説明

相補的パーソナル潤滑剤組成物および送達システム

本発明は、新規の組成物および使用の方法に関し、この方法により本発明の組成物は、少なくとも二人の個人の1つまたはそれ以上の身体部位(この身体部位を前述の個人は他の個人に接触させる)に局所的に適用され、前述の身体部位が互いに接触すると、配合物が相互作用して、これにより各個人に対する予想外の感覚に到達するのを可能にする。前述の組成物のための送達システムも開示されており、この送達システムは、互いに関連付けられている2つの容器(100)と、好ましくは前述の容器のためのホルダとから構成される。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は、パーソナル潤滑剤組成物、および対人性の使用に関連する新しいおよび/または増強された感覚を与えるために別々の個人により互いに協同してそのような組成物を使用する方法に関する。
【0002】
〔発明の背景〕
パーソナル潤滑剤は、親密で身体的な関係における楽な係合を促進するため、また、身体の開口部に挿入するための診断用の装置を潤滑にするため、膣の乾きを処置する目的で何十年もの間、販売されて来た。しかしながら、ここ四半世紀の間、パーソナル潤滑剤は、より満足な性的経験を向上させ、行うことにおいて、全く新しい役割を果たして来た。パーソナル潤滑剤は、親密な経験のための気分を設定するのを助け、親密性を向上させるための優秀な手段として認知されるようになって来た。現在のパーソナル潤滑剤は、この目的を果たすためにパートナーのいずれか、または両方により使用され得る。
【0003】
この製品ラインに対して、新しくより最近追加されたのは、水分と接触すると暖かさを生み出す、安全で非刺激性の加温性製品である。そのような加温性パーソナル潤滑剤の例は、例えば、米国特許第7,005,408号だけでなく、同時継続中の米国特許出願番号第10/390,511号、同第10/389,871号、同第10/696,939号、同第10/697,353号、同第10/697,838号、同第10/847,082号、および同第10/847,083号にも示されており、これらは、これによって参照により本明細書中に組み込まれるものとする。
【0004】
親密性の向上がますます焦点を獲得しているため、相当の数の潤滑剤製品が市場に現れており、これらは、刺痛、冷却、麻痺、またはさらなる独特な感覚を付与することにより、男性および女性の両方における感受性を増加させることにより作用する。
【0005】
名称が「Skin Cleansing Gel Having a Heating Effect」であるScholzらの米国特許第6,641,825 B2号は、少なくとも5重量%の分散した水溶性塩を負のエンタルピーの溶液と共に含有しており、水と混ぜ合わさると熱を放出するであろう組成物を記述している。この組成物はまた、アニオン性、双性イオン性(zwiterionic)、および非イオン性の界面活性物質をも含有している。しかしながら、そのような組成物は、身体の繊細な粘膜を刺激し得るので、パーソナル潤滑剤の使用のためには適していない。
【0006】
名称が「Gelatinous Compositions for the Skin」であるAkiyamaらの日本特許出願番号第2−311408号は、0〜20%の水と、溶媒、例えば、エタノール、イソプロパノール、プロピルアルコールといった低級アルコール、またはエチルカルビトール(ethyl carbitol)、エチルセロソルヴ(ethyl cellulosolve)、クロロホルム、イソプロピルミリステート、およびイソプロピルパルミテートといった有機エーテルと、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、およびジプロピレングリコールといった多価アルコールとを含有し得る組成物を示している。これらの組成物は、水と相互作用することにより温まるが、刺激の可能性があることから、パーソナル潤滑剤としては適していない。
【0007】
名称が「Self-heating Vehicle Compositions That Can Be Used in Topical Treatments」であるManuel Roig Carrerasらのスペイン特許番号第ES2,074,030号は、同等の量の、主に水または水性ゲルからなる水性部分(W)と、主にジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチレングリコール、またはポリエチレングリコールからなる有機部分(O)とをin situで混ぜ合わせることによって熱を生み出す液体または半固体の組成物について論じている。Carrerasらは、これら組成物が、隣接する開口を備えた2つの独立した区画に収容されており、これら開口が自己加熱性組成物の2つの部分が同時に出て行くのを可能にすると記述している。この発明の組成物は、DMSOがヒトへの使用のために適しておらず、また、併用されると組成物の温度が上昇し過ぎて、パーソナル潤滑剤適用において安全でなく、また心地よくないことがあるため、パーソナル潤滑剤としての使用のためには適していないことがある。
【0008】
本発明の新規の組成物および方法は、過度に刺激することなく、少なくとも二人の個人の皮膚に新規の感覚を提供するように意図されており、これらの組成物は相互作用して、新規な感覚、あるいは、各々に対して最初に適用される組成物に曝されたり、併用されたり、また相互作用されたりしていない各々が経験するであろうよりも激しい感覚を提供する。
【0009】
〔発明の概要〕
本発明は、新規の組成物および使用の方法に関し、この方法により本発明の組成物は、少なくとも二人の個人の1つまたはそれ以上の身体部位(この身体部位を前述の個人は他の個人に接触させる)に局所的に適用され、前述の身体部位が互いに接触すると、配合物が相互作用して、これにより各個人に対する予想外の感覚に到達するのを可能にする。そのような感覚は、最初に適用された組成物から経験される感覚に対して増強され得る。代替的に、少なくとも2つの組成物の併用および相互作用により各個人により経験された感覚は、第1の組成物の最初の適用の際に経験される感覚とは明確に異なっていてもよい。経験された感覚はまた、代替的に、第1の組成物の感覚の増強であってもよい。
【0010】
本発明はまた、本発明に従って形成された組成物を収容し、送達するための独特のシステムに関する。このシステムは、各組成物のための容器と、これら容器を一緒にセットとして保持するためのホルダとを提供する。これら容器は、これら容器が収容し、送達する組成物の後ろに隠れている概念に関する情報を消費者に伝えるように構成されてもよい。例えば、これら容器は、実験法および/または化学反応の観念を直感的に伝える、試験管といったバイアルの形状にあってもよい。
【0011】
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
より詳細には、本発明は、少なくとも二人の個人の皮膚または粘膜上に感覚性の結果を与える方法に関し、この方法は、
a)少なくとも一人の第1の個人の皮膚または粘膜に第1の局所用組成物を適用することと、
b)少なくとも一人の第2の個人の皮膚または粘膜に第2の局所用組成物を適用することであって、この第2の局所用組成物は、第1の局所用組成物とは異なるものである、第2の局所用組成物を適用することと、
c)第1の組成物が適用された少なくとも一人の第1の個人の皮膚を、第2の組成物が適用された第2の個人の皮膚または粘膜に接触させることと、
を含み、これにより、第1および第2の局所用組成物は相互作用し、各個人における感覚へとつながる。そのような組成物は、三人以上の個人に適用されてもよい。
【0012】
より詳細には、本発明はまた、少なくとも二人の個人の皮膚または粘膜上に感覚性の結果を与える方法に関し、この方法は、
a)少なくとも一人の第1の個人の皮膚または粘膜に第1の局所用組成物を適用することであって、この第1の局所用組成物は、第1の個人から第1の感覚を誘発させる、第1の局所用組成物を適用することと、
b)少なくとも一人の第2の個人の皮膚または粘膜に第2の局所用組成物を適用することであって、この第2の局所用組成物は、第1の局所用組成物とは異なるものであり、第2の個人から第2の感覚を誘発させる、第2の局所用組成物を適用することと、
c)第1の組成物が適用された少なくとも一人の第1の個人の皮膚を、第2の組成物が適用された第2の個人の皮膚または粘膜に接触させることと、
を含み、これにより、第1および第2の局所用組成物は相互作用し、各個人における感覚、または第1もしくは第2の個人における感覚の増強へとつながる。そのような組成物は、3人以上の個人に適用されてもよい。
【0013】
本明細書中で使用される用語「感覚」は、感覚器の刺激作用に起因する自覚を意味している。親密で性的な関連した活動を向上させる役割を果たすことが知られている多数の感覚がある。それら感覚の中には、親密な関係の間に性的な満足を届け、また向上させる、過去の親密潤滑剤組成物(intimate lubricant compositions)と協同して利用されて来たものがある。感覚は、第1の局所用組成物により生み出されるものとは異なる感覚であってもよく、より激しくされた同じ感覚であってもよく、あるいは、そのような新しい感覚は、組成物が適用されたパートナーの一方によってのみ感じられてもよい。下記は、本発明に従う組成物に付与されることができる性質または感覚についてであり、これら組成物は、本発明の方法に従って使用されると、皮膚上にそのような組成物が配置された個人に特別な感覚を伝える。
【0014】
前述の組成物は、互いに同様のものであってもよいが、しかしながら、それらは、1つまたはそれ以上の成分の比率が異なってもよい。代替的に、前述の組成物は、各組成物に存在する成分の種類が異なってもよい。代替的に、前述の組成物は、1つまたはそれ以上の感覚物質(sensates)を含有してもよい。
【0015】
加えて、本発明の組成物および方法は、第1および第2の組成物に加えて、感覚を休止させるのに有用であり得る組成物を含んでもよい。そのような組成物は、リドカインもしくはベンゾカインなどといった局所用鎮痛薬を含んでもよい。
【0016】
<潤滑性(Lubricity)または潤滑(Lubrication)>
この感覚は、2つの表面の間の摩擦が減らされたものであり、多くの親密潤滑剤製品において非常に首尾よく使用されて来た。より高い潤滑性を有する潤滑剤製品は、性的な関係を身体的により心地よくするのを助け、それ故、身体的な関係における1つのストレス源を排除し、これにより、関係者間の親密性および接近を奨励する。潤滑剤またはモイスチュアライザー(moisturizers)は、プロピレングリコール、グリセリン、およびポリエチレングリコール、ならびに同類のもの(他のものは、米国特許第7,005,408号だけでなく、同時継続中の米国特許出願番号第10/390,511号、同第10/389,871号、同第10/696,939号、同第10/697,353号、同第10/697,838号、同第10/847,082号、および同第10/847,083号にも示されており、これにより、これらは参照により本明細書中に組み込まれるものとする)といった水溶性多価アルコールを含んでもよく、また、セルロースガム、カルボポール(carbopols)、およびアクリル酸ポリマーのようなグライダント(glydants)と共に水性または無水の組成物において使用されてもよい。シリコーンは、非常に潤滑性(lubricating)で、この目的を果たすために使用され得る他の分類の化合物である。加えて、ポリクオタニウム(polyquaterniums)、ポリアクリルアミド、多糖類などといった他のポリマーが、本発明の組成物および方法において使用されてもよい。
【0017】
潤滑性は、参照により本明細書中に組み込まれる米国特許第5,885,591号に示されているテストに従って測定され得る。
【0018】
他の成分との併用により増粘するポリマーといったずり増粘性流体が、摩擦または触覚の感覚を生み出すように使用されてもよい。例えば、コーンスターチの溶液もしくは分散系といった流体、または高レベルのポリエチレングリコールジステアレートで増粘された配合物は、増粘し得るものであり、高いずり速度の下、ゲル化(gellify)さえし得る。
【0019】
<摩擦または触覚の感覚>
摩擦要素は、いくらかの個人により好まれ得る触感または触覚の感覚の感触を向上させるために、本発明の製品において有用であり得る。コンドームにおいて、摩擦は、ひだ、および様々な形態、大きさ、および形状の他の突出部を組み込むことにより、コンドーム製造者により首尾よく利用されて来た。しかしながら、これらのコンドームは、女性パートナーに対してのみ増大された感覚を伝える。男性個人のための摩擦の感覚に寄与し得る機構としては、潤滑剤組成物中において分散されることができるマイクロビーズの追加を含み得る。マイクロビーズは、セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、寒天、ALGIN、キトサン材料、またはそれらの組み合わせから構成される極度に小さい球体(直径がおおよそ0.2mm〜約1.6mm)であり、Cognis Iberia, Poligon Industrial Saint Vincens, 08755 Castellbisbal, Barcelona, SpainからPrimaspheresまたはPrimaspongeとして商業的に入手され得る。本発明の組成物にマイクロビーズを加えることで、両方のパートナーにより経験されるべきこの感覚を伝えるものと予期される。そのようなマイクロビーズはまた、他の配合物中に溶解可能となるように構成されてもよい。
【0020】
摩擦または触覚の感覚は、様々なコンピュータ補助によるTactile Communication Systems、特には、盲人が読むことができるようにするBraille System上に設計されたもの、例えばTactiva, 250 W Meadow Drive, Palo Alto, CA 94306によるTacTapadによって測定され得る。
【0021】
<加温>
加温は、接近および快適さに係わる感覚であり、温度の上昇の観察により測定される。したがって、加温は親密な関係にもたらす非常に積極的な感触である。加温は、多価アルコールを含有する無水配合物において首尾よく使用されて来た(例えば、米国特許第7,005,408号を参照のこと)。加温の感覚は、非加温性潤滑剤(non-warming lubricant)と組み合わせて使用されると、向上され得る。本発明の加温性および非加温性の組成物は、二人の親密なパートナーに別々に適用されてもよい。2つの組成物が性的な交接の過程の間で組み合わされると、各パートナーは、向上された暖かさの感覚を経験するであろう。
【0022】
出願人の発明の組成物の使用に係わる加温の度合いは、参照により本明細書中に組み込まれる米国特許第7,005,408号に示されている手順に従って測定され得る。
【0023】
<冷却>
「冷却」の感覚は、加温の反対であり、すなわち、温度の下降の観察により測定される。冷却は、いくらかの個人によっては、親密な関係に対する向上と見なされる。冷却の感覚は、本発明の組成物中に、メントール、ソルビトール、クロヘキサンカルボキサミド(clohexanecarboxamide)、商品名Winsense Ws-3で販売されるN−メチル−5−メチル−2−(1−メチルエチル、商品名Winsense SW-23で販売されるN,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタマイド(N,2,3-trimethyl-2-isopropyl butamide)、およびLyanodell CompanyであるMillenium Specialty Chemicals Inc.により商品名Winsense Extra 400で販売されているこれらの混合物を含ませることにより達成され得る。冷却の感覚は、ヒト被験者により経験される冷却閾値レベルを使用することにより測定され得る。冷却の感覚を、本発明の他の組成物により生み出される他の感覚と組み合わせることで、これらの組成物を利用している両方のパートナーのための新しくて異なる感覚へとつながる。
【0024】
<刺痛>
「刺痛」は、サリチル酸メチル、ニコチン酸メチル(methyl nicotinate)、乳酸メンチル、およびその他の化学物質といったいくつかの化学物質により付与される独特の感覚である。刺痛は、「響く、刺すように痛む、チクチク痛む、またはゾクゾクする感覚を感じること(feeling a ringing, stinging, prickling or thrilling sensation)」と定義されている(Webster’s Ninth New Collegiate Dictionary, Merriam-Webster, Springfield, Massachusetts, 1987, p. 1236)。刺痛の感覚を与える組成物は、単独で使用されることもできるし、あるいは、新規な感覚を与えるように冷却性または加温性の潤滑剤組成物と共に使用されることもできる。
【0025】
<麻痺(Numbing)>
「麻痺」は、身体の特定の領域における感覚の損失により特徴付けられる感触である。麻痺は、ベンゾカイン、ノボカイン(novocaine)、リドカイン、テトラカイン、リグノカイン、メピバカインなどといった局所用麻酔薬によりもたらされ得る。麻痺の感覚は、生殖器の感受性を減らすために、男性パートナーに適用される組成物において利用され得る。このことは、親密な身体的活動の延長へとつながり得る。
【0026】
<刺激(Irritation)>
「刺激」は、身体部位のうずき、ざらつき、または炎症の状態である。刺激薬は、刺激の感触を与える実体物である。刺激薬は、うずきまたは炎症の感覚を伝えるために、何年もの間、性的潤滑剤組成物に含まれて来ており、感受性を増加させるので催淫薬として認知されることがある。しかしながら、刺激は、制御されない形態で使用されると、ネガティブ、または不快として認知されることがある。我々は、本発明の方法および組成物に従って低濃度で使用されると、刺激薬が使用者に気持ちのよい感覚を与え得ることを見出した。コショウ、トウガラシの実、オリーブ、ショウガ、およびチョウジノキなどといった香辛料、ならびにこれらの抽出物は、本発明の1つまたはそれ以上の組成物において、他の組成物と協同して新規な感覚を与えるために有用であり得るいくつかの例である。
【0027】
<紅潮(Flushing)>
「紅潮」は、組織の赤みおよび充血を引き起こす場合がある身体の部分における亢進された血流により与えられる感覚である。女性および男性の両方における生殖器の充血は、女性および男性の両方における覚醒を示す。コショウ、トウガラシ、ショウガなどといった特定の天然生成物は、そのような感覚を与え得る。
【0028】
上述において示したように、本発明の組成物は好ましくは、少なくとも1つの組成物(組成物A)が第1の性的パートナーの身体部位(例えば、皮膚または粘膜)に局所的に適用され、少なくとも1つの第2の組成物(組成物B)が第2の性的パートナーの身体部位(例えば、皮膚または粘膜)に局所的に適用されるように適用される。そのような適用の後、パートナーらは、組成物が適用された彼らそれぞれの身体部位を親密に接触させる。本発明の組成物は、各パートナーに単独で使用されると第1の感覚を伝え、組成物Aおよび組成物Bを含む身体部位が互いに親密に接触されるようになると別々の、異なる、おそらく増強された感覚を伝えるように設計されている。
【0029】
二人のパートナーが、組成物が適用された彼らの身体部位を互いに接触させると、組成物が、互いに混ざり合い、相互作用する。このことが、両方のパートナーにより感じられるか、または認知される、新しい感覚、または、主要な、もしくは目標の感覚の向上を生み出すことにつながる。
【0030】
好ましくは、本発明の方法は、前戯に関与しているカップルを奨励し、一人のパートナーに第1の組成物を第2のパートナーに適用させ、第2のパートナーに第2の組成物を第1のパートナーに適用させることを含む。前述の方法は、パートナーらに性交の前に関わり合うことを奨励する。
【0031】
本発明は、下記の実施例により説明される。
【0032】
<例1(加温の感覚)>
以下に示されるような第1の組成物が、第1の親密なパートナーの皮膚に適用され得る。第1の組成物は、第1の親密なパートナーの皮膚に適用され、周囲水分に曝されると、暖かさの感触を当然伝えるであろう。以下に示されるような第2の組成物が、第2のパートナーの皮膚に適用され得る。この組成物は、高い潤滑性を有するパーソナルまたは性的な湿潤剤組成物である。二人の個人は、第1および第2の組成物が適用された皮膚を接触させ得る。第2の組成物中に水が存在することに起因して、第1および第2の組成物を併用することにより、温度に大きな上昇を生み出すことが予期される。
【0033】
温度におけるそのように大きな上昇は、下記の手順に従って予測され得る。すなわち、下記の第1組成物中の成分、および第1組成物の全体を各々20mLずつ、第2組成物20mLと混ぜ合わせる。個別の成分または第1組成物の温度、および第2組成物の温度を、製品に第2組成物を加える前に記録する。第2組成物を加えた後、混合物を2分間混ぜ合わせ、実際の温度を記録する。下記に示される組成物を使用してそのようなテストを行った結果が、下記の通りである。
【0034】
【表1】

【表2】

【表3】

【0035】
<例2(加温の感覚)>
下記に示されるような第1および第2の組成物が、別々のパートナーに最初に適用され得る。その後、組成物が適用され得る両方のパートナーの皮膚が直接、接触させられた。これは、両方の個人により感じられるであろう温度の上昇へとつながるものと予期される。
【0036】
【表4】

【表5】

【表6】

【0037】
<例3(加温および刺痛の感覚)>
下記に示される第1および第2の組成物が、上述の例1および例2において示されたように第1および第2のパートナーに適用され得る。
【0038】
【表7】

【表8】

【0039】
混ぜ合わせることで、これら組成物は、加温に加えて刺痛の感覚に当然つながったであろう。
【0040】
<例4(加温および紅潮の感覚)>
下記に示される第1および第2の組成物が、上述の例1および例2において示されたように第1および第2のパートナーに適用され得る。
【0041】
【表9】

【表10】

【0042】
<感覚の結果>
両方のパートナーが、加温および紅潮を当然感じたであろう。
【0043】
<例5(加温および麻痺の感覚)>
下記に示される第1および第2の組成物が、上述の例1および例2において示されたように第1および第2のパートナーに適用され得る。
【0044】
【表11】

【表12】

【0045】
<感覚の結果>
両方のパートナーが、加温および麻痺の感覚の両方を当然感じたであろう。
【0046】
<例6(加温および刺激の感覚)>
下記に示される第1および第2の組成物が、上述の例1および例2において示されたように第1および第2のパートナーに適用され得る。
【0047】
【表13】

【表14】

【0048】
<感覚の結果>
両方のパートナーが、加温および刺激の感覚の両方を当然感じたであろう。
【0049】
<例7(加温および触覚の感覚)>
下記に示される第1および第2の組成物が、上述の例1および例2において示されたように第1および第2のパートナーに適用され得る。
【0050】
【表15】

【表16】

【0051】
<感覚の結果>
両方のパートナーが、加温の感覚と、マイクロビーズで与えられる摩擦に起因して高められた触覚の知覚とを当然感じたであろう。
【0052】
<例8(加温および刺痛の感覚)>
下記に示される第1および第2の組成物が、上述の例1および例2において示されたように第1および第2のパートナーに適用され得る。
【0053】
【表17】

【表18】

【0054】
<例9(加温および刺痛の感覚)>
下記に示される第1および第2の組成物が、上述の例1および例2において示されたように第1および第2のパートナーに適用され得る。
【0055】
【表19】

【表20】

【0056】
混ぜ合わせることにより、これらの組成物は、加温に加えて刺痛の向上された感覚へと当然つながったであろう。
【0057】
<例10>
本発明の組成物および方法が、カップルにより、彼らの親密な関係に喜び、興奮、および陽気をもたらすために使用され得る。本発明の組成物および方法は、彼/彼女の相互作用的な潤滑剤として特徴付けられ得る。女性は、彼女の皮膚に潤滑剤のうちの1つを適用してよく、わずかな感覚を感じるであろう。そして、男性の方は、彼の皮膚に他の潤滑剤組成物を当然適用し、わずかな感覚を感じるであろう。この二人が性交を介して接すると、新しい、および/またはより激しい加温の感覚が、当然感じられるであろう。その利益は、一緒に新しい感覚を経験することの喜びおよび興奮、ならびに加温の感覚から来る向上された満足である。2つの併用技術が、次のように本明細書中で例示され得る。すなわち、
・加温性および刺痛性の潤滑剤
・改良された加温性および水ベースの潤滑剤(water base lubricants)
【0058】
組み合わされた経験は、性交開始(挿入)時の各個人の経験よりも優れているだけでなく、経験全体を有意により良いものとするであろう。
【0059】
<送達システム>
前述した点から見て、第1および第2の組成物は異なる容器に収容されるべきであり、しかもなお、好ましくは互いに協同して使用されるべきであることが、認識されるであろう。本発明の他の側面に従えば、独特の送達システムが、本発明の組成物により提供される経験を向上させるために提供され得る。
【0060】
容易に認識され得るように、少なくとも2つの異なる組成物の提供が、少なくとも2つの容器(各組成物について1つずつ)の提供を必要とする。その上、組成物は、必ずしも一緒に使用される必要がなく、および/または別々に保管され得るので、使用者が仕方なくこれら容器を一緒に保有することが無いように、それら容器を互いから分離して形成することが望ましいかも知れない。組成物は異なるので、組成物が互いに区別され得るように、互いに区別され得る容器を提供することが望ましい。容器は、実質的に同じ形状であってもよいが、異なる色または異なるキャップといった他の区別用の特徴部を有してもよい。代替的に、容器は、異なる形状であってもよいが、互いに協同するという、容器の中の組成物の意図されている使用を知らせるために、特定の共同した特徴部を有してもよい。例えば、連結しているか、あるいは、類似の図形もしくはロゴ、または他の相関的な特徴部(例えば、互いに鏡像である形状)を備えた異なる形状を有する容器が、使用され得る。連結しているか、または相補的な形状をした容器は、その中に収容され、互いに共同して使用されるべき組成物の相補的な性質を強調する。
【0061】
容器の形状は、加えて、または代替的に、その中に収容されるべき組成物の意図された使用、および/または意図されたメッセージ、もしくは本発明により伝えられるべき他の概念に影響されてもよい。図1および図3の図解の実施形態において、例示的な容器100は、試験管といったバイアルの形状で示されている。そのような形状は、「実験法」というメッセージを伝え、それ故、本発明のおもしろくて実験的な概念を添える(lending)のに望ましいかも知れない。また、試験管形状と、新しくて異なる配合物を生じる化学反応を引き起こすために配合物を混ぜ合わせるという概念とを関連付けることが、そのような容器形状により達成されるかも知れない。
【0062】
例示の容器100内に保持されるべき組成物は、一緒に使用されることが意図されていることから、相補的な容器100をクリップまたはホルダといったコネクタ要素によって一緒に維持することがさらに望ましいかも知れない。コネクタ要素は、少なくとも2つの容器を互いに共同して使用するために一緒に保持するように設計され得る。例示のホルダ200が図2に図示されており、これは、図1に図示されているような一対の容器100を保持するためのものである。それ故、ホルダ200には、2つの容器係合用部位(two container-engaging sites)202が提供されており、各部位は、ホルダ200が容器100をセットとして一緒に保持し得るように、容器100を係合するような形状をしている。しかしながら、ホルダ200は2つの容器係合用部位202に必ずしも限定されないことが認識されるであろう。それ故、2つを超える容器が、セットとして包含されることが意図される場合には、ホルダ200には、2つまたはそれ以上の容器係合用部位が提供されてもよい。好ましくは、ホルダ200は、容器100が容器100の外観および/または機能性に影響を及ぼすことなく複数回、容易に一緒につないだり、はずしたりされ得るように、構成されている。
【0063】
ホルダ200は、比較的小型になるように構成され得る。加えて、ホルダ200は、例えばハンドバックまたはひきだしに容器100を手早く保管するのを容易にするように構成されてもよい。図2および図4の例示的なホルダ200の単純なリングまたは連接形状は、少なくとも2つの容器200を一緒に保持しながら、比較的小さい外形をも有し、これにより手早い保管(ready storage)または携帯を可能にするという所望の機能を達成する。例えば、ホルダ200は、例えばひきだしに保管するときに典型的である、実質的に水平な向きで手早く保管するのを可能にするように構成され得る。
【0064】
容器100および/またはホルダ200の形状は、いずれかが配置される表面から転がり落ちる(roll off)ことがないように選択され得る。例えば、ホルダ200が、表面上に配置されたときに安定性を提供するように実質的な平らな表面を有する、前壁204または後壁206といったような1つまたはそれ以上の壁を有してもよい。代替的に、または加えて、1つまたはそれ以上の容器100には、容器本体102もしくはキャップ104、またはその両方に、平たい部分または突起(例えば、以下にさらに詳細が説明されるこぶ(nub)110)が提供されてもよい。しかしながら、代わりに、スタンドタイプ(stand-type)のホルダ300が使用されてもよく、そのようなホルダは、試験管ホルダを暗示し、それ故、試験管の形状をしたバイアルにより伝えられ得る「実験法」および「化学反応」のメッセージをさらに強調し得る。スタンドタイプのホルダ300は、少なくとも2つの容器係合用部位302と共に、少なくとも2つの対応する容器支持用部位304をも含んでおり、支持用部位304上に、容器100の底側端部が乗り、実質的に垂直な向きに容器100を維持するように支持され得る。
【0065】
容器100が表面から転がり落ちるのを抑制するための、前述された特徴部は、ホルダ200で容器100を係合するのを補助するさらなる機能の一助となり得る。もちろん、そのような係合を達成するために、さらなる、または完全に別な特徴部が代わりに使用されてもよいことが認識されるであろう。図1、図2、および図4の図解の実施形態において、こぶ110が、ホルダ200の凹み208と嵌合するように容器100上に提供されている。所望により、ホルダ200の容器係合用部位202に容器100が安定かつ固定して係合するのをさらに確実にするために、凹み208のいずれか、または全部に、対応するこぶ210が提供されてもよい。類似の特徴部が、代替のホルダ300にも同様に提供されてよい。こぶと凹みとの逆の配列が使用されてもよいことが認識されるであろう。言い換えれば、こぶが、容器係合用部位202に提供されてもよく、対応する凹みが、容器本体102上に提供されてもよい。容器100を係合するか、または固定するのに役立つ特徴部、およびホルダ200または300の他の構成もまた、本発明の基礎となる原理から逸脱することなく使用されてもよい。所望により、容器100を係合または固定するのに役立つ特徴部およびホルダ200が、ホルダ200に容器100を独立して支持させるようにしてもよい。言い換えれば、ホルダ200のみを保持することで、使用者は、容器100を実際に保持する必要なく、容器100を運ぶことが可能になる。このようにして、容器100およびホルダ200を具備する送達システムの携帯性がさらに向上される。
【0066】
容器100の外径、こぶ110の高さ、容器係合用部位202の内径、凹み208の深さ、およびこぶ210の高さは(提供される場合には)好ましくは、容器100がホルダ200の容器係合用部位202内にしっかりと係合されるように選択される。所望の寸法および相対寸法の保証は、本技術分野において通常の知識を有する者に既知である種々の方法のいずれかで達成され得る。例えば、既知の製造技術が、所望の公差を保証するように使用されてよい。より詳細には、容器100とホルダ200または300とのいずれかまたは両方の製造方法が、高い公差(high tolerances)を保証するように選択されてもよい。ある一つの実施形態において、ホルダ200は、隙間のない公差が維持されるのを可能にする射出成形プロセスにより形成されてよい。ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)またはポリプロピレンといった材料が、ホルダ200の射出成形のために好適である。そのような隙間のない公差を備えていれば、容器100は、そのような高い公差をも可能にする方法により製造される必要もない。それ故、利便性、製造の迅速性、およびコスト節約のために、容器100は、押出吹込成形技術により製造されてもよい。PETG(ポリエチレンテレフタレートグリコール)といった材料が使用されてもよい。容器100の最小の外径は、好ましくは、ホルダ200が容器100をしっかりと保持するように、容器係合用部位202内に摩擦適合(friction fit)するのに十分に大きくなるように選択される。
【0067】
容器100が表面から転がり落ちるのを抑制するための特徴部は、さらにその上、本発明の送達システムを製造し、包装する間の、容器100の整列を維持する他の機能の一助となり得る。もちろん、そのような整列を達成するために、さらなる、または完全に別の特徴部が代わりに使用されてもよいことが認識されるであろう。キャップ104が特定の向きになるように容器本体102上に固定されるべき場合、またはラベルが容器本体102またはキャップ104に対して特定の向きになるように適用されるべき場合には、製造の間、容器100を整列させることが望ましい場合がある。また、例えば、容器100がホルダ200により保持されるか、または二次包装で展示されたときに、容器100上のラベルが見えるように配列する、といったように、識別目的のためにホルダ200および/または二次包装に対して容器100を配列させることが望ましい場合もある。整列特徴部が図1の実施形態におけるようにこぶ110の形態にある場合には、その上に提供されるべきラベルといった、他の要素との容器本体102の相互作用を妨げるのが最小限になるような位置にこぶ110を提供するのが望ましい場合がある。
【0068】
前述の説明および図面は、本発明の配合物と協同して使用され得る送達システムの例示的な実施形態を表しているが、本発明の送達システムの精神および範囲から逸脱することなく、そのシステムにおいて様々な追加、改良、および置換がなされ得ることが理解されるであろう。特に、当業者は、構造、配列、比率、材料、および構成要素の多数の改良、あるいは、本発明の原理から逸脱することなく、特有の環境および操作上の要求に特に適応される、本発明の実施において使用される多数の改良を行いつつ、本発明が使用され得ることを認識するであろう。したがって、ここで開示されている実施形態は、すべてに関して、例として見なされるべきであり、限定的なものとして見なされるべきではなく、本発明の送達システムの範囲は、添付の特許請求の範囲に示されており、前述の送達システムの説明に制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】図1は、本発明の原理に従って形成された局所用組成物を収容するのに使用され得る例示的な容器の斜視図(perspective view)である。
【図2】図2は、図1に示されるような一対の容器を連接するのに使用され得る例示的なホルダの斜視図である。
【図3】図3は、図1に示されるような一対の容器を連接するのに使用され得る代替例のホルダの斜視図である。
【図4】図4は、図2の例示的なホルダにより連接された、図1に示されるような一対の容器の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる個人に適用され、前記個人が互いに身体的に相互作用することにより互いに相互作用するように配合された第1および第2の組成物を送達するための送達システムにおいて、
第1の組成物を収容している第1の容器と、
第2の組成物を収容している第2の容器であって、前記第2の組成物は、前記第1および第2の組成物が、第1および第2の個人の適用部位にそれぞれ提供され、前記適用部位が、互いに接触されると、前記第1の組成物と相互作用するように配合されている、第2の容器と、
を具備し、
前記第1および第2の容器は、これら容器が互いに協同して使用されるべきであることを前記個人に伝えるように、色、形状、または物理的接続のうちの少なくとも1つにより互いに関連付けられている、送達システム。
【請求項2】
請求項1に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器は、実質的に同じ形状を有している、送達システム。
【請求項3】
請求項2に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器は、異なる色である、送達システム。
【請求項4】
請求項2に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器は、試験管の形状をしたバイアルである、送達システム。
【請求項5】
請求項1に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器は、互いに相互作用するように構成された異なる形状を有する、送達システム。
【請求項6】
請求項1に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器の両方を保持するように構成されたホルダ、
をさらに具備する、送達システム。
【請求項7】
請求項7に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器は、試験管の形状をしたバイアルの形状にあり、
前記ホルダは、前記第1および第2の容器を一緒に保持するために、前記第1および第2の容器のそれぞれに係合するための第1および第2の容器係合用部位を有する、送達システム。
【請求項8】
請求項7に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器は、各々、こぶおよび凹みの少なくとも一方を含んでおり、
前記ホルダの前記第1および第2の容器係合用部位は、各々、前記第1および第2の容器係合用部位のそれぞれに前記第1および第2の容器が固定して係合するように前記第1および第2の容器の各々に提供されたこぶおよび凹みの前記少なくとも一方と相互作用するように、こぶおよび凹みの少なくとも一方を含んでいる、送達システム。
【請求項9】
請求項6に記載の送達システムにおいて、
前記ホルダは、前記ホルダが前記第1および第2の容器を独立して支持するように、前記第1および第2の容器を運ぶよう構成されている、送達システム。
【請求項10】
異なる個人に適用され、前記個人が互いに身体的に相互作用することにより互いに相互作用するように配合された第1および第2の組成物を送達するための送達システムにおいて、
第1の組成物を収容している第1の容器と、
第2の組成物を収容している第2の容器であって、前記第2の組成物は、前記第1および第2の組成物が、第1および第2の個人の適用部位にそれぞれ提供され、前記適用部位が、互いに接触されると、前記第1の組成物と相互作用するように配合されている、第2の容器と、
前記容器が互いに協同して使用されるべきであることを前記個人に伝えるように、前記第1および第2の容器を一緒につなぐように構成されているホルダと、
を具備し、
前記第1および第2の容器は、試験管の形状をしたバイアルの形態にあり、
前記ホルダは、第1および第2の容器係合用部位を備え、前記第1および第2の容器係合用部位は、(a)前記第1および第2の容器を係合し、(b)前記第1および第2の容器を分離して使用するために、前記第1および第2の容器の少なくとも一方を対応する容器係合用部位から手早く外すのを可能にし、(c)前記第1および第2の容器の前記少なくとも一方を前記対応する容器係合用部位に手早く再係合するのを可能にするように構成されている、送達システム。
【請求項11】
請求項10に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器は、各々、こぶおよび凹みの少なくとも一方を含んでおり、
前記ホルダの前記第1および第2の容器係合用部位は、各々、前記第1および第2の容器係合用部位のそれぞれに前記第1および第2の容器が固定して係合するように前記第1および第2の容器の各々に提供されたこぶおよび凹みの前記少なくとも一方と相互作用するように、こぶおよび凹みの少なくとも一方を含んでいる、送達システム。
【請求項12】
請求項11に記載の送達システムにおいて、
前記第1および第2の容器ならびに前記ホルダの前記第1および第2の容器係合用部位の、各々のこぶおよび凹みの前記少なくとも一方は、前記ホルダに対して所望の向きに前記第1および第2の容器を向けるように配列されている、送達システム。
【請求項13】
請求項10に記載の送達システムにおいて、
前記ホルダは、実質的に水平な向きに前記送達システムを保管することを可能にするように構成されている、送達システム。
【請求項14】
請求項10に記載の送達システムにおいて、
前記ホルダは、実質的に垂直な向きに前記第1および第2の容器を立てて保持する形状にある、送達システム。
【請求項15】
少なくとも二人の個人の皮膚または粘膜上に感覚を与える方法において、
a)少なくとも第1の個人の皮膚または粘膜に第1の局所用組成物を適用することと、
b)少なくとも第2の個人の皮膚または粘膜に、前記第1の局所用組成物とは異なる第2の局所用組成物を適用することと、
c)前記第1の組成物が適用された少なくとも前記第1の個人の皮膚または粘膜を、前記第2の組成物が適用された少なくとも前記第2の個人の皮膚または粘膜に接触させることと、
を含み、これにより、前記第1および第2の局所用組成物が相互作用し、前記個人の少なくとも一人における感覚へとつながる、方法。
【請求項16】
少なくとも二人の個人の皮膚または粘膜上に感覚性の結果を与える方法において、
a)少なくとも一人の第1の個人の皮膚または粘膜に第1の局所用組成物を適用することであって、前記第1の局所用組成物は、前記第1の個人から第1の感覚を誘発させる、第1の局所用組成物を適用することと、
b)少なくとも一人の第2の個人の皮膚または粘膜に第2の局所用組成物を適用することであって、前記第2の局所用組成物は、前記第1の局所用組成物とは異なるものであり、前記第2の個人から第2の感覚を誘発させる、第2の局所用組成物を適用することと、
c)前記第1の組成物が適用された少なくとも一人の第1の個人の皮膚を、前記第2の組成物が適用された前記第2の個人の皮膚または粘膜に接触させることと、
を含み、これにより、前記第1および第2の局所用組成物が相互作用し、各個人における感覚、または前記第1もしくは第2の個人における前記感覚の増強へとつながる、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法において、
前記第1および第2の組成物は、前記第1および第2の個人の両方に感覚または感覚の増強を与えるように相互作用する、方法。
【請求項18】
請求項15に記載の方法において、
前記組成物の少なくとも一方は、潤滑剤組成物である、方法。
【請求項19】
請求項15に記載の方法において、
前記組成物の少なくとも一方は、摩擦要素を含んでいる、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法において、
前記摩擦要素は、マイクロビーズを含んでいる、方法。
【請求項21】
請求項15に記載の方法において、
前記組成物の少なくとも一方は、加温性組成物を含んでいる、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法において、
前記加温性組成物は、少なくとも1つの多価アルコールを含む無水組成物を含んでいる、方法。
【請求項23】
請求項15に記載の方法において、
前記組成物の少なくとも一方は、冷却性組成物を含んでいる、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法において、
前記冷却性組成物は、メントール、ソルビトール、クロヘキサンカルボキサミド、N−メチル−5−メチル−2−(1−メチルエチル、およびN,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタマイドからなる群より選択される冷却性成分を含んでいる、方法。
【請求項25】
請求項15に記載の方法において、
前記組成物の少なくとも一方は、刺痛性組成物を含んでいる、方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法において、
前記刺痛性組成物は、サリチル酸メチル、ニコチン酸メチル、および乳酸メンチルからなる群より選択される刺痛性成分を含んでいる、方法。
【請求項27】
請求項15に記載の方法において、
前記組成物の少なくとも一方は、麻痺性組成物を含んでいる、方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法において、
前記麻痺性組成物は、ベンゾカイン、ノボカイン、リドカイン、テトラカイン、リグノカイン、およびメピバカインからなる群より選択される麻酔薬成分を含んでいる、方法。
【請求項29】
請求項15に記載の方法において、
前記組成物の少なくとも一方は、刺激性組成物を含んでいる、方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法において、
前記刺激性組成物は、コショウ、トウガラシの実、オリーブ、ショウガ、およびチョウジノキからなる群より選択される、気持ちよく刺激する量の刺激成分を含んでいる、方法。
【請求項31】
請求項15に記載の方法において、
前記組成物の少なくとも一方は、紅潮性組成物を含んでいる、方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法において、
前記紅潮性組成物は、コショウ、トウガラシ、およびショウガからなる群より選択される紅潮性成分を含んでいる、方法。
【請求項33】
請求項15に記載の方法において、
前記第1の個人は、前記第1の組成物を前記第2の個人に適用し、
前記第2の個人は、前記第2の組成物を前記第1の個人に適用する、方法。
【請求項34】
請求項21に記載の方法において、
前記第2の組成物は、刺痛性組成物である、方法。
【請求項35】
併用される感覚性組成物において、
a)少なくとも1つの感覚誘引性成分を有する第1の局所用組成物と、
b)少なくとも1つの感覚誘引性成分を有する第2の局所用組成物であって、前記第2の局所用組成物は、前記第1の局所用組成物とは異なる感覚誘引性成分を含有している、第2の局所用組成物と、
を含む、組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−518894(P2010−518894A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549260(P2009−549260)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/053445
【国際公開番号】WO2008/098180
【国際公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(506105814)マクニール−ピーピーシー・インコーポレーテツド (69)
【Fターム(参考)】