説明

皮膚洗浄剤組成物

【課題】起泡性に優れ、且つ肌のうるおいを奪わずにしっとりとした洗い上がりで、長期間の連用によっても肌に負担をかけずにかさつきのないうるおいある肌を保つことができるような皮膚に対する高い安全性を有し、取り扱い性に優れる皮膚洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】N−長鎖アシル酸性アミノ酸に対しモル比10/18〜10/24のアルギニンで中和して得られるN−長鎖アシル酸性アミノ酸アルギニン塩を含有し液状またはクリーム状の皮膚洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関し、詳しくは、皮膚に対する安全性が高く、起泡性、洗い上がり、及び取り扱い性に優れる皮膚洗浄剤組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
N−アシルアミノ酸アルカリ金属塩は、一般に安全性の高い界面活性剤として知られ、特にN−アシルグルタミン酸塩、N−アシルザルコシン塩、N−アシルβ−アラニン塩およびN−アシルメチルタウリン塩等は広く洗浄剤に用いられている(例えば特許文献1〜4)。他のN−アシルアミノ酸塩についても、非常に古くから研究されており、天然アミノ酸および合成可能なアミノ酸について実際にN−アシルアミノ酸が合成され、検討されてきた。特に、天然アミノ酸のN−アシル体の検討成果に関しては、多くの報告がある。中でもN−アシル中性アミノ酸塩は同じアルキル鎖長を有する脂肪酸塩と比較し、親水性が強く水溶性が大幅に高い。すなわち安全性が高く、また弱酸性条件でも泡立ち、対硬水性も高いことが知られており、一般的に皮膚刺激性の低いことで、この特徴を生かした応用が広く行われている(例えば特許文献5)。その一方では高級脂肪酸塩程の起泡量やクリーミィな泡質といった泡性能は望めなかった。
【0003】
また、これら高級脂肪酸やN−アシル酸性アミノ酸を中和する塩基としては、水酸化カリムや水酸化ナトリムといったアルカリ金属水酸化物が用いられるのが通常であった。一部には、N−アシル光学活性酸性アミノ酸を光学活性塩基性アミノ酸で中和して得られる塩を基剤とする透明ゲル状洗浄剤組成物が開示されているが、未だ十分な取り扱い性は有していなかった(例えば特許文献6)。
【0004】
【特許文献1】特開平11−80781号公報
【特許文献2】特開平9−165596号公報
【特許文献3】特開平8−20792号公報
【特許文献4】特開平5−320691号公報
【特許文献5】国際公報第94/22994号パンフレット
【特許文献6】特開昭59−138298号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記事情において、本発明の目的とするところは、起泡性に優れ、且つ肌のうるおいを奪わずにしっとりとした洗い上がりで、長期間の連用によっても肌に負担をかけずにかさつきのないうるおいある肌を保つことができるような皮膚に対する高い安全性を有し、取り扱い性に優れる皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。また、製造時間を短縮する副次的目的もある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明者らは上記の事情に鑑み、鋭意研究した結果、N−長鎖アシル酸性アミノ酸アルギニン塩を洗浄成分として用いることにより上記欠点が改善され、本発明の目的達成できることを見出し本発明を完成するに至った。更には多価アルコールの配合により製造時間が短縮されることも見出した。
【0007】
すなわち本発明は、N−長鎖アシル酸性アミノ酸に対しモル比10/18〜10/24のアルギニンで中和して得られるN−長鎖アシル酸性アミノ酸アルギニン塩を含有し液状またはクリーム状の皮膚洗浄剤組成物である。そして、好ましくはN−長鎖アシル酸性アミ
ノ酸アルギニン塩とともに、多価アルコールの1種または2種以上を含有する液状またはクリーム状の皮膚洗浄剤組成物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によって、起泡性に優れ、且つ肌のうるおいを奪わずにしっとりとした洗い上がりで、長期間の連用によっても肌に負担をかけずにかさつきのないうるおいある肌を保つことができるような皮膚に対する高い安全性を有し、取り扱い性に優れた皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
【0010】
本発明の皮膚洗浄剤組成物に用いるN−長鎖アシル酸性アミノ酸アルギニン塩は、N−長鎖アシル酸性アミノ酸をアルギニンで中和して調製するものであり、N−長鎖アシル酸性アミノ酸に対するアルギニンの配合モル比は、10/18〜10/24の範囲である。この範囲内であれば、用途、剤型等により自由に調整することが可能である。前記範囲内のうち、特に好ましくはN−長鎖アシル酸性アミノ酸/アルギニン=10/20〜10/22である。N−長鎖アシル酸性アミノ酸に対してアルギニンのモル比が10/15付近の場合起泡力が低く、また10/6〜10/12の場合起泡力は良いもののゲル化力が強く目的の硬さが得られ難く取り扱い性に劣るため、起泡力および取り扱い性を、安定して良好とするためにはモル比を10/18以上とする。一方、10/25以上では、低温でアルギニンの結晶が析出してしまう場合があるため、モル比を10/24以下とする。
【0011】
本発明で用いられるN−長鎖アシル酸性アミノ酸のアミノ酸としては、グルタミン酸またはアスパラギン酸があり、これらのアミノ酸はL体、D体又はDL体の何れでも良く、また、これらから選ばれる2種以上の混合体であっても良い。
【0012】
本発明で用いられるN−長鎖アシル酸性アミノ酸のアシル基としては、炭素原子数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸より誘導される、直鎖または分岐鎖のものまた、これらから選ばれる2種以上の混合体を使用できる。例えば、脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム脂肪酸、等が挙げられる。これらのうち一種類を使用しても良いし、上記群から選ばれる2種以上を混合して使用しても構わない。特に、泡立ち、泡質が良いという観点から、ヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸が好ましい。
【0013】
本発明で用いられる中和剤であるアルギニンとしては、D−アルギニン,DL−アルギニン,L−アルギニンの1種又は2種以上を用いることができる。
【0014】
本発明の皮膚洗浄剤組成物におけるN−長鎖アシル酸性アミノ酸アルギニン塩の配合量は、特に限定されるものではなく、用途、剤型等により適宜決定できるが、通常組成総量に対して0.1〜50質量%、好ましくは1〜30質量%である。50質量%を超えると液状またはクリーム状の剤型を保つことが難しくまたコスト面からも不利であり、0.1質量%未満では安全性及び機能面で十分でない場合がある。
【0015】
本発明で示すところ多価アルコールは、一般的な公知の多価アルコールである。例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等の水酸基を分子構造内に有するものである。これら
の中から1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。特にはグリセリンが好ましい。
【0016】
これら上記の多価アルコールは、組成総量に対して1〜40質量%配合することが好ましく、1質量%未満の場合、製造工程で分散し難い他、安全性面でも充分に機能が発揮されない場合があり、40質量%を超えた場合には配合に見合った効果が得られない場合がある。
【0017】
本発明の皮膚洗浄剤組成物は所望により、洗浄剤に一般に配合される成分、例えば、各種界面活性剤、高級アルコール、ラノリン誘導体、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類等の油性成分、保湿成分、脂肪酸エチレングリコール等のパール光沢剤、他の水溶性高分子化合物(ノニオン性、アニオン性等を含む)、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分、金属イオン封鎖剤、防腐剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素及び香料等を適宜配合することができる。
【0018】
上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分の例としては、例えばアシタバエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アロエエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カキョクエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クロレラエキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コメ胚芽油、コラーゲン、サルビアエキス、サボンソウエキス、サンザシエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウニンエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、ブクリョウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0019】
また、上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分以外の成分としては、例えばデオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン類(A、B2、B6、C、D、E)、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤、l−メントール、ハッカ油等の冷感剤、レチノール、レチノー
ル誘導体等の創傷治癒剤等が挙げられる。
【0020】
本発明の洗浄剤組成物のpHについては、pHが5〜10となるのが安全性の点から好ましく、更にpH6〜9が使用感および起泡性の点から望ましい。
【0021】
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、洗顔、クレンジング、ボディシャンプー、ハンドソープ、シェービング料、マッサージ料等の皮膚用洗浄剤として好適に使用できる。またそれぞれ、液体、粘性液体、クリーム状、ポンプフォーム等の形態として用いることができ、特に洗顔クリーム、液状ボディシャンプーとして用いられる。
【0022】
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、各種常法に従い調製することができる。例えば、ボディシャンプーの場合、全成分を配合し加温混合し溶解を確認した後、冷却することにより調製することができる。
【実施例】
【0023】
次に本発明を実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0024】
[官能特性評価]
専門パネルを各評価品目毎に10名ずつ用意し下記評価基準に従って官能特性評価を行い、全パネラーの平均点数(小数点以下四捨五入)を以って評価結果とした。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性が高いことを示す(満点:5点)。尚、評価項目としては泡立ちが良い、洗い上がりの肌にうるおいを感じるの2つの項目について評価した。
【0025】
<評価基準>
5点:効果が高く感じられる
4点:効果が感じられる
3点:効果はやや感じられる
2点:効果はわずかしか感じられない
1点:効果が感じられない
【0026】
[扱いやすさ]
試作した洗浄剤組成物を、ポンプ容器に充填し、パネル20名に普段と同じように出してもらい、その後出しやすさについて評価を行った。評価は次の基準により判定した。
<評価基準>
A:ポンプから出やすく扱いやすかったと答えた人数が15名以上であった。
B:ポンプから出やすく扱いやすかったと答えた人数が6〜14名であった。
C:ポンプから出やすく扱いやすかったと答えた人数が5名以下であった。
【0027】
[安全性評価]
各洗浄剤組成物について、一般パネル30名に使用させ、その際の評価を行った。評価は次の基準により判定した。
<評価基準>
◎:全ての人が刺激を感じなかった。
○:1名以上2名以下の人が刺激を感じたが、許容できる弱い刺激であった。
△:1名以上2名以下の人が刺激を感じたが、許容できない強い刺激であった。
×:3名以上の人が刺激を感じた。
【0028】
[製造工程評価]
実施例および比較例で得られた洗浄剤組成物を工場で製造する場合に、N−長鎖アシル酸
性アミノ酸塩の溶解時に、ダマが出来ずに均一溶解するかどうかを肉眼観察した。
<評価基準>
I:ダマがなく溶解している
II:ダマがあり、潰すかまたは攪拌時間の延長が必要である
【0029】
表1に示す処方に基づいて実施例1−7、比較例1−8のボディシャンプーを調製し、官能特性、安全性、製造工程の各項目に関して評価を行った。組成物の調整方法は全成分を80℃に加温混合し均一に溶解した後、30℃まで冷却し各試料とした。
尚、配合量はすべて質量%である。表中[ ]内の数値はN−長鎖アシル酸性アミノ酸/アルギニンのモル比を示す。
評価結果を表1に示す。
【0030】
【表1】

【0031】
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1−7のボディシャンプーはいずれも官能特性(起泡力、洗い上がり)、扱いやすさ、安全性に優れた性能を示していた。
【0032】
一方、比較例1−8では、官能特性(起泡力、洗い上がり)、扱いやすさ、安全性のいずれかの特性が劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0033】
また、多価アルコールを配合した実施例では、(I)ダマがなく溶解しており、製造工程上のメリットがあることが分かる。
【0034】
実施例8(ボディシャンプーa)
(%)
・N−ラウロイル−L−グルタミン酸L−アルギニン[10/20] 5.0
・ラウリン酸L−アルギニン 10.0
・ミリスチン酸L−アルギニン 2.0
・ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3.0
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 1.0
・ジメチルポリシロキサン(1,000,000 cSt;25℃) 1.0
・ジメチルポリシロキサン(100cSt;25℃) 2.0
・ジステアリン酸エチレングリコール 1.0
・プロピレングリコール 1.0
・モモ葉エキス 1.0
・リパーゼ(2) 0.05・色素・香料 適 量
・水 調 整
【0035】
全成分を80℃に加温混合し均一に溶解した後、30℃まで冷却しボディシャンプーを調製し、官能特性、扱いやすさ、安全性、製造工程を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0036】
実施例9(ボディシャンプーb)
(%)
・N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
DL−アルギニン[10/24] 18.0
・N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム 10.0
・ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム 2.0
・ラウリン酸イソプロパノールアミド 3.0
・グリセリン 5.0
・ジメチルポリシロキサン(1,000,000 cSt;25℃) 0.2
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 1.0
・カチオン化セルロース誘導体 0.2
・L−プロリン 0.01・L−メントール 0.05・チャエキス 0.1
・ジステアリン酸エチレングリコール 3.0
・プロピレングリコール 1.0
・色素・香料 適 量
・水 調 整
【0037】
全成分を80℃に加温混合し均一に溶解した後、30℃まで冷却しボディシャンプーを調製し、官能特性、扱いやすさ、安全性、製造工程を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0038】
実施例10(洗顔フォーム)
(%)・N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸L−アルギニン[10/22] 10.0・パルミチン酸L−アルギニン 5.0・ミリスチン酸L−アルギニン 5.0・ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 4.0・ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液 3.0・モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.0・ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0・新油型モノステアリン酸グリセリン 1.0・グリセリン 5.0・オレンジエキス 0.1・オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム 0.2・ポリエチレン末 3.0・ジステアリン酸エチレングリコール 3.0・プロピレングリコール 1.0・香料 0.5・水 調 整
【0039】
全成分を80℃に加温混合し均一に溶解した後、30℃まで冷却し洗顔フォームを調製し、官能特性、扱いやすさ、安全性、製造工程を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0040】
実施例11(ハンドソープ)
(%)・N−ラウロイル−L−グルタミン酸DL−アルギニン[10/24] 5.0・ミリスチン酸カリウム 6.0・パルミチン酸カリウム 2.0・POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0・パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 0.5・ラウリルジメチルアミンオキシド 2.0・アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液 5.0・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 1.0・ジステアリン酸エチレングリコール 1.5・ヒドロキシエチルセルロース 0.3・レモンエキス 0.3・ニンジンエキス 0.1・加水分解シルク液 0.1・グリセリン 5.0・1,3−ブチレングリコール 5.0・EDTA 0.1・色素・香料 適 量・水 調 整
【0041】
得られたハンドソープの官能特性、扱いやすさ、安全性、製造工程について評価したところ、いずれも優れた性能を示していた。
【0042】
実施例12(痩身用ボディマッサージジェル)
下記成分を80℃に加熱して溶解し、30℃に冷却して製造した。
(%)・N−ミリストイル−L−グルタミン酸L−アルギニン[10/20] 5.0
・無水ケイ酸 0.1・ポリビニルピロリドン 0.3・ポリエチレングリコール1000 10.0・ポリエチレングリコール20000 10.0・カオリン 10.0・タルク 5.0・カフェイン 1.0・海藻エキス(1) 1.0・カロットエキス 1.0・ヘチマエキス(1) 1.0・トウガラシチンキ 0.5・塩化ナトリウム 1.0・純水 20.0・濃グリセリン 調 整
【0043】
得られた痩身用ボディマッサージジェルの官能特性、扱いやすさ、安全性、製造工程について評価したところ、いずれも優れた性能を示していた。
【0044】
実施例13(クレンジング)
下記成分を80℃に加熱して溶解し、30℃に冷却して製造した。
(%)
・N−ラウロイル−L−グルタミン酸L−アルギニン[10/18] 5.0
・ヘチマエキス(1) 1.0
・スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム 4.0
・ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 4.0
・N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム液 20.0
・ポリエチレングリコール1000 3.0
・トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2.0
・ポリオキシエチレンイソセチルエーテル 2.0
・ポリアスパラギン酸ナトリウム 12.0
・モノイソステアリン酸ポリグリセリル 3.0
・グリセリン 0.05・無水ケイ酸 1.0
・ポリビニルピロリドン 0.05・クエン酸 0.2
・架橋型ポリエーテル変性シリコーン混合物 1.0
・結晶セルロース 0.2
・マイクロクリスタリンワックス 0.05・フェノキシエタノール 0.4
・香料 0.1
・純水 調 整
【0045】
得られたクレンジングの官能特性、扱いやすさ、安全性、製造工程について評価したところ、いずれも優れた性能を示していた。
【0046】
実施例14(シェービングジェル)
下記成分を80℃に加熱して溶解し、30℃に冷却して製造した。
(%)・N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
L−アルギニン[10/20] 15.0
・2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 5.0
・ポリエチレングリコール1000 3.0
・ヒドロキシプロピルセルロース 1.0
・ポリアスパラギン酸アルギン 1.0
・エデト酸ニナトリウム 0.1
・グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
・アロエ抽出液ベラ 0.1
・香料 0.05・純水 調 整
【0047】
得られたシェービングジェルの官能特性、扱いやすさ、安全性、製造工程について評価したところ、いずれも優れた性能を示していた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
N−長鎖アシル酸性アミノ酸に対しモル比10/18〜10/24のアルギニンで中和して得られるN−長鎖アシル酸性アミノ酸アルギニン塩を含有し液状またはクリーム状であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
【請求項2】
さらに、多価アルコールの1種または2種以上を含有する請求項1に記載の皮膚洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2008−94724(P2008−94724A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−274731(P2006−274731)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(306018365)クラシエホームプロダクツ株式会社 (188)
【Fターム(参考)】