説明

監視プログラム、監視装置、および監視方法

【課題】リンクアグリゲーションのどのリンクが障害発生リンクかを特定する精度の向上を図ること。
【解決手段】監視装置101は、リンクアグリゲーションで障害が発生していると判定すると、通過パケットの送信元アドレスと損失パケット群の損失パケット数に基づいて、障害発生要因のリンクの本数を特定する。そして、監視装置101は、リンクアグリゲーションのリンク1本を切断する。次に、監視装置101は、リンクの切断後の通過パケットの送信元アドレスと損失パケット群の損失パケット数に基づいて、リンクの切断後の障害発生要因のリンクの本数を特定する。監視装置101は、リンクの切断前後で障害発生要因のリンクの本数が減っている場合、切断したリンクを障害発生要因と特定し、切断前後で障害発生要因のリンクの本数が一致する場合、切断したリンクは障害発生要因ではないと判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを監視する監視プログラム、監視装置、および監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IP(Internet Protocol)ネットワークを構築する上で、IPネットワークの下位プロトコルとして、企業のサーバと顧客とを結ぶサブネット単位でイーサネット(登録商標)が構築されている。イーサネット(登録商標)は、一般的に、MACアドレス(Media Access Control address)を用いてパケットをスイッチングするレイヤ2スイッチあるいはレイヤ3スイッチを複数接続して構築される。
【0003】
このイーサネット(登録商標)では、リンクの広帯域化・冗長化のために、複数のリンクを1つの仮想リンクとして扱うリンクアグリゲーションの技術が使用されている。具体的には、リンクアグリゲーションの通信容量は、複数のリンクの通信容量の和となるため、広帯域化が実現できる。また、リンクアグリゲーションは、複数のリンクのうちのいくつかのリンクが断線しても、スイッチが自動的に他のリンクにパケットを振り分けて通信を行うため、冗長化を実現できる(例えば、下記特許文献1参照。)。
【0004】
リンクに障害が発生しパケットの品質劣化が起こった場合に、ネットワークの保守を行うためには、どのリンクが障害発生要因のリンク(以下、「障害発生リンク」という)かを正確に特定することが必要である。
【0005】
従来、障害発生リンクの特定には、ネットワークトモグラフィの技術が用いられている。ネットワークトモグラフィの技術では、ネットワークに接続して、ネットワークを通過するパケットをキャプチャする監視装置を設ける。監視装置は、複数のパケットをキャプチャし、パケットごとに品質を計測し品質劣化を判定する。また、監視装置は、ルーティングプロトコルを用いてパケットが通過したリンクを把握する。そして、パケットの品質劣化の有無をパケットが通過したリンクごとにマッピングした表を作成する。この表に基づき、監視装置は、通過した全てのパケットが品質劣化しているリンクを障害発生リンクと特定する(例えば、下記特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2009−543500号公報
【特許文献2】特開2006−238052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述した監視装置は、ルーティングプロトコルを使用することで、リンクアグリゲーションを構成するスイッチをパケットが通過したことは把握できるが、パケットがリンクアグリゲーションのどのリンクを通過したのかまで把握することはできない。そのため、監視装置は、リンクアグリゲーションで障害が発生していることまでは特定できるが、具体的にリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているかの特定を行うことはできないという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決し、目的を達成するため、リンクアグリゲーション内に存在する障害発生リンクの特定精度の向上を図る監視プログラム、監視装置、および監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し、目的を達成するため、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出し、切断が検出された場合、複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、残余のリンクを通過したパケットの送信元アドレスごとに計測し、計測された損失パケット群のパケット数を、残余のリンクを通過したパケットに基づいて、残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割し、分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定し、判定された各項目の判定結果に基づいて、切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断し、判断された判断結果を出力する監視プログラム、監視装置、および監視方法が、一例として提案される。
【0010】
上記課題を解決し、目的を達成するため、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出し、切断が検出された場合、複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、残余のリンクを通過したパケットの宛先アドレスごとに計測し、計測された損失パケット群のパケット数を、残余のリンクを通過したパケットに基づいて、残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割し、分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定し、判定された各項目の判定結果に基づいて、切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断し、判断された判断結果を出力する監視プログラム、監視装置、および監視方法が、一例として提案される。
【0011】
また、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、第1損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測し、計測された第1損失パケット群のパケット数を、複数のリンクを通過したパケットに基づいて、複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割し、分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定し、複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出し、切断が検出された場合、複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、第2損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測し、計測された第2損失パケット群のパケット数を、残余のリンクを通過したパケットに基づいて、残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割し、分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定し、いずれかのリンクの切断を検出する前に品質劣化が発生していると判定された項目の数と、いずれかのリンクの切断を検出した後に品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断し、判断された判断結果を出力する監視プログラム、監視装置、および監視方法が、一例として提案される。
【0012】
また、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、第1損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測し、計測された第1損失パケット群のパケット数を、複数のリンクを通過したパケットに基づいて、複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割し、分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定し、複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出し、切断が検出された場合、複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、第2損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測し、計測された第2損失パケット群のパケット数を、残余のリンクを通過したパケットに基づいて、残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割し、分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定し、いずれかのリンクの切断を検出する前に品質劣化が発生していると判定された項目の数と、いずれかのリンクの切断を検出した後に品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断し、判断された判断結果を出力する監視プログラム、監視装置、および監視方法が、一例として提案される。
【発明の効果】
【0013】
本発明にかかる監視プログラム、監視装置、および監視方法によれば、リンクアグリゲーション内に存在する障害発生リンクの特定精度の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】監視装置によるリンクアグリゲーションの障害発生リンクの特定の内容を示す説明図である。
【図2】監視装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】計測結果格納テーブルの構成を示す説明図である。
【図4】分割結果格納テーブルの構成を示す説明図である。
【図5】監視装置が計測結果格納テーブルに保持されている計測結果を分割して分割結果格納テーブルを得る具体例を示す説明図である。
【図6】監視装置によるネットワークのトポロジ情報取得の具体例を示す説明図である。
【図7】監視装置の機能ブロック図である。
【図8】監視装置による障害発生リンク特定処理の詳細を示すフローチャート(その1)である。
【図9】監視装置による障害発生リンク特定処理の詳細を示すフローチャート(その2)である。
【図10】監視装置がリンクアグリゲーションで障害が発生しているか判定する処理の具体例を示す説明図(その1)である。
【図11】監視装置がリンクアグリゲーションで障害が発生しているか判定する処理の具体例を示す説明図(その2)である。
【図12】監視装置がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例を示す説明図(その1)である。
【図13】監視装置がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例を示す説明図(その2)である。
【図14】監視装置がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例を示す説明図(その3)である。
【図15】監視装置がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例を示す説明図(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかる監視プログラム、監視装置、および監視方法を詳細に説明する。
【0016】
(監視装置によるリンクアグリゲーションの障害発生リンクの特定の内容)
まず、図1を用いて監視装置によるリンクアグリゲーションの障害発生リンクの特定の内容について説明する。
【0017】
図1は、監視装置によるリンクアグリゲーションの障害発生リンクの特定の内容を示す説明図である。
【0018】
(A)に示すネットワークでは、複数台(図1では例として3台)のPC(Personal Computer)102がサーバ103に対して通信を実行している。具体的には、各PC102とSW(SWitch)1の間と、SW1とSW2の間と、SW3とSW4の間と、SW4とサーバ103の間とは1本のリンクで接続されている。SW2とSW3の間はリンクアグリゲーションで接続されている。リンクアグリゲーションを構成する3本のリンクを上からリンク104a、リンク104b、リンク104cとする。
【0019】
監視装置101は、SW4とサーバ103の間に接続され、SW4とサーバ103の間を通過するパケットをキャプチャし、キャプチャしたパケットから送信元MACアドレスを抽出する。監視装置101は、送信元MACアドレスごとのキャプチャしたパケットの数を通過パケット群のパケット数としてカウントする。また、監視装置101は、送信元MACアドレスごとの損失パケットを検出し、損失パケット群のパケット数としてカウントする。監視装置101は、通過パケットのパケット数と損失パケットのパケット数と送信元MACアドレスに基づいて障害発生リンクの本数を特定する。
【0020】
具体的には、監視装置101は、IPパケットのID(IDentity)フィールドの抜けを調べて、損失パケットを検出し、検出した損失パケットの数を損失パケット数としてカウントする。なお、監視装置101は、TCP(Transmission Control Protocol)パケットのシーケンス番号の抜けを調べて、損失パケットを検出してもよい。また、監視装置101は、ネットワークのプロトコルがUDP(User Datagram Protocol)の場合はRTP(Real−time Transport Protocol)パケットのシーケンス番号の抜けを調べて、損失パケットを検出してもよい。
【0021】
ここで、リンクアグリゲーションのうちの上から2本目のリンク104bで障害が発生した場合について説明する。まず、監視装置101は、図8を用いて後述する処理によりリンクアグリゲーションで障害が発生したのか否かを判定する。
【0022】
リンクアグリゲーションで障害が発生したと判定すると、監視装置101は、障害発生リンクの本数を特定する。ここでは、障害発生リンクは1本と特定される。
【0023】
次に、監視装置101は、リンクアグリゲーションのどのリンクが障害発生リンクかを特定するために、リンクアグリゲーションのリンクの1本を切断するようSW2に指示する。そして、監視装置101は、リンクの切断後の障害発生リンクの本数を特定し、リンクの切断後に障害発生リンクの本数が0になった場合、切断したリンクが障害発生リンクと特定する。
【0024】
ここで、(B)に示すように、監視装置101がSW2に上から1本目のリンク104aを切断するよう指示したとする。指示を受けたSW2は1本目のリンク104aを切断する。なお、監視装置101は、SW3にリンクを切断するよう指示してもよい。
【0025】
そして、SW2は、振分ルールに従って、各PC102から送信されたパケットを残余の2本のリンクに振り分ける。振分ルールとしては、パケットの送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、剰余した値に対応するリンクにパケットを振り分けるルール(以下、「第1の振分ルール」という)がある。なお、SW2が各PC102から送信されたパケットをそれぞれどのリンクに振り分けたかは、監視装置101では知ることはできない。
【0026】
切断した1本目のリンク104aは障害発生リンクではないので、残余の2本のリンクには障害発生リンクであるリンク104bが含まれている。よって、各PC102から送信されたパケットのうちいずれかはリンク104bを通過し、パケットの品質劣化を生じることになる。
【0027】
そのため、リンクの切断後には、監視装置101は、障害発生リンクは1本であると判定することになる。監視装置101は、1本目のリンク104aを切断しても障害発生リンクの本数が減らないことから、1本目のリンク104aは品質劣化に関与していないと判断できる。即ち、監視装置101は、切断した1本目のリンク104aが障害発生リンクではなく、残余のリンクのいずれかに障害発生リンクがあると判断できる。
【0028】
次に、(C)に示すように、監視装置101がSW2に上から2本目のリンク104bを切断するよう指示したとする。指示を受けたSW2は2本目のリンク104bを切断する。そして、SW2は、第1の振分ルールに従って、各PC102から送信されたパケットを残余の2本のリンクに振り分ける。なお、SW2が各PC102から送信されたパケットをそれぞれどのリンクに振り分けたかは、監視装置101では知ることはできない。
【0029】
切断した2本目のリンク104bは障害発生リンクであるので、残余の2本のリンクには障害発生リンクが含まれない。よって、各PC102から送信されたパケットは障害の発生していない正常なリンクを通過し、パケットの品質劣化を生じることはない。
【0030】
そのため、リンクの切断後には、監視装置101は、障害発生リンクは0本であると判定することになる。監視装置101は、2本目のリンク104bの切断に伴い障害発生リンクがなくなったことから、2本目のリンク104bが品質劣化要因であったと判断できる。即ち、監視装置101は、切断したリンク104bが障害発生リンクであると判断できる。
【0031】
なお、第1の振分ルールのほかに、パケットの宛先MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、剰余した値に対応するリンクにパケットを振り分ける第2の振分ルールを、振分ルールとして採用してもよい。また、パケットの送信先MACアドレスと宛先MACアドレスの末尾ビットの排他的論理和をリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、剰余した値に対応するリンクにパケットを振り分ける第3の振分ルールを振分ルールとして採用してもよい。
【0032】
(監視装置のハードウェア構成)
次に、図2を用いて監視装置101のハードウェア構成について説明する。
【0033】
図2は、監視装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、監視装置101は、CPU(Central Processing Unit)201と、記憶装置202と、I/F(Interface)203と、ディスプレイ204と、を備えている。また、各構成部は、バス205によってそれぞれ接続されている。
【0034】
CPU201は、監視装置101全体の制御を司る。記憶装置202は、監視プログラムを記憶している。また、計測結果格納テーブル202aと分割結果格納テーブル202bとを記憶している。記憶装置202としては、不揮発性メモリやフラッシュメモリ、ハードディスクドライブなどを採用することができる。
【0035】
I/F203は、ネットワーク210に接続され、このネットワーク210内の他の装置に接続される。他の装置とは、例えば、レイヤ2スイッチやレイヤ3スイッチである。そして、I/F203は、ネットワーク210と内部のインタフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
【0036】
ディスプレイ204は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文章、画像、機能情報等のデータを表示する。このディスプレイ204は、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等を採用することができる。
【0037】
(計測結果格納テーブルの構成)
次に、図2に示した計測結果格納テーブル202aの構成について説明する。
【0038】
図3は、計測結果格納テーブルの構成を示す説明図である。図3に示すように、計測結果格納テーブル202aは、送信元MACアドレス項目のそれぞれに対応付けて、宛先MACアドレス項目と、通過パケット数項目と、損失パケット数項目と、品質解析項目と、を有し、送信元MACアドレスごとにレコードを構成する。
【0039】
送信元MACアドレス項目と宛先MACアドレス項目には、監視装置101がネットワーク通過中のパケットをキャプチャし、キャプチャしたパケットから抽出した送信元MACアドレスと宛先MACアドレスが記憶される。
【0040】
通過パケット数項目には、監視装置101がネットワーク通過中のパケットをキャプチャして、送信元MACアドレスごとのキャプチャしたパケットの数をカウントして求めた通過パケット群のパケット数が記憶される。損失パケット数項目には、監視装置101が、ネットワーク通過中のパケットをキャプチャし、IPパケットのIDフィールドの抜けを調べて検出した損失パケットをカウントして求めた損失パケット群のパケット数が記憶される。なお、監視装置101が、TCPパケットのシーケンス番号、あるいはネットワークのプロトコルがUDPの場合はRTPパケットのシーケンス番号の抜けを調べて損失パケットを検出してもよい。
【0041】
品質解析項目には、監視装置101が通過パケット数と損失パケット数とから判定した品質解析結果が記憶される。品質解析結果はパケットが品質劣化しているか否かを示す。例えば、損失パケットが存在する場合に品質劣化としてもよいし、損失パケット数が閾値以上の場合に品質劣化としてもよいし、通過パケット数に対する損失パケット数の割合が閾値以上の場合に品質劣化と判定してもよい。なお、図3では、例として、品質劣化なしを○で表記し、品質劣化ありを×で表記している。
【0042】
ここで、パケットの損失が顧客へ与える影響が大きいサービス(例えば、音声通信)は閾値を低くする必要があるが、パケットの損失が顧客へ与える影響が小さいサービス(例えば、WEB閲覧)は閾値を高くしてもよい。
【0043】
なお、監視装置101は、SNMP(Simple Network Management Protocol)によって各SWに送信パケット数と送信側の損失パケット数を問い合わせて、各SWの送信パケット数と送信側の損失パケット数と受信パケット数と受信側の損失パケット数を取得してもよい。また、取得した送信パケット数と送信側の損失パケット数と受信パケット数と受信側の損失パケット数を用いて品質劣化を判定してもよい。
【0044】
なお、SNMPとは、UDP/IPベースのネットワーク監視・ネットワーク管理を行うためのプロトコルである。SNMPは、ネットワーク機器に対して、状態監視やトラフィック監視を行ったり、リンクの切断の指示を行ったりするために使用するプロトコルである。
【0045】
なお、ここでは、送信元MACアドレスごとにレコードを構成したが、宛先MACアドレスごとにレコードを構成してもよいし、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの組み合わせごとにレコードを構成してもよい。また、MACアドレスではなくIPアドレスを用いてもよい。
【0046】
なお、以下では、送信元MACアドレスと、宛先MACアドレスと、通過パケット数と、損失パケット数と、品質解析結果と、を「計測結果」という。
【0047】
(分割結果格納テーブルの構成)
次に、図2に示した分割結果格納テーブル202bの構成について説明する。
【0048】
図4は、分割結果格納テーブルの構成を示す説明図である。分割結果格納テーブル202bは、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを用いて、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果を分割することで得られる。これにより、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数に分割して、項目ごとの品質劣化を判定することで、障害発生リンクの本数を特定できる。
【0049】
ここでは、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールが、上述した第1の振分ルール(パケットの送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、剰余した値に対応するリンクにパケットを振り分ける)であるとする。
【0050】
よって、第1の振分ルールに対応する分割ルールとして、送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数で分割する分割ルール(以下、「第1の分割ルール」という)を用いる。
【0051】
なお、第1の分割ルールのほか、第2の振分ルールに対応する第2の分割ルールを採用することができる。第2の分割ルールとは、宛先MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数で分割する分割ルールである。
【0052】
また、第3の振分ルールに対応する第3の分割ルールを採用することができる。第3の分割ルールとは、送信先MACアドレスと宛先MACアドレスの末尾ビットの排他的論理和をリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数で分割する分割ルールである。
【0053】
図4に示すように、分割結果格納テーブル202bは、送信元MACアドレスのModulo(n)のそれぞれに対応付けて、通過パケット数項目と、損失パケット数項目と、品質劣化判定項目と、を有し、送信元MACアドレスのModulo(n)ごとにレコードを構成する。
【0054】
なお、Modulo(n)とはnの剰余を示す。nはリンクアグリゲーションのリンク本数である。送信元MACアドレスのModulo(n)とは、具体的には、例えば、送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余した値である。
【0055】
通過パケット数項目には、計測結果格納テーブル202aに保持されている通過パケット数をリンク本数分の項目の数で分割した値が記憶される。具体的には、監視装置101は、計測結果格納テーブル202aに保持されている送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余する。監視装置101は、剰余した値に対応する項目に分割された各パケットの通過パケット数の和を通過パケット数項目に保持する。
【0056】
損失パケット数項目には、計測結果格納テーブル202aに保持されている損失パケット数をリンク本数分の項目の数で分割した値が記憶される。具体的には、監視装置101は、計測結果格納テーブル202aに保持されている送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余する。監視装置101は、剰余した値に対応する項目に分割された各パケットの損失パケット数の和を損失パケット数項目に保持する。
【0057】
品質劣化判定項目には、監視装置101が通過パケット数と損失パケット数から判定した品質劣化判定結果が記憶される。品質劣化判定結果はパケットが品質劣化しているか否かを示す。例えば、損失パケットが存在する場合に品質劣化としてもよいし、損失パケット数が閾値以上の場合に品質劣化としてもよいし、通過パケット数に対する損失パケット数の割合が閾値以上の場合に品質劣化としてもよい。
【0058】
なお、図4では、品質劣化判定項目は、品質劣化なしを○で表記し、品質劣化ありを×で表記している。以下、分割結果格納テーブル202bの品質劣化ありの項目を「品質劣化項目」といい、品質劣化なしの項目を「正常項目」という。品質劣化項目の数は障害発生リンクの本数と一致する。
【0059】
ここで、パケットの損失が顧客へ与える影響が大きいサービス(例えば、音声通信)は閾値を低くする必要があるが、パケットの損失が顧客へ与える影響が小さいサービス(例えば、WEB閲覧)は閾値を高くしてもよい。なお、図4では通過パケット数と損失パケット数を記憶して品質劣化を判定したが、損失パケット数のみを記憶して品質劣化を判定してもよい。
【0060】
なお、以下では、送信元MACアドレスのModulo(n)のそれぞれに対応付けられた、通過パケット数と、損失パケット数と、品質劣化判定とを、「分割結果」という。ここで、図5を用いて監視装置101が計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果を分割して分割結果格納テーブル202bを得る具体例について説明する。
【0061】
図5は、監視装置が計測結果格納テーブルに保持されている計測結果を分割して分割結果格納テーブルを得る具体例を示す説明図である。ここでは、リンクアグリゲーションのリンクが8本であると記憶装置202に保持されているとする。また、監視装置101は、パケットをキャプチャして、計測結果格納テーブル202aを取得しているとする。
【0062】
また、分割ルールとして、上述した第1の分割ルール(送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数で分割)を用いる。即ち、Modulo(n)とは送信元MACアドレスの末尾ビットのnの剰余を示す。なお、簡単のため、第1の分割ルールでは使用しない計測結果格納テーブル202aの宛先MACアドレスの記載は省略する。
【0063】
まず、監視装置101は、送信元MACアドレスの末尾ビットを記憶装置202に保持されているリンク本数8で剰余する。そして、各パケットの通過パケット数と損失パケット数を、剰余結果に対応する分割結果格納テーブル202bの項目に分割する。
【0064】
具体的には、例えば、送信元MACアドレスが「aa:bb:cc:dd:ee:00」のパケットと「aa:bb:cc:ii:jj:08」のパケットでは、剰余結果が0になる。よって、分割結果格納テーブル202bの対応する項目501に、送信元MACアドレスが「aa:bb:cc:dd:ee:00」のパケットと「aa:bb:cc:ii:jj:08」のパケットとの通過パケット数の和が保持される。また、分割結果格納テーブル202bの対応する項目502に、送信元MACアドレスが「aa:bb:cc:dd:ee:00」のパケットと「aa:bb:cc:ii:jj:08」のパケットとの損失パケット数の和が保持される。
【0065】
そして、監視装置101は、分割結果格納テーブル202bに保持された通過パケット数と損失パケット数から、品質劣化か否かを判定し、品質劣化判定結果項目に保持する。以上のように、監視装置101は、分割結果格納テーブル202bを作成する。なお、損失パケット数のみを保持するようにしてもよい。
【0066】
次に、図6を用いて監視装置101によるネットワークのトポロジ情報取得について説明する。
【0067】
図6は、監視装置によるネットワークのトポロジ情報取得の具体例を示す説明図である。監視装置101は、各SWからSNMPを用いてMIB(Management Information Base)を取得することでネットワークのトポロジ情報を得る。具体的には、監視装置101は、MIBとして、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)やCDP(Cisco Discovery Protocol)を収集し、各SWの各ポートがどのSWのどのポートと接続されているかを収集してトポロジ情報を取得する。
【0068】
これにより、監視装置101は、各SWの接続関係とリンクアグリゲーションの箇所とリンクアグリゲーションの本数との情報を含むトポロジ情報を取得することができる。ここで、監視装置101は、各SWの接続関係とリンクアグリゲーションの箇所とリンクアグリゲーションの本数との情報を記憶装置202に保持する。
【0069】
なお、SNMPとは、UDP/IPベースのネットワーク監視・ネットワーク管理を行うためのプロトコルである。SNMPは、ネットワーク機器に対して、状態監視やトラフィック監視を行ったり、リンクの切断の指示を行ったりするために使用するプロトコルである。
【0070】
ここでは、ネットワークのトポロジ情報を監視装置101が取得する場合について説明したが、監視装置101がネットワークのトポロジ情報を予め記憶装置202に保持していてもよい。
【0071】
(監視装置の機能的構成)
次に、図7を用いて監視装置101の機能的構成について説明する。
【0072】
図7は、監視装置の機能ブロック図である。図7に示すように、監視装置101は、第1の計測部701と、第1の分割部702と、第1の判定部703と、検出部704と、第2の計測部705と、第2の分割部706と、第2の判定部707と、判断部708と、出力部709と、を備える。
【0073】
第1の計測部701は、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、第1損失パケット群内の各パケットのアドレスごとに計測する機能を有する。ここで、第1損失パケット群のパケット数とは、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクが接続された状態で、検出した損失パケットをカウントして得たパケットの数である。また、各パケットのアドレスとは、計測結果格納テーブル202aに保持された送信元MACアドレスや宛先MACアドレスである。
【0074】
具体的には、例えば、第1の計測部701は、ネットワーク通過中のパケットをキャプチャし、キャプチャしたパケットから送信元MACアドレスや宛先MACアドレスを抽出し、計測結果格納テーブル202aに保持する。また、第1の計測部701は、ネットワーク通過中のパケットをキャプチャし、IPパケットのIDフィールド、TCPパケットのシーケンス番号、RTPパケットのシーケンス番号の抜けを調べて、損失パケットを検出し、検出した損失パケットをカウントして計測結果格納テーブル202aに保持する。なお、第1の計測部701は、キャプチャしたパケットをカウントして得た通過パケット数を、計測結果格納テーブル202aに保持してもよい。
【0075】
なお、第1の計測部701は、SNMPによって各SWから送信パケット数と送信側の損失パケット数を取得して、計測結果格納テーブル202aに保持してもよい。
【0076】
第1の計測部701は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶された監視プログラムをCPU201に実行させることにより、およびI/F203により、その機能を実現する。これにより、第1の計測部701は、各パケットの送信元MACアドレスと、宛先MACアドレスと、損失パケット数とを計測することができる。
【0077】
第1の分割部702は、第1の計測部701によって計測された第1損失パケット群のパケット数を、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクを通過したパケットに基づいて、複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する機能を有する。ここで、複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目とは、送信元MACアドレスや宛先MACアドレスを、リンクアグリゲーションのリンク本数で剰余した値ごとの項目である。
【0078】
具体的には、例えば、第1の分割部702は、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを用いて、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果を分割することで、分割結果格納テーブル202bを得る。第1の分割部702は、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを把握している場合、その分割ルールを用いる。
【0079】
第1の分割部702は、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを把握していない場合、第1の分割ルールを用いる。また、第1の分割部702は、第1の分割ルールを用いた分割結果が適当でない場合、第2の分割ルールを用いて再度分割を行うようにしてもよい。さらに、第1の分割部702は、第2の分割ルールを用いた分割結果が適当でない場合、第3の分割ルールを用いるようにしてもよい。
【0080】
分割結果が適当でないとは、例えば、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目が全て品質劣化項目であることである。なお、一般に、SWで規定されている振分ルールは各リンクに均等にパケットを振り分けるように設定されている。よって、第1の分割部702は、分割結果に偏りがある場合、例えば、送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余した値が全て0であった場合、分割結果が適当でないと判断してもよい。
【0081】
これにより、第1の分割部702は、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数に分割して、項目ごとの品質劣化を判定することで、障害発生リンクの本数を特定できる。また、第1の分割部702は、第1の分割ルールから第3の分割ルールを順に試行して、その分割結果が適当か判断することで、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを特定することができる。
【0082】
第1の分割部702は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶された監視プログラムをCPU201に実行させることにより、その機能を実現する。これにより、第1の分割部702は、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクを通過したパケットごとの計測結果を、リンク本数分の項目の数で分割できる。なお、ここで、計測結果をリンク本数分の項目の数で分割するが、CPU201は、分割されたリンク本数分の各項目がリンクアグリゲーションのどのリンクに対応するかは判断できない。
【0083】
第1の判定部703は、第1の分割部702によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する機能を有する。ここで、品質劣化とは、例えば、損失パケットが存在すること、損失パケット数が閾値以上であること、通過パケット数に対する損失パケット数の割合が閾値以上であることをいう。
【0084】
具体的には、例えば、第1の判定部703は、損失パケットが存在する場合に品質劣化と判定してもよいし、損失パケット数が閾値以上の場合に品質劣化と判定してもよいし、通過パケット数に対する損失パケット数の割合が閾値以上の場合に品質劣化と判定してもよい。そして、第1の判定部703は、品質劣化判定結果を分割結果格納テーブル202bに保持する。
【0085】
第1の判定部703は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、その機能を実現する。これにより、第1の判定部703は、リンク本数分の項目ごとの品質劣化を判定できるため、リンクアグリゲーションでの障害発生の有無と障害発生リンクの本数を特定することができる。なお、送信パケット数と送信側の損失パケット数、または、受信パケット数と受信側の損失パケット数を用いて品質劣化を判定してもよい。
【0086】
検出部704は、複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部704は、SNMPによってSWにリンクの切断を指示し、その応答を受けてリンクの切断を検出する。また、検出部704は、SNMPによってリンクの接続状況をSWに問い合わせてリンクの切断を検出してもよい。
【0087】
なお、SNMPとは、UDP/IPベースのネットワーク監視・ネットワーク管理を行うためのプロトコルである。SNMPは、ネットワーク機器に対して、状態監視やトラフィック監視を行ったり、リンクの切断の指示を行ったりするために使用するプロトコルである。
【0088】
検出部704は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶された監視プログラムをCPU201に実行させることにより、およびI/F203により、その機能を実現する。これにより、検出部704は、リンクの切断を自動的に検出することができる。
【0089】
第2の計測部705は、検出部704によって切断が検出された場合、複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、第2損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する機能を有する。ここで、第2損失パケット群のパケット数とは、切断されたリンクを除くリンクアグリゲーションの残余のリンクが接続された状態で、検出した損失パケットをカウントして得たパケットの数である。
【0090】
具体的には、例えば、第2の計測部705は、ネットワーク通過中のパケットをキャプチャし、キャプチャしたパケットから送信元MACアドレスや宛先MACアドレスを抽出し、計測結果格納テーブル202aに保持する。また、第2の計測部705は、ネットワーク通過中のパケットをキャプチャし、IPパケットのIDフィールド、TCPパケットのシーケンス番号、RTPパケットのシーケンス番号の抜けを調べて、損失パケットを検出し、検出した損失パケットをカウントして計測結果格納テーブル202aに保持する。なお、第2の計測部705は、キャプチャしたパケットをカウントして得た通過パケット数を、計測結果格納テーブル202aに保持してもよい。
【0091】
第2の計測部705は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、およびI/F203により、その機能を実現する。これにより、第2の計測部705は、リンクの切断後の各パケットの送信元MACアドレスと、宛先MACアドレスと、損失パケット数とを計測することができる。
【0092】
第2の分割部706は、第2の計測部705によって計測された第2損失パケット群のパケット数を、残余のリンクを通過したパケットに基づいて、残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する機能を有する。ここで、残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目とは、送信元MACアドレスや宛先MACアドレスを、切断されたリンクを除くリンクアグリゲーションの残余のリンク本数で剰余した値ごとの項目である。
【0093】
具体的には、例えば、第2の分割部706は、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを用いて、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果を分割することで、分割結果格納テーブル202bを得る。第2の分割部706は、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを把握している場合、その分割ルールを用いる。
【0094】
第2の分割部706は、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを把握していない場合、第1の分割ルールを用いる。また、第2の分割部706は、第1の分割ルールを用いた分割結果が適当でない場合、第2の分割ルールを用いて再度分割を行うようにしてもよい。さらに、第2の分割部706は、第2の分割ルールを用いた分割結果が適当でない場合、第3の分割ルールを用いるようにしてもよい。
【0095】
分割結果が適当でないとは、例えば、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目が全て品質劣化項目であることである。なお、一般に、SWで規定されている振分ルールは各リンクに均等にパケットを振り分けるように設定されている。よって、第2の分割部706は、分割結果に偏りがある場合、例えば、送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余した値が全て0であった場合、分割結果が適当でないと判断してもよい。
【0096】
これにより、第2の分割部706は、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数に分割して、項目ごとの品質劣化を判定することで、障害発生リンクの本数を特定できる。また、第2の分割部706は、第1のルールから第3のルールを順に試行して、その分割結果が適当か判断することで、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを特定することができる。
【0097】
第2の分割部706は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、その機能を実現する。これにより、第2の分割部706は、切断されたリンクを除くリンクアグリゲーションの残余のリンクを通過したパケットごとの計測結果を、残余のリンク本数分の項目の数で分割することができる。なお、ここで、計測結果を残余のリンク本数分の項目の数で分割するが、CPU201は、残余のリンク本数分の項目がリンクアグリゲーションのどの残余のリンクに対応するかは判断できない。
【0098】
第2の判定部707は、第2の分割部706によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する機能を有する。ここで、品質劣化とは、例えば、損失パケットが存在すること、損失パケット数が閾値以上であること、通過パケット数に対する損失パケット数の割合が閾値以上であることをいう。
【0099】
具体的には、例えば、第2の判定部707は、損失パケットが存在する場合に品質劣化と判定する。また、第2の判定部707は、損失パケット数が閾値以上である場合に品質劣化と判定してもよいし、通過パケット数に対する損失パケット数の割合が閾値以上の場合に品質劣化と判定してもよい。そして、第2の判定部707は、品質劣化判定結果を分割結果格納テーブル202bに保持する。
【0100】
第2の判定部707は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、その機能を実現する。これにより、第1の判定部703は、切断されたリンクを除くリンクアグリゲーションの残余のリンク本数分の項目ごとの品質劣化を判定できるため、リンクアグリゲーションでの障害発生の有無と障害発生リンクの本数を特定することができる。
【0101】
判断部708は、第1の判定部703によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、第2の判定部707によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する機能を有する。
【0102】
具体的には、例えば、判断部708は、第1の判定部703によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、第2の判定部707によって品質劣化が発生していると判定された項目の数とが一致する場合、障害発生リンクの本数が変化していないとして、残余のリンクの中に障害発生リンクがあると判断する。一方、判断部708は、第1の判定部703によって品質劣化が発生していると判定された項目の数より、第2の判定部707によって品質劣化が発生していると判定された項目の数が少ない場合、障害発生リンクの本数が減少したとして、切断されたリンクを障害発生リンクと判断する。これにより、判断部708は、障害発生リンクが複数本ある場合でも、全ての障害発生リンクを特定することができる。
【0103】
ここで、運用中のネットワークでは、複数本のリンクに同時に障害が発生するよりも、1本のリンクで障害が発生することが多い。そのため、障害発生リンクが1本と仮定して、障害発生リンクを判断するようにしてもよい。この場合、第1の計測部701〜第1の判定部703の処理を行わず、障害発生リンクを1本として記憶装置202に保持しておくことができる。
【0104】
例えば、判断部708は、第2の判定部707によって品質劣化が発生していると判定された項目がある場合、リンクの切断前後で障害発生リンクの本数が変化していないとして、残余のリンクの中に障害発生リンクがあると判断する。よって、判断部708は、残余のリンクから障害発生リンクを特定するために、残余のリンクの1本を切断する。このように、障害発生リンクを特定できるまで、リンクを1本ずつ切断していく。
【0105】
そして、判断部708は、第2の判定部707によって品質劣化が発生していると判定された項目がない場合、リンクの切断前後で障害発生リンクが1本から0本に減少したとして、切断されたリンクを障害発生リンクと判断する。このように、障害発生リンクが特定できた場合、障害発生リンク特定処理を終了することができる。
【0106】
これにより、判断部708は、障害発生リンクが1本の場合は、第1の計測部701〜第1の判定部703の処理を行わなくても、障害発生リンクの特定ができる。また、障害発生リンクが特定できた場合、障害発生リンク特定処理を終了することができる。よって、障害発生リンクの特定を高速化することができる。
【0107】
また、判断部708は、第1の判定部703による項目ごとの判定結果が全て品質劣化しているという判定結果である場合、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクに障害発生リンクは存在しないと判断する機能を有する。なお、ここでは、品質劣化なしという判定結果を○と表記する。品質劣化ありの判定結果を×と表記する。
【0108】
具体的には、図11に後述するように、パケットがリンクアグリゲーションより前に通過したリンクで障害が発生している場合、パケットの全てはリンクアグリゲーションを通過する前に品質劣化を生じる。よって、リンクアグリゲーションのどのリンクを通過しても品質劣化することとなり、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目は、全て×の項目となる。
【0109】
よって、判断部708は、第1の判定部703による項目ごとの判定結果が全て品質劣化している場合、リンクアグリゲーション以外のリンクが障害発生リンクであると判断する。これにより、判断部708は、リンクアグリゲーションのリンクに障害発生リンクは存在せず、リンクアグリゲーション以外のリンクに障害発生リンクがあると判断できる。なお、判断部708は、リンクアグリゲーションの全てのリンクが障害発生リンクであると判断してもよい。
【0110】
また、判断部708は、第1の判定部703による項目ごとの判定結果に正常項目と品質劣化項目が混在する場合、リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクに障害発生リンクが存在すると判断する機能を有する。
【0111】
具体的には、図10に後述するように、リンクアグリゲーションのリンクで障害が発生している場合は、障害発生リンクを通過したパケットのみが品質劣化することになる。よって、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目は、判定が○の項目と判定が×の項目が混在することになる。よって、判断部708は、第1の判定部703による項目ごとの判定結果に○と×が混在している場合、リンクアグリゲーションのリンクが障害発生リンクであると判断する。これにより、判断部708は、リンクアグリゲーションのどのリンクが障害発生リンクかを特定する処理を開始することができる。なお、ネットワーク上で障害が発生している場合、全ての判定結果が○になることはない。
【0112】
判断部708は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、その機能を実現する。
【0113】
出力部709は、判断部708によって判断された判断結果を出力する機能を有する。具体的には、例えば、出力部709は、記憶装置202に保持された判断結果を読み込んで、判断結果をディスプレイ204に送る。これにより、判断結果がディスプレイ204で表示されることとなる。
【0114】
なお、出力部709は、判断結果を印刷出力してもよく、監視装置101と通信可能な通信先装置に送信してもよい。出力部709は、具体的には、例えば、図2に示した記憶装置202に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、その機能を実現する。これにより、出力部709は、特定した障害発生リンクがどのリンクであるか出力できる。
【0115】
(監視装置101による障害発生リンク特定処理)
次に、監視装置101による障害発生リンク特定処理について説明する。
【0116】
図8は、監視装置101による障害発生リンク特定処理の詳細を示すフローチャート(その1)である。まず、CPU201は、ネットワークのトポロジ情報を取得し、記憶装置202に保持する(ステップS801)。次に、CPU201は、計測結果を取得し、計測結果格納テーブル202aに保持する(ステップS802)。
【0117】
ここで、CPU201は、ネットワークで障害が発生しているか否か判定する(ステップS803)。具体的には、計測結果から品質劣化の有無を判定し、品質劣化があればネットワークで障害が発生していると判定する。ネットワークで障害が発生していない場合(ステップS803:No)、CPU201は、ネットワークが正常であると判定して障害発生リンク特定処理を終了する。ネットワークで障害が発生している場合(ステップS803:Yes)、ステップS804に進む。
【0118】
次に、CPU201は、ネットワークにリンクアグリゲーションが存在するか否か判定する(ステップS804)。ネットワークにリンクアグリゲーションが存在しない場合(ステップS804:No)、CPU201は、障害発生リンク特定処理を終了する。なお、リンクアグリゲーションのないネットワークの障害発生リンクの特定は既存技術により行うことができる。
【0119】
ネットワークにリンクアグリゲーションが存在する場合(ステップS804:Yes)、CPU201は、障害発生リンクがリンクアグリゲーションのリンクかリンクアグリゲーション以外のリンクかを判定するために、ステップS805に進む。
【0120】
そして、CPU201は、規定された分割ルールに従って、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンクアグリゲーションの本数分の項目の数に分割する。CPU201は、分割結果を分割結果格納テーブル202bに保持する(ステップS805)。
【0121】
次に、CPU201は、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目が正常項目と品質劣化項目とに分割できたか否かを判定する(ステップS806)。正常項目と品質劣化項目とに分割できた場合(ステップS806:Yes)、CPU201は、リンクアグリゲーションのいずれかのリンクが障害発生リンクであると判定して、判定結果を記憶装置202に保持する(ステップS811)。そして、具体的にどのリンクが障害発生リンクであるか特定するため、図9のステップS901に進む。正常項目と品質劣化項目とに分割できなかった場合(ステップS806:No)、ステップS807に進む。
【0122】
なお、正常項目と品質劣化項目とに分割できなかった場合とは、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目が全て品質劣化項目である場合のことである。正常項目と品質劣化項目とに分割できた場合とは、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目に正常項目と品質劣化項目とが混在している場合のことである。
【0123】
そして、CPU201は、全ての分割ルールを試行したか否か判定する(ステップS807)。CPU201は、全ての分割ルールを試行していない場合(ステップS807:No)、分割ルールを変更して(ステップS808)、ステップS805に戻り、再度計測結果を分割する。
【0124】
全ての分割ルールを試行したがいずれの分割ルールでも正常項目と品質劣化項目とに分割できなかった場合(ステップS807:Yes)、CPU201は、リンクアグリゲーション以外のリンクが障害発生リンクであると判定して、判定結果を記憶装置202に保持し(ステップS809)、記憶装置202に保持した判定結果を出力し(ステップS810)、障害発生リンク特定処理を終了する。なお、リンクアグリゲーション以外の障害発生リンクの特定は既存技術により行うことができる。
【0125】
ステップS806の判定とステップS807の判定により、CPU201は、リンクアグリゲーションで障害が発生している場合には、リンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応する分割ルールを特定することができる。また、リンクアグリゲーション以外で障害が発生している場合には、リンクアグリゲーション以外のリンクが障害発生リンクであると判定できる。
【0126】
具体的には、まず、CPU201は、第1の分割ルールを用いて計測結果を分割したとする。ここで、品質劣化判定項目が正常項目と品質劣化項目とに分割できなかった場合、CPU201は、分割結果が適当でないと判断する。そして、CPU201は、第1の分割ルールはリンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応するルールではなかったとして、次に、第2の分割ルールを用いて計測結果を分割する。ここで、品質劣化判定項目が正常項目と品質劣化項目とに分割できなかった場合、CPU201は、分割結果が適当でないと判断する。
【0127】
そして、CPU201は、第2の分割ルールはリンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応するルールではなかったとして、次に、第3の分割ルールを用いて計測結果を分割する。ここで、全ての分割ルールを試行したにも関わらず、品質劣化判定項目が正常項目と品質劣化項目とに分割できなかった場合、CPU201は、分割結果が適当でない原因は分割ルールではなかったと判断する。また、CPU201は、品質劣化判定項目が正常項目と品質劣化項目とに分割できなかったことから、リンクアグリゲーション以外に障害発生リンクがあると判断することができる。
【0128】
一方、いずれかの分割ルールの分割結果が適当であれば、CPU201は、その分割ルールをリンクアグリゲーションを構成するSWで規定されている振分ルールに対応するルールとして特定することができる。なお、一般に、SWで規定されている振分ルールは各リンクに均等にパケットを振り分けるように設定されている。よって、分割結果に偏りがある場合、例えば、送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余した値が全て0であった場合、CPU201は、分割結果が適当でないと判断してもよい。
【0129】
図9は、監視装置101による障害発生リンク特定処理の詳細を示すフローチャート(その2)である。なお、リンクアグリゲーションはn本のリンクから構成されているとする。また、iはリンク番号である。
【0130】
まず、CPU201は、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目の品質劣化項目の数を、リンクの切断前の障害発生リンクの本数として記憶装置202に保持する(ステップS901)。次に、CPU201は、リンク番号iを1にセットする(ステップS902)。
【0131】
そして、CPU201は、i番目のリンクの切断を検出したか否かを判定する(ステップS903)。リンクの切断の検出は、例えば、リンクアグリゲーションが接続されているSWにi番目のリンクを切断するよう指示を行い、SWからの切断終了通知を待ってもよいし、一定時間後に切断されたと判断するようにしてもよい。なお、リンクの切断の指示はSNMPにより行う。
【0132】
i番目のリンクの切断を検出していない場合(ステップS903:No)、ステップS903へ戻り、検出を待つ。i番目のリンクの切断を検出した場合(ステップS903:Yes)、CPU201は、リンクの切断後の計測結果を取得する(ステップS904)。
【0133】
次に、CPU201は、図8のステップS806で正常項目と品質劣化項目とに分割できた時に使用したのと同じ分割ルールに従って、切断したリンクを除くリンクアグリゲーションの残余のリンク本数分の項目の数でリンクの切断後の計測結果を分割して、分割結果を分割結果格納テーブル202bに保持する。ここで、CPU201は、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目の品質劣化項目の数を、リンクの切断後の障害発生リンクの本数として記憶装置202に保持する(ステップS905)。
【0134】
そして、CPU201は、i番目のリンクが障害発生リンクであるか否かを判定する(ステップS906)。具体的には、記憶装置202に保持されているリンクの切断前の障害発生リンクの本数より、リンクの切断後の障害発生リンクの本数が少なければ、i番目のリンクが障害発生リンクであると判定する。記憶装置202に保持されているリンクの切断前の障害発生リンクの本数と、リンクの切断後の障害発生リンクの本数が一致すれば、i番目のリンクは障害発生リンクではないと判定する。
【0135】
i番目のリンクが障害発生リンクでない場合(ステップS906:No)、ステップS908に進む。i番目のリンクが障害発生リンクである場合(ステップS906:Yes)、CPU201は、記憶装置202に判断結果を保持して(ステップS907)、ステップS908に進む。
【0136】
次に、CPU201は、i番目のリンクを再接続する(ステップS908)。これにより、リンクの切断により減少した帯域を修復しておく。なお、リンクの再接続の指示は前述のSNMPにより行う。
【0137】
そして、CPU201は、リンク番号iがリンク本数より少ないか否か判定する(ステップS909)。リンク番号iがリンク本数より少ない場合(ステップS909:Yes)、まだ、障害発生リンクであるか否か判断していないリンクがあるとして、CPU201は、iをインクリメントして(ステップS910)、ステップS903に戻り、別のリンクについて判断を行う。
【0138】
リンク番号iがリンク本数以上の場合(ステップS909:No)、リンクアグリゲーションの全リンクについて判断ができたとして、CPU201は、ディスプレイ204に判断結果を出力して(ステップS911)、障害発生リンク特定処理を終了する。
【0139】
このように、監視装置101は、障害発生リンクを特定することができる。また、監視装置101は、ネットワークのトポロジ情報の取得から障害発生リンクの特定までを自動化することができる。
【0140】
なお、リンクアグリゲーションで障害が発生したとして障害発生リンク特定処理を行う場合、図9のステップS901から障害発生リンク特定処理を開始することもできる。これにより、障害発生リンク特定処理を高速化できる。
【0141】
また、リンクアグリゲーションで障害が発生し、かつ、障害発生リンクが1本であるとして障害発生リンク特定処理を行う場合、図9のステップS902から障害発生リンク特定処理を開始することもできる。この場合、CPU201は、ステップS906において、リンクの切断前の障害発生リンクの本数を使わず、リンクの切断後の障害発生リンクの有無によって、障害発生リンクか否か判断する。
【0142】
具体的には、リンクの切断後に障害発生リンクがあれば、切断したリンクは障害発生リンクではないと判断し、リンクの切断後に障害発生リンクがなければ、切断したリンクは障害発生リンクであると判断する。なお、障害発生リンクと判断した場合に、CPU201は、ディスプレイ204に判断結果を出力して、障害発生リンク特定処理を終了してもよい。これにより、障害発生リンク特定処理を高速化することができる。
【0143】
次に、図10、図11を用いて監視装置101がリンクアグリゲーションで障害が発生しているか判定する処理の具体例について説明する。なお、以下では簡単のため、分割ルールは、上述した第1の分割ルール(送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数で分割)とする。
【0144】
図10は、監視装置がリンクアグリゲーションで障害が発生しているか判定する処理の具体例を示す説明図(その1)である。
【0145】
監視装置101は、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果を分割して分割結果格納テーブル202bを得る。(A)に示すように、リンクアグリゲーションで障害発生していた場合、障害発生リンクを通過したパケットは品質劣化を生じ、障害発生していないリンクを通過したパケットは品質劣化を生じない。そのため、(B)に示すように、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目には正常項目と品質劣化項目とが混在することとなる。
【0146】
図11は、監視装置がリンクアグリゲーションで障害が発生しているか判定する処理の具体例を示す説明図(その2)である。なお、以下では簡単のため、分割ルールは、上述した第1の分割ルール(送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数で分割)とする。
【0147】
(A)に示すように、リンクアグリゲーション以外で障害が発生していた場合、リンクアグリゲーション通過前に全てのパケットは障害発生リンクを通過するため、品質劣化を生じる。そのため、(B)に示すように、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目は全て品質劣化項目となる。
【0148】
よって、監視装置101は、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目を参照して、リンクアグリゲーションで障害が発生しているか判定できる。具体的には、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目に、正常項目と品質劣化項目とが混在する場合、監視装置101は、リンクアグリゲーションで障害が発生していると判定することができる。なお、分割結果格納テーブル202bの品質劣化項目の数と実際の障害発生リンクの本数は一致している。ここで、品質劣化項目の数を障害発生リンクの本数として記憶装置202に保持しておく。
【0149】
また、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目が全て品質劣化項目である場合、監視装置101は、リンクアグリゲーション以外で障害が発生していると判定することができる。なお、この場合に、リンクアグリゲーションの全リンクが障害を発生していると判定することもできる。
【0150】
次に、図12、図13を用いて監視装置101がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例について説明する。なお、以下では簡単のため、分割ルールは、上述した第1の分割ルール(送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数で分割)とする。
【0151】
図12は、監視装置がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例を示す説明図(その1)である。監視装置101は、リンクの切断をSW2に指示する。監視装置101は、リンクの切断を検出すると、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果を分割して分割結果格納テーブル202bを得る。
【0152】
(A)に示すように、切断したリンクが障害発生リンクである場合、残余のリンクには障害発生リンクが含まれないため、パケットは正常なリンクを通過し品質劣化を生じない。そのため、(B)に示すように、リンクの切断後の分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目において品質劣化項目は存在しない。即ち、リンクの切断後の障害発生リンクの本数は0本と判定される。
【0153】
ここで、記憶装置202に保持されているリンクの切断前の障害発生リンクの本数は1本であるから、リンクの切断前後で障害発生リンクが減少する。よって、監視装置101は、切断したリンクが障害発生リンクであると判断できる。
【0154】
図13は、監視装置がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例を示す説明図(その2)である。監視装置101は、リンクの切断をSW2に指示する。監視装置101は、リンクの切断を検出すると、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果を分割して分割結果格納テーブル202bを得る。
【0155】
(A)に示すように、切断したリンクが障害発生リンクではない場合、残余のリンクに障害発生リンクが残っているため、いずれかのパケットは障害発生リンクを通過し品質劣化を生じる。そのため、(B)に示すように、リンクの切断後の分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目の品質劣化項目の数は1と判定される。即ち、リンクの切断後の障害発生リンクの本数は1本と判定される。
【0156】
ここで、記憶装置202に保持されているリンクの切断前の障害発生リンクの本数は1本であるから、リンクの切断前後で障害発生リンクの本数は変化しない。よって、監視装置101は、切断したリンクが障害発生リンクではないと判断することができる。
【0157】
次に、図14、図15を用いて監視装置101がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例について説明する。なお、以下では簡単のため、分割ルールは、上述した第1の分割ルール(送信元MACアドレスの末尾ビットをリンクアグリゲーションのリンク本数で剰余して、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果をリンク本数分の項目の数で分割)とする。
【0158】
図14は、監視装置がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例を示す説明図(その3)である。ここで、リンクアグリゲーションで2本のリンクが障害を発生しているとする。リンクの切断前において、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目の品質劣化項目の数から、リンクの切断前の障害発生リンクの本数は2本と判定され、記憶装置202に保持されている。
【0159】
監視装置101は、リンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定するため、リンクの切断をSW2に指示する。監視装置101は、リンクの切断を検出すると、計測結果格納テーブル202aに保持されている計測結果を分割してリンクの切断後の分割結果格納テーブル202bを得る。
【0160】
(A)に示すように、切断したリンクが障害発生リンクである場合、残余のリンクに障害発生リンクが1本残っているため、いずれかのパケットは障害発生リンクを通過し品質劣化を生じる。そのため、(B)に示すように、リンクの切断後の分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目の品質劣化項目の数は1と判定される。即ち、リンクの切断後の障害発生リンクの本数は1本と判定される。
【0161】
ここで、記憶装置202に保持されているリンクの切断前の障害発生リンクの本数は2本であるから、リンクの切断前後で障害発生リンクが減少する。よって、監視装置101は、切断したリンクが障害発生リンクであると判断できる。
【0162】
図15は、監視装置がリンクアグリゲーションのどのリンクで障害が発生しているか特定する処理の具体例を示す説明図(その4)である。ここで、リンクアグリゲーションで2本のリンクが障害を発生しているとする。リンクの切断前において、分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目の品質劣化項目の数から、リンクの切断前の障害発生リンクの本数は2本と判定され、記憶装置202に保持されている。
【0163】
(A)に示すように、切断したリンクが障害発生リンクではない場合、残余のリンクに障害発生リンクが2本残っているため、いずれかのパケットは障害発生リンクを通過し品質劣化を生じる。そのため、(B)に示すように、リンクの切断後の分割結果格納テーブル202bに保持されている品質劣化判定項目の品質劣化項目の数は2と判定される。即ち、リンクの切断後の障害発生リンクの本数は2本と判定される。
【0164】
ここで、記憶装置202に保持されているリンクの切断前の障害発生リンクの本数は2本であるから、リンクの切断前後で障害発生リンクの本数は変化しない。よって、監視装置101は、切断したリンクが障害発生リンクではないと判断できる。
【0165】
このように、上述した実施の形態では、ネットワークで障害が発生した時、監視装置101が、全ての分割ルールを自動的に試行するため、実際のSWによるパケットの振分ルールを特定することができる。よって、監視装置101は、実際のSWによるパケットの振分ルールを把握していなくても、実際のSWによるパケットの振分ルールに対応する分割ルールを用いて、リンクアグリゲーションの障害発生リンク特定処理を開始することができる。
【0166】
また、監視装置101は、ネットワークのトポロジ情報を取得して、キャプチャしたパケットから得たパケットごとの計測結果を分割ルールを用いて分割するため、分割結果から障害発生リンクの本数を判定することができる。また、障害発生リンクがリンクアグリゲーションのリンクか否かを判定することができる。よって、監視装置101は、ネットワークのトポロジ情報を常に保持していなくても、自動的にネットワークのトポロジ情報を取得して、リンクアグリゲーションで発生した障害を判定して、障害発生リンク特定処理を開始することができる。
【0167】
リンクアグリゲーションのリンクで障害が発生した時、監視装置101は、リンクの切断前の障害発生リンクの本数を記憶装置202に保持しておく。次に、監視装置101は、リンクアグリゲーションの障害発生リンクを特定するために、リンクアグリゲーションのリンクを切断する。そして、監視装置101が、リンクの切断後のパケットごとの計測結果を分割ルールを用いて分割して、分割結果から切断後の障害発生リンクの本数を特定するようにしたので、切断前後の障害発生リンクの本数に基づいて、短時間で容易に障害発生リンクを特定することができる。そして、障害発生リンクが複数本あっても、全ての障害発生リンクを特定できる。
【0168】
監視装置101は、特定した障害発生リンクをディスプレイ204に出力するため、ネットワーク管理者は、出力された障害発生リンクのみを交換して、ネットワークを保守することができる。この際、ネットワーク管理者が誤って正常なリンクを交換する虞もなくなる。そして、ネットワークの保守に要する時間を短縮できる。
【0169】
また、リンクアグリゲーションの1本のリンクで障害が発生している場合は、リンクの切断前の障害発生リンクの本数を用いず、リンクの切断後の障害発生リンクの有無のみに基づいて障害発生リンクを特定できるため、障害発生リンク特定処理を高速化することができる。これにより、ネットワークの保守に要する時間をさらに短縮できる。
【0170】
ここで、従来では、リンクアグリゲーションの障害発生リンクの特定のために、監視装置によって、各スイッチのトラフィック監視を行う従来技術があった。具体的には、従来技術にかかる監視装置は、各スイッチの全てのインタフェースごとに損失パケットに関するMIBのカウンタを収集して障害発生リンクを特定する。
【0171】
しかしながら、各スイッチの全てのインタフェースごとにMIBのカウンタを収集する場合、MIBのカウンタは差分を計算しなければならないため、従来技術にかかる監視装置は、定常的にMIBを収集する必要がある。そのため、従来技術にかかる監視装置は、MIBの収集に失敗すると障害発生リンクを特定できない。
【0172】
一方、本実施の形態にかかる監視装置101は、定常的にMIBを収集することなく、リンクの切断前後の障害発生リンクの本数を用いてリンクアグリゲーションの障害発生リンクを特定できる。よって、監視装置101は、MIBの収集にかかる時間を削減し、MIBの収集による通信路の圧迫を回避することができる。
【0173】
なお、本実施の形態で説明した監視方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本監視プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本監視プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することとしてもよい。
【0174】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0175】
(付記1)リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの送信元アドレスごとに計測する計測工程と、
前記計測工程によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割工程と、
前記分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【0176】
(付記2)リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの宛先アドレスごとに計測する計測工程と、
前記計測工程によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割工程と、
前記分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【0177】
(付記3)前記判断工程は、
前記各項目の判定結果が全て品質劣化していないという判定結果である場合、前記切断されたリンクを障害発生リンクと判断することを特徴とする付記1または2に記載の監視プログラム。
【0178】
(付記4)前記判断工程は、
前記各項目の判定結果のうちいずれかの項目が品質劣化しているという判定結果である場合、前記残余のリンクの中に障害発生リンクがあると判断することを特徴とする付記1または2に記載の監視プログラム。
【0179】
(付記5)リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、前記第1損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する第1の計測工程と、
前記第1の計測工程によって計測された前記第1損失パケット群のパケット数を、前記複数のリンクを通過したパケットに基づいて、前記複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第1の分割工程と、
前記第1の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第1の判定工程と、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、前記第2損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する第2の計測工程と、
前記第2の計測工程によって計測された前記第2損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第2の分割工程と、
前記第2の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第2の判定工程と、
前記第1の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、前記第2の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【0180】
(付記6)リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、前記第1損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測する第1の計測工程と、
前記第1の計測工程によって計測された前記第1損失パケット群のパケット数を、前記複数のリンクを通過したパケットに基づいて、前記複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第1の分割工程と、
前記第1の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第1の判定工程と、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、前記第2損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測する第2の計測工程と、
前記第2の計測工程によって計測された前記第2損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第2の分割工程と、
前記第2の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第2の判定工程と、
前記第1の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、前記第2の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【0181】
(付記7)前記判断工程は、
前記第1の判定工程による項目ごとの判定結果が全て品質劣化しているという判定結果である場合、前記複数のリンクに障害発生リンクは存在しないと判断することを特徴とする付記5または6に記載の監視プログラム。
【0182】
(付記8)リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出手段と、
前記検出手段によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの送信元アドレスごとに計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって判断された判断結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視装置。
【0183】
(付記9)リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出手段と、
前記検出手段によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの宛先アドレスごとに計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって判断された判断結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視装置。
【0184】
(付記10)リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、前記第1損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する第1の計測手段と、
前記第1の計測手段によって計測された前記第1損失パケット群のパケット数を、前記複数のリンクを通過したパケットに基づいて、前記複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第1の分割手段と、
前記第1の分割手段によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第1の判定手段と、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出手段と、
前記検出手段によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、前記第2損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する第2の計測手段と、
前記第2の計測手段によって計測された前記第2損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第2の分割手段と、
前記第2の分割手段によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、前記第2の判定手段によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって判断された判断結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視装置。
【0185】
(付記11)リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、前記第1損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測する第1の計測手段と、
前記第1の計測手段によって計測された前記第1損失パケット群のパケット数を、前記複数のリンクを通過したパケットに基づいて、前記複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第1の分割手段と、
前記第1の分割手段によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第1の判定手段と、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出手段と、
前記検出手段によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、前記第2損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測する第2の計測手段と、
前記第2の計測手段によって計測された前記第2損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第2の分割手段と、
前記第2の分割手段によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、前記第2の判定手段によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって判断された判断結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視装置。
【0186】
(付記12)コンピュータが、
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの送信元アドレスごとに計測する計測工程と、
前記計測工程によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割工程と、
前記分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする監視方法。
【0187】
(付記13)コンピュータが、
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの宛先アドレスごとに計測する計測工程と、
前記計測工程によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割工程と、
前記分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする監視方法。
【0188】
(付記14)コンピュータが、
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、前記第1損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する第1の計測工程と、
前記第1の計測工程によって計測された前記第1損失パケット群のパケット数を、前記複数のリンクを通過したパケットに基づいて、前記複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第1の分割工程と、
前記第1の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第1の判定工程と、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、前記第2損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する第2の計測工程と、
前記第2の計測工程によって計測された前記第2損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第2の分割工程と、
前記第2の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第2の判定工程と、
前記第1の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、前記第2の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする監視方法。
【0189】
(付記15)コンピュータが、
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、前記第1損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測する第1の計測工程と、
前記第1の計測工程によって計測された前記第1損失パケット群のパケット数を、前記複数のリンクを通過したパケットに基づいて、前記複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第1の分割工程と、
前記第1の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第1の判定工程と、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、前記第2損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測する第2の計測工程と、
前記第2の計測工程によって計測された前記第2損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第2の分割工程と、
前記第2の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第2の判定工程と、
前記第1の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、前記第2の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする監視方法。
【符号の説明】
【0190】
101 監視装置
701 第1の計測部
702 第1の分割部
703 第1の判定部
704 検出部
705 第2の計測部
706 第2の分割部
707 第2の判定部
708 判断部
709 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの送信元アドレスごとに計測する計測工程と、
前記計測工程によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割工程と、
前記分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【請求項2】
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの宛先アドレスごとに計測する計測工程と、
前記計測工程によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割工程と、
前記分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【請求項3】
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、前記第1損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する第1の計測工程と、
前記第1の計測工程によって計測された前記第1損失パケット群のパケット数を、前記複数のリンクを通過したパケットに基づいて、前記複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第1の分割工程と、
前記第1の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第1の判定工程と、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、前記第2損失パケット群内の各パケットの送信元アドレスごとに計測する第2の計測工程と、
前記第2の計測工程によって計測された前記第2損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第2の分割工程と、
前記第2の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第2の判定工程と、
前記第1の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、前記第2の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【請求項4】
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクでの第1損失パケット群のパケット数を、前記第1損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測する第1の計測工程と、
前記第1の計測工程によって計測された前記第1損失パケット群のパケット数を、前記複数のリンクを通過したパケットに基づいて、前記複数のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第1の分割工程と、
前記第1の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第1の判定工程と、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの第2損失パケット群のパケット数を、前記第2損失パケット群内の各パケットの宛先アドレスごとに計測する第2の計測工程と、
前記第2の計測工程によって計測された前記第2損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する第2の分割工程と、
前記第2の分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する第2の判定工程と、
前記第1の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、前記第2の判定工程によって品質劣化が発生していると判定された項目の数と、に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視プログラム。
【請求項5】
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出手段と、
前記検出手段によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの送信元アドレスごとに計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって判断された判断結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項6】
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出手段と、
前記検出手段によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの宛先アドレスごとに計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって判断された判断結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項7】
コンピュータが、
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの送信元アドレスごとに計測する計測工程と、
前記計測工程によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割工程と、
前記分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする監視方法。
【請求項8】
コンピュータが、
リンクアグリゲーションを構成する複数のリンクのうちいずれかのリンクの切断を検出する検出工程と、
前記検出工程によって切断が検出された場合、前記複数のリンクのうち切断されたリンクを除く残余のリンクでの損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットの宛先アドレスごとに計測する計測工程と、
前記計測工程によって計測された前記損失パケット群のパケット数を、前記残余のリンクを通過したパケットに基づいて、前記残余のリンクのいずれかのリンクをあらわすリンク本数分の項目の数で分割する分割工程と、
前記分割工程によって分割された項目に対応する損失パケット数に基づく品質劣化を、項目ごとに判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された各項目の判定結果に基づいて、前記切断されたリンクが障害発生リンクであるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって判断された判断結果を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−89955(P2012−89955A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233091(P2010−233091)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】