説明

視覚的なパスワード方式を使用するためのシステムおよび方法

【課題】視覚的なパスワード方式を使用するためのシステムおよび方法。
【解決手段】このシステムおよび方法は独特の非記述的な図形的フィーチャを唯一のテキストベースのキャラクタと組み合わせるために動作する。このシステムおよび方法は複数のテキストベースのキャラクタを順々に受信するために動作する。このシステムおよび方法はシーケンス方式に従って順々に表示するため複数のテキストベースのキャラクタと組み合わせられた非記述的な図形的特徴を順々にディスプレーする動作をする。このシステムおよび方法はまた複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理する動作する。さらにこのシステムおよび方法は、ここで、テキストベースのキャラクタを含むパスワードが、テキストベースのキャラクタを含めて複数のテキストベースのキャラクタおよびシーケンス方式と組み合わされる非記述的な図形的な特徴のディスプレーの両者から解読され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にユーザパスワードに関連する図形的特徴(graphical feature)を使用するパスワード方式に関する。より特定的には、本発明は、パスワードの想起(recollection)を促進するためにユーザパスワードに関連する図形的特徴を使用することに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進展は、より小型のそして、よりパワフルなパーソナル計算デバイスを生み出している。例えば、現在は種々のポータブル無線電話、携帯情報端末(PDA;personal digital assistant)、夫々が小さく、軽量で、ユーザによって容易に持ち運びが可能な、ページングデバイス(paging device)等の無線計算デバイスを含むパーソナル計算デバイスが存在する。より具体的には、例えば、ポータブル無線電話は、無線ネットワークを介して音声およびデータパケットを通信するセルラ電話をさらに含む。さらに、多くのこのようなセルラ電話は、計算能力を比較的大きく増加して製造されつつあり、そしてこのようにして、これらは小さいパーソナル計算機およびハンドヘルドPDAと同等になりつつある。典型的には、これらのより小さいそしてよりパワフルなパーソナル計算デバイスは、厳格に資源制約がなされている。例えば、スクリーンサイズ、利用可能なメモリの量およびファイルシステムスペース、入力および出力容量、および処理容量は夫々デバイスの寸法が小さいことによって夫々制限されるかも知れない。このように厳格な資源制約のために、例えば入力キーおよびこのようなパーソナル計算デバイス上に存在する他のユーザ入力メカニズムに関し、制限された量および/あるいはサイズを維持することがしばしば典型的に望ましい。このような、入力メカニズムに関する制限された量およびあるいは/サイズは、一般的に機能的に不満足なユーザ入力インタフェースを発生することは普通に知られている。
【0003】
これらのパーソナル計算デバイスの若干はアプリケーションプログラミングインタフェース(“APIs”;application programming interfaces)を使用し、時として実行時環境(runtime environment)、およびソフトウエアプラットフォーム(software platform)として参照され、それらはそれらのローカルな計算機プラットフォーム上にインストールされ、そしてそれは例えば、一般的な呼をデバイス固有の資源に対して与えること等によってこれらデバイスの動作を簡易化するために使用される。さらに、これらAPIsの若干はまたソフトウエア開発者にこのようなデバイス上でフルに実行可能なソフトウエアプリケーションを作成する能力を与えることで知られている。さらに、いくつかのこのようなAPIsは、ソフトウエア開発者にかかる装置を完全に実行するソフトウエアプリケーションを作成する能力を提供することが知られている。加えて、しばしばこのようなAPIsは、機能を計算する計算デバイスが、特定の計算デバイスシステムソースコードを有するソフトウエアデベロッパーを必要とせずに、ソフトウエアプリケーションが利用可能になるように、計算デバイスシステムソフトウエアとソフトウエアプリケーションとの間に機能的に配置されることが知られている。さらに、いくつかの同様のAPIsは、かかるパーソナル計算デバイスに対しアクセスを制限しそして統制するような方法において、ユーザパスワードを処理する機能を提供するものとして知られている。ある事例において、かかるパスワード処理は、少なくともある程度、パーソナル計算デバイスに対し遠く離れて実行される。
【0004】
このようなAPIsの例としてそれらの若干は以下においてより詳細に議論され、これらは、San Diego, California のQualcomm, Inc.によって開発された、無線のためのバイナリランタイム環境(Binary Runtime Environment for Wireless(R)(BREW(R))のバージョン3,1を含む、現在公的に利用可能なバージョンを含む。BREW(R)は時として、計算機デバイスの動作システム(典型的には無線セルラ電話)上に存在する薄いベニア(thin veneer)として記述され、そしてそれは、他の特徴の中で、パーソナル計算デバイス上にとくに見られるハードウェアの特長に対してインタフェースを与える。BREW(R)はさらに、少なくとも、かかる装置の資源に関する要求に関しおよびBREW(R)APIを含むデバイスに係る顧客により支払われる価格に関し、比較的低コストでこのようなパーソナル計算デバイスを提供することが可能な1つの利点によって特性付けられる。BREW(R)と関連して知られる他の特徴は、無線サービスオペレータ、ソフトウエア開発者、および計算デバイス消費者に対して種々の利点を与える、そのエンドツーエンドソフトウエア分配プラットフォーム(end-to-end software distribution platform)を含む。少なくとも1個の、このような現在利用可能なエンドツーエンドソフトウエア分配プラットフォームは、サーバクライアントアーキテクチャ(server-client architecture)上に分配されたロジック(logic)を含み、そこでは、サーバプラットフォーム、例えば、ビリング(billing)、セキュリティ、およびアプリケーション配分機能、そしてクライアントプラットフォーム、例えば、アプリケーションの実行、セキュリティおよびユーザインタフェース機能を含む。
【0005】
このようなパーソナル計算デバイスに対してパスワードを遠隔的に処理することを含む、このようなパーソナル計算デバイスに対し認可されたユーザに対してのみにアクセスを制限しそして制御するような方法で、ユーザパスワードを処理するためのメカニズムを提供することに関しては、入力デバイスあるいはメカニズムを経て受信されたキーストロークを記録することによって、多くのシステムが典型的にこのような限定されたアクセスをある程度達成している。1つの例においては、多コンポーネントパスワード方式における使用のために、各キーは1つの可能性あるコンポーネントを表す。ここで、10のキーを備えたデバイスは、10のキーが許容する組み合わせが存在するような多くの独特なパスワードを可能にする。しかしながら、他の実施例においては、各キーは本質的に2個の可能性のある値を有し、本質的に10のキーの機能を20のキーの機能に拡張するために、10のキーのうちの1つをシフトキーとして使用するように、複数のキーを同時に押すことを認識するという付加的な機能を含む。ここで、可能性のある独特のキーの数は、利用可能な独特の10のキーを用いる利用可能な独特のパスワードの数から、20のキーを用いる利用可能な独特のパスワードの数に拡張される。このように提案される設計の各々は、10あるいは20のキー設計を含み、この装置で利用可能な入力キーの数に対しいくつかの方法で制限される利用可能な構成要素の数を有する共通する特徴を有する。ポテンシャルキー(potential key)の組み合わせの数が増えると、そして/あるいはパスワードに使用される数字(digit)の数が増えると、これらの装置のユーザによって経験されるようにパスワードの認識と関連する問題が増加することを認識すべきである。
【0006】
現在比較的に強力なパスワード入力能力を与える他のパスワードメカニズムが存在し、そこでは、例えばこのようなメカニズムはASCIIキャラクタの拡張領域のエントリを可能にする。このようなパスワードメカニズムの1つは、マルチタップ機能(multitap functionality)の使用を含む。マルチタップを用いると、1個のキーは複数の値を表示する能力を有し、そこでは例えば、1個のキーはその表面に“2abc”なる値あるいはコンポーネントを表示することができる。そこではユーザは、希望する文字あるいは数字を選択するために、 “2abc”キーを1度あるいはそれより多い回数押すことによって、パーソナル計算デバイスを動作させることが可能である。例えば、2キーが、文字“a”に対して1回押され、“b”に対して2回、cに対して3回、そして数字“2”に対して4回押される。このようなマルチタップパスワードメカニズムに関して、同じキーで連続した文字を入力するユーザの企図を検出するために提供する機能をさらに含むことは珍しいことではない。
【0007】
一例は語“no”であり、“n”および“o”の両者は6キー(“6mno”)上にあるゆえに、文字“n”を入力するためにユーザは、システムがタイムアウトになるのを待って、6キーを2回押さなければならず、そして続いて、文字“o”を入力するために6キーをさらに3回押さなければならない。他の既知のアプローチは、タイムアウトをスキップするために特定のキーを押すことであり、このようにして、同じキーを使用して次のキャラクタの直接のエントリが可能になる。多くのマルチタップ方法は、ハンドヘルドデバイスにおいて広く使用されていることが知られている。しかしながら、マルチタップ方法は典型的にテキストを入力するのが遅くそして役に立たない方法であると見られており、そして一般にユーザによって嫌われることで知られている。ここで、付加的文字、数字等を加えることによって生じる困難性に加えて、パスワードの任意の特定の数字/コンポーネント、すなわち可能性のある数字の組み合わせの数の増加もまた、ユーザにとってどの組み合わせが、多くの特別なパスワードとして記録されたかを記憶することの困難性を増加し、そこにはまた、比較的短い長さのパスワードの組合せを達成するために、遅くそして多数のキープレスを必要とするマルチタップの使用の困難性と不利益が導入される。
【0008】
現代のパスワード方式の多様性もまたユーザがそのパスワードを思い出すことを不可能にするであろう可能性をさらに増加する要素を導入する。例えば、多くの現代のパスワード方式は、ユーザに彼等のパスワードを周期的に変更することを要求し、そこではユーザは新しいパスワードをこれらパスワード変更のたびごとに再記憶することを強制される。このようなパスワードの頻繁な変更は、これらのユーザがこのように新しく変更されたパスワードを思い出すことができないであろう可能性を増加する。さらに、また現在では、ユーザにとって多くのシステムに亘って多数のパスワードを有することは珍しいことではないことにより、ユーザが1つまたはそれより多くの特定のシステムに関し1つまたはそれより多くのパスワードを思い出すことができない可能性を増加する。
【0009】
ユーザが長いパスワードを思い出す彼等の能力について援助する少なくとも1つの既知のアプローチは、テキストに基づいたパスワード(text-based password)よりむしろ図に基づいたパスワード(graphic-based password)に基づくパスワード方式の使用である。1つの既知のシステムにおいて、図形的パスワード方式はデバイススクリーン上にシーン(scene)を表示するように動作し、そこではユーザは、スタイラス(stylus)を使用して、スクリーン上に表示された1あるいはそれより多いオブジェクト(object)を接続し、そこで、それは、パスワードとして記録されるオブジェクトのユーザ接続によって生成された独特のパターンである。このようなシステムは、図に基づいたパスワードを使用するという利点を提供し、これらはユーザにとってテキストに基づいたパスワードよりも思い出すことが間違いなく容易であるが、しかし、かかるシステムは図に基づくことのみを含む(即ち、テキストに基づく形式によって入力することができない)限界を有し、かかる限界は、対話型のスクリーン(interactive screen)の使用、資源抑制装置に関して一般に適するものでないとして知られている比較的高解像度のスクリーンの使用、パスワードの一部ではない図形ディスプレイ上の表示オブジェクト(即ち、接続時にスクリーン上に表示されるがユーザによりその他の場合には使用されないこれらのオブジェクトは他のオブジェクト間に取り出される)、そして、かかるパスワードが表示されているまたは入力されている場合にスクリーンを見ている近くの個人により盗まれる図形的パスワードを有する問題、に関する要求を含む。
【0010】
従って、パスワードの想起(recollection)を助けるような方法で、パスワードの図形的特長の使用を提供する特徴を含む計算デバイスに対するパスワード方式を提供することは有利なことであろう。また図に基づくパスワードおよび文字に基づくパスワードの間に行われる限定的な選択がなされることを必要としない新しいシステムを提供することもまた有利なことであろう。さらに、かかるパスワードの入力に関し対話型のスクリーンを必要としない 図形的に動作可能にされたパスワード方式を提供することもまた有利なことであろう。また高分解能スクリ
ーンの使用を必要としない図形的に動作可能にされたパスワード方式を提供することもまた有利なことであろう。スクリーン上に表示される項目をパスワードに直接に関係する部品あるいはコンポーネントに限定する、図形的に動作可能にされたパスワード方式を提供することもまた有利なことであろう。付加的な利点は、パスワードの”肩越しの覗き見(shoulder surfing)“を防止する能力を持った図形的モードを提供するパスワード方式を与えることであろう。
【発明の開示】
【0011】
[概要]
ここに示される実施例は、例えば、その中の方法、ソフトウエア、および装置について、強いパスワード(strong password)によってユーザを認証するためのメカニズムを提供するために使用されている、1つあるいはそれより多くの実施例を含み、上で述べたニーズに焦点を当てる。少なくとも1つの実施例は独特の非記述的な図形的特徴(unique non-descriptive graphical feature)を独特のテキストベースのキャラクタ(unique text-based character)と関連させることを含む。このような実施例は複数のテキストベースのキャラクタを順々に受信することをさらに含む。このような実施例は、シーケンス方式(sequence scheme)に従って、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な(non-descriptive)図形的特徴(graphical feature)を、複数のテキストベースのキャラクタと順々に表示することをさらに含む。この実施例では、テキストベースのキャラクタを含むパスワードは、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴の表示とシーケンス方式との双方から判読される(deciphered)ことができるように動作する。
【0012】
少なくとも1つの実施例は、独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと関連させるよう形成されたロジックを含む。このような実施例はまた複数のテキストベースのキャラクタを順々に受信するように形成されたロジックを含む。このような実施例は、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を、シーケンス方式に従って、順々に表示するよう形成されたロジックをさらに含む。この実施例は複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理するように形成されたロジックをさらに含む。さらに、この実施例はテキストベースのキャラクタを含むパスワードが、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴の表示とシーケンス方式との双方から判読されるように動作する。
【0013】
少なくとも1つの実施例は、独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと関連させるために動作するコードを含む。このような実施例はまた複数のテキストベースのキャラクタ順々に受信するために動作するコードを含む。この実施例はまた複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴をシーケンス方式に従って順々に表示するために動作するコードを含む。この実施例は複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理するために動作可能なコードをさらに含む。さらに、この実施例は、テキストベースのキャラクタを含むパスワードが、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴の表示とシーケンス方式との双方から判読されるように動作する。
【0014】
少なくとも1つの実施例は、独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと関連させるための手段を含む。このような実施例は、複数のテキストベースのキャラクタを順々に受信するための手段をさらに含む。このような実施例は、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を、シーケンス方式に従って、順々に表示することの可能な手段をさらに含む。さらにこの実施例は、複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理するための手段を含む。さらに、このような実施例は、テキストベースのキャラクタを含むパスワードが、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴の表示とシーケンス方式との双方から判読されることができるように動作する。
【0015】
少なくとも1つの実施例における、少なくとも1つの利点は、パスワードの想起を助ける図形的パスワードの特徴(graphical password feature)の使用を提供するパスワード方式の使用を含む。他の利点は、図形とテキストベースのパスワード方式を結合することの選択である。さらに、他の利点はパスワードを入力することに関し、双方向スクリーンを必要とせずに図形的に動作可能なパスワード方式を提供することを含む。他の利点は、高分解能スクリーンの使用を必要としない、図形的に動作可能なパスワード方式を提供することを含む。少なくとも1つの実施例の他の利点は、パスワードのパーツあるいはコンポーネントに直接対応するこれらのアイテムに対し、スクリーン上に表示されるアイテムを制限する図形的に動作可能なパスワード方式を提供することである。少なくとも1つの実施例に関する付加的な利点は、パスワードの肩越しの覗き見の脅威を低減するような方法で、テキストベースのキャラクタモードに関連する図形的モードを提供するパスワード方式を提供することである。
【0016】
本発明の他の観点、利点および特徴は、以下の文節、図面の簡単な説明、詳細な説明、および特許請求の範囲を含む全出願の評価の後に明白になるであろう。
【0017】
上に述べた特徴およびここに記載される実施例の付随的な利点は、添付する図面と関連させて、以下の詳細な記述を参照することにより容易に明白になるであろう。
【0018】
[詳細な記述]
用語“典型的な”はこの中では、“事例、実例、あるいは例証として作用する”ことを意味するために使用される。ここで“典型的な”として記述されたいかなる実施例も、他の実施例以上に好ましくあるいは利点があるものとして解釈する必要はない。さらに、多くの実施例は、例えば計算デバイスのエレメントによって実行される動作のシーケンスによって記述される。ここに記載される種々のアクションは、特定の回路(例えば特定用途向け集積回路ASICによって)によって、1つあるいはそれより多くの処理装置(processor)によって実行されるプログラム命令によって、あるいは両者の組み合わせによって、実行することができるものと認識することができる。さらに、ここに記述される実施例は、実行によりここに記載される機能範囲を実行するための関連するプロセッサによって引き起こされ、そこに記憶されたコンピュータ命令の対応するセットを有するコンピュータ読み取り可能記録媒体のいずれかの形式において完全に実行されるものと考慮することができるものである。このように、請求項に記載された主題に関する種々の概念は、多くの異なった形態として実現することができ、これらの全てはかかる請求項に記載された主題事項の範囲内にあるものと意図される。さらに、ここに記述された実施例の各々に対しての何れかのかかる具体化の形態は、ここで例えば特定のアクションを実行するために“形成されたロジック(logic configured to)”、あるいは記載されたアクションを“動作可能なコード(code operable to)”として記述される。
【0019】
以下の詳細な記述は、テキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を提供する方法、システム、ソフトウエア、および装置を記載する。少なくとも1つの実施例において、パーソナル計算デバイスは、複数のテキストベースのキャラクタを順々に受信するために動作し、そしてそれに応じて順々に、そしてシーケンス方式に従って、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を表示するために動作する。このような実施例においては、テキストベースキャラクタを含むパスワードは、最小2つのアイテムを使用して判読されることが可能であり、1つのアイテムは複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴の表示であり、そして第2のアイテムは表示を生成するために使用されるシーケンス方式である。
【0020】
1つあるいはそれより多くの実施例において、テキストベースパスワード方式と関連する非記述的な図形的特徴を提供するために使用されるシステムは、パーソナル計算デバイスにおいて実行するパーソナル計算デバイス実行時環境(API)と関連して動作する。1つのこのような実行時環境(API)は、San Diego, CaliforniaのQualcomm, Inc.によって開発された、無線に関するバイナリ実行時環境(Binary Runtime Environment for Wireless(R)(BREW(R))ソフトウエアプラットフォーム(software platform)の新バージョンとなるものである。下に記載する少なくとも1つの実施例において、テキストベースのパスワード方式と関連する非記述的な図形的特徴を提供するためのシステムは、新たに考慮され、公には利用できないBREW(R)ソフトウエアプラットフォームのバージョンのような、実行時環境(API)を実施するパーソナル計算デバイスにおいて実行される。しかしながら、テキストベースパスワード方式と関連する非記述的な図形的特徴を提供するために使用されるシステムにおける1つあるいはそれより多くの実施例は、例えば、無線クライアント通信デバイスにおけるアプリケーションの実施を制御するために動作する他の形式の実行時環境(API)についての使用に適切である。
【0021】
図1は、ソフトウエアプリケートションおよびコンポーネントを、無線通信プロトコルまたは無線ネットワーク104に対する他のデータアクセスを通して、無線デバイスに対し選択的に伝送する、少なくとも1つのアプリケーションダウンロードサーバ106を有する、セルラ電話102のような、テキストベースパスワード方式と関連する非記述的な図形的特徴を提供するためのシステム100についての1つの典型的な実施例のブロックダイアグラムについて記述する。ここに示されたように、無線デバイスは、セルラ電話102、パーソナルデジタルアシスタント108、2ウエイテキストページャ(two-way text pager)としてここに示されているページャ110、あるいは、さらに無線通信ポータル(wireless communication portal)を有する分離した計算機プラットフォーム112とすることができ、そして他にネットワークあるいはインターネット結線された接続114を有することができる。この発明によるシステムは、限定するものではないが、無線モデム、PCMCIA、カード、アクセス端末パーソナル計算機、アクセス端末、ディスプレーあるいはキーボードを持たない電話機、あるいはこれらの任意の組み合わせまたはサブ組み合わせを含む、無線通信ポータルを含む遠隔デバイスの任意の形式でこのようにして実行することができる。
【0022】
アプリケーションダウンロードサーバ(application download server)106は、ここでは、ネットワーク116上に無線ネットワーク104と通信する他の計算機エレメントとともに示されている。セカンドサーバ120とスタンドアローンサーバ122とがあり、そして、各サーバは、無線ネットワーク104を横切る無線デバイス102,108,110,112に対し分離したサービスおよび処理を提供することができる。できればそこにはまた、無線デバイス102,108,110,112によってダウンロード可能なソフトウエアプリケーションを保持する、少なくとも1つのストアードアプリケーションデータベース(stored application database)118が存在する。異なる実施例においては、アプリケーションダウンロードサーバ106、第2のサーバ120、およびスタンドアローンサーバ122の何れか1つまたはそれより多くにおいて、テキストベースパスワード方式と関連する非記述的な図形的特徴を提供することと関連する動作の一部分を実行するロジックを配置することを意図する。
【0023】
図2には、無線ネットワーク104のコンポーネントおよびこれらのエレメント間の相互関係の説明図を含むシステム100を、より十分に説明するブロック線図が示されている。示されるように、システム100は、単に典型的なものであり、そして、任意のシステムを含むことが可能であり、それによって、無線クライアント通信デバイス102,108,110,112のような遠隔モジュールが、互いの間および中で、および/または、限定はされないが、無線ネットワーク搬送波および/またはサーバーを含む無線ネットワーク104を介して接続されたコンポーネントの間および中で、無線によって通信する。セルラ通信サービスを提供するために必要とするサーバ120のような何れか他のサーバと共に、アプリケーションダウンロードサーバ106および保存されたアプリケーションデータベース118は、インターネット、秘密のLAN,WANあるいは他のネットワークのようなデータリンクを介して、搬送波ネットワーク(carrier network)200と通信する。
【0024】
搬送波ネットワーク200は、メッセージングサービス制御器(“MSC;messaging service controller”)202に対して送信された、(データパケットとして送信された)メッセージを制御すために動作する。搬送波ネットワーク200はネットワーク、インターネットおよび/あるいはPOTS(電話サービスシステム“plain ordinary telephone system)”によって、MSC202と通信する。典型的には、搬送波ネットワーク200およびMSC202間のネットワークあるいはインターネット接続はデータを転送し、そしてPOTSは音声情報を転送するために動作する。MSC202は、複数の基地局(“BTS”)204に接続される。搬送波ネットワーク200と同様な方法で、MSC202はデータ転送のためにネットワークおよび/あるいはインターネットの両者によってBTS204に典型的に接続され、そして音声情報のためにPOTSに典型的に接続される。BTS204は結局、放送メッセージをセルラ電話102のような無線デバイスにショートメッセージングサービス(“SMS”;short messaging service)または他の当業界において知られたによって無線方式によって、無線で放送する。
【0025】
セルラ電話102のような無線デバイス(ここではパーソナル計算デバイス)は、アプリケーションダウンロードサーバ106から伝送されたソフトウエアプリケーションを受信しそして実行することが可能な計算機プラットフォーム(computer platform)206を有する。若干の実施例においては、これらのソフトウエアプリケーションは、アプリケーションダウンロードサーバからロードされるよりもむしろ、他の手段によって無線デバイス上にロードされる。計算機プラットフォーム206は、特定用途向け集積回路(“ASIC; application-specific integrated circuit” 208)あるいは他の処理装置、マイクロ処理装置、ロジック回路、あるいは他のデータ処理デバイスを含む。ASIC208は、無線デバイスの製造時にインストールされ、そして通常はアップグレード可能ではない。ASIC208あるいは他の処理装置は、無線デバイスのメモリ212における任意の内在プログラムとインタフェースする、アプリケーションプログラミングインタフェース(“API;application programming interface”)210レイヤ(layer)を実行する。メモリ212は、読み出し専用あるいはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EPROM,フラッシュカードあるいは計算機プラットフォームに共通する任意のメモリを含むことが可能である。API210は、テキストベースパスワード方式と関連する非記述的な図形的特徴を提供するように構成されたロジックを含むクライアントパスワードモジュール214を含む。計算機プラットフォーム206はまたメモリ212の中では積極的には使用されないアプリケーションを保持することが可能なローカルなデータベース(local database)216を含む。ローカルなデータベース216は典型的にはフラッシュメモリセルであるが、当業界において知られているような、磁気媒体、EPROM、光学的媒体、テープ、あるいはソフトあるいはハードディスク等の任意の第2の記憶デバイスであることが可能である。
【0026】
セルラ電話102のような無線クライアント通信デバイスは、従ってゲーム、ニュース、株式市況等の1つあるいはそれより多くのソフトウエアプリケーションを、アプリケーションダウンロードサーバ106からダウンロードし、そして、使用しない場合はローカルなデータベース216上にアプリケーションを保存し、そして、ユーザによって望まれる場合はAPI210上での実行のためにローカルなデータベース上に保存された内在するアプリケーションをメモリ212にアップロードする。さらに、非記述的な図形的特徴がテキストベースパスワード方式と関連して使用されるクライアントパスワードモジュール214の動作ため、無線ネットワーク104上での通信は、少なくとも部分的には秘密の方法で実行される。本発明のシステムおよび方法は、この中でさらに記述されるように、テキストベースパスワード方式と関連する非記述的な図形的特徴の使用を提供する。
【0027】
図3は、テキストベースパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を機能的に提供することを含むパーソナル計算デバイス300の1つの典型的な実施例を示す。図形的特徴における“非記述的”外観(aspect)は、対応するテキストベースのキャラクタに関して表示される図が、それらの表面において、テキストベースのキャラクタの表示ではないことを意味する。例えば、テキストベースのキャラクタが“r”である場合は、そこで、このようなキャラクタに対応する非記述的な図形的表現は“r”,”R“、
【数1】

【0028】
等の図形的表現でないであろう。しかしながら、キャラクタ”r“の非記述的表現は、例えば、惑星である水星(planet Mercury)の図形的表現とすることが可能である。テキストベースのキャラクタは、既知のキーボード入力機構上において典型的に利用可能であることがわかる(文字、数字、句読点、および他のシンボルを含む)アルファニューメリックタイプのキャラクタを含む。テキストベースのキャラクタのいくつかの例は、“a”、“A”、“*”、“1”、“>”および“%”を含む。
【0029】
示されるように、パーソナル計算デバイス300は、ディスプレー302および入力機構304を含む。ディスプレー302は、さらに、図形的特徴(graphical feature)306のグループ、可能な図形的特徴(potential graphical feature)308のパレット(pallet)およびそれと関連するテキストベースの相対物(counterpart)および隠されるパスワードディスプレー310を含む。図形的特徴306のグループは、パスワードの個々のテキストベースのキャラクタに対応する個々の図形的特徴を含み、ここでかかる図形的特徴は共に図形的特徴306の合計によって完成される全体のイメージを形成する。例え、表示された実施例において、図形的特徴306の範囲が、可能な図形的特徴312、314、316、318、320、322、324、326,328、および330の限定されたセットを含み、そしてそれらは、可能な図形的特徴308のパレットから選択されるとしても、他の実施例は共に異なる図形的特徴を提供し、そして他の実施例はこの図に示されるよりも多かれ少なかれ多くの図形的特徴を提供し、そしてさらに、他のかかる実施例は、実施例(例えば、示されているのは0〜9)に示されるものとは異なるテキストベースのキャラクタに対応する図形的特徴を提供する。
【0030】
可能な図形的特徴308のパレットは、対応するテキストベースのキャラクタに関する異なる図形的特徴306を含む。例えば、図形的特徴332(パレットアイテム(pallet item)324)は正方形の中のフォーワードスラッシュ(forward slash)でありテキストベースのキャラクタ“/”に似ている図形的表示である。ここで、この事例において、対応するまたは関連するテキストベースのキャラクタは数字“7”である。ここに示されるように、そして対応するシーケンス方式の規則に従って、図形的特徴308の各々は正方形の隅部で始まりそして同じ正方形の他の隅部で終了する連続するセグメントを含むか、あるいは、このような図形的特徴308は空白であるかあるいはその中にセグメントを有しない。現在の実施例に対するシーケンス方式はさらにつぎの規則を含む:全体の表示を形成する図形的特徴306は、正方形の3×3マトリックスを含む。各正方形は選定された色を有することが可能であり、図形的特徴306内のセグメントに対して使用されるペンの色は選択して選定することができ、表示全体の内容は、つぎの順序で与えられる:色は関連するテキストベースのキャラクタに対応する種々の背景カラーからの選択を可能にする個々の図形的特徴を含むパレット308から選択され、つぎにペンカラー(pen color)は種々の関連するテキストベースのキャラクタにさらに対応するペンカラーからの選択を可能にする個々の図形的特徴を含むパレット308から選択され、次に、左上側のコーナーの正方形(332)から始めて、そして左から右へ、行ごとに(例えば334,336,338,340,342,344,346、そして458の順序で連続して)移動し、図形的特徴306の各々は、パレット308から、図形的特徴312,314,316,318,320,322.324,326,328,そして330の1つの内容に取り込まれる。さらにこのシーケンス方式は、全体の画像はそれが完全に結合されていることが示されるように、連続的なセグメントにより提供されるように、図形的特徴306の全体の表示は画像の外形(outeline of an image)を含まなければならないという規則をさらに含む。
【0031】
現在の実施例に反映されているように、図形的特徴306は、全体のディスプレーに示されるように、記述されたシーケンス方式の規則の達成を反映し、ここでつぎの入力が受信される。ディスプレーがパレット308に対応するパレット308における背景選択とし一連の色彩を示した後、薄緑色の背景カラー(background color)を選択する入力が受信され、ここで薄緑色は数“4”と関連していて、次にディスプレーがパレット308に対応する一連の色をペンカラー選択として示した後、黒のペンカラーを選択する入力が受信され、ここで黒は数字“1”と関連し、次にディスプレーが図形に示されるような図形的特徴312,314,316,318,320,322,324,326,328および330を有するものとして示されるパレット308に反映されるものとして一連の連続するセグメントパターンを示した後、テキストベースのキャラクタ“7”に関連する図形的特徴324を最初に選択する入力が受信され、次にテキストベースのキャラクタ“1”に関連する図形的特徴312を選択する入力が受信され、次にテキストベースのキャラクタ“8”に関連する図形的特徴326を選択する入力が受信され、次にテキストベースのキャラクタ“4”に関連する図形的特徴318を選択する入力が受信され、次にテキストベースのキャラクタ“0”に関連する図形的特徴330を選択する入力が受信され、次にテキストベースのキャラクタ“5”に関連する図形的特徴320を選択する入力が受信され、次にテキストベースのキャラクタ“8”に関連する図形的特徴326を選択する入力が受信され、次にテキストベースのキャラクタ“3”に関連する図形的特徴316を選択する入力が受信され、最後にテキストベースのキャラクタ“7”に関連する図形的特徴324を選択する右側コーナーの正方形348に関連する入力が受信される。各連続するパスワードの成分(component)または数(digit)が選択された後、11の数のパスイワードが完成するまで隠されたパスワード表示310に追加のアステリスク(asterisk)が表示される。全体の図形的特徴306に従って、そして提示された実施例のシーケンス方式に従って、左から右へ、隠されたパスワード表示310に対応するパスワードの内容は、以下の“41718405837”である。
【0032】
例え現在の実施例が、結果として結合されたイメージが必要とされる、右から左に、上から下への方式で連続するセグメントが取り込まれる正方形のマトリクスの使用を含むシーケンス方式の使用を示すとしても、他のシーケンス方式はかかる方式とは完全に異なる。多くの可能なシーケンス方式として、下位の図形的特徴(sub-graphical feature)を全体的な図形表示に組立てる異なる方法であり、そして全体の図形的表示の組立に関係する多くの考え得る他の規則および手順としての、図形コンテンツ(picture contents)がある。しかしながら、そのように多くの異なった可能性あるシーケンス方式およびそれと関連する規則が可能であるため、そしてまた異なったこのようなシーケンス方式は同一の図形的特徴が適用可能であるため、そして結果として異なった対応するテキストベースのパスワードとなり、このようなシステム動作は、全体的な図形的表示に基づきテキストベースのパスワードを思い出すユーザにとって、かかる組合わせが実用的である前に、特定の対応するシーケンス方式と同様に全体的図形的表示が知らされることの双方を含むことが一般的である。例えば、現在の図形に関して、例えある人が図形的特徴の夫々と関連するテキストベースのキャラクタに関して知っていても、シーケンス方式なしには、ある人はかかるテキストベースのキャラクタが組立てられるべきシーケンスを知ることはないであろう。
【0033】
この中の請求項に記載された主題事項における1利点は、テキストベースのパスワードに対応する図形的特徴を提供することによって彼等のパスワードを思い出させることで、ユーザを援助することである。ここで、この利点は、図形がユーザが関連するパスワードを思い出すことが可能となるように動作する機能によって提供される利点と同様に、このようなテキストベースのパスワードを入力しそして取り扱う全ての既知の手段のような、テキストベースのパスワードを使用することに伴うすべての利点を含む。純粋な図形(pure graphic)に基づく方式にまさる他の利点は、タッチベーストスクリーン(touch-based screen)あるいは高分解能方式を必要としない利点以外に、図形的特徴と関連する対応するテキストベースのパスワードがあるためであり、このような情報はパスワードの内容(例えば"349“と云うことは”moon“ ”in the right hand corner“ ”brown horse”よりも容易である。)を技術サポート代行者からの音声通信によって容易に与えられることが可能であることである。
【0034】
現在の図形に関する上に記載されるように受信される入力は、入力機構304の中に見られる1つあるいはそれより多くの入力キーを通して受信される。例え現在の実施例が特定のキーからの数値的入力を使用するものとして特別に記述されているとしても、1つあるいはそれより多くの実施例は、任意の特定の入力キーあるいは入力キーの組み合わせを、テキストベースのキャラクタを表す入力キーとして解釈する、示されているデバイスは、22個の異なった個別キー352,354、356、358、360、362、364、366、368、370、372、374、376、378、380、382、384、386、388、390、392および394を有する。他の実施例は多かれ少なかれ入力キーを使用し、そして関連するテキストベースのキャラクタを識別しそして関連する個々の図形的特徴を表示するために、複数のキーの組み合わせの使用を提供する。
【0035】
図4は、前の2つの図形の実施例のシーケンス方式を使用して生成されるような、全体が図形的ディスプレー400の典型的実施例を図示し、ここで図形としての正方形336および342は、異なる(図3とは異なる)対応する特定の図形的特徴および関連するテキストベースのキャラクタあるいは数を有する。ここで、上方右手の正方形はテキストベースのキャラクタ“4”と関連する図形的特徴318を含み、そして中間右手の正方形はテキストベースのキャラクタ“8”と関連する図形的特徴326を含む。その結果、対応するパスワードは“41714408837”である。
【0036】
図5は、前の3つの図の実施例のシーケンス方式を使用して生成されるような、全体が図形的ディスプレー500の典型的実施例を図示し、ここで背景カラーとペンカラーは異なる(図4とは異なる)対応する色と関連するテキストベースのキャラクタあるいは数を有する。ここで、背景カラーは暗い緑色で、そしてテキストベースのキャラクタ“6”と組み合わされる、そしてペンカラーは明るいブルーで、そしてテキストベースのキャラクタ“3”と組み合わされる。その結果対応するパスワードは“63714408837”である。
【0037】
図6は、前の4つの図の実施例のシーケンス方式を使用して生成されるような、全体が図形的ディスプレー600の典型的実施例を図示し、ここで、背景カラーと図形的正方形334、336、342、344および346は異なる(図3とは異なる)対応する背景カラーおよび特定の図形的特徴そして関連するテキストベースのキャラクタあるいは数を有する。ここで背景カラーは白であり、テキストベースのキャラクタ2と関連する。さらに、上方中央の正方形334は、テキストベースのキャラクタ“8”と関連する図形的特徴326を含み、上方右手の正方形336は、テキストベースのキャラクタ“3”と関連する図形的特徴316を含み、中央右手の正方形342はテキストベースのキャラクタ“2”と関連する図形的特徴314を含み、下方左手の正方形344はテキストベースのキャラクタ“9”と関連する図形的特徴328を含み、そして下方中央の正方形346はテキストベースのキャラクタ“8”と関連する図形的形状326を含む。その結果、対応するパスワードは21783402987である。
【0038】
図7は、前の5つの図の実施例のシーケンス方式を用いて生成されるような、全体が図形的ディスプレー700の典型的な実施例を図示し、ここで、背景カラーおよび図形的正方形342および348は異なる(図3から異なる)対応する背景カラーおよび特定の図形的特徴および関連するテキストベースのキャラクタあるいは数を有する。ここで背景カラーは白であり、そしてテキストベースのキャラクタ2と関連する。さらに、中央右手の正方形342はテキストベースのキャラクタ“7”と関連する図形的特徴324を含む。下方右手の正方形348はテキストベースのキャラクタ“4”と関連する図形的特徴318を含む。その結果対応するパスワードは21718407834である。
【0039】
図8は非記述的な図形的特徴をテキストベースのパスワード方式と組み合わせて提供する1つの方法の1つの典型的な実施例を示す。方法800は、開始スッテプ802で開始した後に、スッテプ804に続き、システムは一連の独特の背景カラーを独特のテキストベースのキャラクタと組み合わせるよう動作する。次にスッテプ806でシステムは一連の独特のペンカラーを独特のテキストベースのキャラクタと組合せるよう動作する。続いて、スッテプ808において、システムは一連の独特の図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと組合せるように動作する。ステップ810において、このシステムは、3×3格子(grid)ディスプレーに対し動作する。ステップ812において、システムは独特の背景カラーのパッレトを独特のテキストベースのキャラクタと共に表示するように動作をする。スレップ812の次はステップ814であり、そこでは、システムはテキストベースのキャラクタの入力を受信するように動作し、そして対応する独特の背景カラーを表示する。次に、ステップ816において、システムは独特のペンカラーを独特のテキストベースのキャラクタと共に表示するように動作をする。ステップ818において、システムはテキストベースのキャラクタの入力を受信するように動作し、そして対応するペンカラーを表示する。ステップ820において、システムは独特の非記述的な図形の形状のパレットを独特のテキストベースのキャラクタと共に表示するように動作する。次にステップ824において、システムはテキストベースのキャラクタの入力を受信するように動作し、そして対応する非記述的な図形的形状を上方左の3×3格子位置に表示する。ステップ826において、システムはテキストベースのキャラクタの入力を受信するように動作し、そして対応する非記述的な図形的形状を次の時計方向の3×3格子位置において表示する。ステップ826の後に、システムはステップ828において、パスワードが完全かどうかを決定するために動作する。しかしながら、もしもステップ828において、パスワードがまだ完全でないと決定された場合は、続いてこの方法はステップ826に戻り、そこでシステムはこのようなステップに関して上に記述されたような動作を実行する。
【0040】
図9はテキストベースのパスワード方式と共に非記述的な図形的特徴を提供する機能を含むパーソナル計算機デバイス300の1つの代わりの実施例を図示する。このような代わりの実施例はまた次の4つの図形において記述されており、ここで図形的特徴が累積されたときに顔面に似た形態がスクリーンに表示されるようなシステムを一般的に目的とするものである。これの及び他の同様の実施例の利点は、ユーザーにより一般的に所有されているものとして知られる顔面の認識能力の利点を用いる能力である。説明の目的のために、示された実施例は複雑さについては限定されており、そして多くの同様の実施例は、多くのそして複雑な顔面の特徴、ヘッドウェア、宝石、背景等のような、追加の図形的特徴を含むであろうことが、そしてより強固なパスワード方式を提供するであろうことが期待されている。
【0041】
より特別には、パーソナル計算デバイス300は可能性のある図形的特徴(potential graphical feature)900のパレット(pallet)とそれらと関連するテキストベースの相対物を含む。図形的特徴のグループ(図13参照)は、パスワードの個々のテキストベースのキャラクタに対し個々に対応する個々の図形的特徴を含み、ここでかかる個々の図形的特徴は共に、可能性のある図形的特徴900のパレットから選択された図形的特徴を含む、全体的な画像を形成する。示されているように、パレットアイテム912に含まれる図形的特徴は、引き延ばされた頭の形状を表す。パレットアイテム914は十分に丸い頭の形状を表す図形的特徴を含む。パレットアイテム916は広い横長の頭の形状を表す図形的特徴を含む。パレットアイテム918は長い四角形の頭の形状を表す図形的特徴を含む。パレットアイテム920は十分に四角形の頭の形状を表す図形的特徴を含む。パレットアイテム922は別の広い横長の頭の形状を表す図形的特徴を含む。パレットアイテム924は広くなる頭の形状を表す図形的特徴を含む。パレットアイテム926は細くなる頭の形状を表す図形的特徴を含む。パレットアイテム928はあごの細い頭の形状を表す図形的特徴を含む。パレットアイテム930は先の尖ったあごの形状を表す図形的特徴を含む。例え表示された実施例において可能性のある図形的特徴900のパレットが限定されたセット912,914,916,918,920,922,924,926,928および930を含むとしても、他の実施例は相互に異なる図形的特徴を提供し、そして他の実施例は図に示されたものよりも多かれ少なかれ多数の図形的特徴を提供し、そしてさらに、他のかかる実施例は実施例のなかで示された(例えば0−9に示されている)ものとは別のテキストベースのキャラクタに対応する図形的特徴に関し提供する。
【0042】
図10はテキストベースのパスワード方式とともに非記述的な図形的特徴を提供するパーソナル計算デバイス300の1つの代わりの実施例を図示する。このような代わりの実施例は図9−13に記載された代わりの実施例の一部分を表す。さらに特別に、パーソナル計算デバイス300は可能性のある図形的特徴1000のパレットおよびそれらと関連するテキストベースの相対物を含む。図形的特徴のグループ(図13参照)は、パスワードの個々のテキストベースのキャラクタに個々に対応する個々の図形的特徴を含み、そしてかかる個々の図形的特徴は共に、可能性のある図形的特徴1000のパレットから選択された図形的特徴を含む全体的な画像を形成する。示されるように、パレットアイテム1012に含まれる図形的特徴は、1つの特有の眉毛のパターンを表す。同様に、残りのパレットアイテム1014,1016,1018,1020,1022,1024,1026,1028および1030は、他の独有の眉毛のパターンを表し、そして対応する独特のテキストベースのキャラクタに関連する。例え表示された実施例において、可能性のある図形的特徴1000のパレットがパレットアイテム1012,1014,1016,1018,1020,1022,1024,1026,1028、および1030の可能性のある図形的と特徴の限定されたセットを含むとしても、他の実施例は、相互に異なる図形的特徴を提供し、他の実施例はさらに、図に示されているものよりも多かれ少なかれ多数の図形的特徴を提供し、そしてさらに、他のかかる実施例はまた、図に示されたそれらの実施例(例えば0−9に示されている)以外のテキストベースのキャラクタに対応する図形的特徴を提供する。
【0043】
図11は、テキストベースのパスワード方式と共に非記述的な図形的特徴を提供する機能を含む、パーソナル計算デバイス300の1つの代わりの実施例を図示する。このような代わりの実施例は、図9−13に記載された代わりの実施例に関する一部を示す。より特別には、パーソナル計算デバイス300は、可能性ある図形的特徴1100のパレットを含み、そして、これらの関連するテキストベースのキャラクタの相対物を含む。図形的特徴のグループ(図13参照)は、パスワードの個々のテキストベースのキャラクタに個々に対応する個々の図形的特徴を含み、そしてここで、このような個々の図形的特徴は、可能性ある図形的特徴1100のパレットから選択された図形的特徴を含む全体の画像を共に形成する。示されるように、パレットアイテム1112に含まれる図形的特徴は1つの特定の鼻の形状を示している。同様に、残りのパレットアイテム1114,1116,1118,1120,1122,1124,1126,1128および1130は、他の独特な鼻の形状を表し、そしてそれらは独特のテキストベースのキャラクタに対応するために組み合わされる。例え表示された実施例において可能性ある図形的特徴1100のパレットがパレット項目1112,1114,1116,1118,1120,1122,1124,1126,1128、そして1130のなかで可能性ある図形的特徴の限定されたセットを含むとしても、他の実施例は全体的に異なる図形的特徴を提供し、そして他の実施例はさらに図に示されたものとは多かれ少なかれ多数の図形的特徴を提供し、そしてさらに、他のかかる実施例は、それらの実施例(例えば0−9に示されている)に示されるもの以外のテキストベースのキャラクタに対応する図形的特徴を提供する。
【0044】
図12は、テキストベースのパスワードと共に非記述的な図形的特徴を機能的に提供することを含む、パーソナル計算デバイス300の1つの代わりの実施例を図示する。かかる代わりにお実施例は図9〜13に記載された代わりの実施例一部を表す。より特別には、パーソナル計算デバイス300は、可能性のある図形的特徴1200のパレットとそれらに関連するテキストベースのキャラクタ相対物を含む。図形的特徴(図13参照)のグループは、パスワードの個々のテキストベースのキャラクタに個々に対応する個々の図形的特徴を含み、ここでかかる個々の図形的特徴は共に可能性のある図形的特徴1200のパレットから選択された図形的特徴を含む全体的な画像を形成する。示されるように、パレットアイテム1212に含まれる図形的特徴は1つの特定の口の形状を示している。同様に、残りのパレットアイテム1214,1216,1218,1220,1222、1224,1224、1228および1230は他の独特の口の形状を示し、そしてそれらは対応する独特のテキストベースのキャラクタに関連する。例え、表示された実施例において、可能性ある図形的特徴1200のパレットが、パレットアイテム1212,1214,1216,1218,1220,1222,1224,1224,1228、および1230のなかの可能性のある図形的特徴の制限されたセットを含むとしても、他の実施例はとともに異なる図形的特徴提供し、そして他の実施例はまた図に示されたよりも多かれ少なかれ多数の図形的特徴提供し、そしてさらに他のかかる実施例は実施例(例えば0−9に示されている)に示されたもの以外のテキストベースのキャラクタに対応する図形的特徴を提供する。
【0045】
図13は、テキストベースのパスワード方式とともに非記述的な図形的特徴を提供する機能を含むパーソナル計算デバイス300の1つの代わりの実施例を図示する。このような代わりの実施例は、図9−13に記載された代わりの実施例の一部を示す。さらに特別に、パーソナル計算デバイス300は、ディスプレー302に図示される、頭の形状1302、眉毛のパターン1304、鼻の形状1306、そして口の形状1308を含む画像を含む。可能性のある図形的特徴900,1000,1100および1200のパレットは、各対応するテキストベースのキャラクタに関する異なる図形的特徴を含む。ここに示されるように、そして対応するシーケンス方式の規則に従って、全体の表示を取りまとめる図形的特徴は、顔面を形成するフォーマット(face-forming format)に調整される。現在の実施例に反映されるように、図形的特徴は、全体的な表示に示されるように、記述されたシーケンス方式の規則の満足度を反映し、ここで次の入力が受信される。テキストベースのキャラクタ“2”と関連する図形的特徴914を選択する入力が受信され、テキストベースのキャラクタ“9”と関連する図形的特徴1028を選択する入力が受信され、テキストベースのキャラクタ“7”と関連する図形的特徴1124を選択する入力が受信され、テキストベースのキャラクタ“8”と関連する図形的特徴1126を選択する入力が受信される。左から右へ、パスワードの内容は、全体の図形的特徴1202に従い、そして現在の実施例のシーケンス方式に従い、以下の“2878”とされる。
【0046】
図14はパスワードの想起を促進するためにパスワード成分と共に図形的特徴を使用するように動作するパーソナル計算デバイス1400の1つの典型的な実施例を図示する。ここで使用されるような、“パーソナル通信デバイス(personal communication device)”は、例えば、常駐する構成されたロジック(resident configured logic)を実行する1つあるいはそれより多くの処理回路を含み、ここでこれらの計算デバイスは、例えばマイクロ処理装置、デジタル信号処理装置(DSPs)マイクロ制御器、ポータブル無線電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDAs)そしてページングデバイス、あるいは通信を安全にすることを目的とする少なくともここに記載された動作を実行するように構成された処理装置およびロジックを含むハードウェア、ソフトウエア、およびファームウェアの任意の適当な組み合わせを含む。少なくとも1つの実施例において、パーソナル通信デバイス1400は少なくとも一個のサーバ(典型的には離れて配置されている)によって、このようなパーソナルパスワード処理に関してサービスされる。1つの実施例において、かかるネットワークは、少なくとも一部は、無線ネットワーク104である。1つの実施例において、パーソナル計算デバイス1400は、図1に関して示されそして記述されている、何れかの無線デバイス102,108,110および112であることが可能である。
【0047】
典型的な実施例の中に示されるように、パーソナル計算デバイス1400は、メモリ1402、ネットワークI/Oインターフィス1404、PCデバイスI/Oインターヘィス1405、処理装置1406およびバス1408を含む。例えメモリ1404がRAMメモリとして示されているとしても、他の実施例は、形成されたロジックの記録のために提供されることが知られているすべての既知のタイプのメモリとして、かかるメモリ1402は含む。さらに、例えメモリ1402が1つの形式のメモリの1つの連続したユニットとして示されているとしても、他の実施例は複数の位置および複数の形式のメモリをメモリ1402として使用する。ネットワークI/Oインターフィス1404は、ネットワークおよびバス1408を介して結合された装置に、入力および出力を提供する。PCデバイスI/Oインターフィス1405はパーソナル計算デバイス1400への入力および出力を提供する。処理装置1406はバス1408を経由して与えられた命令およびデータの基に動作する。
【0048】
独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと関連させるために形成されたロジック(1404)はメモリ1402内に配置され、そしてシーケンス方式に従って、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を、ロジック(1404)は順々に受信するよう構成され、ロジック(1406)は順々に表示するよう構成され、そしてロジック(1408)は複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理するように構成されている。1つの実施例において、このような複数のテキストベースのキャラクタを処理することは、かかるテキストベースのキャラクタをローカルのあるいは遠隔的(locally or remotely)のいずれかで記録することを含む。他の実施例において、かかる処理はテキストベースのキャラクタをパスワードとしてネットワークを通して遠隔の認証(remote authentication)において使用するために送信することを含む。さらに他の実施例において、テキストベースのキャラクタはさらに、認証および/またはさらなる処理のために続いてネットワークを通して送信する前に、例えばハッシュアルゴリズム(hash algorithm)を介して処理される。加えて、メモリ1402はロジック(1420)をさら含み、ここで、テキストベースのキャラクタを含むパスワードは、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴およびシーケンス方式の双方から判読されることができる。
【0049】
少なくとも1つの実施例は選択的のロジック1422を含み、ここで非記述的な図形的特徴は少なくとも1つの次の、背景カラー、ペンカラー、およびパターンを含む。加えて、少なくとも1つの実施例は選択的ロジック1424を含み、ここでシーケンス方式は次のシーケンス、背景カラー、ペンカラー、および時計方向に動く3×3コンポーネント格子(3×3 component grid)を使用した一連の形状の挿入(figure insertion)を含む。さらに,少なくとも1つの実施例において、ロジック1426が含まれ、ここで非記述的な図形的特徴は人間の顔の異なる顔面特徴を表現し、そしてここでシーケンス方式は非記述的な図形的特徴をあらかじめ定められた順序で表示することを含む。
【0050】
図15はテキストベースのパスワード方式と関連する非記述的な図形的特徴を提供する1つの方法に関する1つの典型的な実施例を図示する。方法1500は、最初のステップ1502の後、ステップ1504を開始し、そこではこの方法は独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと組み合わせるように動作する。次に、ステップ1506において、この方法は複数のテキストベースのキャラクタを順々に受信するように動作をする。ステップ1508において、この方法はシーケンス方式に従って、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を順々に表示するように動作する。ステップ1510において、このシステムは複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理するように動作する。少なくとも1つの実施例において、スッテプ1520が提供され、ここでテキストベースのキャラクタを含むパスワードは、複数のテキストベースのキャラクタに関連する非記述的な図形的特徴の表示とシーケンス方式の双方から判読されることができる。次にステップ1510はステップ1514で終了する。
【0051】
少なくとも1つの実施例において、選択的ステップ1516が提供され、ここで、非記述的な図形的特徴は次の、背景カラー、ペンカラー、およびパターンの少なくとも1つを含む。少なくとも1つの実施例において選択的ステップ1518が提供され、ここでシーケンス方式は次のシーケンス、背景カラー、ペンカラーそして、図形の挿入が連続的でありそして完全に制限されたオブジェクトを表示するために結合するように、3×3コンポーネント格子を使用する一連の図形の挿入とを含む。
【0052】
この技術分野において通常の熟練を有する者は、ここで開示された実施例に関連して記載された、種々の事例となるロジックブロック、外形、モジュール、回路およびアルゴルズムステッが、電子的ハードウエア、コンピュータソフトウエア、または両者の組合わせとして実行することができることをさらに認識するであろう。このハードウェアおよびソフトウエアの互換可能性を明確に説明するために、種々の事例としてのコンポーネント、ブロック、構成、モジュール、回路およびステップについて、それらの機能の観点から一般的に上で記載した。このような機能がハードウェアとしてあるいはソフトウエアとして実現されるか否かについては、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられた設計上の制約に従う。熟練した技術者は記載された機能をそれぞれの特定の応用に対して種々の方法で実行することができるが、これらの実行の決定は現在の発明の範囲から逸脱する原因となるとして解釈されるべきものではない。
【0053】
ここに開示された実施例に関連して記載された方法あるいはアルゴリズムのステップは、直接にハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウエアモジュール、または2つの組合わせにより実現することができる。ソフトウエアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、PROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスター、ハードディスク、取り外し可能なディスク、CD−ROM,あるいはこの技術分野において知られた記憶媒体のいずれか他の形式の中に在住させることができる。典型的な記憶媒体は処理装置と結合され、かかる処理装置は記憶媒体から情報を読み出しそして記憶媒体に情報を書き込むことができる。代わりに、記憶媒体は処理装置と一体化することができる。処理装置および記憶媒体はASICの中に在住させることができる。このASICは計算デバイスまたはユーザ端末の中に在住させることができる。代わりに、処理装置と記憶媒体は、計算デバイ
スあるいはユーザ端末の中の個別のコンポーネントとして在住させることができる。
【0054】
開示された実施例に関する以上の記載は、この技術分野において通常の熟練を有するいかなる者も、本発明を作成しあるいは使用することが可能なように提供される。これらの実施例に関する種々の変形は、当業界において熟練した者にとっては容易であることが明らかであり、そしてここで定義された一般的な原理は本発明の精神あるいは範囲から逸脱することなしに他の実施例に適用可能である。したがって、本発明はここに示された実施例に限定されることを意図するものではなく、ここに開示された原理と新規な特徴から成る最も広い範囲に対応すべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1はテキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステムの1実施例に関するハイレベルの図である。
【図2】図2はテキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステムの1実施例に関するセミ−ハイレベルの図である。
【図3】図3はテキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステム内で使用されるパーソナル計算デバイスの1実施例に関するブロック図である。
【図4】図4は対応するテキストベースのパスワードコンポーネントに関連して生成された非記述的な図形的特徴を含む1実施例のディスプレーを図示する図である。
【図5】図5は対応するテキストベースのパスワードコンポーネントに関連して生成された非記述的な図形的特徴を含む1実施例のディスプレーを図示する図である。
【図6】図6は対応するテキストベースのパスワードコンポーネントに関連して生成された非記述的な図形的特徴を含む1実施例のディスプレーを示す図である。
【図7】図7は対応するテキストベースのパスワードコンポーネントに関連して生成された非記述的な図形的特徴を含む1実施例のディスプレーを示す図である。
【図8】図8はテキストベースパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステムの1実施例を示すフローチャートである。
【図9】図9はテキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステム内で使用される1実施例と関連するパレットを示す図である。
【図10】図10はテキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステム内で使用される1実施例と関連するパレットを示す図である。
【図11】図11はテキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステム内で使用される1実施例と関連するパレットを示す図である。
【図12】図12はテキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステム内で使用される1実施例と関連するパレットを示す図である。
【図13】図13は対応するテキストベースパスワードコンポーネントに関連して生成されるような、非記述的な図形的特徴を含む1実施例のディスプレーを示す図である。
【図14】図14はテキストベースのパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステムにおいて使用されるような、パーソナル計算デバイスの1実施例のブロック図である。
【図15】図15はテキストベースパスワード方式に関連する非記述的な図形的特徴を使用するシステムの1実施例を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パスワードを入力するための方法であって、パスワードはテキストベースのキャラクタを含み、この方法は
独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと関連させ、
順次複数のテキストベースのキャラクタを受信し、
シーケンス方式に従って、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を順次表示し、そして
複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理することを含み、
なお、テキストベースのキャラクタを含むパスワードは、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴の表示とシーケンス方式との双方から判読されることを可能とする
方法。
【請求項2】
非記述的な図形的特徴は、次の、背景カラー、ペンカラーおよびパターンの少なくとも1つを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
シーケンス方式は、連続しそして完全に制限されているオブジェクトを表示するために形状の挿入が結合するように、次のシーケンス、背景カラー、ペンカラー、および3×3コンポーネント格子を使用する一連の形状の挿入を含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
非記述的な図形的特徴は人間の顔に関する異なる顔面の特徴を表示し、そしてシーケンス方式はあらかじめ定められた順序で非記述的な図形的特徴を表示することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
パスワードを使用するパーソナル計算デバイスであって、パスワードはテキストベースのキャラクタを含み、このパーソナル計算デバイスは、
独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと関連させるよう形成されたロジックと、
複数のテキストベースのキャラクタを順々に受信するよう形成されたロジックと、
シーケンス方式に従って、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を順々に表示するように形成されたロジックと、そして
複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理するように形成されたロジックとを含み、
ここで、テキストベースのキャラクタを含むパスワードは、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴の表示とシーケンス方式との双方から判読されることができる
パーソナル計算デバイス。
【請求項6】
非記述的な図形的特徴は、以下の背景カラー、ペンカラーおよびパターンの少なくとも1つを含む、請求項5記載のパーソナル計算デバイス。
【請求項7】
シーケンス方式は、次のシーケンス、背景カラー、ペンカラー、および時計方向の移動において3×3コンポーネント格子を使用する一連の形状の挿入を含む、請求項5記載のパーソナル計算デバイス。
【請求項8】
非記述的な図形的特徴は人間の顔に関する異なる顔面の特徴を表示し、そして、シーケンス方式はあらかじめ定られた順序で非記述的な図形的特徴を表示することを含む、請求項5記載のパーソナル計算デバイス。
【請求項9】
計算機が読み取り可能な媒体に具現化された計算機プログラムであって、計算機プログラムはパスワードを入力することが可能であり、このパスワードはテキストベースのキャラクタを含み、計算機プログラムは、
独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと関連させるように動作可能なコードと、
複数のテキストベースのキャラクタを順々に受信するように動作可能なコードと、
シーケンス方式に従って、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を順々に表示するように動作可能なコードと、そして
複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理するように動作可能なコードと、
を含み、
なお、テキストベースのキャラクタを含むパスワードは、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴の表示とシーケンス方式の双方から判読されることが可能である、
計算機プログラム。
【請求項10】
非記述的な図形的特徴は、次の背景カラー、ペンカラーおよびパターンのうちの少なくとも1つを含む、請求項9記載の計算機プログラム。
【請求項11】
シーケンス方式は、次のシーケンス、背景カラー、ペンカラー、および時計方向の移動において3×3コンポーネント格子を使用する一連の形状の挿入を含む、請求項9記載の計算機プログラム。
【請求項12】
非記述的な図形的特徴は人間の顔に関する異なる顔面の特徴を表示し、そしてシーケンス方式はあらかじめ定められた順序で、非記述的な図形的特徴を表示することを含む、請求項9記載の計算機プログラム。
【請求項13】
パスワードを使用するパーソナル計算デバイスであって、このパスワードはテキストベースのキャラクタを含み、パーソナル計算デバイスは、
独特の非記述的な図形的特徴を独特のテキストベースのキャラクタと関連させる手段と、
順々に複数のテキストベースのキャラクタを受信する手段と、
シーケンス方式に従って、複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴を順々に表示する手段と、そして
複数のテキストベースのキャラクタをパスワードとして処理する手段とを含み、
テキストベースのキャラクタを含むパスワードは複数のテキストベースのキャラクタと関連する非記述的な図形的特徴とシーケンス方式との双方から判読されることが可能である、パーソナル計算デバイス。
【請求項14】
非記述的な図形的特徴は、次の背景カラー、ペンカラー、およびパターンのうちの少なくとも1つを含む、請求項13記載のパーソナル計算デバイス。
【請求項15】
シーケンス方式は、次のシーケンス、背景カラー、ペンカラー、および時計方向の移動において3×3コンポーネント格子を使用する一連の形状の挿入を含む、請求項13記載のパーソナル計算デバイス。
【請求項16】
非記述的な図形的特徴は人間の顔に関する異なる顔面の特徴を表示し、そしてシーケンス方式はあらかじめ決定された順序で、非記述的な図形的特徴を表示することを含む、請求項13記載のパーソナル計算デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2008−537207(P2008−537207A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−558163(P2007−558163)
【出願日】平成18年3月1日(2006.3.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/007194
【国際公開番号】WO2006/094020
【国際公開日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】