説明

置換されたウレア化合物を含有する医薬

【課題】優れた摂食抑制作用を有するウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分とする医薬。
【解決手段】一般式(I)


[R,Rは、C−C10アリール基等;R,Rは、水素原子等;Aは、主鎖のメチレン基の1つが、ビニレン基等;Qは、式−N(Me)−で表わされる基等;Tは、式=CH−で表わされる基又は窒素原子;U及びVは、同一又は異なって、式=CH−で表わされる基等]を有するウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式
【化1】


[式中、
1は、置換基群aから選択される1個の基及び/又は置換基群bから独立に選択される1乃至4個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、置換基群aから選択される1個の基及び/又は置換基群bから独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい複素環基、C−C10アルキル基、置換基群aから選択される1個の基及び/又は置換基群bから独立に選択される1乃至4個の基で置換されていてもよいC−C16アラルキル基、又は、1個のC−C10アリール基で置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基を示し、
は、置換基群aから選択される1個の基及び/又は置換基群bから独立に選択される1乃至4個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、又は、置換基群aから選択される1個の基及び/又は置換基群bから独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい複素環基を示し、
は、水素原子、C−Cアルキル基又はハロゲン原子を示し、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
Aは、メチレン基、ビニレン基、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、又は、主鎖のメチレン基の1つが、ビニレン基、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基若しくはスルホニル基に置き換わっていてもよいC−Cアルキレン基を示し、
Qは、式−N(Me)−で表わされる基又は硫黄素原子を示し、
Tは、式=CH−で表わされる基又は窒素原子を示し、
U及びVは、同一又は異なって、式=CH−で表わされる基又は窒素原子を示し(ただし、UとVが同時に窒素原子を示すことはない)、
置換基群aは、置換基群cから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、置換基群cから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいC−C10アリールオキシ基及び置換基群cから選択される1個の基で置換されていてもよい含窒素複素環基からなる群を示し、
置換基群bは、ハロゲン原子、C−C10アルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、−P(=O)(O−C−Cアルキル)で1置換されたC−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、C−C10アルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシ基で1又は2個置換されているC−Cアルコキシ基、C−Cシクロアルキル基で1個置換されているC−Cアルコキシ基、C2−C6アルケニルオキシ基、C2−C6アルキニルオキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、C−Cアルキルチオ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、N−(C−Cアルキル)−N−(C−Cヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ−(C−Cヒドロキシアルキル)アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、モノ−C−Cアルキルアミノカルボニル基及びオキソ基からなる群を示し、
置換基群cは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基及びヒドロキシ基からなる群を示す。]
を有するウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項2】
請求項1において、一般式(I)が、一般式(Ia)であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【化2】

【請求項3】
請求項1又は2において、R1がフッ素原子、塩素原子、C−Cアルキル基、トリフルオロメチル基、C−Cアルコキシ基、トリフルオロメトキシ基及びメチルカルボニル基からなる群から独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいフェニル基若しくはナフチル基;独立に1若しくは2個のC−Cアルキル基で置換されていてもよい5員芳香族複素環基若しくは縮合ニ環式複素環基;C−Cアルキル基;C−C14アラルキル基;又は1個のフェニル基で置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項4】
請求項1又は2において、R1がフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、5−フルオロ−2−メチルフェニル基、5−クロロ−2−メトキシフェニル基、2−メトキシ−5−メチルフェニル基、n-ヘキシル基、1−フェニルエチル基又は2−フェニルシクロプロピル基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項5】
請求項1乃至4から選択されるいずれか一項において、Rがハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、メチルアミノカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基及び5−(1H−テトラゾリル)基からなる群から独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいフェニル基若しくはピリジル基;又はハロゲン原子及びオキソ基からなる群から独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい縮合ニ環式複素環基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項6】
請求項1乃至4から選択されるいずれか一項において、Rが2,6−ジクロロフェニル基、2−カルボキシ−6−クロロフェニル基、2−クロロ−6−メトキシカルボニルフェニル基、2−カルバモイル−6−クロロフェニル基又は2−クロロ−6−[5−(1H−テトラゾリル)]フェニル基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項7】
請求項1乃至6から選択されるいずれか一項において、Rが水素原子であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項8】
請求項1乃至7から選択されるいずれか一項において、Rが水素原子であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項9】
請求項1乃至8から選択されるいずれか一項において、Aがビニレン基又はエチレン基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項10】
請求項1乃至9から選択されるいずれか一項において、Uが式=CH−で表わされる基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項11】
請求項1乃至10から選択されるいずれか一項において、Vが式=CH−で表わされる基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項12】
請求項1において、
1-(4-{5-[(E)-2-(2,6-ジクロロフェニル)ビニル]-4-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル}フェニル)-3-(2-トリフルオロメチルフェニル)ウレア、
3-クロロ-2-[(E)-2-(5-{4-[3-(2-メトキシ-5-メチルフェニル)ウレイド]フェニル}-4-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)ビニル]安息香酸 メチル エステル、
1-(4-{5-[2-(2,6-ジクロロフェニル)エチル]-4-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル}フェニル)-3-(2-フルオロフェニル)ウレア、又は
1-(4-{5-[(E)-2-(2,6-ジクロロフェニル)ビニル]-4-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル}フェニル)-3-(2-フルオロフェニル)ウレア
で表わされるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項13】
請求項1乃至12から選択されるいずれか一項に記載された摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤を含有する肥満、肥満症、高脂血症、高TG血症、脂質代謝異常疾患、インスリン抵抗性症候群、耐糖能異常、糖尿病、糖尿病合併症(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性大血管症を含む)、白内障、妊娠糖尿病、多嚢胞卵巣症候群、動脈硬化症(上記および下記に示す疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症又は糖尿病性動脈硬化症の治療剤及び/又は予防剤。
【請求項14】
請求項1乃至12から選択されるいずれか一項に記載された摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤を含有する肥満に起因する下記の疾患:高脂血症、高TG血症、脂質代謝異常疾患、インスリン抵抗性症候群、耐糖能異常、糖尿病、糖尿病合併症(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性大血管症を含む)、白内障、妊娠糖尿病、多嚢胞卵巣症候群、動脈硬化症(上記および下記に示す疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性動脈硬化症、高血圧症、脳血管障害、冠動脈疾患、脂肪肝、呼吸異常、腰痛、変形性膝関節症、痛風又は胆石症の治療剤及び/又は予防剤。
【請求項15】
請求項1乃至12から選択されるいずれか一項に記載された摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤を含有する肥満、肥満症又は肥満に起因する高脂血症、高TG血症、糖尿病、高血圧症若しくは動脈硬化症の治療剤及び/又は予防剤。
【請求項16】
請求項1乃至12から選択されるいずれか一項に記載された摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤を含有する肥満又は肥満症の治療剤及び/又は予防剤。

【公開番号】特開2007−210974(P2007−210974A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−34920(P2006−34920)
【出願日】平成18年2月13日(2006.2.13)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】