説明

発光素子、発光素子用サファイア基板及び発光素子用サファイア基板の製造方法

【課題】半導体層と透光性基板の間の反射を抑制して光の取り出し効率を向上させる。
【解決手段】LEDチップ100において、平坦部102b及び当該平坦部102bに周期的に形成された複数の錐状の凹部102cを成長面102aに有するサファイア基板102と、サファイア基板102の成長面102aにて横方向成長が可能であり各凹部102cに沿って周期的に形成される複数の錘状の凸部を成長面102a側に有し、n型GaN層112、多重量子井戸活性層114及びp型GaN層118を含む半導体層と、を備え、半導体層とサファイア基板102の界面にて光の反射を抑制するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透光性基板上に半導体層が形成される発光素子と、この発光素子用のサファイア基板及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、窒化物半導体等の半導体層を有する青色LED(Light Emitting Diode)チップ、緑色LEDチップ等の発光素子は、サファイア基板等の透光性基板上へのエピタキシャル成長によって作製されている。
【0003】
図12に従来の青色のLEDチップの素子構造の一例を示す。このLEDチップ400は、サファイア基板402と、サファイア基板402上に形成されるIII族窒化物半導体層と、を有している。III族窒化物半導体層は、サファイア基板402上にエピタキシャル成長により形成され、バッファ層410、n型GaN層412と、多重量子井戸活性層414と、電子ブロック層416と、p型GaN層418と、をサファイア基板402側からこの順で有している。p型GaN層418上にはp側透明電極420が形成され、p側透明電極420上の所定領域にp側電極パッド422が形成される。n型GaN層412上にはn側電極424が形成され、サファイア基板402の裏面には高反射率の金属による反射金属層426が形成されている。このLEDチップ400では、p側電極パッド422とn側電極424の間に電圧を印加すると、多重量子井戸活性層414にて青色光が生じ、チップ上方のp側透明電極420を通じて、チップ外部へ青色光が放出される。
【0004】
また、このようなLEDチップにおいて、p側透明電極に2次元のフォトニック結晶を形成したものが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【非特許文献1】Japanese Journal of Applied Physics Vol.43, No.8B, 2004, PP. 5809-5813
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のようなLEDチップ400では、全ての青色光がチップ外部へ取り出されるわけではなく、青色光の一部はチップ内部でIII族窒化物半導体層、電極等で吸収されてしまう。特に、屈折率の比較的高いIII族窒化物半導体層と、屈折率の比較的低いサファイア基板402の界面で青色光が反射すると、サイドエッジ方向(図12中横方向)の光となってしまい、チップのサイドエッジに到達するまでに比較的長い距離を進むために光の吸収が顕著となる。この結果、光の取り出し効率が低くなるという問題点があった。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、半導体層と透光性基板の間の反射を抑制して光の取り出し効率を向上させた発光素子と、この発光素子用のサファイア基板及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明では、
平坦部と、当該平坦部に周期的に形成された複数の錐状の凹部と、を成長面に有する透光性基板と、
前記透光性基板の前記成長面にて横方向成長が可能であり、前記各凹部に沿って周期的に形成される複数の錘状の凸部を前記成長面側に有し、第1導電型層、活性層及び第2導電型層を少なくとも含む半導体層と、を備えた発光素子が提供される。
【0008】
上記発光素子において、
前記透光性基板は、サファイアからなり、
前記半導体層は、III族窒化物半導体からなる構成としてもよい。
【0009】
上記発光素子において、
前記各凹部の周期は、前記活性層の発光ピーク波長以下である構成としてもよい。
【0010】
また、前記目的を達成するため、本発明では、
周期的に形成された複数の錐台状の凸部と、当該凸部の台部分をなす平坦部と、を成長面に有する透光性基板と、
前記透光性基板の前記成長面にて横方向成長が可能であり、前記各凸部に沿って周期的に形成される複数の錐台状の凹部を前記成長面側に有し、第1導電型層、活性層及び第2導電型層を少なくとも含む半導体層と、を備えた発光素子。
【0011】
上記発光素子において、
前記透光性基板は、サファイアからなり、
前記半導体層は、III族窒化物半導体からなる構成としてもよい。
【0012】
上記発光素子において、
前記各凸部の周期は、前記活性層の発光ピーク波長以下である構成としてもよい。
【0013】
上記発光素子において、
前記周期は、前記活性層の前記発光ピーク波長の1/3以下である構成としてもよい。
【0014】
上記発光素子において、
前記半導体層は、前記透光性基板上に成長されるバッファ層を含む構成としてもよい。
【0015】
また、前記目的を達成するため、本発明では、
c面である平坦部と、前記平坦部に周期的に形成された複数の錐状の凹部と、を有する発光素子用サファイア基板が提供される。
【0016】
また、前記目的を達成するため、本発明では、
周期的に形成された複数の錐台状の凸部と、当該凸部の台部分をなすc面である平坦部と、を有する発光素子用サファイア基板が提供される。
【0017】
また、前記目的を達成するため、本発明では、
上記発光素子用サファイア基板の製造方法であって、
発光素子用サファイア基板の平坦部上に第1マスク層を形成する工程と、
前記平坦部上の前記第1マスク層上に第2マスク層を電子線照射を利用してパターンニングする工程と、
前記第2マスク層をマスクとして前記第1マスク層をエッチングによりパターンニングする工程と、
前記第2マスク層を除去する工程と、
前記第1マスク層をマスクとして前記平坦部をエッチングする工程と、を含む発光素子用サファイア基板の製造方法が提供される。
【0018】
また、上記発光素子用サファイア基板の製造方法において、
前記第1マスク層は、SiOからなり、
前記第2マスク層は、Niからなる構成としてもよい。
【0019】
また、上記発光素子用サファイア基板の製造方法において、
前記第2マスク層をマスクとした前記第1マスク層のエッチングを、フッ素系エッチングガスを用いたドライエッチングにより行うようにしてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、半導体層と透光性基板の間の反射を抑制して光の取り出し効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1から図5は本発明の第1の実施形態を示すものであり、図1はLEDチップの模式断面図である。
【0022】
図1に示すように、LEDチップ100は、透光性基板としてのサファイア基板102上に、III族窒化物半導体層が形成されたものである。III族窒化物半導体層は、バッファ層110、n型GaN層112、多重量子井戸活性層114、電子ブロック層116、p型GaN層118をサファイア基板102側からこの順に有している。p型GaN層118上にはp側透明電極120とp側電極パッド122が形成されるとともに、n型GaN層112上にはn側電極124が形成されている。
【0023】
サファイア基板102は、窒化物半導体が成長されるc面({0001})である成長面102aを有している。成長面102aには、平坦部102bと、平坦部102bに周期的に形成された複数の錐状の凹部102cと、が形成されている。平坦部102bは、サファイア基板102のc面となっている。凹部102cの形状は、円錐、多角錘等の形状とすることができる。
【0024】
バッファ層110は、サファイア基板102の成長面102a上に形成され、GaNで構成されている。本実施形態においては、バッファ層110は、後述するn型GaN層112等よりも低温にて成長されている。また、バッファ層110は、各凹部102cに沿って周期的に形成される複数の錘状の凸部を成長面102a側に有している。第1導電型層としてのn型GaN層112は、バッファ層110上に形成され、n−GaNで構成されている。多重量子井戸活性層114は、n型GaN層112上に形成され、GalnN/GaNで構成され、電子及び正孔の注入により例えば青色光を発する。本実施形態においては、多重量子井戸活性層114の発光のピーク波長は450nmである。電子ブロック層116は、多重量子井戸活性層114上に形成され、p―AIGaNで構成されている。第2導電型層としてのp型GaN層118は、電子ブロック層116上に形成され、p−GaNで構成されている。バッファ層110からp型GaN層118までは、III族窒化物半導体のエピタキシャル成長により形成され、サファイア基板102の成長面102aには周期的に凹部102cが形成されているが、III族窒化物半導体の成長所期に横方向成長による平坦化が図られる。尚、第1導電型層、活性層及び第2導電型層を少なくとも含み、第1導電型層及び第2導電型層に電圧が印加されると、電子及び正孔の再結合により活性層にて光が発せられるものであれば、半導体層の層構成は任意である。
【0025】
p側透明電極120は、p型GaN層118上に形成され、例えばITO(Indium Tin Oxide)からなり、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により形成される。また、p側電極パッド122は、p側透明電極120上に形成され、例えばTi/Auから構成され、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により形成される。
【0026】
n側電極124は、p型GaN層118からn型GaN層112をエッチングして、露出したn型GaN層112上に形成される。n側電極124は、例えばTi/Al/Ti/Auから構成され、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により形成される。
【0027】
また、サファイア基板102の裏面には、例えばAl等の高い反射率を有する金属からなる反射金属層126が形成されている。反射金属層126は、金属の蒸着により形成される。
【0028】
次いで、図2を参照してサファイア基板102について詳述する。図2はサファイア基板を示し、(a)が模式斜視図、(b)が模式縦断面図である。
【0029】
図2(a)に示すように、サファイア基板102の各凹部102cは、平面視にて、各凹部102cの中心が正三角形の頂点の位置となるように、所定の周期で三角格子状に整列して形成される。尚、ここでいう周期とは、隣接する凹部102cにおける深さのピーク位置の距離をいう。各凹部102cの周期は、任意であるが、多重量子井戸活性層114の発光ピーク波長以下であることが好ましく、当該発光ピーク波長の1/3以下であることがより好ましい。このように、透過する光の光学波長に対して十分に小さな周期構造を形成することにより、サファイア基板102とIII族窒化物半導体との界面における反射が防止される。
【0030】
本実施形態においては、図2(b)に示すように、各凹部102cは、円錐状に形成される。具体的に、各凹部102cは、基端部の直径は150nmであり、深さは400nmとなっている。尚、サファイア基板102の厚さは、430μmである。また、各凹部102cの周期は、300nmとなっている。サファイア基板102の成長面102aは、各凹部102cの他は平坦部102bとなっており、半導体層の横方向成長が助長されるようになっている。
【0031】
図3は、III族窒化物半導体からサファイア基板へ入射する光の角度と光透過率の関係を示すグラフである。図3のグラフは、入射する光の波長が450nmであり、各凹部102cが基端部の直径が150nmで深さ400nmの円錐状で周期が300nmの場合のデータである。
【0032】
図3に示すように、成長面102aを平坦面とした場合は、入射角が30度を超えると急激に光透過率が低下し、40度を超えると光が透過することは殆どなくなる。これに対し、本実施形態のように、成長面102aに周期的に凹部102cを形成することにより、入射角が70度まで比較的高い光透過率を得ることができ、80度を超えても相当量の光を透過させることができる。
【0033】
次に、図4及び図5を参照してLEDチップ100用のサファイア基板102の作製方法について説明する。図4は、サファイア基板を加工する説明図であり、(a)は成長面に第1マスク層が形成された状態を示し、(b)は第1マスク層上にレジスト層が形成された状態を示し、(c)はレジスト層に選択的に電子線を照射する状態を示し、(d)はレジスト層を現像して除去した状態を示し、(e)は第2マスク層が形成された状態を示している。
【0034】
まず、図4(a)に示すように、平板状のサファイア基板102を用意し、サファイア基板102の表面に第1マスク層130を形成する。第1マスク層130は、例えばSiOからなり、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等により形成される。第1マスク層130の厚さは、任意であるが、例えば1.0μmである。
【0035】
例えば、マグネトロンスパッタリング装置を用いて第1マスク層130を形成する場合、Arガスを用い、高周波(RF)電源を用いることができる。具体的には、例えば、Arガスを25sccmとし、RF電源の電力を材料に応じて200〜500Wとして、600nmの第1マスク層130をサファイア基板102に堆積することができる。このとき、スパッタリングの時間は適宜調節することができる。
【0036】
次いで、図4(b)に示すように、サファイア基板102の第1マスク層130上にレジスト層132を形成する。レジスト層132は、例えば、日本ゼオン社製のZEP等の電子線感光材料からなり、第1マスク層130上に塗布される。レジスト層132の厚さは、任意であるが、例えば100nmから2.0μmである。
【0037】
例えば、スピンコーティングによりレジスト層132を形成する場合、スピナーの回転数を1500rpmとして均一な膜を形成した後、180℃で4分間ベーキングを行って硬化させることにより、160〜170nmの膜厚のレジスト層132を得ることができる。具体的にレジスト層132の材料として、日本ゼオン社製のZEPと、日本ゼオン社製の希釈液ZEP−Aとを、1:1.4の割合で混合したものを用いることができる。
【0038】
次に、図4(c)に示すように、レジスト層132と離隔してステンシルマスク134をセットする。レジスト層132とステンシルマスク134との間は、1.0μm〜100μmの隙間があけられる。ステンシルマスク134は、例えばダイヤモンド、SiC等の材料で形成されており、厚さは任意であるが、例えば、厚みが500nm〜100μmとされる。ステンシルマスク134は、電子線を選択的に透過する開口134aを有している。
【0039】
ここで、ステンシルマスク134は、厚みが一定の薄板状に形成されているが、例えば格子状、突条の肉厚部を設けるなどして部分的に厚みを大きくして強度を付与するようにしてもよい。本実施形態においては、ウェハ状のサファイア基板102に一括して複数のLEDチップ100に対応する凹部102cを作成し、III族窒化物半導体のエピタキシャル成長後にダイシングすることにより、複数のLEDチップ100を製造する。従って、ステンシルマスク134の肉厚部を、ダイシングブレードの通過位置に対応させて形成することが可能となっている。尚、肉厚部は、サファイア基板102側に突出しても、サファイア基板102と反対側に突出しても、さらには両側に突出してもよい。サファイア基板102側に突出する場合、肉厚部の先端をレジスト層132と当接させることにより、肉厚部にレジスト層132とのスペーサの機能を付与することができる。
【0040】
この後、図4(c)に示すように、ステンシルマスク134へ電子線を照射し、レジスト層132をステンシルマスク134の各開口134aを通過した電子線に曝す。具体的には、例えば、10〜100μC/cmの電子ビームを用いて、ステンシルマスク134のパターンをレジスト層132に転写する。尚、電子線は、ステンシルマスク134上においてスポット状に照射されるため、実際には電子線を走査させることにより、ステンシルマスク134の全面わたって電子線を照射することとなる。レジスト層132は、ポジタイプであり、感光すると現像液に対して溶解度が増大する。尚、ネガタイプのレジスト層132を用いてもよい。ここで、レジスト層132が感光する際に、レジスト層132に含まれていた溶剤が揮発することとなるが、レジスト層132とステンシルマスク134との間に隙間があることによって揮発成分が拡散しやすくなり、揮発成分によってステンシルマスク134が汚染されることが防止できる。
【0041】
電子線の照射が完了した後、所定の現像液を用いてレジスト層132を現像する。これにより、図4(d)に示すように、電子線が照射された部位が現像液に溶出し、電子線が照射されてない部位が残留して、開口132aが形成される。レジスト層132として日本ゼオン社製のZEPを用いた場合、現像液として例えば酢酸アミルを用いることができる。また、現像後にリンス液にて洗浄するか否かは任意であるが、レジスト層132として日本ゼオン社製のZEPを用いた場合、リンス液として例えばIPA(イソプロピルアルコール)を用いることができる。
【0042】
次いで、図4(e)に示すように、レジスト層132がパターンニングされた第1マスク層130上に、第2マスク層136を形成する。このようにして、第1マスク層130上に第2マスク層136を電子線照射を利用してパターンニングする。第2マスク層136は、例えばNiからなり、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等により形成される。第2マスク層136の厚さは、任意であるが、例えば20nmである。第2マスク層136も、第1マスク層130と同様に、例えば、マグネトロンスパッタリング装置を用いて形成することができる。
【0043】
図5はサファイア基板を加工する説明図であり、(a)はレジスト層を完全に除去した状態を示し、(b)は第2マスク層をマスクとして第1マスク層をエッチングした状態を示し、(c)は第2マスク層を除去した状態を示し、(d)第1マスク層をマスクとして成長面をエッチングした状態を示し、(e)は第1マスク層を除去した状態を示している。
【0044】
図5(a)に示すように、レジスト層132を剥離液を用いて除去する。例えば、レジスト層132を剥離液中に浸し、所定時間だけ超音波を照射することにより除去することができる。具体的に、剥離液としては例えばジエチルケトンを用いることができる。また、レジスト層132除去後にリンス液にて洗浄するか否かは任意であるが、リンス液として例えばアセトン、メタノール等を用いて洗浄を行うことができる。これにより、第1マスク層130上に、ステンシルマスク134の開口134aのパターンを反転させた第2マスク層136のパターンが形成される。
【0045】
次いで、図5(b)に示すように、第2マスク層136をマスクとして、第1マスク層130のドライエッチングを行う。これにより、第1マスク層130に開口130aが形成され、第1マスク層130のパターンが形成される。このとき、エッチングガスとして、第2マスク層136に比してサファイア基板102及び第1マスク層130が耐性を有するものが用いられる。例えば、第1マスク層130がSiOで第2マスク層136がNiである場合、SF等のフッ素系ガスを用いると、NiはSiOに対してエッチングの選択比が100程度であることから、第1マスク層130のパターンニングを的確に行うことができる。
【0046】
この後、図5(c)に示すように、第1マスク層130上の第2マスク層136を除去する。第1マスク層130がSiOであり、第2マスク層136がNiである場合、水で希釈して1:1程度で混合した塩酸及び硝酸に浸漬したり、アルゴンガスによるドライエッチングによりNiを除去することができる。
【0047】
そして、図5(d)に示すように、第1マスク層130をマスクとして、サファイア基板102のドライエッチングを行う。このとき、サファイア基板102のうち第1マスク層130が除去された部位のみがエッチングガスに曝されることになるため、サファイア基板102にステンシルマスク134の各開口134aの反転パターンを転写することができる。このとき、第1マスク層130は、サファイア基板102よりも、エッチングガスへの耐性が大きいため、第1マスク層130に被覆されていない箇所を選択的にエッチングすることができる。そして、サファイア基板102のエッチング深さが所期の深さとなるところでエッチングを終了させる。本実施形態においては、エッチング初期の段階では第1マスク層130に転写された開口130aは、直径50nmであるが、エッチングが深さ方向に進行するにつれて、サイドエッチングも進行するため、最終的には基端部の直径が150nmの円錐状の凹部102cが形成されるようになっている。本実施形態においては、エッチングの進行に伴って、第1マスク層130とサファイア基板102との接点が失われて、第1マスク層130が外縁から除去されていく。ここで、エッチングガスとしては、例えば、BCl等の塩素系ガスが用いられる。尚、サイドエッチングが進行しない第1マスク層130とエッチングガスの組合せを選択する場合は、ステンシルマスク134の開口134aの反転パターンが、各凹部102cの基端部と同一形状となるよう設計すればよい。
【0048】
この後、図5(e)に示すように、所定の剥離液を用いてサファイア基板102上に残った第1マスク層130を除去する。剥離液としては、例えば、第1マスク層130にSiOが用いられている場合は希弗酸を用いることができる。
【0049】
以上のように作製されたサファイア基板102の成長面102aに、横方向成長を利用してIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長させ、各電極を形成した後に、ダイシングにより複数のLEDチップ100に分割することにより、LEDチップ100が製造される。
【0050】
以上のように構成されたLEDチップ100は、p側電極パッド122とn側電極124に対して電圧を印加すると、多重量子井戸活性層114から青色光が放射状に発せられる。本実施形態においては、サファイア基板102の成長面102aに凹部102cが形成されているものの、III族窒化物半導体層の横方向成長による平坦化の際に転移の終端が生じるので、III族窒化物半導体層にて転移の密度が比較的低い結晶が得られている。この結果、多重量子井戸活性層114においても、転移の密度が比較的低い結晶となっており、成長面102aに凹部102cが形成されることにより、発光効率が損なわれることはない。多重量子井戸活性層114から発せられる青色光のうち、p側透明電極120へ向かうものについては、大部分がp側透明電極120を透過して素子外部へ放射される。
【0051】
また、青色光のうち、サファイア基板102側へ向かうものについては、バッファ層110とサファイア基板102の界面に凹凸の周期構造が形成されていることから、大部分が当該界面にて反射せずにサファイア基板102へ入射する。サファイア基板102へ入射した青色光のうち、反射金属層210へ到達したものは、反射金属層210の表面にて反射してサファイア基板102の成長面102a側へ向かう。そして、成長面102aからIII族窒化物半導体層を通じてp側透明電極120へ向かう青色光は、大部分がp側透明電極120を透過して素子外部へ放射される。
【0052】
このように、本実施形態のLEDチップ100によれば、サファイア基板102とIII族窒化物半導体層との界面での反射を抑制し、当該反射により青色光が横方向へ進んでIII族窒化物半導体層、電極等で吸収されることを抑制することができる。従って、多重量子井戸活性層114から発せられる青色光を、p側透明電極120側から効率良く取り出すことができる。
【0053】
特に、本実施形態のように、透光性基板として屈折率が1.77のサファイアを用いるとともに、p側透明電極120として屈折率が2.1のITOを用い、屈折率が2.5程度のGaN系の半導体層を用いた場合、半導体層から発せられた光が透光性基板及びp側透明電極で反射し易く、仮に透光性基板の成長面が平坦面である場合は、これらが光ガイドのように振る舞って半導体層の光をチップのサイドエッジ方向へ案内してしまう。本実施形態のLEDチップ100は、半導体層よりも高屈折率の透光性基板及び透明電極を有するチップに固有の光ガイドの課題を解決したものである。
【0054】
尚、前記実施形態においては、多重量子井戸活性層114が、III族窒化物半導体層からなり青色光を発するものを示したが、III族窒化物半導体層を用いて紫外光、緑色光、黄色光、橙色光等を発せさせることもできる。さらには、透光性基板としてはサファイア基板102以外のものを用いたり、半導体層としてIII族窒化物半導体以外のものを用いてもよい。
【0055】
また、LEDチップ200を図6のように構成してもよい。図6のLEDチップ200は、サファイア基板102上に、III族窒化物半導体層が、バッファ層110、第1アンドープGaN層212a、n型GaN層112、第2アンドープGaN層212b、多重量子井戸活性層114、電子ブロック層116、p型クラッド層218b、p型コンタクト層218aの順で形成されている。p型クラッド層218bは、p−AlGaNからなり、p型コンタクト層218aは、p−GaNから構成される。その他の構成は、図1と同様である。
【0056】
また、例えば図7に示すように、p側透明電極120に周期構造120aを形成してもよい。このLEDチップ300では、p側透明電極120から外部へ光が放射されやすくなり、チップ全体としての光取り出し効率をさらに向上することができる。さらに、例えば図7に示すように、サファイア基板102の裏面側に反射金属層を設けず、透光性基板からも光を取り出すようにしてもよい。
【0057】
図8から図11は本発明の第2の実施形態を示すものであり、図8はLEDチップの模式断面図である。第2の実施形態のLEDチップ200は、サファイア基板102の成長面102aが第1の実施形態のLEDチップ100と相違し、その他の構成は第1の実施形態のLEDチップ100と同様の構成である。
【0058】
図8に示すように、LEDチップ200は、透光性基板としてのサファイア基板102上に、III族窒化物半導体層が形成されたものである。III族窒化物半導体層は、バッファ層110、n型GaN層112、多重量子井戸活性層114、電子ブロック層116、p型GaN層118をサファイア基板102側からこの順に有している。p型GaN層118上にはp側透明電極120とp側電極パッド122が形成されるとともに、n型GaN層112上にはn側電極124が形成されている。
【0059】
サファイア基板102は、窒化物半導体が成長されるc面からなる成長面102aを有している。成長面102aには、周期的に形成された複数の錐台状の凸部102dと、当該凸部の台部分をなす平坦部102bと、が形成されている。平坦部102bは、サファイア基板102のc面となっている。また、成長面102aには、各凸部102dの間に、底面部102eが形成されている。この底面部102eも、平坦部102bと同様に、サファイアのc面とすることが望ましい。錐台状の各凸部102dの錐形状は、円錐、多角錘等の形状とすることができる。
【0060】
次いで、図9を参照してサファイア基板102について詳述する。図9はサファイア基板を示し、(a)が模式斜視図、(b)が模式縦断面図である。
【0061】
図9(a)に示すように、サファイア基板102の各凸部102dは、平面視にて、各凸部102dの中心が正三角形の頂点の位置となるように、所定の周期で三角格子状に整列して形成される。尚、ここでいう周期とは、隣接する凸部102cにおける上面の中心位置の距離をいう。本実施形態においては、図9(b)に示すように、各凸部102dは、円錐の錐台状に形成される。サファイア基板102の成長面102aは、各凸部102dの他は平坦部102bとなっており、半導体層の横方向成長が助長されるようになっている。
【0062】
次に、図10及び図11を参照してLEDチップ200用のサファイア基板102の作製方法について説明する。図10は、サファイア基板を加工する説明図であり、(a)は成長面に第1マスク層及び第2マスク層が形成された状態を示し、(b)は第2マスク層上にレジスト層が形成された状態を示し、(c)はレジスト層に選択的に電子線を照射する状態を示し、(d)はレジスト層を現像して除去した状態を示し、(e)はレジスト層をマスクとして第2マスク層がエッチングされた状態を示している。
【0063】
まず、図10(a)に示すように、平板状のサファイア基板102を用意し、サファイア基板102の表面に第1マスク層130及び第2マスク層136を積層して形成する。第1マスク層130は、例えばSiOからなり、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等により形成される。第1マスク層130の厚さは、任意であるが、例えば1.0μmである。
【0064】
第2マスク層136は、例えばNiからなり、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等により第1マスク層130上に形成される。第2マスク層136は、例えばNiからなり、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等により形成される。第2マスク層136の厚さは、任意であるが、例えば20nmである。
【0065】
次いで、図10(b)に示すように、第2マスク層136上にレジスト層132を形成する。レジスト層132は、例えば、日本ゼオン社製のZEP等の電子線感光材料からなり、第1マスク層136上に塗布される。レジスト層136の厚さは、任意であるが、例えば100nmから2.0μmである。
【0066】
次に、図10(c)に示すように、レジスト層132と離隔してステンシルマスク134をセットする。ステンシルマスク134は、例えばダイヤモンド、SiC等の材料で形成されており、厚さは任意であるが、例えば、厚みが500nm〜100μmとされる。ステンシルマスク134は、電子線を選択的に透過する開口134aを有している。そして、ステンシルマスク134へ電子線を照射し、レジスト層132をステンシルマスク134の各開口134aを通過した電子線に曝す。レジスト層132は、ポジタイプであり、感光すると現像液に対して溶解度が増大する。尚、ネガタイプのレジスト層132を用いてもよい。
【0067】
電子線の照射が完了した後、所定の現像液を用いてレジスト層132を現像する。これにより、図10(d)に示すように、電子線が照射された部位が現像液に溶出し、電子線が照射されてない部位が残留して、開口132aが形成される。
【0068】
この後、図10(e)に示すように、レジスト層132をマスクとして、第2マスク層136のエッチングを行う。例えば、第2マスク層136としてNiが用いられている場合、Arイオン、Gaイオン等を用いたイオンビームエッチングによりNiを選択的に除去することができる。このようにして、第1マスク層130上に第2マスク層136を電子線照射を利用してパターンニングする。
【0069】
図11はサファイア基板を加工する説明図であり、(a)はレジスト層を完全に除去した状態を示し、(b)は第2マスク層をマスクとして第1マスク層をエッチングした状態を示し、(c)は第2マスク層を除去した状態を示し、(d)第1マスク層をマスクとして成長面をエッチングした状態を示し、(e)は第1マスク層を除去した状態を示している。
【0070】
図11(a)に示すように、レジスト層132を剥離液を用いて除去する。例えば、レジスト層132を剥離液中に浸し、所定時間だけ超音波を照射することにより除去することができる。
【0071】
次いで、図11(b)に示すように、第2マスク層136をマスクとして、第1マスク層130のドライエッチングを行う。これにより、第1マスク層130に開口130aが形成され、第1マスク層130のパターンが形成される。この後、図11(c)に示すように、第1マスク層130上の第2マスク層136を除去する。
【0072】
そして、図11(d)に示すように、第1マスク層130をマスクとして、サファイア基板102のドライエッチングを行う。このとき、サファイア基板102のうち第1マスク層130が除去された部位のみがエッチングガスに曝されることになるため、サファイア基板102にステンシルマスク134の各開口134aの反転パターンを転写することができる。そして、サファイア基板102のエッチング深さが所期の深さとなるところでエッチングを終了させる。本実施形態においては、エッチングの進行に伴って、第1マスク層130とサファイア基板102との接点が失われて、第1マスク層130が外縁から除去されていく。ここで、エッチングガスとしては、例えば、BCl等の塩素系ガスが用いられる。
【0073】
この後、図11(e)に示すように、所定の剥離液を用いてサファイア基板102上に残った第1マスク層130を除去する。剥離液としては、例えば、第1マスク層130にSiOが用いられている場合は希弗酸を用いることができる。
【0074】
以上のように作製されたサファイア基板102の成長面102aに、横方向成長を利用してIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長させ、各電極を形成した後に、ダイシングにより複数のLEDチップ200に分割することにより、LEDチップ200が製造される。
【0075】
以上のように構成されたLEDチップ200は、サファイア基板102の成長面102aに凸部102dが形成されているものの、III族窒化物半導体層の横方向成長による平坦化の際に転移の終端が生じるので、III族窒化物半導体層にて転移の密度が比較的低い結晶が得られている。この結果、多重量子井戸活性層114においても、転移の密度が比較的低い結晶となっており、成長面102aに凸部102dが形成されることにより、発光効率が損なわれることはない。
【0076】
また、本実施形態のLEDチップ200によれば、サファイア基板102とIII族窒化物半導体層との界面での反射を抑制し、当該反射により青色光が横方向へ進んでIII族窒化物半導体層、電極等で吸収されることを抑制することができる。従って、多重量子井戸活性層114から発せられる青色光を、p側透明電極120側から効率良く取り出すことができる。
【0077】
尚、前記各実施形態においては、p側の電極が透明であるものを示したが、p側の電極を反射性の金属から構成して主として透光性基板側から光が取り出されるようにしたり、凹部102cを三角錐状、四角錐状のような多角錘状としてもよく、具体的な細部構造等について適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態を示すLEDチップの模式断面図である。
【図2】図2はサファイア基板を示し、(a)が模式斜視図、(b)が模式縦断面図である。
【図3】図3は、III族窒化物半導体からサファイア基板へ入射する光の角度と光透過率の関係を示すグラフである。
【図4】図4はサファイア基板を加工する説明図であり、(a)は成長面に第1マスク層が形成された状態を示し、(b)は第1マスク層上にレジスト層が形成された状態を示し、(c)はレジスト層に選択的に電子線を照射する状態を示し、(d)はレジスト層を現像して除去した状態を示し、(e)は第2マスク層が形成された状態を示している。
【図5】図5はサファイア基板を加工する説明図であり、(a)はレジスト層を完全に除去した状態を示し、(b)は第2マスク層をマスクとして第1マスク層をエッチングした状態を示し、(c)は第2マスク層を除去した状態を示し、(d)第1マスク層をマスクとして成長面をエッチングした状態を示し、(e)は第1マスク層を除去した状態を示している。
【図6】図6は、変形例を示すLEDチップの模式断面図である。
【図7】図7は、変形例を示すLEDチップの模式断面図である。
【図8】図8は、本発明の第2の実施形態を示すLEDチップの模式断面図である。
【図9】図9はサファイア基板を示し、(a)が模式斜視図、(b)が模式縦断面図である。
【図10】図10はサファイア基板を加工する説明図であり、(a)は成長面に第1マスク層及び第2マスク層が形成された状態を示し、(b)は第2マスク層上にレジスト層が形成された状態を示し、(c)はレジスト層に選択的に電子線を照射する状態を示し、(d)はレジスト層を現像して除去した状態を示し、(e)はレジスト層をマスクとして第2マスク層がエッチングされた状態を示している。
【図11】図11はサファイア基板を加工する説明図であり、(a)はレジスト層を完全に除去した状態を示し、(b)は第2マスク層をマスクとして第1マスク層をエッチングした状態を示し、(c)は第2マスク層を除去した状態を示し、(d)第1マスク層をマスクとして成長面をエッチングした状態を示し、(e)は第1マスク層を除去した状態を示している。
【図12】図12は従来のLEDチップの模式断面図である。
【符号の説明】
【0079】
100 LEDチップ
102 サファイア基板
102a 成長面
102b 平坦部
102c 凹部
102d 凸部
102e 底面部
110 バッファ層
112 n型GaN層
114 多重量子井戸活性層
116 電子ブロック層
118 p型GaN層
120 p側透明電極
122 p側電極パッド
124 n側電極
126 反射金属層
130 マスク層
130a 開口
132 レジスト層
132a 開口
134 ステンシルマスク
134a 開口
200 LEDチップ
212a 第1アンドープGaN層
212b 第2アンドープGaN層
218a p型コンタクト層
218b p型クラッド層
300 LEDチップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦部と、当該平坦部に周期的に形成された複数の錐状の凹部と、を成長面に有する透光性基板と、
前記透光性基板の前記成長面にて横方向成長が可能であり、前記各凹部に沿って周期的に形成される複数の錘状の凸部を前記成長面側に有し、第1導電型層、活性層及び第2導電型層を少なくとも含む半導体層と、を備えた発光素子。
【請求項2】
前記透光性基板は、サファイアからなり、
前記半導体層は、III族窒化物半導体からなる請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記各凹部の周期は、前記活性層の発光ピーク波長以下である請求項2に記載の発光素子。
【請求項4】
周期的に形成された複数の錐台状の凸部と、当該凸部の台部分をなす平坦部と、を成長面に有する透光性基板と、
前記透光性基板の前記成長面にて横方向成長が可能であり、前記各凸部に沿って周期的に形成される複数の錐台状の凹部を前記成長面側に有し、第1導電型層、活性層及び第2導電型層を少なくとも含む半導体層と、を備えた発光素子。
【請求項5】
前記透光性基板は、サファイアからなり、
前記半導体層は、III族窒化物半導体からなる請求項4に記載の発光素子。
【請求項6】
前記各凸部の周期は、前記活性層の発光ピーク波長以下である請求項5に記載の発光素子。
【請求項7】
前記周期は、前記活性層の前記発光ピーク波長の1/3以下である請求項3または6に記載の発光素子。
【請求項8】
前記半導体層は、前記透光性基板上に成長されるバッファ層を含む請求項3、6または7に記載の発光素子。
【請求項9】
c面である平坦部と、前記平坦部に周期的に形成された複数の錐状の凹部と、を有する発光素子用サファイア基板。
【請求項10】
周期的に形成された複数の錐台状の凸部と、当該凸部の台部分をなすc面である平坦部と、を有する発光素子用サファイア基板。
【請求項11】
請求項9または10に記載の発光素子用サファイア基板の製造方法であって、
発光素子用サファイア基板の平坦部上に第1マスク層を形成する工程と、
前記平坦部上の前記第1マスク層上に第2マスク層を電子線照射を利用してパターンニングする工程と、
前記第2マスク層をマスクとして前記第1マスク層をエッチングによりパターンニングする工程と、
前記第2マスク層を除去する工程と、
前記第1マスク層をマスクとして前記平坦部をエッチングする工程と、を含む発光素子用サファイア基板の製造方法。
【請求項12】
前記第1マスク層は、SiOからなり、
前記第2マスク層は、Niからなる請求項11に記載の発光素子用サファイア基板の製造方法。
【請求項13】
記第2マスク層をマスクとした前記第1マスク層のエッチングを、フッ素系エッチングガスを用いたドライエッチングにより行う請求項12に記載の発光素子用サファイア基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−74090(P2010−74090A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−242943(P2008−242943)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成18年度、独立行政法人 科学技術振興機構 委託開発採択課題「モスアイ構造製造技術の開発」、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(599002043)学校法人 名城大学 (142)
【Fターム(参考)】