説明

薬剤分包機

【課題】印刷機構の複数化に際して簡便で安価な部材を付加することにより、印刷タイミングに多少のずれがあっても一の分包・薬剤収納室に対する印刷が適切に行えるようにする。
【解決手段】長尺の分包帯2にて薬剤を分包する薬剤分包機10において、分包帯2の送り経路に沿って順にカッター27とローラ部26(第1牽引機構)と横シール部25と投入ホッパ24と縦シール部23とプリンタ22(第1印刷機構)とローラ47,48(第1弛緩調整機構)とローラ部46(第2牽引機構)とプリンタ43(第2印刷機構)とローラ41,42(第2弛緩調整機構)と包装帯送給部21とを配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、錠剤やカプセル等の薬剤を分包する薬剤分包機に関し、詳しくは、長尺の分包帯に区分形成する薬剤収納室・分包それぞれに印刷を行う薬剤分包機に関する。
【背景技術】
【0002】
連続用紙(長尺の分包帯)をヒートシールして薬剤収納室を形成し、この薬剤収納室に薬剤を所定量ずつ例えば一回当たり服用量ずつ投入して、その薬剤収納室(分包)を密閉するようになった薬剤分包機が、従来より各種開発され、薬局や病院内調剤部門等で使用されている。
それらの機種を連続用紙で分類すると、2枚の連続用紙を重ね合わせて使用するものと(例えば特許文献1,2,4参照)、1枚の連続用紙を二つ折りして使用するものと(例えば特許文献3参照)に大別される。
【0003】
後者の場合(例えば特許文献3参照)、長尺の分包帯(連続用紙)を横向きに例えば水平方向に送りながら分包(薬剤収納室)のヒートシール形成を行って、折り曲げ部分を分包の下辺にするようになっている。その場合、ヒートシールは、薬剤投入の前後に分けて行われるが、上辺の解放した袋状の区画室・収納室を形成するためのI字状ヒートシールが薬剤投入前に行われ、薬剤投入後には、上辺を閉じて分包(薬剤収納室)を密閉するための ̄字状ヒートシールが行われる。I字状ヒートシールは左右のうち何れか一辺が行われ、左右のうち他の辺は直前の分包(薬剤収納室)のヒートシール部分が兼ねるようになっている。
【0004】
前者の場合(例えば特許文献1,2,4参照)、2枚の連続用紙を重ね合わせて長尺の分包帯を形成するが、その際、それら2枚の連続用紙を下向きに移送しながら薬剤収納室(分包)のヒートシール形成を行うようになっている。この場合もヒートシールは薬剤投入の前後に分けて行われるが、この場合、ヒートシール部材は、薬剤投入の前後に共用される一体物または一組の物であり、そのヒートシール形状は凹字状(U字状)である。そして、その凹字状ヒートシールによって、薬剤を投入しようとしている薬剤収納室(分包)が上辺解放の袋状に形成され、それと同時に、直前に薬剤を投入し終えた薬剤収納室(分包)の上辺が閉じられるようになっている。
【0005】
前者のような下向き移送にて2枚の連続用紙を重ね合わせて長尺の分包帯を形成するタイプの薬剤分包機は、卓上型などの小型機に多用され、後者のような二つ折り連続用紙を横向き移送するタイプの薬剤分包機は、多種類の薬剤を収納した薬剤収納庫と組み合わせた大型機に多用されているが、何れのタイプであれ、近年は、長尺の分包帯における薬剤収納室・分包それぞれに投入薬剤に関する情報を印刷するようになっている。例えば、処方箋等で指示された患者名や用法等が印刷されたり(特許文献3参照)、カラーや多色で印刷されるようになってきている(特許文献4段落0040参照)。
【0006】
【特許文献1】特開昭61−217309号公報 (第1頁、第1−2図)
【特許文献2】特開平04−102526号公報 (第1頁、第1図)
【特許文献3】特開2000−175990号公報 (第1頁、図1)
【特許文献4】特願2003−286364号 (図2、段落0040)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
さらに、最近は、文字だけでなく、種々の画像まで、印刷候補にあがっている。また、文字だけに限ってみても、各種フォントの使い分けや混在使用の要求がある。分包・薬剤収納室のサイズが可変になると、文字や画像の拡縮といったデータ処理も必要になる。
そして、そのような要請に応えるには、多量のデータを高速に処理してプリンタに送信することも必要になるが、薬剤投入速度や薬剤分包速度の向上により一包あたりの処理時間は短くなっているので、印刷情報の処理や伝送がネックになる。
【0008】
これに対しては、高速処理のプリントエンジンを採用するとともに高速伝送仕様の通信回線を採用するのが安直な解決策であるが、この手法には、普及品の性能を超える高速性を求めると急激にコストが嵩むという不都合がある。
このような高速化を緩和するには、プリンタヘッド(印刷機構)やプリントエンジン(印刷制御回路)を複数化して、データ処理やデータ伝送の負荷を分散させることが、有効である。
【0009】
しかしながら、プリンタを複数化した場合、一の分包・薬剤収納室に対する印刷が、分包帯・連続用紙の送り経路における複数箇所で行われる。必然的に印刷タイミングもずれることとなる。このため、印刷タイミング等を複数のプリンタ間で調整することまで必要になるが、多量の印刷データを扱いながら厳密に印刷タイミングを一致させるのは、必ずしも容易ではなく、例え実現しても調整費や保守費用などの高騰が避けられない。
そこで、印刷機構の複数化に際して簡便で安価な部材を付加する程度のことにより、印刷タイミングに多少のずれがあっても一の分包・薬剤収納室に対する印刷が適切に行えるような薬剤分包機を実現することが、技術的な課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の薬剤分包機は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、長尺の分包帯にて薬剤を分包する薬剤分包機において、前記分包帯の送り経路に沿って(送り先から送り元へ)順に第1牽引機構と第1印刷機構と第1弛緩調整機構と第2牽引機構と第2印刷機構と(望ましくは更に第2弛緩調整機構と)を配置したものである。
【0011】
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段2)、2枚の連続用紙を重ね合わせて長尺の分包帯を形成しながらその分包帯にて薬剤を分包する薬剤分包機において、前記連続用紙のうち一方の送り経路に対して第1印刷機構を設け、前記連続用紙のうち他方の送り経路に対して第2印刷機構を設けたものである。
【発明の効果】
【0012】
このような本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段1)、薬剤を分包するとき、印刷対象の分包帯のうち第1牽引機構によって送られている部分には第1印刷機構による印刷が行われ、第2牽引機構によって送られている部分には第2印刷機構による印刷が行われる。しかも、それらの間では、分包帯に弛みが確保され、その弛緩状態が弛緩調整機構によって調整される。
このように複数の印刷箇所で個々に分包帯が送れるとともに中間等で分包帯の弛みを調整できるようにしたことにより、個々の印刷機構と分包帯との印刷位置さえ適切であれば、複数の印刷機構相互の印刷タイミングを一致させる必要がなくなる。
【0013】
そのタイミングずれの許容範囲は弛緩調整機構の調整能力に応じて決まるが、例えばテンション調整バネの付いた可動アームを追加して分包帯案内ローラの位置を可変にするといったことで簡便に而もコストを掛けずに所望の弛緩調整機構を具現化することが可能である。
したがって、この発明によれば、印刷機構の複数化に際して簡便で安価な部材を付加することにより、印刷タイミングに多少のずれがあっても一の分包・薬剤収納室に対する印刷が適切に行えるような薬剤分包機を実現することができる。
【0014】
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段2)、長尺の分包帯が未だ2枚の連続用紙に分かれているうちに、それぞれの印刷箇所で印刷がなされる。そのため、この場合も、それぞれの連続用紙に対して該当する印刷機構によって適切なタイミングで印刷が行われれば、複数の印刷機構相互の印刷タイミングを一致させる必要がない。しかも、そのような印刷機構の分散配置は、安価な取付部材や分包帯案内ローラの追加で簡便に、具体化することが可能である。
したがって、この発明によっても、印刷機構の複数化に際して簡便で安価な部材を付加することにより、印刷タイミングに多少のずれがあっても一の分包・薬剤収納室に対する印刷が適切に行えるような薬剤分包機を実現することができる。
【0015】
なお、上記解決手段1,2何れの薬剤分包機にあっても、印刷機構それぞれに別個のプリントエンジン(印刷制御回路)を割り当てることが望ましい。
これにより、最終的な印刷動作ばかりか印刷の準備に要するデータ処理やデータ伝送の負荷も分散させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
このような本発明の薬剤分包機について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1に示した実施例1、及び図2に示した実施例2は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1)を具現化したものであり、図3に示した実施例3は、上述した解決手段2(出願当初の請求項2)を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,詳細な電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
【実施例1】
【0017】
本発明の薬剤分包機の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。この薬剤分包機10は、二つ折りシートの分包帯2を横送りしながら錠剤を分包するタイプのものであり、図1(a)は、その要部のブロック図と斜視図である。
【0018】
この薬剤分包機10は、病院や薬局等で用いられる自動調剤機のうち最も代表的な錠剤分包機であり、薬剤として錠剤を取り扱うために、多数の錠剤フィーダ13と、これらの錠剤フィーダ13から排出された薬剤を収集する図示しない収集機構と、これで収集した薬剤を包装する包装装置20とを備えていて、処方に応じて適宜の錠剤フィーダ13から錠剤を排出させ、その薬剤を収集して下方の包装装置20の投入ホッパ24へ送り込むことにより、薬剤を分包帯2にて分包するようになっている。
【0019】
包装装置20は、収集した薬剤を分包帯2にて分包するために、分包帯2の送り経路に沿って、送り方向へ順に、分包帯2のロールを保持して先端から順に送り出す包装帯送給部21と、位置固定の分包帯案内ローラ41と位置可変の分包帯案内ローラ42とからなるテンション調整機構41+42(第2弛緩調整機構)と、分包帯2に印刷を行うプリンタ43(第2印刷機構)と、分包帯2を引っ張るローラ部46(第2牽引機構)と、位置固定の分包帯案内ローラ47と位置可変の分包帯案内ローラ48とからなるテンション調整機構47+48(第1弛緩調整機構)と、分包帯2に印刷を行うプリンタ22(第1印刷機構)と、縦に延びた発熱体を具有し分包帯2の縦シール部を加熱して融着させる縦シール部材23と、上下動して分包内に先端を挿抜する投入ホッパ24と、横に延びた発熱体を具有し分包帯2の横シール部を加熱して融着させる横シール部材25と、分包帯2を引っ張るローラ部26(第1牽引機構)と、分包帯2にミシン目を入れたり切断したりするカッター27とが設けられている。
【0020】
それらのうち位置可変のローラ42,48は、図示は割愛したが、例えば、可動アームの可動端部に取り付けられ、そのアームをテンション調整バネで分包帯2の弛みを無くす向きに付勢する等のことで、分包帯2に適度なテンションを付与するとともに、分包帯2の弛緩状態を調整して不都合な弛みを生じさせないようになっている。
また、ローラ部26,46は、その回転角が細かく且つ正確になるよう図示しないパルスモータ等で駆動されているが、それに指示するパルス数等を図示しないモータ制御回路等に再設定することで、何時でも、回転量を変えることが可能なものである。これにより、包装装置20は、分包帯2の送り量を可変する可変手段を具備して分包の幅すなわち大きさを変えうるものとなっている。
【0021】
さらに、プリンタ22,43は、ドットインパクト式や熱転写式あるいは感熱式やインクジェット式など適宜のものが用いられるが、プリントヘッド部が分包帯2の送り経路に面して固定されている。また、プリンタ43(第2印刷機構)にはプリントエンジン44(第2印刷制御回路)が専用に割り当てられ、プリンタ22(第1印刷機構)にはプリントエンジン45(第1印刷制御回路)が専用に割り当てられている。プリントエンジン44,45は、個別の例えばマイクロプロセッサシステムの回路からなり、メインのコントローラ30(制御装置)と高速にデータ伝送し、文字や画像の拡縮といったデータ処理も高速で行い、それを該当するプリンタ43,22に印刷させるようになっている。
【0022】
そして、これらの機構等13,20の動作制御を遂行するためにコントローラ30(制御装置)が設けられている。
コントローラ30は、機器組み込み用のマイクロプロセッサシステムからなり、そのプログラム用ROMに、フィーダ制御ルーチン33、入力ルーチン34、プリンタ制御ルーチン36、包装制御ルーチン37などがインストールされている。また、RAMには、一包分データ31,32、共通データ35、送り量データ38、錠数データ39などの記憶領域が割り付けられている。
【0023】
入力ルーチン34は、包装制御ルーチン37又はプリンタ制御ルーチン36がデータ待ちになると、ケーブルAを介して図示しない操作卓等の上位コントローラにデータ要求を出すとともに、それに応じた処方データから派生した調剤データや印刷情報が送られてくると、共通データと一包分データとに仕分けして、共通データ35はそれ専用に割り付けられたメモリ領域に保存する。また、一包分データが送られてくると、共通データ35を壊さないよう、別の領域に保存する。一包分データは、少なくとも、現行分の一包分データ32と、次包分の一包分データ31を保持する。このように、入力ルーチン34は、転送された分包情報を一包ごとのデータと複数に亘るデータとに分けて処理するものとなっている。
【0024】
一包分データ31,32には、それぞれ一つ分のメモリ領域が割り付けられており、次のデータが入力されると、次包分の一包分データ31が現行分の一包分データ32に書き写され、一包分データ31に新データが書き込まれるようになっている。
共通データ35にも、一つ分のメモリ領域が割り付けられており、これも、処方箋データの切り替え等で次の共通データが入力されると上書きされるようになっている。
【0025】
プリンタ制御ルーチン36は、共通データ35及び一包分データ31,32からなる分包情報を分包帯2に印刷させるために、それらのデータを仕分けして現行分の印刷指令と次包分の印刷指令とを作り上げ、プリンタ22の直接制御を行うプリントエンジン45とプリンタ43の直接制御を行うプリントエンジン44とに対して印刷指令を出すようになっている。これは、プリンタ22とプリンタ43との分包帯2に臨む位置が約一包分ずれていること等に起因する制御タイミングのずれを吸収するためであり、同様にプリンタ22と投入ホッパ24との分包帯2に臨む位置がずれている等に起因する制御タイミングのずれを吸収するために、送り量データ38及び錠数データ39等を一包分データ31,32とは別の領域に保存するようにもなっている。
【0026】
フィーダ制御ルーチン33は、錠剤フィーダ13を制御して分包動作に必須の薬剤排出や収集を行わせるために、錠数データ39等を参照しながら、指定の薬剤をストックしている錠剤フィーダ13を選出して、それに指定の錠数だけ排出指令を送出するようになっている。包装制御ルーチン37は、フィーダ制御ルーチン33やプリンタ制御ルーチン36の状態監視も行いながら適宜のタイミングで、縦シール部材23と投入ホッパ24と横シール部材25とローラ部26,46とカッター27とに動作指令や制御信号を送出する。そして、この制御に従って、包装装置20が、送り量データ38に従った幅の横シール部を形成するとともに、その中に錠剤フィーダ13から収集した薬剤を封入する。これにより、包装制御ルーチン37は、包装装置20を制御して分包動作を行わせる際に、分包帯2の送り量を可変制御するものとなっている。
【0027】
プリンタ22及びプリントエンジン45からなる印刷手段と,プリンタ43及びプリントエンジン44からなる印刷手段とに係る印刷内容の役割分担は、種々の切り分けが可能であるが、具体例を一つ挙げると、プリンタ22が熱転写式のモノクロでそれに分包・薬剤収納室への投入薬剤の処方情報などを印字させる場合、プリントエンジン45は、その基本データや送り量データ等をプリンタ制御ルーチン36から受信して、既定のフォントを文字数や送り量に応じてサイズ調整しながら印刷データを調製し、それをプリンタ22に印刷させるようになっている。
【0028】
これに対し、プリンタ43には、インクジェット式でカラー印刷や多色のものが採用され、投入薬剤に関する注意事項や説明事項などを印字させたり、病棟などの配布先分類をマーキングさせたり、重要な薬剤の確認や患者の特定などに役立つ画像を印刷させることになる。この場合、プリントエンジン44は、その基本データや送り量データ更にはフォントの指定番号や画像の圧縮データ等をプリンタ制御ルーチン36から受信して、送り量に応じてサイズ調整しながらフォントや画像の展開処理を行って印刷データを調製し、それをプリンタ43に印刷させるようになっている。
【0029】
この実施例1の薬剤分包機10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2(b)は、薬剤分包機10で錠剤を分包した分包帯2の一例である。
【0030】
図示しない操作卓等の上位コントローラに処方箋データが入力されると、それから派生した調剤データや印刷情報がケーブルAを介して薬剤分包機10のコントローラ30に送られてくる。その際、先ず共通データ35が入力ルーチン34に入力され、次いで最初の一包分データ31が入力される。それから、プリンタ制御ルーチン36によって、共通データ35と一包分データ31のうちプリンタ43の印刷分がプリントエンジン44に送出される。送り量データ38や錠数データ39の設定もなされる。こうして、分包帯2における最初の分包・薬剤収納室に対する印刷処理のうちインクジェットでのカラー印刷処理が行われる(図では「服用時の注意」)。
【0031】
そして、入力ルーチン34から上位コントローラへ次のデータ要求が出される一方、包装制御ルーチン37の制御によって、送り量データ38の分だけ分包帯2が進められる。この時点では未だ現行分の一包分データ32が空なので、プリントエンジン45には印刷指令が出されず、包装制御ルーチン37による空送り制御によってローラ部26及びローラ部46が送り動作を行い、これによって分包帯2が一包分だけ包装帯送給部21側からカッター27側へ送られる。そして、その空送りが終わらないうちに、二番目の一包分データ31が入力されると、これが次包分にされ、それまでの一包分データ31が現行分の一包分データ32に繰り上げられる。
【0032】
今度は、次包分ばかりか現行分も空でないので、プリンタ制御ルーチン36によって、共通データ35と次包分の一包分データ31とのうちプリンタ43の印刷分がプリントエンジン44に送出されるとともに、共通データ35と現行分の一包分データ32とのうちプリンタ22の印刷分がプリントエンジン45に送出される。送り量データ38や錠数データ39の更新もなされる。こうして、分包帯2における最初の分包・薬剤収納室に対する印刷処理のうち熱転写でのモノクロ印刷処理が行われるとともに(図では「患者様昼食後12錠」)、分包帯2における二番目の分包・薬剤収納室に対する印刷処理のうちインクジェットでのカラー印刷処理が行われる。こうして、最初の分包・薬剤収納室に対する印刷が完成するとともに、そこへの薬剤投入のためのデータが準備される。
【0033】
そして、再び入力ルーチン34から上位コントローラへ更なるデータ要求が出される一方、包装制御ルーチン37の制御によって、送り量データ38の分だけ分包帯2が進められる。今度は空送りでなく、印刷の済んでいる最初の分包・薬剤収納室には薬剤が投入される。具体的には、包装制御ルーチン37の制御によってローラ部26及びローラ部46が送り動作を行い、これによって分包帯2が一包分だけ包装帯送給部21側からカッター27側へ送られ、さらに、フィーダ制御ルーチン33の制御によって錠数データ39の分だけ薬剤が排出され、包装制御ルーチン37の制御によってその薬剤が投入ホッパ24から最初の分包・薬剤収納室に投入される。縦シール部23や横シール部25による封止処理も、カッター27によるミシン目形成や分包帯2切断も、適宜、行われる。
【0034】
そして、その薬剤投入等が終わらないうちに、三番目の一包分データ31が入力されると、これが次包分にされ、それまでの一包分データ31が現行分の一包分データ32に繰り上げられる。
こうして、最初の分包・薬剤収納室に対する薬剤投入と並行して、二番目と三番目の分包・薬剤収納室に対する印刷処理が開始されるとともに、そこへの薬剤投入のためのデータ準備もなされる。
【0035】
繰り返しとなる更なる詳細な説明は割愛するが、処方箋データで指示された各々の一包分データごとに次々と同様の処理が繰り返されて、一の処方箋に基づく自動分包が遂行される。こうして、自動分包が実行されるが、その際、分包帯2に形成される分包・薬剤収納室の大きさが一包当たりの錠数等に基づいて適宜切り替えられる。例えば、或る処方で指示された三包の錠数が、それぞれ6錠,12錠,3錠であれば、それぞれの分包・薬剤収納室の幅は、70mm,80mm,60mmとなる。これらは、いずれも、その中で薬剤が窮屈に詰まっていないので、薬剤の個数や状態を目視で確認するのが容易なものとなっている。
【0036】
また、プリンタ22,43による分包帯2への印刷が、そのようなサイズ可変の分包・薬剤収納室に適合させて行われているので、分包・薬剤収納室が大きいときには印刷内容が見やすく、分包・薬剤収納室が小さいときでも印刷内容が洩れなく、印刷される。
さらに、分包・薬剤収納室のサイズが可変なときはもちろん、それが可変でなくても一包分データ31,32の内容が分包・薬剤収納室ごとに異なるときには、プリントエンジン44,45に係るデータ伝送時間やデータ処理時間が変動することになるが、ローラ部26,46の動作開始時刻がずれていても多少であればテンション調整機構47+48での分包帯弛緩量調整によって「ずれ」が吸収される。また、ローラ部46と包装帯送給部21との調整はテンション調整機構41+42によってなされる。そのため、各部の並行処理・並列動作の度合いが無理なく高められるので、多量情報の高速印刷ができる。
【実施例2】
【0037】
本発明の薬剤分包機の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2(a)は、その正面図である。
この薬剤分包機60は、2枚の連続用紙52,54を縦送りしながら重ね合わせて分包帯50にするタイプのものである。
【0038】
この薬剤分包機60は、分包・薬剤収納室を次々に区画形成するに際して連続用紙52,54を上から下へ送る縦型なので、支持板(サポートパネル)が立てられて縦になっており、その前面(図示した表面側・正面側)に移送機構などの作動部材が装着され、後面(図示しない裏面側・背面側)に電動モータなどの駆動部材が装着され、支持板より奥の空間にコントローラ等の電子回路・電気回路が格納されている。
【0039】
特許文献4記載の従来装置との相違点は、分包帯50への印刷手段としてプリントヘッド105(第1印刷機構)に加えてプリントヘッド102(第2印刷機構)が追加された点と、更にローラ104(第1弛緩調整機構)や,ローラ対103(第2牽引機構),ローラ101(第2弛緩調整機構)も追加された点である。以下、それらとそれに関連する部材を中心に説明する。
【0040】
2枚の連続用紙は、大抵、一方が視認のため透明用紙52にされ、他方が印刷に適した印刷用紙54にされるが、何れも扱いやすいよう巻き取られてロールになっている。これらの連続用紙をロールを解きながら供給する連続用紙の送り機構として、透明用紙の側(図2(a)では左上)には、透明用紙52のロール51を掛けるリール71と、そのロール51から引き出された透明用紙52を懸けるローラ72とが設けられ、印刷用紙の側(図2(a)では右上)には、印刷用紙54のロール53を掛けるリール74と、そのロール53から引き出された印刷用紙54を懸けるローラ101,ローラ対103,ローラ104,ローラ75,ローラ76とが設けられている。
【0041】
送り出した連続用紙52,54を寄せるために、ローラ72,75,76は、リール71,74よりも中央寄りに配置されている。なお、ローラ72は、分包帯50の送り経路のうち透明用紙52の送り経路を規定したりテンション調整を行うための部材の代表例として図示したものであり、複数でも良く、適宜な部材が付加されていても良い。ローラ75,76も、分包帯50の送り経路のうち印刷用紙54の送り経路を規定するものであり、それらの間には、印刷用紙54に現行分の印刷を行う第1印刷機構として、例えば上述した実施例1のプリンタ22に相当するプリントヘッド105が、配置されている。これには、図示は割愛したが、やはり上述した実施例1のプリントエンジン44に相当する専用のプリントエンジンが接続されている。
【0042】
印刷用紙54の送り経路のうちリール74とローラ75との間には、印刷用紙54に次包分の印刷を行う第2印刷機構として、例えば上述した実施例1のプリンタ43に相当するプリントヘッド102が、配置されている。これにも、やはり図示は割愛したが、上述した実施例1のプリントエンジン45に相当する専用のプリントエンジンが接続されている。印刷用紙54の送り経路のうちプリントヘッド102とリール74との間には、上述した実施例1のテンション調整機構41+42に相当するローラ101(第2弛緩調整機構)が配置され、印刷用紙54の送り経路のうちプリントヘッド102とローラ75との間には、プリントヘッド102寄りに、上述した実施例1のローラ部46に相当するローラ対103(第2牽引機構)が配置され、ローラ75寄りに、上述した実施例1のテンション調整機構47+48に相当するローラ104(第1弛緩調整機構)が配置されている。
【0043】
左方のローラ72と右方のローラ76との間には薬剤投入用ホッパー80が配置されており、そこのところで連続用紙の移送方向を下向きにする下向き移送機構として、透明用紙52の側にはローラ73が設けられて、これがホッパー80の左方直近に配置され、印刷用紙54の側にはローラ77が設けられて、これがホッパー80の右方直近に配置され、重なり合った透明用紙52と印刷用紙54とを纏めて下向きに移送するために挟持方式のローラ対78(第1牽引機構)が設けられて、これがホッパー80の下方に配置されている。それより更に下方の最下位置には、連続用紙52,54から分包によって作り上げられた分包帯50を所定位置(図2(a)では右方)の搬出口へ搬送する搬出機構としてベルトコンベアユニット79が配置されている。
【0044】
このような連続用紙の送り経路に臨んで、上述したプリントヘッド102,105やホッパー80の他、ヒートシール部材と、カッター機構も、設けられている。ヒートシール部材は、2枚の連続用紙を重ね合わせてヒートシールして分包・薬剤収納室を形成するために、ホッパー80とローラ対78との間に配置され、カッター機構は、薬剤を分包・薬剤収納室に封入して分包済みの連続用紙を切断したり或いはミシン目を入れたりするために、ローラ対78とベルトコンベアユニット79との間に配置されている。カッター機構には、刃の付いたカッター93と、連続用紙の送り経路を挟んで対向配置されたカッター対向部材94とが含まれ、これら93,94は、図示しないエアシリンダやソレノイド等で進退駆動されて、当接/離隔するようになっている。
【0045】
ヒートシール部材は、下向きに移送された2枚の連続用紙52,54を重ね合わせて上辺解放の袋状に形成することと薬剤投入後の分包・薬剤収納室の上辺を閉じることとに共用できるよう、従来同様、凹字状になっている。ヒートシール部材には、ヒーター(発熱部、加熱部)の付いた凹字状のヒーターヘッド91と、連続用紙52,54すなわち分包帯50の送り経路を挟んで対向配置されたやはり凹字状の対向ヘッド92とが含まれ、これら91,92も、図示しないエアシリンダやソレノイド等で進退駆動されて、当接/離隔するようになっている。
【0046】
ホッパー80等の上方には、薬剤収集機構61が配設され、更にその上には薬剤収納庫62が配置されている。この薬剤収納庫62には、玉剤やカプセル剤などの各種の錠剤を排出可能に収容した多数の錠剤フィーダ63が格納されている。
ホッパー80は、薬剤収集機構61から投入された薬剤を受け入れて、その薬剤をヒートシールにて連続用紙52,54に形成された分包・薬剤収納室に解放上辺を通して投入するために、漏斗状になっている。これは、凹字状のヒートシール部材と干渉しない。
【0047】
この実施例2の薬剤分包機60について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2(b)は、その薬剤分包機60で分包した分包帯50の一例である。
【0048】
この場合も、上述した実施例1のコントローラ30に相当する図示しないコントローラによって処方箋データ等が一包分ずつ処理され、プリントヘッド102による次包分の印刷とプリントヘッド105による現行分の印刷とが並行・並列で行われるとともに、ローラ対78による連続用紙52,54の一包分送りとローラ対103による印刷用紙54の一包分送りも並行・並列で行われる。
【0049】
また、ローラ対78による一包分送りの度に、処方箋データ等のうちの現行分に基づいて錠剤フィーダ63とヒーターヘッド91とカッター93の動作制御も行われ、適宜タイミングで、所望の薬剤が、錠剤フィーダ63から排出され、薬剤収集機構61更にはホッパー80を介して連続用紙52,54の分包・薬剤収納室すなわち分包帯50の分包・薬剤収納室に投入される。
【0050】
こうして、この場合も、或る分包・薬剤収納室に対する薬剤投入と並行して、次の分包・薬剤収納室と更にその次の分包・薬剤収納室とに対する印刷処理が行われる。
また、その際にプリントヘッド102,105による印刷用紙54(分包帯50)への印刷タイミングがずれていても多少であればローラ104での分包帯弛緩量調整によって「ずれ」が吸収される。また、ローラ対103とロール53との調整はローラ101によってなされる。そのため、この場合も、各部の並行処理・並列動作の度合いが無理なく高められるので、多量情報の高速印刷ができる。
【実施例3】
【0051】
図3(a)に正面図を示した本発明の薬剤分包機160が上述した実施例2の薬剤分包機60と相違するのは、プリントヘッド102が印刷用紙54の送り経路から連続用紙52の送り経路に配置転換された点と、これに伴いローラ対103が取り外された点である。位置固定のローラ75,76や位置可変のローラ101,104は、明記していないが、随伴して分散されたり、適宜取捨されている。
【0052】
二枚の連続用紙52,54それぞれの送り経路に対して個別に設けられたプリントヘッド102,105には、やはり図示しないプリントエンジンが個別に接続されており、印刷データの処理および伝送が分散して行われるが、この場合は、長尺の分包帯50が未だ2枚の連続用紙52,54に分かれているうちに、それぞれの印刷箇所で印刷がなされるので、現行分と次包分との並行処理でなく、現行分を分担しての並行処理が行われるようになっている。
【0053】
この場合、リール71にもリール74と同じく印刷可能な連続用紙が懸けられ、それらへの印刷に際して、連続用紙52にはプリントヘッド102による印刷が行われ、印刷用紙54にはプリントヘッド105による印刷が行われる。そのため、この場合も、上述のコントローラ30に相当する図示しないコントローラによって処方箋データ等が一包分ずつ処理される度に、現行分の印刷が並行・並列で行われ、さらには、ローラ対78による連続用紙52,54の一包分送りや,錠剤フィーダ63からの薬剤排出,ヒートシール部材やッター機構による分包・薬剤収納室の形成も行われる。
【0054】
こうして、この場合も、或る分包・薬剤収納室に対する薬剤投入と並行して、次の分包・薬剤収納室に対する印刷処理が表裏に分けて行われる(図3(b),(c)参照)。
また、その際にプリントヘッド105,102による連続用紙52,54(分包帯50)への印刷タイミングがずれていても、両者の印刷完了を待ってローラ対78を動作させることで容易に、タイミングのずれが吸収される。そのため、この場合も、各部の並行処理・並列動作の度合いが無理なく高められるので、多量情報の高速印刷ができる。
【0055】
[その他]
上記実施例では、薬剤分包機が錠剤分包機であったが、本発明の適用は錠剤に限らず、散薬分包機や,水剤の分包機,混合形の分包機などにも、適用することができる。
また、プリンタ22とプリントエンジン45とが一体的に実装され、プリンタ43とプリントエンジン44とが一体的に実装されても良い。さらに、それらの何れかにテンション調整機構47+48を加えてユニット化しても良く、あるいはプリンタ43とプリントエンジン44とテンション調整機構41+42とをユニット化しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施例1について、二つ折りシート横送りタイプの薬剤分包機を示し、(a)が要部のブロック図と斜視図、(b)がその薬剤分包機で分包した分包帯の一例である。
【図2】本発明の実施例2について、2枚の連続用紙を縦送りしながら重ね合わせるタイプの薬剤分包機を示し、(a)がその正面図、(b)がその薬剤分包機で分包した分包帯の一例である。
【図3】本発明の実施例3について、2枚の連続用紙を縦送りしながら重ね合わせるタイプの薬剤分包機を示し、(a)がその正面図、(b)及び(c)がその薬剤分包機で分包した分包帯の一例である。
【符号の説明】
【0057】
2 分包帯(包装帯、分包紙、二つ折りシート)
10 薬剤分包機(錠剤分包機、散薬分包機、混合分包機)
13 錠剤フィーダ(薬剤フィーダ、薬剤供給源、薬剤収集機構)
20 包装装置
21 包装帯送給部(給紙機構、ロールシート)
22 プリンタ(プリントヘッド、第1印刷機構)
23 縦シール部(加熱機構、発熱体、融着手段)
24 投入ホッパ(薬剤投入機構、収集薬剤投入口)
25 横シール部(加熱機構、発熱体、融着手段)
26 ローラ部(引張機構、可変手段、第1牽引機構)
27 カッター(切断機構、ミシン目形成機構)
30 コントローラ(制御装置、制御手段)
31 一包分データ(次包分)
32 一包分データ(現行分)
33 フィーダ制御ルーチン(薬剤収集機構制御手段)
34 入力ルーチン(データ分別処理部)
35 共通データ(複数の分包に亘るデータ)
36 プリンタ制御ルーチン(印刷制御手段、選択手段)
37 包装制御ルーチン(可変制御手段、包装装置制御手段)
38 送り量データ(可変制御手段、包装装置制御手段)
39 錠数データ(薬剤収集機構制御手段)
41 ローラ(位置固定、テンション調整機構、第2弛緩調整機構)
42 ローラ(位置可変、テンション調整機構、第2弛緩調整機構)
43 プリンタ(プリントヘッド、第2印刷機構)
44,45 プリントエンジン(個別の印刷制御回路)
46 ローラ部(引張機構、可変手段、第1牽引機構)
47 ローラ(位置固定、テンション調整機構、第1弛緩調整機構)
48 ローラ(位置可変、テンション調整機構、第1弛緩調整機構)
50 分包帯
51 ロール(収納薬剤確認用連続用紙、2枚の連続用紙のうち一方)
52 透明用紙(収納薬剤確認用連続用紙、2枚の連続用紙のうち一方)
53 ロール(不透明な印刷用連続用紙、2枚の連続用紙のうち他方)
54 印刷用紙(不透明な印刷用連続用紙、2枚の連続用紙のうち他方)
55 熱融着部
60 薬剤分包機(錠剤分包機)
61 薬剤収集機構
62 薬剤収納庫(錠剤収納庫)
63 錠剤フィーダ
71 リール(透明用紙側、連続用紙の送り機構)
72 ローラ(透明用紙側、連続用紙の送り機構)
73 ローラ(透明用紙側、下向き移送機構)
74 リール(印刷用紙側、連続用紙の送り機構)
75,76 ローラ(印刷部位に連続用紙を送る機構)
77 ローラ(印刷用紙側、下向き移送機構)
78 ローラ対(挟持方式の下向き移送機構、第1牽引機構)
79 ベルトコンベアユニット(搬出機構)
80 ホッパー(薬剤投入用ホッパー)
85 対向部材(案内部材を分割形成した一方、透明用紙対応部材)
86 対向部材(案内部材を分割形成した他方、印刷用紙対応部材)
91 ヒーターヘッド(凹字状のヒートシール部材)
92 対向ヘッド(凹字状のヒートシール部材)
93 カッター
94 カッター対向部材
101 ローラ(第2弛緩調整機構)
102 プリントヘッド(第2印刷機構)
103 ローラ対(第2牽引機構)
104 ローラ(第1弛緩調整機構)
105 プリントヘッド(第1印刷機構)
160 薬剤分包機(錠剤分包機)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の分包帯にて薬剤を分包する薬剤分包機において、前記分包帯の送り経路に沿って順に第1牽引機構と第1印刷機構と弛緩調整機構と第2牽引機構と第2印刷機構とを配置したことを特徴とする薬剤分包機。
【請求項2】
2枚の連続用紙を重ね合わせて長尺の分包帯を形成しながらその分包帯にて薬剤を分包する薬剤分包機において、前記連続用紙それぞれの送り経路に対して個別に印刷機構を設けたことを特徴とする薬剤包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−321516(P2006−321516A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144931(P2005−144931)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(000151472)株式会社トーショー (156)
【Fターム(参考)】