説明

相反転クロスフロー型発電装置

【課題】従来に無い新規な相反転クロスフロー型発電装置を実現する。
【解決手段】水流に交わる方向に回転軸を持つクロスフロー型の発電装置であって、
水流を受けて互いに反対方向に回転する第1種翼車11、第2種翼車12と、これらに一体化されて回転する第1回転軸21、第2回転軸22と、これら第1回転軸・第2回転軸の一方と一体的に回転する複数の磁石、及び、他方と一体的に回転する複数のコイルとを含む第1発電手段と、第2回転軸と一体的に回転する1以上の回転子71と、装置空間に固定的に配設される1以上の固定子73と、これら回転子・固定子に設けられた複数のコイル71A、75Aとを含む第2発電手段とを有し、第1、第2回転軸がベアリングレスに支持され、第1発電手段および第2発電手段により発電された電力の一部が、ベアリングレス支持のための電力とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、相反転クロスフロー型発電装置、より詳細には、発電手段と翼車を一体とした相反転クロスフロー型発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水力や風力のエネルギーを電気エネルギーに変換する水力発電や風力発電は、地球資源を消費せず環境汚染を伴わない発電方式であり、地球環境の保全が重要視される昨今、その重要性が再認識されつつある。
特に、河川や落差のある水路に簡便に設置して水流を利用し、あるいは海中に設置して潮流を利用して比較的小規模の発電を行う簡易発電装置が、キャンプ等のレジャー用や、災害時のライフライン確保等の面から注目されつつある。
【0003】
このような簡易発電装置は大別して、回転子(ロータ)の回転軸方向に水を流す「軸流型」のものと、回転子の回転軸を流れに交わる方向に設置する「クロスフロー型」とに分けられる。
【0004】
軸流型の簡易発電装置は例えば特許文献1に開示されている。
【0005】
クロスフロー型の簡易発電装置は例えば特許文献2に開示されている。
【0006】
これら簡易発電装置による発電は、水流により翼車を回転させ、この翼車を回転子(ロータ)としてこれに固定的に設けた磁石と、固定子(ステータ)に設けたコイルとの相対変位により、コイルに電圧を誘起させることにより行われるが、コイルに誘起される起電力が「コイルを横切る磁束の時間的な変化率」に比例し、この変化率が磁石とコイルとの相対速度に比例する点に鑑み、コイルを固定したステータと回転子とを「互いに逆向き」に回転させて起電力の増大を図る「軸流型の発電機」が非特許文献1に報告されている。
【0007】
また、固定子に対する回転子の回転にベアリングを用いない「ベアリングレス」の発電機が特許文献3等に開示されている。
【0008】
【特許文献1】特開2001−248532
【特許文献2】特開2003−120499
【特許文献3】特開2002−315258
【非特許文献1】日本機会学会流体工学部門講演会講演概要集608頁「相反転方式水力発電機の開発」(2003.9.11〜20)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、従来に無い新規な相反転クロスフロー型発電装置の実現を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明の相反転クロスフロー型発電装置は「水流に交わる方向に回転軸を持つクロスフロー型の発電装置」であって、第1種翼車、第2種翼車、第1回転軸、第2回転軸、第1の導液手段、第2の導液手段、第1発電手段、第2発電手段、固定手段、第1ベアリングレス支持手段、第2ベアリングレス支持手段、軸受け手段、制御手段を有する(請求項1)。
【0011】
「第1種翼車」は、水流を受けて第1の向きに回転する翼車である。
「第2種翼車」は、水流を受けて「第1の向きと逆の第2の向き」に回転する種翼である。これら第1種翼車及び第2種翼車は、それぞれが1以上の翼車として構成され得る。例えば、第1種、第2種翼車共に単一の翼車で構成することもできるが、共に複数(同数でも異数でもよい)の翼車で構成することもでき、一方を単一の翼車で構成し、他方を複数の翼車で構成することもできる。何れの場合においても、第1種翼車を構成する1以上の翼車は同一方向へ回転し、第2種翼車を構成する1以上の翼車は第1種翼車の回転方向とは逆方向に回転する。
【0012】
「第1回転軸」は、第1及び第2種翼車に同軸で、第1種翼車に係合して回転される。
【0013】
「第2回転軸」は、第2種翼車に係合して回転され、第1回転軸の内側に軸心方向に貫通されて設けられる。
【0014】
「第1の導液手段」は、水流を第1種翼車に導液する手段である。
「第2の導液手段」は、水流を第2種翼車に導液する手段である。
「第1発電手段」は、第1回転軸および第2回転軸の一方と一体的に回転する複数の磁石、及び、他方と一体的に回転する複数のコイルとを含む。
【0015】
「第2発電手段」は、第2回転軸と一体的に回転する1以上の回転子と、この1以上の回転子と同軸的かつ1対1に組合せられ、装置空間に固定的に配設される1以上の固定子と、上記1以上の回転子に設けられた複数のコイルおよび上記1以上の固定子に設けられた複数のコイルとを含む。
勿論、第1発電手段における、磁石・コイルの相対的な位置関係は、磁石とコイルとの相対変位によりコイルに電圧を誘起できるように設定される。また、第2発電手段の固定子・回転子に設けられたコイル相互の相対的な位置関係は、これらコイル相互の相対変位により固定子側に設けられたコイルに電圧を誘起できるように設定される。
「固定手段」は、第2発電手段の1以上の固定子を装置空間に固定的に保持する手段である。
【0016】
「第1ベアリングレス支持手段」は、第1回転軸と第2回転軸とを、回転時に非接触に保つ支持手段であり、ベアリングレス(ベアリングを用いない支持方式)である。
「第2ベアリングレス支持手段」は、1以上の回転子とこれに対応する固定子との間を回転時に非接触に保つ支持手段であり、ベアリングレスである。
「軸受け手段」は、第2回転軸の両端を非回転時に支持する。
「制御手段」は、第1および第2ベアリングレス支持手段を制御する手段である。
【0017】
上記第1ベアリングレス支持手段は、第1発電手段の複数の磁石に電磁力を作用させるための「第1ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイル」を有する。
上記第2ベアリングレス支持手段は、第2発電手段の「回転子側の複数のコイル」に電磁力を作用させるための「第2ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイル」を固定子側に有する。
「制御手段」は、これら第1および第2ベアリングレス支持手段用の各磁気支持コイルへの通電量を調整して各電磁力を制御するものである。
【0018】
そして、第1発電手段および第2発電手段により発電された電力の一部が、第1および第2ベアリングレス支持手段および制御手段用の電力とされる。
【0019】
請求項1記載の相反転クロスフロー型発電装置の第1種翼車及び第2種翼車は共に「スタガード配置を持つ2以上の翼車」により構成されることが好ましい(請求項2)。
また、請求項1または2記載の相反転クロスフロー型発電装置における、第2回転軸の両端を非回転時に支持する軸受け手段は「ラビリンスシール機能を持つタッチダウンスリーブ」であることが好ましい(請求項3)。
【0020】
請求項1または2または3記載の相反転クロスフロー型発電装置は、第1種翼車および第2種翼車が水没するものであり、第1及び第2の導液手段が、流入する水流を第1種、第2種翼車に向けてそれぞれ加速するノズルであることができる(請求項4)。
請求項1または2または3記載の相反転クロスフロー型発電装置はまた、第1種翼車および第2種翼車が空中に露呈し、第1及び第2の導液手段が、水流を第1種、第2種翼車に向けてそれぞれ上方から導液するものであることができる(請求項5)。
請求項1〜5の任意1に記載の相反転クロスフロー型発電装置において、制御手段による第1および第2ベアリングレス支持手段の制御は、第1および第2発電手段の発電用のコイルにおける誘起電圧:V、電流:I、巻線抵抗:Rをパラメータとし、これらの関数として、第1及び第2ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイルへの出力電流値を決定することができる(請求項6)。
【0021】
上述の如く、「第1発電手段」は、複数の磁石と複数のコイルとを含み、磁石は「第1回転軸および第2回転軸の一方」と一体的に回転し、コイルは他方と一体的に回転する。例えば、磁石が第1回転軸と一体に回転するならば、コイルは第2回転軸と一体的に回転する。この場合であれば、磁石の回転は前記「第1の向き」に生じ、コイルの回転は前記「第2の向き」に生じる。
【0022】
第1・第2回転軸と一体に回転させる複数の磁石・コイルの数は特に限定的でなく、適宜に選択できるが、実際上の観点から4〜5個以上が好ましい。第2発電手段の固定子・回転子に設けられる複数コイルの個数も、特に限定的でなく、適宜に選択できるが、実際上の観点から4〜5個以上が好ましい。
【発明の効果】
【0023】
以上に説明したように、この発明によれば新規な「相反転クロスフロー型発電装置」を実現することができる。この「相反転クロスフロー型発電装置」はクロスフロー型であるので、翼車の翼形状が軸流型のものに比して単純な形状でよく、製造が容易である。
また、第1発電手段および第2発電手段により発電された電力の一部が、第1および第2ベアリングレス支持手段及び制御手段用の電力とされるので、第1及び第2ベアリング支持手段や制御手段を動作させるための専用の電源を必要としない。
【0024】
また、回転時における軸支持がベアリングレスであるので、回転に対する機械的な抵抗が極めて小さく、従って効率のよい発電が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、実施の形態を説明する。
図1は「相反転クロスフロー型発電装置」の実施の1形態を説明するための図である。
【0026】
この相反転クロスフロー型発電装置は全体を水流中に水没させた状態で発電を行う。
【0027】
図1(a)は、相反転クロスフロー型発電装置を水流の流入側から見た概観図である。
【0028】
図1(a)において、符号41は第1のノズル、符号42は第2のノズル、符号50はケーシングを示している。
図1(b)は、図1(a)のb−b断面図、図1(c)は同じくc−c断面図である。
【0029】
この実施の形態では、図1(a)の左右方向サイズが500mm、高さ方向サイズが300mm、図1(b)、(c)の左右方向サイズが700mm程度である。
【0030】
図1(a)に示すように、相反転クロスフロー型発電装置を水流の流入側から見ると、ケーシング50の中央部分51に「第1及び第2の導液手段」であるノズル41、42が形成されている。ケーシング50の中央部分51には、図1(b)、(c)に示す如く、第1種翼車11、第2種翼車12等が搭載され、両側の側端部分52A、52Bには、後述する回転子・固定子・軸受け手段等が搭載される。
水流は、図1(a)の図面に直交する方向において、図面の表側から裏側へ向かうように流れる。
【0031】
図1(b)において、符号12は第2種翼車、符号22は第2回転軸、符号22Aは翼支持部、符号53はケーシング50の排出口をそれぞれ示している。図1(c)において、符号11は第1種翼車、符号22は第1回転軸、符号21Aは第1回転軸21と一体の翼支持部をそれぞれ示している。これらの図に示されたように、第1、第2の導液手段であるノズル41、42はケーシング50の一部としてその中央部51に形成されている。
【0032】
図1(c)に示すように、水流WIは図の左方から第1のノズル41に流入する。
第1のノズル41は流入口から第1種翼車11側の噴出口41Aへ向かって流路断面積が小さくなっており、流入した水流WIは、第1のノズル41内を噴出口41Aへ向かって流れつつ「流れの断面積」が小さくなることにより加速される。加速されて流速を増大された水流は、噴出孔41Aから第1種翼車11の翼111に向けて噴出し、第1種翼車11を反時計回りに回転させたのち水流WFとなり、排出口53から排出されて水流WOとなる。
【0033】
図1(b)に示すように、水流WIは図の左方から第2のノズル42に流入する。第2のノズル42は流入口から第2種翼車12側の噴出口42Aへ向かって流路断面積が狭くなっており、流入した水流WIは、第2のノズル42内を噴出口42Aへ向かって流れつつ「流れの断面積」が小さくなることにより加速される。加速されて流速を増大された水流は、噴出孔42Aから第2種翼車12の翼121に向けて噴出し、第2種翼車12を時計回りに回転させたのち水流WFとなり、排出口53から排出されて水流WOとなる。
【0034】
ケーシング50内においては、第1種翼車11と第2種翼車12は、ケーシング50の隔壁により分離され、各翼車を回転させる水流が互いに干渉しないようになっている。ケーシング50に形成された排出口53は、第1種翼車11、第2主翼車12を回転させた水流に対して共通に開口し、図1(b)、(c)に示すように「排出側端部に向かって断面積が漸増するデフューザ形状」となっている。
【0035】
図1(c)に示すように第1種翼車11は第1回転軸21に一体化された翼支持部21Aに設けられており、(b)に示すように第2種翼車12は第2回転軸22に一体の翼支持部22Aに設けられている。
なお、第1種・第2種翼車の翼111、121は、図示の簡単のために平板状に描いてあるが、実際には「水流を有効に受けることができる形状」に形成されていることは言うまでもない。
【0036】
図2は、ケーシング50の内部の様子を説明図的に示している。
第2回転軸22は、長手方向両側部に回転子71、72を固装され、長手方向両端部を「軸受け手段」である軸受け61、62により軸支されている。後述の如く、軸受け61、62は、第2回転軸22を「非回転時」に軸支する。
【0037】
翼支持部22Aは「円板形の鍔状部」が第2回転軸22に一体化され、鍔状部の外周部は、軸方向に段差を持つ2つの円筒状部分22A1、22A2をなし、大径の円筒状部分22A1(図1(b)に符号22Aで示す部分)の外周面は翼121を固設され、小径の円筒状部分22A2の外周面には、複数のコイル23Aが「第2回転軸22に対して軸対称」に固装され、さらに、これらコイル23Aと一体に複数のコイル24Aが「第2回転軸22に対して軸対称」に固装されている。この実施の形態では、コイル23Aと24Aとは同数であるが、これらのコイルは必ずしも同数である必要は無く、例えば、コイル23Aの1つおきにコイル24Aを設けてもよい。
【0038】
第1回転軸21は中空で、第2回転軸22により長手方向に貫通されている。第1回転軸21は「円板状の鍔状部」を有し、鍔状部の外周部は円筒状の翼支持部21Aをなし、その外周面に翼111を固設されている。翼支持部21Aの内周面は、前記翼支持部22Aの、小径の円筒状部分22A2の外周面に対して間隔を隔して対向し、この部分には、複数の磁石25Aがコイル23A、24Aと対向するように軸対称に固装されている。
【0039】
即ち、第1回転軸21に一体的の翼支持部21Aとこれに固設された翼111とは第1種翼車(図1(c)に符号11で示す。)をなし、第2回転軸22に一体化された翼支持部22Aとこれに固設された翼121とは第2種翼車(図1(b)に符号12で示す。)をなす。
【0040】
複数の磁石25Aと複数のコイル23Aとは「第1発電手段に含まれる磁石・コイル」である。即ち、第1種翼車11と第2種翼車12とが互いに逆向きに回転すると、磁石25Aの磁界がコイル23Aを横切ることによりコイル23Aに誘導起電力を発生させる。
【0041】
複数のコイル24Aは、第1発電手段の複数の磁石25Aに電磁力を作用させるための「第1ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイル」である。
【0042】
第2回転軸22に固設された回転子71はフランジ状で、その外周の円筒面外周には複数のコイル71Aが第2回転軸22に軸対称に固設されている。また、回転子71に同心的な円筒状に形成された固定子73はケーシング50の側端部分52Aに固定的に保持され、その内周部に複数のコイル75Aがコイル71Aと対向するように固設され、これらコイル75Aと一体に、複数のコイル77Aが第1回転軸22に対して軸対称に固設されている。
【0043】
同様に、第2回転軸22に固設された回転子72はフランジ状で、その外周の円筒面外周には複数のコイル72Aが第2回転軸に軸対称に固設されている。また、回転子72に同心的な円筒状に形成された固定子74はケーシング50の側端部分52Bに固定的に保持され、その内周部に複数のコイル76Aがコイル72Aと対向するように固設され、これらコイル76Aと一体に、複数のコイル78Aが第1回転軸22に対して軸対称に固設されている。
【0044】
上記回転子71に固設された複数のコイル71A、回転子72に固設された複数のコイル72Aは、第2回転軸22に設けられた複数のコイル23Aに、整流手段やチョッパ等を介して接続されており、コイル23Aに発生する誘導電圧の一部を定電圧化して印加されることにより「界磁コイル」として所定の磁界を発生するようになっている。
【0045】
これら回転子71、72に固装された複数のコイル71A、72A、固定子73、74に固装された複数のコイル75A、76Aは「第2発電手段に含まれるコイル」である。即ち、第2種翼車12と一体化して第2回転軸22が回転すると、これと一体に回転子71、72が回転し、これらと一体の複数のコイル71A、72Aの磁界(上記の「所定の磁界」)がコイル75A、76Aを横切ることにより、コイル75A、76Aに誘導起電力が発生する。
【0046】
複数のコイル77A、78Aは、第2発電手段の複数のコイル71A、72Aに電磁力(磁気反発力や磁気吸引力、以下、単に「磁気力」という。)を作用させるための「第2ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイル」である。
【0047】
なお、第1回転軸21、第2回転軸22や翼支持部22A等は鉄等の磁性体であり、磁気回路の磁路を構成する。
【0048】
図2において、符号S1A、S1Bは、第1回転軸21の位置を検出するポジションセンサを示す。また、符号S2A1、S2B1、S2A2、S2B2は、第2回転軸22の両端の位置を検出するポジションセンサを示す。これらポジションセンサは何れも周知の「渦電流型センサ」である。
【0049】
図3(b)に示すように、ポジションセンサS1A、S1Bは「第1回転軸21が回転時に占めるべき回転中心(回転軸中心)P」に対して互いに直交する2方向に配置されて第1回転軸21の位置を検出するようになっており、これらポジションセンサS1A、S1Bにより、第1回転軸21の回転中心の「回転時に占めるべき回転中心Pからのずれ量とその方向」が検出される。
【0050】
図3(a)に示すように、ポジションセンサS2A1、S2B1、S2A2、S2B2は「第2回転軸22の両端部が回転時に占めるべき回転中心(回転軸中心)Q」に対して互いに直交する2方向に配置されて第2回転軸22の両端部の位置を検出するようになっており、これらポジションセンサS2A1、S2B1、S2A2、S2B2により、第2回転軸22両端の回転中心の「回転時に占めるべき回転中心Qからのずれ量とその方向」が検出される。
【0051】
図2に戻って「制御1」は第1回転軸21の回転中心位置を制御する制御部で、「制御2」は第2回転軸22の回転中心位置を制御する制御部である。なお、制御1は、翼支持部22Aに一体的に設けられるが、制御2は、ケーシング50内の適宜の位置においてケーシング50に固定して設けられる。
ポジションセンサS1A、S1Bの検出出力は制御1に入力し、制御1は、この入力情報に応じて、コイル24Aに対して制御用の電流を通じ、これらコイル24Aによる誘導磁界が磁石25Aに作用する電磁力(磁気力)により、第1回転軸21の回転中心位置を「回転時に占めるべき位置(図3に示す回転中心P)」に制御する。
【0052】
ポジションセンサS2A1、S2B1、S2A2、S2B2の検出出力は制御2に入力し、制御2は、この入力情報に応じて固定子71、72のコイル77A、78Aに対して制御用の電流を通じ、これらコイル77A、78Aによる誘導磁界とコイル71A、72Aによる前記「所定の磁界」との磁気相互作用により、第2回転軸22の両端の回転中心位置を「回転時に占めるべき位置(図3に示す回転中心Q)」に制御する。
【0053】
制御1、制御2の演算部はCPUやDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)により構成され、上記磁石25Aやコイル71A、72Aに作用させる電磁力を実現するべく、第1および第2発電手段における発電用のコイル23A、75A、76Aにおける誘起電圧:V、電流:I、巻線抵抗:Rをパラメータとし、これらの関数として、第1および第2ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイル24A、77A、78Aへの出力電流値を決定する。
【0054】
このようにして、制御2により「第2回転軸22の両端の回転中心位置」が回転時に適正な位置(図3(a)の位置Q)に制御され、制御1により「第1回転軸21の回転中心位置」が回転時に適正な位置(図3(b)の位置P)に制御される。このように制御された状態では第1回転軸21、第2回転軸22とも磁気力により浮遊状態で軸支され「ベアリングレス支持状態」となる。
【0055】
即ち、複数の磁石25Aと複数のコイル24Aは「第1回転軸と第2回転軸とを、回転時に非接触に保つ第1ベアリングレス支持手段」を構成し、複数のコイル71A、72Aとこれらに対応する複数のコイル77A、78Aは「1以上の回転子71、72とこれに対応する固定子73、74との間を回転時に非接触に保つ第2ベアリングレス支持手段」を構成する。
【0056】
そして、上記ポジションセンサS1A、S1BやS2A1、S2B1、S2A2、S2B2と制御1及び制御2とは「第1および第2ベアリング支持手段を制御する制御手段」を構成する。
【0057】
図4は、上に説明した実施の形態における「発電の電気的なシステム図」である。
第1発電手段401は前述の如く、複数の磁石25Aと複数のコイル23Aとを含んで構成され、第2発電手段402は、複数のコイル71A、72Aと複数のコイル75A、76Aとを含んで構成される。
【0058】
破線で囲んだ部分は制御手段403を示す。制御手段403には、第1ポジションセンサ4031、第2ポジションセンサ4032、制御1、制御2が含まれる。第1ポジションセンサ4031は前記ポジションセンサS1A、S1Bにより構成され、第2ポジションセンサ4032は前記ポジションセンサS2A1、S2B1、S2A2、S2B2により構成される。
【0059】
第1発電手段401で発電された電力は制御手段403の「第1ポジションセンサ4031と制御1で構成される部分」に給電される。また、第1発電手段401で発電された電力の一部は、整流手段やチョッパを介し、前述の如く、第2発電手段402における界磁コイルであるコイル71A、72Aに給電されて「所定の磁界」を発生させる。
【0060】
第2発電手段402で発電された電力は制御手段403の「第2ポジションセンサ4032と制御2で構成される部分」に給電される。制御1、2は給電される電力(電圧)を整流する「整流手段」を有し、整流された電圧を平滑化する平滑化手段を有する。
【0061】
平滑化された電圧の一部は、第1、第2ポジションセンサ4031、4032に駆動用電圧として印加される。第1ポジションセンサ4031の出力は制御1に入力し、制御1に内蔵されたA/D変換器でデジタル化され、制御1に内蔵されたCPUやDSP等の演算部に入力する。同演算部は入力情報に基づき、第1ベアリングレス支持手段404への出力情報を決定し、この出力情報に従ってコイル24Aへ制御電流を通じ、第1回転軸21の回転中心位置を適正な位置に制御する。
【0062】
同様に、第2ポジションセンサ4032の出力は制御2に入力し、制御2に内蔵されたA/D変換器でデジタル化され、制御2に内蔵されたCPUやDSP等の演算部に入力する。同演算部は入力情報に基づき、第2ベアリングレス支持手段405への出力情報を決定し、この出力情報に従ってコイル77A、78Aへ制御電流を通じ、第2回転軸22の回転中心位置を適正な位置に制御する。
第2発電手段402で発電された電力は蓄電器407と負荷408に供給される。
上記磁石25A、コイル71A、72A、コイル23A、24A、75A、76A、77A、78Aの数は特に限定的でなく適宜に選択できるが、例えば10個〜32個程度である。
【0063】
上に、図1乃至図4に即して実施の形態を説明した相反転クロスフロー型発電装置は、水流に交わる方向に回転軸を持つクロスフロー型の発電装置であって、水流を受けて第1の向きに回転する第1種翼車11と、水流を受けて第1の向きと逆の第2の向きに回転する第2種翼車12と、第1および第2種翼車に同軸で、第1種翼車11に係合して回転される第1回転軸21と、第2種翼車12に係合して回転され、第1回転軸21の内側に軸心方向に貫通された第2回転軸22と、水流を第1種翼車に導液する第1の導液手段41と、水流を第2種翼車に導液する第2の導液手段42と、第1回転軸および第2回転軸の一方と一体的に回転する複数の磁石25A、及び、他方と一体的に回転する複数のコイル23Aとを含む第1発電手段401と、第2回転軸22と一体的に回転する1以上の回転子71、72と、この1以上の回転子と同軸的かつ1対1に組合せられ、装置空間に固定的に配設される1以上の固定子73、74と、1以上の回転子に設けられた複数のコイル71A、72Aおよび、1以上の固定子に設けられた複数のコイル75A、76Aとを含む第2発電手段402と、この第2発電手段の1以上の固定子を装置空間に固定的に保持する固定手段50と、第1回転軸21と第2回転軸22とを、回転時に非接触に保つ第1ベアリングレス支持手段404および、1以上の回転子71、72とこれに対応する固定子73、74との間を回転時に非接触に保つ第2ベアリングレス支持手段405と、第2回転軸22の両端を非回転時に支持する軸受け手段61、62と、第1および第2ベアリング支持手段を制御する制御手段403とを有し、第1ベアリングレス支持手段404は、第1発電手段の複数の磁石25Aに電磁力を作用させるための第1ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイル24Aを有し、第2ベアリングレス支持手段405は、第2発電手段の回転子71、72側の複数のコイル71A、72Aに電磁力を作用させるための、第2ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイル77A、78Aを固定子73、74側に有し、制御手段403は、第1および第2ベアリングレス支持手段用の各磁気支持コイル24A、77A、78Aへの通電量を調整して各電磁力を制御するものであり、第1発電手段401および第2発電手段402により発電された電力の一部を第1および第2ベアリングレス支持手段および制御手段用の電力とするものである(請求項1)。
【0064】
また、上に実施の形態を説明した相反転クロスフロー型発電装置は、第1種翼車11および第2種翼車12が水没するものであり、第1及び第2の導液手段が、流入する水流を第1種、第2種翼車に向けてそれぞれ加速するノズル41、42である(請求項4)。そして、制御手段403による「第1および第2ベアリングレス支持手段404、405の制御」は、第1および第2発電手段の発電用のコイル23A、75A、76Aにおける誘起電圧:V、電流:I、巻線抵抗:Rをパラメータとし、これらの関数として、第1および第2ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイル24A、77A、78Aへの出力電流値を決定する(請求項6)。
【0065】
図5は上に説明した実施の形態において、第2回転軸22の両端部を「非回転時に支持する軸受け手段」である軸受け61、62の好ましい構成例を説明するための図である。
【0066】
この軸受け手段は「ラビリンスシール機能を持つタッチダウンスリーブ」である(請求項3)。即ち、図5において、符号503は軸受け61、62の「受け部」を示す。受け部503には、断面楔形状の溝が複数個、軸方向に配列するように形成されている。
【0067】
一方、符号501は「受け部503に係合する係合部」を示している。係合部503は第2回転軸22の端部に固設され、その周面部には受け部503の溝に係合しあう「断面楔状の溝部」が形成されている。
【0068】
係合部501に係合させるために、受け部503は、回転軸を含む平面により上下に2分割され、分割状態で係合部501を「下側の受け部」に係合させ、この状態でさらに係合部501と「上側の受け部」とを係合させ、上下の受け部を相互に固定して、軸受け62とする。第2回転軸22の他端部側の軸受け61による支持も同様である。
【0069】
このような軸受けでは、受け部503と係合部501との係合部が「ラビリンスシール機能」を有する。即ち、第2回転軸22が回転すると、受け部503と係合部501との間にある水が高速流を形成し、この部分の圧力が下がるため周囲から水が流入して、受け部503と係合部501との間の部分が高圧領域を形成し、第2回転軸22は「流体軸受け」の効果により受け部501と係合部501とが非接触で回転し、また受け部503と係合部501との間の空間は高圧状態であるので周囲からの水の流入が防止される。
【0070】
なお、係合部501と受け部503とはアルミニウムや銅のような非磁性体として、係合部と受け部とが磁気的に吸着しないようにするとともに、両者の係合する部分は離型性を良くするためにテフロン(登録商標)でコーティングするのがよい。
【0071】
第1種翼車、第2種翼車における翼の数が多くなるに従い、水流が個々の翼に作用する時間が短くなり翼車の回転が滑らかになる。しかし、翼数が多すぎると、翼に作用する水流が、隣接する翼に遮られて翼車を回転させる効率が低下する。このような問題を解決するために、第1種翼車、第2種翼車を共に「スタガード配置を持つ2以上の翼車」により構成するのがよい(請求項2)。
【0072】
図6は、第1種翼車を「スタガード配置を持つ2つの翼車」により構成した例を示している。
第1回転軸21に一体化された第1種翼車は、その回転方向(図6の図面に直交する方向)に2つの翼車部分の分割され、これら2つの翼車部分が一体化されている。図において、実線で示す翼610は「一方の翼車部分に固装された翼」であり、破線で示す翼620は「他方の翼車部分(一方の翼車部分と同軸で、図面に直交する方向へずれて形成されている。)に固装された翼」である。
【0073】
翼610と620とは、その回転方向において互いに位相がずれている。このため、第1種翼車としての翼数は「翼610、620の総数」で、翼数が多いので第1種翼車としての回転が滑らかに行われる一方、翼610における相互の間隔、翼620における相互の間隔が大きく、互いに位相がずれているため個々の翼が水流の作用を有効に受けることができ、回転効率が高い。
【0074】
上に説明した実施の形態では、第1種翼車11、第2種翼車12共に水没状態で回転する。このため、ケーシング50内を満たす水は、第1種翼車・第2種翼車の回転に対する抵抗となる。この抵抗に抗して第1種翼車・第2種翼車を回転させるために、流入する水流をノズル41、42により加速して各翼111、121に噴射しているのである。
【0075】
上記の翼車回転に対する水の抵抗を低減させる方法としては、翼を翼支持部に対して可動とし、翼の位置により水流に対する翼の姿勢を変えることが行われており「翼の姿勢を変えるための種々の方法」が知られている。ここでは1例を図7に則して説明する。
【0076】
図7(a)において、符号22A1は「第2種翼車の翼支持部」を示し、符号121Aは1枚の翼を示している。翼支持部22A1の外周面の翼固定部に図の如き切り欠き22A10が形成され、翼121Aはその基部Mにおいて、翼支持部22A1に対して揺動自在に設けられ、実線の態位と破線の態位との間の態位を自由に取ることができるようになっている。
【0077】
このようにすると、図7(b)に示すように、水流を受ける位置では「翼121Aが立って水流の作用を有効に受ける」が、水流の作用を受けない部分では、翼121Aが「翼支持部22A1の周面に沿って寝る」ように態位を変化させるので、翼車の回転に対する水の抵抗を有効に軽減させることができる。第1種翼車における水の抵抗も、同様にして軽減させることができる。
【0078】
図8は、請求項5記載の相反転クロスフロー型発電装置の実施の1形態を、特徴部分のみ説明図的に示している。この実施の形態の発電装置は「落差のある水路」に用いられ、第1種翼車85、第2種翼車87はケーシング83内に設けられ空中に露呈している。ケーシング83の下部は開放され、上部にはタンク80が設けられている。
【0079】
タンク80の底部には、第1の導液手段81と第2の導液手段82が形成されている。タンク80は上方からの流水を受けるように配置され、流水を貯留させる。貯留された水は第1の導液手段81、第2の導液手段82により下方へ導液される。
【0080】
導液手段81からの落水W1は上部から第1種翼車85上に落ちて第1種翼車85(第1回転軸21に一体化されている。)を反時計回りに回転させる。導液手段82からの落水W1は上部から第2種翼車86上に落ちて第1種翼車86(第2回転軸22に一体化されている。)を時計回りに回転させる。
【0081】
翼車の支持や発電の仕組みは、前述の実施の形態の場合と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】相反転クロスフロー型発電装置の実施の1形態を説明するための図である。
【図2】図1の実施形態における発電手段の部分を説明するための図である。
【図3】第1、第2回転軸の回転中心の位置を検出するポジションセンサを説明するための図である。
【図4】図1の実施の形態の発電システムを説明するための図である。
【図5】軸受け手段を説明するための図である。
【図6】請求項2記載の発明の特徴部分を説明するための図である。
【図7】図1の実施の形態の1変形例を特徴部分のみ示す図である。
【図8】請求項5記載の発明の実施の1形態を特徴部分のみ略示する図である。
【符号の説明】
【0083】
11 第1種翼車
12 第2種翼車
21 第1回転軸
22 第2回転軸
23A 発電用のコイル
24A 磁気支持コイル
25A 磁石
41 第1のノズル
42 第2のノズル
50 ケーシング
71 回転子
72 回転子
71A 界磁コイル
72A 界磁コイル
73 固定子
74 固定子
75A 発電用のコイル
76A 発電用のコイル
77A 磁気支持コイル
78A 磁気支持コイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水流に交わる方向に回転軸を持つクロスフロー型の発電装置であって、
水流を受けて第1の向きに回転する第1種翼車と、
上記水流を受けて上記第1の向きと逆の第2の向きに回転する第2種翼車と、
上記第1および第2種翼車に同軸で、第1種翼車に係合して回転される第1回転軸と、
上記第2種翼車に係合して回転され、上記第1回転軸の内側に軸心方向に貫通された第2回転軸と、
水流を上記第1種翼車に導液する第1の導液手段と、
水流を上記第2種翼車に導液する第2の導液手段と、
上記第1回転軸および第2回転軸の一方と一体的に回転する複数の磁石、及び、他方と一体的に回転する複数のコイルとを含む第1発電手段と、
上記第2回転軸と一体的に回転する1以上の回転子と、この1以上の回転子と同軸的かつ1対1に組合せられ、装置空間に固定的に配設される1以上の固定子と、上記1以上の回転子に設けられた複数のコイルおよび、上記1以上の固定子に設けられた複数のコイルとを含む第2発電手段と、
この第2発電手段の1以上の固定子を装置空間に固定的に保持する固定手段と、
上記第1回転軸と第2回転軸とを、回転時に非接触に保つ第1ベアリングレス支持手段および、上記1以上の回転子とこれに対応する固定子との間を回転時に非接触に保つ第2ベアリングレス支持手段と、
上記第2回転軸の両端を非回転時に支持する軸受け手段と、
上記第1および第2ベアリングレス支持手段を制御する制御手段とを有し、
上記第1ベアリングレス支持手段は、第1発電手段の複数の磁石に電磁力を作用させるための第1ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイルを有し、
上記第2ベアリングレス支持手段は、第2発電手段の回転子側の複数のコイルに電磁力を作用させるための第2ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイルを固定子側に有し、
上記制御手段は、上記第1および第2ベアリングレス支持手段用の各磁気支持コイルへの通電量を調整して上記各電磁力を制御するものであり、
上記第1発電手段および第2発電手段により発電された電力の一部を、上記第1および第2ベアリングレス支持手段および上記制御手段用の電力とすることを特徴とする相反転クロスフロー型発電装置。
【請求項2】
請求項1記載の相反転クロスフロー型発電装置において、
第1種翼車および第2種翼車が共に、スタガード配置を持つ2以上の翼車により構成されることを特徴とする相反転クロスフロー型発電装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の相反転クロスフロー型発電装置において、
第2回転軸の両端を非回転時に支持する軸受け手段が、ラビリンスシール機能を持つタッチダウンスリーブであることを特徴とする相反転クロスフロー型発電装置。
【請求項4】
請求項1または2または3記載の相反転クロスフロー型発電装置において、
第1種翼車および第2種翼車が水没するものであり、
第1及び第2の導液手段が、流入する水流を第1種、第2種翼車に向けてそれぞれ加速するノズルであることを特徴とする相反転クロスフロー型発電装置。
【請求項5】
請求項1または2または3記載の相反転クロスフロー型発電装置において、
第1種翼車および第2種翼車が空中に露呈し、
第1及び第2の導液手段が、水流を第1種、第2種翼車に向けてそれぞれ上方から導液するものであることを特徴とするクロスフロー型発電装置。
【請求項6】
請求項1〜5の任意1の1に3記載の相反転クロスフロー型発電装置において、
制御手段による第1および第2ベアリングレス支持手段の制御は、第1および第2発電手段の発電用のコイルにおける誘起電圧:V、電流:I、巻線抵抗:Rをパラメータとし、これらの関数として、上記第1および第2ベアリングレス支持手段用の磁気支持コイルへの出力電流値を決定することを特徴とする相反転クロスフロー型発電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−291986(P2007−291986A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−122175(P2006−122175)
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【出願人】(803000115)学校法人東京理科大学 (545)
【出願人】(592214450)株式会社イースタン (17)
【出願人】(505227043)野村ユニソン株式会社 (25)
【出願人】(000190194)信濃電気株式会社 (5)
【出願人】(593174870)高島産業株式会社 (24)
【出願人】(506003989)株式会社タクト (4)
【出願人】(391003808)有限会社八剣技研 (2)
【Fターム(参考)】