説明

袋状容器入り液体漂白剤物品

【課題】高温下での長期保存安定性に優れた袋状容器入り液体漂白剤組成物を提供する。
【解決手段】(a)過酸化水素、(b)特定の非イオン界面活性剤、(c)特定のフェノール系ラジカルトラップ剤及び(d)水を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)が1〜100、(a)成分と(c)成分の質量比(c)/(a)が0.02〜1、20℃におけるpH(JIS K 3362:1998記載)が3〜7である液体漂白剤組成物を、特定のプラスチックからなるフィルムを含んで構成される、厚さ20〜500μmの袋状容器に充填してなる、袋状容器入り液体漂白剤物品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋状容器入り液体漂白剤物品に関する。
【背景技術】
【0002】
漂白剤は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系漂白剤は特有の刺激臭を有し、また色柄物に使用できないことから、これらの欠点がない酸素系漂白剤が近年普及している。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、また過酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用されているが、使い勝手の点から特に液体酸素系漂白剤が主流となっている。
【0003】
この液体酸素系漂白剤は、長期保存下において活性種である過酸化水素が徐々に分解し、容器の膨れや凹みを引き起こすため、通常液体漂白剤の容器には厚手の強固な材料が採用されている。しかしながら、省資源化やゴミの減量化の要請から、より薄いプラスチック製の小袋に詰めた詰め替え用の液体漂白剤が求められている。この様な詰め替え用のプラスチック製の袋状包装容器が特許文献1及び2に開示されている。しかし、これらの容器を使用すると、発生する酸素ガスにより貯蔵中に容器が著しく膨れたり、容器の耐久性を低下させるという問題があった。この容器の耐久性を改善する目的で、袋状容器の素材の点から様々な検討が為されている。例えば、特許文献3及び4には、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンフィルムからなり、その外層側に袋としての機械的強度を得るために補強フィルム層が1層または2層以上に積層させた積層フィルム基材からなる小袋を用い、該小袋内に、特定の非イオン界面活性剤と水とを含有する液体洗浄剤組成物を充填したものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表平3−505322号公報
【特許文献2】実開平3−123847号公報
【特許文献3】特開平08−157897号公報
【特許文献4】特開2000−169878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献3では、過酸化水素を含有した液体漂白剤を充填した場合には、袋状容器の高温下での長期保存安定性の点で問題があった。すなわち、例えば夏季の倉庫内や車内等の過酷な熱さでの保存時に、容器にかかる多量の熱量で、容器を構成する積層複合フィルム基材の積層面が分離(デラミネーション)し、表面にシワが発生するなどして外観が著しく低下することがあった。更にひどい場合には、過酸化水素を含有した組成物により該袋状容器のシール部が侵食されて内容液の漏れが生じる恐れがあった。また、特許文献4は、屋外に放置された場合に生じる容器の劣化を抑制するものであるが、上記のような過酷な条件で長期間保存された場合の課題については具体的な言及がない。
【0006】
本発明の課題は、高温下での長期保存安定性に優れた袋状容器入り液体漂白剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)が1〜100、(a)成分と(c)成分の質量比(c)/(a)が0.02〜1、20℃におけるpH(JIS K 3362:1998記載)が3〜7である液体漂白剤組成物を、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる1種以上のプラスチックからなるフィルムを含んで構成される、厚さ20〜500μmの袋状容器に充填してなる、袋状容器入り液体漂白剤物品に関する。
(a)成分:過酸化水素
(b)成分:R−OHで表される化合物(Rは炭素数8〜18の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基)に、エチレンオキシドをp1モル付加させた後、炭素数3〜5のアルキレンオキシドqモル付加させた後、更にエチレンオキサイドをp2モル付加させて得られる非イオン界面活性剤であって、p1が3〜30の数であり、qが1〜5の数であり、p1+p2=14〜50の数である非イオン界面活性剤10〜70質量%
(c)成分:25℃の水100gに溶解する質量が10g以下であるフェノール系ラジカルトラップ剤
(d)成分:水
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高温下での長期保存安定性に優れた袋状容器入り液体漂白剤物品が提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[(a)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(a)成分として過酸化水素を含有する。組成物中の(a)成分の含有量は、漂白性能及び安定性の点から、好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜6質量%、更に好ましくは1〜4質量%である。
【0010】
[(b)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(b)成分として、特定のポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン界面活性剤を含有する。すなわち、本発明の(b)成分は、R−OHで表される化合物(Rは炭素数8〜18の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基)1モルに対して、エチレンオキシドをp1モル付加させた後、炭素数3〜5のアルキレンオキシドqモル付加させた後、更にエチレンオキサイドをp2モル付加させて得られる非イオン界面活性剤であって、p1が3〜30の数であり、qが1〜5の数であり、p1+p2=14〜50の数である非イオン界面活性剤である。
【0011】
(b)成分の原料であるR−OHにおいて、Rは溶液安定性及び洗浄性能の点から、炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、洗浄性の点からRに結合する酸素原子はRの第1炭素原子又は第2炭素原子に結合していることが好ましい。(b)成分は、1級アルコール又は2級アルコールにアルキレンオキシドを付加することによって得ることが出来る。Rはアルキル基であることが好ましく、直鎖であることが好ましい。
【0012】
(b)成分はオキシエチレン基に相当するp1が3〜30、好ましくは7〜27、より好ましくは9〜24の数である。
【0013】
(b)成分は、オキシエチレン基に相当する部分の和p1+p2が14〜50であり、好ましくは16〜48、より好ましくは18〜25である。この下限以上にすることで、袋状容器の安定性が向上し(シワや剥離などの損傷が抑制され)、上限以下では組成物の溶液安定性と洗浄性能が良好となる。
【0014】
(b)成分は、炭素数が3〜5のオキシアルキレン基に相当するqが好ましくは1〜5、より好ましくは2〜4、更に好ましくは2〜3の数である。qを下限以上にすることにより袋状容器の安定性が向上し、上限以下にすることで洗浄性能が良好となる。
【0015】
また、本発明の(b)成分は、オキシエチレン基とオキシアルキレン基の位置関係を示す指標として、エチレンオキシ基に相当する部位のp1とp2の比は袋状容器の安定性と組成物の溶液安定性の点から、好ましくはp1/(p1+p2)=0.2〜0.8であり、より好ましくは0.3〜0.7である。
【0016】
本発明に係る液体漂白剤組成物中の(b)成分の含有量は、10〜70質量%、好ましくは15〜60質量%、より好ましくは袋状容器の安定性及び組成物の溶液安定性の点から、20〜50質量%、更に好ましくは25質量%〜45質量%である。
【0017】
本発明に係る液体漂白剤組成物において、(a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)は、袋状容器の安定性の観点から1〜100であり、2〜50が好ましく、3〜30がより好ましく、4〜25が更に好ましい。
【0018】
[(c)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、袋状容器の安定性の点から、(c)成分として、25℃の水100gに溶解する質量(以下、溶解度という場合もある)が10g以下であるフェノール系ラジカルトラップ剤を含有する。溶解度は、0〜10g、更に0.00001〜8g、より更に0.0001〜5gが好ましい。
【0019】
本発明のフェノール系ラジカルトラップ剤としては、フェノール性水酸基を有する化合物(例えば、フェノールやフェノールのベンゼン環の水素原子の一つが水素以外の基で置換された化合物)、及びトコフェノール類等が挙げられる。具体的には、下記一般式(c1)〜(c3)で表される化合物から選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。
【0020】
【化1】

【0021】
(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜5の炭化水素基、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、及び水酸基から選ばれる基を示し、mは、1〜3の数を示す。)
【0022】
【化2】

【0023】
(式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、nは1〜4の数を示す。また一般式(c3)中の長鎖アルケニル基の不飽和結合は、一部水素化されていても良い。)
【0024】
一般式(c1)で表される化合物の具体例としては、クレゾール(2.5)、チモール(1.0)、クロロフェノール(2.9)、ブロモフェノール(1.9)、o−メトキシフェノール(2.6)p−メトキシフェノール(4.0)、ニトロフェノール(1.2)、p−ヒドロキシ安息香酸(0.1)、サリチル酸(0.2)、ジ−t−ブチル−ヒドロキシトルエン(0.001未満)、ヒドロキノン(5.9)、フェノール(8.3)などが挙げられる。ここで、かっこ内の数字は、溶解度をgを省いて表示したものである(以下同様)。
【0025】
また、一般式(c2)又は(c3)において、R1〜R4はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基が好ましい。R5は水素原子が好ましい。nは3が好ましい。一般式(c2)又は(c3)で表される化合物は、トコフェロール類であり、その具体例としては、α−トコフェロール(0.001未満)、β−トコフェロール(0.001未満)、γ−トコフェロール(0.001未満)、δ−トコフェロール(0.001未満)、α−トコトリエノール(0.001未満)、β−トコトリエノール(0.001未満)、γ−トコトリエノール(0.001未満)、δ−トコトリエノール(0.001未満)等が挙げられ、式(c2−1)で表される化合物(α−トコフェロール)又は式(c3−1)で表される化合物(δ−トコトリエノール)が好ましい。
【0026】
【化3】

【0027】
(c)成分としては、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−ヒドロキシトルエン、α−トコフェロール、p−ヒドロキシ安息香酸が好ましく、更にラジカルトラップ剤の安定性を考慮すれば、p−メトキシフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸が更に好ましく、p−メトキシフェノールが特に好ましい。
【0028】
本発明に係る液体漂白剤組成物中の(c)成分の含有量は0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましく、0.2〜1質量%が更に好ましい。
【0029】
本発明に係る液体漂白剤組成物において、(a)成分と(c)成分の質量比(c)/(a)は、袋状容器の安定性の観点から0.02〜1であり、0.03〜0.5が好ましく、0.05〜0.25が更に好ましい。
【0030】
[(d)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(d)成分として水を含有する。水は、鉄などの金属分を出来るだけ除去したものを用いることが、漂白剤の安定性上好ましい。例えば、イオン交換水や、水道水の様な次亜塩素酸ナトリウムを低濃度含有した滅菌水などを使用できる。水は、組成物の残部である。
【0031】
[その他の成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、更に、洗浄性能、安定性の観点から、(e)成分として漂白活性化剤を含有することが好ましい。本発明に係る液体漂白剤組成物中の(e)成分の含有量は0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.2〜3質量%が更に好ましく、0.4〜1質量%が特に好ましい。
【0032】
漂白活性化剤としては、アルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤が好ましく、炭素数8〜14、更に10〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸、炭素数8〜14、更に10〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸、又はこれらの塩がより好ましい。より具体的に好ましい例としては、オクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が漂白効果の点から好ましい。
【0033】
本発明に係る液体漂白剤組成物は、更に、洗浄性能及び溶液安定性の観点から(f)成分として糖アルコール類を含有することが好ましい。本発明に係る液体漂白剤組成物中の(f)成分の含有量は0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、1〜20質量%が更に好ましく、5〜15質量%が特に好ましい。
【0034】
糖アルコール類としては、ソルビトール、マンニトール、マルトース、キシリトール、エリスリトール、イノシトール、及びフィチン酸から選ばれる糖アルコールを挙げることができる。その中でも、特にソルビトールが安定性及び洗浄性能の点から好適である。
【0035】
本発明に係る液体漂白剤組成物は、更に、安定性、液体物性の観点から、ホスホン酸系キレート剤を含有することが好ましい。本発明に係る液体漂白剤組成物中のホスホン酸系キレート剤の含有量は、0.01〜1質量%が好ましく、0.05〜0.8質量%がより好ましく、0.1〜0.5質量%が更に好ましい。
【0036】
ホスホン酸系キレート剤としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、ヒドロキシエタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、ヒドロキシメタンホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ニトリロトリ(メチレンホスホン酸)、2−ヒドロキシエチルイミノジ(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等の有機ホスホン酸誘導体やその塩を挙げることができる。これらの中でも1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸やその塩が好ましい。
【0037】
本発明に係る液体漂白剤組成物は、安定性、液体物性の観点からホウ素化合物を含有することが好ましい。本発明に係る液体漂白剤組成物中のホウ素化合物の含有量は、ホウ素原子として、好ましくは0.05〜1質量%、より好ましくは0.15〜0.5質量%、更に好ましくは0.2〜0.4質量%である。
【0038】
ホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等、分子中にホウ素を含有する化合物が挙げられ、特に4ホウ酸ナトリウムが好適である。
【0039】
特に、(f)成分の糖アルコール類とホウ素化合物を同時に用いることにより、希釈時のpHを意図的に上昇させることができ、洗浄効果を高めることができる。
【0040】
本発明に係わる液体漂白剤組成物は、優れた洗浄性能を得る観点から、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種を含有することができ、陰イオン界面活性剤が好ましい。本発明に係わる液体漂白剤組成物中のこれらの界面活性剤の含有量は0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
【0041】
陰イオン界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を少なくとも1個有する陰イオン界面活性剤、又は炭素数8〜24のアルキル基で置換されたアリール基を少なくとも1個有する陰イオン界面活性剤が挙げられ、その例として、アルキルベンゼンスルホン酸塩、石鹸、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、脂肪酸α−スルホメチルエステル、α−オレフィンスルホン酸塩等を挙げることができる。これらの中でもアルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩が好ましい。
【0042】
陽イオン界面活性剤としては、モノまたはジアルキルアミン及びそのポリオキシエチレン付加物、モノまたはジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩等が挙げられる。
【0043】
両性界面活性剤としては、カルボベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系の両性界面活性剤が挙げられる。
【0044】
本発明では、低温での溶液安定化及び凍結回復性を改善したり、高温での液分離を防止する目的で、糖アルコールとは別のハイドロトロープ剤を配合することが出来る。この様なハイドロトロープ剤としては、一般的にトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩などに代表される短鎖アルキル(好ましくは炭素数1〜3)ベンゼンスルホン酸塩、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンなどに代表されるアルコール及び多価アルコール等が挙げられる。ハイドロトロープ剤は組成物中に0.1〜10質量%配合することが出来る。
【0045】
本発明に係わる液体漂白剤組成物は、漂白効果を高める目的から分散剤を含有することが好ましく、組成物中の分散剤の含有量は0.05〜14質量%が好ましく、0.1〜8質量%がより好ましい。分散剤としては、特に、重量平均分子量5千〜4万、好ましくは5千〜1万のポリアクリル酸もしくはその塩又はポリメタクリル酸もしくはその塩、重量平均分子量1万〜10万、好ましくは3万〜7万のアクリル酸とマレイン酸とのコポリマーもしくはその塩から選ばれるカルボン酸系ポリマーが好ましい。
【0046】
本発明に係わる液体漂白剤組成物は、漂白繊維に対する漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパールCBS(チバ・ガイギー社製)、チノパールSWN(チバ・ガイギー社製)や、カラー・インデックス蛍光増白剤28、40、61、71等のような蛍光増白剤や、漂白性能を向上させるために酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)を配合することができる。また染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、殺菌剤、紫外線吸収剤等の種々の微量添加物を適量配合してもよい。
【0047】
本発明に係わる液体漂白剤組成物は、洗浄性能、袋状容器の安定性の観点から、JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが3〜7であり、4〜6.5が好ましく、4.5〜6.5がより好ましく、5〜6が更に好ましい。
【0048】
このようなpHに調整するためのpH調整剤としては塩酸、硫酸、燐酸、ポリ燐酸、ホスホン酸等の無機酸、もしくはクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸等の有機酸などの酸剤、又は水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニア及びその誘導体、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に硫酸、燐酸、ポリ燐酸、ホスホン酸から選ばれる酸剤、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
【0049】
また、本発明に係わる液体漂白剤組成物の20℃における粘度は、洗浄性能、液体物性の観点から、好ましくは50〜500mPa・s、より好ましくは60〜300mPa・s、更に好ましくは70〜250mPa・sである。
【0050】
本発明の液体漂白剤組成物の粘度は、B型粘度計〔(株)東京計器製、VISCOMETER MODEL DVM−B〕を用い、使用するローターは1、回転数60r/min、測定時間60秒の条件で測定されたものである。
【0051】
[袋状容器入り液体漂白剤物品]
本発明の袋状容器入り液体漂白剤物品は、上記本発明に係る液体漂白剤組成物を、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる1種以上のプラスチックからなるフィルムを含んで構成される、厚さ20〜500μm、好ましくは50〜350μm、より好ましくは100〜250μmの袋状容器に充填してなる。この厚さは、内容物を収容していない状態の厚さであり、更に、液体漂白剤組成物を収容する部分となる厚さであってよい。従って、袋状容器の空隙部分を考慮しない場合の厚さが前記範囲であることが好ましい。袋状容器における液体漂白剤組成物の収容部分の容積は、100〜2000mL、更に200〜1000mL、より更に300〜900mLが好ましい。
【0052】
袋型容器としては、積層複合フィルム基材を含んで構成されるものが好ましく、最内層、すなわち内容物と直接接触する層が、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる1種以上のプラスチックからなるフィルムで形成される積層複合フィルム基材を含んで形成される袋型容器がより好ましい。すなわち、袋状容器が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる1種以上のプラスチックからなるフィルム(i)を含む積層複合フィルム基材を含んで構成され、容器の厚さが20〜500μmであり、袋状容器の最内層にフィルム(i)が配置されていることが好ましい。積層複合フィルム基材の厚さは、20〜300μm、更に50〜250μm、より更に100〜200μmが好ましい。
【0053】
具体的には、少なくともポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる1種以上で形成されるフィルム(i)と、これらフィルムもしくはその他の材料から形成される一層以上のフィルム(ii)とを積層したフィルム(iii)を、互いにフィルム(i)が向かい合うようにして重ね合わせ周縁をヒートシール等で封止した袋状容器が挙げられる。フィルム(i)の厚さは貯蔵安定性及び強度の点で20〜200μm、特に100〜200μmが好ましい。フィルム(iii)の厚さは20〜300μm、更に50〜250μm、より更に100〜200μmの範囲から選択できるが、重ね合わせた2枚のフィルム(iii)の厚さが20〜500μmとなるように用いられる。また、フィルムには直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、延伸ポリアミド、延伸ポリプロピレンを用いても良いが、直鎖状低密度ポリエチレンがより好ましい。フィルムもフィルムの構成材料から選択することが好ましい。上記袋型容器は、公知の方法で製造できるが、例えばドライラミネート法、Tダイ法、共押し出しラミネート法、インフレーション法、タンデムラミネート法等が挙げられる。袋型容器の形態は、例えば所望の大きさのプラスチックフィルムの周囲をヒートシールして所望の容量の袋状にしたものが好ましい。
【0054】
更に、本発明に用いられる袋状容器は、最内層に位置するフィルム(i)、好ましくは直鎖状低密度ポリエチレンフィルムと、該フィルム(i)、好ましくは前記ポリエチレンフィルムの外面側に位置する少なくとも1層の補強用プラスチックフィルム(以下、補強フィルム層ということがある)とを積層した複合フィルム基材を含んで構成されることが好ましい。補強フィルム層は、機械的強度が大きい補強用プラスチックフィルムからなり、補強用プラスチックフィルムの材料としては、例えばポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の合成樹脂からなるフィルムが挙げられる。補強フィルム層の厚さは、直立性を維持し、落下時の衝撃破損などに耐えるフィルム強度と、内容物の減少を防止する保存安定性の点で、一層分の厚みとして、好ましくは10〜30μm、より好ましくは15〜20μmである。
【0055】
袋状容器を形成する複合フィルム基材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる1種以上のプラスチックからなるフィルムを含む複数のフィルムが積層されたものである。フィルム各層の積層は、一般的に、ポリウレタン系、エステル系等の接着剤や、カゼインなどの水溶性接着剤などの糊材を用いて行われる。
【0056】
複合フィルム基材の具体的な例としては、例えば以下の複合フィルム基材(1)〜(9)のようなものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
・複合フィルム基材(1):(補強フィルム層)延伸ナイロン(15μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・複合フィルム基材(2):(補強フィルム層1)延伸ナイロン(15μm)/(補強フィルム層2)延伸ナイロン(15μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・複合フィルム基材(3):(補強フィルム層1)延伸ナイロン(15μm)/(補強フィルム層2)延伸ポリプロピレン(20μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・複合フィルム基材(4):(補強フィルム層)延伸ポリエチレンテレフタレート(20μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・複合フィルム基材(5):(補強フィルム層1)延伸ポリプロピレン(20μm)/(補強フィルム層2)エチレン−ビニルアルコールコポリマー(16μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・複合フィルム基材(6):(補強フィルム層)延伸ポリビニルアルコール(20μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・複合フィルム基材(7):(補強フィルム層1)延伸ナイロン(15μm)/(補強フィルム層2)アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート(15μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(100μm)
・複合フィルム基材(8):(補強フィルム層1)延伸ナイロン(15μm)/(補強フィルム層2)アルミニウム箔(7μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン・複合フィルム基材(9):(補強フィルム層1)延伸ポリエチレンテレフタレート(12μm)/(補強フィルム層2)延伸ナイロン(15μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(150μm)
【0057】
なお、上記記載において、括弧内はフィルムの厚さを示す。また、エチレン−ビニルアルコールコポリマーは、補強フィルム層を2層以上設けた場合の、補強フィルム層の最外層と、最内層との間の中間層にのみ使用される。
【0058】
本発明に用いられる袋状容器は、上述のような複合フィルム基材を、前記最内層を内側にして重ね合わせ、その周縁部を、ヒートシール等により接着して袋状に成形して得られる。
【0059】
また、本発明の袋状容器入り液体漂白剤物品に収容されている液体漂白剤組成物をハードボトル等に詰替えを行い使用することができる。
【0060】
本発明の袋状容器入り液体漂白剤物品は、衣料、寝具などの繊維製品用として好適である。
【実施例】
【0061】
実施例1〜8及び比較例1〜7
下記配合成分を用い、表1に示す組成の液体漂白剤組成物を調製した。得られた液体漂白剤組成物400mLを下記袋状容器A〜Dに充填し、開口部をヒートシールして袋状容器入り液体漂白剤物品を得た。それらの袋状容器入り液体漂白剤物品について、下記方法で保存安定性試験を行った。その結果を表1に示す。
【0062】
<配合成分>
(a)成分
a−1;過酸化水素
(b)成分
b−1;炭素数10〜14の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを7モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させ、その後エチレンオキサイドを7モルの順にブロック付加させたもの((b)成分についての変数:p1=7、q=2、p2=7に相当する)
b−2;炭素数10〜14の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを14モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させ、その後エチレンオキサイドを8モルの順にブロック付加させたもの((b)成分についての変数:p1=14、q=2、p2=8に相当する)
b−3;炭素数10〜14の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを9モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させ、その後エチレンオキサイドを9モルの順にブロック付加させたもの((b)成分についての変数:p1=9、q=2、p2=9に相当する)
b−4;炭素数10〜14の2級アルコール1モルにエチレンオキサイドを24モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させ、その後エチレンオキサイドを24モルの順にブロック付加させたもの((b)成分についての変数:p1=24、q=2、p2=24に相当する)
【0063】
b’−1;ダイアドール13(炭素数13を主成分とする分岐鎖含有合成高級アルコール)1モルにエチレンオキサイドを6モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させたもの((b)成分についての変数:p1=6、q=2、p2=0に相当する)
b’−2;炭素数12の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを10モル付加反応させたもの((b)成分についての変数:p1=10、q=0、p2=0に相当する)
b’−3;炭素数12の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを12モル付加反応させたもの((b)成分についての変数:p1=12、q=0、p2=0に相当する)
【0064】
(c)成分
c−1;p−メトキシフェノール(4.0)
c−2;p−ヒドロキシ安息香酸(0.1)
c−3;α−トコフェロール(0.001未満)
かっこ内の数値は25℃の水に対する溶解度(g/100g)
【0065】
c’−1;エピカテキン(40)
c’−2;フェノキシエタノール(93)
かっこ内の数値は25℃の水に対する溶解度(g/100g)
【0066】
(d)成分
滅菌水:次亜塩素酸ナトリウムにより滅菌した水(次亜塩素酸ナトリウム:2ppm)
(e)成分
e−1;デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸
e−2;3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸
(f)成分
f−1;ソルビトール
【0067】
(その他の成分)
・ラウリン酸(EO)9CH3;ラウリン酸にエチレンオキサイド基を平均9モル付加反応させたものの末端をメチル基で封鎖したもの
・LAS−Na;炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・ES;C1225−O(CH2CH2O)nSO3Na(エチレンオキサイド平均付加モル数n=3)
・AOS−Na:炭素数14〜18のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム
・APAO;アルキル(炭素数12)アミドプロピルジメチルアミンオキシド
・ディクエスト2010;1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ソルーシア社製)
・ホウ酸:表中の括弧内の数字は、ホウ素原子としての配合量である。
・PEG8000;ポリエチレングリコール(重量平均分子量8000)
【0068】
<容器>
以下の合成樹脂フィルムを積層した複合フィルム基材(括弧内はフィルムの厚さを示す)を用い、最内層を内側にして重ね合わせ、その周縁部をヒートシールして袋状容器A〜D(容積600mL)を作製した。
・容器A
複合フィルム基材:(補強フィルム層)延伸ナイロン(15μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・容器B
複合フィルム基材:(補強フィルム層1)延伸ナイロン(15μm)/(補強フィルム層2)延伸ポリプロピレン(20μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・容器C
複合フィルム基材:(補強フィルム層)延伸ポリエチレンテレフタレート(20μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
・容器D
複合フィルム基材:(補強フィルム層1)延伸ポリプロピレン(20μm)/(補強フィルム層2)エチレン−ビニルアルコールコポリマー(16μm)/(最内層)直鎖状低密度ポリエチレン(130μm)
【0069】
<保存安定性試験I>
各袋状容器入り液体漂白剤物品を50℃に3ヶ月間保存し、室温に戻した後、袋状容器表面のシワ及びヒートシールした部位の剥離状態を観察し、以下の基準で評価を行った。
○:シワ、剥離とも全く見られない
△:良く見ると分かるレベルのシワが僅かに見られる
×:明らかにシワが発生、もしくは剥離や液モレが見られる。
【0070】
<保存安定性試験II>
上記試験Iにおいて、保存温度を80℃とする以外は同様にして行った。なお、試験IIでは容器Cを用いた。
【0071】
【表1】

【0072】
表1では、b’−1〜b’−3を(b)成分として、またc’−1〜c’−2を(c)成分として、(b)/(a)、(c)/(a)の質量比を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)が1〜100、(a)成分と(c)成分の質量比(c)/(a)が0.02〜1、20℃におけるpH(JIS K 3362:1998記載)が3〜7である液体漂白剤組成物を、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる1種以上のプラスチックからなるフィルムを含んで構成される、厚さ20〜500μmの袋状容器に充填してなる、袋状容器入り液体漂白剤物品。
(a)成分:過酸化水素
(b)成分:R−OHで表される化合物(Rは炭素数8〜18の炭化水素基)に、エチレンオキシドをp1モル付加させた後、炭素数3〜5のアルキレンオキシドqモル付加させた後、更にエチレンオキサイドをp2モル付加させて得られる非イオン界面活性剤であって、p1が3〜30の数であり、qが1〜5の数であり、p1+p2=14〜50の数である非イオン界面活性剤10〜70質量%
(c)成分:25℃の水100gに溶解する質量が10g以下であるフェノール系ラジカルトラップ剤
(d)成分:水
【請求項2】
袋状容器が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる1種以上のプラスチックからなるフィルム(i)を含む積層複合フィルム基材を含んで構成され、袋状容器の最内層にフィルム(i)が配置されている、請求項1記載の袋状容器入り液体漂白剤物品。
【請求項3】
袋状容器が、最内層に位置する直鎖状低密度ポリエチレンフィルムと、該ポリエチレンフィルムの外面側に位置する少なくとも1層の補強用プラスチックフィルムとを積層した複合フィルム基材を含んで構成される、請求項1又は2記載の袋状容器入り液体漂白剤物品。
【請求項4】
(b)成分が、p1/(p1+p2)=0.2〜0.8の非イオン界面活性剤である請求項1〜3いずれか記載の袋状容器入り液体漂白剤物品。
【請求項5】
(c)成分が、下記一般式(c1)〜(c3)で表される化合物から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1〜4いずれか記載の袋状容器入り液体漂白剤物品。
【化1】


(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜5の炭化水素基、炭素数1〜5のアルコキシ、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、及び水酸基から選ばれる基を示し、mは、1〜3の数を示す。)
【化2】


(式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、nは1〜4の数を示す。)
【請求項6】
液体漂白剤組成物が、更に(e)成分として漂白活性化剤を含有する請求項1〜5いずれか記載の袋状容器入り液体漂白剤物品。
【請求項7】
液体漂白剤組成物が、更に(f)成分として糖アルコール類を含有する請求項1〜6いずれか記載の袋状容器入り液体漂白剤物品。

【公開番号】特開2011−122093(P2011−122093A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−281983(P2009−281983)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】