説明

給電装置、受電装置、給電システム及び給電制御方法

【課題】通信ケーブルを用いた給電システムにおいて、消費電力を効率良く抑制することができる給電制御方法、給電装置、受電装置を提供する。
【解決手段】給電システムは、イーサネット(登録商標)等の通信ケーブル30を介して接続される給電機器10と受電機器20を備え、通信ケーブル30を用いた電力供給方法を採用している。受電機器20は、ユーザインタフェース28からの入力に応答して、給電の開始と停止の少なくとも一方に関する給電制御信号を給電機器10に送信する。給電機器10が、受電機器20からの給電制御信号に応答して、通信ケーブル30を介して受電機器20に対する給電の開始と停止の少なくとも一方を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ケーブルを利用して給電する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
通信ケーブルを用いて電力を供給する技術が考案されている。このような給電技術の一つにPoE(Power over Ethernet:登録商標)がある。このPoEを採用した給電システムでは、給電機器と受電機器が接続されている場合、常時その受電機器へ給電される。しかし、受電機器の中には常時使用されないものもあり、このような受電機器に対しても常時給電することはエネルギーの無駄であった。
【0003】
例えば特許文献1には、給電機器が受電機器からのパケットの通信状況に応じて給電を制御することにより、給電時間を削減するシステムが開示されている。また特許文献2には、低消費モード中は間欠的に短時間の給電を行うシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−170983号公報
【特許文献2】特開2009−088833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムでは、給電機器が受電機器から特定パケットを所定時間受信しない場合に給電を停止する。また、特許文献2のシステムでは、サーバが通話の終了を検知して給電機器に給電停止を要求する。特許文献1、特許文献2のいずれの装置においても、受電機器側から給電の開始や停止を制御することができないため、受電機器を利用するユーザの利便性を確実に確保することができなかった。また、ユーザが受電機器側の装置を使用する場合に直ちに給電を開始し、装置の使用をやめた場合に直ちに給電を停止すれば消費電力をより効率良く抑制できる。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、通信ケーブルを用いた給電システムにおいて、消費電力を効率良く抑制することができる給電装置、受電装置、給電システム及び給電制御方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、通信ケーブルを用いた給電システムにおいて、ユーザの利便性を確保することができる給電装置、受電装置、給電システム及び給電制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、給電に関する指示を受けて、当該給電に関する指示の送信元の受電装置に対して通信ケーブルを介した給電の開始と停止の少なくとも一方を行うことを特徴とする給電装置である。
【0009】
本発明は、給電に関する指示を受けて通信ケーブルを介して給電の開始と停止の少なくとも一方を行う給電装置に対して、前記給電に関する指示を送信することを特徴とする受電装置である。
【0010】
本発明は、給電に関する指示を給電装置に送信する受電装置と、前記給電に関する指示を受けて、当該給電に関する指示の送信元の受電装置に対して通信ケーブルを介した給電の開始と停止の少なくとも一方を行う給電装置と、を備えることを特徴とする給電システムである。
【0011】
本発明は、受電装置が、給電に関する指示を給電装置に送信し、前記給電装置が、前記給電に関する指示を受けて、当該給電に関する指示の送信元の受電装置に対して通信ケーブルを介した給電の開始と停止の少なくとも一方を行うことを特徴とする給電制御方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、通信ケーブルを用いた給電システムにおいて、消費電力を効率良く抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は本発明の実施形態に係る給電システムのブロック図である。
【図2】図2はユーザインタフェースの入力に応答して受電機器に対する給電が開始又は停止される処理における受電機器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図3はユーザインタフェースの入力に応答して受電機器に対する給電が開始又は停止される処理における給電機器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4はタイマを用いて受電機器に給電する処理における給電機器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は蓄電部の電力残量に基づいて給電を要求する処理における受電機器の動作に説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は給電制御信号を無線で送受信する場合の給電システムの構成図である。
【図7】図7は通信ケーブルとして2線式のケーブルや同軸ケーブル等を用いた場合のシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る給電システムのブロック図である。この給電システムは、給電機器10と、受電機器20と、を備え、これらの機器は例えばイーサネット(登録商標)ケーブル等の通信ケーブル30により接続されている。本実施形態の給電システムでは、通信ケーブル30を用いた給電方法として例えばPoE(Power over Ethernet)を採用する。
【0016】
給電機器10は、給電デバイス(PSE:Power Sourcing Equipment)11、フィルタ12、コントローラ13、給電制御信号受信部14、通信部15、信号用トランス16及びタイマ17を備える。
【0017】
給電デバイス11は、電力を供給する。
【0018】
フィルタ12は、給電デバイス11が制御する電源と、給電制御信号受信部14が扱う給電制御信号とを分離等する。
【0019】
コントローラ13は、受電機器20からの給電制御信号やタイマ17からの時間情報に基づいて、給電デバイス11と給電制御信号受信部14とを制御する。
【0020】
給電制御信号受信部14は、給電を開始又は停止するための給電制御信号の受信を検出する。
【0021】
信号用トランス16は、受電機器20から受信した信号が主信号か給電制御信号かを判断して、通信部15とフィルタ12に振り分ける。
【0022】
タイマ17は、時間情報をコントローラ13に供給する。
【0023】
受電機器20は、受電デバイス21、フィルタ22、マイクロコントローラ23、給電制御信号送信部24、蓄電部25、通信部26、信号用トランス27及びユーザインタフェース28を備える。
【0024】
受電デバイス(PD:Powered Device)21は、給電デバイス11からの給電を受ける。
【0025】
フィルタ22は、受電デバイス21が制御する電源と、給電制御信号送信部24が扱う給電制御信号とを重畳等する。
【0026】
マイクロコントローラ23は、ユーザインタフェース28からの入力に基づいて、受電デバイス21と給電制御信号送信部24とを制御する。また、マイクロコントローラ23は、蓄電部25から供給される電力の電圧の電圧値等から電力残量を監視し、この監視結果に基づいて受電デバイス21と給電制御信号送信部24とを制御する。
【0027】
給電制御信号送信部24は、給電制御信号を送信する。
【0028】
蓄電部25は、受電機器20が給電機器10から給電を受けていない時に、マイクロコントローラ23や給電制御信号送信部24等を動作させるための電源を蓄える。
【0029】
通信部26と信号用トランス27とは、給電機器10と主信号による通信を行う。
【0030】
ユーザインタフェース28は、例えば接点やセンサ等を含み、受電機器20の動作を開始又は終了させるためのユーザによる操作に応じてマイクロコントローラ23にオン信号又はオフ信号を入力する。例えば、ユーザインタフェース28が受電機器20の電源スイッチである場合には、電源スイッチがオン又はオフされたときにこれを検知して、オン信号又はオフ信号をマイクロコントローラ23に入力する。また、受電機器20が電話機である場合には、受話器の上げ下げをユーザインタフェース28が検知し、オン信号又はオフ信号をマイクロコントローラ23に入力する。
【0031】
次に、ユーザインタフェース28からの入力に応答して受電機器20に対する給電が開始される処理における給電機器10と受電機器20の動作について説明する。
【0032】
初めに受電機器20の動作について図2を参照して説明する。なお、受電機器20は、受電デバイス21は給電機器10から電力の供給を受けていない状態(無受電状態)にあることとする。無受電状態になると、マイクロコントローラ23と給電制御信号送信部24とは、蓄電部25から電力の供給を受けて動作可能な状態を維持する。
【0033】
ユーザインタフェース28は、受電機器20の動作を開始させるための操作を検知すると、オン信号をマイクロコントローラ23に入力する。マイクロコントローラ23は、ユーザインタフェース28から入力されたオン信号を検出すると(ステップS21:YES)、給電制御信号送信部24に対して、給電開始用の給電制御信号を送信するよう指示を出す。この指示を受けて、給電制御信号送信部24は、給電開始用の給電制御信号を送信する(ステップS22)。送信された給電制御信号は、フィルタ22と信号用トランス27とを通って、通信ケーブル30に出力される。
【0034】
その後、マイクロコントローラ23は、受電機器20の状態が、無受電状態から受電状態(受電機器20が給電機器10から給電を受けている状態)に遷移したか、即ち、受電デバイス21が電力の供給を受けているかを判定する(ステップS23)。
【0035】
受電デバイス21が受電していないと判定された場合(ステップS23:NO)、マイクロコントローラ23は、再び、給電制御信号送信部24から給電開始用の給電制御信号を送信させる(ステップS22)。また、受電デバイス21が受電状態になった場合には処理を終了する(ステップS23:YES)。
【0036】
次に給電機器10の動作について図3を参照して説明する。給電機器10では、受電機器20から送信された給電制御信号が信号用トランス16とフィルタ12とを通って、給電制御信号受信部14に入力されたこととする。
【0037】
給電制御信号受信部14は、給電制御信号の受信を検出すると(ステップS31)、給電制御信号の検出をコントローラ13へ通知する。コントローラ13は、給電デバイス11に対して給電を開始するよう指示を出す(ステップS32)。この指示を受けて、給電デバイス11は、受電機器20に対して給電を開始する。給電デバイス11により出力された電力は、フィルタ12と信号用トランス16とを通って、通信ケーブル30に出力され、受電機器20に入力される。
【0038】
次に、ユーザインタフェース28からの入力に応答して受電機器20に対する給電が停止される処理における給電機器10と受電機器20の動作について説明する。
【0039】
初めに受電機器20の動作について図2を参照して説明する。なお、受電機器20の状態は受電状態であることとする。
【0040】
ユーザインタフェース28は、受電機器20の動作を終了させるための操作を検知すると、オフ信号をマイクロコントローラ23に入力する。マイクロコントローラ23は、ユーザインタフェース28から入力されたオフ信号を検出すると(ステップS21:YES)、給電制御信号送信部24に対して、給電停止用の給電制御信号を送信するよう指示を出す。この指示に応答して、給電制御信号送信部24は、給電停止用の給電制御信号を送信する(ステップS22)。送信された給電制御信号は、フィルタ22、信号用トランス27を通って、通信ケーブル30に出力される。
【0041】
その後、マイクロコントローラ23は受電機器20の状態が、受電状態から無受電状態に遷移したか、即ち、受電デバイス21が受電していない状態になったかを判定する(ステップS23)。
【0042】
受電機器20の状態が無受電状態に遷移していない、即ち、受電デバイス21が受電していると判定された場合(ステップS23:YES)、マイクロコントローラ23は、再び、給電制御信号送信部24から給電停止用の給電制御信号を送信する(ステップS22)。
【0043】
また、受電機器20の状態が無受電状態に遷移した、即ち、受電デバイス21が受電していないと判定された場合、マイクロコントローラ23は、電源を蓄電部25に切り替え、本処理を終了する(ステップS23:YES)。
【0044】
一方、給電機器10側では、受電機器20から送信された給電制御信号が信号用トランス16とフィルタ12とを通って、給電制御信号受信部14に入力される。
【0045】
給電制御信号受信部14は、給電制御信号を検出すると(ステップS31)、給電制御信号の検出をコントローラ13へ通知する。コントローラ13は、給電デバイス11に対して給電を停止するよう指示する(ステップS32)。この指示に応じて、給電デバイス11は、受電機器20に対して給電を停止する。
【0046】
次に、タイマ17を用いて受電機器20に給電する処理における給電機器10の動作について図4を参照して説明する。
【0047】
給電機器10のコントローラ13は、給電デバイス11が受電機器20への給電を停止したことを検知すると(ステップS41:YES)、タイマ17のカウントを開始する(ステップS42)。
【0048】
コントローラ13は、タイマ17によりカウントされた時間が所定時間を経過したかを判定し(ステップS43)、カウント時間が所定時間を経過したと判定した場合(ステップS43:YES)、タイマ17によるカウントを停止し(ステップS44)、給電デバイス11に対して、給電を開始するように指示する。給電指示を受けた給電デバイス11は受電機器20への給電を開始する(ステップS45)。
【0049】
コントローラ13は、受電機器20の蓄電部25の充電が完了するまで待ち(ステップS46:NO)、蓄電部25の充電が完了すると(ステップS46:YES)、給電デバイス11に対して給電を停止するように指示する。この指示に応答して、給電デバイス11は給電を停止する(ステップS47)。
【0050】
なお、ステップS46において給電機器10が受電機器20の蓄電部25の充電完了を判断する方法は任意である。例えば、蓄電部25への充電の完了を検知した受電機器20が充電完了の信号を給電機器10に対して送信し、給電機器10の給電制御信号受信部14がこの充電完了の信号を検出してコントローラ13に通知してもよい。或いは、蓄電部25の充電に要する時間を給電機器10で予め設定しておき、コントローラ13がこの設定された時間とタイマ17からの時間情報に基づいて、蓄電部25の充電完了を判定してもよい。
【0051】
次に、蓄電部25の電力残量に基づいて給電を要求する処理における受電機器20の動作について図5を参照して説明する。
【0052】
受電機器20のマイクロコントローラ23は、受電デバイス21への給電が停止されたことを検知すると(ステップS51:YES)、蓄電部25における電力残量の監視を開始する(ステップS52)。具体的には、所定時間毎に蓄電部25から供給される電力の電圧値を確認してもよい。
【0053】
なお、給電が停止されると、マイクロコントローラ23と給電制御信号送信部24とは、蓄電部25から電力の給電を受け、動作可能な状態を維持する。
【0054】
マイクロコントローラ23は、蓄電部25の電力残量が所定の閾値以下になるまで監視を続ける(ステップS53:NO)。そして、電力残量が閾値以下になったことを検知した場合(ステップS53:YES)、マイクロコントローラ23は、給電制御信号送信部24に対して給電開始用の給電制御信号を送信するように指示を出す。指示を受けた給電制御信号送信部24は、給電開始用の給電制御信号を給電機器10に送信する(ステップS54)。
【0055】
マイクロコントローラ23は、受電機器20状態が受電状態に遷移したかを判定する(ステップS55)。受電状態に遷移していないと判定した場合(ステップS55:NO)、マイクロコントローラ23は、再度、給電制御信号送信部24から給電開始用の給電制御信号を送信させる(ステップS54)。
【0056】
また、受電状態に遷移したと判定した場合(ステップS55:YES)、マイクロコントローラ23は、蓄電部25の充電を開始する(ステップS56)。
【0057】
マイクロコントローラ23は、蓄電部25の充電状態が完了したかを判別し(ステップS57)、充電が完了していなと判定した場合(ステップS57:NO)、充電状態を維持する。また、充電が完了したと判定した場合(ステップS57:YES)、蓄電部25の電力残量の監視を止める(ステップS58)。
【0058】
マイクロコントローラ23は、給電制御信号送信部24に対して給電停止用の給電制御信号を送信するように指示を出す。指示を受けた給電制御信号送信部24は、給電停止用の給電制御信号を給電機器10に送信する(ステップS59)。
【0059】
マイクロコントローラ23は、受電機器20状態が無受電状態に遷移したかを判定し(ステップS60)、無受電状態に遷移していないと判定した場合(ステップS60:NO)、再度、給電制御信号送信部24から給電開始用の給電制御信号を送信させる(ステップS59)。
【0060】
また、給電が停止したと判定した場合(ステップS60:YES)、本処理を終了する。
【0061】
以上のように、本実施の形態によれば、ユーザの必要なタイミングで受電機器20から給電機器10に対して給電の開始や停止のための給電制御信号を送出して、受電機器10への給電を開始又は停止する。これにより、ユーザが受電機器側の装置を使用する場合に直ちに給電を開始できるため、受電機器を利用するユーザの利便性を確実に確保することができる。また、ユーザが受電機器側の装置の使用をやめた場合に直ちに給電を停止することができるため、消費電力をより効率良く抑制できる。
【0062】
以上、好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
【0063】
例えば、給電制御信号を無線で送受信するようにしてもよい。この場合の給電システムの構成を図6に例示する。この給電システムでは、給電制御信号受信部14と給電制御信号送信部24とはアンテナを備え、無線通信により給電制御信号等の信号を送受信する。また、電源と給電制御信号の重畳と分離の必要が無い為、フィルタ12とフィルタ22は無くても良い。これら以外の点については、上述した実施形態と同様である。
【0064】
給電機器10と受電機器20を接続するケーブルとして、イーサネットケーブル以外の他の通信ケーブルを用いてもよい。例えば、給電機器10と受電機器20を接続する通信ケーブルとして、2線式のケーブルや同軸ケーブル等を用いた場合の給電システムの構成を図7に例示する。このシステムでは、図1の給電システムのように信号用トランスの中点から給電又は受電するのではなく、フィルタ12とフィルタ22とで、制御信号や通信信号と、直流電源と、の重畳と分離を行う。それ以外は、上述した実施形態と同様である。
【0065】
給電方式もPoEに断定する必要はなく、給電機器10のコントローラ13と給電デバイス11により、受電機器20に対する給電を制御できる他の給電方式を用いてもよい。
【0066】
給電機器10が複数の受電機器20と接続されるシステム構成としてもよい。
【0067】
受電機器20の一例としては、電話機、テレビ、電話機、ウェブカメラ、アクセスポイント等があるが、これらに限定されるものではない。
【0068】
上述した本発明の実施形態に係る給電システムの給電機器10のコントローラ13と、受電機器20のマイクロコントローラ23は、CPU(Central Processing Unit)がメモリに格納された動作プログラム等を読み出して実行することにより実現されてもよく、また、ハードウェアで構成されてもよい。上述した実施の形態の一部の機能のみをコンピュータプログラムにより実現することもできる。
【符号の説明】
【0069】
10 給電機器
11 給電デバイス(PSE)
12 フィルタ
13 コントローラ
14 給電制御信号受信部
15 通信部
16 信号用トランス
17 タイマ
20 受電機器
21 受電デバイス
22 フィルタ
23 マイクロコントローラ
24 給電制御信号送信部
25 蓄電部
26 通信部
27 信号用トランス
28 ユーザインタフェース
30 通信ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電に関する指示を受けて、当該給電に関する指示の送信元の受電装置に対して通信ケーブルを介した給電の開始と停止の少なくとも一方を行う、
ことを特徴とする給電装置。
【請求項2】
前記給電に関する指示は、前記受電装置の動作開始時と動作終了時の少なくとも一方において送信される指示である
ことを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
【請求項3】
前記給電に関する指示は、前記受電装置の蓄電部に蓄電された電力の残量に応じて送信される指示である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の給電装置。
【請求項4】
一定時間毎に前記通信ケーブルを介して前記受電装置に対して給電し、前記受電装置の蓄電部の充電が完了した場合に給電を停止する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の給電装置。
【請求項5】
給電に関する指示を受けて通信ケーブルを介して給電の開始と停止の少なくとも一方を行う給電装置に対して、前記給電に関する指示を送信する、
ことを特徴とする受電装置。
【請求項6】
当該受電装置の動作開始時と動作終了時の少なくとも一方において、前記給電に関する指示を送信する、
ことを特徴とする請求項5に記載の受電装置。
【請求項7】
蓄電部に蓄電された電力の残量を監視し、前記残量に応じて前記給電に関する指示を送信する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の受電装置。
【請求項8】
給電に関する指示を給電装置に送信する受電装置と、
前記給電に関する指示を受けて、当該給電に関する指示の送信元の受電装置に対して通信ケーブルを介した給電の開始と停止の少なくとも一方を行う給電装置と、
を備えることを特徴とする給電システム。
【請求項9】
受電装置が、給電に関する指示を給電装置に送信し、
前記給電装置が、前記給電に関する指示を受けて、当該給電に関する指示の送信元の受電装置に対して通信ケーブルを介した給電の開始と停止の少なくとも一方を行う、
ことを特徴とする給電制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−254209(P2011−254209A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125705(P2010−125705)
【出願日】平成22年6月1日(2010.6.1)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】