説明

自動位置合わせプローブアセンブリを有する非破壊検査システム

【課題】検査精度を改善するために、センサを検査すべき構造物の表面に接触させ、その表面に対して実質的に垂直又は直角にする。
【解決手段】検査システム(10)は、物体の検査データを取得するように構成されたセンサ(16)と、運動制御デバイス(11)と、運動制御デバイス(11)に結合されたジョイントアセンブリ(12)と、ジョイントアセンブリ(12)に結合され、センサ(16)を保持するように構成されたプローブ筐体(13)とを含む。検査システム(10)は、プローブ筐体(13)に結合され、ジョイントアセンブリ(12)及び運動制御デバイス(11)と協働してセンサ(16)を物体に対して位置決めするように構成された弾性部品(14)をさらに含む。自動位置合わせプローブアセンブリも提示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、非破壊検査システムに関する。より具体的には、本発明は、自動位置合わせプローブアセンブリを有する非破壊検査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
構造物の非破壊検査では、構造物に害を与えることなく、又は構造物を著しく分解する必要なく、構造物を検査することが必要である。非破壊検査は、構造物の外部及び/又は内部を検査する必要がある多くの用途に有利である。たとえば非破壊検査は、航空機業界において、構造物に対する多くのタイプの内部損傷又は外部損傷について航空機構造物を検査するために一般的に利用される。金属性の航空機構造物は通常、特に構造物内の締結具付近に腐食及び/又はクラックがないか検査される。複合構造物は通常、複合材料上又は複合材料内のどこにでも発生する、層間剥離など多くのタイプの損傷について検査される。
【0003】
様々なタイプのセンサを利用して非破壊検査を実行することができる。これらのセンサは検査すべき構造物上を移動し、これらの構造物に関する検査データを受け取ることができる。用途によっては、検査精度を改善するために、これらのセンサを検査すべき構造物の表面に接触させ、その表面に対して実質的に垂直又は直角にすることが必要な場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2009/0112509号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、検査すべき構造物の表面に対してこれらのセンサを位置合わせするための自動位置合わせプローブアセンブリを有する非破壊検査システムを提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、物体の非破壊検査を実行する検査システムが提供される。この検査システムは、物体の検査データを取得するように構成されたセンサと、運動制御デバイスと、運動制御デバイスに結合されたジョイントアセンブリと、ジョイントアセンブリに結合され、センサを保持するように構成されたプローブ筐体とを含む。検査システムは、プローブ筐体に結合され、ジョイントアセンブリ及び運動制御デバイスと協働してセンサを物体に対して位置決めするように構成された弾性部品をさらに含む。
【0007】
本発明の別の実施形態によれば、自動位置合わせプローブアセンブリが提供される。自動位置合わせプローブアセンブリは、ジョイントアセンブリと、ジョイントアセンブリに結合され、センサを保持するように構成されたプローブ筐体と、プローブ筐体に結合され、ジョイントアセンブリと協働し、センサを、物体の被検査表面に接触しその表面に対して90±15度の範囲内の角度をなすように位置合わせするのを容易にするように構成された弾性部品とを含む。
【0008】
本開示の上記その他の態様、特徴、及び利点は、添付の図面と併せて次の詳細な説明を参照すればより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態による検査システムの概略図である。
【図2】本発明の別の実施形態による弾性部品の斜視図である。
【図3】物体に接触している検査システムの初期状態を示す概略図である。
【図4】物体に接触している検査システムの最終状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について、添付の図面を参照して本明細書に説明する。以下の説明では、不要な詳細さで本開示を曖昧にしないように、よく知られている機能又は構造物については詳細に説明しない。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による検査システム10の概略図を示す。図1に示すように、検査システム10は、運動制御デバイス11及び自動位置合わせプローブアセンブリ(符号なし)を含む。自動位置合わせプローブアセンブリ内にセンサ16を保持し、また自動位置合わせプローブアセンブリは、ジョイントアセンブリ12と、プローブ筐体13と、弾性部品14とを含む。加えて検査システム10は、プロセッサ15をさらに含む。
【0012】
図示の構成では、運動制御デバイス11及び自動位置合わせプローブアセンブリはプロセッサ15と通信する。検査システム10は、運動制御デバイス11に結合されたコネクタ17をさらに含む。コネクタ17を介して、自動位置合わせプローブアセンブリのジョイントアセンブリ12の一方の端部を運動制御デバイス11に接続する。ジョイントアセンブリ12の他方の端部をプローブ筐体13に接続する。プローブ筐体13の自由端部(符号なし)を弾性部品14に接続する。いくつかの例では、コネクタは、ジョイントアセンブリ12を運動制御デバイス11に結合するのに適した任意の技法を示すことがある。非限定的な一例では、コネクタ17は、英国グロスターシアのRenishawから商品名PH10Mで販売されている割出台を含むことができる。
【0013】
図1に示すように、自動位置合わせプローブアセンブリのプローブ筐体13内にセンサ16を保持する。本発明の実施形態では、センサ16は、超音波(UT)センサ、渦電流(EC)センサ、光センサ、又は所望の検査を実行するのに適した任意の他のセンサを含むことができる。たとえば、超音波センサは、物体の内部の幾何形状又は欠陥を検査する能力を有することができる。渦電流センサは、物体の表面又は表面付近の欠陥を識別する能力を有することができる。加えて、いくつかの構成では、検査システム10内で2つ以上のセンサを使用することができ、また1つ以上のセンサは、同じ測定能力を有することができ、又は所望の検査を実行する2つ以上の測定能力を有することができる。
【0014】
図示の例では、プローブ筐体13は、中にセンサ16を収容するように中空の円柱形状を含む。別法として、プローブ筐体13は、センサ16を保持するのに適した任意の他の形状を有することができる。いくつかの例では、検査システム10は、同じ又は異なる測定能力を有する2つ以上のセンサを保持するために2つ以上のプローブ筐体を含むことができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、運動制御デバイス11は、自動位置合わせプローブアセンブリを移動させるように構成され、それによりセンサ16を移動させて物体の非破壊検査を実行する。図示の構成では、運動制御デバイス11は座標測定機(CMM)を含む。他の例では、運動制御デバイス11は、自動位置合わせプローブアセンブリの移動を制御するように構成された任意の他の適したデバイスを含むことができる。
【0016】
弾性部品14は、自動位置合わせプローブアセンブリに力を伝達して、物体の表面に対してセンサ16を位置決めするように構成される。用途によっては、物体の被検査表面に対して直角になるように、センサ16を位置決めすることができる。他の用途では、物体の被検査表面の垂線から数度、たとえば約5度又は15度だけ離れるように、センサ16を位置決めすることができる。すなわち、特定の実施形態では、90±5度の範囲内又は90±15度の範囲内の角度で物体の被検査表面に対してセンサ16を位置合わせすることができる。非限定的な一例では、90±5度の範囲内の角度で物体の被検査表面に対してセンサ16を位置合わせすることができる。加えて、いくつかの例では、弾性部品14は1自由度(1DOF)を有することができる。いくつかの例では、弾性部品14は、圧力下で変形し、加えられる力がないとき回復することができる。
【0017】
図1に示すように、弾性部品14は、その上端部によってプローブ筐体13の端部に組み付けられる。非限定的な一例では、上端部は内部ねじ山を含み、この内部ねじ山を、プローブ筐体13の末端部上の外部ねじ山上に着脱自在に固定する。別法として、他の技法を使用して、弾性部品14をプローブ筐体13に組み付けることができる。用途によっては、弾性部品14をプローブ筐体13と一体にすることができる。図示の構成では、弾性部品14は中空であり、中にばね(符号なし)又は他の弾性体をもつ円筒形の直線ガイドを含む。
【0018】
別法として、弾性部品14は、他の形状をもつ他の適した構造物を含むことができる。図2は、本発明の別の実施形態による弾性部品14の斜視図を示す。図2に示すように、弾性部品14は変形可能な単一の部片を含む。したがって、弾性部品14が変形し、また回復することで、センサ16の先端部は弾性部品14の内又は外へ移動することができる。
【0019】
図1に示すように、プロセッサ15は、座標測定機11、自動位置合わせプローブアセンブリ、及び/又はセンサ16からの信号を処理するように構成される。本発明は、本発明の処理タスクを実行するためのいかなる特定のプロセッサにも限定されるものではないことに留意されたい。本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、本発明のタスクを実行するのに必要な計算又は演算を実行することが可能な任意の機械を表すものとする。「プロセッサ」という用語は、当業者には理解されるように、構成された入力を受け入れること、及び所定の規則に従って入力を処理して出力を生成することが可能な任意の機械を表すものとする。
【0020】
加えて、検査システム10は、プロセッサ15からの処理済みデータを表示するために、プロセッサ15に接続されたLCDなどモニタ18をさらに含むことができる。特定の実施形態では、検査システム10はモニタ18を使用しなくてもよく、代わりに、処理済みデータの印字出力を提供しても、処理済みデータを見るための任意の他の技法を利用してもよい。他の例では、処理済みデータを表示する能力を有するデバイス内に、プロセッサ15を組み込むことができる。
【0021】
図1に示した構成では、ジョイントアセンブリ12は、第1のジョイントアセンブリ20及び第2のジョイントアセンブリ21を含む。第1のジョイントアセンブリ20は、運動制御デバイス11に結合される。第2のジョイントアセンブリ21は、第1のジョイントアセンブリ20とプローブ筐体13の間に位置し、これらに結合される。いくつかの例示的な構成では、第1のジョイントアセンブリ20を除外することができる。
【0022】
いくつかの構成では、第1のジョイントアセンブリ20は、第1のジョイント22を含むことができる。第1のジョイント22は1自由度(1DOF)を有することができ、また運動制御デバイス11がセンサ16を押して物体にある程度接触させるのを容易にするように構成することができる。図示の実施形態では、第1のジョイント22は、直線ガイド14に類似の直線ガイドなど、1DOFの直動ジョイントを含む。別法として、第1のジョイント22は、他の適した1DOFの直動ジョイントを含むことができる。
【0023】
図示の例では、第1のジョイントアセンブリ20はトリガ23をさらに含む。トリガ23は、機械的トリガ又は電気的トリガとすることができる。特定の実施形態では、運動制御デバイス11はトリガ回路(図示せず)を含むことができる。したがって、センサ16が物体に所望の程度まで接触すると、トリガ23はプロセッサ15に信号を送ることができ、次いでプロセッサ15は、運動制御デバイス11内のトリガ回路をトリガするトリガ信号を送ることができ、その結果、運動制御デバイス11は、センサ16及び/又は運動制御デバイス11を損傷しないように、センサ16の移動を停止する。
【0024】
いくつかの構成では、第2のジョイントアセンブリ21は、第2のジョイント(符号なし)及び1つ以上の回転変換器(符号なし)を含むことができる。第2のジョイントは、2自由度(2DOF)を有する回転ジョイント、又はそれだけに限定されるものではないが、2つの1DOFの回転ジョイントの組合せを含む他の1つ以上の適した回転ジョイントを含むことができる。図示の実施形態では、第2のジョイントアセンブリ21はジョイスティックを含む。ジョイスティックは、2つの1DOFの回転ジョイントと、2つの回転変換器と、1つのばねとを含む。別法として、他のタイプの2DOFの回転ジョイスティックを提供することもできる。当業者には容易に実施できるように、1つ以上の回転変換器は、第2のジョイントの回転角度を検出して、センサ16の先端部の位置を容易に判断するための回転信号をプロセッサ15に送るように構成することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1の及び第2のジョイント内の「ジョイント」という用語は、1以上の自由度を有し、運動制御デバイス11及び/又はプローブ筐体13に結合するように構成された任意の適した接続要素を示すことができることに留意されたい。さらに、いくつかの非限定的な構成では、第1のジョイント及び第2のジョイントは、荷重を除くとそれぞれの中立位置に戻る能力を有することができる。
【0026】
図3及び4は、物体24に接触している検査システム10の初期状態及び最終状態を示す概略図である。図3及び4の概略図は単に例示的なものであることに留意されたい。説明を簡単にするために、図3及び4ではプロセッサ15及びモニタ18を省略した。
【0027】
図3に示すように、動作中、運動制御デバイス11は、センサ16を備えた自動位置合わせプローブアセンブリを物体24の方へ移動させる。センサ先端部が物体24の被検査表面に対して垂直に向いていない場合、弾性部品14が徐々に圧縮され、物体24から第2のジョイントアセンブリ21に偏心圧力を伝達し、図4に示すように弾性部品14が物体24に安定して接触するまで、第2のジョイントを回転させる。限定的でない例では、本明細書の「偏心圧力」という用語は、圧力が第2のジョイントアセンブリ21の回転軸の中心から外れていることを示すことができることに留意されたい。
【0028】
一方、運動制御デバイス11は引き続き自動位置合わせプローブアセンブリを押し、その結果、センサ16の先端部が直線ガイド14の底部表面を越えて物体24に所望の程度まで接触するまで、第1及び/又は第2のジョイント内のばねも圧縮させる。このときトリガ23は、センサ16及び/又は運動制御デバイス11を保護するために、プロセッサ15に信号を送って運動制御デバイス11の移動を停止させる。運動制御デバイス11及び第2のジョイントアセンブリ21内の1つ以上の回転変換器はまた、ジョイスティックなどの2DOFの回転ジョイントの移動信号及び回転信号をプロセッサ15に送ることができる。いくつかの非限定的な用途では、第1のジョイント22が移動した距離を実験的に決定することができ、また制御装置15内で定数として設定することができる。したがって、ジョイントアセンブリ12からの回転及び並進データに加えて、運動制御デバイス11からの並進位置(x,y,z)及び回転情報に基づいて、プロセッサ15内でセンサ先端部の位置及び向きをリアルタイムで計算することができる。加えて、センサ16は、所望の検査を実行し、物体24に対する検査データを処理するためにプロセッサ15に供給することができる。したがって、プロセッサ15は、センサ先端部の位置及び向きをリアルタイムで得るために、運動制御デバイス、ジョイントアセンブリ、及びセンサからのデータ入力を受け取って処理することができ、これを使用して、センサを物体24に接触させてセンサと物体24の間の衝突を防止することができる。さらに、センサと物体の間の接触又は向きにより、非破壊測定及び寸法測定の精度をさらに確実にすることができる。
【0029】
いくつかの例では、弾性部品14は1自由度を有することができるので、弾性部品14が物体24に安定して接触したとき、検査すべき物体24の表面に対してセンサ16の先端部を実質的に垂直又は直角にすることができる。加えて、検査システム10が物体24から離れたとき、第1のジョイント22、第2のジョイント、及び弾性部品14はそれぞれの元の状態に回復することができる。
【0030】
いくつかの例では、センサ16の先端部と物体24上の点の間で比較的一貫した接触を実現するために、第2のジョイントアセンブリ21とプローブ筐体13の間に第1のジョイントアセンブリ20を配置することができる。すなわち、第2のジョイントアセンブリ21を運動制御デバイス11に接続することができ、また第1のジョイントアセンブリ20を第2のジョイントアセンブリ21及びプローブ筐体13に接続することができる。したがって、いくつかの例では、第1のジョイント22及び弾性部品14が1自由度を有することができ、またプローブ筐体13に接続することができるので、センサ先端部と物体24は一貫した接触を有することができる。
【0031】
他の例では、第1のジョイントアセンブリ20は、センサ16の先端部と物体24の間で比較的一貫した接触を実現するために、第1のジョイント22と、トリガ23の代わりに並進変換器(図示せず)とを含むことができる。したがって、動作中、ジョイントアセンブリ20内の並進変換器及び回転変換器は、それぞれの信号をプロセッサ15に送ることができる。プロセッサ15は、これらの変換器からの信号の解析に基づいて、センサ先端部と物体24の接触状態を解析し、したがってトリガ信号を送って運動制御デバイス11の移動を停止させることができる。加えて、プロセッサ15はまた、変換器及び運動制御デバイス11からの信号に基づいて、物体24上の検査点の位置を計算することができる。いくつかの構成では、運動制御デバイス11と第2のジョイントアセンブリ21の間に、又は第2のジョイントアセンブリとプローブ筐体13の間に、並進変換器を備えた第1のジョイントアセンブリ20を配置することができる。特定の用途では、並進変換器に加えてトリガ23を提供することもできる。
【0032】
いくつかの実施形態では、第1のジョイント及び/又は第2のジョイント内のばね又は他の弾性要素は、センサ16が物体24と衝突するのを防止するための緩衝器として機能することができる。別法として、検査システム10は、運動制御デバイス11が自動位置合わせプローブアセンブリを物体24の方へ移動させる間にセンサ16と物体24の間の距離を決定し、したがってセンサ16と物体24が衝突するのを防止するために、プロセッサ15と通信する1つ以上の近接センサ(図示せず)を含むことができる。加えて、1つ以上の近接センサは、独立して使用することができ、又は1つ以上のセンサ16内に組み込むことができる。
【0033】
本開示について、典型的な実施形態で図示及び説明したが、本開示の精神から決して逸脱することなく様々な修正及び置換えを行うことができるので、本開示はここに示す詳細に限定されないものとする。したがって、単に通常の実験を使用するだけで、本明細書に開示する本開示のさらなる修正形態及び均等物が当業者には想到でき、またそのような修正形態及び均等物はすべて、次の特許請求の範囲に定義する本開示の精神及び範囲内に入ると考えられる。
【符号の説明】
【0034】
10 検査システム
11 運動制御デバイス、座標測定機
12 ジョイントアセンブリ
13 プローブ筐体
14 弾性部品、直線ガイド
15 プロセッサ、制御装置
16 センサ
17 コネクタ
18 モニタ
20 第1のジョイントアセンブリ
21 第2のジョイントアセンブリ
22 第1のジョイント
23 トリガ
24 物体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体(24)の非破壊検査を実行する検査システム(10)であって、
前記物体(24)に対する検査データを取得するように構成されたセンサ(16)と、
運動制御デバイス(11)と、
前記運動制御デバイス(11)に結合されたジョイントアセンブリ(12)と、
前記ジョイントアセンブリに結合され、前記センサ(16)を保持するように構成されたプローブ筐体(13)と、
前記プローブ筐体(13)に結合され、前記ジョイントアセンブリ及び前記運動制御デバイス(11)と協働して前記センサ(16)を前記物体(24)に対して位置決めするように構成された弾性部品(14)と
を備えてなる検査システム(10)。
【請求項2】
前記物体(24)の被検査表面に接触し前記表面に対して90±5度の範囲内の角度をなすように、前記センサ(16)を位置決めする、請求項1記載の検査システム。
【請求項3】
前記センサ(16)と通信して前記物体(24)に対する前記検査データを処理するように構成されたプロセッサ(15)をさらに備えてなり、前記運動制御デバイス(11)が座標測定機を備えてなり、前記センサ(16)が、超音波センサ、渦電流センサ、並びに前記超音波センサ及び前記渦電流センサの組合せからなる群から選択される、請求項1記載の検査システム。
【請求項4】
前記ジョイントアセンブリ(12)が、前記運動制御デバイス(11)に結合された第1のジョイントアセンブリ(20)と、前記第1のジョイントアセンブリ(20)及び前記プローブ筐体(13)に結合された第2のジョイントアセンブリ(21)とを備えてなり、
前記第1のジョイントアセンブリ(20)が、第1のジョイント(22)と、トリガ(23)及び変換器のうちの1つとを備えてなり、前記トリガ(23)及び前記変換器が、前記運動制御デバイス及び前記第1のジョイントそれぞれの移動を制御して検査するように構成されており、前記第1のジョイント(22)が1自由度を有する直動ジョイントを備えてなり、前記変換器が並進変換器を備えてなり、
前記第2のジョイントアセンブリ(21)が、第2のジョイントと1つ以上の変換器とを備えてなり、前記1つ以上の変換器が前記第2のジョイントの移動を検査するように構成されており、前記第2のジョイントが、2自由度を有する回転ジョイント又は1自由度をもつ2つの回転ジョイントの組合せを備えてなり、前記1つ以上の変換器が1つ以上の回転変換器を備えてなる、請求項3記載の検査システム。
【請求項5】
前記第1のジョイント(22)が、ばねを備えた直線ガイドを備えてなり、また前記第2のジョイントが、ばねを備えたジョイスティックを備えてなる、請求項4記載の検査システム。
【請求項6】
前記物体(24)が及ぼす偏心圧力下で変形するように、また前記偏心圧力がないとき回復するように、前記弾性部品(14)が構成されており、前記偏心圧力を前記ジョイントアセンブリに伝達し前記ジョイントアセンブリを回転させて、前記物体(24)との安定した接触を実現し、前記物体(24)に対して前記センサ(16)を位置決めするのを容易にするように、前記弾性部品(14)がさらに構成されている、請求項1記載の検査システム。
【請求項7】
前記弾性部品(14)が、1自由度を有しており、
ばねを備えた直線ガイド、又は
変形可能な単一の部片を備えてなる、請求項6記載の検査システム。
【請求項8】
ジョイントアセンブリ(12)と、
前記ジョイントアセンブリ(12)に結合され、センサ(16)を保持するように構成されたプローブ筐体(13)と、
前記プローブ筐体(13)に結合され、前記ジョイントアセンブリ(12)と協働し、前記センサを、物体の被検査表面に接触し前記表面に対して90±15度の範囲内の角度をなすように位置合わせするのを容易にするように構成された弾性部品(14)と
を備えてなる自動位置合わせプローブアセンブリ。
【請求項9】
前記ジョイントアセンブリ(12)が、第1のジョイントアセンブリ(20)と、前記第1のジョイントアセンブリ(20)に結合された第2のジョイントアセンブリ(21)とを備えてなり、
前記第1のジョイントアセンブリ(20)が、1自由度をもつ直動ジョイントと、トリガ(23)及び回転変換器のうちの1つとを備えてなり、
前記第2のジョイントアセンブリ(21)が、1つ以上の回転変換器と、2自由度をもつ回転ジョイント又は1自由度をもつ2つの回転ジョイントの組合せのいずれかとを備えてなる、請求項8記載の自動位置合わせプローブアセンブリ。
【請求項10】
前記物体(24)が及ぼす偏心圧力下で変形するように、前記偏心圧力がないとき回復するように、前記弾性部品(14)がさらに構成されており、前記弾性部品(14)が、前記偏心圧力を前記第2のジョイントに伝達し前記第2のジョイントを回転させて、前記物体(24)との安定した接触を実現し、前記センサ(16)を、前記物体(24)の前記表面に接触し前記表面に対して垂直になるように位置合わせするのを容易にする、請求項8記載の自動位置合わせプローブアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−276604(P2010−276604A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117920(P2010−117920)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】