複数の要求に基づくQoS処理の提供
【課題】適切なQoS処理を無線端末に提供する。
【解決手段】加入者(例えば、無線端末)とは論理的に別個の複数のエンティティによって前記加入者の代わりに行われた要求に基づいてサービス品質処理を前記加入者に提供する。例えば、2つのネットワークインフラストラクチャデバイス、例えば、アプリケーションサーバー、は、前記加入者の代わりに別個のサービス品質処理要求を開始することができる。さらに加えて又は代替として、加入者側デバイスは、前記加入者の代わりにサービス品質処理要求を開始することができる。前記サービス品質処理のプロバイダは、前記要求に少なくとも部分的に基づいて1つ以上のトラフィックフローに適切な処理を提供することができる。
【解決手段】加入者(例えば、無線端末)とは論理的に別個の複数のエンティティによって前記加入者の代わりに行われた要求に基づいてサービス品質処理を前記加入者に提供する。例えば、2つのネットワークインフラストラクチャデバイス、例えば、アプリケーションサーバー、は、前記加入者の代わりに別個のサービス品質処理要求を開始することができる。さらに加えて又は代替として、加入者側デバイスは、前記加入者の代わりにサービス品質処理要求を開始することができる。前記サービス品質処理のプロバイダは、前記要求に少なくとも部分的に基づいて1つ以上のトラフィックフローに適切な処理を提供することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、“METHODS AND APPARATUS FOR THE UTILIZATION OF MOBILE NODES FOR STATE TRASNFER AS PART OF A HANDOFF OPERATION”(ハンドオフ動作の一環としてモバイルノードを状態転送に関して利用するための方法及び装置)という題名を有する米国仮特許出願一連番号 60/718,363(出願日: 2005年9月19日)、及び、“A METHOD AND APPARATUS FOR MOBILITY AWARE RESOURCE CONTROL”(移動性認識資源管理に関する方法及び装置)(Park)という題名を有する米国仮特許出願一連番号 60/796,653(出願日: 2006年5月1日)に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、一般的には、通信システムに関するものである。本発明は、特に、端末と関連づけられた1つ以上のトラフィックフローに関する向上されたサービス品質を提供することに関するものである。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワーク、広帯域ネットワーク、及びその他の適切なネットワーク等の通信ネットワークがデータ転送に関して利用されており、データは、ワープロファイル、ストリーミング映像、マルチメディアファイル、音声データ、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。適切なサービス品質(QoS)を一定の加入者に提供することは、1つ以上のネットワークリンクと関連づけられた資源を最適化することに加えて顧客の満足を保持する上で重要になる可能性がある。しかしながら、無線ネットワークにおいては、異なるアクセスノード(例えば、基地局、アクセスルーター、又はアクセスポイント)間を移動中のユニットと関連してQoSサポートを考慮しなければならないため、適切なQoSを提供することが困難になる可能性がある。従って、適切なQoS処理を無線端末に提供することは重要なことである。
【0004】
典型的無線通信ネットワークにおいては、一組の地理的に分散されたアクセスノード(例えば、基地局)は、複数のエンドノード(例えば、無線端末)に関する通信インフラストラクチャへの無線アクセスを提供する。セルラーネットワークシステムは、伝統的に主に回線交換技術に基づいているが、様々な新興のセルラーネットワークシステムは、パケット交換技術(例えば、インターネットプロトコル(IP)スイート)により大きく基づいている。該ネットワークにおいては、様々な異なるアプリケーション(例えば、テレフォニー、テキストメッセージ送信、ストリーミング音声/映像、ウェブブラウジング、ファイル転送等)を有効にサポートするために柔軟なQoS差別化メカニズムが要求される。固定された、ハードワイヤ接続された、パケット交換ネットワークインフラストラクチャ用に主に設計されたQoSメカニズムは、セルラーネットワークにおいて使用するのにはそれほど適していない。特に、加入者アクセスデバイスの移動性、無線アクセスリンクが制約を受ける可能性がある性質を有すること、ネットワークアーキテクチャにおける相違点等の側面は、無線パケット交換ネットワークにおける既存の資源管理プロトコルの使用を妨げる又は排除する。
【0005】
特定の加入者に関するQoSサポートを要求することに関連して、従来のネットワークは、該要求に関して集中型エンティティ又は加入者を利用する。例えば、加入者が一定のQoSサポートを必要とする場合は、該加入者は、QoSサポートのプロバイダから該サポートを要求する。QoSサポートを要求及び受信するためのこれらの従来の方法は、柔軟性がなくさらに非効率的である。
【発明の概要】
【0006】
以下は、請求される主題の一部の側面について基本的に理解できるようにするために単純化された要約を示すものである。この要約は、請求される主題を広範囲にわたって網羅したものではなく、さらに、請求される主題の主要な/極めて重要な要素を特定すること及び適用範囲を詳細に説明することのいずれも意図されていない。本要約の唯一の目的は、後述される発明を実施するための最良の形態の準備段階として、幾つかの概念を単純化された形で提示することである。
【0007】
請求される主題は、複数の要求に基づいた加入者に関するサービス品質(QoS)処理の提供に関するものであり、該要求は、前記加入者とは論理的に別個であるエンティティによって行われる。例えば、2つの異なるネットワークインフラストラクチャデバイスは、前記加入者と関連づけられたトラフィックフローに関するサービス品質処理を要求することができ、該要求は、QoSプロバイダ(例えば、基地局)に提供される。QoSプロバイダは、その後に、前記複数の要求に少なくとも部分的に基づいてQoS処理を前記トラフィックフローに提供することができる。さらに、前記プロバイダは、前記要求に基づいて異なるトラフィックフローに関するQoS処理を前記加入者に対して同時に提供することができる。他の例においては、前記複数の要求者のうちの少なくとも1つは、加入者側デバイス、例えば、ホスト、であることができる。
【0008】
一側面により、端末に関するサービス品質資源を制御するための方法は、加入者に関するサービス品質に関係する第1の要求を第1の要求者から受信することと、前記加入者に関するサービス品質に関係する第2の要求を第2の要求者から受信することと、前記無線端末に関するサービス品質資源を前記第1及び第2の要求の関数として同時に制御すること、とを具備することができる。さらに、本明細書においては、無線通信デバイスが開示され、前記無線通信デバイスは、サービス品質に関連する第1の要求を第1の要求者から受信するための手段と、サービス品質に関連する第2の要求を第2の要求者から受信するための手段と、を具備することができる。例えば、前記第1及び第2の要求のうちの少なくとも1つは、加入者の代わりに行うことができる。前記無線通信デバイスは、前記加入者に関するサービス品質資源を前記第1及び第2の要求の関数として同時に制御するための手段も具備することができる。
【0009】
他の側面により、プロセッサは、加入者に関するサービス品質処理に関連する第1の要求を受信するための命令を実行するように構成することができ、前記第1の要求は、第1の要求者によって生成される。前記プロセッサは、前記加入者に関するサービス品質処理に関連する第2の要求を受信するための命令を実行するように構成することもでき、前記第2の要求は、第2の要求者によって生成される。さらに、前記プロセッサは、前記第1及び第2の要求に少なくとも部分的に基づいてサービス品質処理を前記加入者に提供するための命令を実行するように構成することができる。
【0010】
さらに他の側面により、機械によって読み取り可能な媒体は、無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第1の要求を第1のネットワークインフラストラクチャデバイスから受信し、前記無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第2の要求を第2のネットワークインフラストラクチャデバイスから受信するために格納されている機械によって実行可能な命令を有することができる。前記機械によって読み取り可能な媒体は、前記第1及び第2の要求のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて前記無線端末と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローにサービス品質処理を提供するために保持された命令を有することもできる。さらに、無線通信装置は、無線端末に関するサービス品質に関係する第1及び第2の要求を受信するための命令を保持するメモリを具備することができ、前記第1及び第2の要求は、別々のエンティティによって生成され、前記要求のうちの少なくとも1つは、前記無線端末の代わりに行われる。前記無線通信装置は、前記命令を実行し、少なくとも1つのトラフィックフローに関する前記無線端末に関するサービス品質処理を提供することに関係して前記第1及び第2の要求の内容を解析するプロセッサを含むこともできる。
【0011】
さらに他の側面により、無線通信環境において要求されたサービス品質処理を受信するための方法は、第1の要求者によって行われた第1の要求に少なくとも部分的に基づいて第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理をプロバイダから受信することを具備することができる。前記方法は、第2の要求者によって行われた第2の要求に少なくとも部分的に基づいて第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を前記プロバイダから受信することをさらに具備することができる。さらに、本明細書においては、通信デバイスが開示され、前記通信デバイスは、第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理を受信するための手段を具備し、前記サービス品質処理は、前記通信デバイスの代わりに第1の要求者によって行われた第1の要求に基づく。前記通信デバイスは、第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を同時に受信するための手段も含むことができ、前記サービス品質処理は、前記通信デバイスの代わりに第2の要求者によって行われた第2の要求に基づく。
【0012】
他の側面により、プロセッサは、加入者の代わりに第1の要求者によって要求されたサービス品質処理の対象である第1のトラフィックフローを受信し、第2の要求者によって要求されたサービス品質処理の対象である第2のトラフィックフローを受信するための命令を実行するように構成することができる。さらに、機械によって読み取り可能な媒体が後述され、前記機械によって読み取り可能な媒体は、第1の要求者によって行われた第1の要求に少なくとも部分的に基づいて第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理をプロバイダから受信するための命令を格納している。前記機械によって読み取り可能な媒体は、第2の要求者によって行われた第2の要求に少なくとも部分的に基づいて第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を前記プロバイダから受信するための命令を保持することもできる。
【0013】
さらに他の側面により、無線通信装置は、第1及び第2のトラフィックフローを受信するための命令を保持するメモリを具備することができ、前記第1及び第2のトラフィックフローは、第1及び第2の要求者によって生成された第1及び第2の要求に基づいたサービス品質処理の対象である。前記無線通信装置は、前記命令を実行して前記第1及び第2のトラフィックフローをユーザーに提供するプロセッサを含むこともできる。
【0014】
本明細書においては、上記の目的及び関連する目的を完遂させる場合における一定の例示的側面が、以下の説明及び添付図面と関連して説明される。しかしながら、これらの側面は、請求される主題の原理を採用することができる様々な方法のうちのほんのわずかを示しており、前記請求される主題は、これらのすべての側面及びその同等の側面を含むことが意図されている。以下の発明を実施するための最良の形態と図面を併用することでその他の利点及び斬新な特長が明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】加入者に関する要求されたサービス品質処理の提供を容易にするシステムの高位ブロック図である。
【図2】加入者に関する要求された複数のサービス処理の提供を容易にし、少なくとも1つの要求は加入者側デバイスから発生するシステムのブロック図である。
【図3】複数のアプリケーションサーバーによって生成された複数の要求に基づいた加入者に関するサービス品質処理の提供を示した、システムのブロック図である。
【図4】要求されたサービス品質処理を加入者に提供するための方法を示す代表的流れ図である。
【図5】異なるエンティティからの複数の要求に基づいてサービス品質処理を受信するための方法を示す代表的流れ図である。
【図6】加入者に関する要求されたサービス品質処理の提供を容易にするシステムのブロック図である。
【図7】加入者に関するサービス品質処理の受信を容易にするシステムのブロック図である。
【図8】パケット交換環境内におけるルーティング及びアクセスノードへのシグナリングを示すために提供されるシステムのブロック図である。
【図9】パケット交換無線通信環境における移動性管理機能を示すために利用されるシステムのブロック図である。
【図10】論理リンク制御(LLC)フレーム例を示した図である。
【図11】受信されたデータパケットをLLCフレーム内にカプセル化するための方法を示す代表的流れ図である。
【図12】ユニキャストデータ送信を行うための方法を示す代表的流れ図である。
【図13】データパケットのインターセプトを行うための方法を示す代表的流れ図である。
【図14】ワンホップマルチキャスティングを行うための方法を示す代表的流れ図である。
【図15】パケット交換無線通信ネットワークにおけるデータパケットのルーティング及びアクセスノードへのシグナリングを容易にするシステムのブロック図である。
【図16】パケット交換無線通信環境におけるデータパケットのルーティングを容易にするシステムのブロック図である。
【図17】無線通信環境における移動メッセージの利用を示すために本明細書において提供されるブロック図である。
【図18】移動メッセージを生成し、該移動メッセージを資源要求者に提供するための方法を示す代表的流れ図である。
【図19】移動メッセージを生成し、該移動メッセージを資源要求者に提供するための方法を示す代表的流れ図である。
【図20】適切なアタッチメントポイントへの資源要求の提供を示す代表的流れ図である。
【図21】移動メッセージの生成及び資源要求者への提供を容易にするシステムのブロック図である。
【図22】適切なアタッチメントポイントへの資源要求の提供を容易にするシステムのブロック図である。
【図23】通信装置を示した図である。
【図24】ネットワーク例を示した図である。
【図25】エンドノード例を示した図である。
【図26】アクセスノード例を示した図である。
【図27】アクセスノード例と通信中のエンドノード例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、請求される主題が図面を参照しつつ説明され、同一のものについては図面全体に渡って同一の参照符号を付すこととする。以下の説明では、説明の目的上、請求される主題について徹底的に理解できるようにするために数多くの具体的な詳細が示される。しかしながら、該主題は、これらの具体的な詳細なしで実践できることが明確であろう。その他の事例においては、請求される主題に関する説明を容易にするためによく知られた構造及びデバイスがブロック図形で示される。
【0017】
さらに、本明細書においては、様々な側面が端末と関連して説明される。端末は、システム、ユーザーデバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルデバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザー端末、ユーザーエージェント、又はユーザー装置と呼ぶこともできる。ユーザーデバイスは、携帯電話、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、PDA、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、端末内のモジュール、又は無線モデムに接続されたその他の処理デバイスであることができる。
【0018】
さらに、請求される主題の側面は、請求される主題の様々な側面を実装するためにコンピュータ又は計算コンポーネントを制御するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はその組合せを生産するために標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技術を用いる方法、装置、又は製造品として実装することができる。本明細書において用いられる表現“製造品”は、あらゆるコンピュータによって読み取り可能なデバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図されている。例えば、コンピュータによって読み取り可能な媒体は、限定することなしに、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)等)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ等)を含むことができる。さらに、音声メールを送信及び受信する際に又はネットワーク、例えば、セルラーネットワーク、にアクセスする際に用いられるようなコンピュータによって読み取り可能な電子データを搬送するために搬送波を採用できることが評価されるべきである。当然のことであるが、当業者は、本明細書において説明される事柄の適用範囲又は精神を逸脱せずにこの構成に対して数多くの変更を行うことが可能であることを認識するであろう。
【0019】
次に図1に関して、加入者への適切なQoS処理の提供を容易にするシステム100が示される。本明細書において用いられる“加入者”という表現は、例えば、個人、課金可能なエンティティ、及び/又は通信装置を包含することが意図される。システム100は、ネットワークエンティティ、例えば、アプリケーションサーバー、が加入者の代わりにQoSサポート/管理を要求するのを可能にし、加入者と関連づけられたホストがQoSサポート及び/又は管理を要求するのをさらに可能にする。従って、QoSサポート及び/又は管理の要求は、ネットワークへのアクセスを要求中のネットワークインフラストラクチャ又はホストから発生させることができる。システム100は、通信可能な形で結合される加入者104にQoSサポートを提供することができるプロバイダ102を含む。プロバイダ102及び加入者104は、リンクを通じて通信することができ、該リンクは、無線リンク、有線リンク、及び/又はその組合せであることができる(例えば、WiFiによってルーターと通信するモバイルデバイスであり、該ルーターがプロバイダと通信する)。
【0020】
一例においては、加入者104は、ネットワークの一定のサービスの申し込みと関連する個人であることができる。異なる実施形態においては、加入者104は、モバイルハンドセット、ルーターに結合された電話等であることができる。例えば、プロバイダ102は、基地局、ルーター、モデム、又は加入者104にデータ(メッセージ、パケット等)を提供するために採用されるその他のネットワークデバイスであることができる。一例においては、プロバイダ102及び加入者104は、FLASH OFDMを通じて通信することができる。しかしながら、あらゆる適切なデータ送信プロトコルが発明者によって企図されており、本明細書に添付された請求項の適用範囲内に入ることが意図されることが理解される。
【0021】
システム100は、第1のネットワークエンティティ106を含むこともでき、第1のネットワークエンティティ106は、例えば、一定のアプリケーション、又はアプリケーションサービスをプロバイダ102を通じて加入者104に提供することができるアプリケーションサーバーであることができる。例えば、第1のネットワークエンティティ106は、プロバイダ102を通じて一定のゲームデータを加入者104に提供するために利用されるゲームサーバーであることができる。システム100は、第2のエンティティ108を含むこともできる。例えば、第2のネットワークエンティティ108は、音声及び/又は映像コンテンツへのアクセスを加入者104に提供するストリーミングメディアサーバーであることができる。しかしながら、第1及び第2のエンティティ106及び108は、ネットワーク内に常駐するあらゆる適切なエンティティであることができる。
【0022】
一例により、第1のネットワークエンティティ106は、QoS資源要求をプロバイダ102に送信することができ、該要求は、加入者104に関するQoSに関連する。換言すると、第1のネットワークエンティティ106は、加入者104の代わりにQoS資源要求を行うことができる。プロバイダ102は、その後に、例えば、加入者104が要求内において示されるQoSパラメータに関して権限を付与されているかどうかを決定することができる。プロバイダ102は、例えば、第1のネットワークエンティティ106が加入者104の代わりに特定のQoS資源要求を行う権限が付与されているかどうかをさらに決定することができる。権限検査に合格した場合は、プロバイダ102は、加入者104に引き渡されるトラフィックフローに適切なQoSを提供するために採用することができる(トラフィックフローは、パケットヘッダー内において示される関連するデータパケットであると定義することができる)。
【0023】
第2のネットワークエンティティ108は、特定のQoS資源に関する要求を加入者102の代わりにプロバイダ102にさらに送信することができる。例えば、第2のネットワークエンティティ108は、プロバイダ102を通じて加入者104にデータを提供するために採用することができ、該データは、特定のQoSパラメータ(例えば、レーテンシー、最低データ速度、最高データ速度等)と関連づけるべきである。従って、プロバイダ102は、加入者の代わりに別個のネットワークエンティティから要求を受け取ることができる。例えば、該要求は、実質的に同様の時点で(例えば、ユーザーが音声呼を行っているとき及びインターネットからデータをダウンロード中であるときに)受信して対処することができる。さらに、示されていないが、加入者104は、プロバイダ102に要求を引き渡すことによって加入者104の代わりにQoSサポートを要求する及び/又はQoS管理を引き受けるホストと関連づけることができる。該要求は、(例えば、第1及び/又は第2のエンティティ106及び108からの)その他の要求と実質的に同様の時点で提供すること及び/又は対処することができる。
【0024】
QoSサポートを要求する上での上記の柔軟性は、1つ以上のプロトコルを通じて可能にすることができる。例えば、加入者104と関連づけられたホストによって用いられるのと実質的に同様のプロトコルを第1及び第2のネットワークエンティティ106及び108によって利用することができる。プロトコルは、ネットワーク周辺のホストと同様に内部のネットワークエンティティによって利用すること(及びプロバイダ102によって理解すること)ができるメッセージフォーマットを含むことができる。採用可能な一プロトコル例は、例えば、加入者104がネットワーク内におけるアタッチメントポイントを変更する等の加入者の移動性に対処するように設計されているMARCプロトコルである。MARCプロトコルは、例えば、パケット交換モバイル環境における加入者の移動性を容易にする様々なメッセージ送信フォーマットを定義する。各メッセージ/要求は、可変数の型付きオブジェクトが後続する共通のメッセージヘッダーを含むことができ、型付きオブジェクトの存在、順序、及び数は、(メッセージヘッダーにおいて識別された)メッセージ型に少なくとも部分的に基づく。各型付きオブジェクトは、可変数のオブジェクト専用フィールドによって後続される共通のオブジェクトヘッダーを含むことができる。様々なメッセージ型を利用することができ、加入者104への及び/又はからのトラフィックフローに関する特定のQoS処理を要求することに関してプロバイダ102に送信されるものの一例である追加要求メッセージを含む。さらに、修正要求メッセージは、加入者と関連づけられた1つ以上のトラフィックフローに関する既存のQoS処理を修正することに関連することができ、削除要求メッセージは、既存のQoS処理を削除することに関連することができる。QoS処理は、一定のサービスの対象となるデータパケットを識別するためのフィルタルールと同様に特定のサービスを含む。システム100と関連して利用することができるプロトコルによる追加要求の一例が以下に示される。
【数1】
【0025】
この例においては、“INTEGRITY”オブジェクトは、追加要求の完全性を保証するのを容易にするオブジェクトである。“INTEGRITY”オブジェクトは、タイムスタンプと、メッセージの完全性の妥当性検査に関するセキュリティ属性を識別するインデックスと、メッセージの完全性の妥当性検査を可能にすることができる完全性検査値と、を含むことができる。“REQ_ID”オブジェクトは、要求者識別子であり、要求者のIPアドレスを含むことができる。“PROV_ID”オブジェクトは、プロバイダ識別子であり、プロバイダのIPアドレスを含むことができる。“SUB_ID”オブジェクトは、加入者識別子オブジェクトであり、加入者のIPアドレスを含むことができる。SS_IDオブジェクトは、加入者サービス識別子オブジェクトであり、幾つかの加入者サービスのうちの1つを識別することができる。“Addition(s)”フィールドは、要求者によって要求される特定のサービス又はフィルタルールに関するものである。例えば、上記の追加メッセージは、フィルタルール及びサービスクラスインスタンスが望ましくは追加され、該フィルタルール及びサービスクラスインスタンスは、“SCI Object”(サービスクラスオブジェクト)及び“FR Object”(フィルタルールオブジェクト)を使用して追加メッセージ内に特に備えることができることを記述することができる。“SCI Object”は、サービスクラス識別子と、リフレッシュがない場合にプロバイダによってサービスクラスが維持されるべき時間量と、を含むことができる。“FR Object”は、特定のフィルタルールの識別子と、該ルールと関連づけられる優先度と、様々なマッチ基準と、を含むことができる。
【0026】
次に図2に関して、加入者に代わるQoS資源の要求及び/又はQoS管理要求が複数の別々のエンティティから行われるのを可能にする柔軟なシステム200が示される。システム200は、プロバイダ102を含み、プロバイダ102は、上述されるように、無線通信環境における基地局であることができる。さらに、プロバイダ102は、無線ネットワーク又は有線ネットワーク内におけるルーター、モデム、又はその他の適切なアクセスノードであることができる。システム200は、QoS資源要求を生成して該要求をプロバイダ102に送信するネットワークエンティティ202、例えば、アプリケーションサーバー、を含むこともでき、前記要求は、加入者204に関係する。システム例200においては、加入者204は、ホスト206とともに及び/又はホスト206の背後においてカプセル化され、ホスト206は、プロバイダ102を通じてネットワークとインタフェースする。例えば、加入者204は、PCMCIAカード又はその他の適切なカード、コンピュータに結合された通信デバイス、又はその他のあらゆる適切なデバイスであることができ、ホスト206は、コンピュータ、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント等であることができる。
【0027】
ホスト206は、ネットワークエンティティ202と同様に、QoS資源及び/又はQoS管理の要求を生成し、該要求をプロバイダ102に提供することができる。従って、異なる論理エンティティが、QoSに関して加入者204の代わりに要求を生成することができる。さらに、該エンティティ(例えば、ネットワークエンティティ202及びホスト206)は、ネットワークに関して異なる部分に常駐することができる。換言すると、ネットワークエンティティ202は、ネットワークインフラストラクチャ内に常駐することができ、ホスト206は、ネットワークへの/からのアクセスリンクの“加入者側”に常駐することができる。上述されるように、ホスト206は、例えば、無線リンクを通じてプロバイダ102と通信することができる。さらに、QoS要求をプロバイダ102に提供するためにホスト206によって利用されるプロトコルは、ネットワークエンティティ202によって要求を中継するために利用されるプロトコルと実質的に同様であることができる。異なる状況においては、異なるエンティティが加入者204に関するQoSサポートを要求するのを可能にすることが望ましく、加入者204に代わるQoSサポート/管理の要求は、1つ以上のネットワークエンティティ及び/又はホストから開始することができるため、システム200は、該柔軟性を提供する。
【0028】
次に図3に関して、QoS資源の要求及び提供を例示するシステム例300が示される。システム300は、ネットワークサービスを加入者304に提供することに関連して利用される基地局302を含む。無線環境においては、地理上のカバレッジ地域を1つ以上の無線通信デバイスに提供するために1つ以上の基地局が利用される。典型的には、基地局は、広い連続的な地理上の地域が無線ネットワークによって網羅されるように配置される。基地局302は、例えば、基地局302が加入者304にデータを提供し、加入者304からデータを受信することを可能するための送信機及び受信機を含む。基地局302は、ネットワークへのアクセスノードとして行動する。加入者304は、ホストデバイス306と関連づけられ、ホストデバイス306は、モバイルデバイス、パーソナルコンピュータ、又はその他の適切なホストデバイスであることができる。
【0029】
システム300は、例えば、加入者304の申し込みと関連づけられた場合に一定のサービスを加入者304に提供することに関連して利用することができる複数のアプリケーションサーバー308乃至312をさらに含む。一詳細例においては、アプリケーションサーバー308は、ゲーム用サーバーであることができ、それによって1つ以上のビデオゲームに関連するデータを加入者304に提供することができる。アプリケーションサーバー310は、音声呼と関連づけることができ、アプリケーションサーバー312は、例えば、ウェブサーバーであることができる。ネットワーク資源を浪費せずにアプリケーションサーバー308乃至312を通じてデータの受信及び/又は引き渡しを最適化するために、基地局302と加入者304との間で提供されるデータに関連するQoSパラメータは、厳しく制御すべきである。しかしながら、(アプリケーションサーバー308乃至312によって提供される)異なるアプリケーションは、異なるQoSパラメータと関連づけるべきである。例えば、音声データは、実質的な量の帯域幅を必要としないが、レーテンシーは低くすべきである。他の例においては、ゲームデータは、ゲームの適切なプレイを可能にするために並行して動作している3つのトラフィックフローを利用することができる。さらに他の例においては、ファイルをダウンロードすることは、低いレーテンシーを要求しないが、タイムリーな形でファイルを受け取るための十分な帯域幅を必要とする場合がある。従って、アプリケーションサーバー308乃至312の各々は、基地局302と加入者304との間に存在すべき特定のQoSパラメータに関連する要求を提供することができる。基地局302は、その後に、基地局302と加入者304との間で交換されるトラフィックフローに要求されるQoS処理を提供するために採用することができる(加入者304が該サービス及び/又はQoSに関する権限が付与されている場合)。
【0030】
さらに、ホスト306は、加入者304の現在の状態を考慮して、加入者304が1つ以上のデータフローに関して適切なQoS処理を受信中でないことを検出することができる。追加で又は代替で、加入者304は、データフローの不正確な処理を検出すること及び1つ以上のデータフローに関するQoS処理を更新すべきであることの表示をホスト306に提供することができる。ホスト306は、該要求を生成することができ、次に基地局302に要求を中継することに関連して利用することができる。他の例においては、ホスト306は、ホスト306上で実行中のアプリケーションの要求に基づいてQoS要求を生成することができる。このような場合は、ホスト306上で実行中のアプリケーションは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)を通じて要求を送信することができる。
【0031】
基地局302は、その後に、要求の内容に従って適切なQoS処理を加入者304に提供することができる。従って、認識することができるように、複数のネットワークエンティティ及び/又はホストは、加入者の代わりにQoSサポート及び/又は管理を要求することができ、基地局302は、該要求を受信及び対処することができる。例えば、基地局302は、同時に要求に対処する(例えば、幾つかのエンティティからの複数の要求に基づいて複数のトラフィックフローに適切なQoS処理を提供する)ことができる。
【0032】
図4−5に関して、ネットワーク環境における通信に関連する方法が示される。説明を単純化する目的上、これらの方法は、一連の行為として示されて説明されている一方で、幾つかの行為は、1つ以上の実施形態により、本明細書において示されて説明されているのとは異なる順序で及び/又はその他の行為と同時並行して生じることができるため、これらの方法は行為の順序によって制限されないことが理解及び評価されるべきである。方法は、代わりに例えば状態図内におけるように一連の相関状態又はイベントとして表すことが可能であることを当業者は理解及び評価するであろう。さらに加えて、請求される主題により方法を実装するためにすべての例示されている行為が利用されるわけではない。
【0033】
特に図4に関して、複数のエンティティによって行われた1つ以上の要求に基づいて加入者に関するQoSを提供するための方法400が示される。方法400は、402において開始し、404において、第1の要求が第1の要求者から受信され、第1の要求は、加入者に関するQoSに関係する。例えば、第1の要求者は、ネットワークインフラストラクチャ内のエンティティ、例えば、アプリケーションサーバー、であることができる。他の例においては、第1の要求者は、加入者、ホスト、他のアプリケーションサーバー、又はその他の適切なネットワークエンティティであることができる。QoS要求は、上記の加入者への及び/又はからの1つ以上のトラフィックフローに関連することができる。406において、第2の要求が、加入者に関するQoSに関連する第2の要求者から受信され、要求は、該加入者の代わりに生成される。この場合も、要求者は、アプリケーションサーバー又はネットワークインフラストラクチャ内のその他の適切なエンティティであることができ、又は加入者側デバイス、例えば、パソコン、モバイルハンドセット等、であることができる。一例においては、第1の要求者によって提供された要求及び第2の要求者によって提供された要求は、実質的に同様のプロトコル(例えば、MARC)と関連づけることができる。
【0034】
408において、第1及び第2の要求に少なくとも部分的に基づいて加入者に関するQoSが提供される。例えば、第1及び第2の要求は、プロバイダ、例えば、基地局、に引き渡すことができる。プロバイダは、要求内において定義されたQoSパラメータを(該パラメータが厳密に定義されているか又は相対的であるかにかかわらず)加入者に提供することができる。次に、方法400は、410において完了する。
【0035】
図5に関して、1つ以上のQoSサポート/管理要求に少なくとも部分的に基づいてQoS処理を受信するための方法500が示される。方法500は、502において開始し、504において、加入者が通信可能な形でQoSプロバイダに結合される。例えば、加入者及びプロバイダは、(例えば、FLASH OFDMシステム内の)無線リンクを通じて通信可能な形で結合することができる。他の例においては、結合は、イーサネット(登録商標)ケーブル又はその他の適切な同軸ケーブル、デジタル加入者ライン、又はその他の適切なケーブルを通じて配線することができる。506において、加入者と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローに関するQoS処理が受信され、該処理は、第1の要求者によって開始された要求に応じて提供される。要求者は、ホスト、インフラストラクチャデバイス、例えば、アプリケーションサーバー、及び/又はその他の同種のものであることができる。508において、加入者と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローに関する追加のQoS処理が受信され、該追加のQoS処理は、第2の要求者によって開始された要求に応じて提供される。この場合も、該要求者は、ホスト、アプリケーションサーバー、広告サーバー等であることができる。従って、該処理に関する別々の要求に少なくとも部分的に基づいて加入者にQoS処理が提供され、該別々の要求は、異なるエンティティによって提供される。次に、方法500は、510において完了する。
【0036】
次に図6−7の両方に関して、加入者に関する特定のQoS処理の提供に関連するシステムが提供される。システムは、プロセッサ、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はその適切な組合せによって実装された機能を表すことができる一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。特に図6に関して、加入者の代わりに複数の要求に基づいてQoS処理を提供することを容易にするシステム600が示される。一例において、プロバイダ、例えば、基地局、は、システム600を具備することができる。システム600は、第1の要求を第1の要求者602から受信するための論理モジュールを含み、該要求は、加入者に関するQoSサポートに関して該加入者の代わりに行うことができる(例えば、要求は、加入者からの着信/発信データに対して提供されるQoS処理に関連する)。論理モジュール602は、例えば、アンテナ、ネットワークポート、プロセッサ、メモリ、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及び/又は第1の要求を受信することに関連して利用することができるその他の適切なモジュールを含むことができる。システム600は、QoSに関連する第2の要求を第2の要求者604から受信するための論理モジュールをさらに含み、第2の要求は、加入者の代わりに行われる。例えば、要求者は、アプリケーションサーバー、加入者と関連づけられたホスト等であることができる。モジュール604は、論理モジュール602と同様に、アンテナ、ネットワークポート、受信機チェーン、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。
【0037】
システム600は、加入者に関するQoSを第1及び第2の要求606の関数として同時に制御するための論理モジュールをさらに含むことができる。“QoSを提供する”、“QoSをサポートする”、“QoSを管理する”、及びその他の同種の表現は、メータリング、マーキング、ポリシング、待ち行列管理、スケジューリング、ARQ等を含むトラフィックコンディショニングを包含することが意図される。モジュール606は、プロセッサ、メモリ、リンクを通じてのデータのスケジューリングを援助するスケジューリングアプリケーション、及びその他の同種のものを含むことができる。論理モジュール606は、複数のその他の要求に基づいてQoSサポートを加入者に提供することもできる。さらに、モジュール606は、複数の要求者によって同時に行われた複数の要求に関してQoSサポートを提供するように構成することができる。
【0038】
次に図7に関して、QoS処理をプロバイダから受信するためのシステム700が示される。例えば、端末(エンドノード)は、システム700を具備することができる。システム700は、第1のトラフィックフローに関するQoS処理を受信するための論理モジュールを含み、該モジュールは、アンテナと、アクセスノード、例えば、基地局、と加入者デバイス、例えば、端末、との間においてリンクを構築することを可能にするソフトウェア/ハードウェアと、を含むことができる。さらに、第1のトラフィックフローは、第1の要求者によって行われるQoS要求に関連することができる。システム700は、第2のトラフィックフローに関するQoS処理を同時に受信するための論理モジュールをさらに含み、第2のトラフィックフローは、第2の要求者によって行われたQoSサポート要求と関連づけることができる。モジュール704は、アンテナ、プロセッサ、メモリ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。
【0039】
次に図8に関して、通信ネットワーク内における移動性管理を援助するシステム800が示される。システム800は、様々なモジュール又はエンティティを含む形で示される一方で、幾つかの側面においては、本明細書において説明される機能を果たすために該エンティティの部分組を利用可能であることが理解される。システム800は、例えば、基地局であることができるアクセスノード802を含む。アクセスノード802は、端末804に通信可能な形で結合され、端末804は、ホスト806と関連づけられる。例えば、端末は、プロセッサ、PCMCIAカード、及び/又はメモリカードであることができ、ホスト806は、プロセッサ又はメモリカードを含むデバイスであることができる。他の例においては、端末804及びホスト806は、別々のエンティティ、例えば、コンピュータ及び周辺装置、例えば、デスクトップモデム、であることができる。端末804は、アクセスノード802のカバレッジエリア内にある間のみに通信可能な形でアクセスノード802に結合されるということも理解されるべきである。例えば、端末804の地理上の位置が変えられた場合は、該端末804は、ネットワークへのアタッチメントポイントを変更する(例えば、通信可能な形で別個のアクセスノードに結合する)ことが可能である。さらに、示されていないが、端末804は、時間的に単一のインスタンス中に2つ以上のアクセスノードに通信可能な形で結合することができ、該ノードのうちの1つは、主ノードとしてのラベルが付される。
【0040】
システム800は、ホームエージェント(HA)808をさらに含むことができ、ホームエージェント(HA)808は、例えば、現在のアタッチメントポイントを通じての端末804及び/又はホスト806へのパケット転送をサポートするためにネットワーク内のどの場所に端末804が常駐するかを追跡するために採用することができる。例えば、端末804がアタッチメントポイントを変更した場合は、(様々なメッセージ送信を通じて)アタッチメントポイントの該変更をホームエージェント808に知らせることができる。ホームエージェント808は、直接接続によって又は1つ以上のその他のネットワークエンティティを通じて通信可能な形でアクセスノード802に結合することができる。システム800は、望ましくは端末804及び/又はホスト806にデータ又はサービスを提供することができるネットワークエンティティ810を含むことも可能である。例えば、ネットワークエンティティ810は、望ましくはアクセスノード802を通じて特定のトラフィックフローを端末804に提供するアプリケーションサーバー、例えば、ゲーム用サーバー、であることができる。
【0041】
システム800は、アクセスノード802にデータを提供することに関連して様々なメカニズムを採用することができ、該アクセスノード802は、端末804に関するIP層におけるアタッチメントポイントである。例えば、アクセスノード802のアドレス(例えば、IPアドレス)が(例えば、ネットワークエンティティ810によって)知られている場合は、データは、該アドレスを通じて直接アクセスノード802に提供することができる。換言すると、アクセスノード802は、端末804に関するアタッチメントポイント(例えば、端末804に関する幾つかのアタッチメントポイントのうちの1つ)であることができる。アクセスノード802のアドレスが知られている場合は、端末804向けであるか又は端末804によって提供されたデータパケットは、アクセスノード802と関連づけられたアドレスに向けることができる。さらに、端末804及び/又はホスト806に関係するパケット、例えば、制御シグナリング及び/又はメッセージ、は、アクセスノード802と関連づけられたアドレスに向けることができる。
【0042】
しかしながら、端末804はネットワーク内において移動するため、アタッチメントポイントは変わる可能性がある。従って、ネットワークエンティティは、いずれのアクセスノードが端末804に関する現在のアタッチメントポイントであるか知らない可能性があり、従って特定のアドレスを知らない可能性がある。さらに、ホスト806は、データ及び/又はシグナリングを特定のエンティティに中継するのを希望することができるが、いずれのアクセスノードが現在のアタッチメントポイント(又は現在の主アタッチメントポイント)であるかに関する知識を有さない場合がある。一例においては、アクセスノード802は、異なるネットワークエンティティにアドレッシングされた(ただし、実際には、アクセスノード802向けである)メッセージをインターセプトすることができる。一例においては、ネットワークエンティティ810は、端末804と関連づけられたアタッチメントポイントにQoS要求を提供するのを希望することができるが、アクセスノード802が該アタッチメントポイントであることは認識していないことがある。従って、ネットワークエンティティ810は、例えば、ホームエージェント808にアクセスしていずれのアクセスノードが現在端末804と関連づけられているかを決定することができる。
【0043】
代替として、ネットワークエンティティ810は、端末804(又はホスト806)にメッセージを向け、例えば、アドレッシングし、メッセージが端末804(又はホスト806)に向けられているが実際には端末804に関するアタッチメントポイントであるアクセスノード向けであることを示す表示をメッセージ内において提供する、例えば、1つ以上のヘッダーフィールドを予め決められた値、例えば、特定のポート番号、に設定することができる。幾つかの実施形態においては、該表示は、IPヘッダーにおけるルーター警告オプションの使用を含む。該表示は、様々な技術を用いてアクセスノード802によって端末804方向にルーティング及び/又は転送できるメッセージであることができる。メッセージによってとられるアクセスノード802までの経路は、1つ以上の中間ノード、例えば、ホームエージェント808、を含むことができる。アクセスノード802がメッセージを受信時は、アクセスノード802は、例えば、1つ以上のヘッダーフィールドの検査に基づいてメッセージを解析し、メッセージ(例えば、パケット)は、端末804(又はホスト806)にアドレッシングされている一方で、実際にはアクセスノード802向けであることを決定することができる。次に、アクセスノード802は、受信されたメッセージの内容に少なくとも部分的に基づいて動作を行う(又は動作を行うかどうかを決定する)ことができる。さらに、アクセスノード802は、アクセスノード802が例えば端末804に関する主アタッチメントポイントであることをネットワークエンティティ810に通知するメッセージを生成することができ、該メッセージは、端末806に向けられたメッセージをインターセプトする必要なしに後続のメッセージ交換を可能にするためにアクセスノード802と関連づけられたアドレスをネットワークエンティティ810に通知することができる。他の例においては、ホスト806(又は、ネットワークリンクの加入者側における他のエンティティ)は、望ましくはアクセスノード802にメッセージを提供することができるが、該アクセスノードのアドレスは知らないことがある。他の例においては、ホスト806は、幾つかのアクセスノード間における無線リンクと関連づけることができ、望ましくは該アクセスノードのうちの1つにメッセージを提供することができる。従って、ホスト806は、ネットワークエンティティ810にメッセージをアドレッシングし、該メッセージは実際にはアクセスノード802による受信及び解析が意図されていることを該メッセージ内において示すことができる。さらに加えて又は代替として、端末804は、メッセージをインターセプトし、該メッセージを論理リンク制御(LLC)フレーム内にカプセル化する(メッセージが基地局向けであることを示す)ことができる。
【0044】
一例においては、ホスト806は、望ましくは、ネットワークエンティティ810によって提供されるサービスに関して特定のQoSサポートを要求することができる。従って、ホスト806は、ネットワークエンティティ810にアドレッシングされたメッセージを生成することができ、(メッセージがネットワークエンティティ810にアドレッシングされているにもかかわらず)メッセージがアクセスノード802向けであることをメッセージ内において示すことができる。メッセージがアクセスノード802向けであることを示す方法例は、上述されている(例えば、IPヘッダー内でのルーター警告)。適切なアタッチメントポイントにメッセージを提供することに関連してワンホップマルチキャスティングも採用可能であり、該マルチキャスティングは、以下においてさらに詳細に説明される。
【0045】
次に図9に関して、ワンホップメッセージルーティング及び/又はメッセージインターセプトの利用を例示するシステム例900が提供され、複数のアタッチメントポイントへの同時接続性に関連する選択的転送が示される。システム900は、無線端末902を含み、無線端末902は、望ましい場合は、時間的に単一のインスタンスにおいて複数の基地局へのリンクを構築するように構成される。例えば、無線端末902は、複数のアンテナと関連づけることができ及び/又は単一の無線端末に関する複数の基地局へ複数のリンクがサポートされる無線環境内にあることができる(例えば、FLASH OFDM)。従って、例えば、無線端末902は、単一の時点において2つの基地局、例えば、基地局904及び基地局906、への無線リンクと関連づけることができる。該基地局904及び906のうちの1つは、望ましくは、(例えば、IP層において)主アタッチメントポイントとして指定することができる。例えば、基地局904は、望ましくは主アタッチメントポイントとして指定することができる。しかしながら、幾つかの事例においては、主アタッチメントポイント904は、データを送信/受信する上での最適な基地局ではない場合があり、むしろ基地局906をデータ送信のために利用することができる。一例により、基地局器906とのリンク908と関連づけられた信号・雑音比は、基地局904とのリンク910と関連づけられた信号・雑音比よりも低いことが検出される場合がある。従って、無線端末902及び/又はネットワークインフラストラクチャデバイスと関連づけられたスケジューリングアプリケーションは、非主アタッチメントポイントにおいてデータが受信/送信されるようにすることができる。従って、様々な時間的間隔において、パケット、例えば、メッセージ又はフレーム、は、幾つかの判定基準、例えば、信号・雑音比、負荷等に基づいて好ましいとみなされるいずれかのアタッチメントポイントを通じて送信/受信することができる。
【0046】
しかしながら、幾つかの事例においては、特定のアタッチメントポイント、例えば、主アタッチメントポイント、に一定のパケット、例えば、メッセージ又はフレーム、を提供するのが要求される場合もある。例えば、主アタッチメントポイントは、“接続”メッセージを受信すべきである。しかしながら、IPトラフィックにおいては、データは、典型的には、接続のないホップ・バイ・ホップルーティングを用いてパケットごとに転送され、このため、端末902からアタッチメントポイント、例えば、第1の基地局904又は第2の基地局906のいずれか、に送信されたパケットは、その他の何らかのノード向けであることがしばしばあり、従って実際にはその後に別の場所に中継される。該問題に対処するため、ワンホップマルチキャスティングを利用することができる。例えば、ホスト912は、1つ以上のワンホップマルチキャストアドレスにメッセージ又はパケットを提供することができる。ワンホップマルチキャストアドレスを利用することは、ユニキャストアドレスが不明なときに直接接続されたリンクで機能又はエンティティと通信するためにしばしば用いられる。しかしながら、幾つかの事例においては、一定のパケット(例えば、ワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングされたパケット)を特定のアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)に向けることが望ましい。一実施形態においては、ホスト912から発生したパケットを検査し、該パケットを複数のアタッチメントポイントの中の特定のアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)に引き渡すべきかどうかを決定することができる。一例として、ホスト912から提供されてワンホップマルチキャストアドレスの方に向けられた各パケットは、主アタッチメントポイントに向けることができる。
【0047】
さらに、上述されるように、インターセプトは、アタッチメントポイントの通信に関連してネットワークインフラストラクチャデバイス間で発生する可能性がある。例えば、システム900は、無線端末902に関して主アタッチメントポイントにメッセージを提供するのを希望することができるが(該アタッチメントポイントのアイデンティティ及び/又はアドレスを知らない)ネットワークエンティティ914を含むことができる。
【0048】
さらに他の例においては、基地局904及び906は、通信可能な形で結合させ、ルーター、スイッチ、又はブリッジとして働くことができる。例えば、パケットは、望ましくは、第1の基地局904に提供することができるが、実際には、例えば、パケットが送信されたときには無線端末902から第2の基地局906へのリンクのほうが実質的には優れていたため、第2の基地局906に提供される。基地局906は、(パケット内における何らかの表示により)パケットが基地局904向けであることを認識することができ、該パケットを第1の基地局904に中継又はリダイレクトすることができる。例えば、ワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングされたパケットは、典型的には、送信されたときの直接リンク以降には転送されない。第2の基地局906がワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングされたパケットを受信し、ワンホップマルチキャストアドレスに送信されたパケットは(例えば、第1の基地局904が主アタッチメントポイントとして指定されているため)第1の基地局904に提供すべきであると決定した場合は、第2の基地局906は、該パケットを第1の基地局904にリダイレクトする、例えば、第1の基地局904にアドレッシングされた他のパケット又はフレーム内に受信されたパケットをカプセル化することができる。
【0049】
次に図10に関して、LLCフレーム例1000が示される。LLCフレーム1000は、ヘッダー部1002を含むことができ、ヘッダー部1002は、例えば、基地局の識別子1004又はフレーム1000を特定のエンティティに転送するか又は特定のエンティティによってインターセプトすべきであることを示す表示を具備することができる。LLCフレーム1000は、ペイロード1006を含むこともでき、ペイロード1006は、例えば、特定のトラフィックフロー、例えば、ワンホップマルチキャストアドレス向けのIPパケットに入れて搬送されたQoS資源制御メッセージ、に関する一定のQoS処理の要求を含むことができる。LLCフレーム1000は、CRC等のトレーラー1008をさらに含むことができる。該フレーム1000は、該メッセージの開始者が無線端末に関する主アタッチメントポイントのアイデンティティ及び/又はアドレスに関する知識を有さないときにメッセージをカプセル化するために採用することができる。例えば、無線端末は、ホストから受信されたメッセージを(ヘッダー及び/又はペイロードフィールドの検査に基づいて)分類し、本明細書において説明されるのと同様のLLCフレーム内にメッセージをカプセル化することができる。本明細書においてはLLCフレームが説明されるが、意図された受信者にメッセージを再ルーティングするためのあらゆる適切な方法が発明者によって企図されており、本明細書に添付された請求項の適用範囲内に入ることが意図されている点が理解される。
【0050】
次に図11に関して、アタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)にデータパケットの内容を提供することに関連して該データパケットをLLCフレーム内にカプセル化するための方法1100が示される。方法1100は、1102において開始し、1104においてデータパケットが受信される。例えば、受信されたデータパケットは、特定の無線端末に関するQoS要求を含むことができ、該要求は、望ましくは、特定の基地局(例えば、主アタッチメントポイント)に提供することができる。例えば、データパケットは、無線端末によってホストデバイスから受信することができる。1106において、データパケットを主アタッチメントポイントに提供すべきであるという決定を行うことができる。例えば、データパケットは、ワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングすることができる。
【0051】
1108において、データパケットは、例えば、LLCフレーム内にカプセル化され、主アタッチメントポイントに向けられる。該カプセル化は、例えば、無線端末において行うことができる。いったんカプセル化後は、フレームは、適切なアタッチメントポイントに提供すること及び/又は該アタッチメントポイントにルーティングすることができる。次に、方法1100は、1110において完了する。
【0052】
次に図12に関して、データパケットのユニキャスト中継を行うための方法1200が示される。方法1200は、1202において開始し、1204において、データパケットが受信される。例えば、無線端末は、データパケットをホストから受信することができる。他の例においては、ホームエージェントは、他のネットワークインフラストラクチャデバイスからデータパケットを受信することができる。1206において、データパケットが特定の基地局(アタッチメントポイント)にアドレッシングされていることが決定される。例えば、データパケットは、基地局のIPアドレスを示すことができる。1208において、データパケットは、識別された基地局に中継され、1210において、方法は完了する。このユニキャストルーティングは、メッセージ生成時に基地局のアイデンティティ/アドレスが知られていない場合にメッセージのインターセプト及び中継に加えてワンホップマルチキャスティングをさらにサポートする柔軟なシステムにおいてサポートすることができる。
【0053】
次に図13に関して、無線通信環境においてメッセージをインターセプトするための方法1300が示される。インターセプトは、メッセージを生成する当事者が(無線端末の移動性に起因して)無線端末と関連づけられた特定の基地局に関する知識を有さないときに望ましい。該方法1300は、例えば、パケット交換無線ネットワークにおいて行うことができる。方法1300は、1302において開始し、1304において、データパケットが受信され、データパケットは、特定の無線端末にアドレッシングされる。データパケットは、例えば、基地局において受信することができる。1306において、パケットのヘッダーは、パケットが無線端末に転送されるのではなく保持して解析すべきであることの表示を含むことができるため、該ヘッダーが解析される。例えば、基地局は、ヘッダー及び/又はペイロード内の1つ以上のフィールドの検査、例えば、ヘッダー内のフィールドの特定値と一致すること、に基づいてパケットをインターセプトすることを決定することができる。1308において、パケットは受信基地局向けであり(通信可能な形で基地局に結合された無線端末向けでない)という決定が行われる。さらに、基地局は、加入者側デバイスからの、ネットワーク内の通信ピアにアドレッシングされたメッセージを“インターセプト”できることが理解される。換言すると、基地局は、ダウンリンク及び/又はアップリンクパケットを“インターセプト”するために採用することができ、ここで、“インターセプト”という表現は、基地局が異なるネットワーク要素にアドレッシングされたパケットを受信すること及び該パケットが基地局向けであることを認識していることを意味する。基地局は、その後に、データパケットの内容を解析し、例えば、データパケットの内容に基づいて1つ以上のトラフィックフローに関するQoS処理を提供することができる。次に、方法1300は、1310において完了する。
【0054】
次に図14に関して、データパケットを適切な基地局に提供することに関連して選択的転送を行うための方法1400が示される。上述されるように、無線端末の移動性は、無線端末に関する主アタッチメントポイントを生じさせることができる。さらに、無線端末は、複数の基地局へのリンクと関連づけることができ、該基地局のうちの1つを主アタッチメントポイントとして指定すべきである。しかしながら、モバイルユニットの地理上の位置は変化するため、各ネットワークエンティティ及び加入者側デバイスに主アタッチメントポイントを知らせるのは困難である。方法1400は、発信エンティティが主基地局のアイデンティティ/ネットワークアドレスに関する知識を有さないときに主基地局向けパケットを該基地局にルーティングするのを可能にする。
【0055】
方法1400は、1402において開始し、1404において、ワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングされたデータパケットが受信される。例えば、ホストデバイスは、データパケットの送信を開始することができ、ホストデバイスと関連づけられた無線端末が該データパケットを受信することができる。1406において、データパケットは、特定のフレームフォーマット(例えば、LLCフレーム)でカプセル化され、データパケットが主アタッチメントポイント(基地局)向けであることの表示が該フレームのヘッダー内において提供される。例えば、無線端末は、該カプセル化を行うことができる。1408において、フレームは、通信可能な形で無線端末に結合された基地局に提供される。より詳細には、フレームは、主アタッチメントポイントでない基地局に提供することができるが、該基地局は、フレームを解析し、パケットは適切な基地局に転送すべきであることを決定することができる。他の例においては、フレームは、主アタッチメントポイントに直接提供することができる。次に、方法1400は、1410において完了する。
【0056】
図15に関して、適切なアタッチメントポイント(基地局)へのデータパケットの提供を容易にするシステム1500が示される。システム1500は、データパケット1502を受信するための論理モジュールを含み、該モジュール1502は、1つ以上のネットワークポート、アンテナ、受信機チェーン、メモリ、プロセッサ、又はデータパケットを受信するために利用できるその他の適切なソフトウェア/ハードウェアを含むことができる。システム1500は、データパケットを特定のアタッチメントポイント1504に提供すべきであることを決定するための論理モジュールも含む。該モジュールは、プロセッサと、(例えば、受信されたデータパケットを解析してパケットが主アタッチメントポイント(基地局)向けであるかどうかを決定するように構成された)プロセッサによって実行されるアプリケーションと、も含む。システム1500は、データパケットをLLCフレーム1506内にカプセル化するための論理モジュールをさらに含む。この場合も、該モジュール1506は、プロセッサ、メモリ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア等を含むことができる。システム1500は、フレームを特定のアタッチメントポイント1508に向けるための論理モジュールも含み、論理モジュール1508は、送信機、ネットワークポート、及び/又はその他の適切な通信媒体、及びフレームを特定のアタッチメントポイントに向けることを可能にするソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及びその他の同種のものを含むことができる。
【0057】
次に図16に関して、メッセージを“インターセプトする”ことに関連するシステム1600が示され、“インターセプトする”は、ネットワークエンティティにアドレッシングされたパケットが実際には受信エンティティ向けであることを認識することを意味する。システム1600は、データパケット1602を受信するための論理モジュールを含み、該モジュール1602は、アンテナ、受信機チェーン、プロセッサ、メモリ、及び/又は関連づけられた適切なハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアを具備することができる。受信されたデータパケットは、特定のネットワークエンティティにアドレッシングすることができる。システム1600は、データパケットが受信エンティティ1604でないネットワークエンティティにアドレッシングされていることを決定するための論理モジュールをさらに含む。例えば、論理モジュール1604は、プロセッサ、アプリケーション、及び/又はその他の同種のもの、を含むことができる。システム1600は、(データパケットが異なるネットワークエンティティにアドレッシングされているにもかかわらず)データパケットが受信エンティティ1606向けであることを決定するための論理モジュール1606も含む。論理モジュール1606は、1つ以上のプロセッサ、メモリ等を含むことができる。システム1600は、受信されたデータパケット1608の内容に少なくとも部分的に基づいて受信エンティティにおいて命令を実行するための論理モジュールも具備することができる。該モジュール1608は、例えば、プロセッサを含むことができる。
【0058】
次に図17に関して、システム1700が示され、システム1700は、資源状態に関するアタッチメントポイントが変更されている、例えば、資源が関連づけられている加入者デバイスが新しいアタッチメントポイントに移動している、ことの表示を資源要求者に提供することを示すために採用される。システム1700は、2つのアクセスノード1704及び1706のうちの少なくとも1つに通信可能な形で結合された無線端末1702を含む。一例においては、アクセスノード1704及び1706は、無線通信環境内の基地局であることができ、無線端末1702は、(リンク1708及び1710によって示されるように)通信可能な形でアクセスノード1704及び1706の両方に同時に結合することができ、該ノードのうちの1つは、主アクセスノードである。しかしながら、無線端末1702は、アクセスノード1704及び1706のいずれにも“主”アクセスノードのラベルを付さずに両アクセスノードに同時に結合することができる点が理解される。他の例においては、無線端末1702は、時間的に第1のインスタンスにおいてアクセスノード1704にリンクし、次に時間的に第2のインスタンスにおいてアクセスノード1706にハンドオフすることができる。無線端末1702は、ホストデバイス1712と関連づけることができ、ホストデバイス1712は、例えば、無線端末1702を具備することができる。他の例においては、ホスト1712は、計算デバイスであることができ、無線端末1702は、周辺装置であることができる。
【0059】
システム1700は、無線端末1702に関してアクセスノード1704及び1706のうちの1つから資源を要求するネットワークエンティティ1714を含むことも可能である。例えば、ネットワークエンティティ1714は、アプリケーションサーバーであることができ、無線端末と関連づけられた主アクセスノードから無線端末1702の代わりにQoSサポート/管理を要求することができる。他の例においては、ネットワークエンティティ1714は、例えば、アプリケーションサーバー内に常駐する機能であることができる。しかしながら、上述されるように、無線端末1702は、ネットワーク内の異なる地理上の位置に移動し、それによってそのアタッチメントポイント(又は主アタッチメントポイント)をネットワークに変更することができる。ネットワークエンティティ1714が資源要求をどこに中継するかに関する知識を有するようにするため、無線端末1702に関するアタッチメントポイントが変わっていることをネットワークエンティティ1714に通知するメッセージ(移動メッセージ)が、アクセスノード1704及び1706のうちの少なくとも1つによって生成されてネットワークエンティティ1714に提供される。さらに加えて又は代替として、メッセージ(移動メッセージ)は、ネットワークエンティティ1714によって制御及び/又は維持される資源状態、例えば、1つ以上のトラフィックフローに関するQoSサポートに対応するデータ構造、が無線端末1702の新しいアタッチメントポイントに移動されていることをネットワークエンティティ1714に通知することができる。
【0060】
一例により、アクセスノード1704は、最初は、無線端末1702に関するアタッチメントポイントであることができ、ネットワークエンティティ1714は、資源要求をアクセスノード1704に提供することができる。アクセスノード1704は、資源状態情報(例えば、QoS資源情報)を保持し、(加入者が要求された資源に関して権限を付与されていると想定して)資源要求に関する適切なトラフィックフロー処理を無線端末1702に提供することができる。無線端末1702が位置を変えたときに、ハンドオフが発生し、アクセスノード1706が無線端末1702に関するアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)になることができる。他の例においては、アクセスノード1704は異なる資源又は資源状態に関するアタッチメントポイントにとどまる一方で、アクセスノード1706は、特定の資源又は資源状態に関するアタッチメントポイントになることができる。要求者のアイデンティティ/ネットワークアドレスを含む資源状態情報は、アクセスノード1704(直近のアタッチメントポイント)とアクセスノード1706(現在のアタッチメントポイント)との間で中継することができる。次に、アクセスノード1706は、現在はアクセスノード1706が無線端末1702に関するアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)であることを示すメッセージをネットワークエンティティ1714に提供することができる。他の実施形態においては、アクセスノード1704は、アクセスノード1706が無線端末1702に関する新しいアタッチメントポイントであることを示す移動メッセージをネットワークエンティティ1714に提供することができる。さらに他の実施形態においては、アクセスノード1704及びアクセスノード1706の両方が、ネットワークエンティティ1714に移動メッセージを提供することができる。その後は、ネットワークエンティティ1714は、後続する資源要求を現在のアタッチメントポイント(例えば、アクセスノード1706)に提供することができる。
【0061】
無線端末1702は、移動メッセージを提供するために採用することも可能であり、該移動メッセージは、ホスト1712に提供することができる。一例により、無線端末1702は、アタッチメントポイントが(例えば、アクセスノード1704からアクセスノード1706に)変わっていることを知っていることができる。無線端末1702は、移動メッセージを生成して該メッセージをホスト1712に提供することができ、それによってホスト1712が資源要求(例えば、特定のトラフィックフローに関するQoSサポート要求)をどこに提供するかに関する知識を有するのを可能にする。
【0062】
認識できるように、例えば、ネットワークエンティティ1714が資源要求を開始し、もはや主アクセスノードではない及び/又は無線端末1702にリンクされていないアクセスノードにその資源要求を提供する場合は、競合(race)状態が存在する可能性がある。このような場合は、(例えば、望ましくは無線端末1702と関連づけられている資源を追加する、無線端末1702と関連づけられた資源を変更する、無線端末1702と関連づけられた資源を削除するための)資源要求は、時間切れになる可能性がある。時間切れになる前又は時間切れになる直前に、ネットワークエンティティ1714は、移動メッセージを受信することができる。競合状態を管理するためのその他の方法/メカニズムが発明者によって企図されており、本明細書に添付された請求項の適用範囲内に入ることが意図されている。
【0063】
次に図18に関して、移動表示(メッセージ)を資源要求者に提供するための方法1800が示される。方法1800は、1802において開始し、1804において、無線端末に関するアタッチメントポイントであるアクセスノード(例えば、基地局)に関するハンドオフが行われる。例えば、アクセスノードは、(ハンドオフ前に)幾つかのアタッチメントポイントのうちの1つであることができ及び/又は唯一のアタッチメントポイントであることができる。該ハンドオフは、無線端末が例えば基地局によって提供されるカバレッジエリア間において地理的に移動することに起因して発生することが可能である。1806において、資源要求者と関連づけられた資源状態が受信される。例えば、該資源状態は、現在のアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)において直近のアタッチメントポイント(又は主アタッチメントポイント)から受信することができる。資源状態は、例えば、無線端末と関連づけられた特定のトラフィックフローがQoSに関してどのように処理されるべきであるかを示すことができる。資源要求者は、無線端末、例えば、アプリケーションサーバー、と関連づけられた資源を要求するネットワークエンティティであることができる。さらに加えて又は代替で、資源要求者は、無線端末と関連づけられたホストであることができる。さらに、資源要求者は、アプリケーションサーバー内に常駐する機能及び/又は加入者側デバイス内に常駐する機能であることができる。さらに加えて、現在のアタッチメントポイントは、複数の資源要求者と関連づけられた複数の資源状態を受信することができる。1808において、移動表示が要求者(又は複数の要求者)に提供され、それによって1つ以上のトラフィックフローに関する一定のQoS処理を例えば無線端末に提供中の基地局に関する知識を要求者に提供する。これで、要求者は、後続する要求を現在のアタッチメントポイントに提供することができる。方法1800は、その後、1810において完了する。
【0064】
図19に関して、資源要求者に移動メッセージを提供するための方法1900が示される。方法1900は、1902において開始し、1904において、無線端末に関するハンドオフが発生していることが決定される。例えば、アタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)であったアクセスノードは、ハンドオフが発生後はもはやアタッチメントポイントではない(又はもはや主アタッチメントポイントではない)と決定することができる。1906において、資源要求者のアイデンティティ/位置が決定され、アクセスノードは、ハンドオフ前に資源要求者と関連づけられた資源を管理/サポートしていた。例えば、資源要求者のアイデンティティ及び/又は位置は、アクセスノードと関連づけられたメモリ内において保持することができる。
【0065】
1908において、新しいアタッチメントポイント(又は新しい主アタッチメントポイント)であるアクセスノードのアイデンティティ/位置が決定される。例えば、該アイデンティティ/位置は、(ハンドオフ後における)新しいアタッチメントポイントであるアクセスノードから、ハンドオフの対象となっている無線端末から、及び/又はその他の同種のものから提供することができる。1910において、識別された資源要求者は、新しいアタッチメントポイント(又は主アタッチメントポイント)のアイデンティティ及び/又は位置が提供される。従って、資源要求者は、将来の資源要求をどこに提供すべきかに関する知識を有することになる。次に、方法1900は、1912において完了する。
【0066】
次に図20に関して、アタッチメントポイントに資源要求を提供するための方法2000が示される。方法2000は、2002において開始し、2004において、無線端末に代わる資源要求がアタッチメントポイントに提供され、アタッチメントポイントは、例えば、主アタッチメントポイントであることができる。例えば、要求は、要求の対象である無線端末に関するスケジューリング、資源割り当て、及びその他のQoS機能を行う基地局に提供することができる。例えば、アプリケーションサーバーは、現在のアタッチメントポイントに資源要求を提供することができる。2006において、アタッチメントポイントが変更されていること(又は主アタッチメントポイントが変わっていること)の表示が受信される。例えば、上述されるように、移動メッセージは、現在の主アタッチメントポイント及び/又は前回の主アタッチメントポイントから提供することができる。2008において、移動メッセージ内において示されるアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)、例えば、主アタッチメントポイントの変更に後続する新しい主アタッチメントポイント、に後続する資源要求が提供される。次に、方法2000は、2010において完了する。
【0067】
次に図21において、無線端末に関するアタッチメントポイントの変更を資源要求者に通知することを容易するシステム2100が示される。システム2100は、要求者2102と関連づけられたQoS資源状態を受信するための論理モジュールを含み、該モジュール2102は、ポート、受信機チェーン、プロセッサ、メモリ、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。例えば、モジュール2102は、前アタッチメントポイント又は前主アタッチメントポイントから資源状態を受信するように構成することができる。より具体的には、ハンドオフ手順中に、前アタッチメントポイントは、ハンドオフ手順の対象である無線端末と関連づけられた資源状態を新しいアタッチメントポイントに提供することができる。他の例においては、前主アタッチメントポイントは、無線端末に関連する資源状態を新しい主アタッチメントポイントに提供することができる。システム2100は、移動表示を要求者2104に引き渡すための論理モジュールをさらに含み、モジュール2104は、アンテナ、送信機チェーン、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。従って、要求者は、無線端末と関連づけられた現在のアタッチメントポイントのアイデンティティ/ネットワークアドレスに関する知識を有することになる。
【0068】
図22に関して、QoS資源要求を適切なアクセスノードに提供するためのシステム2200が示される。システム2200は、QoSサポート要求をアタッチメントポイント2202(例えば、主アタッチメントポイント)に提供するための論理モジュールを含み、該モジュール2202は、アンテナ、送信ソフトウェア、ネットワークケーブル、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。アタッチメントポイントは、QoSサポート要求の対象である特定の無線端末に関するアタッチメントポイントであることができる。システム2200は、アタッチメントポイントが変更されていることの表示を受信するための論理モジュールをさらに含む2204。例えば、主アタッチメントポイントは変わることができ、追加のアタッチメントポイントを無線端末と関連づけることができ、以下同様である。該論理モジュール2204は、受信機チェーン、ネットワークケーブル、表示の受信を可能にするソフトウェア等を含むことができる。システム2200は、無線端末2206に関する新しいアタッチメントポイントに後続するQoSサポート要求を提供するための論理モジュールをさらに含む。論理モジュール2206は、論理モジュール2202と実質的に同様の要素を含むことができる。
【0069】
次に図23に関して、通信装置2300が示される。通信装置は、端末、無線端末、ホスト、アクセスノード(例えば、基地局)、ネットワークエンティティ、例えば、アプリケーションサーバー、ホームエージェント等、及び/又はその他の同種のものであることができる。通信装置2300は、様々な命令を保持するために利用されるメモリ2302と、該命令を実行するように構成されるプロセッサ2304と、を含むことができる。例えば、通信装置2300がアクセスノードである場合は、メモリ2302は、無線端末の代わりに複数のエンティティからQoSサポート/管理要求を受信するための命令を含むことができ、プロセッサ2304は、該命令を実行するために採用することができる。一般的には、通信装置は、メモリ2302が上述される適切な機能に関連する命令を含むように構成することができ、プロセッサ2304は、(限定されずに、QoSサポート要求を提供するための命令と、QoSサポート要求を受信するための命令と、移動表示を生成及び引き渡すための命令と、LLCフレーム内にデータパッケージをカプセル化するための命令と、本明細書において説明されるその他の機能と、を含む)該命令を実行するために採用することができる。
【0070】
本明細書において説明される1つ以上の実施形態に関するさらなる状況を提供するため、通信リンクによって相互接続された複数のノードを具備する通信システム例2400を示す図24が提供される。システム2400は、無線リンクを通じて情報を通信するために直交周波数分割多重化(OFDM)信号を用いることができる。しかしながら、その他の型の信号、例えば、符号分割多重接続(CDMA)信号又は時分割多重接続(TDMA)信号、も(陸上のネットワークにおいて利用される信号とともに)企図されている。通信システム2400内のノードは、通信プロトコル、例えば、インターネットプロトコル(IP)、に基づいて、信号、例えば、メッセージ、を用いて情報を交換する。システム2400の通信リンクは、例えば、ワイヤ、光ファイバケーブル、及び/又は無線通信技術を用いて実装することができる。システム2400は、複数のエンドノード2402乃至2412を含み、エンドノード2402乃至2412は、複数のアクセスノード2414乃至2418を通じてシステム2400にアクセスする。エンドノード2402乃至2412は、例えば、無線通信デバイス又は端末であることができ、アクセスノード2414乃至2418は、例えば、無線アクセスルーター又は基地局であることができる。通信システム2400は、相互接続性を提供するため又は特定のサービス又は機能を提供するために用いられる幾つかのその他のノード2420乃至2430も含む。
【0071】
通信システム2400は、アクセス制御ノード2420と、移動性サポートノード2422と、ポリシー制御ノード2424と、アプリケーションサーバーノード2426と、を含むネットワーク2460を描き、これらのノードはすべて、対応するネットワークリンク2432乃至2438によって中間ネットワークノード2428にそれぞれ接続される。幾つかの実施形態においては、アクセス制御ノード、例えば、リモート認証ダイヤルインユーザーサービス(RADIUS)又はDiameterサーバー、は、エンドノードの認証、権限付与、及び/又は会計及び/又はエンドノードと関連づけられたサービスをサポートする。幾つかの実施形態においては、移動性サポートノード2422、例えば、モバイルIPホームエージェント及び/又はコンテキスト転送サーバー、は、例えば、エンドノードへの/からのトラフィックのリダイレクション及び/又はアクセスノード間におけるエンドユーザーと関連づけられた状態の転送を通じて、アクセスノード間におけるエンドノードの移動性、例えば、ハンドオフ、をサポートする。幾つかの実施形態においては、ポリシー制御ノード2424、例えば、ポリシーサーバー又はポリシー決定ポイント(PDP)、は、サービス又はアプリケーション層セッションに関するポリシー権限付与をサポートする。幾つかの実施形態においては、アプリケーションサーバーノード2426、例えば、セッション開始プロトコルサーバー、ストリーミングメディアサーバー、又はその他のアプリケーション層サーバー、は、エンドノードが利用可能なサービスに関するセッションシグナリングをサポートし及び/又はエンドノードが利用可能なサービス又はコンテンツを提供する。
【0072】
ネットワーク2460内の中間ネットワークノード2428は、ネットワークリンク2434を通じて、ネットワーク2460の観点から外部であるネットワークノードへの相互接続性を提供する。ネットワークリンク2434は、中間ネットワークノード2430に接続され、中間ネットワークノード2430は、ネットワークリンク2436乃至2440を通じてアクセスノード2414、2416、及び2418へのさらなる接続性をそれぞれ提供する。各アクセスノード2414乃至2418は、対応するアクセスリンク2442乃至2452をそれぞれ通じて、エンドユーザー2402乃至2412への接続性をそれぞれ提供することが描かれている。通信システム2400においては、各アクセスノード2414乃至2418は、アクセスを提供するために無線技術、例えば、無線アクセスリンク、を用いる状態が描かれる。しかしながら、アクセスの提供に関連して有線技術も利用可能である。各アクセスノード2414乃至2418の無線カバレッジエリア、例えば、通信セル2454乃至2458は、対応するアクセスノードを囲む円として示される。
【0073】
通信システム2400は、本明細書において説明される様々な実施形態の説明のための基礎として用いることができる。代替実施形態は、様々なネットワークトポロジーを含み、(ネットワークノード、アクセスノード、エンドノード、及び様々な制御、サポート、及びサーバーノードを含む)ノードの数と型、リンクの数と型、及び様々なノード間の相互接続性は、通信システム2400の場合と異なることができる。さらに、通信システム2400において描かれている機能エンティティの一部は、省略又は組み合わせることができる。これらの機能エンティティの位置及び配置も変えることができる。
【0074】
図25は、エンドノード例2500、例えば、無線端末、を示す。エンドノード2500は、エンドノード2402乃至2412のうちのいずれか1つとして用いることができる装置を表す(図24)。エンドノード2500は、バス2510によってひとつに結合されたプロセッサ2502と、無線通信インタフェースモジュール2504と、ユーザー入力/出力インタフェース2506と、メモリ2508と、を含む。従って、バス2510を通じて、エンドノード2500の様々な構成要素は、情報、信号及びデータを交換することができる。エンドノード2500の構成要素2502乃至2508は、ハウジング2512内部に配置することができる。
【0075】
無線通信インタフェースモジュール2504は、エンドノード2500の内部構成要素が外部のデバイス及びネットワークノード、例えば、アクセスノード、に/から信号を送信及び受信することができるメカニズムを提供する。無線通信インタフェースモジュール2504は、例えば、無線通信チャネルを通じてエンドノード2500をその他のネットワークノードに結合させるために用いられる、例えば、対応する受信アンテナ2516を有する受信機モジュール2514と、対応する送信アンテナ2520を有する送信機モジュール2518と、を含む。
【0076】
エンドノード2500は、ユーザー入力/出力インタフェース2506を通じてバス2510に結合されるユーザー入力デバイス2522、例えば、キーパッド、及びユーザー出力デバイス2524、例えば、ディスプレイ、も含む。従って、ユーザー入力/出力デバイス2522及び2524は、ユーザー入力/出力インタフェース2506及びバス2510を通じてエンドノード2500のその他の構成要素と情報、信号及びデータを交換することができる。ユーザー入力/出力インタフェース2506及び関連づけられたデバイス2522及び2524は、ユーザーが様々なタスクを完遂させるためにエンドノード2500を動作することができるメカニズムを提供する。特に、ユーザー入力デバイス2522及びユーザー出力デバイス2524は、エンドノード2500及びエンドノード2500のメモリ2508において実行するアプリケーション、例えば、モジュール、プログラム、ルーチン、及び/又は関数、をユーザーが制御するのを可能にする機能を提供する。
【0077】
プロセッサ2502は、メモリ2508に含められている様々なモジュール、例えば、ルーチン、の制御下にあり、様々なシグナリング及び処理を行うためにエンドノード2500の動作を制御する。メモリ2508に含められているモジュールは、立ち上がり時又はその他のモジュールによって呼び出されたときに実行される。モジュールは、実行されたときにデータ、情報、及び信号を交換することができる。モジュールは、実行されたときにデータ及び情報を共有することもできる。エンドノード2500のメモリ2508は、制御シグナリングモジュール2526と、アプリケーションモジュール2528と、トラフィック制御モジュール2530と、を含み、コンフィギュレーション情報2532及び様々な追加モジュールをさらに含む。
【0078】
制御シグナリングモジュール2526は、例えば、トラフィック制御モジュール2530、及びコンフィギュレーション情報2532及び含められている様々な追加モジュールを含むエンドノード2500の様々な側面の動作及び/又はコンフィギュレーションを制御するための信号、例えばメッセージ、を受信及び送信することに関連する処理を制御する。幾つかの実施形態においては、制御シグナリングモジュール2526は、エンドノード2500の動作に関連する状態情報、例えば、パラメータ、状態及び/又はその他の情報、及び/又は制御シグナリングモジュール2526によってサポートされる1つ以上のシグナリングプロトコルを含むことができる。特に、制御シグナリングモジュール2526は、コンフィギュレーション情報、例えば、エンドノード識別情報及び/又はパラメータ設定、及び、動作情報、例えば、現在の処理状態に関する情報、未決のメッセージトランザクションの状態等、を含むことができる。
【0079】
アプリケーションモジュール2528は、エンドノード2500によってサポートされる1つ以上のアプリケーションに関連する処理及び通信を制御する。幾つかの実施形態においては、アプリケーションモジュール2528処理は、ユーザー入力/出力インタフェース2506を通じての情報の入力/出力、アプリケーションと関連づけられた情報の処理、及び/又はアプリケーションと関連づけられた信号、例えば、メッセージ、の受信又は送信に関連するタスクを含むことができる。幾つかの実施形態においては、アプリケーションモジュール2528は、アプリケーションモジュール2528によってサポートされる1つ以上のアプリケーションの動作に関連する状態情報、例えば、パラメータ、状態及び/又はその他の情報、を含む。特に、アプリケーションモジュール2528は、コンフィギュレーション情報、例えば、ユーザー識別情報及び/又はパラメータ設定、及び、動作情報、例えば、現在の処理状態に関する情報、未決の応答の状態等、を含むことができる。アプリケーションモジュール2528によってサポートされるアプリケーションは、例えば、ボイス・オーバーIP(VoIP)、ウェブブラウジング、ストリーミング音声/映像、瞬時メッセージ送信、ファイル共有、ゲーム等を含む。
【0080】
トラフィック制御モジュール2530は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を受信及び送信することに関連する処理を制御する。トラフィック制御モジュール例2530は、コンフィギュレーション情報2532と、パケット及び/又はトラフィックフロー、例えば、関連づけられた一連のパケット、に関するQoSの様々な側面を制御する様々な追加のモジュールと、を含む。様々な追加のモジュールは、幾つかの実施形態においては、トラフィック制御の特定の側面をサポートするために必要に応じて特定の機能及び動作を行うために含められる。モジュールは、トラフィック制御の機能上の要求に依存して必要に応じて省略する及び/又は組み合わせることができる。トラフィック制御モジュール2530に含められる各追加モジュールに関する説明が続く。
【0081】
受付(admission)制御モジュール2534は、資源の利用/利用可能性に関連する情報を維持し、望ましくは特定のトラフィックフローと関連づけられたQoSパラメータをサポートするために十分な資源を利用可能であるかどうかを決定する。受付制御モジュール2534によって維持される資源利用可能性情報は、例えば、パケット及び/又はフレーム待ち行列容量、スケジューリング容量、1つ以上のトラフィックフローをサポートするために必要な処理及びメモリ容量、を含む。エンドノード2500に含められている制御シグナリングモジュール2526、アプリケーションモジュール2528、及び/又はその他のモジュールは、新しい又は修正されたトラフィックフローをサポートする上で十分な資源が利用可能であるかどうかを決定するために受付制御モジュール2534に問い合わせることができ、ここで、受付制御決定は、特定のトラフィックフローのQoSパラメータ及びプロファイル内において定義されるQoSパラメータの関数である。コンフィギュレーション情報2532は、受付制御モジュール2534の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定値、例えば、追加の要求を拒否する前に割り当てることができる資源の割合を示す受付制御しきい値、を含むことができる。
【0082】
アップリンクスケジューラモジュール2536は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関する、送信スケジューリング、例えば、順序及び/又はタイミング、及び送信資源、例えば、情報コーディングレート、送信時間スロット、及び/又は送信電力、の割り当てに関連する処理を制御する。アップリンクスケジューラモジュール2536は、1つ以上のトラフィックフローと関連づけられたQoSパラメータの関数として送信をスケジューリングして送信資源を割り当てることができる。幾つかの実施形態においては、アップリンクスケジューラモジュール2536によって行われるスケジューリング及び/又は資源割り当て動作は、チャネル状態及びその他の要因、例えば、電力バジェット、の関数でもある。
【0083】
アップリンクPHY/MACモジュール2538は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレームを、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに送信することに関連する物理(PHY)層及びメディアアクセス制御(MAC)層の処理を制御する。例えば、アップリンクPHY/MACモジュール2538の動作は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、の送信を調整するための制御情報、例えば、信号又はメッセージ、を送信すること及び受信することの両方を含む。コンフィギュレーション情報2532は、アップリンクPHY/MACモジュール2538の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定、例えば、送信のために用いられる周波数、帯域、チャネル、拡散符号又はホーピング符号(hoping code)、エンドノード2500と関連づけられた識別子、割り当て要求チャネルの使用を規定する要求辞書等、を含むことができる。
【0084】
アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を送信することに関連する論理リンク制御(LLC)層処理を制御する。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540は、自動再送要求(ARQ)能力、例えば、失われたパケット又はフレームの再送信、と関連づけられた処理を含む。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540は、例えば、追加機能、例えば、型フィールドを通じてのマルチプロトコル多重化/多重分離又は検査合計フィールドを通じての誤り検出、を提供するために、LLCヘッダー及び/又はトレーラーをより高い層のメッセージ、例えば、パケット、に追加することに関連する処理をさらに含む。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540は、より高い層のメッセージ、例えば、パケット、のフラグメンテーションをさらに行い、アップリンクPHY/MQCモジュール2540によって送信される複数の小部分、例えば、フレーム、に分割することができる。コンフィギュレーション情報2532は、アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、ARQウィンドーの大きさ、最大再送信数、廃棄(discard)タイマー等、を含むことができる。
【0085】
アップリンク待ち行列管理モジュール2542は、情報を維持し、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに送信されるデータ情報の保存に関連する処理を制御する。アップリンク待ち行列管理モジュール2542は、例えば、送信待ち状態のデータ情報の保存を制御し、送信待ちの状態のデータ情報に関する状態情報を、1つのトラフィックフローごとに維持し、例えば、各トラフィックフローと関連づけられたパケットは、別々の待ち行列内に保存することができる。例えば、アップリンク待ち行列管理モジュール2524は、様々な待ち行列管理技術及び/又は能力、例えば、ヘッドドロップ、テールドロップ、及び様々なアクティブ待ち行列管理(AQM)メカニズム、例えば、ランダム早期検出(RED)、をサポートする。コンフィギュレーション情報2532は、アップリンク待ち行列管理モジュール2542の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフローと関連づけられた待ち行列制限、ドロップ戦略、及び/又はAQMしきい値、を含むことができる。
【0086】
アップリンククラシファイアモジュール(classifier module)2544は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに送信される前にデータ情報が特定のトラフィックフローに属するとして識別することに関連する処理を制御する。幾つかの実施形態においては、無線通信インタフェースモジュール2504の利用を通じて送信されるメッセージ、パケット、及び/又はフレームは、1つ以上のヘッダー及び/又はペイロードフィールドの検査に基づいてアップリンククラシファイアモジュール2544によって様々なトラフィックフローのうちの1つに属するとして分類される。アップリンククラシファイアモジュール2544による分類結果は、アップリンク待ち行列管理モジュール2542及びメモリ2508内のその他のモジュールによる分類されたデータ情報の処理に影響を与える可能性がある。例えば、これらの結果は、メッセージ、パケット、及び/又はフレームが保存に関して関連づけられる特定の待ち行列を決定すること及びスケジューリング等の後続する処理に対してさらに影響を与えることができる。コンフィギュレーション情報は、アップリンククラシファイアモジュール2544の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を1つ以上のトラフィックフローに属するとして関連づけるために用いられる判定基準を規定する一組の1つ以上のクラシファイアフィルタルール、を含むことができる。
【0087】
ダウンリンクPHY/MACモジュール2546は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じてデータ情報を受信することに関連するPHY層及びMAC層の処理を制御する。ダウンリンクPHY/MACモジュール2546の動作は、データ情報の受信を調整するために制御情報を送信すること及び受信することの両方を含むことができる。コンフィギュレーション情報2504は、ダウンリンクPHY/MACモジュール2546の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、受信のために用いられる周波数、帯域、チャネル、拡散符号又はホーピング符号、エンドノード2500と関連づけられた識別子等、を含むことができる。
【0088】
ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じてデータ情報を受信することに関連するLLC層処理を制御する。ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548は、ARQ能力、例えば、失われたパケット又はフレームの再送信、と関連づけられた処理を含む。例えば、ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548は、追加機能、例えば、型フィールドを通じてのマルチプロトコル多重化/多重分離又は検査合計フィールドを通じての誤り検出、を提供する、より高い層のメッセージをカプセル化するLLCヘッダー及び/又はトレーラーに関連する処理をさらに含むことができる。ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548は、ダウンリンクPHY/MACモジュール2546によって受信されたフレームの再組み立てを行ってより高い層のメッセージにすることもできる。コンフィギュレーション情報2532は、ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定、例えば、ARQウィンドーの大きさ、最大再送信数、廃棄タイマー等、を含むことができ、幾つかの実施形態においては実際に含む。
【0089】
図26は、本発明により実装されたアクセスノード例2600の詳細を示す。アクセスノード2600は、図24において描かれるアクセスノード2414乃至2418のうちのいずれか1つとして用いることができる装置の詳細な代表例である。図26の実施形態において、アクセスノード2600は、バス2610によってひとつに結合された、プロセッサ2602と、メモリ2604と、ネットワーク/インターネットワークインタフェースモジュール2606と、無線通信インタフェースモジュール2608と、を含む。従って、バス2610を通じて、アクセスノード2600の様々な構成要素は、情報、信号及びデータを交換することができる。アクセスノード2600の構成要素2602乃至2610は、ハウジング2612内に配置される。
【0090】
ネットワーク/インターネットワークーインタフェースモジュール2606は、アクセスノード2600の内部構成要素が外部デバイス及びネットワークノードに/から信号を送信及び受信することができるメカニズムを提供する。ネットワーク/インターネットワークインタフェースモジュール2606は、例えば、銅線又は光ファイバー線を通じて、ノード2600をその他のネットワークノードに結合するために用いられる受信機モジュール2614と、送信機モジュール2616と、を含む。無線通信インタフェースモジュール2608は、アクセスノード2600の内部構成要素が外部デバイス及びネットワークノード、例えば、エンドノード、に/から信号を送信及び受信することができる。無線通信インタフェースモジュール2608は、例えば、対応する受信アンテナ2620を有する受信機モジュール2618と、対応する送信アンテナ2624を有する送信機モジュール2622と、を含む。無線通信インタフェースモジュール2608は、例えば、無線通信チャネルを通じてアクセスノード2600をその他のノードに結合させるために用いられる。
【0091】
メモリ2604に含められている様々なモジュール、例えば、ルーチン、の制御下にあるプロセッサ2602は、様々なシグナリング及び処理を行うためにアクセスノード2600の動作を制御する。メモリ2604内に含められているモジュールは、立ち上がり時に又はその他のモジュールによる呼び出しに応じて実行される。モジュールは、実行されたときにデータ、情報、及び信号を交換することができる。モジュールは、実行されたときにデータ及び情報を共有することもできる。図26の実施形態においては、アクセスノード2600のメモリ2604は、制御シグナリングモジュール2626と、トラフィック制御モジュール2628と、を含み、コンフィギュレーション情報2630及び様々な追加モジュール2632乃至2654をさらに含む。
【0092】
制御シグナリングモジュール2626は、例えば、トラフィック制御モジュール2628、及びコンフィギュレーション情報2630及び含められている様々な追加モジュール2632乃至2654を含むアクセスノード2600の様々な側面の動作及び/又はコンフィギュレーションを制御するための信号、例えば、メッセージ、を受信及び送信することに関連する処理を制御する。例えば、制御シグナリングモジュール2626は、アクセスノード2600の動作に関連する状態情報、例えば、パラメータ、状態及び/又はその他の情報及び/又は制御シグナリングモジュール2626によってサポートされる1つ以上のシグナリングプロトコルを含むことができる。特に、制御シグナリングモジュール2626は、コンフィギュレーション情報、例えば、アクセスノード識別情報及び/又はパラメータ設定、及び、動作情報、例えば、現在の処理状態、未決メッセージトランザクションの状態等に関する情報等、を含むことができる。
【0093】
トラフィック制御モジュール2628は、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を受信及び送信することに関連する処理を制御する。例えば、トラフィック制御モジュールは、コンフィギュレーション情報2630と、パケット及び/又はトラフィックフロー、例えば、関連づけられた一連のパケット、に関するサービス品質の様々な側面を制御する様々な追加モジュール2632乃至2654と、を含むことができる。幾つかの実施形態においては、トラフィック制御モジュール2628は、アクセスノード2600、トラフィック制御モジュール2628、及び/又はその中に含められている様々な追加モジュール2632乃至2654のうちの1つ以上の動作に関連する状態情報、例えば、パラメータ、状態及び/又はその他の情報、を含む。コンフィギュレーション情報2630、例えば、パラメータ設定、は、トラフィック制御モジュール2628及び/又は含められている様々な追加モジュール2632乃至2654の動作を決定し、影響を与え及び/又は規定する。様々な追加モジュールは、幾つかの実施形態においては、トラフィック制御の特定の側面をサポートする上で必要に応じて特定の機能及び動作を行うために含められる。様々な実施形態においては、モジュールは、トラフィック制御の機能上の要求に依存して必要に応じて省略する及び/又は組み合わせることができる。トラフィック制御モジュール2628に含められる各追加モジュールに関する説明が続く。
【0094】
受付制御モジュール2632は、資源の利用/利用可能性に関連する情報を維持し、特定のトラフィックフローのサービス品質要求をサポートするための十分な資源を利用可能であるかどうかを決定する。受付制御モジュール2632によって維持される資源利用可能性情報は、例えば、パケット及び/又はフレーム待ち行列容量、スケジューリング容量、及び1つ以上のトラフィックフローをサポートするために必要な処理及びメモリ容量を含む。アクセスノード2600に含められている制御シグナリングモジュール2626及び/又はその他のモジュールは、新しい又は修正されたトラフィックフローをサポートする上で十分な資源が利用可能であるかどうかを決定するために受付制御モジュール2632に問い合わせることができ、ここで、受付制御決定は、特定のトラフィックフローのサービス品質要求及び/又は利用可能な資源の関数である。コンフィギュレーション情報2630は、受付制御モジュール2632の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定、例えば、追加の要求を拒否する前に割り当てることができる資源の割合を示す受付制御しきい値、を含むことができる。
【0095】
アップリンクスケジューラモジュール2634は、無線インタフェースモジュール2608を通じて1つ以上のエンドノードからアクセスノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関する送信スケジューリング、例えば、順序及び/又はタイミング、及び送信資源、例えば、情報コーディングレート、送信時間スロット、及び/又は送信電力、の割り当て、に関連する処理を制御する。アップリンクスケジューラモジュール2634は、1つ以上のトラフィックフロー及び/又は1つ以上のエンドノードと関連づけられたサービス品質要求及び/又は制約の関数として送信をスケジューリングして送信資源を割り当てることができる。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンクスケジューラモジュール2634の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフロー及び/又はエンドノードと関連づけられた優先度、レート限度(bound)、レーテンシー限度、及び/又は重み共有等、を含むことができる。幾つかの実施形態においては、アップリンクスケジューラモジュール2634によって行われるスケジューリング及び/又は資源割り当て動作は、チャネル状態及びその他の要因、例えば、電力バジェット、の関数でもある。
【0096】
ダウンリンクスケジューラモジュール2636は、無線インタフェースモジュール2608を通じてアクセスノード2600から1つ以上のエンドノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関する送信スケジューリング、例えば、順序及び/又はタイミング、及び送信資源、例えば、情報コーディングレート、送信時間スロット、及び/又は送信電力、の割り当て、に関連する処理を制御する。ダウンリンクスケジューラモジュール2636は、1つ以上のトラフィックフロー及び/又は1つ以上のエンドノードと関連づけられたサービス品質要求及び/又は制約の関数として送信をスケジューリングして送信資源を割り当てることができる。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンクスケジューラモジュール2636の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフロー及び/又はエンドノードと関連づけられた優先度、レート限度、レーテンシー限度、及び/又は重み共有等、を含むことができる。幾つかの実施形態においては、ダウンリンクスケジューラモジュール2636によって行われるスケジューリング及び/又は資源割り当て動作は、チャネル状態及びその他の要因、例えば、電力バジェット、の関数でもある。
【0097】
アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638は、無線インタフェースモジュール2608を通じて受信された、例えば、エンドノードからアクセスノード2600へのデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関するトラフィックコンディショニング、例えば、メータリング、マーキング、ポリシング等、に関連する処理を制御する。アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638は、1つ以上のトラフィックフロー及び/又は1つ以上のエンドノードと関連づけられたサービス品質要求及び/又は制約の関数として、トラフィックをコンディショニング、例えば、メータリング、マーキング及び/又はポリシング、することができる。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフロー及び/又はエンドノードと関連づけられたレート限度、及び/又はマーキング値、を含むことができる。
【0098】
アップリンククラシファイアモジュール2640は、アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638による処理前に、無線インタフェースモジュール2608を通じて受信された、例えば、エンドノードからアクセスノード2600へのデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、が特定のトラフィックフローに属するとして識別することに関連する処理を制御する。幾つかの実施形態においては、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて受信されたメッセージ、パケット、及び/又はフレームは、1つ以上のヘッダー及び/又はペイロードフィールドの検査に基づいてアップリンククラシファイアモジュール2640によって様々なトラフィックフローのうちの1つに属するとして分類される。アップリンククラシファイアモジュール2640による分類結果は、アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638による分類されたデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、の処理に影響を与える可能性があり、例えば、前記結果は、メッセージ、パケット、及び/又はフレームが関連づけられることになる特定のデータ構造又はステートマシンを決定すること及びメータリング、マーキング、及び/又はポリシング等の後続する処理に対してさらに影響を与えることができる。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンククラシファイアモジュール2640の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を1つ以上のトラフィックフローに属するとして関連づけるために用いられる判定基準を規定する一組の1つ以上のクラシファイアフィルタルール、を含むことができる。
【0099】
アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642は、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、エンドノードからアクセスノード2600へのデータ情報、例えば、パケット及び/又はフレーム、を受信することに関連するLLC層処理を制御する。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642は、ARQ能力、例えば、失われたパケット又はフレームの再送信、と関連づけられた処理を含む。幾つかの実施形態においては、アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642は、例えば、追加機能、例えば、型フィールドを通じてのマルチプロトコル多重化/多重分離又は検査合計フィールドを通じての誤り検出、を提供するより高い層のメッセージ、例えば、パケット、をカプセル化するLLCヘッダー及び/又はトレーラーに関連する処理をさらに含む。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642は、アップリンクPHY/MACモジュール2644によって受信されたフレームの再組み立てを行い、より高い層のメッセージ、例えば、パケット、にすることもできる。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、ARQウィンドーの大きさ、最大再送信数、廃棄(discard)タイマー等、を含むことができる。
【0100】
アップリンクPHY/MACモジュール2644は、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、エンドノードからアクセスノード2600へのデータ情報、例えば、パケット及び/又はフレーム、を受信することに関連するPHY層及びMAC層の処理を制御する。幾つかの実施形態においては、アップリンクPHY/MACモジュール2644の動作は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、又はフレーム、の受信を調整するための制御情報、例えば、信号又はメッセージ、を送信すること及び受信することの両方を含む。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンクPHY/MACモジュール2644の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、受信のために用いられる周波数、帯域、チャネル、拡散符号又はホッピング符号、アクセスノード2600と関連づけられた識別子等、を含むことができる。
【0101】
ダウンリンククラシファイアモジュール2646は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレームが、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信される前に特定のトラフィックフローに属するとして識別することに関連する処理を制御する。幾つかの実施形態においては、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて送信されるメッセージ、パケット、及び/又はフレームは、1つ以上のヘッダー及び/又はペイロードフィールドの検査に基づいてダウンリンククラシファイアモジュール2646によって様々なトラフィックフローのうちの1つに属するとして分類される。ダウンリンククラシファイアモジュール2646による分類結果は、ダウンリンク待ち行列管理モジュール3650及びその他のモジュール2648、2652、及び2654による分類されたデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、の処理に影響を与える可能性があり、例えば、前記結果は、メッセージ、パケット、及び/又はフレームが保存に関して関連づけられることになる特定の待ち行列を決定すること及びスケジューリング等の後続する処理に対してさらに影響を与えることできる。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンククラシファイアモジュール2646の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定、例えば、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を1つ以上のトラフィックフローに属するとして関連づけるために用いられる判定基準を規定する一組の1つ以上のクラシファイアフィルタルール、を含むことができる。
【0102】
ダウンリンクトラフィックコンディショナモジュール2648は、無線インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関するトラフィックコンディショニング、例えば、メータリング、マーキング、ポリシング等、に関連する処理を制御する。ダウンリンクトラフィックコンディショナモジュール2648は、トラフィックを、1つ以上のトラフィックフロー及び/又は1つ以上のエンドノードと関連づけられたサービス品質要求及び/又は制約の関数として、コンディショニングする、例えば、メータリング、マーキング及び/又はポリシングすることができる。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンクトラフィックコンディショナモジュール2648の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフロー及び/又はエンドノードと関連づけられたレート限度、及び/又はマーキング値、を含むことができる。
【0103】
ダウンリンク待ち行列管理モジュール2650は、情報を維持し、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、の保存に関連する処理を制御する。ダウンリンク待ち行列管理モジュールは、送信待ち状態のデータ情報の保存を制御し、送信待ち状態のデータ情報に関する状態情報を、1つのトラフィックフローごとに維持し、例えば、各トラフィックフローと関連づけられたパケットは、別々の待ち行列内に保存することができる。幾つかの実施形態においては、ダウンリンク待ち行列管理モジュール2650は、様々な待ち行列管理技術及び/又は能力、例えば、ヘッドドロップ、テールドロップ、及びRED等の様々なAQMメカニズム、をサポートする。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンク待ち行列管理モジュール2650の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフローと関連づけられた待ち行列制限、ドロップ戦略、及び/又はAQMしきい値、を含むことができる。
【0104】
ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信することに関連するLLC層処理を制御する。ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652は、ARQ能力、例えば、失われたパケット又はフレームの再送信、と関連づけられた処理を含む。幾つかの実施形態においては、ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652は、追加機能、例えば、型フィールドを通じてのマルチプロトコル多重化/多重分離又は検査合計フィールドを通じての誤り検出、を提供するためにLLCヘッダー及び/又はトレーラーをより高い層のメッセージ、例えば、パケット、に追加することに関連する処理をさらに含む。ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652は、より高い層のメッセージ、例えば、パケット、のフラグメンテーションを行い、ダウンリンクPHY/MQCモジュール2654によって送信される複数の小部分、例えば、フレーム、に分割することもできる。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、ARQウィンドーの大きさ、最大再送信数、廃棄タイマー等、を含むことができる。
【0105】
ダウンリンクPHY/MACモジュール2654は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信することに関連するPHY層及びMAC層の処理を制御する。幾つかの実施形態においては、ダウンリンクPHY/MACモジュール2654の動作は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、又はフレーム、の送信を調整するために制御情報、例えば、信号又はメッセージ、を送信すること及び受信することの両方を含む。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンクPHY/MACモジュール2654の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、送信のために用いられる周波数、帯域、チャネル、拡散符号又はホーピング符号、アクセスノード2600と関連づけられた識別子等、を含むことができる。
【0106】
図27は、エンドノード例2500及びアクセスノード例2600に含められている様々なモジュール間でのシグナリング及びトラフィックフロー例を示す。図27のエンドノード2500及び図27のアクセスノード2600は、図25のエンドノード2500及び図26のアクセスノード2600のそれぞれの単純化された代表例である。図27の例は、データ情報、例えば、一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフロー、を送信及び受信するアプリケーションモジュール2528を示す。図24のシステム例の状況において、図27のエンドノード2500は、図24に描かれたエンドノード2402乃至2412のうちのいずれか1つであることができ、図27のエンドノード2500に含められているアプリケーションモジュール2528は、システム内の他のノード、例えば、図24において描かれている他のエンドノード2402乃至2412又はアプリケーションサーバーノード2426とデータ情報を交換することができる。図27及び後続する説明において、図27のエンドノード2500がデータ情報を交換中のノードは、対応ノードと呼ばれる。
【0107】
エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528から対応ノードに送信されるデータ情報、例えば、一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフロー、は、一連の矢印2702乃至2708によって示され、処理のためにエンドノード2500に含められている一連のモジュール2538乃至2544内を進み、その後に、データ情報は、例えば、無線通信インタフェースモジュール2504を通じてエンドノード2500からアクセスノード2600に送信される。例えば、無線通信インタフェースモジュール2608を通じてアクセスノード2600によって受信後、データ情報、例えば、エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528から対応ノードに送信された一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフローは、一連の矢印2710乃至2718によって示され、アクセスノード2600から対応ノードの方に転送される、例えば、ルーティング情報に従い、ネットワーク/インターネットワークインタフェースモジュール2606を通じてアクセスノードに接続された中間ノードに向けられる前に、処理のためにアクセスノード2600に含められている一連のモジュール2638乃至2644内を進む。
【0108】
対応ノードからエンドノード2528内のアプリケーションモジュール2528に送信されたデータ情報、例えば、一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフロー、は、一連の矢印2720乃至2728によって示され、例えば、ネットワーク/インターネットワークインタフェースモジュール2606を通じてアクセスノード2600によって受信され、次に、処理のためにアクセスノード2600に含められている一連のモジュール2646乃至2654内を進み、その後に、データ情報は、例えば、無線通信インタフェースモジュール2608を通じてアクセスノード2600からエンドノード2500に送信される。例えば、無線通信インタフェースモジュール2504を通じてエンドノード2500によって受信後、対応ノードからエンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528に送信されたデータ情報、例えば、一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフロー、は、一連の矢印2730乃至2734によって示され、エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528に引き渡される前に、処理のためにエンドノード2500に含められている一連のモジュール2546及び2548内を進む。
【0109】
図27は、データ情報、例えば、トラフィックフロー、の交換に加えて、制御情報、例えば、シグナリングフロー及び/又は通信インタフェース、の交換も描く。特に、図27の例は、アクセスノード2600に含められている制御シグナリングモジュール2626とトラフィック制御モジュール2628との間における制御情報の交換を描く。同様に、図27の例は、エンドノード2500に含められている制御シグナリングモジュール2526とトラフィック制御モジュール2530との間における制御情報の交換を描く。アクセスノード2600及びエンドノード2500の両方において、示されるようなモジュール間での制御情報の交換は、アクセス/エンドノード2600/2500内の各々の制御シグナリングモジュール2626/2526が、エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528への/からのデータ情報、例えば、トラフィックフロー、に関する適切なサービス品質処理を提供する上で必要に応じて、各々のトラフィック制御モジュール2628/2530内に含められている様々なモジュールのコンフィギュレーション及び/又は動作に影響を与える、例えば、設定する、修正する、及び/又はモニタリングするのを可能する。
【0110】
a)他のノードとアクセスノード2600内の制御シグナリングモジュール2626との間、b)エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528とエンドノード2500内の制御シグナリングモジュール2526との間、及びc)アクセスノード2600及びエンドノード2500内の各々の制御シグナリングモジュール2626/2526間における制御情報、例えば、シグナリングフロー及び/又は通信インタフェース、の交換も示される。制御情報、例えば、シグナリングフロー及び/又は通信インタフェース、のこれらの交換は、アクセスノード2600及びエンドノード2500の両方におけるトラフィック制御モジュール2628/2530のコンフィギュレーション及び/又は動作が、a)1つ以上の追加ノード、例えば、アクセス制御ノード2420及び/又はアプリケーションサーバーノード2426、b)エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528、又はc)1つ以上の追加ノードとエンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528の組合せによって影響を受けることを可能にする。本発明の様々な実施形態は、描かれている制御情報交換の全部又は部分組のみを必要に応じてサポートすることができ、実際にサポートする。
【0111】
上述されていることは、1つ以上の実施形態の例を含む。当然のことであるが、上記の実施形態を説明することを目的として構成要素又は方法の考えられるあらゆる組み合わせを説明することは可能ではないが、様々な実施形態のさらに数多くの組み合わせ及び置換が可能であることを当業者は認識するであろう。従って、説明される実施形態は、添付された請求項の精神又は適用範囲内にあるあらゆる変更、修正及び変形を包含することが意図されている。さらに、発明を実施するための最良の形態又は請求項の範囲において「含む」という表現が用いられている限りにおいて、該表現は、「具備する」いう表現が請求項において移行語として採用されたときの解釈と同様の包含性を有することが意図されている。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、“METHODS AND APPARATUS FOR THE UTILIZATION OF MOBILE NODES FOR STATE TRASNFER AS PART OF A HANDOFF OPERATION”(ハンドオフ動作の一環としてモバイルノードを状態転送に関して利用するための方法及び装置)という題名を有する米国仮特許出願一連番号 60/718,363(出願日: 2005年9月19日)、及び、“A METHOD AND APPARATUS FOR MOBILITY AWARE RESOURCE CONTROL”(移動性認識資源管理に関する方法及び装置)(Park)という題名を有する米国仮特許出願一連番号 60/796,653(出願日: 2006年5月1日)に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、一般的には、通信システムに関するものである。本発明は、特に、端末と関連づけられた1つ以上のトラフィックフローに関する向上されたサービス品質を提供することに関するものである。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワーク、広帯域ネットワーク、及びその他の適切なネットワーク等の通信ネットワークがデータ転送に関して利用されており、データは、ワープロファイル、ストリーミング映像、マルチメディアファイル、音声データ、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。適切なサービス品質(QoS)を一定の加入者に提供することは、1つ以上のネットワークリンクと関連づけられた資源を最適化することに加えて顧客の満足を保持する上で重要になる可能性がある。しかしながら、無線ネットワークにおいては、異なるアクセスノード(例えば、基地局、アクセスルーター、又はアクセスポイント)間を移動中のユニットと関連してQoSサポートを考慮しなければならないため、適切なQoSを提供することが困難になる可能性がある。従って、適切なQoS処理を無線端末に提供することは重要なことである。
【0004】
典型的無線通信ネットワークにおいては、一組の地理的に分散されたアクセスノード(例えば、基地局)は、複数のエンドノード(例えば、無線端末)に関する通信インフラストラクチャへの無線アクセスを提供する。セルラーネットワークシステムは、伝統的に主に回線交換技術に基づいているが、様々な新興のセルラーネットワークシステムは、パケット交換技術(例えば、インターネットプロトコル(IP)スイート)により大きく基づいている。該ネットワークにおいては、様々な異なるアプリケーション(例えば、テレフォニー、テキストメッセージ送信、ストリーミング音声/映像、ウェブブラウジング、ファイル転送等)を有効にサポートするために柔軟なQoS差別化メカニズムが要求される。固定された、ハードワイヤ接続された、パケット交換ネットワークインフラストラクチャ用に主に設計されたQoSメカニズムは、セルラーネットワークにおいて使用するのにはそれほど適していない。特に、加入者アクセスデバイスの移動性、無線アクセスリンクが制約を受ける可能性がある性質を有すること、ネットワークアーキテクチャにおける相違点等の側面は、無線パケット交換ネットワークにおける既存の資源管理プロトコルの使用を妨げる又は排除する。
【0005】
特定の加入者に関するQoSサポートを要求することに関連して、従来のネットワークは、該要求に関して集中型エンティティ又は加入者を利用する。例えば、加入者が一定のQoSサポートを必要とする場合は、該加入者は、QoSサポートのプロバイダから該サポートを要求する。QoSサポートを要求及び受信するためのこれらの従来の方法は、柔軟性がなくさらに非効率的である。
【発明の概要】
【0006】
以下は、請求される主題の一部の側面について基本的に理解できるようにするために単純化された要約を示すものである。この要約は、請求される主題を広範囲にわたって網羅したものではなく、さらに、請求される主題の主要な/極めて重要な要素を特定すること及び適用範囲を詳細に説明することのいずれも意図されていない。本要約の唯一の目的は、後述される発明を実施するための最良の形態の準備段階として、幾つかの概念を単純化された形で提示することである。
【0007】
請求される主題は、複数の要求に基づいた加入者に関するサービス品質(QoS)処理の提供に関するものであり、該要求は、前記加入者とは論理的に別個であるエンティティによって行われる。例えば、2つの異なるネットワークインフラストラクチャデバイスは、前記加入者と関連づけられたトラフィックフローに関するサービス品質処理を要求することができ、該要求は、QoSプロバイダ(例えば、基地局)に提供される。QoSプロバイダは、その後に、前記複数の要求に少なくとも部分的に基づいてQoS処理を前記トラフィックフローに提供することができる。さらに、前記プロバイダは、前記要求に基づいて異なるトラフィックフローに関するQoS処理を前記加入者に対して同時に提供することができる。他の例においては、前記複数の要求者のうちの少なくとも1つは、加入者側デバイス、例えば、ホスト、であることができる。
【0008】
一側面により、端末に関するサービス品質資源を制御するための方法は、加入者に関するサービス品質に関係する第1の要求を第1の要求者から受信することと、前記加入者に関するサービス品質に関係する第2の要求を第2の要求者から受信することと、前記無線端末に関するサービス品質資源を前記第1及び第2の要求の関数として同時に制御すること、とを具備することができる。さらに、本明細書においては、無線通信デバイスが開示され、前記無線通信デバイスは、サービス品質に関連する第1の要求を第1の要求者から受信するための手段と、サービス品質に関連する第2の要求を第2の要求者から受信するための手段と、を具備することができる。例えば、前記第1及び第2の要求のうちの少なくとも1つは、加入者の代わりに行うことができる。前記無線通信デバイスは、前記加入者に関するサービス品質資源を前記第1及び第2の要求の関数として同時に制御するための手段も具備することができる。
【0009】
他の側面により、プロセッサは、加入者に関するサービス品質処理に関連する第1の要求を受信するための命令を実行するように構成することができ、前記第1の要求は、第1の要求者によって生成される。前記プロセッサは、前記加入者に関するサービス品質処理に関連する第2の要求を受信するための命令を実行するように構成することもでき、前記第2の要求は、第2の要求者によって生成される。さらに、前記プロセッサは、前記第1及び第2の要求に少なくとも部分的に基づいてサービス品質処理を前記加入者に提供するための命令を実行するように構成することができる。
【0010】
さらに他の側面により、機械によって読み取り可能な媒体は、無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第1の要求を第1のネットワークインフラストラクチャデバイスから受信し、前記無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第2の要求を第2のネットワークインフラストラクチャデバイスから受信するために格納されている機械によって実行可能な命令を有することができる。前記機械によって読み取り可能な媒体は、前記第1及び第2の要求のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて前記無線端末と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローにサービス品質処理を提供するために保持された命令を有することもできる。さらに、無線通信装置は、無線端末に関するサービス品質に関係する第1及び第2の要求を受信するための命令を保持するメモリを具備することができ、前記第1及び第2の要求は、別々のエンティティによって生成され、前記要求のうちの少なくとも1つは、前記無線端末の代わりに行われる。前記無線通信装置は、前記命令を実行し、少なくとも1つのトラフィックフローに関する前記無線端末に関するサービス品質処理を提供することに関係して前記第1及び第2の要求の内容を解析するプロセッサを含むこともできる。
【0011】
さらに他の側面により、無線通信環境において要求されたサービス品質処理を受信するための方法は、第1の要求者によって行われた第1の要求に少なくとも部分的に基づいて第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理をプロバイダから受信することを具備することができる。前記方法は、第2の要求者によって行われた第2の要求に少なくとも部分的に基づいて第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を前記プロバイダから受信することをさらに具備することができる。さらに、本明細書においては、通信デバイスが開示され、前記通信デバイスは、第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理を受信するための手段を具備し、前記サービス品質処理は、前記通信デバイスの代わりに第1の要求者によって行われた第1の要求に基づく。前記通信デバイスは、第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を同時に受信するための手段も含むことができ、前記サービス品質処理は、前記通信デバイスの代わりに第2の要求者によって行われた第2の要求に基づく。
【0012】
他の側面により、プロセッサは、加入者の代わりに第1の要求者によって要求されたサービス品質処理の対象である第1のトラフィックフローを受信し、第2の要求者によって要求されたサービス品質処理の対象である第2のトラフィックフローを受信するための命令を実行するように構成することができる。さらに、機械によって読み取り可能な媒体が後述され、前記機械によって読み取り可能な媒体は、第1の要求者によって行われた第1の要求に少なくとも部分的に基づいて第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理をプロバイダから受信するための命令を格納している。前記機械によって読み取り可能な媒体は、第2の要求者によって行われた第2の要求に少なくとも部分的に基づいて第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を前記プロバイダから受信するための命令を保持することもできる。
【0013】
さらに他の側面により、無線通信装置は、第1及び第2のトラフィックフローを受信するための命令を保持するメモリを具備することができ、前記第1及び第2のトラフィックフローは、第1及び第2の要求者によって生成された第1及び第2の要求に基づいたサービス品質処理の対象である。前記無線通信装置は、前記命令を実行して前記第1及び第2のトラフィックフローをユーザーに提供するプロセッサを含むこともできる。
【0014】
本明細書においては、上記の目的及び関連する目的を完遂させる場合における一定の例示的側面が、以下の説明及び添付図面と関連して説明される。しかしながら、これらの側面は、請求される主題の原理を採用することができる様々な方法のうちのほんのわずかを示しており、前記請求される主題は、これらのすべての側面及びその同等の側面を含むことが意図されている。以下の発明を実施するための最良の形態と図面を併用することでその他の利点及び斬新な特長が明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】加入者に関する要求されたサービス品質処理の提供を容易にするシステムの高位ブロック図である。
【図2】加入者に関する要求された複数のサービス処理の提供を容易にし、少なくとも1つの要求は加入者側デバイスから発生するシステムのブロック図である。
【図3】複数のアプリケーションサーバーによって生成された複数の要求に基づいた加入者に関するサービス品質処理の提供を示した、システムのブロック図である。
【図4】要求されたサービス品質処理を加入者に提供するための方法を示す代表的流れ図である。
【図5】異なるエンティティからの複数の要求に基づいてサービス品質処理を受信するための方法を示す代表的流れ図である。
【図6】加入者に関する要求されたサービス品質処理の提供を容易にするシステムのブロック図である。
【図7】加入者に関するサービス品質処理の受信を容易にするシステムのブロック図である。
【図8】パケット交換環境内におけるルーティング及びアクセスノードへのシグナリングを示すために提供されるシステムのブロック図である。
【図9】パケット交換無線通信環境における移動性管理機能を示すために利用されるシステムのブロック図である。
【図10】論理リンク制御(LLC)フレーム例を示した図である。
【図11】受信されたデータパケットをLLCフレーム内にカプセル化するための方法を示す代表的流れ図である。
【図12】ユニキャストデータ送信を行うための方法を示す代表的流れ図である。
【図13】データパケットのインターセプトを行うための方法を示す代表的流れ図である。
【図14】ワンホップマルチキャスティングを行うための方法を示す代表的流れ図である。
【図15】パケット交換無線通信ネットワークにおけるデータパケットのルーティング及びアクセスノードへのシグナリングを容易にするシステムのブロック図である。
【図16】パケット交換無線通信環境におけるデータパケットのルーティングを容易にするシステムのブロック図である。
【図17】無線通信環境における移動メッセージの利用を示すために本明細書において提供されるブロック図である。
【図18】移動メッセージを生成し、該移動メッセージを資源要求者に提供するための方法を示す代表的流れ図である。
【図19】移動メッセージを生成し、該移動メッセージを資源要求者に提供するための方法を示す代表的流れ図である。
【図20】適切なアタッチメントポイントへの資源要求の提供を示す代表的流れ図である。
【図21】移動メッセージの生成及び資源要求者への提供を容易にするシステムのブロック図である。
【図22】適切なアタッチメントポイントへの資源要求の提供を容易にするシステムのブロック図である。
【図23】通信装置を示した図である。
【図24】ネットワーク例を示した図である。
【図25】エンドノード例を示した図である。
【図26】アクセスノード例を示した図である。
【図27】アクセスノード例と通信中のエンドノード例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、請求される主題が図面を参照しつつ説明され、同一のものについては図面全体に渡って同一の参照符号を付すこととする。以下の説明では、説明の目的上、請求される主題について徹底的に理解できるようにするために数多くの具体的な詳細が示される。しかしながら、該主題は、これらの具体的な詳細なしで実践できることが明確であろう。その他の事例においては、請求される主題に関する説明を容易にするためによく知られた構造及びデバイスがブロック図形で示される。
【0017】
さらに、本明細書においては、様々な側面が端末と関連して説明される。端末は、システム、ユーザーデバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルデバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザー端末、ユーザーエージェント、又はユーザー装置と呼ぶこともできる。ユーザーデバイスは、携帯電話、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、PDA、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、端末内のモジュール、又は無線モデムに接続されたその他の処理デバイスであることができる。
【0018】
さらに、請求される主題の側面は、請求される主題の様々な側面を実装するためにコンピュータ又は計算コンポーネントを制御するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はその組合せを生産するために標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技術を用いる方法、装置、又は製造品として実装することができる。本明細書において用いられる表現“製造品”は、あらゆるコンピュータによって読み取り可能なデバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図されている。例えば、コンピュータによって読み取り可能な媒体は、限定することなしに、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)等)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ等)を含むことができる。さらに、音声メールを送信及び受信する際に又はネットワーク、例えば、セルラーネットワーク、にアクセスする際に用いられるようなコンピュータによって読み取り可能な電子データを搬送するために搬送波を採用できることが評価されるべきである。当然のことであるが、当業者は、本明細書において説明される事柄の適用範囲又は精神を逸脱せずにこの構成に対して数多くの変更を行うことが可能であることを認識するであろう。
【0019】
次に図1に関して、加入者への適切なQoS処理の提供を容易にするシステム100が示される。本明細書において用いられる“加入者”という表現は、例えば、個人、課金可能なエンティティ、及び/又は通信装置を包含することが意図される。システム100は、ネットワークエンティティ、例えば、アプリケーションサーバー、が加入者の代わりにQoSサポート/管理を要求するのを可能にし、加入者と関連づけられたホストがQoSサポート及び/又は管理を要求するのをさらに可能にする。従って、QoSサポート及び/又は管理の要求は、ネットワークへのアクセスを要求中のネットワークインフラストラクチャ又はホストから発生させることができる。システム100は、通信可能な形で結合される加入者104にQoSサポートを提供することができるプロバイダ102を含む。プロバイダ102及び加入者104は、リンクを通じて通信することができ、該リンクは、無線リンク、有線リンク、及び/又はその組合せであることができる(例えば、WiFiによってルーターと通信するモバイルデバイスであり、該ルーターがプロバイダと通信する)。
【0020】
一例においては、加入者104は、ネットワークの一定のサービスの申し込みと関連する個人であることができる。異なる実施形態においては、加入者104は、モバイルハンドセット、ルーターに結合された電話等であることができる。例えば、プロバイダ102は、基地局、ルーター、モデム、又は加入者104にデータ(メッセージ、パケット等)を提供するために採用されるその他のネットワークデバイスであることができる。一例においては、プロバイダ102及び加入者104は、FLASH OFDMを通じて通信することができる。しかしながら、あらゆる適切なデータ送信プロトコルが発明者によって企図されており、本明細書に添付された請求項の適用範囲内に入ることが意図されることが理解される。
【0021】
システム100は、第1のネットワークエンティティ106を含むこともでき、第1のネットワークエンティティ106は、例えば、一定のアプリケーション、又はアプリケーションサービスをプロバイダ102を通じて加入者104に提供することができるアプリケーションサーバーであることができる。例えば、第1のネットワークエンティティ106は、プロバイダ102を通じて一定のゲームデータを加入者104に提供するために利用されるゲームサーバーであることができる。システム100は、第2のエンティティ108を含むこともできる。例えば、第2のネットワークエンティティ108は、音声及び/又は映像コンテンツへのアクセスを加入者104に提供するストリーミングメディアサーバーであることができる。しかしながら、第1及び第2のエンティティ106及び108は、ネットワーク内に常駐するあらゆる適切なエンティティであることができる。
【0022】
一例により、第1のネットワークエンティティ106は、QoS資源要求をプロバイダ102に送信することができ、該要求は、加入者104に関するQoSに関連する。換言すると、第1のネットワークエンティティ106は、加入者104の代わりにQoS資源要求を行うことができる。プロバイダ102は、その後に、例えば、加入者104が要求内において示されるQoSパラメータに関して権限を付与されているかどうかを決定することができる。プロバイダ102は、例えば、第1のネットワークエンティティ106が加入者104の代わりに特定のQoS資源要求を行う権限が付与されているかどうかをさらに決定することができる。権限検査に合格した場合は、プロバイダ102は、加入者104に引き渡されるトラフィックフローに適切なQoSを提供するために採用することができる(トラフィックフローは、パケットヘッダー内において示される関連するデータパケットであると定義することができる)。
【0023】
第2のネットワークエンティティ108は、特定のQoS資源に関する要求を加入者102の代わりにプロバイダ102にさらに送信することができる。例えば、第2のネットワークエンティティ108は、プロバイダ102を通じて加入者104にデータを提供するために採用することができ、該データは、特定のQoSパラメータ(例えば、レーテンシー、最低データ速度、最高データ速度等)と関連づけるべきである。従って、プロバイダ102は、加入者の代わりに別個のネットワークエンティティから要求を受け取ることができる。例えば、該要求は、実質的に同様の時点で(例えば、ユーザーが音声呼を行っているとき及びインターネットからデータをダウンロード中であるときに)受信して対処することができる。さらに、示されていないが、加入者104は、プロバイダ102に要求を引き渡すことによって加入者104の代わりにQoSサポートを要求する及び/又はQoS管理を引き受けるホストと関連づけることができる。該要求は、(例えば、第1及び/又は第2のエンティティ106及び108からの)その他の要求と実質的に同様の時点で提供すること及び/又は対処することができる。
【0024】
QoSサポートを要求する上での上記の柔軟性は、1つ以上のプロトコルを通じて可能にすることができる。例えば、加入者104と関連づけられたホストによって用いられるのと実質的に同様のプロトコルを第1及び第2のネットワークエンティティ106及び108によって利用することができる。プロトコルは、ネットワーク周辺のホストと同様に内部のネットワークエンティティによって利用すること(及びプロバイダ102によって理解すること)ができるメッセージフォーマットを含むことができる。採用可能な一プロトコル例は、例えば、加入者104がネットワーク内におけるアタッチメントポイントを変更する等の加入者の移動性に対処するように設計されているMARCプロトコルである。MARCプロトコルは、例えば、パケット交換モバイル環境における加入者の移動性を容易にする様々なメッセージ送信フォーマットを定義する。各メッセージ/要求は、可変数の型付きオブジェクトが後続する共通のメッセージヘッダーを含むことができ、型付きオブジェクトの存在、順序、及び数は、(メッセージヘッダーにおいて識別された)メッセージ型に少なくとも部分的に基づく。各型付きオブジェクトは、可変数のオブジェクト専用フィールドによって後続される共通のオブジェクトヘッダーを含むことができる。様々なメッセージ型を利用することができ、加入者104への及び/又はからのトラフィックフローに関する特定のQoS処理を要求することに関してプロバイダ102に送信されるものの一例である追加要求メッセージを含む。さらに、修正要求メッセージは、加入者と関連づけられた1つ以上のトラフィックフローに関する既存のQoS処理を修正することに関連することができ、削除要求メッセージは、既存のQoS処理を削除することに関連することができる。QoS処理は、一定のサービスの対象となるデータパケットを識別するためのフィルタルールと同様に特定のサービスを含む。システム100と関連して利用することができるプロトコルによる追加要求の一例が以下に示される。
【数1】
【0025】
この例においては、“INTEGRITY”オブジェクトは、追加要求の完全性を保証するのを容易にするオブジェクトである。“INTEGRITY”オブジェクトは、タイムスタンプと、メッセージの完全性の妥当性検査に関するセキュリティ属性を識別するインデックスと、メッセージの完全性の妥当性検査を可能にすることができる完全性検査値と、を含むことができる。“REQ_ID”オブジェクトは、要求者識別子であり、要求者のIPアドレスを含むことができる。“PROV_ID”オブジェクトは、プロバイダ識別子であり、プロバイダのIPアドレスを含むことができる。“SUB_ID”オブジェクトは、加入者識別子オブジェクトであり、加入者のIPアドレスを含むことができる。SS_IDオブジェクトは、加入者サービス識別子オブジェクトであり、幾つかの加入者サービスのうちの1つを識別することができる。“Addition(s)”フィールドは、要求者によって要求される特定のサービス又はフィルタルールに関するものである。例えば、上記の追加メッセージは、フィルタルール及びサービスクラスインスタンスが望ましくは追加され、該フィルタルール及びサービスクラスインスタンスは、“SCI Object”(サービスクラスオブジェクト)及び“FR Object”(フィルタルールオブジェクト)を使用して追加メッセージ内に特に備えることができることを記述することができる。“SCI Object”は、サービスクラス識別子と、リフレッシュがない場合にプロバイダによってサービスクラスが維持されるべき時間量と、を含むことができる。“FR Object”は、特定のフィルタルールの識別子と、該ルールと関連づけられる優先度と、様々なマッチ基準と、を含むことができる。
【0026】
次に図2に関して、加入者に代わるQoS資源の要求及び/又はQoS管理要求が複数の別々のエンティティから行われるのを可能にする柔軟なシステム200が示される。システム200は、プロバイダ102を含み、プロバイダ102は、上述されるように、無線通信環境における基地局であることができる。さらに、プロバイダ102は、無線ネットワーク又は有線ネットワーク内におけるルーター、モデム、又はその他の適切なアクセスノードであることができる。システム200は、QoS資源要求を生成して該要求をプロバイダ102に送信するネットワークエンティティ202、例えば、アプリケーションサーバー、を含むこともでき、前記要求は、加入者204に関係する。システム例200においては、加入者204は、ホスト206とともに及び/又はホスト206の背後においてカプセル化され、ホスト206は、プロバイダ102を通じてネットワークとインタフェースする。例えば、加入者204は、PCMCIAカード又はその他の適切なカード、コンピュータに結合された通信デバイス、又はその他のあらゆる適切なデバイスであることができ、ホスト206は、コンピュータ、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント等であることができる。
【0027】
ホスト206は、ネットワークエンティティ202と同様に、QoS資源及び/又はQoS管理の要求を生成し、該要求をプロバイダ102に提供することができる。従って、異なる論理エンティティが、QoSに関して加入者204の代わりに要求を生成することができる。さらに、該エンティティ(例えば、ネットワークエンティティ202及びホスト206)は、ネットワークに関して異なる部分に常駐することができる。換言すると、ネットワークエンティティ202は、ネットワークインフラストラクチャ内に常駐することができ、ホスト206は、ネットワークへの/からのアクセスリンクの“加入者側”に常駐することができる。上述されるように、ホスト206は、例えば、無線リンクを通じてプロバイダ102と通信することができる。さらに、QoS要求をプロバイダ102に提供するためにホスト206によって利用されるプロトコルは、ネットワークエンティティ202によって要求を中継するために利用されるプロトコルと実質的に同様であることができる。異なる状況においては、異なるエンティティが加入者204に関するQoSサポートを要求するのを可能にすることが望ましく、加入者204に代わるQoSサポート/管理の要求は、1つ以上のネットワークエンティティ及び/又はホストから開始することができるため、システム200は、該柔軟性を提供する。
【0028】
次に図3に関して、QoS資源の要求及び提供を例示するシステム例300が示される。システム300は、ネットワークサービスを加入者304に提供することに関連して利用される基地局302を含む。無線環境においては、地理上のカバレッジ地域を1つ以上の無線通信デバイスに提供するために1つ以上の基地局が利用される。典型的には、基地局は、広い連続的な地理上の地域が無線ネットワークによって網羅されるように配置される。基地局302は、例えば、基地局302が加入者304にデータを提供し、加入者304からデータを受信することを可能するための送信機及び受信機を含む。基地局302は、ネットワークへのアクセスノードとして行動する。加入者304は、ホストデバイス306と関連づけられ、ホストデバイス306は、モバイルデバイス、パーソナルコンピュータ、又はその他の適切なホストデバイスであることができる。
【0029】
システム300は、例えば、加入者304の申し込みと関連づけられた場合に一定のサービスを加入者304に提供することに関連して利用することができる複数のアプリケーションサーバー308乃至312をさらに含む。一詳細例においては、アプリケーションサーバー308は、ゲーム用サーバーであることができ、それによって1つ以上のビデオゲームに関連するデータを加入者304に提供することができる。アプリケーションサーバー310は、音声呼と関連づけることができ、アプリケーションサーバー312は、例えば、ウェブサーバーであることができる。ネットワーク資源を浪費せずにアプリケーションサーバー308乃至312を通じてデータの受信及び/又は引き渡しを最適化するために、基地局302と加入者304との間で提供されるデータに関連するQoSパラメータは、厳しく制御すべきである。しかしながら、(アプリケーションサーバー308乃至312によって提供される)異なるアプリケーションは、異なるQoSパラメータと関連づけるべきである。例えば、音声データは、実質的な量の帯域幅を必要としないが、レーテンシーは低くすべきである。他の例においては、ゲームデータは、ゲームの適切なプレイを可能にするために並行して動作している3つのトラフィックフローを利用することができる。さらに他の例においては、ファイルをダウンロードすることは、低いレーテンシーを要求しないが、タイムリーな形でファイルを受け取るための十分な帯域幅を必要とする場合がある。従って、アプリケーションサーバー308乃至312の各々は、基地局302と加入者304との間に存在すべき特定のQoSパラメータに関連する要求を提供することができる。基地局302は、その後に、基地局302と加入者304との間で交換されるトラフィックフローに要求されるQoS処理を提供するために採用することができる(加入者304が該サービス及び/又はQoSに関する権限が付与されている場合)。
【0030】
さらに、ホスト306は、加入者304の現在の状態を考慮して、加入者304が1つ以上のデータフローに関して適切なQoS処理を受信中でないことを検出することができる。追加で又は代替で、加入者304は、データフローの不正確な処理を検出すること及び1つ以上のデータフローに関するQoS処理を更新すべきであることの表示をホスト306に提供することができる。ホスト306は、該要求を生成することができ、次に基地局302に要求を中継することに関連して利用することができる。他の例においては、ホスト306は、ホスト306上で実行中のアプリケーションの要求に基づいてQoS要求を生成することができる。このような場合は、ホスト306上で実行中のアプリケーションは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)を通じて要求を送信することができる。
【0031】
基地局302は、その後に、要求の内容に従って適切なQoS処理を加入者304に提供することができる。従って、認識することができるように、複数のネットワークエンティティ及び/又はホストは、加入者の代わりにQoSサポート及び/又は管理を要求することができ、基地局302は、該要求を受信及び対処することができる。例えば、基地局302は、同時に要求に対処する(例えば、幾つかのエンティティからの複数の要求に基づいて複数のトラフィックフローに適切なQoS処理を提供する)ことができる。
【0032】
図4−5に関して、ネットワーク環境における通信に関連する方法が示される。説明を単純化する目的上、これらの方法は、一連の行為として示されて説明されている一方で、幾つかの行為は、1つ以上の実施形態により、本明細書において示されて説明されているのとは異なる順序で及び/又はその他の行為と同時並行して生じることができるため、これらの方法は行為の順序によって制限されないことが理解及び評価されるべきである。方法は、代わりに例えば状態図内におけるように一連の相関状態又はイベントとして表すことが可能であることを当業者は理解及び評価するであろう。さらに加えて、請求される主題により方法を実装するためにすべての例示されている行為が利用されるわけではない。
【0033】
特に図4に関して、複数のエンティティによって行われた1つ以上の要求に基づいて加入者に関するQoSを提供するための方法400が示される。方法400は、402において開始し、404において、第1の要求が第1の要求者から受信され、第1の要求は、加入者に関するQoSに関係する。例えば、第1の要求者は、ネットワークインフラストラクチャ内のエンティティ、例えば、アプリケーションサーバー、であることができる。他の例においては、第1の要求者は、加入者、ホスト、他のアプリケーションサーバー、又はその他の適切なネットワークエンティティであることができる。QoS要求は、上記の加入者への及び/又はからの1つ以上のトラフィックフローに関連することができる。406において、第2の要求が、加入者に関するQoSに関連する第2の要求者から受信され、要求は、該加入者の代わりに生成される。この場合も、要求者は、アプリケーションサーバー又はネットワークインフラストラクチャ内のその他の適切なエンティティであることができ、又は加入者側デバイス、例えば、パソコン、モバイルハンドセット等、であることができる。一例においては、第1の要求者によって提供された要求及び第2の要求者によって提供された要求は、実質的に同様のプロトコル(例えば、MARC)と関連づけることができる。
【0034】
408において、第1及び第2の要求に少なくとも部分的に基づいて加入者に関するQoSが提供される。例えば、第1及び第2の要求は、プロバイダ、例えば、基地局、に引き渡すことができる。プロバイダは、要求内において定義されたQoSパラメータを(該パラメータが厳密に定義されているか又は相対的であるかにかかわらず)加入者に提供することができる。次に、方法400は、410において完了する。
【0035】
図5に関して、1つ以上のQoSサポート/管理要求に少なくとも部分的に基づいてQoS処理を受信するための方法500が示される。方法500は、502において開始し、504において、加入者が通信可能な形でQoSプロバイダに結合される。例えば、加入者及びプロバイダは、(例えば、FLASH OFDMシステム内の)無線リンクを通じて通信可能な形で結合することができる。他の例においては、結合は、イーサネット(登録商標)ケーブル又はその他の適切な同軸ケーブル、デジタル加入者ライン、又はその他の適切なケーブルを通じて配線することができる。506において、加入者と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローに関するQoS処理が受信され、該処理は、第1の要求者によって開始された要求に応じて提供される。要求者は、ホスト、インフラストラクチャデバイス、例えば、アプリケーションサーバー、及び/又はその他の同種のものであることができる。508において、加入者と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローに関する追加のQoS処理が受信され、該追加のQoS処理は、第2の要求者によって開始された要求に応じて提供される。この場合も、該要求者は、ホスト、アプリケーションサーバー、広告サーバー等であることができる。従って、該処理に関する別々の要求に少なくとも部分的に基づいて加入者にQoS処理が提供され、該別々の要求は、異なるエンティティによって提供される。次に、方法500は、510において完了する。
【0036】
次に図6−7の両方に関して、加入者に関する特定のQoS処理の提供に関連するシステムが提供される。システムは、プロセッサ、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はその適切な組合せによって実装された機能を表すことができる一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。特に図6に関して、加入者の代わりに複数の要求に基づいてQoS処理を提供することを容易にするシステム600が示される。一例において、プロバイダ、例えば、基地局、は、システム600を具備することができる。システム600は、第1の要求を第1の要求者602から受信するための論理モジュールを含み、該要求は、加入者に関するQoSサポートに関して該加入者の代わりに行うことができる(例えば、要求は、加入者からの着信/発信データに対して提供されるQoS処理に関連する)。論理モジュール602は、例えば、アンテナ、ネットワークポート、プロセッサ、メモリ、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及び/又は第1の要求を受信することに関連して利用することができるその他の適切なモジュールを含むことができる。システム600は、QoSに関連する第2の要求を第2の要求者604から受信するための論理モジュールをさらに含み、第2の要求は、加入者の代わりに行われる。例えば、要求者は、アプリケーションサーバー、加入者と関連づけられたホスト等であることができる。モジュール604は、論理モジュール602と同様に、アンテナ、ネットワークポート、受信機チェーン、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。
【0037】
システム600は、加入者に関するQoSを第1及び第2の要求606の関数として同時に制御するための論理モジュールをさらに含むことができる。“QoSを提供する”、“QoSをサポートする”、“QoSを管理する”、及びその他の同種の表現は、メータリング、マーキング、ポリシング、待ち行列管理、スケジューリング、ARQ等を含むトラフィックコンディショニングを包含することが意図される。モジュール606は、プロセッサ、メモリ、リンクを通じてのデータのスケジューリングを援助するスケジューリングアプリケーション、及びその他の同種のものを含むことができる。論理モジュール606は、複数のその他の要求に基づいてQoSサポートを加入者に提供することもできる。さらに、モジュール606は、複数の要求者によって同時に行われた複数の要求に関してQoSサポートを提供するように構成することができる。
【0038】
次に図7に関して、QoS処理をプロバイダから受信するためのシステム700が示される。例えば、端末(エンドノード)は、システム700を具備することができる。システム700は、第1のトラフィックフローに関するQoS処理を受信するための論理モジュールを含み、該モジュールは、アンテナと、アクセスノード、例えば、基地局、と加入者デバイス、例えば、端末、との間においてリンクを構築することを可能にするソフトウェア/ハードウェアと、を含むことができる。さらに、第1のトラフィックフローは、第1の要求者によって行われるQoS要求に関連することができる。システム700は、第2のトラフィックフローに関するQoS処理を同時に受信するための論理モジュールをさらに含み、第2のトラフィックフローは、第2の要求者によって行われたQoSサポート要求と関連づけることができる。モジュール704は、アンテナ、プロセッサ、メモリ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。
【0039】
次に図8に関して、通信ネットワーク内における移動性管理を援助するシステム800が示される。システム800は、様々なモジュール又はエンティティを含む形で示される一方で、幾つかの側面においては、本明細書において説明される機能を果たすために該エンティティの部分組を利用可能であることが理解される。システム800は、例えば、基地局であることができるアクセスノード802を含む。アクセスノード802は、端末804に通信可能な形で結合され、端末804は、ホスト806と関連づけられる。例えば、端末は、プロセッサ、PCMCIAカード、及び/又はメモリカードであることができ、ホスト806は、プロセッサ又はメモリカードを含むデバイスであることができる。他の例においては、端末804及びホスト806は、別々のエンティティ、例えば、コンピュータ及び周辺装置、例えば、デスクトップモデム、であることができる。端末804は、アクセスノード802のカバレッジエリア内にある間のみに通信可能な形でアクセスノード802に結合されるということも理解されるべきである。例えば、端末804の地理上の位置が変えられた場合は、該端末804は、ネットワークへのアタッチメントポイントを変更する(例えば、通信可能な形で別個のアクセスノードに結合する)ことが可能である。さらに、示されていないが、端末804は、時間的に単一のインスタンス中に2つ以上のアクセスノードに通信可能な形で結合することができ、該ノードのうちの1つは、主ノードとしてのラベルが付される。
【0040】
システム800は、ホームエージェント(HA)808をさらに含むことができ、ホームエージェント(HA)808は、例えば、現在のアタッチメントポイントを通じての端末804及び/又はホスト806へのパケット転送をサポートするためにネットワーク内のどの場所に端末804が常駐するかを追跡するために採用することができる。例えば、端末804がアタッチメントポイントを変更した場合は、(様々なメッセージ送信を通じて)アタッチメントポイントの該変更をホームエージェント808に知らせることができる。ホームエージェント808は、直接接続によって又は1つ以上のその他のネットワークエンティティを通じて通信可能な形でアクセスノード802に結合することができる。システム800は、望ましくは端末804及び/又はホスト806にデータ又はサービスを提供することができるネットワークエンティティ810を含むことも可能である。例えば、ネットワークエンティティ810は、望ましくはアクセスノード802を通じて特定のトラフィックフローを端末804に提供するアプリケーションサーバー、例えば、ゲーム用サーバー、であることができる。
【0041】
システム800は、アクセスノード802にデータを提供することに関連して様々なメカニズムを採用することができ、該アクセスノード802は、端末804に関するIP層におけるアタッチメントポイントである。例えば、アクセスノード802のアドレス(例えば、IPアドレス)が(例えば、ネットワークエンティティ810によって)知られている場合は、データは、該アドレスを通じて直接アクセスノード802に提供することができる。換言すると、アクセスノード802は、端末804に関するアタッチメントポイント(例えば、端末804に関する幾つかのアタッチメントポイントのうちの1つ)であることができる。アクセスノード802のアドレスが知られている場合は、端末804向けであるか又は端末804によって提供されたデータパケットは、アクセスノード802と関連づけられたアドレスに向けることができる。さらに、端末804及び/又はホスト806に関係するパケット、例えば、制御シグナリング及び/又はメッセージ、は、アクセスノード802と関連づけられたアドレスに向けることができる。
【0042】
しかしながら、端末804はネットワーク内において移動するため、アタッチメントポイントは変わる可能性がある。従って、ネットワークエンティティは、いずれのアクセスノードが端末804に関する現在のアタッチメントポイントであるか知らない可能性があり、従って特定のアドレスを知らない可能性がある。さらに、ホスト806は、データ及び/又はシグナリングを特定のエンティティに中継するのを希望することができるが、いずれのアクセスノードが現在のアタッチメントポイント(又は現在の主アタッチメントポイント)であるかに関する知識を有さない場合がある。一例においては、アクセスノード802は、異なるネットワークエンティティにアドレッシングされた(ただし、実際には、アクセスノード802向けである)メッセージをインターセプトすることができる。一例においては、ネットワークエンティティ810は、端末804と関連づけられたアタッチメントポイントにQoS要求を提供するのを希望することができるが、アクセスノード802が該アタッチメントポイントであることは認識していないことがある。従って、ネットワークエンティティ810は、例えば、ホームエージェント808にアクセスしていずれのアクセスノードが現在端末804と関連づけられているかを決定することができる。
【0043】
代替として、ネットワークエンティティ810は、端末804(又はホスト806)にメッセージを向け、例えば、アドレッシングし、メッセージが端末804(又はホスト806)に向けられているが実際には端末804に関するアタッチメントポイントであるアクセスノード向けであることを示す表示をメッセージ内において提供する、例えば、1つ以上のヘッダーフィールドを予め決められた値、例えば、特定のポート番号、に設定することができる。幾つかの実施形態においては、該表示は、IPヘッダーにおけるルーター警告オプションの使用を含む。該表示は、様々な技術を用いてアクセスノード802によって端末804方向にルーティング及び/又は転送できるメッセージであることができる。メッセージによってとられるアクセスノード802までの経路は、1つ以上の中間ノード、例えば、ホームエージェント808、を含むことができる。アクセスノード802がメッセージを受信時は、アクセスノード802は、例えば、1つ以上のヘッダーフィールドの検査に基づいてメッセージを解析し、メッセージ(例えば、パケット)は、端末804(又はホスト806)にアドレッシングされている一方で、実際にはアクセスノード802向けであることを決定することができる。次に、アクセスノード802は、受信されたメッセージの内容に少なくとも部分的に基づいて動作を行う(又は動作を行うかどうかを決定する)ことができる。さらに、アクセスノード802は、アクセスノード802が例えば端末804に関する主アタッチメントポイントであることをネットワークエンティティ810に通知するメッセージを生成することができ、該メッセージは、端末806に向けられたメッセージをインターセプトする必要なしに後続のメッセージ交換を可能にするためにアクセスノード802と関連づけられたアドレスをネットワークエンティティ810に通知することができる。他の例においては、ホスト806(又は、ネットワークリンクの加入者側における他のエンティティ)は、望ましくはアクセスノード802にメッセージを提供することができるが、該アクセスノードのアドレスは知らないことがある。他の例においては、ホスト806は、幾つかのアクセスノード間における無線リンクと関連づけることができ、望ましくは該アクセスノードのうちの1つにメッセージを提供することができる。従って、ホスト806は、ネットワークエンティティ810にメッセージをアドレッシングし、該メッセージは実際にはアクセスノード802による受信及び解析が意図されていることを該メッセージ内において示すことができる。さらに加えて又は代替として、端末804は、メッセージをインターセプトし、該メッセージを論理リンク制御(LLC)フレーム内にカプセル化する(メッセージが基地局向けであることを示す)ことができる。
【0044】
一例においては、ホスト806は、望ましくは、ネットワークエンティティ810によって提供されるサービスに関して特定のQoSサポートを要求することができる。従って、ホスト806は、ネットワークエンティティ810にアドレッシングされたメッセージを生成することができ、(メッセージがネットワークエンティティ810にアドレッシングされているにもかかわらず)メッセージがアクセスノード802向けであることをメッセージ内において示すことができる。メッセージがアクセスノード802向けであることを示す方法例は、上述されている(例えば、IPヘッダー内でのルーター警告)。適切なアタッチメントポイントにメッセージを提供することに関連してワンホップマルチキャスティングも採用可能であり、該マルチキャスティングは、以下においてさらに詳細に説明される。
【0045】
次に図9に関して、ワンホップメッセージルーティング及び/又はメッセージインターセプトの利用を例示するシステム例900が提供され、複数のアタッチメントポイントへの同時接続性に関連する選択的転送が示される。システム900は、無線端末902を含み、無線端末902は、望ましい場合は、時間的に単一のインスタンスにおいて複数の基地局へのリンクを構築するように構成される。例えば、無線端末902は、複数のアンテナと関連づけることができ及び/又は単一の無線端末に関する複数の基地局へ複数のリンクがサポートされる無線環境内にあることができる(例えば、FLASH OFDM)。従って、例えば、無線端末902は、単一の時点において2つの基地局、例えば、基地局904及び基地局906、への無線リンクと関連づけることができる。該基地局904及び906のうちの1つは、望ましくは、(例えば、IP層において)主アタッチメントポイントとして指定することができる。例えば、基地局904は、望ましくは主アタッチメントポイントとして指定することができる。しかしながら、幾つかの事例においては、主アタッチメントポイント904は、データを送信/受信する上での最適な基地局ではない場合があり、むしろ基地局906をデータ送信のために利用することができる。一例により、基地局器906とのリンク908と関連づけられた信号・雑音比は、基地局904とのリンク910と関連づけられた信号・雑音比よりも低いことが検出される場合がある。従って、無線端末902及び/又はネットワークインフラストラクチャデバイスと関連づけられたスケジューリングアプリケーションは、非主アタッチメントポイントにおいてデータが受信/送信されるようにすることができる。従って、様々な時間的間隔において、パケット、例えば、メッセージ又はフレーム、は、幾つかの判定基準、例えば、信号・雑音比、負荷等に基づいて好ましいとみなされるいずれかのアタッチメントポイントを通じて送信/受信することができる。
【0046】
しかしながら、幾つかの事例においては、特定のアタッチメントポイント、例えば、主アタッチメントポイント、に一定のパケット、例えば、メッセージ又はフレーム、を提供するのが要求される場合もある。例えば、主アタッチメントポイントは、“接続”メッセージを受信すべきである。しかしながら、IPトラフィックにおいては、データは、典型的には、接続のないホップ・バイ・ホップルーティングを用いてパケットごとに転送され、このため、端末902からアタッチメントポイント、例えば、第1の基地局904又は第2の基地局906のいずれか、に送信されたパケットは、その他の何らかのノード向けであることがしばしばあり、従って実際にはその後に別の場所に中継される。該問題に対処するため、ワンホップマルチキャスティングを利用することができる。例えば、ホスト912は、1つ以上のワンホップマルチキャストアドレスにメッセージ又はパケットを提供することができる。ワンホップマルチキャストアドレスを利用することは、ユニキャストアドレスが不明なときに直接接続されたリンクで機能又はエンティティと通信するためにしばしば用いられる。しかしながら、幾つかの事例においては、一定のパケット(例えば、ワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングされたパケット)を特定のアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)に向けることが望ましい。一実施形態においては、ホスト912から発生したパケットを検査し、該パケットを複数のアタッチメントポイントの中の特定のアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)に引き渡すべきかどうかを決定することができる。一例として、ホスト912から提供されてワンホップマルチキャストアドレスの方に向けられた各パケットは、主アタッチメントポイントに向けることができる。
【0047】
さらに、上述されるように、インターセプトは、アタッチメントポイントの通信に関連してネットワークインフラストラクチャデバイス間で発生する可能性がある。例えば、システム900は、無線端末902に関して主アタッチメントポイントにメッセージを提供するのを希望することができるが(該アタッチメントポイントのアイデンティティ及び/又はアドレスを知らない)ネットワークエンティティ914を含むことができる。
【0048】
さらに他の例においては、基地局904及び906は、通信可能な形で結合させ、ルーター、スイッチ、又はブリッジとして働くことができる。例えば、パケットは、望ましくは、第1の基地局904に提供することができるが、実際には、例えば、パケットが送信されたときには無線端末902から第2の基地局906へのリンクのほうが実質的には優れていたため、第2の基地局906に提供される。基地局906は、(パケット内における何らかの表示により)パケットが基地局904向けであることを認識することができ、該パケットを第1の基地局904に中継又はリダイレクトすることができる。例えば、ワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングされたパケットは、典型的には、送信されたときの直接リンク以降には転送されない。第2の基地局906がワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングされたパケットを受信し、ワンホップマルチキャストアドレスに送信されたパケットは(例えば、第1の基地局904が主アタッチメントポイントとして指定されているため)第1の基地局904に提供すべきであると決定した場合は、第2の基地局906は、該パケットを第1の基地局904にリダイレクトする、例えば、第1の基地局904にアドレッシングされた他のパケット又はフレーム内に受信されたパケットをカプセル化することができる。
【0049】
次に図10に関して、LLCフレーム例1000が示される。LLCフレーム1000は、ヘッダー部1002を含むことができ、ヘッダー部1002は、例えば、基地局の識別子1004又はフレーム1000を特定のエンティティに転送するか又は特定のエンティティによってインターセプトすべきであることを示す表示を具備することができる。LLCフレーム1000は、ペイロード1006を含むこともでき、ペイロード1006は、例えば、特定のトラフィックフロー、例えば、ワンホップマルチキャストアドレス向けのIPパケットに入れて搬送されたQoS資源制御メッセージ、に関する一定のQoS処理の要求を含むことができる。LLCフレーム1000は、CRC等のトレーラー1008をさらに含むことができる。該フレーム1000は、該メッセージの開始者が無線端末に関する主アタッチメントポイントのアイデンティティ及び/又はアドレスに関する知識を有さないときにメッセージをカプセル化するために採用することができる。例えば、無線端末は、ホストから受信されたメッセージを(ヘッダー及び/又はペイロードフィールドの検査に基づいて)分類し、本明細書において説明されるのと同様のLLCフレーム内にメッセージをカプセル化することができる。本明細書においてはLLCフレームが説明されるが、意図された受信者にメッセージを再ルーティングするためのあらゆる適切な方法が発明者によって企図されており、本明細書に添付された請求項の適用範囲内に入ることが意図されている点が理解される。
【0050】
次に図11に関して、アタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)にデータパケットの内容を提供することに関連して該データパケットをLLCフレーム内にカプセル化するための方法1100が示される。方法1100は、1102において開始し、1104においてデータパケットが受信される。例えば、受信されたデータパケットは、特定の無線端末に関するQoS要求を含むことができ、該要求は、望ましくは、特定の基地局(例えば、主アタッチメントポイント)に提供することができる。例えば、データパケットは、無線端末によってホストデバイスから受信することができる。1106において、データパケットを主アタッチメントポイントに提供すべきであるという決定を行うことができる。例えば、データパケットは、ワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングすることができる。
【0051】
1108において、データパケットは、例えば、LLCフレーム内にカプセル化され、主アタッチメントポイントに向けられる。該カプセル化は、例えば、無線端末において行うことができる。いったんカプセル化後は、フレームは、適切なアタッチメントポイントに提供すること及び/又は該アタッチメントポイントにルーティングすることができる。次に、方法1100は、1110において完了する。
【0052】
次に図12に関して、データパケットのユニキャスト中継を行うための方法1200が示される。方法1200は、1202において開始し、1204において、データパケットが受信される。例えば、無線端末は、データパケットをホストから受信することができる。他の例においては、ホームエージェントは、他のネットワークインフラストラクチャデバイスからデータパケットを受信することができる。1206において、データパケットが特定の基地局(アタッチメントポイント)にアドレッシングされていることが決定される。例えば、データパケットは、基地局のIPアドレスを示すことができる。1208において、データパケットは、識別された基地局に中継され、1210において、方法は完了する。このユニキャストルーティングは、メッセージ生成時に基地局のアイデンティティ/アドレスが知られていない場合にメッセージのインターセプト及び中継に加えてワンホップマルチキャスティングをさらにサポートする柔軟なシステムにおいてサポートすることができる。
【0053】
次に図13に関して、無線通信環境においてメッセージをインターセプトするための方法1300が示される。インターセプトは、メッセージを生成する当事者が(無線端末の移動性に起因して)無線端末と関連づけられた特定の基地局に関する知識を有さないときに望ましい。該方法1300は、例えば、パケット交換無線ネットワークにおいて行うことができる。方法1300は、1302において開始し、1304において、データパケットが受信され、データパケットは、特定の無線端末にアドレッシングされる。データパケットは、例えば、基地局において受信することができる。1306において、パケットのヘッダーは、パケットが無線端末に転送されるのではなく保持して解析すべきであることの表示を含むことができるため、該ヘッダーが解析される。例えば、基地局は、ヘッダー及び/又はペイロード内の1つ以上のフィールドの検査、例えば、ヘッダー内のフィールドの特定値と一致すること、に基づいてパケットをインターセプトすることを決定することができる。1308において、パケットは受信基地局向けであり(通信可能な形で基地局に結合された無線端末向けでない)という決定が行われる。さらに、基地局は、加入者側デバイスからの、ネットワーク内の通信ピアにアドレッシングされたメッセージを“インターセプト”できることが理解される。換言すると、基地局は、ダウンリンク及び/又はアップリンクパケットを“インターセプト”するために採用することができ、ここで、“インターセプト”という表現は、基地局が異なるネットワーク要素にアドレッシングされたパケットを受信すること及び該パケットが基地局向けであることを認識していることを意味する。基地局は、その後に、データパケットの内容を解析し、例えば、データパケットの内容に基づいて1つ以上のトラフィックフローに関するQoS処理を提供することができる。次に、方法1300は、1310において完了する。
【0054】
次に図14に関して、データパケットを適切な基地局に提供することに関連して選択的転送を行うための方法1400が示される。上述されるように、無線端末の移動性は、無線端末に関する主アタッチメントポイントを生じさせることができる。さらに、無線端末は、複数の基地局へのリンクと関連づけることができ、該基地局のうちの1つを主アタッチメントポイントとして指定すべきである。しかしながら、モバイルユニットの地理上の位置は変化するため、各ネットワークエンティティ及び加入者側デバイスに主アタッチメントポイントを知らせるのは困難である。方法1400は、発信エンティティが主基地局のアイデンティティ/ネットワークアドレスに関する知識を有さないときに主基地局向けパケットを該基地局にルーティングするのを可能にする。
【0055】
方法1400は、1402において開始し、1404において、ワンホップマルチキャストアドレスにアドレッシングされたデータパケットが受信される。例えば、ホストデバイスは、データパケットの送信を開始することができ、ホストデバイスと関連づけられた無線端末が該データパケットを受信することができる。1406において、データパケットは、特定のフレームフォーマット(例えば、LLCフレーム)でカプセル化され、データパケットが主アタッチメントポイント(基地局)向けであることの表示が該フレームのヘッダー内において提供される。例えば、無線端末は、該カプセル化を行うことができる。1408において、フレームは、通信可能な形で無線端末に結合された基地局に提供される。より詳細には、フレームは、主アタッチメントポイントでない基地局に提供することができるが、該基地局は、フレームを解析し、パケットは適切な基地局に転送すべきであることを決定することができる。他の例においては、フレームは、主アタッチメントポイントに直接提供することができる。次に、方法1400は、1410において完了する。
【0056】
図15に関して、適切なアタッチメントポイント(基地局)へのデータパケットの提供を容易にするシステム1500が示される。システム1500は、データパケット1502を受信するための論理モジュールを含み、該モジュール1502は、1つ以上のネットワークポート、アンテナ、受信機チェーン、メモリ、プロセッサ、又はデータパケットを受信するために利用できるその他の適切なソフトウェア/ハードウェアを含むことができる。システム1500は、データパケットを特定のアタッチメントポイント1504に提供すべきであることを決定するための論理モジュールも含む。該モジュールは、プロセッサと、(例えば、受信されたデータパケットを解析してパケットが主アタッチメントポイント(基地局)向けであるかどうかを決定するように構成された)プロセッサによって実行されるアプリケーションと、も含む。システム1500は、データパケットをLLCフレーム1506内にカプセル化するための論理モジュールをさらに含む。この場合も、該モジュール1506は、プロセッサ、メモリ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア等を含むことができる。システム1500は、フレームを特定のアタッチメントポイント1508に向けるための論理モジュールも含み、論理モジュール1508は、送信機、ネットワークポート、及び/又はその他の適切な通信媒体、及びフレームを特定のアタッチメントポイントに向けることを可能にするソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及びその他の同種のものを含むことができる。
【0057】
次に図16に関して、メッセージを“インターセプトする”ことに関連するシステム1600が示され、“インターセプトする”は、ネットワークエンティティにアドレッシングされたパケットが実際には受信エンティティ向けであることを認識することを意味する。システム1600は、データパケット1602を受信するための論理モジュールを含み、該モジュール1602は、アンテナ、受信機チェーン、プロセッサ、メモリ、及び/又は関連づけられた適切なハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアを具備することができる。受信されたデータパケットは、特定のネットワークエンティティにアドレッシングすることができる。システム1600は、データパケットが受信エンティティ1604でないネットワークエンティティにアドレッシングされていることを決定するための論理モジュールをさらに含む。例えば、論理モジュール1604は、プロセッサ、アプリケーション、及び/又はその他の同種のもの、を含むことができる。システム1600は、(データパケットが異なるネットワークエンティティにアドレッシングされているにもかかわらず)データパケットが受信エンティティ1606向けであることを決定するための論理モジュール1606も含む。論理モジュール1606は、1つ以上のプロセッサ、メモリ等を含むことができる。システム1600は、受信されたデータパケット1608の内容に少なくとも部分的に基づいて受信エンティティにおいて命令を実行するための論理モジュールも具備することができる。該モジュール1608は、例えば、プロセッサを含むことができる。
【0058】
次に図17に関して、システム1700が示され、システム1700は、資源状態に関するアタッチメントポイントが変更されている、例えば、資源が関連づけられている加入者デバイスが新しいアタッチメントポイントに移動している、ことの表示を資源要求者に提供することを示すために採用される。システム1700は、2つのアクセスノード1704及び1706のうちの少なくとも1つに通信可能な形で結合された無線端末1702を含む。一例においては、アクセスノード1704及び1706は、無線通信環境内の基地局であることができ、無線端末1702は、(リンク1708及び1710によって示されるように)通信可能な形でアクセスノード1704及び1706の両方に同時に結合することができ、該ノードのうちの1つは、主アクセスノードである。しかしながら、無線端末1702は、アクセスノード1704及び1706のいずれにも“主”アクセスノードのラベルを付さずに両アクセスノードに同時に結合することができる点が理解される。他の例においては、無線端末1702は、時間的に第1のインスタンスにおいてアクセスノード1704にリンクし、次に時間的に第2のインスタンスにおいてアクセスノード1706にハンドオフすることができる。無線端末1702は、ホストデバイス1712と関連づけることができ、ホストデバイス1712は、例えば、無線端末1702を具備することができる。他の例においては、ホスト1712は、計算デバイスであることができ、無線端末1702は、周辺装置であることができる。
【0059】
システム1700は、無線端末1702に関してアクセスノード1704及び1706のうちの1つから資源を要求するネットワークエンティティ1714を含むことも可能である。例えば、ネットワークエンティティ1714は、アプリケーションサーバーであることができ、無線端末と関連づけられた主アクセスノードから無線端末1702の代わりにQoSサポート/管理を要求することができる。他の例においては、ネットワークエンティティ1714は、例えば、アプリケーションサーバー内に常駐する機能であることができる。しかしながら、上述されるように、無線端末1702は、ネットワーク内の異なる地理上の位置に移動し、それによってそのアタッチメントポイント(又は主アタッチメントポイント)をネットワークに変更することができる。ネットワークエンティティ1714が資源要求をどこに中継するかに関する知識を有するようにするため、無線端末1702に関するアタッチメントポイントが変わっていることをネットワークエンティティ1714に通知するメッセージ(移動メッセージ)が、アクセスノード1704及び1706のうちの少なくとも1つによって生成されてネットワークエンティティ1714に提供される。さらに加えて又は代替として、メッセージ(移動メッセージ)は、ネットワークエンティティ1714によって制御及び/又は維持される資源状態、例えば、1つ以上のトラフィックフローに関するQoSサポートに対応するデータ構造、が無線端末1702の新しいアタッチメントポイントに移動されていることをネットワークエンティティ1714に通知することができる。
【0060】
一例により、アクセスノード1704は、最初は、無線端末1702に関するアタッチメントポイントであることができ、ネットワークエンティティ1714は、資源要求をアクセスノード1704に提供することができる。アクセスノード1704は、資源状態情報(例えば、QoS資源情報)を保持し、(加入者が要求された資源に関して権限を付与されていると想定して)資源要求に関する適切なトラフィックフロー処理を無線端末1702に提供することができる。無線端末1702が位置を変えたときに、ハンドオフが発生し、アクセスノード1706が無線端末1702に関するアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)になることができる。他の例においては、アクセスノード1704は異なる資源又は資源状態に関するアタッチメントポイントにとどまる一方で、アクセスノード1706は、特定の資源又は資源状態に関するアタッチメントポイントになることができる。要求者のアイデンティティ/ネットワークアドレスを含む資源状態情報は、アクセスノード1704(直近のアタッチメントポイント)とアクセスノード1706(現在のアタッチメントポイント)との間で中継することができる。次に、アクセスノード1706は、現在はアクセスノード1706が無線端末1702に関するアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)であることを示すメッセージをネットワークエンティティ1714に提供することができる。他の実施形態においては、アクセスノード1704は、アクセスノード1706が無線端末1702に関する新しいアタッチメントポイントであることを示す移動メッセージをネットワークエンティティ1714に提供することができる。さらに他の実施形態においては、アクセスノード1704及びアクセスノード1706の両方が、ネットワークエンティティ1714に移動メッセージを提供することができる。その後は、ネットワークエンティティ1714は、後続する資源要求を現在のアタッチメントポイント(例えば、アクセスノード1706)に提供することができる。
【0061】
無線端末1702は、移動メッセージを提供するために採用することも可能であり、該移動メッセージは、ホスト1712に提供することができる。一例により、無線端末1702は、アタッチメントポイントが(例えば、アクセスノード1704からアクセスノード1706に)変わっていることを知っていることができる。無線端末1702は、移動メッセージを生成して該メッセージをホスト1712に提供することができ、それによってホスト1712が資源要求(例えば、特定のトラフィックフローに関するQoSサポート要求)をどこに提供するかに関する知識を有するのを可能にする。
【0062】
認識できるように、例えば、ネットワークエンティティ1714が資源要求を開始し、もはや主アクセスノードではない及び/又は無線端末1702にリンクされていないアクセスノードにその資源要求を提供する場合は、競合(race)状態が存在する可能性がある。このような場合は、(例えば、望ましくは無線端末1702と関連づけられている資源を追加する、無線端末1702と関連づけられた資源を変更する、無線端末1702と関連づけられた資源を削除するための)資源要求は、時間切れになる可能性がある。時間切れになる前又は時間切れになる直前に、ネットワークエンティティ1714は、移動メッセージを受信することができる。競合状態を管理するためのその他の方法/メカニズムが発明者によって企図されており、本明細書に添付された請求項の適用範囲内に入ることが意図されている。
【0063】
次に図18に関して、移動表示(メッセージ)を資源要求者に提供するための方法1800が示される。方法1800は、1802において開始し、1804において、無線端末に関するアタッチメントポイントであるアクセスノード(例えば、基地局)に関するハンドオフが行われる。例えば、アクセスノードは、(ハンドオフ前に)幾つかのアタッチメントポイントのうちの1つであることができ及び/又は唯一のアタッチメントポイントであることができる。該ハンドオフは、無線端末が例えば基地局によって提供されるカバレッジエリア間において地理的に移動することに起因して発生することが可能である。1806において、資源要求者と関連づけられた資源状態が受信される。例えば、該資源状態は、現在のアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)において直近のアタッチメントポイント(又は主アタッチメントポイント)から受信することができる。資源状態は、例えば、無線端末と関連づけられた特定のトラフィックフローがQoSに関してどのように処理されるべきであるかを示すことができる。資源要求者は、無線端末、例えば、アプリケーションサーバー、と関連づけられた資源を要求するネットワークエンティティであることができる。さらに加えて又は代替で、資源要求者は、無線端末と関連づけられたホストであることができる。さらに、資源要求者は、アプリケーションサーバー内に常駐する機能及び/又は加入者側デバイス内に常駐する機能であることができる。さらに加えて、現在のアタッチメントポイントは、複数の資源要求者と関連づけられた複数の資源状態を受信することができる。1808において、移動表示が要求者(又は複数の要求者)に提供され、それによって1つ以上のトラフィックフローに関する一定のQoS処理を例えば無線端末に提供中の基地局に関する知識を要求者に提供する。これで、要求者は、後続する要求を現在のアタッチメントポイントに提供することができる。方法1800は、その後、1810において完了する。
【0064】
図19に関して、資源要求者に移動メッセージを提供するための方法1900が示される。方法1900は、1902において開始し、1904において、無線端末に関するハンドオフが発生していることが決定される。例えば、アタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)であったアクセスノードは、ハンドオフが発生後はもはやアタッチメントポイントではない(又はもはや主アタッチメントポイントではない)と決定することができる。1906において、資源要求者のアイデンティティ/位置が決定され、アクセスノードは、ハンドオフ前に資源要求者と関連づけられた資源を管理/サポートしていた。例えば、資源要求者のアイデンティティ及び/又は位置は、アクセスノードと関連づけられたメモリ内において保持することができる。
【0065】
1908において、新しいアタッチメントポイント(又は新しい主アタッチメントポイント)であるアクセスノードのアイデンティティ/位置が決定される。例えば、該アイデンティティ/位置は、(ハンドオフ後における)新しいアタッチメントポイントであるアクセスノードから、ハンドオフの対象となっている無線端末から、及び/又はその他の同種のものから提供することができる。1910において、識別された資源要求者は、新しいアタッチメントポイント(又は主アタッチメントポイント)のアイデンティティ及び/又は位置が提供される。従って、資源要求者は、将来の資源要求をどこに提供すべきかに関する知識を有することになる。次に、方法1900は、1912において完了する。
【0066】
次に図20に関して、アタッチメントポイントに資源要求を提供するための方法2000が示される。方法2000は、2002において開始し、2004において、無線端末に代わる資源要求がアタッチメントポイントに提供され、アタッチメントポイントは、例えば、主アタッチメントポイントであることができる。例えば、要求は、要求の対象である無線端末に関するスケジューリング、資源割り当て、及びその他のQoS機能を行う基地局に提供することができる。例えば、アプリケーションサーバーは、現在のアタッチメントポイントに資源要求を提供することができる。2006において、アタッチメントポイントが変更されていること(又は主アタッチメントポイントが変わっていること)の表示が受信される。例えば、上述されるように、移動メッセージは、現在の主アタッチメントポイント及び/又は前回の主アタッチメントポイントから提供することができる。2008において、移動メッセージ内において示されるアタッチメントポイント(例えば、主アタッチメントポイント)、例えば、主アタッチメントポイントの変更に後続する新しい主アタッチメントポイント、に後続する資源要求が提供される。次に、方法2000は、2010において完了する。
【0067】
次に図21において、無線端末に関するアタッチメントポイントの変更を資源要求者に通知することを容易するシステム2100が示される。システム2100は、要求者2102と関連づけられたQoS資源状態を受信するための論理モジュールを含み、該モジュール2102は、ポート、受信機チェーン、プロセッサ、メモリ、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。例えば、モジュール2102は、前アタッチメントポイント又は前主アタッチメントポイントから資源状態を受信するように構成することができる。より具体的には、ハンドオフ手順中に、前アタッチメントポイントは、ハンドオフ手順の対象である無線端末と関連づけられた資源状態を新しいアタッチメントポイントに提供することができる。他の例においては、前主アタッチメントポイントは、無線端末に関連する資源状態を新しい主アタッチメントポイントに提供することができる。システム2100は、移動表示を要求者2104に引き渡すための論理モジュールをさらに含み、モジュール2104は、アンテナ、送信機チェーン、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。従って、要求者は、無線端末と関連づけられた現在のアタッチメントポイントのアイデンティティ/ネットワークアドレスに関する知識を有することになる。
【0068】
図22に関して、QoS資源要求を適切なアクセスノードに提供するためのシステム2200が示される。システム2200は、QoSサポート要求をアタッチメントポイント2202(例えば、主アタッチメントポイント)に提供するための論理モジュールを含み、該モジュール2202は、アンテナ、送信ソフトウェア、ネットワークケーブル、及び/又はその他の同種のものを含むことができる。アタッチメントポイントは、QoSサポート要求の対象である特定の無線端末に関するアタッチメントポイントであることができる。システム2200は、アタッチメントポイントが変更されていることの表示を受信するための論理モジュールをさらに含む2204。例えば、主アタッチメントポイントは変わることができ、追加のアタッチメントポイントを無線端末と関連づけることができ、以下同様である。該論理モジュール2204は、受信機チェーン、ネットワークケーブル、表示の受信を可能にするソフトウェア等を含むことができる。システム2200は、無線端末2206に関する新しいアタッチメントポイントに後続するQoSサポート要求を提供するための論理モジュールをさらに含む。論理モジュール2206は、論理モジュール2202と実質的に同様の要素を含むことができる。
【0069】
次に図23に関して、通信装置2300が示される。通信装置は、端末、無線端末、ホスト、アクセスノード(例えば、基地局)、ネットワークエンティティ、例えば、アプリケーションサーバー、ホームエージェント等、及び/又はその他の同種のものであることができる。通信装置2300は、様々な命令を保持するために利用されるメモリ2302と、該命令を実行するように構成されるプロセッサ2304と、を含むことができる。例えば、通信装置2300がアクセスノードである場合は、メモリ2302は、無線端末の代わりに複数のエンティティからQoSサポート/管理要求を受信するための命令を含むことができ、プロセッサ2304は、該命令を実行するために採用することができる。一般的には、通信装置は、メモリ2302が上述される適切な機能に関連する命令を含むように構成することができ、プロセッサ2304は、(限定されずに、QoSサポート要求を提供するための命令と、QoSサポート要求を受信するための命令と、移動表示を生成及び引き渡すための命令と、LLCフレーム内にデータパッケージをカプセル化するための命令と、本明細書において説明されるその他の機能と、を含む)該命令を実行するために採用することができる。
【0070】
本明細書において説明される1つ以上の実施形態に関するさらなる状況を提供するため、通信リンクによって相互接続された複数のノードを具備する通信システム例2400を示す図24が提供される。システム2400は、無線リンクを通じて情報を通信するために直交周波数分割多重化(OFDM)信号を用いることができる。しかしながら、その他の型の信号、例えば、符号分割多重接続(CDMA)信号又は時分割多重接続(TDMA)信号、も(陸上のネットワークにおいて利用される信号とともに)企図されている。通信システム2400内のノードは、通信プロトコル、例えば、インターネットプロトコル(IP)、に基づいて、信号、例えば、メッセージ、を用いて情報を交換する。システム2400の通信リンクは、例えば、ワイヤ、光ファイバケーブル、及び/又は無線通信技術を用いて実装することができる。システム2400は、複数のエンドノード2402乃至2412を含み、エンドノード2402乃至2412は、複数のアクセスノード2414乃至2418を通じてシステム2400にアクセスする。エンドノード2402乃至2412は、例えば、無線通信デバイス又は端末であることができ、アクセスノード2414乃至2418は、例えば、無線アクセスルーター又は基地局であることができる。通信システム2400は、相互接続性を提供するため又は特定のサービス又は機能を提供するために用いられる幾つかのその他のノード2420乃至2430も含む。
【0071】
通信システム2400は、アクセス制御ノード2420と、移動性サポートノード2422と、ポリシー制御ノード2424と、アプリケーションサーバーノード2426と、を含むネットワーク2460を描き、これらのノードはすべて、対応するネットワークリンク2432乃至2438によって中間ネットワークノード2428にそれぞれ接続される。幾つかの実施形態においては、アクセス制御ノード、例えば、リモート認証ダイヤルインユーザーサービス(RADIUS)又はDiameterサーバー、は、エンドノードの認証、権限付与、及び/又は会計及び/又はエンドノードと関連づけられたサービスをサポートする。幾つかの実施形態においては、移動性サポートノード2422、例えば、モバイルIPホームエージェント及び/又はコンテキスト転送サーバー、は、例えば、エンドノードへの/からのトラフィックのリダイレクション及び/又はアクセスノード間におけるエンドユーザーと関連づけられた状態の転送を通じて、アクセスノード間におけるエンドノードの移動性、例えば、ハンドオフ、をサポートする。幾つかの実施形態においては、ポリシー制御ノード2424、例えば、ポリシーサーバー又はポリシー決定ポイント(PDP)、は、サービス又はアプリケーション層セッションに関するポリシー権限付与をサポートする。幾つかの実施形態においては、アプリケーションサーバーノード2426、例えば、セッション開始プロトコルサーバー、ストリーミングメディアサーバー、又はその他のアプリケーション層サーバー、は、エンドノードが利用可能なサービスに関するセッションシグナリングをサポートし及び/又はエンドノードが利用可能なサービス又はコンテンツを提供する。
【0072】
ネットワーク2460内の中間ネットワークノード2428は、ネットワークリンク2434を通じて、ネットワーク2460の観点から外部であるネットワークノードへの相互接続性を提供する。ネットワークリンク2434は、中間ネットワークノード2430に接続され、中間ネットワークノード2430は、ネットワークリンク2436乃至2440を通じてアクセスノード2414、2416、及び2418へのさらなる接続性をそれぞれ提供する。各アクセスノード2414乃至2418は、対応するアクセスリンク2442乃至2452をそれぞれ通じて、エンドユーザー2402乃至2412への接続性をそれぞれ提供することが描かれている。通信システム2400においては、各アクセスノード2414乃至2418は、アクセスを提供するために無線技術、例えば、無線アクセスリンク、を用いる状態が描かれる。しかしながら、アクセスの提供に関連して有線技術も利用可能である。各アクセスノード2414乃至2418の無線カバレッジエリア、例えば、通信セル2454乃至2458は、対応するアクセスノードを囲む円として示される。
【0073】
通信システム2400は、本明細書において説明される様々な実施形態の説明のための基礎として用いることができる。代替実施形態は、様々なネットワークトポロジーを含み、(ネットワークノード、アクセスノード、エンドノード、及び様々な制御、サポート、及びサーバーノードを含む)ノードの数と型、リンクの数と型、及び様々なノード間の相互接続性は、通信システム2400の場合と異なることができる。さらに、通信システム2400において描かれている機能エンティティの一部は、省略又は組み合わせることができる。これらの機能エンティティの位置及び配置も変えることができる。
【0074】
図25は、エンドノード例2500、例えば、無線端末、を示す。エンドノード2500は、エンドノード2402乃至2412のうちのいずれか1つとして用いることができる装置を表す(図24)。エンドノード2500は、バス2510によってひとつに結合されたプロセッサ2502と、無線通信インタフェースモジュール2504と、ユーザー入力/出力インタフェース2506と、メモリ2508と、を含む。従って、バス2510を通じて、エンドノード2500の様々な構成要素は、情報、信号及びデータを交換することができる。エンドノード2500の構成要素2502乃至2508は、ハウジング2512内部に配置することができる。
【0075】
無線通信インタフェースモジュール2504は、エンドノード2500の内部構成要素が外部のデバイス及びネットワークノード、例えば、アクセスノード、に/から信号を送信及び受信することができるメカニズムを提供する。無線通信インタフェースモジュール2504は、例えば、無線通信チャネルを通じてエンドノード2500をその他のネットワークノードに結合させるために用いられる、例えば、対応する受信アンテナ2516を有する受信機モジュール2514と、対応する送信アンテナ2520を有する送信機モジュール2518と、を含む。
【0076】
エンドノード2500は、ユーザー入力/出力インタフェース2506を通じてバス2510に結合されるユーザー入力デバイス2522、例えば、キーパッド、及びユーザー出力デバイス2524、例えば、ディスプレイ、も含む。従って、ユーザー入力/出力デバイス2522及び2524は、ユーザー入力/出力インタフェース2506及びバス2510を通じてエンドノード2500のその他の構成要素と情報、信号及びデータを交換することができる。ユーザー入力/出力インタフェース2506及び関連づけられたデバイス2522及び2524は、ユーザーが様々なタスクを完遂させるためにエンドノード2500を動作することができるメカニズムを提供する。特に、ユーザー入力デバイス2522及びユーザー出力デバイス2524は、エンドノード2500及びエンドノード2500のメモリ2508において実行するアプリケーション、例えば、モジュール、プログラム、ルーチン、及び/又は関数、をユーザーが制御するのを可能にする機能を提供する。
【0077】
プロセッサ2502は、メモリ2508に含められている様々なモジュール、例えば、ルーチン、の制御下にあり、様々なシグナリング及び処理を行うためにエンドノード2500の動作を制御する。メモリ2508に含められているモジュールは、立ち上がり時又はその他のモジュールによって呼び出されたときに実行される。モジュールは、実行されたときにデータ、情報、及び信号を交換することができる。モジュールは、実行されたときにデータ及び情報を共有することもできる。エンドノード2500のメモリ2508は、制御シグナリングモジュール2526と、アプリケーションモジュール2528と、トラフィック制御モジュール2530と、を含み、コンフィギュレーション情報2532及び様々な追加モジュールをさらに含む。
【0078】
制御シグナリングモジュール2526は、例えば、トラフィック制御モジュール2530、及びコンフィギュレーション情報2532及び含められている様々な追加モジュールを含むエンドノード2500の様々な側面の動作及び/又はコンフィギュレーションを制御するための信号、例えばメッセージ、を受信及び送信することに関連する処理を制御する。幾つかの実施形態においては、制御シグナリングモジュール2526は、エンドノード2500の動作に関連する状態情報、例えば、パラメータ、状態及び/又はその他の情報、及び/又は制御シグナリングモジュール2526によってサポートされる1つ以上のシグナリングプロトコルを含むことができる。特に、制御シグナリングモジュール2526は、コンフィギュレーション情報、例えば、エンドノード識別情報及び/又はパラメータ設定、及び、動作情報、例えば、現在の処理状態に関する情報、未決のメッセージトランザクションの状態等、を含むことができる。
【0079】
アプリケーションモジュール2528は、エンドノード2500によってサポートされる1つ以上のアプリケーションに関連する処理及び通信を制御する。幾つかの実施形態においては、アプリケーションモジュール2528処理は、ユーザー入力/出力インタフェース2506を通じての情報の入力/出力、アプリケーションと関連づけられた情報の処理、及び/又はアプリケーションと関連づけられた信号、例えば、メッセージ、の受信又は送信に関連するタスクを含むことができる。幾つかの実施形態においては、アプリケーションモジュール2528は、アプリケーションモジュール2528によってサポートされる1つ以上のアプリケーションの動作に関連する状態情報、例えば、パラメータ、状態及び/又はその他の情報、を含む。特に、アプリケーションモジュール2528は、コンフィギュレーション情報、例えば、ユーザー識別情報及び/又はパラメータ設定、及び、動作情報、例えば、現在の処理状態に関する情報、未決の応答の状態等、を含むことができる。アプリケーションモジュール2528によってサポートされるアプリケーションは、例えば、ボイス・オーバーIP(VoIP)、ウェブブラウジング、ストリーミング音声/映像、瞬時メッセージ送信、ファイル共有、ゲーム等を含む。
【0080】
トラフィック制御モジュール2530は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を受信及び送信することに関連する処理を制御する。トラフィック制御モジュール例2530は、コンフィギュレーション情報2532と、パケット及び/又はトラフィックフロー、例えば、関連づけられた一連のパケット、に関するQoSの様々な側面を制御する様々な追加のモジュールと、を含む。様々な追加のモジュールは、幾つかの実施形態においては、トラフィック制御の特定の側面をサポートするために必要に応じて特定の機能及び動作を行うために含められる。モジュールは、トラフィック制御の機能上の要求に依存して必要に応じて省略する及び/又は組み合わせることができる。トラフィック制御モジュール2530に含められる各追加モジュールに関する説明が続く。
【0081】
受付(admission)制御モジュール2534は、資源の利用/利用可能性に関連する情報を維持し、望ましくは特定のトラフィックフローと関連づけられたQoSパラメータをサポートするために十分な資源を利用可能であるかどうかを決定する。受付制御モジュール2534によって維持される資源利用可能性情報は、例えば、パケット及び/又はフレーム待ち行列容量、スケジューリング容量、1つ以上のトラフィックフローをサポートするために必要な処理及びメモリ容量、を含む。エンドノード2500に含められている制御シグナリングモジュール2526、アプリケーションモジュール2528、及び/又はその他のモジュールは、新しい又は修正されたトラフィックフローをサポートする上で十分な資源が利用可能であるかどうかを決定するために受付制御モジュール2534に問い合わせることができ、ここで、受付制御決定は、特定のトラフィックフローのQoSパラメータ及びプロファイル内において定義されるQoSパラメータの関数である。コンフィギュレーション情報2532は、受付制御モジュール2534の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定値、例えば、追加の要求を拒否する前に割り当てることができる資源の割合を示す受付制御しきい値、を含むことができる。
【0082】
アップリンクスケジューラモジュール2536は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関する、送信スケジューリング、例えば、順序及び/又はタイミング、及び送信資源、例えば、情報コーディングレート、送信時間スロット、及び/又は送信電力、の割り当てに関連する処理を制御する。アップリンクスケジューラモジュール2536は、1つ以上のトラフィックフローと関連づけられたQoSパラメータの関数として送信をスケジューリングして送信資源を割り当てることができる。幾つかの実施形態においては、アップリンクスケジューラモジュール2536によって行われるスケジューリング及び/又は資源割り当て動作は、チャネル状態及びその他の要因、例えば、電力バジェット、の関数でもある。
【0083】
アップリンクPHY/MACモジュール2538は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレームを、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに送信することに関連する物理(PHY)層及びメディアアクセス制御(MAC)層の処理を制御する。例えば、アップリンクPHY/MACモジュール2538の動作は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、の送信を調整するための制御情報、例えば、信号又はメッセージ、を送信すること及び受信することの両方を含む。コンフィギュレーション情報2532は、アップリンクPHY/MACモジュール2538の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定、例えば、送信のために用いられる周波数、帯域、チャネル、拡散符号又はホーピング符号(hoping code)、エンドノード2500と関連づけられた識別子、割り当て要求チャネルの使用を規定する要求辞書等、を含むことができる。
【0084】
アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を送信することに関連する論理リンク制御(LLC)層処理を制御する。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540は、自動再送要求(ARQ)能力、例えば、失われたパケット又はフレームの再送信、と関連づけられた処理を含む。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540は、例えば、追加機能、例えば、型フィールドを通じてのマルチプロトコル多重化/多重分離又は検査合計フィールドを通じての誤り検出、を提供するために、LLCヘッダー及び/又はトレーラーをより高い層のメッセージ、例えば、パケット、に追加することに関連する処理をさらに含む。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540は、より高い層のメッセージ、例えば、パケット、のフラグメンテーションをさらに行い、アップリンクPHY/MQCモジュール2540によって送信される複数の小部分、例えば、フレーム、に分割することができる。コンフィギュレーション情報2532は、アップリンクLLC(ARQ)モジュール2540の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、ARQウィンドーの大きさ、最大再送信数、廃棄(discard)タイマー等、を含むことができる。
【0085】
アップリンク待ち行列管理モジュール2542は、情報を維持し、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに送信されるデータ情報の保存に関連する処理を制御する。アップリンク待ち行列管理モジュール2542は、例えば、送信待ち状態のデータ情報の保存を制御し、送信待ちの状態のデータ情報に関する状態情報を、1つのトラフィックフローごとに維持し、例えば、各トラフィックフローと関連づけられたパケットは、別々の待ち行列内に保存することができる。例えば、アップリンク待ち行列管理モジュール2524は、様々な待ち行列管理技術及び/又は能力、例えば、ヘッドドロップ、テールドロップ、及び様々なアクティブ待ち行列管理(AQM)メカニズム、例えば、ランダム早期検出(RED)、をサポートする。コンフィギュレーション情報2532は、アップリンク待ち行列管理モジュール2542の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフローと関連づけられた待ち行列制限、ドロップ戦略、及び/又はAQMしきい値、を含むことができる。
【0086】
アップリンククラシファイアモジュール(classifier module)2544は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じて、例えば、エンドノード2500からアクセスノードに送信される前にデータ情報が特定のトラフィックフローに属するとして識別することに関連する処理を制御する。幾つかの実施形態においては、無線通信インタフェースモジュール2504の利用を通じて送信されるメッセージ、パケット、及び/又はフレームは、1つ以上のヘッダー及び/又はペイロードフィールドの検査に基づいてアップリンククラシファイアモジュール2544によって様々なトラフィックフローのうちの1つに属するとして分類される。アップリンククラシファイアモジュール2544による分類結果は、アップリンク待ち行列管理モジュール2542及びメモリ2508内のその他のモジュールによる分類されたデータ情報の処理に影響を与える可能性がある。例えば、これらの結果は、メッセージ、パケット、及び/又はフレームが保存に関して関連づけられる特定の待ち行列を決定すること及びスケジューリング等の後続する処理に対してさらに影響を与えることができる。コンフィギュレーション情報は、アップリンククラシファイアモジュール2544の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を1つ以上のトラフィックフローに属するとして関連づけるために用いられる判定基準を規定する一組の1つ以上のクラシファイアフィルタルール、を含むことができる。
【0087】
ダウンリンクPHY/MACモジュール2546は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じてデータ情報を受信することに関連するPHY層及びMAC層の処理を制御する。ダウンリンクPHY/MACモジュール2546の動作は、データ情報の受信を調整するために制御情報を送信すること及び受信することの両方を含むことができる。コンフィギュレーション情報2504は、ダウンリンクPHY/MACモジュール2546の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、受信のために用いられる周波数、帯域、チャネル、拡散符号又はホーピング符号、エンドノード2500と関連づけられた識別子等、を含むことができる。
【0088】
ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548は、無線通信インタフェースモジュール2504を通じてデータ情報を受信することに関連するLLC層処理を制御する。ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548は、ARQ能力、例えば、失われたパケット又はフレームの再送信、と関連づけられた処理を含む。例えば、ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548は、追加機能、例えば、型フィールドを通じてのマルチプロトコル多重化/多重分離又は検査合計フィールドを通じての誤り検出、を提供する、より高い層のメッセージをカプセル化するLLCヘッダー及び/又はトレーラーに関連する処理をさらに含むことができる。ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548は、ダウンリンクPHY/MACモジュール2546によって受信されたフレームの再組み立てを行ってより高い層のメッセージにすることもできる。コンフィギュレーション情報2532は、ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2548の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定、例えば、ARQウィンドーの大きさ、最大再送信数、廃棄タイマー等、を含むことができ、幾つかの実施形態においては実際に含む。
【0089】
図26は、本発明により実装されたアクセスノード例2600の詳細を示す。アクセスノード2600は、図24において描かれるアクセスノード2414乃至2418のうちのいずれか1つとして用いることができる装置の詳細な代表例である。図26の実施形態において、アクセスノード2600は、バス2610によってひとつに結合された、プロセッサ2602と、メモリ2604と、ネットワーク/インターネットワークインタフェースモジュール2606と、無線通信インタフェースモジュール2608と、を含む。従って、バス2610を通じて、アクセスノード2600の様々な構成要素は、情報、信号及びデータを交換することができる。アクセスノード2600の構成要素2602乃至2610は、ハウジング2612内に配置される。
【0090】
ネットワーク/インターネットワークーインタフェースモジュール2606は、アクセスノード2600の内部構成要素が外部デバイス及びネットワークノードに/から信号を送信及び受信することができるメカニズムを提供する。ネットワーク/インターネットワークインタフェースモジュール2606は、例えば、銅線又は光ファイバー線を通じて、ノード2600をその他のネットワークノードに結合するために用いられる受信機モジュール2614と、送信機モジュール2616と、を含む。無線通信インタフェースモジュール2608は、アクセスノード2600の内部構成要素が外部デバイス及びネットワークノード、例えば、エンドノード、に/から信号を送信及び受信することができる。無線通信インタフェースモジュール2608は、例えば、対応する受信アンテナ2620を有する受信機モジュール2618と、対応する送信アンテナ2624を有する送信機モジュール2622と、を含む。無線通信インタフェースモジュール2608は、例えば、無線通信チャネルを通じてアクセスノード2600をその他のノードに結合させるために用いられる。
【0091】
メモリ2604に含められている様々なモジュール、例えば、ルーチン、の制御下にあるプロセッサ2602は、様々なシグナリング及び処理を行うためにアクセスノード2600の動作を制御する。メモリ2604内に含められているモジュールは、立ち上がり時に又はその他のモジュールによる呼び出しに応じて実行される。モジュールは、実行されたときにデータ、情報、及び信号を交換することができる。モジュールは、実行されたときにデータ及び情報を共有することもできる。図26の実施形態においては、アクセスノード2600のメモリ2604は、制御シグナリングモジュール2626と、トラフィック制御モジュール2628と、を含み、コンフィギュレーション情報2630及び様々な追加モジュール2632乃至2654をさらに含む。
【0092】
制御シグナリングモジュール2626は、例えば、トラフィック制御モジュール2628、及びコンフィギュレーション情報2630及び含められている様々な追加モジュール2632乃至2654を含むアクセスノード2600の様々な側面の動作及び/又はコンフィギュレーションを制御するための信号、例えば、メッセージ、を受信及び送信することに関連する処理を制御する。例えば、制御シグナリングモジュール2626は、アクセスノード2600の動作に関連する状態情報、例えば、パラメータ、状態及び/又はその他の情報及び/又は制御シグナリングモジュール2626によってサポートされる1つ以上のシグナリングプロトコルを含むことができる。特に、制御シグナリングモジュール2626は、コンフィギュレーション情報、例えば、アクセスノード識別情報及び/又はパラメータ設定、及び、動作情報、例えば、現在の処理状態、未決メッセージトランザクションの状態等に関する情報等、を含むことができる。
【0093】
トラフィック制御モジュール2628は、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を受信及び送信することに関連する処理を制御する。例えば、トラフィック制御モジュールは、コンフィギュレーション情報2630と、パケット及び/又はトラフィックフロー、例えば、関連づけられた一連のパケット、に関するサービス品質の様々な側面を制御する様々な追加モジュール2632乃至2654と、を含むことができる。幾つかの実施形態においては、トラフィック制御モジュール2628は、アクセスノード2600、トラフィック制御モジュール2628、及び/又はその中に含められている様々な追加モジュール2632乃至2654のうちの1つ以上の動作に関連する状態情報、例えば、パラメータ、状態及び/又はその他の情報、を含む。コンフィギュレーション情報2630、例えば、パラメータ設定、は、トラフィック制御モジュール2628及び/又は含められている様々な追加モジュール2632乃至2654の動作を決定し、影響を与え及び/又は規定する。様々な追加モジュールは、幾つかの実施形態においては、トラフィック制御の特定の側面をサポートする上で必要に応じて特定の機能及び動作を行うために含められる。様々な実施形態においては、モジュールは、トラフィック制御の機能上の要求に依存して必要に応じて省略する及び/又は組み合わせることができる。トラフィック制御モジュール2628に含められる各追加モジュールに関する説明が続く。
【0094】
受付制御モジュール2632は、資源の利用/利用可能性に関連する情報を維持し、特定のトラフィックフローのサービス品質要求をサポートするための十分な資源を利用可能であるかどうかを決定する。受付制御モジュール2632によって維持される資源利用可能性情報は、例えば、パケット及び/又はフレーム待ち行列容量、スケジューリング容量、及び1つ以上のトラフィックフローをサポートするために必要な処理及びメモリ容量を含む。アクセスノード2600に含められている制御シグナリングモジュール2626及び/又はその他のモジュールは、新しい又は修正されたトラフィックフローをサポートする上で十分な資源が利用可能であるかどうかを決定するために受付制御モジュール2632に問い合わせることができ、ここで、受付制御決定は、特定のトラフィックフローのサービス品質要求及び/又は利用可能な資源の関数である。コンフィギュレーション情報2630は、受付制御モジュール2632の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定、例えば、追加の要求を拒否する前に割り当てることができる資源の割合を示す受付制御しきい値、を含むことができる。
【0095】
アップリンクスケジューラモジュール2634は、無線インタフェースモジュール2608を通じて1つ以上のエンドノードからアクセスノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関する送信スケジューリング、例えば、順序及び/又はタイミング、及び送信資源、例えば、情報コーディングレート、送信時間スロット、及び/又は送信電力、の割り当て、に関連する処理を制御する。アップリンクスケジューラモジュール2634は、1つ以上のトラフィックフロー及び/又は1つ以上のエンドノードと関連づけられたサービス品質要求及び/又は制約の関数として送信をスケジューリングして送信資源を割り当てることができる。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンクスケジューラモジュール2634の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフロー及び/又はエンドノードと関連づけられた優先度、レート限度(bound)、レーテンシー限度、及び/又は重み共有等、を含むことができる。幾つかの実施形態においては、アップリンクスケジューラモジュール2634によって行われるスケジューリング及び/又は資源割り当て動作は、チャネル状態及びその他の要因、例えば、電力バジェット、の関数でもある。
【0096】
ダウンリンクスケジューラモジュール2636は、無線インタフェースモジュール2608を通じてアクセスノード2600から1つ以上のエンドノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関する送信スケジューリング、例えば、順序及び/又はタイミング、及び送信資源、例えば、情報コーディングレート、送信時間スロット、及び/又は送信電力、の割り当て、に関連する処理を制御する。ダウンリンクスケジューラモジュール2636は、1つ以上のトラフィックフロー及び/又は1つ以上のエンドノードと関連づけられたサービス品質要求及び/又は制約の関数として送信をスケジューリングして送信資源を割り当てることができる。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンクスケジューラモジュール2636の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフロー及び/又はエンドノードと関連づけられた優先度、レート限度、レーテンシー限度、及び/又は重み共有等、を含むことができる。幾つかの実施形態においては、ダウンリンクスケジューラモジュール2636によって行われるスケジューリング及び/又は資源割り当て動作は、チャネル状態及びその他の要因、例えば、電力バジェット、の関数でもある。
【0097】
アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638は、無線インタフェースモジュール2608を通じて受信された、例えば、エンドノードからアクセスノード2600へのデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関するトラフィックコンディショニング、例えば、メータリング、マーキング、ポリシング等、に関連する処理を制御する。アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638は、1つ以上のトラフィックフロー及び/又は1つ以上のエンドノードと関連づけられたサービス品質要求及び/又は制約の関数として、トラフィックをコンディショニング、例えば、メータリング、マーキング及び/又はポリシング、することができる。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフロー及び/又はエンドノードと関連づけられたレート限度、及び/又はマーキング値、を含むことができる。
【0098】
アップリンククラシファイアモジュール2640は、アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638による処理前に、無線インタフェースモジュール2608を通じて受信された、例えば、エンドノードからアクセスノード2600へのデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、が特定のトラフィックフローに属するとして識別することに関連する処理を制御する。幾つかの実施形態においては、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて受信されたメッセージ、パケット、及び/又はフレームは、1つ以上のヘッダー及び/又はペイロードフィールドの検査に基づいてアップリンククラシファイアモジュール2640によって様々なトラフィックフローのうちの1つに属するとして分類される。アップリンククラシファイアモジュール2640による分類結果は、アップリンクトラフィックコンディショナモジュール2638による分類されたデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、の処理に影響を与える可能性があり、例えば、前記結果は、メッセージ、パケット、及び/又はフレームが関連づけられることになる特定のデータ構造又はステートマシンを決定すること及びメータリング、マーキング、及び/又はポリシング等の後続する処理に対してさらに影響を与えることができる。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンククラシファイアモジュール2640の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を1つ以上のトラフィックフローに属するとして関連づけるために用いられる判定基準を規定する一組の1つ以上のクラシファイアフィルタルール、を含むことができる。
【0099】
アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642は、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、エンドノードからアクセスノード2600へのデータ情報、例えば、パケット及び/又はフレーム、を受信することに関連するLLC層処理を制御する。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642は、ARQ能力、例えば、失われたパケット又はフレームの再送信、と関連づけられた処理を含む。幾つかの実施形態においては、アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642は、例えば、追加機能、例えば、型フィールドを通じてのマルチプロトコル多重化/多重分離又は検査合計フィールドを通じての誤り検出、を提供するより高い層のメッセージ、例えば、パケット、をカプセル化するLLCヘッダー及び/又はトレーラーに関連する処理をさらに含む。アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642は、アップリンクPHY/MACモジュール2644によって受信されたフレームの再組み立てを行い、より高い層のメッセージ、例えば、パケット、にすることもできる。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンクLLC(ARQ)モジュール2642の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、ARQウィンドーの大きさ、最大再送信数、廃棄(discard)タイマー等、を含むことができる。
【0100】
アップリンクPHY/MACモジュール2644は、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、エンドノードからアクセスノード2600へのデータ情報、例えば、パケット及び/又はフレーム、を受信することに関連するPHY層及びMAC層の処理を制御する。幾つかの実施形態においては、アップリンクPHY/MACモジュール2644の動作は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、又はフレーム、の受信を調整するための制御情報、例えば、信号又はメッセージ、を送信すること及び受信することの両方を含む。コンフィギュレーション情報2630は、アップリンクPHY/MACモジュール2644の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、受信のために用いられる周波数、帯域、チャネル、拡散符号又はホッピング符号、アクセスノード2600と関連づけられた識別子等、を含むことができる。
【0101】
ダウンリンククラシファイアモジュール2646は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレームが、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信される前に特定のトラフィックフローに属するとして識別することに関連する処理を制御する。幾つかの実施形態においては、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて送信されるメッセージ、パケット、及び/又はフレームは、1つ以上のヘッダー及び/又はペイロードフィールドの検査に基づいてダウンリンククラシファイアモジュール2646によって様々なトラフィックフローのうちの1つに属するとして分類される。ダウンリンククラシファイアモジュール2646による分類結果は、ダウンリンク待ち行列管理モジュール3650及びその他のモジュール2648、2652、及び2654による分類されたデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、の処理に影響を与える可能性があり、例えば、前記結果は、メッセージ、パケット、及び/又はフレームが保存に関して関連づけられることになる特定の待ち行列を決定すること及びスケジューリング等の後続する処理に対してさらに影響を与えることできる。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンククラシファイアモジュール2646の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、パラメータ設定、例えば、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を1つ以上のトラフィックフローに属するとして関連づけるために用いられる判定基準を規定する一組の1つ以上のクラシファイアフィルタルール、を含むことができる。
【0102】
ダウンリンクトラフィックコンディショナモジュール2648は、無線インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、に関するトラフィックコンディショニング、例えば、メータリング、マーキング、ポリシング等、に関連する処理を制御する。ダウンリンクトラフィックコンディショナモジュール2648は、トラフィックを、1つ以上のトラフィックフロー及び/又は1つ以上のエンドノードと関連づけられたサービス品質要求及び/又は制約の関数として、コンディショニングする、例えば、メータリング、マーキング及び/又はポリシングすることができる。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンクトラフィックコンディショナモジュール2648の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフロー及び/又はエンドノードと関連づけられたレート限度、及び/又はマーキング値、を含むことができる。
【0103】
ダウンリンク待ち行列管理モジュール2650は、情報を維持し、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信されるデータ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、の保存に関連する処理を制御する。ダウンリンク待ち行列管理モジュールは、送信待ち状態のデータ情報の保存を制御し、送信待ち状態のデータ情報に関する状態情報を、1つのトラフィックフローごとに維持し、例えば、各トラフィックフローと関連づけられたパケットは、別々の待ち行列内に保存することができる。幾つかの実施形態においては、ダウンリンク待ち行列管理モジュール2650は、様々な待ち行列管理技術及び/又は能力、例えば、ヘッドドロップ、テールドロップ、及びRED等の様々なAQMメカニズム、をサポートする。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンク待ち行列管理モジュール2650の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、1つ以上のトラフィックフローと関連づけられた待ち行列制限、ドロップ戦略、及び/又はAQMしきい値、を含むことができる。
【0104】
ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信することに関連するLLC層処理を制御する。ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652は、ARQ能力、例えば、失われたパケット又はフレームの再送信、と関連づけられた処理を含む。幾つかの実施形態においては、ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652は、追加機能、例えば、型フィールドを通じてのマルチプロトコル多重化/多重分離又は検査合計フィールドを通じての誤り検出、を提供するためにLLCヘッダー及び/又はトレーラーをより高い層のメッセージ、例えば、パケット、に追加することに関連する処理をさらに含む。ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652は、より高い層のメッセージ、例えば、パケット、のフラグメンテーションを行い、ダウンリンクPHY/MQCモジュール2654によって送信される複数の小部分、例えば、フレーム、に分割することもできる。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンクLLC(ARQ)モジュール2652の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、ARQウィンドーの大きさ、最大再送信数、廃棄タイマー等、を含むことができる。
【0105】
ダウンリンクPHY/MACモジュール2654は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、及び/又はフレーム、を、無線通信インタフェースモジュール2608を通じて、例えば、アクセスノード2600からエンドノードに送信することに関連するPHY層及びMAC層の処理を制御する。幾つかの実施形態においては、ダウンリンクPHY/MACモジュール2654の動作は、データ情報、例えば、メッセージ、パケット、又はフレーム、の送信を調整するために制御情報、例えば、信号又はメッセージ、を送信すること及び受信することの両方を含む。コンフィギュレーション情報2630は、ダウンリンクPHY/MACモジュール2654の動作に影響を与えるコンフィギュレーション情報、例えば、送信のために用いられる周波数、帯域、チャネル、拡散符号又はホーピング符号、アクセスノード2600と関連づけられた識別子等、を含むことができる。
【0106】
図27は、エンドノード例2500及びアクセスノード例2600に含められている様々なモジュール間でのシグナリング及びトラフィックフロー例を示す。図27のエンドノード2500及び図27のアクセスノード2600は、図25のエンドノード2500及び図26のアクセスノード2600のそれぞれの単純化された代表例である。図27の例は、データ情報、例えば、一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフロー、を送信及び受信するアプリケーションモジュール2528を示す。図24のシステム例の状況において、図27のエンドノード2500は、図24に描かれたエンドノード2402乃至2412のうちのいずれか1つであることができ、図27のエンドノード2500に含められているアプリケーションモジュール2528は、システム内の他のノード、例えば、図24において描かれている他のエンドノード2402乃至2412又はアプリケーションサーバーノード2426とデータ情報を交換することができる。図27及び後続する説明において、図27のエンドノード2500がデータ情報を交換中のノードは、対応ノードと呼ばれる。
【0107】
エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528から対応ノードに送信されるデータ情報、例えば、一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフロー、は、一連の矢印2702乃至2708によって示され、処理のためにエンドノード2500に含められている一連のモジュール2538乃至2544内を進み、その後に、データ情報は、例えば、無線通信インタフェースモジュール2504を通じてエンドノード2500からアクセスノード2600に送信される。例えば、無線通信インタフェースモジュール2608を通じてアクセスノード2600によって受信後、データ情報、例えば、エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528から対応ノードに送信された一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフローは、一連の矢印2710乃至2718によって示され、アクセスノード2600から対応ノードの方に転送される、例えば、ルーティング情報に従い、ネットワーク/インターネットワークインタフェースモジュール2606を通じてアクセスノードに接続された中間ノードに向けられる前に、処理のためにアクセスノード2600に含められている一連のモジュール2638乃至2644内を進む。
【0108】
対応ノードからエンドノード2528内のアプリケーションモジュール2528に送信されたデータ情報、例えば、一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフロー、は、一連の矢印2720乃至2728によって示され、例えば、ネットワーク/インターネットワークインタフェースモジュール2606を通じてアクセスノード2600によって受信され、次に、処理のためにアクセスノード2600に含められている一連のモジュール2646乃至2654内を進み、その後に、データ情報は、例えば、無線通信インタフェースモジュール2608を通じてアクセスノード2600からエンドノード2500に送信される。例えば、無線通信インタフェースモジュール2504を通じてエンドノード2500によって受信後、対応ノードからエンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528に送信されたデータ情報、例えば、一連のメッセージ、パケット、又はフレームを具備するトラフィックフロー、は、一連の矢印2730乃至2734によって示され、エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528に引き渡される前に、処理のためにエンドノード2500に含められている一連のモジュール2546及び2548内を進む。
【0109】
図27は、データ情報、例えば、トラフィックフロー、の交換に加えて、制御情報、例えば、シグナリングフロー及び/又は通信インタフェース、の交換も描く。特に、図27の例は、アクセスノード2600に含められている制御シグナリングモジュール2626とトラフィック制御モジュール2628との間における制御情報の交換を描く。同様に、図27の例は、エンドノード2500に含められている制御シグナリングモジュール2526とトラフィック制御モジュール2530との間における制御情報の交換を描く。アクセスノード2600及びエンドノード2500の両方において、示されるようなモジュール間での制御情報の交換は、アクセス/エンドノード2600/2500内の各々の制御シグナリングモジュール2626/2526が、エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528への/からのデータ情報、例えば、トラフィックフロー、に関する適切なサービス品質処理を提供する上で必要に応じて、各々のトラフィック制御モジュール2628/2530内に含められている様々なモジュールのコンフィギュレーション及び/又は動作に影響を与える、例えば、設定する、修正する、及び/又はモニタリングするのを可能する。
【0110】
a)他のノードとアクセスノード2600内の制御シグナリングモジュール2626との間、b)エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528とエンドノード2500内の制御シグナリングモジュール2526との間、及びc)アクセスノード2600及びエンドノード2500内の各々の制御シグナリングモジュール2626/2526間における制御情報、例えば、シグナリングフロー及び/又は通信インタフェース、の交換も示される。制御情報、例えば、シグナリングフロー及び/又は通信インタフェース、のこれらの交換は、アクセスノード2600及びエンドノード2500の両方におけるトラフィック制御モジュール2628/2530のコンフィギュレーション及び/又は動作が、a)1つ以上の追加ノード、例えば、アクセス制御ノード2420及び/又はアプリケーションサーバーノード2426、b)エンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528、又はc)1つ以上の追加ノードとエンドノード2500内のアプリケーションモジュール2528の組合せによって影響を受けることを可能にする。本発明の様々な実施形態は、描かれている制御情報交換の全部又は部分組のみを必要に応じてサポートすることができ、実際にサポートする。
【0111】
上述されていることは、1つ以上の実施形態の例を含む。当然のことであるが、上記の実施形態を説明することを目的として構成要素又は方法の考えられるあらゆる組み合わせを説明することは可能ではないが、様々な実施形態のさらに数多くの組み合わせ及び置換が可能であることを当業者は認識するであろう。従って、説明される実施形態は、添付された請求項の精神又は適用範囲内にあるあらゆる変更、修正及び変形を包含することが意図されている。さらに、発明を実施するための最良の形態又は請求項の範囲において「含む」という表現が用いられている限りにおいて、該表現は、「具備する」いう表現が請求項において移行語として採用されたときの解釈と同様の包含性を有することが意図されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に関するサービス品質資源状態を制御するための方法であって、
加入者に関するサービス品質に関係する第1の要求を第1の要求者から受信することと、
前記加入者に関するサービス品質に関係する第2の要求を第2の要求者から受信することと、
前記無線端末に関するサービス品質資源を前記第1及び第2の要求の関数として制御すること、とを具備する、方法。
【請求項2】
前記第1及び第2の要求者は、ネットワークインフラストラクチャデバイスである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の要求者は、アクセスリンクのネットワークオペレータ側にあり、前記第2の要求者は、前記アクセスリンクの加入者側にある請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1及び第2の要求は、実質的に同様のプロトコルを通じて受信される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1及び第2の要求に関連するパラメータを前期加入者に関するアタッチメントポイントの変更に関連して他のノードに中継することをさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法を行うように構成された基地局。
【請求項7】
請求項2に記載の方法を行うように構成された基地局。
【請求項8】
請求項3に記載の方法を行うように構成された基地局。
【請求項9】
前期第1及び第2の要求のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの特定のトラフィックフローに関するサービス品質要求を含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
無線通信デバイスであって、
サービス品質に関連する第1の要求を第1の要求者から受信するための手段と、
サービス品質に関連する第2の要求を第2の要求者から受信するための手段であって、前期第1及び第2の要求のうちの少なくとも1つは、加入者の代わりに行われる手段と、
前記加入者に関するサービス品質資源を前記第1及び第2の要求の関数として同時に制御するための手段と、を具備する、無線通信デバイス。
【請求項11】
前記第1及び第2の要求のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの特定のトラフィックフローに関するサービス品質要求を含む請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項12】
前記第1及び第2の要求者のうちの少なくとも1つは、アプリケーションサーバーである請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項13】
前記第1及び第2の要求者のうちの少なくとも1つは、前記加入者に対応するデバイスである請求項10に記載の無線通信システム。
【請求項14】
プロセッサであって、
加入者に関するサービス品質処理に関連する第1の要求を受信するための命令であって、前記第1の要求は第1の要求者によって生成される命令と、
前記加入者に関するサービス品質処理に関連する第2の要求を受信するための命令であって、前記第2の要求は第2の要求者によって生成される命令と、
前記第1及び第2の要求に少なくとも部分的に基づいて前記加入者にサービス品質処理を提供するための命令と、を実行するように構成された、プロセッサ。
【請求項15】
機械によって読み取り可能な媒体であって、
無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第1のネットワークインフラストラクチャデバイスから第1の要求を受信するための機械によって実行可能な命令と、
前記無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第2のネットワークインフラストラクチャデバイスから第2の要求を受信するための機械によって実行可能な命令と、
前記第1及び第2の要求のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて前記無線端末と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローにサービス品質処理を提供するための機械によって実行可能な命令と、を格納している、機械によって読み取り可能な媒体。
【請求項16】
前記無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第3の要求をアクセスリンクの加入者側のデバイスから受信するためのさらなる機械によって実行可能な命令と、
前記第3の要求に少なくとも部分的に基づいて前記無線端末と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローにサービス品質処理を提供するためのさらなる機械によって実行可能な命令と、を格納している請求項15に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
【請求項17】
無線通信装置であって、
無線端末に関するサービス品質に関係する第1及び第2の要求を受信するための命令を保持するメモリであって、前記第1及び第2の要求は、別々のエンティティによって生成され、前記要求のうちの少なくとも1つは、前記無線端末の代わりに行われるメモリと、
前記命令を実行し、少なくとも1つのトラフィックフローに関する前記無線端末に関するサービス品質処理を提供することに関連して前記第1及び第2の要求の内容を解析するプロセッサと、を具備する、無線通信装置。
【請求項18】
前記メモリは、前記無線端末に関するハンドオフの発生時に前記第1及び第2の要求の内容を他のノードに中継するための命令をさらに保持する請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項19】
無線通信環境において要求されたサービス品質処理を受信するための方法であって、
第1の要求者によって行われた第1の要求に少なくとも部分的に基づいて第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理をプロバイダから受信することと、
第2の要求者によって行われた第2の要求に少なくとも部分的に基づいて第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を前記プロバイダから受信すること、とを具備する、方法。
【請求項20】
通信可能な形で第2のプロバイダに結合することと、
前記第1及び第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を第2のプロバイダから受信すること、とをさらに具備する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記プロバイダは、基地局である請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第1及び第2の要求者は、ネットワークインフラストラクチャデバイスである請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記第1及び第2の要求者のうちの1つは、アクセスリンクの加入者側のデバイスである請求項19に記載の方法。
【請求項24】
通信デバイスであって、
第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理を受信するための手段であって、前記サービス品質処理は、前記通信デバイスの代わりに第1の要求者によって行われた第1の要求に基づく手段と、
第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を同時に受信するための手段であって、前記サービス品質処理は、前記通信デバイスの代わりに第2の要求者によって行われた第2の要求に基づく手段と、を具備する、通信デバイス。
【請求項25】
無線端末である請求項24に記載の通信デバイス。
【請求項26】
前記第1の要求者は、ネットワークインフラストラクチャデバイスであり、前記第2の要求者は、加入者側デバイスである請求項24に記載の通信デバイス。
【請求項27】
前記第1及び第2のトラフィックフローに関する前記サービス品質処理のプロバイダは、基地局である請求項24に記載の通信デバイス。
【請求項28】
プロセッサであって、
加入者の代わりに第1の要求者によって要求されたサービス品質処理の対象である第1のトラフィックフローを受信するための命令と、
第2の要求者によって要求されたサービス品質処理の対象である第2のトラフィックフローを受信するための命令と、を実行するように構成された、プロセッサ。
【請求項29】
請求項28に記載のプロセッサを具備するモバイルハンドセット。
【請求項30】
前記第1及び第2のトラフィックフローを同時に受信するようにさらに構成された請求項28に記載のプロセッサ。
【請求項31】
機械によって読み取り可能な媒体であって、
第1の要求者によって行われた第1の要求に少なくとも部分的に基づいて第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理をプロバイダから受信するための機械によって実行可能な命令と、
第2の要求者によって行われた第2の要求に少なくとも部分的に基づいて第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を前記プロバイダから受信するための機械によって実行可能な命令と、を格納している、機械によって読み取り可能な媒体。
【請求項32】
第3のトラフィックフローに関するサービス品質処理を要求するための追加の機械によって実行可能な命令を格納している請求項31に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
【請求項33】
無線通信装置であって、
第1及び第2のトラフィックフローを受信するための命令を保持するメモリであって、前記第1及び第2のトラフィックフローは、第1及び第2の要求者によって生成された第1及び第2の要求に基づいたサービス品質の対象であるメモリと、
前記命令を実行し、前記第1及び第2のトラフィックフローをユーザーに提供するプロセッサと、を具備する、無線通信装置。
【請求項1】
端末に関するサービス品質資源状態を制御するための方法であって、
加入者に関するサービス品質に関係する第1の要求を第1の要求者から受信することと、
前記加入者に関するサービス品質に関係する第2の要求を第2の要求者から受信することと、
前記無線端末に関するサービス品質資源を前記第1及び第2の要求の関数として制御すること、とを具備する、方法。
【請求項2】
前記第1及び第2の要求者は、ネットワークインフラストラクチャデバイスである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の要求者は、アクセスリンクのネットワークオペレータ側にあり、前記第2の要求者は、前記アクセスリンクの加入者側にある請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1及び第2の要求は、実質的に同様のプロトコルを通じて受信される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1及び第2の要求に関連するパラメータを前期加入者に関するアタッチメントポイントの変更に関連して他のノードに中継することをさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法を行うように構成された基地局。
【請求項7】
請求項2に記載の方法を行うように構成された基地局。
【請求項8】
請求項3に記載の方法を行うように構成された基地局。
【請求項9】
前期第1及び第2の要求のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの特定のトラフィックフローに関するサービス品質要求を含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
無線通信デバイスであって、
サービス品質に関連する第1の要求を第1の要求者から受信するための手段と、
サービス品質に関連する第2の要求を第2の要求者から受信するための手段であって、前期第1及び第2の要求のうちの少なくとも1つは、加入者の代わりに行われる手段と、
前記加入者に関するサービス品質資源を前記第1及び第2の要求の関数として同時に制御するための手段と、を具備する、無線通信デバイス。
【請求項11】
前記第1及び第2の要求のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの特定のトラフィックフローに関するサービス品質要求を含む請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項12】
前記第1及び第2の要求者のうちの少なくとも1つは、アプリケーションサーバーである請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項13】
前記第1及び第2の要求者のうちの少なくとも1つは、前記加入者に対応するデバイスである請求項10に記載の無線通信システム。
【請求項14】
プロセッサであって、
加入者に関するサービス品質処理に関連する第1の要求を受信するための命令であって、前記第1の要求は第1の要求者によって生成される命令と、
前記加入者に関するサービス品質処理に関連する第2の要求を受信するための命令であって、前記第2の要求は第2の要求者によって生成される命令と、
前記第1及び第2の要求に少なくとも部分的に基づいて前記加入者にサービス品質処理を提供するための命令と、を実行するように構成された、プロセッサ。
【請求項15】
機械によって読み取り可能な媒体であって、
無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第1のネットワークインフラストラクチャデバイスから第1の要求を受信するための機械によって実行可能な命令と、
前記無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第2のネットワークインフラストラクチャデバイスから第2の要求を受信するための機械によって実行可能な命令と、
前記第1及び第2の要求のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて前記無線端末と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローにサービス品質処理を提供するための機械によって実行可能な命令と、を格納している、機械によって読み取り可能な媒体。
【請求項16】
前記無線端末に提供するサービス品質処理に関係する第3の要求をアクセスリンクの加入者側のデバイスから受信するためのさらなる機械によって実行可能な命令と、
前記第3の要求に少なくとも部分的に基づいて前記無線端末と関連づけられた少なくとも1つのトラフィックフローにサービス品質処理を提供するためのさらなる機械によって実行可能な命令と、を格納している請求項15に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
【請求項17】
無線通信装置であって、
無線端末に関するサービス品質に関係する第1及び第2の要求を受信するための命令を保持するメモリであって、前記第1及び第2の要求は、別々のエンティティによって生成され、前記要求のうちの少なくとも1つは、前記無線端末の代わりに行われるメモリと、
前記命令を実行し、少なくとも1つのトラフィックフローに関する前記無線端末に関するサービス品質処理を提供することに関連して前記第1及び第2の要求の内容を解析するプロセッサと、を具備する、無線通信装置。
【請求項18】
前記メモリは、前記無線端末に関するハンドオフの発生時に前記第1及び第2の要求の内容を他のノードに中継するための命令をさらに保持する請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項19】
無線通信環境において要求されたサービス品質処理を受信するための方法であって、
第1の要求者によって行われた第1の要求に少なくとも部分的に基づいて第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理をプロバイダから受信することと、
第2の要求者によって行われた第2の要求に少なくとも部分的に基づいて第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を前記プロバイダから受信すること、とを具備する、方法。
【請求項20】
通信可能な形で第2のプロバイダに結合することと、
前記第1及び第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を第2のプロバイダから受信すること、とをさらに具備する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記プロバイダは、基地局である請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第1及び第2の要求者は、ネットワークインフラストラクチャデバイスである請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記第1及び第2の要求者のうちの1つは、アクセスリンクの加入者側のデバイスである請求項19に記載の方法。
【請求項24】
通信デバイスであって、
第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理を受信するための手段であって、前記サービス品質処理は、前記通信デバイスの代わりに第1の要求者によって行われた第1の要求に基づく手段と、
第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を同時に受信するための手段であって、前記サービス品質処理は、前記通信デバイスの代わりに第2の要求者によって行われた第2の要求に基づく手段と、を具備する、通信デバイス。
【請求項25】
無線端末である請求項24に記載の通信デバイス。
【請求項26】
前記第1の要求者は、ネットワークインフラストラクチャデバイスであり、前記第2の要求者は、加入者側デバイスである請求項24に記載の通信デバイス。
【請求項27】
前記第1及び第2のトラフィックフローに関する前記サービス品質処理のプロバイダは、基地局である請求項24に記載の通信デバイス。
【請求項28】
プロセッサであって、
加入者の代わりに第1の要求者によって要求されたサービス品質処理の対象である第1のトラフィックフローを受信するための命令と、
第2の要求者によって要求されたサービス品質処理の対象である第2のトラフィックフローを受信するための命令と、を実行するように構成された、プロセッサ。
【請求項29】
請求項28に記載のプロセッサを具備するモバイルハンドセット。
【請求項30】
前記第1及び第2のトラフィックフローを同時に受信するようにさらに構成された請求項28に記載のプロセッサ。
【請求項31】
機械によって読み取り可能な媒体であって、
第1の要求者によって行われた第1の要求に少なくとも部分的に基づいて第1のトラフィックフローに関するサービス品質処理をプロバイダから受信するための機械によって実行可能な命令と、
第2の要求者によって行われた第2の要求に少なくとも部分的に基づいて第2のトラフィックフローに関するサービス品質処理を前記プロバイダから受信するための機械によって実行可能な命令と、を格納している、機械によって読み取り可能な媒体。
【請求項32】
第3のトラフィックフローに関するサービス品質処理を要求するための追加の機械によって実行可能な命令を格納している請求項31に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
【請求項33】
無線通信装置であって、
第1及び第2のトラフィックフローを受信するための命令を保持するメモリであって、前記第1及び第2のトラフィックフローは、第1及び第2の要求者によって生成された第1及び第2の要求に基づいたサービス品質の対象であるメモリと、
前記命令を実行し、前記第1及び第2のトラフィックフローをユーザーに提供するプロセッサと、を具備する、無線通信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2012−75123(P2012−75123A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−231812(P2011−231812)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【分割の表示】特願2008−532335(P2008−532335)の分割
【原出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231812(P2011−231812)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【分割の表示】特願2008−532335(P2008−532335)の分割
【原出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]