説明

監視システム

【課題】多種の情報を同時に画面表示しても、監視画面を見易くする。
【解決手段】主要道路などのベース画面11に、交通関連情報画面としての補助監視情報画面12や道路情報画面13、支援情報画面としての環境情報画面14や地形情報画面15が合成されて表示されるのであるが、これら交通関連情報画面12,13はベース画面11上に重ねられて合成され、支援情報画面14,15はベース画面11での交通関連情報画面12,13とは反対側に重ねられて合成される。これにより、支援情報画面14,15は、ベース画面11や交通関連情報画面12,13の表示に影響しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通状況などを画面で監視する監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
渋滞,交通事故などの道路交通状況や火災,道路崩壊などの災害状況を画面上で監視する場合、地図情報が用いられ、表示される地図画面上に交通状況や災害状況が重ねて表示される。このような監視システムの一従来例として、さらに、道路に関しての一方通行や右折・左折禁止,有料道路などの道路情報、建物などの施設情報、山や河川などの地形情報といった背景情報,名称情報を表示して、交通状況や災害状況場所の周囲の状況なども把握できるようにした監視システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10ー210456号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
交通状況を画面で監視する場合、上記特許文献1に記載の技術のように、道路地図の画面に、渋滞などの交通状況を表わす情報ばかりではなく、上記のような各種の情報も表示することにより、交通状況自体の監視とともに、周囲の状況などから渋滞などが生ずる原因なども把握することが可能となる。
【0004】
ところで、このように、道路地図の画面に各種の情報も表示するためには、夫々の情報毎の画面が道路地図の画面に重ね合わされる。この画面の重ね合わせには、通常、スーパーインポーズ技法が用いられるものであり、これによると、重ね合わされる画面(例えば、道路地図画面)では、これに重ね合わされる画面(例えば、山や河川などの地形情報の画面)での画像が重なる部分の画像が失われてしまう。例えば、道路地図画面に河川を表示する場合、この河川と交差する道路の部分は表示されず、道路は部分的に途切れたように表示され、非常に見づらいものとなる。道路地図画面に表示する情報の種類が多くなると、このような不具合がより顕著となり、交通状況の監視に支障を来し兼ねないものとなる。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであって、その目的は、多種の情報を同時に画面表示しても、監視画面を見易くすることができるようにした監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、地図情報が表示されるベース画面と交通監視用情報の画面とを合成して表示画面上に表示し、交通状況を監視する監視システムであって、該交通監視用情報の画面は、交通状況の監視に関連する情報を表示する交通関連情報画面と、交通状況の監視を支援する情報を表示する支援情報画面とから構成され、該交通関連情報画面は、該ベース画面上に重ねて合成された形態で表示し、該支援情報画面は、該ベース画面が重ねられて合成された形態で表示することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明は、交通関連情報画面が、交通状況監視を補助するための情報としての補助監視情報画面と道路の交通状況を表わす道路情報画面とから構成され、該補助監視情報の画面は、少なくとも地名などの名称を表示する名称情報画面と、信号機の設置位置を表示する信号機情報画面と、カメラの設置位置を表示するカメラ情報画面と、ビーコンの設置位置を表示する画面とから構成され、該道路情報の画面は、少なくとも前記ベース画面で表示されない道路を表示する詳細路地情報画面と、交通渋滞の位置,区間を表示する渋滞情報画面と、道路規制標識の設置位置を表示する道路規制情報画面とから構成され、前記支援情報画面は、環境情報画面と地形情報画面とから構成され、該環境情報の画面は、少なくとも雲の状況などを表示する気象情報画面と、積雪・凍結のエリアを表示する積雪・凍結情報画面と、時間帯を表示する時間帯情報画面とから構成され、該地形情報の画面は、少なくとも建物の位置を表示する建物情報画面と、地形の高低を等高線で表示する高低差情報画面と、河川を表示する河川情報画面と、沿岸を表示する沿岸情報画面とから構成されたことを特徴とするものである。
【0008】
さらに、本発明は、動作開始とともに、前記ベース画面とメインメニュー画面とを重ねて合成された初期画面が表示され、該メインメニュー画面は、メインメニューとして、少なくとも前記補助監視情報の画面を選択するためのメニュー「補助監視情報」と、前記道路情報の画面を選択するためのメニュー「道路情報」と、前記環境情報の画面を選択するためのメニュー「環境情報」と、前記地形情報の画面を選択するためのメニュー「地形情報」とが表示され、選択された該メインメニューに対しては、該選択されたメインメニューに該当する前記交通関連情報画面の種類もしくは前記支援情報画面の種類を選択するためのサブメニューの一覧が表示され、表示された該サブメニューの一覧で選択された該サブメニューに対しては、該選択されたサブメニューに対する前記交通関連情報画面もしくは前記支援情報画面を表示させるか、表示させないかを選択するための選択欄が表示されることを特徴とするものである。
【0009】
さらに、本発明は、メインメニュー画面には、将来の交通状況を表わす予測道路情報画面を表示させるための操作部が設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、多くの種類の交通情報を同時に表示しても、表示される画面通しが影響し合うことが少なくなり、表示される情報内容が多いにもかかわらず、煩雑とはならず、見易くて交通状況を非常に把握し易いものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
【0012】
図1は本発明による監視システムの一実施形態を示すブロック構成図であって、1は映像システム、2はクライアントサーバ、3は交差点ITVカメラ、4はタイマ、5はマトリックススイッチャ、6はマルチ画面、7はCPU(中央処理ユニット)、8は画面切替ON/OFFスイッチである。
【0013】
同図において、この実施形態は、映像システム1とクライアントサーバ2とITVカメラ3とタイマ4とによって構成されており、ITVカメラ3は、ここでは1つのみを示しているが、交差点などの道路の各所に設置されているものである。クライアントサーバ2には、交通渋滞などに関する交通監視用情報、即ち、交通関連情報の群としての補助監視情報群や道路レイヤ群、及び、支援情報の群としての環境レイヤ群と地形レイヤ群が保存され、さらに、主要幹線道路や鉄道など監視対象の基本となる情報が表示されるベース画面が保存されている。
【0014】
ここで、交通関連情報としての補助監視情報群は、交通状況を監視するための補助的な情報の一群であって、地名や建物などの施設の名称、信号機やITVカメラ3,VICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)でのビーコンなどの設置場所を示す情報などである。交通関連情報としての道路レイヤ群は、交通渋滞や各規制などに関する情報の一群であって、道路情報のうちの路地などの狭い道路に関する情報や渋滞情報,道路規制情報,将来の道路状況を予測した予測道路情報などである。支援情報は、直接的には、交通状況を表わすものではないが、交通渋滞など交通に支障を来す原因の究明に参考となる情報であり、支援情報としての環境レイヤ群は気象情報や積雪・凍結情報,時刻情報などの情報の一群、また、支援情報としての地形レイヤ群は建物の配置を示す建物情報や等高線で示す高低差情報,河川情報,沿岸情報などの情報の一群である。これら情報群は、各機関などから取得したVICS情報や気象情報,地図情報などを所定に加工処理などして作成されたものである。
【0015】
また、クライアントサーバ2では、季節や時刻などをもとに過去の交通状況を統計的に分析し、その結果に基づいて、例えば、時間単位などの将来の交通状況を予測する機能(手段)も備えている。これにより、映像システム1から要求される将来の時刻での上記予測道路情報を作成し、映像システム1に提供することができる。
【0016】
ITVカメラ3はこれによって撮影される映像を、また、タイマ4は時刻情報を夫々、要求により、映像システム1に提供するものである。
【0017】
映像システム1は、ユーザによって用いられ、交通状況などを画面で監視することができるようにしたシステムであって、交通状況の画面を表示するマルチ画面6や、クライアントサーバ2からの上記交通情報やITVカメラ3からの撮影画像情報,タイマ4からの時刻情報を取り込み、マルチ画面6に所望とする交通情報を表示させるための処理を行なうマトリックススイッチャ5と、マルチ画面6での交通情報の画面切替などの操作を行なうための画面切替ON/OFFスイッチ8と、この画面切替ON/OFFスイッチ8の操作に伴ってマトリックススイッチャ5を制御するCPU7などから構成される。
【0018】
なお、ここでは、マルチ画面6は3×3=9画面からなるものとしているが、これに限るものではない。
【0019】
また、画面切替ON/OFFスイッチ8は、マルチ画面6に表示される操作ボタンやアイコンなどであり、マウスクリックやタッチなどによって操作される。以下では、クリック操作によって操作されるものとして説明する。
【0020】
補助監視情報群の各情報画面(以下、補助監視情報画面という)や道路レイヤ群の各情報画面(以下、道路情報画面という),環境レイヤ群の各情報画面(以下、環境情報画面という),地形レイヤ群の各情報画面(以下、地形情報画面という)は、マトリックススイッチャ5(図1)により、適宜重ねられて合成されマルチ画面6(図1)で表示される。図2はこれら画面の画面合成の概念図であって、10はメインメニュー画面、11は監視対象となる情報が表示されるベース画面、12は補助監視情報画面、13は道路情報画面、14は環境情報画面、15は地形情報画面である。
【0021】
図2において、かかる画面合成の概念としては、基準となるベース画面11に補助監視情報画面12,道路情報画面13,環境情報画面14及び地形情報画面15を重ね合わせるものである。ここで、図面上手前側を監視するユーザ側とすると、この手前側から合成画面を観ることになるが、道路情報画面13がベース画面11の手前側からこのベース画面11に重ね合わされ、さらに、補助監視情報画面12が道路情報画面13の手前側からベース画面11に重ね合わされた道路情報画面13に重ね合わされることになる。即ち、交通関連情報としての補助監視情報画面12や道路情報画面13は、ベース画面11にその手前側から重ねられる。かかる画面の合成方法としては、例えば、スーパーインポーズが用いられる。勿論、道路情報画面13がベース画面11に重ね合わされないときには、補助監視情報画面12が手前側から直接ベース画面11に重ね合わされることになる。なお、補助監視情報画面12と道路情報画面13とのベース画面11への重ね合わせ順序は、上記とは逆であってもよい。このようなベース画面11に対する画面の重ね合わせの合成を、以下、上重ね合成という。
【0022】
これに対し、支援情報の画面としての環境情報画面14はベース画面11よりも奥側からベース画面11に重ね合わされ、さらに、支援情報の画面としての地形情報画面15は環境情報画面14よりも奥側からベース画面11に重ね合わされた環境情報画面14に重ね合わされる。即ち、ベース画面11に環境情報画面14と地形情報画面15とを合成して表示する場合には、地形情報画面15に環境情報画面14が重ねられて合成され、これにさらに、ベース画面11が重ねられて構成する形態が採られる。かかる画面の合成方法としては、例えば、スーパーインポーズが用いられる。勿論、環境情報画面14がベース画面11に重ね合わされないときには、地形情報画面15が手前側から直接ベース画面11に重ね合わされることになる。なお、環境情報画面14と地形情報画面15とのベース画面11への重ね合わせ順序は、上記とは逆であってもよい。このようなベース画面11に対する画面の重ね合わせの合成を、以下、下重ね合成という。
【0023】
このようにして、画面合成された交通情報の画面に、手前側から、メインメニュー欄16が設けられたメインメニュー画面10が重ね合わされる。
【0024】
なお、このような画面の合成方法としては、下側の画像が上側の画像により、それら間の重なり部分が隠させるスーパーインポーズなどの方法が用いられる。
【0025】
なお、かかるメインメニュー画面10や後述するサブメニュー欄の画面などの画面情報もクライアントサーバ2に保存されており、映像システム1からの要求により、適宜読み出されて映像システム1に供給される。映像システム1では、供給されたこれら画面情報もマトリックススイッチャ5で合成され、マルチ画面6に表示される。以下では、このようなクライアントサーバ2からの読み出しやマトリックススイッチャ5での合成についての説明は、重複するので、省略する。
【0026】
次に、かかる合成画面、即ち、交通監視用情報画面の表示形態について説明する。
【0027】
まず、映像システム1(図1)で交通状況を監視するために、ユーザがこの映像システム1の電源を投入し、所定の操作をすると、交通監視のための動作が起動し、図3に示すように、マルチ画面6(図1)にベース画面11とメインメニュー画面10との合成画面(上重ね合成された画面:即ち、交通監視のための初期画面)が表示される。このベース画面11は、主要幹線道路や鉄道,送電線などを表示したものであり、ここでは、道路のみが表示された状態を示す。
【0028】
また、メインメニュー画面10のメインメニュー欄16には、メニュー「補助監視情報」が表示された操作ボタン(以下、「補助監視情報」選択ボタンという)16aやメニュー「道路情報」が表示された操作ボタン(以下、「道路情報」選択ボタンという)16b,メニュー「環境情報」が表示された操作ボタン(以下、「環境情報」選択ボタンという)16c,メニュー「地形」が表示された操作ボタン(以下、「地形情報」選択ボタンという)16dが設けられている、さらに、メインメニュー欄16には、また、メニュー「想定道路予測」として、「+」のアイコンで示される操作ボタン(以下、プラスアイコンという)16eと「−」のアイコンで示される操作ボタン(以下、マイナスアイコンという)16fとが設けられている。メインメニュー画面10には、さらに、交通監視用情報画面の表示を終了させるための「機能表示OFF」ボタン16gが設けられている。
【0029】
ベース画面11が表示されたメインメニュー画面10で「補助監視情報」ボタン16aにカーソル17を当て、クリック操作して選択されると、図4に示すように、メニュー「補助監視情報」に対するサブメニュー欄18が表示される。このサブメニュー欄18には、サブメニュー「名称」が表示された操作ボタン(以下、「名称」選択ボタンという)18aやサブメニュー「信号機」が表示された操作ボタン(以下、「信号機」選択ボタンという)18b,サブメニュー「カメラ」が表示された操作ボタン(以下、「カメラ」選択ボタンという)18c,サブメニュー「ビーコン」が表示された操作ボタン(以下、「ビーコン」選択ボタンという)18dが設けられている。
【0030】
かかるサブメニュー欄18において、図5(a)に示すように、その1つの選択ボタンである「名称」選択ボタン18aにカーソル17を当ててクリック操作すると、この「名称」選択ボタン18aに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄19が表示される。この選択欄19での選択メニュー「表示あり」にカーソルを当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に補助監視情報画面12(図2)の1つである名称情報画面20が重ね合わされて(上重ね合成されて)表示される。ここでは、この名称情報画面20により、公園や交差点,建物の名称がベース画面11での道路に対して夫々の場所に表示されたものとして示している。
【0031】
なお、図5(a)において、選択欄19で選択メニュー「表示なし」にカーソルを当ててクリック操作すると、図3に示すメインメニュー画面10にベース画面11のみが表示された状態に戻る。選択欄19で選択メニュー「表示あり」にカーソルを当ててクリック操作すると、上記のように、名称情報画面20が構成表示され、これとともに、選択欄19が表示されなくなるが、表示されているこの名称表示画面20を消すためには、再度サブメニュー欄18の「名称」選択ボタン18aにカーソルを当て、クリック操作して選択欄19を表示させるようにすればよい。このことは、後述する他の画面での選択欄についても同様である。
【0032】
図4に示す表示状態でサブメニュー欄18の「信号機」選択ボタン18bにカーソルを当ててクリック操作すると、図5(b)に示すように、この「信号機」選択ボタン18bに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄19が表示される。この選択欄19での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に補助監視情報画面12(図2)の1つである信号機情報画面21が重ね合わされて(上重ね合成されて)表示される。ここでは、この信号機情報画面21により、ベース画面11での道路に対して信号機の設置位置を示す○状のアイコン21aが表示されたものとして示している。これにより、信号機の位置を知ることができる。
【0033】
なお、図5(b)において、選択欄19で選択メニュー「表示なし」をクリック操作17すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0034】
図4に示す表示状態でサブメニュー欄18の「カメラ」選択ボタン18cにカーソルを当ててクリック操作すると、図5(c)に示すように、この「カメラ」選択ボタン18cに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄19が表示される。この選択欄19での選択メニュー「表示あり」をクリック操作17すると、図示するように、ベース画面11に補助監視情報画面12(図2)の1つであるカメラ情報画面22が重ね合わされて(上重ね合成されて)表示される。ここでは、このカメラ情報画面22により、ベース画面11での道路に対してカメラの設置位置を示すアイコン22aが表示されたものとして示している。これにより、カメラの位置を知ることができる。
【0035】
なお、図5(c)において、選択欄19で選択メニュー「表示なし」をクリック操作17すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0036】
ここで、図5(c)に示すカメラ情報画面22の表示状態において、表示される複数のアイコン22aの1つを選択し、クリック操作して所定のITVカメラ3(図1)を指定すると、この指定されたITVカメラ3が撮影する映像情報が映像システム1のマトリックススイッチャ5に供給され、図6(a)に示すように、その撮影映像画面22bがカメラ情報画面22に対してポップアップ画面として表示される。図6(b)はこの撮影映像画面22bを拡大して示すものである。この撮影映像画面22bの「×」ボタン22cをクリック操作17すると、この撮影映像画面22bが消え、もとの図5(c)に示す表示状態に戻る。
【0037】
このようにして、所望とする場所での交通状態の現状を動画像でもって確認することができ、例えば、交通状況の現状を観測することができる。
【0038】
図4に示す表示状態でサブメニュー欄18の「ビーコン」選択ボタン18dにカーソルを当ててクリック操作すると、図5(d)に示すように、この「ビーコン」選択ボタン18dに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄19が表示される。この選択欄19での選択メニュー「表示あり」をクリック操作17すると、図示するように、ベース画面11に補助監視情報画面12(図2)の1つであるビーコン情報画面23が重ね合わされて(上重ね合成されて)表示される。ここでは、このビーコン情報画面23により、ベース画面11での道路に対してビーコンの設置位置を示すアイコン23aが表示されたものとして示している。これにより、VICS情報を提供する電波ビーコンや光ビーコンの位置を知ることができる。
【0039】
なお、図5(d)において、選択欄19で選択メニュー「表示なし」をクリック操作17すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0040】
次に、図3に示すベース画面11が表示されたメインメニュー画面10で「道路情報」ボタン16bがクリック操作によって選択されると、図7に示すように、メニュー「道路情報」に対するサブメニュー欄24が表示される。このサブメニュー欄24には、サブメニュー「詳細路地」が表示された操作ボタン(以下、「詳細路地」選択ボタンという)24aやサブメニュー「渋滞」が表示された操作ボタン(以下、「渋滞」選択ボタンという)24b,サブメニュー「交通規制」が表示された操作ボタン(以下、「交通規制」選択ボタンという)24cが設けられている。
【0041】
かかるサブメニュー欄24において、その1つの選択ボタンである「詳細路地」選択ボタン24aにカーソル17を当ててクリック操作すると、図8(a)に示すように、この「詳細路地」選択ボタン24aに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄25が表示される。この選択欄25での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に道路情報画面13(図2)の1つである詳細路地情報画面26が重ね合わされて(上重ね合成されて)表示される。ここでは、この詳細路地情報画面26により、主要幹線道路以外の道路が細い線で路地26aとして表示されたものとして示している。
【0042】
なお、図8(a)において、選択欄25で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0043】
図7に示す表示状態でサブメニュー欄24の「渋滞」選択ボタン24bにカーソル17を当ててクリック操作すると、図8(b)に示すように、この「渋滞」選択ボタン24bに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄25が表示される。この選択欄25での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に道路情報画面13(図2)の1つである渋滞情報画面27が重ね合わされて(上重ね合成されて)表示される。ここでは、この渋滞情報画面27により、渋滞がある道路に対しては、ベース画面11での該当する道路に渋滞区間を示す白い細線状のアイコン27aが表示されたものとして示している。これにより、渋滞の位置及び区間を知ることができる。
【0044】
なお、図8(b)において、選択欄25で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0045】
図7に示す表示状態でサブメニュー欄24の「交通規制」選択ボタン24cにカーソル17を当ててクリック操作すると、図8(c)に示すように、この「交通規制」選択ボタン24cに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄25が表示される。この選択欄25での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に道路情報画面13(図2)の1つである交通規制情報画面28が重ね合わされて(上重ね合成されて)表示される。ここでは、この交通規制情報画面28により、ベース画面11での道路に対して走行速度が規制される場所を示す最高速度標識のアイコン28aやその他の危険標識のアイコン28bなどの道路標識が表示されたものとして示している。これにより、道路規制される場所を知ることができる。
【0046】
なお、図8(c)において、選択欄25で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0047】
図5で示す補助監視情報画面20〜23や図8に示す道路情報画面26〜28は、上記の説明では、1つずつベース画面11に上重ね合成されて表示されるものとしたが、これら画面20〜23,26〜28の全てもしくは一部を同時にベース画面11に上重ね合成して表示させることも可能である。この場合には、上記の選択欄25で「表示あり」を選択して画面を表示状態にしたまま、次の画面のメインメニューやサブメニューを選択し、その画面を表示させるようにすればよい。例えば、図5(a)で説明したようにして名称情報画面20を表示させた状態で、メインメニュー欄16での「補助監視情報」ボタン16aにカーソル17を当ててクリック操作し、このメインメニュー「補助監視情報」に対するサブメニュー欄18を表示し、この状態で、図5(b)に示すように、「信号機」選択ボタン18bにカーソル17を当ててクリック操作すると、信号機情報画面21も表示される。従って、この場合には、先の名称情報画面20とこの信号機情報画面21とがベース画面11に上重ね合成されて表示されることになる。
【0048】
次に、図3に示すベース画面11が表示されたメインメニュー画面10で「環境情報」ボタン16bにカーソル17を当て、クリック操作によってこれを選択されると、図9に示すように、メニュー「環境情報」に対するサブメニュー欄29が表示される。このサブメニュー欄29には、サブメニュー「気象」が表示された操作ボタン(以下、「気象」選択ボタンという)29aやサブメニュー「積雪・凍結」が表示された操作ボタン(以下、「積雪・凍結」選択ボタンという)29b,サブメニュー「時間帯」が表示された操作ボタン(以下、「時間帯」選択ボタンという)29cが設けられている。
【0049】
かかるサブメニュー欄29において、その1つの選択ボタンである「気象」選択ボタン29aをカーソル17を当ててクリック操作すると、図10(a)に示すように、この「気象」選択ボタン29aに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄30が表示される。この選択欄30での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に環境情報画面14(図2)の1つである気象情報画面31が重ね合わされて(下重ね合成されて)表示される。ここでは、この気象情報画面31により、ベース画面11による道路の下側に、気象情報としての雲31aが表示されたものとして示している。このように、雲31aが道路の下側にあるように表示されるため、この雲31aの表示によって道路が隠されて見えなくなるようなことはない。
【0050】
なお、図10(a)において、選択欄30で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0051】
図9に示す表示状態でサブメニュー欄29の「積雪・凍結」選択ボタン29bをカーソル17を当ててクリック操作すると、図10(b)に示すように、この「積雪・凍結」選択ボタン29bに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄30が表示される。この選択欄30での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に環境情報画面14(図2)の1つである積雪・凍結情報画面32が重ね合わされて(下重ね合成されて)表示される。ここでは、この積雪・凍結情報画面32により、積雪・凍結がある道路に対しては、ベース画面11での該当する道路に積雪・凍結区間32aが表示されたものとして示している。これにより、道路の積雪・凍結区間を知ることができる。また、積雪あるいは凍結している領域が道路の下側にあるように表示されるため、積雪あるいは凍結している領域の表示によって道路が隠されて見えなくなるようなことはない。
【0052】
なお、図10(b)において、選択欄30で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0053】
図9に示す表示状態でサブメニュー欄29の「時間帯」選択ボタン29cをカーソル17を当ててクリック操作すると、図10(c)に示すように、この「時間帯」選択ボタン29cに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄30が表示される。この選択欄30での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に環境情報画面14(図2)の1つである時間帯情報画面33が重ね合わされて(下重ね合成されて)表示される。ここでは、この時間帯情報画面33により、ベース画面11の表示範囲全体が時間帯に応じて異なる色付けがなされる。
【0054】
かかる時間帯情報画面33は、時間帯に応じて異なる色のフィルタ画面に相当するものであり、選択欄30で選択メニュー「表示あり」が選択されると、タイマ4から現時点での時刻情報が取り込まれ、この時刻情報をもとに、クライアントサーバ2からこの時刻情報の時刻を含む時間帯に該当する時間帯情報画面が映像システム1に取り込まれる。
【0055】
かかる時間帯情報画面33により、マルチ画面6を観ながら現時点での時間帯も知ることができる。また、時間帯による色付きが道路の下側に表示されるため、かかる色付きによって道路が見えにくくなるようなことはない。
【0056】
なお、図10(c)において、選択欄30で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0057】
次に、図3に示すベース画面11が表示されたメインメニュー画面10で「地形情報」ボタン16dがクリック操作によって選択されると、図11に示すように、メニュー「地形情報」に対するサブメニュー欄34が表示される。このサブメニュー欄34には、サブメニュー「建物」が表示された操作ボタン(以下、「建物」選択ボタンという)34aやサブメニュー「高低差」が表示された操作ボタン(以下、「高低差」選択ボタンという)34b,サブメニュー「河川」が表示された操作ボタン(以下、「河川」選択ボタンという)34c,サブメニュー「沿岸」が表示された操作ボタン(以下、「沿岸」選択ボタンという)34dが設けられている。
【0058】
かかるサブメニュー欄34において、その1つの選択ボタンである「建物」選択ボタン34aをカーソル17を当ててクリック操作すると、図12(a)に示すように、この「建物」選択ボタン34aに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄35が表示される。この選択欄35での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に地形情報画面15(図2)の1つである建物情報画面36が重ね合わされて(下重ね合成されて)表示される。ここでは、この建物情報画面36により、ベース画面11による道路の下方に、その道路に沿って建物36aが並んで表示されたものとして示している。
【0059】
なお、この建物36aの画像は、ベース画面11の道路と重なることはないから、建物36aのために道路が見えなくなることはない。しかし、地形情報画面も、上記の補助監視情報画面や道路情報画面と同時に表示させることができるものであり、例えば、建物情報画面36を図8(c)に示す道路規制情報画面28とともに表示しても、建物36aがベース画面11の道路よりも下方に表示されるものであるから、この建物36aが道路標識28a,28bなどを隠してしまうようなことはない。
【0060】
また、図12(a)において、選択欄35で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0061】
図11に示す表示状態でサブメニュー欄34の「高低差」選択ボタン34bをカーソル17を当ててクリック操作すると、図12(b)に示すように、この「高低差」選択ボタン34bに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄35が表示される。この選択欄35での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に地形情報画面15(図2)の1つである高低差情報画面32が重ね合わされて(下重ね合成されて)表示される。ここでは、この高低差情報画面32により、等高線37aが表示されたものとして示している。このように等高線37aを表示することにより、道路が通る地形の状態を把握することができ、坂道があるかなどを確認することができる。かかる等高線37aも、ベース画面11の道路の下側にあるように表示されるため、等高線37aによって道路が途切れて見えるなどの不具合が生ずることがない。
【0062】
なお、図12(b)において、選択欄35で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0063】
図11に示す表示状態でサブメニュー欄34の「河川」選択ボタン34cをカーソル17を当ててクリック操作すると、図12(c)に示すように、この「河川」選択ボタン34cに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄35が表示される。この選択欄35での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に地形情報画面15(図2)の1つである河川情報画面38が重ね合わされて(下重ね合成されて)表示される。ここでは、この河川情報画面38により、河川38aが表示されるが、この河川38aによってベース画面11の道路が寸断されて表示されるようなことはない。
【0064】
かかる河川情報画面38により、河川の状態を知ることができる。この河川に洪水が生じた場合には、この河川の洪水した部分が広がって表示されることになり、この場合でも、道路はそのままの状態で表示されることになる。
【0065】
なお、図12(c)において、選択欄35で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0066】
図11に示す表示状態でサブメニュー欄34の「沿岸」選択ボタン34dをカーソル17を当ててクリック操作すると、図12(c)に示すように、この「沿岸」選択ボタン34dに対して選択メニュー「表示あり」,「表示なし」の選択欄35が表示される。この選択欄35での選択メニュー「表示あり」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図示するように、ベース画面11に地形情報画面15(図2)の1つである沿岸情報画面39が重ね合わされて(下重ね合成されて)表示される。ここでは、この沿岸情報画面39により、沿岸39aが表示されるが、この沿岸38aによってベース画面11の道路が寸断されて表示されるようなことはない。
【0067】
かかる沿岸情報画面39により、沿岸の状態を知ることができる。この沿岸は、海の満潮,干潮によって、あるいは台風の影響などによって変化するが、この場合でも、道路はそのままの状態で表示されることになる。
【0068】
なお、図12(c)において、選択欄35で選択メニュー「表示なし」をカーソル17を当ててクリック操作すると、図3に示す初期画面が表示された状態に戻る。
【0069】
また、以上の支援情報の画面としての環境情報や地形の各画面は、補助監視情報や道路情報の場合と同様にして、全てをあるいはそれらのいくつかを同時に表示させることもできるし、また、補助監視情報や道路情報の画面とも同時に表示させることができる。そして、このように補助監視情報や道路情報の画面と同時に表示させても、ベース画面11に対して、補助監視情報や道路情報の画面とは反対側でベース画面11に合成されるものであるから、かかる環境情報や地形情報の各画面が補助監視情報や道路情報の画面,ベース画面11に全く影響を与えることがない。このため、これらの情報画面を多くマルチ画面6に同時に表示したとしても、表示される情報内容が多いにもかかわらず、煩雑とはならず、見易くて交通状況を非常に把握し易いものとなる。
【0070】
ところで、上記各画面において、プラスアイコン16eをクリック操作すると、予測道路情報の画面がベース画面11に上重ね合成されて表示される。例えば、図3に示すベース画面11とメインメニュー画面10との合成画面を例に採ると、プラスアイコン16eをクリック操作することにより、このクリック操作をする毎に単位時間、例えば、1時間ずつ未来方向の予測道路情報画面が表示される。なお、マイナスアイコン16fは、現時点よりも後の将来が指定された状態において、クリック操作毎に単位時間、例えば、1時間ずつ時間を現時点の方向にずらすことができるようにしたものである。
【0071】
一例として、現時点を13時とすると、プラスアイコン16eをクリック操作する毎に時刻が14時,15時,……と未来の方に進んでいき、例えば、20時と将来の時刻が指定されている状態でマイナスアイコン16fをクリック操作すると、時刻が19時,18時,……と現時点に近づいてくる。予測道路情報画面はこれらプラスアイコン16eとマイナスアイコン16fとのクリック操作によって指定された将来の時刻での予測される交通状況を表示するものである。
【0072】
図13はかかる予測道路情報画面40の一具体例を示すものであって、ここでは、例えば、将来の交通状況としての渋滞の予測を表示するものとすると、この予測道路情報画面40では、指定された将来の時刻での渋滞区間を示す渋滞区間表示部40aがベース画面11の道路に重畳されて表示される。
【0073】
このような将来の交通状況の予測を表示する場合でも、支援情報としての図10に示す環境情報画面や図12に示す地形情報画面を同時に表示させることができる。この場合、環境情報としても、過去の統計的な分析結果をもとに、将来の環境などが予測される。
【0074】
このようにして、将来の交通状況を予測した画面も表示させることができ、これによって渋滞などの対策(例えば、渋滞が起こりそうな地区では、交通信号機の切り替え方を変更するなど)を講ずることが可能となる。
【0075】
ところで、上記の実施形態では、監視対象として、交通監視を例に説明したが、本発明は、これに限るものではなく、監視対象として、例えば、鉄道監視や上下水監視などの他の監視システムにも適用することができる。
【0076】
鉄道監視システムや上下水監視システムに適用する場合には、基準となるベース画面11に鉄道線路図あるいは上下水配管図などを表示し、このベース画面11に、監視対象に関連する情報を表示する画面(監視対象関連画面)や、監視対象の監視を支援する情報を表示する画面(支援情報画面)を重ねることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0077】
なお、本発明を鉄道監視システムや上下水監視システムに適用する場合には、監視対象関連画面や支援情報画面を構成する各画面及びメニュー項目(メインメニュー、サブメニュー)が、各監視システムに対応して適宜設定されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明による監視システムの一実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示す実施形態での画面の画面合成を概念的に示す図である。
【図3】図1におけるマルチ画面に表示されるベース画面とメインメニュー画面との合成画面を示す図である。
【図4】図3に示す合成画面でメインメニュー「補助監視情報」が選択されたときに表示される画面を示す図である。
【図5】図4に示す画面でサブメニューが選択されたときに表示される補助監視情報画面の具体例を示す図である。
【図6】図5(c)に示すカメラ情報画面でカメラアイコンが選択されたときに表示される画面を示す図である。
【図7】図3に示す合成画面でメインメニュー「道路情報」が選択されたときに表示される画面を示す図である。
【図8】図7に示す画面でサブメニューが選択されたときに表示される補助監視情報画面の具体例を示す図である。
【図9】図3に示す合成画面でメインメニュー「環境情報」が選択されたときに表示される画面を示す図である。
【図10】図9に示す画面でサブメニューが選択されたときに表示される補助監視情報画面の具体例を示す図である。
【図11】図3に示す合成画面でメインメニュー「地形情報」が選択されたときに表示される画面を示す図である。
【図12】図11に示す画面でサブメニューが選択されたときに表示される補助監視情報画面の具体例を示す図である。
【図13】図3に示す合成画面でプラスアイコン,マイナスアイコンの操作によって表示される予測道路情報画面の一具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
1 映像システム
2 クライアントサーバ
3 交差点ITVカメラ
4 タイマ
5 マトリックススイッチャ
6 マルチ画面
7 CPU
8 画面切替ON/OFFスイッチ
10 メインメニュー画面
11 ベース画面
12 補助監視情報画面
13 道路情報画面
14 環境情報画面
15 地形情報画面
16 メインメニュー欄
17 カーソル
18 サブメニュー欄
19 選択欄
20 名称情報画面
22 信号機情報画面
21a 信号機のアイコン
22 カメラ情報画面
22a ITVカメラのアイコン
22b カメラ撮影画面
23 ビーコン情報画面
23a ビーコンのアイコン
24 サブメニュー欄
25 選択欄
26 詳細路地情報画面
27 渋滞情報画面
28 道路規制情報画面
29 サブメニュー欄
30 選択欄
31 気象情報画面
32 積雪・凍結情報画面
33 時間帯情報画面
34 サブメニュー欄
35 選択欄
36 建物情報画面
37 高低差情報画面
37a 等高線
38 河川情報画面
39 沿岸情報画面
40 予測道路情報画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報が表示されるベース画面と交通監視用情報の画面とを合成して表示画面上に表示し、交通状況を監視する監視システムにおいて、
該交通監視用情報の画面は、交通状況の監視に関連する情報を表示する交通関連情報画面と、交通状況の監視を支援する情報を表示する支援情報画面とから構成され、
該交通関連情報画面は、該ベース画面上に重ねて合成された形態で表示し、該支援情報画面は、該ベース画面が重ねられて合成された形態で表示することを特徴とする監視システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記交通関連情報画面は、交通状況監視を補助するための情報としての補助監視情報画面と道路の交通状況を表わす道路情報画面とから構成され、
該補助監視情報の画面は、少なくとも地名などの名称を表示する名称情報画面と、信号機の設置位置を表示する信号機情報画面と、カメラの設置位置を表示するカメラ情報画面と、ビーコンの設置位置を表示する画面とから構成され、
該道路情報の画面は、少なくとも前記ベース画面で表示されない道路を表示する詳細路地情報画面と、交通渋滞の位置,区間を表示する渋滞情報画面と、道路規制標識の設置位置を表示する道路規制情報画面とから構成され、
前記支援情報画面は、環境情報画面と地形情報画面とから構成され、
該環境情報の画面は、少なくとも雲の状況などを表示する気象情報画面と、積雪・凍結のエリアを表示する積雪・凍結情報画面と、時間帯を表示する時間帯情報画面とから構成され、
該地形情報の画面は、少なくとも建物の位置を表示する建物情報画面と、地形の高低を等高線で表示する高低差情報画面と、河川を表示する河川情報画面と、沿岸を表示する沿岸情報画面とから構成されたことを特徴とする監視システム。
【請求項3】
請求項2において、
動作開始とともに、前記ベース画面とメインメニュー画面とを重ねて合成された初期画面が表示され、
該メインメニュー画面は、メインメニューとして、少なくとも前記補助監視情報の画面を選択するためのメニュー「補助監視情報」と、前記道路情報の画面を選択するためのメニュー「道路情報」と、前記環境情報の画面を選択するためのメニュー「環境情報」と、前記地形情報の画面を選択するためのメニュー「地形情報」とが表示され、
選択された該メインメニューに対しては、該選択されたメインメニューに該当する前記交通関連情報画面の種類もしくは前記支援情報画面の種類を選択するためのサブメニューの一覧が表示され、
表示された該サブメニューの一覧で選択された該サブメニューに対しては、該選択されたサブメニューに対する前記交通関連情報画面もしくは前記支援情報画面を表示させるか、表示させないかを選択するための選択欄が表示されることを特徴とする監視システム。
【請求項4】
請求項3において、
前記メインメニュー画面には、将来の交通状況を表わす予測道路情報画面を表示させるための操作部が設けられていることを特徴とする監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−25905(P2007−25905A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−204798(P2005−204798)
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】