説明

表面活性添加剤およびこれを含むフォトレジスト組成物

【課題】リソグラフィおよび現像性能に悪影響を及ぼさず、膜表面および頂部表面付近の領域に分布した、濃縮されたクエンチャー材料が存在するフォトレジスト組成物。
【解決手段】式(Ia)、式(Ib)または式(Ia)および(Ib)の組み合わせを含む窒素含有モノマーと、特定の酸脱保護性モノマーとを含むモノマーの重合生成物を含むポリマー。(Ia):R−C(=CH)−CO−(−O−L−)−NR、(Ib):R−C(=CH)−CO−O−LN−X。(式中aは0または1であり、Lは直鎖もしくは分岐C1−10アルキレン基、または単環式、多環式、もしくは縮合多環式C3−20(ヘテロ)シクロアルキル等であり、各Rは別々に分かれているか、または少なくとも一つのRは隣のRに結合されており;LNは縮合多環式C3−20ヘテロシクロアルキレン基等であり、XはH、C1−10アルキル等である。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2011年5月27日に出願された米国仮出願第61/490,825号に対する優先権を主張しかつそのノンプロビジョナル出願であり、その仮出願の内容はその全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
193nmでの液浸リソグラフィは露光ツールの開口数(NA)を効果的に増大させることによりフォトレジスト膜におけるリソグラフィ性能を向上させ、それによりそのフォトレジストから得られうる解像度を増大させるための有用な技術として出現してきている。液浸リソグラフィにおいては、露光されるフォトレジスト膜上にコーティングされているトップコートの表面および光学部品に水の膜が接触している。しかし、トップコートの酸性成分とフォトレジスト膜の酸感受性成分との強い相互作用に起因する予測不可能な程度のトップ剥離をトップコートの幾分かが引き起こす場合がある表面損失に、この膜に使用されるフォトレジスト配合物が悩まされる場合がある。
【0003】
これを克服するために、表面活性クエンチャー(すなわち塩基)がフォトレジスト配合物中に含まれていた。フォトレジスト膜の表面層における過剰な塩基クエンチャーはトップコートからの酸の攻撃を緩和し、よってトップ損失の程度を低減させるであろうし、かつ良好なフィーチャ形状を維持するのを助けるであろう。フォトレジスト膜の表面層を強化するために使用されてきた表面活性クエンチャー材料はフッ素化クエンチャー塩基を含み、その塩基は長いアルキル鎖(C以上)を有する。
【0004】
このようなアプローチは低減されたトップ損失において幾らかの改良を示してきたが、リソグラフィ性能の低減およびマイクロ架橋欠陥の増加のような悪影響が起こる場合がある。これは、水性塩基現像剤または水に本質的に不溶性である表面活性クエンチャー材料の疎水性のせいであると考えられる。さらに、クエンチャー材料は概して、トップコートを適用するのに使用される溶媒に可溶性であるから、小さなクエンチャー分子はトップコートプロセス中に容易に洗い流される場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって、リソグラフィおよび現像性能に悪影響を及ぼさず、膜表面および頂部表面付近の領域に分布した、濃縮されたクエンチャー材料が存在するように配合されたフォトレジストを有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある実施形態においては、式(Ia)、式(Ib)、または式(Ia)および(Ib)の組み合わせを含む窒素含有モノマーと、式(II)を有する酸脱保護性(acid−deprotectable)モノマーとを含むモノマーの重合生成物を含むポリマーによって上記および他の先行技術の欠点が克服されうる:
【化1】

式中、aは0または1であり、各Rは独立してH、F、C1−10アルキルまたはC1−10フルオロアルキルであり、Lは直鎖もしくは分岐C1−20アルキレン基、または単環式、多環式もしくは縮合多環式C3−20シクロアルキレン基であり、各Rは独立してH、C1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、C3−20ヘテロシクロアルキル、脂肪族C5−20オキシカルボニル、またはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものであり、各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されており;LNは窒素含有単環式、多環式または縮合多環式C3−20ヘテロシクロアルキレン基であり、XはH、C1−10アルキル、脂肪族C5−20オキシカルボニルまたはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものであり;並びに、各Rは独立してC1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、またはC3−20ヘテロシクロアルキルであって、各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されている。
【0007】
別の実施形態においては、酸感受性基およびラクトン含有基を含む酸感受性ポリマー、光酸発生剤、およびポリマー系クエンチャーを含むフォトレジストであって、このポリマー系クエンチャーが式(Ia)、式(Ib)、または式(Ia)および(Ib)の組み合わせを含む窒素含有モノマーと、式(II)を有する酸脱保護性モノマーとの重合生成物を含む:
【化2】

式中、aは0または1であり、各Rは独立してH、F、C1−10アルキルまたはC1−10フルオロアルキルであり、Lは直鎖もしくは分岐C1−20アルキレン基、または単環式、多環式もしくは縮合多環式C3−20シクロアルキレン基であり、各Rは独立してH、C1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、C3−20ヘテロシクロアルキル、脂肪族C5−20オキシカルボニル、またはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものであり、各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されており;LNは窒素含有単環式、多環式または縮合多環式C3−20ヘテロシクロアルキレン基であり、XはH、C1−10アルキル、脂肪族C5−20オキシカルボニルまたはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものであり;並びに、各Rは独立してC1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、またはC3−20ヘテロシクロアルキルであって、各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されている。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に開示されるのは、フォトレジスト組成物、特に193液浸リソグラフィに有用なフォトレジスト組成物における使用のための表面活性を有するポリマー系クエンチャーである。ポリマー系クエンチャーは遊離酸を捕捉することができる窒素含有官能基を有するモノマー単位と、酸に曝露されたときにマスクを外して塩基可溶性官能基(例えば、カルボン酸など)になる酸感受性保護基を有するモノマー単位とを含む。酸感受性保護基は表面活性を提供するための高い親油性も有しうる。ポリマー系クエンチャーは、塩基溶解性を有するモノマー単位、および表面活性を増大させるための高い親油性を有するモノマー単位をさらに含むことができる。コーティングの際に、ポリマー系クエンチャーはフォトレジスト/空気界面(すなわち、その上にトップコートが適用されうる表面)に移動しそこで濃縮される。
【0009】
ポリマー系クエンチャーは、(1)ポリマー系クエンチャーが上面にとどまるように、それが含まれるフォトレジストの成分と比較して低い表面エネルギーを有し、(2)露光領域において現像剤溶解性を有し、および(3)トップコートプロセス中に、フォトレジスト膜の上面における損失なしに、ポリマー系クエンチャーを実質的にとどまらせる1種以上の構成単位を含む。
【0010】
ポリマー系クエンチャーはビニル含有モノマー、例えば、(メタ)アクリルアミドおよび/または(メタ)アクリラートモノマーの重合生成物を含む。本明細書において使用される場合、「(メタ)アクリルアミド」はアクリルアミドもしくはメタクリルアミド、またはこれら重合性基の少なくとも一種を含む組み合わせを意味し;同様に、「(メタ)アクリラート」はアクリラートもしくはメタクリラート、またはこれら重合性基の少なくとも一種を含む組み合わせを意味する。上で述べたように、このモノマーは式(Ia)および/または(Ib)を有する窒素含有モノマーと、式(II)を有する酸脱保護性モノマーとを含む:
【化3】

式(Ia)中、aは0または1である。
【0011】
また、式(Ia)、(Ib)および(II)において、各Rは独立してH、F、C1−10アルキルまたはC1−10フルオロアルキルである。好ましくは、Rは独立してH、C1−4アルキルまたはCFである。好ましくは、RはHまたはCHである。
【0012】
式(Ia)において、aが1である場合にはLは連結基であり、かつ独立して直鎖もしくは分岐C1−20アルキレン基、または単環式、多環式もしくは縮合多環式C3−20シクロアルキレン基である。典型的なこのL基には、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,3−プロピレン、1−メチル−1,3−プロピレン、2−メチル−1,3−プロピレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン、2,2−ジエチル−1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、2,3−ブチレン、1,5−ペンチレン、1,6−ヘキシレン、1,2−シクロヘキシレン、1,3−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキシルジメチレン、2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン、3−ヒドロキシ−1,4−ブチレン、および4−ヒドロキシ−1,5−ブチレンが挙げられる。
【0013】
また、式(Ia)において、各Rは独立してH、C1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、C3−20ヘテロシクロアルキル、脂肪族C5−20オキシカルボニル、またはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものである。さらに、各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されている。このように、式(Ia)は、C−N単結合によってLに結合されたピペリジン、ピペラジンおよびモルホリンのような2以上の連結したR基を組み込む環式アミド基(aが0である場合);または、C−N単結合によってLに結合されたピペリジン、ピペラジン、モルホリンなどをベースにしたもののような2以上の連結したR基を組み込む環式アミン基(aが1である場合)を含むこともできる。
【0014】
式(Ib)においては、LNは窒素含有単環式、多環式または縮合多環式C3−20ヘテロシクロアルキレン基、またはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものである。好ましくはLNはヒドロキシ基によってエステルカルボニルに結合された複素環である。この複素環は、例えば、2−、3−および4−ピペリジニル、2−ピペラジニル、並びに2−および3−モルホリニル基でありうる。また、式(Ib)においては、XはH、C1−10アルキル、脂肪族C5−20オキシカルボニル、またはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものである。
【0015】
またはXが脂肪族C5−20オキシカルボニルである場合には、このような基は酸感受性であって、かつ酸の存在下で分解して対応する第二級アミンを発生させることができ、この第二級アミンはひいては第四級アンモニウム塩を形成することとなりうると理解される。
【0016】
好ましくは、式(Ib)においてXが脂肪族C5−20オキシカルボニルである場合には、窒素含有モノマーは式(Ic)を有しうる:
【化4】

式(Ic)において、各Rは独立してC1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、またはC3−20ヘテロシクロアルキルであり、および各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されている。一例においては、Rを含む第三級基はt−ブチル基である。別の例においては、式(Ic)は2以上のR基を組み込んでいるシクロアルキル構造、例えば、1−メチルシクロペンチル、1−エチルシクロペンチル、および1−メチルシクロヘキシルなどを含むことができる。
【0017】
式(Ic)において、LNは:
【化5】

であり、式中、各Rは独立して、H、ハロゲン、OR’、C1−10アルキル、またはC3−10シクロアルキルであり、R’はHまたはC1−10アルキルであり、およびbは1〜9の整数である。
【0018】
好ましくは、窒素含有モノマーは:
【化6】

式(III)のエポキシ含有モノマーとアンモニア、C1−10第一級アミン、またはC2−20第二級アミンとの反応生成物:
【化7】

または上記のものの少なくとも1種を含む組み合わせであり、式中、各Rは独立してHまたはC1−10アルキルであり、およびLはC1−10アルキレン、C3−10シクロアルキレン、またはC3−10エステル含有基である。
【0019】
典型的な窒素含有モノマーには、(メタ)アクリル酸またはその誘導体(例えば、酸塩化物、無水物、エステルなど)またはグリシジル(メタ)アクリラートとアミン、例えば、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチルアミン、メチルエチルアミン、2−ヒドロキシエチルアミン、2−ヒドロキシ−N−t−ブチルオキシカルボニルアミノエタン、2−ヒドロキシ−N,N−ジメチルアミノエタン、ピペリジン、ピペラジン、N−アルキルピペラジン、例えば、N−メチルピペラジンおよびN−エチルピペラジン、モルホリン、4−ヒドロキシシクロヘキシルアミン、4−ヒドロキシピペリジン、N−t−ブチルオキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン、4−ヒドロキシ−N−メチルピペリジン、2−ヒドロキシメチルピペリジン、4−ヒドロキシメチルピペリジン、2−ヒドロキシメチル−N−メチルピペリジン、4−ヒドロキシメチル−N−メチルピペリジンなどから得られる(メタ)アクリラートおよび(メタ)アクリルアミドモノマーが挙げられる。
【0020】
式(II)においては、各Rは独立してC1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、またはC3−20ヘテロシクロアルキルであって、各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されている。
【0021】
このように、式(II)は2以上の結合したR基を組み込んでいるシクロアルキル基を含むこともできる。一例においては、Rを含む第三級基は、上に述べたように、t−ブチル基、2−(2,2,3,3−テトラメチル)プロパンなどである。別の例においては、式(II)は2以上のR基を組み込んでいるシクロアルキル構造を含むことができる。別の具体的な例においては、Rを含む第三級基には、環式基、例えば、1−メチルシクロペンチル、1−エチルシクロペンチルおよび1−メチルシクロヘキシルなどが挙げられうる。
【0022】
好ましくは、酸脱保護性モノマーには:
【化8】

または上記のものの少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられ、式中、各Rは独立してHまたはC1−4アルキルである。
【0023】
ポリマーは塩基可溶性モノマーの重合生成物をさらに含むことができる。有用な塩基可溶性モノマーは、約15未満、好ましくは約12未満のpKaの酸性プロトンを有する官能基を含み、これが塩基現像剤、例えば、0.26N水性テトラメチルアンモニウムヒドロキシドなどと反応しうる。好ましくは、塩基可溶性モノマーは式(IV)のものである:
【化9】

式中、RはH、F、C1−10アルキル、またはC1−10フルオロアルキルであり、Lは線状もしくは分岐C1−20アルキレン、またはC3−20シクロアルキレンであり;並びにZは:
【化10】

であり、式中、RはC1−4ペルフルオロアルキル基であり、およびcは1〜3の整数である。
【0024】
好ましくは、塩基可溶性モノマーには:
【化11】

または、上記モノマーの少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられることができ、式中、RはH、F、C1−10アルキル、またはC1−10フルオロアルキルであり、並びにRはC1−4ペルフルオロアルキル基である。
【0025】
ポリマーは表面活性モノマーの重合生成物をさらに含むことができる。このような表面活性モノマーはアルキル、フルオロアルキルまたはポリ(アルキレンオキシド)部分を含むことができる。適切な表面活性モノマーには、式(V)を有するものが挙げられうる:
【化12】

式中、Lはd価のC2−20アルキレン基またはC3−20シクロアルキレン基であり、各Rは独立してC1−22アルキル、C1−4フルオロアルキル、−(O−(CR−R”であり、xは2〜10の整数であり、yは1〜20の整数であり、R”はH、OHまたはC1−10アルコキシ基であり、並びに各Rは、場合によって、エーテル基、エステル基、ケトン基、OH基、または前記官能基の少なくとも1種を含む組み合わせを含む官能基で置換されており、並びにdは1〜20の整数である。
【0026】
好ましくは、式(V)の表面活性モノマーには:
【化13】

または上記のものの少なくとも1種を含む組み合わせを挙げることができ、式中、RはH、F、C1−10アルキル、またはC1−10フルオロアルキル、および各Rは独立してC1−10フルオロアルキル基である。
【0027】
有用なR基には、C22までの長鎖カルボン酸、例えば、デカン酸、ドデカン酸、オクタデカン酸、エイコサデカン酸などから得られるもの;フルオロアルキル基、例えば、トリフルオロ酢酸、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸、2,2,3,3−テトラフルオロプロピオン酸、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピオン酸、ペルフルオロブタン酸などから得られるもの;並びに、ポリアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド(EO)および/またはプロピレンオキシド(PO)繰り返し単位を有するもの、例えば、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(プロピレンオキシド)、並びにジ−およびトリ−ブロックEO−POまたはEO−PO−EOコポリマー、例えば、プルロニック(PLURONIC(登録商標))25R2、L121、L123、L31、L81、L101およびP123(BASF,Inc.)が挙げられる。
【0028】
組成物はフォトレジスト配合物として配合されることができ、これは本明細書において開示されるポリマー系クエンチャーに加えて、酸感受性基およびラクトン含有基を含む酸感受性ポリマーを含むフォトレジストポリマー;光酸発生剤、例えば、オニウム塩、例えば、トリフェニルスルホニウム塩、ニトロベンジルエステル、スルホン酸エステル、ジアゾメタン誘導体、グリオキシム誘導体、N−ヒドロキシアミド化合物のスルホン酸エステル誘導体、およびハロゲン含有トリアジン化合物;溶媒、および場合によっては、追加のクエンチャー、界面活性剤、組み込みの(embedded)表面活性添加剤、または上記のものの少なくとも1種を含む組み合わせを含む添加剤を含む。
【0029】
成分を溶解し、分配しおよびコーティングするのに概して適する溶媒には、アニソール、アルコール、例えば、乳酸エチル、1−メトキシ−2−プロパノールおよび1−エトキシ−2プロパノール、エステル、例えば、酢酸n−ブチル、酢酸1−メトキシ−2−プロピル、メトキシエトキシプロピオナート、エトキシエトキシプロピオナート、ケトン、例えば、シクロヘキサノンおよび2−ヘプタノン、並びに上記溶媒の少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。
【0030】
追加のクエンチャーが使用される場合には、このクエンチャーには、例えば、ヒドロキシド、カルボキシラート、アミン、イミンおよびアミドをベースにしたものが挙げられうる。好ましくは、有用なクエンチャーは、アミン、アミド、または上記のものの少なくとも1種を含む組み合わせである。好ましくは、このようなクエンチャーには、C1−30有機アミン、イミンもしくはアミドが挙げられ、または強塩基(例えば、ヒドロキシドもしくはアルコキシド)または弱塩基(例えば、カルボキシラート)のC1−30第四級アンモニウム塩であり得る。典型的なクエンチャーには、アミン、アミドおよびカルバマート、例えば、トロジャーズ(Troger’s)塩基、ヒンダードアミン、例えば、ジアザビシクロウンデセン(DBU)もしくはジアザビシクロノネン(DBN)、またはイオン性クエンチャー、例えば、第四級アルキルアンモニウム塩、例えば、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(TBAH)もしくは乳酸テトラブチルアンモニウムが挙げられる。
【0031】
界面活性剤には、フッ素化および非フッ素化界面活性剤が挙げられ、好ましくは非イオン性である。典型的なフッ素化非イオン性界面活性剤には、ペルフルオロC界面活性剤、例えば、FC−4430およびFC−4432界面活性剤(3Mコーポレーションから入手可能);並びに、フルオロジオール、例えば、ポリフォックス(POLYFOX)PF−636、PF−6320、PF−656およびPF−6520フルオロ界面活性剤(Omnovaから)が挙げられる。
【0032】
フォトレジスト組成物は、固形分の全重量を基準にして0.1〜10重量%、具体的には0.5〜9重量%、より具体的には1〜8重量%の量でポリマー系クエンチャーを含むことができる。フォトレジストポリマーは、固形分の全重量を基準にして50〜99重量%、具体的には55〜95重量%、より具体的には60〜90重量%、およびさらにより具体的には65〜90重量%の量で含まれうる。「フォトレジストポリマー」は当該ポリマーのみ、または当該ポリマーとフォトレジスト中で有用な別のポリマーとの組み合わせを意味すると理解されるであろう。光酸発生剤は、固形分の全重量を基準にして0.01〜20重量%、具体的には0.1〜15重量%、さらにより具体的には0.2〜10重量%の量でフォトレジスト中に存在することができる。界面活性剤は、固形分の全重量を基準にして0.01〜5重量%、具体的には0.1〜4重量%、さらにより具体的には0.2〜3重量%の量で含まれうる。追加のクエンチャーは、固形分の全重量を基準にして、例えば、0〜5重量%の比較的少量で含まれうる。他の添加剤は、固形分の全重量を基準にして30重量%以下、具体的には20重量%以下、またはより具体的には10重量%以下の量で含まれうる。フォトレジスト組成物の全固形分量は、固形分および溶媒の全重量を基準にして、0.5〜50重量%、具体的には1〜45重量%、より具体的には2〜40重量%、およびさらにより具体的には5〜35重量%でありうる。固形分は溶媒を除く、コポリマー、光酸発生剤、クエンチャー、界面活性剤および他の任意の添加剤を含むことが理解されるであろう。
【0033】
よって、好ましくは、パターン形成可能な膜はフォトレジストを含み、このフォトレジストはポリマー系クエンチャー、酸感受性基とラクトン含有基とを含む酸感受性ポリマー、光酸発生剤および添加剤を含む。
【0034】
本明細書において開示されるフォトレジスト組成物は、基体上の膜がコーティングされた基体を構成する、フォトレジストを含む膜を形成するために使用されることができる。このようなコーティングされた基体は(a)基体の表面上にパターン形成される1以上の層を有する基体;および(b)前記パターン形成される1以上の層上のフォトレジスト組成物の層;を含む。好ましくは、パターン形成は248nm未満の波長の、特に193nmの紫外線を用いて行われる。
【0035】
基体は任意の寸法および形状であることができ、好ましくはフォトリソグラフィに有用なもの、例えば、ケイ素、二酸化ケイ素、シリコンオンインシュレータ(silicon−on−insulator;SOI)、ストレインドシリコン(strained silicon)、ガリウムヒ素、コーティングされた基体、例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、窒化チタン、窒化タンタルでコーティングされた基体、超薄型ゲート(ultrathin gate)酸化物、例えば、酸化ハフニウム、金属もしくは金属コーティングされた基体、例えば、チタン、タンタル、銅、アルミニウム、タングステン、これらの合金およびこれらの組み合わせでコーティングされた基体である。好ましくは、本明細書においては、基体の表面はパターン形成される限界寸法層、例えば、1以上のゲートレベル層もしくは半導体製造のための基体上の他の限界寸法層を含む。このような基体には、例えば、直径が200mm、300mmもしくはより大きい寸法、またはウェハ製造に有用な他の寸法を有する円形ウェハとして形成されるケイ素、SOI、ストレインドシリコンおよび他のこのような基体材料が好ましくは挙げられうる。
【0036】
本発明は以下の実施例によってさらに説明される。ここで使用される全ての成分および試薬は、手順が以下に提示されている場合を除いて、商業的に入手可能である。
【実施例】
【0037】
全てのポリマーは以下のように一般的な合成方法によって製造された。プロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート(PGMEA、20.0g)が反応容器に入れられ、85℃に加熱された。PGMEA(10.0g)中のモノマー(合計10g)およびトリゴノックス(TRIGONOX)23−W50ペルオキシド開始剤(0.16g)の溶液が5℃未満に冷やされ、この反応容器に90分間にわたって滴下添加された。反応混合物は85℃で5時間維持され、次いで室温に冷却された。このポリマー溶液は精製することなく使用された。
【0038】
実施例1〜6の製造に使用されるモノマーは以下に示される:
【化14】

【0039】
実施例1〜6についてのポリマーおよびその組成は以下の表1に示される。
【表1】

【0040】
リソグラフィ評価(以下)における使用のためのフォトレジストポリマーは以下の手順に従って製造される。30gのテトラヒドロフラン(THF)に溶かされたメタクリル酸1−イソプロピル−アダマンチル(IAM)(20mmol)、メタクリル酸1−エチルシクロペンチル(ECPMA)(20mmol)、メタクリル酸2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イル(α−GBLMA)(30mmol)、メタクリル酸3−オキソ−4,10−ジオキサ−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8(または9)−イル(ODOTMA)(20mmol)、およびメタクリル酸3−ヒドロキシ−アダマンチル(HAMA)(10mmol)の溶液が窒素でのバブリングによって脱ガスされ、凝縮器、窒素入口および機械式攪拌装置を備えた500mlフラスコに、追加の10gの脱ガスされたTHFと共に入れられる。この溶液は還流され、そして5gのジメチル−2,2−アゾジイソブチラートが5gのTHFに溶かされて、このフラスコに添加される。次いで、この重合混合物は約4時間にわたって還流で攪拌され、その時間の後で、この反応物は5gのTHFで希釈され、重合混合物が室温に冷却される。1.0Lのイソプロパノールへの添加によってポリマーは沈殿させられ、ろ過により集められ、50gのTHF中に溶解しそして別の1.0Lのイソプロパノールに添加することによって再沈殿させられ、集められ、真空下45℃で48時間にわたって乾燥させられ、フォトレジストポリマーであるポリ(IAM/ECPMA/α−GBLMA/ODOTMA/HAMA)を生じさせた。Mw=9,000。
【0041】
以下の方法に従った実施例1〜5および対照の上記ポリマーについての水接触角測定。ポリマー溶液がフォトレジスト溶液(TG R396、ダウエレクトロニックマテリアルズから入手可能)に、フォトレジスト固形分に対して3%固形分で添加され、0.2μmフィルターを通してろ過された。
【0042】
次いで、この修飾されたフォトレジストは、200mmシリコンウェハ上にコーティングされた84nmの反射防止膜(AR(商標)77、ダウエレクトロニックマテリアルズから入手可能)上に、1500rpmの回転速度で、110nmの厚さにコーティングされ、120℃/60秒でベークされた。ポリマークエンチャーを含まないこのフォトレジストの対照例が同じようにコーティングされた。次いで、クラウスDSA測定ツールを用いてこれらコーティングされたウェハ上で水接触角が測定され、度(°)の単位で報告される。
【0043】
以下の方法に従って、実施例1〜5および対照のポリマーについて表面エネルギーが決定された。実施例1〜5のポリマー系クエンチャーポリマーは、フォトレジスト配合物(TG R396、ダウエレクトロニックマテリアルズから入手可能)に、50/50(w/w)PGMEA/2−ヘプタノン中で、フォトレジスト固形分に対して4%の固形分で添加された。この修飾されたフォトレジストは、200mmシリコンウェハ上にコーティングされた84nmの反射防止膜(AR(商標)40、ダウエレクトロニックマテリアルズから入手可能)上に、1500rpmの回転速度で、110nmの厚さにコーティングされ、90℃/60秒でベークされた。ポリマークエンチャーを含まないこのフォトレジストの対照例が同じようにコーティングされた。クラウスDSA測定ツールにおいて、水(18オーム脱イオン水)、ヨウ化メチレン(CH)およびジエチレングリコールを用いて、液滴法によって接触角が測定された。拡張したフォークの(Fowke’s)方法(オーウェン−ウェント(Owens−Wendt)法の変法)を用いてこれら溶媒のそれぞれの接触角から、極性成分および分散成分の両方を含む表面エネルギーが計算された。
【0044】
水接触角および表面エネルギーの結果は以下の表2に報告される。
【表2】

【0045】
表2に認められるように、対照についての水接触角は少なくとも(対照を実施例3と比較して)13°低かった。さらに、実施例2についての表面エネルギー34.19mN/mは対照の表面エネルギー60.89mN/mよりも約44%低かった(26.7mN/mの低減)。よって、ポリマークエンチャーの少なくとも一部分が、接触角を増大させかつ表面エネルギーを低減させるのに充分にフォトレジストの表面に存在することが認められる。
【0046】
リソグラフィプロセスおよびフォトレジスト性能に及ぼす影響を決定するために、ポリマー系クエンチャーはリソグラフィ性能について試験された。フォトレジストポリマー、光酸発生剤(PAG)、塩基(N−(n−ドデシル)ジエタノールアミン)、および表面レベリング剤(SLA)(ポリフォックスPF−656界面活性剤、オムノバから入手可能)、並びに溶媒であるプロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート(PGMEA)およびメチル2−ヒドロキシブチラート(HBN)を含むフォトレジスト配合物が、上記成分を一緒にし、そしてろ過(0.2μm)することにより製造された。リソグラフィ例1(LE1)についての配合物はポリマークエンチャーも含んでいたが、対照例(LE2)はクエンチャーを含んでいなかった。リソグラフィ評価のためのフォトレジスト配合物は以下の表3に示される。
【0047】
【表3】

リソグラフィ例1についてのPAG:tert−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム(アダマンタン−1−イルメトキシカルボニル)−ジフルオロ−メタンスルホナート);
リソグラフィ例2についてのPAG:トリフェニルスルホニウム(3−ヒドロキシアダマンタン−1−イルメトキシカルボニル)−ジフルオロ−メタンスルホナート)。
【0048】
このフォトレジストは84nmの反射防止コーティング(AR(商標)77、ダウエレクトロニックマテリアルズから入手可能)であらかじめコーティングされ、205℃/60秒で処理された200mmシリコン基体上にコーティングされた。TEL ACT−8コーティングトラックを用いて120nmの厚さまでフォトレジストは適用され、そして95℃の温度で/60秒ベークされ、そしてASML/1100 193nmステッパにおいて、環状照明(0.89/0.64)およびレチクル露光85nmトレンチ、1:1ピッチを用いて、0.75NAで操作して露光された。露光後、このウェハは95℃/60秒で露光後ベーク(PEB)され、次いで、水性現像剤(MF−26A、ダウエレクトロニックマテリアルズから入手可能)を用いてプレウェット(prewet)で30秒間現像された。
【0049】
サイズでのフォトスピード(photospeed at size)(E、平方センチメートルあたりのミリジュール、mJ/cm)、ラインエッジラフネス(LER、nm)、および限界寸法(CD、nm)について、リソグラフィの結果が決定された。ライン幅およびラインエッジラフネス(LER)は、日立9380CD−SEMを使用し、800ボルト(V)の加速電圧、8.0ピコアンペア(pA)のプローブ電流で操作し、200K倍率、1.0デジタルズームを用いて、64に設定されたフレーム数で、トップダウン走査型電子顕微鏡観察(SEM)によって決定された。LERは2μmのライン幅にわたって、40nmのステップで測定され、測定された領域についての平均として報告された。このリソグラフィの結果は以下の表4にまとめられる。
【0050】
【表4】

【0051】
表4に認められるように、リソグラフィ例1(LE1)は対照(LE2)のよりもラインエッジラフネス(LER)において1.3nmのわずかな増加があり、かつ解像度(CD)ではわずかな減少があったが、リソグラフィ例1(LE1)についてのフォトスピード(Es)は対照(LE2)についてのものよりも有意に速く(7.9mJ/cm)、このポリマー系クエンチャーの使用によって酸の損失を最小限にし、よって向上したフォトスピードを示した。
【0052】
本明細書に開示された全ての範囲は終点を含み、その終点は互いに独立して組み合わせ可能である。「場合によって」または「任意の」とはその後に記載された事象もしくは状況が起こってもよく、または起こらなくてもよく、そしてその記載はその事象が起こる例およびその事象が起こらない例を含む。本明細書において使用される場合、「組み合わせ」は、ブレンド、混合物、合金もしくは反応生成物を包含する。全ての参考文献は参照により本明細書に組み込まれる。
【0053】
さらに、用語「第1」、「第2」などは、本明細書においては、順序、品質もしくは重要性を示すものではなく、1つの要素を他のものから区別するために使用されることもさらに留意されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(Ia)、式(Ib)、または式(Ia)および(Ib)の組み合わせを含む窒素含有モノマーと、式(II)を有する酸脱保護性モノマーとを含むモノマーの重合生成物を含むポリマー:
【化1】

(式中、aは0または1であり;
各Rは独立してH、F、C1−10アルキルまたはC1−10フルオロアルキルであり、
は直鎖もしくは分岐C1−20アルキレン基、または単環式、多環式もしくは縮合多環式C3−20シクロアルキレン基であり、各Rは独立してH、C1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、C3−20ヘテロシクロアルキル、脂肪族C5−20オキシカルボニル、またはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものであり、各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されており;
LNは窒素含有単環式、多環式または縮合多環式C3−20ヘテロシクロアルキレン基であり、および
XはH、C1−10アルキル、脂肪族C5−20オキシカルボニルまたはC1−30アシル基であって、場合によってはヘテロ原子置換基を含むものであり;並びに、
各Rは独立してC1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、またはC3−20ヘテロシクロアルキルであって、各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されている)。
【請求項2】
窒素含有モノマーが式(Ic)を有する請求項1に記載のポリマー:
【化2】

(式中、各Rは独立してC1−10アルキル、C3−20シクロアルキル、またはC3−20ヘテロシクロアルキルであり、および各Rは別々に分かれているかまたは少なくとも一つのRは隣のRに結合されており;
式(Ib)におけるLNは:
【化3】

であり、
式中、各Rは独立して、H、ハロゲン、OR’、C1−10アルキル、またはC3−10シクロアルキルであり、R’はHまたはC1−10アルキルであり、およびbは1〜9の整数であり;
式中、各Rは独立して、H、C1−10アルキル、OH、C(=O)R’、C(=O)OR’、ハロゲン、または−NR”であり、R’はC1−10アルキルであり、R”はHまたはC1−10アルキルであり、およびbは1〜9の整数である)。
【請求項3】
窒素含有モノマーが
【化4】

式(III)
【化5】

のエポキシ含有モノマーとアンモニア、C1−10第一級アミン、またはC2−20第二級アミンとの反応生成物、
または上記のものの少なくとも1種を含む組み合わせであり、
式中、各Rは独立してHまたはC1−10アルキルであり、およびLはC1−10アルキレン、C3−10シクロアルキレン、またはC3−10エステル含有基である、
請求項1または2に記載のポリマー。
【請求項4】
式(II)の酸脱保護性モノマーが
【化6】

または上記のものの少なくとも1種を含む組み合わせであり、式中、各Rは独立してHまたはC1−4アルキルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項5】
式(IV)の塩基可溶性モノマーをさらに含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリマー:
【化7】

(式中、RはH、F、C1−10アルキル、またはC1−10フルオロアルキルであり、Lは線状もしくは分岐C1−20アルキレン、またはC3−20シクロアルキレンであり;並びにZは:
【化8】

であり、式中、RはC1−4ペルフルオロアルキル基であり、およびcは1〜3の整数である)。
【請求項6】
塩基可溶性モノマーが
【化9】

または、上記モノマーの少なくとも1種を含む組み合わせであり、式中、RはH、F、C1−10アルキル、またはC1−10フルオロアルキルであり、並びにRはC1−4ペルフルオロアルキル基である、請求項5に記載のポリマー。
【請求項7】
式(V)の表面活性モノマーをさらに含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリマー:
【化10】

(式中、Lはf価のC2−20アルキレン基またはC3−20シクロアルキレン基であり、各Rは独立してC1−22アルキル、C1−4フルオロアルキル、−(O−(CR−R”であり、xは2〜10の整数であり、yは1〜20の整数であり、R”はH、OHまたはC1−10アルコキシ基であり、並びに各Rは、場合によって、エーテル基、エステル基、ケトン基、OH基、または前記官能基の少なくとも1種を含む組み合わせを含む官能基で置換されており、並びにdは1〜20の整数である)。
【請求項8】
式(V)の表面活性モノマーが
【化11】

または上記のものの少なくとも1種を含む組み合わせであり、式中、RはH、F、C1−10アルキル、またはC1−10フルオロアルキル、および各Rは独立してC1−10フルオロアルキル基である、請求項7に記載のポリマー。
【請求項9】
酸感受性基とラクトン含有基とを含む酸感受性ポリマー、
光酸発生剤、および
請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリマー系クエンチャー、
を含むフォトレジスト。
【請求項10】
(a)基体の表面上にパターン形成される1以上の層を有する基体;および
(b)前記パターン形成される1以上の層上の請求項9に記載のフォトレジスト組成物の層;
を含む、コーティングされた基体。

【公開番号】特開2013−14743(P2013−14743A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−116277(P2012−116277)
【出願日】平成24年5月22日(2012.5.22)
【出願人】(591016862)ローム・アンド・ハース・エレクトロニック・マテリアルズ,エル.エル.シー. (270)
【Fターム(参考)】