説明

神経炎症性疾患の処置のためのピリダジン化合物を含む処方物

本発明は、化合物、組成物ならびにその作製方法および使用方法に関する。特に、本発明は、式Iの化合物、その異性体、薬学的に許容され得る塩または誘導体である。さらに、本発明は、細胞経路のモジュレーションのため、炎症性疾患の処置もしくは予防のため、研究、薬物スクリーニングおよび治療適用のための該化合物を含む組成物、ならびに該化合物および組成物の使用方法に関する。特に、本発明は、一般的に、特に神経炎症性疾患において、副作用のリスクの低下をもたらすため、および/または有益な薬物動態プロフィールをもたらすための投薬形態、製剤および方法を提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療有効量の式I:
【化1】

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R12、R13およびR14は、独立して、水素、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレン、アルコキシ、アルケニルオキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルコキシ、アロイル、ヘテロアリール、複素環式基、アシル、アシルオキシ、アミノ、イミノ、アジド、チオール、チオアルキル、チオアルコキシ、チオアリール、ニトロ、シアノ、ハロ、硫酸基、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸基、スルホキシド、シリル、シリルオキシ、シリルアルキル、シリルチオ、=O、=S、ホスホン酸基、ウレイド、カルボキシル、カルボニル、カルバモイルまたはカルボキサミドであり、Xは、任意に置換されたピリミジニルまたはピリダジニルである)
の化合物、その異性体、薬学的に許容され得る塩または誘導体を含む、神経炎症性疾患に苦しむ被験体の処置後に副作用のリスクの低下および/または有益な薬物動態プロフィールをもたらすのに有効な組成物。
【請求項2】
、R、R、R、R、R、R、R12、R13およびR14が、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10シクロアルコキシ、C〜C10アリール、C〜C10アリールオキシ、C〜C10アリール−C〜Cアルコキシ、C〜C10アロイル、C〜C10ヘテロアリール、C〜C10複素環式基、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、−NH、−NHR28、−NR2829、=NR28、−S(O)28、−SH、−SOH、ニトロ、シアノ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシアルキル、−COH、−CO28、−NHC(O)R28、−C(O)NH、−C(O)NHR28、−C(O)NR2829、−NHS(O)28(式中、R28およびR29は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10アリール、C〜C10アリールC〜Cアルキル、C〜C10ヘテロアリールおよびC〜C10複素環式基から選択される)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
式II:
【化2】

(式中、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17は、独立して、水素、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレン、アルコキシ、アルケニルオキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルコキシ、アロイル、ヘテロアリール、複素環式基、アシル、アシルオキシ、アミノ、イミノ、アジド、チオール、チオアルキル、チオアルコキシ、チオアリール、ニトロ、シアノ、ハロ、スルホキシド、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸基、硫酸基、シリル、シリルオキシ、シリルアルキル、シリルチオ、=O、=S、ホスホン酸基、ウレイド、カルボキシル、カルボニル、カルバモイルまたはカルボキサミドである)
の化合物またはその異性体、薬学的に許容され得る塩もしくは誘導体の治療有効量を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17が、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10シクロアルコキシ、C〜C10アリール、C〜C10アリールオキシ、C〜C10アリール−C〜Cアルコキシ、C〜C10アロイル、C〜C10ヘテロアリール、C〜C10複素環式基、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、−NH、−NHR28、−NR2829、=NR28、−S(O)28、−SH、−SOH、ニトロ、シアノ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシアルキル、−COH、−CO28、−NHC(O)R28、−C(O)NH、−C(O)NHR28、−C(O)NR2829、−NHS(O)28(式中、R28およびR29は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10アリール、C〜C10アリールC〜Cアルキル、C〜C10ヘテロアリールおよびC〜C10複素環式基から選択される)から選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
が、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロアリールである、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項6】
が、
【化3】

(式中、R15、R16およびR17は、独立して、水素、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレン、アルコキシ、アルケニルオキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルコキシ、シクロアルキニル、アリール、アリールオキシ、アリールアルコキシ、アロイル、ヘテロアリール、複素環式基、アシル、アシルオキシ、アミノ、イミノ、アジド、チオール、チオアルキル、チオアルコキシ、チオアリール、ニトロ、シアノ、ハロ、スルホキシド、硫酸基、スルホニル、スルフェニル、スルフィニル、スルホン酸基、シリル、シリルオキシ、シリルアルキル、シリルチオ、=O、=S、ホスホン酸基、ウレイド、カルボキシル、カルボニル、カルバモイルまたはカルボキサミドである)
である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項7】
15、R16およびR17が、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10シクロアルコキシ、C〜C10アリール、C〜C10アリールオキシ、C〜C10アリール−C〜Cアルコキシ、C〜C10アロイル、C〜C10ヘテロアリール、C〜C10複素環式基、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、−NH、−NHR28、−NR2829、=NR28、−S(O)28、−SH、−SOH、ニトロ、シアノ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシアルキル、−COH、−CO28、−NHC(O)R28、−C(O)NH、−C(O)NHR28、−C(O)NR2829、−NHS(O)28(式中、R28およびR29は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10アリール、C〜C10アリールC〜Cアルキル、C〜C10ヘテロアリールおよびC〜C10複素環式基から選択される)から選択される、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
式III:
【化4】

(式中、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17は独立して、水素、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレン、アルコキシ、アルケニルオキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルコキシ、アロイル、ヘテロアリール、複素環式基、アシル、アシルオキシ、アミノ、イミノ、アジド、チオール、チオアルキル、チオアルコキシ、チオアリール、ニトロ、シアノ、ハロ、スルホキシド、硫酸基、スルホニル、スルフェニル、スルフィニル、スルホン酸基、シリル、シリルオキシ、シリルアルキル、シリルチオ、=O、=S、ホスホン酸基、ウレイド、カルボキシル、カルボニル、カルバモイルまたはカルボキサミドであり、ただし、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17すべてが水素であることはあり得ないものとする)
の化合物またはその異性体、薬学的に許容され得る塩もしくは誘導体、またはその異性体、薬学的に許容され得る塩もしくは誘導体の治療有効量を含む、神経炎症性疾患に苦しむ被験体において処置後に副作用のリスクの低下および/または有益な薬物動態プロフィールをもたらすのに有効な組成物。
【請求項9】
、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17は、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10シクロアルコキシ、C〜C10アリール、C〜C10アリールオキシ、C〜C10アリール−C〜Cアルコキシ、C〜C10アロイル、C〜C10ヘテロアリール、C〜C10複素環式基、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、−NH、−NHR28、−NR2829、=NR28、−S(O)28、−SH、−SOH、ニトロ、シアノ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシアルキル、−COH、−CO28、−NHC(O)R28、−C(O)NH、−C(O)NHR28、−C(O)NR2829、−NHS(O)28(式中、R28およびR29は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10アリール、C〜C10アリールC〜Cアルキル、C〜C10ヘテロアリールおよびC〜C10複素環式基から選択される)である、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
式IIIの化合物または異性体もしくはその薬学的に許容され得る塩において、R、R、R、R、R、R、R12、R13、R14、R15、R16およびR17が、水素、ヒドロキシル、アルキルであり、R10およびR11の一方または両方が、独立して、置換もしくは非置換の、水素、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレン、アルコキシ、アルケニルオキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリールオキシ、アリールアルコキシ、アロイル、ヘテロアリール、複素環式基、アシル、アシルオキシ、スルホニル、スルフィニル、スルフェニル、アミノ、イミノ、アジド、チオール、チオアルキル、チオアルコキシ、チオアリール、ニトロ、ウレイド、シアノ、ハロ、シリル、シリルアルキル、シリルオキシ、シリルチオ、=O、=S、カルボキシル、カルボニル、またはカルバモイルである、請求項8に記載の組成物。
【請求項11】
式IIIの化合物において、R10およびR11の一方が、アルキル、特にC〜Cアルキルであり、R10およびR11の他方が水素である、請求項8に記載の組成物。
【請求項12】
式IIIの化合物において、R10およびR11の一方がアリールであり、R10およびR11の他方が水素である、請求項8に記載の組成物。
【請求項13】
式IIIの化合物において、R10およびR11の一方が、ヘテロアリール、特に、1〜4個の窒素原子を含有する5〜6員の不飽和ヘテロモノシクリル基であり、R10およびR11の他方が水素である、請求項8に記載の組成物。
【請求項14】
式IIIの化合物において、R、R、R、R、R、R、R10、R12、R13、R14、R15、R16およびR17が水素であり、そしてR11が、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルコキシ、アリール、または1〜4個の窒素原子を含有する5〜6員の不飽和ヘテロモノシクリル基である、請求項8に記載の組成物。
【請求項15】
式IIIの化合物において、R、R、R、R、R、R、R10、R12、R13、R14、R15、R16およびR17が水素であり、R11がアルキルまたはピリジニルである、請求項8に記載の組成物。
【請求項16】
式IIIの化合物が4−メチル−6−フェニル−3−(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)ピリダジンである、請求項8に記載の組成物。
【請求項17】
IL−1βおよびS100Bの上方調節を選択的に低減またはブロックする、ならびに/またはPSD−95および/もしくはシナプトフィシンの減損を低減または抑制する化合物の治療有効量を含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
hERGカリウムチャネルにおける阻害活性を低下させるとともに神経炎症性疾患を処置するための式I、IIまたはIIIの化合物の治療有効量を含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
hERG阻害を低減させるとともに神経炎症性疾患を処置するための式I、IIまたはIIIの化合物の治療有効量を含む、請求項1〜18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
前記治療有効量が、投与期間中、IL−1βおよびS100Bの上方調節を選択的に低減またはブロックするのに有効であり、PSD−95および/またはシナプトフィシンの減損を低減または抑制するのに有効なものである、請求項1〜19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
式I、IIまたはIIIの化合物の、使用環境における有効濃度、または本明細書に開示した疾患の症状の予防、処置もしくは制御において治療効果をもたらす有効用量を提供するための被験体への投与に適した該化合物の治療有効量を含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
前記疾患が神経炎症性疾患である、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
約0.1〜100mg/kg、0.1〜50mg/kg、0.1〜25mg/kg、0.1〜20mg/kg、0.1〜15mg/kg、0.1〜10mg/kg、0.1〜5mg/kg、0.1〜4mg/kg、0.1〜3mg/kg、0.1〜2mg/kg、または0.1〜1mg/kgの用量の式I、IIまたはIIIの化合物を含有する、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
請求項1〜23のいずれか1項に記載の組成物を被験体に投与することを含む、被験体において神経炎症性疾患を処置する方法。
【請求項25】
神経炎症性疾患の処置において副作用のリスクの低下および/または有益な薬物動態プロフィールをもたらすための医薬を調製するための、請求項1〜23のいずれか1項に記載の式I、IIまたはIIIの化合物の少なくとも1種類の使用。
【請求項26】
請求項1〜23のいずれか1項に記載の組成物の1種類以上、容器、および使用説明書を備えるキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36−1】
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【図36−2】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公表番号】特表2009−535344(P2009−535344A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507823(P2009−507823)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2007/010248
【国際公開番号】WO2007/127375
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(500041019)ノースウェスタン ユニバーシティ (24)
【Fターム(参考)】