説明

表示基板、これを有する表示装置及びそれの駆動方法

【課題】表示基板、これを有する表示装置及びそれの駆動方法が開示される。
【解決手段】表示基板はゲート線を含む。データ線は前記ゲート線と交差し、第1及び第2薄膜トランジスタは前記ゲート線と前記データ線に接続されている。画素電極は、前記第1薄膜トランジスタと連結されており、切開部を有する。方向制御電極は、前記第2薄膜トランジスタと接続されており、前記切開部内に位置する。前記画素電極と重なる第1維持電極及び第2維持電極が形成されており、前記第2維持電極は前記方向制御電極の下部で前記方向制御電極と重なるように形成されている。光視野角を効果的に確保することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示基板、これを有する表示装置、及びこれの駆動方法に係り、具体的に多重ドメインを形成する表示基板、これを有する表示装置及びそれの駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、一般的に共通電極と色フィルタなどの形成されている上部表示板と、薄膜トランジスタと画素電極などの形成されている下部表示板と、及び2枚の上部及び下部表示板の間に介在される液晶層と、を含む。画素電極と共通電極との間に形成された電場によって液晶層の液晶分子の配列方向が変化し、このような液晶分子の配列方向の変化によって入射光の透過率が変わる。
【0003】
このような液晶表示装置において、前記画素電極及び共通電極に電圧の未印加状態で液晶分子の長軸を上下表示板に対して垂直に配列した垂直配向モード液晶装置が広く用いられている。
垂直配向液晶表示装置は、画素電極や共通電極に形成された切開部または突起を用いて電圧印加の状態で多重ドメインを形成することができる。このような多重ドメインは、表示装置の視野角を向上させるので、垂直配向液晶表示装置で広く用いられている。
【0004】
しかし、画素電極と共通電極とにいずれも切開部を形成する方法は、共通電極をパターニングするために別途の工程が要求され、色フィルタの顔料が共通電極の切開部を通じて抜け出して液晶層を汚染させるおそれがある。また、突起を形成する方法も突起を形成するために別途の工程が要求され、突起部分における光の透過率と突起のない部分における光の透過率とが相異なり、コントラスト比が低下するおそれがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の技術的な目的は、光視野角を確保しうる表示基板を提供することにある。
また、本発明の目的は、前記表示基板を含む光視野角を確保する表示装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、前記表示装置の駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明1は、第1維持電極及び第2維持電極と、切開部を有し、前記第1維持電極及び第2維持電極と重なる画素電極と、前記切開部内に位置し、前記第2維持電極の上部で一部が前記第2維持電極の一部と重なる方向制御電極と、を含むことを特徴とする表示基板を提供する。
発明2は、発明1において、前記第1及び第2維持電極には逆位相の第1及び第2維持電圧がそれぞれ印加されることを特徴とする。
【0007】
発明3は、発明2において、前記方向制御電極に画素電圧が印加され、前記第2維持電圧の電圧変化によって前記方向制御電極の電圧が変化することを特徴とする。
発明4は、発明3において、基準電圧と前記方向制御電極の平均電圧との電圧差は、前記基準電圧と前記画素電極の画素電圧との電圧差より大きいことを特徴とする。
発明5は、発明1において、前記画素電極は透明な導電性物質からなり、前記方向制御電極は不透明な導電性物質からなり、前記画素電極と前記方向制御電極とは互いに他の層から形成されることを特徴とする。
【0008】
発明6は、発明1において、前記画素電極及び方向制御電極は、透明な導電性物質でそれぞれ形成され、前記画素電極と前記方向制御電極とは互いに同層から形成されることを特徴とする。
発明7は、発明1において、前記画素電極に画素電圧を印加するための第1スイッチング素子及び前記方向制御電極に前記画素電圧を印加するための第2スイッチング素子を更に含むことを特徴とする。
【0009】
発明8は、発明1において、前記画素電極は複数の切開部を有し、前記方向制御電極は前記複数の切開部の一部に対応して形成されていることを特徴とする。
発明9は、発明8において、前記画素電極の間には、前記方向制御電極が対応して形成あれていない切開部を有することを特徴とする。
発明10は、発明1において、前記方向制御電極の一端は、前記画素電極によって囲まれていることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【0010】
発明11は、第1維持電極及び第2維持電極と、第1及び第2切開部を有し、前記第1維持電極及び第2維持電極と重なる第1及び第2サブ画素電極と、前記第1切開部内に位置し、前記第1維持電極または第2維持電極のいずれの上部で前記第1維持電極または第2維持電極の前記いずれと一部分が重なる第1方向制御電極と、前記第2切開部内に位置し、前記第1維持電極または第2維持電極の残りの一つの上部で前記第1維持電極または第2維持電極の前記残りの一つと一部分が重なる第2方向制御電極と、を含むことを特徴とする表示基板を提供する。
【0011】
発明12は、発明11において、前記第1サブ画素電極及び第2サブ画素電極に印加される画素電圧はそれぞれ基準電圧に対して極性が反対であることを特徴とする。
発明13は、発明11において、前記第1サブ画素電極及び第2サブ画素電極に印加される画素電圧はそれぞれ基準電圧に対して極性が同一であることを特徴とする。
発明14は、発明11において、前記第1及び第2サブ画素電極のうち、少なくともいずれか一つは複数の切開部を有し、前記複数の切開部のうち、一部に前記第1または第2方向制御電極を有することを特徴とする。
【0012】
発明15は、発明14において、前記複数の切開部は、第1または第2方向制御電極の位置する切開部と方向制御電極の位置しない切開部とを含んでそれぞれの切開部が交代に配置されたことを特徴とする。
発明16は、発明11において、前記第1及び第2方向制御電極の一端はそれぞれ前記第1及び第2画素電極によって囲まれている。
【0013】
発明17は、第1維持電極及び第2維持電極、切開部を有して前記第1維持電極及び第2維持電極と重なる画素電極、及び前記切開部内に位置して前記第2維持電極の上部で前記第2維持電極と一部分の重なる方向制御電極、を含む第1基板と、前記第1基板と離隔して共通電極を含む第2基板と、前記第1基板と第2基板との間に介在され、電圧の未印加の時、垂直に配向される液晶層と、を含むことを特徴とする表示装置を提供する。
【0014】
発明18は、画素電極及び前記画素電極の切開部内に位置する方向制御電極に画素電圧を印加する段階と、前記画素電極と重なる第1維持電極及び第2維持電極の維持電圧が変化する段階と、前記第2維持電極の維持電圧の変化によって前記方向制御電極の電圧が変化する段階と、を含むことを特徴とする表示装置の駆動方法を提供する。
発明19は、発明18において、基準電圧に対する画素電圧の極性と変化前の前記第2維持電極の前記維持電圧の極性とは互いに反対であり、基準電圧に対する画素電圧の極性と変化後の前記第2維持電極の前記維持電圧の極性とは互いに同一であることを特徴とする。
【0015】
発明20は、発明18において、基準電圧と前記方向制御電極の平均電圧との電圧差は、前記基準電圧と前記画素電極の前記画素電圧との電圧差より大木ことを特徴とする。
本発明の一実施例による表示基板は、切開部を有する画素電極と、切開部内に位置し、印加された電圧が変化する方向制御電極とを含む。本実施例で、電圧の変化は周期的であってもよい。また、画素電極及び方向制御電極に同一電圧が印加された後、方向制御電極に印加された電圧が変化することが可能である。基準電圧に対して制御電極の電圧は画素電極の電圧より大きい電圧差を有することができる。一方、基準電圧は共通電圧であってもよい。
【0016】
本発明の他の一実施例で、表示基板は、切開部を有する画素電極と、切開部内に位置して維持電極と重なる方向制御電極を含む。本実施例で、方向制御電極は維持電極の上部に配置され、維持電極と方向制御電極と間に絶縁膜が介在されており、維持電極の電圧の変化によって方向制御電極に印加された電圧が変化することができる。しかし、画素電極に印加された電圧は、維持電極の電圧変化によって不変化するか、あるいは方向制御電極の変化より小さく変化することが可能である。
【0017】
本発明の他の実施例で、表示基板は切開部を有して互いに異なる維持電極と重なる画素電極、そして切開部内に位置して互いに他の維持電極のいずれと重なる方向制御電極を含む。本実施例で、前記方向制御電極は、互いに異なる維持電極の前記いずれの維持電極の上部に配置され、前記互いに異なる維持電極には逆位相の維持電圧がそれぞれ印加されることが可能である。
【0018】
本発明の他の一実施例で、表示基板は第1維持電極及び第2維持電極、第1及び第2切開部を有して第1維持電極及び第2維持電極と重なる第1及び第2サブ画素電極、第1切開部内に位置し、前記第1維持電極または前記第2維持電極のいずれと重なる第1方向制御電極、そして第2切開部内に位置し、前記第1維持電極または前記第2維持電極の残りの一つと重なる第2方向制御電極を含む。ここで、第2方向制御電極は、前記第1維持電極または前記第2維持電極の前記残りの一つの上部に配置することができる。
【0019】
本発明の一実施例による表示装置は、第1基板、第2基板、及び液晶層を含む。前記第1基板は、第1維持電極及び第2維持電極、切開部を有し、前記第1維持電極及び第2維持電極と重なる画素電極、及び前記切開部内に位置し、前記第2維持電極の上部で前記第2維持電極と重なる方向制御電極を含む。前記第2基板は、前記第1基板と対向して方向制御電極を含む。前記液晶層は、前記第1基板と第2基板との間に介在され、電圧未印加の時、垂直に配向される。
【0020】
本発明の一実施例による表示装置の駆動方法は、画素電極及び画素電極の切開部内に位置する方向制御電極に画素電圧を印加する段階と、画素電極と重なる第1維持電極及び第2維持電極の維持電圧が変化する段階と、第2維持電極の維持電圧の変化によって方向制御電極の電圧が変化する段階と、を含む。
基準電圧に対する画素電圧の極性と変化前の第2維持電圧の極性とは互いに反対であってもよく、基準電圧に対する画素電圧の極性と変化後の第2維持電圧の極性とは互いに同一であってもよい。
【0021】
本発明の実施例で、画素電極は透明な導電性物質からなり、前記方向制御電極は不透明な導電性物質からなり、前記画素電極と前記方向制御電極は互いに異なる層から形成することができる。または、画素電極及び方向制御電極は、透明な導電性物質でそれぞれ形成され、前記画素電極と前記方向制御電極とは互いに同一層から形成することができる。更に、画素電極は、複数の切開部を有し、前記切開部のうち、一部に方向制御電極を形成することができ、方向制御電極の間には方向制御電極の形成されていない切開部が位置することが可能である。
【0022】
本発明の実施例は相互間の制限なしに結合されるか修正することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば光視野角を確保するすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例による表示装置の部分切開斜視図である。
図1を参照すると、液晶表示装置は、互いに向い合う下部及び上部表示板(100、200)とそれらの間に介在されている液晶層3を含む。図1及び図2に示していないが、液晶表示装置は、前記下部表示板100に印加されるゲート信号を生成するゲート駆動部、前記下部表示板100に印加されるデータ信号を生成するデータ駆動部と、前記下部表示板100に印加される維持電圧を生成する維持電極駆動部と、データ駆動部に連結されて階調電圧を生成する階調電圧生成部と、これらを制御する制御信号を生成する信号制御部と、を更に含む。
【0025】
図1で、画素電極191または方向制御電極176と共通電極270との間に位置した液晶層3は、負の誘電異方性を有して垂直配向されたネマチック液晶分子3’を含むことができる。負の誘電異方性を有する液晶分子3’の長軸方向は電場(Electric field)方向の垂直方向に動く。よって、電場方向の制御を通じて液晶分子の動きを制御することができる。これを通じて複数の領域内で電場の方向を互いに異なるように制御して、特定領域で液晶分子3’が特定方向に配列されたドメイン(DM1、DM2、DM3)を画素電極191内に複数形成することができる。
【0026】
複数のドメインを有するよう、図1のような電場(13、14)を形成するために、第1切開部91と、第2切開部92内に位置した方向制御電極176を交互に配置する。また、方向制御電極176と共通電極270との電圧差が画素電極191と共通電極270との電圧差より大きい電圧差を有するようにする。第2切開部92に取り囲まれる方向制御電極176に更に大きい電圧が印加されるので、第1切開部91の電場13とは異なる形態の電場14が方向制御電極176と共通電極との間に形成される。このような図1のような液晶表示装置は、共通電極に切開部(図示せず)または突起(図示せず)を形成することなく複数のドメインを有するように駆動することができる。
【0027】
基本的には、共通電極270に共通電圧が印加され、下部の画素電極191には画素電圧が印加されて共通電極270及び画素電極191間に電界が形成される。しかし、液晶が均一な電界に従って配列されると、視野角が低下するとの問題が発生する。そこで、視野角を向上させるために、第1切開部91及び第2切開部92を形成して電界を歪曲させる。このとき、第1切開部91は別途の電極がない単純開口であり、図1に示すようなの電界13(パッシブ形態の電界)が形成される。一方、第2切開部92には方向制御電極176が配置され、方向制御電極176には画素電極191より大きい電圧を印加することで電界14(アクティブ形態の電界)が形成される。
【0028】
図2は、図1の液晶表示装置で画素電極191または方向制御電極176などの連結関係を示す回路図である。
図2で、信号線は、ゲート信号(「走査信号」ともいう)を伝達するゲート線(Gi)、データ信号を伝達するデータ線(Dj)及び維持電圧を伝達する第1及び第2維持電極線(Sa、Sb)を含む。図1のゲート線(Gi)及びデータ線(Dj)は複数の液晶表示装置の下部表示板100で反復されて形成されていて、複数のゲート線(Gi)は行方向に延在されて互いに平行であり、複数のデータ線(Dj)は列方向に延在されて互いに平行である。ここで、ゲート線(Gi)が列方向に延在され、データ線(Dj)が行方向に延在することが可能である。
【0029】
一つの画素は、ゲート及びデータ線(Gi、Dj)に連結された第1及び第2スイッチング素子(Q1、Q2)、第1スイッチング素子(Q1)に連結された第1液晶キャパシタ(liquid crystal capacitor)(Clc1)、第1維持キャパシタ(storage capacitor)(Csta)、第2スイッチング素子(Q2)に連結された第2液晶キャパシタ(Clc2)、第2維持キャパシタ(Cstb)、及び方向制御キャパシタ(Cdce)を含む。
【0030】
第1及び第2スイッチング素子(Q1、Q2)は、下部表示板100に具備されている薄膜トランジスタなどの三端子素子を含み、第1スイッチング素子(Q1)の制御端子は、ゲート線(Gi)と連結されており、入力端子はデータ線(Dj)と連結されており、出力端子は第1液晶キャパシタ(Clc1)と連結されている。第2スイッチング素子(Q2)の制御端子はゲート線(Gi)と連結されており、入力端子はデータ線(Dj)と連結されており、出力端子は第2液晶キャパシタ(Clc2)と連結されている。
【0031】
第1液晶キャパシタ(Clc1)は、下部表示板100の画素電極191と上部表示板200の共通電極270を二端子にし、第2液晶キャパシタ(Clc2)は方向制御電極176と上部表示板200の共通電極270を二端子にする。画素電極191と共通電極270との間、方向制御電極176と共通電極270との間の液晶層3は、誘電体として機能する。画素電極191は、第1スイッチング素子(Q1)の出力端子と連結され、方向制御電極176は、第2スイッチング素子(Q2)の出力端子と連結される。共通電極270は、上部表示板200の全面に形成され、共通電圧(Vcom)の印加を受ける。
【0032】
第1維持キャパシタ(Csta)は、下部表示板100に具備された第1維持電極線(Sa)と、画素電極191が絶縁体であるゲート絶縁膜140と保護膜180との間に重なって形成される。第2維持キャパシタ(Cstb)は、下部表示板100に具備された第2維持電極線(Sb)と、画素電極191とが絶縁体であるゲート絶縁膜140と保護膜180との間に重なって形成される。方向制御キャパシタ(Cdce)は第2維持電極線(Sb)と方向制御電極176が絶縁体であるゲート絶縁膜140との間に重なって形成される。図面とは違って、方向制御キャパシタ(Cdce)は、第1及び第2維持電極線(Sa、Sb)のいずれかと方向制御電極176が絶縁体を挟んで重なって形成することができる。第1及び第2維持電極線(Sa、Sb)には維持電圧(Vsta、Vstb)が印加される。
【0033】
一方、色を示すためにそれぞれの画素は、基本色(primary color)のうち、一つを固定的に示すか(空間分割)、あるいは時間に応じて基本色を示すこと(時間分割)ができる。基本色の例としては、赤色、緑色、青色などの三原色を挙げることができる。ここで、前記基本色が、赤色、緑色、青色、及び白色などの四原色であってもよい。空間分割で色を示す場合、図2のように画素電極191に対応する上部表示板200の領域に基本色のうち、一つを示す色フィルタ230を具備することができる。また、色フィルタ230は、下部表示板100の画素電極191の上または下に形成することができる。例えば、基本色が三原色である場合、色フィルタ230は、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタを含む。
【0034】
図3は、本発明の一実施例による表示装置の等価回路図であり、図4は、本発明の他の実施例による表示装置の等価回路図である。
図3及び図4を参照すると、隣接する画素は、第1及び第2維持電極線(Sa、Sb)との連結関係で互いに反対に交互に連結される。即ち、ある画素の方向制御キャパシタ(Cdce)が第1維持電極線(Sa)と重なって形成されていると、その画素の上下左右の画素の方向制御キャパシタ(Cdce)は、第2維持電極線(Sb)と重なって形成されている。
【0035】
具体的に図3及び図4について説明する。
図3において、データ線(Dj)と接続される側の画素は、データ線(Dj)、ゲート線(Gi)及び画素電極191に接続される第1スイッチング素子(Q1)、画素電極191と共通電極270との間の第1液晶キャパシタ(Clc1)、画素電極191と第1維持電極線(Sa)との間に形成される第1維持キャパシタ(Csta)、データ線(Dj)、ゲート線(Gi)及び方向制御電極176に接続される第2スイッチング素子(Q2)、方向制御電極176と共通電極270との間の第2液晶キャパシタ(Clc2)、画素電極191と第2維持電極線(Sb)との間に形成される第2維持キャパシタ(Cstb)、方向制御電極176と第2維持電極線(Sb)との間に形成される方向制御キャパシタ(Cdce)を含む。
【0036】
一方、図3において、データ線(Dj+1)と接続される側の画素は、データ線(Dj+1)、ゲート線(Gi)及び方向制御電極176に接続される第2スイッチング素子(Q2’)、方向制御電極176と共通電極270との間の第2液晶キャパシタ(Clc2’)、方向制御電極176と第1維持電極線(Sa)との間に形成される方向制御キャパシタ(Cdce’)、画素電極191と第1維持電極線(Sa)との間に形成される第2維持キャパシタ(Cstb’)、データ線(Dj+1)、ゲート線(Gi)及び画素電極191に接続される第1スイッチング素子(Q1’)、画素電極191と共通電極270との間の第1液晶キャパシタ(Clc1’)、画素電極191と第2維持電極線(Sb)との間に形成される第1維持キャパシタ(Csta’)を含む。
【0037】
図4において、データ線(Dj)及びデータ線(Dj’)には同一のデータ信号が印加される場合と、互いに異なるデータ信号、例えば位相が互いに反転関係にあるデータ信号が印加される場合と、がある。図4の1つの画素は、データ線(Dj)とデータ線(Dj’)に接続される各種要素を含む。具体的には、1つの画素は、まずデータ線(Dj)についてみれば、データ線(Dj)、ゲート線(Gi)及び画素電極191に接続される第1スイッチング素子(Q1)、画素電極191と共通電極270との間の第1液晶キャパシタ(Clc1)、画素電極191と第1維持電極線(Sa)との間に形成される第1維持キャパシタ(Csta)、データ線(Dj)、ゲート線(Gi)及び方向制御電極176に接続される第2スイッチング素子(Q2)、方向制御電極176と共通電極270との間の第2液晶キャパシタ(Clc2)、画素電極191と第2維持電極線(Sb)との間に形成される第2維持キャパシタ(Cstb)、方向制御電極176と第2維持電極線(Sb)との間に形成される方向制御キャパシタ(Cdce)を含む。
【0038】
さらに、データ線(Dj’)についてみれば、前記1つの画素は、データ線(Dj’)、ゲート線(Gi)及び方向制御電極176に接続される第4スイッチング素子(Q4)、方向制御電極176と共通電極270との間の第4液晶キャパシタ(Clc4)、方向制御電極176と第1維持電極線(Sa)との間に形成される方向制御キャパシタ(Cdce’)、画素電極191と第1維持電極線(Sa)との間に形成される第2維持キャパシタ(Cstb’)、データ線(Dj’)、ゲート線(Gi)及び画素電極191に接続される第3スイッチング素子(Q3)、画素電極191と共通電極270との間の第3液晶キャパシタ(Clc3)、画素電極191と第2維持電極線(Sb)との間に形成される第1維持キャパシタ(Csta’)を含む。
【0039】
図3のように、一つの画素に一つの第1液晶キャパシタ(Clc1)と他の一つの第2液晶キャパシタ(Clc2)が位置してもよく、図4のように一つの画素に二つの第1液晶キャパシタ(Clc1)及び第3液晶キャパシタ(Clc3)と、他の二つの第2液晶キャパシタ(Clc2)及び第4液晶キャパシタ(Clc4)が位置してもよい。図4のような等価回路を有する表示装置で、第1液晶キャパシタ(Clc1)と第3液晶キャパシタ(Clc3)に印加される画素電圧とは互いに相違であってもよいが、互いに連関関係があることがある。
【0040】
図5は、本発明の一実施例による表示装置の配置図であり、図6は、前記図5及び図6に示した表示装置でVII−VII’に沿って見た断面図である。図7は、前記図5及び図6に示した表示装置でVIII−VIII’に沿って見た断面図である。
図5は、図3の等価回路に対応する下部表示板100の素子配置図である。
図5乃至図7を参照すると、下部表示板100は、透明なガラスまたはプラスチック等で形成された絶縁基板110上に複数のゲート線(gate line)121、複数対の第1及び第2維持電極線(storage electrode line)(131a、131b)、データ線(Data line)171、画素電極191、及び方向制御電極176を含む。
【0041】
ゲート線121は、ゲート信号を伝達し、主に横方向に伸びている。各ゲート線121は、複数のゲート電極(gate electrode)124とゲート駆動部との接続のためのパッド129を含む。
第1及び2維持電極線(131a、131b)は、所定の電圧の印加を受け、ゲート線121とほぼ平行に延長される。第1及び第2維持電極線(131a、131b)は隣接するゲート線121を挟んで互いに反対側に位置する。第1及び第2維持電極線(131a、131b)は、第1及び第2維持電極部分を含む。第1及び第2維持電極部分は、例えば図5に示すようにその幅が大きくなるように形成されており、その他の配線との重畳面積を大きくする。維持電極線(131a、131b)の様態及び配置は多様に変更することができる。例えば、前記第1及び第2維持電極線(131a、131b)及び前記ゲート線121は、同一層から形成することができる。
【0042】
ゲート線121及び維持電極線(131a、131b)は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、またはチタン(Ti)などの金属またはこれらの合金からなり、単一膜または互いに異なる金属の多層膜からなることができる。
ゲート線121及び維持電線(131a、131b)上には窒化ケイ素(SiNx)または酸化ケイ素(SiOx)などからなるゲート絶縁膜(gate insulating layer)140が形成されている。
【0043】
ゲート絶縁膜140上には水素化非晶質ケイ素(hydrogenated amorphous silicon、a−Si)または多結晶ケイ素(polysilicon)などからなる複数の半導体154が形成されている。
半導体154上には、抵抗性接触部材(ohmic contact)165(165a、165b、163)が形成されている。例えば、前記抵抗性接触部材165は、水素化非晶質ケイ素または多結晶ケイ素にN+イオンを注入して形成される。抵抗性接触部材165及びゲート絶縁膜140上には複数のデータ線(data line)171及び複数の第1及び第2ドレイン電極(drain electrode)(175a、175b)が形成されている。
【0044】
データ線171は、データ信号を伝達し、主に縦方向に延長してゲート線121と交差する。各データ線171は、ゲート電極124に向って延長した複数のソース電極(source electrode)173とデータ駆動部400との接続のためのパッド179を含む。
第1及び第2ドレイン電極(175a、175b)は互いに分離され、データ線171とも分離されていて、ソース電極173を中心にして互いに反対側に位置する。
【0045】
方向制御電極176は、第2維持電極線131b上に位置した拡張部177b、及び拡張部177bから延長された電極部178aを含む。電極部178aは、図5に示すようにゲート線121に平行な拡張部177bとは角度を成すように傾いて延長され、ゲート線121と交差する部分で対称となるように傾き、第1維持電極線131a付近まで延長される。電極部178aは、ゲート線121と約45°または約135°の角度をなす部分を有している。
【0046】
方向制御電極176と上部表示板200の共通電極270とはともに第2液晶キャパシタ(Clc2)を構成し、方向制御電極176の拡張部177bと第2維持電極線131bは方向制御キャパシタ(Cdce)をなす。
データ線171及びドレイン電極175は、アルミニウム、モリブデン、クロム、タンタル、またはチタンなどの金属またはこれらの合金からなり、単一膜または互いに異なる金属の多層膜から形成することもできる。
【0047】
データ線171、ドレイン電極175及び露出された半導体154部分上には、保護膜(passivation layer)180が形成されている。保護膜180は、無機絶縁物または有機絶縁物などで形成することができる。無機絶縁物の例としては窒化珪素と酸化ケイ素を挙げることができる。
保護膜180または/及びゲート絶縁膜140に形成された複数のコンタクトホール(contact hole)(181、182、185)を通じて、ゲート線121及びデータ線171のパッド部分179そして第1ドレイン電極175aが露出される。
【0048】
保護膜180上には複数の画素電極(pixel electrode)191及び複数の補助パッド(81、82)が形成されている。
画素電極191は、コンタクトホール185を通じて第1ドレイン電極175aと電気的に接続され、第1ドレイン電極175aからデータ電圧の印加を受ける。
画素電極191と第1及び第2維持電極線(131a、131b)は維持キャパシタ(Csta、Cstb)を構成する。例えば、画素電極191は、透明な導電性物質を含む透明電極を含む。ここで、画素電極191が反射率の高い金属を含む反射電極を含むことができる。また、画素電極191が透過モード用透明電極部及び反射モード用反射電極部を含む反射透過電極であってもよい。
【0049】
各画素電極191は、右側が面取りされている様態である。画素電極191の面取りされた斜辺は、ゲート線121に対して約45°または約135°の角度をなす。例えば、画素電極191がゲート線121に対して約45°または約135°の面取りされた斜辺を有する場合、液晶層(図1の3)内の液晶分子(図1の3’)の応答速度が向上する。つまり、面取りされた部分は、画素電極の開口に沿って形成されるため、液晶を電界形成時に画素電極の開口と同一方向により容易に配列することができるため応答速度が向上する。
【0050】
画素電極191には第1及び第2切開部(91、92)が形成されている。第2切開部92は方向制御電極176の電極部178aに沿って形成され、第2切開部92内に方向制御電極176の電極部178aが位置する。第1切開部91は、画素電極191に前述の面取り部分を形成する。この面取り部分には、方向制御電極176は形成されていない、
第1及び第2切開部(91、92)は、画素電極191を二等分する位置にあるゲート線121に対してほぼ反転対称(inversion symmetry)をなす。
【0051】
下部及び上部表示板(100、200)の内側面上には、液晶層3を配向するための配向膜(alignment layer)(図示せず)が塗布されており、表示板(100、200)の外側面には一つ以上の偏光子(polarizer)(図示せず)が具備されている。
なお、前記画素電極は透明な導電性物質からなり、前記方向制御電極は不透明な導電性物質からなり、前記画素電極と前記方向制御電極とは互いに他の層から形成されても良い。
【0052】
また、画素電極及び方向制御電極は、透明な導電性物質でそれぞれ形成され、画素電極と方向制御電極とは互いに同層から形成されても良い。
図8は、本発明の他の実施例による表示装置であって、図4の等価回路に対応する下部表示板100の素子配置図である。
図5は、一つの画素に一つの画素電極191を有する表示装置であり、図8は、一つの画素に画素電極191が分離されたサブ画素電極(191a、191b)を有する表示装置である。
【0053】
図8を参照すると、画素電極191は、第1サブ画素電極191a及び第2サブ画素電極191bに分離され、別個のスイッチ素子によって個別駆動することができる。
第1サブ画素電極191a及び第2サブ画素電極191bの一部分は第1維持電極131a及び第2維持電極131bと重畳している。第1サブ画素電極191aは面取りされ、ゲート線121に対して対称となるように屈曲して形成され、第1切開部91を有する。第2サブ画素電極191bは、第1サブ画素電極191aに沿って屈曲して形成され、第2切開部92を有する。第1方向制御電極176は第1切開部91内に位置し、第1維持電極131aの上部で第1維持電極131aの一部分と重畳している。第2方向制御電極176’は、第2切開部92内に位置し、第2維持電極131bの上部で第2維持電極131bの一部分と重畳する。第1サブ画素電極191a及び第2サブ画素電極191bに印加される画素電圧は互いに関連の無い異なる電圧であってもよく、一定の連関関係を有する電圧であっても良い。前記第1サブ画素電極191a及び第2サブ画素電極191bに印加される画素電圧は、それぞれ共通電圧に対して極性が反対であってもよい。
【0054】
図8のように画素電極を分離することで、図5に比較して視野角による色変化の程度を減少させることができる。例えば、分離された画素電極毎に、印加されるそれぞれの電圧を調節して、液晶層3が視野角によって配列される差を最小化し、視野角による色の変化程度を減少させることができる。
場合によって、図8とは違って、第1サブ画素電極191aと、第2サブ画素電極191bとは同一の構造を有することができる。即ち、方向制御電極176は、第1サブ画素電極191a及び第2サブ画素電極191bで、いずれの維持電極線のみと重なることが可能である。この場合、第1サブ画素電極191a及び第2サブ画素電極191bに印加される画素電圧はそれぞれ共通電圧に対して同一の極性であってもよい。
【0055】
なお、第1及び第2サブ画素電極191a、191bのうち、少なくともいずれか一つが複数の切開部を有すれば良い。複数の切開部のうち、一部に第1または第2方向制御電極176、176’を有する。
また、複数の切開部は、第1または第2方向制御電極が対応して形成される切開部と、方向制御電極が対応して形成されない切開部と、を含んでそれぞれの切開部が交代に配置されても良い。
【0056】
図9を参照して、本発明の一実施例による液晶表示装置の駆動に対して更に詳細に説明する。
図9は、本発明の一実施例による液晶表示装置の駆動時の画素電極及び方向制御電極の電圧変化を示した図である。ここで、データ電圧(Vdata)はデータ線Djに印加される電圧、第1及び第2維持電圧(Vsta、Vstb)は第1維持電極線(Sa)及び第2維持電極線(Sb)に印加される電圧、共通電圧は共通電極270に印加される電圧、画素電圧(Vpix)は画素電極191に印加される電圧、方向制御電極電圧(Vdce)は方向制御電極電極176に印加される電圧である。
【0057】
図9を参照すると、データ電圧(Vdata)と第1及び第2維持電圧(Vsta、Vstb)は、基準電圧である共通電圧(Vcom)を基準に極性(Polarity)を反転している。また、第1及び第2維持電圧(Vsta、Vstb)は共通電圧(Vcom)を基準として対称であるか、あるいは極性が反対であってもよい。
第1維持電圧(Vsta)及び第2維持電圧(Vstb)は、ゲート信号(Vg)がオフ電圧(Voff)である期間のとき、極性反転が発生する。
【0058】
ゲート信号(Vg)がゲートオン電圧(Von)である期間にデータ線に印加されるデータ電圧(Vdata)によって、画素電極と方向制御電極とが充電される。ゲート信号(Vg)がゲートオフ電圧(Voff)になると、画素電圧(Vpix)及び方向制御電極電圧(Vdce)はキックバック電圧(Vkb)だけ低下して、画素電圧(Vpix)は第1維持信号(Vsta)及び第2維持信号(Vstb)の変化とは関係なく一定に維持され、方向制御電極電圧(Vdce)は第2維持信号(Vstb)の変化に応じて周期的に変化する。これは、図2に示したように、画素電極191は、第1維持電極線(Sa)及び第2維持電極(Sb)両方とも重なっていてその影響が相殺され、第1及び第2維持電圧(Vsta、Vstb)の変化に影響を受けない。反面、方向制御電極176は、第2維持電極線(Sb)のみと重なり、第2維持信号(Vstb)の変化によって影響を受ける。
【0059】
ここで、共通電圧(Vcom)に対するデータ電圧(Vdata)の極性と変化前の第2維持電圧(Vstb)の極性は互いに反対であってもよく、共通電圧(Vcom)に対するデータ電圧(Vdata)の極性と変化後の第2維持電圧(Vstb)の極性とは互いに同一であってもよい。このような関係において、方向制御電極電圧(Vdce)は第2維持電圧(Vstb)の変化によるカップリングによって、共通電圧に対して画素電圧(Vpix)より更に大きい電圧を有することができる。
【0060】
方向制御電極電圧(Vdce)はΔVdceだけ上昇してからもとの電圧(Vpix)に戻る周期的な値を有する。よって、方向制御電極電圧(Vdce)と共通電圧(Vcom)との電圧差の平均は、画素電極電圧(Vpix)と共通電圧(Vcom)との電圧差の平均より更に大きい。方向制御電極電圧(Vdce)の平均レベル(Vdcea)は下記の数式1によって示すことができる。
【0061】
Vdcea=Vpix+ΔVdce/2
【産業上の利用可能性】
【0062】
このように、本発明は、基準電圧に対して方向制御電極電圧を画素電極より大きい電圧差を有するようにする。これによって、表示装置は共通電極に切開部または突起を形成しなくても光視野角を具現することができる。
以上、本発明の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離脱することなく、本発明を修正または変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施例による表示装置の部分切開斜視図である。
【図2】前記図1に示した表示装置の回路図である。
【図3】本発明の一実施例による表示装置の等価回路図である。
【図4】本発明の他の実施例による表示装置の等価回路図である。
【図5】本発明の一実施例による表示装置の配置図である。
【図6】前記図5に示した表示装置におけるVII−VII’に沿って見た断面図である。
【図7】前記図5に示した表示装置におけるVIII−VIII’に沿って見た断面図である。
【図8】本発明の他の実施例による表示装置の配置図である。
【図9】本発明の一実施例による表示装置の信号波形を示す。
【符号の説明】
【0064】
100 下部表示板
110、210 基板
121 ゲート線
124 ゲート電極
131a、131b 維持電極線
171 データ線
176 方向制御電極
191 画素電極
200 上部表示板
270 共通電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1維持電極及び第2維持電極と、
切開部を有し、前記第1維持電極及び第2維持電極と重なる画素電極と、
前記切開部内に位置し、前記第2維持電極の上部で一部が前記第2維持電極の一部と重なる方向制御電極と、を含むことを特徴とする表示基板。
【請求項2】
前記第1及び第2維持電極には逆位相の第1及び第2維持電圧がそれぞれ印加されることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
前記方向制御電極に画素電圧が印加され、前記第2維持電圧の電圧変化によって前記方向制御電極の電圧が変化することを特徴とする請求項2に記載の表示基板。
【請求項4】
基準電圧と前記方向制御電極の平均電圧との電圧差は、前記基準電圧と前記画素電極の画素電圧との電圧差より大きいことを特徴とする請求項3に記載の表示基板。
【請求項5】
前記画素電極は透明な導電性物質からなり、前記方向制御電極は不透明な導電性物質からなり、前記画素電極と前記方向制御電極とは互いに他の層から形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項6】
前記画素電極及び方向制御電極は、透明な導電性物質でそれぞれ形成され、前記画素電極と前記方向制御電極とは互いに同層から形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項7】
前記画素電極に画素電圧を印加するための第1スイッチング素子及び前記方向制御電極に前記画素電圧を印加するための第2スイッチング素子を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項8】
前記画素電極は複数の切開部を有し、前記方向制御電極は前記複数の切開部の一部に対応して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項9】
前記画素電極の間には、前記方向制御電極が対応して形成あれていない切開部を有することを特徴とする請求項8に記載の表示基板。
【請求項10】
前記方向制御電極の一端は、前記画素電極によって囲まれていることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項11】
第1維持電極及び第2維持電極と、
第1及び第2切開部を有し、前記第1維持電極及び第2維持電極と重なる第1及び第2サブ画素電極と、
前記第1切開部内に位置し、前記第1維持電極または第2維持電極のいずれの上部で前記第1維持電極または第2維持電極の前記いずれと一部分が重なる第1方向制御電極と、
前記第2切開部内に位置し、前記第1維持電極または第2維持電極の残りの一つの上部で前記第1維持電極または第2維持電極の前記残りの一つと一部分が重なる第2方向制御電極と、を含むことを特徴とする表示基板。
【請求項12】
前記第1サブ画素電極及び第2サブ画素電極に印加される画素電圧はそれぞれ基準電圧に対して極性が反対であることを特徴とする請求項11に記載の表示基板。
【請求項13】
前記第1サブ画素電極及び第2サブ画素電極に印加される画素電圧はそれぞれ基準電圧に対して極性が同一であることを特徴とする請求項11に記載の表示基板。
【請求項14】
前記第1及び第2サブ画素電極のうち、少なくともいずれか一つは複数の切開部を有し、前記複数の切開部のうち、一部に前記第1または第2方向制御電極を有することを特徴とする請求項11に記載の表示基板。
【請求項15】
前記複数の切開部は、第1または第2方向制御電極の位置する切開部と方向制御電極の位置しない切開部とを含んでそれぞれの切開部が交代に配置されたことを特徴とする請求項14に記載の表示基板。
【請求項16】
前記第1及び第2方向制御電極の一端はそれぞれ前記第1及び第2画素電極によって囲まれている請求項11に記載の表示基板。
【請求項17】
第1維持電極及び第2維持電極、切開部を有して前記第1維持電極及び第2維持電極と重なる画素電極、及び前記切開部内に位置して前記第2維持電極の上部で前記第2維持電極と一部分の重なる方向制御電極、を含む第1基板と、
前記第1基板と離隔して共通電極を含む第2基板と、
前記第1基板と第2基板との間に介在され、電圧の未印加の時、垂直に配向される液晶層と、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項18】
画素電極及び前記画素電極の切開部内に位置する方向制御電極に画素電圧を印加する段階と、
前記画素電極と重なる第1維持電極及び第2維持電極の維持電圧が変化する段階と、
前記第2維持電極の維持電圧の変化によって前記方向制御電極の電圧が変化する段階と、を含むことを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項19】
基準電圧に対する画素電圧の極性と変化前の前記第2維持電極の前記維持電圧の極性とは互いに反対であり、基準電圧に対する画素電圧の極性と変化後の前記第2維持電極の前記維持電圧の極性とは互いに同一であることを特徴とする請求項18に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項20】
基準電圧と前記方向制御電極の平均電圧との電圧差は、前記基準電圧と前記画素電極の前記画素電圧との電圧差より大木ことを特徴とする請求項19に記載の表示装置の駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−93185(P2009−93185A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263594(P2008−263594)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】