(MEROPS; the peptidase database)」、Nucleic Acids Res, 34データベース号, D270-272, 2006。ウエブサイトmerops.sanger.ac.uk/cgi-bin/merops.cgi?id=s08:action+)に記載されるS8セリンプロテアーゼファミリーの任意のメンバーをいう。
【0038】
本発明の組成物は、本明細書において配列番号1として記載されるアミノ酸配列を有するスブチリシン異型の有効量を含む。この量は、当業者により容易に測定される。典型的には、本組成物は、0.005〜2重量%、好ましくは0.01〜1.5重量%、例えば0.05〜1重量%の活性酵素を含む。
【0039】
本明細書は、本発明の組成物において利用される異型スブチリシンのアミノ酸配列を開示する。酵素は、本組成物に任意の適切な形態(液体形態又は顆粒形態)で加えることができる。酵素は、任意の適切なカプセル及び当該技術分野において公知のカプセル化法を使用して、カプセル化形態又は非カプセル化形態のいずれかで使用できる。好ましくは、カプセル化される場合、水溶性又は水分散性カプセル(20℃)が使用される。
【0040】
当業者は、本開示の利益を与えられて、異型スブチリシンポリペプチドをルーチン的に調製及び生産でき、実際に、その更なる異型(例えば融合タンパク質又はキメラ)を生産し、又は他の配列を導入してクローニング(例えば制限エンドヌクレアーゼ認識部位)又は発現したポリペプチドの精製(例えばN末端ヒスチジンタグ)を促進できる。
【0041】
特に、異型酵素をコードする核酸配列は、発明とは異なる様式で調製できる。これはオリゴヌクレオチドの新規合成により達成でき、その後、標準的な分子生物学的技術を使用して、異型酵素をコードする全長二本鎖核酸分子にアセンブルできる。オリゴヌクレオチドは、市販の自動オリゴヌクレオチド合成機を使用して、例えばホスホラミダイト法(Beaucage & Carruthersの文献 1981, Tetrahedron Lett. 22, 1859)により設計し、それから合成できる。
【0042】
あるいは、従来技術のスブチリシン酵素をコードする既存の核酸分子を(例えばPCRによって、又は部位特異的突然変異誘発によって)修飾し、異型酵素をコードする分子を生産できる。適切な技術は周知であり、例えば、「分子クローニング−研究室マニュアル(Molecular Cloning A Laboratory Manual)」第3版, Sambrook & Russellらの文献, Cold Spring Harbor Laboratory Press発行, Cold Spring Harbor, New Yorkに記載されている。
【0043】
いったん異型スブチリシンをコードする適切な核酸分子を調製したならば、それらを粘着端ライゲーションによって最適に消化された発現ベクターに導入し、該ライゲーションされ環状化された組換え構築物を発現のための適切な宿主に導入できる。多数の発現ベクターが公知であり、商業的に容易に利用できる。好ましくは、酵素の発現を制御するプロモータは誘導可能である。宿主は、哺乳動物の細胞株でよいが、より典型的には微生物である。宿主は、酵母(例えば、ピキア種、サッカロミセス種)でよく、又はバクテリア若しくは糸状菌でよい。組換えDNAを宿主細胞に導入するための技術は、やはり極めて周知であり(例えば、先に指摘したSambrook & Russellの文献により記載されている)、手短に言えば、形質転換、形質導入及びエレクトロポレーションを含む。感受性細菌細胞のCa2+媒介型形質転換(例えば、Birnboim & Dolyの文献、1979 Nucl. Acids Res. 7. 1513-1523)は、実施するのに信頼性が高くかつシンプルな好適技術である。
【0044】
いくつかの好ましい実施態様において、異型スブチリシンポリペプチドは、本願発明に係る宿主によって認識されるシグナルペプチドを含み、これにより当該発現タンパク質は、宿主により細胞膜周辺腔及び/又は細胞外培地に分泌され、酵素の精製を容易にする。他の好ましい実施態様において、発現ポリペプチドは、濾過及び/又は遠心分離によって培地から分離され、例えば、限外濾過、ダイアフィルトレーション(diafiltration)又は接線流濾過を含む当該技術分野において周知の任意のいくつかの方法によって任意に濃縮できる。市販の限外濾過製品は例えばミリポアから入手でき、ダイアフィルトレーション製品は例えばPall Life Sciences (Ann Arbor, MI)又はSartorius AG/Vivascience (Hannover, Germany)により供給される。
【0045】
酵素調製物の純度は、SDS-PAGE解析及びタンパク質アッセイ(例えば、「ブラッドフォード」法又は「ラウリー」法。両方とも標準かつ周知である)などの標準的な方法により評価できる。いったん精製したならば、酵素を凍結乾燥でき、又は必要となるまで-20℃で凍結保存できる。
【0046】
c)過炭酸塩、過硫酸塩及び有機過酸による漂白
一実施態様によると、本発明の界面活性剤組成物は、特許請求の範囲に記載のスブチリシン異型酵素に加え、少なくとも1の過炭酸塩及び/又は過硫酸塩漂白剤を含む。過炭酸及び過硫酸のナトリウム塩及びカリウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が好ましい。必要に応じて、過炭酸塩及び過硫酸塩漂白剤の混合物が使用できる。
【0047】
本発明の組成物は、任意の適切な量、好ましくは1重量%〜50重量%、例えば5重量%〜40重量%、特に10重量%〜35重量%、例えば15重量%〜30重量%で過炭酸塩又は過硫酸塩漂白剤を含むことができる。
【0048】
過炭酸塩又は過硫酸塩漂白剤は、任意の適切な材料で任意にカプセル化/被覆できる。
【0049】
本発明の一態様によると、界面活性剤組成物は、好ましくは、特許請求の範囲に記載のスブチリシン異型酵素に加え、少なくとも1の有機過酸漂白剤、好ましくは過安息香酸及び/又はペルオキシカルボン酸を含む。
【0050】
好ましくは、ペルオキシカルボン酸は、モノペルオキシフタル酸、ジペルオキシフタル酸、2-オクチルジペルオキシコハク酸、ジペルオキシドデカンジカルボン酸、ジペルオキシアゼライン酸、イミドペルオキシカルボン酸、又はフタルイミドペルヘキサン酸、これらの誘導体及び塩並びにこれらの混合物を含む。特に好ましいのは、フタルイミドペルヘキサン酸(PAP)並びにその誘導体及び塩である。
【0051】
本発明の組成物は、有機過酸を任意の適切な量で、好ましくは1重量%〜50重量%、例えば5重量%〜40重量%、特に10重量%〜35重量%、例えば15重量%〜30重量%の量で含むことができる。
【0052】
有機過酸は、任意の適切な材料で任意にカプセル化/被覆できる。
【0053】
d)アミノカルボナート
本発明の一態様によると、界面活性剤組成物は、好ましくは、特許請求の範囲に記載のスブチリシン異型酵素に加え、少なくとも1のアミノカルボナートビルダーを含む。当該化合物の混合物も使用できる。
【0054】
本発明に従って使用できる本発明の酸系化合物の組成物における使用のためのアミノカルボナートビルダーの好ましい例には、MGDA(メチル-グリシン-二酢酸並びにその塩及び誘導体)、及びGLDA(グルタミン酸-N,N-二酢酸並びにその塩及び誘導体)、並びにMGDA及びGLDAの混合物を含む。
【0055】
他の適切なビルダーは、US 6,426,229に記載されており、本明細書に引用により組み込まれる。特定の適切なビルダーには、以下のものを含む:例えば、アスパラギン酸-N-モノ酢酸(ASMA)、アスパラギン酸-N,N-二酢酸(ASDA)、アスパラギン酸-N-モノプロピオン酸(ASMP)、イミノジコハク酸(IDA)、N-(2-スルホメチル)アスパラギン酸(SMAS)、N-(2-スルホエチル)アスパラギン酸(SEAS)、N-(2-スルホメチル)グルタミン酸(SMGL)、N-(2-スルホエチル)グルタミン酸(SEGL)、N-メチルイミノ二酢酸(MIDA)、α-アラニン-N,N-二酢酸(α-ALDA)、β-アラニン-N,N-二酢酸(β-ALDA)、セリン-N,N-二酢酸(SEDA)、イソセリン-N,N-二酢酸(ISDA)、フェニルアラニン-N,N-二酢酸(PHDA)、アントラニル酸-N,N-二酢酸(ANDA)、スルファニル酸-N,N-二酢酸(SLDA)、タウリン-N,N-二酢酸(TUDA)、及びスルホ-メチル-N,N-二酢酸(SMDA)、並びにこれらのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩。
【0056】
本発明の界面活性剤組成物において、アミノカルボナートビルダーの従来的な量、典型的には20重量%〜80重量%、例えば25又は30重量%〜60又は70重量%の範囲の量が使用される。
【0057】
e)スルホン化されたポリマー
スルホン化されたポリマーの好ましい例には、CH2=CR1-CR2R3-O-C4H3R4-SO3Xのコポリマーを含み、式中、R1、R2、R3、R4は独立に1〜6個の炭素アルキル又は水素であり、かつ、Xは水素又はアルカリであり、修飾されたアクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸及びメチレンマロン酸又はこれらの塩を含む任意の適切な他のモノマー単位、無水マレイン酸、アクリルアミド、アルキレン、ビニルメチルエーテル、スチレン及び任意のこれらの混合物を伴う。スルホン化された(コ)ポリマーにおける組込みのための他の適切なスルホン化されたモノマーは、2-アクリルアミド-2-メチル-1-プロパンスルホン酸、2-メタクリルアミド-2-メチル-1-プロパンスルホン酸、3-メタクリルアミド-2-ヒドロキシ-プロパンスルホン酸、アリルスルホン酸(allysulphonic acid)、メタリルスルホン酸(methallysulphonic acid)、2-ヒドロキシ-3-(2-プロペニルオキシ)プロパンスルホン酸、2-メチル-2-プロぺネン-1-スルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、3-スルホプロピルアクリル酸、3-スルホプロピルメタクリル酸、スルホメチルアクリルアミド、スルホメチルメタクリルアミド、及びこれらの水溶性塩である。適切なスルホン化されたポリマーは、US 5308532及びWO 2005/090541においても記載されている。
【0058】
スルホン化されたポリマーは、カルボン酸のモノマー及びスルホン化されたモノマー、特にアクリル酸及び/又は2-アクリルアミド-2-メチル-1-プロパンスルホン酸(AMPS)を含むことが特に好ましい。スルホン化されたポリマーは、特にモノマー重量比で50:50〜90:10、例えば70:30〜80:20のアクリル酸及びAMPSのコポリマーが最も好ましい。
【0059】
スルホン化されたポリマーが存在する場合、それは好ましくは界面活性剤組成物に、少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも1重量%、より好ましくは少なくとも2重量%、及び最も好ましくは少なくとも5重量%の量で、最高40重量%、好ましくは最高30重量%、より好ましくは最高20重量%、及び最も好ましくは最高15重量%の量で存在する。
【0060】
f)有機リン酸
有機リン酸は、しばしば腐食阻害剤として使用される。本発明によると、二リン酸及びその塩が好ましく、特に好ましいのは四ナトリウム及び二ナトリウム塩である。1-ヒドロキシエチリデン1,1-二リン酸(HEDP)、及び四ナトリウム又は二ナトリウム塩が特に好ましい。
【0061】
有機リン酸は、0.05〜5重量%、例えば0.01〜2重量%の量で使用されるのが好ましい。
【0062】
g)水溶性又は水分散可能なパッケージ
本発明の第2の態様によると、界面活性剤組成物は、水溶性又は水分散可能なパッケージによって、少なくとも部分的に包まれる。それゆえ、これは、1回の洗浄操作で消費されることを意図する単位用量界面活性剤組成物である。水溶性又は水分散可能なパッケージ材料は、好ましくは界面活性剤組成物を完全に包む。
【0063】
本発明の一実施態様に従って、水溶性又は水分散可能なパッケージが複数の区画(典型的には2〜5区画)を含むのが好ましい。これは、製剤全体の非互換的成分を互いから物理的に分離できる利点を有し、これは組成物全体の安定性を増加させることができる。例えば、漂白剤化合物と着色剤、香料(perfume)及び/又は酵素などの漂白剤感受性成分を分離できる。
【0064】
本発明のこの態様において、界面活性剤組成物は、本発明の第1の態様(しかしながら、それらは、第1の態様の組成物だけに限られていない)のものを含む任意の製剤でよい。それゆえ、本発明の第2の態様によると、界面活性剤組成物は、第1の態様のものが好ましいにもかかわらず、本明細書に記載する成分のいずれかを含むことができる。
【0065】
水溶性又は水分散可能なパッケージは、任意の適切な形態、例えばポーチ又は自立の成形体、例えば典型的には容器がフィルム蓋によって閉じてある実質的に平面ベース及び直立した側壁をもつものであってよい。本発明の一部の実施態様において、それは、部分的前成形容器を含むことができる。そのような容器の好ましい例には、ゼラチンカプセル、例えば医薬用途において利用されるものを含む。ゼラチンが使用される場合、ゼラチンの組成及び天然の性質に幅広く変化し得ることが理解されるであろう。例えば、ゼラチンは、(水、グリセリン、モノプロピレングリコール又はポリエチレングリコールなどの可塑剤成分を有する)硬いゼラチン又は柔らかいゼラチンであり得る。
【0066】
上記のように、水溶性又は水分散可能なパッケージは、自己を支持する成形体の形態であり得る。好ましくは、これは、典型的にはフィルム蓋で閉じる実質的に平面ベース及び直立した側壁を有する自立の成形体である。そのような成形体は任意の形状でよいが、典型的には、実質的に正方形又は矩形の横断面である。パッケージは、壁のある容器の形態でなくてもよいが、その代わりに、実質的に自己支持型の(任意に孔/開口を有する)形状である。好ましくは、自己支持体には、マトリクスを含む。マトリクスは、パッケージのフィルムに使用する材料により形成でき、又はあるいは、マトリクスは第2の材料を含むことができる。好ましいマトリクス形成材料は、特にグリセリンとの混合物で、任意に水を有するゼラチンを含む。更に好ましいマトリクス形成材料は、3000以上、例えば6000、8000、20000、35000又は800万などの分子量を有するポリエチレングリコール(PEG)である。
【0067】
通常、パッケージは、少なくとも1の平面で5〜60mm、好ましくは10〜50mm、例えば20〜45mmの最大寸法を有する。パッケージのサイズが、単位用量界面活性剤製品策定者の要求及び意図されるパッケージの使用に従って変化することは理解されるであろう。パッケージが、少なくとも2つの平面で、及び最も好ましくは3つの平面でこのサイズを有することは、特に好ましい。
【0068】
パッケージは、任意の適切な方法、例えば引用により本明細書に組み込まれるWO 2004/081161に記載される方法により形成できる。パッケージが射出成形によって生産される自己支持体である場合、それは、引用により本明細書に組み込まれるEP-A-1232100に開示される方法に従って為すことができる。
【0069】
界面活性剤組成物を含むパッケージが可撓性ポーチである場合、本方法は、パッケージ、特にパッケージ材料の可撓性シートを形成するために使用される材料の少なくとも1のシートを用いて界面活性剤組成物を包むステップを含むことができる。界面活性剤組成物は、それが包まれる場合、固体(粉を含む)、スラリー又はゲル形態などの任意の適切な形態であってよい。それが固体形態である場合、粒子状/顆粒状又は錠剤の形態が好ましい。
【0070】
界面活性剤組成物を含むポーチの形態で水溶性又は水分散可能なパッケージを生産する1つの方法は、ポーチを形成するために使用されるパッケージ材料の第1のシートに空腔を形成すること、及びパッケージ材料が封止される前に界面活性剤組成物を添加して水溶性又は水分散可能なパッケージポーチを生産することである。パッケージは、界面活性剤組成物を含む空腔上へのパッケージ材料の第2のシートの添加、及びそれをパッケージ材料の第1のシートに封止することにより封止できる。パッケージ材料の第1及び第2のシートは、同じか又は異なる水溶性又は分散可能なパッケージ材料を含むことができるが、該2つのシートは、好ましくは同じパッケージ材料を含む。
【0071】
本発明の水溶性又は水分散可能なパッケージは、任意の適切な従来の方法、例えば、生産されるパッケージタイプ(例えば可撓性ポーチ又は自己支持容器)により真空成形、熱成形又は射出成形によって、形成できる。例えば、熱成形プロセスにおいて、フィルムは、引落すことができ、又は型に吹き付けることができる。それゆえ、例えば、熱成形ヒータープレートアセンブリを使用してフィルムを熱成形温度まで加熱した後、真空下で引落すか、又は圧力下で型に吹き付ける。例えば、熱成形前に型からフィルムを吹き飛ばすことによる、フィルムのプラグ補助熱成形及び前延伸を必要に応じて使用できる。当業者は、適切な温度、圧力又は真空及び滞留時間を選択して、適切なパッケージを達成することができる。使用される真空又は圧力の量及び熱成形温度は、フィルムの厚み及び多孔性、並びに使用されるポリマー又はポリマー混合物による。PVOHフィルムの熱成形は公知であり、例えば、WO 00/55045に記載されている。
【0072】
ポリビニルアルコールは、水分散可能な又は水溶性のパッケージ(詳細についてはさらに以下を参照)を形成する1つの適切な材料である。PVOH又はエトキシル化PVOHについての適切な形成温度は、例えば、90〜130℃、特に90〜120℃である。適切な形成圧力は、例えば、69〜138kPa(10〜20p.s.i.)、特に83〜117kPa(12〜17p.s.i.)である。適切な形成真空は、0〜4kPa(0〜40mbar)、特に0〜2kPa(0〜20mbar)である。適切な滞留時間は、例えば、0.4〜2.5秒、特に2〜2.5秒である。
【0073】
水溶性又は水分散可能なパッケージを生産するために使用されるパッケージ材料は、好ましくはポリマー性である。好ましくは、水溶性又は水分散可能なポリマー材料は、ポリビニルアルコール、セルロース(セルロース誘導体を含む)、デンプン、ゼラチン、ポリグリコリド、ゼラチン及びポリ乳酸コポリマー、又はこれらの混合物若しくはコポリマーから選択される。ポリビニルアルコールは、特にパッケージ材料として好ましい。好ましいセルロース誘導体には、ヒドロキシプロピルセルロースエーテル(HMPC)を含む。ポリマー材料は、フォトポリマー、又は上述したタイプなどの任意の適切なモノマーのコポリマーでよい。
【0074】
水溶性又は水分散可能なポリマー材料は、例えば、フィルムの形態であり得る。フィルムは、単一のフィルムであってよく、又はGB-A-2,244,258にて開示されるような積層フィルムであってよい。単一のフィルムはピンホールを有することができるが、積層体における2以上の層は一致するピンホールを有しそうにない。
【0075】
水溶性又は水分散可能なパッケージの外壁の少なくとも1の、及び好ましくはすべての厚さは、最高2mm、より好ましくは最高1mm、より好ましくは10〜300μm、より好ましくは20〜200μm、特別には25〜160μm、より特別には30〜150μm、及び最も特別には30〜150μmでよい。
【0076】
パッケージ材料(例えばフィルム)は、任意の方法によって、例えば押出及びブローにより、又は注型によって製造できる。フィルムは、無配向、一軸配向、又は二軸配向であってよい。フィルムの層が配向する場合、それらは通常同じ配向を有するが、それらの配向平面は必要に応じて異なってもよい。積層体の層は、同じであってよく、又は異なってもよい。それゆえ、それらは各々、同じポリマーを含んでよく、又は異なるポリマーを含んでよい。
【0077】
単一の層フィルムにおいて、若しくは積層体の1以上の層において使用できる、又は射出成形又はブロー成形に使用できる水溶性又は分散可能なポリマー材料の例は、ポリ(ビニルアルコール)(PVOH)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などのセルロース誘導体、及びゼラチンである。適切なPVOHの例は、エトキシル化PVOHである。PVOHは、部分的に又は完全にアルコール化又は加水分解されてよい。例えば、PVOHは、40〜100%、好ましくは70〜92%、好ましくは約88%又は約92%アルコール化又は加水分解されてよい。加水分解の程度は、PVOHが水に溶け始める温度に影響することが公知である。88%の加水分解は、冷(すなわち室温)水に溶解するフィルムに対応するが、92%の加水分解は、温水に溶解するフィルムに対応する。従って、フィルムの水溶特性を制御できる。
【0078】
(他の任意成分)
先に特定した成分に加え、本発明の組成物は、最も好ましくは、洗浄を補助する1以上の界面活性剤を含む。
【0079】
界面活性剤が存在する場合、それは、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性、両性、若しくは双性イオン性の表面活性剤、又はこれらの混合物のいずれでもよい。そのような適切な界面活性剤の多くは、引用により本明細書に組み込まれるKirk Othmerの化学技術百科(Kirk Othmer's Encyclopedia of Chemical Technology)、第3版, 22巻, 360-379頁,「界面活性剤及び界面活性物質系(Surfactants and Detersive Systems)」に記載されている。一般に、漂白剤-安定界面活性剤は、本発明により好ましい。
【0080】
本発明による自動食器洗浄用組成物については、非イオン性界面活性剤が特に好ましい。洗濯及び他の洗浄用途については、陰イオン性界面活性剤などの他の界面活性剤が好ましく含まれ、適切なタイプは、当該技術分野において周知である。
【0081】
非イオン性界面活性剤の好ましい種類は、6〜20個の炭素原子を有するモノヒドロキシアルカノール又はアルキルフェノールの反応により調製されるエトキシル化非イオン性界面活性剤である。好ましくは、界面活性剤は、アルコール又はアルキルフェノール1モル当たり少なくとも12モル、特に好ましくは少なくとも16モル、さらにより好ましくは少なくとも20モル、例えば少なくとも25モルの酸化エチレンを有する。
【0082】
特に好ましい非イオン性界面活性剤は、16〜20個の炭素原子を有する線状鎖脂肪アルコール由来の非イオン物質であり、かつ、アルコール1モル当たり少なくとも12モル、特に好ましくは少なくとも16及びさらにより好ましくは少なくとも20モルの酸化エチレンである。
【0083】
本発明の一実施態様によると、非イオン性界面活性剤は、さらに当該分子に酸化プロピレン単位を含むことができる。好ましくは、これらのPOユニットは、非イオン性界面活性剤の全分子量の最高25重量%、好ましくは最高20重量%、及びさらにより好ましくは最高15重量%を構成する。
【0084】
エトキシル化モノヒドロキシアルカノール又はアルキルフェノールであり、さらにポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンブロックコポリマー単位を含む界面活性剤を使用できる。そのような界面活性剤のアルコール又はアルキルフェノール部分は、非イオン性界面活性剤の全体の分子量の30重量%超、好ましくは50重量%超、より好ましくは70重量%超を構成する。適切な非イオン性界面活性剤の他の種類には、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとのリバースブロックコポリマー、及びトリメチロールプロパンにより開始されるポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとのブロックコポリマーを含む。非イオン性界面活性剤の他の好ましい種類は、下記式により記載できる:
R1O[CH2CH(CH3)O]X[CH2CH2O]Y[CH2CH(OH)R2]
式中、Rは4〜18個の炭素原子を有する線状鎖若しくは分枝鎖脂肪族炭化水素基又はこれらの混合物を表し、Rは2〜26個の炭素原子を有する線状鎖若しくは分枝鎖脂肪族炭化水素残余又はこれらの混合物を表し、xは0.5〜1.5の値であり、かつ、yは少なくとも15の値である。
【0085】
好ましい非イオン性界面活性剤の他のグループは、下記式の末端封鎖された(end-capped)ポリオキシアルキル化された非イオン性物質である:
R1O[CH2CH(R3)O]X[CH2]kCH(OH)[CH2]jOR2
式中、R及びRは1〜30個の炭素原子を有する線状鎖若しくは分岐鎖の飽和若しくは不飽和の脂肪族又は芳香族炭化水素基を表し、Rは水素原子又はメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、2-ブチル又は2-メチル-2-ブチル基を表し、xは1〜30の値であり、かつ、k及びjは1〜12、好ましくは1〜5の値である。xの値が2より大きい場合、上記式における各Rは異なり得る。R及びRは好ましくは、6〜22個の炭素原子を有する線状鎖若しくは分枝鎖の飽和若しくは不飽和の脂肪族又は芳香族炭化水素基であり、式中、8〜18個の炭素原子を有する基が特に好ましい。基Rについては、H、メチル又はエチルが特に好ましい。xについて特に好ましい値は、1〜20、好ましくは6〜15が含まれる。
【0086】
上記の通り、xが2より大きい場合、当該式の各Rは異なり得る。例えば、x=3の場合、基Rは、全ての単一の順序、例えば(PO)(EO)(EO)、(EO)(PO)(EO)、(EO)(EO)(PO)、(EO)(EO)(EO)、(PO)(EO)(PO)、(PO)(PO)(EO)及び(PO)(PO)(PO)に使用できる酸化エチレン(R=H)又は酸化プロピレン(R=メチル)単位を構築するように選択できる。xについての値3は例示のみであって、より大きい値を選択でき、これにより(EO)又は(PO)単位のより大きな数の変動が起こり得る。
【0087】
上記式の特に好ましい末端封鎖されたポリオキシアルキル化アルコールは、以下の単純化された式の開始分子(originating molecule)であるk=1及びj=1の場合のものである:
R1O[CH2CH(R3)O]XCH2CH(OH)CH2OR2
【0088】
異なる非イオン性界面活性剤の混合物の使用は、例えば、アルコキシル化アルコール及びアルコキシル化アルコールを含むヒドロキシ基の混合物に係る本発明の文脈において、適切である。
【0089】
他の適切な界面活性剤は、その内容が引用により本明細書に組み込まれるWO 95/01416に開示されている。
【0090】
好ましくは、非イオン性界面活性剤は、0.1重量%〜20重量%、より好ましくは0.5重量%〜15重量%、例えば1〜10重量%の量で本発明の界面活性剤組成物に存在する。
【0091】
発明の界面活性剤組成物は、本発明の第1の態様の当該形成部分に、追加的な漂白化合物を含むことができる。界面活性剤組成物において従来使用された任意のタイプの追加的漂白化合物を使用できる。
【0092】
この追加的漂白化合物は、好ましくは、少なくとも1の無機ペルオキシド、又は塩素系漂白剤を含み、これらの誘導体及び塩又はこれらの混合物を含むが、本発明の第1の態様による漂白剤は除外する。好ましくは、少なくとも1の無機ペルオキシドは、過ホウ酸塩及び/又は過酸化水素を含み、これらの誘導体及び塩並びにこれらの混合物を含む。これらの無機ペルオキシドのナトリウム塩及びカリウム塩、特にナトリウム塩が最も好ましい。
【0093】
本発明の界面活性剤組成物は、当該組成物に存在する任意のアミノカルボナートビルダー及びホスホナートビルダーに加え、非アミノカルボナートビルダーを任意に含んでもよい。任意のそのようなビルダーが存在する場合、望みどおりに、亜リン酸含有ビルダー又は亜リン酸不含ビルダーのいずれかであってよい。
【0094】
亜リン酸含有ビルダーも(任意のホスホナートの存在にかかわらず)本発明の界面活性剤組成物に使用する場合、モノリン酸塩、二リン酸塩、トリポリリン酸塩、又はオリゴマー性ポリリン酸塩を使用することが好ましい。これらの化合物のアルカリ金属塩、特にナトリウム塩が好ましい。特に好ましいビルダーは、トリポリリン酸ナトリウム(STPP)である。亜リン酸含有ビルダーの従来量は、固体界面活性剤組成物において、典型的には15重量%〜80重量%、例えば20重量%〜75重量%、より好ましくは25重量%〜60重量%の範囲で使用できる。
【0095】
亜リン酸不含ビルダーについて、適切な例には、コハク酸塩系ビルダーを含む。用語「コハク酸塩系化合物」及び「コハク酸系化合物」は、本明細書において互換的に使用される。好ましいコハク酸塩化合物は、US-A-5,977,053に記載されており、下記式を有する:
【化2】

式中、R、Rは互いに独立してH又はOHを意味し、R、R、R、Rは互いに独立して陽イオン、水素、アルカリ金属イオン及びアンモニウムイオン、一般式RN+を有するアンモニウムイオンを意味し、R、R、R、Rは互いに独立して水素、1〜12個の炭素原子を有するアルキルラジカル又は2〜3個の炭素原子を有するヒドロキシル置換されたアルキルラジカルを意味する。好ましい例には、イミノコハク酸四ナトリウムを含む。イミノジコハク酸(IDS)及び(ヒドロキシ)イミノジコハク酸(HIDS)及びこれらのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩は、特に好ましいコハク酸塩系ビルダー塩である。
【0096】
亜リン酸不含ビルダーは、さらに、又は代替的に、カルボキシル基を有する非ポリマー性有機分子を含み得る。カルボキシル基を含む有機分子であるビルダー化合物には、クエン酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、乳酸、及びこれらの塩を含む。特に、これらの有機化合物のアルカリ又はアルカリ土類金属塩、特にナトリウム塩を使用できる。特に好ましい亜リン酸不含ビルダーは、クエン酸ナトリウムである。2つのカルボキシル基を含むそのようなポリカルボナートには、例えば、マロン酸、(エチレンジオキシ)二酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸及びフマル酸の水溶性塩を含む。3つのカルボキシル基を含むそのようなポリカルボナートには、例えば、水溶性クエン酸塩を含む。対応して、適切なヒドロキシカルボン酸は、例えば、クエン酸である。
【0097】
これらの亜リン酸不含ビルダーの従来の量は、固体界面活性剤組成物において、典型的には、20重量%〜80重量%、例えば25又は30重量%〜60又は70重量%の範囲で使用できる。
【0098】
好ましくは、組成物(任意の有機過酸及び/又はアミノカルボナートビルダーを含む)に存在するビルダーの総量は、少なくとも20重量%、及び最も好ましくは少なくとも25重量%、好ましくは最高70重量%、好ましくは最高65重量%、より好ましくは最高60重量%の量である。組成物において使用する実際の量は、使用するビルダーの性質による。必要に応じて、亜リン酸含有ビルダー及び亜リン酸不含ビルダーの組合せを使用できる。
【0099】
組成物が漂白剤、特に過炭酸塩又は過硫酸塩漂白剤を含む場合、それらは好ましくは、漂白化合物の性質に応じて、1以上の漂白活性剤又は漂白触媒を含むことができる。任意の適切な漂白活性剤には、例えばTAEDが含まれ得る。任意の適切な漂白剤触媒は、例えばEP-A-1,741,774に記載されているものなどの酢酸マンガン又は複核マンガン錯体について使用できる。従来の量は、例えば全組成物重量に基づき、0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜8重量%、及び最も好ましくは0.5〜5重量%の量で使用できる。
【0100】
界面活性剤組成物に典型的に使用される酵素の任意のタイプは、特許請求の範囲に記載のバチルス種スブチリシン異型に加えて、本発明の組成物に含ませることができる。この追加的酵素は、他のプロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ及びペルオキシダーゼから選択されることが好ましく、最も好ましいは他のプロテアーゼ及びアミラーゼである。プロテアーゼ及び/又はアミラーゼ酵素が本発明による組成物に含まれるのが最も好ましく、当該酵素は、例えば食器洗浄用界面活性剤組成物に特に効果的である。これらの酵素の任意の適切な種類を要望通り使用できる。従来の量の当該酵素を使用できる。
【0101】
本発明による組成物は、特に当該組成物が自動食器洗浄用途に使用される場合、酸性源又はアルカリ源を含ませ、溶液において所望のpHを得ることができる。好ましいケイ酸塩は、ケイ酸ナトリウム、例えば、ニケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、及び結晶質のフィロケイ酸塩である。酸性源は、好適には、任意の適切な酸性化合物、例えばポリカルボン酸であり得る。例えば、アルカリ源は、炭酸塩又は重炭酸塩(例えばアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)であり得る。アルカリ源は、好適には、任意の適切な塩基性化合物、例えば、任意の強塩基及び弱酸の塩であってよい。アルカリ性組成物が望ましい場合、ケイ酸塩は、適切なアルカリ源の中にある。従来の量のアルカリ源又は酸性源を使用できる。
【0102】
界面活性剤組成物は、特に当該界面活性剤組成物が自動食器洗浄操作における使用のためのものである場合、1以上の防腐食剤を含むことができる。これらの防腐食剤は、ガラス及び/又は金属の腐食に対して利点を提供でき、該用語は、非鉄金属、特に銀及び銅の錆を防止又は低減することを意図する剤を含む。本発明による多くの界面活性剤組成物において、1種類以上の防腐食剤を含ませて、ガラス及び金属の腐食に対する保護を提供できることが望ましい。
【0103】
防腐食のためには、界面活性剤組成物、特に自動食器洗浄用組成物に多価イオンの供給源を含ませることが公知である。例えば、多価イオン、特に亜鉛、ビスマス及び/又はマンガンイオンは、そのような腐食を阻害する能力のために含まれている。銀/銅の腐食阻害剤としての使用に適することが公知である、有機及び無機の酸化還元活性成分は、WO 94/26860及びWO 94/26859に記載されている。適切な無機酸化還元活性成分は、例えば、酸化状態II、III、IV、V又はVIの1つである金属、亜鉛、ビスマス、マンガン、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、コバルト及びセリウム塩及び/又は錯体からなる群から選択される金属塩及び/又は金属錯体である。特に適切な金属塩及び/又は金属錯体は、MnSO4、クエン酸Mn(II)、ステアリン酸Mn(II)、アセチルアセトン酸Mn(II)、[1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸]Mn(II)、V2O5、V2O4、VO2、TiOSO4、K2TiF6、K2ZrF6、CoSO4、Co(NO3)2及びCe(NO3)3からなる群から選択される。多価イオンの任意の適切な供給源、好ましくは硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、グルコン酸塩、及び金属-タンパク質化合物から選択される供給源を使用できる。亜鉛塩は、特に好ましい腐食阻害剤である。
【0104】
好ましい銀/銅の防腐食剤は、ベンゾトリアゾール(BTA)又はビスベンゾトリアゾール及びこれらの置換誘導体である。他の適切な剤は、有機及び/又は無機の酸化還元活性成分並びにパラフィン油である。ベンゾトリアゾール誘導体は、芳香環上で利用可能な置換部位が部分的に又は完全に置換されている当該化合物である。適切な置換基は、線状鎖若しくは分枝鎖C1-20アルキル基及びヒドロキシル、チオ、フェニル又はハロゲン、例えばフッ素、塩素、臭素及びヨウ素である。好ましい置換ベンゾトリアゾールは、トリルトリアゾールである。
【0105】
従って、本発明による特に好ましい任意の成分は、直前のパラグラフに記載のものなどの多価イオンの供給源、特に亜鉛、ビスマス及び/若しくはマンガンイオン並びに/又は置換ベンゾトリアゾールを含むベンゾトリアゾールを含む化合物である。特に、亜鉛イオンの供給源及び非置換ベンゾトリアゾールは防腐食剤として好ましく、これら2つの成分の混合物は本発明に特に好ましい。
【0106】
防腐食剤の任意の従来の量は、本発明の固体界面活性剤組成物に含まれ得る。しかしながら、防腐食剤は、組成物の総量に基づき、0.01重量%〜5重量%、好ましくは0.05重量%〜3重量%、より好ましくは0.1〜2.5重量%、例えば0.2重量%〜2重量%の総量で存在することが好ましい。複数の防腐食剤が使用される場合、個々の量は、前記所与の量にあることができるが、それでも好ましい総量が適用される。
【0107】
界面活性剤組成物は、1以上の泡制御剤を含むこともできる。この目的のために適切な泡制御剤は、この分野において従来使用されてきた全てのもの、例えば、シリコン及びこれらの誘導体並びにパラフィン油である。泡制御剤は、好ましくは、組成物の総量の0.5重量%以下の量で組成物に存在する。
【0108】
界面活性剤組成物が成形体の形態、例えば錠剤である場合、結合剤物質の従来量がその領域に含まれ得る。任意の従来の結合剤は、当該明確な領域において、典型的には最高10重量%の量、好ましくは最高5重量%の量で使用できる。好ましい結合剤には、ポリエチレングリコール及び/又はグリセロールを含む。
【0109】
本発明の界面活性剤組成物は、少量の従来量の保存料、色素、着色料及び香料を要望通りに含むこともできる。そのような成分は、典型的には最高2重量%の量で存在する。
【0110】
本発明は、表面からタンパク質性汚れ又は染みを除去又は低減する方法であって、本発明の第1又は第2の態様による界面活性剤組成物を、その上にタンパク質性の染みを有する表面と接触させるステップによる前記方法も提供する。除去をもたらす適切な条件が当該方法で利用され、典型的には、水性条件下、通常、15〜70℃、例えば30〜70℃の範囲の温度での接触を含む。
【0111】
本方法は、好ましくは、洗濯機又は自動食器洗浄機(特に後者)などの自動洗浄機において実施される。
【0112】
本発明は、以下の非限定的な実施例を参照して更に記載されている。本発明の範囲内の更なる実施例は、当業者にとって明らかである。
【実施例】
【0113】
(実施例1)
配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型は、上層における空腔に含まれるピルを有する21グラムの多層自動食器洗浄錠剤に含まれており、該錠剤は表1に示す組成物を有する。下層1、上層2及びピルの重量は、その総量に基づく重量%として表される。層1は錠剤の約65.42重量%を表し、層2は錠剤の約28.03重量%を表し、かつピルは錠剤の約6.55重量%を表す。
【0114】
錠剤は、顆粒状配合物を圧縮して、関連する層及びピルを生成することにより、生産した。錠剤は、水溶性PVOHパッケージで包んだ。顆粒状配合物は、関連する成分を共に噴霧乾燥することによって、生産した。
【0115】
【表1】

【0116】
包まれた錠剤は、以下に詳述するように台所用品を載せたMiele G 651 SCプラス食器洗浄機のディスペンサ引きに置いた。界面活性剤錠剤のタンパク性染み除去能力を評価するために、21のドイツ硬度の水硬度を使用して、50℃の通常洗浄サイクルを実行した。
【0117】
食器洗浄機に使用される台所用品を、3種類のタンパク質性の染み、すなわちタンパク質性の染みについてのIKW試験方法(IKW、食器洗浄機界面活性剤の洗浄性能を確認するためのドイツ式試験方法(SOFWジャーナル11/99))に従って卵黄、卵/牛乳、及び挽き肉
で前汚した。錠剤のタンパク様染み除去能力は、上記の方法を使用して評価した。良好なタンパク様染み除去が得られた。
【0118】
比較として、配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型は、上記製剤において代替的な市販のプロテアーゼにより置き換え、該試験を同じ試験方法及び材料を使用して繰り返した。タンパク様染み除去の改善は、本発明の自動食器洗浄組成物に見出された。
【0119】
代替的に、上記例の層1、層2及びピルを生産するために使用される顆粒の製剤は、複数区画の水溶性パッケージ、例えばポリビニルアルコールの複数区画ポーチ又は独立のカプセルにおいて顆粒形態で使用できる。そのような取り合わせにおいて、各製剤は別々の区画に含ませることができ、好ましくは非適合性材料は分離される。
【0120】
(実施例2)
配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型は、実施例1に従って21グラムの多層自動食器洗浄錠剤に含ませることができるが、該ビルダーシステムが表2に示すようにMGDA及び/又はGLDAを含むことを条件とする。
【0121】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
界面活性剤組成物であって、
a)配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型、及び
b)以下から選択される少なくとも1の追加成分、
i)過炭酸塩、過硫酸塩及び有機過酸から選択される漂白剤、
ii)アミノカルボナート、又は
iii)スルホン化されたポリマー、又は
iv)有機リン酸又はその塩、及びこれらの混合物
を含む、前記界面活性剤組成物。
【請求項2】
洗濯用組成物又は食器洗浄用組成物である、請求項1記載の界面活性剤組成物。
【請求項3】
前記食器洗浄用組成物が、自動食器洗浄用界面活性剤組成物である、請求項2記載の界面活性剤組成物。
【請求項4】
配列番号1記載のアミノ酸配列を有する前記スブチリシン異型が、単離された異型である、請求項1〜3のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項5】
前記過炭酸塩漂白剤又は過硫酸塩漂白剤が、過炭酸ナトリウム若しくはカリウム又は過硫酸ナトリウム若しくはカリウムを含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項6】
前記有機過酸が、過安息香酸及び/又はペルオキシカルボン酸を含む、請求項1〜5のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項7】
前記ペルオキシカルボン酸が、モノペルオキシフタル酸、ジペルオキシフタル酸、2-オクチルジペルオキシコハク酸、ジペルオキシドデカンジカルボン酸、ジペルオキシアゼライン酸、イミドペルオキシカルボン酸、又はフタルイミドペルヘキサン酸、これらの誘導体及び塩、並びにこれらの混合物を含む、請求項6記載の界面活性剤組成物。
【請求項8】
前記ペルオキシカルボン酸が、フタルイミドペルヘキサン酸(PAP)又はその誘導体若しくは塩を含む、請求項7記載の界面活性剤組成物。
【請求項9】
前記アミノカルボナートが、メチル-グリシン-二酢酸、グルタミン酸-N,N-二酢酸、及びこれらの塩又は誘導体、並びにこれらの混合物を含む、請求項1〜8のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項10】
前記スルホン化されたポリマーが、カルボン酸又はこれらの塩のモノマー及びスルホン化されたモノマーを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項11】
前記有機ホスホン酸が、HEDP又はこれらの塩を含む、請求項1〜10のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項12】
更なる界面活性剤を含む、請求項1〜11のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項13】
配列番号1記載のアミノ酸配列を有するスブチリシン異型を含む界面活性剤組成物であって、水溶性又は水分散可能なパッケージに少なくとも部分的に包まれている、前記界面活性剤組成物。
【請求項14】
水溶性又は水分散可能なパッケージによって完全に包まれている、請求項13記載の界面活性剤組成物。
【請求項15】
前記水溶性又は水分散可能なパッケージが、複数の区画を有する、請求項13又は14記載の界面活性剤組成物。
【請求項16】
前記水溶性又は水分散可能なパッケージが、ポリマーパッケージ材料を含む、請求項13〜15のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項17】
前記ポリマーパッケージ材料が、ポリビニルアルコール、セルロース及びセルロース誘導体、デンプン、ゼラチン、ポリグリコリド、ゼラチン及びポリ乳酸コポリマー、又はこれらの混合物又はコポリマーから選択される、請求項13〜16のいずれか1項記載の界面活性剤組成物。
【請求項18】
表面からタンパク質性汚れ又は染みを除去又は低減する方法であって、請求項1〜17のいずれか1項記載の界面活性剤組成物を、その上にタンパク質性の染みを有する表面と接触させるステップによる、前記方法。
【請求項19】
自動洗浄機において実施される、請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記自動洗浄機が自動食器洗浄機である、請求項19記載の方法。

【公表番号】特表2013−503932(P2013−503932A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527394(P2012−527394)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【国際出願番号】PCT/GB2010/051472
【国際公開番号】WO2011/027170
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(506429673)レキット ベンキサー ナムローゼ フェンノートシャップ (36)
【Fターム(参考)】