複数のスイッチング方法を有するドラム型制御装置およびこのような装置に備えられる電子器具
ハウジング(22)と、ドラム(36)によって回転される回転シャフト(44、46)と、力がドラムの中央(38)に加えられると第1のスイッチング方法の、あるいは、力(F2、F3)がドラムの2つの端部のどれか一方(40、42)の近くに加えられると第2および第3のスイッチング方法のトリガを選択的に生じさせるように、シャフトが垂直に移動可能であり両方向に傾斜するように、シャフトが取り付けられるタイプの回転信号発生器(100、T6)とを備える装置(20)であり、ドラム(36、41、43)が、3つのスイッチング方法に共通する中央部材(30、131、B2、133)の上に垂直に直接位置され、これが、ハウジング(22)の底部(56、28)に位置し、この静止位置から、垂直方向付け力(F1、F2、F3)の1つの作用のもとに選択的に、弾性的に変形可能である。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、制御装置に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、特に、触覚フィードバックまたはタッチ作業タイプの、複数のスイッチング、あるいは交換方法、またはチャネルを有する、電気制御装置に関する。
【0003】
本発明は、識別可能な電気スイッチング作動が、例えば、メニューあるいは表示画面リストからの選択によって行われる選択に続く電子器具の機能を制御するために、単一の動作部材によって行われることが可能な装置に関する。
【0004】
携帯電話、ポータブルコンピュータ、例えば画面の上を精密にカーソルを移動することによって、プレイが達成されることが可能な他の装置などの、通信手段における最近の発展および迅速な進展は、非常に小さな寸法の電気機械構成要素の提供と、特に前述の分野において、メニューを走査し、画面に記号を移動し、より一般的には、単一の構成要素内にいくつかの電気スイッチング機能を組み合わせる設備とを必要とする。
【0005】
一方では、高周波で繰返される電気信号あるいはパルス、他方では、ユニタリー信号、例えば使用可能信号が生成されることが可能な、単一の制御部材を用いる装置を有し、または、ユーザのための人間工学を有するこれが、このタイプの作動に完全に合わせられ、すなわち、これによりユーザが、メニューあるいはリストの高速スキャンを行い、次に、使用可能信号を生成するために、迅速にかつ容易に繰返されたパルスを可能にすることは好ましい。
【0006】
この適用が、携帯電話(例えば、GSM)である場合、これの寸法は、ますますコンパクトになり、ユーザは、片手だけで作動して制御することが可能である必要があり、この種類の複数のスイッチが、特に、電話のハウジングの2つの主側面エッジの1つのいずれかに、あるいは電話の主要面の下にキーパッドを備える、電話の主フロント面に設置されることによって、親指で作動可能にすることが、特に好ましい。
【0007】
カーソルが、画面上を変位されることが可能であり、および/または、メニューが、走査されることが可能である、「ナビゲータ」とも呼ばれる、きわめて小さい寸法のコンパクトな制御装置の必要性は、特に、ポータブルコンピュータの使用と同じように、1つ以上の画面に提案される選択に基づき、増加する数の機能およびサービスを提示する「携帯電話」や、「パーソナルデジタルアシスタント」や、前記「MP3装置」型の器具などにますます重要となりつつある。
【0008】
ユーザが、制御部材の作動によって画面上のカーソルによって到達される位置に対応する選択をセレクトするために押す、少なくとも1つの使用可能機能を有することができることは、さらにまた好ましい。そのうえ、ほぼ40mm×80mmの画面のサイズにおける予想された成長は、高性能ナビゲータへの必要性を決定づけ、これによって、変位が、速度と精度との両方で実現されることが可能である。
【0009】
これらの要望は、さらにまた、制御装置あるいはナビゲータがゲームのフレームワーク内で使用される場合に強められる。
【0010】
さらに、触感、あるいは、この装置によってナビゲータのユーザに送信されるフィードバックは、ユーザの性能と人間工学とのためにきわめて重要なパラメータである。
【0011】
ユーザのタッチの感度は、これにより、ユーザが、きわめて繊細で不連続の、あるいは、連続的な変化を知覚することを可能にするようなものであり、したがって、きわめて複雑な「メッセージ」をユーザの指あるいは手に伝えることが可能であるようなものである。
【0012】
この指は、したがって、画面上でカーソルを変位する、および/または、カーソルの位置を選択するオーダー(あるいは、トランスミッタ)の発行者であり、またこれは、ユーザなしで、アクチュエータあるいは制御部材を介して戻される「ブラインド」触覚情報をピックアップするセンサ(あるいは、レシーバ)でもあり、それゆえ、画面を見つめ、および/または視覚に加える必要がある。
【0013】
それゆえ、アクチュエータ上の指の動きに応じて、すなわちこのトランスミッタ機能で、直接生成される触感をユーザに供給することが、好ましい。
【0014】
変位あるいは走査の場合、上述のメッセージあるいは触感は、例えば、ナビゲータによって生成され、電子回路が器具の信号あるいはデータを処理することになっている各電気信号あるいはパルスに相当する、または、一連のパルスに相当する、パルスあるいは機械的「クリック」である。
【0015】
一般に、性質および強度が前のものと異なる他の機械的パルス、あるいは「クリック」は、例えば、ターゲットに達したとき、手動の使用可能あるいは選択作用で電子回路に供給される電気パルスに相当する。
【0016】
このために、回転可能にリンクされたシャフトによって支持、あるいは支承された手動駆動ドラムによって、両方向に回転されることが可能な回転水平シャフトを収容したプラスチックハウジングを備えるタイプと、このシャフトが、電子器具のための、特に器具の表示画面上のカーソルの変位を制御するための制御信号、あるいはパルスの発生器に属する少なくとも1つの回転部材に回転可能にリンクされたタイプと、このシャフトが垂直に移動可能であり、かつ、シャフトの長手方向軸に直交する水平横軸を中心として両方向に傾斜可能なように、シャフトが取り付けられるタイプの制御装置は、既に提案されており、以下のトリガ、
・垂直方向付けの第1の(使用可能な)力がほぼドラムの中心(半分の長さ)に加えられると、第1のスイッチング方法に属する第1のトリガ部材のトリガと、
・第2の、不連続の、垂直方向付けの(選択)力がドラムの2つの長手方向端部の一方の近くに加えられると、第2のスイッチング方法に属する第2のトリガ部材のトリガと、
・第3の、不連続の、垂直方向付けの(選択)力がドラムの2つの長手方向端部の他方の近くに加えられると、第3のスイッチング方法に属する第3のトリガ部材のトリガと、
を選択的に生じさせる。
【0017】
上述の装置のいくつかの設計の例示は、例えば、仏国特許出願公開第2,792,486号に、あるいは、米国特許出願公開第6,555,768号に記述されている。
【0018】
異なる周知の設計によれば、制御ドラムは、これが、ハウジング、あるいは固定サポートに対してヒンジ式に取り付けられる中板に対して、回転するように取り付けられ、これの動きは、制御ドラムによる作用によって制御される。
【0019】
中板を用いるこの複雑な設計に加えて、例えば、装置の主要な小型化を不可能にする伸縮自在のドームの異なるトリガ部材が、別々であり不連続である。
【0020】
構成要素の数およびこのアセンブリから結果として生じる複雑性は、コスト高と、特に、触覚性知覚の異なる機能と感度とのための制御精度である特定のパラメータのきわめて異なるコマンドということになる。
【0021】
これらの欠点を解消するために、本発明は、前述のタイプの装置を提案し、ドラムが、3つのスイッチング方法に共通する中央部材の上に垂直に直接位置され、これが、ハウジングの底部上に位置し、この静止位置から、前記垂直方向の力の1つの作用のもとに選択的に、弾性的に変形可能であることを特徴とする。
【0022】
本発明の他の特徴によれば、
前記共通部材の各トリガ部材は、ハウジングの底部に垂直上に位置する中央部分から径方向に延びたトリガブランチであり、
第2および第3のトリガ部材は、導体材料から作られる第2および第3のトリガブランチであり、これらのトリガブランチは、径方向で対向し、長手方向に整列され、これらのそれぞれが、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと選択的かつ弾性的に変形可能であり、それぞれは、ハウジングの底部に配列された1対の関連した固定コンタクトの2つのコンタクト間の電気接続を果し、これらの一方は、関連したトリガブランチの自由端部に対して実質的に位置しており、
ドラムの軸方向で対向する端部セクションのそれぞれの周面は、第2および第3のトリガブランチの1つの自由端部の上面に垂直に位置されており、
ハウジングは、ハウジングの底部に直交する垂直平面内のシャフトの軸方向で対向する端部をガイドするガイド手段を備え、
ドラムは、第2および第3のトリガブランチによって高い静止位置へと弾性的に戻され、
前記第1のトリガ部材は、導体材料から作られる第1のトリガブランチであり、このトリガブランチは、第2および第3のトリガブランチの長手方向にほぼ直交する横方向に、前記中央部分から径方向に延び、このトリガブランチは、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと弾性的に変形可能であり、ハウジングの底部に配列された1対の関連した固定コンタクトの2つのコンタクト間の電気接続を果し、これらの一方は、この第1のトリガブランチの自由端部に対してほぼ垂直に位置しており、
前記第1のトリガ部材は、導体材料から作られる、2つの第1の正反対のトリガブランチを備え、これらのトリガブランチが、前記中央部分から径方向に延び、これらのトリガブランチが、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと同時に、弾性的に変形可能であり、それぞれは、ハウジングの底部に配列された1対の関連した固定コンタクトの少なくとも2つの固定コンタクト間の電気接続を果し、これらの一方は、この関連した第1のトリガブランチの自由端部に対してほぼ垂直に位置しており、
前記第1のトリガ部材は、前記第2および第3のトリガ部材の結合から構成され、これらのスイッチングは、垂直方向付けを有する前記力が、ドラムのほぼ中心に加えられると同時に、あるいはほぼ同時に誘発され、
各トリガブランチは、ドラムを介して、装置のユーザにこのトリガの触感を伝達する方法で、セットトリガ進行を越える状態を突然に変更し、
前記トリガブランチが延びた前記中央部分は、ドーム形部分であり、この陥凹部は、この凸形の下方面の中央ゾーンが垂直方向でハウジングの底部上に位置するように、上方に方向付けられ、
各トリガブランチは、前記ドーム形の中央部分から径方向に、外方および上方に延び、
ドーム形の中央部分の中央ゾーンは、前記中央部分のためのセンタリングおよび/または関節手段を構成するように、垂直方向でハウジングの底部の相補的部分上に位置した、球形の、あるいは切頭の、特に凹形のキャップの形をとる部分を備え、
前記中央部分は、導体材料から作られ、各1対の関連した固定コンタクトに属する共通の固定電気コンタクトに電気的に接続され、
前記回転部材は、シャフトに回転可能にリンクされ、シャフトの軸方向端部の一方の近くに配置された、歯付きの駆動ピニオンであり、コンタクトロッドと、固定した第4あるいは第5のコンタクトとの間に、第4および/または第5のスイッチング方法を確立するために、シャフトがドラムによって回転されるときどれか1つの方向にコンタクトロッドの傾斜を生じさせるように、次に、駆動シャフトの回転のセット角度を越える2つの連続した歯によって規定されたスペースからの上方セクションの自動的な逃げを生じさせるように、ドラムの2つの連続した歯間に、可動コンタクトロッドの上方セクションが受容され、
駆動シャフトの各長手方向端部セクションは、このシャフトに回転可能にリンクされた歯状駆動ピニオンを支承し、コンタクトロッドと、固定した第4あるいは第5のコンタクトとの間に、第4および/または第5のスイッチング方法を確立するために、シャフトがドラムによって回転されるときどれか1つの方向にコンタクトロッドの傾斜を生じさせるように、次に、駆動シャフトの回転のセット角度を越える2つの連続した歯によって規定されたスペースからの上方セクションの自動的な逃げを生じさせるように、この2つの連続した歯間に、関連した可動コンタクトロッドの上方セクションが受容され、
可動コンタクトロッドが、駆動ピニオンの真下に、本質的に軸方向に垂直な平面に延び、
可動コンタクトロッドが、垂直面に対して約45゜だけ傾斜された本質的に軸方向平面に延び、
可動コンタクトロッドは、戻しばねを形成する水平セクションによって長手方向に延ばされた横鉛直面に移動可能な下方垂直コンタクトセクションを備え、この自由端部は、移動不可能にされ、ハウジングの固定した導体パッドと電気接触した状態であり、
この装置は、ハウジングの底部に配置されたドラムのための照明手段を備え、ドラムは、この照明手段によって伝送された光を通すために、全体的にあるいは部分的に、半透明かあるいは透明であり、
装置は、ドラムが回転されるとき聴覚および/または触感パルスを発生するために、前記駆動ドラムの一方の横方向端部に回転可能にリンクされたラチェットホイール(236)と、プラスチックハウジングによって支持された固定爪とを備え、
このつめは弾性であり、ラチェットホイールのくぼみと協働して、ドラムの対応する横方向端部が垂直に、下方に変位された後、それはドラムに弾性上方戻り効果をもたらす。
【0023】
本発明は、さらに、2つの直交変位軸(X、Y)に沿って画面上のカーソルの変位を制御するために、本発明の教示による表示画面と2つの装置とを備えることと、2つの装置は、この2つの装置の制御部材の回転軸が、それぞれに、前記変位軸に直交、平行するように配置されていることとを特徴とする電子器具を提案する。
【0024】
この器具の他の特徴によれば、
各装置の第2、第3、第4および第5のスイッチング方法は、同じ軸(XまたはY)に沿うカーソルの変位の制御に関連し、
2つの装置の第1の第2および第3のスイッチング方法は、1つの軸(X)に沿うカーソルの変位の制御に関連し、第1の装置の第4および第5のスイッチング方法は、もう1つの軸(Y)に沿うカーソルの変位の制御に関連し、2つの装置の第2の第2および第3のスイッチング方法は、前記もう1つの軸(Y)に沿うカーソルの変位の制御に関連し、第2の装置の第4および第5のスイッチング方法は、前記1つの軸(X)に沿うカーソルの変位の制御に関連する。
【0025】
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになり、添付の図面を参照することによって理解されることが可能である。
【0026】
本発明の説明について、図1に表示された三面体を表わす参照V、L、Tによる垂直線、長手方向線および横方向線は、限定的ではない基準として採用されている。
【0027】
慣例により、図1に関して、下方、上方、前方、後方、左、右という用語も採用されている。
【0028】
以下の説明には、本発明による実施形態に属する、同一の、同様の、あるいは類似した要素は、同じ数字、あるいは英数字表示によって表わされている。
【0029】
装置20は、ほぼ平行六面体の矩形の概略形状をとる下方ハウジング22であって、これの上面24は、上方に開口する下方ハウジング22と、装置20の主要な構成要素を収容した、この下方ハウジングのための上方閉鎖ふた26とを備える。
【0030】
これらの構成要素は、下から上へ、ハウジング22の底部における両方の第1の実施形態において、2つの左側T2および右側T3水平横走固定コンタクトロッドと、2つの後方T4および前方T5水平長手方向固定コンタクトロッドと、固定中央コンタクトボール28と、長手方向ロッドT4、T5に連結された回転信号発生器に属する可動コンタクトロッドT6とを備える。
【0031】
次に、下から上には、4つのトリガブランチBiを有する星の概略形状をとる中央トリガ部材30、長手方向および水平回転軸Z−Zの唯一の、あるいは単一の手動制御部材32およびフラットな密閉ジョイント34がある。
【0032】
ここで実現されている、1つの単一ピースで成形された唯一の手動制御部材32は、基本的には、回転作動ドラム36によって構成され、この中央セクション38は、直径を小さくされ、この2つの刻み付き長手方向端部セクションの左40と右42(図示せず)に対して内方に湾曲した、あるいは凹形の輪郭であり、または、「ソフト」感触のエラストマーの外側外板(図示せず)で裏打ちされている。
【0033】
ドラム36は、細い中央部分38によって回転されるように設計され、これは、このために、長手方向リブ(この実施形態には図示せず)を備えることが可能である。
【0034】
制御部材32は、さらに、下方ハウジング22に部材32を回転取り付けおよびガイド取り付けするために、2つの長手方向端部セクションの左44と右46とによって、ドラム36の長手方向端部側面の左面35と右面37を越えて延ばされた中央シャフトも備え、これは、このために、上面24に垂直に現れ、これらのそれぞれが、回転可能に、かつ垂直にスライディングする構成状態で、対応するセクション44、46をそれぞれ受容する、2つの中間垂直な長手方向スロットの左48と右50とを備える。
【0035】
スロット48、50は、さらに、ハウジング22に対して制御部材32の長手方向に遊びのない位置決めをもたらす。
【0036】
制御装置、あるいはナビゲータ20は、ここでは、5つのスイッチング方法を有する装置であり、これらのそれぞれは、制御部材32への対応する力Fiの印加によって、他のものに関係なく使用されることが可能である。
【0037】
第1のスイッチング方法は、いわゆる「SELECT」方法であり、これは、ドラム36の中央セクション38に集中した垂直力F1を印加するのに使用され、これによって、例えば、ナビゲータ32が備え付けられる電子器具のフラットな画面のカーソルによって達せられるセット位置決め(例えば、図45を参照)が選択される、あるいは使用可能にされることが可能であり、垂直力F1の各印加により、選択信号あるいはパルスが、生成あるいは発生されることを可能にする。
【0038】
第2のスイッチング方法は、例えば、画面の左側の方への変位のための、いわゆる、「LEFT」変位方法であり、これは、ドラム36の左セクション40に垂直力F2を印加するのに使用され、垂直力F2の各印加により、「LEFT」変位信号あるいはパルスが、生成されることを可能にする(図19)。
【0039】
対称的な方式において、第3のスイッチングは、例えば、画面の右側の方への変位のための、いわゆる「RIGHT」変位方法であり、これは、ドラム36の右セクション42に垂直力F3を印加するのに使用され、垂直力F3の各印加により、「RIGHT」変位信号あるいはパルスが、生成されることを可能にする(図20)。
【0040】
作動した電子器具の回路は、ユーザが、F2あるいはF3に応じて、ドラムを「押し」下げ続ける場合、キーあるいはボタンが押し続けられるコンピュータのキーボードについてと同じように、パルスが、同一パルスの連続列(「Scrolling(スクローリング)」)で、繰返されることを可能にする。
【0041】
第4のスイッチング方法は、例えば、画面の底部の方への変位のための、いわゆる「DOWN」変位方法であり、これは、ドラム36の中央部分38に印加するのに使用され、環状力F4により、以下で詳述される信号発生器52によって、一連の制御信号あるいはパルスを発生するように、第1の方向あるいは向きに、これを回転することが多い。
【0042】
対称的な方式において、第5のスイッチング方法は、例えば、画面の頂部の方への変位のための、いわゆる「UP」変位方法であり、これは、ドラム36に印加するのに使用され、環状力F5により、信号発生器によって一連の制御信号あるいはパルスを発生するように、第2の方向あるいは向きに、これを回転することが多い。
【0043】
ドラム36への力F2あるいはF3の印加は、これらが押す必要があるゾーンであることをユーザに表示する、この両端部40、42の刻み付けの存在によって促進される。しかしながら、最後の実施形態に関して後に分かるように、これらのゾーンは、さらに、刻み付けがなく、平らでもよく、この刻み付けは、回転可能に駆動する中央部分に配置されることが好ましい。
【0044】
単一のアクチュエータ、あるいは制御部材32を有する、本発明による装置の一般概念は、1.5対2の比で、中央SELECT力F1と、横方向のLEFT力F2、あるいは、RIGHT力F3とについて異なる値を有することを可能にする。これは、ドラムと、長手方向軸に沿うこの様々な中央および横方向40、42動作ゾーンとを必要な大きさにする可能性、および中央トリガ部材30のスイッチングブランチの寸法のためである。
【0045】
さらに、ドラムの外側形状あるいは輪郭は、ドラムの下のトリガ部材の構成と寸法との組合せで、それゆえ、ドラム部材の中央凹形セクションあるいは部分38に印加される、あらゆる垂直のあるいはほぼ垂直の作用力が、本質的に、第1の方法のスイッチングを生じさせるF1タイプの作用力であることである。これに反して、横方向の左あるいは右セクション(40または42)に印加されるあらゆる作用力は、本質的に、第2あるいは第3の方法の対応するスイッチングを生じさせる、F2あるいはF3タイプの作用力である。
【0046】
ナビゲータ20は、ドラム部材32の回転軸X−Xに位置している中央垂直および長手方向平面PLMに対して概略設計対称と、ここではハウジング22の右側部分に共に集められ、かつ、ハウジングの左側部分に非対称の対の片方を有する、信号発生器52を構成する手段を除いて、中央垂直および横断平面PTMに対して概略対称とを有する。
【0047】
平面PLMとPTMの交点に一致するこの中心に、ハウジング22のフラットな水平底部56は、中央の金属ボール28を受容する受容器58を含み、この上方セクションは、凸形の球形キャップの形をとり、平面56の上に垂直に突出する。
【0048】
ボール28は、条導体(あるいは導電性ストリップ)60によって(図9参照)、ハウジング22の前方長手方向面23の下方部分の受容器21の前方に横断して突出するピン、あるいはラグC0の形をとる接続端子に接続された、共有の固定中央導体パッドP0と協働する。
【0049】
各固定横断コンタクトロッドT2、T3は、ピンの形をとり、ハウジングの底部に取り付けられ、垂直スロットを含有し、かつ、底部56に持ち上げられる2つの左前方62および左後方64と、右前方66および右後方68の位置決めおよび固定側面脚に位置した。
【0050】
前方脚62、66は、それぞれに、第2P2および第3P3の固定導体パッドを備え、これらのそれぞれは、固定コンタクトロッドT2、T3に電気的に接続されている。
【0051】
各パッドP2、P3は、条導体70、72によって、接続ピンあるいはラグC2、C3に接続されている。
【0052】
底部56は、さらに、平面PTM内の、ボール28と整列された2つの前方中央脚74と後方中央脚76とを備える。
【0053】
各中央脚は、第1の固定導体パッドP1の部分を構成し、これらの部分は、ここでは共通の条導体78によって、共通の接続ピン、あるいはラグC1に接続されている。
【0054】
ここでは詳細に説明される共通のトリガ部材30により、パッドP0、P1間の第1のスイッチング方法、パッドP0、P2(固定コンタクトロッドT2を介する)間の第2のスイッチング方法、あるいは、パッドP0、P3(固定コンタクトロッドT3を介する)間の第3のスイッチング方法が、選択的に、これを、ユーザによってドラムに36に印加される垂直力F1、F2またはF3の関数として、すなわち、印加される力に依存するように確立される。
【0055】
本発明の教示によれば、ここでは金属で作られる共通のトリガ部材30は、4つのトリガ部材を一体化、あるいは集中し、これらのそれぞれは、本質的にドーム型形状の中央部分80から外方に延びた、本質的に径方向付けのトリガブランチBiによって構成され、この陥凹部は、垂直に上方に方向付けられる。
【0056】
これらの4つのブランチBiは、同一であり、部材30が、ハウジングに取り付けられる適所にある平面PLMとPTMの交点に一致する、この垂直中央軸Y−Yを中心として設計対称を有するように、90゜離れて角を形成して分布されている。
【0057】
中央部分80の底部84は、球形キャップの形をとる受容器82を備え、これの陥凹部は、下方に方向付けられ、これの半径は、ボールの位置を占めるようにボール28の半径にほぼ等しく(図12参照)、ボール28を中心とした部材30のわずかな旋回運動を可能にする。
【0058】
変形(図示せず)として、摩擦を減少するために、受容器82は、ボール28との円形接触を固定するように、切頭状態である。
【0059】
部材30は、2つの正反対の長手方向ブランチの左側B2および右側B3を備え、これらは、第2のトリガブランチB2および第3のトリガブランチB3と呼ばれ、それぞれに、第2および第3のスイッチング方法に属する。
【0060】
部材30は、さらに、2つの第1の横断トリガブランチB1を備え、これらは、径方向で対向し、第1のスイッチング方法に属する。
【0061】
各トリガブランチB1は、わずかに上方に延び、これらの自由端部は、ほぼ同一平面上にある。
【0062】
部材30の取り付け位置において、ブランチB2、B3の各自由端部86、88は、関連した固定横断コンタクトロッドT2、T3の上に、かつ、少し離れて延びている。
【0063】
同じように、ブランチB1(前方、後方)の各自由端部90は、第1の固定導体パッドP1の上に、少し離れて延びている。
【0064】
特に、図12から分かるように、ドラム76は、長手方向トリガブランチB2、B3の自由端部86、88の上面に垂直に位置される。長手方向トリガブランチB2、B3は、下方方向にわずかに弾性的にプレテンションが与えられ、したがって、図面に示された高い静止位置の方へ向うドラム36の弾性戻り機能を永久に確実とし、この位置において、長手方向端部セクション44、46は、上方方向のスロットあるいは受容器48を「閉鎖する」、密閉ジョイント34の互いに対向する部分92、94の下方面に対して上方に圧迫する。
【0065】
ドラムあるいはローラ36が回転されるとき、自由端部86、88の各上面は、ドラムの周辺において、それぞれに、円筒形環状経路あるいは進路41、43に沿ってスライドし、これらは、刻み付き横方向端部セクション40、42に近接する。
【0066】
部材30およびこのブランチBiの設計は、ブランチBiの自由端部が、頂部から底部へ、ほぼ垂直力をこれに印加することによって応力が加えられるとき、ブランチは、弾性的に変形され、次に、突然に位置決めを変化し、下方にある角度に方向転換し、この突然の変化により、少なくとも対応するスイッチング方法を確立し、そのうえ、位置決めの突然の変化を表示する触感および/または聴覚のクリックを供給するために、トリガ機能の確実性を可能にする。
【0067】
図面に示された静止位置からの、第2の「LEFT」スイッチング方法の使用が、ここでは説明される。
【0068】
ユーザが、垂直力F2を印加するとき、すなわち、ユーザが、ドラム36の左側を押すとき、ユーザは、シャフトの右側円筒形端部セクション46の上面と、スロット50を閉鎖するジョイント34のこの部分94との接触のポイントを、実質的に貫通する水平横軸(軸X−Xに直交する)まわりに傾斜する、シャフトの対応する左側端部44の低下、あるいは、降下を生じさせる。
【0069】
ゆえに、左側長手方向ブランチB2は、図19および図20に示されるように、この自由端部がロッドT2と電気接触するために、状態を変化するべくかなり変形されている。
【0070】
よく考え抜かれたB2ブランチのこの変形は、ボール28の中央まわりの中央トリガ部材30の回転運動、あるいは傾斜と組み合される。
【0071】
トリガブランチB2の変形に、したがって、ボール28を中心とした部材30のわずかな旋回が加えられ、これによって、ブランチB2の自由端部86のために得られる道程が、対応するコンタクトT2に対して、増加されることが可能である。
【0072】
端子C0とC2間の第2の電気スイッチング方法(28−P0、B2、86、T2、P2)は、したがって、導電性であり、この中央部分で、第1の3つのスイッチング方法に共通である中央固定コンタクト28−P0と常に接触した状態にある、共通の部材30を介して確立される。
【0073】
実際には、大部分の場合、星形状のトリガ部材30の概念および設計により、すべてのブランチは、同時に状態を変化してもよいが、この場合、対向する横方向ブランチB3の自由端部は、固定した対応するコンタクトT3と同時に接触しない。この自由端部は、接触しない、あるいは、これが接触する場合、様々なスイッチング信号、あるいはパルスを受信して、分析する関連したソフトウェアが、2つの連続した受信信号間を識別することを可能にするように、これはもっと遅い。
【0074】
同様に、2つの対向した横断ブランチB1の自由端部の下方への道程は、ブランチB2の自由端部86の道程より劣っている。
【0075】
対称的な方式で、ドラムの右側を押すことによる力F3の印加により、信号あるいはパルスが、図20および図21に示されるように、端子C0とC3間の第3の「RIGHT」スイッチング方法(28−P0、B3、88、T3、P3)によって生成されることを可能にする。
【0076】
第1の「SELECT」電気スイッチング方法の使用について、ユーザは、力F1をドラムの中央凹形部分38に印加する。
【0077】
したがってユーザは、本質的に水平のままであり、これ自体に平行のままである、軸Z−Zを有する制御部材32の低下あるいは全体的垂直降下を誘発し、この動きは、スロット48、50によってガイドされる。
【0078】
ドラム36のトラック41、43は、2つの長手方向ブランチB2、B3の自由端部に同時に、かつ対称的に作用する。
【0079】
この「平衡のとれた」変形力により、および共通のトリガ部材の設計を通して、4つのブランチBiは、同時に状態を変化する。
【0080】
実質的にボール28に対して部材30が旋回しないかぎり、2つの長手方向ブランチB2、B3の自由端部86、88は、ロッドT2、あるいはロッドT3とのいずれとも接触しない。
【0081】
これに反して、低下される2つのブランチB1は、それぞれ、これらの自由端部90、92によって、対向する固定導体パッドP1と接触し、したがって、図22および図23に示されるように、第1のスイッチング方法を確立する。
【0082】
典型を示した実施形態において、ブランチB1とパッドP1とによる「倍増」は、2つのブランチの状態の突然の変化が実質的に同時に起こるかぎり、冗長的であるが、この冗長性は、高いレベルの作業信頼性をもたらす。
【0083】
実際には、特に、様々な構成要素のきわめて小さい寸法に鑑みて、F1タイプの作用は、さらに、対応する固定コンタクトT2、T3を有する横方向ブランチB2、B3の自由端部間にスイッチングを生じさせる。
【0084】
再度、関連したソフトウェアは、ドラム部材の一方の横方向端部部分、その後他方の横方向端部部分への連続した自発的な作用により、これら2つの第2および第3の方法の連続したスイッチングから、上述された第2および第3の方法の擬似同時スイッチングを識別することを鑑みて、様々な受信信号を分析することを可能にする。
【0085】
スイッチングを得るために、例えば、第2あるいは第3のスイッチング方法のために、値「N」の力F1を印加する必要があるのに対して、対応するスイッチングを得るために印加されるF2あるいはF3の値は、低く、例えば、部材32がいずれかの方向に傾斜するとき、動いているレバーアーム効果により、0.5Nないし0.7Nの間である。
【0086】
印加される力の値のこの相違により、機能間の識別の達成を可能にする。
【0087】
本発明の別の態様によれば、F1作用力を印加するときの第1のスイッチング方法は、ブランチB1と関連した固定コンタクトとを使用するだけでなく、関連したソフトウェアによる対応する分析および識別と組み合せて、上述のように、第2および第3の方法へのスイッチングパルス、あるいは信号の擬似同時形成をも使用する。
【0088】
装置の設計および概念を変更することなく、この場合、自動車分野において有益である、C1との接続のために少なくとも1つワイヤを抑制することが可能である。
【0089】
信号発生器52について、ここでは説明され、この一般設計は、国際公開第02/075641号と、仏国特許出願公開第2.844.619号と、2003年5月28日の仏国特許第0306475号とに説明されて、表わされている。
【0090】
この発生器52は、端部セクション46とドラム36の対向する端部面37との間のシャフトに回転可能にリンクされた歯付きのスパー型駆動ピニオン100を備える。ピニオンの12の歯の連続した2つの歯102間に、静止位置の可動コンタクトロッドT6の上方セクション104は、可動コンタクトロッドT6と2つの固定した長手方向コンタクトロッドT4、T5のどちらか一方との間で電気コンタクトを確立するために、したがって、制御信号を発生するために、シャフトがドラム36によって回転されるとき、いずれもの方向(F4、F5)に可動コンタクトロッドT6の傾斜を生じさせるように、この場合、関連した駆動シャフトの回転のセット角度を越える2つの連続した歯によって規定されたスペースからの上方セクション104の自動的な逃げを生じさせるように、受容されている。
【0091】
可動コンタクトロッドT6は、湾曲したワイヤ要素であり、これは、垂直平面に延び、発生器が停止しているとき、平面PLM上に位置する。可動ロッドの上述の設計は、国際公開第02/075641号に説明されて、表わされている(図25ないし図29)。
【0092】
これは、基本的に、可動コンタクトロッドT6の水平概略傾斜軸を構成する水平中間セクション110によって接続された上方セクション106と下方セクション108とを備える、垂直ストランドから構成されている。
【0093】
このために、水平セクションは、ハウジング22の右側内側側面116に近接する脚114の上面に形成されたスロット112の底部に受容されている。
【0094】
垂直ストランド106ないし108は、下方セクション108の下方端部から右側に延ばされ、長手方向水平ストランド118によって、これは、底部56に空洞にされた三角形の凹部120の底部に受容され、この自由端部122は、180゜折れ曲がって、長手方向垂直スロット124にクランプ締めされている。
【0095】
このスロット124の底部は、条導体126によって、出力端子C6に接続された導体パッドP6を備え、この出力端子C6に、可動コンタクトロッドT6が、この場合、永久に電気的に接続されている。
【0096】
水平ストランド118を組み込むこの設計は、高い戻りモーションスチフネスを生成するのに対して、ロッドのワイヤセクションのオーム抵抗が、一方では下方セクション108と固定ロッドT4(あるいは、T5)との間の、他方では下方セクション108と導体パッドP6との間の接触の「交差した」ポイント間で、きわめて小さい。
【0097】
固定した長手方向コンタクトロッドT4、T5は、それぞれ180゜折れ曲がって、後方脚132と前方脚134とのスロットに、これらの左側長手方向端部128、130によって圧搾され、それぞれは、凹部120の底部の上に突き出て長手方向に、水平に延びている。
【0098】
したがって、各ロッドT4、T5は、弾性的に横断して外方に変形可能である。これは、それゆえ、付属物との利点のあるクロスポイント接触の場合であり、これにより、反発力の現象を回避し、製造ばらつきの関数としての力の変化が、最小とされることを可能にし、それゆえ、ドラムに印加される力における高レベルの均一性を生成する。
【0099】
各スロットの底部は、条導体136、138によって、出力端子C4、C5にそれぞれ接続された、関連した導体パッドP4、P5を備える。
【0100】
信号発生器52が停止しているとき、2つのロッドT4、T5は平行であり、可動ロッドT6の下方セクション108は、2つのロッドT4、T5間に受容されている。
【0101】
ドラムが、どれか一方向に回転されるとき、ロッドは、クランクシャフトのようにこの水平軸110まわりに傾斜し、この下方端部は、対応する固定ロッドT4あるいはT5との電気接触を確立するように進む。
【0102】
第4のスイッチング方法(C6、T6、T4、C4)、あるいは第5のスイッチング方法(C6、T6、T5、C5)は、したがって、回転の方向に応じて確立される。
【0103】
可動コンタクトロッドT6の上方端部104は、2つの連続した歯102の間に受容されている場合、この上方端部と歯間スペースの底部140との間の垂直遊びで、F1、F2、あるいはF3によるドラム36の垂直作動は、信号発生器に寄生効果を生成しない、すなわち、これは寄生信号を発生しない。
【0104】
この右側端部でクランプ締めされた下方水平セクション118は、可動ロッドT6の弾性戻りをこの静止位置に固定する。
【0105】
回転発生器52と複数の枝分かれしたBiトリガ部材30との関連は、特に有利であり、減少した数の構成要素を有するきわめてコンパクトなアセンブリの実現を可能とし、さらに、この低い全体の高さは、ふた26の上面の上に現れるドラムの大きな部分へのアクセスをもたらす。
【0106】
構成要素の対称のために、シャフトの左側長手方向端部44は、さらに、左側歯状ピニオン144を支承する。
【0107】
変形(図示せず)によれば、この第2のピニオンは、さらに、発生器52に類似する第2のデュアル方式回転信号発生器に属し、この構成要素は、この場合、ピニオン144の下のハウジング22の左側部分に配置されている。第2の上述の発生器は、装置の冗長性に基づく信頼性のために、あるいは、電子器具に固有である特定の適用の機能として必要である。
【0108】
ピニオン144、100は、ふたの下方面150に形成された半円筒形受容器146、148に遊びを有して受容され、これは、ハウジング22の上面24で、上方ジョイント34を囲む。
【0109】
構成要素アセンブリは、ふた26のクロージャによって適所に保持され、これは、ふた26の穴154を通過する、ハウジング22のスタッド152の高温の圧接によって固定されている。
【0110】
電気機械構成要素のこのタイプにおいて、特にスイッチングゾーンを保護するために、最良の可能なシールを確実にすることができることは、特に重要である。
【0111】
頂部部分の第1のシールは、ドラム36(35、40、41、38、43、42、37)の輪郭に密接にマッチする、カットアウト93を有するジョイント34によって固定されている。変形(図示せず)として、このジョイントは、さらに、ふたとの二重射出成形によって実現されることが可能である。
【0112】
低い部分において、ドラム36の下を、かつ共通のトリガ部材30の上に延び、ほぼ矩形で、水平なフィルムの形をとる水平なフレキシブルなジョイントを間に入れることが、さらに可能である。
【0113】
図24以下から分かるように、フィルム170は、密閉ジョイントの周辺が接着剤で付けられることが可能な周辺内側肩部154上に位置位置される、上方周辺フレーム172によって適所に保持されている。
【0114】
密閉フィルム170は、したがって、ドラム36と、共通のトリガ部材30との間に垂直に延びている。
【0115】
ドラムは、この場合、ブランチB2、B3の両端部36、38の上面に軸方向に面する、2つの円形リブ、あるいはフランジ41、43を備える。
【0116】
ドラム36が回転するとき、各フランジは、フィルム170の上方部分に対抗する部分を摩擦し、これにより、例えば、「Teflon(テフロン(登録商標))」(ポリテトラフルオロエチレン)などの低い摩擦係数の頂部コーティング(図示せず)が設けられる。
【0117】
装置20が、ドラムのための照明手段を備える場合、フィルム170は、全体的にあるいは部分的に、透明あるいは半透明でよい。
【0118】
特に、図24、図28および図29から分かるように、フィルム170は、可動コンタクトロッドT6の通過および偏向のための横断スロット174を有する右側横断エッジに、きわめて小さいカットアウトだけをハウジング22の下方部分の実質的な全体密閉に供給し、この上方制御部分104は、駆動ピニオン100と協働するように、フィルム170の上に延びている。
【0119】
図30および図31には、国際公開第02/075641号と、仏国特許出願公開第2.844.619号とに記述されるものと類似する可動コンタクトロッドの実施形態が説明され、これによれば、ロッドT6は、角を形成する静止位置へのこれの戻りを確実にするコイルばね156の最後の巻き158に接続され、これの軸Z−Zは、可動コンタクトロッドの両方向にピボット軸を構成し、ドラムの回転軸X−Xに平行に位置する。
【0120】
ばね156の長手方向円筒形本体は、ハウジング22の相補的受容器166に受容されて、ガイドされる。ばねの長さおよび巻きの数により、特に、弾性戻り力の値が測定されることを可能にする。これに反して、下方可動接触セクション108と固定パッドP6との間のオーム抵抗は、前より大きい。
【0121】
ハウジング22は、前述の「トラックボール」の場合におけるように、さらに、全体的にあるいは部分的に半透明でよい、ドラム36のための内側照明ダイオード176を備えることが可能である。
【0122】
図32および図33に概略的に表わされた上述の照明手段により、触感と関連して、例えば、次の実行可能な機能のためにユーザがドラムに印加する必要のある力のタイプをユーザに表示するように、特に、装置の使用中にユーザをガイドするために、発光表示がユーザに供給されることを可能にする。
【0123】
ドラム36は、成形した不透明な軸方向端部セクション182を有する半透明本体180を備えることが可能であり、この成形材料は、半透明本体180内の径方向スロット、あるいはノッチ178へ長手方向に延入する。したがって、ドラムの中央セクションの表面に、一連の角を形成する均一に分布された発光ウインドウが規定され、これの数は、例えば駆動ピニオンの歯の数に等しい。
【0124】
ドラムは、「全方向」に回転するトラックボールの制御ボールとは違って、常に同じ軸まわりを回転するので、各機能のために異なる着色をしたダイオード176を使用すること、および/または、異なる着色をした長手方向セクションを備える半透明材料からドラムを作ることが可能である。
【0125】
さらに、きわめて迅速に外部環境から光を蓄積することを可能にする、燐光性タイプの周知の材料をドラムに使用すること、数時間の間この光をもとの状態に復すことも可能である。この材料は、エラストマーソフトタッチ材料における添加剤の形であってもよい。
【0126】
特に、装置が永久の明るさを持たない(夜間の自動車の内部など)エリアに配置されたとき、ドラムは、ダッシュボードの機器の照明ボタン、あるいはスイッチと同じように、ユーザによってこれの検知を容易にするように、永久にかつわずかに照明されることがある。
【0127】
変形として、図45に表わされるように、電子器具の画面204上のカーソル202のY−軸(垂直)変位の制御の場合、第2(F2)および第3(F3)のスイッチング方法は、上方および下方への「大きいステップ」の急速変位に使用されることが可能なのに対して、第4(F4)および第5(F5)のスイッチング方法は、「繊細なステップ」の制御機能を保持する。
【0128】
第1のドラム装置20−1は、この場合、X−軸の変位に、第2の装置20−2は、Y−軸の変位を制御するのに使用されることが可能であり、双方のドラムの軸は、「T」形状構成(図45のように)、あるいは、「L」形状構成によって直交する。
【0129】
上述の前提において、「水平に」(画面上の「X’s」の水平軸に平行に)配置された第1の装置は、大きなステップ(F2、F3)による、あるいは、両方向(左の方、あるいは、右の方)における繊細なステップ(F4、F5)による変位で、「X−軸」の変位すべての制御を確実にすることが可能である。同じように、「垂直に」(画面上の「Y’s」の垂直軸に平行に)配置された第2の装置は、大きなステップ(F2、F3)による、あるいは、両方向(左の方、あるいは、右の方)における繊細なステップ(F4、F5)による変位で、「Y−軸」の変位すべての制御を確実にすることが可能である。装置のそれぞれは、そのうえ、補足の使用可能なスイッチング方法(F1)を有する。
【0130】
さらに、本発明による2つの装置を組み合せるこの前提において、第1の「水平に」配置された装置は、大きなステップ(F2、F3)での「X−軸」の変位と繊細なステップ(F4、F5)での「Y−軸」の変位を制御することが可能であるのに対して、第2の「垂直に」配置された装置は、大きなステップ(F2、F3)での「Y−軸」の変位と繊細なステップ(F4、F5)での「X−軸」の変位を制御する。
【0131】
これら2つの組合せのどれか一方間の選択は、これらそれぞれの人間工学の、制御される機能のタイプの機能として実現される。
【0132】
そのうえ、例えば、回転信号発生器の駆動ピニオンの歯の数の機能として、1つの装置からもう1つの装置へ異なる繊細なステップを有することも可能である。
【0133】
さらに、本発明による、すなわち回転信号発生器を持たない、簡素化した装置を使用することも可能である。
【0134】
パッドPiを端子Ciに接続するトラック、これの構成は、図9に概略的に表わされ、ハウジング22のプラスチック絶縁体が成形されたこれのまわりにインサートを構成する、プレカットトラックの形をとって実現されることが利点である。
【0135】
上に説明した実施形態は、L×T×Vの寸法全体がほぼ36×27×18mmである、ほぼ16mmの比較的大きい直径の人間工学に基づくドラムを有する、例えば、自動車の適用に意図されるものであり、この「分厚い」ドラム、あるいはローラは、助手席座席の作動を容易にする。
【0136】
図34ないし図44に示された本発明の第2の実施形態は、ここで説明され、これは例えば、L×T×Vの寸法全体が12.9×10×4.5mmである、ほぼ3.5mmの直径の人間工学に基づくドラムを有する携帯電話における一体化が意図された、きわめて小さい寸法のモデルである。
【0137】
特に、構成要素の高さ全体を減少するために、垂直面に対して可動コンタクトロッドを、ここでは、約45゜だけ「傾斜する」、それゆえ、回転信号発生器を、ドラムの、かつハウジングの2つの長手方向両端部のどちらか一方に配置された、2つの対称部分に「分ける」ことが可能である。
【0138】
したがって、第2の実施形態による装置20は、前述の平面PLM、PTMの交点に相当する中央垂直軸を中心として設計的対称を有する。
【0139】
信号発生器52は、したがって、左側と右側とに配置された2つの同一発生器52によって構成され、これらのそれぞれは、可動コンタクトロッドT6を備え、この下方セクション108は、自由下方端部109によって底部56に配置された固定パッドP4(右側)、P5(左側)と協働し、この底部は、例えば、導電性嵌め込みによって構成されている。
【0140】
国際公開第02/075641号と仏国特許出願公開第2.844.619号とに記述されて、表わされているように、ロッドT6は、角を形成する静止位置へのこれの戻りを確実にするコイルばね156の最後の巻き158に接続され、この軸Z−Zは、可動コンタクトロッドの両方向にピボット軸を構成し、ドラムの回転軸X−Xに平行に位置する。
【0141】
2つの直線セクション106、108および180゜折り曲げられた上方ループ104(ピニオン100の歯102間に受容されている)は、ロッドT6の角を形成する静止位置に、垂直面に対して角度を形成する軸方向平面に延入する。
【0142】
ばね156の本体の最初の巻き160の方向付けおよび回転不動化は、ハウジング22の穴164に受容された垂直セクション162によって確実とされる。
【0143】
従って、傾斜および他の寸法パラメータの選択により、装置20の高さ全体が著しく減少されることを可能にする。
【0144】
ばね156の長手方向円筒形本体は、ハウジング22の相補的な受容器166に受容されて、ガイドされる。ばねの長さおよび巻きの数により、特に、弾性戻り力の値が測定されることを可能にする。
【0145】
ダブル信号発生器は、次の通りに作動する。
【0146】
ユーザが、これに力F4(DOWN)を印加することによって、ドラム36を駆動するとき、右側駆動ピニオン100は、固定導体パッドP4と協働するように、本質的に下方に駆動される、可動コンタクトロッドT6の端部109の繰返される接触によって、信号あるいはパルスの繰返される形成を生じさせる。ユーザは、したがって、第4のスイッチング方法を使用する。
【0147】
左側ピニオン100の等方向回転は、左側可動コンタクトロッドT6の対応する動きを生じさせるが、この自由端部は、しかしながら、下方固定導体パッドP5との電気接触に入ることなく、本質的に上方にシフトする。
【0148】
左側ロッドT6と固定導体パッドP5との協働による第5のスイッチング方法の使用は、もう1つの方向F5にドラム36を回転することによって得られる。
【0149】
ハウジングの各側面に単一のスイッチング方法を有する回転信号発生器52は、ピニオン100の下降が1つまたは複数のロッドT6の傾斜を生じさせるために、第1の3つのスイッチング方法が作動されるとき、寄生パルスを発生する恐れを削減するが、1つの方向に、これにより、関連した導体パッドP4あるいはP5から、この下方接触端部109を取り除くことが多い。
【0150】
2003年5月28日の仏国特許出願第0306475号の教示は、いうまでもなく、本発明の教示と組み合されることが可能である。
【0151】
図48以下に示された装置の実施形態は、ここでは、図1ないし図25の実施形態と比較して説明される。
【0152】
上方閉鎖ふた26は、下方ハウジング22の前方および後方長手方向面23、25および横面27などの側方面の垂直平面を越えて長手方向に、横方向に延び、したがって、下方周辺水平エッジ表面210を規定する。
【0153】
面23、25に沿って、水平下方面29の平面において、ハウジング22は、さらに、水平上方支承表面214を規定する突出水平リブ212を備える。
【0154】
導体材料から作られ、ハウジング22の外側に延びた接続端子Ciは、弾性的に変形可能な接触ブレードの形をとり、これらのそれぞれは、上方に、横側面23に形成された対応する受容器216に延入する。この受容器216は、隔離中間壁22によって分離されている。
【0155】
各ブレードCiは、接触外側面218を規定する。各ブレードCiは、横断して、面23の方向に押されることが可能である。
【0156】
図57ないし図59に詳細に示されたコンタクトロッドT3などの各左T2および右T3水平横断固定コンタクトロッドは、前述の脚62、66に相当する対応するシャフト、あるいはくぼみ224、225(上方に開口する垂直および横断スロットの形をとる)に圧接された湾曲した前方端部222、223を備え、それぞれは、この底部にそれぞれ、L形状断面の導体パッドP3、P2を有する。
【0157】
各横断ロッドT2、T3は、したがって、弾性圧縮応力が与えられた状態に、水平下方支承表面228、229に接して支承する、この自由後方端部226、227を有するビームのように片持ち方式に取り付けられる。
【0158】
この改善は、対応するスイッチングのいっそう精密で、信頼できる検知をもたらし、特に、F1タイプの中央SELECT作用を検知するために(第1の実施形態に関して以前に説明されたように)、第2および第3の方法の同時あるいは擬似同時スイッチングを使用するとき(対応するソフトウェアと関連して)、有利である。
【0159】
さらにこれは、振動環境による寄生パルスあるいは信号を防止するのに役立つ。
【0160】
各ロッドは、この主中央セクションによって、このように、精密に、対応するブランチB2、B3の下方面が接触する水平接触を形成し、各ロッドT2、T3は、その後、いずれかの力F2あるいはF3が印加されるとき、ドラムの作用のもとに下方に、自由に弾性的に変形可能である。
【0161】
前述されたように、可動コンタクトロッドT6は、基本的に、可動コンタクトロッドT6の水平概略傾斜軸を構成する水平中間セクション110によって接続された、上方セクション106と下方セクションとを備える垂直ストランドから構成され、この可動コンタクトT6は、このために、ハウジング22の右側内側側方面116に近接する脚114の上面に形成されたV形状スロット112の底部に受容されている。
【0162】
垂直ストランド106ないし108は、下方セクション108の下方端部から、ここでは、底部56にくり抜かれる凹部120の底部に平行して一時停止される長手方向水平ストランド118によって、延びている。
【0163】
180゜に折れ曲がる水平ヘアピンの形をとる、ロッドT6の自由端部122は、長手方向垂直スロット124でクランプ締めされている。
【0164】
スロット124の底部は、条導体126によって、出力端子C6に接続された導体パッドP6を備え、この出力端子C6に、可動コンタクトロッドT6が、したがって永久に電気的に接続されている。
【0165】
ロッドT6のヘアピンループ、あるいは端部122のクランプ締めは、垂直スロット124の直面する内側長手方向壁に嵌め込ませるために、横断して延び、ループした端部122の上方ストランド232に形成されたリブ230によって確実にされている。
【0166】
圧接、あるいはクランプ締めは、ループした端部122の下方ストランド234が、接触するパッドP6と電気接触した状態で、永久に、弾性的に圧縮応力が与えられるようなものである。
【0167】
これは、さらに、ループした端部122が埋め込み端部を構成し、そのために、一種のトルクが、V形状スロット110の中間セクション110に永久に印加される。
【0168】
圧接は、さらに、スロット164の上方部分の熱溶接によって、あるいは、ループの端部122に全体的に埋め込みによって、強化されることができる。
【0169】
この実施形態において、2つの後方T4および前方T5水平長手方向固定コンタクトロッドは、下方ハウジングがオーバーモールド加工された導体金属パッドP4(T4)およびT6(P6)と置き換えられる。
【0170】
図54ないし図56に見られるように、可動ロッドT6の下方セクション108は、2つのパッドP4、P5間に、横方向の遊びをもって受容されている。
【0171】
ドラムが、どちらか一方向に回転されるとき、ロッドは、クランクシャフトのように、水平軸110まわりに傾斜し、この下方端部108は、対応する固定パッドP4あるいはP5との電気接触を確立し続ける。
【0172】
ユーザが、F4あるいはF5に沿ってドラム32の方向を変えるとき、ユーザに触感と聴覚とを与えるために、ドラム36の長手方向左側端部側方面35には、ここでは、8つのV形状凸形歯240によって分離された、8つの中空のくぼみ238を備える歯状ホイール236が設けられる。
【0173】
駆動ピニオン100(ここでは単に8つの歯を有する)と同様に、ホイール236は、回転可能にドラム36にリンクされ、そのために、くぼみ238は、2つの連続した歯102の間の歯間のスペース140が、さらに同様に方向付けられるとき、すなわち、可動コンタクトロッドT6の上方部分が、静止位置にある(図62ないし図64を参照)とき、垂直平面に下方に方向付けられる。
【0174】
ホイール236は、右側に向って長手方向に水平に延びた、弾性の割出しV形状凸形フィンガ242と協働する。
【0175】
このフィンガ242と組み合わされたホイール236は、一種のラチェットホイールおよびつめメカニズムを形成する。
【0176】
割出しフィンガ、あるいはつめ242は、ラチェットホイール236のくぼみ238と歯240と連続して協働する時、デテント効果を設けるように、下方ハウジング22によって支持された弾性割出しブレード244に属する。
【0177】
静止位置(例えば、図54および図55を参照)において、フィンガ242は、ホイール236の中空の、あるいは凹形のくぼみ238に受容されている。
【0178】
図62ないし図64Aに示されるように、各くぼみ238は、径方向に外側の方へ向うV形状開口を有するように、2つの横方向に傾斜(5゜ないし8゜)した対向面237と239によって規定されている。
【0179】
つめフィンガ242の形状および寸法と共に、ドラムの左部分が、フィンガ242に対して垂直に下降するとき、くぼみ238のV輪郭は、ドラムに作用する戻しばね、あるいは弾性効果を垂直に上方にもたらす。
【0180】
この戻り効果は、トリガ要素30のブランチによって用いられる効果に加えることになる。
【0181】
つめおよびラチェットメカニズムの構成は、ドラムがさらにパルス発生器100−T6の静止位置に相当する新しい角を形成する静止位置に達するとき、ユーザに触感および/または聴覚を供給する。第1の説明した実施形態によれば、音声あるいは触覚信号は、電気パルスが発生されるときに発生される。
【0182】
したがって、これがあらゆる触覚あるいは音声機能を確実にしない、および/または、したがってこの寿命の長さを改善しないので、強くないようにワイヤ可動コンタクトTを設計することが可能である。
【0183】
図54、図65および図66に詳細に示される実施形態において、ドラム32は、ドラム32が単一の成形ピースである場合、第1の実施形態(図24)に反して、いくつかの部品から作られる。
【0184】
ドラム36は、したがって、プラスチックあるいは金属から作られていてもよい、主本体180に回転可能にリンクされた中央シャフト252を受容する中央軸方向管状穴を有する、主管状および円筒形成形本体180から作られる。
【0185】
中央シャフト252の2つの対向端部それぞれは、下方ハウジング22の部材32を回転取り付けおよびガイド取り付けするために、2つの長手方向端部セクションの左側44と右側46とを構成する端部ロッドを受容する軸方向開口穴を備え、これは、このために、上面24に垂直に出現する、2つの中間垂直および長手方向スロットの左側48と右側50とを備え、これらのそれぞれは、回転可能な、垂直なスライディング構成で、それぞれに対応するセクション44、46を受容する。
【0186】
駆動ピニオン100およびホイール236は、例えば、端部ロッド46、44に嵌め込ませる金属部分である。
【0187】
ホイール236は、さらに、中央シャフト252を有する単一ピースで作られることができる。
【0188】
別の方法として、すべての構成要素180、252、44、46、100、236は、寸法、支持される作用力、寿命の長さなどにより、単一の成形プラスチックピースの形をとって実現されることができる。
【0189】
ドラム36の中央あるいは中間部分は、ここでは、凹形状であり、ユーザに付加的な触感情報を与えるために、およびこれを回転し、さらに「使用可能な」作用力F1を印加するように、ドラムの「把持」を改善するために、一連の軸方向刻み付け264を備え、横方向端部部分は、ここでは同一平面である。
【0190】
刻み付け264は、主本体180との成形加工によって直接に実現されることができる。しかしながら、刻み付けの数は、したがって、成形加工技術により必然的に減少される。
【0191】
ドラムの前述した1つのピースの成形加工は、前述のようなそれぞれ互いに角を形成する方向付けを既に有するピニオン100およびホイール236に対して、刻み付け264の角を形成する、精密な方向付けを規定することを、容易に可能にする。
【0192】
刻み付けの数が減少され、6と12との間に一般に含まれる歯102およびくぼみ238の数に類似し、さらにドラムの外径全体に依存する場合、垂直平面PLMに上方に、2つのくぼみ264間にくぼみを、さらに、ドラムが前述のような角を形成する静止位置にあるとき、ブランチB2、B3に面する対向する下方の一方を方向付けることが可能である。
【0193】
多数の刻み付け264が所望される場合、および/または、ソフトタッチ材料が、刻み付け264を備えるこのエリアに使用される場合、これらは、エラストマー材料の成形加工によって作られる独立したシース、あるいは管状マントル266で作られることが好ましい。これは、この場合、成形加工技術による凹形中間部分に刻み付けを実現することができないからである。
【0194】
シース266は、独立して押し出し成形加工され、次に、本体が、これを通って弾性的に導入され、図66に示されたシース266を一時的に変形する。シースは、したがって、主本体180の外側相補形溝268に受容されている。
【0195】
シース266は、さらに、本体180との二重射出成形加工によって、実現されることが可能である。
【0196】
図48および図49による装置が装備される器具(電子器具など)の水平上方壁の部分を概略的に表わす矩形のフレーム280が、図68以下に表わされている。
【0197】
フレーム280は、矩形で、上方ふた26の外側形状に相補的な中央開口282の境界を規定する。ふた26の下方周辺および水平エッジ表面210は、開口280の面する上方周辺および水平エッジ284に下方に位置し、したがって、フレーム280に対してふたの垂直部分を規定する。
【0198】
この実施形態の第1の態様によれば、マルチウェイスイッチング装置が装備される器具のフレーム、即ち、壁部分280は、自由に、下方に延びた多数(図示されている例示では4つ)の弾性アーム286を備え、これらは、夫々のそれぞれは、下方本体22の対応する表面214に位置した自由下方端部288を有する。
【0199】
各ロッキングアーム286は、装置が、図68を考慮するとき、下方へと、開口280に取り付けるために垂直に導入されたとき、弾性変形によって自動的に回避するような形状にされたランプである。このために、各アーム286の内側ランプ形状面290は、面するリブ212の対応する部分と協働する。
【0200】
図68、図69および図72に示された位置において、装置20は、フレーム280に対して十分にロックされ、位置決めされる(フレーム280が表わされた図54も参照)。
【0201】
装置20と、器具あるいは電子器具の対応する回路との電気接続を確実にするために、電子器具は、中空の本体を備えてもよく、この部分292は、図71および図72に示されている。本体292は、この上面296に開口し、装置20を受容するように構成された矩形の平行六面体の垂直穴294を規定する。
【0202】
中央穴294の内側長手方向面298は、一連の導体トラック300を備え、これらのそれぞれは、装置20の対応するブレード、あるいは端子Ci−218と協働するように位置決めされて、配置されている(図72参照)。
【0203】
各トラック300は、プラスチック本体292がオーバーモールド加工され、電気接続のために固定コンタクトピンを構成する、導体金属ストリップ302の一方の面であることが好ましい。
【0204】
最後に、図73および図73に示されるように、ふた26は、上方壁、あるいはフレーム280を有する単一のピースとして成形加工によって作られることができ、したがって、アセンブリを簡素化し、さらに弾性ロッキングアーム286を抑制することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0205】
【図1】本発明の教示による制御装置の第1の実施形態を表わす、上から、4分の3の前方右側から見る外側斜視図である。
【図2】図1の装置の異なる構成要素の分解拡大斜視図である。
【図3】図1の装置の下方ハウジングだけを表わす、上から、4分の3の前方左側から見る外側斜視図である。
【図4】ハウジングの下方部分の構成要素の設置の異なるステップを示す、図3の図に類似する図である。
【図5】ハウジングの下方部分の構成要素の設置の異なるステップを示す、図3の図に類似する図である。
【図6】ハウジングの下方部分の構成要素の設置の異なるステップを示す、図3の図に類似する図である。
【図7】ハウジングの下方部分の構成要素の設置の異なるステップを示す、図3の図に類似する図である。
【図8】装置の上方閉鎖ふたの下部斜視図である。
【図9】図1および図2の装置の下方ハウジングだけの拡大平面図である。
【図10】本発明による共通のトリガ部材の拡大平面図である。
【図11】共通のトリガ部材の側面図である。
【図12】図13の垂直および中間長手方向平面12−12に沿う断面図である。
【図13】図12の垂直および横断平面に沿う断面図である。
【図14】図12の垂直および横断平面に沿う断面図である。
【図15】図12の垂直および横断平面に沿う断面図である。
【図16】下方ハウジングだけを表わす、図12、図14および図15の図に類似する図である。
【図17】下方ハウジングだけを表わす、図12、図14および図15の図に類似する図である。
【図18】下方ハウジングだけを表わす、図12、図14および図15の図に類似する図である。
【図19】力F2あるいはF3がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図20】力F2あるいはF3がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図21】力F2あるいはF3がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図22】中央の力F1がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図23】中央の力F1がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図24】下方密閉フィルムを有する実施形態を示す、図12の図に類似した図である。
【図25】D25の詳細を示す拡大図である。
【図26】密閉フィルムおよびこれの保持フレームの分解斜視図である。
【図27】D27の詳細を示す拡大図である。
【図28】図24の斜視図である。
【図29】D29の詳細を示す拡大図である。
【図30】回転信号発生器の実施例、特にこれの可動コンタクトロッドを示す、図12および図24の図に類似した図である。
【図31】図30の可動コンタクトロッドの拡大斜視図である。
【図32】半透明のドラムのために照明手段を備える別の実施形態を示す、図5および図12または図24の図に類似した図である。
【図33】半透明のドラムのために照明手段を備える別の実施形態を示す、図5および図12または図24の図に類似した図である。
【図34】下方ハウジングと、このハウジングに設置中の共通のトリガ部材とを示す、第2の実施形態のきわめて大縮尺での、簡素化した概略斜視図である。
【図35】共通のトリガ部材の設置に伴う、図1の構成要素の平面図である。
【図36】ダブルピニオン付きドラムの場合の、可動コンタクトロッドの設置を示す、図34および図35の図に類似した図37と対の図面である。
【図37】ダブルピニオン付きドラムの場合の、可動コンタクトロッドの設置を示す、図34および図35の図に類似した図36と対の図面である。
【図38】ダブルピニオン付きドラムの場合の、可動コンタクトロッドの設置を示す、図34および図35の図に類似した図39と対の図面である。
【図39】ダブルピニオン付きドラムの場合の、可動コンタクトロッドの設置を示す、図34および図35の図に類似した図38と対の図面である。
【図40】適所にあるドラムを示す、図38の図に類似する図である。
【図41】図37の線41−41に沿う詳細な断面図である。
【図42】図37のD42の詳細を示す拡大図である。
【図43】図39の線43−43に沿う断面図である。
【図44】第2の実施形態による完全な装置の縮尺2.5での斜視図である。
【図45】本発明による2つの制御装置が装備される電子器具を示す概略図である。
【図46】図32および図33に示されるように、ダイオードによって照明されるドラムの半透明中央コアの斜視図である。
【図47】図33の装置の横断面図である。
【図48】本発明の教示による装置の別の実施形態を示す、図1の図に類似する図である。
【図49】図の別の角度に沿う図48の装置の図である。
【図50】図2の図に類似する図48の装置の分解図である。
【図51】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図52】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図53】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図54】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図55】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図56】図55のD56の詳細を示す拡大図である。
【図57】2つの水平横断固定コンタクトロッドの一方の斜視図である。
【図58】別の横断断面平面に沿う図55および図56の図に類似する図である。
【図59】別の横断断面平面に沿う図55および図56の図に類似する図である。
【図60】可動コンタクトロッドの設計の詳細を示す図である。
【図61】可動コンタクトロッドの設計の詳細を示す図である。
【図62】ドラムの設計の詳細を示す外側図である。
【図63】ドラムの設計の詳細を示す外側図である。
【図64】ドラムの設計の詳細を示す外側図である。
【図64A】図62の矢印F64に沿う詳細な斜視図である。
【図65】ドラムの構成要素のいくつかの詳細な図である。
【図66】ドラムの構成要素のいくつかの詳細な図である。
【図67】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図68】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図69】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図70】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図71】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図72】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図73】器具のハウジングにおける装置のふたの一体化を示す2つの対向する斜視図である。
【図74】器具のハウジングにおける装置のふたの一体化を示す2つの対向する斜視図である。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、制御装置に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、特に、触覚フィードバックまたはタッチ作業タイプの、複数のスイッチング、あるいは交換方法、またはチャネルを有する、電気制御装置に関する。
【0003】
本発明は、識別可能な電気スイッチング作動が、例えば、メニューあるいは表示画面リストからの選択によって行われる選択に続く電子器具の機能を制御するために、単一の動作部材によって行われることが可能な装置に関する。
【0004】
携帯電話、ポータブルコンピュータ、例えば画面の上を精密にカーソルを移動することによって、プレイが達成されることが可能な他の装置などの、通信手段における最近の発展および迅速な進展は、非常に小さな寸法の電気機械構成要素の提供と、特に前述の分野において、メニューを走査し、画面に記号を移動し、より一般的には、単一の構成要素内にいくつかの電気スイッチング機能を組み合わせる設備とを必要とする。
【0005】
一方では、高周波で繰返される電気信号あるいはパルス、他方では、ユニタリー信号、例えば使用可能信号が生成されることが可能な、単一の制御部材を用いる装置を有し、または、ユーザのための人間工学を有するこれが、このタイプの作動に完全に合わせられ、すなわち、これによりユーザが、メニューあるいはリストの高速スキャンを行い、次に、使用可能信号を生成するために、迅速にかつ容易に繰返されたパルスを可能にすることは好ましい。
【0006】
この適用が、携帯電話(例えば、GSM)である場合、これの寸法は、ますますコンパクトになり、ユーザは、片手だけで作動して制御することが可能である必要があり、この種類の複数のスイッチが、特に、電話のハウジングの2つの主側面エッジの1つのいずれかに、あるいは電話の主要面の下にキーパッドを備える、電話の主フロント面に設置されることによって、親指で作動可能にすることが、特に好ましい。
【0007】
カーソルが、画面上を変位されることが可能であり、および/または、メニューが、走査されることが可能である、「ナビゲータ」とも呼ばれる、きわめて小さい寸法のコンパクトな制御装置の必要性は、特に、ポータブルコンピュータの使用と同じように、1つ以上の画面に提案される選択に基づき、増加する数の機能およびサービスを提示する「携帯電話」や、「パーソナルデジタルアシスタント」や、前記「MP3装置」型の器具などにますます重要となりつつある。
【0008】
ユーザが、制御部材の作動によって画面上のカーソルによって到達される位置に対応する選択をセレクトするために押す、少なくとも1つの使用可能機能を有することができることは、さらにまた好ましい。そのうえ、ほぼ40mm×80mmの画面のサイズにおける予想された成長は、高性能ナビゲータへの必要性を決定づけ、これによって、変位が、速度と精度との両方で実現されることが可能である。
【0009】
これらの要望は、さらにまた、制御装置あるいはナビゲータがゲームのフレームワーク内で使用される場合に強められる。
【0010】
さらに、触感、あるいは、この装置によってナビゲータのユーザに送信されるフィードバックは、ユーザの性能と人間工学とのためにきわめて重要なパラメータである。
【0011】
ユーザのタッチの感度は、これにより、ユーザが、きわめて繊細で不連続の、あるいは、連続的な変化を知覚することを可能にするようなものであり、したがって、きわめて複雑な「メッセージ」をユーザの指あるいは手に伝えることが可能であるようなものである。
【0012】
この指は、したがって、画面上でカーソルを変位する、および/または、カーソルの位置を選択するオーダー(あるいは、トランスミッタ)の発行者であり、またこれは、ユーザなしで、アクチュエータあるいは制御部材を介して戻される「ブラインド」触覚情報をピックアップするセンサ(あるいは、レシーバ)でもあり、それゆえ、画面を見つめ、および/または視覚に加える必要がある。
【0013】
それゆえ、アクチュエータ上の指の動きに応じて、すなわちこのトランスミッタ機能で、直接生成される触感をユーザに供給することが、好ましい。
【0014】
変位あるいは走査の場合、上述のメッセージあるいは触感は、例えば、ナビゲータによって生成され、電子回路が器具の信号あるいはデータを処理することになっている各電気信号あるいはパルスに相当する、または、一連のパルスに相当する、パルスあるいは機械的「クリック」である。
【0015】
一般に、性質および強度が前のものと異なる他の機械的パルス、あるいは「クリック」は、例えば、ターゲットに達したとき、手動の使用可能あるいは選択作用で電子回路に供給される電気パルスに相当する。
【0016】
このために、回転可能にリンクされたシャフトによって支持、あるいは支承された手動駆動ドラムによって、両方向に回転されることが可能な回転水平シャフトを収容したプラスチックハウジングを備えるタイプと、このシャフトが、電子器具のための、特に器具の表示画面上のカーソルの変位を制御するための制御信号、あるいはパルスの発生器に属する少なくとも1つの回転部材に回転可能にリンクされたタイプと、このシャフトが垂直に移動可能であり、かつ、シャフトの長手方向軸に直交する水平横軸を中心として両方向に傾斜可能なように、シャフトが取り付けられるタイプの制御装置は、既に提案されており、以下のトリガ、
・垂直方向付けの第1の(使用可能な)力がほぼドラムの中心(半分の長さ)に加えられると、第1のスイッチング方法に属する第1のトリガ部材のトリガと、
・第2の、不連続の、垂直方向付けの(選択)力がドラムの2つの長手方向端部の一方の近くに加えられると、第2のスイッチング方法に属する第2のトリガ部材のトリガと、
・第3の、不連続の、垂直方向付けの(選択)力がドラムの2つの長手方向端部の他方の近くに加えられると、第3のスイッチング方法に属する第3のトリガ部材のトリガと、
を選択的に生じさせる。
【0017】
上述の装置のいくつかの設計の例示は、例えば、仏国特許出願公開第2,792,486号に、あるいは、米国特許出願公開第6,555,768号に記述されている。
【0018】
異なる周知の設計によれば、制御ドラムは、これが、ハウジング、あるいは固定サポートに対してヒンジ式に取り付けられる中板に対して、回転するように取り付けられ、これの動きは、制御ドラムによる作用によって制御される。
【0019】
中板を用いるこの複雑な設計に加えて、例えば、装置の主要な小型化を不可能にする伸縮自在のドームの異なるトリガ部材が、別々であり不連続である。
【0020】
構成要素の数およびこのアセンブリから結果として生じる複雑性は、コスト高と、特に、触覚性知覚の異なる機能と感度とのための制御精度である特定のパラメータのきわめて異なるコマンドということになる。
【0021】
これらの欠点を解消するために、本発明は、前述のタイプの装置を提案し、ドラムが、3つのスイッチング方法に共通する中央部材の上に垂直に直接位置され、これが、ハウジングの底部上に位置し、この静止位置から、前記垂直方向の力の1つの作用のもとに選択的に、弾性的に変形可能であることを特徴とする。
【0022】
本発明の他の特徴によれば、
前記共通部材の各トリガ部材は、ハウジングの底部に垂直上に位置する中央部分から径方向に延びたトリガブランチであり、
第2および第3のトリガ部材は、導体材料から作られる第2および第3のトリガブランチであり、これらのトリガブランチは、径方向で対向し、長手方向に整列され、これらのそれぞれが、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと選択的かつ弾性的に変形可能であり、それぞれは、ハウジングの底部に配列された1対の関連した固定コンタクトの2つのコンタクト間の電気接続を果し、これらの一方は、関連したトリガブランチの自由端部に対して実質的に位置しており、
ドラムの軸方向で対向する端部セクションのそれぞれの周面は、第2および第3のトリガブランチの1つの自由端部の上面に垂直に位置されており、
ハウジングは、ハウジングの底部に直交する垂直平面内のシャフトの軸方向で対向する端部をガイドするガイド手段を備え、
ドラムは、第2および第3のトリガブランチによって高い静止位置へと弾性的に戻され、
前記第1のトリガ部材は、導体材料から作られる第1のトリガブランチであり、このトリガブランチは、第2および第3のトリガブランチの長手方向にほぼ直交する横方向に、前記中央部分から径方向に延び、このトリガブランチは、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと弾性的に変形可能であり、ハウジングの底部に配列された1対の関連した固定コンタクトの2つのコンタクト間の電気接続を果し、これらの一方は、この第1のトリガブランチの自由端部に対してほぼ垂直に位置しており、
前記第1のトリガ部材は、導体材料から作られる、2つの第1の正反対のトリガブランチを備え、これらのトリガブランチが、前記中央部分から径方向に延び、これらのトリガブランチが、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと同時に、弾性的に変形可能であり、それぞれは、ハウジングの底部に配列された1対の関連した固定コンタクトの少なくとも2つの固定コンタクト間の電気接続を果し、これらの一方は、この関連した第1のトリガブランチの自由端部に対してほぼ垂直に位置しており、
前記第1のトリガ部材は、前記第2および第3のトリガ部材の結合から構成され、これらのスイッチングは、垂直方向付けを有する前記力が、ドラムのほぼ中心に加えられると同時に、あるいはほぼ同時に誘発され、
各トリガブランチは、ドラムを介して、装置のユーザにこのトリガの触感を伝達する方法で、セットトリガ進行を越える状態を突然に変更し、
前記トリガブランチが延びた前記中央部分は、ドーム形部分であり、この陥凹部は、この凸形の下方面の中央ゾーンが垂直方向でハウジングの底部上に位置するように、上方に方向付けられ、
各トリガブランチは、前記ドーム形の中央部分から径方向に、外方および上方に延び、
ドーム形の中央部分の中央ゾーンは、前記中央部分のためのセンタリングおよび/または関節手段を構成するように、垂直方向でハウジングの底部の相補的部分上に位置した、球形の、あるいは切頭の、特に凹形のキャップの形をとる部分を備え、
前記中央部分は、導体材料から作られ、各1対の関連した固定コンタクトに属する共通の固定電気コンタクトに電気的に接続され、
前記回転部材は、シャフトに回転可能にリンクされ、シャフトの軸方向端部の一方の近くに配置された、歯付きの駆動ピニオンであり、コンタクトロッドと、固定した第4あるいは第5のコンタクトとの間に、第4および/または第5のスイッチング方法を確立するために、シャフトがドラムによって回転されるときどれか1つの方向にコンタクトロッドの傾斜を生じさせるように、次に、駆動シャフトの回転のセット角度を越える2つの連続した歯によって規定されたスペースからの上方セクションの自動的な逃げを生じさせるように、ドラムの2つの連続した歯間に、可動コンタクトロッドの上方セクションが受容され、
駆動シャフトの各長手方向端部セクションは、このシャフトに回転可能にリンクされた歯状駆動ピニオンを支承し、コンタクトロッドと、固定した第4あるいは第5のコンタクトとの間に、第4および/または第5のスイッチング方法を確立するために、シャフトがドラムによって回転されるときどれか1つの方向にコンタクトロッドの傾斜を生じさせるように、次に、駆動シャフトの回転のセット角度を越える2つの連続した歯によって規定されたスペースからの上方セクションの自動的な逃げを生じさせるように、この2つの連続した歯間に、関連した可動コンタクトロッドの上方セクションが受容され、
可動コンタクトロッドが、駆動ピニオンの真下に、本質的に軸方向に垂直な平面に延び、
可動コンタクトロッドが、垂直面に対して約45゜だけ傾斜された本質的に軸方向平面に延び、
可動コンタクトロッドは、戻しばねを形成する水平セクションによって長手方向に延ばされた横鉛直面に移動可能な下方垂直コンタクトセクションを備え、この自由端部は、移動不可能にされ、ハウジングの固定した導体パッドと電気接触した状態であり、
この装置は、ハウジングの底部に配置されたドラムのための照明手段を備え、ドラムは、この照明手段によって伝送された光を通すために、全体的にあるいは部分的に、半透明かあるいは透明であり、
装置は、ドラムが回転されるとき聴覚および/または触感パルスを発生するために、前記駆動ドラムの一方の横方向端部に回転可能にリンクされたラチェットホイール(236)と、プラスチックハウジングによって支持された固定爪とを備え、
このつめは弾性であり、ラチェットホイールのくぼみと協働して、ドラムの対応する横方向端部が垂直に、下方に変位された後、それはドラムに弾性上方戻り効果をもたらす。
【0023】
本発明は、さらに、2つの直交変位軸(X、Y)に沿って画面上のカーソルの変位を制御するために、本発明の教示による表示画面と2つの装置とを備えることと、2つの装置は、この2つの装置の制御部材の回転軸が、それぞれに、前記変位軸に直交、平行するように配置されていることとを特徴とする電子器具を提案する。
【0024】
この器具の他の特徴によれば、
各装置の第2、第3、第4および第5のスイッチング方法は、同じ軸(XまたはY)に沿うカーソルの変位の制御に関連し、
2つの装置の第1の第2および第3のスイッチング方法は、1つの軸(X)に沿うカーソルの変位の制御に関連し、第1の装置の第4および第5のスイッチング方法は、もう1つの軸(Y)に沿うカーソルの変位の制御に関連し、2つの装置の第2の第2および第3のスイッチング方法は、前記もう1つの軸(Y)に沿うカーソルの変位の制御に関連し、第2の装置の第4および第5のスイッチング方法は、前記1つの軸(X)に沿うカーソルの変位の制御に関連する。
【0025】
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになり、添付の図面を参照することによって理解されることが可能である。
【0026】
本発明の説明について、図1に表示された三面体を表わす参照V、L、Tによる垂直線、長手方向線および横方向線は、限定的ではない基準として採用されている。
【0027】
慣例により、図1に関して、下方、上方、前方、後方、左、右という用語も採用されている。
【0028】
以下の説明には、本発明による実施形態に属する、同一の、同様の、あるいは類似した要素は、同じ数字、あるいは英数字表示によって表わされている。
【0029】
装置20は、ほぼ平行六面体の矩形の概略形状をとる下方ハウジング22であって、これの上面24は、上方に開口する下方ハウジング22と、装置20の主要な構成要素を収容した、この下方ハウジングのための上方閉鎖ふた26とを備える。
【0030】
これらの構成要素は、下から上へ、ハウジング22の底部における両方の第1の実施形態において、2つの左側T2および右側T3水平横走固定コンタクトロッドと、2つの後方T4および前方T5水平長手方向固定コンタクトロッドと、固定中央コンタクトボール28と、長手方向ロッドT4、T5に連結された回転信号発生器に属する可動コンタクトロッドT6とを備える。
【0031】
次に、下から上には、4つのトリガブランチBiを有する星の概略形状をとる中央トリガ部材30、長手方向および水平回転軸Z−Zの唯一の、あるいは単一の手動制御部材32およびフラットな密閉ジョイント34がある。
【0032】
ここで実現されている、1つの単一ピースで成形された唯一の手動制御部材32は、基本的には、回転作動ドラム36によって構成され、この中央セクション38は、直径を小さくされ、この2つの刻み付き長手方向端部セクションの左40と右42(図示せず)に対して内方に湾曲した、あるいは凹形の輪郭であり、または、「ソフト」感触のエラストマーの外側外板(図示せず)で裏打ちされている。
【0033】
ドラム36は、細い中央部分38によって回転されるように設計され、これは、このために、長手方向リブ(この実施形態には図示せず)を備えることが可能である。
【0034】
制御部材32は、さらに、下方ハウジング22に部材32を回転取り付けおよびガイド取り付けするために、2つの長手方向端部セクションの左44と右46とによって、ドラム36の長手方向端部側面の左面35と右面37を越えて延ばされた中央シャフトも備え、これは、このために、上面24に垂直に現れ、これらのそれぞれが、回転可能に、かつ垂直にスライディングする構成状態で、対応するセクション44、46をそれぞれ受容する、2つの中間垂直な長手方向スロットの左48と右50とを備える。
【0035】
スロット48、50は、さらに、ハウジング22に対して制御部材32の長手方向に遊びのない位置決めをもたらす。
【0036】
制御装置、あるいはナビゲータ20は、ここでは、5つのスイッチング方法を有する装置であり、これらのそれぞれは、制御部材32への対応する力Fiの印加によって、他のものに関係なく使用されることが可能である。
【0037】
第1のスイッチング方法は、いわゆる「SELECT」方法であり、これは、ドラム36の中央セクション38に集中した垂直力F1を印加するのに使用され、これによって、例えば、ナビゲータ32が備え付けられる電子器具のフラットな画面のカーソルによって達せられるセット位置決め(例えば、図45を参照)が選択される、あるいは使用可能にされることが可能であり、垂直力F1の各印加により、選択信号あるいはパルスが、生成あるいは発生されることを可能にする。
【0038】
第2のスイッチング方法は、例えば、画面の左側の方への変位のための、いわゆる、「LEFT」変位方法であり、これは、ドラム36の左セクション40に垂直力F2を印加するのに使用され、垂直力F2の各印加により、「LEFT」変位信号あるいはパルスが、生成されることを可能にする(図19)。
【0039】
対称的な方式において、第3のスイッチングは、例えば、画面の右側の方への変位のための、いわゆる「RIGHT」変位方法であり、これは、ドラム36の右セクション42に垂直力F3を印加するのに使用され、垂直力F3の各印加により、「RIGHT」変位信号あるいはパルスが、生成されることを可能にする(図20)。
【0040】
作動した電子器具の回路は、ユーザが、F2あるいはF3に応じて、ドラムを「押し」下げ続ける場合、キーあるいはボタンが押し続けられるコンピュータのキーボードについてと同じように、パルスが、同一パルスの連続列(「Scrolling(スクローリング)」)で、繰返されることを可能にする。
【0041】
第4のスイッチング方法は、例えば、画面の底部の方への変位のための、いわゆる「DOWN」変位方法であり、これは、ドラム36の中央部分38に印加するのに使用され、環状力F4により、以下で詳述される信号発生器52によって、一連の制御信号あるいはパルスを発生するように、第1の方向あるいは向きに、これを回転することが多い。
【0042】
対称的な方式において、第5のスイッチング方法は、例えば、画面の頂部の方への変位のための、いわゆる「UP」変位方法であり、これは、ドラム36に印加するのに使用され、環状力F5により、信号発生器によって一連の制御信号あるいはパルスを発生するように、第2の方向あるいは向きに、これを回転することが多い。
【0043】
ドラム36への力F2あるいはF3の印加は、これらが押す必要があるゾーンであることをユーザに表示する、この両端部40、42の刻み付けの存在によって促進される。しかしながら、最後の実施形態に関して後に分かるように、これらのゾーンは、さらに、刻み付けがなく、平らでもよく、この刻み付けは、回転可能に駆動する中央部分に配置されることが好ましい。
【0044】
単一のアクチュエータ、あるいは制御部材32を有する、本発明による装置の一般概念は、1.5対2の比で、中央SELECT力F1と、横方向のLEFT力F2、あるいは、RIGHT力F3とについて異なる値を有することを可能にする。これは、ドラムと、長手方向軸に沿うこの様々な中央および横方向40、42動作ゾーンとを必要な大きさにする可能性、および中央トリガ部材30のスイッチングブランチの寸法のためである。
【0045】
さらに、ドラムの外側形状あるいは輪郭は、ドラムの下のトリガ部材の構成と寸法との組合せで、それゆえ、ドラム部材の中央凹形セクションあるいは部分38に印加される、あらゆる垂直のあるいはほぼ垂直の作用力が、本質的に、第1の方法のスイッチングを生じさせるF1タイプの作用力であることである。これに反して、横方向の左あるいは右セクション(40または42)に印加されるあらゆる作用力は、本質的に、第2あるいは第3の方法の対応するスイッチングを生じさせる、F2あるいはF3タイプの作用力である。
【0046】
ナビゲータ20は、ドラム部材32の回転軸X−Xに位置している中央垂直および長手方向平面PLMに対して概略設計対称と、ここではハウジング22の右側部分に共に集められ、かつ、ハウジングの左側部分に非対称の対の片方を有する、信号発生器52を構成する手段を除いて、中央垂直および横断平面PTMに対して概略対称とを有する。
【0047】
平面PLMとPTMの交点に一致するこの中心に、ハウジング22のフラットな水平底部56は、中央の金属ボール28を受容する受容器58を含み、この上方セクションは、凸形の球形キャップの形をとり、平面56の上に垂直に突出する。
【0048】
ボール28は、条導体(あるいは導電性ストリップ)60によって(図9参照)、ハウジング22の前方長手方向面23の下方部分の受容器21の前方に横断して突出するピン、あるいはラグC0の形をとる接続端子に接続された、共有の固定中央導体パッドP0と協働する。
【0049】
各固定横断コンタクトロッドT2、T3は、ピンの形をとり、ハウジングの底部に取り付けられ、垂直スロットを含有し、かつ、底部56に持ち上げられる2つの左前方62および左後方64と、右前方66および右後方68の位置決めおよび固定側面脚に位置した。
【0050】
前方脚62、66は、それぞれに、第2P2および第3P3の固定導体パッドを備え、これらのそれぞれは、固定コンタクトロッドT2、T3に電気的に接続されている。
【0051】
各パッドP2、P3は、条導体70、72によって、接続ピンあるいはラグC2、C3に接続されている。
【0052】
底部56は、さらに、平面PTM内の、ボール28と整列された2つの前方中央脚74と後方中央脚76とを備える。
【0053】
各中央脚は、第1の固定導体パッドP1の部分を構成し、これらの部分は、ここでは共通の条導体78によって、共通の接続ピン、あるいはラグC1に接続されている。
【0054】
ここでは詳細に説明される共通のトリガ部材30により、パッドP0、P1間の第1のスイッチング方法、パッドP0、P2(固定コンタクトロッドT2を介する)間の第2のスイッチング方法、あるいは、パッドP0、P3(固定コンタクトロッドT3を介する)間の第3のスイッチング方法が、選択的に、これを、ユーザによってドラムに36に印加される垂直力F1、F2またはF3の関数として、すなわち、印加される力に依存するように確立される。
【0055】
本発明の教示によれば、ここでは金属で作られる共通のトリガ部材30は、4つのトリガ部材を一体化、あるいは集中し、これらのそれぞれは、本質的にドーム型形状の中央部分80から外方に延びた、本質的に径方向付けのトリガブランチBiによって構成され、この陥凹部は、垂直に上方に方向付けられる。
【0056】
これらの4つのブランチBiは、同一であり、部材30が、ハウジングに取り付けられる適所にある平面PLMとPTMの交点に一致する、この垂直中央軸Y−Yを中心として設計対称を有するように、90゜離れて角を形成して分布されている。
【0057】
中央部分80の底部84は、球形キャップの形をとる受容器82を備え、これの陥凹部は、下方に方向付けられ、これの半径は、ボールの位置を占めるようにボール28の半径にほぼ等しく(図12参照)、ボール28を中心とした部材30のわずかな旋回運動を可能にする。
【0058】
変形(図示せず)として、摩擦を減少するために、受容器82は、ボール28との円形接触を固定するように、切頭状態である。
【0059】
部材30は、2つの正反対の長手方向ブランチの左側B2および右側B3を備え、これらは、第2のトリガブランチB2および第3のトリガブランチB3と呼ばれ、それぞれに、第2および第3のスイッチング方法に属する。
【0060】
部材30は、さらに、2つの第1の横断トリガブランチB1を備え、これらは、径方向で対向し、第1のスイッチング方法に属する。
【0061】
各トリガブランチB1は、わずかに上方に延び、これらの自由端部は、ほぼ同一平面上にある。
【0062】
部材30の取り付け位置において、ブランチB2、B3の各自由端部86、88は、関連した固定横断コンタクトロッドT2、T3の上に、かつ、少し離れて延びている。
【0063】
同じように、ブランチB1(前方、後方)の各自由端部90は、第1の固定導体パッドP1の上に、少し離れて延びている。
【0064】
特に、図12から分かるように、ドラム76は、長手方向トリガブランチB2、B3の自由端部86、88の上面に垂直に位置される。長手方向トリガブランチB2、B3は、下方方向にわずかに弾性的にプレテンションが与えられ、したがって、図面に示された高い静止位置の方へ向うドラム36の弾性戻り機能を永久に確実とし、この位置において、長手方向端部セクション44、46は、上方方向のスロットあるいは受容器48を「閉鎖する」、密閉ジョイント34の互いに対向する部分92、94の下方面に対して上方に圧迫する。
【0065】
ドラムあるいはローラ36が回転されるとき、自由端部86、88の各上面は、ドラムの周辺において、それぞれに、円筒形環状経路あるいは進路41、43に沿ってスライドし、これらは、刻み付き横方向端部セクション40、42に近接する。
【0066】
部材30およびこのブランチBiの設計は、ブランチBiの自由端部が、頂部から底部へ、ほぼ垂直力をこれに印加することによって応力が加えられるとき、ブランチは、弾性的に変形され、次に、突然に位置決めを変化し、下方にある角度に方向転換し、この突然の変化により、少なくとも対応するスイッチング方法を確立し、そのうえ、位置決めの突然の変化を表示する触感および/または聴覚のクリックを供給するために、トリガ機能の確実性を可能にする。
【0067】
図面に示された静止位置からの、第2の「LEFT」スイッチング方法の使用が、ここでは説明される。
【0068】
ユーザが、垂直力F2を印加するとき、すなわち、ユーザが、ドラム36の左側を押すとき、ユーザは、シャフトの右側円筒形端部セクション46の上面と、スロット50を閉鎖するジョイント34のこの部分94との接触のポイントを、実質的に貫通する水平横軸(軸X−Xに直交する)まわりに傾斜する、シャフトの対応する左側端部44の低下、あるいは、降下を生じさせる。
【0069】
ゆえに、左側長手方向ブランチB2は、図19および図20に示されるように、この自由端部がロッドT2と電気接触するために、状態を変化するべくかなり変形されている。
【0070】
よく考え抜かれたB2ブランチのこの変形は、ボール28の中央まわりの中央トリガ部材30の回転運動、あるいは傾斜と組み合される。
【0071】
トリガブランチB2の変形に、したがって、ボール28を中心とした部材30のわずかな旋回が加えられ、これによって、ブランチB2の自由端部86のために得られる道程が、対応するコンタクトT2に対して、増加されることが可能である。
【0072】
端子C0とC2間の第2の電気スイッチング方法(28−P0、B2、86、T2、P2)は、したがって、導電性であり、この中央部分で、第1の3つのスイッチング方法に共通である中央固定コンタクト28−P0と常に接触した状態にある、共通の部材30を介して確立される。
【0073】
実際には、大部分の場合、星形状のトリガ部材30の概念および設計により、すべてのブランチは、同時に状態を変化してもよいが、この場合、対向する横方向ブランチB3の自由端部は、固定した対応するコンタクトT3と同時に接触しない。この自由端部は、接触しない、あるいは、これが接触する場合、様々なスイッチング信号、あるいはパルスを受信して、分析する関連したソフトウェアが、2つの連続した受信信号間を識別することを可能にするように、これはもっと遅い。
【0074】
同様に、2つの対向した横断ブランチB1の自由端部の下方への道程は、ブランチB2の自由端部86の道程より劣っている。
【0075】
対称的な方式で、ドラムの右側を押すことによる力F3の印加により、信号あるいはパルスが、図20および図21に示されるように、端子C0とC3間の第3の「RIGHT」スイッチング方法(28−P0、B3、88、T3、P3)によって生成されることを可能にする。
【0076】
第1の「SELECT」電気スイッチング方法の使用について、ユーザは、力F1をドラムの中央凹形部分38に印加する。
【0077】
したがってユーザは、本質的に水平のままであり、これ自体に平行のままである、軸Z−Zを有する制御部材32の低下あるいは全体的垂直降下を誘発し、この動きは、スロット48、50によってガイドされる。
【0078】
ドラム36のトラック41、43は、2つの長手方向ブランチB2、B3の自由端部に同時に、かつ対称的に作用する。
【0079】
この「平衡のとれた」変形力により、および共通のトリガ部材の設計を通して、4つのブランチBiは、同時に状態を変化する。
【0080】
実質的にボール28に対して部材30が旋回しないかぎり、2つの長手方向ブランチB2、B3の自由端部86、88は、ロッドT2、あるいはロッドT3とのいずれとも接触しない。
【0081】
これに反して、低下される2つのブランチB1は、それぞれ、これらの自由端部90、92によって、対向する固定導体パッドP1と接触し、したがって、図22および図23に示されるように、第1のスイッチング方法を確立する。
【0082】
典型を示した実施形態において、ブランチB1とパッドP1とによる「倍増」は、2つのブランチの状態の突然の変化が実質的に同時に起こるかぎり、冗長的であるが、この冗長性は、高いレベルの作業信頼性をもたらす。
【0083】
実際には、特に、様々な構成要素のきわめて小さい寸法に鑑みて、F1タイプの作用は、さらに、対応する固定コンタクトT2、T3を有する横方向ブランチB2、B3の自由端部間にスイッチングを生じさせる。
【0084】
再度、関連したソフトウェアは、ドラム部材の一方の横方向端部部分、その後他方の横方向端部部分への連続した自発的な作用により、これら2つの第2および第3の方法の連続したスイッチングから、上述された第2および第3の方法の擬似同時スイッチングを識別することを鑑みて、様々な受信信号を分析することを可能にする。
【0085】
スイッチングを得るために、例えば、第2あるいは第3のスイッチング方法のために、値「N」の力F1を印加する必要があるのに対して、対応するスイッチングを得るために印加されるF2あるいはF3の値は、低く、例えば、部材32がいずれかの方向に傾斜するとき、動いているレバーアーム効果により、0.5Nないし0.7Nの間である。
【0086】
印加される力の値のこの相違により、機能間の識別の達成を可能にする。
【0087】
本発明の別の態様によれば、F1作用力を印加するときの第1のスイッチング方法は、ブランチB1と関連した固定コンタクトとを使用するだけでなく、関連したソフトウェアによる対応する分析および識別と組み合せて、上述のように、第2および第3の方法へのスイッチングパルス、あるいは信号の擬似同時形成をも使用する。
【0088】
装置の設計および概念を変更することなく、この場合、自動車分野において有益である、C1との接続のために少なくとも1つワイヤを抑制することが可能である。
【0089】
信号発生器52について、ここでは説明され、この一般設計は、国際公開第02/075641号と、仏国特許出願公開第2.844.619号と、2003年5月28日の仏国特許第0306475号とに説明されて、表わされている。
【0090】
この発生器52は、端部セクション46とドラム36の対向する端部面37との間のシャフトに回転可能にリンクされた歯付きのスパー型駆動ピニオン100を備える。ピニオンの12の歯の連続した2つの歯102間に、静止位置の可動コンタクトロッドT6の上方セクション104は、可動コンタクトロッドT6と2つの固定した長手方向コンタクトロッドT4、T5のどちらか一方との間で電気コンタクトを確立するために、したがって、制御信号を発生するために、シャフトがドラム36によって回転されるとき、いずれもの方向(F4、F5)に可動コンタクトロッドT6の傾斜を生じさせるように、この場合、関連した駆動シャフトの回転のセット角度を越える2つの連続した歯によって規定されたスペースからの上方セクション104の自動的な逃げを生じさせるように、受容されている。
【0091】
可動コンタクトロッドT6は、湾曲したワイヤ要素であり、これは、垂直平面に延び、発生器が停止しているとき、平面PLM上に位置する。可動ロッドの上述の設計は、国際公開第02/075641号に説明されて、表わされている(図25ないし図29)。
【0092】
これは、基本的に、可動コンタクトロッドT6の水平概略傾斜軸を構成する水平中間セクション110によって接続された上方セクション106と下方セクション108とを備える、垂直ストランドから構成されている。
【0093】
このために、水平セクションは、ハウジング22の右側内側側面116に近接する脚114の上面に形成されたスロット112の底部に受容されている。
【0094】
垂直ストランド106ないし108は、下方セクション108の下方端部から右側に延ばされ、長手方向水平ストランド118によって、これは、底部56に空洞にされた三角形の凹部120の底部に受容され、この自由端部122は、180゜折れ曲がって、長手方向垂直スロット124にクランプ締めされている。
【0095】
このスロット124の底部は、条導体126によって、出力端子C6に接続された導体パッドP6を備え、この出力端子C6に、可動コンタクトロッドT6が、この場合、永久に電気的に接続されている。
【0096】
水平ストランド118を組み込むこの設計は、高い戻りモーションスチフネスを生成するのに対して、ロッドのワイヤセクションのオーム抵抗が、一方では下方セクション108と固定ロッドT4(あるいは、T5)との間の、他方では下方セクション108と導体パッドP6との間の接触の「交差した」ポイント間で、きわめて小さい。
【0097】
固定した長手方向コンタクトロッドT4、T5は、それぞれ180゜折れ曲がって、後方脚132と前方脚134とのスロットに、これらの左側長手方向端部128、130によって圧搾され、それぞれは、凹部120の底部の上に突き出て長手方向に、水平に延びている。
【0098】
したがって、各ロッドT4、T5は、弾性的に横断して外方に変形可能である。これは、それゆえ、付属物との利点のあるクロスポイント接触の場合であり、これにより、反発力の現象を回避し、製造ばらつきの関数としての力の変化が、最小とされることを可能にし、それゆえ、ドラムに印加される力における高レベルの均一性を生成する。
【0099】
各スロットの底部は、条導体136、138によって、出力端子C4、C5にそれぞれ接続された、関連した導体パッドP4、P5を備える。
【0100】
信号発生器52が停止しているとき、2つのロッドT4、T5は平行であり、可動ロッドT6の下方セクション108は、2つのロッドT4、T5間に受容されている。
【0101】
ドラムが、どれか一方向に回転されるとき、ロッドは、クランクシャフトのようにこの水平軸110まわりに傾斜し、この下方端部は、対応する固定ロッドT4あるいはT5との電気接触を確立するように進む。
【0102】
第4のスイッチング方法(C6、T6、T4、C4)、あるいは第5のスイッチング方法(C6、T6、T5、C5)は、したがって、回転の方向に応じて確立される。
【0103】
可動コンタクトロッドT6の上方端部104は、2つの連続した歯102の間に受容されている場合、この上方端部と歯間スペースの底部140との間の垂直遊びで、F1、F2、あるいはF3によるドラム36の垂直作動は、信号発生器に寄生効果を生成しない、すなわち、これは寄生信号を発生しない。
【0104】
この右側端部でクランプ締めされた下方水平セクション118は、可動ロッドT6の弾性戻りをこの静止位置に固定する。
【0105】
回転発生器52と複数の枝分かれしたBiトリガ部材30との関連は、特に有利であり、減少した数の構成要素を有するきわめてコンパクトなアセンブリの実現を可能とし、さらに、この低い全体の高さは、ふた26の上面の上に現れるドラムの大きな部分へのアクセスをもたらす。
【0106】
構成要素の対称のために、シャフトの左側長手方向端部44は、さらに、左側歯状ピニオン144を支承する。
【0107】
変形(図示せず)によれば、この第2のピニオンは、さらに、発生器52に類似する第2のデュアル方式回転信号発生器に属し、この構成要素は、この場合、ピニオン144の下のハウジング22の左側部分に配置されている。第2の上述の発生器は、装置の冗長性に基づく信頼性のために、あるいは、電子器具に固有である特定の適用の機能として必要である。
【0108】
ピニオン144、100は、ふたの下方面150に形成された半円筒形受容器146、148に遊びを有して受容され、これは、ハウジング22の上面24で、上方ジョイント34を囲む。
【0109】
構成要素アセンブリは、ふた26のクロージャによって適所に保持され、これは、ふた26の穴154を通過する、ハウジング22のスタッド152の高温の圧接によって固定されている。
【0110】
電気機械構成要素のこのタイプにおいて、特にスイッチングゾーンを保護するために、最良の可能なシールを確実にすることができることは、特に重要である。
【0111】
頂部部分の第1のシールは、ドラム36(35、40、41、38、43、42、37)の輪郭に密接にマッチする、カットアウト93を有するジョイント34によって固定されている。変形(図示せず)として、このジョイントは、さらに、ふたとの二重射出成形によって実現されることが可能である。
【0112】
低い部分において、ドラム36の下を、かつ共通のトリガ部材30の上に延び、ほぼ矩形で、水平なフィルムの形をとる水平なフレキシブルなジョイントを間に入れることが、さらに可能である。
【0113】
図24以下から分かるように、フィルム170は、密閉ジョイントの周辺が接着剤で付けられることが可能な周辺内側肩部154上に位置位置される、上方周辺フレーム172によって適所に保持されている。
【0114】
密閉フィルム170は、したがって、ドラム36と、共通のトリガ部材30との間に垂直に延びている。
【0115】
ドラムは、この場合、ブランチB2、B3の両端部36、38の上面に軸方向に面する、2つの円形リブ、あるいはフランジ41、43を備える。
【0116】
ドラム36が回転するとき、各フランジは、フィルム170の上方部分に対抗する部分を摩擦し、これにより、例えば、「Teflon(テフロン(登録商標))」(ポリテトラフルオロエチレン)などの低い摩擦係数の頂部コーティング(図示せず)が設けられる。
【0117】
装置20が、ドラムのための照明手段を備える場合、フィルム170は、全体的にあるいは部分的に、透明あるいは半透明でよい。
【0118】
特に、図24、図28および図29から分かるように、フィルム170は、可動コンタクトロッドT6の通過および偏向のための横断スロット174を有する右側横断エッジに、きわめて小さいカットアウトだけをハウジング22の下方部分の実質的な全体密閉に供給し、この上方制御部分104は、駆動ピニオン100と協働するように、フィルム170の上に延びている。
【0119】
図30および図31には、国際公開第02/075641号と、仏国特許出願公開第2.844.619号とに記述されるものと類似する可動コンタクトロッドの実施形態が説明され、これによれば、ロッドT6は、角を形成する静止位置へのこれの戻りを確実にするコイルばね156の最後の巻き158に接続され、これの軸Z−Zは、可動コンタクトロッドの両方向にピボット軸を構成し、ドラムの回転軸X−Xに平行に位置する。
【0120】
ばね156の長手方向円筒形本体は、ハウジング22の相補的受容器166に受容されて、ガイドされる。ばねの長さおよび巻きの数により、特に、弾性戻り力の値が測定されることを可能にする。これに反して、下方可動接触セクション108と固定パッドP6との間のオーム抵抗は、前より大きい。
【0121】
ハウジング22は、前述の「トラックボール」の場合におけるように、さらに、全体的にあるいは部分的に半透明でよい、ドラム36のための内側照明ダイオード176を備えることが可能である。
【0122】
図32および図33に概略的に表わされた上述の照明手段により、触感と関連して、例えば、次の実行可能な機能のためにユーザがドラムに印加する必要のある力のタイプをユーザに表示するように、特に、装置の使用中にユーザをガイドするために、発光表示がユーザに供給されることを可能にする。
【0123】
ドラム36は、成形した不透明な軸方向端部セクション182を有する半透明本体180を備えることが可能であり、この成形材料は、半透明本体180内の径方向スロット、あるいはノッチ178へ長手方向に延入する。したがって、ドラムの中央セクションの表面に、一連の角を形成する均一に分布された発光ウインドウが規定され、これの数は、例えば駆動ピニオンの歯の数に等しい。
【0124】
ドラムは、「全方向」に回転するトラックボールの制御ボールとは違って、常に同じ軸まわりを回転するので、各機能のために異なる着色をしたダイオード176を使用すること、および/または、異なる着色をした長手方向セクションを備える半透明材料からドラムを作ることが可能である。
【0125】
さらに、きわめて迅速に外部環境から光を蓄積することを可能にする、燐光性タイプの周知の材料をドラムに使用すること、数時間の間この光をもとの状態に復すことも可能である。この材料は、エラストマーソフトタッチ材料における添加剤の形であってもよい。
【0126】
特に、装置が永久の明るさを持たない(夜間の自動車の内部など)エリアに配置されたとき、ドラムは、ダッシュボードの機器の照明ボタン、あるいはスイッチと同じように、ユーザによってこれの検知を容易にするように、永久にかつわずかに照明されることがある。
【0127】
変形として、図45に表わされるように、電子器具の画面204上のカーソル202のY−軸(垂直)変位の制御の場合、第2(F2)および第3(F3)のスイッチング方法は、上方および下方への「大きいステップ」の急速変位に使用されることが可能なのに対して、第4(F4)および第5(F5)のスイッチング方法は、「繊細なステップ」の制御機能を保持する。
【0128】
第1のドラム装置20−1は、この場合、X−軸の変位に、第2の装置20−2は、Y−軸の変位を制御するのに使用されることが可能であり、双方のドラムの軸は、「T」形状構成(図45のように)、あるいは、「L」形状構成によって直交する。
【0129】
上述の前提において、「水平に」(画面上の「X’s」の水平軸に平行に)配置された第1の装置は、大きなステップ(F2、F3)による、あるいは、両方向(左の方、あるいは、右の方)における繊細なステップ(F4、F5)による変位で、「X−軸」の変位すべての制御を確実にすることが可能である。同じように、「垂直に」(画面上の「Y’s」の垂直軸に平行に)配置された第2の装置は、大きなステップ(F2、F3)による、あるいは、両方向(左の方、あるいは、右の方)における繊細なステップ(F4、F5)による変位で、「Y−軸」の変位すべての制御を確実にすることが可能である。装置のそれぞれは、そのうえ、補足の使用可能なスイッチング方法(F1)を有する。
【0130】
さらに、本発明による2つの装置を組み合せるこの前提において、第1の「水平に」配置された装置は、大きなステップ(F2、F3)での「X−軸」の変位と繊細なステップ(F4、F5)での「Y−軸」の変位を制御することが可能であるのに対して、第2の「垂直に」配置された装置は、大きなステップ(F2、F3)での「Y−軸」の変位と繊細なステップ(F4、F5)での「X−軸」の変位を制御する。
【0131】
これら2つの組合せのどれか一方間の選択は、これらそれぞれの人間工学の、制御される機能のタイプの機能として実現される。
【0132】
そのうえ、例えば、回転信号発生器の駆動ピニオンの歯の数の機能として、1つの装置からもう1つの装置へ異なる繊細なステップを有することも可能である。
【0133】
さらに、本発明による、すなわち回転信号発生器を持たない、簡素化した装置を使用することも可能である。
【0134】
パッドPiを端子Ciに接続するトラック、これの構成は、図9に概略的に表わされ、ハウジング22のプラスチック絶縁体が成形されたこれのまわりにインサートを構成する、プレカットトラックの形をとって実現されることが利点である。
【0135】
上に説明した実施形態は、L×T×Vの寸法全体がほぼ36×27×18mmである、ほぼ16mmの比較的大きい直径の人間工学に基づくドラムを有する、例えば、自動車の適用に意図されるものであり、この「分厚い」ドラム、あるいはローラは、助手席座席の作動を容易にする。
【0136】
図34ないし図44に示された本発明の第2の実施形態は、ここで説明され、これは例えば、L×T×Vの寸法全体が12.9×10×4.5mmである、ほぼ3.5mmの直径の人間工学に基づくドラムを有する携帯電話における一体化が意図された、きわめて小さい寸法のモデルである。
【0137】
特に、構成要素の高さ全体を減少するために、垂直面に対して可動コンタクトロッドを、ここでは、約45゜だけ「傾斜する」、それゆえ、回転信号発生器を、ドラムの、かつハウジングの2つの長手方向両端部のどちらか一方に配置された、2つの対称部分に「分ける」ことが可能である。
【0138】
したがって、第2の実施形態による装置20は、前述の平面PLM、PTMの交点に相当する中央垂直軸を中心として設計的対称を有する。
【0139】
信号発生器52は、したがって、左側と右側とに配置された2つの同一発生器52によって構成され、これらのそれぞれは、可動コンタクトロッドT6を備え、この下方セクション108は、自由下方端部109によって底部56に配置された固定パッドP4(右側)、P5(左側)と協働し、この底部は、例えば、導電性嵌め込みによって構成されている。
【0140】
国際公開第02/075641号と仏国特許出願公開第2.844.619号とに記述されて、表わされているように、ロッドT6は、角を形成する静止位置へのこれの戻りを確実にするコイルばね156の最後の巻き158に接続され、この軸Z−Zは、可動コンタクトロッドの両方向にピボット軸を構成し、ドラムの回転軸X−Xに平行に位置する。
【0141】
2つの直線セクション106、108および180゜折り曲げられた上方ループ104(ピニオン100の歯102間に受容されている)は、ロッドT6の角を形成する静止位置に、垂直面に対して角度を形成する軸方向平面に延入する。
【0142】
ばね156の本体の最初の巻き160の方向付けおよび回転不動化は、ハウジング22の穴164に受容された垂直セクション162によって確実とされる。
【0143】
従って、傾斜および他の寸法パラメータの選択により、装置20の高さ全体が著しく減少されることを可能にする。
【0144】
ばね156の長手方向円筒形本体は、ハウジング22の相補的な受容器166に受容されて、ガイドされる。ばねの長さおよび巻きの数により、特に、弾性戻り力の値が測定されることを可能にする。
【0145】
ダブル信号発生器は、次の通りに作動する。
【0146】
ユーザが、これに力F4(DOWN)を印加することによって、ドラム36を駆動するとき、右側駆動ピニオン100は、固定導体パッドP4と協働するように、本質的に下方に駆動される、可動コンタクトロッドT6の端部109の繰返される接触によって、信号あるいはパルスの繰返される形成を生じさせる。ユーザは、したがって、第4のスイッチング方法を使用する。
【0147】
左側ピニオン100の等方向回転は、左側可動コンタクトロッドT6の対応する動きを生じさせるが、この自由端部は、しかしながら、下方固定導体パッドP5との電気接触に入ることなく、本質的に上方にシフトする。
【0148】
左側ロッドT6と固定導体パッドP5との協働による第5のスイッチング方法の使用は、もう1つの方向F5にドラム36を回転することによって得られる。
【0149】
ハウジングの各側面に単一のスイッチング方法を有する回転信号発生器52は、ピニオン100の下降が1つまたは複数のロッドT6の傾斜を生じさせるために、第1の3つのスイッチング方法が作動されるとき、寄生パルスを発生する恐れを削減するが、1つの方向に、これにより、関連した導体パッドP4あるいはP5から、この下方接触端部109を取り除くことが多い。
【0150】
2003年5月28日の仏国特許出願第0306475号の教示は、いうまでもなく、本発明の教示と組み合されることが可能である。
【0151】
図48以下に示された装置の実施形態は、ここでは、図1ないし図25の実施形態と比較して説明される。
【0152】
上方閉鎖ふた26は、下方ハウジング22の前方および後方長手方向面23、25および横面27などの側方面の垂直平面を越えて長手方向に、横方向に延び、したがって、下方周辺水平エッジ表面210を規定する。
【0153】
面23、25に沿って、水平下方面29の平面において、ハウジング22は、さらに、水平上方支承表面214を規定する突出水平リブ212を備える。
【0154】
導体材料から作られ、ハウジング22の外側に延びた接続端子Ciは、弾性的に変形可能な接触ブレードの形をとり、これらのそれぞれは、上方に、横側面23に形成された対応する受容器216に延入する。この受容器216は、隔離中間壁22によって分離されている。
【0155】
各ブレードCiは、接触外側面218を規定する。各ブレードCiは、横断して、面23の方向に押されることが可能である。
【0156】
図57ないし図59に詳細に示されたコンタクトロッドT3などの各左T2および右T3水平横断固定コンタクトロッドは、前述の脚62、66に相当する対応するシャフト、あるいはくぼみ224、225(上方に開口する垂直および横断スロットの形をとる)に圧接された湾曲した前方端部222、223を備え、それぞれは、この底部にそれぞれ、L形状断面の導体パッドP3、P2を有する。
【0157】
各横断ロッドT2、T3は、したがって、弾性圧縮応力が与えられた状態に、水平下方支承表面228、229に接して支承する、この自由後方端部226、227を有するビームのように片持ち方式に取り付けられる。
【0158】
この改善は、対応するスイッチングのいっそう精密で、信頼できる検知をもたらし、特に、F1タイプの中央SELECT作用を検知するために(第1の実施形態に関して以前に説明されたように)、第2および第3の方法の同時あるいは擬似同時スイッチングを使用するとき(対応するソフトウェアと関連して)、有利である。
【0159】
さらにこれは、振動環境による寄生パルスあるいは信号を防止するのに役立つ。
【0160】
各ロッドは、この主中央セクションによって、このように、精密に、対応するブランチB2、B3の下方面が接触する水平接触を形成し、各ロッドT2、T3は、その後、いずれかの力F2あるいはF3が印加されるとき、ドラムの作用のもとに下方に、自由に弾性的に変形可能である。
【0161】
前述されたように、可動コンタクトロッドT6は、基本的に、可動コンタクトロッドT6の水平概略傾斜軸を構成する水平中間セクション110によって接続された、上方セクション106と下方セクションとを備える垂直ストランドから構成され、この可動コンタクトT6は、このために、ハウジング22の右側内側側方面116に近接する脚114の上面に形成されたV形状スロット112の底部に受容されている。
【0162】
垂直ストランド106ないし108は、下方セクション108の下方端部から、ここでは、底部56にくり抜かれる凹部120の底部に平行して一時停止される長手方向水平ストランド118によって、延びている。
【0163】
180゜に折れ曲がる水平ヘアピンの形をとる、ロッドT6の自由端部122は、長手方向垂直スロット124でクランプ締めされている。
【0164】
スロット124の底部は、条導体126によって、出力端子C6に接続された導体パッドP6を備え、この出力端子C6に、可動コンタクトロッドT6が、したがって永久に電気的に接続されている。
【0165】
ロッドT6のヘアピンループ、あるいは端部122のクランプ締めは、垂直スロット124の直面する内側長手方向壁に嵌め込ませるために、横断して延び、ループした端部122の上方ストランド232に形成されたリブ230によって確実にされている。
【0166】
圧接、あるいはクランプ締めは、ループした端部122の下方ストランド234が、接触するパッドP6と電気接触した状態で、永久に、弾性的に圧縮応力が与えられるようなものである。
【0167】
これは、さらに、ループした端部122が埋め込み端部を構成し、そのために、一種のトルクが、V形状スロット110の中間セクション110に永久に印加される。
【0168】
圧接は、さらに、スロット164の上方部分の熱溶接によって、あるいは、ループの端部122に全体的に埋め込みによって、強化されることができる。
【0169】
この実施形態において、2つの後方T4および前方T5水平長手方向固定コンタクトロッドは、下方ハウジングがオーバーモールド加工された導体金属パッドP4(T4)およびT6(P6)と置き換えられる。
【0170】
図54ないし図56に見られるように、可動ロッドT6の下方セクション108は、2つのパッドP4、P5間に、横方向の遊びをもって受容されている。
【0171】
ドラムが、どちらか一方向に回転されるとき、ロッドは、クランクシャフトのように、水平軸110まわりに傾斜し、この下方端部108は、対応する固定パッドP4あるいはP5との電気接触を確立し続ける。
【0172】
ユーザが、F4あるいはF5に沿ってドラム32の方向を変えるとき、ユーザに触感と聴覚とを与えるために、ドラム36の長手方向左側端部側方面35には、ここでは、8つのV形状凸形歯240によって分離された、8つの中空のくぼみ238を備える歯状ホイール236が設けられる。
【0173】
駆動ピニオン100(ここでは単に8つの歯を有する)と同様に、ホイール236は、回転可能にドラム36にリンクされ、そのために、くぼみ238は、2つの連続した歯102の間の歯間のスペース140が、さらに同様に方向付けられるとき、すなわち、可動コンタクトロッドT6の上方部分が、静止位置にある(図62ないし図64を参照)とき、垂直平面に下方に方向付けられる。
【0174】
ホイール236は、右側に向って長手方向に水平に延びた、弾性の割出しV形状凸形フィンガ242と協働する。
【0175】
このフィンガ242と組み合わされたホイール236は、一種のラチェットホイールおよびつめメカニズムを形成する。
【0176】
割出しフィンガ、あるいはつめ242は、ラチェットホイール236のくぼみ238と歯240と連続して協働する時、デテント効果を設けるように、下方ハウジング22によって支持された弾性割出しブレード244に属する。
【0177】
静止位置(例えば、図54および図55を参照)において、フィンガ242は、ホイール236の中空の、あるいは凹形のくぼみ238に受容されている。
【0178】
図62ないし図64Aに示されるように、各くぼみ238は、径方向に外側の方へ向うV形状開口を有するように、2つの横方向に傾斜(5゜ないし8゜)した対向面237と239によって規定されている。
【0179】
つめフィンガ242の形状および寸法と共に、ドラムの左部分が、フィンガ242に対して垂直に下降するとき、くぼみ238のV輪郭は、ドラムに作用する戻しばね、あるいは弾性効果を垂直に上方にもたらす。
【0180】
この戻り効果は、トリガ要素30のブランチによって用いられる効果に加えることになる。
【0181】
つめおよびラチェットメカニズムの構成は、ドラムがさらにパルス発生器100−T6の静止位置に相当する新しい角を形成する静止位置に達するとき、ユーザに触感および/または聴覚を供給する。第1の説明した実施形態によれば、音声あるいは触覚信号は、電気パルスが発生されるときに発生される。
【0182】
したがって、これがあらゆる触覚あるいは音声機能を確実にしない、および/または、したがってこの寿命の長さを改善しないので、強くないようにワイヤ可動コンタクトTを設計することが可能である。
【0183】
図54、図65および図66に詳細に示される実施形態において、ドラム32は、ドラム32が単一の成形ピースである場合、第1の実施形態(図24)に反して、いくつかの部品から作られる。
【0184】
ドラム36は、したがって、プラスチックあるいは金属から作られていてもよい、主本体180に回転可能にリンクされた中央シャフト252を受容する中央軸方向管状穴を有する、主管状および円筒形成形本体180から作られる。
【0185】
中央シャフト252の2つの対向端部それぞれは、下方ハウジング22の部材32を回転取り付けおよびガイド取り付けするために、2つの長手方向端部セクションの左側44と右側46とを構成する端部ロッドを受容する軸方向開口穴を備え、これは、このために、上面24に垂直に出現する、2つの中間垂直および長手方向スロットの左側48と右側50とを備え、これらのそれぞれは、回転可能な、垂直なスライディング構成で、それぞれに対応するセクション44、46を受容する。
【0186】
駆動ピニオン100およびホイール236は、例えば、端部ロッド46、44に嵌め込ませる金属部分である。
【0187】
ホイール236は、さらに、中央シャフト252を有する単一ピースで作られることができる。
【0188】
別の方法として、すべての構成要素180、252、44、46、100、236は、寸法、支持される作用力、寿命の長さなどにより、単一の成形プラスチックピースの形をとって実現されることができる。
【0189】
ドラム36の中央あるいは中間部分は、ここでは、凹形状であり、ユーザに付加的な触感情報を与えるために、およびこれを回転し、さらに「使用可能な」作用力F1を印加するように、ドラムの「把持」を改善するために、一連の軸方向刻み付け264を備え、横方向端部部分は、ここでは同一平面である。
【0190】
刻み付け264は、主本体180との成形加工によって直接に実現されることができる。しかしながら、刻み付けの数は、したがって、成形加工技術により必然的に減少される。
【0191】
ドラムの前述した1つのピースの成形加工は、前述のようなそれぞれ互いに角を形成する方向付けを既に有するピニオン100およびホイール236に対して、刻み付け264の角を形成する、精密な方向付けを規定することを、容易に可能にする。
【0192】
刻み付けの数が減少され、6と12との間に一般に含まれる歯102およびくぼみ238の数に類似し、さらにドラムの外径全体に依存する場合、垂直平面PLMに上方に、2つのくぼみ264間にくぼみを、さらに、ドラムが前述のような角を形成する静止位置にあるとき、ブランチB2、B3に面する対向する下方の一方を方向付けることが可能である。
【0193】
多数の刻み付け264が所望される場合、および/または、ソフトタッチ材料が、刻み付け264を備えるこのエリアに使用される場合、これらは、エラストマー材料の成形加工によって作られる独立したシース、あるいは管状マントル266で作られることが好ましい。これは、この場合、成形加工技術による凹形中間部分に刻み付けを実現することができないからである。
【0194】
シース266は、独立して押し出し成形加工され、次に、本体が、これを通って弾性的に導入され、図66に示されたシース266を一時的に変形する。シースは、したがって、主本体180の外側相補形溝268に受容されている。
【0195】
シース266は、さらに、本体180との二重射出成形加工によって、実現されることが可能である。
【0196】
図48および図49による装置が装備される器具(電子器具など)の水平上方壁の部分を概略的に表わす矩形のフレーム280が、図68以下に表わされている。
【0197】
フレーム280は、矩形で、上方ふた26の外側形状に相補的な中央開口282の境界を規定する。ふた26の下方周辺および水平エッジ表面210は、開口280の面する上方周辺および水平エッジ284に下方に位置し、したがって、フレーム280に対してふたの垂直部分を規定する。
【0198】
この実施形態の第1の態様によれば、マルチウェイスイッチング装置が装備される器具のフレーム、即ち、壁部分280は、自由に、下方に延びた多数(図示されている例示では4つ)の弾性アーム286を備え、これらは、夫々のそれぞれは、下方本体22の対応する表面214に位置した自由下方端部288を有する。
【0199】
各ロッキングアーム286は、装置が、図68を考慮するとき、下方へと、開口280に取り付けるために垂直に導入されたとき、弾性変形によって自動的に回避するような形状にされたランプである。このために、各アーム286の内側ランプ形状面290は、面するリブ212の対応する部分と協働する。
【0200】
図68、図69および図72に示された位置において、装置20は、フレーム280に対して十分にロックされ、位置決めされる(フレーム280が表わされた図54も参照)。
【0201】
装置20と、器具あるいは電子器具の対応する回路との電気接続を確実にするために、電子器具は、中空の本体を備えてもよく、この部分292は、図71および図72に示されている。本体292は、この上面296に開口し、装置20を受容するように構成された矩形の平行六面体の垂直穴294を規定する。
【0202】
中央穴294の内側長手方向面298は、一連の導体トラック300を備え、これらのそれぞれは、装置20の対応するブレード、あるいは端子Ci−218と協働するように位置決めされて、配置されている(図72参照)。
【0203】
各トラック300は、プラスチック本体292がオーバーモールド加工され、電気接続のために固定コンタクトピンを構成する、導体金属ストリップ302の一方の面であることが好ましい。
【0204】
最後に、図73および図73に示されるように、ふた26は、上方壁、あるいはフレーム280を有する単一のピースとして成形加工によって作られることができ、したがって、アセンブリを簡素化し、さらに弾性ロッキングアーム286を抑制することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0205】
【図1】本発明の教示による制御装置の第1の実施形態を表わす、上から、4分の3の前方右側から見る外側斜視図である。
【図2】図1の装置の異なる構成要素の分解拡大斜視図である。
【図3】図1の装置の下方ハウジングだけを表わす、上から、4分の3の前方左側から見る外側斜視図である。
【図4】ハウジングの下方部分の構成要素の設置の異なるステップを示す、図3の図に類似する図である。
【図5】ハウジングの下方部分の構成要素の設置の異なるステップを示す、図3の図に類似する図である。
【図6】ハウジングの下方部分の構成要素の設置の異なるステップを示す、図3の図に類似する図である。
【図7】ハウジングの下方部分の構成要素の設置の異なるステップを示す、図3の図に類似する図である。
【図8】装置の上方閉鎖ふたの下部斜視図である。
【図9】図1および図2の装置の下方ハウジングだけの拡大平面図である。
【図10】本発明による共通のトリガ部材の拡大平面図である。
【図11】共通のトリガ部材の側面図である。
【図12】図13の垂直および中間長手方向平面12−12に沿う断面図である。
【図13】図12の垂直および横断平面に沿う断面図である。
【図14】図12の垂直および横断平面に沿う断面図である。
【図15】図12の垂直および横断平面に沿う断面図である。
【図16】下方ハウジングだけを表わす、図12、図14および図15の図に類似する図である。
【図17】下方ハウジングだけを表わす、図12、図14および図15の図に類似する図である。
【図18】下方ハウジングだけを表わす、図12、図14および図15の図に類似する図である。
【図19】力F2あるいはF3がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図20】力F2あるいはF3がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図21】力F2あるいはF3がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図22】中央の力F1がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図23】中央の力F1がドラムに印加されるときの装置を示す、図12および図14の図に類似した図である。
【図24】下方密閉フィルムを有する実施形態を示す、図12の図に類似した図である。
【図25】D25の詳細を示す拡大図である。
【図26】密閉フィルムおよびこれの保持フレームの分解斜視図である。
【図27】D27の詳細を示す拡大図である。
【図28】図24の斜視図である。
【図29】D29の詳細を示す拡大図である。
【図30】回転信号発生器の実施例、特にこれの可動コンタクトロッドを示す、図12および図24の図に類似した図である。
【図31】図30の可動コンタクトロッドの拡大斜視図である。
【図32】半透明のドラムのために照明手段を備える別の実施形態を示す、図5および図12または図24の図に類似した図である。
【図33】半透明のドラムのために照明手段を備える別の実施形態を示す、図5および図12または図24の図に類似した図である。
【図34】下方ハウジングと、このハウジングに設置中の共通のトリガ部材とを示す、第2の実施形態のきわめて大縮尺での、簡素化した概略斜視図である。
【図35】共通のトリガ部材の設置に伴う、図1の構成要素の平面図である。
【図36】ダブルピニオン付きドラムの場合の、可動コンタクトロッドの設置を示す、図34および図35の図に類似した図37と対の図面である。
【図37】ダブルピニオン付きドラムの場合の、可動コンタクトロッドの設置を示す、図34および図35の図に類似した図36と対の図面である。
【図38】ダブルピニオン付きドラムの場合の、可動コンタクトロッドの設置を示す、図34および図35の図に類似した図39と対の図面である。
【図39】ダブルピニオン付きドラムの場合の、可動コンタクトロッドの設置を示す、図34および図35の図に類似した図38と対の図面である。
【図40】適所にあるドラムを示す、図38の図に類似する図である。
【図41】図37の線41−41に沿う詳細な断面図である。
【図42】図37のD42の詳細を示す拡大図である。
【図43】図39の線43−43に沿う断面図である。
【図44】第2の実施形態による完全な装置の縮尺2.5での斜視図である。
【図45】本発明による2つの制御装置が装備される電子器具を示す概略図である。
【図46】図32および図33に示されるように、ダイオードによって照明されるドラムの半透明中央コアの斜視図である。
【図47】図33の装置の横断面図である。
【図48】本発明の教示による装置の別の実施形態を示す、図1の図に類似する図である。
【図49】図の別の角度に沿う図48の装置の図である。
【図50】図2の図に類似する図48の装置の分解図である。
【図51】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図52】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図53】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図54】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図55】図5、図8、図9、図12および図13の図に類似する図である。
【図56】図55のD56の詳細を示す拡大図である。
【図57】2つの水平横断固定コンタクトロッドの一方の斜視図である。
【図58】別の横断断面平面に沿う図55および図56の図に類似する図である。
【図59】別の横断断面平面に沿う図55および図56の図に類似する図である。
【図60】可動コンタクトロッドの設計の詳細を示す図である。
【図61】可動コンタクトロッドの設計の詳細を示す図である。
【図62】ドラムの設計の詳細を示す外側図である。
【図63】ドラムの設計の詳細を示す外側図である。
【図64】ドラムの設計の詳細を示す外側図である。
【図64A】図62の矢印F64に沿う詳細な斜視図である。
【図65】ドラムの構成要素のいくつかの詳細な図である。
【図66】ドラムの構成要素のいくつかの詳細な図である。
【図67】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図68】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図69】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図70】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図71】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図72】器具のハウジングにおける図48ないし図54の装置の一体化を示す図である。
【図73】器具のハウジングにおける装置のふたの一体化を示す2つの対向する斜視図である。
【図74】器具のハウジングにおける装置のふたの一体化を示す2つの対向する斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能にリンクされた回転水平シャフト(44、46)によって支持された手動駆動ドラム(36)によって、両方向に回転されることが可能な前記シャフトを収容したプラスチックハウジング(22)を備えるタイプであり、
前記シャフトが、電子器具のための、特に前記器具の表示画面上のカーソルの変位を制御するための、制御信号あるいはパルスの発生器(52)に属する、少なくとも1つの回転部材(100)に回転可能にリンクされているタイプであり、
前記シャフトが垂直に移動可能であり、かつ、前記シャフトの長手方向軸(X−X)に直交する水平横軸を中心として両方向に傾斜可能なように、前記シャフトが取り付けられるタイプの、制御装置(20)であって、
・垂直方向の力(F1)が前記ドラム(36)のほぼ中心(38)に加えられると、第1のスイッチング方法に属する第1のトリガ部材のトリガと、
・垂直方向の力(F2)が前記ドラム(36)の2つの長手方向端部の一方(40)の近くに加えられると、第2のスイッチング方法に属する第2のトリガ部材のトリガと、
・垂直方向の力(F3)が前記ドラム(36)の2つの長手方向端部の他方(42)の近くに加えられると、第3のスイッチング方法に属する第3のトリガ部材のトリガと、
を選択的に誘発し、
前記ドラム(36、41、43)は、前記3つのスイッチング方法に共通する中央部材(30、B1、B2、B3)の上に垂直に直接位置され、この中央部材は、前記ハウジング(22)の底部(56、28)上に位置し、静止位置から、前記3つの垂直方向の力(F1、F2、F3)の1つの作用のもとに選択的に弾性的に変形可能であることを特徴とする、制御装置。
【請求項2】
前記共通部材(30)の各トリガ部材は、垂直方向で前記ハウジングの底部(56、58、28)上に位置した中央部分(80)から径方向に延びたトリガブランチ(B1、B2、B3)であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2および第3のトリガ部材は、導体材料から作られる第2および第3のトリガブランチ(B2,B3)であり、これらのトリガブランチは、径方向で対向し、長手方向に整列され、各トリガブランチは、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと選択的かつ弾性的に変形可能であり、この変形によって、それぞれのトリガブランチ(B2、B3)は、前記ハウジング(22)の底部(56)上に配列された1対の関連した固定コンタクト([P0、28]、[T2、P2]−[P0、28]、[T3、P3])の2つのコンタクト間の電気接続を果し、これら固定コンタクトの一方([T2、P2]、[T3、P3])は、前記関連したトリガブランチ(B2、B3)の自由端部(86、88)に対してほぼ垂直に位置していることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ドラム(36)の軸方向で対向する端部セクションの各々の前記周面(41、43)は、前記第2および第3のトリガブランチ(B2,B3)の1つの自由端部の上面に垂直に位置されることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記ハウジングの底部(56)に直交する垂直平面(PLM)内の、前記シャフトの軸方向で対向する端部(44、46)をガイドするガイド手段(48、50)を備えることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記ドラムは、前記第2および第3のトリガブランチによって、高い静止位置へと弾性的に戻されることを特徴とする、請求項4または5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のトリガ部材は、導体材料から作られる、第1のトリガブランチ(B1)であり、このトリガブランチは、前記第2および第3のトリガブランチ(B2、B3)の長手方向(L)にほぼ直交する横方向(T)に、前記中央部分(80)から径方向に延びており、このトリガブランチは、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと弾性的に変形可能であり、前記ハウジング(22)の底部(56)に配列された1対の関連した固定コンタクト([P0、28]、P1)の2つのコンタクト間の電気接続を果し、これら固定コンタクトの一方(P1)は、この第1のトリガブランチ(B1)の自由端部(90)に対してほぼ垂直に位置していることを特徴とする、請求項3ないし6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のトリガ部材は、導体材料から作られる、2つの第1の正反対のトリガブランチ(B1)を備え、これらのトリガブランチが、前記中央部分(80)から径方向に延び、これらのトリガブランチが、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと同時に、弾性的に変形可能であり、それぞれは、前記ハウジングの底部に配列された1対の関連した固定コンタクトの少なくとも2つの固定コンタクト間の電気接続を果し、これらの1つは、前記関連した第1のトリガブランチの自由端部に対してほぼ垂直に位置していることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のトリガ部材は、前記第2および第3のトリガ部材(B2、B3)の結合から構成され、これらのスイッチングは、垂直方向付けを有する前記力(F1)が、前記ドラム(36)のほぼ中心(38)に加えられると同時に、あるいはほぼ同時に誘発されることを特徴とする、請求項3ないし6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
各トリガブランチ(Bi)は、前記ドラム(36)を介して、前記装置(20)のユーザにこれのトリガの触感を伝達する方法で、セットトリガ進行を越える状態を突然に変更することを特徴とする、請求項3ないし9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記トリガブランチ(Bi)が延びた前記中央部分(80)は、ドーム形部分であり、これの陥凹部は、この凸形の下方面の中央ゾーン(84)が垂直方向で前記ハウジングの底部(56、28)上に位置するように、上方に方向付けられることを特徴とする、請求項2ないし10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
各トリガブランチ(Bi)は、前記ドーム形の中央部分(80)から径方向に、外方および上方に延びていることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記ドーム形の中央部分(80)の中央ゾーンは、前記中央部分(80)のためのセンタリングおよび/または関節手段を構成するように、前記ハウジングの底部(56、58)の相補的部分(28)上に垂直方向で位置した、球形のあるいは切頭の、特に凹形のキャップ(82)の形の部分を備えることを特徴とする、請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
前記中央部分(80)は、導体材料から作られ、各1対の関連した固定コンタクト([P0、28]、[T2、P2]−[P0、28]、[T3、P3]−P0、P1)に属する共通の固定電気コンタクト(P0)に電気的に接続されることを特徴とする、請求項3ないし10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記回転部材は、前記シャフトに回転可能にリンクされ、前記シャフトの軸方向端部の一方(46)の近くに配置された、歯付きの駆動ピニオ
ン(100)であり、可動コンタクトロッド(T6、108)と、固定した第4あるいは第5のコンタクト(T4,T5)との間に、第4および/または第5のスイッチング方法((P0、P4,P5)を確立する(F4、F5)ために、前記シャフトが前記ドラム(36)によって回転されるときに一方向もしくは他方向に前記コンタクトロッド(T6)の傾斜を生じさせるように、次に、前記駆動シャフトの回転のセット角度を越える前記2つの連続した歯(102)によって規定規定された前記スペースからの上方セクション(104)の自動的な逃げを生じさせるように、前記ドラムの2つの連続した歯(102)間に、可動コンタクトロッド(T6)の上方部分(104)が受容されていることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記駆動シャフトの各長手方向端部セクションは、前記シャフトに回転可能にリンクされた歯状駆動ピニオン(100)を支持し、前記コンタクトロッド(T6、108、109)と、固定した第4あるいは第5のコンタクトとの間に、第4および/または第5のスイッチング方法(P0、P4,P0、P5)を確立する(F4、F5)ために、前記シャフトが前記ドラム(36)によって回転されるときに一方向もしくは他方向に前記コンタクトロッドの傾斜を生じさせるように、次に、前記駆動シャフトの回転のセット角度を越える前記2つの連続した歯によって規定された前記スペースからの前記上方セクションの自動的な逃げを生じさせるように、この2つの連続した歯(102)間に、関連した可動コンタクトロッド(T6)の上方部分(104)が受容されていることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記可動コンタクトロッド(T6)は、前記駆動ピニオン(100)の真下で、ほぼ軸方向に垂直な平面(PLM)内で延びていることを特徴とする、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記可動コンタクトロッド(T6)は、前記垂直面に対して約45゜だけ傾斜された軸方向平面に、本質的に延びていることを特徴とする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項19】
前記可動コンタクトロッドは、戻しばねを形成する水平セクション(118)によって長手方向に延ばされた横鉛直面内で移動可能な下方垂直コンタクトセクション(108)を備え、これの自由端部(122、124)は、移動不可能にされ、前記ハウジングの固定した導体パッド(P6)と電気接触した状態であることを特徴とする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項20】
前記ハウジング(22)の底部(56)に配置された前記ドラムのための照明手段(176)を備えることと、前記ドラム(36)は、前記照明手段(176)によって伝送された光を通すために、全体的にあるいは部分的に、半透明かあるいは透明であることとを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記ドラムが回転されるときに聴覚および/または触感パルスを発生するために、前記駆動ドラム(36)の1方の横方向端部に回転可能にリンクされたラチェットホイール(236)と、前記プラスチックハウジング(22)によって支持された固定つめ(242、244)とを備えることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記つめ(243、244)は、弾性であることと、前記ラチェットホイール(236)のくぼみ(238)と協働して、前記ドラムの対応する横方向端部が垂直に、下方に変位された後、前記ドラムに弾性上方もどり効果をもたらすこととを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
2つの直交変位軸(X、Y)に沿って前記画面上のカーソル(202)の前記変位を制御するために、それぞれ請求項15に記載の、表示画面(204)と2つの制御装置(20−1、20−2)とを備えることと、前記2つの装置(20)は、前記2つの装置の制御部材(32、36)の回転軸が、それぞれ前記変位軸に直交及び平行となるように配置されていることとを特徴とする、電子器具(20)。
【請求項24】
各装置(20−1、20−2)の第2、第3、第4および第5のスイッチング方法は、同じ軸(XまたはY)に沿う前記カーソル(202)の変位の制御に関連することを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の電子器具。
【請求項25】
前記2つの装置のうちの第1の装置(20−1)の第2および第3のスイッチング方法は、1つの軸(X)に沿う前記カーソルの変位の制御に関連し、前記第1の装置(20−1)の第4および第5のスイッチング方法は、前記もう1つの軸(Y)に沿う前記カーソルの変位の制御に関連することと、前記2つの装置の前記第2の装置(20−2)の第2および第3のスイッチング方法は、前記もう1つの軸(Y)に沿う前記カーソルの変位の制御に関連し、前記第2の装置(20−2)の第4および第5のスイッチング方法は、前記1つの軸(X)に沿う前記カーソルの変位の制御に関連することとを特徴とする、請求項23に記載の電気器具。
【請求項1】
回転可能にリンクされた回転水平シャフト(44、46)によって支持された手動駆動ドラム(36)によって、両方向に回転されることが可能な前記シャフトを収容したプラスチックハウジング(22)を備えるタイプであり、
前記シャフトが、電子器具のための、特に前記器具の表示画面上のカーソルの変位を制御するための、制御信号あるいはパルスの発生器(52)に属する、少なくとも1つの回転部材(100)に回転可能にリンクされているタイプであり、
前記シャフトが垂直に移動可能であり、かつ、前記シャフトの長手方向軸(X−X)に直交する水平横軸を中心として両方向に傾斜可能なように、前記シャフトが取り付けられるタイプの、制御装置(20)であって、
・垂直方向の力(F1)が前記ドラム(36)のほぼ中心(38)に加えられると、第1のスイッチング方法に属する第1のトリガ部材のトリガと、
・垂直方向の力(F2)が前記ドラム(36)の2つの長手方向端部の一方(40)の近くに加えられると、第2のスイッチング方法に属する第2のトリガ部材のトリガと、
・垂直方向の力(F3)が前記ドラム(36)の2つの長手方向端部の他方(42)の近くに加えられると、第3のスイッチング方法に属する第3のトリガ部材のトリガと、
を選択的に誘発し、
前記ドラム(36、41、43)は、前記3つのスイッチング方法に共通する中央部材(30、B1、B2、B3)の上に垂直に直接位置され、この中央部材は、前記ハウジング(22)の底部(56、28)上に位置し、静止位置から、前記3つの垂直方向の力(F1、F2、F3)の1つの作用のもとに選択的に弾性的に変形可能であることを特徴とする、制御装置。
【請求項2】
前記共通部材(30)の各トリガ部材は、垂直方向で前記ハウジングの底部(56、58、28)上に位置した中央部分(80)から径方向に延びたトリガブランチ(B1、B2、B3)であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2および第3のトリガ部材は、導体材料から作られる第2および第3のトリガブランチ(B2,B3)であり、これらのトリガブランチは、径方向で対向し、長手方向に整列され、各トリガブランチは、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと選択的かつ弾性的に変形可能であり、この変形によって、それぞれのトリガブランチ(B2、B3)は、前記ハウジング(22)の底部(56)上に配列された1対の関連した固定コンタクト([P0、28]、[T2、P2]−[P0、28]、[T3、P3])の2つのコンタクト間の電気接続を果し、これら固定コンタクトの一方([T2、P2]、[T3、P3])は、前記関連したトリガブランチ(B2、B3)の自由端部(86、88)に対してほぼ垂直に位置していることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ドラム(36)の軸方向で対向する端部セクションの各々の前記周面(41、43)は、前記第2および第3のトリガブランチ(B2,B3)の1つの自由端部の上面に垂直に位置されることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記ハウジングの底部(56)に直交する垂直平面(PLM)内の、前記シャフトの軸方向で対向する端部(44、46)をガイドするガイド手段(48、50)を備えることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記ドラムは、前記第2および第3のトリガブランチによって、高い静止位置へと弾性的に戻されることを特徴とする、請求項4または5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のトリガ部材は、導体材料から作られる、第1のトリガブランチ(B1)であり、このトリガブランチは、前記第2および第3のトリガブランチ(B2、B3)の長手方向(L)にほぼ直交する横方向(T)に、前記中央部分(80)から径方向に延びており、このトリガブランチは、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと弾性的に変形可能であり、前記ハウジング(22)の底部(56)に配列された1対の関連した固定コンタクト([P0、28]、P1)の2つのコンタクト間の電気接続を果し、これら固定コンタクトの一方(P1)は、この第1のトリガブランチ(B1)の自由端部(90)に対してほぼ垂直に位置していることを特徴とする、請求項3ないし6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のトリガ部材は、導体材料から作られる、2つの第1の正反対のトリガブランチ(B1)を備え、これらのトリガブランチが、前記中央部分(80)から径方向に延び、これらのトリガブランチが、安定した高い静止位置から低いスイッチング位置へと同時に、弾性的に変形可能であり、それぞれは、前記ハウジングの底部に配列された1対の関連した固定コンタクトの少なくとも2つの固定コンタクト間の電気接続を果し、これらの1つは、前記関連した第1のトリガブランチの自由端部に対してほぼ垂直に位置していることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のトリガ部材は、前記第2および第3のトリガ部材(B2、B3)の結合から構成され、これらのスイッチングは、垂直方向付けを有する前記力(F1)が、前記ドラム(36)のほぼ中心(38)に加えられると同時に、あるいはほぼ同時に誘発されることを特徴とする、請求項3ないし6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
各トリガブランチ(Bi)は、前記ドラム(36)を介して、前記装置(20)のユーザにこれのトリガの触感を伝達する方法で、セットトリガ進行を越える状態を突然に変更することを特徴とする、請求項3ないし9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記トリガブランチ(Bi)が延びた前記中央部分(80)は、ドーム形部分であり、これの陥凹部は、この凸形の下方面の中央ゾーン(84)が垂直方向で前記ハウジングの底部(56、28)上に位置するように、上方に方向付けられることを特徴とする、請求項2ないし10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
各トリガブランチ(Bi)は、前記ドーム形の中央部分(80)から径方向に、外方および上方に延びていることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記ドーム形の中央部分(80)の中央ゾーンは、前記中央部分(80)のためのセンタリングおよび/または関節手段を構成するように、前記ハウジングの底部(56、58)の相補的部分(28)上に垂直方向で位置した、球形のあるいは切頭の、特に凹形のキャップ(82)の形の部分を備えることを特徴とする、請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
前記中央部分(80)は、導体材料から作られ、各1対の関連した固定コンタクト([P0、28]、[T2、P2]−[P0、28]、[T3、P3]−P0、P1)に属する共通の固定電気コンタクト(P0)に電気的に接続されることを特徴とする、請求項3ないし10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記回転部材は、前記シャフトに回転可能にリンクされ、前記シャフトの軸方向端部の一方(46)の近くに配置された、歯付きの駆動ピニオ
ン(100)であり、可動コンタクトロッド(T6、108)と、固定した第4あるいは第5のコンタクト(T4,T5)との間に、第4および/または第5のスイッチング方法((P0、P4,P5)を確立する(F4、F5)ために、前記シャフトが前記ドラム(36)によって回転されるときに一方向もしくは他方向に前記コンタクトロッド(T6)の傾斜を生じさせるように、次に、前記駆動シャフトの回転のセット角度を越える前記2つの連続した歯(102)によって規定規定された前記スペースからの上方セクション(104)の自動的な逃げを生じさせるように、前記ドラムの2つの連続した歯(102)間に、可動コンタクトロッド(T6)の上方部分(104)が受容されていることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記駆動シャフトの各長手方向端部セクションは、前記シャフトに回転可能にリンクされた歯状駆動ピニオン(100)を支持し、前記コンタクトロッド(T6、108、109)と、固定した第4あるいは第5のコンタクトとの間に、第4および/または第5のスイッチング方法(P0、P4,P0、P5)を確立する(F4、F5)ために、前記シャフトが前記ドラム(36)によって回転されるときに一方向もしくは他方向に前記コンタクトロッドの傾斜を生じさせるように、次に、前記駆動シャフトの回転のセット角度を越える前記2つの連続した歯によって規定された前記スペースからの前記上方セクションの自動的な逃げを生じさせるように、この2つの連続した歯(102)間に、関連した可動コンタクトロッド(T6)の上方部分(104)が受容されていることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記可動コンタクトロッド(T6)は、前記駆動ピニオン(100)の真下で、ほぼ軸方向に垂直な平面(PLM)内で延びていることを特徴とする、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記可動コンタクトロッド(T6)は、前記垂直面に対して約45゜だけ傾斜された軸方向平面に、本質的に延びていることを特徴とする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項19】
前記可動コンタクトロッドは、戻しばねを形成する水平セクション(118)によって長手方向に延ばされた横鉛直面内で移動可能な下方垂直コンタクトセクション(108)を備え、これの自由端部(122、124)は、移動不可能にされ、前記ハウジングの固定した導体パッド(P6)と電気接触した状態であることを特徴とする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項20】
前記ハウジング(22)の底部(56)に配置された前記ドラムのための照明手段(176)を備えることと、前記ドラム(36)は、前記照明手段(176)によって伝送された光を通すために、全体的にあるいは部分的に、半透明かあるいは透明であることとを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記ドラムが回転されるときに聴覚および/または触感パルスを発生するために、前記駆動ドラム(36)の1方の横方向端部に回転可能にリンクされたラチェットホイール(236)と、前記プラスチックハウジング(22)によって支持された固定つめ(242、244)とを備えることを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記つめ(243、244)は、弾性であることと、前記ラチェットホイール(236)のくぼみ(238)と協働して、前記ドラムの対応する横方向端部が垂直に、下方に変位された後、前記ドラムに弾性上方もどり効果をもたらすこととを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
2つの直交変位軸(X、Y)に沿って前記画面上のカーソル(202)の前記変位を制御するために、それぞれ請求項15に記載の、表示画面(204)と2つの制御装置(20−1、20−2)とを備えることと、前記2つの装置(20)は、前記2つの装置の制御部材(32、36)の回転軸が、それぞれ前記変位軸に直交及び平行となるように配置されていることとを特徴とする、電子器具(20)。
【請求項24】
各装置(20−1、20−2)の第2、第3、第4および第5のスイッチング方法は、同じ軸(XまたはY)に沿う前記カーソル(202)の変位の制御に関連することを特徴とする、前記全ての請求項のいずれか1項に記載の電子器具。
【請求項25】
前記2つの装置のうちの第1の装置(20−1)の第2および第3のスイッチング方法は、1つの軸(X)に沿う前記カーソルの変位の制御に関連し、前記第1の装置(20−1)の第4および第5のスイッチング方法は、前記もう1つの軸(Y)に沿う前記カーソルの変位の制御に関連することと、前記2つの装置の前記第2の装置(20−2)の第2および第3のスイッチング方法は、前記もう1つの軸(Y)に沿う前記カーソルの変位の制御に関連し、前記第2の装置(20−2)の第4および第5のスイッチング方法は、前記1つの軸(X)に沿う前記カーソルの変位の制御に関連することとを特徴とする、請求項23に記載の電気器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
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【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図64A】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
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【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
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【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図64A】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【公表番号】特表2006−527471(P2006−527471A)
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516148(P2006−516148)
【出願日】平成16年6月11日(2004.6.11)
【国際出願番号】PCT/EP2004/051095
【国際公開番号】WO2004/112070
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(596029797)アイティーティー・マニュファクチャリング・エンタープライジズ・インコーポレーテッド (34)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月11日(2004.6.11)
【国際出願番号】PCT/EP2004/051095
【国際公開番号】WO2004/112070
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(596029797)アイティーティー・マニュファクチャリング・エンタープライジズ・インコーポレーテッド (34)
【Fターム(参考)】
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