説明

積層体、それに用いる樹脂シート及び該積層体の用途

【課題】2枚の硬質平面板(一方の平面板には内側に段差を有する)を樹脂シートを介して貼合した積層体でラミローラーの方向性に依存した気泡を効果的に減少させた積層体。
【解決手段】硬質平面板同士が樹脂シートを介して貼合されてなる積層体であって、前記硬質平面板の一方は、内側に特定の高さの長方形の額縁状凸部段差を有すると共に、前記樹脂シートは樹脂層(A)と樹脂層(B)を含み、前記樹脂層(A)は貼合方向の長さが当該額縁状凸部段差の内側の長さと実質上同一であり、かつ貼合方向と直交する辺の長さが当該額縁状凸部段差の内側の長さ以上で、外側の長さ以下であり、さらに膜厚が額縁状凸部段差の高さに対して0.8〜1.2倍であるものを用い、前記樹脂層(B)として、長辺方向の長さが、前記樹脂層(A)の長辺方向の長さよりも長く、短辺方向の長さが、該樹脂層(A)の短辺方向の長さ以上であるものを用いた積層体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、それに用いる樹脂シート及び該積層体の用途に関する。さらに詳しくは、2枚の硬質平面板(一方の平面板には内側に段差を有する)を特定の形状を有する樹脂シートを介して貼合することにより、ラミローラーの方向性に依存した気泡を効果的に減少させ、該樹脂シートの厚みも薄くし得る積層体、特に携帯電話やモバイル機器などの携帯情報端末機器やテレビの画面表示に用いられる内部部材に使用することができる積層体、該積層体に用いられる前記樹脂シート、並びに前記積層体を部材として用いてなる携帯情報端末機器及び静電容量方式タッチパネル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、モバイル機器やディスプレイの表示体と保護板を接合するためには、両面テープを用いた額縁状の貼合が一般的であった。しかしながらこの手法では、ディスプレイと保護板との間のエアーギャップ層由来の内部散乱により、画質が低下するとの問題があった。その解決手法として、粘着剤やアクリル樹脂でエアーギャップ層を埋めることで内部反射を低減し、画質を向上させる手法が提案されている。
また近年では、内部電極を外部から隠蔽するためのベゼルをなくし、表示体表面をフラット形状にした“デザイン”が好まれている。この場合、黒化粧印刷をしたフィルムを表面に貼付する手法が取られるが、ガラスの質感を活かしたデザインとするため、額縁印刷したガラスを表示体に貼り合わせる手法が提案されている。
【0003】
しかしながら、ガラスのような剛性の高い平面板と、LCDやPDPモジュールなどの平面とを貼り合わせる際、一部のみ高さの異なる黒額縁印刷が存在すると、気泡なく貼り合わせをすることが困難となる。
また、単純に段差の高さと比較して、膜厚の厚い粘着剤を用いることでも貼合できるが、抜き加工精度が低下し、端部からの粘着剤の染み出しなどが発生し、歩留まり低下が懸念される。そこで、粘着剤の膜厚200μm以下で、段差のある平面板を貼合する手法が望まれている。
一方、平面板と平面板を貼合する場合、2枚の板を数mmの間隔を置いて保持し、一方の短辺から長辺方向に向かって貼合ローラーを走らせて貼合を行う手法が一般的である。しかしながらこの手法の場合、長辺側の段差には追従しやすいが、短辺側は追従しにくく、粘着剤を厚くする方法でしか対応することができなかった。
【0004】
一方、携帯情報端末機器として、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、赤外線方式等のタッチパネルを搭載したものが既に多く上市されているが、その中でも静電容量方式タッチパネルは、2点検出(マルチタッチ)が可能であり、近年のモバイル製品のアプリケーションに対して有効である。静電容量方式タッチパネルは、表面の静電容量の変化を検出する方式であるため、均一な電場が要求される。通常、薄型化、軽量化、貼合時の気泡混入対策にはフィルム方式が有効であるが、均一な電場を形成するためにはガラスなどの平滑な面が有効となる。そのため、静電容量方式タッチパネルでは、平面板同士の貼合が要求される。
【0005】
従来の携帯情報端末機器の内部部材同士を貼合する方法として、特許文献1にはポリウレタンフィルムからなる芯材の両面に粘着剤を用いた両面粘着テープが提案されている。
しかし、特許文献1の両面粘着テープでは、平面板と変形可能なフィルムを貼合する場合は、多少の段差があっても気泡を残すことなく貼付できるが、平面板同士を貼付する場合、つまり変形不可能な面同士の貼合の場合には、気泡を追い出しながら貼合することができないため、貼付面に気泡が混入し、さらに段差に完全に追従することは困難であった。
【0006】
これに対し、特許文献2には動的粘弾スペクトルの損失正接が0.6〜1.5であり、かつ80℃における貯蔵弾性率が1.0×105Pa以上である粘着剤層を有する両面粘着シートが提案されている。
特許文献2の両面粘着シートは、表面保護パネルを画像表示パネルに貼付した際に混入する気泡を、オートクレーブ処理によって除去することができ、さらにその後加熱促進を行っても前記気泡が復活せず、新たな気泡も発生しない。
また、特許文献3には、25℃におけるtanδが0.5以上である第1層と25℃におけるtanδが0.5未満である第2層及び25℃におけるtanδが0.5以上である第3層からなるディスプレイ用耐衝撃フィルムが提案されている。
特許文献3のディスプレイ用耐衝撃フィルムにおいても、貼合時に発生した気泡を加熱加圧処理により消泡することができ、経時的に気泡が再発することもない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平6−346032号公報
【特許文献2】特開2008−231358号公報
【特許文献3】特開2009−300506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし前記特許文献2に記載の両面粘着シートや前記特許文献3に記載のディスプレイ用耐衝撃フィルムを、平坦なガラスパネルではなく、段差を有する面に貼付した場合には、オートクレーブ処理後に経時的に気泡が発生することが本発明者らによって確認されている。
本発明は、このような状況下になされたもので、2枚の硬質平面板(一方の平面板には内側に段差を有する)を樹脂シートを介して貼合してなる積層体であって、ラミローラーの方向性に依存した気泡を効果的に減少させると共に、該樹脂シートの厚みも薄くし得る積層体、この積層体の形成に用いられる樹脂シート及び前記積層体の用途を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、前記樹脂シートとして、樹脂層(A)1層と、樹脂層(B)1層又は2層を含み、かつ該樹脂層(A)及び該樹脂層(B)が、それぞれ特定の形状を有するものを用いることにより、前記の特性を有する積層体が容易に得られること、そしてこの積層体は、携帯情報端末機器及び静電容量方式タッチパネル装置の部材として有用であることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
【0010】
すなわち、本発明は、
(1)硬質平面板同士が樹脂シートを介して貼合されてなる積層体であって、前記硬質平面板の一方は、内側に高さ3〜50μmの長方形の額縁状凸部段差を有すると共に、前記樹脂シートは、樹脂層(A)1層と、樹脂層(B)1層又は2層を含み、前記樹脂層(A)として、貼合方向の長さが、当該額縁状凸部段差の内側の長さと実質上同一であり、かつ貼合方向と直交する辺の長さが、当該額縁状凸部段差の内側の長さ以上で、外側の長さ以下であり、さらに膜厚が額縁状凸部段差の高さに対して0.8〜1.2倍であるものを用い、前記樹脂層(B)として、長辺方向の長さが、前記樹脂層(A)の長辺方向の長さよりも長く、短辺方向の長さが、該樹脂層(A)の短辺方向の長さ以上であるものを用いたことを特徴とする積層体、
(2)硬質平面板の凸部段差が、印刷層による段差である上記(1)項に記載の積層体、
(3)携帯情報端末機器の画面表示に用いられる上記(1)又は(2)項に記載の積層体、
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかに記載の積層体に用いられることを特徴とする樹脂シート、
(5)樹脂層(A)及び/又は樹脂層(B)の表面を0.6mm/分の速度で深さ20μmまで押し込んだ10秒後にかかる押し込み応力が0.2〜1.0MPaである上記(4)項に記載の樹脂シート、
(6)上記(4)又は(5)項に記載の樹脂シートを、2枚の剥離フィルムで挟持してなることを特徴とする剥離フィルム付き樹脂シート、
(7)上記(1)〜(3)項のいずれかに記載の積層体を部材として用いたことを特徴とする携帯情報端末機器、及び
(8)上記(1)〜(3)項のいずれかに記載の積層体を部材として用いたことを特徴とする静電容量方式タッチパネル装置、
を提供するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、2枚の硬質平面板(一方の平面板には内側に段差を有する)を特定の形状を有する樹脂シートを介して貼合することにより、ラミローラーの方向性に依存した気泡を効果的に減少させ、かつ該樹脂シートの厚みも薄くし得る積層体、特に携帯電話やモバイル機器などの携帯情報端末機器やテレビの画面表示に用いられる内部部材に使用することができる積層体、該積層体に用いられる前記樹脂シート、並びに前記積層体を部材として用いてなる携帯情報端末機器及び静電容量方式タッチパネル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】加飾印刷により設けられた長方形の額縁状凸部段差を有する硬質平面板の一例の斜視図である。
【図2】本発明の樹脂シートの構成の一例を示す斜視図である。
【図3】2枚の剥離フィルムに挟持された樹脂シートの一例の斜視図である。
【図4】2枚の剥離フィルムに挟持された所定形状の樹脂シートの一例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
まず、本発明の積層体について説明する。
本発明の積層体は、硬質平面板同士が樹脂シートを介して貼合されてなる積層体であって、前記硬質平面板の一方は、内側に高さ3〜50μmの長方形の額縁状凸部段差を有すると共に、前記樹脂シートは、樹脂層(A)1層と樹脂層(B)1層又は2層を含み、前記の樹脂層(A)及び樹脂層(B)として、それぞれ以下に示す形状を有するものを用いたことを特徴とする。
【0014】
[硬質平面板]
本発明の積層体は、硬質平面板同士が、後述する樹脂シートを介して貼合されたものであり、前記硬質平面板の一方は、内側に高さ3〜50μm、好ましくは5〜35μm、より好ましくは7〜25μmの段差を有している。
硬質平面板の材質としては、通常透明なガラス板が用いられる。このガラス板としては、例えばソーダライムガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、アルミノケイ酸ガラス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英などからなるものを用いることができる。
上記硬質平面板の厚みは、当該積層体の用途にもよるが、通常0.08〜5mm程度、好ましくは0.2〜4mm程度、特に好ましくは0.4〜3mmである。
硬質平面板における前記段差は、通常平面板に対して、紫外線硬化型インクなどを用いて額縁状に加飾印刷層を設けることにより形成される。
図1は、加飾印刷により設けられた長方形の額縁状凸部段差(以下、印刷段差と称することがある。)を有する硬質平面板の一例の斜視図であって、硬質平面板1上に、下記の寸法を有する額縁状凸部段差2が設けられた状態を示す。
a1及びa2は、それぞれ印刷段差(長辺)における外周長及び内周長を示し、b1及びb2は、それぞれ印刷段差(短辺)における外周長及び内周長を示す。また、t1は印刷段差の厚みを示す。
【0015】
[樹脂シート]
本発明の積層体に用いられる樹脂シートは、2枚の硬質平面板(一方の平面板には内側に前記の段差を有する)を貼合して積層体を作製する際に、両者間に介在させる部材であって、ラミローラーの方向性に依存した気泡を効果的に減少させると共に、当該樹脂シートの厚みも薄くし得る効果を奏するために用いられる。
(樹脂シートの形状)
当該樹脂シートは、樹脂層(A)1層と、樹脂層(B)1層又は2層を含み、前記樹脂層(A)として、貼合方向の長さが、当該額縁状凸部段差の内側の長さ(長辺の内周長)と実質上同一であり、かつ貼合方向と直交する辺の長さが、当該額縁状凸部段差の内側の長さ(短辺内周長)以上で、外側の長さ(短辺外周長)以下であり、前記樹脂層(B)は、長辺方向の長さが前記樹脂層(A)の長辺方向の長さよりも長く、短辺方向の長さが該樹脂層(A)の短辺方向の長さ以上であることを要する。
なお、樹脂層(A)は額縁状凸部段差が長方形である関係上、必然的に長方形状となるが、樹脂層(B)は、正方形及び長方形のいずれもあり得る。したがって、長方形の場合は、上記規定でよいが、正方形の場合は、「一方の相対する二辺の長さが、前記樹脂層(A)の長辺方向の長さよりも長く、他方の相対する二辺の長さが、前記樹脂層(A)の短辺方向の長さ以上であることを要する。」となる。
また、当該樹脂シートは、下記図2で示されるように、通常樹脂層(A)1層と樹脂層(B)1層の2層構造であるが、2層の樹脂層(B)の間に樹脂層(A)1層を介在させるサンドイッチ構造をとることもできる。さらに、樹脂層(B)は、異なる樹脂層1層以上からなる積層構造を有していてもよい。
【0016】
図2は、当該樹脂シートの構成の一例を示す斜視図であって、樹脂シート5は、樹脂層(A)3一層と、樹脂層(B)4一層とから構成されている。
図2において、w1は、樹脂層(A)3における貼合方向(長辺方向)の長さを示し、w2及びw3は、それぞれ樹脂層(B)4における貼合方向(長辺方向)の長さ及び貼合方向と直交する辺(短辺)の長さを示す。t2は、樹脂層(A)の厚みを示す。
樹脂層(A)3の貼合方向の長さw1は、前述した額縁状凸部段差の内側の長さ(長辺の内周長a2)と実質上同一である。ここで、実質上同一とは、好ましくはa2≦w1≦a2+10(単位:mm)の関係を、より好ましくはa2≦w1≦a2+6(単位:mm)の関係を満たすことを指す。貼合機の精度には誤差があるため、w1はa2よりも大きい方がよいが、貼合する際は、額縁のどちらか一方の側が5mmを超えて貼合されると充分な効果が得られない。
【0017】
樹脂層(A)3の厚みt2と、印刷段差の厚みt1との関係は、0.8×t1≦t2≦1.2×t1の関係を満たすことが必須であり、0.9×t1≦t2≦1.1×t1の関係を満たすことがより好ましい。印刷層の精度は±10%程度であり、樹脂層(A)3の膜厚t2が、印刷段差の厚みt1よりも20%を超える差が生じると、前述した本発明の効果が低くなる。
また、樹脂層(A)3における、貼合方向と直交する辺の長さw4(図示せず)は、当該額縁状凸部段差の内側の長さ(短辺内周長)b2以上で、外側の長さ(短辺外周長)b1以下である。すなわち、b2≦w4≦b1の関係を満たすことを要する。
【0018】
一方、樹脂層(B)4の長辺方向の長さw2は、前記樹脂層(A)3の長辺方向の長さw1よりも長く、また、短辺方向の長さw3は、該樹脂層(A)3の短辺方向の長さw4以上であることを要する。すなわち、w1<w2、及びw4≦w3の関係を満たすことが必要である。これらの関係を満たさないと、前述した本発明の効果が充分に発揮されない。
また、w2は、w2≦a1の関係を満たすことが好ましい。w2がa1よりも広いと、樹脂層(B)の染み出しが発生するおそれがある。
【0019】
当該樹脂シートは、前述したように樹脂層(A)と樹脂層(B)を含み、その総厚は、25〜200μm程度が好ましく、50〜150μmがより好ましい。この総厚が25μm未満では、長辺側の追従性が低下し、一方200μmを超えると加工適正が低下する。
本発明の積層体においては、樹脂シートとして、前述した形状を有する、樹脂層(A)と樹脂層(B)を含むものを用いることにより、前述した本発明の効果が充分に発揮される。この場合、長方形の額縁状凸部段差を有する硬質平面板上に、まず樹脂層(A)をラミネートし、その上に樹脂層(B)と、もう一方の硬質平面板をラミネートすることにより、本発明の積層体を作製してもよいし、前記図2に示すような、樹脂層(A)と樹脂層(B)とを予め積層してなる樹脂シートを用い、樹脂層(A)側が長方形の額縁状凸部段差を有する硬質平面板の該段差に接するように、かつ樹脂層(B)側が、もう一方の硬質平面板に接するようにして、ラミネートし、一体化することにより、本発明の積層体を作製してもよい。
また2枚の樹脂シートは着色されていても良い。2枚は同じ色でもよいし、別の色でもよい。別の色にした場合、その組み合わせによって積層体を透過する光の波長(例えば近赤外線など)と色を制御することができ、特にPDP用途で有用である。
【0020】
本発明においては、樹脂シートとして前述した形状を有するものを用いることにより、ラミローラーの方向性に依存した気泡を効果的に減少させると共に、当該樹脂シートの厚みも薄くし得る効果を奏する積層体を作製することができるが、上記効果をより良く発現させるためには、樹脂層(A)及び/又は樹脂層(B)の表面を0.6mm/分の速度で深さ20μmまで押し込んだ10秒後にかかる押し込み応力が0.2〜1.0MPaであることが好ましい。この押し込み応力が上記範囲にあると、樹脂の染み出しなどによる歩留まりや加工性の低下が少なく、かつ段差追従性や平面貼合性が良好である。より好ましい押し込み応力は0.4〜0.9MPaである。
なお、上記押し込み応力の測定方法については、後で説明する。
【0021】
本発明の積層体における樹脂シートの材質は特に限定されないが、例えばアクリル系樹脂、ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。中でも耐候性に優れ、かつ貯蔵弾性率と平面板への粘着力制御が容易であるアクリル系樹脂が特に好ましい。
(アクリル系樹脂)
アクリル系樹脂に特に制限はないが、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体が好ましい。
この(メタ)アクリル酸エステル系共重合体としては、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、必要に応じて用いられる架橋性官能基含有エチレン性単量体や他の単量体との共重合体を好ましく挙げることができる。
【0022】
<(メタ)アクリル酸アルキルエステル>
エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】
<架橋性官能基含有エチレン単量体>
必要に応じて用いられる架橋性官能基含有エチレン性単量体としては、例えばヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、置換アミノ基、エポキシ基等の官能基を分子内に有するエチレン性単量体であり、好ましくはヒドロキシ基含有エチレン性不飽和化合物、カルボキシル基含有エチレン性不飽和化合物が用いられる。このような架橋性官能基含有エチレン性単量体の具体的な例としては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート等のヒドロキシ基含有アクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸等のカルボキシル基含有エチレン性不飽和化合物が挙げられる。上記の架橋性官能基含有エチレン性単量体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】
<他の単量体>
必要に応じて用いられる他の単量体としては、シクロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレートなどの脂環式基含有アクリル酸エステル;ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、ビニリデンクロリドなどのハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系単量体;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル系単量体;N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミドなどのN,N−ジアルキル置換アクリルアミド類などが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0025】
(アクリル系樹脂シートの作製)
まず、前述した(メタ)アクリル酸エステル、及び必要に応じて用いられる架橋性官能基含有エチレン性単量体や他の単量体を、それぞれ所定の割合で用い、従来公知の方法に従って共重合を行い、重量平均分子量が、好ましくは50万〜150万程度、より好ましくは60万〜130万程度の(メタ)アクリル酸エステル系重合体を製造する。
なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した標準ポリスチレン換算の値である。
次に、樹脂層(A)及び樹脂層(B)作製用の樹脂組成物溶液(A)及び(B)を調製する。なお、樹脂組成物溶液(A)及び(B)は同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。この樹脂組成物溶液(A)及び(B)は、前記で得られた(メタ)アクリル酸エステル系重合体と、必要に応じて用いられる架橋剤や他の添加剤、例えば粘着付与剤、顔料、染料、フィラー、酸化防止剤、紫外線吸収剤などとの混合物に、適当な溶媒を加えて、塗工に適した濃度にすることにより、調製することができる。
【0026】
<架橋剤>
必要に応じて用いられる架橋剤としては、従来アクリル系樹脂において架橋剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。このような架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒド類、メチロールポリマー、アジリジン系化合物、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩などが挙げられるが、前記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体が、架橋性官能基としてヒドロキシル基を有する場合には、ポリイソシアネート化合物が好ましく、一方カルボキシル基を有する場合には、金属キレート化合物が好ましい。
【0027】
≪ポリイソシアネート化合物≫
ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油などの低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などを挙げることができる。上記ポリイソシアネート化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0028】
≪金属キレート化合物≫
架橋剤として用いられる金属キレート化合物には、金属原子がアルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、鉄、スズなどのキレート化合物があるが、性能の点からアルミニウムキレート化合物が好ましい。
アルミニウムキレート化合物としては、例えばジイソプロポキシアルミニウムモノオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムビスオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノオレエートモノエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノラウリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノステアリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノイソステアリルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノ−N−ラウロイル−β−アラネートモノラウリルアセトアセテート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(イソブチルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(2−エチルヘキシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(ドデシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(オレイルアセトアセテート)キレートなどが挙げられる。上記金属キレート化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0029】
本発明においては、樹脂シートが、樹脂層(A)一層と樹脂層(B)一層とからなる積層構造体の場合は、例えば以下に示す方法によって作製することができる。
前記のようにして調製した樹脂層(B)作製用の樹脂組成物溶液を、重剥離フィルムの剥離処理面に、乾燥厚みが所定の厚みになるように塗工したのち、加熱処理して重剥離フィルム上にアクリル系樹脂層(B)を形成させ、重剥離フィルム付きアクリル樹脂層(B)を作製する。一方、軽剥離フィルムの剥離処理面に、前記のようにして調製した樹脂層(A)作製用塗工液を、乾燥厚みが所定の厚みになるように塗工したのち、加熱処理して軽剥離フィルム上にアクリル系樹脂層(A)を形成させ、軽剥離フィルム付きアクリル系樹脂層(B)を作製する。
次に、この軽剥離フィルム付きアクリル系樹脂層(A)と、前記の重剥離フィルム付きアクリル系樹脂層(B)とを、樹脂層(A)及び樹脂層(B)が接するように貼合することにより、図3に示す2枚の剥離フィルムに挟持されたアクリル系樹脂層(A)及びアクリル系樹脂層(B)からなる樹脂シートを作製する。
図3は、2枚の剥離フィルムに挟持された樹脂シートの一例の斜視図であって、2枚の剥離フィルムに挟持された樹脂シート10は、軽剥離フィルム7上に、樹脂層(A)3a、樹脂層(B)4a及び重剥離フィルム6が順に積層されている構成を示している。なお、樹脂層(A)及び樹脂層(B)の塗工方向は、通常貼合方向と直交する。
【0030】
次に、前記の図3に示す2枚の剥離フィルムに挟持された樹脂シート10に、打ち抜き刃を用いて、重剥離フィルム6の上から、重剥離フィルム6と樹脂層(B)4aと樹脂層(A)3aを所定形状に打ち抜き、軽剥離フィルム7のみを残すような形状に打抜き加工を施すことにより、図4に示す2枚の剥離シートに挟持された所定形状の樹脂シートを作製する。
図4は、2枚の剥離フィルムに挟持された所定形状の樹脂シートの一例の斜視図であって、2枚の剥離フィルムに挟持された所定形状の樹脂シート20は、軽剥離フィルム7a上に、長辺方向の長さw1と厚みt2を有する樹脂層(A)3a、長辺方向の長さw2と短辺方向の長さw3を有する樹脂層(B)4a、及び重剥離フィルム6aが順に積層された構成を有している。
樹脂シートの作製方法は特に限定されないが、額縁状凸部段差の内側の長さと、樹脂層(A)の塗工・乾燥後の幅を実質上同一の長さにし、樹脂層(B)の塗工・乾燥後の幅を樹脂層(A)の幅よりも広く塗工して作製する方法が特に好ましい。前述の製造方法によれば、ロールの流れ方向で常に樹脂層(A)と樹脂層(B)の貼合方向の長さが本発明の樹脂シートの貼付長さになるため、樹脂シートの生産性に優れている。
【0031】
本発明の積層体は、2枚の硬質平面板(一方の平面板には内側に段差を有する)を樹脂シートを介して貼合してなる積層体であって、前記2枚の硬質平面板を樹脂シートを介して貼合する際に生じるラミローラーの方向性に依存した気泡を効果的に減少させると共に、該樹脂シートの厚みも薄くすることができ、例えば携帯情報端末機器の画面表示や、テレビの画面表示などに使用される内部部材として好適に用いられる。
【0032】
本発明はまた、前述した本発明の積層体に用いる樹脂シート、及び該樹脂シートを2枚の剥離フィルムで挟持してなる剥離フィルム付き樹脂シートをも提供する。
この樹脂シートについては、当該積層体における樹脂シートとして、前述で説明したとおりであり、特にアクリル系樹脂シートが好適である。
また、剥離フィルム付き樹脂シートとしては、例えば前記図4で示される構成の2枚の剥離フィルムに挟持された樹脂シート20を挙げることができる。
本発明はさらに、当該積層体を部材として用いてなる、携帯情報端末機器及び静電容量方式タッチパネル装置を提供する。
携帯情報端末機器としては、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、赤外線方式等のタッチパネルを搭載したものなどがある。
また、静電容量方式タッチパネルは、表面の静電容量の変化を検出する方式であるため、均一な電場が要求される。均一な電場を形成するためにはガラスなどの平滑な面が有効となり、そのため、静電容量方式タッチパネルでは、硬質平面板同士の貼合が要求されることから当該積層体が有効となる。
【実施例】
【0033】
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、各例で得られた平面板貼合用樹脂シートの厚み及び性能は、以下に示す方法に従って求めた。
(1)樹脂層(A)の厚みt2
各例で得られた基材レス粘着性樹脂シートの剥離シートを取り除いて、JIS K 7130に準じて、定圧厚さ測定器[テクロック社製、製品名「PG−02」]で測定した。(2)押し込み応力
各例で得られた樹脂シートを、縦50mm×横50mmの形状に裁断し、軽剥離シートを取り除いて、表出した樹脂層面に縦5mm×横5mm×厚み300μmのシリコンウエハチップを5mm×5mmの平面全体を樹脂層面に接触させて0.6mm/分の速度で、万能引張圧縮試験機[インストロン社製、製品名「インストロン5581型」]で深さ20μmまで押し込んだ。押し込み10秒後にシリコンウエハチップにかかる応力を測定した。
(3)追従性
ガラス板[NSGプレシジョン社製、製品名「コーニングガラス イーグルXG」、縦90mm×横50mm×厚み0.5mm]の表面に、紫外線硬化型インク[帝国インキ社製、製品名「POS−911墨」]で、額縁状(外形、縦90mm×横50mm、幅10mm)の印刷を塗布厚み15μmとなるようにスクリーン印刷にて行い、紫外線を照射(80W/cmメタルハライドランプ2灯、ランプ高さ15cm、ベルトスピード10〜15m/分)して硬化し、印刷による段差を有するガラス板を作製した。
印刷段差付きガラスに、サンプルの軽剥離フィルムを剥がして、樹脂層(A)側をラミネーターを用いて長辺方向に貼付し、次いで重剥離フィルムを剥がして樹脂層(B)側にガラス板を貼合した後、オートクレーブ処理(50℃、0.5MPa、30分)を行った。額縁印刷の内側を目視観察し、気泡が消失していれば○、残っていれば×とした。
【0034】
調製例1
ブチルアクリレート(BA)、メチルアクリレート(MA)、4−ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)からなるアクリル系共重合体(BA/MA/4HBA質量比=79/20/1、重量平均分子量90万)の酢酸エチル溶液100質量部(固形濃度30%)に、イソシアネート系架橋剤[綜研化学社製、製品名「TD−75」、濃度75質量%]を0.05質量部混合し、メチルエチルケトンで希釈して固形濃度25質量%の樹脂組成物溶液1を調製した。
【0035】
実施例1〜5及び比較例1〜3
重剥離フィルム[リンテック社製「SP−PET38T103−1」]に、調製例1で得た樹脂組成物溶液1を乾燥後の膜厚が50μmとなるように、幅:w2(mm)で塗布し、100℃で1分間乾燥して、重剥離フィルム付き樹脂層(B)を作製した。
一方、軽剥離フィルム「リンテック社製「SP−PET382120」]に、樹脂組成物溶液1を乾燥後の膜厚が第1表に示すt2μmとなるように、第1表に示す幅:w1(mm)で塗布し、100℃で1分間乾燥することにより、軽剥離フィルム付き樹脂層(A)を作製した。
次に、この軽剥離フィルム付き樹脂層(A)と、前記の重剥離フィルム付き樹脂層(B)とを、樹脂層(A)と樹脂層(B)が接するようにして、図3に示す2枚の剥離フィルムで挟持された樹脂シートを作製した。
最後に、この2枚の剥離シートで挟持された樹脂シートに、打ち抜き刀を用いて、重剥離フィルムの上から、重剥離フィルム6と樹脂層(B)と樹脂層(A)を所定形状に打ち抜き、軽剥離フィルム7のみを残すような形状に打ち抜き加工を施すことにより、図4に示す2枚の剥離フィルムに挟持された所定形状の樹脂シートのサンプルを作製した。
この樹脂シートの各寸法、長方形段差の各寸法、及び追従性の評価結果を第1表に示す。なお、樹脂層(A)と樹脂層(B)は、同一材料を用いているので、樹脂層(A)及び(B)の押し込み応力は同じであり、0.76MPaであった。
【0036】
【表1】

【0037】
[注]
a1:印刷段差(長辺)における外周長
a2:印刷段差(長辺)における内周長
w1:樹脂層(A)における長辺方向の長さ
w2:樹脂層(B)における長辺方向の長さ
t1:印刷段差の厚み
t2:樹脂層(A)の厚み
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の積層体は、2枚の硬質平面板(一方の平面板には内側に段差を有する)を特定の形状を有する樹脂シートを介して貼合することにより、ラミローラーの方向性に依存した気泡を効果的に減少させ、該樹脂シートの厚みも薄くし得る積層体であって、特に携帯電話やモバイル機器などの形態情報端末機器やテレビの画面表示に用いられる内部部材に使用することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 硬質平面板
2 額縁状凸部段差
3、3a 樹脂層(A)
4、4a 樹脂層(B)
5 樹脂シート
6、6a 重剥離フィルム
7、7a 軽剥離フィルム
10 2枚の剥離フィルムに挟持された樹脂シート
20 2枚の剥離フィルムに挟持された所定形状の樹脂シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬質平面板同士が樹脂シートを介して貼合されてなる積層体であって、前記硬質平面板の一方は、内側に高さ3〜50μmの長方形の額縁状凸部段差を有すると共に、前記樹脂シートは、樹脂層(A)1層と、樹脂層(B)1層又は2層を含み、前記樹脂層(A)として、貼合方向の長さが、当該額縁状凸部段差の内側の長さと実質上同一であり、かつ貼合方向と直交する辺の長さが、当該額縁状凸部段差の内側の長さ以上で、外側の長さ以下であり、さらに膜厚が額縁状凸部段差の高さに対して0.8〜1.2倍であるものを用い、前記樹脂層(B)として、長辺方向の長さが、前記樹脂層(A)の長辺方向の長さよりも長く、短辺方向の長さが、該樹脂層(A)の短辺方向の長さ以上であるものを用いたことを特徴とする積層体。
【請求項2】
硬質平面板の凸部段差が、印刷層による段差である請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
携帯情報端末機器の画面表示に用いられる請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の積層体に用いられることを特徴とする樹脂シート。
【請求項5】
樹脂層(A)及び/又は樹脂層(B)の表面を0.6mm/分の速度で深さ20μmまで押し込んだ10秒後にかかる押し込み応力が0.2〜1.0MPaである請求項4に記載の樹脂シート。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の樹脂シートを、2枚の剥離フィルムで挟持してなることを特徴とする剥離フィルム付き樹脂シート。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれかに記載の積層体を部材として用いたことを特徴とする携帯情報端末機器。
【請求項8】
請求項1〜3のいずれかに記載の積層体を部材として用いたことを特徴とする静電容量方式タッチパネル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−251470(P2011−251470A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−126974(P2010−126974)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】