説明

神経系の細胞の生存を促進するためのDR6およびp75のアンタゴニストの使用

本発明は、腫瘍壊死因子(TNF)受容体ファミリーのメンバーであるデスレセプター6(DR6)タンパク質に関するものであり、ここで、神経系の細胞にアポトーシスを調節するために重要であることが示された。さらに、p75はDR6のリガンドであることが発見された。その結果、本発明は、DR6および/またはp75アンタゴニストを用いてDR6およびp75の相互作用を阻害するための方法に関する。さらに、ここに記載されている方法は、必要に応じてp75アンタゴニストと組み合わせてDR6アンタゴニストを用いた神経系の細胞の生存を促進する方法および、必要に応じてp75アンタゴニストと組み合わせてDR6アンタゴニストの投与による神経変性状態を治療する方法を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が神経系の細胞の生存を促進することができる単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項2】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体がオリゴデンドロサイトの増殖、分化又は生存を促進することができる単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項3】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体が髄鞘形成を促進することができる単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項4】
単離抗体又はその抗原結合断片であって、M50−H01、M51−H09、M53−E04、M53−F04、M62−B02、M63−E10、M66−B03、M67−G02、M72−F03及びM73−C04から成る群から選択される参照モノクローナルFab抗体断片、又は1P1D6.3、1P2F2.1及び1P5D10.2から成る群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のDR6エピトープに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項5】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片は、M50−H01、M51−H09、M53−E04、M53−F04、M62−B02、M63−E10、M66−B03、M67−G02、M72−F03及びM73−C04から成る群から選択される参照モノクローナルFab抗体断片、又は1P1D6.3、1P2F2.1及び1P5D10.2から成る群から選択される参照モノクローナル抗体がDR6に結合するのを競合的に阻害する単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項6】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片が、M50−H01、M51−H09、M53−E04、M53−F04、M62−B02、M63−E10、M66−B03、M67−G02、M72−F03及びM73−C04から成る群から選択されるモノクローナルFab抗体断片、又は1P1D6.3、1P2F2.1及び1P5D10.2から成る群から選択される参照モノクローナル抗体と同一の抗原結合ドメインを含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項7】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片の重鎖可変領域(VH)が、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号107、配列番号117及び配列番号127から成る群から選択される参照アミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項8】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片の軽鎖可変領域(VL)が、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号112、配列番号122及び配列番号132から成る群から選択される参照アミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項9】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHが、20以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号107、配列番号117及び配列番号127から成る群から選択される参照アミノ酸配列と同一であるアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項10】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVLが、20以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号112、配列番号122及び配列番号132から成る群から選択される参照アミノ酸配列と同一であるアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項11】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHが、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号107、配列番号117及び配列番号127から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項12】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVLが、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号112、配列番号122及び配列番号132から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項13】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHとVLがそれぞれ、配列番号7と配列番号12;配列番号17と配列番号22;配列番号27と配列番号32;配列番号37と配列番号42;配列番号47と配列番号52;配列番号57と配列番号62;配列番号67と配列番号72;配列番号77と配列番号82;配列番号87と配列番号92;配列番号97と配列番号102;配列番号107と配列番号112;配列番号117と配列番号122;及び配列番号127と配列番号132から成る群から選択される参照アミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項14】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHとVLがそれぞれ、20以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号7と配列番号12;配列番号17と配列番号22;配列番号27と配列番号32;配列番号37と配列番号42;配列番号47と配列番号52;配列番号57と配列番号62;配列番号67と配列番号72;配列番号77と配列番号82;配列番号87と配列番号92;配列番号97と配列番号102;配列番号107と配列番号112;配列番号117と配列番号122;及び配列番号127と配列番号132から成る群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項15】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHとVLがそれぞれ、配列番号7と配列番号12;配列番号17と配列番号22;配列番号27と配列番号32;配列番号37と配列番号42;配列番号47と配列番号52;配列番号57と配列番号62;配列番号67と配列番号72;配列番号77と配列番号82;配列番号87と配列番号92;配列番号97と配列番号102;配列番号107と配列番号112;配列番号117と配列番号122;及び配列番号127と配列番号132から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項16】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHが、2以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号8、配列番号18、配列番号28、配列番号38、配列番号48、配列番号58、配列番号68、配列番号78、配列番号88、配列番号98、配列番号108、配列番号118及び配列番号128から成る群から選択される参照カバット重鎖相補性決定領域−1(VH−CDR1)と同一のVH−CDR1アミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項17】
前記VH−CDR1のアミノ酸配列が配列番号8、配列番号18、配列番号28、配列番号38、配列番号48、配列番号58、配列番号68、配列番号78、配列番号88、配列番号98、配列番号108、配列番号118及び配列番号128から成る群から選択される請求項16の抗体又はその断片。
【請求項18】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHが、4以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号109、配列番号119及び配列番号129から成る群から選択される参照カバット重鎖相補性決定領域−2(VH−CDR2)と同一のVH−CDR2アミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項19】
前記VH−CDR2のアミノ酸配列が、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号109、配列番号119及び配列番号129から成る群から選択される請求項18の抗体又はその断片。
【請求項20】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHが、4以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号40、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号110、配列番号120及び配列番号130から成る群から選択される参照カバット重鎖相補性決定領域−3(VH−CDR3)と同一のVH−CDR3アミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項21】
前記VH−CDR3のアミノ酸配列が、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号40、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号110、配列番号120及び配列番号130から成る群から選択される請求項20の抗体又はその断片。
【請求項22】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVLが、4以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号13、配列番号23、配列番号33、配列番号43、配列番号53、配列番号63、配列番号73、配列番号83、配列番号93、配列番号103、配列番号113、配列番号123及び配列番号133から成る群から選択される参照カバット軽鎖相補性決定領域−1(VL−CDR1)と同一のVL−CDR1アミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項23】
前記VL−CDR1のアミノ酸配列が、配列番号13、配列番号23、配列番号33、配列番号43、配列番号53、配列番号63、配列番号73、配列番号83、配列番号93、配列番号103、配列番号113、配列番号123及び配列番号133から成る群から選択される請求項22の抗体又はその断片。
【請求項24】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVLが、2以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号104、配列番号114、配列番号124及び配列番号134から成る群から選択される参照カバット軽鎖相補性決定領域−2(VL−CDR2)と同一のVL−CDR2アミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項25】
前記VL−CDR2のアミノ酸配列が、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号104、配列番号114、配列番号124及び配列番号134ら成る群から選択される請求項24の抗体又はその断片。
【請求項26】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVLが、4以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号105、配列番号115、配列番号125及び配列番号135から成る群から選択される参照カバット軽鎖相補性決定領域−3(VL−CDR3)と同一のVL−CDR3アミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項27】
前記VL−CDR3のアミノ酸配列が、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号105、配列番号115、配列番号125及び配列番号135から成る群から選択される請求項26の抗体又はその断片。
【請求項28】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHが、配列番号8と9と10;配列番号18と19と20;配列番号28と29と30;配列番号38と39と40;配列番号48と49と50;配列番号58と59と60;配列番号:68と69と70;配列番号78と79と80;配列番号88と89と90;配列番号98と99と100;配列番号108と109と110;配列番号118と119と120;及び配列番号128と129と130から成る群から選択されるが、VH−CDRの少なくとも1つにて1、2、3、又は4のアミノ酸置換は除く、VH−CDR1とVH−CDR2とVH−CDR3のアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項29】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVHが、配列番号8と9と10;配列番号18と19と20;配列番号28と29と30;配列番号38と39と40;配列番号48と49と50;配列番号58と59と60;配列番号:68と69と70;配列番号78と79と80;配列番号88と89と90;配列番号98と99と100;配列番号108と109と110;配列番号118と119と120;及び配列番号128と129と130から成る群から選択されるVH−CDR1とVH−CDR2とVH−CDR3のアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項30】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVLが、配列番号13と14と15;配列番号23と24と25;配列番号33と34と35;配列番号43と44と45;配列番号53と54と55;配列番号63と64と65;配列番号73と74と75;配列番号83と84と85;配列番号93と94と95;配列番号103と104と105;配列番号113と114と115;配列番号123と124と125;及び配列番号133と134と135から成る群から選択されるVL−CDR1とVL−CDR2とVL−CDR3のアミノ酸配列を含むが、VL−CDRの少なくとも1つにて1、2、3、又は4のアミノ酸置換を除く、単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項31】
DR6ポリペプチドに特異的に結合することができる単離抗体又はその抗原結合断片であって、前記抗体又はその断片のVLが、配列番号13と14と15;配列番号23と24と25;配列番号33と34と35;配列番号43と44と45;配列番号53と54と55;配列番号63と64と65;配列番号73と74と75;配列番号83と84と85;配列番号93と94と95;配列番号103と104と105;配列番号113と114と115;配列番号123と124と125;及び配列番号133と134と135から成る群から選択されるVL−CDR1とVL−CDR2とVL−CDR3のアミノ酸配列を含む単離抗体又はその抗原結合断片。
【請求項32】
VHのフレームワーク領域が、5以下のアミノ酸置換を除いてヒト型である請求項1〜31のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項33】
VLのフレームワーク領域が、5以下のアミノ酸置換を除いてヒト型である請求項1〜32のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項34】
DR6ポリペプチドの線形エピトープに結合する請求項1〜33のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項35】
DR6ポリペプチドの非線形立体配置のエピトープに結合する請求項1〜33のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項36】
抗体又はその断片が多価であり、少なくとも2本の重鎖と少なくとも2本の軽鎖を含む請求項1〜35のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項37】
抗体又はその断片が多重特異性である請求項1〜36のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項38】
抗体又はその断片が二重特異性である請求項37の抗体又はその断片。
【請求項39】
抗体又はその断片が二重特異性である請求項1〜38のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項40】
重鎖及び軽鎖の可変領域が、マウス起源である請求項1〜39のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項41】
前記重鎖及び軽鎖の可変領域が、1P1D6.3、1P2F2.1及び1P5D10.2から成る群から選択されるモノクローナル抗体に由来する請求項40の抗体又はその断片。
【請求項42】
重鎖及び軽鎖の可変領域が完全にヒト起源である請求項1〜39のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項43】
前記重鎖及び軽鎖の可変領域が、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10及びM80−B03、M50−H01、M51−H09、M53−E04、M53−F04、M62−B02、M63−E10、M66−B03、M67−G02、M72−F03及びM73−C04から成る群から選択されるモノクローナルFab抗体断片に由来する請求項42の抗体又はその断片。
【請求項44】
ヒト化されている請求項1〜39のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項45】
キメラである請求項1〜39のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項46】
霊長類化されている請求項1〜39のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項47】
完全にヒト型である請求項1〜39のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項48】
Fab断片である請求項1〜47のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項49】
Fab’断片である請求項1〜47のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項50】
F(ab)断片である請求項1〜47のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項51】
Fv断片である請求項1〜47のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項52】
単鎖抗体である請求項1〜47のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項53】
前記抗体又はその断片がポリマーに抱合される請求項48〜52のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項54】
ポリマーがポリアルキレングリコールである請求項53の抗体又はその断片。
【請求項55】
ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコール(PEG)である請求項54の抗体又はその断片。
【請求項56】
ヒトκ定常領域とヒトλ定常領域から成る群から選択される軽鎖定常領域を含む請求項1〜49及び52〜55のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項57】
重鎖定常領域又はその断片を含む請求項1〜49及び52〜55のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項58】
前記重鎖定常領域又はその断片が、ヒトのIgG4、IgG4非糖部、IgG1及びIgG1非糖部から成る群から選択される請求項57の抗体又はその断片。
【請求項59】
前記参照モノクローナル抗体の解離定数(K)よりも低いKを特徴とする親和性にてDRポリペプチド若しくはその断片、又はDR6変異ポリペプチドと特異的に結合することができる請求項4〜58のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項60】
5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性にて、DR6ポリペプチド若しくはその断片又はDR6変異体ポリペプチドに特異的に結合することができる請求項1〜59のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項61】
マウスのDR6ポリペプチド又はその断片に比べてヒトのDR6ポリペプチド又はその断片に優先的に結合することができる請求項1〜60のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項62】
p75へのDR6の結合を阻害する請求項1〜61のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項63】
APPへのDR6の結合を妨害しない請求項1〜62のいずれか1項の抗体又はその断片。
【請求項64】
神経系の細胞の生存を促進する方法であって、前記細胞をDR6拮抗物質に接触させることを含む方法。
【請求項65】
前記細胞が哺乳類のものであり、前記接触が、治療上有効な量のDR6拮抗物質をそれが必要な哺乳類に投与することを含む請求項64の方法。
【請求項66】
対象において神経系の細胞の死と関連する症状を治療する方法であって、治療上有効な量のDR6拮抗物質を投与することを含む方法。
【請求項67】
神経系の細胞が中枢神経系(CNS)の細胞である請求項64〜66のいずれか1項の方法。
【請求項68】
CNSの細胞が、皮質ニューロン、運動ニューロン、オリゴデンドロサイト、小膠細胞及び星状細胞から成る群から選択される請求項67の方法。
【請求項69】
神経系の細胞が、末梢神経系(PNS)の細胞である請求項64〜66のいずれか1項の方法。
【請求項70】
PNSの細胞が、後根神経節(DRG)ニューロン及びシュワン細胞から成る群から選択される請求項69の方法。
【請求項71】
神経系の細胞がニューロンである請求項64〜66のいずれか1項の方法。
【請求項72】
ニューロンが、皮質ニューロン、DRGニューロン又は運動ニューロンである請求項71の方法。
【請求項73】
神経系の細胞がグリア細胞である請求項64〜66のいずれか1項の方法。
【請求項74】
グリア細胞が、オリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)、シュワン細胞、星状細胞及び小膠細胞から成る群から選択される請求項73の方法。
【請求項75】
オリゴデンドロサイトの増殖、分化又は生存を促進する方法であって、オリゴデンドロサイト細胞又はオリゴデンドロサイト前駆細胞をDR6拮抗物質に接触させることを含む方法。
【請求項76】
前記細胞が哺乳類のものであり、前記接触が、有効量のDR6拮抗物質をそれが必要な哺乳類に投与することを含む請求項75の方法。
【請求項77】
オリゴデンドロサイトの死又は分化の欠如に関連する症状を治療する方法であって、治療上有効な量のDR6拮抗物質を投与することを含む方法。
【請求項78】
髄鞘形成を促進する方法であって、ニューロン細胞とグリア細胞の混合物をDR6拮抗物質に接触させることを含む方法。
【請求項79】
グリア細胞が、オリゴデンドロサイト細胞又はオリゴデンドロサイト前駆細胞である請求項78の方法。
【請求項80】
グリア細胞が、シュワン細胞である請求項78の方法。
【請求項81】
前記ニューロン細胞及び前記グリア細胞が、哺乳類のものであり、前記接触が、有効量のDR6拮抗物質をそれが必要な哺乳類に投与することを含む請求項78〜80のいずれか1項の方法。
【請求項82】
髄鞘形成不全又は脱ミエリン化に関連する症状を治療する方法であって、治療上有効な量のDR6拮抗物質を投与することを含む方法。
【請求項83】
p75へのDR6の結合を阻害する方法であって、p75へのDR6の結合が阻害される条件下でDR6ポリペプチド及び/又はp75ポリペプチドをDR6拮抗物質に接触させることを含む方法。
【請求項84】
DR6拮抗物質が可溶性DR6ポリペプチドである請求項64〜83のいずれか1項の方法。
【請求項85】
可溶性DR6ポリペプチドが、
(i)DR6TNFR−様のシステインリッチドメイン又はその断片、変異体若しくは誘導体、
(ii)DR6細胞外ドメイン又はその断片、変異体若しくは誘導体、
(iii)DR6細胞質ドメイン又はその断片、変異体若しくは誘導体、
(iv)DR6膜貫通ドメイン又はその断片、変異体若しくは誘導体、
(v)DR6死のドメイン又はその断片、変異体若しくは誘導体、
(vi)(i)〜(v)の前記DR6ドメイン又はその断片、変異体若しくは誘導体の少なくとも2つの組み合わせ
から成る群から選択されるDR6領域を含む請求項84の方法。
【請求項86】
可溶性DR6ポリペプチドが、
(i)DR6TNFR−様のシステインリッチドメイン、
(ii)DR6細胞外ドメイン、
(iii)DR6細胞質ドメイン、
(iv)DR6膜貫通ドメイン、
(v)DR6死のドメイン、
(vi)(i)〜(v)の前記DR6ドメインの少なくとも2つの組み合わせ
から成る群から選択される少なくとも1つのDR6領域を欠く請求項84の方法。
【請求項87】
前記可溶性DR6ポリペプチドが、DR6膜貫通ドメイン及びDR6細胞質ドメインを欠く請求項84の方法。
【請求項88】
前記可溶性DR6ポリペプチドが、
(i)配列番号2のアミノ酸1〜40;
(ii)配列番号2のアミノ酸1〜64;
(Iii)配列番号2のアミノ酸1〜105;
(iv)配列番号2のアミノ酸1〜145;
(v)配列番号2のアミノ酸1〜185;
(vi)配列番号2のアミノ酸1〜212;
(vii)配列番号2のアミノ酸1〜349;
(viii)配列番号2のアミノ酸42〜64;
(ix)配列番号2のアミノ酸42〜105;
(x)配列番号2のアミノ酸42〜145;
(xi)配列番号2のアミノ酸42〜185;
(xii)配列番号2のアミノ酸42〜212;
(xiii)配列番号2のアミノ酸42〜349;
(xiv)配列番号2のアミノ酸65〜212;
(xv)配列番号2のアミノ酸65〜349;
(xvi)配列番号2のアミノ酸65〜105;
(xvii)配列番号2のアミノ酸106〜145;
(xviii)配列番号2のアミノ酸146〜185;
(xix)配列番号2のアミノ酸186〜212;
(xx)配列番号2のアミノ酸106〜212;
(xxi)配列番号2のアミノ酸106〜349;
(xxii)配列番号2のアミノ酸146〜212;
(xxiii)配列番号2のアミノ酸146〜349;
(xxiv)配列番号2のアミノ酸213〜349;
(xxv)前記ポリペプチド断片の変異体又は誘導体、並びに
(xxvi)前記ポリペプチド断片又はその変異体若しくは誘導体の少なくとも2つの組み合わせ
から成る群から選択されるポリペプチド断片を含む請求項84の方法。
【請求項89】
前記可溶性DR6ポリペプチドが、配列番号2のアミノ酸1〜349、又はアミノ酸41〜349又はアミノ酸42〜349を含む請求項84の方法
【請求項90】
前記可溶性DR6ポリペプチドが、DR6TNFR様のシステインリッチモチーフ又はその断片、変異体若しくは誘導体を含む請求項84〜89のいずれか1項の方法。
【請求項91】
前記可溶性DR6ポリペプチドがさらに非DR6部分を含む請求項84〜90のいずれか1項の方法。
【請求項92】
前記非DR6部分が、前記可溶性DR6ポリペプチドに融合された異種ポリペプチドである請求項91の方法。
【請求項93】
異種ポリペプチドが、免疫グロブリン断片、血清アルブミン、ターゲティングタンパク質、リポータータンパク質、及び精製促進タンパク質から成る群から選択される請求項92の方法。
【請求項94】
前記異種ポリペプチドが免疫グロブリン断片である請求項93の方法。
【請求項95】
前記免疫グロブリン断片がヒンジとFc領域を含む請求項94の方法。
【請求項96】
前記可溶性DR6ポリペプチドがポリマーに抱合される請求項91〜95のいずれか1項の方法。
【請求項97】
ポリマーが、ポリアルキレングリコール、糖ポリマー及びポリペプチドから成る群から選択される請求項96の方法。
【請求項98】
ポリマーがポリアルキレングリコールである請求項97の方法。
【請求項99】
ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコール(PEG)である請求項98の方法。
【請求項100】
前記可溶性DR6ポリペプチドが1、2、3又は4のポリマーに抱合される請求項99の方法。
【請求項101】
前記ポリマーの全分子量が5,000Da〜100,000Daである請求項100の方法。
【請求項102】
前記DR6拮抗物質がDR6抗体又はその断片を含む請求項64〜83のいずれか1項の方法。
【請求項103】
前記DR6抗体又はその断片が、請求項1〜63のいずれか1項の抗体又はその断片である請求項102の方法。
【請求項104】
前記DR6抗体又はその断片が、
(i)配列番号2のアミノ酸65〜105;
(ii)配列番号2のアミノ酸106〜145;
(iii)配列番号2のアミノ酸145〜185;
(iv)配列番号2のアミノ酸186〜212;
(v)配列番号2のアミノ酸65〜145;
(vi)配列番号2のアミノ酸65〜185;
(vii)配列番号2のアミノ酸65〜212;
(viii)配列番号2のアミノ酸106〜185;
(ix)配列番号2のアミノ酸106〜212;
(x)配列番号2のアミノ酸134〜189;
(xi)配列番号2のアミノ酸134〜168;
(xii)配列番号2のアミノ酸168〜189;
(xiii)配列番号2のアミノ酸146〜212;
(xiv)前記ポリペプチドの変異体又は誘導体、及び
(xv)前記ポリペプチド断片又はその変異体若しくは誘導体の2以上の組み合わせ
から成る群から選択されるポリペプチド断片から本質的に成るエピトープに特異的に結合する請求項102の方法。
【請求項105】
前記DR6拮抗物質がDR6拮抗物質のポリヌクレオチドを含む請求項64〜83のいずれか1項の方法。
【請求項106】
前記DR6拮抗物質のポリヌクレオチドが
(i)アンチセンスポリヌクレオチド;
(ii)リボザイム;
(iii)小型干渉RNA(siRNA)及び
(iv)小型ヘアピンRNA(shRNA)
から成る群から選択される請求項105の方法。
【請求項107】
前記DR6拮抗物質のポリヌクレオチドが、DR6mRNAに相補的な少なくとも10の塩基を含むアンチセンスポリヌクレオチドである請求項106の方法。
【請求項108】
前記DR6拮抗物質のポリヌクレオチドが、リボザイムである請求項107の方法。
【請求項109】
前記DR6拮抗物質のポリヌクレオチドが、siRNAである請求項105の方法。
【請求項110】
前記siRNAが、AGAAACGGCUCCUUUAUUA(配列番号160)、GGAAGGACAUCUAUCAGUU(配列番号161)、GGCCGAUGAUUGAGAGAUU(配列番号162)、GCAGUUGGAAACAGACAAA(配列番号:163)から成る群から選択される配列を含む請求項109の方法。
【請求項111】
前記DR6拮抗物質のポリヌクレオチドが、shRNAである請求項106の方法。
【請求項112】
前記LINGO−1拮抗物質がアプタマーである請求項64〜83のいずれか1項の方法。
【請求項113】
接触させることが、(a)発現制御配列との操作可能な会合を介して前記DR6拮抗物質をコードするポリヌクレオチドを前記細胞に導入することと(b)前記DR6拮抗物質を発現させること含む請求項64〜65、67〜76又は78〜83のいずれか1項の方法。
【請求項114】
(a)形質移入;
(b)エレクトロポレーション;
(c)形質導入;及び
(d)直接的な微量注入
から成る群から選択される方法によって前記ポリヌクレオチドを前記細胞に導入する請求項113の方法。
【請求項115】
前記ポリヌクレオチドが発現ベクターとして投与される請求項113〜114のいずれか1項の方法。
【請求項116】
前記発現ベクターがウイルスベクターである請求項115の方法。
【請求項117】
ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アルファウイルスベクター、ペスチウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、パポバウイルスベクター、ポックスウイルスベクター、及びパルボウイルスベクターから成る群から選択される請求項116の方法。
【請求項118】
前記ヘルペスウイルスベクターが、単純性ヘルペスウイルスベクター及びエプステイン・バーウイルスベクターから成る群から選択される請求項117の方法。
【請求項119】
前記ポックスウイルスベクターがワクシニアウイルスベクターである請求項117の方法。
【請求項120】
前記レンチウイルスベクターがpLL3.7.である請求項117の方法。
【請求項121】
前記パルボウイルスベクターがアデノ関連ウイルス(AAV)ベクターである請求項117の方法。
【請求項122】
前記DR6拮抗物質が、局所投与、眼内投与、硝子体内投与、非経口投与、クモ膜下投与、硬膜下投与、皮下投与、又はカプセル埋め込みを介した投与から成る群から選択される経路によって投与される請求項66〜74、77、又は81〜82のいずれか1項の方法。
【請求項123】
前記哺乳類が、中枢神経系の細胞死に関連する症状を有すると診断されている又は疑われている請求項65、76又は81のいずれか1項の方法。
【請求項124】
前記症状が、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、運動ニューロン疾患(たとえば、筋萎縮性側索硬化)、多発性硬化症、ニューロンの外傷、及び脳虚血(たとえば、卒中)から成る群から選択される請求項66又は123の方法。
【請求項125】
細胞がシュワン細胞であり、症状が神経障害性の痛みである請求項66の方法。
【請求項126】
前記哺乳類が神経障害性の痛みを有すると診断されている又は疑われている請求項81の方法。
【請求項127】
症状が神経障害性の痛みである請求項82の方法。
【請求項128】
前記DR6拮抗物質がp75拮抗物質と併用で使用される請求項64〜127のいずれか1項の方法。
【請求項129】
DR6拮抗物質とp75拮抗物質が同時に使用される請求項128の方法。
【請求項130】
DR6拮抗物質とp75拮抗物質が順次使用される請求項128の方法。
【請求項131】
p75へのDR6の結合を阻害する方法であって、p75へのDR6の結合が阻害される条件下でp75ポリペプチド及び/又はDR6ポリペプチドをp75拮抗物質に接触させることを含む方法。
【請求項132】
p75拮抗物質が、(i)p75拮抗物質化合物;(ii)p75拮抗物質ポリペプチド;(iii)p75拮抗物質抗体又はその断片;(iv)p75拮抗物質ポリヌクレオチド;(v)p75アプタマー及び(vi)前記p75拮抗物質の2以上の組み合わせから成る群から選択される請求項131の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図3】
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【図4】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図9】
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【図11】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図26】
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【図29】
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【図30】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図5A】
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【図5D】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図12】
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【図14C】
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【図15】
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【図16】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図27】
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【図28】
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【図31】
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【公表番号】特表2012−509673(P2012−509673A)
【公表日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537716(P2011−537716)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/065755
【国際公開番号】WO2010/062904
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】