真菌脂肪分解酵素
トリグリセリドと比較して、極性脂質に対して高い活性比を有する真菌野生型脂肪分解酵素であって、リン脂質:トリグリセリド加水分解活性比が少なくとも4であることが好ましい酵素。本発明の脂肪分解酵素の糖脂質:トリグリセリド加水分解活性比は少なくとも1.5であることが好ましい。一実施形態では、本発明の真菌脂肪分解酵素は、配列番号1又は配列番号2又は配列番号4又は配列番号6で示されるアミノ酸配列又はそれらと少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。本発明は、真菌脂肪分解酵素をコードする核酸をさらに包含し、この核酸は、(a)配列番号3、配列番号5又は配列番号7で示されるヌクレオチド配列を含む核酸と、(b)遺伝暗号の縮重によって配列番号3、配列番号5又は配列番号7のヌクレオチド配列と関連している核酸と(c)配列番号3、配列番号5又は配列番号7で示されるヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸とからなる群から選択される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリグリセリドと比較して極性脂質に対してより高い活性比を有する真菌野生型脂肪分解酵素。
【請求項2】
酵素のリン脂質:トリグリセリド加水分解活性比が少なくとも4である、請求項1に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項3】
酵素の糖脂質:トリグリセリド加水分解活性比が少なくとも1.5である、請求項1に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項4】
酵素が配列番号1若しくは配列番号2で示されるアミノ酸配列、又はそれらと少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、真菌脂肪分解酵素。
【請求項5】
酵素が糸状菌から得られる、請求項1から4のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項6】
酵素がフザリウム属から得られる、請求項1から5のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項7】
酵素がフザリウム・ヘテロスポラムから得られる、請求項6に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項8】
酵素がフザリウム・ヘテロスポラムCBS782.83から得られる、請求項7に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項9】
請求項4から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素をコードするヌクレオチド配列。
【請求項10】
真菌脂肪分解酵素をコードする核酸であって、
a)配列番号3に示されるヌクレオチド配列を含む核酸と、
b)遺伝コードの縮重によって配列番号3のヌクレオチド配列と関連している核酸と、
c)配列番号3に示されるヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸と
からなる群から選択される核酸。
【請求項11】
食料品の1種以上の成分に、請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素を添加することを含む、食料品の製造方法。
【請求項12】
生地に請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素を添加することと、生地を焼いてベークド製品を製造することとを含む、ベークド製品の製造方法。
【請求項13】
食料品が卵又は卵ベースの製品、ベークド製品、菓子類、フローズン製品、チーズをはじめとする乳製品、ムース、植物性ホイップクリーム、食用油脂、エアレイテッド及び非エアレイテッドホイップ製品、水中油型エマルジョン及び油中水型エマルジョン、マーガリン、ショートニング、低脂肪及び超低脂肪スプレッドなどのスプレッド、ドレッシング、マヨネーズ、ディップ、クリームベースのソース、クリームベースのスープ、飲料、スパイスエマルジョン及びソースのうちの1種以上である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
リン脂質を、請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素で処理し、リゾリン脂質を生成させることを含む、リゾリン脂質の調製方法。
【請求項15】
糖脂質を、請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素で処理し、リゾ糖脂質を生成させることを含む、リゾ糖脂質の調製方法。
【請求項16】
食用油又は植物油を、請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素で処理し、それに存在する極性脂質の大部分を加水分解することを含む、植物油又は食用油の酵素的脱ガム法。
【請求項17】
請求項11に記載の方法によって得られる食料品。
【請求項18】
請求項12に記載の方法によって得られるベークド製品。
【請求項19】
説明及び図面を参照して、本明細書に概説した真菌脂肪分解酵素。
【請求項1】
トリグリセリドと比較して極性脂質に対してより高い活性比を有する真菌野生型脂肪分解酵素。
【請求項2】
酵素のリン脂質:トリグリセリド加水分解活性比が少なくとも4である、請求項1に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項3】
酵素の糖脂質:トリグリセリド加水分解活性比が少なくとも1.5である、請求項1に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項4】
酵素が配列番号1若しくは配列番号2で示されるアミノ酸配列、又はそれらと少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、真菌脂肪分解酵素。
【請求項5】
酵素が糸状菌から得られる、請求項1から4のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項6】
酵素がフザリウム属から得られる、請求項1から5のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項7】
酵素がフザリウム・ヘテロスポラムから得られる、請求項6に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項8】
酵素がフザリウム・ヘテロスポラムCBS782.83から得られる、請求項7に記載の真菌脂肪分解酵素。
【請求項9】
請求項4から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素をコードするヌクレオチド配列。
【請求項10】
真菌脂肪分解酵素をコードする核酸であって、
a)配列番号3に示されるヌクレオチド配列を含む核酸と、
b)遺伝コードの縮重によって配列番号3のヌクレオチド配列と関連している核酸と、
c)配列番号3に示されるヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む核酸と
からなる群から選択される核酸。
【請求項11】
食料品の1種以上の成分に、請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素を添加することを含む、食料品の製造方法。
【請求項12】
生地に請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素を添加することと、生地を焼いてベークド製品を製造することとを含む、ベークド製品の製造方法。
【請求項13】
食料品が卵又は卵ベースの製品、ベークド製品、菓子類、フローズン製品、チーズをはじめとする乳製品、ムース、植物性ホイップクリーム、食用油脂、エアレイテッド及び非エアレイテッドホイップ製品、水中油型エマルジョン及び油中水型エマルジョン、マーガリン、ショートニング、低脂肪及び超低脂肪スプレッドなどのスプレッド、ドレッシング、マヨネーズ、ディップ、クリームベースのソース、クリームベースのスープ、飲料、スパイスエマルジョン及びソースのうちの1種以上である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
リン脂質を、請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素で処理し、リゾリン脂質を生成させることを含む、リゾリン脂質の調製方法。
【請求項15】
糖脂質を、請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素で処理し、リゾ糖脂質を生成させることを含む、リゾ糖脂質の調製方法。
【請求項16】
食用油又は植物油を、請求項1から8のいずれか一項に記載の真菌脂肪分解酵素で処理し、それに存在する極性脂質の大部分を加水分解することを含む、植物油又は食用油の酵素的脱ガム法。
【請求項17】
請求項11に記載の方法によって得られる食料品。
【請求項18】
請求項12に記載の方法によって得られるベークド製品。
【請求項19】
説明及び図面を参照して、本明細書に概説した真菌脂肪分解酵素。
【図3】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図27】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図11】
【図13】
【図19】
【図26】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図27】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図11】
【図13】
【図19】
【図26】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公表番号】特表2007−528732(P2007−528732A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502439(P2007−502439)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【国際出願番号】PCT/IB2005/000875
【国際公開番号】WO2005/087918
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(397060588)ダニスコ エイ/エス (67)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【国際出願番号】PCT/IB2005/000875
【国際公開番号】WO2005/087918
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(397060588)ダニスコ エイ/エス (67)
【Fターム(参考)】
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