説明

自動二輪車の二次エア供給装置

【課題】気筒間中央部リード弁を配置しながらも、レイアウトおよび整備性が良好な自動二輪車の二次エア供給装置を提供するにある。
【解決手段】シリンダヘッド19に二次エア供給装置46を備えた自動二輪車の多気筒エンジン17において、二次エア供給用のリード弁57を、隣り合う気筒間に、気筒配列方向と直交する方向に並設すると共に、リード弁57によって開閉される二次エア供給通路60をシリンダヘッド19に形成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車の二次エア供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動二輪車においては二次エアの導入や逆流を制御するリード弁(逆止弁)を備えた二次エア供給装置をシリンダヘッドに設けたものがある。リード弁配置例としては、DOHCエンジンの各気筒間、詳しくは並設された点火プラグの中間位置の、吸気カム軸上方に、気筒配列方向と平行に(カム軸方向に)リード弁を並設したものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、四気筒の一番と二番および三番と四番の気筒間にリード弁を気筒配列方向に並設し、これら二組のリード弁のペア間にブリーザ室を配置したものもある(例えば特許文献2および3参照)。
【特許文献1】特開平8−296434号公報
【特許文献2】特開2004−285979号公報
【特許文献3】特開2004−204782号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、エンジンの小型化に伴って気筒間のピッチは詰まっていき、各気筒間にリード弁を気筒配列方向に並設することが困難になってくる。
【0005】
そこで、特許文献2に記載したもののように、リード弁を気筒間中央部ではなく吸気側または排気側のいずれか一方にオフセットして配置することもできるが、例えばリード弁を吸気側に配置した場合、スロットルボディとの干渉で吸気ポートの設計自由度がなくなったり、点火プラグの着脱性を悪化させたりする虞がある。
【0006】
また、例えばリード弁を排気側に配置した場合、ラジエターやラジエターファンとの干渉を起こす虞があり、車体に対するエンジンの位置をずらす必要がでてくる。
【0007】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、気筒間中央部リード弁を配置しながらも、レイアウトおよび整備性が良好な自動二輪車の二次エア供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る自動二輪車の二次エア供給装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、シリンダヘッドに二次エア供給装置を備えた自動二輪車の多気筒エンジンにおいて、二次エア供給用のリード弁を、隣り合う気筒間に、気筒配列方向と直交する方向に並設すると共に、上記リード弁によって開閉される二次エア供給通路を上記シリンダヘッドに形成したものである。
【0009】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記シリンダヘッドとは別体のカム保持部材にリード弁収容部を形成し、これらのリード弁収容部に上記リード弁を収容したものである。
【0010】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、上記シリンダヘッドに取り付けられるヘッドカバーの内面と上記リード弁収容部とで二次エア室を形成したものである。
【0011】
さらにまた、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、隣り合う気筒間に配置される上記一対のリード弁を互いの自由端が対向した状態で取り付けたものである。
【0012】
また、上述した課題を解決するために、請求項5に記載したように、上記リード弁収容部に二次エア供給孔を形成し、この二次エア供給孔を上記リード弁の自由端側に形成すると共に、上記シリンダヘッドにこれらの二次エア供給孔から排気ポートに向かって延びる上記二次エア供給通路を気筒軸線と平行に形成したものである。
【0013】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項6に記載したように、上記カム保持部材に形成されるリード弁収容部および点火プラグ挿入用プラグ穴と、上記ヘッドカバーとのシール面を同一面上に形成したものである。
【0014】
さらにまた、上述した課題を解決するために、請求項7に記載したように、上記リード弁、上記リード弁収容部、上記二次エア室および上記二次エア供給通路を含んで二次エア供給装置を構成し、この二次エア供給装置を隣り合う気筒の各プラグ穴間に配設すると共に、隣り合う気筒のうち、いずれか一方用の二次エア供給装置を吸気カム軸の上方に配置し、他方用の二次エア供給装置を排気カム軸の上方に配置したものである。
【0015】
そして、上述した課題を解決するために、請求項8に記載したように、上記リード弁収容部が形成される上記カム保持部材を二つの隣り合う気筒毎に形成し、これらのカム保持部材に気筒配列方向と直交する方向に上記リード弁を並設すると共に、上記カム保持部材が配設されない気筒間にカム位置の検出手段を配置したものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る自動二輪車の二次エア供給装置によれば、気筒間のピッチを詰めることができ、エンジンの小型化を図ることができる。また、ヘッドカバーやシリンダヘッドを小型化できる。さらに、吸気系のレイアウトが有利になる。
【0017】
さらにまた、各気筒に二次エアを均等に、滑らかに供給可能となり、排気ガスの浄化性能が向上する。また、シリンダヘッドの機械加工性および精度が向上すると共に、ヘッドカバーとシリンダヘッドとの組み付けを確実に行なうことができ、シール性が向上する。
【0018】
さらに、ヘッドカバーやシリンダヘッドの突出量が前後で均等になり、周辺部品との干渉がなくなる。そして、シリンダヘッドを大型化することなく、スペースを有効に利用してカム位置の検出手段を配置できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、この発明を適用した自動二輪車の一例を示す左側面図である。図1に示すように、この自動二輪車1は車体フレーム2を有し、その前端部にヘッドパイプ3が設けられる。ヘッドパイプ3には図示しないフロントクッションユニットを内装し、前輪4を回動自在に支持する左右一対のフロントフォーク5やハンドルバー6等から構成されるステアリング機構7が設けられ、ハンドルバー6により前輪4が左右に回動自在に操舵される。
【0021】
車体フレーム2は、例えばツインチューブ型のもので、主に上記ヘッドパイプ3と、このヘッドパイプ3の直後で左右方向に拡開された後、互いに平行に一旦後斜下方に延び、その後部で下方に向かって延びる左右一対の主フレーム8と、主フレーム8の後側折曲部に取り付けられ、後方に向かって延出される左右一対のシートレール9とから構成される。
【0022】
主フレーム8の上方には燃料タンク10が配置され、シートレール9の上方には運転シート11が着脱または開閉自在に配置される。また、左右のスイングアームピボット軸支持部12間にはリヤスイングアーム13の前端がスイング自在に枢着されると共に、このリヤスイングアーム13の後端に後輪14が回動自在に軸支される。さらに、このリヤスイングアーム13はその基端部がリヤクッションユニット15およびリンク部材16を介して車体フレーム2に上下にクッション自在に支持される。
【0023】
一方、前・後輪4,14間の車体中央部の主フレーム8下部、燃料タンク10下方にはエンジン17が搭載される。エンジン17は4サイクル並列四気筒エンジンであり、主に図1の上からヘッドカバー18、シリンダヘッド19、シリンダブロック20、エンジンケース21、そしてオイルパン22から外形が構成される。
【0024】
シリンダヘッド19の後側にはフューエルインジェクタ23を備えたスロットルボディ24が接続され、スロットルボディ24の上流側にはエアクリーナ25が接続される。
【0025】
また、シリンダヘッド19の前側にはエキゾーストパイプ26の上流端部が接続されて一旦下方に向かって延び、後方に向かって折曲されてエンジン17の前下部で二本ずつに、またエンジン17の下部で一本に集合化されて後方に向かって延設され、その下流端に排気膨張室27が接続される。
【0026】
そして、この自動二輪車1は車体の前部が流線形のカウリング28で覆われており、走行中の空気抵抗低減と、走行風圧からのライダの保護とが図られている。
【0027】
図2は、エンジン17上部(ヘッドカバー18およびシリンダヘッド19)の拡大左側面図であり、図3はエンジン17上部の拡大平面図である。また、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図であり、図5は図4のV−V線に沿う矢視図である。さらに、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【0028】
図2〜図6に示すように、シリンダヘッド19の下面には図示しないシリンダに整合する燃焼室29が形成され、この燃焼室29に吸気ポート30および排気ポート31が繋がる。また、吸気ポート30に上記スロットルボディ24が、排気ポート31に上記エキゾーストパイプ26がそれぞれ接続されると共に、吸気ポート30および排気ポート31はそれぞれ吸気バルブ32および排気バルブ33によって開閉される。さらに、詳細には図示しないが、燃焼室29の中央部には点火プラグ(図示せず)が螺合され、各点火プラグの位置に対応してシリンダヘッド19にはプラグ挿入孔34が、ヘッドカバー18にはプラグホール35がそれぞれ形成される。なお、四つの気筒は、本実施形態において便宜上車両の進行方向左側より1番、2番、3番、そして4番とする。
【0029】
シリンダヘッド19の上面には吸気カム軸36および排気カム軸37が互いに平行に、車両の進行方向に直交して配置される。吸気カム軸36および排気カム軸37はそれぞれ軸方向に複数個の、本実施形態においてはそれぞれ五個のカムベアリングキャップ38によってシリンダヘッド19に回転自在に軸支される。また、これらのカムベアリングキャップ38は例えばベアリングボルト39によってシリンダヘッド19に締着され、固定される。そして、カムベアリングキャップ38は、隣接する1、2番気筒側および3、4番気筒側がそれぞれ連結部40によって連結されてカム保持部材であるカムハウジング41を形成する。さらに、カムハウジング41が配設されない気筒間、すなわち2番気筒と3番気筒との間にはカム位置の検出手段であるカムポジションセンサ42が配置される。
【0030】
図7はカムハウジング41の拡大平面図である。図7に示すように、カムハウジング41は略H字状の平面形状を有し、シリンダヘッド19のプラグ挿入孔34に整合する点火プラグ挿入用プラグ穴43が設けられる。そして、これらのカムハウジング41によって軸支される吸気カム軸36および排気カム軸37にはそれぞれ吸気カム44および排気カム45が設けられ、これらのカム44,45により吸気バルブ32および排気バルブ33が所定のタイミングで開閉制御されることによりエンジン17が作動する。
【0031】
ところで、このエンジン17には排気ポート31に二次エアを供給する二次エア供給装置46が備えられる。二次エア供給装置46は、ヘッドカバー18内側面に形成されたキャップ部47と、リード弁アッセンブリ48と、二次エア切り替え弁49と、二次エア配管50,51等から構成される。
【0032】
図8は、ヘッドカバー18の上面図であり、図9はヘッドカバー18の下面図である。図4、図6、図7および図9に示すように、1、2番のプラグホール35間および3、4番のプラグホール35間のヘッドカバー18内側面にはキャップ部47が形成されると共に、これらのキャップ部47に対応するカムハウジング41のプラグ穴43間にはキャップ部47に整合するリード弁収容部52が形成され、これらのリード弁収容部52にリード弁アッセンブリ48が収容される。
【0033】
また、リード弁収容部52とキャップ部47とのシール面と、プラグ穴43とプラグホール35とのシール面は同一面上に形成され、リード弁収容部52およびプラグ穴43の外周に取り付けられるガスケット53が一体化して形成される。そして、ヘッドカバー18を予めカムハウジング41が固定されたシリンダヘッド19に取り付けることにより、リード弁収容部52とキャップ部47とで二次エア室54を形成する。
【0034】
リード弁収容部52に収容されるリード弁アッセンブリ48はベースプレート55と、このベースプレート55に形成された一対のエア孔56を一方向のみ開く逆止弁である一対のリード弁57と、このリード弁57の開き量を規制する一対のストッパ58とから構成される。
【0035】
隣り合う気筒間に配置されるリード弁アッセンブリ48は、一対のリード弁57が気筒配列方向と直交する方向に並設される。また、一対のリード弁57は互いの自由端が対向した状態でビス62によりベースプレート55に取り付けられる。
【0036】
リード弁収容部52底部の、リード弁57の自由端側にはこのリード弁57によって開閉されて二次エアが導入される二次エア供給孔59が形成されると共に、シリンダヘッド19には、これらの二次エア供給孔59から排気ポート31に向かって延びる二次エア供給通路60が気筒軸線と平行に形成される。また、隣り合う気筒のうち、いずれか一方用のリード弁57および二次エア供給孔59は吸気カム軸36の上方に配置されると共に、他方用のリード弁57および二次エア供給孔59は排気カム軸37の上方に配置される。
【0037】
さらに、ヘッドカバー18内側面に形成されたキャップ部47のヘッドカバー18外側には二次エアユニオン61が形成され、これらの二次エアユニオン61に、二次エア配管50,51を構成する二次エアホース50が接続される。これらの二次エアホース50はそれらの上流端が二次エア切り替え弁49に接続され、さらにこの二次エア切り替え弁49から延びる一本の他の二次エアホース51が詳細には図示しないがエアクリーナ25に接続される。
【0038】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0039】
従来、気筒間に配置されていたリード弁は気筒配列方向に並設していたため気筒間のピッチを詰めることができなかったが、本願発明においては二次エア供給用のリード弁57を、隣り合う気筒間に、気筒配列方向と直交する方向に並設すると共に、リード弁57によって開閉されて二次エアが導入される二次エア供給孔59から延びる二次エア供給通路60をシリンダヘッド19に形成したことにより、気筒間のピッチを詰めることができ、エンジン17の小型化を図ることができると共に、小排気量の小型エンジンにも対応可能となる。
【0040】
また、リード弁収容部52を、ヘッドカバー18ではなく、シリンダヘッド19とは別体のカムハウジング41(カム保持部材)に形成し、これらのリード弁収容部52にリード弁57を備えるリード弁アッセンブリ48を収容したことにより、ヘッドカバー18やシリンダヘッド19を小型化できる。
【0041】
さらに、シリンダヘッド19に取り付けられるヘッドカバー18の内面にキャップ部47を形成し、このキャップ部47とリード弁収容部52とで二次エア室54を形成したことにより、ヘッドカバー18上面が上方に大きく突出するのを防止でき、エアクリーナ25の容積を大きく取れるなど、吸気系のレイアウトが有利になる。
【0042】
さらにまた、隣り合う気筒間に配置される一対のリード弁57を互いの自由端が対向した状態でベースプレート55に取り付けたことにより、リード弁57によって開閉される二次エア供給孔59を近接配置できる。その結果、各気筒に二次エアを均等に供給できる。また、二次エアを滑らかに供給可能となり、排気ガスの浄化性能が向上する。
【0043】
また、リード弁収容部52に形成される二次エア供給孔59を、対向配置されたリード弁57の自由端側に形成すると共に、シリンダヘッド19にこれらの二次エア供給孔59から排気ポート31に向かって延びる二次エア供給通路60を気筒軸線と平行に形成したことにより、シリンダヘッド19の機械加工性および精度が向上すると共に、二次エアの流れもスムーズになり、排気ガスの浄化性能が向上する。
【0044】
さらに、カムハウジング41に形成されるリード弁収容部52とヘッドカバー18に形成されるキャップ部47とのシール面と、カムハウジング41に形成されるプラグ穴43とヘッドカバー18に形成されるプラグホール35とのシール面とを同一面上に形成したことにより、ヘッドカバー18をシリンダヘッド19に取り付ける際、組み付けを確実に行なうことができ、シール性が向上する。
【0045】
さらにまた、リード弁57、リード弁収容部52、二次エア室54および二次エア供給孔59を含む二次エア供給装置46を隣り合う気筒の各プラグ穴43間に配設すると共に、隣り合う気筒のうち、いずれか一方用の二次エア供給装置46を吸気カム軸36の上方に配置し、他方用の二次エア供給装置46を排気カム軸37の上方に配置したことにより、二次エア供給装置46は車体の前後方向いずれかに偏ることなく中央部に配置可能となる。その結果、ヘッドカバー18やシリンダヘッド19の突出量が前後で均等になり、周辺部品との干渉がなくなる。
【0046】
そして、リード弁収容部52が形成されるカムハウジング41(カム保持部材)を二つの隣り合う気筒毎に形成し、これらのカムハウジング41に気筒配列方向と直交する方向にリード弁57を並設すると共に、カムハウジング41が配設されない気筒間、すなわち2番気筒と3番気筒との間にカムポジションセンサ42(カム位置の検出手段)を配置したことにより、シリンダヘッド19を大型化することなく、スペースを有効に利用してカムポジションセンサ42を配置できる。
【0047】
なお、上述した実施形態においては本発明を並列四気筒エンジンに適用した例を示したが、二気筒エンジンや六気筒エンジンに本発明を適用することも十分可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係る自動二輪車の二次エア供給装置の一実施形態を示す自動二輪車の左側面図。
【図2】エンジン上部の拡大左側面図。
【図3】エンジン上部の拡大平面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図4のV−V線に沿う矢視図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図。
【図7】カムハウジングの拡大平面図。
【図8】ヘッドカバーの上面図。
【図9】ヘッドカバーの下面図。
【符号の説明】
【0049】
1 自動二輪車
17 エンジン
18 ヘッドカバー
19 シリンダヘッド
29 燃焼室
31 排気ポート
36 吸気カム軸
37 排気カム軸
41 カムハウジング(カム保持部材)
42 カムポジションセンサ(カム位置の検出手段)
43 点火プラグ挿入用プラグ穴
46 二次エア供給装置
47 ヘッドカバー内側面のキャップ部
48 リード弁アッセンブリ
52 リード弁収容部
54 二次エア室
57 リード弁
59 二次エア供給孔
60 二次エア供給通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダヘッドに二次エア供給装置を備えた自動二輪車の多気筒エンジンにおいて、二次エア供給用のリード弁を、隣り合う気筒間に、気筒配列方向と直交する方向に並設すると共に、上記リード弁によって開閉される二次エア供給通路を上記シリンダヘッドに形成したことを特徴とする自動二輪車の二次エア供給装置。
【請求項2】
上記シリンダヘッドとは別体のカム保持部材にリード弁収容部を形成し、これらのリード弁収容部に上記リード弁を収容した請求項1記載の自動二輪車の二次エア供給装置。
【請求項3】
上記シリンダヘッドに取り付けられるヘッドカバーの内面と上記リード弁収容部とで二次エア室を形成した請求項2記載の自動二輪車の二次エア供給装置。
【請求項4】
隣り合う気筒間に配置される上記一対のリード弁を互いの自由端が対向した状態で取り付けた請求項1、2または3記載の自動二輪車の二次エア供給装置。
【請求項5】
上記リード弁収容部に二次エア供給孔を形成し、この二次エア供給孔を上記リード弁の自由端側に形成すると共に、上記シリンダヘッドにこれらの二次エア供給孔から排気ポートに向かって延びる上記二次エア供給通路を気筒軸線と平行に形成した請求項1〜4のいずれかに記載の自動二輪車の二次エア供給装置。
【請求項6】
上記カム保持部材に形成されるリード弁収容部および点火プラグ挿入用プラグ穴と、上記ヘッドカバーとのシール面を同一面上に形成した請求項1〜5のいずれかに記載の自動二輪車の二次エア供給装置。
【請求項7】
上記リード弁、上記リード弁収容部、上記二次エア室および上記二次エア供給通路を含んで二次エア供給装置を構成し、この二次エア供給装置を隣り合う気筒の各プラグ穴間に配設すると共に、隣り合う気筒のうち、いずれか一方用の二次エア供給装置を吸気カム軸の上方に配置し、他方用の二次エア供給装置を排気カム軸の上方に配置した請求項1〜6のいずれかに記載の自動二輪車の二次エア供給装置。
【請求項8】
上記リード弁収容部が形成される上記カム保持部材を二つの隣り合う気筒毎に形成し、これらのカム保持部材に気筒配列方向と直交する方向に上記リード弁を並設すると共に、上記カム保持部材が配設されない気筒間にカム位置の検出手段を配置した請求項1〜7のいずれかに記載の自動二輪車の二次エア供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−85267(P2007−85267A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−276075(P2005−276075)
【出願日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】