説明

蓄電セル、蓄電装置、及び蓄電装置を搭載する車両

【課題】蓄電セルの内部にて発生した熱を効果的に外部へ放熱することができ、かつコンパクトな蓄電セル及び蓄電装置を提供すること。
【解決手段】蓄電要素5を電解液と共に収容するハードケース10と、蓄電要素5の集電極2,3に接続されると共にハードケース10の外部に露出する電極端子20とを備え、電極端子20を介して充放電可能な蓄電セルであって、電極端子20は、ハードケース10に形成された開口部13を挿通し集電極2,3に接続された集電極接続部22と、ハードケース10の外周面に面接触して接合される本体部21とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充放電可能な蓄電セル、蓄電セルを備える蓄電装置、及び蓄電装置を搭載する車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
蓄電セルに内蔵される蓄電要素では、充放電に伴って発熱が生じる。その熱は、蓄電セルの周囲の各種経路を経由して伝熱し、最終的に空冷、液冷媒体へと伝熱される。
【0003】
蓄電セルの内部の熱を外部へ放熱する技術として、特許文献1には、ソフトケースの放熱フィンを挟持する伝熱枠を介して放熱ハードケース内に納められる電気二重層キャパシタが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、電気二重層キャパシタの外部に突き出る端子にフィンを設けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−282375号公報
【特許文献2】特開2005−51074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車両搭載用の蓄電セルの場合には、重量やレイアウトの面からコンパクト化が望まれるが、特許文献1及び特許文献2のような放熱方法では、蓄電セルの周囲に蓄電機能に寄与しないスペースの増大を招くため、コンパクト化ができないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、蓄電セルの内部にて発生した熱を効果的に外部へ放熱することができ、かつコンパクトな蓄電セル及び蓄電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、蓄電要素を電解液と共に収容するハードケースと、前記蓄電要素の集電極に接続されると共に、前記ハードケースの外部に露出する電極端子と、を備え、前記電極端子を介して充放電可能な蓄電セルであって、前記電極端子は、前記ハードケースに形成された開口部を挿通し前記集電極に接続された集電極接続部と、前記ハードケースの外周面に面接触して接合される本体部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電極端子は本体部がハードケースの外周面に面接触して接合されるため、表面積が大きい。したがって、蓄電セルの内部の熱を、電極端子を通じて効果的に外部へ放熱することができる。また、電極端子の表面積が大きいため、蓄電セルに放熱のための設備を設ける必要がなく、蓄電セルをコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電気二重層キャパシタの正面図であり、矩形枠表面の膜体を取り除いた状態の図である。
【図2】矩形枠と電極端子の分解斜視図である。
【図3】矩形枠と電極端子の分解正面図である。
【図4】矩形枠の平面図である。
【図5】(A)は電極端子の側面図であり、(B)は電極端子の正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る蓄電装置の斜視図である。
【図7】蓄電装置における冷却空気の流れを示す模式図である。
【図8】蓄電装置が搭載された車両の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る蓄電セルとしての電気二重層キャパシタ(以下、単に「キャパシタ」と称する。)100について説明する。
【0013】
図1に示すように、キャパシタ100は、電荷を蓄える蓄電要素5を電解液と共に収容するハードケース10と、蓄電要素5に接続されると共にハードケース10の外部に露出する一対の電極端子20とを備える。
【0014】
蓄電要素5は、正極集電極2と、負極集電極3と、正極集電極2と負極集電極3の間に介在され両者を隔離するセパレータ(図示省略)とを所定数積層した積層体で構成される。
【0015】
セパレータは、正極集電極2と負極集電極3の接触を防ぐが、イオンの流通は妨げないものであり、紙または樹脂製のシートで構成される。正極集電極2及び負極集電極3の表面には電気二重層を構成する活性炭が塗布される。
【0016】
ハードケース10は、蓄電要素5を囲う矩形枠11と、矩形枠11の両面に貼り付けられた一対の膜体12とを備える。なお、図1は、矩形枠11の片側の表面の膜体を取り除いた状態の図である。矩形枠11は樹脂製であり、膜体12はラミネートフィルムである。ラミネートフィルムは、金属箔の金属層を樹脂層にて被服した多層構造のフィルム材である。矩形枠11と膜体12は、互いの熱可塑性樹脂を熱溶着させることによって隙間なく接合される。これにより、ハードケース10の内部に電解液が密封される。
【0017】
電極端子20は、正極集電極2に電気的に接続された正電極端子20aと、負極集電極3に電気的に接続された負電極端子20bとからなる。
【0018】
キャパシタ100は、正極集電極2と負極集電極3の両極それぞれで電気二重層による静電容量によって電荷を蓄えると共に、蓄えた電荷を放出するものである。充放電は正電極端子20a及び負電極端子20bを介して行われる。
【0019】
次に、図2〜図5を参照して、ハードケース10の矩形枠11と電極端子20について詳しく説明する。
【0020】
図2及び図3に示すように、矩形枠11は、4つの直線状の躯体11a〜11dからなる矩形の枠状部材であり、蓄電要素5を囲む矩形の内周面を有すると共に、4辺の外周面を有する。
【0021】
対向する躯体11a,11cのそれぞれには、矩形枠11の内外を貫通する開口部13が形成される。開口部13は、躯体11a,11cの長手方向に延在して形成される。
【0022】
躯体11a,11cは、図2及び図4に示すように、断面形状が略くの字状に窪んで形成される。躯体11a,11cの外周面は、対向する一対の斜面14と、一対の斜面14をつなぐ曲面状の底面15とからなり、窪んで形成される。開口部13は底面15に沿って形成される。一対の斜面14は、後述するように電極端子20とのシール面として機能する。
【0023】
対向する躯体11b,11dは、図2に示すように、断面形状が略コの字状に形成され、外周面に溝18が形成される。溝18内には、ハードケース10内にて発生するガスを外部へ排出するためのガス抜きバルブ19や電圧均等化のための回路基板(図示せず)が配置される。
【0024】
正電極端子20aは躯体11aの外周面を覆うように接合され、負電極端子20bは躯体11cの外周面を覆うように接合される。正電極端子20aと負電極端子20bは同一形状であるため、以下では正電極端子20aについて説明する。
【0025】
正電極端子20aは、アルミニウムなど導電性を有する金属にて構成される。図2及び図5に示すように、正電極端子20aは、躯体11aの外周面の斜面14に面接触して接合される本体部21と、開口部13を挿通し正極集電極2に接続される集電極接続部22とを備える。負電極端子20bの集電極接続部22は、負極集電極3に接続される。また、正電極端子20aは、隣接して配置されるキャパシタ100を接続するための外部端子部23も備える。
【0026】
本体部21は、躯体11aの外周面に沿った形状、つまり断面形状が略くの字状に形成され、躯体11aの窪み内にぴったりと嵌まる形状に形成される。具体的には、本体部21は、対向する一対の傾斜部24と、一対の傾斜部24をつなぐ曲面部25とを備える。本体部21の長さは躯体11aの長さと略同一に形成される。一対の傾斜部24の外面は、躯体11aの一対の斜面14とのシール面として機能する。集電極接続部22は、本体部21の曲面部25の外面から隆起して形成される。
【0027】
一対の傾斜部24の外面には、均一な厚さの熱可塑性樹脂が設けられる。一対の傾斜部24の外面は、熱可塑性樹脂を熱溶着させることによって躯体11aの一対の斜面14に隙間なく接合される。このように、正電極端子20aと躯体11aは、傾斜部24の外面と斜面14とが面接触して接合される。正電極端子20aが躯体11aに接合された状態では、正電極端子20aの本体部21は躯体11aの外周面全体を覆う。同様に、負電極端子20bの本体部21は躯体11cの外周面全体を覆う。このように、ハードケース10の4辺の外周面のうち2辺の外周面が電極端子20によって覆われる。また、正電極端子20aが躯体11aに接合された状態では、集電極接続部22は開口部13を挿通して矩形枠11内に延在する。
【0028】
正電極端子20aを躯体11aに接合するための熱可塑性樹脂は、躯体11aを構成する熱可塑性樹脂と同一であることが望ましい。このように構成すれば、熱溶着が容易となり、傾斜部24の外面と斜面14とのシール性能が向上する。なお、正電極端子20aと躯体11aとの間に熱可塑性樹脂を設けずに、躯体11aを構成する熱可塑性樹脂によって正電極端子20aと躯体11aを直接接合するようにしてもよい。
【0029】
ここで、一般的に、キャパシタの発熱量は化学反応を利用する化学電池と比べると小さいものであるが、蓄電要素5の充放電に伴って発生したケース内部の熱は外部へ排出する必要がある。電極端子20は、蓄電要素の正極集電極2及び負極集電極3に接合されると共にハードケース10の外部に露出しているため、ハードケース10の内部の熱を放熱する部材として機能し得る。つまり、電極端子20における外部に露出する表面は放熱面として機能する。キャパシタ100は、正電極端子20a及び負電極端子20bの本体部21のそれぞれがハードケース10の4辺の外周面のうち1辺の外周面を覆う構成であるため、電極端子20の表面積が大きい。さらに、電極端子20は、本体部21がくの字状であるため、平面状の電極端子と比較して表面積が大きい。このように、電極端子20は、外部に露出する表面積が大きいため、外部と熱交換し易い。したがって、ハードケース10の内部の熱は、電極端子20を通じて効果的に外部へと排出される。また、電極端子20の表面積が大きいため、キャパシタ100に放熱のための設備を設ける必要がなく、キャパシタ100をコンパクトかつ軽量に構成することができる。
【0030】
図2及び図3に示すように、外部端子部23は、本体部21の傾斜部24の側縁に突出して設けられる。具体的には、傾斜部24の長手方向両端に一対設けられる。複数のキャパシタ100を積層して直列又は並列に接続する際には、隣接するキャパシタ100が外部端子部23によって接続される。キャパシタ100は、正電極端子20a及び負電極端子20bの本体部21のそれぞれがハードケース10の4辺の外周面のうち1辺の外周面を覆う構成であるため、キャパシタ100を積層して配置するだけで、隣接するキャパシタ100の電極端子20の本体部21が接近した状態となる。その接近した本体部21を外部端子部23によって接続することによって、隣接するキャパシタ100を接続することができる。このように、キャパシタ100は、他のキャパシタ100との接続距離が極めて短い。そのため、複数のキャパシタ100を低抵抗で接続することができる。
【0031】
以上の第1の実施の形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
【0032】
電極端子20の本体部21は、ハードケース10の外周面に面接触して接合され、かつハードケース10の4辺の外周面のうち2辺の外周面を覆うものであるため、電極端子20における外部に露出する表面積は大きい。さらに、電極端子20の本体部21はくの字状であるため、電極端子20の表面積は大きい。したがって、蓄電要素5の充放電に伴って発生したハードケース10の内部の熱を、電極端子20を通じて効果的に外部へと排出することができる。これにより、キャパシタ100の温度上昇が抑制されるため、キャパシタ100の信頼性が向上すると共に、寿命を長くすることができる。
【0033】
また、電極端子20の表面積が大きいため、キャパシタ100に放熱のための設備を設ける必要がない。つまり、電極端子20は、電気通路として機能するのみでなく、放熱機能も発揮するものであり、2つの機能を兼ね備える。したがって、キャパシタ100をコンパクトかつ軽量に構成することができる。
【0034】
また、キャパシタ100は、正電極端子20a及び負電極端子20bの本体部21のそれぞれがハードケース10の4辺の外周面のうち1辺の外周面を覆う構成であるため、隣接するキャパシタ100の接続距離が極めて短い。したがって、複数のキャパシタ100を低抵抗で接続することができる。
【0035】
さらに、電極端子20とハードケース10は、傾斜部24の外面と斜面14との面接触によって接合されるため、シール性能が向上する。しかも、シール面として機能する電極端子20の傾斜部24とハードケース10の外周面の斜面14とは傾斜して形成されるため、シール面積が大きい。したがって、小さいスペースでシール性能を向上させることができると共に、電極端子20近傍からの液漏れや外部からのガスの侵入を許さない高気密性を持ったキャパシタ100を得ることができる。
【0036】
なお、上記第1の実施の形態では、蓄電セルがキャパシタである場合について説明したが、蓄電セルはニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの他の蓄電セルであってもよい。
【0037】
また、上記第1の実施の形態では、ハードケース10は樹脂製の矩形枠11とラミネートフィルムの膜体12とで構成されると説明した。しかし、ハードケース10の構成はこのような形態に限られるものではなく、例えばハードケース10全体を樹脂にて構成するようにしてもよい。
【0038】
さらに、上記第1の実施の形態では、対向する躯体11a,11cのそれぞれに矩形枠11の内外を貫通する開口部13が形成され、正電極端子20aは躯体11aの外周面を覆うように接合され、負電極端子20bは躯体11cの外周面を覆うように接合されると説明した。これに代わり、4つの躯体11a〜11dのうちの1つの躯体、例えば躯体11aに開口部13を2つ長手方向に並べて形成し、正電極端子20a及び負電極端子20bを躯体11aの外周面に並べて設けるようにしてもよい。この場合、電極端子20の本体部21は、ハードケース10の4辺の外周面のうち1辺の外周面を覆うことになり、残りの3辺の外周面は放熱面として機能しない。
【0039】
(第2の実施の形態)
以下、図6〜図8を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る蓄電装置200について説明する。
【0040】
図6及び図7に示すように、蓄電装置200は、上記第1の実施の形態に係るキャパシタ100を複数積層した蓄電モジュール101と、蓄電モジュール101を冷却する冷却装置150とを備える。
【0041】
蓄電モジュール101は、キャパシタ100を厚さ方向に複数積層した単位モジュール102を、電極端子20の本体部21の窪みが連続するように2つ重ねたものである。
【0042】
ハードケース10の対向する躯体11b,11dのそれぞれには、半円形状の切り欠き16(図2及び図3参照)が2つ形成される。単位モジュール102を2つ重ねることによって、躯体11b,11dによって切り欠き16がボルト締結穴となる。このボルト締結穴にボルト103を挿通して締結することによって、2つの単位モジュール102が固定される。
【0043】
冷却装置150は、蓄電モジュール101を空冷するための装置である。冷却装置150は、蓄電モジュール101を収容するケース151と、ケース151の下部に開口して形成され空気をケース151内に導くための吸気口152と、ケース151の上部に設けられ吸気口152を通じて吸い込んだ空気を電極端子20の本体部21の窪みに沿って導く送風機153とを備える。
【0044】
蓄電モジュール101は、電極端子20の本体部21の窪みが鉛直方向に連続するように配置されるため、送風機153によってケース151内に導かれた空気は、本体部21の窪みに沿って流れ、外部へと排出される。このように、ケース151内に導かれた空気は電極端子20の本体部21に接触して流れるため、電極端子20を通じての放熱を促進することができ、効果的に蓄電モジュール101を冷却することができる。また、蓄電モジュール101は単位モジュール102を鉛直方向に2つ配置したものであり、1つの送風機153にて2つの単位モジュール102の冷却が行われる。したがって、単位モジュール102毎に送風機153を設ける場合と比較して、蓄電装置200をコンパクトに構成することができる。
【0045】
電極端子20の本体部21は窪んで形成されているため、ケース151の内壁と電極端子20との間隔が小さい場合でも、冷却空気は本体部21の窪みの内部を通過することができる。つまり、ケース151内に設ける冷却空気の通路は必要最低限の大きさで足りる。したがって、ケース151を蓄電モジュール101の大きさに近い大きさにて形成することが可能となるため、蓄電装置200をコンパクトかつ軽量に構成することができる。また、蓄電装置200全体に占める蓄電機能に寄与するスペースの割合を大きくすることができるため、蓄電効率の良い蓄電装置200を得ることができる。
【0046】
以上の第1及び第2の実施の形態にて説明したように、キャパシタ100では、電極端子20の表面積が大きいため、放熱のための設備を設ける必要がなく、また、電極端子20の本体部21の窪みが冷却空気の通路として機能する。したがって、蓄電装置200はコンパクトに構成される。第2の実施の形態のように、単位モジュール102を鉛直方向に2つ配置して蓄電モジュール101を構成したとしても、蓄電装置200の高さを低く抑えることができる。
【0047】
このように、蓄電装置200の高さは低いため、蓄電装置200を車両に搭載する場合には、図8に示すように、蓄電装置200を車両の床下のスペース160に納めることができる。換言すれば、床位置の低い車両を実現することができる。
【0048】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【符号の説明】
【0049】
100 電気二重層キャパシタ(キャパシタ)
200 蓄電装置
2 正極集電極(集電極)
3 負極集電極(集電極)
5 蓄電要素
10 ハードケース
11 矩形枠
11a〜11d 躯体
13 開口部
14 斜面
15 底面
20 電極端子
20a 正電極端子
20b 負電極端子
21 本体部
22 集電極接続部
23 外部端子部
24 傾斜部
25 曲面部
101 蓄電モジュール
102 単位モジュール
150 冷却装置
151 ケース
152 吸気口
153 送風機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電要素を電解液と共に収容するハードケースと、
前記蓄電要素の集電極に接続されると共に、前記ハードケースの外部に露出する電極端子と、を備え、
前記電極端子を介して充放電可能な蓄電セルであって、
前記電極端子は、
前記ハードケースに形成された開口部を挿通し前記集電極に接続された集電極接続部と、
前記ハードケースの外周面に面接触して接合される本体部と、を備える
ことを特徴とする蓄電セル。
【請求項2】
前記ハードケースは矩形の外周面を有し、
前記電極端子は、
正極集電極に電気的に接続された正電極端子と、
負極集電極に電気的に接続された負電極端子と、からなり、
前記正電極端子及び前記負電極端子の前記本体部は、それぞれ前記ハードケースの4辺の外周面のうち1辺の外周面を覆うように接合されることを特徴とする請求項1に記載の蓄電セル。
【請求項3】
前記電極端子の前記本体部が接合される前記ハードケースの外周面は窪んで形成され、
前記電極端子の前記本体部は、前記前記ハードケースの外周面に沿った形状に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓄電セル。
【請求項4】
前記電極端子の前記本体部が接合される前記ハードケースの外周面は、対向する一対の斜面と、前記一対の斜面をつなぐ底面と、を備え、
前記電極端子の前記本体部は、前記一対の斜面に面接触して接合されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の蓄電セル。
【請求項5】
前記電極端子の前記本体部は、対向する一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部をつなぐ曲面部と、を備え、
前記一対の傾斜部の外面は、前記ハードケースの外周面の前記一対の斜面に面接触して接合され、
前記集電極接続部は、前記曲面部の外面から隆起して形成されることを特徴とする請求項4に記載の蓄電セル。
【請求項6】
前記電極端子は、隣接して配置される蓄電セルを接続するための外部端子部をさらに備え、
前記外部端子部は、前記本体部の前記傾斜部の側縁に突出して設けられることを特徴とする請求項5に記載の蓄電セル。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の蓄電セルを複数積層した蓄電モジュールと、
前記蓄電モジュールを冷却する冷却装置と、を備えることを特徴とする蓄電装置。
【請求項8】
請求項3から請求項6のいずれか一つに記載の蓄電セルを複数積層した蓄電モジュールと、
前記蓄電モジュールを冷却する冷却装置と、を備える蓄電装置であって、
前記冷却装置は、
前記蓄電モジュールを収容するケースと、
前記ケースに開口して形成され空気を当該ケース内に導くための吸気口と、
前記吸気口を通じて吸い込んだ空気を前記電極端子の前記本体部の窪みに沿って導く送風機と、を備えることを特徴とする蓄電装置。
【請求項9】
前記蓄電モジュールは、前記蓄電セルを厚さ方向に複数積層した単位モジュールを、前記電極端子の前記本体部の窪みが連続するように重ねたものであることを特徴とする請求項8に記載に蓄電装置。
【請求項10】
請求項7から請求項9のいずれか一つに記載の蓄電装置が搭載されたことを特徴とする車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−119622(P2012−119622A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−270422(P2010−270422)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(000003908)UDトラックス株式会社 (1,028)
【Fターム(参考)】