説明

空気作動式調節弁装置

【課題】空気作動式調節弁装置を構成する金属製ハウジングに設けた通気孔から雨水、塵埃、昆虫等が侵入して発錆、汚損を起こすことを有効に防止することができる空気作動式調節弁装置を提供する。
【解決手段】弁箱3、及び弁箱内に形成された流体の流入通路4及び流出通路5を備えた弁装置2と、弁箱内に進退自在に配置されて各通路間を開閉する弁体11、及び該弁体と一体化されて他端部を弁箱外部に突出させた棒体12から成る弁棒10と、弁棒を構成する棒体の他端部と一体化されたダイヤフラム21、及び該ダイヤフラムによって内部を気密化された圧力室22及び大気に開放された非気密室23を有したハウジング24を備えたダイヤフラムユニット20と、圧力室内の内圧の変化によるダイヤフラムの変形によって弁棒を進退させる空気作動式調節弁装置において、非気密室を構成するハウジング外壁に設けた通気孔26に対して、雨水浸入防止用の通気管体30を接続した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発電所、工場等の各種施設において管体内を移送される流体の流量、圧力を調整するために使用される空気作動式調節弁装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発電所、工場等のように各種機械、電気設備を備えた施設においては、各種設備内において空気、ガス等の気体、水、油等の液体を管体を用いて移送している。管体内を流動する流体の流量、圧力を調整するために管体の途中には調節弁装置が配置される。
【0003】
図5(a)は従来例に係る空気作動式調節弁装置の構成を示す外観図であり、(b)はその縦断面図である。
この空気作動式調節弁装置は、弁箱101、及び弁箱101内に形成された流体の流入通路102及び流出通路103を備えた弁装置100と、弁箱101内に進退自在に配置されて各通路間を開閉する弁体107、弁体107と一体化されて他端部を弁箱101外部に突出させた棒体108から成る弁棒106と、棒体108の他端部と一体化されたダイヤフラム109、ダイヤフラムによって内部を気密化された圧力室110及び大気に開放された非気密室111を有した金属製ハウジング112、及び非気密室111内に配置されてダイヤフラムを一定の圧力にて圧力室110側へ付勢する弾性部材113を備えたダイヤフラムユニット105と、を備えている。そして、圧力室110内の内圧の変化によるダイヤフラム109の変形によって弁棒106を上下方向へ進退させることによって弁体107によって両通路102、103間を開閉するように構成されている。また、圧力室110内には図示しないコンプレッサ等の圧力調整手段から空気を供給してその内圧を変化させることによってダイヤフラムを変形させるように構成されている。
【0004】
この実施形態に係る調節弁装置は、圧力室110の上側に非気密室111を配置しているため、ハウジング112の上面に非気密室111を大気に開放するための通気孔114を備えている。通気孔114内に雨水が浸入してハウジング内を発錆、汚損することを防止するために従来例えば通気孔114から突出した筒体115に対して通気孔を塞がないようにキャップ116を被せるようにしている。
しかし、この調節弁装置が屋外に雨さらしの状態で設置される場合には、この程度の雨水浸入防止対策では不十分であり、暴風雨、豪雨にさらされた場合には多量の雨水が通気孔内に浸入してハウジング内壁を錆びさせたり、異物(汚れ物質、昆虫)がハウジング内に入り込んで汚損させる。特に、豪雨時にはハウジング上面で跳ねた雨水が筒体115とキャップ116との間から入り込みやすい状況になることが判明した。
【0005】
また、非通気室111が圧力室110の下側に配置されたタイプの調節弁装置にあっては、ハウジング下面に単なる貫通孔としての通気孔を形成しているだけであるが、この場合にも豪雨や暴風雨に遭遇した場合には通気孔内に雨水が浸入し易くなる。
このように通気孔の形成位置に関係なく、通気孔から浸入した雨水がハウジング内部を発錆させたり、汚損するため、調節弁装置の耐久性が著しく低下するという問題があった。このため、頻繁にメンテナンスを行う必要が生じ、メンテナンスコストを増大させている。
【0006】
当初、通気孔を中心とした金属部分への発錆の原因として、空気中の水分がハウジング内に結露を起こし、この水分によって錆が発生する疑念ももたれたが、通気孔から離隔した箇所にある金属部分には湿気によって錆が発生した形跡がなかったため、上記の錆は通気孔から浸入した雨水によるものと断定することができる。
ダイヤフラム式の空気作動式調節弁装置に関する従来例としては、特許文献1乃至3に開示されたものがあるが、何れも非気密室に設けた通気孔からの雨水の浸入による発錆や汚損、昆虫の営巣、侵入による汚損に対する対策については言及していない。
【特許文献1】特開平08−016253号公報
【特許文献2】特開平09−222925号公報
【特許文献3】特開2003−241840公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように従来の空気作動式調節弁装置にあっては、ハウジングに設けた通気孔からの雨水や昆虫の侵入防止対策が十分でなかったために、ハウジング内に雨水、塵埃が浸入することによる発錆、汚損や、昆虫が営巣、浸入することによる汚損を有効に防止することができず、装置の耐久性を著しく低下させたり、メンテナンスコストを増大させる原因となっていた。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、空気作動式調節弁装置を構成する金属製ハウジングに設けた通気孔から雨水、塵埃、昆虫等が侵入して発錆、汚損を起こすことを有効に防止することができる空気作動式調節弁装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、弁箱、及び該弁箱内に形成された流体の流入通路及び流出通路を備えた弁装置と、前記弁箱内に進退自在に配置されて前記各通路間を開閉する弁体、及び該弁体と一体化されて他端部を前記弁箱外部に突出させた棒体から成る弁棒と、前記弁棒を構成する棒体の他端部と一体化されたダイヤフラム、及び該ダイヤフラムによって内部を気密化された圧力室及び大気に開放された非気密室を有したハウジングを備えたダイヤフラムユニットと、前記圧力室内の内圧の変化による前記ダイヤフラムの変形によって前記弁棒を進退させる空気作動式調節弁装置において、前記非気密室を構成するハウジング外壁に設けた通気孔に対して、雨水浸入防止用の通気管体を接続したことを特徴とする。
平坦なハウジング外面に設けた通気孔の通気性を確保しつつこれをカバーするキャップを取り付けただけの場合には、雨水や塵埃や昆虫がハウジング内部に侵入して発錆、汚損等を起こすことが多々あった。本発明では、通気孔から延びて雨水が入りにくい位置に先端部が開口する通気管を取り付けることにより、仮に豪雨や暴風雨であっても、先端開口からの雨水の浸入を防止できる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記通気管体の先端開口部は、前記ハウジング外壁と対面しない位置に開口していることを特徴とする。
ハウジング外面から跳ね返ってきた雨水が先端開口部から浸入することが多いからである。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記通気管体は、先端部にテーパー状に拡開するロート部を備えていることを特徴とする。
テーパー状に先端部を拡開させることにより、雨水の浸入をより容易に阻止することができる。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記通気管体の先端開口部に、異物混入防止用のフィルターを備えたことを特徴とする。
昆虫や塵埃の侵入を防止するためには物理的に侵入を阻止するためのフィルターが必要である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4において、前記通気管体の内壁に雨水の浸入を阻止する襞を突設したことを特徴とする。
襞を設けることにより浸入した雨水を襞部でトラップすることができる。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4又は5において、前記非気密室が前記圧力室の下方に位置する場合に、前記通気管体は、前記非気密室上面に設けた前記通気孔から上方へ延びる基端部と、該基端部から水平、又は下向きに傾斜して延びる中間部と、該中間部から下方へ屈曲した先端部と、を有することを特徴とする。
通気管体の形状はさほど複雑にせずとも逆U字形とすることにより十分に雨水浸入防止効果を発揮できる。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1、2、3、4又は5において、前記非気密室が前記圧力室の上方に位置する場合に、前記通気管体は、前記非気密室下面に設けた前記通気孔から下方へ延びる基端部と、該基端部から水平、又は下向きに傾斜して延びる中間部と、該中間部から下方へ屈曲した先端部と、を有することを特徴とする。
通気管体の形状はさほど複雑にせずともクランク状、或いは略L字形とすることにより十分に雨水浸入防止効果を発揮できる。
請求項8の発明は、請求項1において、前記通気管体の先端部に伸縮する袋体を取り付けて前記非気密室と大気との連通を遮断したことを特徴とする。
非気密室を大気と連通させる変わりに十分な容量を有した袋体と接続することにより、ダイヤフラムの変形による非気密室の気圧変化を吸収緩和することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本発明によれば、空気作動式調節弁装置の非気密室を構成するハウジング外壁に設けた通気孔に対して、雨水浸入防止用の通気管体を接続したので、通気孔から雨水、塵埃、昆虫等が侵入して発錆、汚損を起こすことを有効に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)及び(b)は本発明の一実地形態に係る空気作動式調節弁装置の外観構成図、及び内部構成図である。
この空気作動式調節弁装置1(以下、調節弁装置1という)は、弁装置2と、弁棒10と、ダイヤフラムユニット20と、通気管体30と、を有して構成されている。
弁装置2は、弁箱3と、弁箱3内に形成された流体の流入通路4及び流出通路5と、を備えている。
弁棒10は、弁箱3内に進退自在に配置されて各通路4、5間を開閉する弁体11と、弁体11と一体化されて上方へ延び、その他端部を弁箱外部に突出させた棒体12と、から成る。
【0014】
ダイヤフラムユニット20は、棒体12の他端部と一体化された弾性材料から成るダイヤフラム21と、ダイヤフラム21によって内部を気密化された圧力室22及び大気に開放された非気密室23を有した金属製ハウジング24と、非気密室23内に配置されてダイヤフラム21を一定の圧力にて圧力室22側へ付勢する弾性部材25と、を備えている。即ち、ダイヤフラム21はハウジング24内を上下の室22、23に仕切るようにハウジング内部に差し渡して配置されている。
そして、圧力室22内の内圧の変化によるダイヤフラム21の上下方向への弾性変形によって弁棒10を上下動作させることによって弁体11によって両通路4、5間の連通流路を開閉するように構成されている。また、圧力室22内には外部に配置された図示しないコンプレッサ等の圧力調整手段から空気を供給してその内圧を変化させることによってダイヤフラムを変形させるように構成されている。
【0015】
この実施形態に係る調節弁装置1は、圧力室22の上側に非気密室23を配置しているため、ハウジング24の上面に非気密室23を大気に開放するための通気孔26を備えている。通気孔26内に雨水が浸入してハウジング内を発錆、汚損することを防止するために、本発明においては通気孔26に対して雨水浸入防止用の通気管体30を接続している。
通気管体30は、通気孔26から上方に突出してから横方向へ延びることによりその先端開口部から通気孔26までの距離を延長して、先端開口から浸入した雨水が通気孔まで到達しないように機能する。
特に、通気管体30の先端開口部がハウジング上面、その他のハウジング外面と対面していると、ハウジング外面で跳ね返った雨水が入り込み易くなるため、ハウジング外面と通気管体の先端開口部とは対面しないように配置するのが好ましい。
【0016】
通気管体30は、ハウジング24の上面に通気孔26が形成されている場合には、通気孔26に直結された基端部30aを一旦上方に突出させてから、基端部30aの上端から中間部30bを水平方向(或いは、斜め下方向)へ延長し、更に中間部30bから下方へ向けて先端部30cを屈曲(湾曲を含む)させる。先端部30cの開口部は下向きとなるようにすると共に、ハウジングの上面外周縁よりも外側に位置させることにより(先端部開口部とハウジング上面とが対面しないように配置させることにより)ハウジング上面から跳ね返ってきた雨水が開口部内に入り込むことを阻止することができる。
本発明の通気管体30は先端開口部が下向きになっていると共に、中間部30bが長尺であり、且つ水平方向であるか、或いは外径方向へ向けて下向き傾斜しているため、先端開口部から入り込んだ雨水が長い経路を経て通気孔26に達することは困難となる。
【0017】
更に、先端部30cをテーパー状に拡開したロート部とすることにより、先端部の外面に沿って流下する雨水が先端開口部から内部に入りにくくなる。なお、先端部は必ずしもロート状に拡開させる必要はない。
なお、通気孔26の形成位置は図示のようにハウジング上面中央部である必要はなく、通気孔26をハウジング上面の端縁寄りに形成した場合にはそこから外径方向へ延びる通気管体30の全長を短くすることができる。
【0018】
通気管体30の基端部と通気孔26との接続部には、ねじ込み、圧入等による着脱自在な構成を採用することにより、メンテナンスを容易にすることができる。
通気管体30は金属管であってもよいし、錆びにくく十分な強度を有した樹脂材料であってもよい。従って例えば単なる放水用のホースを通気孔に接着等によって固定してもよい。
本発明の通気管体30は、通気孔を有した既存の調節弁装置1に対しても後付けすることができるため、ハウジング構造を設計し直す必要がなく、低コストにて防水構造を構築することができる。
【0019】
次に、図2は通気管体の先端部の他の構成例を示す断面図であり、テーパー状の先端部30cの先端開口部には異物混入防止用のフィルター35が配置されている。このフィルター35は空気の流出入を許容する一方で、塵埃、昆虫等の異物が浸入したり営巣することを阻止する機能を有している。
更に、通気管体30の内壁に外方向(先端開口部方向)へ向けて傾斜した襞部36を形成することにより、万が一管体内に浸入してきた雨水が内部へ進行することを阻止することができる。
【0020】
次に、図3(a)及び(b)は通気管体をハウジングの底部に取り付けた構成例を示す外観図、及び縦断面図であり、非気密室23が圧力室22の下側に配置されている場合には、ハウジングの底部に設けた通気孔から外径方向へ向けて通気管体30を突出させる。
即ち、この実施形態に係る通気管体30は、非気密室下面に設けた通気孔26から下方へ延びる基端部30aと、基端部30aから水平、又は下向きに傾斜して延びる中間部30bと、中間部30bから下方へ屈曲した先端部30cと、を有している。
この実施形態に係る通気管体30は先端開口部が下向きになっていると共に、中間部30bが長尺であり、且つ水平方向であるか、或いは外径方向へ向けて下向き傾斜しているため、先端開口部から入り込んだ雨水が長い経路を経て通気孔26に達することは困難となる。
なお、図1に示した先端部30cをテーパー状に拡開したロート部とする点、図2に示した異物混入防止用のフィルターを設ける点、及び雨水浸入防止用の襞を設ける点等は、本実施形態にも流用可能である。
【0021】
次に、図4(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る調節弁装置の要部構成図である。
図4(a)(b)に係る調節弁装置1は、通気管体30の先端開口部を大気と連通させずに、先端開口部に袋体40を取り付けた構成が特徴的である。
図4(a)の袋体40はゴム、樹脂等からなる風船状の袋体であり、圧力室内の内圧の変化に伴って膨張収縮することによりダイヤフラム21の変形を許容する。袋体40は通気管体内部を外気と遮断するため、雨水の浸入、塵埃や昆虫の侵入を阻止することができる。
図4(b)の袋体40は蛇腹状の袋体であり、図4(a)の袋体と同様に防水機能を果たしつつダイヤフラム21を円滑に変形させる。
袋体40が伸縮膨張する際の抵抗は、できるかぎり小さくなるように構成する。
このように図4の実施形態によれば、通気管体先端開口を袋体により塞ぐようにしたので、通気管体を短尺化、小型化することができる。
【0022】
以上のように本発明によれば、空気作動式調節弁装置1の非気密室23を構成するハウジング外壁に設けた通気孔26に対して、雨水浸入防止用の通気管体30を接続したので、通気孔から雨水、塵埃、昆虫等が侵入して発錆、汚損を起こすことを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】(a)及び(b)は本発明の一実地形態に係る空気作動式調節弁装置の外観構成図、及び内部構成図である。
【図2】通気管体の先端部の他の構成例を示す断面図である。
【図3】(a)及び(b)は通気管体をハウジングの底部に取り付けた構成例を示す外観図、及び縦断面図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る調節弁装置の要部構成図である。
【図5】(a)は従来例に係る空気作動式調節弁装置の構成を示す外観図、(b)はその縦断面図である。
【符号の説明】
【0024】
1…空気作動式調節弁装置、2…弁装置、3…弁箱、4…流入通路、5…流出通路、10…弁棒、11…弁体、12…棒体、20…ダイヤフラムユニット、21…ダイヤフラム、22…圧力室、23…非気密室、24…ハウジング、25…弾性部材、26…通気孔、30…通気管体、30a…基端部、30b…中間部、30c…先端部、35…フィルター、36…襞部、40…袋体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁箱、及び該弁箱内に形成された流体の流入通路及び流出通路と、を備えた弁装置と、
前記弁箱内に進退自在に配置されて前記各通路間を開閉する弁体、及び該弁体と一体化されて他端部を前記弁箱外部に突出させた棒体から成る弁棒と、
前記弁棒を構成する棒体の他端部と一体化されたダイヤフラム、及び該ダイヤフラムによって内部を気密化された圧力室及び大気に開放された非気密室を有したハウジング、を備えたダイヤフラムユニットと、
前記圧力室内の内圧の変化による前記ダイヤフラムの変形によって前記弁棒を進退させる空気作動式調節弁装置において、
前記非気密室を構成するハウジング外壁に設けた通気孔に対して、雨水浸入防止用の通気管体を接続したことを特徴とする空気作動式調節弁装置。
【請求項2】
前記通気管体の先端開口部は、前記ハウジング外壁と対面しない位置に開口していることを特徴とする請求項1に記載の空気作動式調節弁装置。
【請求項3】
前記通気管体は、先端部にテーパー状に拡開するロート部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気作動式調節弁装置。
【請求項4】
前記通気管体の先端開口部に、異物混入防止用のフィルターを備えたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の空気作動式調節弁装置。
【請求項5】
前記通気管体の内壁に雨水の浸入を阻止する襞を突設したことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の空気作動式調節弁装置。
【請求項6】
前記非気密室が前記圧力室の下方に位置する場合に、前記通気管体は、前記非気密室上面に設けた前記通気孔から上方へ延びる基端部と、該基端部から水平、又は下向きに傾斜して延びる中間部と、該中間部から下方へ屈曲した先端部と、を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の空気作動式調節弁装置。
【請求項7】
前記非気密室が前記圧力室の上方に位置する場合に、前記通気管体は、前記非気密室下面に設けた前記通気孔から下方へ延びる基端部と、該基端部から水平、又は下向きに傾斜して延びる中間部と、該中間部から下方へ屈曲した先端部と、を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の空気作動式調節弁装置。
【請求項8】
前記通気管体の先端部に伸縮する袋体を取り付けて前記非気密室と大気との連通を遮断したことを特徴とする請求項1に記載の空気作動式調節弁装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−121720(P2008−121720A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−303326(P2006−303326)
【出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】