説明

視覚障害者用移動体接近報知方法および視覚障害者用移動体接近報知装置

【課題】視覚障害者がハイブリッド自動車、電気自動車等の走行音の小さな移動体の接近を、移動体の走行音が小さな利点を喪失させることなく、確認・判断出来る方法・装置を提供することにより、視覚障害者が移動体に対する身構えと危険回避行動を取れる様にして視覚障害者が被害者として人身事故等に遭遇する危険性を低減することにある。
【解決手段】自動車や電車等の移動体に指向性のある電波であるマイクロ波を走行方向の前方に発射出来るマイクロ波発射装置を装着させると共に、前記移動体が発射するマイクロ波を受信・検知出来る電波受信・検知手段と該電波受信・検知手段での電波受信・検知に連動して移動体の接近と接近方向を音声で知らせることの出来る音声伝達手段とを少なくとも具有した移動体接近報知装置を視覚障害者が上体部に着装することにより、視覚障害者が走行音が小さな移動体の接近を確認・判断出来る様にする方法・装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視覚障害者に走行音が小さな自動車等の移動体の接近を報知して、視覚障害者が身構えと危険回避行動を取ることにより、視覚障害者が被害者となる人身事故等に遭遇する危険性を低減出来る様にするための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、我が国の電車は、静音化が進み、走行時の発生音が小さくなっていて、健常者にとっては好ましいことであるが、視覚障害者にとっては電車の近接が察知し辛くなり、視覚障害者が被害者として人身事故等に遭遇する危険性が高まっている。
【0003】
一方、自動車関連においては、従来は、ガソリン車等が主流を占め、走行音が大きいために、視覚障害者が其の走行音の大きさから危険を察知して危険回避行動を取っていたために、自動車関連での走行音の小さな自動車による人身事故等の問題は余り大きな問題として取り上げられなかった。しかし、近年、化石燃料資源枯渇問題や地球環境悪化問題等から、ハイブリッド自動車、電気自動車が急速に増加して来ていて、このことは、化石燃料資源枯渇問題や地球環境悪化問題等からの観点からは好ましいことであるが、ハイブリッド自動車、電気自動車の走行音が小さな利点が、前述の電車の例同様に、視覚障害者にとっては自動車の近接が察知し辛くなり、被害者として人身事故等に遭遇する危険性が益々高まって来ている。特に、交差点における視覚障害者の恐怖心は計り知れないほど増大すると思われ、自動車関連における人身事故等に遭遇する危険性は電車における比ではなく格段に増大すると考えられる。この問題は国・社会として真剣に受け止め、ハイブリッド自動車、電気自動車が本格的に普及する前に具体的で有効性のある解決策を示す必要がある。しかし、この問題に関しては、国や自動車関係企業・団体においても取組を始めたばかりであり、対策案の一案として、移動体に警報音発生器を装着させる案も出ていると言われているが、該案は移動体の走行音が小さな利点を安易に放棄するだけでなく警報音発生による新たな弊害を惹起する恐れがあり、必ずしも有効なる解決策とは言えず、関係する他の問題点および派生する問題点等も考慮した観点からの解決策が必要である。
【0004】
ところで、従来の視覚障害者対応策としての技術提案は、例えば、特許文献1〜特許文献3等の様な、障害者用杖を含んだ障害者誘導装置等が殆どであり、前述の様な、走行音が小さな自動車等の移動体の接近による視覚障害者の人身事故等に遭遇する危険性を低減出来る様な自動車等の移動体と直接的関係性のある技術提案は殆ど見受けられない。
【0005】
このため、走行音が小さなハイブリッド自動車、電気自動車等の本格的な普及が目前に迫って来ている現状において、走行音が小さなハイブリッド自動車、電気自動車等の移動体の走行音が小さな利点を安易に放棄することなく、自動車等の移動体の接近による視覚障害者が被害者として人身事故等に遭遇する危険性の低減が図れる様な技術提案が早急に望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−133701号公報
【特許文献2】特開平11−113991号公報
【特許文献3】特開平05−220007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする問題点は、走行音が小さなハイブリッド自動車、電気自動車等の本格的な普及が目前に迫って来ている現状において、ハイブリッド自動車、電気自動車等の移動体の走行音が小さな利点を喪失させることなく、視覚障害者が走行音の小さな移動体の接近を確認・判断出来る方法及び装置技術を提供することにより、視覚障害者が走行音の小さな移動体の接近を確認・判断出来る様にして、視覚障害者が移動体に対する身構えと危険回避行動を取ることにより、視覚障害者が被害者として人身事故等に遭遇する危険性を低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するため、本発明の視覚障害者用移動体接近報知方法は、自動車や電車等の移動体に指向性のある電波であるマイクロ波を走行方向の前方に発射出来るマイクロ波発射装置を装着させると共に、前記マイクロ波発射装置が発射するマイクロ波を受信・検知出来る電波受信・検知手段と該電波受信・検知手段での電波受信・検知に連動して移動体の接近を音声で知らせることの出来る音声伝達手段とを具有した移動体接近報知装置を視覚障害者が上体部に着装することにより、視覚障害者が走行音の小さな移動体の接近を確認・判断出来る様にして、視覚障害者が移動体に対する身構えと危険回避行動を取ることにより、移動体による視覚障害者が被害者となる人身事故等の危険性の低減を図る方法で、前記マイクロ波発射装置と移動体接近報知装置とを組み合わせて用いることを最も主要な特徴とする。
【0009】
付加して、前記移動体接近報知装置がマイクロ波の受信・検知可能方向が装置の左・右の2方向または左・右・前方の3方向もしくは左・右・前・後の4方向の何れかであり且つ受信・検知したマイクロ波が何れの方向から発射されているかを判別出来るとともに接近方向を音声で知らせることの出来る移動体接近報知装置であることを特徴とする。
【0010】
更に、前記移動体接近報知装置が受信したマイクロ波から視覚障害者と移動体との距離も算出出来るとともに距離情報も音声で知らせることが出来る移動体接近報知装置であることを特徴とする。
【0011】
更には、前記移動体接近報知装置がマイクロ波の受信・検知に連動して装置の着装者が視覚障害者であることを移動体等に報知する発光手段も具有している移動体接近報知装置であることを特徴とする。
【0012】
そして、本発明の視覚障害者用移動体接近報知装置は、視覚障害者が上体部に着装して用い視覚障害者が走行音の小さな自動車や電車等の移動体の接近を確認・判断出来る装置で、移動体に装着された指向性のある電波であるマイクロ波を走行方向の前方に発射出来るマイクロ波発射装置から発射されたマイクロ波を受信・検知出来る電波受信・検知手段と該電波受信・検知手段での電波受信・検知に連動して移動体の接近を音声で知らせることの出来る音声伝達手段とを具有していることを最も主要な特徴とする。
【0013】
付加して、前記電波受信・検知手段がマイクロ波の受信・検知可能方向が装置の左・右の2方向または左・右・前方の3方向もしくは左・右・前・後の4方向の何れかであり且つ受信・検知したマイクロ波が何れの方向から発射されているかを判別出来る電波受信・検知手段であるとともに前記音声伝達手段が接近方向も音声で知らせることの出来る音声伝達手段であることを特徴とする。
【0014】
更に、前記電波受信・検知手段が受信したマイクロ波から視覚障害者と移動体との距離も算出出来る電波受信・検知手段であるとともに前記音声伝達手段が距離情報も音声で知らせることが出来る音声伝達手段であることを特徴とする。
【0015】
更には、前記電波受信・検知手段のマイクロ波の受信・検知に連動して装置の着装者が視覚障害者であることを移動体等に報知する発光手段も具有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の視覚障害者用移動体接近報知方法および視覚障害者用移動体接近報知装置によれば、走行音が小さなハイブリッド自動車、電気自動車等の移動体が普及して来ても、ハイブリッド自動車、電気自動車等の移動体の走行音が小さな利点を喪失させることなく、視覚障害者が走行音の小さな移動体の接近を確認・判断出来る様になるので、視覚障害者が移動体に対する身構えと危険回避行動を取ることにより、視覚障害者が被害者として人身事故等に遭遇する危険性を低減することが出来る様になる。当然、電車等の移動体対応としても利用出来る。更には、移動体接近報知装置がマイクロ波の受信・検知に連動して視覚障害者であることを報知する発光手段を具有した装置であれば、移動体を運転している運転者も前方に視覚障害者がいることを視認出来るので、運転者が視覚障害者を配慮した運転をする様になるので、視覚障害者が被害者として人身事故等に遭遇する危険性を更に低減することが出来る様になる。そして、本方法・装置は、注意力が未発達な児童や注意力の衰えが来ている老人等も利用することにより被害者として人身事故等に遭遇する危険性を低減することが期待出来る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の方法・装置の移動体が自動車の場合の一実施形態例を示す概念図 (a)立面図的概念図 (b)平面図的概念図
【図2】本発明の方法・装置の3方向の受信方向を識別出来る移動体接近報知装置を上体部に着装した状態を示す概念図 (c)正面図的概念図 (d)側面図的概念図
【図3】本発明の方法・装置の移動体接近報知装置の一実施形態例を示す装置の外蓋を取り去った状態(配線関係省略)の概念図 (e)正面図的概念図 (f)側面図的概念図 (g)平面図的概念図
【図4】本発明の方法・装置の4方向の受信方向を識別出来る移動体接近報知装置を着装した状態(装置の外蓋を取り去り配線関係は省略)の一実施形態例を示す概念図(h)正面図的概念図 (i)側面図的概念図
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の視覚障害者用移動体接近報知方法および視覚障害者用移動体接近報知装置の実施の一形態例について移動体が自動車の場合の例を一括して視覚障害者用移動体接近報知方法として図を参照して説明する。
本発明の視覚障害者用移動体接近報知方法は、図1に示す様に、主要部が、自動車(移動体)5に指向性のある電波であるマイクロ波を走行方向の前方に発射出来るマイクロ波発射装置2を装着させると共に、マイクロ波発射装置2が発射するマイクロ波3を受信・検知出来る電波受信・検知手段と該電波受信・検知手段での電波受信・検知に連動して移動体の接近を音声で知らせることの出来る音声伝達手段とマイクロ波の受信・検知に連動して視覚障害者であることを移動体等に報知する発光手段とを具有した移動体接近報知装置1を視覚障害者4が上体前部に着装することにより、視覚障害者4が走行音の小さな自動車(移動体)5の接近を確認・判断出来る様にして、視覚障害者が移動体に対する身構えと危険回避行動を取ることにより、移動体による視覚障害者が被害者となる人身事故等の危険性の低減を図る方法であり、マイクロ波発射装置2と移動体接近報知装置1とを組み合わせて用いることを特徴としている。そして、移動体接近報知装置1の着装方法としては、例えば、図2に示す様に、視覚障害者4が首もしくは両肩から吊す様な状態またはボタンや面ファスナー(マジックテープ(登録商標)等)を利用して上着に着脱出来る様な状態で通常は着装される。
【0019】
そして、移動体接近報知装置1は、図3に示す様に、主要部が、電波受信・検知手段である電波受信・検知器11、音声伝達手段である音声発生器12、発光手段である発光器13と、前述の機器類を制御・統御して本発明の目的を達成出来る制御・統御機能を有する制御・統御装置14と電力を供給する蓄電池15とから構成されている。そして、移動体接近報知装置1は、マイクロ波の受信・検知可能方向が左・右・前方の3方向であり且つ何れの方向から発射されているかを判別出来るとともに接近方向を音声で知らせることの出来る機能を有していて、更に、受信したマイクロ波から視覚障害者と移動体との距離も算出出来るとともに距離情報も音声で知らせることが出来る機能も有している。尚、例図での移動体接近報知装置1およびマイクロ波発射装置2は説明を理解しやすくしたもので、実際には、本発明の目的を達成出来る範囲で可能な限りコンパクト化された合理的である形態の装置であることは言うまでもない。
以下、本発明装置の主要な部位・部材等について特記すべきことを記載する。
【0020】
移動体接近報知装置1では、図3に示す様に、電波受信・検知器11に関しては、マイクロ波がどの方向から発射されているかを明確に検知するために、受信用パラボラ部11aが左・右及び前方の3方向に向けてそれぞれ配設される。そして、音声発生器12に関しては、音声発生器としては、イヤーホンは視覚障害者の耳を占有してしまい他の音情報を遮断してしまうので好ましくなく、耳から少し距離を置いても目的機能を発揮出来るスピーカー形態の音声発生器が好ましく、更には、スピーカー部12aは視覚障害者に出来るだけ聞き取り易い様に中央部から距離を置いて左右に配設されるとともに出来るだけ視覚障害者のみに聞こえる様な音の伝達領域が限定される指向性を有するものが好ましい。また、音声情報としては、例えば、「左、車」、「左、50(m)、車」等の短かくて明確な音声情報が発信される。そして、発光器13に関しては、発光部13aが前方に少し突出し左右および前方の距離が離れた位置からも見える様に配設される。また、発光については、時間が短い間隔で点滅する様にすることが好ましく、発光色としては赤色系が好ましく、輝度が高いのが好ましい。
【0021】
制御・統御装置14に関しては、本発明の目的を達成出来る制御・統御機能を有するものである限り限定はされないが、出来るだけコンパクトな形態のものが好ましい。そして、蓄電池15に関しては、本発明の目的を達成出来る電力を供給する能力を有し、一般家庭が使用している電力から充電可能であり、出来るだけコンパクトで軽量であることが好ましく、更には、太陽光発電装置と連結出来る様な形態のものが好ましい。
【0022】
また、本例以外のマイクロ波の受信・検知可能方向が装置の左・右・前・後の4方向である移動体接近報知装置1としては、電波受信・検知器11がマイクロ波がどの方向から発射されているかを明確に検知するために、受信パラボラ部11aが左・右・前・後の4方向に向けてそれぞれ配設された形態である。そして、その移動体接近報知装置1の実施例としては、図4に示す様に、例えば、装置1が、電波受信・検知器11と発光器13とのセット部分と、音声発生器12の部分と、制御・統御装置14と蓄電池15のセット部分に分割された形態をしていて、帽子やヘルメットに類したものに電波受信・検知器11と発光器13とのセット部分と音声発生器12の部分を付設して其れを視覚障害者が頭上部に着装し、制御・統御装置14と蓄電池15のセット部分を上体前部または腰部に着装する形態が考えられる。
【0023】
マイクロ波発射装置2に関しては、マイクロ波が移動体の走行方向の前方のみに発射出来る形態の装置であれば限定されないが、出来るだけコンパクトな形態のものが好ましい。そして、発射装置2が発射する指向性を有するマイクロ波としては、ミリ波、センチ波、極超短波の範囲の電波が考えられるが、その中でも、センチ波が好ましく、現在、既に利用されている周波数と重複しない周波数の電波が選定され用いられる。また、発射されるマイクロ波は、他への影響を勘案して、約200m以下を目処とした距離の範囲で明確な検知が出来る様な微弱電波であることが好ましい。そして、マイクロ波発射装置2を自動車(移動体)に装着する場合は、図1(b)に示す様に、日本の様な車が道路の左側走行の国においては、自動車(移動体)5の左側端部近傍に装着し、発射方向は少し歩道側に向ける様にすることが好ましく、その角度は約3〜6度程度を目処とするのがよい。更には、発射されるマイクロ波が発射方向の中心線から余り拡散しない様に制御出来るマイクロ波発射装置であることが好ましい。尚、マイクロ波発射装置2の装着位置については、図1では自動車(移動体)5の屋根部に配設した例を示しているが、ボンネット部または前部バンパーの上部等でも良く、その場合にはマイクロ波の発射方向は配設位置に応じて適宜変更されると共に、その他の位置でも本発明の目的が達成出来る位置なら限定されない。
【符号の説明】
【0024】
1 ;移動体接近報知装置
11 ;電波受信・検知器
11a;受信用パラボラ部
12 ;音声発生器12
12a;スピーカー部
13 ;発光器
13a;発光部
14 ;制御・統御装置
15 ;蓄電池
2 ;マイクロ波発射装置
3 ;マイクロ波
4 ;視覚障害者
5 ;自動車(移動体)
6 ;白杖
7 ;道路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車や電車等の移動体に指向性のある電波であるマイクロ波を走行方向の前方に発射出来るマイクロ波発射装置を装着させると共に、前記マイクロ波発射装置が発射するマイクロ波を受信・検知出来る電波受信・検知手段と該電波受信・検知手段での電波受信・検知に連動して移動体の接近を音声で知らせることの出来る音声伝達手段とを具有した移動体接近報知装置を視覚障害者が上体部に着装することにより、視覚障害者が走行音の小さな移動体の接近を確認・判断出来る様にして、視覚障害者が移動体に対する身構えと危険回避行動を取ることにより、移動体による視覚障害者が被害者となる人身事故等の危険性の低減を図る方法で、前記マイクロ波発射装置と移動体接近報知装置とを組み合わせて用いることを特徴とする視覚障害者用移動体接近報知方法。
【請求項2】
前記移動体接近報知装置がマイクロ波の受信・検知可能方向が装置の左・右の2方向または左・右・前方の3方向もしくは左・右・前・後の4方向の何れかであり且つ受信・検知したマイクロ波が何れの方向から発射されているかを判別出来るとともに接近方向を音声で知らせることの出来る移動体接近報知装置であることを特徴とする請求項1に記載の視覚障害者用移動体接近報知方法。
【請求項3】
前記移動体接近報知装置が受信したマイクロ波から視覚障害者と移動体との距離も算出出来るとともに距離情報も音声で知らせることが出来る移動体接近報知装置であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の視覚障害者用移動体接近報知方法。
【請求項4】
前記移動体接近報知装置がマイクロ波の受信・検知に連動して装置の着装者が視覚障害者であることを移動体等に報知する発光手段も具有している移動体接近報知装置であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の視覚障害者用移動体接近報知方法。
【請求項5】
視覚障害者が上体部に着装して用い視覚障害者が走行音の小さな自動車や電車等の移動体の接近を確認・判断出来る装置で、移動体に装着された指向性のある電波であるマイクロ波を走行方向の前方に発射出来るマイクロ波発射装置から発射されたマイクロ波を受信・検知出来る電波受信・検知手段と該電波受信・検知手段での電波受信・検知に連動して移動体の接近を音声で知らせることの出来る音声伝達手段とを具有していることを特徴とする視覚障害者用移動体接近報知装置。
【請求項6】
前記電波受信・検知手段がマイクロ波の受信・検知可能方向が装置の左・右の2方向または左・右・前方の3方向もしくは左・右・前・後の4方向の何れかであり且つ受信・検知したマイクロ波が何れの方向から発射されているかを判別出来る電波受信・検知手段であるとともに前記音声伝達手段が接近方向も音声で知らせることの出来る音声伝達手段であることを特徴とする請求項5に記載の視覚障害者用移動体接近報知装置。
【請求項7】
前記電波受信・検知手段が受信したマイクロ波から視覚障害者と移動体との距離も算出出来る電波受信・検知手段であるとともに前記音声伝達手段が距離情報も音声で知らせることが出来る音声伝達手段であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の視覚障害者用移動体接近報知装置。
【請求項8】
前記電波受信・検知手段のマイクロ波の受信・検知に連動して装置の着装者が視覚障害者であることを移動体等に報知する発光手段も具有していることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の視覚障害者用移動体接近報知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−53858(P2011−53858A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201302(P2009−201302)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【出願人】(599121115)
【Fターム(参考)】