説明

疼痛、アルツハイマー病および統合失調症の治療に有効なムスカリン受容体アゴニスト

式IA:
【化1】


(式中、G、G、G、G、R、R、X、Y、Zおよびn、ならびに塩は、明細書に定義された通りである)の化合物、またはその医薬上許容しうる塩、および本化合物を含む医薬組成物を製造した。それらは、治療、特に疼痛の管理において有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ムスカリン受容体のアゴニストに関する。また、本発明は、このようなアゴニストを含む組成物、およびそれによるムスカリン受容体が介在する疾患の治療方法を提供する。特に、本発明は、疼痛、アルツハイマー病および/または統合失調症の治療に有効であり得る化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
神経伝達物質アセチルコリンは、2つのタイプのコリン作動性受容体:イオンチャネル型ファミリーのニコチン受容体および代謝調節型ファミリーのムスカリン受容体に結合する。ムスカリン受容体は、細胞膜結合Gタンパク質共役受容体(GPCR)の大きなスーパーファミリーに属し、そして種および受容体サブタイプを越えて著しく高度の相同性を示す。これらM1〜M5ムスカリン受容体は、副交感神経系内で主に発現され、中枢および末梢組織にかけて興奮性および抑制性の制御を行い、そして心拍数、興奮、認知、知覚処理および運動調節を含む多くの生理的機能に関与している。
【0003】
ムスカリンアゴニスト、例えばムスカリン及びピロカルピン、およびアンタゴニスト、例えばアトロピンは、一世紀以上の間知られているが、受容体サブタイプ選択的化合物の発見においてはあまり進歩しておらず、そのため、特定の機能を個々の受容体に割り当てるのを困難にしている。例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4参照。
【0004】
ムスカリンファミリーの受容体は、COPD、喘息、尿失禁、緑内障、統合失調症、アルツハイマー病(AchE阻害剤)、および疼痛用の主要な薬物を含む、種々の疾患用に使用される多数の薬理作用物質のターゲットである。
【0005】
例えば、直接作用するムスカリン受容体アゴニストは、急性疼痛の種々の動物モデルにおいて抗侵害受容性であることが示されている(非特許文献5、非特許文献6)。
【0006】
いくつかの研究では、慢性または神経因性疼痛状態におけるムスカリン受容体活性化の役割が試験されている。これらの研究では、コリン作動性トーン(cholinergic tone)の直接的および間接的な上昇は、ラットの神経因性疼痛の脊椎結紮モデルにおいて、クモ膜下腔内投与後、接触性アロディニアを改善することが示され、そしてこれらの効果は、ムスカリンアンタゴニストによって再び逆転された(非特許文献7、非特許文献8)。従って、ムスカリン受容体の直接的または間接的な活性化は、急性の鎮痛活性を引き出すこと、および神経因性疼痛を改善することが示されている。ムスカリンアゴニストおよびACHE−Iは、ヒトに投与したときに多くの有害事象を誘発する傾向があるため、臨床上広く使用されていない。望ましくない副作用としては、有害事象の中でもとりわけ過剰な唾液分泌および発汗、増大した胃腸運動、並びに徐脈が含まれる。これらの副作用は、体の中でムスカリン性ファミリーの受容体が偏在的に発現することに関連する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】DeLapp, N. et al., “Therapeutic Opportunities for Muscarinic Receptors in the Central Nervous System,” J. Med. Chem., 43(23), pp. 4333-4353 (2000).
【非特許文献2】Hulme, E. C. et al., “Muscarinic Receptor Subtypes,” Ann. Rev. Pharmacol. Toxicol., 30, pp. 633-673 (1990).
【非特許文献3】Caulfield, M. P. et al., “Muscarinic Receptors-Characterization, Coupling, and Function,” Pharmacol. Ther., 58, pp. 319-379 (1993).
【非特許文献4】Caulfield, M. P. et al., “International Union of Pharmacology. XVII. Classification of Muscarinic Acetylcholine Receptors,” Pharmacol. Rev., 50, pp. 279-290 (1998).
【非特許文献5】Bartolini A., Ghelardini C., Fantetti L., Malcangio M., Malmberg-Aiello P., Giotti A. Role of muscarinic receptor subtypes in central antinociception. Br. J. Pharmacol. 105:77-82, 1992.
【非特許文献6】Capone F., Aloisi A. M., Carli G., Sacerdote P., Pavone F. Oxotremorine-induced modifications of the behavioral and neuroendocrine responses to formalin pain in male rats. Brain Res. 830: 292-300, 1999.
【非特許文献7】Hwang J.-H., Hwang K.-S., Leem J.-K., Park P.-H., Han S.-M., Lee D.-M. The antiallodynic effects of intrathecal cholinesterase inhibitors in a rat model of neuropathic pain. Anesthesiology 90:492-494, 1999.
【非特許文献8】Lee E. J., Sim J. Y, Park J. Y., Hwang J. H., Park P. H., Han S. M. Intrathecal carbachol and clonidine produce a synergistic antiallodynic effect in rats with a nerve ligation injury. Can J Anaesth 49:178-84, 2002.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これまで、ムスカリン受容体の5つのサブタイプ(M1〜M5)は、体内での分布が異なる様々な種からクローニングされ、そして配列決定されている。従って、例えば、心臓、胃腸または腺の機能を制御するムスカリン受容体を活性化することなく、中枢神経系の機能を制御するムスカリン受容体の選択的調節を可能にする分子を提供することが望ましかった。
【0009】
また、ムスカリン受容体が介在する疾患の治療方法が必要とされている。
【0010】
サブタイプM1〜M5に関して選択的であるムスカリン受容体のモジュレーターが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
用語「Cm−n」または「Cm−n基」は、m〜n個の炭素原子を有するすべての基のことである。
【0012】
用語「アルキル」は、1〜約12個の炭素原子を含む飽和一価の直鎖または分枝鎖炭化水素基のことである。アルキルの説明的な例としては、C1−6アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−3−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルおよびヘキシル、ならびにより長いアルキル基、例えばヘプチルおよびオクチルが含まれるが、これらに制限されるわけではない。アルキルは、非置換または1もしくは2個の適切な置換基で置換されていてもよい。
【0013】
用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し、そして少なくとも2個から約12個までの炭素原子を含む一価の直鎖または分枝鎖炭化水素基のことである。アルケニルの二重結合は、非共役または他の不飽和基に共役してもよい。適切なアルケニル基としては、C2−6アルケニル基、例えばビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニル、2−エチルヘキセニル、2−プロピル−2−ブテニル、4−(2−メチル−3−ブテン)−ペンテニルが含まれるが、これらに制限されるわけではない。アルケニルは、非置換または1もしくは2個の適切な置換基で置換されていてもよい。
【0014】
用語「シクロアルキル」は、少なくとも3個から約12個までの炭素原子を含む飽和した一価の環含有炭化水素基のことである。シクロアルキルの例としては、C3−7シクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル、ならびに飽和環式および二環式テルペンが含まれるが、これらに制限されるわけではない。シクロアルキルは、非置換または1もしくは2個の適切な置換基によって置換されていてもよい。好ましくは、シクロアルキルは、単環式の環または二環式の環である。
【0015】
用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し、そして少なくとも3個から約12個までの炭素原子を含む、一価の環含有炭化水素基のことである。
【0016】
用語「アリール」は、芳香族の特性(例えば、4n+2個の非局在化電子)を有し、そして5から約14個までの炭素原子を含む、1つまたはそれ以上の多不飽和炭素環を有する一価の炭化水素基のことである。
【0017】
用語「複素環」は、環構造の部分としてN、O、PおよびSから独立して選ばれる、1つまたはそれ以上の多価ヘテロ原子を有し、そして環中に少なくとも3個、そして約20個までの原子を含む、環含有の構造または分子のことである。複素環は飽和または1つもしくはそれ以上の二重結合を含む不飽和であってもよく、そして複素環は複数の環を含むことができる。複素環が複数の環を含むとき、環は縮合していてもよいし、または縮合していなくてもよい。縮合環は、一般に、少なくとも2つの環の間で2個の原子を共有する少なくとも2つの環のことである。複素環は、芳香族の特徴を有してもよいし、または芳香族の特徴を有しなくてもよい。
【0018】
用語「複素芳香族」は、環構造の部分としてN、O、PおよびSから独立して選ばれる1つまたはそれ以上の多価ヘテロ原子を有し、そして環中に少なくとも3個、そして約20個までの原子を含み、ここで環含有の構造または分子が芳香族の特性(例えば、4n+2個の非局在化電子)を有する、環含有の構造または分子のことである。
【0019】
用語「複素環式基」、「複素環部分」、「複素環式」または「ヘテロシクロ」は、複素環から1つまたはそれ以上の水素を除去することによって複素環から誘導された基のことである。
【0020】
用語「ヘテロシクリル」は、複素環からから1つ水素を除去することによって複素環から誘導された一価の基のことである。
【0021】
用語「ヘテロシクリレン」は、複素環から2つの水素を除去することによって複素環から誘導された二価の基のことであり、それは2つの構造を一緒に連結するのに役立つ。
【0022】
用語「ヘテロアリール」は、芳香族の特性を有するヘテロシクリルのことである。
【0023】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、炭素および水素原子ならびに少なくとも1つのヘテロ原子、好ましくは窒素、酸素および硫黄から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含み、そして不飽和を有しない単環式または多環式の環のことである。ヘテロシクロアルキル基の例としては、ピロリジニル、ピロリジノ、ピペリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル、ピペラジノ、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリニル、チオモルホリノおよびピラニルが含まれる。ヘテロシクロアルキル基は、非置換または1もしくは2個の適切な置換基で置換されていてもよい。好ましくは、ヘテロシクロアルキル基は、単環式または二環式環、より好ましくは単環式環であり、ここにおいて、環は3〜6個の炭素原子および1〜3個のヘテロ原子を含み、本明細書ではC3−6ヘテロシクロアルキルと称する。
【0024】
用語「ヘテロアリーレン」は、芳香族の特性を有するヘテロシクリレンのことである。
【0025】
用語「ヘテロシクロアルキレン」は、芳香族の特性を有しないヘテロシクリレンのことである。
【0026】
用語「6員」は、6個の環原子を含む環を有する基のことである。
【0027】
用語「5員」は、5個の環原子を含む環を有する基のことである。
【0028】
5員環ヘテロアリールは、1、2または3個の環原子が、N、OおよびSから独立して選ばれる、5個の環原子を有する環を備えたヘテロアリールである。
【0029】
典型的な5員環ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリルおよび1,3,4−オキサジアゾリルである。
【0030】
6員環ヘテロアリールは、1、2または3個の環原子がN、OおよびSから独立して選ばれる6個の環原子を有する環を備えたヘテロアリールである。
【0031】
典型的な6員環ヘテロアリールは、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニルおよびピリダジニルである。
【0032】
複素環には、例えば単環式複素環、例えば:アジリジン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ジオキソラン、スルホラン 2,3−ジヒドロフラン、2,5−ジヒドロフラン テトラヒドロフラン、チオファン、ピペリジン、1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、チオピラン、2,3−ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジヒドロピリジン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、ジオキサン、ホモピペリジン、2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン ホモピペラジン、1,3−ジオキセパン、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピンおよびヘキサメチレンオキシドが含まれる。
【0033】
さらに、複素環には、芳香族複素環、例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、チオフェン、フラン、フラザン、ピロール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、1,2,3−トリアゾール、テトラゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−トリアゾール、1,3,4−チアジアゾールおよび1,3,4−オキサジアゾールが含まれる。
【0034】
さらに、複素環には、多環式複素環、例えば、インドール、インドリン、イソインドリン、キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、1,4−ベンゾジオキサン、クマリン、ジヒドロクマリン、ベンゾフラン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、イソベンゾフラン、クロメン、クロマン、イソクロマン、キサンテン、フェノキサチイン、チアントレン、インドリジン、イソインドール、インダゾール、プリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、フェナントリジン、ペリミジン、フェナントロリン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、1,2−ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾ−ル、チオキサンチン、カルバゾール、カルボリン、アクリジン、ピロリジジンおよびキノリジジンが包含される。
【0035】
上記の多環式複素環に加えて、複素環には、2つまたはそれ以上の環の間で環縮合して、両方の環に共通の1個を超える結合および両方の環に共通の2個を超える原子を含む、多環式複素環が含まれる。このような架橋された複素環の例には、キヌクリジン、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタンおよび7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタンが含まれる。
【0036】
ヘテロシクリルには、例えば単環式ヘテロシクリル、例えば:アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ジオキソラニル、スルホラニル、2,3−ジヒドロフラニル、2,5−ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、チオファニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピラニル、チオピラニル、2,3−ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、1,4−ジヒドロピリジニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキサニル、ジオキサニル、ホモピペリジニル、2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピニル、ホモピペラジニル、1,3−ジオキセパニル、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピニルおよびヘキサメチレンオキシジルが含まれる。
【0037】
さらに、ヘテロシクリルには、芳香族ヘテロシクリルまたはヘテロアリール、例えばピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、フラザニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリルおよび1,3,4−オキサジアゾリルが含まれる。
【0038】
さらに、ヘテロシクリルには、多環式ヘテロシクリル(芳香族または非芳香族の両方を含む)、例えばインドリル、インドリニル、イソインドリニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、1,4−ベンゾジオキサニル、クマリニル、ジヒドロクマリニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、キサンテニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、インドリジニル、イソインドリル、インダゾリル、プリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、フェナントリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、チオキサンチニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、ピロリジジニルおよびキノリジジニルが包含される。
【0039】
上記の多環式ヘテロシクリルに加えて、ヘテロシクリルには、2つまたはそれ以上の環の間で環縮合して両方の環に共通の1個を超える結合および両方の環に共通の2個を超える原子を含む、多環式ヘテロシクリルが含まれる。このような架橋された複素環の例には、キヌクリジニル、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル;および7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプチルが含まれる。
【0040】
用語「アルコキシ」は、一般式−O−Rの基のことであり、ここにおいて、Rは炭化水素基から選ばれる。典型的なアルコキシには、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、イソブトキシ、シクロプロピルメトキシ、アリルオキシおよびプロパルギルオキシが含まれる。
【0041】
ハロゲンには、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含まれる。
【0042】
「RT」または「rt」は、室温を意味する。
【0043】
一側面において、本発明の実施態様は、式Iの化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、それらの混合物:
【化1】

(式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C6−10アリール、C2−9ヘテロアリール、C3−5ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキルは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
nは、1、2、3または4であり;
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルであり;そして
X、YおよびZは、C(=O)、NH、N−CH、N、C、CH、およびCHから独立して選ばれ、ここにおいてX、YおよびZの少なくとも1つはNH、N−CHおよびNから選ばれ;ここにおいてX、YおよびZの多くとも1つはC(=O)であり;そしてここにおいてZはC(=O)ではない)を提供する。
【0044】
さらなる特定の実施態様において、Rは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている。
【0045】
なおさらなる実施態様において、Rは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノおよびベンジルオキシから選ばれる。
【0046】
別の実施態様において、Rは、水素、ハロゲン、メチル、エチル、−CN、−C(=O)−NH、−COCH、−COH、ヒドロキシル、メトキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、およびCHFO−から選ばれる。
【0047】
別の実施態様において、nは、1である。
【0048】
別の実施態様において、Zは、N、CおよびCHから選ばれる。
【0049】
さらなる実施態様において、Yは、NおよびC(=O)から選ばれる。
【0050】
なおさらなる実施態様において、Xは、NHおよびN−CHから選ばれる。
【0051】
別の実施態様において、本発明は、式IIの化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物:
【化2】

(式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C6−10アリール、C2−9ヘテロアリール、C3−5ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキルは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである)を提供する。
【0052】
特定の実施態様において、式IIのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−CN、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、およびCHFO−から独立して選ばれる。
【0053】
別の特定の実施態様において、式IIのRは、水素、ハロゲン、−CNおよびC1−3アルキルから選ばれる。
【0054】
さらなる特定の実施態様において、式IIのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている。
【0055】
なおさらなる実施態様において、式IIのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノおよびベンジルオキシから選ばれる。
【0056】
別の実施態様において、本発明は、式IIIの化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物:
【化3】

(式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C6−10アリール、C2−9ヘテロアリール、C3−5ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキルは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである)を提供する。
【0057】
特定の実施態様において、式IIIのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−CN、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、およびCHFO−から独立して選ばれる。
【0058】
別の特定の実施態様において、式IIIのRは、水素、ハロゲン、−CNおよびC1−3アルキルから選ばれる。
【0059】
さらなる特定の実施態様において、式IIIのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6
アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている。
【0060】
なおさらなる実施態様において、式IIIのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノおよびベンジルオキシから選ばれる。
【0061】
別の実施態様において、本発明は、式IVの化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物:
【化4】

(式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C6−10アリール、C2−9ヘテロアリール、C3−5ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−5ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキルは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである)を提供する。
【0062】
特定の実施態様において、式IVのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−C
N、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、およびCHFO−から独立して選ばれる。
【0063】
別の特定の実施態様において、式IVのRは、水素、ハロゲン、−CNおよびC1−3アルキルから選ばれる。
【0064】
さらなる特定の実施態様において、式IVのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている。
【0065】
なおさらなる実施態様において、式IVのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノおよびベンジルオキシから選ばれる。
【0066】
別の実施態様において、本発明は、式IAの化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物:
【化5】

(式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;
nは、1、2、3または4であり;
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルであり;そして
X、YおよびZは、C(=O)、NH、N−CH、N、C、CH、およびCHから独立して選ばれ、ここにおいてX、YおよびZの少なくとも1つは、NH、N−CHおよびNから選ばれ;ここにおいてX、YおよびZの多くとも1つは、C(=O)であり;そしてここにおいてZは、C(=O)ではない)を提供する。
【0067】
特定の実施態様において、式IAのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている。
【0068】
特定の実施態様において、式IAのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C4−6ヘテロアリールおよびベンジルオキシから選ばれる。
【0069】
特定の実施態様において、式IAのRは、水素、ハロゲン、メチル、エチル、−CN、−C(=O)−NH、−COCH、−COH、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、およびCFO−から選ばれる。
【0070】
特定の実施態様において、式IAのZは、N、CおよびCHから選ばれる。
【0071】
特定の実施態様において、式IAのYは、NおよびC(=O)から選ばれる。
【0072】
特定の実施態様において、式IAのXは、CH、NHおよびN−CHから選ばれる。
【0073】
特定の実施態様において、式IAのG、G、GおよびGは、−Hおよびメチルから独立して選ばれる。
【0074】
特定の実施態様において、式IAのG、G、GおよびGは、−Hである。
【0075】
特定の実施態様において、式IAのGおよびGは、一緒に連結してエチレンを形成し、そして式IAのGおよびGは、−Hおよびメチルから独立して選ばれる。
【0076】
特定の実施態様において、式IAのGおよびGは、一緒に連結して結合を形成し、そして式IAのGおよびGは、−Hおよびメチルから独立して選ばれる。
【0077】
さらなる実施態様において、本発明は、式IIAの化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物:
【化6】

(式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NR
から選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
は、HまたはC1−4アルキルであり;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGの2つは、一緒になって連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである)を提供する。
【0078】
別の実施態様において、式IIAのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−CN、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CFO−、およびCHFO−から独立して選ばれる。
【0079】
特定の実施態様において、式IIAのRは、水素、ハロゲン、−CN、メトキシおよびC1−3アルキルから選ばれる。
【0080】
特定の実施態様において、式IIAのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている。
【0081】
特定の実施態様において、式IIAのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C4−6ヘテロアリールおよびベンジルオキシから選ばれる。
【0082】
別の特定の実施態様において、Rは、Hまたはメチルである。
【0083】
さらにより特定の実施態様において、Rは、Hである。
【0084】
なおさらなる実施態様において、本発明は、式IIIAの化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物:
【化7】

(式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである)を提供する。
【0085】
特定の実施態様において、式IIIAのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−CN、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CFO−、およびCHFO−から独立して選ばれる。
【0086】
特定の実施態様において、式IIIAのRは、水素、ハロゲン、−CN、メトキシおよびC1−3アルキルから選ばれる。
【0087】
特定の実施態様において、式IIIAのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている。
【0088】
特定の実施態様において、式IIIAのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4
ルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C4−6ヘテロアリールおよびベンジルオキシから選ばれる。
【0089】
別の実施態様において、本発明は、式IVAの化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物:
【化8】

(式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
は、HまたはC1−4アルキルであり;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の
2つは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである)を提供する。
【0090】
特定の実施態様において、式IVAのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−CN、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CFO−、およびCHFO−から独立して選ばれる。
【0091】
特定の実施態様において、式IVAのRは、水素 ハロゲン、−CN、メトキシおよびC1−3アルキルから選ばれる。
【0092】
特定の実施態様において、式IVAのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて上記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている。
【0093】
特定の実施態様において、式IVAのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C4−6ヘテロアリールおよびベンジルオキシから選ばれる。
【0094】
別の特定の実施態様において、式IVAのRは、Hまたはメチルである。
【0095】
さらにより特定の実施態様において、式IVAのRは、Hである。
【0096】
さらなる実施態様において、本発明は、
エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
ベンジル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
t−ブチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
イソプロピル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
1−[1−(1−ブチリルピロリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
N,N−ジメチル−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキサミド;
1−{1−[1−(3−メチルブタノイル)ピロリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
エチル3−[4−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−インドール−3−イリデン)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3R)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
【0097】
メチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
イソ−プロピル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
1−{1−[(3S)−1−(シクロペンチルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(1−{(3S)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(1−{(3S)−1−[(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(1−{(3S)−1−[4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ブタノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−メチル−3−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
(3S)−N−エチル−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキサミド;
エチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3R)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
メチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
【0098】
1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
エチル3−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(7−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(5−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(4−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3S)エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3R)エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3S)エチル3−[4−(6−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3R)エチル3−[4−(6−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3S)エチル3−[4−(6−メトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3R)エチル3−[4−(6−メトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
【0099】
エチル(3S)−3−[4−(6−シアノ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−トリフルオロメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(5−トリフルオロメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−tert−ブチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(5−tert−ブチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−トリフルオロメトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(5−トリフルオロメトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(5−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
およびその医薬上許容しうる塩から選ばれる化合物を提供する。
【0100】
本発明の化合物が1つまたはそれ以上のキラル中心を含むとき、本発明の化合物が、鏡像異性もしくはジアステレオマー形態、またはラセミ混合物として存在し、そして単離することができることは当然のことと思われるであろう。本発明は、式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物のすべての可能な鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ体またはそれらの混合物を含む。本発明の化合物の光学活性な形態は、例えばラセミ体のキラルクロマトグラフ分離によって、光学活性な出発物質からの合成によって、または後に記載される手法に基づく不斉合成によって製造することができる。
【0101】
また、本発明の一定の化合物が、幾何異性体、例えばアルケンのEおよびZ異性体として存在することができることは正しく理解されるであろう。本発明は、式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物のすべての幾何異性体を含む。更に、本発明が、式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物の互変異性体を包含することは当然のことと思われるであろう。
【0102】
また、本発明の一定の化合物が、非溶媒和形態だけでなく、溶媒和形態、例えば水和形態で存在し得ることも当然のことと思われるであろう。更に、本発明が、式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物のすべてのこのような溶媒和形態を包含することは当然のことと思われるであろう。
【0103】
また、式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物の塩は、本発明の範囲内にある。一般に、本発明の化合物の医薬上許容しうる塩は、当分野でよく知られている標準的な方法を用いて、例えば十分に塩基性の化合物、例えばアルキルアミンを、生理学上許容しうるアニオンを供給するための適切な酸、例えばHClまたは酢酸と反応させることによって得ることができる。また、水性媒質中で、適切に酸性プロトンを有する本発明の化合物、例えばカルボン酸またはフェノールを、1当量のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物もしくはアルコキシド(例えばエトキシドまたはメトキシド)、または適切に塩基性の有機アミン(例えばコリンまたはメグルミン)で処理し、続いて従来の精製技術によって対応するアルカリ金属(例えばナトリウム、カリウムまたはリチウム)またはアルカリ土類金属(例えばカルシウム)の塩を製造することもできる。
【0104】
一実施態様において、上の式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物は、その医薬上許容しうる塩または溶媒和物、特に、酸付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩に転換することができる。
【発明の効果】
【0105】
今般、本発明者らは、本発明の化合物が、医薬として、特にM1受容体のアゴニストとして活性を有することを見出した。より詳しくは、本発明の化合物は、M1受容体のアゴニストとして選択的活性を示し、そして治療、特に種々の疼痛状態、例えば慢性疼痛、神経因性疼痛、急性疼痛、がん性疼痛、関節リウマチによって引き起こされる疼痛、片頭痛、内臓痛などを軽減するための治療に有用である。しかしながら、このリストは網羅的なものとして解釈すべきではない。さらに、本発明の化合物は、M1受容体の機能障害が存在する、または関与する他の疾患状態に有用である。さらに、本発明の化合物は、がん、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、統合失調症、アルツハイマー病、不安障害、うつ病、肥満、胃腸障害及び心臓血管障害の治療に用いることができる。
【0106】
特定の実施態様において、化合物は、統合失調症またはアルツハイマー病を治療するために用いることができる。
【0107】
別の実施態様において、化合物は、疼痛を治療するために用いることができる。
【0108】
別の特定の実施態様において、化合物は、神経因性疼痛を治療するために用いることができる。
【0109】
本発明の化合物は、免疫調節剤として、特に自己免疫疾患、例えば関節炎に、皮膚移植、臓器移植および類似の外科的要求に、膠原病、種々のアレルギーに、抗腫瘍剤および抗ウイルス剤としての使用に有用である。
【0110】
本発明の化合物は、M1受容体の変性または機能障害が存在する、またはそのパラダイムに関与する疾患状態に有用である。これは、診断技術および画像処理アプリケーション、例えば陽電子断層撮影法(PET)における本発明化合物の同位体標識バージョンの使用を含むことができる。
【0111】
本発明の化合物は、下痢、うつ病、不安およびストレス関連障害、例えば心的外傷後ストレス障害、パニック障害、全般性不安障害、社会恐怖、および強迫性障害、尿失禁、早漏、種々の精神病、咳、肺水腫、種々の胃腸障害、例えば便秘、機能性胃腸障害、例えば過敏性腸症候群および機能性消化不良、パーキンソン病および他の運動障害、外傷性脳損傷、脳卒中、心筋梗塞後の心臓保護、肥満、脊髄損傷、ならびにアルコール、ニコチン、オピオイドおよび他の薬物乱用の治療を含む薬物嗜癖、ならびに交感神経系の障害、例えば高血圧の治療に有用である。
【0112】
本発明の化合物は、全身麻酔および監視下鎮静管理中に使用するための鎮痛剤として有用である。麻酔状態(例えば記憶消失、痛覚脱失、筋弛緩および鎮静作用)を維持するために必要な作用のバランスを達成するため、異なる性質を有する薬剤の組み合わせが、しばしば使用される。この組み合わせには、吸入麻酔薬、催眠薬、抗不安薬、神経筋遮断薬およびオピオイドが含まれる。
【0113】
また、上で議論された状態のいずれかを治療する薬剤を製造するための、上の式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物のいずれかの使用は、本発明の範囲内にある。
【0114】
本発明のさらなる側面は、上の式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物の有効量を、このような治療を必要とする患者に投与することによる、上で議論された状態のいずれかに罹患している対象(subject)の治療方法である。
【0115】
従って、本発明は、治療に使用するための先に定義された式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVもしくはIVAの化合物またはその医薬上許容しうる塩もしくは溶媒和物を提供する。
【0116】
さらなる側面において、本発明は、治療に使用する薬剤の製造における先に定義された式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVもしくはIVAの化合物またはその医薬上許容しうる塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
【0117】
本明細書に関して、用語「治療」は、特に相反する記載がなければ、「予防」も含む。用語「治療の」および「治療的に」は、それに応じて解釈すべきである。さらに本発明に関して、用語「治療」は、本発明の化合物の有効量を投与して既存の疾患状態、急性もしくは慢性、または再発状態のいずれかを緩和することを包含する。また、この定義には、再発状態を予防するための予防的な治療および慢性障害のための継続的な治療が包含される。
【0118】
本発明の化合物は、治療、特に急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、背痛、がん性疼痛および内臓痛を含む種々の疼痛状態の治療に有用であるが、これらに制限されるわけではない。特定の実施態様において、本化合物は、神経因性疼痛の治療に有用である。さらにより特定の実施態様において、本化合物は、慢性神経因性疼痛の治療に有用である。
【0119】
ヒトのような温血動物で治療に使用する際、本発明の化合物は、経口的に、筋肉内に、皮下に、局所的に、鼻腔内に、腹腔内に、胸腔内に、静脈内に、硬膜外に、クモ膜下腔内に、経皮的、脳室内に、および関節への注射を含むあらゆる経路によって従来の医薬組成物の形態で投与することができる。
【0120】
本発明の一実施態様において、投与経路は、経口、静脈内または筋肉内であることができる。
【0121】
投与量は、投与経路、疾患の重症度、患者の年齢および体重、ならびに特定の患者にとって最も適切に個々の投与計画および投与量レベルを決定するときに、主治医によって通常考えられる他の要素に応じて左右される。
【0122】
本発明の化合物から医薬組成物を製造するには、不活性な医薬上許容しうる担体は、固体または液体であることができる。固形製剤には、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が含まれる。
【0123】
固形担体は、また賦形剤、着香剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、または錠剤崩壊剤として作用しうる1つまたはそれ以上の物質であることができ;それはカプセル化材料であることもできる。
【0124】
散剤では、担体は、微粉砕された固体であり、それは本発明の微粉砕された化合物、すなわち活性成分との混合物中にある。錠剤では、活性成分を、必要な結合性を有する担体と適切な比率で混合し、そして所望の形状およびサイズに圧縮する。
【0125】
坐剤組成物を製造するには、低融点のワックス、例えば脂肪酸グリセリドおよびカカオ脂の混合物を最初に融解し、そして例えば撹拌によって活性成分をその中に分散させる。次いで、溶融した均一な混合物を都合のよいサイズの型に注ぎ、そして冷却、固化するにまかせる。
【0126】
適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラクトース、砂糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、トラガント、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、低融点のワックス、カカオ脂、などである。
【0127】
また、組成物なる用語は、活性成分とカプセルを与える担体としてのカプセル化材料との製剤を含むものとし、その中で活性成分(他の担体と共にまたはなしで)は、担体によって囲まれており、そのため担体は活性成分と関連している。同様に、カシェ剤が含まれる。
【0128】
錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与に適した固体剤形として用いることができる。
【0129】
液状組成物には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。例えば、活性化合物の滅菌水または水プロピレングリコール溶液は、非経口投与に適した液体製剤であることができる。また、液体組成物は、水性ポリエチレングリコール溶液中の液剤に製剤化することができる。
【0130】
経口投与のための水性液剤は、水中に活性成分を溶解し、そして所望により適切な着色剤、着香剤、安定剤および増粘剤を加えることによって製造することができる。経口使用のための水性懸濁剤は、微粉砕された活性成分を、粘稠物質、例えば天然合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、および医薬製剤分野に知られている他の懸濁化剤と共に水中に分散することによって製造することができる。
【0131】
投与様式に依存するが、医薬組成物は、好ましくは本発明の化合物0.05%から99%w(質量パーセント)、より好ましくは0.10から50%wを含み、全ての質量パーセントは、全組成物に基づく。
【0132】
本発明を実施するための治療有効量は、当業者によって、個々の患者の年齢、体重および反応を含む、知られている基準を用いて決定することができ、そして治療するか、または予防するかの疾患の文脈内で判断され得る。
【0133】
薬剤を製造するための、上に定義された式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAのいずれかの化合物の使用は、本発明の範囲内にある。
【0134】
また、疼痛を治療する薬剤を製造するための式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAのいずれかの化合物の使用は、本発明の範囲内にある。
【0135】
さらに、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、背痛、癌性疼痛および内臓痛を含むが、これらに制限されない種々の疼痛状態を治療する薬剤を製造するための式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAのいずれかの化合物の使用が提供される。
【0136】
本発明のさらなる側面は、上の式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVまたはIVAの化合物の有効量を、治療を必要とする患者に投与することによる、上で議論された状態のいずれかに罹患している対象を治療する方法である。
【0137】
さらに、式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVもしくはIVAの化合物またはその医薬上許容しうる塩を医薬上許容しうる担体と共に含む医薬組成物が提供される。
【0138】
特に、治療のため、より詳しくは疼痛の治療のため、式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVもしくはIVAの化合物またはその医薬上許容しうる塩を、医薬上許容しうる担体と共に含む医薬組成物が提供される。
【0139】
さらに、式I、IA、II、IIA、III、IIIA、IVもしくはIVAの化合物またはその医薬上許容しうる塩を、上で議論された状態のいずれかに使用される医薬上許容しうる担体と共に含む医薬組成物が提供される。
【0140】
さらなる実施態様において、本発明の化合物、または本発明の化合物を含む医薬組成物もしくは製剤は、以下から選ばれる1つまたはそれ以上の医薬上活性化合物と共に併用して、同時に、順次、または別々に投与することができる:
(i)抗うつ薬、例えばアミトリプチリン、アモキサピン、ブプロピオン、シタロプラム、クロミプラミン、デシプラミン、ドキセピン デュロキセチン、エルザゾナン、エスシタロプラム、フルボキサミン、フルオキセチン、ジェピロン、イミプラミン、イプサピロン、マプロチリン、ノルトリプチリン、ネファゾドン、パロキセチン、フェネルジン、プロトリプチリン、レボキセチン、ロバルゾタン、セルトラリン、シブトラミン、チオニソキセチン、トラニルシプロマイン(tranylcypromaine)、トラゾドン、トリミプラミン、ベンラファキシンならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物;
【0141】
(ii)非定型抗精神病薬、例えばクエチアピンおよびその医薬上活性な異性体および代謝物;アミスルプリド、アリピプラゾール、アセナピン、ベンゾイソキシジル(benzisoxidil)、ビフェプルノクス、カルバマゼピン、クロザピン、クロルプロマジン、デベンザピン(debenzapine)、ジバルプロエクス、デュロキセチン、エスゾピクロン、ハロペリドール、イロペリドン、ラモトリギン、リチウム、ロクサピン、メソリダジン、オランザピン、パリペリドン、ペルラピン、ペルフェナジン、フェノチアジン、フェニルブチルピペリジン、ピモジド、プロクロルペラジン、リスペリドン、クエチアピン、セルチンドール、スルピリド、スプロクロン、スリクロン、チオリダジン、トリフルオペラジン、トリメトジン、バルプロアート、バルプロ酸、ゾピクロン、ゾテピン、
ジプラシドンおよびそれらの同等物を含む;
【0142】
(iii)抗精神病薬、例えばアミスルプリド、アリピプラゾール、アセナピン、ベンゾイソキシジル(benzisoxidil)、ビフェプルノクス、カルバマゼピン、クロザピン、クロルプロマジン、デベンザピン(debenzapine)、ジバルプロエクス、デュロキセチン、エスゾピクロン、ハロペリドール、イロペリドン、ラモトリギン、ロキサピン、メソリダジン、オランザピン、パリペリドン、ペルラピン、ペルフェナジン、フェノチアジン、フェニルブチルピペリジン、ピモジド、プロクロルペラジン、リスペリドン、セルチンドール、スルピリド、スプロクロン、スリクロン、チオリダジン、トリフルオペラジン、トリメトジン、バルプロアート、バルプロ酸、ゾピクロン、ゾテピン、ジプラシドンならびにそれらの同等物および医薬上活性異性体および代謝物を含む;
【0143】
(iv)抗不安薬、例えばアルネスピロン、アザピロン、ベンゾジアゼピン、バルビツラート、例えばアジナゾラム、アルプラゾラム、バレゼパム(balezepam)、ベンタゼパム、ブロマゼパム、ブロチゾラム、ブスピロン、クロナゼパム、クロラゼプ酸、クロルジアゼポキシド、シプラゼパム、ジアゼパム、ジフェンヒドラミン、エスタゾラム、フェノバム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、ホサゼパム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、メプロバメート、ミダゾラム、ニトラゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、レクラゼパム、トラカゾラート、トレピパム、テマゼパム、トリアゾラム、ウルダゼパム、ゾラゼパムならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む;
【0144】
(v)抗痙攣薬、例えばカルバマゼピン、バルプロアート、ラモトロギン(lamotrogine)、ガバペンチンならびにそれらの同等物および医薬上活性異性体および代謝物を含む;
【0145】
(vi)アルツハイマー病治療薬、例えばドネペジル、メマンチン、タクリンならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む;
【0146】
(vii)パーキンソン病治療薬、例えばデプレニル、エルドーパ、リキップ、ミラペックス、MAOB阻害剤、例えばセレギン(selegine)およびラザギリン、comP阻害剤、例えばタスマー(Tasmar)、A−2阻害剤、ドーパミン再取込阻害剤、NMDAアンタゴニスト、ニコチンアゴニスト、ドーパミンアゴニスト、およびニューロンの一酸化窒素シンターゼの阻害剤ならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む;
【0147】
(viii)片頭痛治療薬、例えばアルモトリプタン、アマンタジン、ブロモクリプチン、ブタルビタール、カベルゴリン、ジクロラールフェナゾン、エレトリプタン、フロバトリプタン、リスリド、ナラトリプタン、ペルゴリド、プラミペキソール、リザトリプタン、ロピニロール、スマトリプタン、ゾルミトリプタン、ゾミトリプタン(zomitriptan)、ならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む;
【0148】
(ix)脳卒中治療薬、例えばアブシキシマブ、アクチベース(activase)、NXY−059、シチコリン、クロベネチン、デスモテプラーゼ、レピノタン、トラキソプロジルならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む;
【0149】
(x)過活動膀胱尿失禁治療薬、例えばダラフェナシン(darafenacin)、フラボキサート(falvoxate)、オキシブチニン、プロピベリン、ロバルゾタン、ソリフェナシン、トルテロジンならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む;
【0150】
(xi)神経因性疼痛治療薬、例えばガバペンチン、リドダーム、プレガバリン(pregablin)ならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む;
【0151】
(xii)侵害受容性疼痛治療薬、例えばセレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、ジクロフェナク、ロキソプロフェン、ナプロキセン、パラセタモールならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物;
【0152】
(xiii)不眠症治療薬、例えばアロバルビタール、アロニミド、アモバルビタール、ベンゾクタミン、ブタバルビタール、カプリド、クロラール、クロペリドン、クロレタート(clorethate)、デキスクラモール、エトクロルビノール、エトミダート、グルテチミド、ハラゼパム、ヒドロキシジン、メクロカロン、メラトニン、メホバルビタール、メタカロン、ミダフルル、ニソバマート、ペントバルビタール、フェノバルビタール、プロポフォール、ロレタミド、トリクロホス、セコバルビタール、ザレプロン、ゾルピデムならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む;ならびに
【0153】
(xiv)気分安定薬、例えばカルバマゼピン、ジバルプロエクス、ガバペンチン、ラモトリギン、リチウム、オランザピン、クエチアピン、バルプロアート、バルプロ酸、ベラパミル、ならびにそれらの同等物および医薬上活性な異性体および代謝物を含む。
【0154】
このような組み合わせでは、本明細書に記載された投与量範囲内の本発明の化合物および認可された投与量範囲および/または刊行物の文献に記載された投与量内の他の医薬活性化合物が使用される。
【0155】
なおさらなる実施態様において、本発明の化合物、または本発明の化合物を含む医薬組成物もしくは製剤は、ブプレノルフィン;デゾシン;ジアセチルモルフィン;フェンタニル;酢酸レボメタジル;メプタジノール;モルヒネ;オキシコドン;オキシモルホン;レミフェンタニル;スフェンタニル;およびトラマドールから選ばれる1つまたはそれ以上の医薬活性化合物と併用して、同時に、順次、または別々に投与することができる。
【0156】
特定の実施態様において、本発明の化合物およびブプレノルフィン;デゾシン;ジアセチルモルヒネ;フェンタニル;酢酸レボメタジル;メプタジノール;モルヒネ;オキシコドン;オキシモルホン;レミフェンタニル;スフェンタニル;およびトラマドールから選ばれる第2の活性化合物を含む組み合わせを投与して慢性侵害受容性疼痛を治療することは、特に有効でありうる。この治療の有効性は、下に記載されたラットFCA−誘発性熱痛覚過敏モデルを用いて示すことができる。
【0157】
さらなる側面において、本発明は、本発明の化合物の製造方法を提供する。
【0158】
一実施態様において、本発明は、式Vの化合物を式VIの化合物
【化9】

と反応させることを含む、式Iの化合物
【化10】

(式中、R1、R2、X、YおよびZは、上に定義された通りである)の製造方法を提供する。
【0159】
場合により、式Vの化合物を式VIの化合物と反応させる工程は、還元剤、例えばNaBH(OAc)、NaBHまたはその等価物の存在下で実施される。
【0160】
別の実施態様において、本発明は、式VIIの中間体
【化11】

(式中、RおよびRは、上に定義された通りであり、PGは、保護基、例えば−C(=O)=O−t−Buまたは−C(=O)−OBnである)を提供する。「Bn」は、ベンジルを表す。
【0161】
さらなる実施態様において、本発明は、式VIIAの中間体
【化12】

(式中、R、R、PG、G、G、GおよびGは、上に定義された通りである)を提供する。
【0162】
なおさらなる実施態様において、本発明は、式VIIIの中間体
【化13】

(式中、R、G、G、GおよびGは、上に定義された通りである)を提供する。
【0163】
別の実施態様において、本発明は、式IXの中間体
【化14】

(式中、R、G、G、GおよびGは、上に定義された通りである)を提供する。
【0164】
なおさらなる実施態様において、本発明は、式IXの化合物
【化15】

を還元的アミノ化することを含む、式VIIIの化合物
【化16】

(式中、R、R、G、G、GおよびGは、上に定義された通りである)
の製造方法を提供する。還元的アミノ化工程は、アミノ化剤および還元剤を用いて実施することができる。アミノ化剤は、アミン、アミン塩、例えばアミノアセテートまたはアミンを含む他の化合物であることができる。還元剤は、例えばNaBH、AlH、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド、または他の類似のヒドリドタイプの化合物であることができる。
【0165】
さらなる実施態様において、本発明は、式IXの化合物
【化17】

を還元剤の存在下で式Xの化合物
【化18】

と反応させて第1の生成物を形成させる第1の工程;および
該第1の生成物をホスゲンタイプの試薬でと反応させて式IIAの化合物を形成させることを含む、式IIAの化合物
【化19】

(ここにおいて、還元剤、R、R、G、G、GおよびGは、上に定義された通りである)の製造方法を提供する。ホスゲンタイプの試薬は、例えばトリホスゲン、ホスゲンまたはN,N'−カルボニルジイミダゾール(CDI)であることができる。
【0166】
別の実施態様において、本発明は、式VIIIの化合物
【化20】

を還元剤の存在下で式XIの化合物
【化21】

と反応させてニトロ基を含む第1の生成物を形成させる第1の工程;および該第1の生成物のニトロ基をアミノ基に還元して第2の生成物を形成させ;該第2の生成物をホスゲンタイプの試薬と反応させて式IIAの化合物を形成させることを含む、式IIAの化合物
【化22】

(ここにおいて、Xはハロゲンであり;還元剤、R、R、G、G、GおよびGは、上に定義された通りである)の製造方法を提供する。ニトロ基の還元は、標準的な還元手法、例えばPdのような遷移金属触媒の存在下で水素を用いた水素化を用いて実施することができる。
【0167】
また、本発明の化合物は、スキーム1〜8に示したような合成経路に従って製造することができる。
【0168】
スキーム1(実施例1〜5、10〜11、16、27)
【化23】

【0169】
スキーム2(実施例6〜9)
【化24】

【0170】
スキーム3:実施例12〜13
【化25】

【0171】
スキーム4(実施例14、15、17〜23、25、26、28および29)
【化26】

【0172】
スキーム5(実施例24)
【化27】

【0173】
スキーム6(実施例30〜40)
【化28】

【0174】
スキーム7(実施例41〜42)
【化29】

【0175】
スキーム8(実施例43〜49)
【化30】

【0176】
生物学的評価
ヒトM1、ラットM1、ヒトM3およびヒトM5カルシウム動態FLIPRTMアッセイ
本発明における化合物の活性(EC50またはIC50)は、全細胞中の薬物誘発性細胞内Ca放出をモニターする、384プレートベースのイメージングアッセイを用いて測定した。hM1(ヒトムスカリン受容体サブタイプ1,ジーンバンクアクセスNM_000738)、rM1(ラットムスカリン受容体サブタイプ1,ジーンバンクアクセスNM_080773)、hM3(ヒトムスカリン受容体サブタイプ3,ジーンバンクアクセスNM_000740 NM_000740)およびhM5(ヒトムスカリン受容体サブタイプ5,ジーンバンクアクセスNM_0121258)、CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞,ATCC)中で発現された受容体の活性化を、Molecular Devices FLIPR IITM機器で蛍光シグナルの増加として定量化した。20nMカルバコール活性化に応答する蛍光シグナルにおける減少によって、化合物によるhM3およびhM5の阻害を測定した。
【0177】
加湿されたインキュベーター(5%COおよび37℃)中、384−ブラックポリリジンコーティングプレート(Costar)において、選択薬剤なしのDMEM/F12培地中、8000細胞/ウェル/50μlで24時間、または4000細胞/ウェルで48時間、CHO細胞を平板培養した。実験前に、細胞培養培地を、反転させてプレートから除去した。ハンクス液(Hank's balanced salt solution)30μl,10mM Hepesおよび2.5mMプロベニシド(Ph7.4)(Cat no. 311−520−VL,Wisent)のローディング溶液を2μMカルシウム指示色素(FLUO−3AM(Molecular Probes F14202)と共に各ウェルに加えた。実験を開始する前に、プレートを37℃で60分間インキュベートした。アッセイ緩衝液中で細胞を4回洗浄することによってインキュベーションを終了し、ウェル当たり残留緩衝液25μlを残した。次いで、細胞プレートを、化合物添加の準備ができたFLIPRへ移した。
【0178】
実験日に、FLIPR機器によって添加するために、カルバコールおよび化合物を3倍の濃度範囲(10点段階希釈)で希釈した。全てのカルシウムアッセイについて、ベースラインを30秒間、読取り、続いて化合物12.5μl(hM1およびrM1について25μl)を添加し、全ウェル体積37.5μlにした(hM1およびrM1について50μl)。データを、1.6秒毎に300秒間集めた。hM3およびhM5について、さらにカルバコール(最終的に20nM)12.5μlを、300秒で加えた。このカルバコールを添加した後(最終体積50μlにする)、2秒毎に240秒間、FLIPRのデータ収集を続けた。搭載CCDカメラでFLIPRによってフィルタ1(放射520〜545nm)を用いて蛍光放射を読取った。
【0179】
化合物およびアゴニストの両方の読取り枠について(最大RFUのみを用いるhM1およびrM1を除く)、最大の相対蛍光単位(RFU)から公称値(minal value)を引いたものとしてカルシウム動態出力データを計算した。非線形曲線フィッティングプログラム(ID Business Solutions Limited,Guildford, UKからのXLfitバージョン5.0.6)のS字形フィットを用いてデータを分析した。全てのEC50およびIC50値は、算術平均□「n」回の独立した実験の平均の標準誤差として報告した。上記のアッセイを用いて、ほとんどの化合物についてヒトhM1、ラットM1、hM3およびhM5受容体に対するIC50およびEC50を測定して1〜>30000nMの範囲であった。ほとんどの化合物についてヒトヒトhM1、ラットM1、hM3およびhM5受容体に対するEmax(最大効果、アゴニズムまたはアンタゴニスト阻害)を測定して0〜110%の範囲であった。
【0180】
hM2受容体GTPγS結合
クローニングされたヒトM2受容体を発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)から生産された膜(ヒトムスカリン受容体サブタイプ2、ジーンバンクアクセスNM_000739)、Perkin-Elmer(RBHM2M)から入手した。膜を37℃で解凍し、23−ゲージ鈍端針(blunt-end needle)を3回通過させ、GTPγAS結合緩衝液(50mM Hepes,20mM NaOH,100mM NaCl,1mM EDTA,5mM MgCl,pH7.4,100μM DTT)中に希釈した。384−ウェル非特異的結合表面プレート(Corning)中60μlで行った10点用量反応曲線(3倍濃度範囲)から本発明の化合物のEC50、IC50およびEmaxを評価した。用量反応曲線プレートからの10マイクロリットル(5X濃度)を以下:25μl体積中のhM2膜10μg,フラッシュブルービーズ(Flashblue beads)(Perkin-Elmer)500μgおよびGDPを含む別の384ウェルプレートに移した。GTPγ35S(最終的に0.4nM)の3.3X(55000dpm)を含む追加の15μlをウェルに加えて全ウェル体積50μlにした。基底および最大刺激された[35S]GTPγS結合を、30μMのアセチルコリンアゴニストの非存在下および存在下で測定した。膜/ビーズ混合物を25μM GDPと共に室温で15分間プレインキュベートした後、プレートに分配した(最終的に12.5μM)。[35S]GTPγS結合のアセチルコリン−誘発性刺激(最終的に2μM)の逆転(reversal)を用いて化合物のアンタゴニスト性(IC50)を検定した。プレートを振盪しながら室温で60分間インキュベートし、次いで2000rpmで5分間遠心分離した。放射活性(cpm)を、Trilux(Perkin-Elmer)でカウントした。
【0181】
刺激された[35S]GTPγS結合パーセント対log(リガンドモル濃度)の非線形曲線フィッティングプログラム(ID Business Solutions Limited, Guildford, UKからXLfitバージョン5.0.6)のS字形フィットを用いてEC50、IC50およびEmaxの値を得た。
【0182】
全てのEC50およびIC50値は、算術平均±「n」回の独立した実験の平均の標準誤差として報告した。上のアッセイに基づいて、本発明のほとんどの化合物についてヒトM2受容体に対するEC50を測定して200および>30000nMの間の範囲であった。本発明のほとんどの化合物についてヒトM2受容体に対するEmax(最大の効果、アゴニズムまたはアンタゴニスト阻害)を測定して約0〜120%の範囲であった。IC50は、アセチルコリン[35S]GTPγS結合刺激の50%阻害が観察された本発明の化合物の濃度である。本発明のほとんどの化合物についてヒトM2受容体に対するIC50を測定して40および>90000nMの間の範囲にあった。
【0183】
HM4受容体GTPγS結合
クローニングされたヒトM4受容体(ヒトムスカリン受容体サブタイプ4,ジーンバンクアクセスNM_000741)を発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)から生産された膜をPerkin-Elmer(RBHM4M)から入手した。膜を37℃で解凍し、23−ゲージ鈍端針を3回通過させ、GTPγS結合緩衝液(50mM Hepes,20mM NaOH,100mM NaCl,1mM EDTA,5mM MgCl,pH7.4,100μM DTT)中で希釈した。本発明の化合物のEC50、IC50およびEmaxは、384−ウェル非特異的結合表面プレート(Corning)中60μlで行った10点用量反応曲線(3倍濃度範囲)から評価した。用量反応曲線プレートからの10マイクロリットル(5X濃度)を、以下:hM4膜10μg,フラッシュブルービーズ(Perkin-Elmer)500μgおよびGDPを25μl体積中に含む別の384ウェルプレートに移した。GTPγ35S(最終的に0.4nM)の3.3X(55000dpm)を含む追加の15μlをウェルに加え、全ウェル体積50μlにした。30μMアセチルコリンアゴニストの非存在下および存在下で基底および最大刺激された[35S]GTPγS結合を測定した。膜/ビーズ混合物を40μM GDPと共に室温で15分間プレインキュベートした後、プレートに分配した(最終的に20μM)。[35S]GTPγS結合のアセチルコリン−誘発性刺激(最終的に10μM)の逆転を用いて化合物のアンタゴニスト性(IC50)を検定した。プレートを、振盪しながら室温で60分間インキュベートし、次いで2000rpmで5分間遠心分離した。放射活性(cpm)を、Trilux (Perkin-Elmer)でカウントした。
【0184】
刺激された[35S]GTPγS結合パーセント対log(リガンドモル濃度)の非線形曲線フィッティングプログラム(ID Business Solutions Limited, Guildford, UKからのXLfitバージョン5.0.6)のS字形フィットを用いてEC50、IC50およびEmaxの値を得た。
【0185】
全てのEC50およびIC50値は、算術平均±「n」回の独立した実験の平均の標準誤差として報告した。上のアッセイに基づいて、本発明のほとんどの化合物についてヒトM4受容体に対するEC50を測定して300および>30000nMの間の範囲にあった。本発明のほとんどの化合物についてヒトM4受容体に対するEmax(最大の効果、アゴニズムまたはアンタゴニスト阻害)を測定して約0〜120%の範囲にあった。IC50は、アセチルコリン[35S]GTPγS結合刺激の50%阻害が観察された本発明の化合物の濃度である。本発明のほとんどの化合物についてヒトM4受容体に対するIC50を測定して3000および>30000nMの間の範囲であった。
【0186】
上記の1つまたはそれ以上のアッセイを用いて測定された本発明の特定の化合物の特定の生物学的性質を下の表1に記載する。表1の実施例の番号は、下の実施例セクションの実施例の番号に対応する。
【0187】
【表1】

【0188】
ラットFCA−誘発熱的痛覚過敏モデル(Prophetic)
試験の24時間前に、ラットを実験室に連れてきた。ラットを、中軽度の麻酔深度が達成されるまで、約60〜90秒間、酸素を用いて0.8〜1L/時の流速で2%イソフルランと共にプレキシグラスチャンバー中に置いた。肉球の中央において、左後肢の背側の皮下スペースにFCA25ml体積を注射した。これにより浮腫および発赤を伴う炎症ならびに痛覚過敏が生じ、それは24時間以内に完全に発症し、そして数週間、安定なまま残る。痛覚過敏の程度を評価するために、動物をガラス表面上に置き、そして影響を受けた肢の足底表面上へ熱源の焦点を合わせる。加熱の開始から動物が足を引っ込めるまでの時間を記録した。未処置の動物と比較して足引っ込め潜時(Paw Withdrawal Latency)(PWL)における減少は、痛覚過敏の状態を示す。
【0189】
一般に、実験は5つのグループからなる。1つのグループは未処置で、ベースライン対照として用いた。他の4つのグループは、FCA注射を受容した。4つのグループのうちの1つは、ビヒクル対照として用い、そして他のものは薬物治療を受容した。
【0190】
FCA接種の24時間後に薬物またはビヒクルを投与した。ラットを、それらのホームケージに30分間戻し、次いで慣らすためにさらに30分間、足底装置上に置いた。薬剤投与後の試験の全時間は、Tmaxに基づく。逆転効果の程度(熱的痛覚過敏)は、正常なレベル(未処置のPWL)に戻るための薬物の能力によって測定した。
【0191】
統計的有意性は、生データで一元配置ANOVA、続いて事後Holm-Sidak t検定(post-hoc Holm-sidak t-test)を用いて測定した。統計的有意性のレベルは、p≦0.05に設定した。生のデータは、以下の式を用いて正規化した:抗痛覚過敏%=(PWL(用量)−PWL(ビヒクル))/(PWL(未処置)−PWL(ビヒクル))X100。データは、平均±SEMとして表した。
【0192】
本発明の化合物およびモルヒネを所定の比率(例えば0.64:1)で含む組み合わせは、この即時モデル(instant model)を用いて試験することができる。組合せ薬物は、皮下に、経口的に、またはそれらの組み合わせで、同時にまたは順次、ラットに投与することができる。組み合わせについての結果(ED50として表した)は、本発明の化合物およびモルヒネについて、同じまたは類似の投与量範囲で、単独で得られた結果と比較することができる。組み合わせのED50が本発明の化合物およびモルヒネを単独で用いて測定されたED50に基づいて算出された理論上のED50よりも著しく低い場合、組み合わせについての相乗効果が示される。
【発明を実施するための形態】
【0193】
〔実施例〕
方法を記載する以下の実施例によって本発明を更により詳細に説明し、それによって本発明の化合物は、製造、精製、分析、生物学的に試験することができ、そして、これらは本発明を制限するものとして解釈すべきではない。
【0194】
実施例1 エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化31】

CHCl(5ml)および酢酸(0.5ml)中の1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(216.3mg,1mmol)、エチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレート(157mg,1mmol)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(424mg,2mmol)を室温で一夜撹拌した。反応混合物を1M NaOH溶液で洗浄した。有機相を集め、そして水相をCHCl(2x)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして真空で濃縮した。粗生成物を、EtOAc/ヘキサン1:3〜EtOAc/ヘキサン1:2の勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィによって精製して白色固形物(237mg,収率66%)を得た。固形物を、逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸を含むHO中の勾配10〜30%CHCN)によって再精製してTFA塩として白色固形物を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.26 (t, J = 7.13 Hz, 3 H), 2.04 (d, J = 17.58 Hz, 2 H), 2.11-2.30 (m, 1 H), 2.41-2.57 (m, 1 H), 2.78-2.97 (m, 2 H), 3.18-3.35 (m, 3 H), 3.37-3.50 (m, 1 H), 3.55 (s, 2 H), 3.63-3.82 (m, 3 H), 3.84-4.04 (m, 2 H), 4.14 (q, J = 7.10 Hz, 2 H), 4.44 (t, J = 12.01 Hz, 1 H), 7.05 (t, J = 7.52 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 7.81 Hz, 1 H), 7.27 (t, J = 8.30 Hz, 2 H).
【0195】
実施例2 エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化32】

実施例1に記載された方法に従って、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オンおよびエチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D): δ ppm 1.24 (t, J=7.03 Hz, 3 H), 1.65 - 2.01 (m, 3 H), 2.06 - 2.15 (m, 1 H), 2.20 (q, J=6.90
Hz, 2 H), 2.39 - 2.56 (m, 2 H), 2.73 - 2.93 (m, 1 H), 3.00 (d, J=10.16 Hz, 1 H), 3.06 - 3.24 (m, 2 H), 3.23 - 3.41 (m, 1 H), 3.40 - 3.85 (m, 2 H), 4.12 (q, J=6.90 Hz, 2 H), 4.27-4.51 (m, 1 H), 6.95 - 7.16 (m, 3 H), 7.19 - 7.33 (m, 1 H), 10.36 (s, 1 H). MS: 359.3 (M+1).
【0196】
実施例3 エチル3−[4−(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化33】

実施例1に記載された方法に従って、5−クロロ−1−(4−ピペリジル)−2−ベンゾイミダゾリジノン塩酸塩(251.7mg,1mmol)、エチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレート(157mg,1mmol)から表題化合物を製造した。エチル3−[4−(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固形物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δppm 1.24 (t, J = 7.03 Hz, 3 H), 1.97-2.14 (m, 2 H), 2.17-2.35 (m, 1 H), 2.41-2.59 (m, 1 H), 2.69-2.94 (m, 2 H), 3.19-3.51 (m, 3 H), 3.56-3.83 (m, 4 H), 3.85-4.03 (m, 2 H), 4.11 (q, J = 7.10 Hz, 2 H), 4.47-4.68 (m, 1 H), 7.00 (dd, J = 8.40, 1.95 Hz, 1 H), 7.05 (d, J = 1.95 Hz, 1 H), 7.24 (d, J = 8.40 Hz, 1 H).
【0197】
実施例4 ベンジル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化34】

実施例1に記載された方法に従って、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オンおよびベンジル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D): δ ppm 1.74 - 2.08 (m, 3 H), 2.09 - 2.30 (m, 3 H), 2.36 - 2.56 (m, 2 H), 2.78 - 3.07 (m, 2 H), 3.16 (d, J=10.94 Hz, 1 H), 3.23 (q, J=9.50 Hz, 1 H), 3.32 - 3.43 (m, 1 H), 3.59 - 3.85 (m, 2 H), 4.32 - 4.44 (m, 1 H), 5.15 (s, 2 H), 6.99 - 7.16 (m, 3 H), 7.21 - 7.43 (m, 6 H), 10.21 (s, 1 H). MS (M+1): 420.95
【0198】
実施例5
t−ブチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化35】

実施例1に記載された方法に従って、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オンおよびtert−ブチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D): δ ppm
1.47 (s, 9 H), 1.65 (s, 2 H), 1.85 (s, 2 H), 2.00 - 2.32 (m, 3 H), 2.37 - 2.59 (m, 2 H), 2.76 - 2.93 (m, 1 H), 3.02 (d, J=12.30 Hz, 1 H), 3.06 - 3.22 (m, 2 H),
3.23 - 3.37 (m, 1 H), 3.52 (3.63) (m, 1 H), 3.72 (4.38) (m, 1 H), 7.01 - 7.14 (m, 3 H), 7.27 (s, 1 H), 9.04 (s, 1 H). MS (M+1): 386.97
【0199】
実施例6 イソプロピル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化36】

【0200】
工程A ベンジル3−{1−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレートの製造
【化37】

クロロギ酸ベンジル(450μl,3.15mmol)を室温でジクロロメタン(15mL)中のt−ブチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.11g,2.87mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.70mL)の溶液に加え、そして混合物を室温で一夜撹拌した。クロロギ酸ベンジル(300μl,2.10mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.30mL)を加え、そして混合物をさらに4時間撹拌した。通常の後処理をし、そして分取HPLC(高pH)で精製して所望の中間体(780mg)を得た。MS (M+1): 521.16.
【0201】
工程B ベンジル2−オキソ−3−(1−ピロリジン−3−イルピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレートの製造
【化38】

工程Aからの中間体(780mg)をメタノール(30mL)に溶解し、そして4N HCl(6mL,ジオキサン中)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。溶媒を除去してピロリジン中間体をそのHCl塩(730mg)として得た。MS (M+1): 420.97.
【0202】
工程C イソプロピル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化39】

1Mイソプロピルクロロホルメート(0.35mL,0.35mmol,トルエン中)をジクロロメタン(8mL)中ピロリジン中間体(134mg,0.273mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.2mL)の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、通常の処理により中間体(130mg)を得た。MS (M+1): 506.98.
上記の中間体(130mg)の水素化分解をMeOH、10%Pd/C 20mg,H(25psi)、ジオキサン(1mL)中の4N HCl中で1時間行った。触媒および溶媒を除去して粗生成物を得、それを分取HPLC(高pH)で精製した。遊離塩基をHCl塩(73mg)に転換した。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.25 (d,
J=6.25 Hz, 6 H), 2.08 (s, 2 H), 2.25 (s, 1 H), 2.48 (d, J=6.25 Hz, 1 H), 2.75 -
3.04 (m, 2 H), 3.29 - 3.50 (m, 3 H), 3.49 - 3.86 (m, 5 H), 3.95 (s, 2 H), 4.42 - 4.69 (m, 1 H), 6.80 - 7.19 (m, 3 H), 7.43 (s, 1 H). MS (M+1): 373.00
【0203】
【表2】

【0204】
実施例10 エチル3−[4−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化40】

実施例1と同様の手法に従って、1−メチル−3−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オンから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz,クロロホルム-D): δppm 1.25 (t, J=7.03 Hz, 3 H), 1.74 - 1.88 (m, 3 H), 2.07 - 2.27 (m, 2 H), 2.36 - 2.53 (m, 2 H), 2.75 - 3.04 (m, 2 H), 3.05 - 3.24 (m, 2 H), 3.26-3.38 (m, 1 H), 3.40 (s, 3 H), 3.51 - 3.78 (m, 2 H), 4.13 (q, J=7.03 Hz, 2 H), 4.31 - 4.46 (m, 1 H), 6.91 - 7.00 (m, 1 H), 7.02 - 7.14 (m, 2 H), 7.25 - 7.32 (m, 1 H).MS: 373.3 (M+1).
【0205】
実施例11 エチル3−[4−(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化41】

実施例1と同様の手法に従って、1−(4−ピペリジル)−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール塩酸塩(238.7mg,1mmol)、1N−エトキシカルボニル−3−ピロリドン(157mg,1mmol)から表題化合物を製造した。エチル3−[4−(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固形物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.25 (t, J = 7.13 Hz, 3 H), 1.73-2.00 (m, 1 H), 2.13-2.32 (m, 3 H), 2.34-2.65 (m, 4 H), 2.96-3.43 (m, 5 H), 3.60 (t, J = 10.94 Hz, 1 H), 3.69-3.84 (m, 1 H), 4.11 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.88-5.02 (m, 1 H), 7.34-7.47 (m, 1 H), 7.54 (t, J = 7.71 Hz, 1 H), 7.84 (d, J = 8.40 Hz, 1 H), 7.97 (d, J = 8.40 Hz, 1 H).
【0206】
実施例12 エチル3−[4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−インドール−3−イリデン)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化42】

【0207】
工程A 3−ピペリジン−4−イリデン−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン)の製造
【化43】

MeOH(100ml)およびピペリジン(3.72ml,37.6mmol)中のオキシインドール(5g,37.6mmol)および1−Boc−4−ピペリドン(7.49g,37.6mmol)を還流で3時間加熱し、室温に冷却するにまかせ、そして黄色の沈殿を集めた。濾液を真空で濃縮して乾燥状態にし、残留物をMeOH(10mL)で処理し、そして固形物を濾過によって集めた。黄色固形物を合わせ、そして乾燥させた(10g,85.3%)。上の固形物中間体(2g)をCHCl(100mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(6mL)を加え、そして反応液を2時間撹拌した。CHClを真空で濃縮して乾燥状態にした。無色の油状物を得、そして精製することなく用いた。
【0208】
工程B エチル3−[4−(2−オキソ−1−(2−ジヒドロ−3H−インドール−3−イリデン)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化44】

実施例1と同様の手法に従って、3−ピペリジン−4−イリデン−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(136mg,0.637mmol)および1N−エトキシカルボニル−3−ピロリドン(100mg,0.637mmol)から表題化合物を製造した。エチル3−[4−(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートを黄色固形物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δppm 1.08-1.37 (m, 3 H), 1.65-1.96 (m, 1 H), 2.10-2.28 (m, 1 H), 2.46-3.85 (m, 16 H), 3.99-4.24 (m, 2 H), 6.84 (d, J = 7.23 Hz, 1 H), 6.90-7.07 (m, 1 H), 7.10-7.35 (m, 1 H), 7.61 (d, J =
7.81 Hz, 1 H).
【0209】
実施例13 エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化45】

表題化合物は、実施例12、工程Bから副生成物として製造した。エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル))ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固形物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.16-1.27 (m, 3 H), 1.70-2.16 (m, 5 H), 2.31-2.52 (m, 2 H), 2.95-3.17 (m, 2 H), 3.33-3.46 (m, 1 H), 3.48-3.68 (m, 4 H), 3.75-3.94 (m, 2 H), 4.11 (q, J = 7.16 Hz, 2 H), 5.47 (s, 1 H), 6.88 (d, J = 7.62 Hz, 1 H), 6.99-7.05 (m, 1 H), 7.22 (t, J = 7.81 Hz, 1 H), 7.29 (d, J = 7.23 Hz, 1 H).
【0210】
実施例14 tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化46】

【0211】
工程A tert−ブチル(3R)−3−[(メチルスルホニル)オキシ]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化47】

0℃でCHCl(10ml)中の(R)−N−Boc−3−ピロリジノール(5g,26.7mmol)にEtN(4.12g,40.7mmol)、続いてCHCl1ml中のメチルスルホニルクロリド(3.81g,33.25mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を室温に温め、そして一夜撹拌した。粗製物を飽和NaHCO溶液(1X)で洗浄し、CHCl(3X)で抽出し、そしてMgSOで乾燥させた。濾過して蒸発させた後、30%EtOAc/ヘキサンを用いてシリカゲル上でクロマトグラフィによって残留物を精製してメシレートのtert−ブチル(3R)−3−[(メチルスルホニル)オキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(4.26g,60.2%)を得た。
【0212】
工程B tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化48】

トルエン5mlおよびイソプロピルアルコール1ml中のtert−ブチル(3R)−3−[(メチルスルホニル)オキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(462.5mg,1.74mmol)、4−(2−ケト−1−ベンゾイミダゾリニル)ピペリジン(250mg,1.15mmol)、4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルピリジン(663mg,3.23mmol)の混合物を100℃で一夜加熱した。反応混合物をCHCl/HOの間で分配した。水相をCHCl(X2)でさらに抽出した。合わせた抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。残留物を高pHのHPLCで精製して表題化合物(124mg,28%)を得た。tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固形物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.42-1.93 (m, 11 H), 2.14-2.37 (m, 4 H), 2.44-2.61 (m, 2 H), 2.83-3.28 (m, 5 H), 3.47-3.58 (m, 1 H), 3.67 (t, J = 10.74 Hz, 1 H), 4.23-4.40 (m, 1 H), 6.99-7.13 (m, 3 H), 7.31-7.40 (m, 1 H)
【0213】
実施例15 エチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化49】

CHCl2ml中のtert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート(84mg,0.218mmol)およびトリフルオロ酢酸(1ml)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させて乾燥状態にし、そして粗製物を精製することなく用いた。−5℃のCHCl中のこのアミンにEtN(1ml)、続いてクロロギ酸エチル(21.7mg,0.2mmol)を加えた。反応混合物を−5℃で10分間撹拌し、それから水を加えて反応をクエンチした。反応混合物をCHCl/HOの間で分配した。水相をCHCl(X2)でさらに抽出した。合わせた抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。残留物を高pHのHPLCで精製して表題化合物を得た。エチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]、ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固形物として得た。保持時間=5.319分、K':0.28(Chiralpak ODカラム,4.6×250mmのカラム 40%エタノール/60%ヘキサン,単一ピーク)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δppm 1.25 (t, J = 6.93 Hz, 3 H), 1.70-1.93 (m, 3 H), 2.14-2.35 (m, 3 H), 2.44-2.60 (m, 2 H), 2.88-3.10 (m, 2 H), 3.12-3.24 (m, 2 H), 3.26-3.40 (m, 1 H), 3.52-3.64 (m, 1 H), 3.67-3.79 (m, 1 H), 4.11 (q, J = 7.16 Hz, 2 H), 4.24-4.38 (m, 1 H), 6.99-7.10 (m, 3 H), 7.31-7.39 (m, 1 H)
【0214】
実施例16 エチル(3R)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化50】

実施例2からの固形物を、ODカラムを用いてキラルHPLC(0.1%ジエチルアミンを含むヘキサン中勾配10%EtOH)によって分割して白色固形物として2つの鏡像異性体を得た。実施例15からの化合物とその保持時間を比較して表題化合物の立体化学を決定した。第1の画分は、表題化合物であり、そして第2の画分は、実施例15と同じであった。HPLC保持時間=5.021分、K':0.21(Chiralpak ODカラム,4.6×250mmのカラム,40%エタノール及びメタノール/60%ヘキサン,単一ピーク)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.25 (t, J = 6.93 Hz, 3 H), 1.70-1.93 (m, 3 H), 2.14-2.35 (m, 3 H), 2.44-2.60 (m, 2 H), 2.88-3.10 (m, 2 H), 3.12-3.24 (m, 2 H), 3.26-3.40 (m, 1 H), 3.52-3.64 (m, 1 H), 3.67-3.79 (m, 1 H), 4.11 (q, J = 7.16 Hz, 2 H), 4.24-4.38 (m, 1 H), 6.99-7.10 (m, 3 H), 7.31-7.39 (m, 1 H)
【0215】
実施例17 メチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化51】

実施例15に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよびメチルクロロカルバメートから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.64-1.93 (m, 3 H), 2.11-2.35 (m, 3 H), 2.42-2.61 (m, 2 H), 2.85-3.08 (m, 2 H), 3.11-3.23 (m, 2 H), 3.24-3.40 (m, 1 H), 3.52-3.61 (m, 1 H), 3.63-3.77 (m, 4 H), 4.17-4.40 (m, 1 H), 6.91-7.12 (m, 3 H), 7.20-7.42 (m, 1 H).MS (M+1): 345.2
【0216】
実施例18 イソプロピル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化52】

実施例15に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよびイソプロピルクロロカルバメートから表題化合物を製造した(収率66%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.19-1.29 (m, 6 H), 2.09 (s, 3 H), 2.40-2.56 (m, 1 H), 2.78-3.00 (m, 2 H), 3.16-3.46 (m, 5 H), 3.51-3.83 (m, 4 H), 3.87-4.05 (m, 2 H), 4.45-4.67 (m, 1 H), 6.95-7.16 (m, 3 H), 7.27-7.41 (m, 1 H). MS (M+1): 373.3
【0217】
実施例19 1−{1−[(3S)−1−(シクロペンチルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化53】

実施例15に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよびシクロペンタンカルボニルクロリドから表題化合物を製造した(収率45%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.46-1.88 (m, 11 H), 2.13-2.32 (m, 3 H), 2.38-2.52 (m, 2 H), 2.80-2.91 (m, 1 H), 2.92-3.05
(m, 1 H), 3.09-3.32 (m, 4 H), 3.42-3.92 (m, 2 H), 4.13-4.32 (m, 1 H), 6.92-7.00
(m, 3 H), 7.24-7.31 (m, 1 H). MS (M+1): 383.3
【0218】
実施例20 1−(1−{(3S)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化54】

CHCl2ml中のtert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート(56.3mg,0.146mmol)およびトリフルオロ酢酸(1ml)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、そして粗製物を精製することなく用いた。室温でDMF中のこのアミンおよび(2S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸(17mg,0.146mmol)に、DIPEA(0.5ml)、続いてHATU(56mg,0.146mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、反応液を真空で濃縮し、そして残留物をブラインで希釈した。水相をCHCl(3X)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして真空で濃縮した。残留物を高pHのHPLCで精製して表題化合物を得た。1−(1−{(3S)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オンを白色固形物として得た(12.7mg,収率23%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.35 (t, J = 5.86 Hz, 1 H), 1.81-2.70 (m, 7 H), 2.80-3.08 (m, 2 H), 3.13-4.12 (m, 11 H), 4.20-4.42 (m, 1 H), 4.54-4.73 (m, 2 H), 7.01-7.15 (m, 3 H),
7.44 (dd, J = 24.41, 5.27 Hz, 1 H). MS (M+1): 385.2
【0219】
実施例21 1−(1−{(3S)−1−[(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)
カルボニル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化55】

実施例20に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよび1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸から表題化合物を製造した(収率95%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.97-2.16 (m, 2 H), 2.20-2.37 (m, 1 H), 2.47-2.64 (m, 1 H), 2.79-3.00 (m, 2 H), 3.17-3.46 (m, 2 H), 3.64-4.06 (m, 9 H), 4.09-4.32 (m, 1 H), 4.52-4.68 (m, 1 H), 6.03-6.15 (m, 1 H), 6.64 (d, J = 2.73 Hz, 1 H), 6.85 (s, 1 H), 6.97-7.20 (m, 3 H), 7.35 (d, J = 6.64 Hz, 1 H). MS (M+1): 394.2
【0220】
実施例22 1−(1−{(3S)−1−[4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ブタノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化56】

実施例20に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよび4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ブタン酸から表題化合物を製造した(収率49%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.68-1.96 (m, 5 H), 1.95-2.08 (m, 2 H), 2.13-2.40 (m, 7 H), 2.43-2.60 (m, 2 H), 2.83-3.38 (m, 7 H), 3.41-3.54 (m, 3 H), 3.63-3.74 (m, 1 H), 3.77-3.87 (m, 1 H), 4.20-4.38 (m, 1 H), 6.96-7.13 (m, 3 H), 7.28-7.42 (m, 1 H). MS (M+1): 440.2
【0221】
実施例23 1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化57】

実施例20に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよび3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパン酸から1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オンを製造した(収率88%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.69-1.94 (m, 2 H), 1.97-2.07 (m, 2 H), 2.10-2.30 (m, 3 H), 2.38 (t, J = 8.20 Hz, 2 H), 2.43-3.08 (m, 7 H), 3.10-3.70 (m, 8 H), 3.70-3.83 (m, 1 H), 3.89 (dd, J = 11.52, 7.23 Hz, 1 H), 4.28-4.45 (m, 1 H), 6.99-7.08 (m, 2 H), 7.10-7.16 (m, 1 H), 7.23-7.29 (m, 1 H). MS (M+1): 426.2
【0222】
実施例24 1−メチル−3−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化58】

0℃でDMF(3ml)中の1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン(63.5mg,0.149mmol)にNaH(18mg,0.745mmol)を加え、そして反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。ヨウ化メチル(21mg,0.149mmol)を0℃でこの混合物に加え、そして反応混合物を室温に加温して、2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、そして粗製物を飽和NaHCO溶液(1X)で洗浄し、CHCl(3X)で抽出し、そしてMgSOで乾燥させた。濾過して蒸発させた後、残留物を高pHのHPLCで精製して1−メチル−3−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オンを得た(47mg,71.7%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.68-2.10 (m, 5 H), 2.14-2.38 (m, 5 H), 2.43-2.69 (m, 4 H), 2.83-3.11 (m, 2 H), 3.12-3.24 (m, 1 H), 3.24-3.35 (m, 3 H), 3.37 (s, 3 H), 3.44-3.61 (m, 3 H), 3.62-3.98 (m, 2 H), 4.21-4.44 (m, 1 H), 7.01-7.17 (m, 3 H), 7.36 (d, J = 7.42 Hz, 1 H). MS (M+1): 440.2
【0223】
実施例25 (3S)−N−エチル−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H
−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキサミド
【化59】

CHCl2ml中のtert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート(86mg,0.223mmol)およびトリフルオロ酢酸(1ml)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、そして粗製物を精製することなく用いた。CHCl中のCDI(18mg,0.111mmol)、エチルアミン(0.111mmol)およびDIPEA(1ml)の混合物を室温で15分間撹拌した。この反応混合物に、上で製造したアミンを加え、そして室温で12時間撹拌した。反応液をブラインで希釈し、そして水相をCHCl(3X)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして真空で濃縮した。残留物を高pHのHPLCで精製して表題化合物を得た。(3S)−N−エチル−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキサミドを白色固形物として得た(20.6mg,収率26%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δppm 1.12-1.19 (m, 3 H), 1.73-2.00 (m, 5 H), 2.12-2.34 (m, 3 H), 2.40-2.58 (m, 2 H), 2.84-2.97 (m, 1 H), 3.02 (d, J = 12.11 Hz, 1 H), 3.16 (t, J = 8.79 Hz, 2 H), 3.23-3.39 (m, 3 H), 3.56 (t, J = 8.98 Hz, 1 H), 3.71 (t, J = 8.20 Hz, 1 H), 4.16 (t, J = 5.47 Hz, 1 H), 4.28-4.50 (m, 1 H), 6.95-7.16 (m, 3 H), 7.23-7.40 (m, 1 H).MS (M+1): 358.3
【0224】
実施例26 エチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化60】

【0225】
工程A tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化61】

実施例14、工程Bに記載された方法に従って、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン、tert−ブチル(3R)−3−[(メチルスルホニル)オキシ]ピロリジン−1−カルボキシレートからtert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートを製造した(収率24%)。
【0226】
工程B:エチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化62】

実施例15の記載と類似の手法に従って、表題化合物は、tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよびクロロギ酸エチルであった(収率57%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.26 (t, J = 7.13 Hz, 3 H), 2.04 (d, J = 17.58 Hz, 2 H), 2.11-2.30 (m, 1 H), 2.41-2.57 (m, 1 H), 2.78-2.97 (m, 2 H), 3.18-3.35 (m, 3 H), 3.37-3.50 (m, 1 H), 3.55 (s, 2 H), 3.63-3.82 (m, 3 H), 3.84-4.04 (m, 2 H), 4.14 (q, J = 7.10 Hz, 2 H), 4.44 (t, J = 12.01 Hz, 1 H), 7.05 (t, J = 7.52 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 7.81 Hz, 1 H), 7.27 (t, J = 8.30 Hz, 2 H). MS (M+1): 358.1
【0227】
実施例27 エチル(3R)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化63】

実施例16に記載された方法に従って、実施例1のラセミ混合物をキラル分離して表題化合物を得た。キラルADカラムからの第1の画分(20%イソプロパノール/ヘキサン)を表題化合物として集めた;1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.26 (t, J = 7.13 Hz, 3 H), 2.04 (d, J = 17.58 Hz, 2 H), 2.11-2.30 (m, 1 H), 2.41-2.57 (m, 1 H), 2.78-2.97 (m, 2 H), 3.18-3.35 (m, 3 H), 3.37-3.50 (m, 1 H), 3.55 (s, 2 H), 3.63-3.82 (m, 3 H), 3.84-4.04 (m, 2 H), 4.14 (q, J = 7.10 Hz, 2 H), 4.44 (t, J = 12.01 Hz, 1 H), 7.05 (t, J = 7.52 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 7.81 Hz, 1 H), 7.27 (t, J = 8.30 Hz, 2 H). MS (M+1): 358.1
【0228】
実施例28 メチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化64】

実施例26に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよびクロロギ酸メチルから表題化合物を製造した(収率66%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 2.01 (d, J = 12.89 Hz, 2 H), 2.21-2.36 (m, 1 H), 2.41-2.58 (m, 1 H), 2.83-3.05 (m, 2 H), 3.22-3.57 (m, 4 H), 3.59-3.82 (m, 7 H), 3.94 (s, 2 H), 4.52 (t, J = 12.30 Hz, 1 H), 7.02 (t, J = 7.42 Hz,
1 H), 7.20-7.40 (m, 3 H). MS (M+1): 344.3
【0229】
実施例29 1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【化65】

CHCl2ml中のtert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート(80mg,0.208mmol)およびトリフルオロ酢酸(1ml)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、そして粗製物を精製することなく用いた。室温でDMF中のこのアミンおよび3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパン酸(33mg,0.208mmol)にDIPEA(1ml)、続いてHATU(80mg,0.208mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応液を真空で濃縮し、そして残留物をブラインで希釈した。水相をCHCl(3X)で抽出し、合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして真空で濃縮した。残留物を高pHのHPLCで精製して表題化合物を得た。1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを白色固形物として得た(42.8mg,収率49%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.92-2.10 (m, 4 H), 2.16-2.75 (m, 6 H), 2.84-3.07 (m, 2 H), 3.23-3.46 (m, 4 H), 3.47-4.24 (m, 10 H), 4.44-4.66 (m, 1 H), 7.02 (t, J = 7.42 Hz, 1 H), 7.20-7.47 (m, 3 H). MS (M+1): 425.2
【0230】
実施例30 エチル3−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化66】

【0231】
工程A tert−ブチル3−[(2−アミノフェニル)アミノ]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートの製造
【化67】

DMF(20ml)中のtert−ブチル3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(480mg,2.124mmol)、2−フルオロニトロベンゼン(300mg,2.124mmol)およびNaCO(674mg,6.36mmol)を100℃で2時間加熱した。DMFを蒸発させ、そして粗製物をブラインで洗浄し、CHCl(3X)で抽出し、MgSOで乾燥させた。濾過した後、蒸発により溶媒を除去し、そして残留物を橙色の油状物として得、そして精製することなく用いた。メタノール中の、上で製造されたこの橙色油状物の溶液を、水素雰囲気下、チャコール上のパラジウム(50mg)の存在下で8時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濃縮してtert−ブチル3−[(2−アミノフェニル)アミノ]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートを得た。
【0232】
工程B tert−ブチル3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートの製造
【化68】

トルエン中のtert−ブチル3−[(2−アミノフェニル)アミノ]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(337mg,1.062mmol)およびCDI(517mg,3.186mmol)の混合物を還流で24時間加熱した。トルエンを蒸発させ、そして残留物をブラインで洗浄し、CHCl(3X)で抽出し、そしてMgSOで乾燥させた。濾過して蒸発させた後、残留物を高pHのHPLCで精製して表題化合物を得た。tert−ブチル3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートを淡桃色の固形物として得た(176.6mg,収率48.5%)。
【0233】
工程C エチル3−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化69】

CHCl(5ml)中のtert−ブチル3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(176.6mg,0.515mmol)およびトリフルオロ酢酸(1ml)を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、そして粗製物を精製することなく用いた。CHCl(5ml)および酢酸(0.5ml)中のこのアミン、エチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレート(81mg,0.515mmol)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(327mg,1.545mmol)を室温で一夜撹拌した。反応混合物を1M NaOHで洗浄し、有機相を集め、そして水相をCHCl(2x)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして真空で濃縮した。粗生成物を高pHのHPLCで精製して表題化合物を得た。エチル3−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固形物として得た(140.3mg,収率71%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.16-1.31 (m, 3 H), 1.64-1.85 (m, 3 H), 1.93 (t, J = 12.21 Hz, 2 H), 2.00-2.22 (m, 3 H), 2.24-2.40 (m, 2 H), 2.84-2.99 (m, 1 H), 3.11 (q, J = 8.92 Hz, 1 H), 3.21-3.43 (m, 3 H), 3.47-3.69 (m, 3 H), 4.09 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.59-4.78 (m, 1 H), 6.91-7.19 (m, 4 H). MS (M+1): 385.3
【0234】
実施例31 エチル3−[4−(7−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化70】

実施例30に記載された方法に従って、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、2,3−ジフルオロニトロベンゼンおよびエチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.14-1.31 (m, 3 H), 1.81-2.06 (m, 3 H), 2.47-2.69 (m, 2 H), 3.18-3.48 (m,
8 H), 3.54-3.69 (m, 1 H), 3.73-3.88 (m, 1 H), 4.11 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.46-4.67 (m, 1 H), 6.82-6.92 (m, 2 H), 6.98-7.09 (m, 1 H). MS (M+1): 377.3
【0235】
実施例32 エチル3−[4−(5−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化71】

実施例30に記載された方法に従って、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、2,5−ジフルオロニトロベンゼンおよびエチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.25 (t, J = 7.13 Hz, 3 H), 2.03-2.30 (m, 3 H), 2.40-2.56 (m, 1 H), 2.70-2.90 (m, 2 H), 3.18-3.35 (m, 2 H), 3.38-3.60 (m, 2 H), 3.62-3.82 (m, 3 H), 3.87-4.03 (m, 2 H), 4.13 (q, J = 7.10 Hz, 2 H), 4.42-4.62 (m, 1 H), 6.77-6.88 (m, 2 H), 7.19 (dd, J = 8.69, 4.20 Hz, 1 H). MS (M+1): 377.3
【0236】
実施例33 エチル3−[4−(4−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化72】

実施例30に記載された方法に従って、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、2,6−ジフルオロニトロベンゼンおよびエチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.25 (t, J = 7.13 Hz, 3 H), 2.10 (d, J = 16.21 Hz, 2 H), 2.38-2.59 (m, 1 H), 2.72-2.94 (m, 2 H), 3.18-3.36 (m, 3 H), 3.38-3.82 (m, 5 H), 3.87-4.02 (m, 2 H), 4.13 (q, J = 6.97 Hz, 2 H), 4.46-4.65 (m, 1 H), 6.82-6.92 (m, 1 H), 6.97-7.16 (m, 2 H). MS (M+1): 377.3
【0237】
実施例34 エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化73】

実施例30に記載された方法に従って、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、2,4−ジフルオロニトロベンゼンおよびエチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.24 (t, J = 7.13 Hz, 3 H), 1.74-2.03 (m, 3 H), 2.29 (t, J = 12.89 Hz, 1 H), 2.40-2.69 (m, 4 H), 3.09-3.44 (m, 5 H), 3.53-3.66 (m, 1 H), 3.71-3.87 (m, 1 H), 4.11 (q, J = 7.16 Hz, 2 H), 4.26-4.43 (m, 1 H), 6.69-6.85 (m, 1 H), 6.99 (dd, J = 8.59, 4.49 Hz, 1 H), 7.21 (dd, J = 9.37, 2.34 Hz, 1 H). MS (M+1): 377.3
【0238】
実施例35および実施例36 (3S)エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3R)エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化74】

実施例34からの固形物をキラルHPLC(ヘキサン中10%イソプロパノール、Chiral ODカラム)によって分離して白色固形物として2つの鏡像異性体を得た。異性体1(実施例36)。HPLC保持時間=14.19分(ヘキサン中15%イソプロパノール,chiralpack ODカラム,4.6×250mmカラム)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δppm 1.25 (t, J = 6.93 Hz, 3 H), 1.70-1.93 (m, 3 H), 2.14-2.35 (m, 3 H), 2.44-2.60 (m, 2 H), 2.88-3.10 (m, 2 H), 3.12-3.24 (m, 2 H), 3.26-3.40 (m, 1 H), 3.52-3.64 (m, 1 H), 3.67-3.79 (m, 1 H), 4.11 (q, J = 7.16 Hz, 2 H), 4.24-4.38 (m, 1 H), 6.99-7.10 (m, 3 H), 7.31-7.39 (m, 1 H).
異性体2(実施例35):HPLC保持時間=16.50分(ヘキサン中15%イソプロパノール,chiralpack ODカラム,4.6×250mm カラム)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.25 (t, J = 6.93 Hz, 3 H), 1.70-1.93 (m, 3 H), 2.14-2.35 (m, 3 H), 2.44-2.60 (m, 2 H), 2.88-3.10 (m, 2 H), 3.12-3.24 (m, 2 H), 3.26-3.40 (m, 1 H), 3.52-3.64 (m, 1 H), 3.67-3.79 (m, 1 H), 4.11 (q, J = 7.16 Hz, 2 H), 4.24-4.38 (m, 1 H), 6.99-7.10 (m, 3 H), 7.31-7.39 (m, 1 H).
【0239】
実施例37および実施例38 (3S)エチル3−[4−(6−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3R)エチル3−[4−(6−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化75】

実施例30および35に記載された方法に従って、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、4−メチル−2−フルオロニトロベンゼンおよびエチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。
異性体1(実施例38)1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.23 (t, J = 7.03 Hz, 3 H), 1.63-1.87 (m, 3 H), 2.08-2.27 (m, 3 H), 2.34 (s, 3 H), 2.40-2.56 (m, 2
H), 2.79-3.02 (m, 2 H), 3.13 (t, J = 9.57 Hz, 2 H), 3.21-3.36 (m, 1 H), 3.55 (t, J = 9.18 Hz, 1 H), 3.62-3.74 (m, 1 H), 4.09 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.20-4.34 (m, 1 H), 6.80-6.85 (m, 1 H), 6.88-6.95 (m, 1 H), 7.20 (s, 1 H). MS (M+1): 373.3.異性体2(実施例37)1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.23 (t, J = 7.03 Hz, 3 H), 1.63-1.87 (m, 3 H), 2.08-2.27 (m, 3 H), 2.34 (s, 3 H), 2.40-2.56 (m, 2 H), 2.79-3.02 (m, 2 H), 3.13 (t, J = 9.57 Hz, 2 H), 3.21-3.36 (m, 1 H), 3.55 (t, J = 9.18 Hz, 1 H), 3.62-3.74 (m, 1 H), 4.09 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.20-4.34 (m, 1 H), 6.80-6.85 (m, 1 H), 6.88-6.95 (m, 1 H), 7.20 (s, 1 H). MS (M+1): 373.3
【0240】
実施例39および実施例40 (3S)エチル3−[4−(6−メトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3R)エチル3−[4−(6−メトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化76】

実施例30および35に記載された方法に従って、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、4−メトキシ−2−フルオロニトロベンゼンおよびエチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造した。
異性体1(実施例39)1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.23 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.65 - 1.87 (m, 3 H) 2.09 - 2.30 (m, 3 H) 2.38 - 2.59 (m, 2 H) 2.79 - 3.04 (m, 2 H) 3.13 (t, J=9.77 Hz, 2 H) 3.24 - 3.36 (m, 1 H) 3.56 (t, J=9.57 Hz, 1 H) 3.65 - 3.73 (m, 1 H) 3.77 (s, 3 H) 4.09 (q, J=7.03 Hz, 2 H) 4.20 - 4.35 (m, 1 H) 6.61 (dd, J=8.59, 1.95 Hz, 1 H) 6.92 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 6.99 (d, J=1.95 Hz, 1 H). MS (M+1): 389.2
異性体2(実施例40)1H NMR (400 MHz, メタノール-D4) δ ppm 1.23 (t, J=7.03 Hz,
3 H) 1.65 - 1.87 (m, 3 H) 2.09 - 2.30 (m, 3 H) 2.38 - 2.59 (m, 2 H) 2.79 - 3.04
(m, 2 H) 3.13 (t, J=9.77 Hz, 2 H) 3.24 - 3.36 (m, 1 H) 3.56 (t, J=9.57 Hz, 1 H)
3.65 - 3.73 (m, 1 H) 3.77 (s, 3 H) 4.09 (q, J=7.03 Hz, 2 H) 4.20 - 4.35 (m, 1 H) 6.61 (dd, J=8.59, 1.95 Hz, 1 H) 6.92 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 6.99 (d, J=1.95 Hz, 1
H). MS (M+1): 389.2
【0241】
実施例41 エチル(3S)−3−[4−(6−シアノ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化77】

【0242】
工程A tert−ブチル(3S)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化78】

(S)−1−boc−3−アミノピロリジン(1g,5.37mmol)、炭酸カリウム(742mg,5.37mmol)およびエタノール(920mL)の撹拌、煮沸混合物に、水(10mL)中のN−エチル−N−メチル−4−オキソピペリジニウム(2g,7.39mmol)の溶液を15分かけて滴加した。反応混合物を20分間還流させ、続いて水(50mL)中へ注ぎ、そして3N NaOH溶液(50mL)を加えた。混合物をEtOAc/HOの間で分配した。水相をEtOAc(X2)でさらに抽出した。合わせた抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。残留物を高pHのHPLCで精製して表題化合物を得た。tert−ブチル(3S)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固形物として得た(1.40g,収率98%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D): δppm 1.49 (S, 9 H), 1.69 (m, 1 H), 1.75-1.92 (m, 1 H), 2.06-2.16 (m, 1 H), 2.36-2.53 (m, 3 H), 2.55-2.88 (m, 4 H), 2.88-3.02 (m, 1 H), 3.15 (q, J = 10.03 Hz, 1 H), 3.23-3.39 (m, 1 H), 3.45-3.82 (m, 2 H).
【0243】
工程B tert−ブチル(3S)−3−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化79】

tert−ブチル(3S)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(200mg,0.75mmol)、酢酸アンモニウム(575mg,7.5mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(56.7mg,1.5mmol)の混合物に室温でメタノール(10mL)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌し、そして真空で濃縮し、そして残留物をブラインで希釈した。水相をCHCl(3X)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして真空で濃縮した。残留物を高pHのHPLCで精製して表題化合物を得た。tert−ブチル(3S)−3−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートを無色の油状物として得た(収率51%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D): δppm 1.20-1.50 (m, 10 H), 1.52-1.95 (m, 4 H), 1.97-2.32 (m, 3 H), 2.59-2.98 (m, 3 H), 3.02-3.15 (m, 1 H), 3.18-3.33 (m, 1 H), 3.41-3.84 (m, 3 H).
【0244】
工程C エチル(3S)−3−[4−(6−シアノ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化80】

実施例30の工程AおよびBならびに実施例15に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート、4−シアノ−2−フルオロニトロベンゼンおよびクロロギ酸エチルから表題化合物を製造した(収率44%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.24 (t, J = 7.23 Hz, 3 H), 1.68-1.93 (m, 3 H), 2.12-2.38 (m, 3 H), 2.41-2.59 (m, 2 H), 2.87-3.09 (m, 2 H), 3.11-3.25 (m, 2 H), 3.26-3.42 (m, 1 H), 3.53-3.63 (m, 1 H), 3.66-3.78 (m, 1 H), 4.10 (q, J = 7.29 Hz, 2 H), 4.25-4.42 (m, 1 H), 7.15 (d, J = 8.20 Hz, 1 H), 7.34-7.47 (m, 1 H), 7.80 (s, 1 H). MS (M+1): 384.2
【0245】
実施例42 エチル(3S)−3−[4−(6−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化81】

実施例41に記載された方法に従って、tert−ブチル(3S)−3−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート、4−クロロ−2−フルオロニトロベンゼンおよびクロロギ酸エチルから表題化合物を製造した(収率16%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.17 (t, J = 7.23 Hz, 3 H), 1.61-1.86 (m, 3 H), 2.08-2.30 (m, 3 H), 2.33-2.51 (m, 2 H), 2.82-3.32 (m, 5 H), 3.44-3.59 (m, 1 H), 3.60-3.73 (m, 1 H), 3.98-4.08 (m, 2 H), 4.15-4.31 (m, 1 H), 6.89-6.93 (m, 1 H), 6.94-6.98 (m, 1 H), 7.40 (d, J = 1.95 Hz, 1 H). MS (M+1): 393.2
【0246】
実施例43 エチル(3S)−3−[4−(6−トリフルオロメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化82】

【0247】
工程A tert−ブチル(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化83】

DCM(20mL)中の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(4.99g,26.8mmol)およびトリメチルアミン(5.6mL,40.2mmol)にDCM(10mL)中のベンジルカルボノクロリデート化合物(7.28g,26.80mmol)を0℃でゆっくりと加えた。3時間反応させた後、HOを混合物に加えた。水層を、ジクロロメタン(10mL)(3X)で逆抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。残留物を高pHのHPLCで精製して無色の油状物として表題化合物を得た(3.40g,収率40%)。
【0248】
工程B エチル(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化84】

実施例15に記載された方法に従って、(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ピロリジン−1−カルボキシレートおよびクロロギ酸エチルから中間体エチル(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ピロリジン−1−カルボキシレートを製造した。メタノール(20mL)中の、上で製造したエチル(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ピロリジン−1−カルボキシレート(2.23g,7.63mmol)の溶液を水素雰囲気下、チャコール上のパラジウム(30mg)の存在下で12時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濃縮して表題化合物を得た(1.19g,収率98%)。
【0249】
工程C エチル(3S)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化85】

実施例41の工程Aに記載された方法に従って、エチル(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートおよびN−エチル−N−メチル−4−オキソピペリジニウムヨージドから中間体エチル(3S)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートを製造した(1.66g,収率98%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 1.05 (t, J = 7.23 Hz, 1 H), 1.27 (t, J = 7.03 Hz, 3 H), 1.76-1.95 (m, 1 H), 2.06-2.20 (m, 1 H), 2.34-2.52 (m, 3 H), 2.57-2.88 (m, 4 H), 2.90-3.07 (m, 1 H), 3.14-3.43 (m, 2 H), 3.52-3.85 (m, 2 H), 4.14 (q, J = 7.03 Hz, 2
H).
【0250】
工程D エチル(3S)−3−(4−{[2−アミノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}ピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化86】

CHCl(10mL)中の4−(トリフルオロメチル)ベンゼン−1,2−ジアミン(220mg,1.25mmol)および(S)−エチル3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(300mg,1.25mmol)にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(794mg,3.75mmol)、続いて酢酸(0.357mL,6.24mmol)を25℃で加えた。3時間反応させた後、水を混合物に加えた。水層をDCM(10mL)(3X)で逆抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗製物質を、精製することなく次の反応に用いた。
【0251】
工程E エチル(3S)−3−[4−(6−トリフルオロメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【化87】

DCM(5mL)中の(S)−エチル3−(4−(2−アミノ−5−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート、工程Dで製造した(S)−エチル3−(4−(2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよびトリエチルアミン(0.261mL,1.875mmol)にDCM(1mL)中トリホスゲン(0.136g,0.458mmol)を0℃でゆっくりと加えた。0.5時間反応させた後、水を混合物に加えた。水層をジクロロメタン(10mL)(3X)で逆抽出し、そして合わせた有機層をブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。残留物を、高pHのHPLCで精製して3:1の比率で2つの生成物の混合物を得た(49.7mg)。この固形物をキラルHPLC(Chiral ADカラム,ヘキサン中10%イソプロパノール)によって再び精製した。第1の画分を表題化合物として得た(19.7mg)。エチル(3S)−3−[4−(6−トリフルオロメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固形物として得た(21.3mg,収率7.36%)。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.20-1.27 (m, 3 H), 1.70-1.89 (m, 3 H), 2.08-2.37 (m, 3 H), 2.43-2.61 (m, 2 H), 2.82-3.11 (m, 2 H), 3.11-3.24 (m, 2 H), 3.25-3.42 (m, 1 H), 3.51-3.64 (m, 1 H), 3.67-3.81 (m, 1 H), 4.10 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.29-4.44 (m, 1 H), 7.16 (d, J = 8.20 Hz, 1 H), 7.35 (d, J = 8.20 Hz, 1 H), 7.71 (s, 1 H). MS (M+1): 427.2
【0252】
実施例44 エチル(3S)−3−[4−(5−トリフルオロメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化88】

実施例43の第2の画分を表題化合物として得た(12.7mg,収率4.8%)。1H
NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.21-1.28 (m, 3 H), 1.74-1.91 (m, 3 H), 2.14-2.38 (m, 3 H), 2.43-2.59 (m, 2 H), 2.88-3.10 (m, 2 H), 3.12-3.25 (m, 2 H), 3.26-3.41 (m, 1 H), 3.52-3.63 (m, 1 H), 3.66-3.77 (m, 1 H), 4.10 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.26-4.39 (m, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.35 (d, J = 8.20 Hz, 1 H), 7.49 (d, J = 8.20 Hz, 1 H). MS (M+1): 427.2
【0253】
実施例45 エチル(3S)−3−[4−(6−tert−ブチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化89】

実施例43に記載された方法に従って、4−(tert−ブチル)ベンゼン−1,2−ジアミンおよび(S)−エチル3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物およびその位置異性体を1:3の比率で製造した。この固形物をキラルAD HPLC(ヘキサン中10%イソプロパノール)で精製し、そして第1の画分(少ない方の画分)を表題化合物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.24 (t, J = 7.23 Hz, 3 H), 1.31-1.37 (s, 9 H), 1.71-1.93 (m, 3 H), 2.16-2.38 (m, 3 H), 2.43-2.63 (m, 2 H), 2.88-3.11 (m, 2 H), 3.14-3.25 (m, 2 H), 3.26-3.43 (m, 1 H), 3.54-3.65 (m, 1 H), 3.68-3.82 (m, 1 H), 4.10 (q, J = 7.16 Hz, 2 H), 4.25-4.43 (m, 1 H), 6.95 (d, J = 8.20 Hz, 1 H), 7.09 (dd, J = 8.40, 1.76 Hz, 1 H), 7.41 (s, 1 H). MS (M+1): 415.3
【0254】
実施例46 エチル(3S)−3−[4−(5−tert−ブチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化90】

実施例45の第2の画分(多い方の画分)を表題化合物として得た。1H NMR (400 MHz,
メタノール-D4): δ ppm 1.24 (t, J = 7.23 Hz, 3 H), 1.30 (s, 9 H), 1.67-1.92 (m,
3 H), 2.12-2.35 (m, 3 H), 2.40-2.59 (m, 2 H), 2.85-3.08 (m, 2 H), 3.11-3.24 (m,
2 H), 3.24-3.41 (m, 1 H), 3.52-3.63 (m, 1 H), 3.65-3.80 (m, 1 H), 4.10 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.19-4.36 (m, 1 H), 7.07-7.13 (m, 2 H), 7.23-7.29 (m, 1 H). MS (M+1): 415.3
【0255】
実施例47 エチル(3S)−3−[4−(6−トリフルオロメトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化91】

実施例43に記載された方法に従って、4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン−1,2−ジアミンおよび(S)−エチル3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物およびその位置異性体を1:6の比率で製造した。この位置異性体の混合物を、キラルAD HPLC(ヘキサン中10%イソプロパノール)で精製し、そして第1の画分(少ない方の画分)を表題化合物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.24 (t, J = 7.23 Hz, 3 H), 1.70-1.93 (m, 3 H), 2.13-2.36 (m, 3 H), 2.39-2.60 (m, 2 H), 2.86-3.09 (m, 2 H), 3.12-3.25 (m, 2 H), 3.26-3.41 (m, 1 H), 3.52-3.63 (m, 1 H), 3.67-3.78 (m, 1 H), 4.10 (q, J = 7.29 Hz, 2 H), 4.24-4.40 (m, 1 H), 6.90-6.99 (m, 1 H), 7.02-7.12 (m, 1 H), 7.39 (s, 1 H). MS (M+1): 443.2
【0256】
実施例48 エチル(3S)−3−[4−(5−トリフルオロメトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化92】

実施例47の第2の画分(多い方の画分)を、表題化合物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.23 (t, J = 7.03 Hz, 3 H), 1.71-1.92 (m, 3 H), 2.10-2.34 (m, 3 H), 2.40-2.57 (m, 2 H), 2.84-3.08 (m, 2 H), 3.09-3.22 (m, 2 H), 3.25-3.38 (m, 1 H), 3.51-3.62 (m, 1 H), 3.65-3.77 (m, 1 H), 4.09 (q, J = 7.03 Hz, 2 H), 4.20-4.36 (m, 1 H), 6.90-7.00 (m, 2 H), 7.37 (d, J = 8.59 Hz, 1 H). MS (M+1): 443.2
【0257】
実施例49 エチル(3S)−3−[4−(5−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
【化93】

実施例43に記載された方法に従って、4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミンおよび(S)−エチル3−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレートから表題化合物を製造して3:2の比率で位置異性体の混合物を得た。位置異性体の混合物をキラルAD HPLC(0.1%ジエチルアミンを含むヘキサン中10%イソプロパノール)によって精製し、そして第2の画分を表題化合物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-D4): δ ppm 1.25 (t, J = 7.13 Hz, 3 H), 2.03-2.30 (m, 3 H), 2.40-2.56 (m, 1 H), 2.70-2.90 (m, 2 H), 3.18-3.35 (m, 2 H), 3.38-3.60 (m, 2 H), 3.62-3.82 (m, 3 H), 3.87-4.03 (m, 2 H), 4.13 (q, J = 7.10 Hz, 2 H), 4.42-4.62 (m, 1 H), 6.77-6.88 (m, 2 H), 7.19 (dd, J = 8.69, 4.20 Hz, 1 H). MS (M+1): 377.2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IA:
【化1】

の化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物。
式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;
nは、1、2、3または4であり;
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲ
ン化C1−6アルキルであり;そして
X、YおよびZは、C(=O)、NH、N−CH、N、C、CH、およびCHから独立して選ばれ、ここにおいてX、YおよびZの少なくとも1つは、NH、N−CHおよびNから選ばれ;ここにおいてX、YおよびZの多くとも1つがC(=O)であり;そしてここにおいてZは、C(=O)ではない。
【請求項2】
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
は、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C4−6ヘテロアリールおよびベンジルオキシから選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
は、水素、ハロゲン、メチル、エチル、−CN、−C(=O)−NH、−COCH、−COH、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、およびCFO−から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Zは、N、CおよびCHから選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Yは、NおよびC(=O)から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Xは、CH、NHおよびN−CHから選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
、G、GおよびGは、−Hおよびメチルから独立して選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
、G、GおよびGは、−Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
およびGは、一緒に連結してエチレンを形成し、そしてGおよびGは、−Hおよびメチルから独立して選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式IIA:
【化2】

の化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物。
式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
は、HまたはC1−4アルキルであり;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGの2つは、一緒になって連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである。
【請求項12】
式IIAのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−CN、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CFO−、およびCHFO−から独立して選ばれる、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
式IIAのRは、水素、ハロゲン、−CN、メトキシおよびC1−3アルキルから選ばれる、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
式IIAのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている、請求項11に記載の化合物。
【請求項15】
式IIAのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C4−6ヘテロアリールおよびベンジルオキシから選ばれる、請求項11に記載の化合物。
【請求項16】
式IIIA:
【化3】

の化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物。
式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである。
【請求項17】
式IIIAのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−CN、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CFO−、およびCHFO−から独立して選ばれる、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
式IIIAのRは、水素、ハロゲン、−CN、メトキシおよびC1−3アルキルから選ばれる、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
式IIIAのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている、請求項16に記載の化合物。
【請求項20】
式IIIAのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C4−6ヘテロアリールおよびベンジルオキシから選ばれる、請求項16に記載の化合物。
【請求項21】
式IVA:
【化4】

の化合物、その医薬上許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、またはそれらの混合物。
式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
は、HまたはC1−4アルキルであり;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである。
【請求項22】
式IVAのRは、水素、ハロゲン、C1−3アルキル、−CN、−C(=O)−OH、−C(=O)−NH、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CFO−、およびCHFO−から独立して選ばれる、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
式IVAのRは、水素 ハロゲン、−CN、メトキシおよびC1−3アルキルから選ばれる、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
式IVAのRは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C2−9ヘテロアリール、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキルおよびベンジルオキシは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよび−CNから選ばれる1つまたはそれ以上の基によって場合により置換されている、請求項21に記載の化合物。
【請求項25】
式IVAのRは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C4−6ヘテロアリールおよびベンジルオキシから選ばれる、請求項21に記載の化合物。
【請求項26】
エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
ベンジル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
t−ブチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
イソプロピル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
1−[1−(1−ブチリルピロリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
N、N−ジメチル−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキサミド;
1−{1−[1−(3−メチルブタノイル)ピロリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
エチル3−[4−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−インドール−3−イリデン)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3R)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
メチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
イソ−プロピル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
1−{1−[(3S)−1−(シクロペンチルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(1−{(3S)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(1−{(3S)−1−[(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(1−{(3S)−1−[4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ブタノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−メチル−3−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
(3S)−N−エチル−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキサミド;
エチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3R)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
メチル(3S)−3−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
1−(1−{(3S)−1−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロパノイル]ピロリジン−3−イル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
エチル3−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(7−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(5−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(4−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3S)エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3R)エチル3−[4−(6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3S)エチル3−[4−(6−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3R)エチル3−[4−(6−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3S)エチル3−[4−(6−メトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
(3R)エチル3−[4−(6−メトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−シアノ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−トリフルオロメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(5−トリフルオロメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−tert−ブチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(5−tert−ブチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(6−トリフルオロメトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(5−トリフルオロメトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
エチル(3S)−3−[4−(5−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
およびそれらの医薬上許容しうる塩から選ばれる化合物。
【請求項27】
薬剤として使用するための、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
疼痛を治療する薬剤の製造における、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項29】
アルツハイマー病を治療する薬剤の製造における、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項30】
統合失調症を治療する薬剤の製造における、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項31】
請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物および医薬上許容しうる担体を含む医薬組成物。
【請求項32】
請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を、疼痛の治療を必要とする温血動物に投与することを含む、温血動物における疼痛の治療方法。
【請求項33】
請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を、アルツハイマー病の治療を必要とする温血動物に投与することを含む、温血動物における該疾病の治療方法。
【請求項34】
請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を、統合失調症の治療を必要とする温血動物に投与することを含む、温血動物における統合失調症の治療方法。
【請求項35】
式VAの化合物を式VIの化合物と反応させる:
【化5】

ことを含む、式IA:
【化6】

[式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである]の化合物の製造方法。
【請求項36】
式VIIA:
【化7】

[式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルであり;そして
PGは、−C(=O)=O−t−Buおよび−C(=O)−OBnから選ばれる]の化合物。
【請求項37】
請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を、不安の治療を必要とする温血動物に投与することを含む、温血動物における不安の治療方法。
【請求項38】
請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を、うつ病の治療を必要とする温血動物に投与することを含む、温血動物におけるうつ病の治療方法。
【請求項39】
式VIII:
【化8】

[式中、
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである]の化合物。
【請求項40】
式IX:
【化9】

[式中、
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである]の化合物。
【請求項41】
式IX:
【化10】

の化合物の還元的アミノ化を含む、式VIII:
【化11】

[式中、
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである]の化合物の製造方法。
【請求項42】
式IX:
【化12】

の化合物を、還元剤の存在下で式X:
【化13】

の化合物と反応させて第1の生成物を形成させる第1の工程;および
該第1の生成物をホスゲンタイプの試薬と反応させて式IIAの化合物を形成させることを含む、式IIA:
【化14】

[式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである]の化合物の製造方法。
【請求項43】
式VIII:
【化15】

の化合物を還元剤の存在下で、式XI:
【化16】

の化合物と反応させてニトロ基を含む第1の生成物を形成させる第1の工程;および
該第1の生成物のニトロ基をアミノ基に還元して第2の生成物を形成させ;
該第2の生成物をホスゲンタイプの試薬と反応させて式IIAの化合物を形成させることを含む、式IIA:
【化17】

[式中、
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、−CN、−C(=O)−OR、−C(=O)−NR、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、FCH−、FCH−、CHFO−、CFO−、C6−10アリール、およびC2−9ヘテロアリールから独立して選ばれ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシから選ばれ、ここにおいて該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C2−9ヘテロアリール、C2−9ヘテロアリールオキシ、C3−5ヘテロシクロアルキルオキシ、C3−9ヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルコキシ、C6−10アリール−C1−3アルキル、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルコキシ、C2−9ヘテロアリール−C1−3アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルコキシ、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−3アルキル、C3−9シクロアルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、およびC3−6シクロアルキル−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−3アルコキシは、−CN、−SR、−OR、−O(CH−OR、R、−C(=O)−R、−COR、−SOR、−SONR、ハロゲン、−NO、−NR、−(CHNR、および−C(=O)−NRから選ばれる1つまたはそれ以上の基で場合により置換されており;
、G、GおよびGは、Hおよびメチルから独立して選ばれ;またはG、G、GおよびGのうちの2つは、一緒に連結してC1−4アルキレンを形成し、そして他の2つはHおよびメチルから独立して選ばれ;
は、ハロゲンであり;そして
それぞれのRは、独立して水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはハロゲン化C1−6アルキルである]の化合物の製造方法。

【公表番号】特表2009−539833(P2009−539833A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514233(P2009−514233)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【国際出願番号】PCT/SE2007/000556
【国際公開番号】WO2007/142585
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】