説明

美容組成物における又は美容組成物に関する改良

本発明は、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、毛の制限活性剤及び/又は皮膚の強化活性剤、及び少なくとも一つのシリコーン及び/又は鉱油を含む、固形の美容組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、固形の美容脱毛剤組成物、及び固形組成物を含んだシェービング器具に関する。
皮膚の表面から毛を除去する種々の方法が知られる。例えば、毛は、脱毛組成物を用いて、皮膚から除去しても良い。このような組成物は、典型的に、クリーム又はローションの形態をとり、及び毛のケラチンを分解できる脱毛活性剤(depilatory active)を有している。
他の方法において、毛は、カミソリを用いて、皮膚表面から除去される。典型的なシェービング方法において、カミソリは皮膚の表面を横切って動く;カミソリの刃と接触するようになり、皮膚の表面上の毛がカットされる。任意で、シェービングの補助剤、例えばシェービングクリームを、シェービング前に皮膚に適用して良い。
【0002】
シェービングは、毛を除去する効果的な方法を提供するが、カミソリの刃を用いてカットされた毛は、硬くかつ剛毛質の外観を有する傾向にある。従って、本発明の態様の目的は、例えばカットした後に、改良した外観を有する毛を提供するために使用できる組成物を開発することである。
本発明の第一の側面により、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び毛の制限活性剤(modification active)を含む実質的に固形の美容組成物を提供する。
美容組成物は、好ましくは毛の制限組成物である。
本出願において、用語“固形”は、室温でサポート無しにその形状を保持する塊を含む。この用語は、流動性を有する組成物、例えばローション、ペースト及びクリームを含まない。
本出願において、用語毛の制限は、脱毛(これにより毛に存在するケラチンを十分に壊して、その結果毛の除去を達成する)、及び毛の再生の阻害の両方を含み、これにより活性剤を毛幹又は毛包に適用し、それにより毛の再生を十分に減少させる。毛の制限は、例えば染色により毛の色を変更させることは含まない。
【0003】
毛の制限活性剤は、脱毛活性剤、又は毛の再生を十分に阻害する活性剤であっても良い(普通は、毛の再生阻害剤又は毛の再生阻害活性剤として知られる)。
固形組成物は、従来の石けんのように、皮膚上に適用して良い。例えば、固形組成物は、水の存在下で皮膚上に適用して良い。一般的に、固形脱毛組成物の少なくとも一部は、水に溶解し、例えば石けんの泡を形成する。
【0004】
本発明は更に、以下を含む毛の制限方法を提供する:
任意に水の存在下で、皮膚上に先に詳しく記載した実質的に固形の美容組成物を十分に適用する工程;
組成物が皮膚上に保持されることを許容する工程。
【0005】
毛の制限組成物が脱毛組成物の用途に対するものである場合、皮膚上の毛を退化させるために十分な滞留時間の間、組成物を皮膚上で保持する。
組成物を、滞留時間の最後で脱毛した毛と共に、皮膚から除去して良い。
好ましくは、滞留時間は、15分より短く、より好ましくは10分以下、さらにより好ましくは8分以下である。好ましくは、滞留時間は少なくとも1秒、より好ましくは少なくとも30秒、さらにより好ましくは少なくとも1分である。より適切には、滞留時間は、2から6分であり、約3から5分がとりわけ好ましい。
しかしながら、組成物が毛の再生阻害剤としての用途のものである場合、組成物は無期限に皮膚上に残っても良いことが想定される。
【0006】
本発明のさらなる側面は、毛の再生を十分に低減する方法を提供し、この方法は以下の工程を含む:
任意で水の存在下で、処理される皮膚の領域に対して、先に詳しく記載した固形組成物を適用する工程、
毛の再生を十分に阻害するために十分な滞留時間の間、皮膚上に組成物を残す工程。
【0007】
組成物を、皮膚からすすぎ、又は無期限に皮膚上で残すことを許容して良いことが想定される。
組成物は、いかなる方法、例えば、スポンジ、スパッチュラー又はスクレーパー道具を用いることにより、皮膚から除去して良い。
組成物は、すすぎにより除去しても良い。しかしながら、組成物が無期限に皮膚上に残ってもよく、それによりすすぎを要求しないことも想定される。組成物のすすぎ又は除去が要求されない場合、組成物のpHを調整し(例えば4-8の範囲のpHに)使用者の炎症を低減させることが特に好ましい。
好ましくは、組成物は、少なくとも一つの皮膚の強化活性剤(skin enhancing active)を含む。皮膚の強化活性剤は、好ましくはスキンケア製品で一般的に使用される化合物である。このような薬剤は、しわ、ざ瘡瘢痕(acne scarring)、数の増えた毛の十分な削減(substantially reduce in-growing hair)、及び/又は化学的な皮膚の剥離(chemically exfoliating the skin)を低下させて良い。
少なくとも一つの皮膚の強化活性剤は、好ましくは化学的な剥離活性剤、例えばアルファヒドロキシ酸(AHA)、例えばサリチル酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、トリクロロ酢酸、又はポリヒドロキシ酸(PHA)、例えばグルコナラクトン(gluconalactone)である。
【0008】
化学的な剥離活性剤は、典型的には、組成物の0.05から3.0質量%、好ましくは組成物の0.1から2.0質量%、例えば組成物の0.5から1.5質量%の範囲の量で存在する。
本発明のさらなる側面により、以下を含む実質的に固形の美容組成物を提供する:
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び
少なくとも一つの皮膚の強化活性剤。
美容組成物は、好ましくは皮膚の強化組成物である。
皮膚の強化活性剤は、好ましくは、実質的に前記のような化学的な剥離剤化合物である。
組成物が毛の制限活性剤を含むことが特に好ましい。毛の制限活性剤は、実質的に前記のようなものである。
【0009】
従って、本発明は、更に、哺乳動物の皮膚の強化方法まで広がり、この方法は以下を含む:
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤及び皮膚の強化活性剤を含んだ固形組成物を、任意に水の存在下で、処理される皮膚に対して適用する工程、
組成物を、滞留時間の間皮膚上に残す工程。
もちろん、組成物を無期限に皮膚と接触させても良いことが想定される。
上記のように、本発明の美容組成物は、石けんを含んで良い。好ましくは、石けんは、任意で石けんではない界面活性剤と共に、固形の毛の制限組成物中に存在する。適切な石けんは、WO96/32922及びWO03/009823に記載される。
適切な石けんは、約6から50炭素原子、好ましくは8から22炭素原子、より好ましくは12から20炭素原子を有するアルカン酸又はアルケン酸のアルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム又はカリウム)、アミン(例えば、アルカノールアミン)又はアンモニウム塩を含む。2以上の石けんの混合物を利用して良い。
石けんは、脂肪酸又は脂肪酸の混合物の塩であっても良い。脂肪酸は、動物脂肪酸又は植物脂肪酸であって良い。脂肪酸は、飽和、不飽和及び/又は機能的に置換されたものであっても良い。脂肪酸の炭素鎖の長さを選択して、所望の特性を有する石けんを提供して良い。脂肪酸の混合物を使用する場合、混合物中の脂肪酸の炭素鎖の長さを選択して、所望の特性を有する石けんを提供して良い。
【0010】
石けんは、いかなる適切な方法、例えば任意にアルコールの存在下で、直接鹸化することにより製造して良い。天然の脂肪酸及び油、例えば牛脂、魚油、ラード、グリース、オリーブ油、パーム油、パーム核油、キャノーラ油、(任意で、アセチル化した及び/又は加水分解した)ひまし油、トウモロコシ油、綿実油、ピーナッツ油、ベニバナ油、大豆油、ひまわり油、ココナッツ油、ぬか油、インドセンダン油(neem oil)、ババス油、トール油、サル油(sal oil)、モウラー油(mowrah oil)及び/又はカラウジャ油(karauja oil)を、本技術でよく知られた手順を用いて鹸化して良い。2以上の油の混合物を、鹸化反応で使用して良い。
石けんは、脂肪酸(上記を参照されたい)を、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属カーボネートを用いて中和することにより製造して良い。適切な水酸化物及びカーボネートは、リチウム、ナトリウム及びカリウムの水酸化物及びカーボネートを含む。アミン、例えば、アルカノールアミンを、中和反応で使用しても良い。例は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを含む。上記脂肪及び油に存在する脂肪酸を、中和反応で使用して良い。特定の例は、ラウリン酸(C12)、ミリスチン酸(C14)、パルミチン酸(C16)及び/又はステアリン酸(C18)を含む。パーム脂肪酸及びパーム核脂肪酸を適用しても良い。
【0011】
一態様において、石けんは、2以上の脂肪酸の混合物を中和することにより製造して良い。混合物中における各脂肪酸の炭素鎖の長さを選択して、特別な特徴を有する石けんを提供して良い。一態様において、パーム脂肪酸及びパーム核脂肪酸の混合物を、アルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウム)を用いて中和して良い。混合物は、60から90%、例えば80%のパーム脂肪酸、及び10から30%、例えば20%のパーム核脂肪酸を含んで良い。
使用して良い適切な石けんの例は、ナトリウムパルメート、パーム核脂肪酸ナトリウム(sodium palm kernelate)、ナトリウムラウレート、ナトリウムステアレート(例えば、ナトリウムイソステアレート)及びナトリウムココエート(sodium cocoate)を含む。このような石けんの混合物を利用して良い。
一態様において、石けんは、蒸留したパーム脂肪酸及びラウリン脂肪酸のナトリウム塩を含む。特に、石けんは、蒸留した80%パーム脂肪酸及び20%のパーム核脂肪酸のナトリウム塩を含む。
【0012】
石けんは、石けん組成物において従来から存在する他の成分を含んでよい。このような成分は、未反応の脂肪酸(類)、キレート剤、例えば4ナトリウムEDTA及び界面活性剤を含む。皮膚のコンディショニング剤、例えばグリセリン(例えばグリセリン石けん)が存在しても良い。添加剤、例えば結晶化抑制剤も存在して良い。
適切な石けんの例は、PRISAVONの商標で販売される石けん、又はPT Muslim S1000石けんのヌードル(soap noodles)として販売される石けんを含む。石けんは、不透明又は透明であって良い。
石けんの代わりとして又は石けんに加えて、石けんではない界面活性剤を適用して良い。好ましくは、石けんではない界面活性剤は、石けんに加えて適用される。石けんではない界面活性剤は、固形物又は液体であって良い。適切な界面活性剤は、カチオン性、アニオン性及び/又は非イオン性界面活性剤を含む。好ましくは、アニオン性界面活性剤が適用される。適切なアニオン性界面活性剤は、ナトリウムココイルイセチオネート及びナトリウムココイルサルコシネート、例えばナトリウムラウリルサルコシネートを含む。界面活性剤の混合物を使用して良い。例えば、一態様において、ナトリウムココイルイセチオネート及びナトリウムココイルサルコシネートは、固形の脱毛組成物中に存在する。しかしながら、他の態様において、石けんではない界面活性剤、例えばナトリウムラウリルスルフェートは、組成物から除かれる。
【0013】
本発明の組成物は、40から最大99質量%、好ましくは45から98質量%、より好ましくは50から95質量%の石けん及び/又は石けんではない界面活性剤を含んで良い。もちろん、組成物が、1以上の石けん及び/又は石けんではない界面活性剤を含んでも良いことが想定される。
一側面において、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤の量は、80から93質量%で変動する。好ましい態様において、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤の量は、85から91質量%である。
第二の側面において、組成物は、少なくとも一つの石けん及び少なくとも一つの石けんではない界面活性剤を含む。好ましくは、石けん及び石けんではない界面活性剤を合わせた質量は、40から93質量%、好ましくは45から85質量%、さらに好ましくは55から75質量%である。
【0014】
石けん及び石けんではない界面活性剤が組成物中に存在する場合、石けんと石けんではない界面活性剤の比率は、100:1から1:100、好ましくは20:1から1:20、より好ましくは10:1から1:10、さらに好ましくは8:1から1:8、さらにより好ましくは4:1から1:4、例えば3:1から1:3であって良い。一態様において、石けんと石けんではない界面活性剤の比率は、2.5:1である。
多くの毛の制限活性剤が、脱毛及び毛の再生の阻害特性の両方を有し得ると考えられる。さらに、毛の制限活性剤の存在する量及び/又は毛の制限組成物のpHが、組成物が毛の再生阻害組成物として機能するか、又は脱毛組成物として機能するかを決定すると考えられる。
【0015】
従って、毛の制限活性剤を含む場合の組成物は、脱毛組成物か又は毛の再生阻害組成物として機能して良い。従って、毛の制限活性剤は、硫黄化合物、例えばカリウムチオグリコレート、ナトリウムチオグリコレート、アンモニウムチオグリコレート、ジチオエリスリトール(dithioetythritol)、チオグリセロール、チオグリコール、チオキサンチン、チオサリチル酸(thipsalicylcic acid)、N-アセチル-L-システイン、リポ酸(lipic acid)、NaHSO3、Li2S、Na2S、K2S、MgS、CaS、SrS、BaS、(NH4)2S、ナトリウムジヒドロリポエート6,8-ジチオオクタノエート(sodium dihydrolipoate 6,8-jithiooctanoate)、ナトリウム6,8-ジチオオクタノエート、硫化水素の塩(例えばNaSH又はKSH)、チオグリコール酸、チオグリセロール、2-メルカプトプロピオン酸、3-メルカプトプロピオン酸、メルカプトエタノール、ジチオエリスリトール(DTE)、グルタチオン(還元型)、チオリンゴ酸、カルシウムチオグリコレート、グアニジンチオグリコレート、グリセリルモノチオグリコレート、モノエタノールアミンチオグリコレート、モノエタノールアミンチオグリコール酸、ジアンモニウムジチオジグリコレート、アンモニウムチオラクテート、モノエタノールアミンチオラクテート、チオグリコールアミド、ホモ−システイン、システイン、アセチルシステイン、グルタチオン、ジチオスレイトール、ジヒドロリポ酸、1,3-ジチオプロパノール、チオグリコールアミド、グリセロールモノチオグリコレート、チオグリコールヒドラジン、ケラチナーゼ、ヒドラジンスルフェート、ヒドラジンジサルフェートトリイソシアネート、グアニジンチオグリコレート、チオサリチル酸、カルシウムチオグリコレート、システアミン、ジレイン(Xyleine)、リポ酸、ナトリウムジヒドロリポエート、チオ乳酸、チオプロピオン酸、2チオールヒスチジン(thiolhistidene)、6メルカプトプリン、ジメルカプトコハク酸、チオフェノール、4-メトキシチオフェノール(4-mthoxythiophenol)、4ブロモチオフェノール、ベンジルメルカプタン、2メルカプトベンゾチアゾール、ブロムヘキシン、カルボシステイン、ドミオドル、エルドステイン、レトステイン、リゾザイム、メシステインハイドロクロライド、メスナ、ソブレロール、ステプロニン、チオプロニン、チロキサポール、ノル-ジヒドログアイアレティックアシッド(nor-dihydroguaiaretic acid)(NDGA)、レスベラトロル及び/又はボーマンバークインヒビター(BBI-AV)から選択されるが、これらに限定されない。もちろん、1以上の毛の制限活性剤のブレンドを使用して良いことが想定される。
【0016】
好ましい毛の制限活性剤は、チオグリコレート又はこれらの前駆体チオグリコール酸;グリセロールモノチオグリコレート、システアミン、アセチルシステイン(N-アセチル-L-システイン)及びBBI-AVである。適切なチオグリコレートの例は、カリウムチオグリコレートであり、これはチオグリコール酸を水酸化カリウムの中和源と混合することにより生成して良い。
組成物は、毛の制限活性剤の0.01から30質量%、好ましくは0.05から20質量%、より好ましくは0.1から10質量%含んでも良い。一態様において、0.2から8質量%の脱毛活性剤が存在する。好ましい態様において、脱毛活性剤の量は、1から7質量%、好ましくは2から6質量%である。
組成物が、少なくとも一つのシリコーン及び/又は鉱油を含むことが特に好ましい。
シリコーンは、典型的には、組成物の5質量%より多い量で存在する。好ましくは、シリコーンは、組成物の7質量%より多い量で、さらに好ましくは組成物の10質量%より多い量で存在する。シリコーンが、組成物の12.5質量%より多い量、例えば組成物の17.5質量より多い量で存在することが特に好ましい。
【0017】
シリコーンは、典型的には、組成物の75質量%以下の量で存在する。好ましくは、シリコーンは、組成物の65質量%以下、さらに好ましくは組成物の55質量%以下、例えば組成物の45質量%より少ない量で存在する。
従って、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び組成物の5質量%より多い量で存在するシリコーン又は鉱油を含んだ美容組成物が更に提供される。
シリコーンは、典型的には、組成物の7.5質量%より多い量で存在する。好ましくは、シリコーンは、組成物の10質量%より多い量で、さらに好ましくは組成物の12.5質量%より多い量で存在する。シリコーンが、組成物の15質量%より多い量で、例えば組成物の17.5質量%より多い量で存在することが特に好ましい。
美容組成物は、前記のような毛の制限活性剤を含み得る、毛の制限組成物であっても良い。代わりに、組成物は、前記のような皮膚の強化活性剤を含む皮膚の強化組成物であっても良い。
【0018】
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤を、組成物の5質量%より少ない量でシリコーン及び/又は鉱油と共に含んだ美容組成物は、典型的に、皮膚を乾燥した及び/又は脱水した感じに保ち、従って多くの使用者に好まれない。驚くべきことに、組成物中に存在するシリコーンの量を十分に増加させることで、皮膚上の組成物の感触が向上することを見出した。さらに、より高いレベルのシリコーン及び/又は鉱油の添加は、最終組成物の耐用年数を増加し、更に組成物の固さ及び耐久力を向上させる。加えて、このような美容組成物は輸送がより容易であり、それはこれらが、美容組成物の審美的な魅力及び場合によりその有効性の両方に影響するダメージをより少なくする傾向にあるためである。
1以上のシリコーンを、C30-45アルキルメチコン及びC30-45オレフィン、ステアリルジメチコン、ラウリルPEG/PPG−18/18メチコン、ビス-ヒドロキシエトキシプロピルジメチコン、ポリジメチルシロキサン/ビニルコポリマー、アルキルメチルシロキサンワックス、シリコングリコールコポリマーワックス、シクロペンタシロキサン、シクロメチコン、ジメチコン、ポリジメチルシロキサンポリマー(polydimethylsiloxone polymer)、ポリジメチルシロキサン、ポリジメチコン、シリコングリコールコポリマー、シクロペンタシロキサン中のシリコーンエラストマーの混合物、トリメチルペンタフェリルトリシロキサン、ジメチコン中のナトリウムポリアクリレート、ポリジメチルシクロシロキサン、シクロペンタシロキサン中のポリジメチコノール(polydimethiconol)、ジメチコンソール(dimethiconsol)、シクロヘキサシロキサン(cyclohexacyloxane)、シロキサンコポリオール、ポリフェニルメチルシロキサン、トリメチルシロキシステアレート(trimethylsiloxy stearte)及びステアリルアルコール、シリコーン液体、シクロメチケン(cyclomethicane)(シクロペンタシロキサン(cyclopentacyloxane))、ジメチケン(dumethicane)/ビニルジメチケン(vinyl dimethicane)クロスポリマー、(炭化水素で変性した)ポリジメチルシロキサンから選択して良い。
【0019】
好ましいシリコーンは、C30-45アルキルメチコン及びC30-45オレフィン、ステアリルジメチケン、ラウリルPEG/PPG-18/18メチコンの1以上(one or)を含んで良い。
組成物が2以上のシリコーンを含むことが特に好ましい。それぞれのシリコーンは、毛の制限組成物に与えるその特性のために選択される。例えば、1以上のシリコーンは、製品に対して塊、固さ及び構造の完全性を与えて良い。代わりに、1以上のシリコーンは、毛の制限組成物をより柔らかくし、皮膚上で拡散させることの容易さを向上し、粘着性を減少させ及び/又は保湿効果を与えても良い。有利には、2以上のシリコーンゴムが組成物中に含まれる場合、それぞれのシリコーンゴムは異なる物理特性を与えるであろう。
少なくとも一つのシリコーンは、組成物に対して構成及び固さを提供するその機能のために存在する。好ましくは、組成物は、C30-45アルキルメチコン及びC3-45オレフィンを含む。
少なくとも一つのシリコーンが、組成物を広げることができる能力(spreadability)を改良する能力のために存在することも好ましい。好ましくは、少なくとも一つのシリコーンが、ステアリルジメチコン及びラウリルPEG/PPG-18/18メチコンから選択される。
【0020】
本発明の特に好ましい態様により、毛の制限組成物は、C30-45アルキルメチコン及びC30-45オレフィン、ジビニルジメチコン、ジメチコンコポリマー及びラウリルPEG/PPG-18/18メチコンを含む。
望ましくは、C30-45アルキルメチコン及びC30-45オレフィンが、組成物の5から13質量%、好ましくは組成物の6質量%から11質量%、例えば組成物の7.5質量%から9.5質量%の範囲の量で存在する。
望ましくは、ジビニルジメチコン/ジメチコンコポリマーが、組成物の3質量%から9質量%、好ましくは組成物の4質量%から8質量%、例えば組成物の5質量%から7質量%の範囲の量で存在する。
望ましくは、ラウリルPEG/PPG-18/18メチコンが、組成物の3質量%から9質量%、例えば組成物の5質量%から7質量%の範囲の量で存在する。
【0021】
鉱油は、好ましくは、パラフィンワックス(例えばろう微結晶(microcristallina)、水素化した微結晶ワックス(microcristalline wax)、パラフィン、合成ワックス)、パラフィンオイル(例えば、鉱物油(paraffinium liquidum))、カルナバワックス(例えば、ろうカルナバ)、キャンデリアワックス(candelia wax)、030ケライト、オリーブ油(例えば、エチルオリベート(ethyl olivate)、水素化したオリーブ油、水素化したオリーブ油不鹸化物、オクチルドデシルオリベート、オリーブアミドデア(olivamide dea)、オリーブアミドプロピルジメチルアミド、オリーブアミドプロピル、ジメチルアミンラクテート、オリーブアミドプロピルアミンオキシド、オリーブ酸(olive acid)、オリーブ油PEG-6エステル、オリーブ油PEG-10エステル、PEG-4オリベート、カリウムオリベート、ナトリウムオリベート、ソルビタンオリベート、硫化オリーブ油)から選択される。
【0022】
本発明の固形組成物は、更に、泡立て剤(lathering agent)を、例えば組成物を使用する場合に生成したいかなる泡を高める又は変更するために含んでも良い。好ましくは、泡立て剤の量は、組成物の質量に対して0.01から20質量%である。より好ましくは、泡立て剤の量は、0.1から10質量%、例えば0.5から5質量%である。一態様において、泡立て剤は、1から3質量%の量で存在する。適切な泡立て剤は、界面活性剤(例えば、ドデシルベンゼンスルホネート(DBS)、及び直鎖アルキルアリールスルホネート(LAS))、グリセロール、脂肪酸及び糖を含む。好ましくは、グリセロールを、例えば組成物の0.5から10質量%、より好ましくは0.5から1.5質量%の量で利用する。
本発明の固形組成物は、更に皮膚コンディショニング剤(skin conditioning agent)を含んでも良い。皮膚コンディショニング剤は、モイスチャー及び/又は保湿剤として機能するであろう。適切な皮膚コンディショニング剤は、アラントイン、シアバター、ココアバター、ゴアバター(goa butter)、クキナッツオイル(kuki nut oil)、ココナッツオイル、ひまし油、パーム油、オリーブ油、アボガド油、アプリコット核油、スイートアーモンド油及び大麻油、アロエ、グリセリン、ワセリン、生糸エキス、ラベンダーエキス、小麦胚芽油及び/又はロータスミルク(lotus milk)又はエキスを含む。他の皮膚コンディショニング剤は、高粘度の鉱油(例えばパラフィンオイル)、イソヘキサン及びひまわり種油を含む。好ましくは、シアバターを利用する。
【0023】
皮膚コンディショニング剤は、固形の毛の制限組成物の0.01から20質量%、好ましくは0.05から10質量%、より好ましくは0.1から5質量%、例えば0.5から2質量%の量で存在して良い。
任意で、固形組成物は、ケラチンの分解反応を促進し得る促進剤、例えば尿素、チオウレア、ジメチル、イソソルビド(DMI)、エトキシジグリコール(Transcutol)又はメチルプロピルジオール(MPジオール)を含んでも良い。好ましくは促進剤は、尿素である。
組成物がさらに、UV安定剤を含んでも良いことも想定される。適切なUV安定剤は、ナトリウムベンゾトリアゾリルブチルフェノールスルホネート又はベンゾフェノン-3を含む。
組成物は、1以上の酸化防止剤を含んでも良い。適切な酸化防止剤は、ブチル化したヒドロキシトルエン、ブチル化したヒドロキシアニソール、ペンタエリスリチルテトラ−ジ−t−ブチルヒドロキシヒドロシンネート(cinnate)又はジメチルテキシルシリンジリデンマロネート(dimethythexyl Syringylidene Malonate)を含む。
【0024】
さらに、組成物がデンプンを含んで良いことが想定される。美容調合物における使用に対して適切な他のデンプンが使用できるが、適切なデンプンは、マルトデキストリン/デキストリンであるが、これらに限定されない。デンプンは、組成物の質量により、0.1から45.0の範囲で存在して良い。デンプンが存在する場合に、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤の量を、減らして良いことが想定される。
固形組成物は、香料を含んでも良い。香料は、0.01から5質量%、好ましくは0.1から2質量%、例えば0.7質量%の量で存在して良い。
固形の組成物は、任意で染料又は顔料、例えば二酸化チタンを含んでも良い。染料又は顔料は、組成物の0.001から5質量%、例えば0.001から1質量%の量で存在して良い。
任意で、材料(例えば溶媒)を固形組成物中に含んで、組成物の成分、例えば染料又は顔料を、組成物全体に均一に分配することを確実にして良い。例えば、アルキレングリコール、例えばプロピレングリコールを、染料又は顔料と混合して(例えばペーストを形成し)、染料が組成物中に均一に分散することを確実にして良い。アルキレングリコール(例えばプロピレングリコール)は、組成物の0.001から5質量%、好ましくは0.01から3質量%を構成して良い。
【0025】
固形組成物は、任意でビタミン、例えばビタミンE又はビタミンAを含んで良い。ビタミンは、固形の毛の制限組成物の0.01から10質量%の量で存在して良い。好ましくは、1以上のビタミンが、0.01から5質量%、例えば0.1から1質量%存在する。
固形組成物は、任意で結合剤を含んで良い。適切な結合剤の例は、クレイ、例えばカオリンである。他の例は、ガム、樹脂、ワックス(例えば蜜蝋)及び脂肪族アルコールを含む。結合剤は、固形の毛の制限組成物の、0.001から5質量%、好ましくは0.01から5質量%の濃度で使用して良い。フィラー、例えばマイカ、タルク、二酸化チタン及びシリカを、固形の毛の制限組成物に含ませても良い。他のフィラーは、デキストリン、塩、ホウ砂、せっこう及びデンプンを含む。フィラーの量は、固形の毛の制限組成物の0.001から5質量%、好ましくは0.01から5質量%で変動して良い。
固形組成物は、水を、例えば組成物の、50質量%より少ない量、好ましくは30質量%より少ない量、より好ましくは20質量%より少ない量、さらに好ましくは15質量%より少ない量、さらにより好ましくは10質量%より少ない量で含んで良い。一態様において、固形の脱毛組成物は、5質量%より少ない水を含む。
【0026】
任意で、可塑剤及び成形補助剤(moulding aids)を、固形組成物に含ませても良い。
一態様において、組成物石けん、グリセロール、シアバター及びグリセロールモノチオグリコレート。任意で、香料、染料及び/又はビタミンEを組成物に含ませて良い。
本発明の固形組成物は、棒状の石けんの形態であって良い。棒状の石けんは、例えば押し出し成形又は圧縮成型により成形して良い。棒は、いかなる適切な形状であって良い。例えば、一態様において、棒を成形して、シェービング器具(カミソリ)のシェービングヘッドに内蔵できる。
固形組成物を、例えば、第一に柔軟になるまで石けんのヌードルと混合することにより製造して良い。次いで組成物の残りの成分を、石けんの混合物に対して添加して良い。混合を、全ての成分が均一にブレンドされるまで好ましく継続する。混合は、例えば混合物を1回より多くミルに通過させることにより、1より多い段階で行って良い。
【0027】
ひとたび成分を均一に混合すれば、該混合物を、例えば押し出し成形で成形して良い。成形段階は、20から80℃、好ましくは30から50℃、例えば40℃の温度で行って良い。
混合物は、任意で、成形段階の前に減圧又は真空状態にさらして、固形の毛の制限組成物の表面上に気泡が形成するリスクを軽減しても良い。
本発明のさらなる側面により、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤及び少なくとも一つのシリコーン及び/又は鉱油を含む組成物を製造する方法が提供され、この方法は以下の工程を含む:
a)石けん及び/又は石けんではない界面活性剤の混合物を、75℃から85℃の範囲の温度まで加熱する工程;
b)石けん及び/又は石けんではない界面活性剤を、少なくとも一つのシリコーン及び/又は鉱油と、75℃から85℃の範囲の温度でブレンドする工程;
c)工程b)で得られたブレンドを製粉して、石けんのリボン(soap ribbon)を形成する工程。
【0028】
好ましくは、1以上のシリコーンを工程b)の前にプレブレンドする。
本発明の組成物は、シェービング補助剤として利用して良い。例えば、本発明の組成物は、シェービングの前、又は好ましくはシェービングの後の皮膚の表面に適用して良い。組成物を、皮膚と接触させる前に水で濡らして良い。代わりに又は付加的に、組成物は濡れた皮膚に適用して良い。上記のように、組成物の少なくとも一部は、典型的には、水に溶解して、任意で石けんの泡を形成する。
組成物を、カミソリのシェービングヘッドの中又はこれに隣接して内蔵して良く、及びシェービングヘッドが、例えば湿った皮膚表面と接触する場合は少なくとも部分的に放出されて良い。
従って、シェービングヘッドを含み、及びその上に実質的に固形の毛の制限組成物を配置されたシェービング器具が提供される。毛の制限組成物は、典型的に石けん及び/又は石けんではない界面活性剤を含む。先に詳しく記載した組成物が、好ましい。
【0029】
本発明のさらなる側面により、シェービングヘッド及び前記の詳しく記載した固形の毛の制限組成物を含んだシェービング器具が提供される。固形の毛の制限組成物の少なくとも一部が、シェービング器具を使用する場合に直接接触するように望ましく構成される。
シェービングヘッドを含み、その上に実質的に固形の皮膚の強化組成物を配置したシェービング器具がさらに提供される。皮膚の強化組成物は、典型的に、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤を含む。組成物は、前記のように詳しく記載されている。
本発明のさらなる側面により、その上に実質的に固形組成物が配置されたシェービングヘッドを含むシェービング器具が提供され、該組成物は石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び少なくとも一つのシリコーン及び/又は鉱油を含む。実質的に固形組成物の少なくとも一部は、シェービング器具が使用される場合に皮膚に直接接触するように構成される。任意で、本発明のこの側面による組成物は、先に詳しく記載した毛の制限活性剤及び/又は皮膚の強化活性剤を含む。
【0030】
本発明のさらなる側面により、実質的に固形組成物をその上に配置されたシェービングヘッドを含んだシェービング器具が提供され、該組成物は石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び少なくとも一つの毛の制限活性剤を含む。実質的に固形組成物の少なくとも一部を、シェービング器具を使用する場合に直接皮膚に接触するように構成する。
本発明のさらなる側面により、その上に実質的に固形組成物を配置したシェービングヘッドを含むシェービング器具が提供され、該組成物は、石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び少なくとも一つの皮膚の強化活性剤を含む。実質的に固形組成物の少なくとも一部を、シェービング器具を使用する場合に皮膚に直接接触するように構成する。
代わりに又は付加的に、いくらかの固形組成物を、部分的に水に溶解して、結果得られる溶解した組成物を含む溶液を、皮膚に接触させて良い。この溶液は、シェービング器具を使用する場合に、シェービング器具と皮膚の間で起こりえる薬物効果(drag effect)を減少させることを助けて良い。しかしながら、固形の毛の制限組成物は、シェービング器具を使用する場合に、シェービング器具と皮膚の間で起こりえる薬物効果を減少させることを、水に溶解する前に助けても良い。
【0031】
固形組成物を適用することにより、これが皮膚上に毛の制限活性を含む場合、組成物は新たに切断された毛に作用して、より丸い及び/又は柔らかい外観を毛に提供して良い。より丸い及び/又は柔らかい外観を毛に提供することは特に有利であり、それは、結果として毛の再生が、本発明によるシェービング器具の使用者を十分により美的に満足させるためである。
代わりに、組成物は、有利に十分な程度毛を減少させ又は十分に毛の再生を減少させる。
シェービング器具は、典型的にヘッドに対して着脱可能であって良いハンドルを含む。しかしながら、ハンドルが頭部に対して取り外せないように固定されて良いことも想定される。
好ましい態様において、シェービングヘッドは、1以上の刃を含み、ここで、組成物は1以上の刃に隣接して配置される。該組成物は、シェービング器具の部品として配置された、滑る又は潤滑ストリップの形態で存在する。
【0032】
シェービング器具は、使用前に水と接触して、例えば固形組成物を湿らせても良い。代わりに又は付加的に、シェービング器具は、あらかじめ湿らせた皮膚上で使用して良い。ひとたびシェービング操作を完了したら、皮膚を水ですすいで良い。
代わりに、組成物をシェービングヘッドの1以上の刃に十分に隣接して配置する。
シェービングヘッドが、少なくとも一つの刃を収納するために配置されたブレードパックハウジング(blade pack housing)及び組成物を収納するために配置されたソープボックスハウジング(soap box housing)を含むことが、特に好ましい。
組成物は、ブレードパックハウジングに配置された棒の形態であっても良い。しかしながら、組成物がソープボックスハウジングの中又はその上に収納されることが想定され、ここで該ソープボックスハウジングは、ブレードパックハウジングに十分隣接し及び接続される。特に好ましい態様により、ソープボックスハウジングは、ブレードパックハウジングに旋回軸的に(pivotally)接続され又はちょうつがいで取り付けられる。
【0033】
以下の実施例は、本発明を更に説明する。
実施例1
毛の制限組成物を、以下の成分から調製した:
【表1】

【0034】
この例において、石けんのヌードルを、ナトリウムステアレートと混合する前に、プロッダー(plodder)を介して精製する。セテアリルアルコールを、少なくとも70℃まで加熱して、ナトリウムステアレートとブレンドする前に溶融させる。シリコーンを、70℃より高い温度まで加熱して、あらかじめブレンドしたシリコーン、石けんのヌードル及びナトリウムステアレートをブレンドする。残りの成分を続いて添加する。
結果得られた組成物を、少なくとも3回製粉して細かいリボンにし、次いでプロッダーを介して要求されたサイズの石けんの棒に引き延ばす。
【0035】
実施例2
毛の制限組成物を、以下の成分から調製した:
【表2】

【0036】
この例において、石けんのヌードルを、ナトリウムステアレートと混合する前にプロッダーを介して精製する。シリコーンを70℃より高い温度まで加熱して、あらかじめブレンドしたシリコーン、石けんのヌードル及びナトリウムステアレートとブレンドする。次いで、残りの成分を添加する。
結果得られた組成物を、少なくとも3回製粉して細かいリボンにし、次いでプロッダーを介して要求されたサイズの石けんの棒に引き延ばす。
【0037】
実施例3
石けん調合物を以下の成分から調製した。
【表3】

この例において、固形組成物は、実施例2で概説した方法により製造した。
次いで石けんの棒を、カミソリのヘッドに接続する(例えば、図1に示した一例)。
【0038】
実施例4
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表4】

石けんは、実施例2で示した方法により製造した。
【0039】
実施例5
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表5】

石けんは、実施例2で示した方法により製造した。
【0040】
実施例6
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表6】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0041】
実施例7
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表7】

石けんは、実施例2で示した方法により製造した。
【0042】
実施例8
石けん調合物を以下の成分から調製した:
【表8】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0043】
実施例9
石けん調合物を以下の成分から調製した。
【表9】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0044】
実施例10
石けん調合物を以下の成分から調製した:
【表10】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0045】
実施例11
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表11】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0046】
実施例12
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表12】

石けんを、実施例2で示した方法により調製した。
【0047】
実施例13
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表13】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0048】
実施例14
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表14】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0049】
実施例15
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表15】

石けんは、実施例2で示した方法により製造した。
【0050】
実施例16
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表16】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0051】
実施例17
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表17】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0052】
実施例18
石けん調合物を、以下の成分から調製した:
【表18】

石けんを、実施例2で示した方法により製造した。
【0053】
図1を参照して、数字1により一般的に示されるカミソリが与えられる。カミソリ1は、ハンドル部分2とハンドル2から取り外せるものであって良いヘッド3から成る。ヘッド3は、ブレードパックハウジング4及びソープブロックハウジング5を含む。ブレードパックハウジング4は、ソープブロックハウジング5に対して弾性的にちょうつがいで取り付けられる。ブレードパックハウジング4は、ブレードパック6及び潤滑ストリップ7を含む。石けんブロック8は、ソープブロックハウジング5の上に配置される。石けんの棒5は、本発明の方法により製造され、及び実施例で特定した調合物(これに限定されない)で製造しても良い。
使用において、使用者は、ヘッド3を、刃4が毛をカットした後に石けん5が皮膚の上を通過する方向で、カットされるべき毛(図示せず)の上を通過させる。次いで、棒5は、シェーブした皮膚上に残留物を十分に残す。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は、本発明の一側面によるカミソリを表す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む固形の美容組成物:
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び毛の制限活性剤。
【請求項2】
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤を、40から99質量%の量で含む、請求項1の組成物。
【請求項3】
毛の制限活性剤を、0.05から15質量%の量で含む、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
毛の制限活性剤が、グリセロールモノチオグリコレート、N-アセチル-L-システイン、システアミン、カリウムチオグリコレート又はボーマンバークインヒビターから選択される、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
更に少なくとも一つの皮膚の強化活性剤を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
皮膚の強化活性剤が、アルファヒドロキシ酸(AHA)、例えばサリチル酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、トリクロロ酢酸、又はポリヒドロキシ酸(PHA)、例えばグルコナラクトン(gluconalactone)である、請求項5に記載する組成物。
【請求項7】
皮膚の強化活性剤が、組成物の質量により0.1から2.0の範囲の量で存在する、請求項5又は6に記載の組成物。
【請求項8】
以下を含む美容組成物:
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び皮膚の強化活性剤。
【請求項9】
皮膚の強化活性剤が、アルファヒドロキシ酸(AHA)、例えばサリチル酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、トリクロロ酢酸、又はポリヒドロキシ酸(PHA)、例えばグルコナラクトンである、請求項8に記載の美容組成物。
【請求項10】
皮膚の強化活性剤が、組成物の、0.5から3.0質量%の量で存在する、請求項8又は9に記載する組成物。
【請求項11】
更に毛の制限活性剤を含む、請求項8から10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
毛の制限活性剤が、組成物の0.05から15質量%の量で存在する、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
毛の制限活性剤が、グリセロールモノチオグリコレート、N-アセチル-L-システイン、システアミン(cysteamine)、カリウムチオグリコレート又はボーマンバークインヒビターから選択される、請求項11又は12に記載の組成物。
【請求項14】
皮膚のコンディショニング剤を含む、請求項1から13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
0.01から10質量%の皮膚のコンディショニング剤を含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
皮膚のコンディショニング剤がシアバターである、請求項14又は15に記載の組成物。
【請求項17】
石けん及び石けんではない界面活性剤を含む、請求項1から16のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
シリコーン及び/又は鉱油を含む、請求項1から17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
少なくとも一つのシリコーン及び/又は鉱油が、組成物の5質量%より多い量、好ましくは組成物の10質量%より多い量で存在する、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
少なくとも一つのシリコーンが、組成物の75質量%より少ない量で、好ましくは組成物の55質量%より少ない量で存在する、請求項18又は19に記載の組成物。
【請求項21】
少なくとも一つのシリコーンが、C30-45アルキルメチコン及びC30-45オレフィン、ジビニルジメチコン/ジメチコンコポリマー及びC12-13パレス-23及びC12-13パレス、ステアリルジメチコン、ラウリルPET/PPG-18/18メチコン、エマルション形態のジビニルジメチコン/ジメチコンコポリマー、デクロペンタシロキサン(declopentasiloxane)、B15-PEG、メチルエーテルジメチルシランから選択される、請求項18から20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
少なくとも一つの鉱油が、パラフィンワックス(例えばろう微結晶(microcristallina)、水素化した微結晶ワックス(microcristalline wax)、パラフィン、合成ワックス)、パラフィンオイル(例えば、鉱物油(paraffinium liquidum))、カルナバワックス(例えば、ろうカルナバ)、キャンデリアワックス(candelia wax)、030ケライトオリーブ油(例えば、エチルオリベート(ethyl olivate)、水素化したオリーブ油、水素化したオリーブ油不鹸化物、オクチルドデシルオリベート、オリーブアミドデア(olivamide dea)、オリーブアミドプロピルジメチルアミド、オリーブアミドプロピル、ジメチルアミンラクテート、オリーブアミドプロピルアミンオキシド、オリーブ酸(olive acid)、オリーブ油PEG-6エステル、オリーブ油PEG-10エステル、PEG-4オリベート、カリウムオリベート、ナトリウムオリベート、ソルビタンオリベート、硫化オリーブ油)から選択される、請求項18から21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
デンプンを含む、請求項1から22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び組成物の5質量%より多い量で存在するシリコーンを含む組成物。
【請求項25】
シリコーンが、組成物の7.5質量%より多い量で、好ましくは組成物の12.5質量%より多い量で存在する、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
以下を含む、毛の制限方法:
請求項1から7又は15から23のいずれか1項に記載の固形組成物を、任意に水の存在下で、処理されるべき皮膚の領域上に適用する工程、及び
皮膚上の毛の成長を制限し、又は皮膚上の毛における少なくともいくらかのケラチンを減少させるのに十分な滞留時間の間皮膚上に組成物を残す工程。
【請求項27】
組成物が、あらかじめ決められた時間の後に皮膚から除去される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
以下の工程を含む皮膚の強化方法:
任意で水の存在下で、処理されるべき皮膚の領域上に、請求項7から23のいずれか1項に記載する固形の皮膚の強化組成物を適用する工程、及び皮膚を強化するために十分である滞留時間の間、皮膚上に組成物を残す工程。
【請求項29】
以下を含むシェービング器具:
その上に請求項1から25のいずれか1項に記載の実質的に固形の美容組成物を配置したシェービングヘッド。
【請求項30】
シェービングヘッドが、少なくとも一つの刃を含み、及び少なくとも一つの刃が、毛の制限組成物に十分に隣接して配置される、請求項29に記載のシェービング器具。
【請求項31】
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤及び少なくとも一つの毛の制限活性剤を含んだ、実質的に固形組成物をその上に配置したシェービングヘッドを含む、シェービング器具。
【請求項32】
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び少なくとも一つの皮膚の強化活性剤を含んだ、実質的に固形組成物をその上に配置したシェービングヘッドを含む、シェービング器具。
【請求項33】
組成物が、少なくとも一つのシリコーン及び/又は鉱油を含む、請求項31又は32に記載のシェービング器具。
【請求項34】
石けん及び/又は石けんではない界面活性剤、及び少なくとも一つのシリコーン又は鉱油を含む、実質的に固形組成物をその上に配置したシェービングヘッドを含む、シェービング器具。
【請求項35】
組成物が少なくとも一つの毛の制限活性剤を含む、請求項34に記載の器具。
【請求項36】
毛の制限活性剤が、グリセロールモノチオグリコレート、N-アセチル-L-システイン、システアミン、カリウムチオグリコレート又はボーマンバークインヒビターから選択される、請求項35に記載の器具。
【請求項37】
組成物が、少なくとも一つの皮膚の強化活性剤を含む、請求項34から36のいずれか1項に記載の器具。
【請求項38】
組成物が、化学的な剥離活性剤、例えばアルファヒドロキシ酸(AHA)、例えばサリチル酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、トリクロロ酢酸、又はポリヒドロキシ酸(PHA)、例えばグルコナラクトンである、少なくとも一つの皮膚強化活性剤を含む、請求項37に記載の器具。
【請求項39】
シェービングヘッドが、少なくとも一つの刃を含み、及び組成物が少なくとも一つの刃に十分に隣接して配置される、請求項31から38のいずれか1項に記載の器具。
【請求項40】
組成物が皮膚のコンディショニング剤を含む、請求項31又は32に記載の器具。
【請求項41】
組成物が、0.01から10質量%の皮膚のコンディショニング剤を含む、請求項40に記載の器具。
【請求項42】
組成物がシアバターを含む、請求項40又は41に記載の器具。
【請求項43】
組成物が石けん及び石けんではない界面活性剤を含む、請求項31から42のいずれか1項に記載の器具。
【請求項44】
組成物が、組成物の5質量%より多い量で、好ましくは組成物の10質量%より多い量で存在する1以上のシリコーンを含む、請求項31から43のいずれか1項に記載の器具。
【請求項45】
組成物が、組成物の75質量%より少ない量で、好ましくは組成物の55質量%より少ない量で存在する1以上のシリコーンを含む、請求項31から43のいずれか1項に記載の器具。
【請求項46】
組成物が、C30-45アルキルメチコン及びC30-45オレフィン、ジビニルジメチコン/ジメチコンコポリマー及びC12-13パレス-23及びC12-13パレス、ステアリルジメチコン、ラウリルPET/PPG-18/18メチコン、エマルション形態のジビニルジメチコン/ジメチコンコポリマー、デクロペンタシロキサン(declopentasiloxane)、B15-PEG、メチルエーテルジメチルシランから選択される少なくとも一つのシリコーンを含む、請求項31から45のいずれか1項に記載の器具。
【請求項47】
組成物が、パラフィンワックス、パラフィンオイル、カルナバワックス及び/又はオリーブ油から選択される少なくとも一つの鉱油を含む、請求項34から46のいずれか1項に記載の器具。

【図1】
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【公表番号】特表2009−508836(P2009−508836A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530626(P2008−530626)
【出願日】平成18年9月18日(2006.9.18)
【国際出願番号】PCT/GB2006/003479
【国際公開番号】WO2007/031793
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(501164056)レキット ベンキサー (ユーケイ) リミテッド (30)
【Fターム(参考)】