脚式歩行ロボットの足部構造
【課題】歩行動作時において足部の裏面と接地面との良好な接地状態を維持することにより、単脚支持状態における十分な安定性を確保し、もってこの種の脚式ロボットの歩行動作をよりスムースに行えるようにすることにある。
【解決手段】足部の裏面に接地面を掴持可能な可動体を設けて、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際に、可動体により接地面を掴持して、足部の裏面と接地面との良好な接地状態を維持するように構成した。
【解決手段】足部の裏面に接地面を掴持可能な可動体を設けて、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際に、可動体により接地面を掴持して、足部の裏面と接地面との良好な接地状態を維持するように構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の脚体を所定の順序で前方又は後方に踏み出すことにより接地面上を歩行することができる2足歩行ロボット等の足部分の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のロボットブームを背景として、2足歩行ロボット等の脚式歩行ロボットも種々のものが開発されるに至っている。一般に、この種の歩行ロボットにあっては、不安定となり易い単脚接地時における安定性が求められるが、かかる安定性を図るべく開発された従来の足部構造としては、例えば図20に示すようなものが存在する(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−236779号公報(第2頁、図7)。
【0003】
この従来のものは、下面にゴム板を有する板状部材40を足部41の裏面42に出退自在に設けたものであり、足部41の裏面42が接地面と接地状態にある時は、板状部材40を裏面42から突出させて接地面との摩擦抵抗を増加せしめてスリップを防止し、単脚接地時における安定性を図ることにより、円滑な歩行動作を可能にせんとするものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の足部構造のような、単に板状部材40のゴム板と接地面とを接触させて摩擦抵抗を増加させるという手段は、単脚支持状態における安定性を確保する手段としては不十分であり、接地面の種類やその状況によっては安定した走行が行えずに、ロボットが転倒し易いという問題点があった。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、歩行動作時において足部の裏面と接地面との良好な接地状態を維持することにより、単脚支持状態における十分な安定性を確保し、もってこの種の脚式ロボットの歩行動作をよりスムースに行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、足部の裏面に接地面を掴持可能な可動体が設けられてなることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、可動体により接地面が掴持されることになる。一方、足部の裏面が接地面から離反する際には、可動体による接地面の掴持状態が解除される。
【0008】
請求項2に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造において、前記可動体が、所定間隔を有して設けられた複数のローラからなり且つ該ローラは回転駆動可能に構成されてなることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際に、ローラを相対する方向に回転駆動させれば、該ローラにより前記接地面が掴持されることになる。また、足部の裏面が接地面から離反する際には、ローラの回転動作は停止して該ローラによる接地面の掴持状態が解除される。
【0010】
請求項3に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造において、前記可動体が、所定間隔を有して複数設けられ且つ接離自在に駆動し得るように構成されてなることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、可動体が接近して該可動体により前記接地面が掴持されることになる。また、足部の裏面が接地面から離反する際には、可動体が相互に離間して該可動体による接地面の掴持状態が解除される。
【0012】
請求項4に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造において、前記可動体が、足部の幅方向に所定間隔を有して設けられ且つ水平方向に回転駆動可能な一対の第一可動体と、該第一可動体と接離自在に駆動し得る第二可動体とからなることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、第一可動体が相対する内向きに回転駆動されると共に、該第二可動体が前記第一可動体の方向へと接近するように駆動されて、両可動体によって前記接地面が掴持されることになる。一方、足部の裏面側が接地面から離反する際には、第一可動体の回転動作が停止すると共に、第二可動体の第一可動体から離間して両可動体による接地面の掴持状態が解除される。
【0014】
請求項5に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造において、前記可動体が所定間隔を有して複数設けられ且つ該可動体の一端部が枢支されると共に、他端部が相互に接離自在となるべく構成されてなることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、各可動体の他端部が接近してこれら両可動体によって前記接地面が掴持されることになる。また、足部の裏面側が接地面から離反する際には、可動体が離間して両可動体による接地面の掴持状態が解除される。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、足部の裏面に、接地面を掴持可能な可動体が設けられてなるために、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、可動体により接地面が掴持されて、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる結果、単脚支持状態における安定性が確保されて、一連の歩行動作の安定且つスムースに行うことができる。
【0017】
請求項2に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、可動体が、所定間隔を有して設けられた複数のローラからなり且つ該ローラは回転駆動可能に構成されてなるために、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、ローラを相対する方向に回転駆動させれば該ローラにより接地面が掴持されて、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる。従って、単脚支持状態における安定性を確保することができ、一連の歩行動作が安定且つスムースに行うことができる。
【0018】
請求項3に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、可動体が所定間隔を有して複数設けられ且つ接離自在に駆動し得るように構成されてなるために、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、接近するように駆動した可動体により接地面が掴持されて、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる結果、単脚支持状態における安定性を確保することが可能となり、一連の歩行動作が安定且つスムースに行うことができる。
【0019】
請求項4に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、可動体が、足部の幅方向に所定間隔を有して設けられ且つ水平方向に回転駆動可能な一対の第一可動体と、該第一可動体と接離自在に駆動可能な第二可動体とからなるために、歩行動作時には第一可動体の回転動作と第二可動体の第一可動体側への接近動作によって接地面が各可動体により掴持されて、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる。よって、単脚支持状態における安定性を確保することができ、一連の歩行動作が安定且つスムースに行うことができる。
【0020】
請求項5に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、可動体の一端部が枢支されると共に、他端部が相互に接離自在となるべく駆動し得るように構成されてなるために、歩行動作時には、各可動体の他端部が接近してこれら両可動体によって前記接地面が掴持されることになり、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる結果、単脚支持状態における安定性を確保することが可能となり、一連の歩行動作が安定且つスムースに行うことができる。
【0021】
また、本発明に係る脚式歩行ロボットの足部構造は、いずれも全体の構成が非常に簡易であるために、安価に且つ容易に製作できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0023】
図1において、1は頭部2を有するロボット本体を示し、その上部側の両側部には腕体3を備えている。4はロボット本体1の下部側の両側部に設けた一対の脚体で、各脚体4は交互に前方又は後方に踏み出すことにより2足歩行が可能なように構成されており、その下端部には足部5を備えている。
【0024】
次に、足部5の構造に係る一実施形態について具体的に説明する。図2乃至図5において、6は略箱状に形成した足部本体を示し、その上面は前記脚体4の下端に回動自在に設けられている。7は足裏面8の長手方向に所定間隔を有して設けた一対のローラからなる可動体で、足裏面8に形成した凹部9に回転自在に内装されている。かかる可動体7の下端部は足裏面8から下方へ若干突出するように配置されており、また可動体7の外周面にはゴム材やウレタン樹脂等(図示せず)が設けられている。
【0025】
10は可動体7を回転駆動するための電動機で、前記各凹部9の上方位置に配されており、その駆動軸11に設けた歯車12及び歯車群13を介して可動体7を回転駆動し得るように構成してなる。
【0026】
14は取付け部材15に挿着したスイッチ棒で、その下端側に固定したリング16と取付け部材15間にはバネ17が介装されて、その付勢力によりスイッチ棒14の下端部は足裏面8から突出しており、足部本体6が接地面18に接地した際には該接地面18によりスイッチ棒14は上向きに押圧されて上昇する。尚、スイッチ棒14の足裏面8からの突出量は前記可動体7の下端部の突出量よりも大きく設定している。
【0027】
19は前記取付け部材15に固定したスイッチで、そのレバー20の先端部はスイッチ棒14の上端部に係合しており、該スイッチ棒14が一定以上上昇した際にレバー20を介してスイッチ19はON状態となり、下降した際にOFF状態となる。21は前記電動機10に電源を供給すると共に、スイッチ19の状況に応じて電動機10の動きを制御する制御部である。本実施形態ではスイッチ19がON状態になると制御部21により電動機10が駆動されて、各可動体7が図2、図3及び図5に示す如く相対する方向(矢印A方向)に回転するように設定している。
【0028】
本実施形態は以上のような構成からなるが、本実施形態に係るロボットは2足歩行であるため、その歩行動作は一方の足部5の足裏面8を接地面18に接地した状態で、他方の足部5の足裏面8が接地面18から離反するようにして脚体4を踏み出して行われることになる。
【0029】
この歩行動作時において、図4のように一方の足部5が接地面18に接地すると、該接地面18によりバネ17の付勢力に抗してスイッチ棒14が上向きに押圧され、該スイッチ棒14によってスイッチ19のレバー20が回動してON状態となり、制御部21を介して各可動体7がそれぞれ矢印A方向に回転を開始する。この間に他方の足部5を有する方の脚体4は踏み出し動作が開始される。
【0030】
この場合、可動体7が接地面18に接触して単脚支持状態になるとその回転は停止するが、かかる回転力は接地面18に作用し続けるため、該接地面18は各可動体7により掴持されることになる。これにより足部5と接地面18との良好な接地状態が維持される結果、かかる単脚支持状態が安定化してスムースな歩行が可能となり、不用意に転倒することもなくなる。
【0031】
一方、図5のように足部5が接地面18から離反すると、スイッチ棒14がバネ17の作用により足裏面8から突出してスイッチ19がOFF状態となって可動体7の回転は停止し、脚体4の踏み出し動作が安定して行われる。
【0032】
尚、上記実施形態は可動体7たる一対のローラを相対方向に回転せしめて接地面18を掴持するように構成したが、本発明に係る接地面18の掴持手段はこれに限定されるものではなく、次に他の実施形態について説明する。この場合において、上記実施形態と同様の構成からなる部位については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0033】
図6乃至図9に示すように、足裏面8に設けた凹部9の幅方向に対向する内面に夫々長孔22が穿設され、該長孔22にはローラからなる可動体7の回転軸23がスライド自在に挿通されている。また、足部本体6の略中央には一対のソレノイド24が配され、その可動棒25には平面略コの字状の支持杆26が固定されており、該支持杆26の相対する側片27が前記可動体7の回転軸23を回転自在に保持している。
【0034】
この実施形態においては、図8のようにその歩行動作時に一方の足部5が接地面18に接地すると、上記実施形態と同様にしてスイッチ19がON状態となり各ソレノイド24の可動棒25により可動体7が相対する方向(矢印B方向)に移動して接近し、該可動体7によって接地面18が掴持されることになる。これによって、足部5と接地面18との良好な接地状態が維持されるために、単脚支持状態の安定化が図れてスムースな歩行が可能となり、不用意に転倒することもなくなる。
【0035】
一方、図9のように足部5が接地面18から離反すると、スイッチ棒14がバネ17の作用により足裏面8から突出してスイッチ19がOFF状態となって各可動体7は相互に離間するように移動し、脚体4の踏み出し動作が安定して行われるのである。
【0036】
この場合において、可動体7はローラで構成する必要はなく、例えば図10及び図11のように直方体形状の板状体で可動体7を構成してもよい。各可動体7はソレノイド24の可動棒25に固定されており、該ソレノイド25により接離自在に駆動可能である。
そして、両可動体7の接近移動によって接地面が掴持されて上記実施形態の場合と同様に安定した単脚支持状態を維持することができる。尚、上記各実施形態における凹部9は省略可能である。
【0037】
次に説明する他の実施形態は、図12乃至図15に示すように可動体7が足部5の足裏面8に長手方向に所定間隔を有して配設した第一可動体7aと、第二可動体7bとからなり、第一可動体7aは幅方向に一定間隔隔てて設けられる一対の円板で構成され、各第一可動体7aは電動機28により歯車群29を介して相対する方向(矢印C方向)に水平回転するように構成されている。また、円板状に形成された第二可動体7bは足裏面8に長手方向に形成した長孔30から突出しており、ソレノイド31の可動棒32に設けた板状のスライド部材33の下面に固定されている。尚、第一可動体7aと第二可動体7bの下面は略面一になるように設定している。
【0038】
当該実施形態にあっては、図14のようにその歩行動作時に一方の足部5が接地面18に接地すると、上記各実施形態と同様にしてスイッチ19がON状態となり、電動機28により歯車群29を介して第一可動体7aが相対する方向(矢印C方向)に水平回転すると共に、ソレノイド31の可動棒32によりスライド部材33を介して第二可動体7bが第一可動体7aに対して相対する方向(矢印D方向)に移動して接近し、両可動体7a、7bによって接地面18が掴持されることになる。これにより、足部5と接地面18との良好な接地状態が維持されることになり、単脚支持状態の安定化が図れてスムースな歩行が可能となる結果、不用意に転倒することもなくなるのである。
【0039】
一方、図15のように足部5が接地面18から離反すると、スイッチ棒14がバネ17の作用により足裏面8から突出してスイッチ19がOFF状態となって第一可動体7aの回転が停止すると共に、第二可動体7bが第一可動体7aから離間するように移動し、脚体4の踏み出し動作が安定して行われることになる。
【0040】
さらに、他の実施形態について説明すると、図16乃至図19において一対の板状可動体7が長手方向に所定間隔を有して設けられ、対角線状に位置するその一端部は足裏面8に枢支されている。また、可動体7の他端部上面には足裏面8に円弧状に形成した長孔34に挿通されるピン35が設けられ、該ピン35はソレノイド36の可動棒37に固定されて対角線状に位置する可動体7の他端部が相互に接離自在に駆動し得るように構成されている。
【0041】
尚、一方の可動体7は回動させずに上述した一実施形態における第二可動体7bのように、他方の可動体7に対して相対する方向に接離自在に移動するように構成しても構わない。この場合、回動させる他方の可動体7の他端部が足部5の内側に位置するように設定するのが、安定性の面からは好ましい。
【0042】
そして、その歩行動作時に図18のように一方の足部5が接地面18に接地すると、上記各実施形態と同様にしてスイッチ19がON状態となり各ソレノイド36の可動棒37により対角線状に位置する可動体7の他端部が相対する方向(矢印E方向)に移動して接近し、該可動体7によって接地面18が掴持されることになる。これによって、足部5と接地面18との良好な接地状態が維持されるために、単脚支持状態の安定化が図れてスムースな歩行が可能となり、不用意に転倒することはなくなる。
【0043】
一方、図19のように足部5が接地面18から離反すると、スイッチ棒14がバネ17の作用により足裏面8から突出してスイッチ19がOFF状態となって各可動体7は離間するように回動して停止し、脚体4の踏み出し動作が安定して行われるのである。
【0044】
尚、本実施形態では対角線状に位置する各可動体7の他端部が回動するように構成しているが、本発明はこれに限定されず、相対する可動体7の一端部側を回動させてもよい。
【0045】
また、上記各実施形態では2足歩行するロボットについて説明したが、本発明に係る足部構造はその他複数本の脚足を有するロボットに対しても適用可能である。
【0046】
さらに、可動体7を回転駆動したり接離自在の駆動する手段は上記各実施形態に限られるものではない。
【0047】
また、足部5と接地面18との接地状態を検知する手段も上記実施形態の如きものに限定されない。
【0048】
その他、足部5や可動体7等の具体的な形状等も本発明の意図する範囲内において任意に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る脚式歩行ロボットの一実施形態を示す側面図である。
【図2】本発明に係る脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】同斜視図である。
【図4】同断面図である。
【図5】同断面図である。
【図6】他の実施形態の脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図7】同斜視図である。
【図8】同断面図である。
【図9】同断面図である。
【図10】他の実施形態の脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図11】同斜視図である。
【図12】他の実施形態の脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図13】同斜視図である。
【図14】同断面図である。
【図15】同断面図である。
【図16】他の実施形態の脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図17】同斜視図である。
【図18】同断面図である。
【図19】同断面図である。
【図20】特許文献1の脚式歩行ロボットの足部構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
5 足部
7 可動体
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の脚体を所定の順序で前方又は後方に踏み出すことにより接地面上を歩行することができる2足歩行ロボット等の足部分の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のロボットブームを背景として、2足歩行ロボット等の脚式歩行ロボットも種々のものが開発されるに至っている。一般に、この種の歩行ロボットにあっては、不安定となり易い単脚接地時における安定性が求められるが、かかる安定性を図るべく開発された従来の足部構造としては、例えば図20に示すようなものが存在する(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−236779号公報(第2頁、図7)。
【0003】
この従来のものは、下面にゴム板を有する板状部材40を足部41の裏面42に出退自在に設けたものであり、足部41の裏面42が接地面と接地状態にある時は、板状部材40を裏面42から突出させて接地面との摩擦抵抗を増加せしめてスリップを防止し、単脚接地時における安定性を図ることにより、円滑な歩行動作を可能にせんとするものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の足部構造のような、単に板状部材40のゴム板と接地面とを接触させて摩擦抵抗を増加させるという手段は、単脚支持状態における安定性を確保する手段としては不十分であり、接地面の種類やその状況によっては安定した走行が行えずに、ロボットが転倒し易いという問題点があった。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、歩行動作時において足部の裏面と接地面との良好な接地状態を維持することにより、単脚支持状態における十分な安定性を確保し、もってこの種の脚式ロボットの歩行動作をよりスムースに行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、足部の裏面に接地面を掴持可能な可動体が設けられてなることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、可動体により接地面が掴持されることになる。一方、足部の裏面が接地面から離反する際には、可動体による接地面の掴持状態が解除される。
【0008】
請求項2に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造において、前記可動体が、所定間隔を有して設けられた複数のローラからなり且つ該ローラは回転駆動可能に構成されてなることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際に、ローラを相対する方向に回転駆動させれば、該ローラにより前記接地面が掴持されることになる。また、足部の裏面が接地面から離反する際には、ローラの回転動作は停止して該ローラによる接地面の掴持状態が解除される。
【0010】
請求項3に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造において、前記可動体が、所定間隔を有して複数設けられ且つ接離自在に駆動し得るように構成されてなることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、可動体が接近して該可動体により前記接地面が掴持されることになる。また、足部の裏面が接地面から離反する際には、可動体が相互に離間して該可動体による接地面の掴持状態が解除される。
【0012】
請求項4に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造において、前記可動体が、足部の幅方向に所定間隔を有して設けられ且つ水平方向に回転駆動可能な一対の第一可動体と、該第一可動体と接離自在に駆動し得る第二可動体とからなることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、第一可動体が相対する内向きに回転駆動されると共に、該第二可動体が前記第一可動体の方向へと接近するように駆動されて、両可動体によって前記接地面が掴持されることになる。一方、足部の裏面側が接地面から離反する際には、第一可動体の回転動作が停止すると共に、第二可動体の第一可動体から離間して両可動体による接地面の掴持状態が解除される。
【0014】
請求項5に記載の脚式歩行ロボットの足部構造は、請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造において、前記可動体が所定間隔を有して複数設けられ且つ該可動体の一端部が枢支されると共に、他端部が相互に接離自在となるべく構成されてなることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の脚式歩行ロボットの足部構造にあっては、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、各可動体の他端部が接近してこれら両可動体によって前記接地面が掴持されることになる。また、足部の裏面側が接地面から離反する際には、可動体が離間して両可動体による接地面の掴持状態が解除される。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、足部の裏面に、接地面を掴持可能な可動体が設けられてなるために、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、可動体により接地面が掴持されて、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる結果、単脚支持状態における安定性が確保されて、一連の歩行動作の安定且つスムースに行うことができる。
【0017】
請求項2に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、可動体が、所定間隔を有して設けられた複数のローラからなり且つ該ローラは回転駆動可能に構成されてなるために、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、ローラを相対する方向に回転駆動させれば該ローラにより接地面が掴持されて、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる。従って、単脚支持状態における安定性を確保することができ、一連の歩行動作が安定且つスムースに行うことができる。
【0018】
請求項3に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、可動体が所定間隔を有して複数設けられ且つ接離自在に駆動し得るように構成されてなるために、歩行動作時において足部の裏面が接地面に接地した際には、接近するように駆動した可動体により接地面が掴持されて、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる結果、単脚支持状態における安定性を確保することが可能となり、一連の歩行動作が安定且つスムースに行うことができる。
【0019】
請求項4に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、可動体が、足部の幅方向に所定間隔を有して設けられ且つ水平方向に回転駆動可能な一対の第一可動体と、該第一可動体と接離自在に駆動可能な第二可動体とからなるために、歩行動作時には第一可動体の回転動作と第二可動体の第一可動体側への接近動作によって接地面が各可動体により掴持されて、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる。よって、単脚支持状態における安定性を確保することができ、一連の歩行動作が安定且つスムースに行うことができる。
【0020】
請求項5に記載の脚式歩行ロボットの足部構造によれば、可動体の一端部が枢支されると共に、他端部が相互に接離自在となるべく駆動し得るように構成されてなるために、歩行動作時には、各可動体の他端部が接近してこれら両可動体によって前記接地面が掴持されることになり、この両者の接地状態が強固且つ確実なものとなる結果、単脚支持状態における安定性を確保することが可能となり、一連の歩行動作が安定且つスムースに行うことができる。
【0021】
また、本発明に係る脚式歩行ロボットの足部構造は、いずれも全体の構成が非常に簡易であるために、安価に且つ容易に製作できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0023】
図1において、1は頭部2を有するロボット本体を示し、その上部側の両側部には腕体3を備えている。4はロボット本体1の下部側の両側部に設けた一対の脚体で、各脚体4は交互に前方又は後方に踏み出すことにより2足歩行が可能なように構成されており、その下端部には足部5を備えている。
【0024】
次に、足部5の構造に係る一実施形態について具体的に説明する。図2乃至図5において、6は略箱状に形成した足部本体を示し、その上面は前記脚体4の下端に回動自在に設けられている。7は足裏面8の長手方向に所定間隔を有して設けた一対のローラからなる可動体で、足裏面8に形成した凹部9に回転自在に内装されている。かかる可動体7の下端部は足裏面8から下方へ若干突出するように配置されており、また可動体7の外周面にはゴム材やウレタン樹脂等(図示せず)が設けられている。
【0025】
10は可動体7を回転駆動するための電動機で、前記各凹部9の上方位置に配されており、その駆動軸11に設けた歯車12及び歯車群13を介して可動体7を回転駆動し得るように構成してなる。
【0026】
14は取付け部材15に挿着したスイッチ棒で、その下端側に固定したリング16と取付け部材15間にはバネ17が介装されて、その付勢力によりスイッチ棒14の下端部は足裏面8から突出しており、足部本体6が接地面18に接地した際には該接地面18によりスイッチ棒14は上向きに押圧されて上昇する。尚、スイッチ棒14の足裏面8からの突出量は前記可動体7の下端部の突出量よりも大きく設定している。
【0027】
19は前記取付け部材15に固定したスイッチで、そのレバー20の先端部はスイッチ棒14の上端部に係合しており、該スイッチ棒14が一定以上上昇した際にレバー20を介してスイッチ19はON状態となり、下降した際にOFF状態となる。21は前記電動機10に電源を供給すると共に、スイッチ19の状況に応じて電動機10の動きを制御する制御部である。本実施形態ではスイッチ19がON状態になると制御部21により電動機10が駆動されて、各可動体7が図2、図3及び図5に示す如く相対する方向(矢印A方向)に回転するように設定している。
【0028】
本実施形態は以上のような構成からなるが、本実施形態に係るロボットは2足歩行であるため、その歩行動作は一方の足部5の足裏面8を接地面18に接地した状態で、他方の足部5の足裏面8が接地面18から離反するようにして脚体4を踏み出して行われることになる。
【0029】
この歩行動作時において、図4のように一方の足部5が接地面18に接地すると、該接地面18によりバネ17の付勢力に抗してスイッチ棒14が上向きに押圧され、該スイッチ棒14によってスイッチ19のレバー20が回動してON状態となり、制御部21を介して各可動体7がそれぞれ矢印A方向に回転を開始する。この間に他方の足部5を有する方の脚体4は踏み出し動作が開始される。
【0030】
この場合、可動体7が接地面18に接触して単脚支持状態になるとその回転は停止するが、かかる回転力は接地面18に作用し続けるため、該接地面18は各可動体7により掴持されることになる。これにより足部5と接地面18との良好な接地状態が維持される結果、かかる単脚支持状態が安定化してスムースな歩行が可能となり、不用意に転倒することもなくなる。
【0031】
一方、図5のように足部5が接地面18から離反すると、スイッチ棒14がバネ17の作用により足裏面8から突出してスイッチ19がOFF状態となって可動体7の回転は停止し、脚体4の踏み出し動作が安定して行われる。
【0032】
尚、上記実施形態は可動体7たる一対のローラを相対方向に回転せしめて接地面18を掴持するように構成したが、本発明に係る接地面18の掴持手段はこれに限定されるものではなく、次に他の実施形態について説明する。この場合において、上記実施形態と同様の構成からなる部位については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0033】
図6乃至図9に示すように、足裏面8に設けた凹部9の幅方向に対向する内面に夫々長孔22が穿設され、該長孔22にはローラからなる可動体7の回転軸23がスライド自在に挿通されている。また、足部本体6の略中央には一対のソレノイド24が配され、その可動棒25には平面略コの字状の支持杆26が固定されており、該支持杆26の相対する側片27が前記可動体7の回転軸23を回転自在に保持している。
【0034】
この実施形態においては、図8のようにその歩行動作時に一方の足部5が接地面18に接地すると、上記実施形態と同様にしてスイッチ19がON状態となり各ソレノイド24の可動棒25により可動体7が相対する方向(矢印B方向)に移動して接近し、該可動体7によって接地面18が掴持されることになる。これによって、足部5と接地面18との良好な接地状態が維持されるために、単脚支持状態の安定化が図れてスムースな歩行が可能となり、不用意に転倒することもなくなる。
【0035】
一方、図9のように足部5が接地面18から離反すると、スイッチ棒14がバネ17の作用により足裏面8から突出してスイッチ19がOFF状態となって各可動体7は相互に離間するように移動し、脚体4の踏み出し動作が安定して行われるのである。
【0036】
この場合において、可動体7はローラで構成する必要はなく、例えば図10及び図11のように直方体形状の板状体で可動体7を構成してもよい。各可動体7はソレノイド24の可動棒25に固定されており、該ソレノイド25により接離自在に駆動可能である。
そして、両可動体7の接近移動によって接地面が掴持されて上記実施形態の場合と同様に安定した単脚支持状態を維持することができる。尚、上記各実施形態における凹部9は省略可能である。
【0037】
次に説明する他の実施形態は、図12乃至図15に示すように可動体7が足部5の足裏面8に長手方向に所定間隔を有して配設した第一可動体7aと、第二可動体7bとからなり、第一可動体7aは幅方向に一定間隔隔てて設けられる一対の円板で構成され、各第一可動体7aは電動機28により歯車群29を介して相対する方向(矢印C方向)に水平回転するように構成されている。また、円板状に形成された第二可動体7bは足裏面8に長手方向に形成した長孔30から突出しており、ソレノイド31の可動棒32に設けた板状のスライド部材33の下面に固定されている。尚、第一可動体7aと第二可動体7bの下面は略面一になるように設定している。
【0038】
当該実施形態にあっては、図14のようにその歩行動作時に一方の足部5が接地面18に接地すると、上記各実施形態と同様にしてスイッチ19がON状態となり、電動機28により歯車群29を介して第一可動体7aが相対する方向(矢印C方向)に水平回転すると共に、ソレノイド31の可動棒32によりスライド部材33を介して第二可動体7bが第一可動体7aに対して相対する方向(矢印D方向)に移動して接近し、両可動体7a、7bによって接地面18が掴持されることになる。これにより、足部5と接地面18との良好な接地状態が維持されることになり、単脚支持状態の安定化が図れてスムースな歩行が可能となる結果、不用意に転倒することもなくなるのである。
【0039】
一方、図15のように足部5が接地面18から離反すると、スイッチ棒14がバネ17の作用により足裏面8から突出してスイッチ19がOFF状態となって第一可動体7aの回転が停止すると共に、第二可動体7bが第一可動体7aから離間するように移動し、脚体4の踏み出し動作が安定して行われることになる。
【0040】
さらに、他の実施形態について説明すると、図16乃至図19において一対の板状可動体7が長手方向に所定間隔を有して設けられ、対角線状に位置するその一端部は足裏面8に枢支されている。また、可動体7の他端部上面には足裏面8に円弧状に形成した長孔34に挿通されるピン35が設けられ、該ピン35はソレノイド36の可動棒37に固定されて対角線状に位置する可動体7の他端部が相互に接離自在に駆動し得るように構成されている。
【0041】
尚、一方の可動体7は回動させずに上述した一実施形態における第二可動体7bのように、他方の可動体7に対して相対する方向に接離自在に移動するように構成しても構わない。この場合、回動させる他方の可動体7の他端部が足部5の内側に位置するように設定するのが、安定性の面からは好ましい。
【0042】
そして、その歩行動作時に図18のように一方の足部5が接地面18に接地すると、上記各実施形態と同様にしてスイッチ19がON状態となり各ソレノイド36の可動棒37により対角線状に位置する可動体7の他端部が相対する方向(矢印E方向)に移動して接近し、該可動体7によって接地面18が掴持されることになる。これによって、足部5と接地面18との良好な接地状態が維持されるために、単脚支持状態の安定化が図れてスムースな歩行が可能となり、不用意に転倒することはなくなる。
【0043】
一方、図19のように足部5が接地面18から離反すると、スイッチ棒14がバネ17の作用により足裏面8から突出してスイッチ19がOFF状態となって各可動体7は離間するように回動して停止し、脚体4の踏み出し動作が安定して行われるのである。
【0044】
尚、本実施形態では対角線状に位置する各可動体7の他端部が回動するように構成しているが、本発明はこれに限定されず、相対する可動体7の一端部側を回動させてもよい。
【0045】
また、上記各実施形態では2足歩行するロボットについて説明したが、本発明に係る足部構造はその他複数本の脚足を有するロボットに対しても適用可能である。
【0046】
さらに、可動体7を回転駆動したり接離自在の駆動する手段は上記各実施形態に限られるものではない。
【0047】
また、足部5と接地面18との接地状態を検知する手段も上記実施形態の如きものに限定されない。
【0048】
その他、足部5や可動体7等の具体的な形状等も本発明の意図する範囲内において任意に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る脚式歩行ロボットの一実施形態を示す側面図である。
【図2】本発明に係る脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】同斜視図である。
【図4】同断面図である。
【図5】同断面図である。
【図6】他の実施形態の脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図7】同斜視図である。
【図8】同断面図である。
【図9】同断面図である。
【図10】他の実施形態の脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図11】同斜視図である。
【図12】他の実施形態の脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図13】同斜視図である。
【図14】同断面図である。
【図15】同断面図である。
【図16】他の実施形態の脚式歩行ロボットの足部構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図17】同斜視図である。
【図18】同断面図である。
【図19】同断面図である。
【図20】特許文献1の脚式歩行ロボットの足部構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
5 足部
7 可動体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
足部の裏面に接地面を掴持可能な可動体が設けられてなることを特徴とする脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項2】
前記可動体が、所定間隔を有して設けられた複数のローラからなり且つ該ローラは回転駆動可能に構成されてなる請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項3】
前記可動体が、所定間隔を有して複数設けられると共に、接離自在に駆動し得るように構成されてなる請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項4】
前記可動体が、足部の幅方向に所定間隔を有して設けられて水平方向に回転駆動可能な一対の第一可動体と、該第一可動体に対して接離自在に駆動し得る第二可動体とからなる請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項5】
前記可動体が所定間隔を有して複数設けられ且つ該可動体の一端部が枢支されると共に、他端部が相互に接離自在となるべく駆動し得るように構成されてなる請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項1】
足部の裏面に接地面を掴持可能な可動体が設けられてなることを特徴とする脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項2】
前記可動体が、所定間隔を有して設けられた複数のローラからなり且つ該ローラは回転駆動可能に構成されてなる請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項3】
前記可動体が、所定間隔を有して複数設けられると共に、接離自在に駆動し得るように構成されてなる請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項4】
前記可動体が、足部の幅方向に所定間隔を有して設けられて水平方向に回転駆動可能な一対の第一可動体と、該第一可動体に対して接離自在に駆動し得る第二可動体とからなる請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造。
【請求項5】
前記可動体が所定間隔を有して複数設けられ且つ該可動体の一端部が枢支されると共に、他端部が相互に接離自在となるべく駆動し得るように構成されてなる請求項1記載の脚式歩行ロボットの足部構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2007−151882(P2007−151882A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−352197(P2005−352197)
【出願日】平成17年12月6日(2005.12.6)
【出願人】(505451811)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月6日(2005.12.6)
【出願人】(505451811)
【Fターム(参考)】
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