説明

発光ダイオードおよびその製造方法

【課題】チップの発光領域に部分的に重なった常設基板を有し、より高い効率を有するチップボンディング発光ダイオードおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】発光ダイオード500は、基板表面に形成されたチップ保持空間を有する常設基板530と、常設基板530のおよびチップ保持空間表面に順番に形成された絶縁層540および互いに接することのない第1の領域528および第2の領域529から成る金属層と、チップ保持空間の底部における金属層の第1の領域528に接合されるが第2の領域529に接することのないようにチップボンディング技術によって取り付けられたチップと、チップ保持空間とチップとの間に充填された充填物構造542と、チップの表面に形成された第1の電極508と、を備える。チップは発光領域510を備え、金属層の第1の領域528および第2の領域529と発光領域510との間の電気的な接続が実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード(LED)および発光ダイオードの製造方法に関し、特に、チップボンディング発光ダイオードおよびチップボンディング発光ダイオードの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオードは、幅広い種類の用途に利用されている。例えば、光データ送信において、発光ダイオードは、光ファイバーケーブルにデータ信号を発信するのに使用される。
【0003】
図1は、従来技術によるAlGaInP四元発光ダイオードを示す。AlGaInP四元発光ダイオード100において、発光領域110は、nドープGaAs基板102上にある。発光領域110は、nドープAlGaInP層103、AlGaInP活性層104、pドープAlGaInP層105、およびpドープGaP層106をこの順番に備える。また、第1の電極108が、pドープGaP層106の表面に形成され、第2の電極109が、nドープGaAs基板102の表面に形成されている。一般的に、AlGaInP活性層104は、二重ヘテロ構造活性層または量子井戸活性層である。
【0004】
GaAs基板102のエネルギーギャップが、AlGaInP活性層104の発光エネルギーよりも小さいので、GaAs基板102がAlGaInP活性層104で生成された光の一部を吸収し、発光ダイオード100の効率を減少させる。
【0005】
光透過性基板をnドープGaAs基板の代わりに利用することにより、改善された性能を達成することができる。その方法は、米国特許5502316号に開示されている。まず、電極を形成する前に、nドープGaAs基板102を取り除く。次に、光透過性基板122(例えばnドープGaP基板、ガラス基板、または水晶基板)が、比較的高温(例えば800〜1000℃)でウェハボンディング技術によって発光領域110に接合される。図2は、光透過性基板122(例えばnドープGaAs基板)を有する発光ダイオード120を示し、その光透過性基板122は伝導性のものである。発光ダイオード120において、第1の電極108はpドープGaP層106の表面に形成され、第2の電極111はnドープGaP基板122の表面に部分的に形成される。AlGaInP活性層104で生成された光は光透過性基板122を通過できるので、発光ダイオード120の性能が改善される。
【0006】
図3A乃至図3Fは、上述の従来技術におけるウェハボンディング技術による発光ダイオードの製造ステップを示す。図3Aにおいて、単一の大型基板102がEPI処理に共される。ここで、基板102はnドープGaAs基板であり、一時的基板と呼ばれる。図3Bにおいて、発光領域110は、基板102の表面に形成される。図3Cにおいて、一時的基板102は取り除かれ、発光領域110のみが残る。図3Dにおいて、大型常設基板122(例えば光透過性基板)が準備され、発光領域110に比較的高温でウェハボンディングされる。図3Eにおいて、複数の第1の電極108および複数の第2の電極111が発光領域110の表面および常設基板122の表面にそれぞれ形成される。最後に、図3Eの構造を分割して、図3Fに示されるように複数の発光ダイオードが製造される。
【0007】
半導体物質が比較的高温で容易に品質低下することは周知である。残念ながら、ウェハボンディング技術は比較的高温で処理する必要があり、その比較的高温によって発光領域110の品質が低下する可能性がある。さらに、発光領域110及び常設基板122の寸法が比較的大きいので、段差や発光領域110または常設基板122の表面に付着した粒子により、ウェハボンディングステップを台無しにすることがある。また、一時的基板102を取り除いた後に常設基板122をウェハボンディングするので、発光領域110は基板によって保持されず、破損させずに処理するのが困難である。
【0008】
基板が光を吸収する問題を解決する別の方法が米国特許6967117号によって開示されており、その方法では光を基板から反射するための反射層を採用している。図4Aに示されるように、発光領域110が一時的基板102(例えばnドープGaAs基板)の表面に形成され、その発光領域110は、nドープAlGaInP層103、AlGaInP活性層104、pドープAlGaInP層105、およびpドープGaP層106を順番に備えている。また、バッファ層145および反射層144が発光領域110の表面に順番に形成される。図4Bにおいて、常設基板142が準備され、拡散障壁層143が常設基板142の表面に形成される。図4Cにおいて、反射層144が比較的高温で拡散障壁層143にウェハボンディングされ、一時的基板102が取り除かれた後、第1の電極112がnドープAlGaInP層103の表面に形成され、第2の電極113が常設基板142の表面に形成される。基板142へ上向きに向かう光が反射層144によって反射されるので、発光ダイオード140の性能が改善される。
【0009】
図5A乃至図5Gは、上述の米国特許6967117号に開示されたウェハボンディング技術による発光ダイオードの製造ステップを示す。図5Aにおいて、単一の大型基板102がEPI処理に共される。ここで、基板102は、nドープGaAs基板であり、一時的な基板である。図5Bにおいて、発光領域110が基板102の表面に形成され、バッファ層145および反射層144が順番に発光領域110の表面に形成される。図5Cにおいて、常設基板142が準備され、拡散障壁層143が常設基板142の表面に形成される。図5Dにおいて、拡散障壁層143は、反射層144に比較的高温でウェハボンディングされる。図5Eにおいて、基板102が図5Dに示す構造から取り除かれる。図5Fにおいて、複数の第1の電極112が発光領域110の表面に形成され、第2の電極113が常設基板142の表面に形成される。最後に、図5Fの構造を分割して、図5Gに示されるように複数の発光ダイオードが製造される。
【0010】
代替処理として、図5Eに示されるステップが終了した後、発光領域110を部分的に取り除くエッチング処理を実行可能である。第1の電極112および第2の電極113がnドープAlGaInP層103の表面およびpドープGaP層106の一部分にそれぞれ形成され、図6に示されるように、この構造が複数の平面電極発光ダイオードに分割される。
【0011】
上記の方法において、ウェハボンディング処理は、一時的基板を取り除いて電極を形成する前に行われる。しかしながら、前述の米国特許5502316号において発生する問題である一時的基板を取り除くことによる機械的強度の低下の問題が、たとえこの方法によって回避できたとしても、発光ダイオードの効率を低下させるような反射率の低下が、ボンディングされたチップ上に第1および第2の電極を形成する際の合金処理によってなお発生する。また、図6の場合、発光領域110に対して実行されるエッチング処理が、発光領域110の表面積を減少させるので、電流が発光領域110を均一に通ることができず、従って発光ダイオードの効率が低下する。
【0012】
米国特許6221683号は、発光ダイオードの他の製造方法を開示している。図7Aに示されるように、発光領域110が一時的基板(不図示、例えばnドープGaAs)の表面に形成され、発光領域110はnドープAlGaInP層103、AlGaInP活性層104、pドープAlGaInP層105、およびpドープGaP層106を順番に備えている。次に、一時的基板が取り除かれて、第1の金属接点層162が発光領域110のnドープAlGaInP層103の表面に形成される。図7Bにおいて、常設基板166が備えられ、その上に第2の金属接点層164が形成される。図7Cにおいて、はんだ層163が、第1の金属接点層162および第2の金属接点層164の間に準備され、第1の金属接点層162が、第2の金属接点層164にウェハボンディングされる。そして、第1の電極170がpドープGaP層106の表面に形成され、第2の電極172が常設基板166の表面に形成される。ここで、第1の電極170および第2の電極172の形成はウェハボンディングステップの後とする必要はない。
【0013】
図8A乃至図8Gは、上述の米国特許6221683号に開示されているウェハボンディング技術による発光ダイオードの製造ステップを示す。図8Aにおいて、単一の大型基板102がEPI処理に共される。ここで、基板102は、nドープGaAs基板であり、一時的基板である。図8Bにおいて、発光領域110が一時的基板102の表面に形成される。図8Cにおいて、一時的基板102が取り除かれた後、複数の第1の金属接点層162が発光領域110の表面に形成される。図8Dにおいて、常設基板166が準備され複数の第2の金属接点層164が常設基板166の表面に形成される。図8Eにおいて、はんだ層163が第1の金属接点層162および第2の金属接点層164の間に準備され、第2の金属接点層164が第1の金属接点層162にウェハボンディングされる。図8Fにおいて、複数の第1の電極170が発光領域110の表面に形成され、第2の電極172が常設基板166の表面に形成される。最後に、図8Fにおける上記の構造を分割して、図8Gに示すように、複数の発光ダイオードが製造される。
【0014】
しかしながら、上記同様に、一時的基板を取り除いた後の発光領域110を破損せずに取り扱うことが困難であり、また、合金処理の間に発光ダイオードの効率が低下する、という問題がやはり発生する。
【特許文献1】米国特許5502316号
【特許文献2】米国特許6967117号
【特許文献3】米国特許6221683号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、チップの発光領域に部分的に重なった常設基板を有するチップボンディング発光ダイオードを提供し、チップボンディング発光ダイオードをより高い効率を有するものとすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、発光ダイオードの製造方法を開示するものであり、一時的基板を準備するステップ、一時的基板の表面に発光領域を形成し、複数の抵抗接点(ohmic contact dots)、反射層、障壁層、および共晶層を順番に連続して発光領域の表面である第1の面に形成するステップ、でき上がった構造を複数のチップに分割して各チップが少なくとも一時的基板の一部分、発光領域の一部分、複数の抵抗接点の一部分、反射層の一部分、障壁層の一部分、および共晶層の一部分を含むようにするステップ、常設基板を準備するステップ、常設基板の表面に金属層を形成するステップ、チップボンディング技術によってチップの共晶層を金属層に接合するステップ、チップの一時的基板を取り除き、これにより露出した発光領域の他方の面である第2の面に接続する第1の電極を形成するステップを備えている。ここで、常設基板の表面は、チップの接合した面よりも大きくなるようにされている。
【0017】
また、本発明は、さらに発光ダイオードを製造する他の方法を開示するものであり、一時的基板を準備するステップ、一時的基板の表面に発光領域を形成するステップ、複数の抵抗接点、反射層、障壁層、および共晶層を順番に連続して発光領域の表面である第1の面に形成するステップ、でき上がった構造を複数のチップに分割して各チップが少なくとも一時的基板の一部分、発光領域の一部分、複数の抵抗接点の一部分、反射層の一部分、障壁層の一部分、および共晶層の一部分を含むようにするステップ、常設基板を準備するステップ、常設基板の表面をエッチングして各凹部の上部面積が各凹部の底面積よりも大きくなるように複数の凹部を形成するステップ、絶縁層および第1の領域と第2の領域とに分割した2つの領域が互いに接しないようにして成る金属層を常設基板の前記表面に順番に形成して前記凹部をチップ保持空間とするステップ、チップボンディング技術によってチップの共晶層をチップ保持空間における金属層の第1の領域に接合するステップ、チップの一時的基板を取り除き、充填物構造をチップ保持空間とチップとの間に形成するステップ、一時的基板を取り除いて露出した発光領域の他方の面である第2の面と金属層の第2の領域とを接続する第1の電極を形成するステップ、を備えている。
【0018】
また、本発明は、発光ダイオードを開示するものであり、常設基板と、常設基板の表面に形成される金属層であって第1の領域および第2の領域に分割された金属層と、金属層の第2の領域に配置されたチップとを有し、チップは少なくとも第1の電極および発光領域を有し、チップはチップボンディング技術によって金属層の第2の領域に接合され、金属層の第1の領域および第2の領域と発光領域とが電気的に接続され、発光領域の厚さが30μmから10μmの間とされたものである。
【0019】
また、本発明は、さらに他の発光ダイオードを開示するものであり、チップ保持空間が形成された表面を有し、その表面に絶縁層および金属層が形成され、前記金属層が第1の領域および第2の領域に分割されると共に、これらの2つの領域が互いに接触しないようにされている常設基板と、第1の面と第2の面を有し、第1の面が金属層の第1の領域に接するが、金属層の第2の領域には接しないようにチップ保持空間の底部に接合されたチップと、チップとチップ保持空間との間に形成された充填物構造と、チップの第2の面に接続する第1の電極と、を備え、チップはチップボンディング技術によって金属層の第1の領域に接合され、チップが少なくとも発光領域を有し、金属層の第1の領域および第2の領域と発光領域とが電気的に接続されたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、チップボンディング発光ダイオードを開示し、これによりウェハボンディング技術によって製造される従来の発光ダイオードの不具合が解決される。図9は、本発明の第1の実施形態によるチップボンディング発光ダイオードの断面構造を示す。チップボンディング発光ダイオード500は、第1の電極508、発光領域510、複数の抵抗接点(ohmic contact dots)520、反射層522、障壁層524、共晶層526、充填物構造542、第1の金属層528、第2の金属層529、絶縁層540、およびチップ保持空間を有する常設基板530を有する。第1の金属層528は第2の電極と見なされる。充填物構造542はポリイミドであり、充填物構造542はチップボンディングステップの後、チップ保持空間に充填される。
【0021】
本発明の第1の実施形態において、常設基板とされる大型Si基板530が準備され、常設基板530にエッチング処理をすることにより、常設基板530の表面にチップ保持空間が形成される。チップは、チップ保持空間に配置された後、チップ保持空間に合金接合される。合金処理が実行された後、一時的基板(後述)が取り除かれて電極が形成され、本発明の第1の実施形態に係るチップボンディング発光ダイオードが製造される。
【0022】
図10Aから図10Gは上述の第1の実施形態に係るチップボンディング発光ダイオードを製造する各ステップを示す。図10Aにおいて、nドープGaAs一時的基板502が準備され、その上に発光領域510が形成される。発光領域510は、少なくともnドープGaAs層、nドープAlGaInP層、AlGaInP活性層、pドープAlGaInP層、およびpドープGaP層をこの順番で備えている。通常、AlGaInP活性層は二重へテロ構造活性層または量子井戸活性層である。発光領域510は、異なる要求によって構造を変えることができると理解される。従って、本発明の第1の実施形態において、発光領域510の構造はこれに限られるものではない。
【0023】
図10Bにおいて、複数の抵抗接点520、1つの反射層522、1つの障壁層524、1つの共晶層526が、発光領域510のPドープAlGaInP層の表面に順番に形成されている。本発明の第1の実施形態において、抵抗接点520の材質はBe/AuまたはZn/Au合金である。反射層522は、高反射率の金属(例えばAu,Al、またはAg)、または、ITO(インジウムスズ酸化物)層および高反射率の金属層の組合せによって構成される。ITO層は、ITO層と発光ダイオードの屈折率の違いにより反射層として機能することができる。さらに、ITO層により、金属層と発光ダイオードとの相互拡散を回避し、金属層の反射率を維持することが可能である。障壁層524は、高安定性および高融点を有するAu,Al,Ag,またはITO層から成るグループから選択される材料の1つで構成される。共晶層526は、Sn,Sn/Au,Sn/In,Au/In、またはSn/Agの合金で構成され、300℃程度の融点を有する。
【0024】
図10Cにおいて、複数のチップ550は図10Bにおける上記の構造を分割した後に製造され、各チップ550は一時的基板502、発光領域510、複数の抵抗接点520、反射層522、障壁層524、および共晶層526を有する。
【0025】
図10Dにおいて、大型のSi常設基板530が準備され、常設基板530の表面にエッチング処理が実行されて複数の凹部が形成される。ここで、各凹部の上部面積は各凹部の底面積よりも大きい。次に、絶縁層540、第1の金属層528、および第2の金属層529が順番に連続して常設基板530の表面に形成され、チップ保持空間546が形成される。第1の金属層528および第2の金属層529の両方が絶縁層540上に形成されるが、互いに接することはない。これは、第1の金属層528および第2の金属層529の両方が、常設基板530の構造が破線に沿って分割された後に、別々の常設基板530に含まれることを示す。また、第1の金属層528および第2の金属層529の間には隙間があり、隙間はチップ保持空間546の底部の片側に形成されている。
【0026】
図10Eにおいて、各チップ保持空間546にチップ550を配置し、チップ550の共晶層526が第1の金属層528に添えられる。全てのチップ550がチップ保持空間546に配置されると、合金処理が比較的低温(例えば300℃)で実行される。これはチップ550の共晶層526が第1の金属層528に合金接合されることを示す。本発明の第1の実施形態において、チップ保持空間546の底面積はチップ550の断面積と同じまたはそれより大きくなるよう設計されている。チップ保持空間546の上部面積がチップ550の断面積よりも大きいことから、チップ550はチップ保持空間546の底部を滑って並ぶことができる。
【0027】
図10Fにおいて、一時的基板502が機械研磨処理または化学エッチング処理によって取り除かれる。充填物構造542が、チップ550およびチップ保持空間546の間の隙間に充填された絶縁充填物質によって形成される。そして、第1の電極508が発光領域510のnドープAlGaInP層の表面に形成される。第1の実施形態において、第1の電極508が第2の金属層529に接続する。充填物質はポリイミドである。
【0028】
図10Gにおいて、複数のチップボンディング発光ダイオードが、図10Fで示される構造の常設基板530を分割して製造される。図10Hはチップボンディング発光ダイオードの正面図である。
【0029】
本発明の第1の実施形態において、第1の金属層528はチップ550の共晶層526に合金接合されるため、第2の電極として機能する。さらに、第1の電極508は第2の金属層529に接し、第1の金属層528(第2の電極)および第1の電極508の両方がチップ550内にないので、チップ550に損傷を与えることなく、ボンディングワイヤーを第1の金属層528(第2の電極)および第1の電極508に直接接合可能である。また、第1の金属層528および第2の金属層529は発光領域510で生成された光を発光ダイオードの外に反射する機能も有するので、発光ダイオードの性能が改善される。
【0030】
本発明の第1の実施形態において、合金処理が一時的基板502を取り除く前に実行されるので、チップ550の発光領域510を比較的薄くすることができ(例えば30μmから10μm)、EPI処理にかかる費用を抑えることができる。また、チップ550を最初に分割し、チップ保持空間546内に配置するので、合金処理によるチップの損傷を回避でき、発光ダイオードの歩留まりはほぼ100%になる。さらに、チップ550と第1の実施形態の基板との間の合金処理を、比較的低温でチップの性能を低下させることなく実行できる。合金処理温度は、共晶層が20/80の割合のSn/Au(Sn20Au80)で構成される場合、300℃を下回る。
【0031】
図11は、本発明の第2の実施形態に係るチップボンディング発光ダイオードの構造を示す断面図である。チップボンディング発光ダイオード600は、第1の電極608、発光領域610、複数の抵抗接点620、反射層622、障壁層624、共晶層626、絶縁構造642、金属層628、および導電性のない大型常設基板630を有している。チップボンディング発光ダイオード600において、金属層628は第2の電極として機能する。絶縁構造642はポリイミドである。大型常設基板630は、表面にSiOを有するSi基板、AlN基板、ガラス基板、水晶基板から成るグループから選択される。
【0032】
図12Aから図12Gは、上述の図11に示される第2の実施形態のチップボンディング発光ダイオードを製造する各ステップを示す。図12Aにおいて、nドープGaAs一時的基板602が準備され、その上に発光領域610が形成される。発光領域610は少なくともnドープGaAs層、nドープAlGaInP層、AlGaInP活性層、pドープAlGaInP層、およびpドープGaP層をこの順番で備えている。通常、AlGaInP活性層は二重へテロ構造活性層または量子井戸活性層である。発光領域610は、異なる要求により、構造を変えることができると理解される。従って、本発明の第2の実施形態において、発光領域610の構造はこれに限られるものではない。
【0033】
図12Bにおいて、複数の抵抗接点620、1つの反射層622、1つの障壁層624、および1つの共晶層626が、発光領域610のPドープAlGaInP層上に順番に形成される。本発明の第2の実施形態において、抵抗接点620の材料はBe/AuまたはZn/Au合金であり、反射層622は、高反射率の金属(例えばAu,Al、またはAg)、または、ITO(インジウムスズ酸化物)層および高反射率の金属層の組合せによって構成される。ITO層は、ITO層と発光ダイオードの屈折率の違いにより反射層として機能することができる。さらに、ITO層により、金属層と発光ダイオードとの相互拡散を回避し、金属層の反射率を維持することが可能である。障壁層624は、高安定性および高融点を有するPt,Ni,WまたはITO層から成るグループから選択される材料の1つで構成される。共晶層626は、Sn,Sn/Au,Sn/In,Au/In、またはSn/Agの合金で構成され、300℃程度の融点を有する。
【0034】
図12Cにおいて、複数のチップ650が、図12Bにおける上記の構造を分割して製造される。各チップ650は一時的基板602、発光領域610、複数の抵抗接点620、反射層622、障壁層624、および共晶層626を有する。
【0035】
図12Dにおいて、大型の常設基板630が準備され、その上に複数の金属層628が形成される。個々の金属層628の表面積はチップ650の接触面よりも大きい。
【0036】
図12Eにおいて、各チップ650は金属層628の表面に配置され、チップ650の共晶層626が金属層628の一部分に添えられる。これは、金属層628表面領域におけるチップ650が取り付けられていない部分が第2の電極として機能することを意味する。全てのチップ650が金属層628の表面に配置されると、チップ650の共晶層626が合金処理によって比較的低温(例えば300℃以下)で金属層628に合金化される。
【0037】
図12Fにおいて、一時的基板602が機械研磨処理または化学エッチング処理によって取り除かれている。そして絶縁構造642がチップ650の片側に形成され、第1の電極608が発光領域610のnドープAlGaInP層に形成されている。この第1の電極608は絶縁構造642および常設基板630を覆っている。
【0038】
図12Gにおいて、複数のチップボンディング発光ダイオードが図12Fで示される構造の常設基板630を破線に沿って分割して製造されている。ここで、常設基板630の底面積はチップ650の底面積よりも大きくなる。
【0039】
本発明の第2の実施形態において、金属層628は共晶層626に合金接合されるので、第2の電極として機能する。さらに、第1の電極608は常設基板630を覆い、金属層628(第2の電極)および第1の電極608の両方がチップ650内にはないので、チップ650に損傷を与えることなく、ボンディングワイヤーを金属層628(第2の電極)および第1の電極608に直接接合可能である。
【0040】
また、合金処理が一時的基板602を取り除く前に実行されるので、チップ650の発光領域610を比較的薄くすることができ(例えば30μmから10μm)、EPI処理にかかる費用を抑えることができる。また、チップ650を最初に分割し、金属層628上に配置するので合金処理によるチップの損傷を回避でき、発光ダイオードの歩留まりはほぼ100%になる。さらに、チップと第2の実施形態の基板との間の合金処理を、比較的低温でチップの性能を低下させることなく実行できる。合金処理温度は、共晶層が20/80の割合のSn/Au(Sn20Au80)で構成される場合、300℃を下回る。
【0041】
本発明は、現在最も実用的で好ましい実施形態と考えられる観点で説明されたが、本発明は開示した実施形態に限られるものではないと了解されるべきである。むしろ、添付の請求項の精神とその範囲に含まれる多様な変更および同様の配置を網羅するように意図され、請求項は、そのような変更および同様の構造を全て網羅する最も幅広い解釈と一致するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】従来技術におけるAlGaInP四元発光ダイオードの断面図。
【図2】従来技術における他のAlGaInP四元発光ダイオードの断面図。
【図3A】従来技術における図2の発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図3B】従来技術における図2の発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図3C】従来技術における図2の発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図3D】従来技術における図2の発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図3E】従来技術における図2の発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図3F】従来技術における図2の発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図4A】従来技術における反射層を有する発光ダイオードを製造する処理を示す図。
【図4B】従来技術における反射層を有する発光ダイオードを製造する処理を示す図。
【図4C】従来技術における反射層を有する発光ダイオードを製造する処理を示す図。
【図5A】図4A乃至図4Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図5B】図4A乃至図4Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図5C】図4A乃至図4Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図5D】図4A乃至図4Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図5E】図4A乃至図4Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図5F】図4A乃至図4Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図5G】図4A乃至図4Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図6】従来技術における反射層を有する他の発光ダイオードの断面図。
【図7A】従来技術におけるはんだ層を有する発光ダイオードを製造する過程を示す図。
【図7B】従来技術におけるはんだ層を有する発光ダイオードを製造する過程を示す図。
【図7C】従来技術におけるはんだ層を有する発光ダイオードを製造する過程を示す図。
【図8A】図7A乃至図7Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図8B】図7A乃至図7Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図8C】図7A乃至図7Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図8D】図7A乃至図7Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図8E】図7A乃至図7Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図8F】図7A乃至図7Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図8G】図7A乃至図7Cの発光ダイオードをウェハボンディング技術によって製造するステップを示す図。
【図9】本発明の第1の実施形態に係るチップボンディング発光ダイオードを示す断面図。
【図10A】図9の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図10B】図9の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図10C】図9の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図10D】図9の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図10E】図9の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図10F】図9の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図10G】図9の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図10H】図9の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るチップボンディング発光ダイオードを示す断面図。
【図12A】図11の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図12B】図11の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図12C】図11の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図12D】図11の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図12E】図11の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図12F】図11の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【図12G】図11の発光ダイオードをチップボンディング技術により製造するステップを示す図。
【符号の説明】
【0043】
500 発光ダイオード
508 第1の電極
510 発光領域
520 抵抗接点
522 反射層
524 障壁層
526 共晶層
528 第1の金属層
529 第2の金属層
530 常設基板
540 絶縁層
542 充填物構造
546 チップ保持空間
550 チップ
600 発光ダイオード
608 第1の電極
610 発光領域
620 抵抗接点
622 反射層
624 障壁層
626 共晶層
628 金属層
630 常設基板
642 絶縁構造
650 チップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一時的基板を準備するステップと、
前記一時的基板の表面に発光領域を形成するステップと、
複数の抵抗接点、1つの反射層、1つの障壁層、および1つの共晶層を前記発光領域の一方の面である第1の面に順番に形成するステップと、
前記によって形成された構造を、各チップが少なくとも前記一時的基板の一部分、前記発光領域の一部分、前記複数の抵抗接点の一部分、前記反射層の一部分、前記障壁層の一部分、および前記共晶層の一部分を含む、複数のチップに分割するステップと、
常設基板を準備するステップと、
前記常設基板の表面に金属層を形成するステップと、
前記チップの前記共晶層を前記金属層にチップボンディング技術によって接合するステップと、
前記チップの前記一時的基板を除去するステップと、
前記発光領域の他方の面である第2の面に接続する第1の電極を形成するステップと、を備えることを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
【請求項2】
前記常設基板は、表面にSiOを有するSi基板、AlN基板、ガラス基板、および水晶基板で成るグループから選択され、
前記一時的基板はnドープGaAs基板であることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項3】
前記抵抗接点の材料はBe/AuまたはZn/Au合金を含み、
前記反射層はAu,Al,Ag、またはインジウムスズ酸化物と高反射率を有する金属の組合せで成るグループから選択された材料の1つで構成され、
前記障壁層はPt,Ni,W、およびインジウムスズ酸化物で成るグループから選択された材料の1つで構成され、
前記共晶層はSn/AuまたはSn/Ag合金のうちの1つで構成されることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項4】
前記発光領域は、
nドープAlGaInP層と、
前記nドープAlGaInP層上に成長したAlGaInP活性層と、
前記AlGaInP活性層上に成長したpドープAlGaInP層と、
前記pドープAlGaInP層上に成長したpドープGaP層と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項5】
前記AlGaInP活性層は、二重ヘテロ構造活性層または量子井戸活性層であり、
前記発光領域の厚さは30μmから10μmの間であることを特徴とする請求項4に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項6】
一時的基板を準備するステップと、
前記一時的基板の表面に発光領域を形成するステップと、
複数の抵抗接点、1つの反射層、1つの障壁層、および1つの共晶層を前記発光領域の一方の面である第1の面に順番に形成するステップと、
前記によって形成された構造を、各チップが少なくとも前記一時的基板の一部分、前記発光領域の一部分、前記複数の抵抗接点の一部分、前記反射層の一部分、前記障壁層の一部分、および前記共晶層の一部分を含む、複数のチップに分割するステップと、
常設基板を準備し、前記常設基板の表面をエッチングして各凹部の上部面積を各凹部の底面積よりも大きくした複数の凹部を形成するステップと、
前記常設基板の前記表面に、絶縁層と、互いに接しないように第1の領域および第2の領域に分割された金属層と、を順番に形成することにより前記凹部をチップ保持空間とするステップと、
チップボンディング技術によって前記チップの前記共晶層を前記チップ保持空間における前記金属層の第1の領域に接合するステップと、
前記チップの前記一時的基板を除去するステップと、
充填物構造を前記チップ保持空間および前記チップの間に形成するステップと、
前記発光領域の他方の面である第2の面および前記金属層の第2の領域に接続する第1の電極を形成するステップと、を備えたことを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
【請求項7】
前記常設基板は、表面にSiOを有するSi基板、AlN基板、ガラス基板、および水晶基板で成るグループから選択され、
前記一時的基板はnドープGaAs基板であることを特徴とする請求項6に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項8】
前記抵抗接点の材料はBe/AuまたはZn/Au合金を含み、
前記反射層はAu,Al,Ag、またはインジウムスズ酸化物と高反射率を有する金属の組合せで成るグループから選択された材料の1つで構成され、
前記障壁層はPt,Ni,W、およびインジウムスズ酸化物で成るグループから選択された材料の1つで構成され、
前記共晶層はSn/AuまたはSn/Ag合金のうちの1つで構成されることを特徴とする請求項6に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項9】
前記発光領域は、
nドープAlGaInP層と、
前記nドープAlGaInP層上に成長したAlGaInP活性層と、
前記AlGaInP活性層上に成長したpドープAlGaInP層と、
前記pドープAlGaInP層上に成長したpドープGaP層と、を含むことを特徴とする請求項6に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項10】
前記AlGaInP活性層は、二重ヘテロ構造活性層または量子井戸活性層であり、
前記発光領域の厚さは30μmから10μmの間であることを特徴とする請求項9に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項11】
前記充填物構造の材料はポリイミドであり、前記チップ保持空間の底面積は前記チップの面積と同じかまたはそれより大きいことを特徴とする請求項6に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項12】
常設基板と、
前記常設基板の表面に第1の領域および第2の領域に分割して形成された金属層と、
前記金属層の第2の領域に配置されたチップと、を備え、
前記チップは少なくとも1つの第1の電極および1つの発光領域を備え、前記チップはチップボンディング技術によって前記金属層の第2の領域に接合され、前記金属層と前記発光領域とが電気的に接続され、前記発光領域の厚さが30μmから10μmの間であることを特徴とする発光ダイオード。
【請求項13】
前記常設基板は、表面にSiOを有するSi基板、AlN基板、ガラス基板、および水晶基板で成るグループから選択されることを特徴とする請求項12に記載の発光ダイオード。
【請求項14】
前記発光領域の表面に、複数の抵抗接点、1つの反射層、1つの障壁層、および1つの共晶層が順番に形成されていることを特徴とする請求項12に記載の発光ダイオード。
【請求項15】
前記抵抗接点の材料はBe/AuまたはZn/Au合金を含み、
前記反射層はAu,Al,Ag、またはインジウムスズ酸化物と高反射率を有する金属の組合せで成るグループから選択された材料の1つで構成され、
前記障壁層はPt,Ni,W、およびインジウムスズ酸化物で成るグループから選択された材料の1つで構成され、
前記共晶層はSn/AuまたはSn/Ag合金のうちの1つで構成されることを特徴とする請求項14に記載の発光ダイオード。
【請求項16】
前記発光領域は、
nドープAlGaInP層と、
前記nドープAlGaInP層上に成長したAlGaInP活性層と、
前記AlGaInP活性層上に成長したpドープAlGaInP層と、
前記pドープAlGaInP層上に成長したpドープGaP層と、を含むことを特徴とする請求項12に記載の発光ダイオード。
【請求項17】
前記AlGaInP活性層は、二重ヘテロ構造活性層または量子井戸活性層であることを特徴とする請求項16に記載の発光ダイオード。
【請求項18】
表面にチップ保持空間が形成され、前記表面および前記チップ保持空間の表面に絶縁層が形成され、その絶縁層の上に第1の領域および第2の領域に分割して2つの領域が互いに接触しないようにした金属層が形成されている常設基板と、
前記チップ保持空間の底部において前記金属層の第1の領域に接合されると共に前記金属層の第2の領域には接触しないようにされた一方の面である第1の面を有するチップと、
前記チップと前記チップ保持空間との間に形成された充填物構造と、
前記チップの他方の面である第2の面に接続する第1の電極と、を含み、
前記チップはチップボンディング技術によって前記金属層の第1の領域に接合され、前記チップは少なくとも発光領域を含み、前記発光領域が前記金属層の第1の領域および第2の領域に電気的に接続されていることを特徴とする発光ダイオード。
【請求項19】
前記常設基板は、表面にSiOを有するSi基板、AlN基板、ガラス基板、および水晶基板で成るグループから選択されることを特徴とする請求項18に記載の発光ダイオード。
【請求項20】
前記発光領域の一方の面である第1の面に、複数の抵抗接点、1つの反射層、1つの障壁層、および1つの共晶層が順番に形成されていることを特徴とする請求項18に記載の発光ダイオード。
【請求項21】
前記抵抗接点の材料はBe/AuまたはZn/Au合金を含み、
前記反射層はAu,Al,Ag、またはインジウムスズ酸化物と高反射率を有する金属の組合せで成るグループから選択された材料の1つで構成され、
前記障壁層はPt,Ni,W、およびインジウムスズ酸化物で成るグループから選択された材料の1つで構成され、
前記共晶層はSn/AuまたはSn/Ag合金で構成されることを特徴とする請求項20に記載の発光ダイオード。
【請求項22】
前記発光領域は、
nドープAlGaInP層と、
前記nドープAlGaInP層上に成長したAlGaInP活性層と、
前記AlGaInP活性層上に成長したpドープAlGaInP層と、
前記pドープAlGaInP層上に成長したpドープGaP層と、を含むことを特徴とする請求項18に記載の発光ダイオード。
【請求項23】
前記AlGaInP活性層は、二重ヘテロ構造活性層または量子井戸活性層であり、
前記発光領域の厚さは30μmから10μmの間であることを特徴とする請求項22に記載の発光ダイオード。
【請求項24】
前記充填物構造の材料はポリイミドであり、前記チップ保持空間の底面積は前記チップの面積と同じかまたはそれより大きいことを特徴とする請求項18に記載の発光ダイオード。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図10G】
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【図10H】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図12F】
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【図12G】
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【公開番号】特開2008−118127(P2008−118127A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−269652(P2007−269652)
【出願日】平成19年10月17日(2007.10.17)
【出願人】(599012237)光磊科技股▲ふん▼有限公司 (3)
【Fターム(参考)】