説明

移動端末へメディアストリームを配信するシステム及びプログラム

【課題】移動端末がハンドオーバする場合であっても、メディアストリームの通信品質に基づいて、適切なメディアストリームの配信制御をするシステム等を提供する。
【解決手段】移動端末は、メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、品質イベント及びハンドオーバイベントを、通信状況管理サーバへ送信する送信手段とを有する。通信状況管理サーバは、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、そのストリーム制御イベントをメディア配信サーバへ送信する送信手段とを有する。メディア配信サーバは、ストリーム制御イベントに基づいて、メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末へメディアストリームを配信するシステム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザによって所持される端末が、メディア配信サーバからメディアストリームを受信しつつ再生する通信サービスがある。メディアストリームとは、リアルタイムに連続的に配信される音声又は映像のコンテンツデータである。従来、メディアストリームを受信しつつ再生するには、その端末に、高性能なプロセッサ及び大容量のメモリを搭載する必要があった。従って、端末は、有線ブロードバンドのネットワークに接続された固定端末に限られる場合が多かった。
【0003】
これに対し、近年、移動端末であっても、プロセッサの高性能化及びメモリの大容量化、更には無線リンクのブロードバンド化が実現してきている。そのために、移動端末でが、メディアストリームを受信しつつ再生することができる環境が提供されてきている。
【0004】
【特許文献1】特開2008−005394号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
有線ブロードバンドのネットワークに接続された固定端末が、メディア配信サーバからメディアストリームを受信する場合、そのパケットの通信品質(例えばジッタ)は、ほぼ一定したものである。これに対し、無線リンクのネットワークに接続された移動端末が、メディア配信サーバからメディアストリームを受信する場合、そのパケットの通信品質は、変動する場合が多い。特に、移動端末が、移動によってアクセスネットワークを切り替えるようなハンドオーバを実行した場合、その通信品質は、大きく変動する。このように通信品質が大きく変動した後であっても、メディア配信サーバは、メディアストリームの配信制御を何ら変更することはない。即ち、ハンドオーバ前のメディアストリームの配信制御と、ハンドオーバ後のメディアストリームの配信制御とは、同じである。
【0006】
広帯域ネットワークから狭帯域ネットワークへハンドオーバした場合、メディアストリームはオーバフローしてしまう。逆に、狭帯域ネットワークから広帯域ネットワークへハンドオーバした場合、メディアストリームはバッファエンプティを生じることとなる。これらの状況は、通信品質の劣化につながる。尚、同一出願人によって出願された発明として、ハンドオーバ時における受信端末のバッファエンプティを回避する技術もある(例えば特許文献1参照)。
【0007】
従って、本発明は、移動端末がハンドオーバする場合であっても、メディアストリームのパケットの通信品質に基づいて、適切なメディアストリームの配信制御をすることができるシステム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、メディアストリームを受信する移動端末と、該移動端末へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバと、ネットワークに接続される通信状況管理サーバとを有するシステムであって、
移動端末は、メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、品質イベント及びハンドオーバイベントを、通信状況管理サーバへ送信する送信手段とを有し、
通信状況管理サーバは、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、該ストリーム制御イベントをメディア配信サーバへ送信する送信手段とを有し、
メディア配信サーバは、ストリーム制御イベントに基づいて、メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段を有することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、メディアストリームを受信する移動端末と、該移動端末へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバと、ネットワークに接続される通信状況管理サーバと、ネットワークに接続され且つ移動端末のハンドオーバを監視するハンドオーバ管理装置とを有するシステムであって、
移動端末は、メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、品質イベントを、通信状況管理サーバへ送信する送信手段とを有し、
ハンドオーバ管理装置が、移動端末のハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、ハンドオーバイベントを、通信状況管理サーバへ送信する送信手段とを有し、
通信状況管理サーバは、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、該ストリーム制御イベントをメディア配信サーバへ送信する送信手段とを有し、
メディア配信サーバは、ストリーム制御イベントに基づいて、メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段を有することを特徴とする。
【0010】
本発明のシステムにおける他の実施形態によれば、通信状況管理サーバは、所定周期で、移動端末へ品質イベントを問い合わせ且つ収集することも好ましい。
【0011】
本発明によれば、メディアストリームを受信する移動端末と、該移動端末へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバとを有するシステムであって、
移動端末は、メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、品質イベント及びハンドオーバイベントを、メディア配信サーバへ送信する送信手段とを有し、
メディア配信サーバは、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づいてストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、該ストリーム制御イベントに基づいて、メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、メディアストリームを受信する移動端末と、該移動端末へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバと、ネットワークに接続され且つ移動端末のハンドオーバを監視するハンドオーバ管理装置とを有するシステムであって、
移動端末は、受信中のメディアストリームに基づいて品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、品質イベントを、メディア配信サーバへ送信する送信手段とを有し、
ハンドオーバ管理装置が、移動端末のハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、ハンドオーバイベントを、メディア配信サーバサーバへ送信する送信手段とを有し、
メディア配信サーバは、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づいてストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、該ストリーム制御イベントに基づいて、メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明のシステムにおける他の実施形態によれば、
メディアストリームは、RTP(Real-time Transport Protocol)を用いて送信され、品質イベント及びハンドオーバイベントは、RTCP(RTP Control Protocol)を用いて送信されており、
品質イベントは、ジッタ標準偏差値であり、
ハンドオーバイベントは、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動イベントであり、
ストリーム制御イベントは、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づくものであって、
(1)メディアストリームにおけるRTPパケット送信間隔、
(2)パケットロス補償部におけるパケットロス補償強度及び/又は補償アルゴリズム、
(3)符号化部における転送レート、
(4)トランスポートパケット送受信部におけるUDP(User Datagram Protocol)又はTCP(Transmission Control Protocol)パケットに積載されるメディアフレーム数、
(5)同一コンテンツに対する同時接続ストリーム数、
(6)符号化部におけるGOP(Group of Picture)サイズ
のいずれか1つ又はこれらの組合せであることも好ましい。
【0014】
本発明によれば、メディアストリームを受信する移動端末において、
メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、
ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、
品質イベント及びハンドオーバイベントを送信する送信手段と
を有することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、前述の移動端末へ、ネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバであって、
品質イベント及びハンドオーバイベントを受信する受信手段と、
品質イベント及びハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、
ストリーム制御イベントに基づいて、メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段と
を有することを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、前述の移動端末とネットワークを通信する通信状況管理サーバであって、
品質イベント及びハンドオーバイベントを受信する受信手段と、
品質イベント及びハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、
ストリーム制御イベントを、メディアストリームを配信するメディア配信サーバへ送信する送信手段と
を有することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、前述の通信状況管理サーバとネットワークを介して接続され、請求項7に記載の移動端末へ、ネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバであって、
ストリーム制御イベントを受信する受信手段と、
ストリーム制御イベントに基づいて、メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段と
を有することを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、メディアストリームを受信する移動端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、
ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、
品質イベント及びハンドオーバイベントを送信する送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のシステム及びプログラムによれば、移動端末がハンドオーバする場合であっても、メディアストリームのパケットの通信品質に基づいて、適切なメディアストリームの配信制御をすることができる。これにより、移動端末に対するメディアストリームの配信におけるサービス品質の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明における第1のシステム構成図である。
【0022】
図1のシステムは、RTPを用いたメディアストリームを受信する移動端末1と、移動端末1へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバ2と、そのネットワークに接続される通信状況管理サーバ3とを有する。移動端末1は、アクセスネットワーク6を介してIP(Internet Protocol)ネットワーク5に接続する。アクセスネットワークとしては、例えば携帯電話網、WiMAX網、有線ブロードバンド網等がある。移動端末1の通信インタフェースは、アクセスネットワーク間でハンドオーバする機能を有する。
【0023】
図1によれば、移動端末1は、メディアストリームの通信品質を表す「品質イベント」を生成する。品質イベントとしては、例えばジッタ標準偏差値である。また、移動端末1は、ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表す「ハンドオーバイベント」を生成する。ハンドオーバイベントとしては、例えば第1の網から第2の網への移動イベントである。これら品質イベント及びハンドオーバイベントは、通信状況管理サーバ3へ送信される。尚、イベントとは、「事象」を意味するが、単に「情報」を意味するものとしてもよい。
【0024】
通信状況管理サーバ3は、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成する。生成したストリーム制御イベントは、メディア配信サーバ2へ送信される。ストリーム制御イベントとしては、例えば(1)RTPパケット送信間隔、(2)パケットロス補償部におけるパケットロス補償強度及び/又は補償アルゴリズム、(3)符号化部における転送レート、(4)トランスポートパケット送受信部におけるUDP又はTCPパケットに積載されるメディアフレーム数、(5)同一コンテンツに対する同時接続ストリーム数、(6)符号化部におけるGOP(Group of Picture)サイズのいずれか1つ又はこれらの組合せである。
【0025】
メディア配信サーバ2は、通信状況管理サーバ3から受信したストリーム制御イベントに基づいて、端末1に対するメディアストリームの配信を制御する。
【0026】
図2は、図1のシステムにハンドオーバ管理装置を更に備えたシステム構成図である。
【0027】
ハンドオーバ管理装置4は、移動通信サービス事業者によって運用される通信設備の一部である。図2のシステムによれば、移動端末1は、品質イベントのみを、通信状況管理サーバ3へ送信する。これに対し、ハンドオーバ管理装置4が、当該移動端末1のハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成し、そのハンドオーバイベントを、通信状況管理サーバ3へ送信する。
【0028】
図3は、本発明における第2のシステム構成図である。
【0029】
図3のシステムは、RTPを用いたメディアストリームを受信する移動端末1と、移動端末1へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバ2とのみを有する。図3のシステムは、図1のシステムと比較して、通信状況管理サーバ3を備えていない。メディア配信サーバ2が、図1の通信状況管理サーバ3の機能を含む。移動端末1は、品質イベント及びハンドオーバイベントを、メディア配信サーバ2へ送信する。
【0030】
メディア配信サーバ2は、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成し、そのストリーム制御イベントに基づいてメディアストリームの配信を制御する。
【0031】
図4は、図3のシステムにハンドオーバ管理装置を更に備えたシステム構成図である。
【0032】
図4のシステムによれば、移動端末1は、品質イベントのみを、メディア配信サーバ2へ送信する。これに対し、ハンドオーバ管理装置4が、当該移動端末1のハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成し、そのハンドオーバイベントを、メディア配信サーバ2へ送信する。
【0033】
図5は、本発明における移動端末の機能構成図である。
【0034】
図5によれば、移動端末1は、パケット送受信部101と、RTP/RTCP処理部102と、メディアストリーム再生部103と、メディア出力インタフェース部104と、品質情報計測部105と、品質情報管理部106と、サービス制御処理部107と、品質イベント生成部108と、ハンドオーバイベント生成部109とを有する。これら機能構成部(網接続インタフェース部及びメディア出力インタフェース部を除く)は、移動端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現できる。
【0035】
図5によれば、パケット送受信部101は、トランスポートレイヤ以下の通信プロトコルを処理する。具体的には、トランスポートプロトコル処理部(UDP/TCP)と、IP処理部と、網接続インタフェース部とを含む。網接続インタフェース部は、無線又は有線によってアクセスネットワーク6に接続する物理レイヤ部である。IP処理部は、IPパケットを送受信する。トランスポートプロトコル処理部は、UDP/TCPパケットを送受信する。メディア配信サーバ2から受信するメディアストリームは、UDPパケットであり、通信状況管理サーバ3(又はメディア配信サーバ2)へ送信する品質イベント及びハンドオーバイベントは、TCPパケットである。
【0036】
RTP/RTCP処理部102は、パケット送受信部101を介して、メディア配信サーバ2からメディアストリームを受信する。メディア配信サーバ2から受信するメディアストリームは、RTPパケットであり、通信状況管理サーバ3(又はメディア配信サーバ2)へ送信する品質イベント及びハンドオーバイベントは、RTCPパケットである。RTP/RTCP処理部102は、RTPによって受信したメディアストリームを、メディアストリーム再生部103へ出力する。尚、RTP/RTCP処理部102の内部では、RTCPパケットは、受信されるRTPパケットとの同期が確認される。
【0037】
メディアストリーム再生部103は、サービス制御処理部107の指示に応じて、メディアストリームを、メディア出力インタフェース部104へ出力する。メディア出力インタフェース部104は、例えばディスプレイ及びスピーカである。これによって、メディアストリームを受信しつつ再生することができる。
【0038】
品質情報計測部105は、RTP/RTCP処理部におけるパケットの品質情報を計測する。品質情報は、例えばジッタである。測定された品質情報は、品質情報管理部106へ出力される。品質情報管理部106は、品質情報を蓄積する。サービス制御処理部107は、品質情報管理部106に蓄積された品質情報を参照し、メディアストリーム再生部103へ再生制御を指示する。例えば、メディアの復号処理、パケットロス補償処理、再生速度制御処理などである。また、サービス制御処理部107は、メディア出力インタフェース部104へ、再生音量の調整、表示画面数の調整も制御する。
【0039】
品質イベント生成部108は、受信されたメディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する。ここで、生成された品質イベントは、前述した図1及び図2によれば、通信状況管理サーバ3へ送信され、前述した図3及び図4によれば、メディア配信サーバ2へ送信される。通信状況管理サーバ3へ送信する場合、生成された品質イベントは、パケット送受信部101へ(RTCPパケットで送信する場合はRTP/RTCP処理部102へ)出力される。パケット送受信部101は、その品質イベントを、通信状況管理サーバ3へ送信する。一方で、メディア配信サーバ2へ送信する場合、生成された品質イベントは、RTP/RTCP処理部102へ出力される。RTP/RTCP処理部102は、品質イベントをRTCPパケットに構成し、パケット送受信部101を通して、メディア配信サーバ2へ送信する。
【0040】
ハンドオーバイベント生成部109は、パケット送受信部101(特に網接続インタフェース部)がハンドオーバを検出した際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成する。ここで、生成されたハンドオーバイベントも、前述した図1及び図2によれば、通信状況管理サーバ3へ送信され、前述した図3及び図4によれば、メディア配信サーバ2へ送信される。通信状況管理サーバ3へ送信する場合、生成されたハンドオーバイベントは、パケット送受信部101へ(RTCPパケットで送信する場合はRTP/RTCP処理部102へ)出力される。パケット送受信部101は、そのハンドオーバイベントを、通信状況管理サーバ3へ送信する。一方で、メディア配信サーバ2へ送信する場合、生成されたハンドオーバイベントは、RTP/RTCP処理部102へ出力される。RTP/RTCP処理部102は、ハンドオーバイベントをRTCPパケットに構成し、パケット送受信部101を通して、メディア配信サーバ2へ送信する。
【0041】
図6は、本発明における通信状況管理サーバ及びメディア配信サーバの機能構成図である。
【0042】
図6によれば、通信状況管理サーバ3は、パケット送受信部301と、RTCP処理部302と、品質イベント処理部303と、ハンドオーバイベント処理部304と、情報管理部305と、品質イベント収集スケジュール管理部306と、ストリーム制御イベント生成部307とを有する。これら機能構成部(網接続インタフェース部を除く)は、サーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現できる。
【0043】
RTCP処理部302は、RTCPパケットに構成された品質イベント及びハンドオーバイベントを受信する場合に必要とされる(破線)。RTCP処理部302は、移動端末1から受信した品質イベントを、品質イベント処理部303へ出力し、移動端末1又はハンドオーバ管理装置4から受信したハンドオーバイベントを、ハンドオーバイベント処理部304へ出力する。尚、RTCPパケットに構成されていない品質イベント及びハンドオーバイベントを受信する場合には、RTCP処理部302は必要とされない。
【0044】
品質イベント処理部303は、品質イベントに対するメディア配信サーバを対応付けて(IPアドレス、ポート番号、サービス識別子に対応付けて)、情報管理部305へ出力する。ハンドオーバイベント処理部304は、ハンドオーバイベントに対するメディア配信サーバを対応付けて、情報管理部305へ出力する。情報管理部305は、メディア配信サーバ毎に、品質イベント及びハンドオーバイベントを対応付けて蓄積する。
【0045】
品質イベント収集スケジュール管理部306は、所定周期で、移動端末1へ品質イベントを問い合わせるように動作する。これによって、所定周期で、移動端末1から品質イベントを受信することができる。
【0046】
ストリーム制御イベント生成部307は、情報管理部305に蓄積された情報を参照して、ストリーム制御イベントを生成する。生成されたストリーム制御イベントは、RTCP処理部302へ出力され、パケット送受信部301を通して、メディア配信サーバ2へ送信される。
【0047】
図3によれば、メディア配信サーバ2は、パケット送受信部201と、RTP/RTCP処理部202と、メディアコンテンツ蓄積部203と、符号化部204と、パケットロス補償制御部205と、ストリーム配信制御部206とを有する。これら機能構成部(網接続インタフェース部を除く)は、サーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現できる。
【0048】
メディアコンテンツ蓄積部203は、移動端末へ配信すべきメディアストリームのコンテンツを蓄積する。メディアコンテンツは、符号化部204へ出力される。
【0049】
符号化部204は、ストリーム配信制御部206からの指示に応じて、符号化レート又は符号化アルゴリズムを変更する。符号化部204は、メディアコンテンツを符号化し、そのメディアストリームをパケットロス補償制御部205へ出力する。
【0050】
パケットロス補償制御部205は、ストリーム配信制御部206からの指示に応じて、パケットロス補償の強度(補償対象とする同時ロスパケット数)、又は、ロス補償アルゴリズムを変更する。ここで、「ロス補償アルゴリズム」とは、受信側端末においてロスを検出し補完するために必要なメディア情報以外の情報を付与し、ロス区間を補完する送信側と受信側の機能を活用した処理のアルゴリズムを意味する。パケットロス補償がなされたメディアストリームは、RTP/RTCP処理部202へ出力される。
【0051】
RTP/RTCP処理部202は、ストリーム配信制御部206の指示に応じて、RTPヘッダ構成及びパケット送信間隔を変更する。RTP/RTCP処理部202は、RTPパケットに構成したメディアストリームを、パケット送受信部201を通して、移動端末1へ送信する。
【0052】
メディア配信サーバ2は、通信状況管理サーバ3から受信した、RTCPパケットに含まれる又はRTCPパケット以外の構成によるパケットに含まれる、ストリーム制御イベントを受信する。ストリーム配信制御部206は、そのストリーム制御イベントを、RTP/RTCP処理部202から受信する。尚、RTCPパケット以外の構成によるパケットに含まれるストリーム制御イベントをストリーム配信制御部206が受信する場合は、RTP/RTCP処理部202からではなく、パケット送受信部201のトランスポートプロトコル処理部から直接受信する。ストリーム配信制御部206は、そのストリーム制御イベントによって、符号化部204と、パケットロス補償制御部205と、RTP/RTCP処理部202と、パケット送受信部201とを制御する。
【0053】
尚、メディア配信サーバ2が、通信状況管理サーバ3の機能を、イベント生成部として備えることも好ましい。この場合、別途、通信状況管理サーバ3を備える必要がない。これは、図3及び図4の実施形態に基づくものである。
【0054】
ここで、具体的に、品質イベント及びハンドオーバイベントに基づいて、ストリーム制御イベントが生成される例について説明する。
【0055】
[1]ハンドオーバイベントに基づいて、メディアストリームにおけるRTPパケットの送信間隔を制御するストリーム制御イベントが生成される。高い伝送速度の網から低い伝送速度の網へ移行する場合、送信間隔を大きくするように制御する。逆に、低い伝送速度の網から高い伝送速度のへ移行する場合、送信間隔を小さくするように制御する。これによって、メディア配信サーバ2のRTP/RTCP処理部202が制御される。
【0056】
以下の表1は、RTP/RTCP処理部におけるRTPパケットの送信間隔を変更する例である。勿論、2つ以上の設定値が同値であってもよい。
【表1】

【0057】
[2]品質イベント及びハンドオーバイベントに基づいて、パケットロス補償強度及び/又は補償アルゴリズムを制御するストリーム制御イベントが生成される。高い伝送速度の網から低い伝送速度の網への移行する場合、ロス強度を大きく、又は、ロス耐性の高いアルゴリズムを選択するように制御する。逆に、低い伝送速度の網から高い伝送速度の網へ移行する場合、ロス強度を小さく、又は、ロス耐性の低いアルゴリズムを選択するように制御する。これによって、メディア配信サーバ2のパケットロス補償制御部205が制御される。
【0058】
以下の表2は、パケットロス補償制御部205におけるロス補償強度及びアルゴリズムを変更する例である。勿論、2つ以上の設定値が同値であってもよい。
【表2】

【0059】
[3]品質イベント及びハンドオーバイベントに基づいて、符号化部における転送レートを制御するストリーム制御イベントが生成さえる。高い伝送速度の網から低い伝送速度の網へ移行し、且つ、ジッタ標準偏差情報が大きい場合、転送レートを小さく、又は、転送レートがより小さい符号化アルゴリズムを選択するように制御する。逆に、低い伝送速度の網から高い伝送速度の網へ移行し、且つ、ジッタ標準偏差情報が小さい場合、転送レートを大きく、又は、転送レートがより大きい符号化アルゴリズムを選択するように制御する。これによって、メディア配信サーバ2の符号化部204が制御される。
【0060】
以下の表3は、符号化部204における転送レート及びアルゴリズムを変更する例である。勿論、2つ以上の設定値が同値であってもよい。
【表3】

【0061】
[4]品質イベント及びハンドオーバイベントに基づいて、パケット送受信部のトランスポートプロトコル処理部におけるUDP又はTCPパケットに積載されるメディアフレーム数を制御するストリーム制御イベントが生成される。高い伝送速度の網から低い伝送速度の網への移行し、且つ、ジッタ標準偏差情報が大きい場合、積載されるメディアフレーム数を大きくするように制御する。逆に、低い伝送速度の網から高い伝送速度の網へ移行し、且つ、ジッタ標準偏差情報が小さい場合、積載されるメディアフレーム数を大きくするように制御する。これによって、メディア配信サーバ2のパケット送受信部201が制御される。
【0062】
以下の表4は、パケット送受信部201におけるフレーム数を変更する例である。勿論、2つ以上の設定値が同値であってもよい。
【表4】

【0063】
[5]品質イベント及びハンドオーバイベントに基づいて、同一コンテンツに対する同時接続ストリーム数を制御するストリーム制御イベントが生成される。高い伝送速度の網から低い伝送速度の網へ移行し、且つ、ジッタ標準偏差情報が大きい場合、ストリーム数を少なくするように制御する。逆に、低い伝送速度の網から高い伝送速度の網へ移行し、且つ、ジッタ標準偏差情報が小さい場合、ストリーム数を多くするように制御する。これによって、メディア配信サーバ2のパケット送受信部201が制御される。
【0064】
以下の表5は、パケット送受信部201におけるストリーム数を変更する例である。勿論、2つ以上の設定値が同値であってもよい。
【表5】

【0065】
[6]品質イベント及びハンドオーバイベントに基づいて、符号化部におけるGOP(Group of Picture)サイズを制御するストリーム制御イベントが生成される。高い伝送速度の網から低い伝送速度の網へ移行し、且つ、ジッタ標準偏差情報が大きい場合、GOPサイズを小さく/大きくするように制御する。逆に、低い伝送速度の網から高い伝送速度の網へ移行し、且つ、ジッタ標準偏差情報が小さい場合、GOPサイズを大きく/小さくするように制御する。これによって、メディア配信サーバ2の符号化部204が制御される。
【0066】
以下の表6は、符号化部204におけるGOPサイズを変更する例である。勿論、2つ以上の設定値が同値であってもよい。
【表6】

【0067】
以上、詳細に説明したように、本発明のシステム及びプログラムによれば、移動端末がハンドオーバする場合であっても、メディアストリームのパケットの通信品質に基づいて、適切なメディアストリームの配信制御をすることができる。これにより、移動端末に対するメディアストリームの配信におけるサービス品質の向上を図ることができる。
【0068】
また、本発明によれば、異なるアクセスネットワーク間でのハンドオーバであっても、メディアストリームの途切れを無くすこと、又は小さくするという効果がある。特に、移動端末がハンドオーバイベントを送信する場合、ハンドオーバ管理装置を備える必要がなく、通信状況管理サーバを設置するだけでよい。
【0069】
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明における第1のシステム構成図である。
【図2】図1のシステムにハンドオーバ管理装置を更に備えたシステム構成図である。
【図3】本発明における第2のシステム構成図である。
【図4】図3のシステムにハンドオーバ管理装置を更に備えたシステム構成図である。
【図5】本発明における移動端末の機能構成図である。
【図6】本発明における通信状況管理サーバ及びメディア配信サーバの機能構成図である。
【符号の説明】
【0071】
1 移動端末
101 パケット送受信部
102 RTP/RTCP処理部
103 メディアストリーム再生部
104 メディア出力インタフェース部
105 品質情報計測部
106 品質情報管理部
107 サービス制御処理部
108 品質イベント生成部
109 ハンドオーバイベント生成部
2 メディア配信サーバ
201 パケット送受信部
202 RTP/RTCP処理部
203 メディアコンテンツ蓄積部
204 符号化部
205 パケットロス補償制御部
206 ストリーム配信制御部
3 通信状況管理サーバ
301 パケット送受信部
302 RTCP処理部
303 品質イベント処理部
304 ハンドオーバイベント処理部
305 情報管理部
306 品質イベント収集スケジュール管理部
307 ストリーム制御イベント生成部
4 ハンドオーバ管理装置
5 IPネットワーク
6 アクセスネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアストリームを受信する移動端末と、該移動端末へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバと、前記ネットワークに接続される通信状況管理サーバとを有するシステムであって、
前記移動端末は、前記メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントを、前記通信状況管理サーバへ送信する送信手段とを有し、
前記通信状況管理サーバは、前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、該ストリーム制御イベントを前記メディア配信サーバへ送信する送信手段とを有し、
前記メディア配信サーバは、前記ストリーム制御イベントに基づいて、前記メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段を有する
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
メディアストリームを受信する移動端末と、該移動端末へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバと、前記ネットワークに接続される通信状況管理サーバと、前記ネットワークに接続され且つ前記移動端末のハンドオーバを監視するハンドオーバ管理装置とを有するシステムであって、
前記移動端末は、前記メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、前記品質イベントを、前記通信状況管理サーバへ送信する送信手段とを有し、
前記ハンドオーバ管理装置が、前記移動端末のハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、前記ハンドオーバイベントを、前記通信状況管理サーバへ送信する送信手段とを有し、
前記通信状況管理サーバは、前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、該ストリーム制御イベントを前記メディア配信サーバへ送信する送信手段とを有し、
前記メディア配信サーバは、前記ストリーム制御イベントに基づいて、前記メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段を有する
ことを特徴とするシステム。
【請求項3】
前記通信状況管理サーバは、所定周期で、前記移動端末へ前記品質イベントを問い合わせ且つ収集することを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
メディアストリームを受信する移動端末と、該移動端末へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバとを有するシステムであって、
前記移動端末は、前記メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントを、前記メディア配信サーバへ送信する送信手段とを有し、
前記メディア配信サーバは、前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントに基づいてストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、該ストリーム制御イベントに基づいて、前記メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段とを有する
ことを特徴とするシステム。
【請求項5】
メディアストリームを受信する移動端末と、該移動端末へネットワークを介してメディアストリームを配信するメディア配信サーバと、前記ネットワークに接続され且つ前記移動端末のハンドオーバを監視するハンドオーバ管理装置とを有するシステムであって、
前記移動端末は、受信中の前記メディアストリームに基づいて品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、前記品質イベントを、前記メディア配信サーバへ送信する送信手段とを有し、
前記ハンドオーバ管理装置が、前記移動端末のハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、前記ハンドオーバイベントを、前記メディア配信サーバサーバへ送信する送信手段とを有し、
前記メディア配信サーバは、前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントに基づいてストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、該ストリーム制御イベントに基づいて、前記メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段とを有する
ことを特徴とするシステム。
【請求項6】
前記メディアストリームは、RTP(Real-time Transport Protocol)を用いて送信され、前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントは、RTCP(RTP Control Protocol)を用いて送信されており、
前記品質イベントは、ジッタ標準偏差値であり、
前記ハンドオーバイベントは、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動イベントであり、
前記ストリーム制御イベントは、前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントに基づくものであって、
(1)メディアストリームにおけるRTPパケット送信間隔、
(2)パケットロス補償部におけるパケットロス補償強度及び/又は補償アルゴリズム、
(3)符号化部における転送レート、
(4)トランスポートパケット送受信部におけるUDP(User Datagram Protocol)又はTCP(Transmission Control Protocol)パケットに積載されるメディアフレーム数、
(5)同一コンテンツに対する同時接続ストリーム数、
(6)符号化部におけるGOP(Group of Picture)サイズ
のいずれか1つ又はこれらの組合せである
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
メディアストリームを受信する移動端末において、
前記メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、
ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、
前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントを送信する送信手段と
を有することを特徴とする移動端末。
【請求項8】
請求項7に記載の移動端末へ、ネットワークを介して前記メディアストリームを配信するメディア配信サーバであって、
前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントを受信する受信手段と、
前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、
前記ストリーム制御イベントに基づいて、前記メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段と
を有することを特徴とするメディア配信サーバ。
【請求項9】
請求項7に記載の移動端末とネットワークを通信する通信状況管理サーバであって、
前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントを受信する受信手段と、
前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントに基づくストリーム制御イベントを生成するストリーム制御イベント生成手段と、
前記ストリーム制御イベントを、前記メディアストリームを配信するメディア配信サーバへ送信する送信手段と
を有することを特徴とする通信状況管理サーバ。
【請求項10】
請求項9に記載の通信状況管理サーバとネットワークを介して接続され、請求項7に記載の移動端末へ、ネットワークを介して前記メディアストリームを配信するメディア配信サーバであって、
前記ストリーム制御イベントを受信する受信手段と、
前記ストリーム制御イベントに基づいて、前記メディアストリームの配信を制御するストリーム配信制御手段と
を有することを特徴とするメディア配信サーバ。
【請求項11】
メディアストリームを受信する移動端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
前記メディアストリームの通信品質を表す品質イベントを生成する品質イベント生成手段と、
ハンドオーバが検出された際に、ネットワークの移行を表すハンドオーバイベントを生成するハンドオーバイベント生成手段と、
前記品質イベント及び前記ハンドオーバイベントを送信する送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする移動端末用のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−206843(P2009−206843A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−47081(P2008−47081)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】