説明

表示機構及び押しボタンスイッチ

【課題】 簡単な構成で、エレベータ用に採用して好適な押しボタンスイッチを提供する。
【解決手段】 押しボタンスイッチ1は、開口部を有する外枠11と、この外枠11の内側に、互いに異なる波長の光を発する複数の発光源(発光ダイオード)17a,17bを配置し、発光源17a,17bで発光する波長に対応した光透過区分領域を形成したフィルタ13cが押下部材13に構成されている。
従って、押下部材13に対する押し込み操作により、スイッチ素子14を作動させたとき、作動した発光源からの光は、他の光透過区分領域と区別して、当該光の波長が透過する区分領域のみを透過して明るく表示可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの利用客による操作受け付け用に採用して好適な押しボタンスイッチ、及びその押しボタンスイッチに採用して好適な表示機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータの各乗場階や乗りかご内の操作盤には、利用客の操作入力を受け付けるための押しボタンスイッチが設けられ、エレベータはその利用客による押しボタンスイッチの操作入力に基づいて運行制御される。
【0003】
従来のエレベータ用の押しボタンスイッチは、図3に示すように構成されている。
【0004】
図3は押しボタンスイッチ1の断面図で、押しボタンスイッチ1は、取り付け用フェースプレート2の取付孔2aに嵌め込まれて取り付けられる。
【0005】
図3に示した押しボタンスイッチ1は、上下に開口部を有する角筒状の外枠11を備え、その外枠11の上端部を枠取りするように嵌め込まれたボタン枠11aとともに、取付孔2aに嵌め込み装着されている。
【0006】
枠体である外枠11の上部開口部には、ボタン枠11aを介して、光透過部材からなる板状の押下部材13が嵌め込まれ、その押下部材13は、図示矢印Z(上下)方向に押し込み操作可能に組み込まれている。なお、押下部材13は、ボタン枠11aによって上方外側には抜け出ないように規制されているとともに、下端面には透光性の文字フィルム13a及び光拡散フィルム13bが順次貼り付け固定されている。
【0007】
外枠11の下部開口部を塞ぐように回路基板12が取り付けられ、回路基板12の周縁部に沿って複数個のスイッチ素子14,14がマウントされている。
【0008】
各スイッチ素子14はそれぞれ作動ロッド14aを突出させており、その作動ロッド14aは、枠体状の操作子15を介して、光拡散フィルム13bの下端周縁部に弱い押圧力を受けて常時当接するように、スイッチ素子14には不図示の圧縮バネ等が内蔵されている。
【0009】
従って、利用客による押下部材13の押し込み操作により、作動ロッド14aが押し下げられたとき、スイッチ素子14は内蔵された接点間の導通によりスイッチング動作を行うように構成されている。
【0010】
文字フィルム13aは、図4にその平面図を示したように、中央の階床表示領域13aaと、その階床表示領域13aaを囲む応答表示領域13abとを形成し、中央の階床表示領域13aaには階床番号(図4では、1の数字)が印刷されている。
【0011】
回路基板12には、内側(押下部材13側)に向けて、文字フィルム13aの中央の階床表示領域13aaに対応する位置に複数の第1の発光ダイオード17aが、また応答表示領域13abに対応する位置に複数の第2の発光ダイオード17bがそれぞれ配置されて取り付けられている。
【0012】
そして、光拡散フィルム13bの下面に、文字フィルム13aの階床表示領域13aaと応答表示領域13abとを仕切る筒状の遮光枠16を下方に向けて突設し、第1の発光ダイオード17aからの光が応答表示領域13ab側への漏れたり、反対に第2の発光ダイオード17bからの光が階床表示領域13aa側へ漏れるのを防いでいる。
【0013】
また、遮光枠16の下端部と回路基板12との間には、押下部材13の押し込み操作を可能とするために予め隙間が形成されているが、その隙間からの光の漏れを防ぐために、回路基板12側には、図示のように遮光枠16にスライドしつつ仕切る枠状の第2の遮光枠16aが取り付け固定されている。
【0014】
回路基板12には、電源供給回路や信号授受の回路が印刷されていて、それらの回路は不図示のコネクタを介して、ハーネスにより電源及びエレベータの制御盤等に接続されている。
【0015】
上記構成の押しボタンスイッチ1は、押下部材13に対する押し込み操作に応じたスイッチ素子14の動作により、不図示の制御盤が作動し、第1の発光ダイオード17a及び第2の発光ダイオード17bが点灯制御される。
【0016】
上記構成の押しボタンスイッチ1を乗りかご内の行先階登録ボタンに採用したときの動作を以下説明する。
【0017】
制御回路を構成したエレベータの制御盤は、行先階登録可能な階床に対応した押しボタンスイッチ1に対し、第1の発光ダイオード17aを点灯させ、予め階床表示領域13aaを明るく点灯表示する。
【0018】
そこで、利用客(かご内乗客が)が当該押しボタンスイッチ1の押下部材13を押し込み操作を行うと、スイッチ素子14が作動し、そのスイッチング信号が制御盤に伝送されるので、制御盤は当該押しボタンスイッチ1の行先階登録操作があったことを検知して、第2の発光ダイオード17bを点灯表示するように制御する。
【0019】
その結果、押しボタンスイッチ1は、階床表示領域13aaに加えて、応答表示領域13abが明るく点灯表示されるので、利用客は当該押しボタンスイッチ1操作による行先階登録が適正に受理されたことを認識して、エレベータを安心して利用することができる。
【0020】
なお、上記説明で、利用客が押下部材13による押し込みを解除したときには、スイッチ素子14の作動ロッド14aに対する付勢力により、押下部材13(文字フィルム13a及び光拡散フィルム13bを含む)及び操作子15は表面側にスライドして元の位置に復帰する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
上記説明の従来の押しボタンスイッチ1は、発光源である第1の発光ダイオード17aと第2の発光ダイオード17bからの各照射光を仕切るために、第1及び第2の遮光枠16,16aを内部に組み込む複雑な構成となるので改善が要望されていた。
【0022】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたもので、遮光枠を必要とすることなく、簡単な構成で、押下部材に対する押し込み操作への応答表示が可能な表示機構、及びその表示機構を採用して、簡単な構成により区分表示領域に応じた適切な表示が可能な押しボタンスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
請求項1に係る発明の表示機構は、区分領域に応じて互いに異なる波長の光を透過させるフィルタと、このフィルタの前記区分領域を透過可能な各光の波長にそれぞれ対応する波長の光を発生し、その光が前記フィルタ面を透過するように構成された複数の発光源とを具備することを特徴とする。
【0024】
請求項5に係る発明の押しボタンスイッチは、開口部を有する枠体と、この枠体の内側に収納され、互いに異なる波長の光を発する複数の発光源と、この複数の発光源のうち、少なくとも1つの発光源の発光動作をオン・オフ可能に、前記枠体の内側に設けられたスイッチ素子と、このスイッチ素子を操作可能に前記枠体に装着され、光の透過区分領域に応じて互いに前記異なる波長の光を選択的に透過可能なフィルタ機能を備えた押下部材とを具備することを特徴とする。
【0025】
請求項9に係る発明の押しボタンスイッチは、開口部を有する枠体と、この枠体に押し込み操作可能に装着され、光の透過区分領域に応じて互いに異なる波長の光を選択的に透過させるフィルタ機能を備えた押下部材と、この押下部材に対する前記押し込み操作を受けて作動し、前記光の透過区分領域を透過する光を選択的に切り替え可能なスイッチ素子とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
請求項1に記載の表示機構によれば、区分領域に応じて互いに異なる波長の光を通過させるフィルタと、このフィルタの前記区分領域を通過可能な各光を発生する複数の発光源とを有するので、各区分領域別に光を誘導するような仕切りを必要とすることく、簡単な構成で区分領域毎に応じた表示が可能である。
【0027】
請求項5に記載の押しボタンスイッチによれば、光の透過区分領域に応じて互いに異なる波長の光を通過させるフィルタ機能を備えた押下部材を備えるとともに、押下部材の押し込み操作に基づいて動作するスイッチ素子を設けたので、簡単な構成で、スイッチ素子の動作に応じた発光源のオン・オフ操作により、光の透過区分領域に応じた表示が可能である。
【0028】
請求項9に記載の押しボタンスイッチによれば、光の透過区分領域に応じて互いに異なる波長の光を通過させるフィルタ機能を備えた押下部材を備えるとともに、押下部材の押し込み操作に基づいて動作するスイッチ素子を設けたので、簡単な構成により、スイッチ素子の動作に応じて、光の透過区分領域に対応した波長の光を選択透過させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明による表示機構を採用した押しボタンスイッチの一実施例を図1ないし図2を参照して詳細に説明する。なお、図3及び図4に示した従来の押しボタンスイッチと同一構成には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0030】
図1は本発明による押しボタンスイッチ1の一実施例を示した断面図である。
【0031】
図1において、押しボタンスイッチ1は、フェースプレート2の取付孔2aに嵌め込まれて取り付けられる。
【0032】
押しボタンスイッチ1は、図示上下方向に開口部を有する角筒状の外枠11を備え、枠体である外枠11の上端部を枠取りするように嵌め込まれたボタン枠11aとともに、取付孔2aに嵌め込み固定される。
【0033】
外枠11の上部開口部には、ボタン枠11aを介して板状の押下部材13が嵌め込まれ、図示矢印Z(上下)方向に押し込み操作が可能である。
【0034】
押下部材13は、合成樹脂やガラス等の光透過性部材で形成され、表面側は外部に露出された状態で外枠11内に嵌め込まれ、ボタン枠11aによって上方外側に抜け出ないように規制されているとともに、区分領域に応じて互いに異なる波長の光を透過可能な板状のフィルタ13cを下端面に貼り付けて構成されている。
【0035】
外枠11の下部開口部には、その開口を塞ぐように回路基板12が取り付けられ、回路基板12の外周縁部には複数個のスイッチ素子14,14がマウントされている。
【0036】
各スイッチ素子14の作動ロッド14aは、枠体状の操作子15を介して、フィルタ13cの下端周縁部に常時当接し、内蔵された不図示の圧縮バネ等により弱い押圧力で付勢されており、スイッチ素子14は、利用客による押下部材13に対する押し込み操作で、スイッチング動作を行うように構成されている。
【0037】
図2は、図1に示したフィルタ13cの平面図である。
【0038】
フィルタ13cは、図2に示したように、中央の階床表示領域13caと、その階床表示領域13caを囲む応答表示領域13cbとを形成し、中央の階床表示領域13caには階床番号(この実施例を示した図2では、1の数字)が印刷表示されているが、階床表示領域13caと応答表示領域13cbとでは、互いに異なる波長の光を透過するように構成されている。
【0039】
回路基板12の上面には、ほぼフィルタ13cの中央の階床表示領域13caに対応する直下位置に第1の発光ダイオード17aが、周囲の応答表示領域13cbに対応するように第2の発光ダイオード17bがそれぞれ複数個対応配置されて取り付けられている。
【0040】
第1の発光ダイオード17aは、フィルタ13cの階床表示領域13caを透過する光を発生し、第2の発光ダイオード17bは、応答表示領域13cbを透過する光を発生する。
【0041】
具体的には、第1の発光ダイオード17aは、610〜700mmの波長を発光する赤色発光ダイオードを採用し、第2の発光ダイオード17bは、450〜500mmの波長を発光する青色発光ダイオードを採用している。
【0042】
従って、フィルタ13cの階床表示領域13caは、610〜700mmの波長を透過するフイルタ特性を有し、応答表示領域13cbは450〜500mmの波長を透過するフィルタ特性を有するように構成されており、各表示領域を形成したフィルタ13cを得るために、押下部材13の下面には、それぞれ赤色系シルクインキ及び青色系シルクインクによるいわゆるシルク印刷が施されている。
【0043】
なお、回路基板12には、従来と同様に、電源供給回路や信号授受の回路が印刷されていて、それらの回路は不図示のコネクタを介して電源及びエレベータの制御盤等に接続されている。
【0044】
上記構成の表示機構によれば、フィルタ13cは、第1及び第2の各発光ダイオード17a,17bを同時に点灯表示したとしても、階床表示領域13caは第1の発光ダイオード17aからの赤色光を、応答表示領域13cbは第2の発光ダイオード17bからの青色光を、それぞれ互いに他の波長の光と区別して透過する。
【0045】
従って、以下説明するように、押しボタンスイッチの利用客は、各表示領域における識別点灯表示により、自己の押しボタン操作の結果を的確に把握することができる。
【0046】
上記構成の押しボタンスイッチ1は、押下部材13に対する押し込み操作に応じたスイッチ素子14のスイッチング動作により、不図示の制御回路が作動して、第1の発光ダイオード17a及び第2の発光ダイオード17bが点灯制御されるが、上記構成の押しボタンスイッチ1を乗りかご内の行先階登録ボタンに採用したときの動作を以下説明する。
【0047】
制御回路を構成したエレベータの制御盤は、行先階登録可能な階床に対応した押しボタンスイッチ1に対し、予め第1の発光ダイオード17aを点灯させるので、赤色光はフィルタ13cの階床表示領域13aaを透過して表示する。従って、乗客は赤色に明るく表示された階床番号(図2では、1の数字)を見て、当該番号の階が行先階登録可能な階であることを認識できる。
【0048】
そこで、利用客(かご内乗客が)が当該押しボタンスイッチ1の押下部材13を押し込み操作を行うと、スイッチ素子14が作動し、そのスイッチング信号が制御盤に伝送される。
【0049】
制御盤は当該押しボタンスイッチ1の行先階登録があったことを検知して、第2の発光ダイオード17bが点灯表示するように制御するので、利用客は、階床表示領域13aaの点灯表示に加えて、新たに応答表示領域13abが青色に明るく表示されるのを見て、行先階が適正に登録されたことを確認できる。
【0050】
このように、フィルタ13は、各光の透過区分領域毎に互いに異なる波長の光を透過させるように構成したので、各透過波長の光を発する発光源を複数混在させたとしても、これら各発光源からの光毎に該当する透過区分領域へ光を導くための複雑な誘導路を設けることなく、各発光源からの光の波長に対応した区分領域が他と区別して透過表示することができる。
【0051】
上記実施例では、フィルタ13cの中央部は階床表示領域13caであり、階床番号を表示した旨説明したが、押しボタンスイッチ1を乗場階の呼び登録ボタンとして構成した場合は、階数を示す数字に代えて、乗りかごの移動方向を示す矢印記号等を表示することができる。
【0052】
また、上記実施例では、フィルタ13cを形成するのに合成樹脂板あるいはガラス板にシルク印刷を行い押下部材13の下面に貼り付けるように説明したが、合成樹脂製あるいはガラス製の押下部材13に直接シルク印刷を行うことでフィルタを形成しても良い。
【0053】
また、フィルタ13cを形成するのに、シルク印刷に代えてレーザー印刷を採用しても良く、合成樹脂板あるいはガラス板のフィルタ13cに代えて、予めフィルタ特性を有するシートやフィルムを透過区分領域の形状に合わせて切り抜き、押下部材13の下面に貼り付けても良い。
【0054】
また、押下部材13及びフィルタ13cは、それぞれ一層で構成したが、面領域で光の透過区分領域が形成されれば良いので、多層の重ね合わせで構成することができる。
【0055】
さらに上記実施例では、押下部材13及びフィルタ13cを一体化させて形成したが、押下部材13とフィルタ13cとを切り離し、フィルタ13cを外枠11内で位置固定して配置させ、押し込み操作により押下部材13がスイッチ素子14を直接作動させるように構成することもできる。
【0056】
また、押下部材13は四角形状である旨説明したが、円形その他任意の形状でも良く、また発光源の数やフィルタ13cにおける光の透過区分領域の形状や数等は必要に応じて任意に組み合わせ構成することができる。
【0057】
以上説明のように、表示機構を採用した本実施例の押しボタンスイッチによれば、少なくとも区分領域に応じて互いに異なる波長の光を通過させるフィルタと、このフィルタの各透過区分領域を通過可能な波長の光を発生する複数の発光源で構成したので、遮光板等の複雑な光誘導路を格別設けることなく、少ない部品点数でコンパクト化が可能であり、実用に際し得られる効果大である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明による押しボタンスイッチの一実施例を示した断面図である。
【図2】図1に示したフィルタの平面図である。
【図3】従来の押しボタンスイッチを示した断面図である。
【図4】図3に示したフィルタの平面図である。
【符号の説明】
【0059】
1 押しボタンスイッチ
11 外枠(枠体)
11a ボタン枠
12 回路基板(基板)
13 押下部材
13c フィルタ
13ca 階床表示領域(光の透過区分領域)
13cb 応答表示領域(光の透過区分領域)
14 スイッチ素子
14a 作動ロッド
15 操作子
17a 第1の発光ダイオード(発光源)
17b 第2の発光ダイオード(発光源)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
区分領域に応じて互いに異なる波長の光を透過させるフィルタと、
このフィルタの前記区分領域を透過可能な各光の波長にそれぞれ対応する波長の光を発生し、その光が前記フィルタ面を透過するように構成された複数の発光源と
を具備することを特徴とする表示機構。
【請求項2】
前記フィルタは、文字または記号あるいは図形を表示する機能を付加したことを特徴とする請求項1に記載の表示機構。
【請求項3】
前記フィルタは、合成樹脂板あるいはガラス板に、シルク印刷またはレーザー印刷により、互いに異なる波長の光の透過区分領域を形成するように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示機構。
【請求項4】
前記複数の発光源は、赤色発光ダイオード及び青色発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項1または請求項3のうちのいずれか1項に記載の表示機構。
【請求項5】
開口部を有する枠体と、
この枠体の内側に収納され、互いに異なる波長の光を発する複数の発光源と、
この複数の発光源のうち、少なくとも1つの発光源の発光動作をオン・オフ可能に、前記枠体の内側に設けられたスイッチ素子と、
このスイッチ素子を操作可能に前記枠体に装着され、光の透過区分領域に応じて互いに前記異なる波長の光を選択的に透過可能なフィルタ機能を備えた押下部材と
を具備することを特徴とする押しボタンスイッチ。
【請求項6】
前記押下部材は、前記光の透過区分領域に、文字または記号あるいは図形を表示したことを特徴とする請求項5に記載の押しボタンスイッチ。
【請求項7】
前記押下部材は、合成樹脂板あるいはガラス板へのシルク印刷またはレーザー印刷により、区分領域に応じて異なる波長の光を透過するフィルタを形成したことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の押しボタンスイッチ。
【請求項8】
前記複数の発光源は、赤色発光ダイオード及び青色発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項5ないし請求項7のうちのいずれか1項に記載の押しボタンスイッチ。
【請求項9】
開口部を有する枠体と、
この枠体に押し込み操作可能に装着され、光の透過区分領域に応じて互いに異なる波長の光を選択的に透過させるフィルタ機能を備えた押下部材と、
この押下部材に対する前記押し込み操作を受けて作動し、前記光の透過区分領域を透過する光を選択的に切り替え可能なスイッチ素子と
を具備することを特徴とする押しボタンスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−126735(P2006−126735A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−318289(P2004−318289)
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】