説明

移動通信端末装置

【課題】 受信報告を確実にサーバーが受信することができる移動通信端末装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の移動通信端末装置は、データを送受信する送受信手段102と、送受信手段102からの前記データの制御情報に基づいて前記データ受信している基地局を監視する受信状況監視手段103と、送受信手段102からの前記データのパケットを受信するパケット受信手段105と、所定時間間隔ごとにサーバーにパケット受信手段105により受信されたパケットの受信統計値を報告する受信報告を送信する受信報告送信手段106と、を具備する。受信報告送信手段106は、ハンドオーバー中に前記受信報告を送信する時刻となっても前記受信報告を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記受信報告を送信する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット無線通信における移動通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インターネット上のサーバーから動画や音声などのパケットデータを配信して移動通信端末装置で受信し再生する動画配信システムがある。動画配信システムにおいては、サーバーから移動通信端末装置(又はクライアントの装置)までの通信プロトコルとして、RTRプロトコル、UDPプロトコル又はIPプロトコルが用いられる。インターネット上のサーバーから移動通信端末装置までの通信路上では、輻輳等の影響によりパケットロス等が発生する可能性があるから、移動通信端末装置は定期的にサーバーに受信報告を送信する。受信報告の送信方法については、RTPプロトコルの仕様(RFC1889)に規定されている。サーバーは、受信報告に基づいて通信を中断し、又は、通信帯域を変更することができる。
【0003】ここで、従来の移動通信端末装置が送信する受信報告について図9を用いて説明する。サーバー901は、基地局902を介してパケットデータPD1を移動通信端末装置903に対して送信する。一方、移動通信端末装置903は、受信されたパケットデータPD1のパケットの統計値を受信報告RR1として基地局902を介してサーバ901に対して送信する。パケットの統計値には受信パケット数などが含まれる。次に、サーバー901は、基地局902を介してパケットデータPD2を移動通信端末装置903に対して送信する。一方、移動通信端末装置903は、受信報告RR1を送信すると、一定時間間隔後に次の受信報告RR2を送信する。受信報告RR2には、受信報告RR1を送信した時刻から受信報告RR2を送信した時刻までの受信パケット数等が含まれいる。
【0004】インターネット等の有線通信路上のパケットロスに加え、電波の受信状況によって無線網上でパケットロスが発生する。さらに、通信中にユーザーが移動通信端末装置を持って移動する場合に、基地局が変更になる場合(ハンドオーバー)があり、この場合に電波受信状況が特に劣化するためパケットロスの発生率が高くなる可能性がある。
【0005】ハンドオーバーについて図10を用いて説明する。ユーザーは、移動通信端末装置1003を持って、位置P1から位置P2を経て位置P3と移動するものとする。ユーザが移動通信端末装置1003を持って位置P1にいる時に基地局1001からパケットデータを受信する。ユーザが移動通信端末装置1003を持って位置P2に移動すると、基地局1001と基地局1002からの電波を同時に受信する状態になるが、移動通信端末装置1003と基地局1001、1002との距離が大きいため、電波状況が悪い場合が多い。ユーザが移動通信端末装置1003を持って位置P3に移動すると、基地局1001は移動通信端末装置1003に対して電波の送信を終了し、基地局1002のみが移動通信端末装置1003に対して電波を送信するようになり、ハンドオーバーが完了する。
【0006】さらに、ハンドオーバー時にIPアドレスが変更になる場合を図11を用いて説明する。移動通信端末装置1103は基地局1101と通信を開始すると、基地局1101からIPアドレスが付与される。ハンドオーバーによって移動通信端末装置1103が通信する基地局が基地局1102に変更になった場合に、ハンドオーバー完了後に新アドレスが基地局1102より付与される。移動通信端末装置1103は、付与された新アドレスを動画配信データを送信しているサーバーに対して通知する。
【0007】また、移動通信端末装置として、図12に示すように、ホームエージェント1201及びネットワーク1202を介しサーバー1203と通信をするものがある。ハンドオーバーによって移動通信端末装置1103が通信する基地局が基地局1102に変更になった場合に、ハンドオーバー完了後に新しい気付IPアドレス(COA、Care Of Address)が基地局1102より付与される。移動通信端末装置1103は、基地局1102より新気付IPアドレスが付与された時に、ハンドオーバー完了後に基地局1102を介して新気付IPアドレスをホームエージェント1201に対して通知する。
【0008】このようなハンドオーバーに対応したIP通信は、モバイルIPと呼ばれる技術であり、http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-mobileip-ipv6-14.txtで標準化策定中である。
【0009】次に、従来の移動通信端末装置について、図面を参照して説明する。図13は、従来の移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【0010】従来の移動通信端末装置1300は、アンテナ1301、送受信手段1302、受信状況監視手段1303、新アドレス通知手段1304、パケット受信手段1305及び受信報告送信手段1306を具備している。
【0011】送受信手段1302は、アンテナ1301を介して受信したデータに無線処理(ダウンコンバート及びAD変換等の処理)と復調処理を施し、復調したパケットをパケット受信手段1305に与え、制御情報を受信状況監視手段1303に与える。受信状況監視手段1303は、ハンドオーバーの状態を監視し、ハンドオーバーが完了すると、新IPアドレスを基地局からアンテナ1301及び送受信手段1302を介して受信する。新アドレス通知手段1304は、ハンドオーバーによって変更になった新IPアドレスを受信状況監視手段1303から受けて、サーバーに通知するための新アドレス報告メッセージを作成して送受信手段1302及びアンテナ1301介してサーバーに送信する。受信報告送信手段1306は、パケット受信手段1305からの情報を受けて消失したパケット数等の統計値を算出して、一定時間(例えば5秒)ごと受信報告パケットを生成して送受信手段1302及びアンテナ1301介してサーバーに送信する。
【0012】次に、ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと移動通信端末装置1300との間及び基地局と移動通信端末装置1300との間で交わされる情報について説明する。図14は、ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと移動通信端末装置1300との間及び基地局と移動通信端末装置1300の間で交わされる情報を説明するためのシーケンス図である。
【0013】初めに、サーバー1401がパケットデータPD1を基地局1402を介して連続して移動通信端末装置1300に送信しているとする。この場合に、移動通信端末装置1300は、パケットデータPD1を受信し、受信されたパケットデータPD1のパケットの統計値を受信報告RR1として基地局を介してサーバー1401に対して送信する。パケットの統計値には受信パケット数などが含まれる。
【0014】移動通信端末装置1300が通信する基地局が基地局1402から基地局1403に変更になる場合に、基地局1402は、ハンドオーバー開始通知T1411を移動通信端末装置1300に通知する。ハンドオーバーの間には、電波受信状況が不良のため、多くのパケットロスが発生する。ハンドオーバー処理中に、移動通信端末装置1300が受信報告RR2を送信する時刻が訪れた場合には、サーバー1401に対して受信報告RR2を送信する。ハンドオーバー中であるため、受信報告RR2が無線伝送誤りによってロスする場合がある。ハンドオーバーが完了すると、基地局1403は、新アドレスの付与するための新アドレス付与通知T1412を移動通信端末装置1300に付与する。移動通信端末装置1300は、新アドレス付与通知を受けると、付与された新アドレス受信通知T1413をサーバー1401に送信する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の移動通信端末装置においては、移動通信端末装置がハンドオーバー中に受信報告又は再送要求を送信する時に、電波状態が不良である場合が多いため、無線通信路上でパケットが消失し受信報告又は再送要求を確実にサーバーに送信できない可能性が高いという問題がある。
【0016】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、受信報告又は再送要求を確実にサーバーに送信することができる移動通信端末装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の移動通信端末装置は、パケット無線通信によりデータを送受信する送受信手段と、前記送受信手段からの前記データの制御情報に基づいて前記データ受信している基地局を監視する受信状況監視手段と、前記送受信手段からの前記データのパケットを受信するパケット受信手段と、所定時間間隔ごとにサーバーに前記パケット受信手段により受信されたパケットの受信統計値を報告する受信報告を送信する受信報告送信手段と、を具備し、前記受信報告送信手段が、ハンドオーバー中に前記受信報告を送信する時刻となっても前記受信報告を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記受信報告を送信する構成を採る。
【0018】この構成によれば、ハンドオーバー中には受信報告を送信せずに待機しハンドオーバーが完了した時に受信報告を送信するから、受信報告を確実にサーバーに送信することができる。
【0019】本発明の移動通信端末装置は、前記構成において、通信する基地局が変更された場合に新IPアドレスの通知を受けた時に自己のIPアドレスを前記新IPアドレスに変更してサーバーに前記新IPアドレスを通知する新アドレス通知メッセージを生成する新アドレス通知手段を具備し、前記受信報告送信手段が、前記新アドレス通知手段によって生成された前記新アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信する構成を採る。
【0020】この構成によれば、前記効果に加えて、新アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信するから、通信効率を向上させることができる。
【0021】本発明の移動通信端末装置は、前記構成において、IPアドレスとしてホームエージェントから付与される気付IPアドレスを使用し、通信する基地局が変更された場合に新気付IPアドレスの通知を受けた時に自己の気付IPアドレスを前記新気付IPアドレスに変更してホームエージェントに前記新気付IPアドレスを通知する新気付アドレス通知メッセージを生成する新気付アドレス通知手段を具備し、前記受信報告送信手段が、前記新気付アドレス通知手段によって生成された前記新気付アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信する構成を採る。
【0022】この構成によれば、前記効果に加えて、新気付アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信するから、通信効率を向上させることができる。
【0023】本発明の移動通信端末装置は、パケット無線通信によりデータを送受信する送受信手段と、前記送受信手段からの前記データの制御情報に基づいて前記データ受信している基地局を監視する受信状況監視手段と、前記送受信手段からの前記データのパケットを受信するパケット受信手段と、消失パケットを検出した時に再送要求をサーバーに送信する再送要求送信手段、を具備し、前記再送要求送信手段が、ハンドオーバー中に前記再送要求を送信する時刻となっても前記再送要求を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記再送要求を送信する構成を採る。
【0024】この構成によれば、ハンドオーバー中には再送要求を送信せずに待機しハンドオーバーが完了した時に再送要求を送信するから、再送要求を確実にサーバーに送信することができる。また、この構成によれば、ハンドオーバーが完了するまで待機している間にさらに消失パケットを検出した場合は、前記消失パケットに関してまとめて再送要求することができる。
【0025】本発明の移動通信端末装置は、前記構成において、所定時間間隔ごとにサーバーに前記パケット受信手段により受信されたパケットの受信統計値を報告する受信報告を送信する受信報告送信手段を具備し、前記受信報告送信手段が、ハンドオーバー中に前記受信報告を送信する時刻となっても前記受信報告を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記受信報告を送信する構成を採る。
【0026】この構成によれば、前記効果に加えて、ハンドオーバー中には受信報告を送信せずに待機しハンドオーバーが完了した時に受信報告を送信するから、受信報告を確実にサーバーに送信することができる。
【0027】本発明の移動通信端末装置は、前記構成において、通信する基地局が変更された場合に新IPアドレスの通知を受けた時に自己のIPアドレスを前記新IPアドレスに変更してサーバーに前記新IPアドレスを通知する新アドレス通知メッセージを生成する新アドレス通知手段を具備し、前記再送要求送信手段が、前記新アドレス通知手段によって生成された前記新アドレス通知メッセージと前記再送要求をまとめた受信報告を送信する構成を採る。
【0028】この構成によれば、前記効果に加えて、新アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信するから、通信効率を向上させることができる。
【0029】本発明の移動通信端末装置は、前記構成において、IPアドレスとしてホームエージェントから付与される気付IPアドレスを使用し、通信する基地局が変更された場合に新気付IPアドレスの通知を受けた時に自己の気付IPアドレスを前記新気付IPアドレスに変更してホームエージェントに前記新気付IPアドレスを通知する新気付アドレス通知メッセージを生成する新気付アドレス通知手段を具備し、前記受信報告送信手段が、前記新気付アドレス通知手段によって生成された前記新気付アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信する構成を採る。
【0030】この構成によれば、前記効果に加えて、新気付アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信するから、通信効率を向上させることができる。
【0031】本発明の無線通信システムは、パケット無線通信において移動通信端末装置に対してIPアドレス又は気付IPアドレスを付与する手段を有する基地局装置と、前記基地局装置とデータの送受信を行う前記移動通信端末装置と、を具備する構成を採る。
【0032】この構成によれば、前記効果を有する無線通信システムを得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の第1の骨子は、ハンドオーバー中にパケットの受信統計値を報告する受信報告を送信する時刻となっても前記受信報告を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記受信報告を送信することである。
【0034】本発明の第2の骨子は、ハンドオーバー中にパケットの再送要求を送信する時刻となっても前記再送要求を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記再送要求を送信することである。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0036】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【0037】図1に示すように、移動通信端末装置100は、アンテナ101、送受信手段102、受信状況監視手段103、新アドレス通知手段104、パケット受信手段105及び受信報告送信手段106を具備している。移動通信端末装置100は、パケット無線通信により基地局(図示せず)を介してサーバー(図示せず)とデータの送受を行う。
【0038】送受信手段102の入出力端子は、アンテナ101に接続されている。受信状況監視手段103入力端子は、送受信手段102の出力端子に接続されている。新アドレス通知手段104の入力端子は、受信状況監視手段103の出力端子に接続されている。パケット受信手段105の入力端子は、送受信手段102の出力端子に接続されている。受信報告送信手段106の入力端子は、受信状況監視手段103、新アドレス通知手段104及びパケット受信手段105の出力端子に接続されている。受信報告送信手段106の出力端子は、送受信手段102の入出力端子に接続されている。
【0039】送受信手段102は、アンテナ101を介して受信したパケットデータに無線処理(ダウンコンバート及びAD変換等の処理)と復調処理を施し、復調したパケットをパケット受信手段105に与え、制御情報を受信状況監視手段103に与える。受信状況監視手段103は、送受信手段102からのデータの制御情報に基づいてデータ受信している基地局を監視するものである。基地局は、ハンドオーバーにより移動通信端末装置100が通信する基地局が変更になった時に変更後の新IPアドレスを移動通信端末装置100に通知して付与する。受信状況監視手段103は、送受信手段102からのデータの制御情報に基づいてハンドオーバーにより基地局が変更になって新IPアドレスの付与通知があったことを判断し新IPアドレスを新アドレス通知手段104に与える。また、受信状況監視手段103は、送受信手段102からのデータの制御情報に基づいてハンドオーバー中であることを判断し、ハンドオーバー中であることを示す制御信号を受信報告送信手段106に与える。
【0040】新アドレス通知手段104は、送受信手段102からの新IPアドレスを受けた時に自己のアドレスを新アドレスに変更し、サーバーに新アドレスを通知するための新アドレス通知メッセージを生成して受信報告送信手段106に与える。パケット受信手段105は、送受信手段102からのパケットを受けて消失したパケット数等の受信統計値を算出して受信報告送信手段106に与える。
【0041】受信報告送信手段106は、パケット受信手段105からの受信統計値に基づいて受信報告を生成して送受信手段102及びアンテナ101を介してサーバーに送信する。ただし、受信報告送信手段106は、受信状況監視手段103からハンドオーバー中であることを示す制御信号を受けている時には、ハンドオーバーが完了するまで受信報告の送信をせずに待機してハンドオーバーが完了した時に受信報告を送受信手段102及びアンテナ101を介してサーバーに送信する。また、受信報告送信手段106は、新アドレス通知手段104から新アドレス通知メッセージを受けた時には、この新アドレス通知メッセージと受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信する。
【0042】次に、ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと移動通信端末装置100との間、及び、基地局と移動通信端末装置100との間で送受される情報について、図2を参照して説明する。図2は、ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと移動通信端末装置100との間、及び、基地局と移動通信端末装置100との間で送受される情報を説明するためのシーケンス図である。
【0043】初めに、サーバー201は、パケットデータPD1を連続して移動通信端末装置100に送信しているとする。この場合に、移動通信端末装置100は、パケットデータPD1を受信し、受信されたパケットデータPD1のパケットの統計値を受信報告RR201として基地局202を介してサーバー201に対して送信する。パケットの統計値には受信パケット数などが含まれる。
【0044】ハンドオーバーにより移動通信端末装置100が通信する基地局が基地局203に変更になる場合に、基地局202は、ハンドオーバー開始通知T211を移動通信端末装置100に送信する。ハンドオーバーの間には、サーバー201は、パケットデータPD2を連続して移動通信端末装置100に送信する。しかし、ハンドオーバーの間には、電波受信状況が不良のため、多くのパケットロスが発生する。ハンドオーバー処理中に、移動通信端末装置100が受信報告RR202を送信する時刻になっても受信報告RR202の送信をせずに待機する。
【0045】基地局203は、ハンドオーバーが完了すると、ハンドオーバー完了通知T212及び新IPアドレス通知T213を移動通信端末装置100に送信する。受信報告送信手段106は、新アドレス通知手段104から新アドレス通知メッセージを受けた時には、この新アドレス通知メッセージと受信統計値の報告とをまとめた受信報告RR202をサーバー201に送信する。
【0046】次に、本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置100により生成される受信報告パケットについて、図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置100により生成される受信報告を含む受信報告パケットを説明するための図である。
【0047】受信報告パケット300は、ヘッダ301、新アドレスフィールド302及び統計情報フィールド303を有している。ヘッダ301は、インターネットで広く用いられているRTPパケット、UDPパケット又はIPパケットのヘッダ等の制御情報を格納する。新アドレスフィールド302は、新IPアドレスを格納する。統計情報フィールド303は、消失したパケット数等の受信統計値を格納する。
【0048】本発明の実施の形態1においては、ハンドオーバー中には受信報告を送信せずに待機しハンドオーバーが完了した時に受信報告を送信するから、受信報告を確実にサーバーに送信することができる。また、本発明の実施の形態1においては、新アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信するから、通信効率を向上させることができる。
【0049】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2について、図面を参照して説明する。
【0050】図4は、本発明の実施の形態2に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態2においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0051】図4に示すように、本発明の実施の形態2に係る移動通信端末装置400は、本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置100において、新アドレス通知手段104の代わりに新気付アドレス通知手段401を有する。
【0052】すなわち、移動通信端末装置400は、アンテナ101、送受信手段102、受信状況監視手段103、パケット受信手段105、受信報告送信手段106及び新気付アドレス通知手段401を具備している。
【0053】移動通信端末装置400は、パケット無線通信により基地局及びホームエージェント(図示せず)を介してサーバー(図示せず)とデータの送受を行う。サーバーは、ストリーミングデータ等を移動通信端末装置400に対し送信し、移動通信端末装置400が移動して通信する基地局が変わっても一定であるホームアドレスを付与してホームエージェントに登録する。ホームエージェントは、移動通信端末装置400がどの基地局の配下にあるかを監視して移動通信端末装置400が配下にある基地局が異なる時に異なる気付アドレスをホームアドレスに関連付けて付与する。移動通信端末装置400が移動して通信する基地局が変わった時には、ホームエージェントは、移動通信端末装置400に新気付アドレスを付与する。移動通信端末装置400は、ホームエージェントから新気付アドレスを受けた時に新気付アドレス受信報告をホームエージェントに送信する。ホームエージェントは、移動通信端末装置400からの新気付アドレス受信報告を受けた時に新気付アドレスをホームアドレスに関連付けて登録する。
【0054】次に、本発明の実施の形態1と異なる本発明の実施の形態2の構成及び動作を説明する。
【0055】図4に示すように、新気付アドレス通知手段401は、受信状況監視手段103及び受信報告送信手段106に接続されている。新気付アドレス通知手段401は、送受信手段102からの新気付IPアドレスを受けた時に自己の気付IPアドレスを新気付アドレスに変更し、サーバーに新気付アドレスを通知するための新気付アドレス通知メッセージを生成して受信報告送信手段106に与える。パケット受信手段105は、送受信手段102からのパケットを受けて消失したパケット数等の受信統計値を算出して受信報告送信手段106に与える。
【0056】受信報告送信手段106は、パケット受信手段105からの受信統計値に基づいて受信報告を生成して送受信手段102及びアンテナ101を介してサーバーに送信する。ただし、受信報告送信手段106は、受信状況監視手段103からハンドオーバー中であることを示す制御信号を受けている時には、ハンドオーバーが完了するまで受信報告の送信をせずに待機してハンドオーバーが完了した時に受信報告を送受信手段102及びアンテナ101を介してサーバーに送信する。また、受信報告送信手段106は、新気付アドレス通知手段401から新気付アドレス通知メッセージを受けた時には、この新気付アドレス通知メッセージと受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信する。
【0057】次に、ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと移動通信端末装置400との間、及び、基地局と移動通信端末装置400との間で送受される情報について、図5を参照して説明する。図5は、ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと移動通信端末装置400との間、及び、基地局と移動通信端末装置400との間で送受される情報を説明するためのシーケンス図である。
【0058】初めに、サーバー501は、パケットデータPD1をホームエージェント502及び基地局503を介して連続して移動通信端末装置400に送信しているとする。この場合に、移動通信端末装置400は、パケットデータPD1を受信し、受信されたパケットデータPD1のパケットの統計値を受信報告RR501として基地局503及びホームエージェント502を介してサーバー501に対して送信する。パケットの統計値には受信パケット数などが含まれる。
【0059】ハンドオーバーにより移動通信端末装置400が通信する基地局が基地局503から基地局504に変更になる場合に、基地局503は、ハンドオーバー開始通知T511を移動通信端末装置400に送信する。ハンドオーバーの間には、サーバー501は、パケットデータPD2を連続して移動通信端末装置400に送信する。しかし、ハンドオーバーの間には、電波受信状況が不良のため、多くのパケットロスが発生する。ハンドオーバー処理中に、受信報告送信手段106が受信報告RR502を送信する時刻になっても受信報告RR502の送信をせずに待機する。
【0060】基地局504は、ハンドオーバーが完了すると、ハンドオーバー完了通知T512及び新気付IPアドレス通知T513を移動通信端末装置400に送信する。受信報告送信手段106は、新気付アドレス通知手段401から新気付アドレス通知メッセージを受けた時には、この新気付アドレス通知メッセージと受信統計値の報告とをまとめた受信報告RR502をサーバー501に送信する。
【0061】本発明の実施の形態2においては、ハンドオーバー中には受信報告を送信せずに待機しハンドオーバーが完了した時に受信報告を送信するから、受信報告を確実にサーバーに送信することができる。また、本発明の実施の形態2においては、新気付アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信するから、通信効率を向上させることができる。
【0062】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形態3について、図面を参照して説明する。
【0063】図6は、本発明の実施の形態3に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態3においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0064】図6に示すように、本発明の実施の形態3に係る移動通信端末装置600は、本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置100において、受信報告送信手段106の代わりにパケットロス検出手段601及び再送要求送信手段602を有する。
【0065】すなわち、移動通信端末装置600は、アンテナ101、送受信手段102、受信状況監視手段103、パケット受信手段105、新アドレス通知手段104、パケットロス検出手段601及び再送要求送信手段602を具備している。
【0066】次に、本発明の実施の形態1と異なる本発明の実施の形態3の構成及び動作を説明する。
【0067】パケットロス検出手段601は、パケット受信手段105に接続されている。再送要求送信手段602は、新アドレス通知手段104、パケットロス検出手段601及び送受信手段102に接続されている。
【0068】パケットロス検出手段601は、パケット受信手段105からの受信したパケットの情報に基づいて消失パケットを検出してパケットロス検出信号を生成して再送要求送信手段602に与える。
【0069】再送要求送信手段602は、パケットロス検出手段601からのパケットロス検出信号に基づいて再送要求を生成して送受信手段102及びアンテナ101を介してサーバーに送信する。ただし、再送要求送信手段602は、受信状況監視手段103からハンドオーバー中であることを示す制御信号を受けている時には、ハンドオーバーが完了するまで受信報告の送信をせずに待機してハンドオーバーが完了した時に再送要求を送受信手段102及びアンテナ101を介してサーバーに送信する。また、再送要求送信手段602は、新アドレス通知手段104から新アドレス通知メッセージを受けた時には、この新アドレス通知メッセージと再送要求とをまとめた再送要求を送信する。
【0070】次に、ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと移動通信端末装置600との間、及び、基地局と移動通信端末装置600との間で送受される情報について、図7を参照して説明する。図7は、ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと移動通信端末装置600との間、及び、基地局と移動通信端末装置600との間で送受される情報を説明するためのシーケンス図である。
【0071】初めに、サーバー701は、パケットデータPD1を基地局702を介して連続して移動通信端末装置600に送信しているとする。
【0072】ハンドオーバーにより移動通信端末装置600が通信する基地局が基地局702から基地局703に変更になる場合に、基地局702は、ハンドオーバー開始通知T711を移動通信端末装置600に送信する。ハンドオーバーの間には、サーバー701は、パケットデータPD2を連続して移動通信端末装置600に送信する。しかし、ハンドオーバーの間には、電波受信状況が不良のため、多くのパケットロスが発生する。ハンドオーバー処理中に、再送要求送信手段602が再送要求RT701を送信する時刻になっても再送要求RT701の送信をせずに待機する。
【0073】基地局703は、ハンドオーバーが完了すると、ハンドオーバー完了通知T712及び新アドレス通知T713を移動通信端末装置600に送信する。再送要求送信手段602は、新アドレス通知手段104から新アドレス通知メッセージを受けた時には、この新アドレス通知メッセージと受信統計値の報告とをまとめた再送要求RT701をサーバー701に送信する。
【0074】本発明の実施の形態3においては、ハンドオーバー中には再送要求を送信せずに待機しハンドオーバーが完了した時に再送要求を送信するから、再送要求を確実にサーバーに送信することができる。また、本発明の実施の形態3においては、新アドレス通知メッセージと前記再送要求とをまとめた再送要求を送信するから、通信効率を向上させることができる。
【0075】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形態4について、図面を参照して説明する。
【0076】図8は、本発明の実施の形態4に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態4においては、本発明の実施の形態1、3と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0077】図8に示すように、本発明の実施の形態4に係る移動通信端末装置800は、本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置100において、パケットロス検出手段601及び再送要求送信手段602を追加してなる。
【0078】すなわち、移動通信端末装置800は、アンテナ101、送受信手段102、受信状況監視手段103、パケット受信手段105、新アドレス通知手段104、受信報告送信手段106、パケットロス検出手段601及び再送要求送信手段602を具備している。
【0079】次に、本発明の実施の形態1と異なる本発明の実施の形態4の構成及び動作を説明する。
【0080】再送要求送信手段602は、パケットロス検出手段601からのパケットロス検出信号に基づいて再送要求を生成して送受信手段102及びアンテナ101を介してサーバーに送信する。ただし、再送要求送信手段602は、受信状況監視手段103からハンドオーバー中であることを示す制御信号を受けている時には、ハンドオーバーが完了するまで受信報告の送信をせずに待機してハンドオーバーが完了した時に再送要求を送受信手段102及びアンテナ101を介してサーバーに送信する。また、再送要求送信手段602は、新アドレス通知手段104から新アドレス通知メッセージを受けた時には、この新アドレス通知メッセージと再送要求とをまとめた再送要求を送信する。
【0081】なお、本発明の実施の形態4において、移動通信端末装置800は、新アドレス通知手段104の代わりに、新気付アドレス通知手段401を有するように構成してもよい。
【0082】本発明の実施の形態4においては、ハンドオーバー中には受信報告又は再送要求を送信せずに待機しハンドオーバーが完了した時に受信報告又は再送要求を送信するから、受信報告又は再送要求を確実にサーバーに送信することができる。また、本発明の実施の形態4においては、新アドレス通知メッセージ又は新気付アドレス通知メッセージと前記受信報告又は再送要求とをまとめた受信報告又は再送要求を送信するから、通信効率を向上させることができる。
【0083】なお、本発明は、移動通信端末装置間の通信及び固定網通信端末装置と移動通信端末装置間の通信を行う無線通信システムについても適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ハンドオーバー中には受信報告又は再送要求を送信せずに待機しハンドオーバーが完了した時に受信報告又は再送要求を送信するから、受信報告又は再送要求を確実にサーバーに送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図
【図2】ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置との間、及び、基地局と本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置との間で送受される情報を説明するためのシーケンス図
【図3】本発明の実施の形態1に係る移動通信端末装置により生成される受信報告を含む受信報告パケットを説明するための図
【図4】本発明の実施の形態2に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図
【図5】ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと本発明の実施の形態2に係る移動通信端末装置との間、及び、基地局と本発明の実施の形態2に係る移動通信端末装置との間で送受される情報を説明するためのシーケンス図
【図6】本発明の実施の形態3に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図
【図7】ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと本発明の実施の形態3に係る移動通信端末装置との間、及び、基地局と本発明の実施の形態3に係る移動通信端末装置との間で送受される情報を説明するためのシーケンス図
【図8】本発明の実施の形態4に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図
【図9】従来の移動通信端末装置による受信報告を説明するためのシーケンス図
【図10】ハンドオーバーを説明するための図
【図11】ハンドオーバーによるアドレスが変更された時に新アドレスの通知を説明するための図
【図12】従来の移動通信端末装置を説明するための図
【図13】従来の移動通信端末装置の構成を示すブロック図
【図14】ハンドオーバー時及びハンドオーバー時の前後におけるサーバーと従来の移動通信端末装置との間、及び、基地局と従来の移動通信端末装置との間で送受される情報を説明するためのシーケンス図
【符号の説明】
100 移動通信端末装置
101 アンテナ
102 送受信手段
103 受信状況監視手段
104 新アドレス通知手段
105 パケット受信手段
106 受信報告送信手段
201 サーバー
202、203 基地局
400 移動通信端末装置
401 新気付アドレス通知手段
501 サーバー
502 ホームエージェエント
503、504 基地局
600 移動通信端末装置
601 パケットロス検出手段
602 再送要求送信手段
701 サーバー
702、703 基地局

【特許請求の範囲】
【請求項1】 パケット無線通信によりデータを送受信する送受信手段と、前記送受信手段からの前記データの制御情報に基づいて前記データ受信している基地局を監視する受信状況監視手段と、前記送受信手段からの前記データのパケットを受信するパケット受信手段と、所定時間間隔ごとにサーバーに前記パケット受信手段により受信されたパケットの受信統計値を報告する受信報告を送信する受信報告送信手段と、を具備し、前記受信報告送信手段は、ハンドオーバー中に前記受信報告を送信する時刻となっても前記受信報告を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記受信報告を送信することを特徴とする移動通信端末装置。
【請求項2】 通信する基地局が変更された場合に新IPアドレスの通知を受けた時に自己のIPアドレスを前記新IPアドレスに変更してサーバーに前記新IPアドレスを通知する新アドレス通知メッセージを生成する新アドレス通知手段を具備し、前記受信報告送信手段は、前記新アドレス通知手段によって生成された前記新アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信することを特徴とする請求項1記載の移動通信端末装置。
【請求項3】 IPアドレスとしてホームエージェントから付与される気付IPアドレスを使用し、通信する基地局が変更された場合に新気付IPアドレスの通知を受けた時に自己の気付IPアドレスを前記新気付IPアドレスに変更してホームエージェントに前記新気付IPアドレスを通知する新気付アドレス通知メッセージを生成する新気付アドレス通知手段を具備し、前記受信報告送信手段は、前記新気付アドレス通知手段によって生成された前記新気付アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信することを特徴とする請求項1記載の移動通信端末装置。
【請求項4】 パケット無線通信によりデータを送受信する送受信手段と、前記送受信手段からの前記データの制御情報に基づいて前記データ受信している基地局を監視する受信状況監視手段と、前記送受信手段からの前記データのパケットを受信するパケット受信手段と、消失パケットを検出した時に再送要求をサーバーに送信する再送要求送信手段、を具備し、前記再送要求送信手段は、ハンドオーバー中に前記再送要求を送信する時刻となっても前記再送要求を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記再送要求を送信することを特徴とする移動通信端末装置。
【請求項5】 所定時間間隔ごとにサーバーに前記パケット受信手段により受信されたパケットの受信統計値を報告する受信報告を送信する受信報告送信手段を具備し、前記受信報告送信手段は、ハンドオーバー中に前記受信報告を送信する時刻となっても前記受信報告を送信せずに待機して前記ハンドオーバーが完了した時に前記受信報告を送信することを特徴とする請求項4記載の移動通信端末装置。
【請求項6】 通信する基地局が変更された場合に新IPアドレスの通知を受けた時に自己のIPアドレスを前記新IPアドレスに変更してサーバーに前記新IPアドレスを通知する新アドレス通知メッセージを生成する新アドレス通知手段を具備し、前記再送要求送信手段は、前記新アドレス通知手段によって生成された前記新アドレス通知メッセージと前記再送要求をまとめた受信報告を送信することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の移動通信端末装置。
【請求項7】 IPアドレスとしてホームエージェントから付与される気付IPアドレスを使用し、通信する基地局が変更された場合に新気付IPアドレスの通知を受けた時に自己の気付IPアドレスを前記新気付IPアドレスに変更してホームエージェントに前記新気付IPアドレスを通知する新気付アドレス通知メッセージを生成する新気付アドレス通知手段を具備し、前記受信報告送信手段は、前記新気付アドレス通知手段によって生成された前記新気付アドレス通知メッセージと前記受信統計値の報告とをまとめた受信報告を送信することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の移動通信端末装置。
【請求項8】 パケット無線通信において移動通信端末装置に対してIPアドレス又は気付IPアドレスを付与する手段を有する基地局装置と、前記基地局装置とデータの送受信を行う請求項2、請求項3、請求項6又は請求項7のいずれかに記載の移動通信端末装置と、を具備することを特徴とする無線通信システム。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2003−250172(P2003−250172A)
【公開日】平成15年9月5日(2003.9.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−48161(P2002−48161)
【出願日】平成14年2月25日(2002.2.25)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】