説明

装置搭載無停電電源システムおよび方法

【課題】電気装置に対する電力供給を制御するための電力制御システムの提供。
【解決手段】無停電電源(UPS)ユニット120が、ホスト電気装置160の内部回路基板140上に搭載されて、ホスト電気装置160およびそれに対して電気的に接続されるクライアント電気装置182に対する電力備蓄を設けるように構成される。この電力制御システムは、イーサネット(登録商標)を介した電力供給対応接続を有するイントラネットアクセススイッチに有効に組み込まれることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施態様は、電気装置に対する電力供給に関する。特に、実施態様は電気装置に組み込まれる無停電電源(UPS)システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電気装置に対する電力は、一般にこの装置を電源に接続する電力線経由で供給される。多くの電気装置にとって、それらがそこから電力を引き出すことができるように、交流電流(AC)電気送電線アウトレットに対するプラグおよびソケット接続を準備するのが便利である。しかしながら、この種の電気装置はその時外部電源に依存し、したがって、それらの電源の中断に弱い。中断は、電源の全体の電力異常または電力変動、電力下落、電力スパイクなどのような他の電源異常から生じる場合がある。
【0003】
この種の電源異常に対処するために、敏感な電気装置は無停電電源(UPS)システムに接続されることができる。UPSシステムは、通常電源から電力を引き出して、そこへプラグを差し込まれる電気装置に電力を供給するためのバッファおよびバックアップとして役立つことができる。一般的に、UPSは外部電源によって充電され、かつ、外部電源が故障すると、被接続電気装置に電力を供給するように切替えられることができる電力貯蔵ユニットを有する。
【0004】
その機能の性質によって、稼働中のUPS装置はユーザに気づかれずに動くはずであり、電気装置の途切れのない使用を可能にするはずである。したがって、UPSシステムが電気装置のユーザに有意な保護を提供することが可能であることができるにもかかわらず、あまりにしばしば、ユーザはUPSを使用することに何の付加価値も認めず、手遅れになるまで、電源異常と関連する危険性を感知しない。
【0005】
UPSの重要性が明らかでないので、多数の非熟練ユーザは、例えば経費を減少させるかまたは見苦しい後に続く電線の数を減少させるためといったさまざまな理由のためにUPSを使用しないことを選ぶ。さらに、非専門家は一般的に、どの装置がUPSに接続されなければならないか、および、どれが安全に電源に直接接続されることができるかが分からない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、非専門家によって容易に使われることができる便利な無停電電源に対する必要性がある。本願明細書に記載されている実施態様は、この必要性に対処する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
電力制御システムが、電力供給を制御するために本願明細書において開示される。この電力制御システムは、ホスト電気装置の内部回路基板上に搭載され、ホスト電気装置およびUPSユニットに電気的に接続される少なくとも一つのクライアント電気装置を備えた群のうちの少なくとも1つに対する電力備蓄を設けるように構成される少なくとも一つの無停電電源(UPS)ユニットを備える。
【0008】
任意選択で、UPSは少なくとも一つの電力貯蔵ユニットおよび少なくとも一つの充電器ユニットを備えることができる。該当する場合、UPSは少なくとも一つのインバータを更に備えることができる。電力貯蔵ユニットは、電気化学バッテリ、コンデンサ、燃料電池およびフライホイールからなる群から選択されることができる。任意選択で、電力貯蔵ユニットは交換可能である。一般的に、充電器ユニットは少なくとも一つの整流器を備える。
【0009】
ホスト電気装置は、外部電源から電力を引き出すように構成されることができる。任意選択で、回路基板はプリント回路基板(PCB)を備えることができる。さまざまに、クライアント電気装置は以下から成る群のうちの少なくとも1つから選ばれることができる:コンピュータ、スキャナ、プリンタ、サーバ、ネットワークハブ、IP電話、ワイヤレスLANアクセスポイント、カメラ、イーサネットアクセススイッチ、シンクライアント、オーディオ出力デバイス、視覚的表示ユニットなど。
【0010】
任意選択で、ホスト電気装置は中央処理ユニットを更に備えることができる。この種の中央処理ユニットは、複数のクライアント電気装置に対する電力供給を管理するように構成されることができる。場合によっては、ホスト電気装置は少なくとも一つのイーサネットを介した電力供給(PoE)コントローラ、および、少なくとも一つのPoEポートを更に備える。したがって、この電力制御システムは複数のクライアント電気装置を備えたネットワークへの電力供給を制御するように構成されることができ、複数のクライアント電気装置が、PoEポート経由でホスト電気装置に接続される。実用的に、システムは装置のうちの少なくとも1つの電源異常の際にホスト電気装置またはクライアント電気装置の1つに電力を供給するように構成されることができる。
【0011】
さらに、一方法がホスト電気装置を備えたネットワークに対する電力供給を制御するために教示される。この方法は、ホスト電気装置の内部回路基板上に無停電電源(UPS)ユニットを搭載するステップであって、このUPSが少なくとも一つの電力貯蔵ユニットを備えるステップと、UPSユニットをホスト電気装置に電気的に接続するステップと、中央処理ユニット(CPU)を設けるステップであって、このCPUが電力貯蔵ユニットからのホスト電気装置への電力供給を管理するステップと、を含む。任意選択で、このネットワークがUPSユニットに電気的に接続されるクライアント電気装置を備えることができ、およびこのCPUが複数のクライアント電気装置に対する電力供給を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明のより良い理解のために、および、それがどのように実行に移されるかについて示すために、次に単に一例として添付の図面に対して参照がなされる。
【0013】
ここで、詳細に図面に対する特定の参照によって、示される詳細が例として、かつ、本発明の選択された実施態様の例証となる議論のためにだけあり、および本発明の実施態様の原理および概念上の態様の最も役立って容易に理解される説明であると信じられることを提供するために提示されると強調される。この点に関しては、実施態様の基本理解のために必要であるより、より詳細に構造細部を示すようには何の試みもなされず、図面とともになされる記述は本発明のいくつかの形態が実際問題として具体化されることができる方法を当業者にとって明らかにする。添付の図面において:
【0014】
【図1】装置搭載無停電電源(UPS)を含む電力制御システムの一実施態様の主構成要素を示すブロック図である。
【図2】図1の電力制御システム内に使われることができるUPSユニットの一実施態様を示すブロック図である。
【図3a】DC UPSユニットが電気装置に組み込まれる電力制御システムの一実施態様のブロック図である。
【図3b】DC UPSユニットがイーサネットアクセススイッチと一体化される電力制御システムの例示的な一実施態様のブロック図である。
【図4a】イーサネットアクセススイッチと一体化される電力制御システムの別の実施態様の組立分解等角図である。
【図4b】イーサネットアクセススイッチと一体化される電力制御システムの別の実施態様の組立分解等角図である。
【図5】図4aおよび4bの電力制御システムに用いられるバッテリパックシャシの概略組立分解等角図である。および
【図6】装置搭載UPSシステムを使用した電力供給のための一方法の主ステップを示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に参照が、電力制御システム100の第1の実施態様の主構成要素を示す図1になされる。電力制御システム100は、ホスト電気装置160の内部回路基板140上に搭載される無停電電源(UPS)ユニット120を含む。
【0016】
UPSユニット120は、電源異常または電源の他の中断の場合にはホスト電気装置160に対する電力備蓄を設けるように構成される。任意選択で、それを経由して付加クライアント電気装置182が接続されることができるコネクタ180が設けられることができる。したがって、UPSユニットは更にそれに対して接続される外部クライアント装置182に対する電力備蓄を設けるように構成されることができる。
【0017】
さまざまな実施態様によれば、種々の電気装置がコンピュータ、スキャナ、プリンタ、サーバ、ネットワークハブ/スイッチ、IP電話、ワイヤレスLANアクセスポイント、カメラ、イーサネットスイッチ、シンクライアント、オーディオ出力デバイス、視覚的表示ユニット等のようなUPSユニット120のホストをつとめることができる。
【0018】
例えば、ホスト160がコンピュータである所で、UPSはそのマザーボードまたは他の内部プリント回路基板ユニット上に搭載されることができる。外部クライアント装置182が、次いでユニバーサルシリアルバス(USB)電力ポート、イーサネットを介した電力供給(PoE)ポートまたは他の電力コネクタ180経由で接続されることができる。
【0019】
外部クライアント装置180の一つ以上が加えて、ホスト装置160とそれらの電力備蓄を相互に共有するように構成されることができるそれら自体のUPSユニット(図示せず)を収容することができる点に更に注意される。
【0020】
理解されるであろうことは、従来技術UPSシステムと対照的に、第1の実施態様の電力制御システム100はホスト装置160に一体化されており、外部UPS接続のための要件をそれによって不要にする。したがって、電源保護はユーザに必要な何の専門家知識も伴わずにホスト装置160に提供される。さらに、外部UPSユニットの欠如は電気装置を接続するのに必要な後に続く配線の数を減少させて、無停電ホスト装置のサイズ、重量およびコストを減少させるために役に立つことができる。
【0021】
次に図2のブロック図を参照して、図1の電力制御システム100に組み込むことができるUPSユニット120の1つの可能な実施態様の主構成要素が示される。UPSユニット120は、電力インレット121、電力貯蔵ユニット124、スイッチ126および電力アウトレット129を含む。
【0022】
何の電力中断もインレット121で検出されないとき、UPSは電力貯蔵ユニット124内に電力を貯蔵するように構成される。入力電力が決定された閾値より下に低下すると、スイッチ126は電力貯蔵ユニット124から電力アウトレット129まで電力を引き出すように構成される。ホスト装置はそれで、UPS電力アウトレット129から電力を引き出すことができる。
【0023】
任意選択で、ホスト装置が交流電力を必要とする所で、電力貯蔵ユニットの一般的にDCの出力がアウトレット129経由でホスト装置に供給される前にACに変換されることができるように、インバータ128が設けられることができる。
【0024】
さまざまな電力貯蔵ユニット124が、電気化学セル、コンデンサ、燃料電池などのような、さまざまな実施態様によって使われることができる。インレット121によって引き出される電力が交流であり、かつ電力貯蔵ユニット124が直流を必要とするところでは、充電ユニット122が整流器、電力レギュレータおよび電力貯蔵ユニット124を充電するのに必要な他の充電回路を含んで設けられることができる。
【0025】
任意選択で、補助電力貯蔵ユニット124Xがより大きい電力容量を供給するために外部的に設けられることができる。補助電力貯蔵装置124Xは、ホスト装置160からアクセス可能な交換可能なパワーパックであってもよい。代わりとして、大きい電力ストレージが必要な所で、フライホイール、燃料電池等が大量の電力を貯蔵するのに用いられることができる。
【0026】
スタンバイ電力供給(SPS)タイプUPSだけが上記に記載されているとはいえ、他のタイプのUPSが、回線双方向、二重変換、オンライン、オフライン、ハイブリッド、鉄共振UPSシステム等のような要求に適しているとして好まれる。
【0027】
上記した実施態様が電力中断の場合には内部的にACまたはDC電力のいずれかを供給することに適していてもよい点に注意されたい。他の実施態様が、電源異常、すなわち装置に対する入力電圧の全損失の場合にもっぱらホスト装置に電力を供給するように構成される。それにもかかわらず、他の実施態様が下記のようにDC電源電力だけを供給することに適していてもよい。
【0028】
参照が、次にDC UPSユニット1120が電気装置1160と共に一体化される電力制御システム1100の一実施態様を示す図3aのブロック図になされる。
【0029】
AC主電源電圧を直流電圧に変換するように構成される直流電源装置1110が、オンボードDC UPSユニット1120経由で電気装置1160に接続されることが、電力制御システム1100の実施態様のひとつの特定の特徴である。
【0030】
DC UPSユニット1120は、充電器/電力制御ユニット1122および電力貯蔵ユニット1124、例えばバッテリパックを含む。充電器/電力制御ユニット1122は、電源1110を監視し、かつ、電源の信頼性に依存して、電力貯蔵ユニット1124を選択的に充電するか、または、電力貯蔵ユニット1124から電力を引き出すように構成される。
【0031】
交換可能なユニットであってもよい電力貯蔵ユニット1124は、一部の実施態様において入力電圧の全損失だけを含み、および、他の実施態様において電圧スパイクのような他のタイプの中断を含む、電源中断の場合に、電気装置1160に連続電力を供給するように構成される。
【0032】
何の電力中断も電源1110で検出されないときに、電力コントローラ1122は電力貯蔵ユニット1124内に幹線ACからの電力を貯蔵して、電気装置1160に電力を供給するように構成される。入力電力が決定された閾値より下に低下すると、電力コントローラ1122が起動されて、電力貯蔵ユニット1124を充電するのを止め、および、その代わりに電力貯蔵ユニット1124から電気装置1160まで電力を供給するようにすることができる。
【0033】
電気化学セル、コンデンサ、燃料電池などのような、さまざまな電力貯蔵ユニット1124が種々の実施態様によって使われることができる。電力コントローラ1122が、電力貯蔵ユニット1124を充電するために整流器、電力レギュレータおよび他の充電回路を含むことができる。さらに、電力コントローラ1122は加えて、下で図3bに関してより詳細に説明するように、電気装置1160に対する電力供給を監視して管理するように構成されることができる。
【0034】
任意選択で、補助電力貯蔵ユニット(図3a内に図示せず)がより大きい電力容量を供給するために外部的に設けられることができる。補助電力貯蔵ユニットは、ホスト装置1160からアクセス可能な交換可能なパワーパックであってもよい。代わりとして、大きな電力ストレージが必要な所で、フライホイール、燃料電池等が大量の電力を貯蔵するのに用いられることができる。
【0035】
スタンバイ電力供給(SPS)タイプUPSだけが上記に記載されているが、他のタイプのUPSが、回線双方向、二重変換、オンライン、オフライン、ハイブリッド、鉄共振UPSシステム等のような要求に適しているとして好まれる。
【0036】
参照が、次に直流電源装置2110、オンボードDC UPSユニット2120およびイーサネットアクセススイッチユニット2160を含む電力制御システム2100の例示的な一実施態様を示す図3bのブロック図になされる。
【0037】
イーサネットアクセススイッチユニット2160は、PoEの有無にかかわらずネットワーク、ワークステーション、IP電話、無線アクセスポイントなどのセグメントを接続するためのスイッチングハブの一例である。この例のイーサネットアクセススイッチ2160は管理エージェント2162、コアスイッチ2164および8個のイーサネットポート2166 P1−8および少なくとも一つのアップリンクポートSFPを含むアウトレットアレイ2166を含む。
【0038】
管理エージェント2162は一般的に、マイクロプロセッサ、例えばフリースケールMCP875ユニットであり、ウェブ、テルネット、SNMP V2、HTTPS等のようなさまざまな通信プロトコルをサポートするように構成される。管理エージェント2162は、RSTP/STP、MACセキュリティ、IGMP スヌーピング、ポートミラーリング、アップロード/ダウンロード構成、802.1x等のようなアクセススイッチ機能のセットアップ、構成およびモニタリングを提供することができる。
【0039】
加えて、管理エージェント2162は更にイーサネットポートP1−8経由でアクセススイッチ2160に接続されるクライアント装置に対する電力供給を制御することができる。したがって、管理エージェントはPoEコントローラ2168a、2168bと通信することができる。
【0040】
マーヴェル88E6095Fユニット等のような、コアスイッチ2164が管理エージェントをポートP1−8、SFPに選択的に接続するように構成され、それによってそれに対して接続される電気装置間のデータ通信を供給する。
【0041】
直流電源装置2110(AC主電源電圧を直流電圧に変換することが可能)がオンボードUPSユニット2120経由で管理エージェント2160に接続されるように構成されることが、電力制御システム2100の例示的な実施態様のひとつの特定の特徴である。
【0042】
例示的な実施態様2100の電力貯蔵ユニット2124がプラグイン形再充電可能な48V 1100mA/hバッテリパック等を含み、少なくとも45分ほどの間、以下に記載するPoE能力を含んで、イーサネットアクセススイッチ2160にフルパワーバックアップサポートを与えることができる点に注意される。
【0043】
例示的な実施態様2100のイーサネットポートP1−8が更に少なくとも一つのイーサネットを介した電力供給コントローラ2168a、2168bに接続されることができることが、更なるひとつの特徴である。イーサネットを介した電力供給は、イーサネットケーブル接続上のデータとともに、電力を伝えるためのシステムである。これは、イーサネットポートP1−8経由でイーサネットアクセススイッチユニット2160に接続される外部クライアント電気装置に電力を供給するのに用いられることができる。したがって、イーサネットポートP1−8は例えばフルクラス0/クラス3までの802.3af PoE/PSEサポートを備え、各被接続クライアント装置に最大15.4ワットの電力を供給する、10/100ベース−T銅ポートであってもよい。代わりとして、必要に応じて、15.4ワットの電力まで供給されることができるIEEE 802.3af PoE対応ポートが、好まれることができる。さらに他の電力供給規格を、実践者が思いつくことができる。
【0044】
したがって、電力制御システムの例示的な実施態様2100は電力供給を管理して、PoEポート2166経由で中央イーサネットアクセススイッチ2160に接続される複数の電気装置に対するUPSサポートを提供することが可能である。この種の集中化したシステムが特に非専門家のユーザによる使用のためにより便利で直観的でもよいことが理解されよう。
【0045】
さまざまな実施態様に従って、内部UPSシステムを有する複数の電気装置が単一のネットワークに相互接続され、それによって被接続装置が電力異常の場合にはネットワークに電力を相互に供給することができる高度な電力冗長性を提供する。アクセススイッチ2160に接続される電気装置間のイーサネットリンクのようなデータ接続がこの種のネットワークの全体にわたって電力制御を中央で管理するのに用いられることができる点に更に注意される。
【0046】
次に図4aおよび4bを参照して、概略組立分解等角図が、電力制御システムの一実施態様がイーサネットアクセススイッチ3160に組み込まれることができる方法をよりよく例示するために表示される。イーサネットアクセススイッチ3160は、ハウジングカバー3161a、ハウジング基部3161b、前面パネル3163、スライド箔3165、内部シャシ3167、着脱可能なパワーパック3164、プリント回路基板3140およびアウトレットアレイ3166を含む。
【0047】
図5を参照して、図4aおよび4bの電力制御システムに用いられる着脱可能なパワーパックユニット3164の概略組立分解等角図が表示される。着脱可能なパワーパックユニット3164は、基部3644aおよびカバー644bを有するケーシング3644内に収容される充電可能なバッテリ3642を含む。ハンドル646が、ケーシング基部3644bに設けられる。ケーシング3644は、バッテリ3642の保守および交換のためにハウジング基部3161bを摺動して出たり入ったりするように構成される。
【0048】
次に図6の流れ図を参照して、装置搭載UPSシステムを使用した電気装置のネットワークに対する電力供給のための一方法の主ステップが示唆される。この方法は、次のステップ、すなわち、ホスト電気装置の内部回路基板上に搭載される無停電電源(UPS)ユニットを準備するステップ601と、複数のクライアント電気装置をホスト電気装置に接続するステップ602と、電力貯蔵ユニットを準備するステップ603と、複数クライアント電気装置への、および、ホスト電気装置への、電力貯蔵ユニットからの電力供給を管理するように構成される中央処理ユニットを準備するステップ604と、を含む。
【0049】
上記の例は、装置搭載無停電電源システム及び方法のさまざまな選択された実施態様を提示する。更なる実施態様が予期され、それがまた本発明の有効範囲内に納まることに留意されたい。本発明の有効範囲は、請求項によって規定され、上記のさまざまな特徴の組合せおよび副組合せ、同じく変形例およびその修正の双方を含み、それは、上記の記述を読み込むと即座に、当業者は思いつくであろう。
【0050】
請求項において、語「備える(comprise)」および「備える(comprises)」、「備えた(comprising)」などのようなその変形は、リストされた構成要素が含まれるが、しかし、一般に他の構成要素の除外を含まないことを示唆する。
【符号の説明】
【0051】
100 電力制御システム
180 コネクタ
182 クライアント電気装置
1100 電力制御システム
1120 オンボードDC UPSユニット 電力コントローラ
1124 電力貯蔵ユニット
2100 電力制御システム
2120 オンボードDC UPSユニット
2160 イーサネットアクセススイッチユニット
2166 アウトレットアレイ
2166 P1−8 イーサネットポート
SFP アップリンクポート
3140 プリント回路基板
3160 イーサネットアクセススイッチ
3161a ケーシングカバー
3161b ハウジング基部
3163 前面パネル
3164 パワーパック
3165 スライド箔
3166 アウトレットアレイ
3167 内部シャシ
3642 バッテリ
3644 ケーシング
3644a 基部
644b カバー
646 ハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力供給を制御するための電力制御システムであって、前記電力制御システムがホスト電気装置の内部回路基板上に搭載される少なくとも一つの無停電電源(UPS)ユニットを備え、かつ、前記ホスト電気装置および前記UPSユニットに電気的に接続される少なくとも一つのクライアント電気装置を備えた群のうちの少なくとも1つに対する電力備蓄を設けるように構成されるシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の電力制御システムであって、前記UPSが、少なくとも一つの電力貯蔵ユニットおよび少なくとも一つの充電器ユニットを備える、ことを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の電力制御システムであって、前記UPSが、少なくとも一つのインバータを更に備える、ことを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項2に記載の電力制御システムであって、前記電力貯蔵ユニットが、電気化学セル、コンデンサ、燃料電池およびフライホイールから成る群から選択される、ことを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項2に記載の電力制御システムであって、前記電力貯蔵ユニットが、交換可能である、ことを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項2に記載の電力制御システムであって、前記充電器ユニットが、少なくとも一つの整流器を備える、ことを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1に記載の電力制御システムであって、前記ホスト電気装置が、外部電源から電力を引き出すように構成される、ことを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1に記載の電力制御システムであって、前記回路基板が、プリント回路基板(PCB)を備える、ことを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1に記載の電力制御システムであって、前記クライアント電気装置が、コンピュータ、スキャナ、プリンタ、サーバ、ネットワークハブ、IP電話、ワイヤレスLANアクセスポイント、カメラ、イーサネットアクセススイッチ、シンクライアント、オーディオ出力デバイスおよび視覚的表示ユニット、から成る群のうちの少なくとも1つから選ばれる、ことを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項1に記載の電力制御システムであって、前記ホスト電気装置が、中央処理ユニットを更に備える、ことを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項10に記載の電力制御システムであって、前記中央処理ユニットが、複数の前記クライアント電気装置に対する電力供給を管理するように構成される、ことを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項1に記載の電力制御システムであって、前記ホスト電気装置が、少なくとも一つのイーサネットを介した電力供給(PoE)コントローラおよび少なくとも一つのPoEポートを更に備える、ことを特徴とするシステム。
【請求項13】
複数の前記クライアント電気装置を備えたネットワークに対する電力供給を制御するように構成される請求項12に記載の電力制御システムであって、前記複数のクライアント電気装置が、前記PoEポート経由で前記ホスト電気装置に接続される、ことを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項1ないし12のいずれか一つに記載の電力制御システムであって、前記システムが、前記装置の少なくとも一つの電源異常の際に、前記ホスト電気装置または前記クライアント電気装置の1つに電力を供給するように構成される、ことを特徴とするシステム。
【請求項15】
ホスト電気装置を備えたネットワークに対する電力供給を制御するための方法であって、前記方法が、
前記ホスト電気装置の内部回路基板上に無停電電源(UPS)ユニットを搭載するステップであって、前記UPSが少なくとも一つの電力貯蔵ユニットを備えるステップと、
前記UPSユニットを前記ホスト電気装置に電気的に接続するステップと、
中央処理ユニット(CPU)を準備するステップであって、前記CPUが前記電力貯蔵ユニットからの前記ホスト電気装置への電力供給を管理するステップと、を含む方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記ネットワークが前記UPSユニットに電気的に接続されるクライアント電気装置を更に備え、かつ
前記CPUが複数の前記クライアント電気装置に対する電力供給を管理する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−10478(P2012−10478A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−143678(P2010−143678)
【出願日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(510176640)サイバートランスジャパン株式会社 (2)
【出願人】(510176651)ウィズラン リミテッド (2)
【Fターム(参考)】