説明

表示装置のリペア装置及び方法

【課題】 リペア作業を安定して継続することができ、かつ、リペア品質の維持管理も容易となる手段を提供する。
【解決手段】 表示装置の常時輝点となる表示欠陥部分に、遮光性の液体材料を塗布し、常時滅点化させる、表示欠陥のリペア装置及び方法において、
遮光性の液体材料を溜める容器部と、容器部内に棒状部材を配し、棒状部材を長手方向に往復動作させる往復駆動部を備え、容器の表示装置と対向する部分には開口部が設けられており、棒状部材の先端部は、往復駆動部の動作により、開口部の外側と内側とに移動できるように配置されており、開口部の外側には、開閉可能な構造を有する外気遮断機構を備え、外気遮断機構が閉じた状態で、転写塗布部の先端部を覆う状態となり、外気遮断機構が開いた状態で、保持された遮光性材料を、表示欠陥部分の表面に付着させて、表示欠陥部分に転写塗布させる、表示欠陥のリペア装置及び方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液晶表示装置、EL(エレクトロルミネセンス)表示装置、プラズ
マ表示装置等の表示装置の欠陥修正(つまり、リペア)に関するものであり、特に、常時輝点となる表示画素欠陥のリペアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、表示装置は大型化、高精細化しており、製造工程においては極めて厳しい品質管理が行われている。一方、製品の低価格化が進んでおり、歩留りの向上が求められている。その中で、製造された表示装置を検査し、表示画素に欠陥が見つかった場合でも、表示欠陥部分をリペアすることで、出荷可能な品質にできる場合が多くある。そうすることで、表示装置の良品歩留り率向上と、低価格化につなげることが出来る。
【0003】
従来のリペア技術として、表示画素が常時輝点となる表示欠陥部分を、常時滅点化させる技術が開示されている。
例えば、前記常時輝点となる表示欠陥部分に、遮光性材料を塗布し、常時輝点部分を常時滅点化させ、リペアを行なう技術が開示されている。(特許文献1)
また、細長いニードルの先端に補修用塗布液を付着させて、表示欠陥部分に補修用塗布液を転写させてリペアを行う技術において、ニードル部先端の乾燥を防止する技術が開示されている。この技術では、リペア手段であるニードル部とは別の場所に設けた液溜を有し、前記液溜から適宜補修用塗布液をニードル部先端に付着させ、リペアを行っている。(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−182949号
【特許文献2】特開2007−301444号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表示装置の製造工程では、表示装置の大型化、画素数の増加と共に、1枚の原板から多面取りが行われているため、原板1枚当たりにリペアを行う箇所が増加している。
そのため、外部の液溜から適宜補修用塗布液を供給していると、1枚の原板をリペアしている途中で、適宜補修用塗布液を供給する必要があり、スループットが低下してしまう。
【0006】
また、リペアの済んだ表示装置を送り出し、次のリペア対象となる表示装置を載置している間、リペア手段は補修用塗布液を保持したまま待機中となる。この待機中に、リペア手段の先端は外気に晒されており、ニードル転写方式のリペア手段では、修正用塗布液の粘度が変化してしまう。
【0007】
リペア装置においては、予め定められた寸法及び膜厚で遮光性の液体材料が転写塗布されることが求められ、寸法又は膜厚の誤差は、少ないことが望まれる。
しかし、遮光性の液体材料を用いて転写塗布を行う場合、液体材料の粘度が変化すると、転写後の寸法又は膜厚に誤差が生じ、リペア性能が損なわれてしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
表示装置の常時輝点となる表示欠陥部分に、遮光性の液体材料を塗布し、常時滅点化させる、表示欠陥のリペア装置において、
前記遮光性の液体材料を溜める容器部と、
前記容器部内に棒状部材を配し、前記棒状部材を長手方向に往復動作させる往復駆動部を備え、
前記容器の前記表示装置と対向する部分には開口部が設けられており、
前記棒状部材の先端部は、前記往復駆動部の動作により、前記開口部の外側と内側とに移動できるように配置されており、
前記開口部の外側には、開閉可能な構造を有する外気遮断機構を備え、
前記外気遮断機構が閉じた状態で、前記転写塗布部の先端部を覆う状態となり、
前記外気遮断機構が開いた状態で、前記保持された遮光性材料を、表示欠陥部分の表面に付着させて、前記表示欠陥部分に転写塗布させる構造を有する、表示欠陥のリペア装置である。
【0009】
上記リペア装置により、前記遮光性液体材料の乾燥を防ぐことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、
前記外気遮断機構の内側には密閉シールが備えられており、
前記外気遮断機構が閉じた状態で、前記外気遮断機構の内側と前記開口部の表面とが、前記密閉シールを介して密閉空間を形成される構造を有していることを特徴とする、請求項1に記載の、表示欠陥のリペア装置である。
【0011】
上記リペア装置によれば、外気遮断性能が向上する。そのため、長時間に前記遮光性液体材料の乾燥を防ぐことができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、
表示装置の常時輝点となる表示欠陥部分に、遮光性の液体材料を塗布し、常時滅点化させる、表示欠陥のリペア方法において、
前記遮光性の液体材料を、塗布手段の先端に供給する材料供給ステップと、
前記遮光性の液体材料を、表面張力と重力とによるバランスで、前記塗布手段先端で保持させる材料保持ステップと、
前記塗布手段先端で保持させた前記遮光性の液体材料を、前記表示欠陥部分に近づける材料近接ステップと、
前記塗布手段先端で保持させた前記遮光性の液体材料が、前記表示欠陥部分に接することにより、前記遮光性の液体材料を、前記表示欠陥部分に転写塗布させる材料転写ステップとを有しており、
前記転写塗布手段には、開閉可能な構造を有する外気遮断手段が備えられ、
前記外気遮断手段を閉状態にして、前記塗布手段の先端を覆う先端閉ステップと、
前記外気遮断手段を開状態にして、前記塗布手段の先端を開放する先端開ステップとを有し、前記先端開ステップの後、前記材料近接ステップと材料転写ステップを行う、
表示欠陥のリペア方法である。
【0013】
上記リペア方法により、長時間に渡って前記遮光性液体材料の乾燥を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0014】
リペアに用いる液体材料を連続供給し、かつ液体材料の乾燥を防止することができるので、前記遮光性液体材料の粘度変化を防ぐことができる。その結果、リペア作業を安定して継続することができ、かつ、リペア品質の維持管理も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の一例を示すシステム構成図である。
【図3】本発明の実施形態の一例を示す要部断面図である。
【図4】本発明の実施形態の一例を示す要部左側面図である。
【図5】本発明の実施形態の一例を示す要部正面図である。
【図6】本発明の実施形態の一例を示す要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。図において直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、XY平面を水平面、Z方向を鉛直方向とする。特にZ方向は矢印の方向を上とし、その逆方向を下と表現する。
【0017】
リペア装置1は、装置ベース10の上に配置されたテーブル駆動部2と、テーブル駆動部2の上方に配置されたリペア手段3と、リペア手段3の先端に取り付けられた外気遮断機構4と、観察カメラ5と、制御部9とを含んで、構成されている。
【0018】
テーブル駆動部2は、装置ベース10上に取り付けられたX軸移動機構21と、X軸移動機構21上に取り付けられたY軸移動機構22と、Y軸移動機構22上に取り付けられたテーブル23とを含んで、構成されている。X軸移動機構21は、その上に取り付けられたY軸移動機構22をX方向に移動させることができ、Y軸移動機構22は、その上に取り付けられたテーブル23をY方向に移動させることができる。
【0019】
テーブル23は、上面に溝や孔(図示せず)が形成されており、前記溝や孔は、開閉制御用バルブを介して真空源に接続されている。テーブル23は、上面にリペア対象となる表示装置100を載置でき、さらに前記溝や孔を負圧にすることにより、表示装置100を吸着保持することができる構造をしている。そのため、テーブル23は、高速かつ往復移動した場合でも、載置した表示装置100を位置ずれしないように保持できるようになっている。
【0020】
リペア手段3は、テーブル23の上方に、リペア対象となる表示装置100と対向する位置に配置され、装置ベース10上に取り付けられた連結アーム60を介して取り付けられている。リペア手段3は、詳細を後述するが、内部に棒状部材33と、棒状部材を往復動作させるための往復駆動部34を含んで構成されている。
【0021】
外気遮断機構4は、詳細を後述するが、リペア手段3の先端に開閉可能な外気遮断部材40と、外気遮断部材の位置を変更して外気遮断機構4を開閉するための開閉駆動部46が取り付けられている。
【0022】
観察カメラ5は、連結アーム60に取り付けられており、テーブル23に載置された表示装置100を観察することができる。
【0023】
リペア装置1には、X軸移動機構21、Y軸移動機構22、テーブル23、リペア手段3及び外気遮断機構4をコントロールするために、各種制御機器を備えた制御部9が併設されている。
【0024】
図2は、本発明の実施形態の一例を示すシステム構成図である。
制御部9には、制御用コンピュータ90と、情報入力手段91と、情報出力手段92と、発報手段93と、情報記録手段94と、機器制御ユニット95とが接続されて含まれている。
【0025】
制御用コンピュータ90としては、マイコン、パソコン、ワークステーションなどの、数値演算ユニットが搭載されたものが例示される。
情報入力手段91としては、キーボードやマウスやスイッチなどが例示される。
情報出力手段92としては、画像表示ディスプレイやランプなどが例示される。
【0026】
発報手段93としては、ブザーやスピーカ、ランプなど、作業者に注意喚起をすることができるものが例示される。
情報記録手段94としては、メモリーカードやデータディスクなどの、半導体記録媒体や磁気記録媒体や光磁気記録媒体などが例示される。
機器制御ユニット95としては、プログラマブルコントローラやモーションコントローラと呼ばれる機器などが例示される。
【0027】
制御用コンピュータ90には、画像処理ユニットを介して、観察カメラ5から出力された映像信号が入力される。
【0028】
機器制御ユニット95には、X軸移動機構21と、Y軸移動機構22と、リペア手段3と、テーブル23に接続されたエア制御用機器やその他の制御用機器(図示せず)とが、接続されている。機器制御ユニット95は、接続されている各制御用機器に対して制御信号を与えることにより、前記各制御用機器を動作させたり静止させたりすることができるようになっている。
【0029】
[リペア手段]
図3は、本発明の実施形態の一例を示す要部断面図である。
【0030】
リペア手段3は、遮光性の液体材料30を所定量だけ溜めることができる容器部31と、上蓋部32と、棒状部材33と、往復駆動部34とを含んで構成されている。
容器部31は円筒の下部が円錐状になった形状をしており、側面には外部接続ポート35が設けられている。そのため容器部31は、遮光性の液体材料30を、外部接続ポート35と通じて、外部から容器部31内に充填して溜めることができる。
【0031】
容器部31の円錐状下部の頂部には、開口部36が設けられており、遮光性の液体材料30が、外気に露出する状態で容器内部に充填されている。このとき、容器部31内の圧力は適宜調節され、前記圧力と開口部36の表面張力とのバランスにより、遮光性の液体材料30が外部に流出しないようになっている。
【0032】
容器部31には、棒状部材33が配置されており、棒状部材33を長手方向に往復動作させることができるように、往復駆動部34が、上蓋部32を介して取り付けられている。また、棒状部材の先端部33aは、往復駆動部34の動作により、矢印37の方向に、開口部36の外側と内側とに移動できるように配置されている。
【0033】
リペア手段3は、上記のような構造をしているので、容器部31に溜めた遮光性の液体材料30を、棒状部材33の先端部33aに付着させて保持したまま、開口部36の外側に移動させることができる。
【0034】
棒状部材33の先端部33aに付着させて保持された遮光性の液体材料30は、表示装置100の表面に接触することにより、先端部33aから表示装置100側に転写されて、表示装置100の表面に付着することで、遮光部を形成する。
【0035】
容器部31内の遮光性の液体材料30が減ってくれば、適宜充填する。遮光性の液体材料30を充填する手段として、シリンジポンプを用いて適宜充填するものや、容易に変形する容器を用いるものが例示できる。シリンジポンプを用いれば、シリンジ内に充填した遮光性の液体材料30を、外気に触れさせることなく、適量だけをコントロールして容器部31に送ることができる。一方、容易に変形する容器を用いる場合は、ビニルバッグのような容器を用い、前記容器内部に予め遮光性の液体材料30を充填しておく。前記容器は、容器部31とチューブ配管などで接続しておくことで、容器部31内部の液体が減ってくると、受動的に前記容器内から容器部31へ遮光性の液体材料30が移送されるようにすることができる。
【0036】
[外気遮断機構]
開口部36の先端の外周部には、外気遮断機構4の構成品である、外気遮断部材40と、密閉シール41が配置されている。密閉シール41は、開口部36の先端の外周部を囲むように取り付けられている。
【0037】
外気遮断部材40と、密閉シール41とで形成する密閉空間42は、図3に示されている半円を断面形状とし紙面と垂直な方向に長さを有する、円筒曲面部の一部を切り出したような形状(いわゆるシリンドリカル形状)をしている。
【0038】
図4は、本発明の実施形態の一例を示す要部左側面図である。
図4は、図1のY軸の矢印後端の方向からリペア手段3を見た外観図である。
【0039】
リペア手段3の容器部31の開口部36外側に配置された外気遮断機構4は、外気遮断部材40と、容器部31の側面に取り付けられた一対の支持部材43と、外気遮断部材40の端部に取り付けられ一対の側板44とを含んで構成されている。
【0040】
支持部材43には丸孔が開けられており、側板44の端部に取り付けられた突起部45が、前記丸孔を貫いた状態で支えられている。さらに、一方の側板44の突起部45には、開閉駆動部46が支持部材43を介して取り付けられている。
【0041】
図4は、本発明の実施形態の一例を示す要部正面図である。
図4は、図1のX軸の矢印先端の方向からリペア手段3を見た外観図である。
【0042】
外気遮断部材40と側板44とは、開閉駆動部46の動作により、突起部45を回転中心として、矢印47で示す方向に、往復動作させることができる。
【0043】
この往復動作において、開口部36と外気遮断部材40とが密接して密閉空間42を形成している状態を、外気遮断機構4が閉じた状態と呼び、開口部36から外気遮断部材40が離れた状態を、外気遮断機構4が開いた状態と呼ぶ。
【0044】
図5は、本発明の実施形態の一例を示す要部正面図であり、外気遮断機構4が閉じた状態を示している。
【0045】
外気遮断機構4は、このような構造をしているので、リペア動作をしないときに外気遮断機構4を閉じた状態にできる。そのため、リペア手段3の開口部36に露出している遮光性の液体材料30は、密閉空間42のみと接し、外気とは遮断されているので、乾燥から防ぐことができる。
【0046】
図6は、本発明の実施形態の一例を示す要部正面図であり、外気遮断機構4が開いた状態を示している。
外気遮断機構4が開いた状態にあれば、リペア手段3の開口部36から棒状部材33を露出させ、棒状部材の先端部33aに付着させた遮光性の液体材料30aを、テーブル23上に置かれた表示装置100の表面に付着させることができる。
【0047】
本発明に係るリペア装置1は、前記のような構成をしているので、テーブル23の上に載置した表示装置100の表面の常時輝点となる表示欠陥部分に遮光性の液体材料30を塗布し、常時滅点化させるリペア動作を行うことができる。さらに、リペアの済んだ表示装置を送り出し、次のリペア対象となる表示装置を載置している間、いわゆる待機中に、リペア手段3の先端の開口部36を外気と遮断された状態にできる。そのため、修正用塗布液の粘度が変化してしまうことを防ぐことができ、さらには転写後の寸法と膜厚の変化も防ぐことができる。その結果、リペア作業を安定して継続することができ、かつ、リペア品質の維持管理も容易となる。
【符号の説明】
【0048】
1 リペア装置
2 テーブル駆動部
3 リペア手段
4 外気遮断機構
5 観察カメラ
6 連結手段
9 制御部
10 装置ベース
21 X軸移動機構
22 Y軸移動機構
23 テーブル
30 遮光性材料
31 容器部
32 上蓋部
33 棒状部材
34 往復駆動部
35 外部接続ポート
36 開口部
37 矢印
40 外気遮断部材
41 密閉シール
43 密閉空間
43 支持部材
44 側板
45 突起部
46 開閉駆動部
47 矢印
60 連結アーム
90 制御用コンピュータ
91 情報入力手段
92 情報表示手段
93 発報手段
94 情報記録手段
95 機器制御ユニット
100 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の常時輝点となる表示欠陥部分に、遮光性の液体材料を塗布し、常時滅点化させる、表示欠陥のリペア装置において、
前記遮光性の液体材料を溜める容器部と、
前記容器部内に棒状部材を配し、前記棒状部材を長手方向に往復動作させる往復駆動部を備え、
前記容器の前記表示装置と対向する部分には開口部が設けられており、
前記棒状部材の先端部は、前記往復駆動部の動作により、前記開口部の外側と内側とに移動できるように配置されており、
前記開口部の外側には、開閉可能な構造を有する外気遮断機構を備え、
前記外気遮断機構が閉じた状態で、前記転写塗布部の先端部を覆う状態となり、
前記外気遮断機構が開いた状態で、前記保持された遮光性材料を、表示欠陥部分の表面に付着させて、前記表示欠陥部分に転写塗布させる構造を有する、表示欠陥のリペア装置。
【請求項2】
前記外気遮断機構の内側には密閉シールが備えられており、
前記外気遮断機構が閉じた状態で、前記外気遮断機構の内側と前記開口部の表面とが、前記密閉シールを介して密閉空間を形成される構造を有していることを特徴とする、請求項1に記載の、表示欠陥のリペア装置。
【請求項3】
表示装置の常時輝点となる表示欠陥部分に、遮光性の液体材料を塗布し、常時滅点化させる、表示欠陥のリペア方法において、
前記遮光性の液体材料を、塗布手段の先端に供給する材料供給ステップと、
前記遮光性の液体材料を、表面張力と重力とによるバランスで、前記塗布手段先端で保持させる材料保持ステップと、
前記塗布手段先端で保持させた前記遮光性の液体材料を、前記表示欠陥部分に近づける材料近接ステップと、
前記塗布手段先端で保持させた前記遮光性の液体材料が、前記表示欠陥部分に接することにより、前記遮光性の液体材料を、前記表示欠陥部分に転写塗布させる材料転写ステップとを有しており、
前記転写塗布手段には、開閉可能な構造を有する外気遮断手段が備えられ、
前記外気遮断手段を閉状態にして、前記塗布手段の先端を覆う先端閉ステップと、
前記外気遮断手段を開状態にして、前記塗布手段の先端を開放する先端開ステップとを有し、前記先端開ステップの後、前記材料近接ステップと材料転写ステップを行う、
表示欠陥のリペア方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−215272(P2011−215272A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−81877(P2010−81877)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000219314)東レエンジニアリング株式会社 (505)
【Fターム(参考)】