説明

緊急スタート手段を備えるハイブリッド駆動装置

本発明は、ハイブリッド駆動装置を備える自動車の内燃機関(20)をスタートさせる方法およびハイブリッド駆動装置(40)に関する。このハイブリッド駆動装置は、少なくとも1つの電気駆動装置(1)を含み、この電気駆動装置には高圧バッテリー(4)が割り当てられている。この自動車は、搭載電源網バッテリー(6)を備える搭載電源網(8)を有する。高圧バッテリー(4)が放電されると、この搭載電源網バッテリー(6)は、この少なくとも1つの電気駆動装置(1)を制御するパルスインバータ(2)に接続される。この少なくとも1つの電気駆動装置(1)は、印加される電圧によって負荷なしに最大限到達できる回転数まで加速される。パルスインバータ(2)は、搭載電源網バッテリー(6)から切り離され、この少なくとも1つの電気駆動装置(1)と内燃機関(20)との間でクラッチ(18)が閉じられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来技術
DE 199 56 384 C1から、内燃機関のためのパルススタート方法およびパルススタート装置が公知である。DE 199 56 384 C1によって開示されたパルススタート方法によれば、加速フェーズにおいてフライホイールが回転駆動によって加速され、次の連結フェーズでは、この回転するフライホイールが、回転可能に支承されたシャフト、有利には内燃機関のクランクシャフトと、トルクを伝達するために連結される。加速フェーズおよび/または連結フェーズでは、フライホイールの回転数経過が評価され、この評価から内燃機関をうまくスタートすることができるか否かが推測される。スタートの成功が見込まれない場合、内燃機関はシャフトを介して、後続の第2のスタートを試みるために有利な動作位置に移動される。DE 199 56 384 C1から公知であるパルススタート方法によれば、加速フェーズでは、評価するためにフライホイールの回転数経過の傾きが使用され、傾きが小さくなると連結フェーズが開始される。
【0002】
現在市場に流通しているハイブリッド駆動装置は、内燃機関と、少なくとも1つの電気駆動装置とを備えており、高圧バッテリーが放電されると運転者は自動車をスタートさせることができない。このことは非常に不満足な状態である。
【0003】
発明の詳細な説明
本発明の課題は、ハイブリッド駆動装置が装備された自動車を、搭載電源網に給電する自動車搭載電源網バッテリーによってスタートさせるために、または外部からスタートさせるためにコスト的に有利な手段を提供することである。
【0004】
本発明によれば、通常12Vバッテリーである自動車搭載電源網バッテリーを、ハイブリッド駆動装置の少なくとも1つの電気駆動装置に割り当てられたパルスインバータの入力端に接続し、この電気駆動装置を、通常動作に比べて低減した電圧によって作動させることが提案される。自動車のハイブリッド駆動装置の少なくとも1つの電気駆動装置は、2つのクラッチ、すなわち内燃機関のためのクラッチと自動車トランスミッションのためのクラッチとを有する。この少なくとも1つの電気駆動装置を低減された電圧で制御するとき、これらの2つのクラッチは開いており、この少なくとも1つの電気駆動装置は、負荷なしで、自動車バッテリーの充電水準に応じて最大限に到達できる回転数まで加速される。放電された高圧バッテリーの代わりに12Vの搭載電源網バッテリーをパルスインバータの入力端に接続しているリレーまたは別の電気的接点は、再び静止状態に切り換えられ、その後パルスクラッチが、加速された少なくとも1つの電気駆動装置と内燃機関との間で閉じられる。この少なくとも1つの電気駆動装置の回転するロータに蓄えられた機械的エネルギーは、パルスクラッチを介して内燃機関に、有利には内燃機関のクランクシャフトに伝達され、これにより内燃機関をスタートさせることができる。このスタートの試みが失敗しても、この12Vの自動車搭載電源網バッテリーが十分な充電状態を有していれば、全てのプロセスを繰り返すことができる。
【0005】
本発明のハイブリッド駆動装置は、有利には、12Vの自動車搭載電源網バッテリーと高圧バッテリーとがあらゆる面から互いに絶縁されており、許容できない程の電圧ピークが、少なくとも1つの電気駆動装置からパルスインバータを介して障害のない12Vの搭載電源網バッテリーに供給されないように構成されている。この12Vバッテリーは、高圧バッテリーが放電されるとリレーまたは別の実施形態による電気的接点スイッチによってパルスインバータの入力端に接続される。このリレーまたは電気的接点スイッチは、内燃機関のためのパルスクラッチが開いているときにだけこのリレーが接続できるように、制御部によって保護されている。このリレーを保護する制御部は、パルスインバータの状態に依存してリレーのスイッチング過程をイネーブル、またはディスエーブルすることを特徴とする。このためにこの制御部は運転手の希望に応じて、例えば車内の手動スイッチによって、またはエンジン室にあるスイッチ等によってイネーブルされる。このリレーを保護する制御部は、別個にスイッチ装置として構成するか、制御ユニットとしてパルスインバータに直接割り当てるか、または任意の制御装置内に実現することができる。
【0006】
本発明の解決手段によれば、ハイブリッド駆動装置を装備した自動車の内燃機関を、外部からスタートさせることもできる。ハイブリッド駆動装置のトラクション電源網にある高圧バッテリーが放電されると、自動車のハイブリッド駆動装置の搭載電源網に設けられた搭載電源網バッテリーが、少なくとも1つの電気駆動装置に割り当てられたパルスインバータの入力端と接続される。この搭載電源網バッテリーの充電水準が不十分である場合、この搭載電源網バッテリーをブースターケーブルによって救援バッテリーまたは救援車と接続し、ハイブリッド駆動装置を備える自動車の少なくとも1つの電気駆動装置を、この救援車ないし救援バッテリーによって最大到達回転数まで加速することができる。その後この搭載電源網は、搭載電源網バッテリーおよび接続された救援車も含めて、パルスインバータから全ての面で絶縁される。最大回転数に到達すると、高速に切換をするパルスクラッチが、内燃機関と加速されたハイブリッド駆動装置の少なくとも1つの電気駆動装置との間で接続される。この少なくとも1つの電気駆動装置のロータの回転エネルギーによって、内燃機関が回転し、最後にはスタートする。最初のスタートの試みが失敗すると、このプロセスは何度も繰り返される。
【0007】

本発明を、以下図を用いて詳細に説明する。
図1は、ハイブリッド駆動装置を備える自動車のトラクション電源網および搭載電源網を示す。
図2は、本発明によるハイブリッド駆動装置を示し、このハイブリッド駆動装置では、パルスインバータにリレーが割り当てられており、このパルスインバータによって少なくとも1つのハイブリッド駆動装置の電気駆動装置が制御される。
【0008】
実施例
図1は、ハイブリッド駆動装置のトラクション電源網および搭載電源網を示す。
【0009】
ハイブリッド駆動装置は、少なくとも1つの電気駆動装置1を有し、この電気駆動装置に、この少なくとも1つの電気駆動装置1を制御するためのパルスインバータ2が割り当てられている。パルスインバータ2は、給電線路3を介してDC/DCコンバータ5と接続されている。このDC/DCコンバータ5は単方向に構成されている。通常の動作において主接触器7が閉じられているとき、トラクションバッテリーとも呼ばれる高圧バッテリー4を介して、パルスインバータ2によって、少なくとも1つの電気駆動装置1が制御される。同時に、参照符号32で示すハイブリッド駆動装置のトラクション電源網から、搭載電源網バッテリー6を含む搭載電源網8に電圧を供給することができる。図1に示すパルスインバータ2の回路によれば、このパルスインバータは通常動作では常に高圧バッテリー4(トラクションバッテリー)と接続している。単方向のDC/DCコンバータ5を介して、トラクション電源網32から、少なくとも1つの電気駆動装置1の動作状態に応じて自動車搭載電源網8に電圧が供給され、場合によっては、搭載電源網8に含まれる搭載電源網バッテリー6が充電される。図示した単方向のDC/DCコンバータ5によって、トラクション電源網32から搭載電源網8にエネルギーを伝達することができる。この搭載電源網は、12Vまたは42Vの電源網とすることができる。このDC/DCコンバータ5は、ハイブリッド駆動装置を装備した自動車において、従来の自動車に使用されるジェネレータ(発電機)の役割を担う。自動車搭載電源網8の負荷のためのエネルギーは、少なくとも1つの電気駆動装置とパルスインバータ2の中間接続とを介して使用することができる。本発明のハイブリッド駆動装置内の配置によれば、搭載電源網8からトラクション電源網32へのエネルギーフローは不要である。さらに本発明の解決手段によれば、双方向に構成されるDC/DCコンバータを使用せずに済む。双方向のDC/DCコンバータは、単方向のDC/DCコンバータ5に比べて格段にコストが高い。本発明による解決手段によれば、双方向のDC/DCコンバータを使用することなしに、搭載電源網バッテリー6から内燃機関をスタートさせることができ、また救援車によって外部から内燃機関をスタートさせることもできる。
【0010】
図2はハイブリッド駆動装置を示し、ここでパルスインバータは入力端において、高圧バッテリーならびに自動車搭載電源網に含まれる搭載電源網バッテリーと接続することができる。
【0011】
図2は、内燃機関20ならびに少なくとも1つの電気駆動装置1を含むパラレルハイブリッド駆動装置40を示す。電気駆動装置1は、図1に示したハイブリッド駆動装置と同じく、パルスインバータによって制御される。パルスインバータ2の複数の入力端14で給電線路3が終端しており、この給電線路には、それぞれ例えばリレー接点12が形成されている。給電線路3のリレー接点12はリレー10によって接続され、このリレーには制御部16が割り当てられている。リレー接点12は、図2に点線で示した機械的結合を介して、監視されたリレー10によって作動する。図2に示したハイブリッド駆動装置40には、高圧バッテリー4(トラクションバッテリー)が配置されており、主接触器7がこの高圧バッテリーに前置接続されている。自動車搭載電源網8には搭載電源網バッテリー6が含まれており、この搭載電源網バッテリーは従来の12Vバッテリーとすることができる。トラクション電源網32に属する高圧バッテリー4(トラクションバッテリー)と、自動車搭載電源網8との間には、DC/DCコンバータ5が接続されており、このDC/DCコンバータ5は単方向のコンバータとすることができる。このDC/DCコンバータを介して、搭載電源網8およびこの搭載電源網に含まれる搭載電源網バッテリー6は、少なくとも1つの電気駆動装置1の動作モードに応じて給電される。図2に示すDC/DCコンバータ5は、有利には単方向に作用するコンバータであり、トラクション電源網32のエネルギーだけを搭載電源網8に供給する。図2に示す回路によれば、搭載電源網8からトラクション電源網32へのエネルギーフロー方向は必要ない。
【0012】
少なくとも1つの電気駆動装置1は、クラッチ18を介して内燃機関20のクランクシャフトと連結することができる。このクラッチは高速に切換をし、有利にはパルスクラッチとして構成されている。さらにこの少なくとも1つの電気駆動装置は、別のクラッチ28を介して、ここでは概略的にだけ示す自動車トランスミッション30と接続している。
【0013】
リレー10に割り当てられた制御部16は、一方では信号線路26を介してパルスインバータ2と接続しており、この制御部によって、少なくとも1つの電気駆動装置1に割り当てられたパルスインバータ2の状態が監視される。さらにこの制御部16から信号線路24が、高速に切り換えるクラッチ18へ伸びている。この信号線路24を介して、この少なくとも1つの電気駆動装置1と内燃機関20との間のクラッチ18の位置が、開閉状況ついて監視される。
【0014】
本発明のハイブリッド駆動装置40は、図示した実施例においてはパラレルハイブリッド駆動装置であり、高圧バッテリー4(トラクションバッテリー)が放電された場合での内燃機関のスタートを可能にする。高圧バッテリーが放電されると、リレー接点12とパルスインバータとの間の電気接続が高圧バッテリー4(トラクションバッテリー)から切り離され、搭載電源網バッテリー6を備える搭載電源網8へ伸びる線路と接続される。このとき、少なくとも1つの電気駆動装置1に割り当てられたパルスインバータ2の入力端14は、給電線路3を介して搭載電源網8の搭載電源網バッテリー6と接続される。搭載電源網8からは、搭載電源網バッテリー6の充電状態によってはわずかな電圧しか取り出すことができないから、この少なくとも1つの電気駆動装置1は、この少なくとも1つの電気駆動装置1とスタートすべき内燃機関20との間のクラッチ18が開いている場合、使用可能な電圧水準に達する最大回転数まで加速される。このとき自動車トランスミッション30への別のクラッチ28も開かれているから、この少なくとも1つの電気駆動装置1を、負荷なしで加速することができる。
【0015】
パルスインバータ2の入力端14と、搭載電源網8へ伸びる電線との電気接続は、リレー10を介してリレー接点12によって可能となるが、ただしこれは、信号線路24を介して、この少なくとも1つの電気駆動装置1とスタートすべき内燃機関20との間のクラッチ18が開かれていることが確認された場合だけである。さらに制御部16によって、この少なくとも1つの電気駆動装置1を制御するパルスインバータ2の状態が問い合わせられ、これにより許容できない程の高電圧ピークが自動車搭載電源網8に達し、この搭載電源網に含まれる搭載電源網バッテリー6が損傷するのを防ぐ。
【0016】
この少なくとも1つの電気駆動装置1が最大到達回転数に達すると、リレー10によって、リレー接点12が搭載電源網8から切り離され、加速された電気駆動装置1とスタートすべき内燃機関20との間にある高速に切換するクラッチ18が閉じられる。この少なくとも1つの電気駆動装置1のロータに蓄えられた回転エネルギーは、内燃機関20のクランクシャフトに伝達され、これにより内燃機関はスタートすることができる。自動車搭載電源網8の搭載電源網バッテリー6の充電状態に応じて、スタートプロセスを何度も繰り返すことができる。
【0017】
自動車搭載電源網8の搭載電源網バッテリー6も、内燃機関20をスタートさせることができない位に放電された場合、この搭載電源網バッテリーを、ブースターケーブルによって救援バッテリーまたは救援車と接続することができる。これにより、少なくとも1つの電気駆動装置1を、パルスインバータ2と、給電線路3と、ブースターケーブルによって救援バッテリーまたは救援車と接続された搭載電源網バッテリー6とを介してスタートさせることができる。このとき給電線路3は、高圧バッテリー4(トラクションバッテリー)の給電線路とは切り離されたままである。
【0018】
図2に示したハイブリッド駆動装置40はパラレルハイブリッド駆動装置であり、ここでは搭載電源網の搭載電源網バッテリー6と、高圧バッテリー4(トラクションバッテリー)とは、互いに完全に絶縁されている。制御部16によれば、許容できない程の高電圧が、少なくとも1つの電気駆動装置1によって搭載電源網バッテリー6に導かれないことが保証されている。リレー接点12を調節するリレー10の接続条件は、制御部16に記憶されている。これによりリレー10は、パルスインバータ2の状態が許可するときにだけ、接続のためにイネーブルされることが保証される。パルスインバータ2がリレー10の接続をディスエーブルするという状態は、一方ではパルスインバータ2の入力端14での電圧が高すぎるときである。このことは、パルスインバータ2の中にあるコンデンサが充電中であることによって、さらにはパルスインバータ2でのエラー状態によって生じることがある。制御部16によってリレー10の接続をイネーブルすることができるが、これは運転者が希望し、例えば車内またはエンジン室にある手動スイッチの操作によって伝えた場合である。この制御部16は、回路とは別個に実現することもでき、またパルスインバータ2に直接組み込むこともできる。さらにこの制御部16を、専用の制御装置によって実現することもできる。図2に示すハイブリッド駆動装置40は、1つの内燃機関20ならびに1つの電気駆動装置1を有する。図2では、1つのパルスインバータ2が割り当てられている1つの電気駆動装置1を示したが、ハイブリッド駆動装置40は、複数の電気駆動装置を含むこともできる。これらの複数の電気駆動装置には、それぞれ別個のパルスインバータが割り当てられている。ハイブリッド駆動装置40が複数の電気駆動装置を備える場合には、これらの電気駆動装置の複数のパルスインバータ2を、1つの別個の制御装置に組み込むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、ハイブリッド駆動装置を備える自動車のトラクション電源網および搭載電源網を示す。
【図2】図2は、本発明によるハイブリッド駆動装置を示し、このハイブリッド駆動装置では、パルスインバータにリレーが割り当てられており、このパルスインバータによって少なくとも1つのハイブリッド駆動装置の電気駆動装置が制御される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド駆動装置を備える自動車の内燃機関(20)をスタートさせる方法であって、
前記ハイブリッド駆動装置は、少なくとも1つの電気駆動装置(1)を有しており、
該電気駆動装置には高圧バッテリー(4)が割り当てられており、
前記自動車は、搭載電源網バッテリー(6)を備える搭載電源網(8)を有する
形式の自動車の内燃機関をスタートさせる方法において、
a)前記高圧バッテリー(4)が放電されると、前記搭載電源網バッテリー(6)が、前記少なくとも1つの電気駆動装置(1)を制御するパルスインバータ(2)に接続され、
b)前記少なくとも1つの電気駆動装置(1)が、印加された電圧によって負荷なしに最大限に到達できる回転数まで加速され、
c)前記パルスインバータ(2)が、前記搭載電源網バッテリー(6)と切り離され、前記少なくとも1つの電気駆動装置(1)と内燃機関(20)との間でクラッチ(18)が閉じられる、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
前記搭載電源網バッテリー(6)または高圧バッテリー(4)は、リレー(10)によって前記パルスインバータ(2)の複数の入力端(14)に接続される、
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2記載の方法において、
前記リレー(10)は、制御部(16)によって監視され、
該制御部は、前記パルスインバータ(2)の状態および前記クラッチ(18)の状態を監視する、
ことを特徴とする方法
【請求項4】
請求項1記載の方法において、
前記方法ステップa)は、前記クラッチ(18)が開かれているときにだけ実行される、
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、
前記内燃機関(20)のスタートが成功した後、前記高圧バッテリー(4)が、前記少なくとも1つの電気駆動装置(1)および前記パルスインバータ(2)によって充電される、
ことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項2記載の方法において、
前記リレー(10)は、運転手の希望によって接続される、
ことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法において、
前記方法ステップa)に従って、前記内燃機関(20)が、前記搭載電源網バッテリー(6)に接続されたブースターケーブルによってスタートされ、
前記ブースターケーブルが救援バッテリーまたは救援車と接続される、
ことを特徴とする方法。
【請求項8】
内燃機関(20)および少なくとも1つの電気駆動装置(1)を備える自動車のためのハイブリッド駆動装置(40)であって、
該ハイブリッド駆動装置にパルスインバータ(2)が割り当てられており、
該ハイブリッド駆動装置は、搭載電源網バッテリー(6)と、高圧バッテリー(4)と、少なくとも1つの前記電気駆動装置(1)と前記内燃機関(20)との間のクラッチ(18)とを備えている
形式のハイブリッド駆動装置において、
リレー(10)が、少なくとも1つの前記電気駆動装置(1)のための少なくとも1つの前記パルスインバータ(2)の複数の入力端(14)と、前記高圧バッテリー(4)または前記搭載電源網バッテリー(6)とを電気的に接続する、
ことを特徴とするハイブリッド駆動装置。
【請求項9】
請求項8記載のハイブリッド駆動装置(40)において、
前記リレー(10)に制御部(16)が割り当てられており、
該制御部は、前記パルスインバータ(2)の状態および少なくとも1つの前記クラッチ(18)の状態を監視する、
ことを特徴とするハイブリッド駆動装置。
【請求項10】
請求項8記載のハイブリッド駆動装置(40)において、
前記リレー(10)は、自動車の車内またはエンジン室に配置された入力装置によって作動する、
ことを特徴とするハイブリッド駆動装置。
【請求項11】
請求項8記載のハイブリッド駆動装置(40)において、
少なくとも1つの前記クラッチ(18)は、高速に切り換えるパルスクラッチとして構成されている、
ことを特徴とするハイブリッド駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−532265(P2009−532265A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503524(P2009−503524)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際出願番号】PCT/EP2007/052745
【国際公開番号】WO2007/115919
【国際公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】