真核遺伝コードの拡張
本発明は真核細胞で遺伝的にコードされるアミノ酸の数を拡大する翻訳成分を作製するための組成物と方法を提供する。これらの成分としては、直交tRNA、直交アミノアシルtRNAシンテターゼ、tRNA/シンテターゼの直交対及び非天然アミノ酸が挙げられる。蛋白質と、非天然アミノ酸を組込んだ蛋白質を真核細胞で生産する方法も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)を含む真核細胞であって、O−RSが直交tRNA(O−tRNA)を真核細胞において少なくとも1種の非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する前記細胞。
【請求項2】
O−RSが配列番号86に記載のアミノ酸配列をもつO−RSの少なくとも50%の効率でO−tRNAを少なくとも1種の非天然アミノ酸でアミノアシル化する請求項1に記載の細胞。
【請求項3】
少なくとも1種の非天然アミノ酸が2種以上の非天然アミノ酸を含む請求項1に記載の細胞。
【請求項4】
O−RS、又はその一部が配列番号3−19のいずれか1種に記載のポリヌクレオチド配列、又はその相補的ポリヌクレオチド配列によりコードされる請求項1に記載の細胞。
【請求項5】
O−RSが配列番号36−47もしくは86のいずれか1種に記載のアミノ酸配列、又はその保存変異体を含む請求項1に記載の細胞。
【請求項6】
O−RSがO−tRNAを天然アミノ酸でアミノアシル化する場合の少なくとも10倍の効率でO−tRNAを少なくとも1種の非天然アミノ酸でアミノアシル化する請求項1に記載の細胞。
【請求項7】
O−RSが天然に存在するチロシルアミノアシルtRNAシンテターゼ(TyrRS)と少なくとも90%一致するアミノ酸配列を含むと共に、
A)大腸菌TyrRSのTyr37に対応する位置にバリン、イソロイシン、ロイシン、又はスレオニン;
B)大腸菌TyrRSのAsp182に対応する位置にスレオニン、セリン、アルギニン、又はグリシン;
D)大腸菌TyrRSのPhe183に対応する位置にメチオニン、又はチロシン;及び
E)大腸菌TyrRSのLeu186に対応する位置にセリン、又はアラニン
から構成される群から選択される2種以上のアミノ酸を含む請求項1に記載の細胞。
【請求項8】
O−RSが非真核生物に由来する請求項1に記載の細胞。
【請求項9】
非真核生物が大腸菌、又はBacillus stearothermophilusである請求項8に記載の細胞。
【請求項10】
真核細胞が酵母細胞、哺乳動物細胞、植物細胞、藻類細胞、真菌細胞、又は昆虫細胞である請求項1に記載の細胞。
【請求項11】
真核細胞がSaccharomyces cerevisiae細胞である請求項10に記載の細胞。
【請求項12】
O−RSが天然アミノ酸に比較して少なくとも1種の非天然アミノ酸に1種以上の改善又は強化された酵素性質をもち、前記性質がKm増加、Km低下、kcat増加、kcat低下、kcat/km低下、及びkcat/km増加から構成される群から選択される請求項1に記載の細胞。
【請求項13】
少なくとも1種の非天然アミノ酸がp−アセチル−L−フェニルアラニン、p−ヨード−L−フェニルアラニン、O−メチル−L−チロシン、p−プロパルギルオキシフェニルアラニン、L−3−(2−ナフチル)アラニン、3−メチルフェニルアラニン、O−4−アリル−L−チロシン、4−プロピル−L−チロシン、トリ−O−アセチル−GlcNAcβ−セリン、L−Dopa、フッ素化フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、p−アジド−L−フェニルアラニン、p−アシル−L−フェニルアラニン、p−ベンゾイル−L−フェニルアラニン、L−ホスホセリン、ホスホノセリン、ホスホノチロシン、p−ブロモフェニルアラニン、p−アミノ−L−フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、チロシンアミノ酸の非天然類似体;グルタミンアミノ酸の非天然類似体;フェニルアラニンアミノ酸の非天然類似体;セリンアミノ酸の非天然類似体;スレオニンアミノ酸の非天然類似体;アルキル、アリール、アシル、アジド、シアノ、ハロ、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドロキシル、アルケニル、アルキニンル、エーテル、チオール、スルホニル、セレノ、エステル、チオ酸、硼酸、ボロン酸、ホスホ、ホスホノ、ホスフィン、複素環、エノン、イミン、アルデヒド、ヒドロキシルアミン、ケト、もしくはアミノ、又はその組み合わせで置換されたアミノ酸;光架橋基をもつアミノ酸;スピン標識アミノ酸;蛍光アミノ酸;金属結合性アミノ酸;金属含有アミノ酸;放射性アミノ酸;フォトケージド及び/又は光異性化可能なアミノ酸;ビオチン又はビオチン類似体含有アミノ酸;ケト含有アミノ酸;ポリエチレングリコール又はポリエーテルを含むアミノ酸;重原子置換アミノ酸;化学分解性又は光分解性アミノ酸;延長側鎖をもつアミノ酸;毒性基を含むアミノ酸;糖置換アミノ酸;炭素結合糖含有アミノ酸;レドックス活性アミノ酸;α−ヒドロキシ含有酸;アミノチオ酸;α,αジ置換アミノ酸;βアミノ酸;プロリン又はヒスチジン以外の環状アミノ酸、及びフェニルアラニン、チロシン又はトリプトファン以外の芳香族アミノ酸から構成される群から選択される請求項1に記載の細胞。
【請求項14】
更に少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む請求項1に記載の細胞。
【請求項15】
更に直交tRNA(O−tRNA)を含み、前記O−tRNAがセレクターコドンを認識し、O−RSにより少なくとも1種の非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化される請求項1に記載の細胞。
【請求項16】
O−tRNAが非真核生物に由来する請求項15に記載の細胞。
【請求項17】
非真核生物が大腸菌、又はBacillus stearothermophilusである請求項16に記載の細胞。
【請求項18】
O−tRNAが配列番号65に記載のポリヌクレオチド配列を含む核酸の細胞内プロセシングにより生産されるtRNAの少なくとも50%の効率で少なくとも1種の非天然アミノ酸の蛋白質組込みを媒介する請求項15に記載の細胞。
【請求項19】
O−tRNAが配列番号65に対応する核酸の細胞内プロセシングにより細胞内で生産され、O−RSが配列番号36−47、86、及びその保存変異体から構成される群から選択されるポリペプチド配列を含む請求項15に記載の細胞。
【請求項20】
該当ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む核酸を更に含み、前記ポリヌクレオチドがO−tRNAにより認識されるセレクターコドンを含む請求項15に記載の細胞。
【請求項21】
少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む該当ポリペプチドの収率がポリヌクレオチドにセレクターコドンを含まない細胞から天然に存在する該当ポリペプチドで得られる収率の少なくとも5%である請求項20に記載の細胞。
【請求項22】
細胞が少なくとも1種の非天然アミノ酸の存在下におけるポリペプチドの収率の30%未満の収率で少なくとも1種の非天然アミノ酸の不在下に該当ポリペプチドを生産する請求項20に記載の細胞。
【請求項23】
細胞が少なくとも1種の非天然アミノ酸の存在下におけるポリペプチドの収率の5%未満の収率で少なくとも1種の非天然アミノ酸の不在下に該当ポリペプチドを生産する請求項22に記載の細胞。
【請求項24】
該当ポリペプチドが治療用蛋白質、診断用蛋白質、産業用酵素、又はその部分である請求項20に記載の細胞。
【請求項25】
該当ポリペプチドがサイトカイン、増殖因子、増殖因子受容体、インターフェロン、インターロイキン、炎症性分子、腫瘍遺伝子産物、ペプチドホルモン、シグナル伝達分子、ステロイドホルモン受容体、エリスロポエチン(EPO)、インスリン、ヒト成長ホルモン、α1アンチトリプシン、アンジオスタチン、抗血友病因子、抗体、アポリポ蛋白質、アポ蛋白質、心房性ナトリウム利尿因子、心房性ナトリウム利尿ポリペプチド、心房性ペプチド、C−X−Cケモカイン、T39765、NAP−2、ENA−78、Gro−a、Gro−b、Gro−c、IP−10、GCP−2、NAP−4、SDF−1、PF−4、MIG、カルシトニン、cキットリガンド、サイトカイン、CCケモカイン、単球化学誘引蛋白質−1、単球化学誘引蛋白質−2、単球化学誘引蛋白質−3、単球炎症性蛋白質−1α、単球炎症性蛋白質−1β、RANTES、I309、R83915、R91733、HCC1、T58847、D31065、T64262、CD40、CD40リガンド、Cキットリガンド、コラーゲン、コロニー刺激因子(CSF)、補体因子5a、補体阻害剤、補体受容体1、サイトカイン、DHFR、上皮好中球活性化ペプチド−78、GROα/MGSA、GROβ、GROγ、MIP−1α、MIP−1δ、MCP−1、表皮増殖因子(EGF)、上皮好中球活性化ペプチド、エリスロポエチン(EPO)、表皮剥離毒素、IX因子、VII因子、VIII因子、X因子、繊維芽細胞増殖因子(FGF)、フィブリノーゲン、フィブロネクチン、G−CSF、GM−CSF、グルコセレブロシダーゼ、ゴナドトロピン、増殖因子、増殖因子受容体、ヘッジホッグ蛋白質、ヘモグロビン、肝細胞増殖因子(HGF)、ヒルジン、ヒト血清アルブミン、ICAM−1、ICAM−1受容体、LFA−1、LFA−1受容体、インスリン、インスリン様増殖因子(IGF)、IGF−I、IGF−II、インターフェロン、IFN−α、IFN−β、IFN−γ、インターロイキン、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、ケラチノサイト増殖因子(KGF)、ラクトフェリン、白血病阻害因子、ルシフェラーゼ、ニュールチュリン、好中球阻害因子(NIF)、オンコスタチンM、骨形成蛋白質、腫瘍遺伝子産物、副甲状腺ホルモン、PD−ECSF、PDGF、ペプチドホルモン、ヒト成長ホルモン、プレイオトロピン、プロテインA、プロテインG、発熱外毒素A、B又はC、リラキシン、レニン、SCF、可溶性補体受容体I、可溶性I−CAM1、可溶性インターロイキン受容体、可溶性TNF受容体、ソマトメジン、ソマトスタチン、ソマトトロピン、ストレプトキナーゼ、スーパー抗原、ブドウ球菌エンテロトキシン、SEA、SEB、SEC1、SEC2、SEC3、SED、SEE、ステロイドホルモン受容体、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、毒素性ショック症候群毒素、チモシンα1、組織プラスミノーゲンアクチベーター、腫瘍増殖因子(TGF)、TGF−α、TGF−β、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子α、腫瘍壊死因子β、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)、VLA−4蛋白質、VCAM−1蛋白質、血管内皮増殖因子(VEGEF)、ウロキナーゼ、Mos、Ras、Raf、Met、p53、Tat、Fos、Myc、Jun、Myb、Rel、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、テストステロン受容体、アルドステロン受容体、LDL受容体、SCF/cキット、CD40L/CD40、VLA−4/VCAM−1、ICAM−1/LFA−1、ヒアルリン/CD44、及びコルチコステロンから構成される群から選択される蛋白質又は蛋白質の一部を含む請求項24に記載の細胞。
【請求項26】
核酸によりコードされる該当ポリペプチド又はその部分を更に含む請求項20に記載の細胞。
【請求項27】
該当ポリペプチドが転写モジュレーター蛋白質、又はその一部を含む請求項20に記載の細胞。
【請求項28】
転写モジュレーター蛋白質が転写アクチベーター蛋白質である請求項27に記載の細胞。
【請求項29】
転写アクチベーター蛋白質がGAL4である請求項28に記載の細胞。
【請求項30】
転写モジュレーター蛋白質が転写リプレッサー蛋白質である請求項27に記載の細胞。
【請求項31】
直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)、直交tRNA(O−tRNA)、非天然アミノ酸、及び該当ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む核酸を含む真核細胞であって、ポリヌクレオチドがO−tRNAにより認識されるセレクターコドンを含み、O−RSが真核細胞において直交tRNA(O−tRNA)を非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化し、細胞が非天然アミノ酸の存在下におけるポリペプチドの収率の30%未満の収率で非天然アミノ酸の不在下に該当ポリペプチドを生産する前記細胞。
【請求項32】
直交tRNA(O−tRNA)を含む真核細胞であって、O−tRNAがO−tRNAによりin vivo認識されるセレクターコドンを含むポリヌクレオチドによりコードされる蛋白質への非天然アミノ酸の組込みを媒介する前記細胞。
【請求項33】
O−tRNAが配列番号65に記載の配列を含むポリヌクレオチド配列の細胞内プロセシングにより生産されるtRNAの少なくとも50%の効率で非天然アミノ酸の蛋白質組込みを媒介する請求項32に記載の細胞。
【請求項34】
O−tRNAが配列番号65に記載のポリヌクレオチド配列、その細胞内プロセシング形、又はその保存変異体を含む請求項32に記載の細胞。
【請求項35】
O−tRNAが転写後修飾される請求項32に記載の細胞。
【請求項36】
請求項32に記載のO−tRNAをコードする核酸、又はその相補的ポリヌクレオチド。
【請求項37】
核酸がAボックスとBボックスを含む請求項36に記載の核酸。
【請求項38】
真核細胞中にGAL4蛋白質又はその部分を含有する組成物であって、GAL4蛋白質又はその部分が少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む前記組成物。
【請求項39】
蛋白質を含有する組成物であって、前記蛋白質が少なくとも1種の翻訳後修飾を含む少なくとも1種の非天然アミノ酸を含み、前記少なくとも1種の翻訳後修飾が糖部分を含む前記組成物。
【請求項40】
少なくとも1種の非天然アミノ酸がケト非天然アミノ酸である請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
少なくとも1種の翻訳後修飾が真核細胞においてin vivoで行われる請求項39に記載の組成物。
【請求項42】
蛋白質を含有する組成物であって、前記蛋白質が少なくとも1種の非天然アミノ酸と、真核細胞によりin vivoで行われる少なくとも1種の翻訳後修飾を含み、前記翻訳後修飾が天然には原核細胞により行われない前記組成物。
【請求項43】
翻訳後修飾がGlcNAc−アスパラギン結合によるオリゴ糖とアスパラギンの結合を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
オリゴ糖が(GlcNAc−Man)2−Man−GlcNAc−GlcNAcを含む請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
翻訳後修飾がGalNAc−セリン、GalNAc−スレオニン、GlcNAc−セリン、又はGlcNAc−スレオニン結合によるオリゴ糖とセリン又はスレオニンの結合を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項46】
オリゴ糖がGal−GalNAc又はGal−GlcNAcを含む請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
翻訳後修飾がアセチル化、アシル化、脂質修飾、パルミトイル化、パルミチン酸付加、リン酸化、及び糖脂質結合修飾から構成される群から選択される請求項42に記載の組成物。
【請求項48】
蛋白質が治療用蛋白質、診断用蛋白質、産業用酵素、又はその部分のアミノ酸配列と少なくとも75%一致するアミノ酸配列を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項49】
蛋白質の天然形に存在する特定アミノ酸の全部よりは少ないが、少なくとも1種が非天然アミノ酸で置換されている請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
蛋白質が少なくとも2個の非天然アミノ酸を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項51】
蛋白質が少なくとも2個の異なる非天然アミノ酸を含む請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
蛋白質が少なくとも3個の非天然アミノ酸を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項53】
蛋白質が4個以上の非天然アミノ酸を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項54】
組成物が更に医薬的に許容可能な賦形剤を含有する請求項42に記載の組成物。
【請求項55】
組成物が少なくとも100μgの蛋白質を含有する請求項42に記載の組成物。
【請求項56】
組成物が少なくとも50μg/lの蛋白質を含有する請求項42に記載の組成物。
【請求項57】
蛋白質が分泌もしくは局在配列、エピトープタグ、FLAGタグ、ポリヒスチジンタグ、又はGST融合配列を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項58】
(a)配列番号36−47、又は86のいずれか1種に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b)配列番号3−19のいずれか1種に記載のポリヌクレオチドによりコードされるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(c)(a)、又は(b)のポリペプチドに特異的な抗体に対して特異的免疫反応性のポリペプチド;
(d)天然に存在するチロシルアミノアシルtRNAシンテターゼ(TyrRS)のアミノ酸配列と少なくとも90%一致するアミノ酸配列を含むと共に、大腸菌TyrRSのTyr37に対応する位置にバリン、イソロイシン、ロイシン、又はスレオニン;大腸菌TyrRSのAsp182に対応する位置にスレオニン、セリン、アルギニン、又はグリシン;大腸菌TyrRSのPhe183に対応する位置にメチオニン、又はチロシン;及び大腸菌TyrRSのLeu186に対応する位置にセリン、又はアラニンから構成される群から選択される2種以上のアミノ酸を含むポリペプチド;
(e)配列番号36−47、又は86の少なくとも20個の連続アミノ酸を含むと共に、大腸菌TyrRSのTyr37に対応する位置にバリン、イソロイシン、ロイシン、又はスレオニン;大腸菌TyrRSのAsp182に対応する位置にスレオニン、セリン、アルギニン、又はグリシン;大腸菌TyrRSのPhe183に対応する位置にメチオニン、又はチロシン;及び大腸菌TyrRSのLeu186に対応する位置にセリン、又はアラニンから構成される群から選択される2種以上のアミノ酸置換を含むポリペプチド(但し、アミノ酸の番号は大腸菌TyrRSの番号に対応する);並びに
(f)(a)、(b)、(c)、(d)、又は(e)の保存変異体を含むアミノ酸配列から構成される群から選択されるポリペプチド。
【請求項59】
請求項58に記載のポリペプチドと賦形剤を含有する組成物。
【請求項60】
請求項58に記載のポリペプチドに対して特異的免疫反応性の抗体又は抗血清。
【請求項61】
(a)配列番号3−19、又は64−85のいずれか1種に記載のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド;
(b)(a)のポリヌクレオチド配列に相補的であるか又は前記配列をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号36−47、もしくは86のいずれか1種に記載のアミノ酸配列又はその保存変異体を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(d)請求項58に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(e)高ストリンジェント条件下で核酸の実質的に全長にわたって(a)、(b)、(c)、又は(d)のポリヌクレオチドとハイブリダイズする核酸;
(f)天然に存在するチロシルアミノアシルtRNAシンテターゼ(TyrRS)のアミノ酸配列と少なくとも90%一致するアミノ酸配列を含むと共に、大腸菌TyrRSのTyr37に対応する位置にバリン、イソロイシン、ロイシン、又はスレオニン;大腸菌TyrRSのAsp182に対応する位置にスレオニン、セリン、アルギニン、又はグリシン;大腸菌TyrRSのPhe183に対応する位置にメチオニン、又はチロシン;及び大腸菌TyrRSのLeu186に対応する位置にセリン、又はアラニンから構成される群から選択される2種以上の突然変異を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(g)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、又は(f)のポリヌクレオチドと少なくとも98%一致するポリヌクレオチド;並びに
(h)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、又は(g)の保存変異体を含むポリヌクレオチドから構成される群から選択されるポリヌクレオチド。
【請求項62】
請求項61に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項63】
ベクターがプラスミド、コスミド、ファージ、又はウイルスを含む請求項62に記載のベクター。
【請求項64】
ベクターが発現ベクターである請求項62に記載のベクター。
【請求項65】
請求項62に記載のベクターを含む細胞。
【請求項66】
真核細胞において直交tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)の生産方法であって、
(a)i)アミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)のライブラリーのメンバーと、ii)直交tRNA(O−tRNA)と、iii)ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドと、iv)ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドを各々含む第1の種の真核細胞の集団について非天然アミノ酸の存在下でポジティブ選択を実施し、ポジティブ選択後に生存している細胞が非天然アミノ酸の存在下で直交tRNA(O−tRNA)をアミノアシル化する活性RSを含むと判定する段階と;
(b)ポジティブ選択後に生存している細胞について非天然アミノ酸の不在下でネガティブ選択を実施し、O−tRNAを天然アミノ酸でアミノアシル化する活性RSを排除することにより、O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化するO−RSを得る段階を含む前記方法。
【請求項67】
ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドが応答エレメントに機能的に連結されており、細胞が、a)応答エレメントからの転写を調節する転写モジュレーター蛋白質をコードすると共に、b)少なくとも1個のセレクターコドンを含むポリヌクレオチドを更に含み;
非天然アミノ酸でアミノアシル化されたO−tRNAにより非天然アミノ酸が転写モジュレーター蛋白質に組込まれる結果としてポジティブ選択マーカーが転写される請求項66に記載の方法。
【請求項68】
転写モジュレーター蛋白質が真核転写モジュレーター蛋白質である請求項67に記載の方法。
【請求項69】
転写モジュレーター蛋白質が転写アクチベーター蛋白質であり、セレクターコドンがアンバー終止コドンである請求項67に記載の方法。
【請求項70】
アンバー終止コドンが転写アクチベーター蛋白質のDNA結合ドメインをコードするポリヌクレオチドの一部又は実質的にその近傍に配置されている請求項69に記載の方法。
【請求項71】
転写アクチベーター蛋白質がGAL4である請求項69に記載の方法。
【請求項72】
ポジティブ選択マーカーが増殖用栄養補助剤を提供し、選択が栄養補助剤を含まない培地で実施される請求項66に記載の方法。
【請求項73】
ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドがhis3、ura3、leu2、lys2、又はlacZ遺伝子である請求項72に記載の方法。
【請求項74】
his3遺伝子がイミダゾールグリセロールリン酸脱水素酵素であり、前記脱水素酵素が3−アミノトリアゾール(3−AT)の添加により検出される請求項73に記載の方法。
【請求項75】
ポジティブ選択マーカーが適切な反応体の存在下に蛍光発光するか又は発光反応を触媒する請求項67に記載の方法。
【請求項76】
ポジティブ選択マーカーの生成物が蛍光活性化細胞ソーティング(FACS)又は発光により検出される請求項75に記載の方法。
【請求項77】
ポジティブ選択マーカーが親和性に基づくスクリーニングマーカーを含む請求項66に記載の方法。
【請求項78】
ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドがセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項79】
ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドが転写モジュレーター蛋白質により転写を媒介される応答エレメントに機能的に連結されており;
天然アミノ酸でアミノアシル化されたO−tRNAにより天然アミノ酸が転写モジュレーター蛋白質に組込まれる結果としてネガティブ選択マーカーが転写される請求項67に記載の方法。
【請求項80】
ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドがura3遺伝子を含み、ネガティブ選択が5−フルオロオロト酸(5−FOA)を含む培地で実施される請求項66に記載の方。
【請求項81】
ネガティブ選択に使用される培地がネガティブ選択マーカーにより検出可能な物質に変換される選択又はスクリーニング物質を含む請求項66に記載の方法。
【請求項82】
検出可能な物質が毒性物質である請求項81に記載の方法。
【請求項83】
ネガティブ選択マーカーが適切な反応体の存在下に蛍光発光するか又は発光反応を触媒する請求項66に記載の方法。
【請求項84】
ネガティブ選択マーカーの生成物が蛍光活性化細胞ソーティング(FACS)又は発光により検出される請求項83に記載の方法。
【請求項85】
ネガティブ選択マーカーが親和性に基づくスクリーニングマーカーを含む請求項66に記載の方法。
【請求項86】
ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドがセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項87】
セレクターコドンがアンバーコドン、オーカーコドン又はオパール終止コドンを含む請求項86に記載の方法。
【請求項88】
同一ポリヌクレオチドがポジティブ選択マーカーとネガティブ選択マーカーの両者をコードする請求項66に記載の方法。
【請求項89】
ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドが少なくとも2個のセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項90】
ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドが少なくとも2個のセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項91】
ポジティブ選択マーカーとネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドの一方又は両方が各々少なくとも2個の異なるセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項92】
ポジティブ選択マーカーとネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドの一方又は両方が各々少なくとも2個の同一セレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項93】
非天然アミノ酸がp−アセチル−L−フェニルアラニン、p−ヨード−L−フェニルアラニン、O−メチル−L−チロシン、p−プロパルギルオキシフェニルアラニン、L−3−(2−ナフチル)アラニン、3−メチルフェニルアラニン、O−4−アリル−L−チロシン、4−プロピル−L−チロシン、トリ−O−アセチル−GlcNAcβ−セリン、L−Dopa、フッ素化フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、p−アジド−L−フェニルアラニン、p−アシル−L−フェニルアラニン、p−ベンゾイル−L−フェニルアラニン、L−ホスホセリン、ホスホノセリン、ホスホノチロシン、p−ブロモフェニルアラニン、p−アミノ−L−フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、チロシンアミノ酸の非天然類似体;グルタミンアミノ酸の非天然類似体;フェニルアラニンアミノ酸の非天然類似体;セリンアミノ酸の非天然類似体;スレオニンアミノ酸の非天然類似体;アルキル、アリール、アシル、アジド、シアノ、ハロ、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドロキシル、アルケニル、アルキニンル、エーテル、チオール、スルホニル、セレノ、エステル、チオ酸、硼酸、ボロン酸、ホスホ、ホスホノ、ホスフィン、複素環、エノン、イミン、アルデヒド、ヒドロキシルアミン、ケト、もしくはアミノ、又はその組み合わせで置換されたアミノ酸;光架橋基をもつアミノ酸;スピン標識アミノ酸;蛍光アミノ酸;金属結合性アミノ酸;金属含有アミノ酸;放射性アミノ酸;フォトケージド及び/又は光異性化可能なアミノ酸;ビオチン又はビオチン類似体含有アミノ酸;ケト含有アミノ酸;ポリエチレングリコール又はポリエーテルを含むアミノ酸;重原子置換アミノ酸;化学分解性又は光分解性アミノ酸;延長側鎖をもつアミノ酸;毒性基を含むアミノ酸;糖置換アミノ酸;炭素結合糖含有アミノ酸;レドックス活性アミノ酸;α−ヒドロキシ含有酸;アミノチオ酸;α,αジ置換アミノ酸;βアミノ酸;プロリン又はヒスチジン以外の環状アミノ酸、及びフェニルアラニン、チロシン又はトリプトファン以外の芳香族アミノ酸から構成される群から選択される請求項66に記載の方法。
【請求項94】
段階(a)、(b)又は(a)と(b)の両者が変動量の不活性シンテターゼを提供することを更に含み、変動量が付加レベルの選択又はスクリーニングストリンジェンシーを提供する請求項66に記載の方法。
【請求項95】
O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化するO−RSについて付加ポジティブ選択ラウンドを実施する段階を更に含む請求項66に記載の方法。
【請求項96】
段階(a)、(b)又は(a)と(b)の両方が選択又はスクリーニングストリンジェンシーを変動させることを更に含む請求項66に記載の方法。
【請求項97】
RSのライブラリーが非真核生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)に由来するRSを含む請求項66に記載の方法。
【請求項98】
RSのライブラリーが不活性RSに由来する請求項66に記載の方法。
【請求項99】
不活性RSが活性RSを突然変異させることにより作製される請求項98に記載の方法。
【請求項100】
不活性RSがアミノ酸結合ポケットを含み、結合ポケットを構成する1種以上のアミノ酸が1種以上の異なるアミノ酸で置換されている請求項99に記載の方法
【請求項101】
置換アミノ酸がアラニンで置換されている請求項100に記載の方法。
【請求項102】
RSのライブラリーが突然変異体RSのライブラリーを含む請求項66に記載の方法。
【請求項103】
RSをコードする核酸でランダム突然変異、部位特異的突然変異、組換え、キメラ構築、又はその任意組み合わせを実施することにより、突然変異体RSのライブラリーを作製する段階を更に含む請求項102に記載の方法。
【請求項104】
(c)O−RSをコードする核酸を単離する段階と;
(d)突然変異O−RSをコードするポリヌクレオチドセットを核酸から作製する段階と;
(e)O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する突然変異O−RSが得られるまで段階(a)及び/又は(b)を繰り返す段階を更に含む請求項66に記載の方法。
【請求項105】
段階(c)−(e)を少なくとも2回実施することを更に含む請求項104に記載の方法。
【請求項106】
段階(d)がランダム突然変異誘発、部位特異的突然変異誘発、キメラ構築、組換え又はその任意組み合わせを含む請求項104に記載の方法。
【請求項107】
請求項66に記載の方法により生産されたO−RS。
【請求項108】
O−tRNAがtRNAのライブラリーのメンバーを含む第1の種の真核細胞の集団についてネガティブ選択を実施し、真核細胞に内在するアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)によりアミノアシル化されるtRNAのライブラリーのメンバーを含む細胞を排除することにより得られ、それにより第1の種の真核細胞に直交なtRNAのプールを得る請求項66に記載の方法。
【請求項109】
tRNAのライブラリーが非真核生物に由来する少なくとも1種のtRNAに由来するtRNAを含む請求項108に記載の方法。
【請求項110】
アミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)のライブラリーが非真核生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)に由来するRSを含む請求項108に記載の方法。
【請求項111】
tRNAのライブラリーが第1の非真核生物に由来する少なくとも1種のtRNAに由来するtRNAを含み、アミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)のライブラリーが第2の非真核生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)に由来するRSを含む請求項108に記載の方法。
【請求項112】
第1の非真核生物と第2の非真核生物が同一である請求項111に記載の方法。
【請求項113】
第1の非真核生物と第2の非真核生物が異なる請求項111に記載の方法。
【請求項114】
O−tRNAをコードする核酸と、O−RSをコードする核酸を第2の種の真核細胞に導入する段階を更に含む請求項108に記載の方法。
【請求項115】
第1の種が酵母である請求項114に記載の方法。
【請求項116】
第2の種が哺乳動物、昆虫、真菌、藻類、及び植物から構成される群から選択される請求項114に記載の方法。
【請求項117】
請求項108に記載の方法により生産されたO−tRNA/O−RS対。
【請求項118】
選択又はスクリーニングがアミノ酸浸透率の変化、翻訳効率の変化、及び翻訳忠実度の変化から構成される群から選択される1種以上のポジティブ又はネガティブ選択又はスクリーニングを含み、1種以上の変化が蛋白質を生産するために直交tRNA−tRNAシンテターゼ対を使用する生物における1個以上の遺伝子の突然変異に基づく請求項66又は108に記載の方法。
【請求項119】
真核細胞において直交tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)の生産方法であって、
(a)i)アミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)のライブラリーのメンバーと、ii)直交tRNA(O−tRNA)と、iii)ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドと、iv)ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドを各々含む第1の種の真核細胞の集団について非天然アミノ酸の存在下でポジティブ選択を実施し、ポジティブ選択後に生存している細胞が非天然アミノ酸の存在下に直交tRNA(O−tRNA)をアミノアシル化する活性RSを含むと判定する段階と;
(b)ポジティブ選択後に生存している細胞について非天然アミノ酸の不在下でネガティブ選択を実施し、O−tRNAを天然アミノ酸でアミノアシル化する活性RSを排除することにより、O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化するO−RSを得る段階(ここでO−tRNAはtRNAのライブラリーのメンバーを含む第1の種の真核細胞の集団についてネガティブ選択を実施し、真核細胞に内在するアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)によりアミノアシル化されるtRNAのライブラリーのメンバーを含む細胞を排除することにより、第1の種の真核細胞に直交なtRNAのプールを提供することにより得られる)段階と;
(c)O−tRNAをコードする核酸と、O−RSをコードする核酸を第2の種の真核細胞に導入する段階を含み、
第1の種が酵母であり、第2の種が哺乳動物、昆虫、真菌、藻類、及び植物から構成される群から選択される前記方法。
【請求項120】
少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む少なくとも1種の蛋白質を真核細胞で生産する方法であって、
少なくとも1個のセレクターコドンを含み且つ蛋白質をコードする核酸を含む真核細胞を適当な培地で増殖させる段階を含み;
培地が非天然アミノ酸を含み、真核細胞が、
前記細胞で機能し、セレクターコドンを認識する直交tRNA(O−tRNA)と;
O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)を含む前記方法。
【請求項121】
O−RSが配列番号86に記載のアミノ酸配列をもつO−RSの少なくとも50%の効率でO−tRNAを非天然アミノ酸でアミノアシル化する請求項120に記載の方法。
【請求項122】
O−tRNAが配列番号64もしくは65、又はその相補的ポリヌクレオチド配列を含むか、前記配列から細胞内プロセシングされるか、又は前記配列によりコードされる請求項120に記載の方法。
【請求項123】
O−RSが配列番号36−48又は86を含む請求項120に記載の方法。
【請求項124】
非天然アミノ酸がp−アセチル−L−フェニルアラニン、p−ヨード−L−フェニルアラニン、O−メチル−L−チロシン、p−プロパルギルオキシフェニルアラニン、L−3−(2−ナフチル)アラニン、3−メチル−フェニルアラニン、O−4−アリル−L−チロシン、4−プロピル−L−チロシン、トリ−O−アセチル−GlcNAcβ−セリン、L−Dopa、フッ素化フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、p−アジド−L−フェニルアラニン、p−アシル−L−フェニルアラニン、p−ベンゾイル−L−フェニルアラニン、L−ホスホセリン、ホスホノセリン、ホスホノチロシン、p−ブロモフェニルアラニン、p−アミノ−L−フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、チロシンアミノ酸の非天然類似体;グルタミンアミノ酸の非天然類似体;フェニルアラニンアミノ酸の非天然類似体;セリンアミノ酸の非天然類似体;スレオニンアミノ酸の非天然類似体;アルキル、アリール、アシル、アジド、シアノ、ハロ、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドロキシル、アルケニル、アルキニンル、エーテル、チオール、スルホニル、セレノ、エステル、チオ酸、硼酸、ボロン酸、ホスホ、ホスホノ、ホスフィン、複素環、エノン、イミン、アルデヒド、ヒドロキシルアミン、ケト、もしくはアミノ、又はその組み合わせで置換されたアミノ酸;光架橋基をもつアミノ酸;スピン標識アミノ酸;蛍光アミノ酸;金属結合性アミノ酸;金属含有アミノ酸;放射性アミノ酸;フォトケージド及び/又は光異性化可能なアミノ酸;ビオチン又はビオチン類似体含有アミノ酸;ケト含有アミノ酸;ポリエチレングリコール又はポリエーテルを含むアミノ酸;重原子置換アミノ酸;化学分解性又は光分解性アミノ酸;延長側鎖をもつアミノ酸;毒性基を含むアミノ酸;糖置換アミノ酸;炭素結合糖含有アミノ酸;レドックス活性アミノ酸;α−ヒドロキシ含有酸;アミノチオ酸;α,αジ置換アミノ酸;βアミノ酸;プロリン又はヒスチジン以外の環状アミノ酸、及びフェニルアラニン、チロシン又はトリプトファン以外の芳香族アミノ酸から構成される群から選択される請求項120に記載の方法。
【請求項125】
蛋白質が治療用蛋白質、診断用蛋白質、産業用酵素、又はその部分を含む請求項120に記載の方法。
【請求項126】
蛋白質がサイトカイン、増殖因子、増殖因子受容体、インターフェロン、インターロイキン、炎症性分子、腫瘍遺伝子産物、ペプチドホルモン、シグナル伝達分子、ステロイドホルモン受容体、エリスロポエチン(EPO)、インスリン、ヒト成長ホルモン、α1アンチトリプシン、アンジオスタチン、抗血友病因子、抗体、アポリポ蛋白質、アポ蛋白質、心房性ナトリウム利尿因子、心房性ナトリウム利尿ポリペプチド、心房性ペプチド、C−X−Cケモカイン、T39765、NAP−2、ENA−78、Gro−a、Gro−b、Gro−c、IP−10、GCP−2、NAP−4、SDF−1、PF−4、MIG、カルシトニン、cキットリガンド、サイトカイン、CCケモカイン、単球化学誘引蛋白質−1、単球化学誘引蛋白質−2、単球化学誘引蛋白質−3、単球炎症性蛋白質−1α、単球炎症性蛋白質−1β、RANTES、I309、R83915、R91733、HCC1、T58847、D31065、T64262、CD40、CD40リガンド、Cキットリガンド、コラーゲン、コロニー刺激因子(CSF)、補体因子5a、補体阻害剤、補体受容体1、サイトカイン、DHFR、上皮好中球活性化ペプチド−78、GROα/MGSA、GROβ、GROγ、MIP−1α、MIP−1δ、MCP−1、表皮増殖因子(EGF)、上皮好中球活性化ペプチド、エリスロポエチン(EPO)、表皮剥離毒素、IX因子、VII因子、VIII因子、X因子、繊維芽細胞増殖因子(FGF)、フィブリノーゲン、フィブロネクチン、G−CSF、GM−CSF、グルコセレブロシダーゼ、ゴナドトロピン、増殖因子、増殖因子受容体、ヘッジホッグ蛋白質、ヘモグロビン、肝細胞増殖因子(HGF)、ヒルジン、ヒト血清アルブミン、ICAM−1、ICAM−1受容体、LFA−1、LFA−1受容体、インスリン、インスリン様増殖因子(IGF)、IGF−I、IGF−II、インターフェロン、IFN−α、IFN−β、IFN−γ、インターロイキン、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、ケラチノサイト増殖因子(KGF)、ラクトフェリン、白血病阻害因子、ルシフェラーゼ、ニュールチュリン、好中球阻害因子(NIF)、オンコスタチンM、骨形成蛋白質、腫瘍遺伝子産物、副甲状腺ホルモン、PD−ECSF、PDGF、ペプチドホルモン、ヒト成長ホルモン、プレイオトロピン、プロテインA、プロテインG、発熱外毒素A、B又はC、リラキシン、レニン、SCF、可溶性補体受容体I、可溶性I−CAM1、可溶性インターロイキン受容体、可溶性TNF受容体、ソマトメジン、ソマトスタチン、ソマトトロピン、ストレプトキナーゼ、スーパー抗原、ブドウ球菌エンテロトキシン、SEA、SEB、SEC1、SEC2、SEC3、SED、SEE、ステロイドホルモン受容体、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、毒素性ショック症候群毒素、チモシンα1、組織プラスミノーゲンアクチベーター、腫瘍増殖因子(TGF)、TGF−α、TGF−β、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子α、腫瘍壊死因子β、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)、VLA−4蛋白質、VCAM−1蛋白質、血管内皮増殖因子(VEGEF)、ウロキナーゼ、Mos、Ras、Raf、Met、p53、Tat、Fos、Myc、Jun、Myb、Rel、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、テストステロン受容体、アルドステロン受容体、LDL受容体、SCF/cキット、CD40L/CD40、VLA−4/VCAM−1、ICAM−1/LFA−1、ヒアルリン/CD44、及びコルチコステロンから構成される群から選択される蛋白質又は蛋白質の一部を含む請求項120に記載の方法。
【請求項127】
蛋白質が転写モジュレーター蛋白質又はその一部を含む請求項120に記載の方法。
【請求項128】
転写モジュレーター蛋白質が転写アクチベーター蛋白質である請求項127に記載の方法。
【請求項129】
転写アクチベーター蛋白質がGAL4である請求項128に記載の方法。
【請求項130】
転写モジュレーター蛋白質が転写リプレッサー蛋白質である請求項127に記載の方法。
【請求項131】
請求項120に記載の方法により生産された蛋白質。
【請求項132】
蛋白質が更に非天然アミノ酸により修飾されている請求項131に記載の蛋白質。
【請求項133】
蛋白質が少なくとも1種のin vivo翻訳後修飾により修飾されており、前記翻訳後修飾がN−グリコシル化、O−グリコシル化、アセチル化、アシル化、脂質修飾、パルミトイル化、パルミチン酸付加、リン酸化、及び糖脂質結合修飾から構成される群から選択される請求項131に記載の蛋白質。
【請求項134】
スクリーニング又は選択用転写モジュレーター蛋白質の生産方法であって、
核酸結合ドメインをコードする第1のポリヌクレオチド配列を選択する段階と;
少なくとも1個のセレクターコドンを含むように第1のポリヌクレオチド配列を突然変異させることにより、スクリーニング又は選択用ポリヌクレオチド配列を得る段階と;
転写活性化ドメインをコードする第2のポリヌクレオチド配列を選択する段階と;
第2のポリヌクレオチド配列に機能的に連結されたスクリーニング又は選択用ポリヌクレオチド配列を含む構築物を得る段階と;
前記構築物と、非天然アミノ酸と、O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する直交tRNAシンテターゼ(O−RS)と、セレクターコドンを認識し、スクリーニング又は選択用ポリヌクレオチド配列のセレクターコドンに応答して非天然アミノ酸を核酸結合ドメインに組込む直交tRNA(O−tRNA)を細胞に導入することにより、スクリーニング又は選択用転写モジュレーター蛋白質を得る段階を含む前記方法。
【請求項135】
請求項134に記載の方法により生産されたスクリーニング又は選択用転写モジュレーター蛋白質。
【請求項136】
少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む蛋白質を細胞で生産するためのキットであって、O−tRNAをコードするポリヌクレオチド配列と、O−RSをコードするポリヌクレオチド配列又はO−RSを収容する容器を含む前記キット。
【請求項137】
キットが更に少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む請求項136に記載のキット。
【請求項138】
キットが更に蛋白質を生産するための説明書を含む請求項136に記載のキット。
【請求項1】
直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)を含む真核細胞であって、O−RSが直交tRNA(O−tRNA)を真核細胞において少なくとも1種の非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する前記細胞。
【請求項2】
O−RSが配列番号86に記載のアミノ酸配列をもつO−RSの少なくとも50%の効率でO−tRNAを少なくとも1種の非天然アミノ酸でアミノアシル化する請求項1に記載の細胞。
【請求項3】
少なくとも1種の非天然アミノ酸が2種以上の非天然アミノ酸を含む請求項1に記載の細胞。
【請求項4】
O−RS、又はその一部が配列番号3−19のいずれか1種に記載のポリヌクレオチド配列、又はその相補的ポリヌクレオチド配列によりコードされる請求項1に記載の細胞。
【請求項5】
O−RSが配列番号36−47もしくは86のいずれか1種に記載のアミノ酸配列、又はその保存変異体を含む請求項1に記載の細胞。
【請求項6】
O−RSがO−tRNAを天然アミノ酸でアミノアシル化する場合の少なくとも10倍の効率でO−tRNAを少なくとも1種の非天然アミノ酸でアミノアシル化する請求項1に記載の細胞。
【請求項7】
O−RSが天然に存在するチロシルアミノアシルtRNAシンテターゼ(TyrRS)と少なくとも90%一致するアミノ酸配列を含むと共に、
A)大腸菌TyrRSのTyr37に対応する位置にバリン、イソロイシン、ロイシン、又はスレオニン;
B)大腸菌TyrRSのAsp182に対応する位置にスレオニン、セリン、アルギニン、又はグリシン;
D)大腸菌TyrRSのPhe183に対応する位置にメチオニン、又はチロシン;及び
E)大腸菌TyrRSのLeu186に対応する位置にセリン、又はアラニン
から構成される群から選択される2種以上のアミノ酸を含む請求項1に記載の細胞。
【請求項8】
O−RSが非真核生物に由来する請求項1に記載の細胞。
【請求項9】
非真核生物が大腸菌、又はBacillus stearothermophilusである請求項8に記載の細胞。
【請求項10】
真核細胞が酵母細胞、哺乳動物細胞、植物細胞、藻類細胞、真菌細胞、又は昆虫細胞である請求項1に記載の細胞。
【請求項11】
真核細胞がSaccharomyces cerevisiae細胞である請求項10に記載の細胞。
【請求項12】
O−RSが天然アミノ酸に比較して少なくとも1種の非天然アミノ酸に1種以上の改善又は強化された酵素性質をもち、前記性質がKm増加、Km低下、kcat増加、kcat低下、kcat/km低下、及びkcat/km増加から構成される群から選択される請求項1に記載の細胞。
【請求項13】
少なくとも1種の非天然アミノ酸がp−アセチル−L−フェニルアラニン、p−ヨード−L−フェニルアラニン、O−メチル−L−チロシン、p−プロパルギルオキシフェニルアラニン、L−3−(2−ナフチル)アラニン、3−メチルフェニルアラニン、O−4−アリル−L−チロシン、4−プロピル−L−チロシン、トリ−O−アセチル−GlcNAcβ−セリン、L−Dopa、フッ素化フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、p−アジド−L−フェニルアラニン、p−アシル−L−フェニルアラニン、p−ベンゾイル−L−フェニルアラニン、L−ホスホセリン、ホスホノセリン、ホスホノチロシン、p−ブロモフェニルアラニン、p−アミノ−L−フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、チロシンアミノ酸の非天然類似体;グルタミンアミノ酸の非天然類似体;フェニルアラニンアミノ酸の非天然類似体;セリンアミノ酸の非天然類似体;スレオニンアミノ酸の非天然類似体;アルキル、アリール、アシル、アジド、シアノ、ハロ、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドロキシル、アルケニル、アルキニンル、エーテル、チオール、スルホニル、セレノ、エステル、チオ酸、硼酸、ボロン酸、ホスホ、ホスホノ、ホスフィン、複素環、エノン、イミン、アルデヒド、ヒドロキシルアミン、ケト、もしくはアミノ、又はその組み合わせで置換されたアミノ酸;光架橋基をもつアミノ酸;スピン標識アミノ酸;蛍光アミノ酸;金属結合性アミノ酸;金属含有アミノ酸;放射性アミノ酸;フォトケージド及び/又は光異性化可能なアミノ酸;ビオチン又はビオチン類似体含有アミノ酸;ケト含有アミノ酸;ポリエチレングリコール又はポリエーテルを含むアミノ酸;重原子置換アミノ酸;化学分解性又は光分解性アミノ酸;延長側鎖をもつアミノ酸;毒性基を含むアミノ酸;糖置換アミノ酸;炭素結合糖含有アミノ酸;レドックス活性アミノ酸;α−ヒドロキシ含有酸;アミノチオ酸;α,αジ置換アミノ酸;βアミノ酸;プロリン又はヒスチジン以外の環状アミノ酸、及びフェニルアラニン、チロシン又はトリプトファン以外の芳香族アミノ酸から構成される群から選択される請求項1に記載の細胞。
【請求項14】
更に少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む請求項1に記載の細胞。
【請求項15】
更に直交tRNA(O−tRNA)を含み、前記O−tRNAがセレクターコドンを認識し、O−RSにより少なくとも1種の非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化される請求項1に記載の細胞。
【請求項16】
O−tRNAが非真核生物に由来する請求項15に記載の細胞。
【請求項17】
非真核生物が大腸菌、又はBacillus stearothermophilusである請求項16に記載の細胞。
【請求項18】
O−tRNAが配列番号65に記載のポリヌクレオチド配列を含む核酸の細胞内プロセシングにより生産されるtRNAの少なくとも50%の効率で少なくとも1種の非天然アミノ酸の蛋白質組込みを媒介する請求項15に記載の細胞。
【請求項19】
O−tRNAが配列番号65に対応する核酸の細胞内プロセシングにより細胞内で生産され、O−RSが配列番号36−47、86、及びその保存変異体から構成される群から選択されるポリペプチド配列を含む請求項15に記載の細胞。
【請求項20】
該当ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む核酸を更に含み、前記ポリヌクレオチドがO−tRNAにより認識されるセレクターコドンを含む請求項15に記載の細胞。
【請求項21】
少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む該当ポリペプチドの収率がポリヌクレオチドにセレクターコドンを含まない細胞から天然に存在する該当ポリペプチドで得られる収率の少なくとも5%である請求項20に記載の細胞。
【請求項22】
細胞が少なくとも1種の非天然アミノ酸の存在下におけるポリペプチドの収率の30%未満の収率で少なくとも1種の非天然アミノ酸の不在下に該当ポリペプチドを生産する請求項20に記載の細胞。
【請求項23】
細胞が少なくとも1種の非天然アミノ酸の存在下におけるポリペプチドの収率の5%未満の収率で少なくとも1種の非天然アミノ酸の不在下に該当ポリペプチドを生産する請求項22に記載の細胞。
【請求項24】
該当ポリペプチドが治療用蛋白質、診断用蛋白質、産業用酵素、又はその部分である請求項20に記載の細胞。
【請求項25】
該当ポリペプチドがサイトカイン、増殖因子、増殖因子受容体、インターフェロン、インターロイキン、炎症性分子、腫瘍遺伝子産物、ペプチドホルモン、シグナル伝達分子、ステロイドホルモン受容体、エリスロポエチン(EPO)、インスリン、ヒト成長ホルモン、α1アンチトリプシン、アンジオスタチン、抗血友病因子、抗体、アポリポ蛋白質、アポ蛋白質、心房性ナトリウム利尿因子、心房性ナトリウム利尿ポリペプチド、心房性ペプチド、C−X−Cケモカイン、T39765、NAP−2、ENA−78、Gro−a、Gro−b、Gro−c、IP−10、GCP−2、NAP−4、SDF−1、PF−4、MIG、カルシトニン、cキットリガンド、サイトカイン、CCケモカイン、単球化学誘引蛋白質−1、単球化学誘引蛋白質−2、単球化学誘引蛋白質−3、単球炎症性蛋白質−1α、単球炎症性蛋白質−1β、RANTES、I309、R83915、R91733、HCC1、T58847、D31065、T64262、CD40、CD40リガンド、Cキットリガンド、コラーゲン、コロニー刺激因子(CSF)、補体因子5a、補体阻害剤、補体受容体1、サイトカイン、DHFR、上皮好中球活性化ペプチド−78、GROα/MGSA、GROβ、GROγ、MIP−1α、MIP−1δ、MCP−1、表皮増殖因子(EGF)、上皮好中球活性化ペプチド、エリスロポエチン(EPO)、表皮剥離毒素、IX因子、VII因子、VIII因子、X因子、繊維芽細胞増殖因子(FGF)、フィブリノーゲン、フィブロネクチン、G−CSF、GM−CSF、グルコセレブロシダーゼ、ゴナドトロピン、増殖因子、増殖因子受容体、ヘッジホッグ蛋白質、ヘモグロビン、肝細胞増殖因子(HGF)、ヒルジン、ヒト血清アルブミン、ICAM−1、ICAM−1受容体、LFA−1、LFA−1受容体、インスリン、インスリン様増殖因子(IGF)、IGF−I、IGF−II、インターフェロン、IFN−α、IFN−β、IFN−γ、インターロイキン、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、ケラチノサイト増殖因子(KGF)、ラクトフェリン、白血病阻害因子、ルシフェラーゼ、ニュールチュリン、好中球阻害因子(NIF)、オンコスタチンM、骨形成蛋白質、腫瘍遺伝子産物、副甲状腺ホルモン、PD−ECSF、PDGF、ペプチドホルモン、ヒト成長ホルモン、プレイオトロピン、プロテインA、プロテインG、発熱外毒素A、B又はC、リラキシン、レニン、SCF、可溶性補体受容体I、可溶性I−CAM1、可溶性インターロイキン受容体、可溶性TNF受容体、ソマトメジン、ソマトスタチン、ソマトトロピン、ストレプトキナーゼ、スーパー抗原、ブドウ球菌エンテロトキシン、SEA、SEB、SEC1、SEC2、SEC3、SED、SEE、ステロイドホルモン受容体、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、毒素性ショック症候群毒素、チモシンα1、組織プラスミノーゲンアクチベーター、腫瘍増殖因子(TGF)、TGF−α、TGF−β、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子α、腫瘍壊死因子β、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)、VLA−4蛋白質、VCAM−1蛋白質、血管内皮増殖因子(VEGEF)、ウロキナーゼ、Mos、Ras、Raf、Met、p53、Tat、Fos、Myc、Jun、Myb、Rel、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、テストステロン受容体、アルドステロン受容体、LDL受容体、SCF/cキット、CD40L/CD40、VLA−4/VCAM−1、ICAM−1/LFA−1、ヒアルリン/CD44、及びコルチコステロンから構成される群から選択される蛋白質又は蛋白質の一部を含む請求項24に記載の細胞。
【請求項26】
核酸によりコードされる該当ポリペプチド又はその部分を更に含む請求項20に記載の細胞。
【請求項27】
該当ポリペプチドが転写モジュレーター蛋白質、又はその一部を含む請求項20に記載の細胞。
【請求項28】
転写モジュレーター蛋白質が転写アクチベーター蛋白質である請求項27に記載の細胞。
【請求項29】
転写アクチベーター蛋白質がGAL4である請求項28に記載の細胞。
【請求項30】
転写モジュレーター蛋白質が転写リプレッサー蛋白質である請求項27に記載の細胞。
【請求項31】
直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)、直交tRNA(O−tRNA)、非天然アミノ酸、及び該当ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む核酸を含む真核細胞であって、ポリヌクレオチドがO−tRNAにより認識されるセレクターコドンを含み、O−RSが真核細胞において直交tRNA(O−tRNA)を非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化し、細胞が非天然アミノ酸の存在下におけるポリペプチドの収率の30%未満の収率で非天然アミノ酸の不在下に該当ポリペプチドを生産する前記細胞。
【請求項32】
直交tRNA(O−tRNA)を含む真核細胞であって、O−tRNAがO−tRNAによりin vivo認識されるセレクターコドンを含むポリヌクレオチドによりコードされる蛋白質への非天然アミノ酸の組込みを媒介する前記細胞。
【請求項33】
O−tRNAが配列番号65に記載の配列を含むポリヌクレオチド配列の細胞内プロセシングにより生産されるtRNAの少なくとも50%の効率で非天然アミノ酸の蛋白質組込みを媒介する請求項32に記載の細胞。
【請求項34】
O−tRNAが配列番号65に記載のポリヌクレオチド配列、その細胞内プロセシング形、又はその保存変異体を含む請求項32に記載の細胞。
【請求項35】
O−tRNAが転写後修飾される請求項32に記載の細胞。
【請求項36】
請求項32に記載のO−tRNAをコードする核酸、又はその相補的ポリヌクレオチド。
【請求項37】
核酸がAボックスとBボックスを含む請求項36に記載の核酸。
【請求項38】
真核細胞中にGAL4蛋白質又はその部分を含有する組成物であって、GAL4蛋白質又はその部分が少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む前記組成物。
【請求項39】
蛋白質を含有する組成物であって、前記蛋白質が少なくとも1種の翻訳後修飾を含む少なくとも1種の非天然アミノ酸を含み、前記少なくとも1種の翻訳後修飾が糖部分を含む前記組成物。
【請求項40】
少なくとも1種の非天然アミノ酸がケト非天然アミノ酸である請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
少なくとも1種の翻訳後修飾が真核細胞においてin vivoで行われる請求項39に記載の組成物。
【請求項42】
蛋白質を含有する組成物であって、前記蛋白質が少なくとも1種の非天然アミノ酸と、真核細胞によりin vivoで行われる少なくとも1種の翻訳後修飾を含み、前記翻訳後修飾が天然には原核細胞により行われない前記組成物。
【請求項43】
翻訳後修飾がGlcNAc−アスパラギン結合によるオリゴ糖とアスパラギンの結合を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
オリゴ糖が(GlcNAc−Man)2−Man−GlcNAc−GlcNAcを含む請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
翻訳後修飾がGalNAc−セリン、GalNAc−スレオニン、GlcNAc−セリン、又はGlcNAc−スレオニン結合によるオリゴ糖とセリン又はスレオニンの結合を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項46】
オリゴ糖がGal−GalNAc又はGal−GlcNAcを含む請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
翻訳後修飾がアセチル化、アシル化、脂質修飾、パルミトイル化、パルミチン酸付加、リン酸化、及び糖脂質結合修飾から構成される群から選択される請求項42に記載の組成物。
【請求項48】
蛋白質が治療用蛋白質、診断用蛋白質、産業用酵素、又はその部分のアミノ酸配列と少なくとも75%一致するアミノ酸配列を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項49】
蛋白質の天然形に存在する特定アミノ酸の全部よりは少ないが、少なくとも1種が非天然アミノ酸で置換されている請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
蛋白質が少なくとも2個の非天然アミノ酸を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項51】
蛋白質が少なくとも2個の異なる非天然アミノ酸を含む請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
蛋白質が少なくとも3個の非天然アミノ酸を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項53】
蛋白質が4個以上の非天然アミノ酸を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項54】
組成物が更に医薬的に許容可能な賦形剤を含有する請求項42に記載の組成物。
【請求項55】
組成物が少なくとも100μgの蛋白質を含有する請求項42に記載の組成物。
【請求項56】
組成物が少なくとも50μg/lの蛋白質を含有する請求項42に記載の組成物。
【請求項57】
蛋白質が分泌もしくは局在配列、エピトープタグ、FLAGタグ、ポリヒスチジンタグ、又はGST融合配列を含む請求項42に記載の組成物。
【請求項58】
(a)配列番号36−47、又は86のいずれか1種に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b)配列番号3−19のいずれか1種に記載のポリヌクレオチドによりコードされるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(c)(a)、又は(b)のポリペプチドに特異的な抗体に対して特異的免疫反応性のポリペプチド;
(d)天然に存在するチロシルアミノアシルtRNAシンテターゼ(TyrRS)のアミノ酸配列と少なくとも90%一致するアミノ酸配列を含むと共に、大腸菌TyrRSのTyr37に対応する位置にバリン、イソロイシン、ロイシン、又はスレオニン;大腸菌TyrRSのAsp182に対応する位置にスレオニン、セリン、アルギニン、又はグリシン;大腸菌TyrRSのPhe183に対応する位置にメチオニン、又はチロシン;及び大腸菌TyrRSのLeu186に対応する位置にセリン、又はアラニンから構成される群から選択される2種以上のアミノ酸を含むポリペプチド;
(e)配列番号36−47、又は86の少なくとも20個の連続アミノ酸を含むと共に、大腸菌TyrRSのTyr37に対応する位置にバリン、イソロイシン、ロイシン、又はスレオニン;大腸菌TyrRSのAsp182に対応する位置にスレオニン、セリン、アルギニン、又はグリシン;大腸菌TyrRSのPhe183に対応する位置にメチオニン、又はチロシン;及び大腸菌TyrRSのLeu186に対応する位置にセリン、又はアラニンから構成される群から選択される2種以上のアミノ酸置換を含むポリペプチド(但し、アミノ酸の番号は大腸菌TyrRSの番号に対応する);並びに
(f)(a)、(b)、(c)、(d)、又は(e)の保存変異体を含むアミノ酸配列から構成される群から選択されるポリペプチド。
【請求項59】
請求項58に記載のポリペプチドと賦形剤を含有する組成物。
【請求項60】
請求項58に記載のポリペプチドに対して特異的免疫反応性の抗体又は抗血清。
【請求項61】
(a)配列番号3−19、又は64−85のいずれか1種に記載のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド;
(b)(a)のポリヌクレオチド配列に相補的であるか又は前記配列をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号36−47、もしくは86のいずれか1種に記載のアミノ酸配列又はその保存変異体を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(d)請求項58に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(e)高ストリンジェント条件下で核酸の実質的に全長にわたって(a)、(b)、(c)、又は(d)のポリヌクレオチドとハイブリダイズする核酸;
(f)天然に存在するチロシルアミノアシルtRNAシンテターゼ(TyrRS)のアミノ酸配列と少なくとも90%一致するアミノ酸配列を含むと共に、大腸菌TyrRSのTyr37に対応する位置にバリン、イソロイシン、ロイシン、又はスレオニン;大腸菌TyrRSのAsp182に対応する位置にスレオニン、セリン、アルギニン、又はグリシン;大腸菌TyrRSのPhe183に対応する位置にメチオニン、又はチロシン;及び大腸菌TyrRSのLeu186に対応する位置にセリン、又はアラニンから構成される群から選択される2種以上の突然変異を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(g)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、又は(f)のポリヌクレオチドと少なくとも98%一致するポリヌクレオチド;並びに
(h)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、又は(g)の保存変異体を含むポリヌクレオチドから構成される群から選択されるポリヌクレオチド。
【請求項62】
請求項61に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項63】
ベクターがプラスミド、コスミド、ファージ、又はウイルスを含む請求項62に記載のベクター。
【請求項64】
ベクターが発現ベクターである請求項62に記載のベクター。
【請求項65】
請求項62に記載のベクターを含む細胞。
【請求項66】
真核細胞において直交tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)の生産方法であって、
(a)i)アミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)のライブラリーのメンバーと、ii)直交tRNA(O−tRNA)と、iii)ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドと、iv)ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドを各々含む第1の種の真核細胞の集団について非天然アミノ酸の存在下でポジティブ選択を実施し、ポジティブ選択後に生存している細胞が非天然アミノ酸の存在下で直交tRNA(O−tRNA)をアミノアシル化する活性RSを含むと判定する段階と;
(b)ポジティブ選択後に生存している細胞について非天然アミノ酸の不在下でネガティブ選択を実施し、O−tRNAを天然アミノ酸でアミノアシル化する活性RSを排除することにより、O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化するO−RSを得る段階を含む前記方法。
【請求項67】
ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドが応答エレメントに機能的に連結されており、細胞が、a)応答エレメントからの転写を調節する転写モジュレーター蛋白質をコードすると共に、b)少なくとも1個のセレクターコドンを含むポリヌクレオチドを更に含み;
非天然アミノ酸でアミノアシル化されたO−tRNAにより非天然アミノ酸が転写モジュレーター蛋白質に組込まれる結果としてポジティブ選択マーカーが転写される請求項66に記載の方法。
【請求項68】
転写モジュレーター蛋白質が真核転写モジュレーター蛋白質である請求項67に記載の方法。
【請求項69】
転写モジュレーター蛋白質が転写アクチベーター蛋白質であり、セレクターコドンがアンバー終止コドンである請求項67に記載の方法。
【請求項70】
アンバー終止コドンが転写アクチベーター蛋白質のDNA結合ドメインをコードするポリヌクレオチドの一部又は実質的にその近傍に配置されている請求項69に記載の方法。
【請求項71】
転写アクチベーター蛋白質がGAL4である請求項69に記載の方法。
【請求項72】
ポジティブ選択マーカーが増殖用栄養補助剤を提供し、選択が栄養補助剤を含まない培地で実施される請求項66に記載の方法。
【請求項73】
ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドがhis3、ura3、leu2、lys2、又はlacZ遺伝子である請求項72に記載の方法。
【請求項74】
his3遺伝子がイミダゾールグリセロールリン酸脱水素酵素であり、前記脱水素酵素が3−アミノトリアゾール(3−AT)の添加により検出される請求項73に記載の方法。
【請求項75】
ポジティブ選択マーカーが適切な反応体の存在下に蛍光発光するか又は発光反応を触媒する請求項67に記載の方法。
【請求項76】
ポジティブ選択マーカーの生成物が蛍光活性化細胞ソーティング(FACS)又は発光により検出される請求項75に記載の方法。
【請求項77】
ポジティブ選択マーカーが親和性に基づくスクリーニングマーカーを含む請求項66に記載の方法。
【請求項78】
ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドがセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項79】
ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドが転写モジュレーター蛋白質により転写を媒介される応答エレメントに機能的に連結されており;
天然アミノ酸でアミノアシル化されたO−tRNAにより天然アミノ酸が転写モジュレーター蛋白質に組込まれる結果としてネガティブ選択マーカーが転写される請求項67に記載の方法。
【請求項80】
ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドがura3遺伝子を含み、ネガティブ選択が5−フルオロオロト酸(5−FOA)を含む培地で実施される請求項66に記載の方。
【請求項81】
ネガティブ選択に使用される培地がネガティブ選択マーカーにより検出可能な物質に変換される選択又はスクリーニング物質を含む請求項66に記載の方法。
【請求項82】
検出可能な物質が毒性物質である請求項81に記載の方法。
【請求項83】
ネガティブ選択マーカーが適切な反応体の存在下に蛍光発光するか又は発光反応を触媒する請求項66に記載の方法。
【請求項84】
ネガティブ選択マーカーの生成物が蛍光活性化細胞ソーティング(FACS)又は発光により検出される請求項83に記載の方法。
【請求項85】
ネガティブ選択マーカーが親和性に基づくスクリーニングマーカーを含む請求項66に記載の方法。
【請求項86】
ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドがセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項87】
セレクターコドンがアンバーコドン、オーカーコドン又はオパール終止コドンを含む請求項86に記載の方法。
【請求項88】
同一ポリヌクレオチドがポジティブ選択マーカーとネガティブ選択マーカーの両者をコードする請求項66に記載の方法。
【請求項89】
ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドが少なくとも2個のセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項90】
ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドが少なくとも2個のセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項91】
ポジティブ選択マーカーとネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドの一方又は両方が各々少なくとも2個の異なるセレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項92】
ポジティブ選択マーカーとネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドの一方又は両方が各々少なくとも2個の同一セレクターコドンを含む請求項66に記載の方法。
【請求項93】
非天然アミノ酸がp−アセチル−L−フェニルアラニン、p−ヨード−L−フェニルアラニン、O−メチル−L−チロシン、p−プロパルギルオキシフェニルアラニン、L−3−(2−ナフチル)アラニン、3−メチルフェニルアラニン、O−4−アリル−L−チロシン、4−プロピル−L−チロシン、トリ−O−アセチル−GlcNAcβ−セリン、L−Dopa、フッ素化フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、p−アジド−L−フェニルアラニン、p−アシル−L−フェニルアラニン、p−ベンゾイル−L−フェニルアラニン、L−ホスホセリン、ホスホノセリン、ホスホノチロシン、p−ブロモフェニルアラニン、p−アミノ−L−フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、チロシンアミノ酸の非天然類似体;グルタミンアミノ酸の非天然類似体;フェニルアラニンアミノ酸の非天然類似体;セリンアミノ酸の非天然類似体;スレオニンアミノ酸の非天然類似体;アルキル、アリール、アシル、アジド、シアノ、ハロ、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドロキシル、アルケニル、アルキニンル、エーテル、チオール、スルホニル、セレノ、エステル、チオ酸、硼酸、ボロン酸、ホスホ、ホスホノ、ホスフィン、複素環、エノン、イミン、アルデヒド、ヒドロキシルアミン、ケト、もしくはアミノ、又はその組み合わせで置換されたアミノ酸;光架橋基をもつアミノ酸;スピン標識アミノ酸;蛍光アミノ酸;金属結合性アミノ酸;金属含有アミノ酸;放射性アミノ酸;フォトケージド及び/又は光異性化可能なアミノ酸;ビオチン又はビオチン類似体含有アミノ酸;ケト含有アミノ酸;ポリエチレングリコール又はポリエーテルを含むアミノ酸;重原子置換アミノ酸;化学分解性又は光分解性アミノ酸;延長側鎖をもつアミノ酸;毒性基を含むアミノ酸;糖置換アミノ酸;炭素結合糖含有アミノ酸;レドックス活性アミノ酸;α−ヒドロキシ含有酸;アミノチオ酸;α,αジ置換アミノ酸;βアミノ酸;プロリン又はヒスチジン以外の環状アミノ酸、及びフェニルアラニン、チロシン又はトリプトファン以外の芳香族アミノ酸から構成される群から選択される請求項66に記載の方法。
【請求項94】
段階(a)、(b)又は(a)と(b)の両者が変動量の不活性シンテターゼを提供することを更に含み、変動量が付加レベルの選択又はスクリーニングストリンジェンシーを提供する請求項66に記載の方法。
【請求項95】
O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化するO−RSについて付加ポジティブ選択ラウンドを実施する段階を更に含む請求項66に記載の方法。
【請求項96】
段階(a)、(b)又は(a)と(b)の両方が選択又はスクリーニングストリンジェンシーを変動させることを更に含む請求項66に記載の方法。
【請求項97】
RSのライブラリーが非真核生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)に由来するRSを含む請求項66に記載の方法。
【請求項98】
RSのライブラリーが不活性RSに由来する請求項66に記載の方法。
【請求項99】
不活性RSが活性RSを突然変異させることにより作製される請求項98に記載の方法。
【請求項100】
不活性RSがアミノ酸結合ポケットを含み、結合ポケットを構成する1種以上のアミノ酸が1種以上の異なるアミノ酸で置換されている請求項99に記載の方法
【請求項101】
置換アミノ酸がアラニンで置換されている請求項100に記載の方法。
【請求項102】
RSのライブラリーが突然変異体RSのライブラリーを含む請求項66に記載の方法。
【請求項103】
RSをコードする核酸でランダム突然変異、部位特異的突然変異、組換え、キメラ構築、又はその任意組み合わせを実施することにより、突然変異体RSのライブラリーを作製する段階を更に含む請求項102に記載の方法。
【請求項104】
(c)O−RSをコードする核酸を単離する段階と;
(d)突然変異O−RSをコードするポリヌクレオチドセットを核酸から作製する段階と;
(e)O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する突然変異O−RSが得られるまで段階(a)及び/又は(b)を繰り返す段階を更に含む請求項66に記載の方法。
【請求項105】
段階(c)−(e)を少なくとも2回実施することを更に含む請求項104に記載の方法。
【請求項106】
段階(d)がランダム突然変異誘発、部位特異的突然変異誘発、キメラ構築、組換え又はその任意組み合わせを含む請求項104に記載の方法。
【請求項107】
請求項66に記載の方法により生産されたO−RS。
【請求項108】
O−tRNAがtRNAのライブラリーのメンバーを含む第1の種の真核細胞の集団についてネガティブ選択を実施し、真核細胞に内在するアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)によりアミノアシル化されるtRNAのライブラリーのメンバーを含む細胞を排除することにより得られ、それにより第1の種の真核細胞に直交なtRNAのプールを得る請求項66に記載の方法。
【請求項109】
tRNAのライブラリーが非真核生物に由来する少なくとも1種のtRNAに由来するtRNAを含む請求項108に記載の方法。
【請求項110】
アミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)のライブラリーが非真核生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)に由来するRSを含む請求項108に記載の方法。
【請求項111】
tRNAのライブラリーが第1の非真核生物に由来する少なくとも1種のtRNAに由来するtRNAを含み、アミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)のライブラリーが第2の非真核生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)に由来するRSを含む請求項108に記載の方法。
【請求項112】
第1の非真核生物と第2の非真核生物が同一である請求項111に記載の方法。
【請求項113】
第1の非真核生物と第2の非真核生物が異なる請求項111に記載の方法。
【請求項114】
O−tRNAをコードする核酸と、O−RSをコードする核酸を第2の種の真核細胞に導入する段階を更に含む請求項108に記載の方法。
【請求項115】
第1の種が酵母である請求項114に記載の方法。
【請求項116】
第2の種が哺乳動物、昆虫、真菌、藻類、及び植物から構成される群から選択される請求項114に記載の方法。
【請求項117】
請求項108に記載の方法により生産されたO−tRNA/O−RS対。
【請求項118】
選択又はスクリーニングがアミノ酸浸透率の変化、翻訳効率の変化、及び翻訳忠実度の変化から構成される群から選択される1種以上のポジティブ又はネガティブ選択又はスクリーニングを含み、1種以上の変化が蛋白質を生産するために直交tRNA−tRNAシンテターゼ対を使用する生物における1個以上の遺伝子の突然変異に基づく請求項66又は108に記載の方法。
【請求項119】
真核細胞において直交tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)の生産方法であって、
(a)i)アミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)のライブラリーのメンバーと、ii)直交tRNA(O−tRNA)と、iii)ポジティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドと、iv)ネガティブ選択マーカーをコードするポリヌクレオチドを各々含む第1の種の真核細胞の集団について非天然アミノ酸の存在下でポジティブ選択を実施し、ポジティブ選択後に生存している細胞が非天然アミノ酸の存在下に直交tRNA(O−tRNA)をアミノアシル化する活性RSを含むと判定する段階と;
(b)ポジティブ選択後に生存している細胞について非天然アミノ酸の不在下でネガティブ選択を実施し、O−tRNAを天然アミノ酸でアミノアシル化する活性RSを排除することにより、O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化するO−RSを得る段階(ここでO−tRNAはtRNAのライブラリーのメンバーを含む第1の種の真核細胞の集団についてネガティブ選択を実施し、真核細胞に内在するアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)によりアミノアシル化されるtRNAのライブラリーのメンバーを含む細胞を排除することにより、第1の種の真核細胞に直交なtRNAのプールを提供することにより得られる)段階と;
(c)O−tRNAをコードする核酸と、O−RSをコードする核酸を第2の種の真核細胞に導入する段階を含み、
第1の種が酵母であり、第2の種が哺乳動物、昆虫、真菌、藻類、及び植物から構成される群から選択される前記方法。
【請求項120】
少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む少なくとも1種の蛋白質を真核細胞で生産する方法であって、
少なくとも1個のセレクターコドンを含み且つ蛋白質をコードする核酸を含む真核細胞を適当な培地で増殖させる段階を含み;
培地が非天然アミノ酸を含み、真核細胞が、
前記細胞で機能し、セレクターコドンを認識する直交tRNA(O−tRNA)と;
O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)を含む前記方法。
【請求項121】
O−RSが配列番号86に記載のアミノ酸配列をもつO−RSの少なくとも50%の効率でO−tRNAを非天然アミノ酸でアミノアシル化する請求項120に記載の方法。
【請求項122】
O−tRNAが配列番号64もしくは65、又はその相補的ポリヌクレオチド配列を含むか、前記配列から細胞内プロセシングされるか、又は前記配列によりコードされる請求項120に記載の方法。
【請求項123】
O−RSが配列番号36−48又は86を含む請求項120に記載の方法。
【請求項124】
非天然アミノ酸がp−アセチル−L−フェニルアラニン、p−ヨード−L−フェニルアラニン、O−メチル−L−チロシン、p−プロパルギルオキシフェニルアラニン、L−3−(2−ナフチル)アラニン、3−メチル−フェニルアラニン、O−4−アリル−L−チロシン、4−プロピル−L−チロシン、トリ−O−アセチル−GlcNAcβ−セリン、L−Dopa、フッ素化フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、p−アジド−L−フェニルアラニン、p−アシル−L−フェニルアラニン、p−ベンゾイル−L−フェニルアラニン、L−ホスホセリン、ホスホノセリン、ホスホノチロシン、p−ブロモフェニルアラニン、p−アミノ−L−フェニルアラニン、イソプロピル−L−フェニルアラニン、チロシンアミノ酸の非天然類似体;グルタミンアミノ酸の非天然類似体;フェニルアラニンアミノ酸の非天然類似体;セリンアミノ酸の非天然類似体;スレオニンアミノ酸の非天然類似体;アルキル、アリール、アシル、アジド、シアノ、ハロ、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドロキシル、アルケニル、アルキニンル、エーテル、チオール、スルホニル、セレノ、エステル、チオ酸、硼酸、ボロン酸、ホスホ、ホスホノ、ホスフィン、複素環、エノン、イミン、アルデヒド、ヒドロキシルアミン、ケト、もしくはアミノ、又はその組み合わせで置換されたアミノ酸;光架橋基をもつアミノ酸;スピン標識アミノ酸;蛍光アミノ酸;金属結合性アミノ酸;金属含有アミノ酸;放射性アミノ酸;フォトケージド及び/又は光異性化可能なアミノ酸;ビオチン又はビオチン類似体含有アミノ酸;ケト含有アミノ酸;ポリエチレングリコール又はポリエーテルを含むアミノ酸;重原子置換アミノ酸;化学分解性又は光分解性アミノ酸;延長側鎖をもつアミノ酸;毒性基を含むアミノ酸;糖置換アミノ酸;炭素結合糖含有アミノ酸;レドックス活性アミノ酸;α−ヒドロキシ含有酸;アミノチオ酸;α,αジ置換アミノ酸;βアミノ酸;プロリン又はヒスチジン以外の環状アミノ酸、及びフェニルアラニン、チロシン又はトリプトファン以外の芳香族アミノ酸から構成される群から選択される請求項120に記載の方法。
【請求項125】
蛋白質が治療用蛋白質、診断用蛋白質、産業用酵素、又はその部分を含む請求項120に記載の方法。
【請求項126】
蛋白質がサイトカイン、増殖因子、増殖因子受容体、インターフェロン、インターロイキン、炎症性分子、腫瘍遺伝子産物、ペプチドホルモン、シグナル伝達分子、ステロイドホルモン受容体、エリスロポエチン(EPO)、インスリン、ヒト成長ホルモン、α1アンチトリプシン、アンジオスタチン、抗血友病因子、抗体、アポリポ蛋白質、アポ蛋白質、心房性ナトリウム利尿因子、心房性ナトリウム利尿ポリペプチド、心房性ペプチド、C−X−Cケモカイン、T39765、NAP−2、ENA−78、Gro−a、Gro−b、Gro−c、IP−10、GCP−2、NAP−4、SDF−1、PF−4、MIG、カルシトニン、cキットリガンド、サイトカイン、CCケモカイン、単球化学誘引蛋白質−1、単球化学誘引蛋白質−2、単球化学誘引蛋白質−3、単球炎症性蛋白質−1α、単球炎症性蛋白質−1β、RANTES、I309、R83915、R91733、HCC1、T58847、D31065、T64262、CD40、CD40リガンド、Cキットリガンド、コラーゲン、コロニー刺激因子(CSF)、補体因子5a、補体阻害剤、補体受容体1、サイトカイン、DHFR、上皮好中球活性化ペプチド−78、GROα/MGSA、GROβ、GROγ、MIP−1α、MIP−1δ、MCP−1、表皮増殖因子(EGF)、上皮好中球活性化ペプチド、エリスロポエチン(EPO)、表皮剥離毒素、IX因子、VII因子、VIII因子、X因子、繊維芽細胞増殖因子(FGF)、フィブリノーゲン、フィブロネクチン、G−CSF、GM−CSF、グルコセレブロシダーゼ、ゴナドトロピン、増殖因子、増殖因子受容体、ヘッジホッグ蛋白質、ヘモグロビン、肝細胞増殖因子(HGF)、ヒルジン、ヒト血清アルブミン、ICAM−1、ICAM−1受容体、LFA−1、LFA−1受容体、インスリン、インスリン様増殖因子(IGF)、IGF−I、IGF−II、インターフェロン、IFN−α、IFN−β、IFN−γ、インターロイキン、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、ケラチノサイト増殖因子(KGF)、ラクトフェリン、白血病阻害因子、ルシフェラーゼ、ニュールチュリン、好中球阻害因子(NIF)、オンコスタチンM、骨形成蛋白質、腫瘍遺伝子産物、副甲状腺ホルモン、PD−ECSF、PDGF、ペプチドホルモン、ヒト成長ホルモン、プレイオトロピン、プロテインA、プロテインG、発熱外毒素A、B又はC、リラキシン、レニン、SCF、可溶性補体受容体I、可溶性I−CAM1、可溶性インターロイキン受容体、可溶性TNF受容体、ソマトメジン、ソマトスタチン、ソマトトロピン、ストレプトキナーゼ、スーパー抗原、ブドウ球菌エンテロトキシン、SEA、SEB、SEC1、SEC2、SEC3、SED、SEE、ステロイドホルモン受容体、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、毒素性ショック症候群毒素、チモシンα1、組織プラスミノーゲンアクチベーター、腫瘍増殖因子(TGF)、TGF−α、TGF−β、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子α、腫瘍壊死因子β、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)、VLA−4蛋白質、VCAM−1蛋白質、血管内皮増殖因子(VEGEF)、ウロキナーゼ、Mos、Ras、Raf、Met、p53、Tat、Fos、Myc、Jun、Myb、Rel、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、テストステロン受容体、アルドステロン受容体、LDL受容体、SCF/cキット、CD40L/CD40、VLA−4/VCAM−1、ICAM−1/LFA−1、ヒアルリン/CD44、及びコルチコステロンから構成される群から選択される蛋白質又は蛋白質の一部を含む請求項120に記載の方法。
【請求項127】
蛋白質が転写モジュレーター蛋白質又はその一部を含む請求項120に記載の方法。
【請求項128】
転写モジュレーター蛋白質が転写アクチベーター蛋白質である請求項127に記載の方法。
【請求項129】
転写アクチベーター蛋白質がGAL4である請求項128に記載の方法。
【請求項130】
転写モジュレーター蛋白質が転写リプレッサー蛋白質である請求項127に記載の方法。
【請求項131】
請求項120に記載の方法により生産された蛋白質。
【請求項132】
蛋白質が更に非天然アミノ酸により修飾されている請求項131に記載の蛋白質。
【請求項133】
蛋白質が少なくとも1種のin vivo翻訳後修飾により修飾されており、前記翻訳後修飾がN−グリコシル化、O−グリコシル化、アセチル化、アシル化、脂質修飾、パルミトイル化、パルミチン酸付加、リン酸化、及び糖脂質結合修飾から構成される群から選択される請求項131に記載の蛋白質。
【請求項134】
スクリーニング又は選択用転写モジュレーター蛋白質の生産方法であって、
核酸結合ドメインをコードする第1のポリヌクレオチド配列を選択する段階と;
少なくとも1個のセレクターコドンを含むように第1のポリヌクレオチド配列を突然変異させることにより、スクリーニング又は選択用ポリヌクレオチド配列を得る段階と;
転写活性化ドメインをコードする第2のポリヌクレオチド配列を選択する段階と;
第2のポリヌクレオチド配列に機能的に連結されたスクリーニング又は選択用ポリヌクレオチド配列を含む構築物を得る段階と;
前記構築物と、非天然アミノ酸と、O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する直交tRNAシンテターゼ(O−RS)と、セレクターコドンを認識し、スクリーニング又は選択用ポリヌクレオチド配列のセレクターコドンに応答して非天然アミノ酸を核酸結合ドメインに組込む直交tRNA(O−tRNA)を細胞に導入することにより、スクリーニング又は選択用転写モジュレーター蛋白質を得る段階を含む前記方法。
【請求項135】
請求項134に記載の方法により生産されたスクリーニング又は選択用転写モジュレーター蛋白質。
【請求項136】
少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む蛋白質を細胞で生産するためのキットであって、O−tRNAをコードするポリヌクレオチド配列と、O−RSをコードするポリヌクレオチド配列又はO−RSを収容する容器を含む前記キット。
【請求項137】
キットが更に少なくとも1種の非天然アミノ酸を含む請求項136に記載のキット。
【請求項138】
キットが更に蛋白質を生産するための説明書を含む請求項136に記載のキット。
【図2】
【図3】
【図6】
【図9】
【図11】
【図12】
【図14】
【図16】
【図3】
【図6】
【図9】
【図11】
【図12】
【図14】
【図16】
【公表番号】特表2007−525943(P2007−525943A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513068(P2006−513068)
【出願日】平成16年4月16日(2004.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/011786
【国際公開番号】WO2004/094593
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(593052785)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (91)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年4月16日(2004.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/011786
【国際公開番号】WO2004/094593
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(593052785)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (91)
【Fターム(参考)】
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