説明

移動体の充電装置及びその制御方法

【課題】一方の引張り出し検知センサが故障した場合であっても、配線部材が所定以上に引張り出されたとき、異常処理を行うことが可能な移動体の充電装置を提供する。
【解決手段】充電スタンド2は、ケーブル5aの第1の引張り出しを検知する第1の引張り出し検知センサ7と、ケーブル5aの第2の引張り出しを検知する第2の引張り出し検知センサ8を備える。制御装置4は、第1の引張り出し検知センサ7による検知に基づいて第1の制御指令を出力し、第2の引張り出し検知センサ8による検知に基づいて第2の制御指令を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット等の移動体の充電装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロボット等の移動体の充電装置として、充電用電源と、充電用電源に一端が接続され、他端が移動体のバッテリ(2次電池)に接続される配線部材とを備えたものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、配線部材の前記他端に、移動型ロボットのバッテリに接続された受電コネクタに接続される給電コネクタが設けられた充電スタンド(充電装置)が開示されている。この充電スタンドにおいては、バッテリの残存容量が低下したときに、移動型ロボットが自ら充電スタンドの設置場所に移動して、給電コネクタを受電コネクタに接続させることにより自動的に充電することができる。
【0004】
充電スタンドには、配線部材の引張りを検出する引張り検出器が設けられている。この引張り検出器は、充電スタンドを構成するフレームの配線部材の導出部に配置した第1及び第2のマイクロスイッチから構成される。
【0005】
第1のマイクロスイッチは、配線部材が移動型ロボットに引張られ、ケーブルに固定されたカラーがフレームのケーブル導出孔から前方に引き抜かれたときに、OFFする。第2のマイクロスイッチは、カラーが引き抜かれてから更にケーブルがフレームの前方に引き出された場合、カラーよりも後方でケーブルに固定したストッパがフレームに固定の受部に当接したときに、ONする。
【0006】
そして、第1のマイクロスイッチがOFFしたときに、移動型ロボットにその動きを制限すべきことを指示する第1の動き制限信号が送信される。その後、誤動作等で配線部材が引張られて第2のマイクロスイッチがONしたときに、充電用電源からの給電を緊急停止すると共に、移動型ロボットに第2の動き制限信号を送信して、移動型ロボットを緊急停止させ、更に、ブザー等で異常報知を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−142080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に開示された充電スタンドにおいては、第1のマイクロスイッチが故障した場合、配線部材が引張られて第2のマイクロスイッチがONしても、充電用電源からの給電や移動型ロボットを停止させる異常処理が行われないという問題があった。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑み、一方の引張り出し検知センサが故障した場合であっても、配線部材が所定以上に引張り出されたとき、異常処理を行うことが可能な移動体の充電装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、2次電池を有する移動体の充電装置であって、充電用電源と、一端が前記充電用電源に接続され、他端が前記2次電池に接続される配線部材と、前記配線部材の第1の引張り出しを検知する第1の引張り出し検知センサと、前記配線部材の第2の引張り出しを検知する第2の引張り出し検知センサと、前記第1の引張り出し検知センサによる検知に基づいて第1の制御指令を出力し、前記第2の引張り出し検知センサによる検知に基づいて第2の制御指令を出力する制御部とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、制御部は、第1の制御指令を第1の引張り出し検知センサによる検知に基づいて出力し、第2の制御指令を第2の引張り出し検知センサによる検知に基づいて出力しており、第1の制御指令と第2の制御指令とはそれぞれ独立して出力される。そのため、上記特許文献1のように第1のマイクロスイッチがOFFしない限り、第2のマイクロスイッチがONしても充電用電源からの給電が緊急停止されない場合に比べて、第1の制御指令又は第2の制御指令による異常処理を確実に行うことが可能となる。
【0012】
また、本発明において、報知部を備え、前記制御部は、前記第1の制御指令として、前記報知部に注意を報知させる制御指令を出力するように構成することができる。
【0013】
また、本発明において、前記第2の引張り出しは前記第1の引張り出しよりも長く、 前記制御部は、前記第2の制御指令として、前記充電用電源に給電を停止させる制御指令を出力することが好ましい。
【0014】
この場合、第1の引張り出し検知センサが故障し、配線部材の第1の引張り出しが検出されない場合であっても、第2の引張り出し検知センサが第2の引張り出しを検知したとき、充電用電源は給電を停止させる。更に、本発明において、前記制御部は、前記第2の制御指令として、前記移動体に移動を停止させる制御指令を出力することが好ましい。
【0015】
また、本発明において、前記第1の引張り出し検知センサは、前記配線部材が前記第1の引張り出しを受けたとき、前記配線部材に固定された部材が所定位置の通過を検知する非接触式センサであるように構成することができる。
【0016】
また、本発明において、前記配線部材を規制する規制部材を備え、前記第2の引張り出し検知センサは、前記配線部材が前記第2の引張り出しを受けたとき、前記配線部材に固定された部材が前記規制部材に当接したことを検知する当接検知センサであるように構成することができる。
【0017】
そして、本発明は、2次電池を有する移動体の充電装置の制御方法であって、前記充電装置は、充電用電源と、一端が前記充電用電源に接続され、他端が前記2次電池に接続される配線部材と、前記配線部材の第1の引張り出しを検知する第1の引張り出し検知センサと、前記配線部材の第2の引張り出しを検知する第2の引張り出し検知センサとを備え、前記第1の引張り出し検知センサによる検知に基づいて第1の制御指令が出力され、前記第2の引張り出し検知センサによる検知に基づいて第2の制御指令が出力されることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、第1の制御指令は第1の引張り出し検知センサによる検知に基づいて出力され、第2の制御指令は第2の引張り出し検知センサによる検知に基づいて出力されており、第1の制御指令と第2の制御指令とはそれぞれ独立して出力される。そのため、上記特許文献1のように第1のマイクロスイッチがOFFしない限り、第2のマイクロスイッチがONしても、充電用電源からの給電が緊急停止されない場合に比べて、第1の動作指令又は第2の動作指令による異常処理を確実に行わせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係るロボットと充電スタンドの側面図。
【図2】引張り出し検知センサを示し、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図3】充電制御の処理手順を示すフローチャート。
【図4】割り込み処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明における移動体が人間類似の2足歩行を行う移動型ロボット1である場合を例にとって、本発明の移動体の充電装置の実施形態に係る充電スタンド2について説明する。
【0021】
図1を参照して、移動型ロボット1の背面のコントロールボックス1aにはバッテリ1bが収納されており、コントロールボックス1aの下部に、バッテリ1bに接続される受電コネクタ1cが設けられている。
【0022】
充電スタンド2は、充電用電源3と、充電用電源3を制御する制御装置4と、充電用電源3に接続された配線部材5とを備えている。尚、充電スタンド2は、その下端に取り付けた車輪2aにより移動自在である。また、充電スタンド2の下端には、ストッパ2bが上下動自在に取り付けられており、ストッパ2bを下降させることで、充電スタンド2が所定の設置場所に据え付けられる。
【0023】
配線部材5は、一端が充電用電源3に接続されたケーブル5aと、ケーブル5aの他端に取り付けられた給電コネクタ5bとから構成されている。充電スタンド2の上部には、給電コネクタ5bを受電コネクタ1cに着脱するコネクタ着脱装置6が搭載されている。このコネクタ着脱装置6は、給電コネクタ5bを保持するコネクタホルダ6aと、制御装置4で制御され、コネクタホルダ6aを進退動させるアクチュエータ6bとを備えている。
【0024】
尚、ケーブル5aには、充電用電源3に接続される給電線に加えて制御装置4に接続される信号線も設けられている。そして、給電コネクタ5bと受電コネクタ1cとに給電端子部に加えて信号端子部を設け、制御装置4と移動型ロボット1との間で信号取得可能に構成されている。
【0025】
ところで、充電中に誤動作等で移動型ロボット1が大きく動きすぎたり、配線部材5の長さが正規長さより短かった場合、充電中に配線部材5が引張られて、配線部材5の損傷を生じたり、充電スタンド2が引張られるといった不具合を生ずるおそれがある。そこで、図2を参照して、充電スタンド2に、配線部材5の引張り出しを検知する2つの引張り出し検知センサ7,8を設けている。
【0026】
充電スタンド2の前部には、その間にケーブル5aが通るように規制する規制部材であるガイドローラ9及びガイドバー10が設けられている。ガイドローラ9は、充電スタンド2を構成する左右のフレーム2c,2cに回転自在に支持されている。図2(a)及び図2(b)を参照して、ガイドバー10は、左右のフレーム2c,2cに形成された略三角形状の穴2d,2dの下部に嵌まり込むようにして支持されている。
【0027】
第1の引張り出し検知センサ7は、ここでは、赤外線センサであり、赤外線を発光する発光部と、赤外線を受光する受光部とを備え、受光部が所定以上の赤外線を受光したときに、検知信号を制御装置4に出力するように構成されている。そして、ケーブル5aが第1の引張り量だけ引張り出されたときに受光部と対向する位置にて、被検知部材であるリフレクタ5c(図1参照)がケーブル5aに固定されている。
【0028】
これにより、発光部が発光した赤外線がフレーム2cに形成された穴2eを通過してリフレクタ5cで反射され、再度穴2eを通過して受光部で受光されたとき、第1の引張り出し検知センサ7は、第1の引張り出しを検知する。
【0029】
第2の引張り出し検知センサ8は、ここでは、一対のマイクロスイッチである。各マイクロスイッチは、穴2dの下部に嵌まり込むガイドバー10により押圧される作動子と、この作動子をガイドバー10による押圧に抗する方向に常時付勢する付勢部材とを備え、作動子が押圧されている間、ONする。そして、ケーブル5aにはリフレクタ5cよりも後方に位置させて、ガイドローラ9とガイドバー10との間の隙間より大きな形状の突当部材5dが固定されている。突当部材5dは、ゴム等の弾性材からなるものであり、ケーブル5aが第2の引張り量だけ引張り出されたときガイドバー10に当接するように、ケーブル5aに固定されている。
【0030】
これにより、突当部材5dの当接によりガイドバー10が浮き上がり、ガイドバー10による作動子への押圧が解除されたとき、マイクロスイッチがOFFする。そして、少なくとも一方のマイクロスイッチがOFFしたとき、第2の引張り出し検知センサ8は、第2の引張り出しを検知する。
【0031】
図1を参照して、充電スタンド2は、更に、電子ブザーや液晶ディスプレイ等から構成される報知部11を備えている。報知部11は、制御装置4に信号線を介して接続されており、制御装置4から入力される制御指令に基づいて、注意や警告を報知する。
【0032】
移動型ロボット1は、バッテリ1bの残存容量が低下したとき、自ら充電スタンド2の設置場所に移動し、受電コネクタ1cが給電コネクタ5bの前方に正対する所定の充電位置で停止する。コネクタ着脱装置6は、移動型ロボット1が充電位置に到達したときにこれを検知するロボット位置センサ(図示省略)を備えており、ロボット位置センサからの信号が制御装置4に入力される。そして、制御装置4は、ロボット位置センサからの信号を受けて充電制御を実行する。
【0033】
以下、移動型行ロボット1に搭載したバッテリ1bを充電スタンド2により充電する際の処理について図3を参照して説明する。尚、以下の処理は、制御装置4により実行される。
【0034】
先ず、ロボット位置センサからの信号に基づいて移動型ロボット1が充電位置に到達したか否かを判別する(S1)。
【0035】
そして、充電位置に到達したと判別されたときは、配線部材5を移動型ロボット1に接続する処理を実行する(S2)。この接続処理では、コネクタ着脱装置6のアクチュエータ6bを作動させてコネクタホルダ6aを前進させ、コネクタホルダ6aに保持される給電コネクタ5bを受電コネクタ1cに接続する。また、接続に際し、コネクタホルダ6aを介して給電コネクタ5bを回動させ、受電コネクタ1cに給電コネクタ5bをロックする。
【0036】
次に、移動型ロボット1から制御装置4に充電条件が送信され、この条件で充電用電源3によるバッテリ1bへの充電が開始される(S3)。尚、移動型ロボット1から制御装置4に充電条件が送信されずに、給電コネクタ5bがロックされた後、自動的に充電が開始されるようにしてもよい。そして、これ以降、後述する割り込み処理の割り込みを許可する(S4)。
【0037】
ここで、コネクタホルダ6aを後退させると、給電コネクタ5bからコネクタホルダ6aが離脱して、移動型ロボット1は、図1に仮想線で示すように、配線部材5を介してのみ充電スタンド2に連結された状態になる。そのため、移動型ロボット1を配線部材5が伸びきらない範囲で自由に動かすことができる。従って、充電中も移動型ロボット1の持つエンターテイメント性を有効に発揮させて、鑑賞者を楽しませることができる。
【0038】
次に、第1の引張り出し検知センサ7が第1の引張り出しを検知しているか否かを判別する(S5)。
【0039】
第1の引張り出し検知センサ7が第1の引張り出しを検知している場合(S5:YES)、制御装置4は、第1の制御指令として、注意を報知させる制御指令を報知部11に出力する。これにより、報知部11は、液晶ディスプレイに表示させる等して、注意を報知する(S6)。
【0040】
尚、このとき、制御装置4は注意を報知させる制御指令を前記信号端子部を介して移動型ロボット1に出力し、移動型ロボット1が注意を報知するようにさせてもよい。また、制御装置4は、充電スタンド2から離れる方向への移動を制限させる等の制御指令を移動型ロボット1に出力してもよい。
【0041】
その後(S6後、又はS5:NO後)、バッテリ1bの充電完了時に移動型ロボット1から出力される充電停止信号が入力されたか否かを判別する(S7)。充電停止信号が入力されたときは(S7:YES)、充電用電源3によるバッテリ1bへの充電を停止する(S8)。
【0042】
その後、配線部材5の移動型ロボット1への接続を解除する処理を行う(S9)。この接続解除処理では、コネクタホルダ6aを前進させて、受電コネクタ1cに接続されている給電コネクタ5bをコネクタホルダ6aで保持し、次に、給電コネクタ5bをコネクタホルダ6aを介してアンロック方向に回動させてロックを解除し、その後、コネクタホルダ6aを後退させて給電コネクタ5bを受電コネクタ1cから離脱させる。これにより、図1に実線で示す状態に戻り、移動型ロボット1は完全に自由な状態になる。
【0043】
次に、割り込み処理手順について図4を参照して説明する。
【0044】
第2の引張り出し検知センサ8が第2の引張り出しを検知した場合(S11:YES)、異常処理を行う。
【0045】
具体的には、制御装置4は、第2の制御指令として、給電を停止させる制御指令を充電用電源3に出力する。これにより、充電用電源3は給電を緊急停止する(S12)。
【0046】
制御装置4は、更に、第2の制御指令として、移動を停止させる制御指令を移動型ロボット1に出力する。これにより、移動型ロボット1は移動を緊急停止する(S13)。
【0047】
制御装置4は、更に、第2の制御指令として、警告を報知させる制御指令を報知部11に出力する。これにより、報知部11は、電子ブザーから警告を呼び掛ける旨の音声を発生させる、液晶ディスプレイに表示させる等して、警告を報知する(S14)。
【0048】
以上のように、第1の引張り出し検知センサ7が第1の引張り出しを検知したか否かに拘わらず、第2の引張り出し検知センサ8が第2の引張り出しを検知したときは、充電用電源3に給電を緊急停止させると共に、移動型ロボット1の移動を緊急停止させる等の異常処理を行う。これにより、第1の引張り出し検知センサ7が故障しても、異常処理を行うことができ、配線部材5が過度な張力で損傷したり、充電スタンド2が引張られたりすることを確実に防止できる。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、第1の引張り出し検知センサ7を赤外線センサから構成し、第2の引張り出し検知センサ8を一対のマイクロスイッチから構成する場合について説明した。しかし、引張り出し検知センサ7,8の構成はこれに限定されない。引張り出し検知センサ7,8は、ケーブル5aの引張り出しを検知可能な任意の非接触式センサ、接触式センサから構成可能である。
【0050】
また、本発明の移動体に相当するものとして人間類似の2足歩行を行う移動型ロボット1を例に挙げて実施形態を説明したが、これに限定されない。例えば、車輪や球体等を用いて移動するロボットであってもよい。また、本発明の移動体に相当するものは車輪や無限軌道を用いた車両や船舶等であってもよい。
【符号の説明】
【0051】
1…移動型ロボット(移動体)、 1b…バッテリ(2次電池)、 1c…受電コネクタ、 2…充電スタンド(充電装置)、 3…充電用電源、 4…制御装置(制御部)、 5…配線部材、 5a…ケーブル、 5b…給電コネクタ、 5c…リフレクタ(被検知部材)、 5d…突当部材(当接部材)、 7…第1の引張り出し検知センサ、 8…第2の引張り出し検知センサ、 9…ガイドローラ、 10…ガイドバー(規制部材)、 11…報知部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2次電池を有する移動体の充電装置であって、
充電用電源と、
一端が前記充電用電源に接続され、他端が前記2次電池に接続される配線部材と、
前記配線部材の第1の引張り出しを検知する第1の引張り出し検知センサと、
前記配線部材の第2の引張り出しを検知する第2の引張り出し検知センサと、
前記第1の引張り出し検知センサによる検知に基づいて第1の制御指令を出力し、前記第2の引張り出し検知センサによる検知に基づいて第2の制御指令を出力する制御部とを備えることを特徴とする移動体の充電装置。
【請求項2】
報知部を備え、
前記制御部は、前記第1の制御指令として、前記報知部に注意を報知させる制御指令を出力することを特徴とする請求項1記載の移動体の充電装置。
【請求項3】
前記第2の引張り出しは前記第1の引張り出しよりも長く、
前記制御部は、前記第2の制御指令として、前記充電用電源に給電を停止させる制御指令を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体の充電装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2の制御指令として、前記移動体に移動を停止させる制御指令を出力することを特徴とする請求項3に記載の移動体の充電装置。
【請求項5】
前記第1の引張り出し検知センサは、前記配線部材が前記第1の引張り出しを受けたとき、前記配線部材に固定された被検知部材が所定位置の通過を検知する非接触式センサであることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の移動体の充電装置。
【請求項6】
前記配線部材を規制する規制部材を備え、
前記第2の引張り出し検知センサは、前記配線部材が前記第2の引張り出しを受けたとき、前記配線部材に固定された当接部材が前記規制部材に当接したことを検知する当接検知センサであることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の移動体の充電装置。
【請求項7】
2次電池を有する移動体の充電装置の制御方法であって、
前記充電装置は、充電用電源と、一端が前記充電用電源に接続され、他端が前記2次電池に接続される配線部材と、前記配線部材の第1の引張り出しを検知する第1の引張り出し検知センサと、前記配線部材の第2の引張り出しを検知する第2の引張り出し検知センサとを備え、
前記第1の引張り出し検知センサによる検知に基づいて第1の制御指令が出力され、前記第2の引張り出し検知センサによる検知に基づいて第2の制御指令が出力されることを特徴とする移動体の充電装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−16083(P2012−16083A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−147717(P2010−147717)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】