説明

老化防止組成物およびそれを含有する化粧料ならびに飲食品

【課題】 本発明は、老化防止機能を有する組成物およびそれを含有する化粧品および飲食品を提供するものである。
【解決手段】 (1)玄米の麹菌発酵抽出物あるいは白米の麹菌発酵抽出物を必須成分とし、(2)さらに、クスノハガシワの抽出物を加え、(3)好ましくは、さらに、アロエベラ、ラカンカ、トチュウ、マカ、エンバク、エルカンブリ、カルカデ、ディル、トウキンセンカ、リュウガンニク、フェンネル、チャ、ペニーロイヤルミント、ネトル、ビンロウジ、ダッタンソバ、アセンヤク、シクンシ科植物ターミナリアアルジュナより選ばれる植物のからの抽出物加えたものからなる組成物を得、(4)それらを含有することを特徴とする、老化防止剤およびそれを含有する化粧品及飲食品を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、老化防止機能を有する組成物およびそれを含有する化粧品および飲食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
老化防止については、一般論として、1.紫外線(最重要) 対策が重要である。UVAは皮膚の真皮(コラーゲンが作られる場所)にまで達して、深いシワを作るからである。2.乾燥(乾燥肌)を防ぐ。皮膚の水分を奪い、かさつき、シワのもとになるからである。3.ストレスをできるだけ少なくする。自立神経の働きに悪影響を与え、代謝を悪くするからである。4.睡眠不足を避ける。皮膚細胞の再生。修復がスムーズに行われないからである。5.ホルモン異常を解消する。黄体ホルモンの分泌が活発になるとシミが出来やすくなるからである。6.偏った食生活をしない。栄養のバランスの悪い食事、とくにビタミン不足は良くないからである。かように、老化防止は、基本的には、複雑な要因を解消していく必要があり、一技術をもって、この問題は完全には解決できない。本発明者らは、1.については、すでに、特願2004-220376 、特願2004-220442 において、技術的解決手段の提案を行った。また、3.については、特願2004-227392において、技術的解決手段の提案を行った。4.については、特願2004-219374
、特願2004-219377、特願2004-219382 において、技術的解決手段の提案を行った。5.については、課題がきわめて医学的であり、本発明者らは、まだ技術的解決手段を見出すに至っていない。6.については、各人の日常の研究と努力により、遂行されるべきものと考える。したがって、本発明者は、本願では、特に2.について、論ずるものである。
【0003】
皮膚は、一番外側の表皮、血管や神経がある真皮、主に脂肪でできている皮下組織の3つに分けられる。このうちの真皮は、肌のハリと深く関わっている。真皮の中には、コラーゲンとエラスチンという繊維状のタンパク質が網の目のようにからみあっている。
この2種類の物質が肌にハリを与えるバネの役割を果たしている。しかしながら、紫外線にあたったり、ストレスや睡眠不足、または喫煙や激しい運動や食生活のアンバランスを原因として、活性酸素が発生する。この活性酸素は本来、細菌や毒素などの人体に悪影響を及ぼす物質を殺菌・消毒する働きをもっているものですが、上記のような要因により過剰な活性酸素が発生すると、肌細胞を傷つけ老化の原因となる。また、この活性酸素はがんや糖尿病、痴呆等を引き起こす要因ともなる。
【0004】
また、25歳を超えると細胞に存在するスカベンジャー(「抗酸化物質」という化学物質:活性酸素を還元し、正常な細胞を保護する物質)が少しずつ減少し、40歳ではピーク時の半分の量になってしまう。
このようにして発生した活性酸素がコラーゲンとエラスチンの構造を徐々に崩していく。
このため、年齢を重ねると肌のハリや弾力性が失われていく。
【0005】
老化を完全に阻止することは不可能であるが、老化の要因について、
対策を打つことによって老化のスピードを遅らせことは可能である。例えば、老化のメカニズムにおいて最も大きな要因は、肌のハリや弾力性を維持するコラーゲンとエラスチンの構造が崩れることにある。
そしてこの崩れる原因には、紫外線やストレスから生まれる活性酸素が 悪さをしていることにある。従って、既に老化が始まってしまった肌には、1.コラーゲンとエラスチンの補充
、2.抗酸化物質の補充 等で、 ダメージを回復するとともに、老化予防として、 老化を促進する活性酸素を発生させないように、3.紫外線予防対策 、4.十分な睡眠
、5.ストレス解消 等の対策が有効である。
【0006】
ダメージ回復策のうち、コラーゲンやエラスチンは肉や魚の皮、すじ、軟骨等の食べ物から多く摂取することが可能である。また、これらが含まれたサプリメント等も多く市販されている。外側に塗布することによる老化予防への効果は完全ではない。一方で、肌の活性酸素を封じ込める化学物質である抗酸化物質は、化粧品として肌の外に塗ったり、
食事やサプリメント等の錠剤で摂取する2つの方法から補給することができる。例えば、化粧品として塗布したりサプリメントとして錠剤にも使われる成分に、 植物性物質のOPC(オリゴメリックプロアンソシアニジン)
という物質がある。この物質はビタミンCの20倍の抗酸化作用があることがわかっている。その他、食物から摂取できる抗酸化物質には、以下のようなものがある。(かっこ内はそれらの抗酸化物質を含む食物)
1.ビタミンC(トマト、イチゴ、ブロッコリーなど)
2.ビタミンE(豆類、胡麻、かぼちゃ、鯖、いわしなど)
3.ベータカロチン(人参、キャベツ、ほうれん草など)
4.セレニウム(ニンニク、タマネギ、卵、かつおなど)
5.ポリフェノール(ワイン、リンゴ、ココア、バナナなど)
6. リコピン(トマト、スイカ、グレープフルーツなど)
しかしながら、これらの食品を毎日意識して食べるのは、特にいそがしい中年の女性大変である。 このような場合は、サプリメントを活用して摂取するのも大変有効であり、有効な化粧料を使用するのも、それなりに有効である。
いつまでもきれいな肌でいたいというのは多くの女性の永遠の願いである。
【0007】

最近の知見としては、1.βカロチンを多く含むお茶は肌の老化を防ぐ効能があること。2.日本酒の持つ美容効果の研究が進むにつれ、日本酒の中には、細胞の老化を防ぐと考えられる成分が含まれていることが明らかになってきたこと。米麹に含まれる「コウジ酸」と呼ばれる成分は、細胞の老化を防ぎ且つ、活性化する作用をもつ物質であること。3.
「アスタキサンチン」は、β-カロチンなどと同じカロテノイドの仲間で、サケ・エビ・カニや海藻などの魚介類に多く含まれる赤い色素であり、抗酸化力は「ビタミンEの500〜1000倍」といわれ、血中脂質の活性酸素を抑え、血管を若々しく保ったり、免疫細胞を活性酸素から守ることで免疫力を高めること。また、シミやシワの原因といわれる活性酸素を抑制することで肌の老化を防ぐことが明らかとなった。
【0008】
さらに、メシマコブは食品として認定されるほど安全なもので、免疫効果、抗癌作用があり、栽培にかなり時間がかかることでお値段も高いが、無刺激の栄養成分なので、にきび・しみ・そばかすなどの改善、肌荒れ防止・血液循環と新陳代謝を促して肌の保湿と美白効果を導くこと。その上 肌の老化を防止すること。
【0009】
コンドロイチンは、ムコ多糖類の一種。女性ホルモン(エストロゲン)と機能が似ていて、類似エストロゲンと言われており、コラーゲンとともに結合組織を構成して老化防止、美白効果をもち、体細胞が正常に存在できるように組織に保水性や弾力を与えること。
【0010】
ニンジン根エキスは、新陳代謝を高め、イキイキとした肌を作ること。
【0011】
シクロメチコンは、揮発性のある油性成分で、サッパリとした軽い使用感で、ベタつきを
抑える働きがあり、ヘアケア製品をはじめ、スキンケア、メーキャップ製品全般に使われ
ている。
【0012】
高麗人参エキスは、高麗人参の中で一番効果があるものは6年産であるが、その根のエキスは、古くから漢方薬や民間薬として疲労回復などに使われてきた。肌には、血行促進、活性酸素消去、抗酸化効果があり、肌のシワ、たるみなどを予防することが報告されている。
【0013】
カミツレエキスは、アズレンを多く含み、消炎作用・鎮痛作用もある。また、抹消血管の血行促進、頭皮の新陳代謝促進作用。坑アレルギー、鎮静作用があるので、アトピーや敏感肌、乾燥肌に効果がある。また疲れをとる芳香作用もある。
【0014】
老化を防ぐもう一つのポイントの一つは、成長ホルモンである。正式にはヒト成長ホルモンといいますが、脳下垂体でつくられ分泌される、人間の生命活動の中でも最も重要なホルモンです。成長ホルモンの分泌は新生児で高く、20歳ぐらいから減少する。その減りか方が少ない人ほど若々しく、肌もハリや潤いがある。逆に減り方が多い人ほど老化が進み、肌にもシワやシミが多く現れる。したがって、老化が進んでいる人は成長ホルモンが減っている可能性がある。成長ホルモンを補充する治療法もあるが、アメリカなどでは最近様々な弊害が報告されており、費用が高額である。しかしながら、アルギニンを多く含むマカを飲用すれば、こうした人為的治療に頼らずとも成長ホルモンを自力で増やすことができますので一時的な外部的なホルモン注入と違い、マカは長期飲用によって持続的に、しかもあなたの体内で自力で成長ホルモンの分泌を促すことができ、老化を防ぎ若返りを促進するという報告もある。アルギニンは成長ホルモンの生成に不可欠な必須アミノ酸ですが、アメリカン植物治療センターの調べによると、アルギニンの含有量(100g当たり)は大豆で2600mg、鶏ムネ肉1500mgに対して、マカは9940mgもあります。つまり、大豆の約3・8倍、鶏ムネ肉の約6・6倍ものアルギニンが含まれていることになる。
【0015】
特許文献について、みると以下のようなものが挙げられる。
【0016】
特開2004−131431号公報(特許文献1)には、大豆由来のサポニンを含むことを特徴とする紫外線傷害予防又は改善用組成物。ケール及び/又はその抽出物を含むことを特徴とする紫外線傷害予防又は改善用組成物。プロテアソーム活性促進作用を有する成分を含むことを特徴とする紫外線傷害予防又は改善用組成物。プロテアソーム活性促進作用を有する成分を含むことを特徴とする紫外線による皮膚老化防止用組成物が開示されている。
【0017】
特開2004−129663号公報(特許文献2)には、 ブレンドが、
(i)天然物質から得られるキシメニン酸またはそのアルキルエステルまたはグリセロールエステルまたはワックスエステルまたは食品的に認容性の塩 0.1〜99.9質量%、好ましくは1〜99質量%、最も好ましくは2〜98質量%、および
(ii)他の脂肪酸またはグリセリド、特にトリグリセリド 0.1〜99.9質量%、好ましくは1〜99質量%、最も好ましくは2〜98質量%、この場合、これらはキシメニン酸の天然物質中において存在するものとは非類似であるを含む、キシメニン酸、そのアルキルエステルまたはグリセロールエステルまたはワックスエステルまたはその食品的に認容性の塩、およびグリセリドを含有するブレンド。
ブレンドの成分(i)が、ネルボン酸を含有し、かつ、その際、ブレンド中のキシメニン酸とネルボン酸との質量比が0.5〜5.0、好ましくは0.75〜4.0、最も好ましくは1.2〜3.5である、ブレンド。
少なくとも15質量%のキシメニン酸またはそのアルキルエステルまたはグリセロールエステルまたはワックスエステルまたは塩、好ましくは少なくとも20質量%のキシメニン酸と、少なくとも0.5質量%のネルボン酸またはそのアルキルエステルまたはグリセロールエステルまたはワックスエステルまたはその塩、好ましくは少なくとも5%のネルボン酸またはその誘導体とを有する、グリセリド中のキシメニン酸またはそのアルキルエステルまたはグリセロールエステルまたはワックスエステルまたはその塩のコンセントレート。
他のグリセリドまたはその誘導体が、ヤシ油、ココアバター、ココナッツ油、ヤシ殻油、CLA−グリセリド、大豆油、オリーブ油、ヒマワリ油、ナタネ油、ベニバナ油、コーン油、綿実油、ココアバター等価物またはココアバター代替物、魚油、ルリジザ油、松果油、コリアンダー油、菌油、またはこれらの高オレイン変異体またはこれらの画分、またはこれらの硬化変異体または硬化変異体の画分、またはこれらの油および脂肪の一つまたはそれ以上の混合物、またはこれらの遊離脂肪酸または遊離CLA酸から成る群から選択される、他のグリセリドを含有する、ブレンド。
ブレンドが、示された温度で、非安定化ブレンド上でNMRによって測定された、N=5〜80、好ましくは10〜70、およびN35=20未満、好ましくは1〜5の固体脂肪含量を示す、ブレンド。
食品組成物、好ましくは脂肪をベースとした組成物が、マーガリン、脂肪相または水相または二相スプレッド、低脂肪スプレッド、菓子、たとえばチョコレートまたはチョコレートコーティングまたはチョコレート充填物またはパンの具、アイスクリーム、アイスクリームコーティング、アイスクリーム封入物、ドレッシング、マヨネーズ、チーズ、クリーム代替物、乾燥スープ、飲料、シリアルバー、ソースおよびスナックバーから成る群から選択される、食品。
少なくとも一つの以下の健康的効果:
i)体重の減少または調節
ii)インスリン耐性またはこれに関連する疾病、たとえば糖尿病の予防または治療
iii)アルツハイマー病の発症に関連する症状の開始の遅延
iv)記憶機能の改善
v)血液脂質レベルの低下
vi)抗ガン作用
vii)皮膚の老化防止作用
を有する食品組成物または食品補助剤を製造するための、キシメニン酸、またはそのアルキルエステルまたはグリセロールエステルまたはワックスエステルまたはその食品的に許容可能な塩を活性成分として含有する組成物の使用が開示されている。
【0018】
特開2004−91397号公報(特許文献3)には、シリマリン、フラボノール系化合物、スチルベン系化合物およびビタミンP類から選ばれる1種または2種以上を含む皮膚老化防止用組成物。シリマリン、フラボノール系化合物、スチルベン系化合物またはビタミンP類を含む植物または植物抽出物から選ばれる1種または2種以上を含む皮膚老化防止用組成物が開示されている。
【0019】
特開2004−83416号公報(特許文献4)には、コラーゲン産生促進作用および/またはヒアルロン酸産生促進作用を有する物質を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。コラーゲン産生促進作用および/またはヒアルロン酸産生促進作用を有する物質が、コブミカンCitrus hystrix A. DCからの抽出物であることを特徴とする抗老化剤。抗老化剤を含有していることを特徴とする皮膚外用剤。抗老化剤を含有していることを特徴とする飲食品。コラーゲン産生促進作用および/またはヒアルロン酸産生促進作用を有する物質を摂取することを特徴とする老化防止方法が開示されている。
【0020】
特開2004−10559号公報(特許文献5)には、カウレルパ ラセモサ(Caulerpa racemosa)藻類抽出物を有効成分とする細胞賦活剤。カウレルパ ラセモサ(Caulerpa racemosa)藻類抽出物を有効成分とする抗酸化剤。
カウレルパ ラセモサ(Caulerpa racemosa)藻類抽出物を含有する老化及び肌荒れ改善用の皮膚外用剤。カウレルパ ラセモサ(Caulerpa racemosa)藻類抽出物を含有する老化及び肌荒れ改善用の食品が開示されている。
【0021】
特開2003−342179号公報(特許文献6)には、ケール、ブロッコリー、カリフラワー又はその抽出物からなる群から選ばれる1種又は2種以上を含む、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤。マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤を含む、老化防止剤。マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤を含む、食品組成物が開示されている。
【0022】
特開2003−306446号公報(特許文献7)には、抗酸化成分を含有する外用剤と、抗酸化成分を含有する内服剤とを含むことを特徴とする皮膚老化防止剤及び/又はニキビ改善剤キット。抗酸化成分が、パセリ、茶、酵母、小麦胚芽及びこれらの抽出物から成る群より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする、皮膚老化防止剤及び/又はニキビ改善剤キット。
抗酸化成分が、ビタミンE及び/又はその誘導体であることを特徴とする、皮膚老化防止剤及び/又はニキビ改善剤キット。外用剤に含まれる抗酸化成分がパセリ抽出物及び/又は茶抽出物であり、内服剤に含まれる抗酸化成分がトコトリエノールであることを特徴とする、皮膚老化防止剤及び/又はニキビ改善剤キット。カロチノイド、ビタミンC又はその誘導体、トコトリエノール及びセンテラアジアチカ又はそのエキスを含有することを特徴とする食品組成物が開示されている。
【0023】
特開2003−300893号公報(特許文献8)には、スターフルーツ(Averrhoa carambola L.)の果実からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする保湿剤。
スターフルーツ(Averrhoa
carambola L.)の果実からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。前記抽出物が活性酸素消去作用及び/又はラジカル消去作用を有することを特徴とする抗酸化剤。スターフルーツ(Averrhoa carambola L.)の果実からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。
前記抽出物がヒアルロン酸産生促進作用、エラスターゼ阻害作用及びコラゲナーゼ阻害作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を有することを特徴とする、抗老化剤が開示されている。
【0024】
特開2003−252778号公報(特許文献9)には、穀類由来の有機溶剤抽出物のアセトン不溶性成分を有効成分とするヒアルロニダーゼ阻害剤。穀類が、豆類、米類、麦類、トウモロコシ又は菜種類であるヒアルロニダーゼ阻害剤。アセトン不溶性成分が、不ケン化性のものであるヒアルロニダーゼ阻害剤。アセトン不溶性成分が、穀類由来の有機溶剤抽出物のケン化処理物から分取したものであるヒアルロニダーゼ阻害剤。皮膚老化防止作用、抗炎症作用又は抗アレルギー作用を有するヒアルロニダーゼ阻害剤。ヒアルロニダーゼ阻害剤を含有する化粧品、飲食品又は医薬品が開示されている。
【0025】
特開2003−252777号公報(特許文献10)には、穀類由来の有機溶剤抽出物であって、不ケン化性のアルコール可溶性成分を有効成分とするエラスターゼ阻害剤。不ケン化性のアルコール可溶性成分が、薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム:メタノール:水=40:10:1(V/V/V))のRf値が、0.4〜0.9であるエラスターゼ阻害剤。不ケン化性のアルコール可溶性成分が、穀類由来の有機溶剤抽出物のケン化処理物からアルコール抽出物を分取したものであるエラスターゼ阻害剤。皮膚老化防止性及び/又は抗炎症性を有するエラスターゼ阻害剤。エラスターゼ阻害剤を含有する化粧品、飲食品又は医薬品が開示されている。
【0026】
特開2003−238432号公報(特許文献11)には、アロエベラ、ラカンカ、トチュウ、マカ、エンバク、エルカンブリ、カルカデ、ディル、トウキンセンカ、リュウガンニク、フェンネル、チャ、ペニーロイヤルミント、ネトル、ビンロウジ、ダッタンソバ、アセンヤク、シクンシ科植物ターミナリア
アルジュナ(Terminalia
arjuna)から成る群より選ばれる少なくとも1種を含有するヒアルロン酸蓄積促進剤。ヒアルロン酸蓄積促進剤を含む皮膚しわ改善用、皮膚保湿用及び/又は皮膚老化予防用組成物が開示されている。
【0027】
特開2003−183173号公報(特許文献12)には、ニクタンテス・アルボートリスティス(Nyctanthes albortristis)、パイパー・チャバ(Piper chaba)、アントセファランス・インディカス(Anthocephalus indicus)及びクロタラリア・サイチソイデス(Crotalariacytisoides)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするコラーゲン産生促進剤。ニクタンテス・アルボートリスティス(Nyctanthes albortristis)、パイパー・チャバ(Piper chaba)、アントセファランス・インディカス(Anthocephalus indicus)及びクロタラリア・サイチソイデス(Crotalariacytisoides)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤。ニクタンテス・アルボートリスティス(Nyctanthes albortristis)、パイパー・チャバ(Piper chaba)、アントセファランス・インディカス(Anthocephalus indicus)及びクロタラリア・サイチソイデス(Crotalariacytisoides)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするコラゲナーゼ阻害剤。ニクタンテス・アルボートリスティス(Nyctanthes albortristis)、パイパー・チャバ(Piper chaba)、アントセファランス・インディカス(Anthocephalus indicus)及びクロタラリア・サイチソイデス(Crotalariacytisoides)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。前記抽出物が、コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用及びコラゲナーゼ阻害作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を有することを特徴とする、抗老化剤。ニクタンテス・アルボートリスティス(Nyctanthes albortristis)、パイパー・チャバ(Piper chaba)、アントセファランス・インディカス(Anthocephalus indicus)及びクロタラリア・サイチソイデス(Crotalariacytisoides)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の植物からの抽出物を配合したことを特徴とする飲食品が開示されている。
【0028】
特開2003−176232号公報(特許文献13)には、ヒマラヤザクラ(Prunus cerasoides)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするコラゲナーゼ阻害剤。ヒマラヤザクラ(Prunus cerasoides)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。前記抽出物が、コラゲナーゼ阻害作用を有することを特徴とする、抗老化剤。ヒマラヤザクラ(Prunus cerasoides)からの抽出物を配合したことを特徴とする飲食品が開示されている。
【0029】
特開2003−171307号公報(特許文献14)には、マンネンタケの溶媒抽出物を含有することを特徴とするマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。黒霊芝の溶媒抽出物を含有することを特徴とするマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。抽出溶媒が水、低級アルコール、液状多価アルコールから一種または二種以上選ばれる溶媒による抽出物であることを特徴とする、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。マンネンタケの溶媒抽出物を含有することを特徴とし、ガンの転移、潰瘍形成、慢性関節リュウマチ、骨粗鬆症、歯周炎及び皮膚の老化に関わるマトリックスメタロプロテアーゼ亢進性疾患に対する予防、抑制または症状の改善を目的とする医薬品、医薬部外品、化粧品または食品が開示されている。
【0030】
特開2003−146838号公報(特許文献15)には、マチルス・オドラチシーマ(Machilus odoratissima)及び/又はポテンチラ・フルゲンス(Potentilla fulgens)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするコラゲナーゼ阻害剤。マチルス・オドラチシーマ(Machilus odoratissima)及び/又はポテンチラ・フルゲンス(Potentilla fulgens)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤。マチルス・オドラチシーマ(Machilus odoratissima)及び/又はポテンチラ・フルゲンス(Potentilla fulgens)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするエラスターゼ阻害剤。マチルス・オドラチシーマ(Machilus odoratissima)及び/又はポテンチラ・フルゲンス(Potentilla fulgens)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。前記抽出物が、コラゲナーゼ阻害作用、ヒアルロン酸産生促進作用及びエラスターゼ阻害作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を有することを特徴とする、抗老化剤。マチルス・オドラチシーマ(Machilus odoratissima)及び/又はポテンチラ・フルゲンス(Potentilla fulgens)からの抽出物を配合したことを特徴とする美容用飲食品が開示されている。
【0031】
特開2003−146837号公報(特許文献16)には、クスノハガシワ抽出物を有効成分として含有することを特徴とするコラーゲン産生促進剤。クスノハガシワ抽出物を有効成分として含有することを特徴とするコラゲナーゼ阻害剤。クスノハガシワ抽出物を有効成分として含有することを特徴とする線維芽細胞増殖作用剤。クスノハガシワ抽出物を有効成分として含有することを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤。クスノハガシワ抽出物を有効成分として含有することを特徴とするエラスターゼ阻害剤。クスノハガシワ抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。クスノハガシワ抽出物を配合したことを特徴とする美容用飲食品が開示されている。
【0032】
特開2003−137807号公報(特許文献17)には、アミノ酸配列が、(Gly-Ala-X1)、X1はAla 、Arg 、Asp 、Hyp 、Lys 、Ser もしくはVal 、(Gly-Asp-X2)、X2はAla もしくはThr 、(Gly-Gln- X3)、X3は Glu、 HypもしくはSer 、(Gly-Pro-X4)、X4はAla 、Arg 、Hyp 、Hyl 、Gln 、Met 、Ile 、Lys 、Pro 、Ser 、Thr もしくはVal 、(Gly-Ser- X5)、X5は Ala、Glu もしくはHyp 、(Gly-Lys-X6)、X6はAsp 、Pro もしくはSer 、(Gly-Leu-Hyp )、または(Gly-Val- X7)、X7は HypもしくはArg の一般式で示されるトリペプチドの1種または2種以上の混合物を有効成分とすることを特徴とするコラーゲン産生促進剤。アミノ酸配列が、(Gly-Ala-Arg )、(Gly-Ala-Hyp )、(Gly-Ala-Lys )、(Gly-Pro-Ala )、(Gly-Pro-Arg )、(Gly-Pro-Hyp )および(Gly-Pro-Ser)の一般式で示されるトリペプチドの混合物を有効成分とすることを特徴とするコラーゲン産生促進剤。アミノ酸配列が、(Gly-Ala-X1)、X1はAla 、Arg 、Asp 、Hyp 、Lys 、Ser もしくはVal 、(Gly-Asp-X2)、X2はAla もしくはThr 、(Gly-Gln- X3)、X3は Glu、 HypもしくはSer 、(Gly-Pro-X4)、X4はAla 、Arg 、Hyp 、Hyl 、Gln 、Met 、Ile 、Lys 、Pro 、Ser 、Thr もしくはVal 、(Gly-Ser- X5)、X5は Ala、Glu もしくはHyp 、(Gly-Lys-X6)、X6はAsp 、Pro もしくはSer 、(Gly-Leu-Hyp )、または(Gly-Val- X7)、X7は HypもしくはArg の一般式で示されるトリペプチドの1種または2種以上の混合物を有効成分とすることを特徴とする抗老化またはシワ抑制剤が開示されている。
【0033】
特開2003−128569号公報(特許文献18)には、Sauropus属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。前記抽出物が活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有することを特徴とする抗酸化剤。Sauropus属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用およびエストロゲン様作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することを特徴とする、抗老化剤。
Sauropus属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする飲食品が開示されている。
【0034】
特開2003−128562号公報(特許文献19)には、Microcos属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。前記抽出物が活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有することを特徴とする、抗酸化剤。Microcos属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用およびエストロゲン様作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することを特徴とする、抗老化剤。
Microcos属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする飲食品が開示されている。
【0035】
特開2004−2237号公報(特許文献20)には、(フェニルプロパノイド系、モノテルペノイド系、セスキテルペノイド系、トリテルペノイド系、クマリン系、イソクマリン系、クロマン系、クロメン系、タロキン系、タンニン系およびリグナン系からなる群から選択される一種または二種以上のハーブ成分を含むハーブまたは/およびその処理物を含有することを特徴とするヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。ハーブ成分がアネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオールおよびチモールからなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とする請求項1に記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。ハーブ成分がイソオイゲノール、エストラゴール、カルバクロール、カルボン、カンファー、クマリン、グリチルリチン、グリチルリチン酸、クルクミン、サピネン、サリチルアルデヒド、シトロネール、シナミックアルデヒド、シメン、ジンギベレン、ツヨシ、テルピネオール、ネロール、バニリン、フェランドレン、ボルネオール、メチルシャビコール、メントール、メントン、リナロールおよびリモネンからなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とするヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。食品または医薬中のハーブまたは/およびその処理物の濃度が0.001〜5.0重量%であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。ハーブがイネ目、キキョウ目、シソ目、ショウガ目、セリ目、フトモモ目、マメ目、ミカン目、モクレン目およびユリ目からなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とするヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。ハーブがアサ科、イネ科、キク科、クスノキ科、シソ科、ショウガ科、セリ科、ニクズク科、フトモモ科、マメ科、ミカン科、モクレン科、ユリ科およびラン科からなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。
【0036】
ハーブがあさの実、アニス、アジョワン、オールスパイス、オレガノ、カシア、カモマイル、ガーリック、カルダモン、カンゾウ、キャットニップ、キャラウェイ、クミン、クローブ、けしの実、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サフラン、サボリー、サンショウ、シソ、シナモン、ジンジャー、スターアニス、スペアミント、セージ、セロリ、タイム、ディル、ターメリック、タラゴン、チリペッパー、ちんぴ、ナツメグ、バニラ、バジル、パセリ、フェヌグリーク、フェンネル、ペパーミント、ホースラディッシュ、ホップ、マジョラム、マスタード、メース、ユーカリ、ラベンダー、りょうきょう、レモンバーム、ローズマリー、ローレルおよびわさびからなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とするヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬が開示されている。
【0037】
特開2003−119493号公報(特許文献21)には、置換された有機酸、又はそれの誘導体及びグリセリドを含むブレンドであって、当該ブレンドが、(i)0.1乃至99.9重量%、好ましくは2乃至95重量%、のコンボナット油中に存在するヒドロキノン置換された多不飽和脂肪酸、特に、サルガヒドロキノン酸(=SHQA)又は、当該脂肪酸と1乃至32個の炭素原子を有するアルコールとのエステル、又は食品として許容可能なそれらの塩のような、それらの誘導体、(ii)0乃至99.8重量%、好ましくは4乃至97重量%、のコンボバターグリセリド、及び(iii)0.1乃至99.9重量%、好ましくは1乃至94重量%、のその他のトリグリセリド、を含む、ブレンド。健康上の効果を有する食品組成物又は食品栄養補完物の調製のための有効成分としてのヒドロキノン置換された多不飽和脂肪酸又はそれの誘導体を含む組成物の使用であって、コンボナット油又はそれの抽出物中に存在するヒドロキノン置換された多不飽和脂肪酸又はそれの誘導体が、以下の効果:(i)リパーゼ阻害剤としての作用、特に膵臓リパーゼに対する阻害剤としての作用、(ii)ペルオキシソーム増殖剤活性化レセプター亜類型アルファ又はガンマに対する配位子としての作用、(iii)老化、特に皮膚の老化又は皮膚の光による損傷、の軽減又は予防の補助、(iv)皮膚中のデコリンの形成の促進(v)にきびの減少及び/又は予防の補助、(vi)セリュライトの減少及び/又は予防の補助、(vii)体又は口の爽快さの増強、(viii)ラジカルの形成の防止すること及び/又は油脂の酸化を遅らせること及び/又はラジカルの存在に関連する哺乳類の病気の発生を防止するか又は遅らせること、の少なくとも1つを有する食品組成物又は食品栄養補完物の調製のために使用される、使用が開示されている。
【0038】
特開2003−95970号公報(特許文献22)には、五指毛桃(Ficus simplicissima Lour.)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗炎症剤。前記抽出物が、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有することを特徴とする抗炎症剤。
五指毛桃(Ficus
simplicissima Lour.)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。前記抽出物が、活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有することを特徴とする抗酸化剤。五指毛桃(Ficus simplicissima Lour.)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤が開示されている。
【0039】
特開2003−95913号公報(特許文献23)には、絹蛋白質、ケラチン蛋白質、コラーゲン蛋白質から選ばれる1種以上の蛋白質分解物を含有することを特徴とする、保湿剤。絹蛋白質、ケラチン蛋白質、コラーゲン蛋白質から選ばれる1種以上の蛋白質分解物を含有することを特徴とする、皮膚老化防止剤。必須成分として、次の(1)及び(2)を含有することを特徴とする皮膚老化防止剤。(1)絹蛋白質、ケラチン蛋白質、コラーゲン蛋白質から選ばれる1種以上の蛋白質分解物。(2)エンメイソウ、オトギリソウ、サルビア、ボダイジュ、ラカンカから選ばれる1種以上の植物抽出物。が開示されている。
【0040】
特開2003−55245号公報(特許文献24)には、Choerospondias属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗炎症剤。前記抽出物がヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用およびヒスタミン遊離阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することを特徴とする抗炎症剤。Choerospondias属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。
前記抽出物が活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有することを特徴とする抗酸化剤。Choerospondias属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。
前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用、コラゲナーゼ阻害作用およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することを特徴とする抗老化剤。 Choerospondias属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする飲食品が開示されている。
【0041】
特開2003−55242号公報(特許文献25)には、オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗炎症剤。
前記抽出物がヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用およびヒスタミン遊離阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することを特徴とする抗炎症剤。オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。前記抽出物が活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有することを特徴とする抗酸化剤。オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、コラゲナーゼ阻害作用およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することを特徴とする抗老化剤。オスベッキア(Osbeckia)属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする飲食品が開示されている。
【0042】
特開2003−12538号公報(特許文献26)には、バカスを基材とする固体培地上に、椎茸菌を接種し、次いで菌糸体を増殖して得られる菌糸体を含む固体培地を解束し、この解束された固体培地に、水およびセルラーゼ、グルコシダーゼまたはプロテアーゼから選ばれる酵素の1種またはそれ以上を、前記固体培地を30〜50℃に保ちながら添加し、そして前記固体培地を酵素の存在下に粉砕および擂潰して椎茸菌糸体抽出物を抽出し、次いで95℃までの温度に加熱することにより酵素を失活させ、かつ滅菌してなる椎茸菌糸体抽出物を含む抗酸化作用剤。前記椎茸菌糸体抽出物および任意成分として薬剤的に許容できる担体を含む、活性酸素種や過酸化脂質による酸化的細胞傷害が関与する疾患の治療用および/または予防用である抗酸化作用剤。前記疾患が、薬物や有害物質による肝障害、循環器系疾患、胃潰瘍および胃粘膜障害などの消化器官系疾患、呼吸器系疾患、糖尿病の合併症、皮膚疾患、癌、老化からなる群より選択される請求項2に記載の抗酸化作用剤が開示されている。
【0043】
特開2002−255784号公報(特許文献27)には、米糠の極性溶媒による抽出物を含有することを特徴とする美肌用組成物。
米糠の極性溶媒による抽出物であって、分子量30,000〜40,000程度の高分子画分からなる抽出物を含有してなる、皮膚老化防止作用を有する美肌用組成物。米糠の極性溶媒による抽出物であって、分子量5,000以下の高分子画分からなる抽出物を含有してなる、美白・老化防止作用を有する組成物が開示されている。
【0044】
特開2002−253288号公報(特許文献28)には、一般式(I):
R−O−PO(OH)−O−R(式中、Rはジアシルグリセロール残基、Rはアルコール残基である。)で示されるホスファチドを製造するにあたり、一般式(II):
R−O−PO(OH)−O−R(式中、Rは上記の通りであり、RはCH−CH−NHまたはCH−CH−N(CHである。)で示されるホスファチドを、ストレプトバーテイシリウム・ハチジョーエンス(Streptoverticillium hachijoense)ATCC 19769 株由来のホスファチジル基転移活性を有するホスホリパーゼDの存在下、単一水性相において、第1級叉は第2級アルコールと反応させることを特徴とする方法。アルコール残基が、C2叉はC3鎖を有しており、当該鎖はアルコール性ヒドロキシル基に結合し、かつ、任意に1以上の極性基を有し得るものであり、当該鎖のいずれかの炭素原子と当該極性基のいずれかの原子との間で付加的な炭素原子が介在するか叉は介在することなく環状基が形成されていることもある、方法。大豆レシチン叉は卵レシチンのものと同じ脂肪酸組成を有し、過酸化物価が5以下である、ホスファチジル−L−セリン生成物。老化に関連する精神物理的ストレス、注意力、集中力叉は記憶力の欠如を処置するために使用する、医薬品。式(I)のホスファチドを含む化粧品が開示されている。
【特許文献1】特開2004−131431号公報
【特許文献2】特開2004−129663号公報
【特許文献3】特開2004−91397号公報
【特許文献4】特開2004−83416号公報
【特許文献5】特開2004−10559号公報
【特許文献6】特開2003−342179号公報
【特許文献7】特開2003−306446号公報
【特許文献8】特開2003−300893号公報
【特許文献9】特開2003−252778号公報
【特許文献10】特開2003−252777号公報
【特許文献11】特開2003−238432号公報
【特許文献12】特開2003−183173号公報
【特許文献13】特開2003−176232号公報
【特許文献14】特開2003−171307号公報
【特許文献15】特開2003−146838号公報
【特許文献16】特開2003−146837号公報
【特許文献17】特開2002−322077号公報
【特許文献18】特開2003−128569号公報
【特許文献19】特開2003−128562号公報
【特許文献20】特開2004−2237号公報
【特許文献21】特開2003−119493号公報
【特許文献22】特開2003−95970号公報
【特許文献23】特開2003−95913号公報
【特許文献24】特開2003−55245号公報
【特許文献25】特開2003−55242号公報
【特許文献26】特開2003−12538号公報
【特許文献27】特開2002−255784号
【特許文献28】特開2002−253288号公報以上のように、老化防止、特にお肌の老化防止については、かなり研究が進んでおり、いろいろな効果のある組成物が提案されている。しかしながら、老化防止は、前述のように、種々の要因が関係しており、決め手となる解決手段を見出すのは困難である。本発明者は、抗酸化機能、コラーゲン産生促進機能、ヒアルロン酸産生促進機能の相乗的効果に着目した。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0045】
本発明は、老化防止、特にお肌の老化防止機能を有する組成物およびそれを含有する機能を有する組成物を提供しようとするものであり、その組成物を化粧品用、飲食品用の用途に供することを課題とする。
【0046】
抗酸化機能を有する組成物ついて検討する。
【0047】
抗酸化機能を有するものとして、何をもちいるかが本発明の主眼とするところであるが、本発明者は、麹菌の効力に着目した。すなわち、日本の麹菌に一番多く使用されている麹菌はアスペルギルス オリゼー(Aspergillus
oryzae)と呼ばれる菌である。清酒や味噌に使用される麹菌はすべて、このアスペルギルス オリゼーに分類される。さらに、醤油製造に使用される麹菌の90%以上もアスペルギルス オリゼーに分類される麹菌である。
【0048】
なお、蛇足ではあるが、清酒に使用されるカビはアスペルギルス オリゼーであるが、同じ酒類でも焼酎は違う。九州で製造される焼酎には、アスペルギルス カワチ(Aspergillus kawachii)と呼ばれ、沖縄で作られる泡盛には、アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)とアスペルギルス サイトイ(Aspergillus
saitoi)と呼ばれる。 また、かつお節も麹菌の働きによって作られる。この麹菌の名前はアルペルギルス グラウカス(Aspergillus glaucus)と呼ばれている。これらの麹菌については、確認はしていないが、アスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)と同様の効果を有するものと推察される。
【0049】
麹菌による抗酸化剤の造り方は、いろいろな方法があるが、基本的概念としては、麹菌を前培養し活性化させ、37〜38℃で、2〜3日玄米(うるち米、もち米)又は白米に接種して、固体培養、生理活性物質を得る。本発明では、これを「玄米麹菌発酵抽出物」あるいは「白米麹発酵菌抽出物」と称す。更に、抗酸化力を高めるために、麹菌を使用してウコンを発酵させた「ウコン麹菌発酵抽出物」を加えると良い。(注、ウコンは、生姜科に属する多年草で、ウコン属 (クルクマ) は世界中で約50数種類以上が認められている。ウコン属は一般に高温多湿を好み、南アジアを中心に、アジア、アフリカ、中南米の各大陸の熱帯から亜熱帯にかけて広く自生している。また、世界的に見ると、インドや、中南米、インドネシアなどで大規模に栽培されている。日本では沖縄県が有名である。)
【0050】
次に、コラーゲン産生促進機能を有する組成物について検討する。
【0051】
クスノハガシワの抽出物に注目した。有効成分。抽出原料として用いる植物は、クスノハガシワ(学名:Mallotus philippinensis Mueller-Argoviensis,中国名:呂宋楸毛(ルソンシュウモウ))は、トウダイグサ科に属する常緑小高木であって、広東、広西、湖南、雲南、四川、浙江、福建、江西、台湾などに分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として用いる植物の構成部位は特に限定されるものではなく、例えば、葉部、花部、根部、樹皮、枝部等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらのうち特に樹皮を抽出原料として用いることが好ましい。
【0052】
植物の抽出に一般に用いられている抽出方法によって、クスノハガシワからこれらの作用を有する抽出物を得ることができる。例えば、抽出原料を乾燥した後、そのまま、又は粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。この際、抽出原料の乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、クスノハガシワは、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。抽出溶媒としては、水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合液を室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられる。2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水と低級脂肪族アルコールとの混合比を7:3〜2:8(重量比)とすることができる。
【0053】
抽出処理は、クスノハガシワに含有される可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されるものではなく、常法に従って行うことができる。抽出処理の際には特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温又は還流加熱下において任意の装置を用いることができる。具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、通常1〜3時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は抽出原料の通常5〜15倍量(重量比)であり、抽出温度は、通常、常温〜95℃である。得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。得られた抽出液はそのままでもとして使用することができるが、濃縮液又は乾燥物としたものの方が利用しやすい。
【0054】
クスノハガシワからの抽出物の製剤化は常法に従って行うことができる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができ、クスノハガシワからの抽出物を粉末状、果粒状、錠剤状等、任意の剤形に製剤化することができる。クスノハガシワ抽出物は特有の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、皮膚化粧料や美容用飲食品などに添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。精製は具体的には、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。この剤は、コラーゲン産生促進剤は、線維芽細胞によるコラーゲンの産生を活発化して真皮層に十分なコラーゲンを補給することによって、皮膚の老化を防止及び/又は改善することができる。
【0055】
次に、ヒアルロン酸蓄積促進機能を有する組成物について、検討する。
【0056】
アロエベラ(Aloe vera)、ラカンカ(Momordicagrosvenorii)、トチュウ(Eucommia ulmoides)、マカ(Lepidiummee yenii)、エンバク(Avena sativa)、エルカンブリ(Gentianella alborocea)、カルカデ(Hibiscus sabdariffa)、ディル(Anethum graveolens)、トウキンセンカ(Calendula officinalis)、リュウガンニク(Euphoria longana)、フェンネル(Foeniculum vulgare)、チャ(Thea sinensis)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、ネトル(Urtrica thunbergiana)、ビンロウジ(Areca catechu)、ダッタンソバ(Fagopyrumtartaricum)、アセンヤク(Uncaria gambir)、シクンシ科植物ターミナリアアルジュナ(Terminalia arjuna)より選ばれる植物のからの抽出物に注目した。
【0057】
上記植物は、葉、茎、芽、花、木質部、木皮部(樹皮)などの地上部および根、塊茎などの地下部、種子、果実、樹脂など全ての部位が使用可能である。また、植物は、植物自身を乾燥させた乾燥物、その粉砕物、それら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁、水あるいはアルコール、エーテル、アセトンなどの有機溶媒による粗抽出物、および粗抽出物を液液分配、カラムクロマトグラフィーなどで段階的に精製して得られた抽出物画分など、全てを含む。これらは単独で用いても良く、また2種以上混合して用いても良い。
【0058】
例えば、リュウガンニクの植物体乾燥物1Kgにエタノール3Lを加え、室温で一晩浸漬することにより得た抽出液を、そのままヒアルロン酸蓄積促進作用を有する皮膚しわ改善用組成物、皮膚保湿用組成物、皮膚老化予防用組成物、血栓形成阻害用組成物、関節炎治療用組成物、リウマチ治療用組成物、ドライアイ予防用組成物、血管柔軟化用組成物、動脈硬化治療用組成物として使用しても良いし、液液分配、各種クロマトグラフィーを組み合わせて、精製したものを使用しても良い。
【0059】
ヒアルロン酸は、極めて高い保水能力や粘弾性を示す生体成分として知られている。ヒアルロン酸は生体中では単独で存在することはほとんどないといってよく、様々なヒアルロン酸結合活性を有するプロテインなどのヒアルロン酸結合分子が結合して特異なマトリックスを構築している。このヒアルロン酸リッチマトリクスは、活発な代謝変化、細胞増殖がみられる部位にはほとんどにおいて見出されるものである。
【0060】
ヒアルロン酸は、その優れた保水能力によって、皮膚の乾燥を防ぎ、みずみずしい肌を保つために使用できる。皮膚はヒアルロン酸を豊富に有する組織であるが、ヒアルロン酸は、加齢とともに低分子化されて、その保水能力が低下していく。そこで、皮膚のヒアルロン酸を豊富に保持することによって、皮膚の老化を防止することができる。ヒアルロン酸の産生量を促進することによって、ヒアルロン酸の産生量の減少により生じる血管、関節、眼球などの組織で発生する障害や病態を改善することができる。また、血栓形成阻害作用を有しているヒアルロン酸の産生を促進することにより、血栓形成を阻害することができ
【0061】
有効成分たる植物の有効投与量は、患者の年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケジュール、製剤形態、素材の阻害活性の強さなどにより、適宜選択・決定されるが、例えば、経口投与の場合、一般に1日当たり0.001〜1000mg/kg程度、アロエベラのエタノール抽出物の場合、1日当たり10〜200mg/kg程度とされ、1日に数回に分けて投与してもよい。
【0062】
また、本発明の剤を含有せしめて、ヒアルロン酸蓄積促進剤含有化粧料または化粧料素材として使用する場合、例えば、エンバクの乾燥物あるいは抽出物を小麦胚芽油あるいはオリーブ油に添加して化粧料素材として使用することができる。
【0063】
また、前記のヒアルロン酸蓄積促進剤を直接、化粧品成分として使用した化粧品を製造することができる。本発明の方法で得られるヒアルロン酸蓄積促進剤を含有せしめた化粧品としては特に限定されるものではないが、機能面からは、例えば乳液、化粧液、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ローション、エッセンス、シャンプー、リンスなどが好ましい。このような化粧品は、常法に従って製造することができる。化粧品における有効成分である植物の乾燥物または抽出物の添加量は、特に限定されるものではないが、一例としてあげると、化粧料全重量の0.01重量%以上20重量%以下程度が適当である。この有効成分である植物は、天然物であるためその毒性は低く、例えばフェンネルのエタノール抽出物を毎日1000mg/kg、100日間という長期間に亘ってラットに経口投与しても、死亡例は認められず、体重変化も観察されなかった。
【課題を解決するための手段】
【0064】
本発明者は、下記の構成を要件とした抗酸化機能を有する老化防止用組成物およびそれを含有する化粧品及飲食品を提供する。すなわち、
(1)玄米の麹菌発酵抽出物あるいは白米の麹菌発酵抽出物を必須成分とし、
(2)さらに、クスノハガシワの抽出物を加え、
(3)好ましくは、さらに、アロエベラ(Aloe vera)、ラカンカ(Momordicagrosvenorii)、トチュウ(Eucommia ulmoides)、マカ(Lepidiummee yenii)、エンバク(Avena sativa)、エルカンブリ(Gentianella alborocea)、カルカデ(Hibiscus sabdariffa)、ディル(Anethum graveolens)、トウキンセンカ(Calendula officinalis)、リュウガンニク(Euphoria longana)、フェンネル(Foeniculum vulgare)、チャ(Thea sinensis)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、ネトル(Urtrica thunbergiana)、ビンロウジ(Areca catechu)、ダッタンソバ(Fagopyrumtartaricum)、アセンヤク(Uncaria gambir)、シクンシ科植物ターミナリアアルジュナ(Terminalia arjuna)より選ばれる植物のからの抽出物加えたものからなる組成物を得、(4)それらを含有することを特徴とする、老化防止剤およびそれを含有する化粧品及飲食品を提供する。
【発明の効果】
【0065】
本発明によれば、老化防止について、お肌の面から、および体内の面から、老化を防止する組成物およびそれを含有する化粧品及飲食品品を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0066】
(1)玄米の麹菌発酵抽出物あるいは白米の麹菌発酵抽出物を必須成分とし、(2)さらに、クスノハガシワの抽出物を加え、(3)好ましくは、さらに、アロエベラ(Aloe vera)、ラカンカ(Momordicagrosvenorii)、トチュウ(Eucommia ulmoides)、マカ(Lepidiummee yenii)、エンバク(Avena sativa)、エルカンブリ(Gentianella alborocea)、カルカデ(Hibiscus sabdariffa)、ディル(Anethum graveolens)、トウキンセンカ(Calendula officinalis)、リュウガンニク(Euphoria longana)、フェンネル(Foeniculum vulgare)、チャ(Thea sinensis)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、ネトル(Urtrica thunbergiana)、ビンロウジ(Areca catechu)、ダッタンソバ(Fagopyrumtartaricum)、アセンヤク(Uncaria gambir)、シクンシ科植物ターミナリアアルジュナ(Terminalia arjuna)より選ばれる植物のからの抽出物加えたものからなる組成物を得、(4)そして、さらに望ましくは、それら抽出液を納豆菌で発酵させた発酵液から抽出物を得、これを組成物とすることを特徴とする、老化防止剤およびそれを含有する化粧品及飲食品。
【実施例】
【0067】
以下に本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるみのではない。
【0068】
本発明では、「玄米麹菌発酵抽出物」あるいは「白米麹発酵菌抽出物」について発明の主眼としているので、まずそれらの抽出物の製法について述べる。
【0069】
[玄米麹菌発酵抽出物(抽出液)の製法]
培地A(炭素源として玄米粒2%又は玄米粉2%、グルタミン酸モノナトリウム1.26%、KH2PO4 0.24%、K2HPO4 0.24%、MgSO4・7H2O 0.8%、KCl 0.05%、FeSO4・7H2O 0.001%、ZnSO4・7H2O 0.001%、およびMnSO4・H2O 0.0003%を含み、残部は水である。%は質量百分率である。)を用いて液内培養を行った。米粒には、米を脱穀、蒸煮および滅菌したものを使用した。フラスコ振とう培養(shaken flask cultivation)を行う前に、麹菌を保存培養からポテトデキストロース寒天(Potato-Dextrose Agar;PDA)39g/Lを含む新しい平板培地に接種した。この平板を30℃で6日間培養した。6日後、PDA平板培地から胞子および菌糸を取り出して無菌水6mlに懸濁し、これを接種源調製のための種として用いた。培地Aが300mlが入った三角フラスコ(容積1L)に胞子と菌糸の懸濁液3mlを接種し、200rpmの回転振とう機(rotary shaker)上において30℃で培養した。2日後の培養液を液内培養の接種源として用いた。この麹菌20mlを玄米(うるち米)10kgに散布し、37〜38℃で、2〜3日間固体培養した後、発酵玄米を水で抽出し、ろ過、減圧濃縮した後、凍結乾燥して生理活性物質(玄米麹菌発酵抽出物)を得、再度精製水に溶解して1000mlの抽出液とした。玄米(もち米)および白米(うるち米)抽出物を得る場合も同様である。
【0070】
[クスノハガシワの抽出液の調製]
乾燥粉砕した原料100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度約5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものをクスノハガシワ抽出液とし、この抽出液を約50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、さらに凍結乾燥を行い、その後、10mlの抽出液として調製した。
【0071】
[植物、アロエベラ等の抽出液の調製]
アロエベラ、ラカンカ、トチュウ、マカ、エンバク、エルカンブリ、カルカデ、ディル、トウキンセンカ、リュウガンニク、フェンネル、チャ、ペニーロイヤルミント、ネトル、ビンロウジ、ダッタンソバ、アセンヤク、シクンシ科植物 Terminalia arjuna、各100gに10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度約5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したもの上記それぞれの、植物抽出液とし、この抽出液を約50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、さらに凍結乾燥を行い、その後、10mlの抽出液として調製した。なお、本実施例では、マカの抽出液を用いた。
化粧料の調製。下記のような化粧料を調製した。
【0072】
化粧水は、全体100重量部のうち、以下を共通成分として、老化防止の機能成分とともに、80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解することにより、調製した。
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)ビタミンC 0.05
f)精製水 残余
【0073】
老化防止の機能成分の配合。
化粧水A
1.玄米麹菌発酵抽出物 6.0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 0
4.マカの抽出液 0
【0074】
化粧水B
1.玄米麹菌発酵抽出物 0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 6.0
3.クスノハガシワの抽出液 0
4.マカの抽出液 0
【0075】
化粧水C
1.玄米麹菌発酵抽出物 0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 6.0
3.マカの抽出液 0
【0076】
化粧水D
1.玄米麹菌発酵抽出物 0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 0
3.マカの抽出液 6.0
【0077】
化粧水E
1.玄米麹菌発酵抽出物 3.0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 3.0
3.マカの抽出液 0
【0078】
化粧水F
1.玄米麹菌発酵抽出物 3.0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 0
3.マカの抽出液 3.0
【0079】
化粧水G
1.玄米麹菌発酵抽出物 2.0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 2.0
3.マカの抽出液 2.0
【0080】
化粧水H
1.玄米麹菌発酵抽出物 0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 0
3.マカの抽出液 0
【0081】
上記処方にて調製した化粧料について実使用でお肌のシワやシミの減少等に対する効果を検討した。お肌のシワやシミ気になってきたという症状を感じている10名の女性(年齢40才〜50才)に1日2回(毎朝、毎夜)3mlずつ3ヶ月にわたってお顔に擦り込んでもらい、各自の申告評価により、表1の結果を得た。表1から明らかなように、この老化防止用の化粧料は、お肌の老化の防止に対しても優れた効果を示した。また何らの好ましくない症状も発生しなかった。
【0082】
これらの結果は、判定方法の結果判定に基づく。老化防止効果テストの判定基準において、×とは使用にもかかわらず何らの改善もみられないもの。
○とはシワやシミの進行が小さくなったもの。
◎とはシワやシミの進行が止まったもの。
【0083】
表1
パネル a b c d e f g h i j
化粧水A ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎
化粧水B ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ○
化粧水C ◎ ○ ○ ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ ○
化粧水D ○ ◎ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎

化粧水E ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○
化粧水F ◎ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎
化粧水G ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
化粧水H × × × × × × × × × ×
【0084】
表1より、(1)玄米の麹菌発酵抽出物あるいは白米の麹菌発酵抽出物を必須成分とし、(2)さらに、クスノハガシワの抽出物を加え、(3)マカの抽出物加えたものからなる組成物を得、これを組成物とすることを特徴とする、化粧水に著しい老化防止効果が認められた。
【0085】
老化防止の飲料を以下のように調製した。
【0086】
飲料は、全体100重量部のうち、以下を共通成分として、老化防止の機能成分とともに、調製した。
A.レモン果汁 3.0
B.ビタミンC 0.02
C.精製水 残余
【0087】
老化防止の機能成分の配合。
飲料A
1.玄米麹菌発酵抽出物 6.0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 0
4.マカの抽出液 0
【0088】
飲料B
1.玄米麹菌発酵抽出物 0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 6.0
3.クスノハガシワの抽出液 0
4.マカの抽出液 0
【0089】
飲料C
1.玄米麹菌発酵抽出物 0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 6.0
3.マカの抽出液 0
【0090】
飲料D
1.玄米麹菌発酵抽出物 0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 0
3.マカの抽出液 6.0
【0091】
飲料E
1.玄米麹菌発酵抽出物 3.0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 3.0
3.マカの抽出液 0
【0092】
飲料F
1.玄米麹菌発酵抽出物 3.0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 0
3.マカの抽出液 3.0
【0093】
飲料G
1.玄米麹菌発酵抽出物 2.0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 2.0
3.マカの抽出液 2.0
【0094】
飲料H
1.玄米麹菌発酵抽出物 0
2.白米(うるち米)麹菌醗酵抽出物 0
3.クスノハガシワの抽出液 0
3.マカの抽出液 0
【0095】
上記処方にて調製したについて実使用で体調の良さについての効果を検討した。最近、年のせいか、ややストレスがたまりいらいらするという症状を感じている10名の女性(年齢40才〜50才)に1日2回(毎朝、毎夜)5mlずつ1ヶ月にわたって飲んでもらい、各自の申告評価により、表2の結果を得た。表ふから明らかなように、この老化防止用の化粧料は、体調の維持改善に対しても優れた効果を示した。また何らの好ましくない症状も発生しなかった。
【0096】
これらの結果は、判定方法の結果判定に基づく。老化防止効果テストの判定基準において、×とは飲用にもかかわらず何らの改善もみられないもの。
○とは体調がかなり良くなったと感じたもの。
◎とは体調がすこぶる良くなったと感じたもの。
【0097】
表2
パネル a b c d e f g h i j
飲料A ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
飲料B ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○
飲料C ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ ○
飲料D ○ ○ ◎ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎

飲料E ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○
飲料F ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎
飲料G ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
飲料H × × × × × × × × × ×
【0098】
表2より、(1)玄米の麹菌発酵抽出物あるいは白米の麹菌発酵抽出物を必須成分とし、(2)さらに、クスノハガシワの抽出物を加え、(3)マカの抽出物加えたものからなる組成物を得、これを組成物を含有することを特徴とする、飲料の摂取により、に著しい体調改善効果が認められ、老化の防止効果が示唆された。







































【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄米の麹菌発酵抽出物あるいは白米の麹菌発酵抽出物を必須成分とすることを特徴とする、老化防止用組成物。
【請求項2】
玄米の麹菌発酵抽出物あるいは白米の麹菌発酵抽出物に、さらに、クスノハガシワの抽出物を加えたものを必須成分とすることを特徴とする、老化防止用組成物。
【請求項3】
玄米の麹菌発酵抽出物あるいは白米の麹菌発酵抽出物、オキアミ抽出物、クスノハガシワの抽出物に、さらに、アロエベラ(Aloe vera)、ラカンカ(Momordicagrosvenorii)、トチュウ(Eucommia ulmoides)、マカ(Lepidiummee yenii)、エンバク(Avena sativa)、エルカンブリ(Gentianella alborocea)、カルカデ(Hibiscus sabdariffa)、ディル(Anethum graveolens)、トウキンセンカ(Calendula officinalis)、リュウガンニク(Euphoria longana)、フェンネル(Foeniculum vulgare)、チャ(Thea sinensis)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、ネトル(Urtrica thunbergiana)、ビンロウジ(Areca catechu)、ダッタンソバ(Fagopyrumtartaricum)、アセンヤク(Uncaria gambir)、シクンシ科植物ターミナリアアルジュナ(Terminalia arjuna)より選ばれる植物のからの抽出物を加えたものからなることを特徴とする、老化防止用組成物。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載の老化防止用組成物を含有することを特徴とする、化粧品または飲食品。






























【公開番号】特開2006−62984(P2006−62984A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−244499(P2004−244499)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(304033502)
【Fターム(参考)】