説明

直流電圧降圧回路および電力変換装置

【課題】直列接続された電解コンデンサのバランス抵抗を不要とする直流電圧降圧回路および電力変換装置を提供する。
【解決手段】直列に接続された電解コンデンサ2、3から成るコンデンサ直列体4を入力直流電源1と並列に有し、入力直流電源1と並列に接続され直列に接続されたスイッチング素子5、6から成るスイッチング素子直列体7と、コンデンサ直列体4の中間接続点8と交流入力端子の一端が接続され、スイッチング素子直列体7の中間接続点9と交流入力端子の他端が接続された単相全波ダイオードブリッジ10と、単相全波ダイオードブリッジ10の直流出力端子間に接続された電解コンデンサ11と、スイッチング素子5、6を相補的に駆動するように制御する駆動制御回路12と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解コンデンサの耐圧を得るため、主回路に直列に接続された電解コンデンサを有する直流電圧降圧回路および電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、400V級インバータなどの電力変換装置では、直流電源平滑用の電解コンデンサの耐圧を得るため、電解コンデンサを直列に接続して用いることが行われている。
従来技術による直流電圧降圧回路および電力変換装置では、このように電解コンデンサを直列接続で使用する場合、電圧のアンバランスを防止する為に、抵抗値が同一であるバランス抵抗をそれぞれの電解コンデンサと並列接続するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
ところが、バランス抵抗の接続不備等で2つの抵抗値が極端に異なる場合、あるいは片方の抵抗が短絡された場合などには、もう片方側の電解コンデンサに定格電圧以上の電圧が印加され、電解コンデンサが破損する事故が発生する恐れがある。この問題を解決する為に、電解コンデンサの直列接続中性点と負極側直流母線間の電圧を常時監視し、アンバランス時にも、電解コンデンサに定格電圧以上の電圧が印加される事を防止する主回路電解コンデンサのアンバランス電圧保護方式が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平08−079963号公報 (第2図)
【特許文献2】特開2004−166334号公報 (第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いずれにせよ、従来技術による直流電圧降圧回路および電力変換装置では、直列接続された電解コンデンサのリーク電流の差による分担電圧のアンバランスを無くするために、バランス抵抗をそれぞれの電解コンデンサと並列に接続する必要がある。
また、現存の直流電圧降圧回路技術でも、入力直流電圧に対し50%出力電圧を得る高効率な変換回路を構成することができるが、出力電圧を監視した結果の帰還回路、誤差増幅器等が必要なため回路が複雑になり、コスト高となるという問題があった。
また、電解コンデンサ異常時、あるいはバランス抵抗自体の不良または接続ミスの発生に伴う事故の波及は大きく、直流電圧降圧回路あるいは電力変換装置が修理不能となる場合もあった。
【0004】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、バランス抵抗を不要とし、入力直流電圧に対し正確に50%の出力電圧を得ることができる高効率、簡易的で安価な直流電圧降圧回路を提供することを目的とする。また、この直流電圧降圧回路を応用することにより、バランス抵抗を不要とし、バランス抵抗故障による直流電圧降圧回路の故障を皆無とすることができる電力変換装置を提供することを目的とする。さらに、主回路電解コンデンサの異常を検出する機能を備え、異常時に入力電源を遮断する等の安全動作を容易に実現可能とし、主回路コンデンサ異常時の波及破損を防止する直流電圧降圧回路および電力変換装置を提供することを目的とする。さらに、直列接続された電解コンデンサが完全に破損する前に信号を得、完全に故障する前にメインテナンスできる電力変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するため、請求項1に記載の発明は、直列に接続された第1、第2のコンデンサから成るコンデンサ直列体を入力直流電源と並列に有し、前記入力直流電源の直流電圧を降圧する直流電圧降圧回路において、前記入力直流電源と並列に接続され、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子から成るスイッチング素子直列体と、前記コンデンサ直列体の中間接続点と交流入力端子の一端が接続され、前記スイッチング素子直列体の中間接続点と交流入力端子の他端が接続された単相全波ダイオードブリッジと、前記単相全波ダイオードブリッジの直流出力端子間に接続された第3のコンデンサと、前記第3のコンデンサと並列に接続された負荷と、前記直列に接続されたスイッチング素子を相補的に駆動制御する駆動制御回路と、を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、直列に接続された第1、第2のコンデンサから成るコンデンサ直列体を入力直流電源と並列に有し、前記入力直流電源の直流電圧を降圧する直流電圧降圧回路において、前記入力直流電源の正極と第1のスイッチング素子のエミッタが接続され、前記第2のスイッチング素子のコレクタにカソードが接続され、前記コンデンサ直列体の中間接続点とアノードが接続された第1のダイオードと前記入力直流電源の負極と第2のスイッチング素子のエミッタが接続され、前記第2のスイッチング素子のコレクタにアノードが接続され、前記コンデンサ直列体の中間接続点とカソードが接続された第2のダイオードからなるダイオード直列体と、前記ダイオード直列体と並列接続された第3のコンデンサと、前記第3のコンデンサと並列に接続された負荷と、前記直列に接続されたスイッチング素子を相補的に駆動制御する駆動制御回路と、を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の直流電圧降圧回路において、前記第3のコンデンサの端子間電圧に基づいて前記コンデンサ直列体の異常を検出し、異常検出信号を出力するコンデンサ異常検出回路を有することを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路の直流出力と並列に接続され、第1、第2のコンデンサから成るコンデンサ直列体と、前記直流電力を交流電力に変換する逆変換回路と、前記逆変換回路を制御する制御回路と、
を有する電力変換装置において、前記整流回路の直流出力と並列に接続され、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子から成るスイッチング素子直列体と、前記コンデンサ直列体の中間接続点と交流入力端子の一端が接続され、前記スイッチング素子直列体の中間接続点と交流入力端子の他端が接続された単相全波ダイオードブリッジと、前記単相全波ダイオードブリッジの直流出力端子間に接続された第3のコンデンサと、前記第3のコンデンサと並列に接続され、前記制御回路の電源である制御回路電源と、前記直列に接続されたスイッチング素子を相補的に駆動制御する駆動制御回路と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項5に記載の発明は、交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路の直流出力と並列に接続され、第1、第2のコンデンサから成るコンデンサ直列体と、前記直流電力を交流電力に変換する逆変換回路と、前記逆変換回路を制御する制御回路と、を有する電力変換装置において、前記整流回路の正極出力母線と第1のスイッチング素子のエミッタが接続され、前記第2のスイッチング素子のコレクタにカソードが接続され、前記コンデンサ直列体の中間接続点とアノードが接続された第1のダイオードと前記整流回路の負極出力母線と第2のスイッチング素子のエミッタが接続され、前記第2のスイッチング素子(6)のコレクタにアノードが接続され、前記コンデンサ直列体の中間接続点とカソードが接続された第2のダイオードからなるダイオード直列体と、前記ダイオード直列体と並列接続された第3のコンデンサと、前記第3のコンデンサと並列に接続され、前記制御回路の電源である制御回路電源と、 前記直列に接続されたスイッチング素子を相補的に駆動制御する駆動制御回路と、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の電力変換装置において、前記第3のコンデンサの端子間電圧に基づいて前記コンデンサ直列体の異常を検出し、前記コンデンサ直列体の異常検出時に異常検出信号を出力するコンデンサ異常検出回路を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項7に記載の発明は、請求項4または5に記載の電力変換装置において、前記第1、第2のコンデンサの分担電圧を検出する分担電圧検出回路と、前記分担電圧を比較して電圧差の絶対値に応じたアナログ信号を出力する誤差検出回路と、前記アナログ信号と予め定めた故障検出基準値とを比較し、前記アナログ信号が前記故障検出基準値を越えると警報信号を出力する故障信号出力回路と、から成るコンデンサ異常検出回路を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1または2に記載の発明によると、バランス抵抗を不要とし、入力直流電圧に対し正確に50%の出力電圧を得ることができる高効率、簡易的で安価な直流電圧降圧回路を得ることができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明によると、主回路に直列に接続された平滑用電解コンデンサの異常を検出し異常時に入力電源を遮断する等の安全動作を容易に実現可能とし、主回路コンデンサ異常時の波及破損を防止する直流電圧降圧回路を得ることができる。
【0014】
また、請求項4または5に記載の発明によると、バランス抵抗をなくすことができるため、バランス抵抗故障による電力変換装置の故障を皆無とすることができる。
【0015】
また、請求項6に記載の発明によると、主回路に直列に接続された平滑用電解コンデンサの異常を検出し異常時に入力電源を遮断する等の安全動作を容易に実現可能とし、主回路コンデンサ異常時の波及破損を防止する電力変換装置を得ることが出来る。
【0016】
また、請求項7に記載の発明によると、故障検出基準値の設定により電力変換装置が完全故障に至る前に警報出力によりメインテナンスすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。尚、本発明の各実施例および各図において、同じ説明符号のものは、同じ構成要素を示すものとし、繰り返しての説明は省略する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明の第1実施例を示す直流電圧降圧回路の構成図である。
図1において、1は入力直流電源、2、3は電解コンデンサ、4は電解コンデンサ2、3を直列に構成したコンデンサ直列体、5、6はIGBTなどのスイッチング素子、7はスイッチング素子5、6を直列に構成したスイッチング素子直列体、8は電解コンデンサ2と電解コンデンサ3の接続点である中間接続点、9はスイッチング素子5とスイッチング素子6の接続点である中間接続点、10は単相全波ダイオードブリッジ、10A、10B、10C、10Dは単相全波ダイオードブリッジ10を構成するダイオード、11は単相全波ダイオードブリッジ10の直流出力部に設けられた電解コンデンサ、16は電解コンデンサ11と並列に接続された負荷、Voutは直流電圧降圧回路の出力電圧である。また、図2は、本発明における補助電源部の構成図である。図2において、13は補助電源部であり、SW1PSはスイッチング素子5の駆動用の電源、SW2PSはスイッチング素子6の駆動用の電源、VDDは駆動制御回路用の電源、PBは入力直流電源1の正極母線、NBは入力直流電源1の負極母線を示している。また、図3は、本発明におけるスイッチング素子5、6の駆動部の構成図である。図3において、12は駆動制御回路であり、14はスイッチング素子5の駆動回路、15はスイッチング素子6の駆動回路、G1はスイッチング素子5のゲート、G2はスイッチング素子6のゲートである。また、図4は、本発明における駆動回路14、15の駆動信号の出力波形である。尚、図2、3、4は本発明の各実施例共通であるものとし、以降の実施例では説明を省略する。
本実施例の特徴とする点は以下のとおりである。
すなわち、コンデンサ直列体4と並列に接続され、スイッチング素子5、6を直列に構成したスイッチング素子直列体7と、コンデンサ直列体4の中間接続点8と交流入力端子の一端が接続されスイッチング素子直列体7の中間接続点9と交流入力端子の他端が接続された単相全波ダイオードブリッジ10と、単相全波ダイオードブリッジ10の直流出力端子間に接続された電解コンデンサ11と、電解コンデンサ11と並列に接続された負荷16と、スイッチング素子5、6を相補的に駆動するように制御する駆動制御回路12と、を備えるようにしている点である。
【0019】
以下、図1、2、3、4を用いて、本発明の直流電圧降圧回路の動作を説明する。
補助電源部13は、入力直流電源1、すなわち図1に示す直流母線PB、NB間電圧を入力し、それぞれ絶縁されたスイッチング素子5の駆動回路14用の電源SW1PS、スイッチング素子6の駆動回路15用の電源SW2PS、および駆動制御回路12用の電源VDDを出力する。駆動制御回路12は、駆動回路14、15を介して、図4に示すように相補的にスイッチング素子5、6を駆動する。
スイッチング素子5がオン(導通)し、スイッチング素子6がオフ(不導通)の時の出力側の電解コンデンサ11への充電経路は以下の通りである。
すなわち、電解コンデンサ2の陽極→スイッチング素子5→単相全波ダイオードブリッジ10のダイオード10A→電解コンデンサ11の陽極→電解コンデンサ11の陰極→単相全波ダイオードブリッジ10のダイオード10B→コンデンサ直列体4の中間接続点8を充電経路とし、電解コンデンサ2の電圧値まで出力側の電解コンデンサ11は充電される。
また、スイッチング素子6がオン(導通)し、スイッチング素子5がオフ(不導通)の時の出力側の電解コンデンサ11への充電経路は以下の通りである。
コンデンサ直列体4の中間接続点8→単相全波ダイオードブリッジ10のダイオード10C→電解コンデンサ11の陽極→電解コンデンサ11の陰極→単相全波ダイオードブリッジ10のダイオード10D→スイッチング素子6→電解コンデンサ3の陰極を充電経路とし、電解コンデンサ3の電圧値まで出力側の電解コンデンサ11は充電される。
上記の動作により、電解コンデンサ11の両端電圧、すなわち、直流平滑出力Voutはシリーズ接続された電解コンデンサ2、3のどちらか電圧の高い方のコンデンサの電圧となる。つまり、直流出力に、電圧バランスを得るためには十分なだけの負荷16があれば、電解コンデンサ2、3の電圧が同一値となる。その結果、電解コンデンサ11の電圧は正確に入力直流電圧値の50%となるのである。従って、従来のバランス抵抗は削除できる。
【0020】
以上述べたように、本実施例に係る直流電圧降圧回路は、直列接続された電解コンデンサ2、3の等価並列抵抗の差による両コンデンサの電圧アンバランスを防ぐためのバランス抵抗を並列に接続すること無く、また、出力電圧を監視した結果の帰還回路、誤差増幅器等も不要であるので高効率、簡易的で安価に入力直流電圧に対し正確に50%の出力電圧を得ることができる。
【実施例2】
【0021】
図5は、本発明の第2実施例を示す直流電圧降圧回路の構成図である。
図5において、17、18はダイオード、19はダイオード17、18からなるダイオード直列体、20はダイオード直列体の中間接続点である。
本実施例の特徴とする点は以下のとおりである。
すなわち、入力直流電源1の正極と第1のスイッチング素子5のコレクタが接続され、第1のスイッチング素子5のエミッタにカソードが接続され、コンデンサ直列体4の中間接続点8とアノードが接続された第1のダイオード17と入力直流電源1の負極と第2のスイッチング素子6のエミッタが接続され、第2のスイッチング素子6のコレクタにアノードが接続され、コンデンサ直列体4の中間接続点8とカソードが接続された第2のダイオード18からなるダイオード直列体19と、ダイオード直列体19と並列接続された第3のコンデンサ11と、第3のコンデンサ11と並列に接続された負荷16と、直列に接続されたスイッチング素子5、6を相補的に駆動制御する駆動制御回路12と、を備えるようにしている点である。
【0022】
以下、図2、3、4、5を用いて、本発明の直流電圧降圧回路の動作を説明する。
補助電源部13は、入力直流電源1、すなわち図5に示す直流母線PB、NB間電圧を入力し、それぞれ絶縁されたスイッチング素子5の駆動回路14用の電源SW1PS、スイッチング素子6の駆動回路15用の電源SW2PS、および駆動制御回路12用の電源VDDを出力する。駆動制御回路12は、駆動回路14、15を介して、図4に示すように相補的にスイッチング素子5、6を駆動する。
スイッチング素子5がオン(導通)し、スイッチング素子6がオフ(不導通)の時の出力側の電解コンデンサ11への充電経路は以下の通りである。
すなわち、電解コンデンサ2の陽極→スイッチング素子5→電解コンデンサ11の陽極→電解コンデンサ11の陰極→ダイオード18→ダイオード直列体19の中間接続点20→コンデンサ直列体4の中間接続点8を充電経路とし、電解コンデンサ2の電圧値まで出力側の電解コンデンサ11は充電される。
また、スイッチング素子6がオン(導通)し、スイッチング素子5がオフ(不導通)の時の出力側の電解コンデンサ11への充電経路は以下の通りである。
コンデンサ直列体4の中間接続点8→ダイオード直列体19の中間接続点20→ダイオード17→電解コンデンサ11の陽極→電解コンデンサ11の陰極→スイッチング素子6→電解コンデンサ3の陰極を充電経路とし、電解コンデンサ3の電圧値まで出力側の電解コンデンサ11は充電される。
上記の動作により、電解コンデンサ11の両端電圧、すなわち、直流平滑出力Voutはシリーズ接続された電解コンデンサ2、3のどちらか電圧の高い方のコンデンサの電圧となる。つまり、直流出力に、電圧バランスを得るためには十分なだけの負荷16があれば、電解コンデンサ2、3の電圧が同一値となる。その結果、電解コンデンサ11の電圧は正確に入力直流電圧値の50%となるのである。従って、従来のバランス抵抗は削除できる。
【0023】
以上述べたように、本実施例に係る直流電圧降圧回路は、直列接続された電解コンデンサ2、3の等価並列抵抗の差による両コンデンサの電圧アンバランスを防ぐためのバランス抵抗を並列に接続すること無く、また、出力電圧を監視した結果の帰還回路、誤差増幅器等も不要であるので高効率、簡易的で安価に入力直流電圧に対し正確に50%の出力電圧を得ることができる。
【実施例3】
【0024】
図6は、本発明の第3実施例を示す直流電圧降圧回路の構成図である。
図6において、100はコンデンサ異常検出回路、101は検出信号出力回路としてのリレー、101aはリレー101のa接点、102、103、104、105、106は抵抗、107はゼナーダイオード、108はフォトカプラ、109はトランジスタ、110はダイオードである。
本実施例と第1実施例の相違する点は以下のとおりである。
すなわち、本実施例は、第1実施例の直流電圧降圧回路の出力である電解コンデンサ11と並列にコンデンサ異常検出回路100を追加するようにしている点である。
【0025】
先ず、図6を用いて、本実施例の直流電圧降圧回路におけるコンデンサ異常検出回路100の内部構成を説明する。
抵抗102と抵抗103で直流電圧降圧回路の出力電圧Voutを分圧している。分圧点の電圧がゼナーダイオード107のゼナー電圧を越えるとフォトカプラ108のダイオードに電流が流れ、フォトカプラ108のトランジスタがオンし、トランジスタ109がオンすることにより、リレー101がオンし、リレー接点101aが閉となる構成である。
【0026】
次に、本実施例の直流電圧降圧回路におけるコンデンサ異常検出回路100の動作を説明する。
本発明の直流電圧降圧回路は、電解コンデンサ2または電解コンデンサ3の充電電圧値の高いほうの電圧が出力される。電解コンデンサ2または電解コンデンサ3のどちらかが故障しインピーダンスが異常となった場合は、入力直流電源1の電圧が変化しない場合でも、直流電圧降圧回路の出力電圧Voutは高くなる。この特性を利用してコンデンサ異常検出回路100は出力電圧が異常に高くなったことを検出し、検出信号出力回路101、すなわちリレー101の接点101aを閉とする。この接点出力で入力電源を遮断する等の安全動作が容易に可能である。
また、検出信号出力回路101の異常検出出力はb接点出力でもよく、さらにメカニカル接点のみならず、トランジスタのオープンコレクタ出力等でも容易に構成できる。
【0027】
以上述べたように、本実施例に係る直流電圧降圧回路は、直流出力端子間電圧Voutの検出結果に基づき、直列に構成された電解コンデンサ2、3の異常を検出して異常検出信号を出力するコンデンサ異常検出回路100を備えるようにしているため、異常時に入力電源を遮断する等の安全策を容易に実現可能であり、主回路コンデンサ異常時の波及破損を防止することが可能である。
【実施例4】
【0028】
図7は、本発明の第4実施例を示す直流電圧降圧回路の構成図である。
本実施例と第2実施例の相違する点は以下のとおりである。
すなわち、本実施例は、第2実施例の直流電圧降圧回路の出力である電解コンデンサ11と並列に第3実施例で示したコンデンサ異常検出回路100を追加するようにしている点である。
本実施例に係る直流電圧降圧回路の動作は第3実施例と同じであるので説明は省略する。
【実施例5】
【0029】
図8は、本発明の第5実施例を示す電力変換装置の構成図である。
図8において、21は整流回路、22は逆変換回路、23は制御回路電源、24は制御回路、25はヒューズである。
本実施例の電力変換装置の特徴とする点は以下のとおりである。
整流回路21の直流出力と並列に接続され、直列に接続されたスイッチング素子5、6から成るスイッチング素子直列体7と、整流回路21の直流出力と並列に接続され、コンデンサ2、3から成る前記コンデンサ直列体4の中間接続点8と交流入力端子の一端が接続され、スイッチング素子直列体7の中間接続点9と交流入力端子の他端が接続された単相全波ダイオードブリッジ10と、単相全波ダイオードブリッジ10の直流出力端子間に接続されたコンデンサ11と、コンデンサ11と並列に接続され、制御回路24の電源である制御回路電源23と、直列に接続されたスイッチング素子5、6を相補的に駆動制御する駆動制御回路12と、を備えるようにしている点である。
【0030】
以下、図8を参照しながら、本実施例の電力変換装置の動作を説明する.
AC入力電源は整流回路21で整流され、直列接続された電解コンデンサ2、3により平滑される。平滑された直流電圧は第1実施例で示した直流電圧降圧回路により降圧され出力電圧Voutを得る。出力電圧Voutは制御回路電源23に供給され、制御回路24の電源が作られる。制御回路24は、直流電力を交流電力に変換すべく逆変換回路22を制御する。
尚、本実施例では、得られた直流平滑出力Voutの負荷として制御回路電源23を第1実施例における負荷16の代わりに使用しており、その電力は直列接続された電解コンデンサ2、3の電圧バランスを得るためには十分な負荷となる。従って従来のバランス抵抗は削除できる。
【実施例6】
【0031】
図9は、本発明の第6実施例を示す電力変換装置の構成図である。
本実施例の電力変換装置の特徴とする点は以下のとおりである。
すなわち、整流回路21の正極出力母線PBと第1のスイッチング素子5のコレクタが接続され、第1のスイッチング素子5のエミッタにカソードが接続され、コンデンサ直列体4の中間接続点8とアノードが接続された第1のダイオード17と整流回路21の負極出力母線NBと第2のスイッチング素子6のエミッタが接続され、第2のスイッチング素子6のコレクタにアノードが接続され、コンデンサ直列体4の中間接続点8とカソードが接続された第2のダイオード18からなるダイオード直列体19と、ダイオード直列体19と並列接続された第3のコンデンサ11と、第3のコンデンサ11と並列に接続され、制御回路24の電源である制御回路電源23と、直列に接続されたスイッチング素子5、6を相補的に駆動制御する駆動制御回路12と、を備えるようにしている点である。
【0032】
以下、図9を参照しながら、本実施例の電力変換装置の動作を説明する.
AC入力電源は整流回路21で整流され、直列接続された電解コンデンサ2、3により平滑される。平滑された直流電圧は第2実施例で示した直流電圧降圧回路により降圧され出力電圧Voutを得る。出力電圧Voutは制御回路電源23に供給され、制御回路24の電源が作られる。制御回路24は、直流電力を交流電力に変換すべく逆変換回路22を制御する。
尚、本実施例では、得られた直流平滑出力Voutの負荷として制御回路電源23を第2実施例における負荷16の代わりに使用しており、その電力は直列接続された電解コンデンサ2、3の電圧バランスを得るためには十分な負荷となる。従って従来のバランス抵抗は削除できる。
【実施例7】
【0033】
図10は、本発明の第7実施例を示す電力変換装置の構成図である。
図10において、300は主回路電圧遮断回路である。
本実施例が、第5実施例の電力変換装置と異なる点は以下のとおりである。
すなわち、本実施例は、第5実施例に第3実施例で述べたコンデンサ異常検出回路100を電解コンデンサ11と並列に付加している点である。
以下、図10を参照しながら、本実施例の電力変換装置におけるコンデンサ異常検出回路100の動作を説明する。
電解コンデンサ2、3の劣化または事故的不良により両コンデンサの電圧バランスが崩れた場合は、直流主回路、すなわちPB−NB母線の電圧が上昇しなくても、平滑コンデンサ11の出力電圧が上昇する。コンデンサ異常検出回路100は、この異常電圧上昇を検出し警報出力をえる。なお、図10に示す本事例では、主回路電圧遮断回路300は、リレー101が動作すると、電磁接触器MでAC電源を遮断する構成としている。
【実施例8】
【0034】
図11は、本発明の第8実施例を示す電力変換装置の構成図である。
本実施例が、第6実施例の電力変換装置と異なる点は以下のとおりである。
すなわち、本実施例は、第6実施例に第4実施例で述べたコンデンサ異常検出回路100を電解コンデンサ11と並列に付加している点である。
以下、図11を参照しながら、本実施例の電力変換装置におけるコンデンサ異常検出回路100の動作を説明する。
電解コンデンサ2、3の劣化または事故的不良により両コンデンサの電圧バランスが崩れた場合は、直流主回路、すなわちPB−NB母線の電圧が上昇しなくても、平滑コンデンサ11の出力電圧が上昇する。コンデンサ異常検出回路100は、この異常電圧上昇を検出し警報出力をえる。なお、図11に示す本事例では、主回路電圧遮断回路300は、リレー101が動作すると、電磁接触器MでAC電源を遮断する構成としている。
【実施例9】
【0035】
図12は、本発明の第9実施例を示す電力変換装置の構成図である。
図12において、200はコンデンサ異常検出回路、201は分担電圧検出回路、202は誤差検出回路、203は故障信号出力回路である。
本実施例が、第5実施例の電力変換装置と異なる点は以下のとおりである。
すなわち、本実施例の電力変換装置は、コンデンサ異常検出回路200を有するようにしている点である。
以下、図12を用いて本実施例の電力変換装置におけるコンデンサ異常検出回路200の構成およびその動作を説明する。
コンデンサ異常検出回路200は、分担電圧検出回路201、誤差検出回路202、故障信号出力回路203とから構成されている。
分担電圧検出回路201は、コンデンサ2、3の分担電圧を検出する。誤差検出回路202は、分担電圧を比較して電圧差の絶対値に応じたアナログ信号を出力する。故障信号出力回路203は、アナログ信号と予め定めた故障検出基準値とを比較し、アナログ信号が故障検出基準値を越えると警報信号を出力する。
【0036】
以上述べたように本実施例に係る電力変換装置は、直列接続された電解コンデンサ2、3のアンバランス信号をアナログ値で得られるため、故障検出基準値の設定により直列接続された電解コンデンサ2または3が完全に破損する前に軽故障出力信号を得ることができ、電力変換装置が完全に故障する前にメインテナンスすることが可能となる。従がって、修理に要する時間や費用を節約できる。また、故障検出基準値を別に高く設定することにより、図8に示すように重故障出力信号を得、重故障出力信号でリレーEMを駆動し電磁接触器MでAC電源を遮断する構成とすることも可能であり安全である。
【実施例10】
【0037】
図13は、本発明の第10実施例を示す電力変換装置の構成図である。
本実施例が、第6実施例の電力変換装置と異なる点は以下のとおりである。
すなわち、本実施例の電力変換装置は、コンデンサ異常検出回路200を有するようにしている点である。
以下、図13を用いて本実施例の電力変換装置におけるコンデンサ異常検出回路200の構成およびその動作を説明する。
コンデンサ異常検出回路200は、分担電圧検出回路201、誤差検出回路202、故障信号出力回路203とから構成されている。
分担電圧検出回路201は、コンデンサ2、3の分担電圧を検出する。誤差検出回路202は、分担電圧を比較して電圧差の絶対値に応じたアナログ信号を出力する。故障信号出力回路203は、アナログ信号と予め定めた故障検出基準値とを比較し、アナログ信号が故障検出基準値を越えると警報信号を出力する。
【0038】
以上述べたように本実施例に係る電力変換装置は、直列接続された電解コンデンサ2、3のアンバランス信号をアナログ値で得られるため、故障検出基準値の設定により直列接続された電解コンデンサ2または3が完全に破損する前に軽故障出力信号を得ることができ、電力変換装置が完全に故障する前にメインテナンスすることが可能となる。従がって、修理に要する時間や費用を節約できる。また、故障検出基準値を別に高く設定することにより、図8に示すように重故障出力信号を得、重故障出力信号でリレーEMを駆動し電磁接触器MでAC電源を遮断する構成とすることも可能であり安全である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
400Vシリーズインバータ等は主回路コンデンサを直列接続して使用されることから、本発明の直流電圧降圧回路は、コンデンサ電圧バランス回路として汎用的に利用できる。また、本発明の直流電圧降圧回路を応用した電力変換装置はインバータに限らず、直列コンデンサを備えたサーボアンプや電源装置なども当然可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施例を示す直流電圧降圧回路の構成図
【図2】本発明における補助電源部の構成図
【図3】本発明におけるスイッチング素子5、6の駆動部の構成図
【図4】本発明における駆動回路14、15の駆動信号の出力波形
【図5】本発明の第2実施例を示す直流電圧降圧回路の構成図
【図6】本発明の第3実施例を示す直流電圧降圧回路の構成図
【図7】本発明の第4実施例を示す直流電圧降圧回路の構成図
【図8】本発明の第5実施例を示す電力変換装置の構成図
【図9】本発明の第6実施例を示す電力変換装置の構成図
【図10】本発明の第7実施例を示す電力変換装置の構成図
【図11】本発明の第8実施例を示す電力変換装置の構成図
【図12】本発明の第9実施例を示す電力変換装置の構成図
【図13】本発明の第10実施例を示す電力変換装置の構成図
【符号の説明】
【0041】
1 入力直流電源
2、3、11 電解コンデンサ
4 コンデンサ直列体
5、6 スイッチング素子(IGBT)
7 スイッチング素子直列体
8、9、20 中間接続点
10 単相全波ダイオードブリッジ
10A、10B、10C、10D、110 ダイオード
12 駆動制御回路
13 補助電源部
14、15 駆動回路
16 負荷
17、18 ダイオード
19 ダイオード直列体
100、200 コンデンサ異常検出回路
101 検出信号出力回路(リレー)
102、103、104、105、106 抵抗
107 ゼナーダイオード
108 フォトカプラ
109 トランジスタ
201 分担電圧検出回路
202 誤差検出回路
203 故障信号出力回路
300 主回路電圧遮断回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列に接続された第1、第2のコンデンサ(2、3)から成るコンデンサ直列体(4)を入力直流電源(1)と並列に有し、前記入力直流電源(1)の直流電圧を降圧する直流電圧降圧回路において、
前記入力直流電源(1)と並列に接続され、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子(5、6)から成るスイッチング素子直列体(7)と、
前記コンデンサ直列体(4)の中間接続点(8)と交流入力端子の一端が接続され、前記スイッチング素子直列体(7)の中間接続点(9)と交流入力端子の他端が接続された単相全波ダイオードブリッジ(10)と、
前記単相全波ダイオードブリッジ(10)の直流出力端子間に接続された第3のコンデンサ(11)と、
前記第3のコンデンサ(11)と並列に接続された負荷(16)と、
前記直列に接続されたスイッチング素子(5、6)を相補的に駆動制御する駆動制御回路(12)と、を備えたことを特徴とする直流電圧降圧回路。
【請求項2】
直列に接続された第1、第2のコンデンサ(2、3)から成るコンデンサ直列体(4)を入力直流電源(1)と並列に有し、前記入力直流電源(1)の直流電圧を降圧する直流電圧降圧回路において、
前記入力直流電源(1)の正極と第1のスイッチング素子(5)のコレクタが接続され、前記第1のスイッチング素子(5)のエミッタにカソードが接続され、前記コンデンサ直列体(4)の中間接続点(8)とアノードが接続された第1のダイオード(17)と前記入力直流電源(1)の負極と第2のスイッチング素子(6)のエミッタが接続され、前記第2のスイッチング素子(6)のコレクタにアノードが接続され、前記コンデンサ直列体(4)の中間接続点(8)とカソードが接続された第2のダイオード(18)からなるダイオード直列体(19)と、
前記ダイオード直列体(19)と並列接続された第3のコンデンサ(11)と、
前記第3のコンデンサ(11)と並列に接続された負荷(16)と、
前記直列に接続されたスイッチング素子(5、6)を相補的に駆動制御する駆動制御回路(12)と、を備えたことを特徴とする直流電圧降圧回路。
【請求項3】
前記第3のコンデンサ(11)の端子間電圧に基づいて前記コンデンサ直列体(4)の異常を検出し、異常検出信号を出力するコンデンサ異常検出回路(100)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の直流電圧降圧回路。
【請求項4】
交流電力を直流電力に変換する整流回路(21)と、
前記整流回路(21)の直流出力と並列に接続され、第1、第2のコンデンサ(2、3)から成るコンデンサ直列体(4)と、
前記直流電力を交流電力に変換する逆変換回路(22)と、
前記逆変換回路(22)を制御する制御回路(24)と、
を有する電力変換装置において、
前記整流回路(21)の直流出力と並列に接続され、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子(5、6)から成るスイッチング素子直列体(7)と、
前記コンデンサ直列体(4)の中間接続点(8)と交流入力端子の一端が接続され、前記スイッチング素子直列体(7)の中間接続点(9)と交流入力端子の他端が接続された単相全波ダイオードブリッジ(10)と、
前記単相全波ダイオードブリッジ(10)の直流出力端子間に接続された第3のコンデンサ(11)と、
前記第3のコンデンサ(11)と並列に接続され、前記制御回路(24)の電源である制御回路電源(23)と、
前記直列に接続されたスイッチング素子(5、6)を相補的に駆動制御する駆動制御回路(12)と、を備えたことを特徴とする電力変換装置。
【請求項5】
交流電力を直流電力に変換する整流回路(21)と、
前記整流回路(21)の直流出力と並列に接続され、第1、第2のコンデンサ(2、3)から成るコンデンサ直列体(4)と、
前記直流電力を交流電力に変換する逆変換回路(22)と、
前記逆変換回路(22)を制御する制御回路(24)と、
を有する電力変換装置において、
前記整流回路(21)の正極出力母線と第1のスイッチング素子(5)のコレクタが接続され、前記第1のスイッチング素子(5)のエミッタにカソードが接続され、前記コンデンサ直列体(4)の中間接続点(8)とアノードが接続された第1のダイオード(17)と前記整流回路(21)の負極出力母線と第2のスイッチング素子(6)のエミッタが接続され、前記第2のスイッチング素子(6)のコレクタにアノードが接続され、前記コンデンサ直列体(4)の中間接続点(8)とカソードが接続された第2のダイオード(18)からなるダイオード直列体(19)と、
前記ダイオード直列体(19)と並列接続された第3のコンデンサ(11)と、
前記第3のコンデンサ(11)と並列に接続され、前記制御回路(24)の電源である制御回路電源(23)と、
前記直列に接続されたスイッチング素子(5、6)を相補的に駆動制御する駆動制御回路(12)と、を備えたことを特徴とする電力変換装置。
【請求項6】
前記第3のコンデンサ(11)の端子間電圧に基づいて前記コンデンサ直列体(4)の異常を検出し、
前記コンデンサ直列体(4)の異常検出時に異常検出信号を出力するコンデンサ異常検出回路(100)を有することを特徴とする請求項4または5に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記第1、第2のコンデンサ(2、3)の分担電圧を検出する分担電圧検出回路(201)と、
前記分担電圧を比較して電圧差の絶対値に応じたアナログ信号を出力する誤差検出回路(202)と、
前記アナログ信号と予め定めた故障検出基準値とを比較し、前記アナログ信号が前記故障検出基準値を越えると警報信号を出力する故障信号出力回路(203)と、から成るコンデンサ異常検出回路(200)を有することを特徴とする請求項4または5に記載の電力変換装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2007−151358(P2007−151358A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−345389(P2005−345389)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000006622)株式会社安川電機 (2,482)
【Fターム(参考)】